2015/07/26 のログ
綾瀬音音 > 実際にいるかもしれないですけど、基本的に「魔法少女」って言うのは創作の世界の話、かなぁ。
(こんな世界だからどこかにいるかもしれないけれど。基本的にはやっぱりテレビの向こうの話である)

体育は学校で教わる運動全般、ですかね。
流派というよりは色々運動してみて健康的な身体を作りつつ運動に親しもう、みたいな授業、だと思ってます。
きっとアーヴィングさんなら覚えられますよ!
他にも球技とか色々ありますし、結構楽しいですよ
(まさか彼の中でそこまで深刻な事態になっているとは思っていない。
ビビっているのは気づいたが、挑戦するならいいことだとかそんな風にしか思っていなかった。
彼の運命はいかに)

そうですね……あんまり聞かないですね。
難しいことじゃない、って―――――!?!?!
(足元に出現したリングに載って、それに載って? 飛ぶような青年に目を丸くした。
知識としてそう言う人がいるだろうことを知っている、と実際に見るのとはで大違いである。
綺麗な軌跡と綺麗な宙返りを見てすごい、と思わず呟いた。
自慢げな表情には拍手を贈ろう)

きっと大きくなれるよ。
うん。そうだよ。だから、もうちょっと待とうね、お姉ちゃんとのお約束
大きくなったら、他にも沢山の事できるからね。
(ね。と微笑みながら告げる。
納得してくれたのならそれ良い。
もっと大きくなってから、沢山の事をすればいいのだ。
この歳で危険なことをする必要も無いだろう)

――――――。
………アーヴィングさん、多分それ衛生的に若干問題あると思うので、やめたほうがいいですよ……
(差し出されたバケツと桃花とアーヴィングを順番に見つつ、こっそりと青年に伝えよう。
この子は真剣なのだろうが、万が一病気になったら不味いだろう。
なにせ砂遊びのバケツなんだから)

アーヴィング > いや、目は開けれる……はずだ
風呂以外の水に使ったことねーだけでだな
(シャワー浴びるときは何も考えずに目を開けてたし、きっと大丈夫だろう
 そんな甘い判断)

やんのか…今……
(バケツを受け取って、じっと覗き込む
 まあこれくらいの水なら故郷でも珍しくないから海と違って威圧感は覚えないが)

明日…ああ、まあ、調べとくわ
こっちの英雄ってのがどういうもんか興味もあるしな
(と、音音の言葉を聞いても桃花の勧めに乗るつもりのようで…
 なお、後日テレビの存在に行き着き、電気屋でプリティな感じの魔法少女見るにはどうすればいいのかと店員に尋ねるチンピラの姿が見られたが
 それはまた別のお話)

ふぅん、まあつまり鍛錬全般って事な…
なるほどな…

ぐ……良い事言うじゃねえか桃花…大した奴だよお前は…
ああ、そうだな…壁なんてもんは殴ってみねぇと厚さはわかんねぇ…きっと殴ったら手がいてぇなんて引っ込めるのはだせぇもんな…
痛かろうが、なんだろうが…まずはやってみねぇとな…

ガキが差し出したもん引っ込められっかよ…しかも理由が汚ぇからとか
(ぽそぽそと音音に囁きかえすと、勢い付けて叩き付けるように、顔を付けた
 そのまま、ピクリとも動かずに…しばしの沈黙)

葵 桃花 > 「うん。 もうすこしだけまつの!! 今年のサンタさんに、桃花プレゼントに身長をお願いする事にするの!!

大きくなったら何が出来るの? 大きくなったらできる事って、桃花は、一人で電車に乗るとか、自転車に美味く乗れる位しか知らないの」
(微笑みかけられるとおかえしとばかりに少女も微笑み返す。)
「あっ、でも危険でも、悪い奴がいたら一杯倒しに行くんだよ!! だって、みんなを桃花も護りたいもん。
けーさつのひととか騎士の人も手伝ってもらうの」
(と騎士の所でアーヴィングさんを見上げて微笑みつつ!!)

「そうだ~名案を思いついたの!!! アーヴィングお兄ちゃんが良ければうちに来れば見れるよ!! 桃花、みんなで見るの好きだもん。」

(桃花の家では、興味が余りないパパとかも同じく見せられている・・・仕事休みだというのに可哀想なパパだった。そして男の人を連れ帰ったら、アーヴィングさんが色々と質問攻めにさせられるであろう事には念頭にないようだった)


「えへへへ~ 桃花大人の人に教えれたの!? 何か桃花も大人みたいなの」
(小さくジャンプをする。ツインテールがゆらゆらと動き跳ねあがる。白いワンピースを来ている姿がよく見ると音音さんともおそろいのようにも見えた)

綾瀬音音 > 鍛錬したいならもっとハードなのもありますけどね。
取り敢えずは色々出来る体育がお勧めです
(と返しつつ、幼女と青年のやりとりを見守る。
微笑ましいし、なんだか幼女に青年が言いくるめられているようにも思う。
真面目なんだあぁ、と、青年を見て思った。
第一印象は既に吹き飛んでいる)

や、でもものもらいとかになったら大変だし……あっ!!
(顔つけちゃった。
子供を思いやるその心意気には心からの賞賛を送りたいが――顔を叩きつけたまま動かない青年を不安そうに見る。
彼は泳ぎの経験がない、尚且つ真面目だ。
―――どの位水に顔をつけていればいいのか、とか解っていないのではないだろうか――。
いや、基本できるところまででいいのだが)

身長だけじゃなくて、年齢もかな。
色々出来るよ、桃花ちゃんが言っていることも出来るし、1人で料理も出来るようになるし、ちょっと遅くまでお外にいても怒られないし。友達とや1人で旅行も出来るしね
(この子の“先”に沢山の楽しいことが待っていればいい。そんなことを思いながら髪の毛を優しく撫で付けて)
…………。それは多分ご両親が大変なことになるからやめたほうがいいかなぁ……
(青年を家に連れて行くのは流石に色々危険すぎると思う)

葵 桃花 > 「アーヴィングお兄ちゃん目を開けてね!! うんいいのいいの~~ さっすがなの~ 騎士さん凄いんだよ!!! あれ・・・・あれ・・・ 」

(あれ?・・・アーヴィングお兄ちゃんずっと顔をつけているの・・・結構長い間付けているけど大丈夫なのかなぁ。最初は囃し立てている少女も徐々に心配げに見るようになった)

アーヴィング > ……
(やべぇ…意外と圧迫感がある…
 しかも自分は未だ目を開いていない
 覚悟を決めてゆっくりと目を開く)

