2015/06/20 のログ
立花 響 > 「…お風呂上がりのミルクコーヒー美味しいですもんね」
何か、全てを察したかのような笑みを静歌に向ける。
勿論響もお風呂上がりのひんやりしたミルクコーヒーは大好きである。

「ふふふ、そうでしょう?人間を見る目だけはありますから
 見たことある、ですか。ここにいる以上、学生ですから学園で見たことがあるのかも…?」
目をごしごししている様子を見てうーん、と唸っている。
響自身思い当たる節はそれぐらいしかないようだ

四十万 静歌 > 「そうなんですよ、
 とっても美味しいんです……ッ!
 あっ……いえなんでも、なんでもないんですよ!」

思いっきり同意した所で自爆に気づく。
駄目な子である。

「人を見る目があるなんて凄いですね。
 私はさっぱりで……いえ、なんていうか、
 学園って言うか、何かもっと目立つ媒体のような……
 気のせいでしょうか……
 あ、私2年の四十万 静歌(しじま しずか)です。
 どうぞよろしくお願いします」

ううん、と考え込みながら頭を下げた

立花 響 > 「別に、美味しいものを飲んでも何も恥ずかしい事はないとおもいますよ?」

特に自爆しているとは思っていないらしく、響の中では何でなんでもないんだろう、と思考を巡らせている

「まぁ、冗談ですけどね?ただ、分かったので衝動的に口走っただけですけども…
 あぁ、2年でしたか。ということは私の先輩ですね?
 申し遅れました、1年の立花響です。6月頃に転入しました。四十万先輩、よろしくお願いしますね」
自己紹介されたのに合わせて響も礼儀正しく礼をする。

四十万 静歌 > 「そ、そうですね。恥ずかしい事なんてなかった。
 何もなかったんです……」

うん、なかったのだと落ち着けて納得。

「騙された…ッ……!
 いえ、衝動的に口走るのはありますよね。
 私もあります。
 ついうっかり考えていた事が口にでていたり、
 隠し事が口をついてでたり――
 ええと、響さんですね。 
 はい、こちらもよろしくお願いします。
 何か困った事があったらきいて下さい。
 ……頼りには、あまりならないかもしれませんけども」

ガッツポーズして格好をつけたところで、
尻すぼみな声で少し目を逸らした

立花 響 > 「そうですよ?別に自分の好きな食べ物は食虫植物です、とか言わない限りは特に恥ずかしい事ではないでしょうしね」
一応私は違いますからね、と補足をする

「あはは…騙しているつもりはなかったのですけども、勝手にそんな感じになっちゃいましたね」
 困ったこと…今のところはそんな困ったことはないですけど、
 最近色々騒がしいですから…ちょっとその辺りが心配かなーとは思うぐらいでしょうか」
などと今思い浮かんだ特に困っている事ではないが、周りの人が困っているであろう事を口にしてみる

四十万 静歌 > 「流石に食虫植物は食べた事が……
 ……
 甘いの、でしょうか。」

真剣な表情をして聞いた。
甘いとか答えたら本気で食べそうだ。

「それにしても、色々ですか……
 確かに自分には関係ないと思っていても、
 いつ降りかかってくるか分かりませんし……
 誰かがという事もありますし……
 やっぱり心配ですよね。
 私も心配になった時期ありました……
 とはいえ、私に出来る事って手品くらいしかないから、
 何も出来ないんですけどね。
 精々、逃げる用意だけしておくのが、
 一番ためになるかもしれません。」

足手まといにはなりたくないなーと、いう具合に、
ちょっと無念そうな笑いを浮かべつつ

立花 響 > 「いや私でも食べた事はないですけど…甘くは…あるのですかね?」
食中植物の特徴である甘い匂いで虫を誘う、と言ったものであるからして
食虫植物を食べたら甘い、というのは分からなくもない
が、響にはそんな勇気も無謀もも持ち合わせていない

「私もいつそういう危険が振りかかるかは分からないですからねー…
 一応自衛をする手段、というよりは一矢報いるような事は考えてますけども。
 先輩って手品出来るんです?異能とかそんな感じなのでしょうか」
暗い話から切り替えようとする為にまず話題を切り替えようと試みる。

四十万 静歌 > 「甘かったら喜んで食べるんですけどね。
 流石に甘いと分からずに食べる勇気はありませんね。」

この女は本気で食べると確信するには十分なほど、
それは力強かった。

「まぁ、そうですね。
 異能とかではなく、技術、でしょうか。
 ええと。」

すっとトランプを出す。

「好きな所から一枚引いて私には見えないように、
 中のマークと数字をみてください。」

立花 響 > 「甘かったら食べるって先輩結構チャレンジャーですね…」
甘かったら何でも食べるのか、と少し不安になっている。
少し口が上手い人にあったらすぐ騙されそう…そんな不安感である

