2015/07/14 のログ
■渡辺慧 > 「割といろんな人に言ってる気がするけど」
生憎、碌な話はできないのさ。
自らの話法の稚拙さを、肩をすくめて笑った。
ちょっと微妙そうな反応に、ちょっと気にしてるような内心は、まぁ浮き出ていなかったと信じたいところではある。
「妖精遣い、っていうとなんか。いい感じかな、って思ってさ」
「あー……そっか」
「魔力、代償。何かしらを使うわけではなくてー」
「お願い、が通りさえすれば、か」
ようやっと、その意味にたどり着いたのか、うんうん、と頷く。と。
はた、と気づいた、不思議そうな顔で。
「…………すっげー、今更な気がするけどさ」
「なんでそれに触ろうと思ったの?」
それ、とは妖精魔術。
――いささか、ぶしつけな質問なのかもしれないな、なんて。今更か。
■谷蜂 檻葉 > 「ああ、いや。そういうのが言いたかったわけじゃなくって―――」
こういう時、色々本を読んでいる割にという言葉が頭に掠めて良くない。
先の長考に近いほどの逡巡を待って言葉を選ぶ。
「……意外な言動過ぎて、その……お世辞でも照れる。 ……かも。」
よーく見れば、その頬は少しだけ赤くなっていた。
少し揺れてる視線も含めて、夏の暑さかもしれないけれど。
「あ、そうそう。 まぁ、土台作りがあるから全くの0じゃあ無いけどね。」
つまり、建材とトンカチその他は自前。 それを操る大工達に関してはノータッチ。
ついでに彼らは現地調達もこなすとなればやはりそこはかとなく便利である。
「………理由? 理由ねぇ。」
何故そんなものを知り、そして学ぼうとしたのか?
その当然の疑問には 大したことでもないんだけど、と前置きを入れて。
「小さい時に約束したから、かしら。」
と、だけ。
それ以上でも以下でもないというのは表情からも分かった。
■渡辺慧 > 「む」
……。
…………いや、自分は、いつも通りの軽口を。
と、言う言葉は、口に出せない。
軽口、空気を和らげる、いつも、そうやって。
いや、褒めていなかったわけでもなく。
思考が少しだけ低迷した後。
「……えっと、あー。ありがとう」
――なぜ自分がありがとうと言うのか。
だからひどくおかしくなって。
――の後。
少しだけ。暑かったから。コーヒーを飲んで。
「……っと」
「土台作り…………あれ、前の時そんなことしてたっけ?」
俺の余裕なかっただけかな……なんて嘯いた。
「約束か」
誰と、とは。聞くべきではない。
――と思った。別にそこにあるのは自分のための理由だ。
踏み込みすぎる、気がした。
――それは、しかし。
「例えば――妖精と、とか?」
なんてね。
そんな思考をしていたにもかかわらず。
ふとそれが口をついて。
やっぱり、少し変わった自分を自覚する。
■渡辺慧 > 相手からの返事は、求めたわけじゃなく。
少しだけ、予想外の、自らの言葉。
だから、少しだけ気恥ずかしくなって。
コーヒーを急いで飲みほし。
「……えー、あー、ごめん。そろそろ行くね」
少し慌てたように立ち上がると、レジへ向かおうとして。
――約束の言葉で、ふと。
――現実逃避してた内容。
……変わった気がする、今なら。
少しだけ振り返って。
「檻葉。……あー。……えー」
頬をかき乍ら。逡巡したようにしながら。
「海水浴とか、興味ない?」
それだけ、言って、なんとなくやっぱり。
少しだけ。気恥ずかしそうにまたレジへ向かい。
「あ。……携帯に興味あったら返事クレレバイーからサー」
そう言って出ていった。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から渡辺慧さんが去りました。
■谷蜂 檻葉 > 「―――――――――あ、」
白痴のように、反応に遅れる事暫く。
「……もう、行っちゃった。」
なんだろう、気ままな猫が随分と人間らしくなったというか――――
「……とりあえずメールしなきゃ。」
ご案内:「カフェテラス「橘」」から谷蜂 檻葉さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に谷蜂 檻葉さんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から谷蜂 檻葉さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に磐野 州子さんが現れました。