……!
(目を開けると眼球に直接水が触れる
 しずくが入る程度は日常だが、これは経験したことがない
 水の中で歪む光景がどうにも落ち着かない
 しかし幻覚の魔術を打ち込まれた時に比べれば、まだマシだ
 落ち着くためにゆっくり深呼吸を…)

………ッ!
(鼻に入った
 水の中で息を止める…という知識はあれど、体の感覚がそれを認識できていなかった事から起きた…悲劇
 思い切り鼻の奥に水が入り、ツンとしたものが抜けていく
 ビクンビクンと肩が跳ねるが、ここで慌てて顔を上げれば本当に顔を付けただけだ
 思い出せ……強国、アルテイスの騎士バージルとの決闘を…
 肩に被弾して飛び散ったコクピット内部の構造材が肩に刺さりながらも操縦桿を握り続け、勝った時の事を…
 何秒だ…俺は今…何秒耐えられた…
 ダメだ、途中で鼻に水が入ったせいで空気を吐き出したせいで…そろそろ限界が…)

アーヴィング > [1D100+20→83+(+20)=103]
アーヴィング > (103秒という長時間を耐え抜き、ガバっと顔をあげる)

はっ…はっ……っく…なかなか、まあ、楽勝だな
(肩で息をしながら、無理矢理笑みを浮かべる)

葵 桃花 > 「お兄ちゃん凄いの!! 初めてでこんなに長く続けれるのは凄いと思うんだよ!!」(心配げな顔だったが、ちゃんと顔を上げた所を見て両手でパチパチと手を叩きつつ)
綾瀬音音 > (まさか彼がそんな壮絶な過去を思い出しているとは露とも思わず、おろおろと彼を見ていた――その間一分半以上。
肩がビクビクとなっていたから色々不安になっていたが、何とか無事に済んだようなのではー、と安堵の息を吐き出した)
大丈夫です? どこか苦しいところとかありませんか?
(楽勝、と言うには形で生きをしている気がして、不安になりつつ。
だが、長時間耐え切った青年には賞賛の眼差しを贈ろう。
ハンカチ(予備。まだ綺麗)を差し出しつつ)

アーヴィング > お、おう……騎士…だからな
苦しいところ…鼻がツンツンすっけど、まあ平気だ
(やせ我慢をしてはいるが鼻に入った水が辛い…
 しかし穴が開いてるならそりゃ水も入ってくるだろう、という推測から、ここの人間は鼻に水が入っても平気だと思い込んでいた
 一般的には大失敗であるとも知らず、ありがたくハンカチを受け取り濡れた顔を拭く振りをして生理的に滲んだ涙を拭う
 ぜぇぜぇはぁはぁと呼吸を整え…近くに音音が居てくれなければかなり厳しい光景になっていた)

まあ、なんだ…男の俺が年頃の女の家にゃあがりこめねぇな
(さすがに自分が行けば桃花の家族が驚く、という事くらいは気が回る
 苦笑交じりに笑いながらぐりぐりと頭を撫でてやって)

よっしゃ人心地付いた……まあ、俺のってか、騎士の飛翔は魔術の一種だから…魔力あるなら教えてやれんぜ?
ギフトとはちげーからよ
(個人固有の異能を贈り物…と称して、そんな事を提案してみる
 とはいえ、千年を越えて受け継いできた故郷の人間ほどは上手く扱えないだろうが)

葵 桃花 > 「桃花も、対抗するの!! お兄ちゃんより桃花の方が一杯潜ってられるんだよ!!」

とアーヴィングさんの潜りっぷりを見て凄く対抗意識を発揮している。
「アーヴィング兄ちゃんに勝負なの!! (指をビシッと立てた)」

(ふわふわ頭の前髪を絞って水につからないようにしてから、顔をつける)

ママに、水遊びしていると後で怒られるのっ おこられるのっ

(じゃぷんと顔をつけた

葵 桃花 > [1d100+20→99+(+20)=119]
綾瀬音音 > それ鼻で水吸っちゃったんですよ……ちゃんと息止めてなかったんですね
(水慣れしてないから失敗もするだろうとそんな思考。
まさかハンカチが水ではなく涙を吸い込んとは知らなかった。
知っても見て見ぬふりは下だろうけれど――
この絵面はかなり危ういのではないかとちょっとだけ思った)

あー……私は魔術適性かなり低いんだ。
こう、教えてくれるって言われる度に悔しくなるよー
(と、心底悔しそうに告げた。
研究機関で魔術師とのしての才能は基本3流以下との判断が出ている)

わ、わわわわ!!! ちょ、桃花ちゃん……!!
(止める間もなく顔を見ずに着けてしまった桃花を見て慌てるが、無理やりひっぱり上げてもいいものか解らず。
――結構な時間が経ったので、オロオロとし始めて)

葵 桃花 > 「ぷはぁぁ~~~~~っ 」
ぷは~っと 少女は顔を上げる!!

「もう少し我慢できそうだったけど、 桃花勝てたかなぁ?」
と審判の音姉ちゃんにそう伺う。

桃花お父さんから泳ぎ一杯教えて貰ったもの!! (Vサインで少女は語る。泳ぎが得意と言うのは伊達じゃないようだった)

アーヴィング > 鼻…穴あいてんだから水入ってくるだろ…
あ、閉じれんのか?
(彼はカバという生き物を知らないが、想像図ではまさにそんな感じだった)

あ、おい、待てそいつは俺経由で濾過された汚染……
年頃の娘が…あれ、アリなのか?
(と、自分が口どころか顔面漬け込んだ水に顔を突っ込む桃花を指差し、音音に困ったような表情を向ける
 出来れば問題ナシと答えて欲しい
 しかし長い、それにしても長い……
 体内時計は一瞬パニくったせいで精度が怪しいが10秒は上回っている気がする)

いや、すげぇな桃花、負けだわ、俺の
(すげぇすげぇ、と借りたままのハンカチで顔をぐりぐり拭いて…
 あ、悪ぃ、と勝手に使った事を謝りながら音音に返す)

そっか、空はいいぜ?興味あるならいつでも時間作ってやっからよ
(と、空を語る時はほとんど子供みたいな笑みで)

葵 桃花 > 「え? ろか? 何それ? 汚染? こんなのみんなでプール入っていたらおんなじだよ!?
 毎回毎回それだったらプールの水変えなきゃいいけないじゃん??」

年頃では全然ない少女にとっては間接キス?風味なモノはかなり気にしていないようだった

えへへへへ~~っ 勝った勝ったアーヴィング兄ちゃんも桃花程じゃないけど凄いんだよ(ハイタッチをしようとジャンプをする)

「いいなぁ~ 空今度飛んだ所に乗っけて欲しいんだよ!!」

綾瀬音音 > う、うーん……!!
かなりいい勝負だけど桃花ちゃんの勝ち、だね!!
(約二分を耐え切った少女に拍手しつつ。
この少女は本当に頑張ったと思う)

