2015/09/20 のログ
四十万 静歌 > 「それでは帰りましょうか。」

食べ終えると伝票を片手に支払って帰るだろう

ご案内:「カフェテラス「橘」」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に佐伯貴子さんが現れました。
佐伯貴子 > (世間ではいろいろな事件が起きているようだが、そんなのは関係ない)
(甘いもの、甘いものが食べたいのだ)
ええと…どうしようかな…
(カウンター席に一人座り、メニューと格闘している)

佐伯貴子 > (ふと、シュークリームが目に入った)
(カフェでシュークリーム!?)
(いや、洋菓子の中では一般的――少なくとも本土では――の部類に入るお菓子だし)
(あってもおかしくはないのだが)
(シュークリームを食べながらお茶するというのはあまり聞かない)
しゅ、シュークリームと紅茶のセットを…
(勇気を出して頼んでみた)

佐伯貴子 > (ふと、シュークリームとはなんだったか思い出す)
(パイ生地とも違う柔らかい生地の中にカスタードクリームが入っており)
(ふくらませるように焼いた丸いお菓子であるはず)
(実は何個も食べたことはない)
(ドキドキしながら注文が来るのを待つ)

佐伯貴子 > なん…だと…
(運ばれてきたのは想像とちょっと違う品であった)
(シュークリームとはアンパンやクリームパンのような、生地に中身が入ったもののはず)
(それなのに目の前にあるのは)
(恐らくボール状だった生地が真横に切られており)
(中にホイップクリームとカスタードクリームが入ったものであった)
(フォークも付いている)
どうやって…食べるんだ…

ご案内:「カフェテラス「橘」」に流布堂 乱子さんが現れました。
流布堂 乱子 > 今晩も常世島では種々多様な事件が起こるのだろう。
時には風紀委員が呼ばれることもあるのだろう。

「ですが、しかし……」
「……そんなことが私に関係があるでしょうか」
スカートの腰についた砂場の砂を限界まで払ってから、
風紀委員の少女が堂々とカフェテラスに入場した。
本日の業務は終了。ここからは言うなれば自分へのご褒美。
甘いモノが周囲を取り囲んで『食べて……食べろ……』
という幻覚が見えるまでは決してスプーンとフォークを下ろすつもりはなかった。

歩くさなかで見つけたのは、甘味を目前にして躊躇う一人の先輩の姿。
「すみません、とりあえずブラックのコーヒーを2リットルこっちの席へ頂けますでしょうか」
店員に声を掛けてから、その左横へと腰掛けた。
「……どうされたんです、タカコさん。
もしも何らかの理由で甘味を制限されているのでしたら、この後輩は存分に力になる所存ですけれど」

肩に手さえ回しかねない勢い。多分脳に糖が行き渡っていないのだろう。

佐伯貴子 > (まず情報収集だ)
(同じメニューを頼んでいる客を探すんだ)
(と思いキョロキョロしていると)
流布堂!
(思わず立ち上がりそうな勢いであった)
(天の助けは現れた、とりあえず落ち着こうって)
2リットル…?
(彼女も異邦人だっただろうか)
(大量に水分かカフェインを欲する種族なのだろうか)
あ、ああ…
いや、制限はされていない、ただ…
(食べ方を知らないのだ)
(という質問は女子力を下げそうなのですぐには聞けない)

流布堂 乱子 > 「普段落ち着いている印象のタカコさんにそう焦って呼ばれますと、
なにか不思議と自分の価値が上がったような気分が有りますね。」
かすかに口元に漂う笑みは常のものではない。
牙を剥くようなというかなんというか……酒…酒の匂いがする?

