2015/09/11 のログ
四十万 静歌 > 「?」

肩をすくめる様子に首を傾げる。
なんだかんだで天然なのである。
まぁ、しかし、そうやって考えていても仕方ないので、
占い内容を聞くと。

「それはまた――」

うーん、と人さし指をほっぺたにあてて考えて――

「難しい占いですね。
 まぁ、私の占いは異能にも魔術に頼るものでもないですから――」

利用することはあるけど、とは飲み込んで――

「まぁ、占ってみましょうか。」

そういって水晶玉に手を翳し――

「では、いくつか質問を。
 答えたくなかったら答えなくてもいいですよ。
 “本当に調子は回復しましたか?”」

リビドー > 「ふむ。」

 軽く眉を菱目、思案する。
 少しの間を置いて、口を開く。 

「……時が経って熱が冷めた、と云う形でね。」

 一つ、小さく呟く様に答えた。
 それと、ベンチに座ることにした。

四十万 静歌 > 「――なるほど。
 では続けて質問いたしましょうか。」

静かに深呼吸して――

「――」

じっと瞳を無言で見続けるだろう。

リビドー >  
「―――?」 

 ぢっと無言で瞳を見続けられる
 時折目を逸らしそうになるが、出来うる限りは逸らさない。

「――」

 苦笑を浮かべて見つめ続ける。
 少し気恥ずかしいが、逸したら負けな気がする。
 後、見つめられていてもなんとなく悪い気もしない。

四十万 静歌 > 「……うん。」

と一つやがて頷いて――

「……大分長い間抱え続けてませんか?」

と問うだろう。

リビドー > 「……そうだな。
 この前の一件の事でないならば、だいぶ長く抱え続けているよ。」

 其処まで言えば視線を逸らす。と言うより、遠くを見た。
 何時から抱いていたのかすら最早曖昧だ。そんな想いを馳せて、遠くを見た。

四十万 静歌 > 「――きっとその悩みは――」

静かに目を閉じて、

「――リビドーさんが背負っていく宿業なのかもしれませんね。」

なんていって、

「ふふ、占いをしないといけませんね。
 占いの結果ですが――

 最後には一人で結論を出さねばならない悩みなれど、
 一人の力で解決するのは難しいでしょう。

 解決しないかもしれないその悩みの鍵は、
 
 ――きっと近しい誰かの手に。」

そういって瞳をあけて。

「なんて所でしょうか。
 所詮は占い。
 どう受け取り、
 それが本当に正しいのかは分かりませんが。」

うん、と一つ頷いて。

「これが私の占いですよ。」

リビドー > 「十分。見事なまでにボク好み占いだ。
 歴史に名を残す預言者だって、実はキミのような人が成長したのかもしれないな。」

 ふっと笑ってみせ、もう100円を渡す。
 渡し終えれば、思案を見せながら頬を掻く。

「――しかし、一人で解決出来ないし、近しい人に、な。
 友達の少ないボクには大分難題だぜ。」

四十万 静歌 > 「ふふ、そうですね。」

ありがとうございますと100円を受け取り、
真っ赤になって

「流石にそれはいいすぎだと思いますけど、
 そうですね。
 ここからは私の独り言みたいなものですけど。」

うん、と一つ頷いて。

「――そんなリビドーさんだからこそ、
 その悩みを抱え続けることになったような気がします。
 誰かの力を借りるなんて中々出来ることじゃないですから。」

ふんわりそういって微笑みを浮かべ、

「あ、すみません、リビドー先生ってお呼びしないといけないのに。」

と苦笑するだろう。

リビドー > 「とは言えまぁ、ボクもほとほとに思われる位には悪い奴だったがね。
 これでも大分丸くなった方なんだぜ、と。とは言え、誰かの力を借りる、な。
 どう言う意味で借りればいいんだが――」

 苦笑を見せるのならば、軽く砕けた笑みを返した。
 それと、ちょっと何時もより無邪気な感じがする笑みだ。

「……ん、ああいや。構わないよ。
 先生と呼ばれるのも悪くはないが、普通にさん付けで読んでもらえるのも親しく感じて悪くはない。
 とは言え、そろそろ帰ろうかな。帰り道で見かけたから声を掛けてみたが、気付けば良い時間だ。
 また会える事を楽しみにしているよ、静歌。」

 最後にもう一度確かに静歌を見て、その場を立ち去った。

ご案内:「常世公園」からリビドーさんが去りました。
四十万 静歌 > 「良かった。」

そう、笑って、じっとリビドーを見ながら、

「ありがとうございました。
 またいずれ。」

と手を振って見送るだろう。

「――素直になればいいのではないでしょうか」

なんて呟いて――

四十万 静歌 > 「思ったより人来るんですね。」

なんて、思わずはふぅ、と近くにあるベンチに座る。

うん。嬉しいことは嬉しいんですよ?