……や、息を止めたら吸い込まなくて済むし、入ってこないよ?
閉じれはしないけど
(いつの間にかタメ口になりながら。
そんな説明をしつつ、年頃の娘云々には)
汚染ってほどの汚染ではないんじゃないかなぁ……。
そんなこと言ったらプールとか確実にアウトだしね……
(自分が着けたいかといえば別だが、アウト、と言うほどのことではないと思う。桃花と同意見だ。
見たところ青年は不潔ではないし。
ハンカチはいいよいいよ、と言いつつ受け取って。
買い物袋を漁って適当なビニール袋を見つけるとそれにいれてバッグに戻した。鞄を濡らしたくはなかったのだ)

多分残念な結果になるからいいよ。
気持ちだけ貰っておく、ありがとうね
(その、子供みたいな笑みに空が好きなんだなぁ、と思って目を細めて)

葵 桃花 > 「えへへへへ~~ 桃花の勝利~」
(ぴょんぴょんと跳ねるように嬉しがる嬉しがりつつ、アーヴィングさんと、音音さんの周りを回りながら跳ねるが・・・・バケツを蹴っ飛ばして、バケツが転がり水が零れて行く)

「あっ、しまったのっ 次には音姉ちゃんにもやって貰おうと思ったのに!!!」
と零れた所を見て、注ぎに行くとするのと行こうとする。

アーヴィング > …そうか、どうもその辺の常識ってやつぁわざわざ説明してくれる奴もいねーし
書物にも載ってねーから良く判らん……
(一緒に漬かっても気にする事はないと言われればそういうものだと思おうとはしてみる
 なるべく慣れようと思うが、こうして驚きが耐えないのはさすが異世界…と妙に感心してしまって)

おう、まあ初心者の俺が桃花にいいとこまで行けたんだ
悔しいけど満足しとくべきだな
(おう、とジャンプで届く程度に腰をかがめ、パシンと手の平を合わせ)

お?ん~……ま、いっか、良いぜ。その代わり髪の毛引っ張るなよ?
(騎士の背に乗る、というのはそれこそ乗騎扱いという侮辱か、背中を預けられる程の信頼や親愛という意味があるのだが
 まあ常識が違うし、良いか、とあっさり請け負う)

息を…止める……ううん、無意識のうちに吸ってたな、そういや…
奥が深いぜ…こいつをせずにいきなり水に漬かってたら危ないところだったわけか
(そこを見越してこの訓練とは…やはりこの幼女…天才…と見る目が一段変わったようで)

そっか、気ぃ使わせてわりぃな
(たぶん、自分は意図せず彼女の気にしているところに触れてしまったのだろう
 それをああして礼を言って受け流してしまうのは、やはり最初に感じた通り良い育ちをしたのだろう、と)

…止めなくていいのか?あれ
(と、走って行ったこの場最強のおチビ様を指さして)

葵 桃花 > 「(ぱち~んっと元気よく手を叩き嬉しそうだった)
えへへへへ~~ 桃花といい勝負できたんだしアーヴィングお兄ちゃんも中々すごいんだ。 うん。 背中何て引っ張らないよ~ 方背中にぎゅっと抱きしめるの!! 空なんてとぶなんてできないもん~ 飛行機とかまだ乗った事がないから桃花飛ぶっていうのがよくわからないんだよ!!。
練習するとね。本番で一杯我慢できるの!! やった事ない事をやるとビックリしちゃうんだよ」

(と短い人生経験を語る少女 溺れている人を助けるためとかも凄い技があるんだよ。桃花とか溺れないけどとつぶやく)

とめられなければそのまま、注ぎに行くだろうそして・・・音音さんにもファイト吐息止め合戦に参戦する様に言うだろう

綾瀬音音 > あ、そんなにはしゃいだらバケツ危ない……あらららら
(と転がったバケツを拾おうと思ったが一歩遅かった。
次に聞こえた言葉にぴく、と肩を跳ねさせた)
え。えええと……私は、いいかなぁ……?
桃花ちゃーん! チョコあげるから帰ってきて―!?
(お菓子で釣ろうとするずるい年上である)

まあ、住む世界が違えば常識なんてぜんぜん違うよね。
この世界でだって言葉すらたくさんあるんだし。
解らないことがあれば聞けばいいんだよ、結構親切に教えてくれるよ?
(自分はこの世界の出身で、異邦人の人にはこの世界の事を好きになってほしいと思う。
だから、親切にしたいと思うし、親切を心がけている。
そういう人も少なく無いと思うから、解らなければ聞けばいいよ、と)

鼻で吸っちゃうと最悪溺れちゃうから気をつけたほうがいいと思う。
確かに水泳の最初の授業は顔に水をつけることからだったなぁ……
(それも小学生の頃だったけれど。
桃花を見る目が変わったことに二人を見比べて笑う)

ううん、いいんだ。
(これ以上の謝罪も感謝も気を使わせるだけだから。辞めておこう)

い、今止めてるよ!!
ちょっと、桃花ちゃーん!!
(と再び少女を呼びつつ)

葵 桃花 > 「チョコ!! わぁ~ 桃花チョコも好き!!
でも、この熱い所だとドロドロに溶けているんじゃないのかな~ 桃花の持ってきた飴さんは溶けにくい奴なの!!」

(小さなポシェットの中に入っているであろうイチゴ飴の位置をポンと叩いた)
(と呼びとめられて、チョコレート~ ちょっこれ~と とウキウキしながらお口を開けて座った)

アーヴィング > よっしゃ、次は負けないように練習しとかないとな
あーでも高いところまで行くなら抱いて飛んだ方が安全かもな…
(良く考えたら自分にしがみ付いていないと落ちる…という状況はかなり危ない
 まあそれを取りこぼすようなヘマはしないが、少なくとも怖い思いはするだろうし)

飛行機か、こっちにもあるって聞いた時はビビったなあ…
つか、お前本当にガキか?言ってる事教本に書いておきたいレベルだぜ?
(と感心しっぱなしである
 もしかして見た目より年行ってたりすんのかな…と
 自分も精神だけで5年ほど過ごして…ああ、そういや10歳の頃だったな…あれやったの…と思い返したりして)

おう、判んねーなら聞くぜ、さっきオトネに聞いたみたいにな
けど…いっぺん失敗するなりして「わかんねー」って事を判らないと聞けねーからなあ…
ま、迷惑かけない自分の問題ですむうちは楽しんでっけどな
(クカカ、と声をあげ楽しそうに笑う
 きっかけこそ、ここに飛ばされたのは事故だったが
 それはそれでこの世界を楽しんでいるのだ)

