2015/07/30 のログ
清水 宗司 > その場でテリメーラの様子を見て、星を見ているのだろうかと推測する。

ゆっくりと近くへ歩いていき、声をかけてみる。

「こんばんわ、テリメーラさん。
星、見てるんですか?」

テリメーラ > 名前を呼ばれ、現実世界に意識が帰ってきたようだ。
ぴくっと身体が跳ねる。

クッションを少し降ろして、顔が見えるようにすると、貴方の方をゆっくりと向く。
(名前を知ってるってことは、知り合い…?)

お掃除のときはちょっとしか会っていないから顔を覚えていないのか、
小首をかしげている。

「えと、えと・・こんばんは・・・?」

清水 宗司 > どうも驚かせてしまったようだ。
少女の様子からそう感じた青年は少し申し訳なさそうな表情で謝罪の言葉を入れ、ぺこりと頭を下げる。

「あ……お邪魔しちゃいましたか……ごめんなさい。」

首を傾げられている理由にはまだ察しがつかないようで。

テリメーラ > 「あ、いえ、その、ぼーっとしてただけですから」
にへ、と笑って見せる。
名前が思い出せない申し訳なさからちょっとぎこちない感じ。

(えっと、えっと、浜辺で見たような・・)
なんだか喉の辺りまで出てきている気がするんだけど、
どうもドラゴンは首が長くって出てこない。

清水 宗司 > 「ううむ、そうでしたか……」

ぎこちない様子からなんとなく歯切れの悪いものを感じているが、言及はせずに

「お久しぶりですね。浜辺で掃除した以来ですか……」

あの時の出来事を懐かしげに語る。
それなりに前の出来事だとは思うが、まるでつい先日のことのように。

テリメーラ > (はまべ・・・掃除・・・掃除・・・)
思いを巡らす。もう9割くらいでてきているんだけど…

「あっ!!」
出てきた!
火竜とかだったら、ぽふっと口から火が出てかもしれない。

「島津さん!」
満面の笑み。
名前を忘れていたコトを隠しもしない。
でも、少し惜しい感じで間違っているけど。

「あ、ごめんなさい!名前、思い出せなくって!」
と慌てて弁解するだろう。

清水 宗司 > 「し、島津!?」

島津と言えば戦国武将で有名な苗字だな。とかどうでもいいことが頭によぎったがすぐに理解する。
自分は名前を忘れられていたのだ。
満面の笑みに怒りや呆れを向けられるわけもなく、苦笑いを浮かべる。

「あはは……まあ、あの時、少し話しただけでしたし、仕方ないですね」

「それじゃあ、改めて自己紹介ですかね……
俺の名前は清水宗司です。改めてよろしくお願いしますね」

テリメーラ > あれ、これ、正解の名前を言ったときの反応じゃないぞ
と、比較的本能に近い様な所でひしひしと感じた。

慌てふためいていたテリメーラの身体がピシッと固まる。
名前を忘れ、さらに間違えるとは、我ながらに“やるではないかお主”
と言ったところ。

「ごご・・ごめんなさい清水さん・・」
申し訳なさと不甲斐なさが頭の上にのっかったような感覚。
どんよりと頭をさげて謝罪するだろう。

清水 宗司 > 「あ、いえいえ、大丈夫です!
島津と清水って一文字違いですし、島津ってかっこいいですしね!
だから、そんなに落ち込まないでください、ね?」

しょんぼりした様子のテリメーラにできる限りのフォローを入れる。
なんともないということを伝えるためにできるだけ穏やかな口調で。

テリメーラ > 自分のミスのせいで気を遣わせてしまっている…。
このままだと、折角お知り合いに会えたというのに、
なんだか落ち込んだ私と慰めさせられている清水さんみたいになってしまう!
気を取り戻さなくては

「つ、次からは大丈夫にしますから!」
幼いながらに、なんだかちょっと気合の入った顔。
そう、ここから雰囲気を変えていこうという作戦なのだ。

「それで、清水さんはどうしてここに?」
先程とは違った自然な微笑みで、そんなことを尋ねてみる。

清水 宗司 > 「ええ、お願いします」

気合の入った顔に、落ち込んだ様子はなくなったと感じ
安心したように微笑みを浮かべる。

「んー……なんとなく、ですかね?
時々、何もないんですけどここに来たくなったりするんです」

なんとも漠然とした答えである。

テリメーラ > 「えへへ、良い所、ですよね」
呑気な笑顔。

自由に使えて、街の中にありながらちょっとした自然に触れられるこの公園は、彼女に取ってもお気に入りの場所だ。
かなりの親近感。

「ボクも、今日はなんとなくで来たんですよ」

清水 宗司 > 「ですね。不思議と落ち着いていて良い所です」

テリメーラの言葉に共感して、こちらも笑顔に。

「あ、テリメーラさんもでしたか、奇遇ですね。」

テリメーラ > 「えへへ」

「あ・・」
そういえば、自分は悠々と座っているが、清水さんは立ちっぱなしだ。
ベンチは2人が座るには充分なスペースがある。

よいしょと貴方から見て奥の方によってスペースを空ける。
「あの、良ければベンチ、座りますか?」

清水 宗司 > 別に立ちっぱなしでも気にしない彼だが無下にするのも悪いなと感じ。

「あ、それでは失礼します……」

よいしょ、とベンチの空いたスペースに腰をかけて、ふぅ、と一息吐く。

「……やっぱり落ち着きますねえ……」

テリメーラ > 自分で誘っておきながら、すぐ近くに異性がいると少し緊張しちゃうなーと思う。
あからさまに顔にだしたり、態度で示したりということはないが、ときどきぎこちなっているのが感じられるかもしれない。

「そうですねぇ…」

「・・・」
と返したものの、なんだか続く話も思いつかない。

清水 宗司 > 時々、ぎこちなくなってるのは感じているが特に気にすることなく。
この落ち着いた空間の雰囲気を感じている。

「あ、そういえば……
星、好きなんですか? 空を眺めて星を見てたようでしたから……勘違いならごめんなさい。」

静寂を破り、今度はこちらからテリメーラに質問を投げかける

テリメーラ > 「空も海も、じぃっと眺めるのが大好きです」
と目を輝かせて語る少女。
ものすごく陰気な趣味だ。

「特に、星はボクの名前でもありますからね」
ふふりとなんだかちょっと自慢げ。
あくまで彼女の世界の言語の話なのでさっぱりだとまではあまり頭がまわらなかったらしい。