「へぇ、技術で手品が出来るんですか…と」
興味深そうな声をあげるとズラッと並んでいるトランプを見て適当に一枚引く。
『スペードの6』。それを確認すると次はどうしたらいい?と言った表情で静歌を見る

四十万 静歌 > 「次に、私には見えないように、
 そのままトランプの一番上へ。」

――そうしてトランプの一番上へおいたならば、
軽く手をかざし、
じっと響の目を見つめ、

「確かに一番上におきましたね?」

といいつつ、
さりげなく気づかれないように抜いておいたジョーカーと、
一番上のカードをすり替え、
マントの隠しポケットに隠しながら、

「では、これをシャッフルします。
 でも、まぁ、
 私がシャッフルしても信用なりませんよね。
 ――どうぞ、響さんもおきのすむまでシャッフルを。」

シャッフルしたカードを差し出す

立花 響 > 言われた通りにトランプの一番上に『スペードの6』を置く。

「え、えぇ…確かに置きました」
じっと見てくる静歌の視線にたじろき、その間に行われるすり替えにも全く気付いていないようだ

「え、と。それじゃあ遠慮なく…」
静かなロビーにぱちん、ぱちんとカードをシャッフルする音が数十回程行われる。
どうにかこの手品師を困らせるような、但し指示の内で…
と無い頭で何か考えようとしても何も思い浮かばず
そのまま響もシャッフルしたカードを静歌に差し出す

四十万 静歌 > 「では――」

確かにと、差し出されたカードを受け取りながら、
さりげなく隠し持った『スペードの6』をおいた上で、
テーブルの上にトランプを置いて

「今から、貴女の選んだカードを、
 このトランプの一番上に引き出してみせましょう。」

トン、と。指でトランプを叩き、
一番上を開く。

当然の如く『スペードの6』が現れるだろう。

「とまぁ、こんな感じですね。」

立花 響 > 「お、おぉぉ、なんというか、魔法のようなそんな感じですね…」
響自身が見た『スペードの6』が現れるとぱちぱち、と拍手をする。

「しかし全く分からなかったですけど…流石に手品のタネを教えてもらえる訳ないですよね…うーん」
うーんうーんと唸りながら、いつそれらしい動きをしたか思い浮かばないようだ。

「でも単純に技術なら面白いですね…そういう技術があれば生きていく上で面白くなりそうです」
うんうん唸っていた顔から一変羨望の視線を静歌に向けている

四十万 静歌 > 「いえ、これくらいでよかったら種教えますよ。
 シャッフルする前に目的のカードと
 抜いておいたジョーカー入れ替えて、
 返して貰ったときに一番上にそのカード置いただけです。」

暫くうーんうーんいっていたのをみてから、
さらりと種明かしをする。
まだ手品師というほど凄い手品が異能や魔術なしで出来る訳ではなく、
これくらいの種であれば少し調べれば分かるからおしくないのである。

「手品は種があって結果がある、
 あとは上手くその種をばらさずに出来るかだけです。
 ――簡単なものなら練習すれば直ぐにできますし、
 やってみたら宴会芸にもなりますよ」

などと、そんな凄くないですよと真っ赤になりながらいう。

立花 響 > 「お、おぉぉぉ!なるほど!
 そんなことを平然とやってのけるとは…先輩やりますね!」
タネを明かされるとハッとした顔になり、特にがっかりしている様子もなく、グッとサムズアップを送っている

「でも私ドン臭いですからやろうとしても観察眼が効く人だったらすぐバレそうですね…
 でも宴会芸っていうものなら私もそれなりの物持ってますよ?」
顔を赤くしている静歌は特に気にせずに自慢気に自分も芸を持っている事を自慢している。
そもそもそれは異能なのだが、響の中では1つの芸ということで片付けてはいるようだ

四十万 静歌 > 「こういう技術だけはうまくなるんですよね。
 これで成績も同じくらいに上達すればいう事ないんですけど、
 残念ながら……
 あ、それと私も凄いドンくさい方です。」

ただ視線を逸らす技術にいろんな意味で長けているだけである。

「それにしても、どんなものをもってるんでしょう、
 教えていただけるんですか?」

それなりのものに興味を惹かれたらしく、
きらきらした目で見つめるだろう

立花 響 > 「私も特化した技術ばかり上手くなるものでして…
 成績は…まぁ、あははって感じです」
どうやら響も成績は危ない部類に入っているらしい。
最近サボってばかりでそのツケが来ていて毎日朝から終わりまで授業に出る日々である