やっぱ水こえーなーおい…しっかり対策しねーと…
(顎を撫でながら、かっこ悪いところはなるべくみせたくないしなぁと)

葵 桃花 > 「わぁ~ じゃアーヴィングに抱かれてとぶ!! 一杯飛んでもらうんだ!!でもアーヴィングに抱かれていると外見れないんだよ?」
(とお姫様だっこじゃなくて普通に抱きつかれている図を想像しているようだった)

「きょうてん? なにそれ??(そんな事は聞いた事がないものだったようで、実体験の事は出来てもお勉強はかなり苦手の様だったよ」

綾瀬音音 > 大丈夫だよ、焼きチョコだからね、溶けにくいやつだよ。
流石にこの炎天下に普通のチョコ買って帰るのは至難な技だからね。
うん、確かに飴なら溶けにくくていいよね
(と、ポケットを叩く様子を微笑ましく眺めつつ。
自分がこの年頃だった時はどうだったかと、少しだけ考えた。
買い物袋から焼きチョコを取り出して封を切ると、一粒摘んでひな鳥の如く口を開けている桃花のそこにチョコを放り込んだ


ああ……それもそっか。
解らないことも解らないとそうなっちゃうか。
ううん……考えたら常識が違うって凄く大変なことだよね。
アーヴィングさんは前向きだなぁ
(楽しそうな彼に目を細めて。
ああ言う前向きな性格は、本当に羨ましいし、見てても気持ちのいい物だ)

そうだね、恩恵もあるけどやっぱり怖いこともあるかなぁ。
でも、ちゃんと注意したら大丈夫だと思うよ。

アーヴィング > え…見れんだろ?
(流石に桃花の想像図を読み取る事までは出来ずに、お互いに疑問符をぶつけ合うことに)

あー……誰かに物を教えるための本…か?
(こういった言葉の行き違いこそ、世界が違えばどこに原因があるのか判らず
 探るような疑問形になって)

大変じゃねぇっつったら嘘になっけど
まあ後ろ向いても意味ねーしな
翼ってのは前に向かって風を受けねーと飛べねーんだよ

…ま、なんつってもこっちは飯がうめーし楽しい事の方が多いけどよ
空が遠いのは落ち着かねーけど、それはそれだ
(空が遠い、と口にする時だけ、ほんの少しだけ寂しげな声音になってしまうが
 から揚げってやつ美味ぇよなあ、と楽しそうに笑い飛ばして)

とはいえ利便性って意味じゃ空飛べりゃ移動には困らねぇし…
ま、鍛錬だと思って気張るわ

葵 桃花 > 「やった~ ドロドロになっているの食べにくいし、てがべたべたするもんね~」
(もきゅもきゅとお口にほおりこまれると美味しそうにほおばりつつ、両手で頬をおさえている)

「桃花このチョコ食べた事がない奴なの!! ママに今度買ってお願いしてみるの!! なんていうチョコなの」
とチョコの名前をみて名前を覚えるように何度も口ずさみつつ

葵 桃花 > こうやって抱かれるんだよね?(とアーヴィングさんの胸に大ぶしつつ)

そうすると顔しか見えないんだよ??

綾瀬音音 > 向かい風バンザイ! って感じなんだね。
まあ、なんかあったら言ってよ。
出来ることなら力になるよ。

あはははは、そう言ってくれると嬉しいな。
――――そっか。
(そうは言っているが、楽しいことばかりではないのは、空の話の口調から解る。
だけれど、湿っぽい空気にするのも嫌だろうし、一言だけで返すと、揚げ物なら天ぷらも美味しいよ、と進めておこう)

うんうん、この時期だと冷蔵庫に入れないとだしね。
そう? 結構お手軽な値段だから、おねだりしてみてもいいんじゃないかな?
(と、パッケージを見せつつもう二三個適うなら焼きチョコを彼女の口に放り込もう。
こう、子供らしい仕草が本当に可愛くて仕方がない。
妹ってこんな感じなのかなぁ、と思いつつ)

っと、そろそろ帰らないと。
ちっとも涼しくならないね
(と、言いつつ立ち上がって、買い物袋を掴んだ)

アーヴィング > うおっ……っと
(体格的にも勢い的にも全く問題ないが、流石に不意打ちだったので軽く仰け反って桃花を受け止め)

いや…こんなふわっとした抱き方で飛ぶとか怖すぎんだろ…
こうだ、こう
んで首に腕回せ
(と、体を持ち上げ横抱きに抱きなおして、軽く揺らしてフィッティングを確かめて)

おうとも、そいつに勢いよくぶつかってく奴だけが飛べんだよ
よっしゃ判った、そんかわしオトネが困った時は力貸してやんよ
(と、笑いながら腕の中の桃花を上下に揺さぶって
 てんぷら…という単語は一瞬鋭い眼光が垣間見えるレベルで真剣に脳内に刻み込んだ)

おう、じゃーなオトネ、またな
(と、手を…触れないので桃花を左右に揺さぶる)

葵 桃花 > 「ほんとうだ!! こっちの方が美味くとべれそうなの!! すご~い アーヴィング兄ちゃんかしこ~い 一杯の人こうやって飛ばしていたのかなぁ!?」

わ~い本当にいいなぁ~

「音音お姉ちゃんばいば~~~い」(開いた方の手で振りながら)

綾瀬音音 > わ、お姫様抱っこだ
(と、青年が少女を抱きかかえている様子を微笑ましく見つつ。
然しながらこの組み合わせ……ちょっと犯罪的だった。
口には出さないし、青年もいい人なのは解っているけれど。
桃花もはしゃいでることだし)

逆境が人を強くするって奴なのかな。
でもそういう考えって素敵だよね。
……うん、ありがとう。何かあったら頼るよ
(頷いて笑って答えて。
鋭く光った眼光には、力強く頷こう。
天ぷらちょう美味しいです)

うん、じゃあ二人共またねー。
桃花ちゃんは遅くならない内に帰るんだよ!
(と、二人に手を振って、その場から歩み去り)

ご案内:「常世公園」から綾瀬音音さんが去りました。
葵 桃花 > 「お姫さまだっこ!? おおぅ~ 桃花お姫様な感じなの!!
やった!! ぴょんぴょんと揺れるタイミングに沿って嬉しそうにしている」

アーヴィング > あー……故郷じゃそんな事はしてねーよ
大体の奴は飛べるし…あと、あれだ
騎士と一緒に飛ぶってのは…誉れ…じゃ伝わんねーか…
すっげー事なんだよ、すっげーの
(かっこつけずに素の脳みそで喋れば大体伝わりそうな感じで砕け散る言葉遣いだった)