清水 宗司 > 「いいですね。俺もそういうの好きですよ。」
陰気な趣味だとは微塵も思ってはいないようで

「そうだったんですか? 星の名前って……なんだかロマンチック……って言うんですかね? 素敵だと思います」

テリメーラ > 「テリがたくさんで、メーラが星っていう意味なんですよー
ちょっと思ってたのと違うかもしれませんけど・・」
直接口には出していないが、その声や顔にはちょっと自慢げな雰囲気が現れている。
尻尾だけは、素直にぶんぶんと振られて嬉しそうだ。

親からもらったであろう名前が本当に好きみたいだ。

清水 宗司 > 「ふむふむ……たくさんの星ってことですか……
そうですね、ちょっと違いましたけど、それでも素敵ですよ」

異なる言語に興味と関心を覚えながら、テリメーラの嬉しそうな様子を微笑ましく見ていたが、ふと時計に目をやると慌てた様子で。

「って、もうこんな時間!?
……すみません、もう少しお話したかったんですけど、寮暮らしなもので……
そろそろ戻らないとまずそうです……
俺はもう戻りますけど……テリメーラさんも気を付けてくださいね。
また会いましょう……
それではっ!」

風の異能を行使して慌ただしく疾風のように駆け去っていってしまった。

ご案内:「常世公園」から清水 宗司さんが去りました。
テリメーラ > 「ふふふ、ありがとうございます」
おっとりとした彼女は名前を褒められて悦に入ってたところ。
ちょっぴり頭の回転が緩慢になった瞬間だったのだ。
そんなとき、突然あわただしく去ってしまう貴方の様子を見て、なんだか焦りがうつってしまう。

「あ、あ、お気をつけて!」
急な展開でこれしか言うことを思いつかなかった。

背中を見送ると、また一人星を眺めえ趣味を引き続き行うだろう。

ご案内:「常世公園」からテリメーラさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に四十万 静歌さんが現れました。
四十万 静歌 > 「あ……ふ……」

眠たい眼をこすりながら、
公園内の散策。

眠気覚ましに公園の散策は割りといいのである。
ゆったりとあてもなくふらふらと歩き続ける。

四十万 静歌 > 「うゆー……あぅー……」

しかし、今朝の眠気は非常に根強いというか、
中々取れない。
いつもなら結構はやくにとれるのに。
――別段夜更かししたつもりもないんだけど
なんて思いながらも、
とれないものはとれないのである。

ご案内:「常世公園」に惨月白露さんが現れました。
惨月白露 > 木陰に腰掛けて眠そうな目を擦る。
結局、昨日は殆ど眠れなかった。

「あふ……。」

小さく欠伸をすると、公園を歩く少女を視界の端に捉える。
女子寮の中で何度か見かけた、ような気がする。

『……なんか皆眠そうだな、今日は。』

そう考えつつ、傍らに置かれていた缶コーヒーを拾い上げると、
ゆっくりと近寄っていく。

「―――よかったら飲む?
 ちょっとは眠気覚ましになると思うけど。」

片手で缶コーヒーを揺らしながら、彼女に声をかけた。

四十万 静歌 > 「……うにゃー?」

眼をこすりながら、白露のほうを向く。
そして、特に何の疑問も覚える事もなく――

「あ、一口いただけますかー……?
 ありがとうございまひゅー……」

といって寝ぼけながら上目遣いに小首をかしげて、
手を伸ばし受け取ろうとするだろう。

惨月白露 > 「一口と言わず全部飲んでいいよ。
 なんか、随分と眠そうだし。私は新しいの買うからさ。」

伸ばされた手ではなく、
相手のおでこに缶コーヒーを押し付ける。

「夜更かしなのか夏バテなのか知らないけど、
 あんまりぼーっとしてると危ないよ。」

そう言って、彼女にくすっと笑いかける。

四十万 静歌 > 「わひゃぁ!?」

缶コーヒーの感触に凄くびっくりする。
寝ぼけている時は割りと敏感だったりするのです。
お陰で少し目が覚めた気がするけど。
押し付けられたコーヒーを手に取り――

「はぅぅぅ、すみません、ありがとうございます。
 いえ、多分夏ばて……だと思います。
 なんというかお恥ずかしい所を……」

なんて、真っ赤になりながら抗弁する。
笑いかけられるとカッコいい人だなぁ。なんて思いながら、
ちょっとみとれたりなんかして。

惨月白露 > 「ははっ、マヌケ面。」

そう言って悪戯っぽい笑みを浮かべると、
コーヒーを手に取ったのを確認して手を放し。

「やっぱり夏バテかー。
 この時期は辛いよね。こう毎日暑いと嫌になっちゃうよね。」

笑いながら、胸元に指を差し入れてパタパタと動かす。

「恥ずかしくないよ、大丈夫、
 可愛い子は何をしても可愛いから。」

『可愛い顔』と言いつつ笑う、
寝ぼけている為に、能力が弱まっていたのかもしれない。
とはいえ、特に気にする事も無く、煌々と降り注ぐ太陽に手を翳す。

「朝でも日向だとやっぱり暑いね、
 散歩してたみたいだけど、熱中症には気を付けて。」

小さく手を振ると、木陰のほうへと歩き出す。

四十万 静歌 > 「ムムム……」

間抜け面といわれると、ちょっと膨れるけど、
実際そうだったのは自覚できるので何もいえないのである。

「――ええ、本当に暑くていやになりますよね。 
 はやく夏が過ぎて欲しい反面、
 夏を楽しみたいというのもあり、
 中々難しいですけど。」

なんていいながら、思わず胸元に眼が。
何故かは分からないけど、
気になるというかなんというか――
いや、そんな趣味はないんですよ?