■磐野 州子 > 「イラッシャイマセー」
1人また1人と店の中へ入っていく客に声をかけて見送るだけで、
店頭で最初に客が見える、所謂レジの前でひたすら待機している
客の注文を確認するのは他のバイトがやってくれる。
というより州子に火傷跡のある為に注文を取ればまず怖がられる為に店長から止められている
更に服装も白衣を間に挟まなければ爆発してしまうためにこの様にまず人前に出れないような姿になっている
■磐野 州子 > (暑い…)
冷房が効いているカフェとはいえ夏場に二重に服を着れば風通しも悪くなれば汗もかく。
しかし文句は言えない。
こんな体質でも時給450円で雇ってくれるだけ優しいもので、普通なら門前払いが当然の扱いだ
元はと言えば水着を買う為に有り金殆ど使ってしまったが為にバイトせざるを得ない状況を生み出してしまったのが原因である。
水着を買う原因は…一匹狼のある男のせいでもあるのだが、
出来ればちゃんと群れに帰れるようになって欲しいという意味でも海に誘った。
(今のところ音沙汰ねーですけど、ちゃんと誘えてるんですかね…)
そんな思考を巡らせながら天井に備え付けてある空調の風に当たって「あ~」という声を漏らす。
別に客が入ってくる時だけ仕事をすればいい…こんな思考が漏れたら店長に怒られるだろうけど
ご案内:「カフェテラス「橘」」に桐竹 琴乃さんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」にウィリーさんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」からウィリーさんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」にウィリーさんが現れました。
■桐竹 琴乃 > 「っはよーございまーす」
明らかにダラっとした感じで。
これ見よがしに暑さにやられてます、と言わんばかりの態度で店に入ってくる。
「今日、暑いっすねー」
などと他のスタッフに声を掛けたりしながら、黒髪の少女は一度バックに入り、制服を着こんで出てくる。
そこで初めて磐野を見た。
昨日までは居なかったように思う。
■磐野 州子 > そういえばあまり同じ店員に挨拶してない気がする。
そんな事をふと思いながらも入って早々挨拶をしてくる琴乃を見て周りの店員の声に混じる
「オハヨーゴザイマース」
明らかな棒読みだが挨拶には変わりない。どう受け取るかは入ってきた少女次第。
先程挨拶してしっかりと制服を着こなして現れる少女をジッと見る。
特に意味のある視線ではないが、普通の女の子ならこれぐらい普通に着れるんだなという羨望の視線。
それに比べて州子はバイトとは思えないようなゴチャゴチャ+グチャグチャな服装である。
比較対象にもなれないだろう
琴乃と視線が合うとハッとした顔になってとりあえず一言
「えと…おはようございます」
あまりパッとしない挨拶だ
■ウィリー > 夏の盛り、プールや海も魅力的ではある。
しかし、季節限定なのは何もレジャーだけではない。
「夏野菜たっぷりラタトゥイユ風スープパスタグリルドチキンを添えて、を一つ。あと夏みかんとマンゴーパフェを」
カフェのメニューも様変わりするのだ。客受けのよいサマーシーズン用料理に胸を踊らせて料理が来るのを待つ。
ご案内:「カフェテラス「橘」」にソウマ・アーヴェントさんが現れました。
■桐竹 琴乃 > 「おはよーございます。今日初めて?」
などといいながらシフトやら周りの作業状況やらを見回し、大体チェックが終わった後、磐野に再度向き直る。
何というか奇抜な服装だなー、という顔。
理由は色々あるんだろう、と特に聞かない。
「まー慣れてないと思うけどすぐ慣れるよー」
どこからともなく他のスタッフから「琴乃ですら務まるからねー」
などと茶化され。
「うるさいよー」
とジト目で返す。
「ま……何かあったら聞いてねー」
そう言いつつとりあえず売り場へ。
「お、ウィリーじゃんー」
よ、と声を掛ける。
「何?何頼んだの?」
などと軽く声をかけながら、他のテーブルを片したり。
■ソウマ・アーヴェント > ……数週間前の雨は何処に行ってしまったのだろうか。
夏真っ盛りである。汗ダバダバである。
「……どうして、人間の体は暑いと汗をかくんですかね」