未だ空いたままの自分のカウンターに肘を突くと、
乱子は足を組んで、貴子に体の向きを合わせた。
コーヒーがホットかアイスかを尋ねる店員に対してはホットと返答。
一層慌ただしくなるその雰囲気を楽しむように薄く笑っている。
「甘味を楽しむには、コーヒーが必要でしょうから。
後輩からの……私からの気持ちと思ってどうか飲んで頂ければと思います」
そう言って貴子に微笑みかけた。

「ただ……ただ、何かが。
何かが、タカコさんの楽しみを邪魔しているのでしょうね。
真面目な方ですもの。
きっと講義の課題とか、委員会の責務とか、
そういったことが頭のなかを一杯にしてしまっているのでしょうね。私と違って」
やけに饒舌な後輩は、言葉を紡ぎながらそのシュークリーム…
らしきものを眺めている。その瞳に驚きの色はない。

佐伯貴子 > 落ち着いてなんかいないぞ。
それに君にある程度の価値は置いている。
報告だけしか知らないけどな。
(酔っ払っているのだろうか…)
(でも、花火大会でも変な挙動を見せたし、変な子なのかもしれない)
(今まであった印象からはそう見える)
(現在もコーヒー2リットル注文してるし)
気持ちはありがたいが…
紅茶党なものでな。
(セットで運ばれてきた紅茶を一口)
(ちなみに銘柄は知らない程度の半端者)
あ、ああ、まあそんなところかもしれないな…
ははは…
(乾いた笑いを漏らす)
(これは聞ける雰囲気ではない!)
(というか分かっててやってるんじゃないかという気配もする)

流布堂 乱子 > 「でも、そういう印象を持たれるというのは一つの技能ですよ。
落ち着いていて、いつも風紀委員会の職務を全うしている、
とても真面目で、頼りになる先輩。そういう印象を、私は持っています」
注文したコーヒーがカウンターに並んだ。
ポットが4つ。カップは二つ。

そのカップを一つ、
『紅茶党』という言葉を聞けば残念そうに脇にのけて、
自分の前にたった一つ残ったコーヒーカップへと、ひとつ目のポットの内容物を注いだ。
「それはすみませんでした。
てっきり『地獄でも此処よりはマシ』なコーヒーでも飲みながら、
本部では書類作業をしているかと思っていたものですから」
宣言のとおりにブラックのまま、何を食べるでもなくコーヒーを口内へ含み、
僅かに間を置いてから嚥下して一息ついた。

「ごめんなさい、さっきから印象の話ばかりですね。
決めつけてばかり居るように思います。」
ゆるゆるとカップを回すと、コーヒーの水面が渦を巻く。
それに魅入られるように視線を落としながら、後輩は細く小さな声で呟いた。
「……本当に何かお悩みでしたら、仰ってくださっていいんです。
私が居るのが邪魔だ、と。」
コロコロと表情を変えて、コーヒーを見つめる眼差しはどこか儚く、多分話を聞いていなかった。

佐伯貴子 > ふうん、他人からはそう見えるのか…
真面目かどうかはともかく、頼りになるかどうかは怪しいところだなあ。
(だんだん汗が出てきた)
(シュークリームに手を付けないと不自然だ)
(過大評価されているので尚更だ)
本部では主に日本茶を持ち込んでいるよ。
あそこのコーヒーは噂には聞くが飲んだことがない。
(紅茶党なのはここでの話)
(水分とカフェインを補給するなら日本茶であった)
それ、飲みきれるのか?
(ペースが早いわけでもなさそうだ、純粋に疑問である)
謝る必要はないよ。
他人からどう見られているのかは気になるところだからな。
これでも思春期の女子だから。
(紅茶をゆっくり飲みつつ周囲を見回す)
(シュークリームを頼んでいる客はいない!)
(今までも見かけたことはない!)
何を言うかと思えば。
邪魔だったらこうして会話せずさっさと食べて席を立っているところだ。
(どうやら、相手はここでは敵のようである)
(と言うか弱い者いじめが趣味なのか?)
(とすら思えるのであった)

流布堂 乱子 > 「頼りになっていると思いますよ。
……歓楽街や落第街をよく見回っている、と聞いていますから、尚更です。」
僅かな笑みを浮かべて、焦っている先輩を褒めそやす後輩。
その焦りに気づいているのか、
それとも先程からの言葉通りに別の要因だと思っているのか。
妙に坐った瞳からはあいにくと読み取れない。