「か、カワイクナイデスヨ!」

そして、可愛いという言葉に思わず反論である。
ぼんっと真っ赤になりながらだけど。
そして――コーヒーを一口飲んで、
苦味を噛み締めながら心をしずめ――

「なんていうかありがとうございます。
 ええ、気をつけますけど……
 そういえば、何をされていたんですか?」

なんていいながら、
思わず木陰のほうへ歩いていくのについていってしまうだろう。

惨月白露 > ついてきている彼女に苦笑しつつも、
歩くペースを少しだけ落として、彼女の歩幅に合わせる。

「ん?午後からの特別講習に参加するつもりだから、
 それまでここで時間つぶしてようかなって。
 寮に居てもいいけど、ちょっと色々あって居心地悪くてね。」

『あなたは?』と問いかけつつ、
木陰に入れば、日差しが遮られて多少涼しくなる。

「外は本当、暑くて嫌になるけど、木陰は結構涼しいんだよ。」

木の根に腰掛けると、
鞄からチョコレート菓子を取り出し、彼女に放り投げる。
『ダークネスサンダー』とかかれた、
義理とすぐ分かるチョコとして話題のアレ。

「安物で申し訳ないけど、もしよかったらどうぞ。
 ちょっと溶けてるかもしれないけどね。」

そう言いつつ、自分はビーフジャーキーを取り出して口に運ぶ。

四十万 静歌 > 「午後からの特別講習ですか。
 なんだか大変ですね。
 ――さらに、寮でも色々あったようで
 えっと――
 大丈夫なんですか?」

なんて、小首を傾げながら問いかけるだろう。
なんていうか、
居心地が悪いほどの何かなんて想像出来なくて――
思わず。

「私は単に日課というか、
 目が覚めないときは公園を歩くようにしてるから、
 ですね。
 今日は――お昼ごろに、
 頼んでいた本を本屋に取りに行くくらいでしょうか。」

特に予定ってほどの予定はないですね。
なんて笑いながら答え、
木陰の涼しさに思わず。

「わ、涼しい」

なんていったりして、

「本当に涼しいですね。わっ……!」

と投げられたチョコレートを受け取るだろう。

「安物で申し訳ないって、
 なんていうか貰ってばっかりで何かこちらが申し訳ないですよ……!」

と慌てて言いながらも、
甘味を手放せる事はなく。
あけて一口。
ちょっと溶けているけど、
問題なくおいしくて、思わず表情が綻び――

「――優しいんですね。
 私なんかにここまでしてくれるなんて――
 本当にありがとうございます。」

なんて、満面の笑顔でいうだろう。

惨月白露 > 「正直ちょっと大丈夫じゃないかもー、なんてね。
 あなたは特別講習は受けないの?―――あ、名前聞いてもいい?
 