暑い、という認識はあるようだが、如何せん表情が未だに少ないのが、
それを感じさせにくい、というのは本当にどうかと思う。
「……こういう時にこういう場所で、冷房が働いている、と言うのは、」
「……良い事、なんだろうな」
最近の『親』の研究室も冷房は掛かりっぱなしで。
人間誰しも冷房を求めてしまうのか、どうかは彼には分かりにくかったが。
取り敢えずは目先の話である。
………食事だ。
■ウィリー > キッチン回りが騒がしい。活気があっていいことだ。
「よお俺の王子様。ちょうど夏のパスタとパフェを頼んだところだ」
にと笑って答えながら、片付けるさまをみる。
「調子はどうだ? 試験明けですぐ海開き、やることたくさんあっただろ」
■磐野 州子 > 「今日、今日からです」
こういう時なんて言えばいいんだ全く分からない。
ぐるぐると今までの経験と本から得た知識を総動員して導き出す答え――
「ふ、不束者ですが何卒よろしくお願い致します!」
どうしてこうなったのか自分も分からないがバイト中分からない事があったら
聞きに行くという意思表示が出来たからいいだろう……いいのだろうか。
先輩店員と客の親しそうな会話を見ているとどうやら知り合いだったらしい。
そこに水を差す訳にはいかないので一定の場所から観察する構えを取っている。
そこに新しい客が入って来たのを確認していつも通りの声を出す
「イラッシャイマセー」
ただ一つ問題が発生している事がある。
席の問題である。
人気のカフェテラスというだけあって人が多い為、座る席が限られている…空いている席は今先輩店員と客が話している席の近くである
ただ手が空いているのは自分しかいない為州子が席を案内することに
「席案内しますネー」
営業スマイル。営業スマイル大事。どこか口の中の骨が曲がるような音が聞こえた気がするが気にしない
■桐竹 琴乃 > 磐野からの答えを聞きつつ。
途中で立ち止まり。
「不束者ってまた……、とりあえず私は桐竹琴乃、名前でも名字でも。じゃ今日からよろしくねーい」
そう言いつつ再度ウィリーに顔を向けた。
「新作は店長オススメだからきっと美味しい。っていうかまだ言うのね……それ。まあいいけど。で、これがさぁ」
聞いてよ、と言わんばかりに。
「試験死ぬ気で終わらせたと思ったら財布の中身が何故かすっからかんだった」
携帯壊れたせいだけどと続く。
はああ、と息を吐きながら。
「って訳で水着も新しいの買えてないし、海も行けてないから貧乏少女は今日もバイトに精を出すのです」
などなど言いながら手は止まっていない。
「いらっしゃいませー」
ソウマが入ってくるのを確認し、声を上げる。
磐野がこっちの方へ案内してくるのを見て、何かあったらフォローしよう、そう思いつつ、近くのテーブルを拭く。
■ソウマ・アーヴェント > 「慣れないこと、は大変なんだな?」
よくわからなそうだが、目の前の白衣の少女は他の店員と比べると歴が浅そうだな、という感じはする。
導かれるままに誘導される成人男性。一応生徒である。
「笑うのは、俺も苦手だが……」
笑う以前にこの男は表情が『かなり豊かではない(=乏しい)』辺り
お前に言われたくなかったよ…という気も起きるかもしれない。
■ウィリー > 「いいのか? 一生言い続けるかもしれないが」構わないのか、そう軽く冗談を飛ばして。
「ここの料理は外れもないし、オススメ立ってなら普通に期待だな。
しかし、ようやく終わった試験のあとに携帯壊すなんて、
ずいぶんとついてない話だな…頑張って働かないと俺に
水着を見せるチャンス、逃しちゃうぜ。頑張れ」
全く心のこもっていない応援を投げ掛けた。
■磐野 州子 > 客が多い為に琴乃への自己紹介は後だ。
今は仕事、仕事に集中する…同じ店員なんだから自己紹介する機会はまだまだあるだろう
「こちらの席でお願いするです」
ここまで接客はしたことはない為に緊張に緊張が重なっているのか
声が震えたり動きがぎこちなかったり、案内する客を不安にさせるには十分だ。
ソウマを案内し終わったならカウンターよりお冷やとお手拭きを盆の上に乗せてソウマの席へ運ぶ。
勿論その運ぶ手もお冷やのグラスもカタカタとそこだけ地震が起きているかのように揺れている。
運び終わると特に何かする訳でもなく、ソウマが何か注文するかをじっと側で待っている
■ソウマ・アーヴェント > 不安になるか、と言われると。
