2015/10/18 のログ
リビドー > 「ははっ。とは言えそのゆとりを作るには尽力が必要な訳だ。
 先生たちもキミ達にゆとりのある将来を齎そうと尽力する一方、自分自身には妥協してしまうのかもしれないぜ。」

 勿論例外も数多く居る。が、敢えてそれを付け足す必要は無い。
 調子を変えずにそう言ってのけてから、復唱された言葉に、ふむ、と頷く。

「そうだな。哲学を語ると哲学になってしまうな。
 ま、形のあるものから形のないものまでそれは何だと食って掛かるような偏屈な学問だよ。」

 自嘲げな冗句を叩いてみせながらも、その言葉に陰りはなく。
 ジョーク故に冗談半分、みたいなものなのだろう。

「ああ。そう言えば未開拓地域だったな。……ま、なんとかなるだろう。
 よしんば魔物が出たとしても、紅葉狩りに魔物狩りがくっついてきたと思えば良いさ。
 とは言えまぁ、女子供にはあまりオススメ出来ないか。寧ろ登山の準備が必要だな。」

 暗に自身にとっては問題がない、と言ってのける。
 ぼやく言葉には山そのものへの警戒はあれど、魔物等のそれを心配する素振りはない。

「おや、そうなると少し悪い事を言ってしまったかな。すまないね。
 ボクも武術を嗜むとは言え、気の利いたアドバイスとなると難しいな……
 どうしても、プロレスやボクシングのようなスタイルになってしまう。」

 少々困った風な、苦笑を浮かべて応えるだろう。

東雲七生 > 「いや、俺が言ってんのは先生自身のゆとりの話っすよ。
 あー……誰とは言わないっすけど、頭に馬鹿が付くくらい真面目過ぎて危なっかしい先生とか居るじゃないっすか。」

言葉を選んだつもりだったが、中々に辛辣な言葉になってしまった。
それを自分でも気づいたのか、一瞬渋い顔をしてから咳払いを一つ。

「……へえ、そんな学問があるんすかぁ。
 てつがく……てつがく。」

冗句に半分分かった様な、分からない様な。
半々、といった様子で複雑そうな表情で何度か頷いた。

「やっぱ出て来るんすかね、魔物とかって。
 だったら俺も日頃の成果を確認するためにも行ってみんのもアリかなあ。
 話でしか聞いたこと無いっすけど、未開拓地区の方って落第街とかとはまた違った意味で「何でもあり」なんすよね?」

転移荒野などはその最たる場所とも聞く。
あくまで七生自身が実際に行って、その目で確認したわけではない。
それだけに、不安半分期待半分といった感情の篭った紅い双眸が真っ直ぐにリビドーを見据える。

「いやいや、良いんすよ。
 生まれついてのもんはしょーがねえじゃないっすか。
 しょーがねえもんを気にしてても仕方ないっすよ。

 ……まあ、でもボクシングとかプロレスは出来ないっすね。」

苦笑浮かべながら、自分の腕を軽く撫でる。
少し太くなったとはいえ、その腕は未だ同級生の男子諸君より細い。

リビドー > 「ははっ。実を言うとどっちか判断を付けかねてね、両方張ってしまった。
 自分自身に妥協、では事が悪いな。顧みないんだよなそういう先生は。
 真面目過ぎて自分を疎かにしてしまうのは、見ていて怖いぜ。東雲君の言う通り危ういものだ。
 ……いや、先生だけの話ではないな。風紀委員や公安委員だってそうか。
 教職ではないが、一足飛びに仕事をしている。給与が出るからと云う委員もあるが、それは少数だろう。
 彼彼女は基本、指名に燃えて委員を志すからな。今話題に登ったような真面目過ぎて危なっかしい奴も多い。」


 心当たりがあるのだろう。
 頬を掻きつつ 軽く思う所のあるような、調子を重くした言葉で語る。

「ま、興味があるなら調べてみても構わないし、聞いてくれても構わないよ。
 ……ふむ、そうだな。そう言えばあの辺りには野良の神様も居るらしい。
 魔物と間違えて殴りかからない様に注意しないとな。」

 ふ、っとわざとらしく脅かすような声を出してみれば、
 次には軽く笑ってみせる。決して浅慮でない彼ならば、滅多なことはないだろう、と勝手に信頼する故だろうか。

「ははっ、だろうな。
 ボクも小柄な方だから体躯だけがどうこうとは言わないが、気質的にもキミには向かないだろう。
 体躯に関しては何とも言えないとしても、そんな気はするとも。……さて、ボクはぼちぼちと帰ろうかな。
 気が付けば、大分話し込んでしまった。しかしそうだな、実に楽しかったとも。今日は良い日だ。」