 私は白露小百合、貴女は?」

昼ごろの予定を聞けば、くすっと笑って。

「そっか、それじゃ、お昼まではお互い暇なんだね。
 
 あ、それ、美味しいでしょ。結構好きでよく買うんだ、それ。
 ……やっぱりちょっと溶けちゃってたみたいだけど。暑いから仕方ないね。」

優しいと言われれば、困ったように頬を掻く。

「優しいわけじゃないよ、可愛い子が居たから、
 ちょっと優しくしようかなっていう下心……みたいな?
 ―――だから、悪い人。」

冗談っぽくそう返しながら、少し寂しそうに笑う。

四十万 静歌 > 「私は一般教養系だけですので、
 もう夏季休暇前の履修は終わってますね。」

特別講習があるような授業は受けず、一応授業はあるが、
基本的に試験が終われば自由の身、なのである。

「小百合さん、ですか。
 私は二年の四十万 静歌(しじま しずか)です、
 どうかよろしくお願いしますね。」

丁寧にお辞儀をして、一礼してから、
にっこり微笑み、

「そうなりますね。
 お昼まではゆったり、です。
 本当においしいですよね。
 癖になる甘さというか!」

と、いいながら、食べているうちについたのだろう。
少し頬にチョコがついてる。

「それにしても、小百合さんが悪い人ですか?
 うーん?
 別に可愛くないですし、優しくされても、
 感謝の気持ちと好意くらいしかでませんよ?」

寂しそうに笑うと、どうしたんだろう?
というように、心配そうな眼でじっと見つめようとするだろう。

惨月白露 > 「一般教養以上は受けずに、
 夏休みはしっかり遊ぶーって感じなのかな。
 
 満喫するのはいいけど、宿題とか忘れないようにね。
 なんか結構ねぼすけさんみたいだし。」

名前を聞けば、にっこりと笑う。

「私は1年だから、静歌先輩だね、
 あ、下の名前でよかった?
 先輩相手にちょっと馴れ馴れしいかな。」

一礼して顔を上げると、
その頬についたチョコレートを取り出したハンカチでぬぐう。

「チョコ、ついてるよ、ねぼすけさん。
 ………コーヒー、足りなかったかな。」

じっと見られれば首を傾げる。

「―――何?私のほっぺにも何かついてる?」

四十万 静歌 > 「そうですねー。
 後異能も魔術も特に使える訳でもありませんから、
 受けても仕方ないって側面もありますね。」

てへっと笑って――次の言葉に真っ赤になって慌てる。

「だ、大丈夫ですよ、
 宿題はこつこつやってますから、
 大丈夫です、きっと終わるはずです、多分、
 ねぼすけなのは関係ないですよ……!」

とはいいつつ、ケアレスミスも含めて、
平凡なできばえになるのは否めないのであるが。

「下の名前でも呼び捨てでも、
 お好きに呼んでいただいていいですよ。
 呼びやすいのが一番ですから。」

ね?と人さし指を立ててウィンク。
いまいち顔がまだ赤いので決まらず、

「わひゃ……」

ハンカチで拭われて、思わず声をあげて、
真っ赤になって俯いて。

「い、いえ、ありがとうございます、
 だ、大丈夫です、たまに食べてると、
 ほっぺたに何かついてる事が。
 あ、いえその……」

再び、向き直り眼を覗き込んで。

「――少し、寂しそうに感じられたものですから。」

――と、ほっぺたに何かついてるときかれると、
正直に自分の感じた事を答えるだろう

惨月白露 > 『じゃあ、静歌先輩でいいかな。』と笑いつつ。

「へー、『無能力者』か………あ、気にしてたらごめんね。
 そっか、じゃあ、普通に学校に通ってるだけ
 ―――だけって言うのもちょっと失礼かな。
 
 何か、将来の夢とかあるの?何になりたいーとか。」

寂しそうと言われれば、一瞬だけピクリと反応しつつ、
『気のせいじゃないかな』と笑う。

「あ、宿題は計画的にやるタイプなんだ。
 見た目通り真面目なんだね、静歌先輩。」

ビーフジャーキーを手に取って口に運び、
もごもごと口を動かして飲み下す。

四十万 静歌 > 「いえいえ、気になさらないで下さい。
 ――実際その通りですしね。」

そのほうが都合がいいですから、
との言葉は飲み込んで。
もっと凄い能力者もいるといっても、
それでも、かくしておきたいものはある。
それにしても――

「夢、夢ですか。
 そうですね――夢を探している所、でしょうか。」

ここの所よく聞くような気がする。だが、
私には夢が無い。どこか遠くをみるように、
寂しげに、そうのたまうだろう。
本人も寂しげにしてしまったことには気づかずに。

「まぁ、気のせいかもしれませんけど、
 寮でも色々あったとかいってましたから、
 何かあったのかなって。
 気のせいならいいんですけどね。」

だが、直ぐに気のせいといわれると、
にっこり笑って小首を傾げながら、やはり眼を真っ直ぐみるだろう。

「真面目なくらいと後一つしかとりえが無いですからね。
 小百合さんは宿題はどうなんです?」

惨月白露 > 「夢は探してる最中、学生らしくていいんじゃないかな。
 何か、これだーっていう素敵な夢が見つかるといいね。
 
 あんまり焦る必要はないと思うよ、人生まだまだ長いんだし、
 ちょっとくらい迷子になっても大丈夫でしょ。」

そう言って笑いながら、もう1個食べる?と
今度は『ダークピンクサンダー』取り出してを手渡す。イチゴ味らしい。

「そっか、まぁ、隠すほどの事じゃないけど、

 ちょっと友達と喧嘩……ううん、
 友達を傷つけちゃってね、だから、ちっとも優しくないなーって、
 ……ただ、そう思っただけだよ。

 ただの、そんなつまんない話。」

「私は計画的にじゃなくて先に全部すませちゃうタイプだよ。
 ―――あと一つ?可愛い事かな?
 
 あ、でも、さっき、可愛くないって自分で言ってたね。
 それじゃあ、きっと自分で気が付いてないだけで、
 
 取り得はきっとまだまだ沢山あるね。」

四十万 静歌 > 「あはは、そうですね。
 ゆっくり考えて見つけていきたいと思います。
 なんて、これじゃまるで私が後輩ですね。」

なんて、照れくさそうに笑って頬をかきながら、
受け取るだろう。

「いくつもいくつもありがとうございます。
 そうですね……

 傷つけてしまったのですか。
 どうして、何故、とは聞きませんが……
 人間生きていく上で、
 誰も傷つけずに生きるなんて出来ませんよ。
 
 だから、――あまり気に病まないでいいと思いますよ。
 大切なのは、これからどうするかです。
 とりあえずは、きちんと謝りましたか?」

なんて、静かに眼を閉じていうだろう。
そして、再び眼を真っ直ぐ見つめ――

「それにしても、先にやってしまったら、後が楽でいいですね。
 可愛い事は取りえじゃないですって。
 平凡ですから、私は。」

なんていいながら、私に出来るのはですね。
と微笑みながら、指を鳴らす。
指を鳴らしたほうへ視線が惹かれる隙にもう片方の手にもっていた、
ダークピンクサンダーをマントの下へと滑り込ませ、
赤い造花を取り出して、そっと白露へと差し出すだろう。
ミスディレクションを利用したちょっとした……手品。