「………どうかしたか?」
こてりと首を傾げて。不安というよりは心配に類する感情かもしれないが、
如何せん表情が薄く、読み取りづらいのがわかりにくさに拍車を掛けている。
「……流石に、直ぐに決まる訳では、ないから」
「…俺が決まるのを待っていても、駄目なの、では?」
メニューを開く前に極度の緊張らしき状態を維持している彼女が,何故か気にかかるのか、
まだ、開かれておらず、本人的には心配そうな顔で見ている。
……対外的には真顔で新人バイトの白衣の少女をじぃっと見つめているようにしか見えないのが、酷い。
■桐竹 琴乃 > 「いや、まー出来れば一生はご勘弁願うんですけどね」
ジト目にて返答。
そしてつい先日に色々あって実際に一回やっているのでこれまた何とも。
「せめて心込めようよ心。ハート大事ですよハートは!」
まあ込められても困ったりもするのだけど。
「っていうか海行きたいなー」
去年のはある。
が、新しいのを着たいと言うのは、まあそういう乙女心みたいなものだ。
「おっと……」
州子がじ、っと新しいお客さん(ソウマ)の前でじっとしているので小声でそう呟き。
「今日、この娘、初めてなんですよ」
州子のフォローへと入ろうとするだろう。
ご案内:「カフェテラス「橘」」にウィリーさんが現れました。
■磐野 州子 > 「な、なんでもももなんでも!」
まさか客からどうかしたという声を頂くとは思っていなかったらしくあたふたと身の回りを確認する
顔、眼鏡はOK。火傷跡はどうしようもない
服装、どこをどうみてもどうかしている。ダメな奴
手、ブカブカ白衣の袖がはみ出てる。接客業としてこれは大丈夫なのか
「大丈夫じゃないです!」
大丈夫じゃなかった
州子はいつもなら店に入って注文するし先程先輩店員と仲良くしていた
客もすぐに注文するからそういうものだと思っていた。先入観は良くない
こういう時にかける言葉は…
「注文…」
もう少し、その先が大事だ
「注文がお決まりでしたらしゅ…私をお呼びください!ごゆっくりー!」
琴乃のフォローも虚しく州子は足早にいつもの立ち位置に戻っていく
■ソウマ・アーヴェント > 手馴れていそうな店員のフォローが入った所を聞いて、
「いや、なんとなく、それは分かるんだが……」
「心配で」
…そう、応える。
傍目から見れば心配してるようには見えない仏頂面だが、
本人がそう言っているのだからきっと心配してるのだろう。
……実際に心配しているんだけれど。
「すぐには、決まらないし、待たせるのも、申し訳ないから」
と、言って漸くメニューが開かれる。
他にフォロー出来る人が居るなら、あまり踏み込む必要もないのかな、
とか、判断したのかは定かではないが。
しかし、虚しくも件の彼女は去って行ってしまう。
「………申し訳ない、ことを、した、よう、な?」
特に彼女の見た目を気にしていた訳ではなかったが。
足早に戻っていく彼女をわかりにくいが、悲しげな表情で見送る。
■ウィリー > 真面目に言ったところでセクハラまがい。
あまり余計なことをいっても仕方ないと、ようやく届いた料理に集中することにしたのだった。
■桐竹 琴乃 > 「まさかの御指名制」
ぽつりと。
何時からこの店はスタッフ指名制になったのか。
など少しだけ目を閉じて考えてみる。
な訳が無い。
心でツッコミを送る。
「まあ、ええ。そう言う事なので……ご注文がお決まりなりましたらお呼びいただければ」
そう言い、メニューとは別のラミネートされたA4サイズのポスターを取り出し。
「こちら夏限定のオススメメニューですのでよろしければご賞味を。それではごゆっくり」
と、メニューをオススメすると他のお客にお冷を注いだりなどして売り場にひとまず留まっている。
ご案内:「カフェテラス「橘」」からウィリーさんが去りました。
■磐野 州子 > いつもの立ち位置のいつもの場所で客を出迎える場所で先程の対応を振り返ってため息をつく
(酷い、酷すぎる。
初めてといえど流石に酷すぎる。
接客経験がなければこんなにヘマをするものなんですね
それほどまでにお金を稼ぐというのはここまで苦行だったとは思ってもいなかったです…)
1人反省会ムードの中で口から何かマイナスなものを吐き出しながら立ち尽くしている
ただ視界の端っこに映る先輩店員と先程の客が手慣れた雰囲気で接客している様子をただ見守ることしか出来なかった