 満足そうに声を弾ませて立ち上がり、空になったおしるこの缶を捨てて原稿用紙の束を手に取る。
 ぼちぼち帰るつもりらしい。とても満足そうだ。

東雲七生 > 「あっ、そうだったんすか。そりゃ、分かり難い言い方しちゃってすいません。
 ……風紀委員や公安委員も、っすか?
 まあ、確かに……分からなくもないっすけど。」

僅かに重くなった彼の言葉にに合わせ、真剣な面持ちで頷く。
七生自身、どちらの委員会に関しても詳しい訳ではないが所属する知り合いが居ない訳ではない。
むしろ居るからこそ、彼の憂慮はわずかながらも理解出来る気がした。

「えっと、……そっすね。落ち着いたら調べてみます!
 ……野良神様。もうホント何でもありっすね。
 そりゃ気を付けねえと。神様に勝てる自信はまだ無いっすから。」

言外に魔物であれば何とかなる、と言っている様にも取れる言い回しになってしまったが。
本人もそれなりに自信はあるのだろう。だが幸いにも妄信するようには見えない。

「そう……っすか?
 あっはは、先生がそう言うなら、多分そうなんっしょーね。
 
 ……こっちこそ、世間話に付き合って貰っちゃって、ありがとうございました!」

にぱ、と屈託無い笑顔で一礼する。

リビドー > (……可愛らしく少年らしく、好いものだ。)

 にぱ、と屈託ないの笑みを認めれば、内心で好ましいと評価する。

「野良魔物ならやり方次第でどうにでもなるが、神様はな……
 ま、往年のアニメ映画に出てくるような山森の神様はそうそう無いだろうが……
 ……退屈していると、このような他愛もない話も楽しくてね。では、また会おう。」

 その言葉を皮切りに、ゆっくりとその場を去るだろう。

ご案内:「常世公園」からリビドーさんが去りました。
東雲七生 > 「先生が退屈してるってのも、それはそれでどーなんすかね。」

生徒という身の上では多少思う所も無い事もない。
好ましく評価されているとは露知らず、去りゆく姿を複雑な心境で見送った。

「今度は何か、何か講義して貰った方が良いんだろうかなー……?」

ぽつり、そんな事を呟いた。

東雲七生 > 「……っとと、そうだ。買物行かねえとっ。」

はた、と思い出して踵を返す。
元々夕飯の買出しついでの散歩だったと。

「えっと、今日の曜日別セールは何だったっけ……?」

目指すは行きつけのスーパー。
何を買おうか考えながら、七生は公園を後にした。

ご案内:「常世公園」から東雲七生さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にアスティアさんが現れました。
アスティア > 「ふーむ。」

七輪を担ぎ、
手に袋をもって、
こう、邪魔にならないかつ、
周囲が燃える心配のない場所を探す。

「――やはり、あそこか。」

ちょっと開けた場所の片隅を見て、
満足げにうなずいて、七輪をセット。

がさごそと袋をあさり始めた

アスティア > 取り出したバケツで水を入れ、
火消の準備は万全。

袋から取り出した炭と新聞紙。
新聞紙を炭を敷き詰め、
中央部にだけ何もおかず、
新聞紙に火をつけて放り込み、網を乗せた。

「で、と。」

そして、適度に時間がたったところで、
網の上に秋刀魚を乗せて焼き始めた。

取り出したうちわでパタパタと仰ぐ。

「おお、煙がすごいな…!」

アスティア > じっくりじわじわと3匹の秋刀魚を焼く。

「しかし、いい香りでおいしそうだな。
 おっと、もうちょっと焼かないとな。
 まだ、生焼けだ。きっと。」

そういいながら、裏返しつつ、
じっくりじわじわと焼いていく。

思わず口元からよだれがたれているが気づいていない。

ご案内:「常世公園」に谷蜂 檻葉さんが現れました。
谷蜂 檻葉 > もうもうと煙を上げて、それがボヤか火事かと人が時折寄っては苦笑して去っていく公園に同じように野次にやってきた少女がまた一人。

誰ぞが、七輪の前に陣取って魚を焼いていることに気がついて

誰かを認めて

(―――また変なことやってる。)