「こういう事、でしょうか?」

惨月白露 > 「まずは謝る、かー。

 相手がすごい優しい人でさ、
 ちゃんと謝ったら許してくれるんだろうけど、
 でも、なんとなくそれに甘えたくないって事って、ない?」

そういって笑いつつ、
鞄から水を取り出して一口飲むと
『……ただの水だけど、飲む?』と首を傾げる。

いつの間にか取り出された造花を手に取りつつ、小さく手を叩く。

「へぇ、手品か、すごいじゃん。
 そういうのって、異能があればもっと凄いのが出来ちゃうからさ、
 最近そういう事をちゃんと練習してやる人って少ないよ。
 
 だから、それを無能力でやるのは本当凄いと思う。」

『将来は手品師とか目指したらいいんじゃないかな。』と笑う。

四十万 静歌 > 「そうですね。そういう時もあるかもしれません。
 それなら――
 ……態度や言葉、行動で示すしかないですね。
 友人を思う、その気持ちを。」

ね?と、ひとさし指を立てて小首と一緒にかしげ微笑む。
水を差し出されると、あ、一口戴きます。なんて受け取って飲むだろうか。

「――まぁ、だからこそ、廃れゆく技術でもあるんですけどね。
 魔術も、異能もあればこそ――
 仰るとおり凄い事もできますから。」

無能力でやるのは、の下りで、
少し硬直し、ぴくんっとするかもしれない。
確かに、今のは無能力でやった技術ではある、が。

「――ま、手品師をやるには、私には舞台度胸が圧倒的にたりませんね。
 平たく言えばですね。
 その。」

もじもじして赤くなって……

「――あがり症なんです。」

惨月白露 > 「それもちょっと難しいかなぁ。―――ほら、私、ツンデレだからさ。」

そう、冗談っぽく笑うと、
『どうぞ』とペットボトルを手渡す。

「手品は人を楽しませるために、
 人が何千年もかけて作った技術だしさ、
 だって、4000年以上前からあったんだよ、手品ってさ。
 
 だから、そういう楽しませるための技術を大事にして、
 練習してる静歌先輩は、素敵だと思うな。」

『異能でやるのとは違った趣があるからね。』と笑いながら。

「ファンタジーが現実になっても、
 ファンタジー小説は売れてるでしょ?
 そういうのって、それぞれに違うんじゃないかな。」

もじもじと赤くなる静歌を見てははっと笑って

「いいじゃん、あがり症でちょっと失敗が多い手品師っていうのも、
 可愛くて売れると思うよ。

 ま、ちょっと手品師とは違っちゃうけど。」

四十万 静歌 > 「ツンデレとかはともかく――」

一口飲んで、ありがとうございます、と返す。
間接キスとかは気にしていない。まだ。

「――意地、で。
 取り返しのつかなくなる前にはちゃんと謝るんですよ?」

と、めっとでもいいたげなポーズをとる。

「――まぁ、私の中で、
 一番磨いてきた技術であり、
 思い出ですから――」

例え何があっても――
例え、そこにどんな暗い想いがあっても――

「大切に、大事にするつもりですよ。」

なんて笑って。

「――まぁ、確かにそうですね。
 どんな風になっても、いいものはいいですから。」

ファンタジー小説のくだりに確かにと頷くが――

「失敗が多い程度ですめばいいんですけど、
 多分、成功もしません……」

お恥ずかしいと、真っ赤になって俯いた

惨月白露 > 『善処はするよ、一応。』と苦笑いを浮かべつつ。

「さすがに失敗ばっかりじゃ手品師じゃなくて、
 完全にお笑い芸人だね。
 
 ……でも、あがり症っていうのも自分の一部だからさ、
 直そうとしないで、上手く付き合っていく方法を
 考えるほうが楽なんじゃないかな。
 
 そうやって照れてる顔、とっても可愛いし。」

そう言いつつ、鞄からスマートフォンを取り出して時間を確認する。

「―――あ、ごめん、私そろそろ行かないと。
 話し相手に付き合ってくれてありがとね、楽しかったよ。

 連絡先とか、もしよかったら交換しない?
 ……携帯とか持ってればだけど。」

四十万 静歌 > 「お笑い芸人になるつもりは毛頭ないですね。
 どちらかというとカッコいい女性になりたいですし?」

なんて、いって。

「まぁ、ゆったり付き合っていきますよ。
 今まで焦ってもどうしょうもなかったものですし。
 
 かわいくないですってばー。」

もーもーと真っ赤になって照れる。
可愛いといわれるのは嬉しいけど、
それ以上に恥ずかしい。

「あ、長々とすみません。
 ええ、連絡先はですね。」

マントから手帳とペンを取り出し、
さらさらと書いてちぎって差し出す。

「こちらになります。
 ありがとうございます。小百合さん。
 私も楽しかったです。」

なんて、ウィンクをしながら手渡すだろう

惨月白露 > 「ありがと、私の連絡先は後でメールするね。」

そう笑って連絡先の紙を受け取ると、
お返しとばかりにパチンとウィンクする。

「静歌センパイがかっこよくなるのは、
 こう、ちょっと無理なんじゃないかな。」

そう笑いつつ「またね」と手を振ると、公園を後にした。

ご案内:「常世公園」から惨月白露さんが去りました。
四十万 静歌 > 「む、ムリじゃないですもーん!」

なんて真っ赤になって去る背に大声でいうだろう。

「もーっ、もーっ……!」

なんて真っ赤になる顔をもみもみとほぐして、
なんとか落ち着きつつ、
こちらもまた昼食を取りにその場を去る――

ご案内:「常世公園」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にギルゲイオスさんが現れました。
ギルゲイオス > くっくっく、ははははははは、あーっはっはっはっは
(夕暮れ訪れる公園に、高らかと響き渡る悪の三段笑い)

よくぞ、よくぞ我が城までやってきたのである、勇者よ。
貴様の力、確かに本物の様だ。
(背後に邪悪なオーラを揺らめかせ、黒いマントに豪奢な刺繍が施された装束。
睨む三つの瞳は朱く光り、頭部にはねじれた角が二本)

だがしかし、貴様の武勇もこれまでよ。
魔王ギルゲイオス・ホッドケーテの手にかかり滅びる事を、名誉と思うがよい!!
(魔王であった。
多分、10人中7人位は「あ、魔王だ」って思う位には魔王であった)
(事と次第によっては、「異世界からの侵略よー」と騒がれかねない光景だが。
見つめる周囲の視線は、非常に和やかなモノであった)

(魔王と相対するのは、伝説っぽい剣を構えたちびっこ勇者と、
杖を携えたちびっこ僧侶であった。
余計に通報されそうな景色だが、別にそんな事はなかった)

ご案内:「常世公園」にメアさんが現れました。
メア > 「………」

公園お腹で繰り広げられる勇者劇、それをボーっと眺める少女が居る
周囲と同じく和やかな視線に近いが、何で子供があんな剣を持ち上げられているのかなどが気になっていたりする

ギルゲイオス > さぁ、我が力にひれ伏すがよい!!
(ジリジリと間合いを詰めるちびっこ勇者。
それに合わせて大きくマントをなびかせた魔王が、右手を突き出し)

死ねぇい!
(ポポポポーンと、色とりどりの爆発が起こる。
様にも見えるが、実際は光と音だけの演出用魔術。
そこいらに売っているカンシャク玉より、余程安全な代物。
決意を込めて飛び込んできたちびっこ勇者も、驚きにたじろいで)

ふははははは!その程度であるか、勇者よ!!
(魔王の笑い声が、朗らかな公園に響き渡る)
(なお、ちびっこ勇者とちびっこ僧侶が持っている武器は、魔王様が魔力を固めてそれっぽくしたモノである。
子供がもてる程度の重さであり、また人に当ててもすり抜ける。
当然の安心設計であった)

…………
(黒い少女にチラリと視線が合う)

おぉう、そこに居るのは漆黒の魔女。
どうしたのであるか、勇者の最後でも見物に来たのであるかな?
ふふふ、いやまさか、勇者の仲間、などという事はあるまいて。
(怪しい笑みを浮かべる。
ネタを振りつつ、巻き込む事にした模様)

メア > 「っ…!」

爆発に驚くが音と見た目に反して衝撃は来ない、おそらく幻覚か何かだと判断して安心し

「魔女……?」

自身の方を見てそう言った魔王っぽい者を見て考える。魔王に釣られてて子供も見ている……

「魔王…貴方の、好きには…させない……」

異能を使い黒一色の杖の様な物を手元に作り出す
見た目だけは物々しい現れ方をしたが実際はそこらの木の棒とそんなに変わらない

ギルゲイオス > (少女の困惑気味な言葉に、片目だけ向けたまま、コクコクと小さくと頷いて)