■ソウマ・アーヴェント > 「ああ、成程……」
なお、料理に関しては夏限定とかよく分かっていないので、
「……(載ってる量が)少ない」
と言った後に普通のメニューに戻ってたりとかする。
決して限定品が悪いわけではない。
限定品とか、おすすめとかしか無いメニューなら、そりゃ掲載量は少ない。
「……ああ、えーと」
決まった後、少し考えて。
「これ(ペペロンチーノ)とこれ(アイスコーヒー)で良いかな」
すっと、手を上げる。
「……済まない、お願いしたいんだが」
そもそも考えていてもメニューを選ぶ基準もちゃんと考えているか全く分からないのだから、
どれ来ても同じなのかもしれない。
■桐竹 琴乃 > 「よし、と」
一通り済んだので一旦レジの方へ。
完全に沈んでいる洲子へと向かう。
「まー初めてなんてそんなモンだって」
布巾などを洗いながらそう言い。
少しだけきょろきょろして近くに他のスタッフが居ないのを確認し。
すい、と洲子と同じ視線にまで身をかがめて。
「初っ端グラス割らなかっただけで私よりはいい。そして割った数が多すぎたので速攻で天引き喰らいました」
などと言う。
「これ聞こえると他皆茶化してくるので」
ふふ、と笑う。
ソウマが呼ぶ声が聞こえたので。
「あ、はーい。ただいま参ります!」
と言った所で。
「じゃ……えーと」
名前を聞いてなかった。
名札を見る。
「盤野ちゃんよろしくー」
と振るのであった。
■磐野 州子 > 「…そーなんです?」
本当にそうなのかは分からないが、こういうのは自分を励ましてくれるものだと思いここは元気を出すべきである
「あまり自分の秘密を言うものじゃないと思うですけど…ありがとです」
ふぅ、と深呼吸する。あくまで仕事、仕事。
人を相手にする仕事であり、州子がいつもやっている薬物やら鉱石を相手にする仕事ではない。
元気がでなくても気力で賄えって『爆破教室』の1巻に書いてあった気がする
そして琴乃に仕事を任せられてエッという声をだす。
いや仕事を任せられたということに声を出したのではない。そっと州子は自分の名札を確認する
(店長……名札間違えてるです…盤野じゃなくて磐野です…)
後で店長に問い詰める事にするとしてソウマの声に応じるように
「はーい、今行くです!」
あくまで自然な掛け声と共にソウマの元へ近寄っていく
ソウマの元へ着くと一言
「ご注文はオギマッ」
気合を入れた結果がこれである。改めて
「ご注文はお決まりです…?」
先程の元気と気合は既に無い
■ソウマ・アーヴェント > 目の前で噛んだ少女に対し、柔和に微笑む。
恐らくこの青年を知っている人物からすると、超常現象並に珍しい光景なのだけれど。
と、笑顔を解くとやっぱりさっきの仏頂面に戻る。
「……ああ、それじゃあ、ペペロンチーノと、アイスコーヒーを」
一応指差しつつ、注文する。
「よくあると、思うから、な?」
今習得したらしき柔和な微笑みが再び炸裂する。
使いドコロ間違っては居ないだろうか?
覚えたばっかりの表情を使っている感じもする。
■桐竹 琴乃 > (無事行けたっぽい?かな)
レジ接客を行いつつ、ソウマと洲子のテーブルをちらちら見てる。
凄い噛んだ声が聞こえたけど特に問題はなさそうである。
「あんな時私もあったなあ」
などと思いながら。
■磐野 州子 > 「ペペロンチーノとアイスコーヒーですね?」
指差されて、注文を確認するためにメモってある紙にもペペロンチーノとアイスコーヒーと描く
が、あくまで袖越しにペンを持つ為字は汚い
「よくある事ですけどよくない事にしたいです…一応」
そう言い残していつものカウンターに戻って奥にいる調理担当の店員に注文内容を告げる。
まさか州子が注文を取ってくるとは思っていなかったらしく5秒程硬直した後に注文のペペロンチーノを作り始める。
「…流石にこの状態で飲み物用意するのは良くないですよね?」
着てる本人も知らぬ間に綺麗になるこの白衣といえど客からすればそんな事は知らない為、この状態で出すのは気が引けるので…
チラッと琴乃の方を見て
「センパイ、お願い出来るです…?」
■桐竹 琴乃 > 「ん?りょーかい」
確かにだぶだぶの白衣であるので。
洲子に言われ、アイスコーヒーを作り始める。
「その内ちゃんと作り方、教えるねー」
など軽口を叩きつつ。
しばらく後、アイスコーヒーを作り終わりそれをトレイに乗せる。