苦笑しながら見物に歩を進めた。

「こんばんは、アスティアさん。
 秋刀魚のご様子はどうですか?」

落ちた涎が網に触れてパチンと跳ねると同時、彼女の秋刀魚に影を落として話しかける。

アスティア > 「うむ。」

声に、重々しくうなずいて、

ささっと皿に秋刀魚を映し、
ざばーっと七輪の火を鎮め――

「今やけた!
 上手に焼けたぞ!
 秋は秋刀魚がおいしいときいてな!
 秋刀魚のおいしい食べ方が七輪の炭で焼くらしいのだが、
 焼く場所にこまってここでやいてたのだが、
 なるほど、実に美味しそうにやけて満足だ!」

と、目をきらきらと輝かせながら言うだろう。

「――食べるか?」

谷蜂 檻葉 > 「いい……んですか?」

綺麗に焼けた秋刀魚を差し出すその顔は火の前に座っていた為か
それとも無事に終えた喜びか朱を帯びて実に輝いていたのだけれど、
その会心の作をふらりと様子見に来ただけでお零れに預かるのもどうにも気が引けて

「じゃあ、代わりにというか。コレどうぞ。」

手提げから取り出したるはスーパーで売っていた朝食用のサンドイッチ。
用途通り、明日の朝ごはんにでも食べようと思っていたのだけれど―――

「秋刀魚の身を挟んでも美味しいと思いますよ。サラダサンドですから。」

等価交換にも丁度いい、手軽な値段同士の交換に差し出した。

アスティア > 「遠慮せずにどうぞだ。
 あ、たしかポンズがいいと聞いて、
 ついでに買ってある。よかったらつかえ。」

と、瓶のポン酢と割りばし一つ差し出すだろう。
そして、入れ替わりにサンドイッチを受け取り、

「いいのか?
 ありがたくいただくぞ!」

やったーとばかりに、
秋刀魚の身をサンドイッチに挟み始める。

「しかし…
 秋刀魚をパンで挟んで食べるとは、
 すごいな!天才ではないか!」

そして、何かサンドイッチに秋刀魚を挟む発想にすごく関心しはじめた。

谷蜂 檻葉 > 「わ、どーもどーも。」

ずっしり来るポン酢瓶を取り落とさないようにしっかりと掴んで受け取り、
口で割り箸を抑えながら、秋刀魚とエルフの”魔力”に釣られてやってきた
好奇心旺盛な砂場宿りの土精霊を呼んで即席の椅子と小さな卓を作り出して秋刀魚を安置する。

「私も魚にパン?って思ってましたけど、揚げ物だと確かに何でもパンに合わせますし。ご飯もそうですけどパンも意外と万能なんですよねぇ。」

納豆のせる人もいるんですよ。と、秋刀魚の頭を抑えて一息に骨を引き抜きながらパン好きな知人―――あれは納豆好きだろうか?に想いをはせる。

パンには、ジャムとか甘いモノが一番だと思う。

アスティア > 「ふぅーむ。」

あーん、と食べようとしていた手をとめ、
サンドイッチをいったん皿に置きつつ、
ごそごそとメモ帳とペンを取り出して、
いわれたことを記載する。

「料理というのはやはり奥がふかいんだなー。
 まぁ、妾は焼くくらいしかできなくてどーもな。
 揚げ物はつくれんが、
 そういえば、コンビニで揚げ物うってたな。
 今度やってみるとしようか。
 だが、まて、まてよ。」

む?と首をかしげ――

「ニモノーもいけるんだろうか。
 パンに挟んで。」

なんていいながら、メモとペンを仕舞い、
サンドイッチを手に取り、かぶりつく。

「うまぁぁぁぁい!」

谷蜂 檻葉 > 「意外と切る・焼くが出来てれば結構な事が出来るんですけどね?
 初心者向けの料理本、置いてあったかなぁ……。
 今度、図書館に寄ってみてくださいよ、水曜日なら私も居ますし。カウンターに居る子に聞けば料理本の場所、教えてくれますよ。『文化』って事で結構あるんです、レシピとかの本。」

待ってますからねー。と、楽しげに笑って秋刀魚に手を付けて目を見開く。

「ん、おいっしい!」

肉と違う油の質感、魚のあっさりとした身にギュッと絡んで旨味が残って、しつこさがない。
今度は自分でも買おう、と心のメモに残して今は目の前のソレを楽しむ。

「そういえばこの秋刀魚、あっちのスーパーで買ってきたんです?」

確か、売ってはいたけれど。

アスティア > 「レシピ本だな。分かった。
 任せておけ!」

――惜しむらくは、分量がきっちり指示されてない場合、
間違いなく慣れるまで入れすぎてやらかすタイプである。

「それにしても、斬る焼くだけで、
 そんなに一杯の事ができるなんて目から鱗だなぁ。
 うむ。素晴らしい。」

などといいつつ、おいしいと食べる様子に、
カラカラと笑って――

「そして気に召していただきなによりだ!
 まぁ、その通り買ってきたものだから誇れることなんてないがな。
 ちなみに、買ってきたのはスーパーではなく、
 サカナヤーの方だ。
 新鮮なとれたてだとかいってたな。」