なん、……だとっ。
貴様程の魔女が、勇者を助ける、だとっ!!
(三つの目を見開いて、驚愕の表情を浮かべる魔王様)

くくっ
(肩が微かに揺れ)
ふふふふふふ
(口の端を大きくと上げ)
ふはははははははは!!
(ややのけ反り気味に、大きな笑い声が響く)

面白い、面白いのである!
ならば見せてみよ、我に貴様らの力を!
魔王を倒すと伝説に語られた、絆の力というものをな!!
(マントがぶわっと広がれば、背負うオーラは更に大きなモノとなり。
魔王が口上を続ける間、隙を伺ってちびっこ僧侶が回復呪文を掛けるような仕草をとる。
柔らかな光に包まれると、ちびっこ勇者はつきかけた膝を持ち上げ、魔王と相対する。
なお、回復呪文っぽい演出も魔王様がやっている模様)

(ちびっこ勇者は漆黒の魔女(仮)に目配せを送れば、勇気を振り絞り、魔王へと飛び込んでいく)

メア > 「勇者の…邪魔は、させない…」

杖を振るい黒い球体を生み出すその球体から黒一色の光線を魔王に向けて撃つ
見た目だけの黒線が勇者をサポートするように魔王の手足を狙う

ギルゲイオス > さぁ、まとめて吹き飛ばして――
(両手をグルンと回し、その後、左手を上に、右手を下に。
魔王、必殺の構えを取る、が)

な、なにっ!!!
(だがしかし、次なる行動を行う前に。
黒い光が魔王の手足を直撃し、その構えが崩れ去る。
さらにその隙を縫うかの如く、ちびっこ僧侶(の動きに合わせて魔王が出した)光の剣が四肢を貫き、動きを奪う)

う、うごけぬのである!!
こ、この力がっ!!
(もがく間に、飛び込んで来た勇者が大きくと剣を振り上げて)

ぐぁぁぁああ!!
み、見事である、勇者よ、そして、その仲間達よ……
(一閃。
袈裟気味に剣が入ると同時、衝撃波っぽい光が奔り。
役目を終えた勇者の剣は、粒子となって消えてゆく)

ぐ、ふ……
我は、ここまでの様だ。
しかし、忘れるな……例え我が滅びようとも、ヒトの世の闇が存在する限り。
いずれ、第二第三の魔王が、現れるだろう……
(ぐらっと揺らいだ体が、膝から崩れ落ち、地に振る)

我に勝った勇者、であるのだ。
無様な姿を見せるではない、ぞ…………ぐふ
(そして息絶える、っぽく見える)

『かくして魔王は滅んだ。
だがしかし、彼の言葉はどのような意味を持つのか。
それはまだ誰にも分からない。
いずれ来るかも知れぬ戦いに備え、勇者達よ、今は愛しき我が家に帰り、食事をとり、ぐっずりと眠るのだ)
(小さく浮かぶ緑色の球体から、やや変声を加えた魔王の声で、エピローグを告げる)

メア > 「………」

魔王を倒し流れるエピローグを見ながらパチパチと拍手をし、杖を霧散させる
今さらだがこれは何だろうと考えながら満足そうに帰っていく子供たちを見送る

「…お疲れ、さま……」

倒れたままの魔王に近づき声をかける

ギルゲイオス > (子供達が『魔王様またねー』とか言いつつ去って行った、少しの後。
一息とつけば、倒れたままにむくりと顔を持ち上げ)

うむ、お疲れ様である。
漆黒の魔女(仮)も良い演技であった。
(サムズアップを投げかければ、口元で笑みを描き。
ゆっくりと立ち上がれば、いつの間にか背中に『魔王』と筆文字で書かれたTシャツと、Gパンの姿に変わる。
<魔王の身嗜み>による早着替え、男の衣装替えバンクなど誰も期待していないのである)

メア > 「ありがと……」

演技はそこまで得意ではないが褒められればやはり嬉しい
立ち上がった魔王を見てテレビで見た外国人観光客を思い出す

「子供…好き、なの…?」

ギルゲイオス > たまたま視線が合ったのでな。
こういう変化も時には必要だと思ったのであるが。
予想以上に良かったのである、魔王様大満足。
お礼にこれを授けよう。
(そこいらへんに置かれていたナイロン製の袋から、良く冷えたオレンジジュースのペットボトルを取り出し、差し出す。
氷と一緒に突っ込まれていた様だ)

うむ、子供は次世代を担い手。
我々の宝である。
子供達に楽しんでもらう為なら、我はどのような苦労もいとわん。
(胸元に掌を当てて軽くと張る。
なお、角もさらっと消えて、額の目も閉じている)

メア > 「そう……」

差し出されたオレンジジュースを受け取る
子供のために用意したのだろう…用意が良い、とペットボトルのふたを開けて口を付ける

「…魔王らしく、ない……」

勇者の方が向いている、そう思いながら消えた瞳やつののあった場所を見る

ギルゲイオス > 魔王らしく、であるか。
そう言われても、我は間違いなく魔王なのであるが。
(顎に人差し指を当てると、ちょっと考えるように視線を空へ)

お主の考える『魔王らしい』とは。
悪逆非道、残虐、世界の破壊者、侵略者。
そんな感じかの?
(この世界のお話に語られる様な、魔王のテンプレート。
もっとも、そう思われるのは特に気にする様子もなく。
首をかしげて問いかける)

メア > 「そんな、感じ……
魔の、王様…だから……」

魔を統べる王、だから魔王
人類の敵であり侵略者であり破壊者
一般的に魔王と言えばそういうものだと思っている

ギルゲイオス > そうであるな。
我もいくつか魔王の出てくるような話を読んだが、大概がそんな感じであるな。
(コクコクと頷く)
だがしかし、今この時、存在する世界はこの世界だけではない。
同時にいくつもの、数えきれないほどの世界が存在するのである。
ならば、その世界のどこかに、我のような魔王が居ても不思議ではなかろう?
(小さく笑みを浮かべると、肩を揺らし)