四十万 静歌 > 「今日は店じまいですかね。」

なんて、呟いて、
片付けて今日はかえるのである…

ご案内:「常世公園」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に寄月 秋輝さんが現れました。
寄月 秋輝 >  
「……ふぅ……」

小さく息を吐き、夜中の公園、そのベンチに腰掛ける。
少し長めの運動を終えて、一滴流れる汗をタオルで拭った。

「……暗いな」

手を握りこみ、光の玉を作り出す。
街灯、月、葉や石に反射する無数の光。
それらを集め、橙色の光の集合体を手の中に生み出した。
ゆっくりそれを浮かべ、周囲を照らす。
オレンジ色の輝きで公園が満たされる。

寄月 秋輝 >  
ぽんぽんと、さらにいくつもの色の光を生み出し、周囲に舞わせる。
赤や青、黄色や緑に純白、さまざまな光が青年の周囲をぐるりと駆け巡った。

「……学校生活はともかく……」

気がかりなことは多い。

無数の『ヤツら』は仕留められたのか。
最後の戦い、十数体を仕留めてから、完全に意識を失ってからの結末がわからない。

一匹たりとも、こちらの世界に流れていないのか。
三年もの間軟禁生活中、『ヤツら』が動いた形跡はない。
ならば自分か、もしくは『彼女』が全てを滅ぼしたのだろうか。
そもそも、こちらに流れることはなかったのだろうか。

こちらに来ていないならば、それが最善なのだが。

寄月 秋輝 >  
カラフルな光に囲まれながら、じっと思案する。

(もう一度現れたとして、僕に『ヤツら』を殺すことができるだろうか。
 エニグマが無いにしても……)

愛用の刀、儀礼用の隕鉄製の刀を強化したエニグマ・レイを思い浮かべる。
最後に浮かぶ『ヤツら』の顔。
血に自分の視界がにじみ、意識が遠のく瞬間。

自分の体が、刀に引き起こされたのを思い出す。

それから羅刹のごとく闘い、『彼女』に止められた瞬間までは記憶にある。
だが、それから先はわからない。
傷一つない体で、この世界で発見されたらしい。

(……何度考えても、答えなんか出やしない……
 だけど、もう一度あの刀を手にすれば)

何かがわかるかもしれない。
そう思って、もう四年が過ぎた。

寄月 秋輝 >  
あのおぞましい敵との戦いの結末がわからないことも、自分自身が五体満足であったことも不気味で仕方がない。
加えて四年間も調査されながら、エニグマ・レイが返却どころか触れることさえも許されないことも少々不気味だ。
おそらくこちらの研究機関でも、あの刀のブラックボックスの部分は覗けないのだろう。
隕鉄製であることと、刀身が特殊な鉱物でおおわれていることまではこちらから話したのだ。
それでもなお研究所から手放されないということは。

「僕を生かした機能に関係があるのか」

眉をひそめる。
わからないことだらけだ。

不安と不満が渦巻く心の内、それを示すように光の玉たちがぐるぐると動きまわる。

寄月 秋輝 >  
頭を横に振る。
考えたところでどうしようもない。
だけにとどまらない。
『あの子』はもう帰っては来ない。
ここが平和ならば、それでいい。

「……同じことを、ここで起こさないようにするしかない」

拳を握りこみ、呟く。
刀が無いから戦えない、魔法が十全に扱えないから戦えない。
そんな甘えた言葉を吐いていいように育っていない。
拳があるならば、足があるならば、限界まで動かす。
それが戦い方だと、教わったのだから。

寄月 秋輝 >  
「……少し休みすぎたかな」

体温が下がっている。
このまま休んでいるわけにはいかない、と立ち上がる。

「いけない、光を」

浮かべたままの光を消し、公園を照らす橙色の光もゆっくりと鎮めた。
再び暗めの街灯の光だけが広がる公園に戻ったのを確認し、背を向ける。
もう少し、気楽に生きよう。
そう考えながら。

ご案内:「常世公園」から寄月 秋輝さんが去りました。