……そんなキャピキャピした呼び方あんのか、これ…
(なんだかスカしている気がして、渋そうな顔つきに)

おうよ、まあ出来る事つっても飛ぶ事と荒事程度だけどな
(と笑いながら音音を見送るのだった)

葵 桃花 > 「そっか~ みんなとべるんだ~ すごいなぁ~ 桃花の世界だとみんな飛べないんだよ!! すごいことなんだ!? 桃花と一緒に飛んでいいの!?(きらきら!?)」

「きゃぴきゃぴした呼び方あったの!! 抱きしめっていうのはこっちだと思ったのに!!」

アーヴィング > 皆っつっても飛べない人間が居ないわけじゃねーけどな
あー…10人居たら7人は飛べっけど、騎士は飛べないとやってらんねーし、城の人間も大体飛べたからな
(こちらでいう乗馬のように貴族の嗜みとされていたので
 宮仕えの人間はこれが出来ないと軽く見られてしまうという風潮があったのだ)

あー、いいんだよ、こっちの世界にゃそんな決まりはねーだろうしな
それに桃花は、おら、水に顔付けんの教えてくれただろ?
(な?と笑うと、桃花が喜んでいるのを見て取ってゆらゆらとゆりかごのように揺らし)

葵 桃花 > 「10人いたら7人も飛べるんだ!! みんなとぶのが普通なんだ~ 桃花もアーヴィング兄ちゃんと同じ国に行ったら、桃花も凄く飛ぶことができたのかなぁ~っと」
(下を見たら思ったより高くて落ちるのが怖くなったか顔を抱きしめるようにぎゅぅっと抱きしめた)
「アーヴィング兄ちゃん大きいの!!」

「水に顔をつけるの桃花も一杯頑張ったもん」
(にぱっと微笑む

葵 桃花 > ふぁぅ・・・
(揺れているのが気持ちよくなってきたか小さなあくびをし始める

アーヴィング > 俺んところは…あー、陸が…島がな空に浮いてたんだよ
海じゃなくて空がどこまでもどこまでも広がっててな…
空飛ぶ乗り物がなかったわけじゃねーけど、飛べた方が便利だったからな
(そんな世界だから生き物も空を飛べるように進化していたわけで
 それに対抗するためには人間も空を飛ばなければ生存競争に勝てなかったのだ
 まあ、子供にそんな血腥い話をするつもりはないが)

そーだなぁ、俺が始めて飛んだのも、桃花くらいの時だったな
五秒くらいふわって浮いただけだったけどよ
って、お前体温たっけーな…
(抱きつかれると苦笑しながら揺らすのをやめ、背をぽんぽんと叩くと、オラ、もう大丈夫だぞ、と声をかけ)

おう、まさか俺が負けるなんてなあ…
故郷じゃほとんど負けたことなかったんだぜ?俺
(と楽しそうに笑う
 数々の決闘でも負けた事は数えるほどで、トップエースと呼ばれる存在だったのだ
 子供に負けたなんて言えば王はどんな顔をするだろうか、と想像するだけで笑いが込み上げる)

っと、おい、ここで寝るなよ…ああ、いや
家どっちだよ
(放り出して一人で帰すわけにも行かない
 付いて行くならこのままでもいいか…と、声だけはめんどくさそうにしながら歩き出して)

葵 桃花 > 「おうちはあっちなの・・・・」
むにゃむにゃぅと男の身体をぎゅぅっと抱きしめて落ちないようにしている。後ではがす時には大変取りにくい事になっている様な気がする)

ももかつよいから・・・まけないんだよ・・・テスト以外は(散々だったテスト結果を想像している寝たら多分悪夢を見る事であろう)

アーヴィング > あっち…あっちってどっちだよ……
おい、寝ても良いけどナビし…ああ、もういい
なんとかするから寝とけ
(くしゃっと頭に手を置いて自分に持たれかからせると指をさした方向へと歩き始める
 子供が歩いていたわけだからそうは遠くないだろう
 それに路地に入り込んだりせずに大きな通りを伝っていけば間違いはないはず

 そう判断して……数分後
 風紀の人間が一戦交えるもやむなしという覚悟を決めた顔つきで話しかけてきて
 ちょうどいいとばかりに彼女の名前で照会をかけてもらって家の場所を教えてもらうのだった

 なお、玄関から出てきたお父さんが瞬間的に二度見を数セット繰り返し
 やはりこの目配り…只者じゃねーな…と感じたとかなんとか)

ご案内:「常世公園」からアーヴィングさんが去りました。
葵 桃花 > ふにゃぅ・・・あっちなのぅあっちっ・・・
ご案内:「常世公園」から葵 桃花さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に四十万 静歌さんが現れました。
四十万 静歌 > 「ふぅ。」

汗をぬぐう。

「今日も暑いですね。」

なんていいながら、スポーツ飲料を取り出して――

「よっ、と――」

棒を深く突き立てて何もない空間に座る。
実際は透明な座り場所が棒についており、
自分の身体とマントで隠している感じだが。

「――毎日毎日嫌になりそうですけど、
 その分つめたいものや甘いものが更においしいので、
 文句がいえません……」

なんていいながらスポーツドリンクを一口。

四十万 静歌 > 「そういえば、これ――
 腕力があったら、普通に腕力で浮けますよね。
 ……
 私にはムリですね。」

なんて寂しそうに俯き加減に首を傾けてため息。

「後、自作なので、
 凄い壊れないか不安です。
 いや、ええ。
 大丈夫だと思うんですが……」

うん。実は実地テストという訳である。

四十万 静歌 > とりあえず、座り心地としては、
あまりよろしくないが、
頑丈さは多分大丈夫。
ただ、私+マントよりも重い人だと、
多分べきっといく。
冷や汗が止まらない。
いや、まぁ、いいんだけど。

「やっぱり普通にベンチに座る方が楽ですよねぇ。」

また、ため息が出た。
ため息をつくと幸せが逃げていくというが、
どうにも止まらない。

四十万 静歌 > 飲み干したスポーツドリンクをしまって、
懐から取り出したペンを指でくるくる回し。

「改善点はありそうですけど、
 今の私の実力じゃ難しい……」

どうしよう、なんて考えはじめる。
お店に頼むのは何か負けた気がするし

四十万 静歌 > 「はぁ。」

手帳を取り出して、何かを書き込み。

「――中々何事も上手い事はいきませんね。」

なんていいつつ、手帳をしまい、ペンをもてあそぶ

四十万 静歌 > よいっしょっと、おりて、棒を抜こうとして、
中々抜けない。

どうやら深く刺しすぎたらしい。

うんうん、唸りながら、
抜くのに手間取っている

四十万 静歌 > やがて、抜いたら、
棒をかついで、
その足で女子寮まで帰るだろう――

ご案内:「常世公園」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に無悪 正義さんが現れました。
無悪 正義 > 「あー・・・あっちぃ・・・」