「そうだったんですね。茶缶とか鞄から取り出す感じでしょうか。
……とは言うものの本部に顔を出したことはないので、
コーヒーについては私も印象の話でしか無いのですけれど。」
妙になめらかな舌を潤すように、カップを傾ける。
確かにペースは取り立てて早いわけでもない。
「……飲みます?」
少しだけ減ったカップを貴子に見せながらそう言った。

「そう、ですね。先輩も思春期の女性、ですものね。」
カップは自分よりも貴子に近い側に置いて、
空いた手で自分の顔を支えながら。
「どう見られているか気になる特定の個人とかいらっしゃるわけですよね」
思春期ですものね、ともう一度繰り返した。

それから、もう一度貴子の瞳に視線を合わせて、
「それなら、良いのですけれど」
そう言ってもう一度微笑んでから、まるで邪気のない様子で
「でしたら、私のことは気にせずお召し上がりになってください。」
そう、告げた。

佐伯貴子 > それは報告をいちいち上げているからだろう。
他にも見まわっている委員は大勢いるよ。
直接上に報告するので横にはつながらないだけだ。
(そういうものである)
(しかし、何を考えているのかわからない後輩である)
缶に入ったお茶っ葉を買い置きしている。
急須と湯呑もな。
外を出歩く時間よりあそこで事務してるほうが長いんだよ、本当は。
(日頃から歩きまわってはいるが)
(外にいなければ寝ているか講義を受けているか書類仕事かどれかである)
ノーセンキューだ。
(コーヒーを断る)
(嫌いなわけではないが、注文した紅茶に申し訳ないという気持ちがあった)
うーん…それなんだが…
実は好きな男性というのはいないんだが…
好意を持たれているらしい男性はいるのだが、彼と付き合うのはどうかという事情があってな…
(難しい問題を抱えていたのであった)

(そして)
(試練の時が来た)
…ああ…
(先に断っておくと、シューの上部、蓋の部分でクリームをすくい取って食べるのが一般的であり)
(特に作法は厳しくはない)
(そのシュークリームをそっと両手で取り)
はむっ!
(潔くかぶりつく)
(当然、口の周りはクリームべったりである…)

流布堂 乱子 > 「『無法者がオレの足音を聞いて、1ブロック離れたい気分になるといい』
と言った保安官がいるそうです。
落第街の見回りというのはそういうものだと思います。
歩く姿そのものが、この島に法律があると示すために有るのだと。
たとえ大勢の中の一人でも、尊敬に値すると思っています。
……私には出来ないことですから、ね」

言葉を切って、貴子に勧めていたコーヒーを口に含む。
ゆっくりと聞いてから、
「そうですか、残念です」
とだけ、告げた。
きっとこれからも乱子が本部に行くことはない。
『いずれ私もご相伴に預かりたいですね』なんてウソを付くつもりはなかった。

カップを持った手と交代して左手が細い顎を支え、
僅かに傾いた視線が貴子に向けられる。
「タカコさん、一般論では有りますけれど」
ゆるやかに、口角を上げて。
「『好意を持たれているらしい』と感じる場合、殆どは自分が相手のことを好きなのだそうですよ」
唇を、コーヒーで湿す。
「……そうでなければ、『付き合うための』事情のことを考えないでしょうしね」

口角を上げたままで、口の端にべっとりとクリームをつけたその姿を眺めながら。
少しの間だけ何も言わずに居たが、
結局のところ堪えられずに顔を背けて吹き出した。
「かわ……ッ可愛らしい、食べ方、ですね」

どうにも奇矯な振る舞いの後輩はそれなりにカフェテラスのひとときを楽しみながら、
自分で頼んだコーヒーをちびちびと減らして行く。
徹夜明けの目蓋が落ちないように、深く考えていない話を続けながら。