「これであがり」
さて、とトレイに一先ずコーヒーだけ乗せるが。
「じゃ、これをよろしくー」
そう言い、洲子へとトレイを渡そうとするだろう。
■磐野 州子 > 「ちょっとアレなお客さんが見たら怒ってきそうですけどね…
今度お願いするです」
そう言ってアイスコーヒーのトレイを渡される。
チラッと厨房を見るがそもそもパスタを煮るのだからそれなりに時間がかかるため先にアイスコーヒーを運ばなければいけない。
1回、2回呼吸をした後に歩き始める。
この一歩は従来の店員なら普通の一歩だから州子にとっては大事な一歩。
これで転んでしまえば全てが台無しである。
一歩ずつ、一歩ずつソウマの席へ近づいていき、やっと近付き終わった後に注文のアイスコーヒーをテーブルの上へ置く
「ペペロンチー、はもう少し時間がかかるので暫しお待ちくださいませ!」
注文のアイスコーヒーです、が抜けているが初めての注文運びには十分だろう。恐らく。恐らく
■ソウマ・アーヴェント > ぺこり、と頭を下げる―が、今度は仏頂面である。
笑顔の使いどき今じゃねぇのかというツッコミは受け付けるべきだろうか。
「分かった、ゆっくりでも、良いから」
「…………ありがとう」
少しだけ笑顔になった。
心配していたから、彼女が少しづつ進めてることが、嬉しいのか。どうなのか。
真相は彼のみが知る。
■桐竹 琴乃 > 「まーねー」
ぶかぶかの白衣を見ながら。
「とはいえ、覚えておくに越したことないしね」
うんうん、と頷きつつ。
「って言うか私も接客の方ばっかりで調理の方は全然だけども」
洲子がアイスコーヒーを持って行ったのを確認し、そう呟く。
飲み物ぐらいならかろうじて、である。
一応先輩風を吹かしたかったという、そんな心持である。
■磐野 州子 > 「…えーと、こちらこそありがとうでした」
何故か今生の別れのようなそんな会話を交わしつつカウンターに戻って行く。
店員と客ならそのぐらいかもしれないが、もしかすれば学園で会えたりするかもしれないのだから早まりすぎだろう…
というよりまだ注文は残っている。
カウンターに戻った後に厨房とカウンターの間の台には出来たてペペロンチーノが伝票と共に置いてある。これを届けなければいけない
(本体の皿と付属品のフォーク、もしかすればあの人は前掛けが無ければいけない人だったりする…?)
頭の回転だけは速い。必要そうなものをすぐに思い浮かべそれを手元にあるトレイの上へ羅列していく。
必要そうならすぐ持ってくればいいが、余計な手間をかけて歩数を少なくさせたほうが効率的である
一先ずそれらをトレイへ乗せてソウマの元へ運んでいく
「ペペロンチーノとフォークです。前掛けはお使いになります…?」
研究も人間関係も何事も確認は大事である
■ソウマ・アーヴェント > 「そこまでは、……大丈夫だから」
前掛けは要らないだろう、とは思ってそちらは断りを入れるが、
仏頂面していた青年がゆっくり、自然に笑うようになってきた、かも知れない。
「それじゃあ、気をつけて」
「帰るときか、また何か、あったら……その時、に?」
まだ、本人の理解は追い付いていないだろうが、
感情に顔がついてきた感じである。
漸く笑うようになった程度なので、ソレ以外は仏頂面なのだが。
受け取ると、機械かとばかりに丁寧過ぎる食事を始める。
■磐野 州子 > 「気をつけて…あっ、これ伝票です…ごゆっくり!」
伝票をテーブルに置いて最後の最後だけ気合を入れたごゆっくりをソウマにぶつけてカウンターへ帰っていく。
しかしあの客は笑っていたのだから大丈夫だったのだろう。優しい世界で良かった
「はー……琴乃センパイ終わったです…」
カウンターに着くやいなやそれだけ気を張っていたのか今日一日の体力を使ったかのように疲れきった表情で声をかける。
初めての接客だからこそここまで無駄に気合を使っていたから当然ではあるのだが
■桐竹 琴乃 > 「おつかーれさまー」
ほっこりとした顔で洲子が帰ってくるのを見て労いの言葉。
(ホント懐かしいなー。あんな時代あったなーかーわいいなー)
などと考えつつ。
「此処で更にキミに先輩風を吹かそう」
結局自分で言うなという奴です。
「料理と飲み物両方頼まれた時は飲み物を先にお持ちするか聞くといくらかクールです」
気にしてない人も多いけどね、と付け足しつつ。
「でも最初だし全然大丈夫」
グッとサムズアップ。