夏の日差し下、無悪正義は小さな袋を持って公園を訪れた。
袋の中には割箸と小皿、動物用の缶詰が数個。

「ほら、飯買って来てやったぞー」
日陰に入ってから人気の無い公園の中で無悪がそう叫ぶと小さな動物達がわらわらと姿を現した。

公園内に住まう野良猫達である。

無悪 正義 > 「にゃー」「にゃー」「みぃー」
無悪に擦り寄っては甘い声で無く猫達。

しかし、動物と意思疎通ができる特殊な能力を持つ無悪には次のように聞こえていた。
「はよ、飯くれ!」「早くしろよ、鈍間!」「はらへった!」「下僕はよ飯くれ」

「わかった、わかったから、少しじっとしてろ・・・」

野良猫達に急かされ、小更に缶詰を分けていく無悪。
その最中にお構いなく噛み付いたり引っかいたりする猫達。

ようやく餌の準備が終わると野良猫達は餌を無我夢中で食べ始めた。

無悪 正義 > 「はぁ・・・疲れた。」

日陰の当たるベンチで無悪はうな垂れる。
今日は風が気持ちいい。

横目で猫達を見ると、あっという間に餌が完食されていた。
満足して帰る猫、もっと餌をくれよとねだる猫。遊んでと甘える猫。

動物は自分に素直だなぁと無悪は改めて実感していた。
甘えてきた猫の一匹を抱き抱え、膝の上において優しく喉を撫でる。

「俺もお前らみたいに素直に生きてみたいよ・・・」

そうすりゃ、お前らみたいに友達が作れるのに・・・
無悪は心の中でぼそりと呟いた。

ご案内:「常世公園」に蓋盛 椎月さんが現れました。
ご案内:「常世公園」にヨキさんが現れました。
無悪 正義 > それにしても、猫はいいものだ。
このもふもふ感に、柔らかい肉級、愛らしい姿形・・・

時たま、口からさっととんでもない言葉が飛んで来るがそれでもいいものだ。

公園のベンチで満足げに猫と戯れる顔の怖い高校生が一人・・・

蓋盛 椎月 > 「おお……!」

何故か炎天下の中白衣姿を保っている女養護教諭のサングラスの下の眼が感動に潤んだ。
(あれは……猫にだけは優しくするツッパリ! 実在していたのか)
たまたま立ち寄った常世公園。そこで猫に餌を与えて戯れている姿を目撃したのだ。
手に下げたスーパーのものと思しきビニール袋に手を突っ込んで
棒アイスを取り出しながら、ひょこひょこと近づく。
「お疲れ~。アイス食べる~?」
この感動に何か対価を支払わねばと思ったのだ。

無悪 正義 > 「っ!!?」

突然声を掛けられ、ガクンッと身体が跳ねる。
その衝撃に驚いた猫が膝から飛び降り、草むらの中へと去っていく。
一方でお腹を空かせた猫達はビニール袋に反応して擦り寄っていく。

「・・・・・・」
近づいてきた人物に対して、無悪(さがなし)は親の仇を見るような鋭い眼光を向けた。

ヨキ > (餌を与えられ、満足して帰る猫の一匹とすれ違う。
 腹を空かせた猫が、自分を後ろから追い抜かしてゆくのを見た)

「む……なんだ今日は。猫が縁日でもやっているのか」

(これまた買い物帰りのビニル袋を片手に、蓋盛とは反対の方向からやってくる。
 ――ベンチに座る男子、そこへ歩み寄る養護教諭、彼女に群がる猫)

「…………。蓋盛……君、猫だけで飽き足らず、少年に餌を?」

(無悪が蓋盛に絡まれていると、そう判断したらしい)

蓋盛 椎月 > 「あっ」

まさかちょっと声をかけただけでそんな劇的にビックリされるとは思わなかった、と供述しており。
ものすごい勢いで去っていく猫。そしてツッパリ(推定)の刺すような目つき。
何に対して立腹かは脳がウミウシでもわかるというものだ。

「いやごめん……その、そういうつもりじゃあなくってさ」
たはは、と誤魔化すように笑う。
許せ! という気持ちを精一杯に込めた。伝わるかはわからない。
ビニール袋に再び手を突っ込み、今度はチーズかまぼこの一本を
群がってきた猫に差し出した。

知った声がする。ヨキのほうを向く。
「……餌ってなんですかあ~餌って。そういうんじゃないですよぉ」
ぶう、と口をとがらせ。
「ヨキ先生もチーかま食べます? それともアイスにします?」
犬ってチーズかまぼこ大丈夫だったっけ? とか思ったとか思わなかったとか。

無悪 正義 > 「・・・・・・」

突如、現れた女性達になんて言葉を返していいか分からず、無悪は寡黙を貫く。
考えれば考えるほどに無悪の表情は険しく凶悪になっていく。

落ち着け、落ち着くんだ正義。
こういう時は深呼吸だ。深呼吸・・・

ヨキ > (ベンチのツッパリ(推定)少年に比べ、養護教諭の雰囲気はあまりにもチャラい。
 割ろうとした割り箸が真っ二つにへし折れたように苦い顔をして、無悪と蓋盛とを見ている)

「ほれ見ろ、君のテンションに少年も困っておるではないか。……チーかまで」

(制しつつも、もらえるものはもらう)

「…………。
 とは言え、蓋盛より異様な男が声を掛けてしまったな。
 すまん、我々は常世学園の教師だ。
 人を見ると声を掛けずに居れない性分なのだ」

(無悪のいかにも凶悪な面構えにも、平然として暢気に言葉を続ける。
 蓋盛とは異なり、こちらはこちらで無用なトラブルを巻き起こすタイプである)

無悪 正義 > 「教師・・・・」
教師という言葉を聞いて少し安心したので、無悪の表情は少しだけ和らぐ。

あまり女性慣れしていないためか、スーハーと大きな深呼吸をしてから無悪は自分自身の緊張を少し解した。

「俺は、無悪。
無悪正義です。つい最近、この常世学園に転入してきました。」
よし、言えた・・・よくやった俺。でかした俺。
心の中でガッツポーズを取るが、その表情はまだ少し強面である。

蓋盛 椎月 > 「ありゃりゃ……」
どんどんツッパリ(推定)の表情が厳しいものとなっていく。
一般生徒どころか一般教師ですらヘタすれば泣いて許しを請いそうなほどの凶相だったかもしれない。
しかし蓋盛は、そうおののく様子もなくへらへらと笑っている。