ま、ぶっちゃけて言えばである。
我は魔の王、というよりかは、魔族という種族の王である。
人と魔も、ソレなりに仲よくやっておる世界での。
運のいい世界、と言えばそうかもしれぬな。

メア > 「…不思議じゃ、ない…ね…」

となるとまおうという言葉の意味合いが変わってくる
今目の前に居るのは人類の敵という意味の魔王ではなく魔族の王、そう宇いう事なのだろう

「優しい、王様の…方が、いい……」

そう言って頷く。骨肉の争いを繰り広げる世界なんかよりは平和な世界の方が良いに決まっている

ギルゲイオス > 追加で言ってしまえば、我が世界での『魔族』であるが。
魔――つまり邪悪という意味の魔ではなくての。
『主に魔力の強く存在する場所から発生する種族』という意味の魔族なのであるよ。
そんな『魔族』の『魔王』という事であるな。
(勿論、種族の違いによるいさかいやら大きな戦いもあったのだが。
魔族と人類は、互いに上手くやっている、と言える)

優しい王様であるか。
うむうむ、そう言われると嬉しいのであるな。
(コクコクと頷けば、双眸を細める笑みを浮かべて)

と、自己紹介がまだであったな。
いや、したような気もするのであるが。
(主に勇者と魔王ごっこの最中であるが)
改めて。
我は魔王ギルゲイオス・ホッドケーテである。
親愛と畏怖を込めて、ギルと呼ぶが良い。

メア > 「魔族の王……うん、分かった…」


自分が考えたとおりなのだと確信する

「ギル……私は、メア…人間…」

一応相手が魔族という事で種族も自己紹介に含めておく

ギルゲイオス > うむ、皆に『魔王』と名乗ると最初は大概驚かれるのであるがな。
説明すればあっさりと納得してくれるので、有り難いのである。
(くくっと、小さな笑い声に喉が鳴る。
まぁ、この様子を見れば納得せざるを得ないのだろうが)

メアであるか。
コンゴトモヨロシク頼むのである。
(口の端を上げれば、握手を求めるように片手を差出し、つつ)

しかし、メアは我が武器を用意しなくても杖を出したり。
黒い光を飛ばして来たのであるな。
魔女とは適当に付けたが、本当に魔術が使えるのであるか。
(見た目は、幼いといって差し支えはない。
感心を混ぜたような赤い瞳が、相手をじっと見やる)

メア > 「そう、だろう…ね…」

いきなり自分は魔王だ等と言う角を生やし第三の目が有る者が言えばだれでも驚くだろう
そう思いながら差し出された手をそっと握り

「魔術は…別…
さっきのは、異能……」

それも見た目だけ、そう付け足す
見た目は派手だが実戦であんな技を使おうとすればかなり難しい
闇を集めることによりハリボテ、それが先ほどの杖や黒線の正体だ

ギルゲイオス > いやー、本当、コッチの世界での『魔王』に対する認識を知って、驚いたのであるよ。
ま、たまには皆の期待に応えるのも面白いではあるが。
(悪戯っぽい笑みを浮かべ。
その一端が、さっきのごっこあそびだったりするのだが)

(小さな手を握ると、軽くと上下に振って、離す)

あぁ、異能の方であったか。
我は此方に来て月日が浅いのでな、まだ良く区別がつかんのだ。
(ほう、とか、へぇとか呟く声と。
付け足された声に納得すれば、視線の位置を合わせるように地面へと座り込む)
となると、学園の学生さんであるかな。
我も此方の世界に落ちてきた後、流れで入学させてもらっての。
勉学の場でも、また会うかも知れんの。

メア > 「応える…」

そこでさっきの勇者劇を思い出す
ああいう形なら皆に受け入れられるいい方法だろう

「そう……うん、生徒…」

入学したと聞いて少し驚く
魔王兼学生なんてあるのか…と

ギルゲイオス > 最初は子供達も親御さんたちも驚いてはいたのだがの。
暫くとすれば、なんだかんだで受け入れられて、あの感じであるよ。
週に一回か、二回位かの、あいいう事をやっているのは。
(思い返すように腕を組めば、頭を傾ける。
場合によってはストーリーを変えたり、今回の様なアドリブを入れているようだ)

うむうむ、どうであるかな学園の勉強は。
大変な事も多いと、思うのではあるが。
(驚いた様子を見れば、小さくと笑い声を含め)
我の方と言えば、少々と懐事情が悪くての。
暇を見てはアルバイトをしておるので、中々大変である。
(魔王兼学生兼アルバイターであった。
はたらくまおうさま、文字通りの意味で)

メア > 「よく、受け入れ…られた、ね……」

相手が安全を考慮しているとわかれば受け入れられる、思ったより
この島では異界の住人に肝要だ

「バイト…魔王……」

向うの臣下達が見たら泣くんじゃないだろうか、そんな事が頭に浮かぶ

ギルゲイオス > そりゃもう、色々説明したり、公園掃除のお手伝いをしたりであるな。
まぁ……案外とあっさりであったがの。
(ややと不思議そうに首をかしげる。が。
大体何時もこの調子、さもありなんといえばそうかもしれない)

バイト魔王て、それなんかものすごくバイトしてる人みたいであるな。
まぁ、流石に、我の臣下には「いらっしゃいませである、ご注文は如何なさいますのかである」
なんて言ってる姿は見せられんの……
(腕を組めば、喉からは唸り声。
勇者と魔王ごっこも見せられたモノではないのだけれど)

メア > 「公園、掃除……」

働いてボランティアをして子供たちと遊ぶ魔王…最後のはともかく他のは泣いてしまう。
と異界の臣下達が知らないように祈りつつ

「でも……皆が、好きな…王様…」

ギルゲイオス > 最近は掃除の後に、おばちゃんや老人が、お菓子はジュースを差し入れしてくれるのである。
元の世界で魔王をやっていた頃は、民衆と触れ合う機会も少なかったのでな。
これはコレで、中々楽しいモノである。
(口の端、緩くと上げる。
前向き魔王様)

うぅむ、皆であるか。
そう言われるとなんだかこっぱずかしいのであるな。
確かに、元の世界ではそれなりに支持は集めていたのであるが。
(落ち着かなげに、体を揺らしたり、視線を泳がせたり。
平たく言えば、照れている)

皆、というのは、少々大げさかもしれんがな。
まぁ、そうであればよいな、と。
メアから見て、我はどうであるかな?