谷蜂 檻葉 > 「”料理”の最初は、どれだけ巧く焼けるか。とか…きっと、そういうところから始まったんじゃないですかねぇ。それから食べる喜びを知って、味を探し、組み合わせを探し、そしてその調理の手間を探し……。

 沢山の発見の重なりが、今に繋がる―――そして今、世界を隔ててそれらが集まってきている。 それはきっと、『旧時代』では夢物語だった事が起きている、だなんて思うと素敵ですよね。」

一息ついて箸を置く。
ほう。と息を吐けば秋刀魚の熱で秋風に白い湯気がほっこりと浮かんだ。

「魚屋さんですか? 結構遠く……結構この場所まで探しに来たんですね。
 煙が上ってるからなにかと思って来てみましたけど、ふふ。本当に有難うございました。美味しかったです。」

アスティア > 「ふむ。確かにそうかもしれんが――」

うーん、と首をひねって。

「妾のいたところは料理という概念がほとんどなかったから、
 いまいちピンとこないところもあるのだよな。
 だが、世界の……
 異世界も含めたすべてが集まってきているというのは、
 わからんでもない。
 確かに夢物語だろうよ。
 だからこそ」

ふむ。とサンドイッチを食べおえ、
はしで秋刀魚の肉をつまみたべつつ

「――此処こそが真の理想郷、なのだろうな。
 悪くない。」

うん、とひとりごちて、
箸で檻葉を指さし――

「ま、地理に明るくない故、
 ぱっと思いついた場所まで鍛錬がてら歩いたという奴だな。
 まぁ、あれだ。
 こんなけ煙がでるなら女子寮じゃ無理だからな。
 仕方ないな!
 ともあれ、どういたしまして。
 ゴミは回収してあとで捨てるからおいていっていいからな」

と呵々大笑である

谷蜂 檻葉 > 「何事も偶然の積み重ね、っていうのも込……かな。」

頬をかいてアスティアのツッコミに苦笑を返す。

「―――ご馳走様でした。 なら、お箸とかは置いておきますね。

 えっと、私は帰りの途中でしたけど……
 アスティアさんは、この後は前みたいに鍛錬かしら?」

ポンポンとお尻についた砂を払いながら立ち上がり、手提げを忘れずに拾って首を傾げる。

アスティア > 「ま、偶然は必然に等しいが、な。」

結局のところ、“そうなってしまった訳なのだから”

なるべくしてなる要因はあったのだろう。

「さておき――
 まぁ、鍛錬といいたいが、
 片づけて寮に帰るぞ。
 とりあえず、荷物片づけたりゴミを出したりせんといかんからな。」

ま、片づけるのにちょっと手間がありそうだが、
まぁ、些細なことだな、と
新しい袋に食べ終わった猫も食わぬような骨やゴミを放り込みつつ

谷蜂 檻葉 > 「あ、それじゃあ道も一緒ですから私も持ちますよ。」

前と、逆ですね。
そう言って笑って彼女の手伝いを始める。

「偶然を伝える誰かが居るからこそ、伝わり、遺る物がある
 こうして世界の繋がりがあるからこそ伝えられる事がある
 
 ―――ううん、なんだか夢の見すぎですかねぇ。

 最近、"世界史"やってるんですけどロマンチックな想像が膨らむんですよねぇ。」

アスティア > 「む、助かる。重いものは妾がもつから、
 軽いけどかさばるやつは任せた。」

と、片づけながら――

「ふむ。」

ロマンチックな想像と聞くと、
じっと目をのぞくように見て――

「歴史で、ロマンか。
 ならば、
 存分にロマンという名の想像を膨らませるがいい。
 歴史は真実を語るとは限らず、
 ロマンの先にこそ、真実があり――
 
 人は追い求めるのだろうよ。」

などと真剣にいうだろう

谷蜂 檻葉 > 「……浪漫の先の、真実……?」



それは―――



―――彼女たちの帰り道に付いて行けば、聞ける話なのかもしれない。

ご案内:「常世公園」から谷蜂 檻葉さんが去りました。
ご案内:「常世公園」からアスティアさんが去りました。