「ごめんってほんと。
 猫と仲良くしてる姿が微笑ましかったからさ。
 ついお近づきになりたくなっちゃって……」
再度謝罪して、頭を下げる。

「なるほどねー。見ない顔だと思ったら、最近転入してきた子かぁ。
 あたしは蓋盛椎月。いわゆる保健室の先生ってやつ。よろしくねえ。
 こっちの変なカッコの人はヨキって言って、美術の先生だよ」

人懐っこい笑みを浮かべて、自己紹介を行う。
どうもナイーブなタイプらしいし、こういう相手にはヨキ先生のような落ち着いた物腰のタイプのほうが相性がいいのかもしれない。
酒のつまみ用に買ったチーズかまぼこを一本はヨキに、一本は屈みこんで群がる猫たちに。
猫たちに与えたチーズかまぼこは一瞬にして消え去った。

ヨキ > (無悪からの自己紹介が聞けると、僅かばかりほっとしたような表情を見せる)

「おお……転入生。転入生か。嬉しいことであるな。
 そう、ヨキという。美術をやるが、美術以外もやるときにはやるぞ。
 無悪君。どうぞよろしく」

(変なカッコ、と言われたことには何も返さなかった。言われ慣れた末に麻痺しているらしい。
 蓋盛から受け取ったかまぼこの包装を早速剥がし、もくもくと食べ出す)

「蓋盛先生もこんな感じではあるが、悪い女性ではないぞ。生徒思いだ」

(もぐもぐ。)

無悪 正義 > 「ウッス・・・・先生方、よろしくお願いします。」
無悪はベンチから立ち上がり、丁寧に頭を深く下げてお辞儀をする。

保健室の先生、そう聞いてドキドキしない男子は居ないだろう。
外見こそはヤクザ顔負けの無悪だが、思考自体は思春期の男子生徒と何ら変わりない。
美術といえば、昔はよく餌で釣った動物達に頼み込んでスケッチしたな。
などと懐かしい思い出が頭を過ぎる。

その一方でチーズかまぼこを食べ漁る猫達が目に映る。
(さっき餌を上げたばかりなのに、よく食うなこいつら・・・)
呆れた様子だったが、その目は人間に向ける目とは異なり、優しい眼だった。

蓋盛 椎月 > 「よっろしくぅ~。
 体調悪くなったらいつでも保健室に来てねー世話したるよー色々とねー」
無駄に陽気に手を振ると一歩下がる。
ヨキに前衛を任せて自分は後衛のスタンスだ。
大人二人に取り囲まれていては感じる圧も強かろう。
蓋盛はこれでも配慮のできる女だった。
ヨキの背後で、流れで思いっきりあげそこねた棒アイスにかじりついて、
しゃがみ込んで猫の群れと適当に戯れようと試みる。

「サガナシくんは猫が好きかぁー。
 あたしも好きー。かわいいよねぇ」
相変わらずそんなに何が楽しいのか、ゆるい笑顔である。

ヨキ > 「礼儀がきちんとしているな。感心する」

(無悪の挨拶にこちらも礼を返し、彼の猫に対する眼差しを見る)

「……して、無悪君。猫らは君に懐いておったのだな。
 みな野良かね?よく手懐けたものだな。何か、猫と仲良くなるコツでも?」

(自分もまたビニル袋を探る。
 煮干しの袋を取り出して、その場で封を切る。猫たちに向かってひとつまみ、ぱらりと撒いてやったあと、)

「馳走になった」

(ん。と、煮干しの袋を背後の蓋盛へ差し出す。
 彼女がすでに、甘くておいしい棒アイスに齧りついていることにはお構いなしだ)

無悪 正義 > 「えっ、あ、いえ・・・べ、別にそんなことないッス。」

やばい。さっき猫と戯れていたのを見られていた。
お、男の威厳が・・・という気持ちからか、無悪は無償に気恥ずかしくなって猫好きを否定する。

「今日は、たまたまそいつらが腹を空かせて、うるさかったから・・・たまたまッス。
たまたま餌をあげててやっただけッス。」
焦りを決して悟らない完璧な真顔(本人は真顔のつもりだが、他人の目には眉間に皺を寄せた凶悪な形相)で応える。

餌を食べ終わった猫がにゃーと鳴いて「え?そうなの?」とたずねて来るが、無視だ。無視。
今の俺は常世学園のただの転入生。あまり目立った行動は避けるべきだ。と無悪は必死に考えていた。

蓋盛 椎月 > 「そっかそっかー、わかったわかった!
 このことはみんなには内緒にしておいてあげるよ」
何がわかったというのか。
とりあえず無悪が猫好きだという事実は、その程度の苦し紛れの言葉では
蓋盛相手にはまったくごまかせてはいなかった。
明らかに猫に対する目つき違ってたし。

「あ、どーもどーも」
ありがたく煮干しの袋を受け取り、内容物の減ったスーパーの袋にしまい込む。
お腹いっぱいになって警戒心薄そうに寝転んでいる猫のお腹をそっとなでた。

ヨキ > (幸か不幸か、犬の形をした耳で猫の声を聞き取ることはできなかった。
 無悪の釈明……もとい説明に、)

「…………、うむ。把握した」

(把握してしまったのだった。
 言いつつ、背後の蓋盛へ声を投げる)

「……待て蓋盛。袋ごと持っていくでない。君に中身をやろうとしたのだ、ヨキは。
 ヨキの味噌汁が薄くなってしまう」

(犬も味噌汁を飲むらしい。
 そんなことを言いながら、無悪へ再び振り返る)

「常世学園には、何しろさまざまな人間が居るからな。
 君と趣味の合う人間も多かろう……友だちは、もう出来たのかね?」

無悪 正義 > (めっちゃバレてるぅ!!?)
心の中で悲鳴を上げる。
僅か数分の会話で無悪はこの人達は、只者じゃないと察した。
表情をぴくりとも動かさないまま、無悪はしばらく恥ずかしさからかぷるぷると震えていた。

「え、友達・・・ッスか?」
ヨキからの問いに無悪は視線を斜めに背ける。

「・・・まだこっちに来たばかりで右も左も分からない状態ッスから。
もう少しここに慣れてきたら、そのうち・・・」
何を自分に言い訳しているんだ、俺は・・・

蓋盛 椎月 > 「えっ、今あたしめっちゃアイス食べてるんですけど……???」
同時に食えとでもいうのか。
しょうがないので、ちょっと迷ったあと煮干しを袋から数匹取り出して……
白衣のポケットに放り込んだ。そして袋をヨキへと返す。