メア > 「………」

話をまとめるとバイトやボランティアに精を出し学業に励む好青年だろう
ただ一点を除いて

「…強い、魔族……
優しい、魔族で…良かった…」

子供たちと遊ぶ場面でもいくつもの魔術を同時並行で行使し
尚且つその影響力も高い…流石魔族の王、そう判断する

ギルゲイオス > その沈黙の意味するところは一体っ
アレであるかな、魔王がそれでいいの?って感じであるかな……
(まとめられた内容は、大体というかほぼというか確実に間違いが無かった。
妙な所と言えば、異世界の魔王という事だが)

ふむ、なるほどの。
我もメアにそう言って貰えると、嬉しいのである。
(コクコクと、頷いて)
ふむ、どうしたモノであるかな。
この後風呂で汗でも流してから食事、と思っていたのであるが。
こう言って貰えた分、お礼もしたくあるな。
時間があれば、食事か何かでも奢るのであるが。
(と言ってるが、会話を続けてもいいし、他の感じになってもいい)

メア > 「そんな、かんじ…」

魔王がそれでいいのか、確かに気になってたので正直に頷く

「食事……いいの…?」

話を聞く限り金銭的に余裕がないように思えるが
人に奢る余裕があるのかと首をかしげる
だがごちそうされるならそのまま大人しく着いて行くだろう

ギルゲイオス > まぁいいのであるよ。
あくまでも、こことは異なる世界の魔王、であるからな。
此方では、他の市民とそう変わらんのである。
ならば、一市民らしく、経験したことのないモノを、やってみるのも良いものであるよ。
(僅かばかりと、肩が揺れる)

構わんのであるよ。
給料も入ったしの、メア一人奢る分には問題なかろう。
我の心ばかりの、お礼である。
(ふふんと、得意げに鼻を鳴らす)
それでは何か食べたいモノは?
我は余り店には詳しくなくての。
希望があれば、それに沿うように考えてはみるが。

メア > 「そういう…もの、かな……」

だが今はそういうものと考える

「…何でも、いい……」

そう答える、自分がたまにご褒美で行く店では彼の給料に致命傷を与えてしまう
それはさすがに心苦しい

ギルゲイオス > そんなモンであるよ。
……そもそも、城も財産も何も無しに此方に来ておるからな。
(そっと視線が横に流れる。
下手をすると、そこいらの学生の方が金を持っている可能性もある)

何でも、であるか。
ふーむ、ではハンバーグなどどうであるかな?
とはいっても、我が知ってるのはファミレス位であるが……
(安定のニルヤカナヤ。
……どのレベルの店なのか、少々と気になる所ではある)

メア > 「…おっちょこ、ちょい……?」

せめてどこでも価値がありそうな金ぐらいは持っておくものじゃないのか…そう考えながら尋ねる

「ファミレス…うん、ファミレス……」

人気のファミレスニルヤカナヤの事だろうファミレスなのにクオリティが高いことで有名
メアもそこがいいと魔王に同意する

ギルゲイオス > 酷い評価を受けたのである!
訴訟も辞さないのである!!
(何処でこんな言葉を覚えたのか、は置いといて)
いやぁ、ほら。
我が城での、重要な儀式の最中だったのであるよ。
余計な武器や、財宝の類は持たずに行う事になっておったし。
そもぞも自分の城で価値あるモノわざわざ持ち歩く必要もないのであるし。
その時、唐突に足元に門が開いたのでな。
……まぁ、我が落ちてきた時に、一緒に何か来たかもしれぬし。
近い内に、転移荒野に探索へと行こうとは考えておるのだが……
(言い訳を連ねれば、言葉の数が多くなる。
ぐぬぬ、そんなうめき声が聞こえてくるようだ)

ではニルヤカナヤで良いのであるな。
我もたまにバイトをさせてもらっておるが、あそこの品ぞろえは中々良いのである。
(という訳で話がまとまれば、一つと頷く。
お財布にも程ほどと優しいのである)

メア > 「不幸、魔王……」

儀式の最中に召喚、不幸としか言いようがない
不幸魔王ギル、少女の中でこの格付けが確定した

「うん、ニルヤ、カナヤ…」

早口で言うと噛みそう、そんなファミレスの名を呟いて魔王と共に歩き出す
だろう

ギルゲイオス > うごごごご……
アルバイト魔王やら、不幸魔王やら。
否定は出来ぬのであるが、色々と不名誉な二つ名が増えてゆくのである……
(異世界の臣下たちには、絶対と聞かせられない感じである。
微妙な絶望感、魔王の背後に薄く黒いオーラが漂う)

なんというか、言いにくいのであるよな。
にるやかなや…煮るや金屋?
(金物屋さんがぐつぐつと。
変な想像が過れば、頭を振って。
その後一息と付けば、立ち上がる)

それでは、ゆくのである。
(長身故の歩幅を、メアに合わせて。
ゆっくりとした足取りで、ファミレスへと向かい。
ハンバーグやら何やらを、奢る事となるのだろう)

ご案内:「常世公園」からメアさんが去りました。
ご案内:「常世公園」からギルゲイオスさんが去りました。
ご案内:「常世公園」にレイチェルさんが現れました。
レイチェル > 「もうすっかり深夜か」
面会を終えた後、見回りの途中。
常世公園の片隅にあるブランコに腰をかけて。
レイチェル・ラムレイは一人月を見上げていた。
両足をしっかり地につけて、力を込めればギィギィ、と音をたてて
ブランコが揺れ始める。月光の差す夜闇に、少女の金の髪が流れて踊る。
年頃の少女が深夜に公園で一人、とあれば普通は危険であろうが、この少女
は風紀委員である。


「あんなこと言っちまったからには、頑張らねーと、な」
そう呟いて、一層力を込めて、ブランコを漕ぎだす。
『美術屋』との戦いは、まだ終わっていない。
終わっていないのだ。