佐伯貴子 > まあそれはいつも心の中にある。
悪く言えば虎の威を借る狐だな。
でも、構内を歩いている時もどこを歩いている時もそうであればいいと思っているよ。
君には君にしかできないことをやるといい。
そうすれば私がその「威」を借りれる。
(ニヤリと笑う)
(戦闘能力のない風紀委員のパトロールとはそういうものだ)
そうか、残念だな。
(何が残念なのか)
(彼女のデスクワークの一端がこちらに回ってくるからである)
いや、ちゃんと聞いたんだよ。
君は私に好意を持っているのかと。
その答えを聞いた上で、相手のことを好きなのかどうか分からずにいるんだ。
(だから難しいんだ、と付け加えた)

……。
(何も言わずもぐもぐと食べきってしまうと)
(紙ナプキンで綺麗に口の周りを拭き取り)
(伝票を奪った)
コーヒーだけは奢れるが、後からなにか頼むのなら生憎だったな。
私はそろそろ時間だ。
甘い時間をごゆっくり。
(微笑んで、代金を支払い店を後にした)

(笑いやがったなやっぱりわかってやってたんだな!という怒りをこらえながら…)

ご案内:「カフェテラス「橘」」から佐伯貴子さんが去りました。
流布堂 乱子 > 「……結局、私があの街を歩いたところで、
ただただ『出会う相手よりも強かった』という結果しか残りませんから。」
戦えるということは。"戦う力を持つ者が治安を維持する"ということは。
何故戦わないと責められることでも有り、戦うことが当然と見られることでも有り、
例えばどこかの部署のように、勝って当然とそういう話でもあり、
『もっと被害を出さずに済んだのではないか』とさえ言われる話でも有る。

「貴女のようなことが出来る人は。決して多くないと思いますよ。タカコさん」


どことなくちぐはぐで、
確りとした物言いもあれば、ちょっと子供っぽいところ?もある先輩が立ち去るのを見届けてから。
正確には、ごちそうさまですとしっかりと両手を合わせて拝んでから。
乱子はちょっとかっこつけてひとりごちてみた。

流布堂 乱子 >           目を覚まして

     オキロ

                        起きてください

    声、聞こえますか

流布堂 乱子 > 「…………いえ、大丈夫です。帰れます。」
コーヒーを飲み干した後で。
店員と近くの席のお客様たちに揺り起こされた乱子は、目蓋をこすりながらふらふらと立ち上がった。

……とりあえず、女子寮に帰ろう。
あと、次回からは徹夜明けの飲酒は止そう。
そんな決意を新たにしながら、ゆらゆらとカフェテラスを後にする。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から流布堂 乱子さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に谷蜂 檻葉さんが現れました。
谷蜂 檻葉 > 静かな、混みあう時間を大分過ぎた時間。


「2名です」

待合受付の紙にペンを向ける前に、店員の視線を受けて指を二つ立てて指示を待つ。
少しばかり暇そうだった店員が小走りで近づいて取り次ぎ

「ほら、渡辺君。こっちこっち。」

2階が空いている、と聞けば 階段に足をかけて同伴者に声をかける。

ご案内:「カフェテラス「橘」」に渡辺慧さんが現れました。
渡辺慧 > 少しだけ。
ほんの少しだけ落ち着かないそぶりをした後。
ほんの少し首を曲げ、その後へ続く。
――なんのこともないが。
この期に及んで、どちらにするか、と考えていただけの話である。結局――。

「はい。――盛況なようで」

谷蜂 檻葉 > 「そうね。
 ……そういえば此処、いつからあるのかしら? 老舗って感じするけど」

カツン、カツンと階段を登って2階の真ん中にあるテーブル席。
大抵の客が壁際をとっているために浮き上がるようにして目立つその席を選んで座る。


「ここでいい?

 しかし、よく覚えてたわね。奢るって話。」

忘れるか、誤魔化すか、反古にするか、有耶無耶にするんだと思ってた。
そう言って、律儀なのね。と笑いながらメニューを開く。