「んじゃあさ~あたしが友達になってあげよっかー?
 昔っから友達百人作って山の上でおにぎり食べるのが夢でさあ」
無抵抗な猫をなでりなでりしながらあまりにも適当な調子で提案する。
アイスしゃくしゃく猫なでなで。

ヨキ > (無悪の凶悪な面構えに隠し切れない震えがプルプルと満ちて、それを目の当たりにしたヨキは、いっそ感動していた。
 少年期の眩しく尊い輝きを見るかのようでさえあった)

「……あー、ごほん。
 ほう、生徒の友だちはまだか?君のように心優しい青年ならば、引く手あまただろうに」

(何が無悪の手を引くのかはさておき。
 蓋盛の疑問の言葉には、頭上に思い切りクエスチョンマークを浮かべた。
 アイスに刺して食えば済む話ではないか、と言わんばかりの顔である。
 心の通じ合う無悪と猫たちをよそに、こちらの大人たちは意思の疎通がなっていない)

「そうそう、友人が居ないなら、我々を友とすればよい。
 こう見えて、ヨキはメールの返信がものすごく早いのだぞ」

(セールスポイントらしい)

無悪 正義 > 「あ、いえ、先生方のお気持ちだけで結構です。」

無悪は迷う様子なくキッパリとその提案を断った。

「こういうのは、自分でなんとかするものだと思うッスから。
・・・それに、先生方は先生でしょう?
この学園の一人の生徒して、ご指南をよろしくお願いします。」

無悪は自分の思った言葉をそのまま二人に打ち明け、再度深いお辞儀をした。
そう、友達は自分で作るものだ。自分ひとりでなんとかしなければ意味がないのだ。
無悪正義は意地っぱりであった。

蓋盛 椎月 > 「その意気や良し!」
にい、と笑んで、すっくと立ち上がる。
猫が散っていく。棒アイスは棒だけになっていた。
サングラスを指でくい、と上げる。茶色の瞳がのぞく。

「気に入ったよ。あたしはもはや何も言うまい。
 しかし、どうしようもなく困ったことあればいつでもあたしたちを頼り給え。
 ではね、また会おう、サガナシくん」
満足気にそう言うと、背を向ける。
ヨキと無悪に手を振って、上機嫌な様子でその場を立ち去っていった。

ご案内:「常世公園」から蓋盛 椎月さんが去りました。
ヨキ > (提案を爽快なまでに断られると、ごくほんの僅かな一瞬――メールの顔文字のようにしょぼくれた顔をした。
 すぐにいつもの顔に引き戻す)

「そうか……残念であることだな。だがその心意気や善し、というやつだ」

(去ってゆく蓋盛を一瞥して、)

「ほれ、ヨキの言いたいことは彼女が全部代弁してしまった。
 我々はどうやら同類であるゆえにな、どちらを頼っても同じように君の相談にも乗ってやれるだろう。

 ……しかし、この学園に来たということは、君も何らかの異能に関わっているのかね?」

無悪 正義 > 「・・・ありがとうございます、先生」
無悪は去って行く蓋盛に再度お辞儀して見送る。
良い先生だ、と無悪は心で安心感を覚えた。

「・・・あ、はい。
一応、俺も最近異能が発覚して、それでこの学園に・・・・」

ヨキ > (蓋盛への態度が和らいだかのように見えて、こちらでも安堵を滲ませる。
 足元の猫たちに向けてしゃがみ込むと、ある一匹は無悪の足元へ逃げ、ある一匹は擦り寄ってくる。
 折り曲げた足の先は、人間の肌色に犬の足の形をしている。黒髪の下で、垂れた犬の耳が揺れた)

「発覚したばかり、か。それでは……君も大変だったろう。
 この島へ移ってくる前には、本土で何かと苦労していた者も多いと聞く。
 あちらでは、異能など見慣れぬ者が大半であろうから」

無悪 正義 > 「・・・そうッスね」

無悪は本土に居た時に自分に向けられた冷たい目線を思い出した。
恐怖と畏怖の視線、今までの自分に向けられていたものよりもドロドロとした気持ち悪い視線。
あんまり思い出したい話でもない。

「・・・もう慣れましたけど。」

ヨキ > (手袋を外す。指の四本しかない、獣の手で寄ってきた猫の首を撫でる。
 獣の気配を感じ取ってか、猫たちから見せるヨキへの好き嫌いはひどく顕著だ)

「その……慣れた、あるいは麻痺してしまった気持ち、も、ここではもう気にせんでよい。
 大なり小なり、みな異能によって何かしらの傷を負った者たちであるから」

(猫を抱いて立ち上がる。その長身でベンチへ歩み寄り、無悪の隣に少し間を置いて腰掛ける。
 座ってもよいか、などとは尋ねもせずに、まるで親しげな友人のように、はたまた馴れ馴れしく無遠慮に)

「だから、君が『自分で何とかする』と言えたならば、それは間違いなく出来る。
 そのような気持ちでいれば、友だちなどすぐに増えようぞ」

無悪 正義 > 「・・・ありがとうございます。俺なりに努力してみるつもりです。」

俺は、極道の家に生まれ、人より凶悪な顔立ちで、異能を持っている。
だから、なんだ。それでも何処かには俺を俺としてみてくれる人がいるかもしれません。
先生と話していると無悪の中に不思議とそんな気持ちが湧き上がってきた。

すると突然、携帯のアラームが鳴った。
しまった、もうすぐスーパーの特売の時間だ・・・

「すいません、俺はそろそろ行かないと・・・・」
無悪は名残惜しそうに猫達にあげていた小皿や空の缶詰を片付けて立ち去る準備を始めた。

「今日は、どうもありがとうございました。
今度は学園で・・・よろしくおねがいします、先生。」

最後に一礼、深く頭を下げた後、無悪は公園から去っていった。

ご案内:「常世公園」から無悪 正義さんが去りました。
ヨキ > (無悪の言葉に頷いて、)

「ヨキも、あの蓋盛先生も、生徒とは仲良くなりたい性質なのでな。
 無礼講というわけではないが、互いに親しみを持てればよいと思うよ」

(アラームの音に、無悪を見遣る。
 自分はベンチに腰掛けたまま、立ち上がる無悪を見送った)

「ああ、気をつけて帰りたまえ、無悪君。
 美術を受けずとも、ヨキはどこにでもいるからな。
 縁があれば、また声でも掛けてやってくれ」

ヨキ > (集まっていた猫たちが、無悪から離れてそれぞれの時間に戻り出す。
 膝の上に載せていた猫は、母猫らしき姿を見つけると躊躇なく地面へ飛び降りた)

「……あ」

(どことなく残念そうな顔。
 時間も過ぎて陰の伸びた中、ベンチに腰掛けてしばし過ごす)

ご案内:「常世公園」からヨキさんが去りました。