「ふふふふ…ではこの中に私の愛用のヴァイオリンが入っているんですよ。」
まずは気分転換用に学校にいつも持って行っているヴァイオリンが入っている楽器ケースを開いてそれを見せる

「でもこれは使わなくて…
 使うのは私の口と喉で…えーと、先輩の好きな楽器とかあります?
 あるならそれはなんでしょう?」
開いた楽器ケースを閉じてとりあえず横に置く
ハッとしたように、なんともない質問を投げかける。
その質問を投げかける響はどこか楽しそうである

四十万 静歌 > 「まぁ、私の方はなんとか平均点なので、
 それでもよければいつでも聞いてくださいね。」

見事なまでに平均点。
そういえばこの間勉強教えたりしたなぁと、
そんな声をかけてみる。

「それにしても、楽器を使わない、
 そして私の好きな楽器ですか。
 そうですねぇ。」

楽器楽器と考えて、ぽんと手を一つ叩き、

「私が好きなのはピアノですね。
 あの綺麗な音はなんというか、
 憧れます。」

立花 響 > 「ほ、本当に危なくなったら先輩を頼らせていただきます…」

あくまで最終手段、と言った風に話す。
1年上なら今自分が習った部分を教えるぐらいなら他愛もないだろう…恐らく

「ピアノですか…なるほど
 それでは、そのピアノを私の声で奏でて見せましょう……なんて」

あーあー、と自分の声を確かめた後にごほん、ごほんと2回咳払いして大きく息を吸って口を開く
『~~~♪』
夜とピアノならとりあえずこのチョイス、と言わんばかりにクラシックの月光を響の声で奏でていく。
その声は静歌が聞いたことあるようなピアノの音色で、それは女子寮のロビーに響かせていく

四十万 静歌 > 「ええ、流石に、なんというか、
 最低限はとれてないと色々まずいので……」

異能の力があればいいのだが、
残念ながら、彼女は表向き異能の力は無い。
魔術もない。とれてないと本気で不味い。

「って、え……?」

ピアノがないのに、綺麗なピアノの戦慄が流れ出る。
まるでプロが引いたかのような月光の曲。

「すご……い……」

じっと静かにそれを見て、
涙ながらにそれを見るだろう。

立花 響 > 「~~♪、とこんな感じです…って先輩何で泣いてるんですか!?もしかして嫌いな曲だったりしました?」
異能を使った後特有の癖なのかはぁ、とため息をつく。
別段疲れる訳ではないが、あくまで癖でのため息である
そして静歌が涙を浮かべているのを見て慌てふためきながら心配の言葉を投げかける。
クラシックの中で嫌いな曲がある、というのは良くある話ではある

四十万 静歌 > 「あ、いえ、そうじゃ……なくて……」

涙をぬぐって……

「少し昔を思い出したのと――
 とても、素敵で感動したからですよ。
 とても、凄かったと思います……ッ!」

嫌いだなんてとんでもないと首をふりながら

立花 響 > 「えーと、えーと……」

賞賛の言葉を送られるとどこか困っているような表情に変わる
宴会芸の1つとしてやってみたら涙を浮かべられて感動されるとは響自身想像していなかったのだ

「そ、そんな凄かった…でしょうか。
 私自身ただ歌ってるみたいな感じですからそこまで凄くはないのですけども…」

昔を思い出した、となると何かあったのだろうか、
とは思いつつも今は触れるべきではないとおもい、この気持ちは胸の中に閉まっておく

四十万 静歌 > 「ええ、とても、凄かったです……
 凄く綺麗な音色で――
 感動しました。
 びっくりするくらい。」

神妙に頷く。

「――歌、そうですね。
 まるで歌のようでした。
 歌のような演奏、
 そんな素敵なものは――
 響さんにしかきっと生み出せませんよ。」

そういってにっこり笑うだろう。

立花 響 > 「あはは…歌うはともかくとして、弾く方なら練習すれば誰でも出来るようになるとおもいますよ?
 例えばピアノだって音楽室借りればいつでも練習出来ますし…
 なんだったらある程度の楽器なら私の部屋にありますし…それもお貸ししますよ?」
一緒に演奏出来るかも、というちょっとした欲張りが出てそんな事を言ってしまう。
全種類ある訳ではないが、今ここにあるヴァイオリンやトランペットにフルート等、割と有名な楽器類は揃えてある。

「と、とりあえずありがとうございます。
 歌のような演奏は出来ても今はもう、歌は歌えないんですけどね」
ぺこり、と礼をしてにっこりと微笑む静歌には反してどこか苦笑いを浮かべる

四十万 静歌 > 「そうですね、
 引くほうは……
 いえ、私が引くと何故か微妙な音しかでないんですよね。
 悪くはないんですが、
 でも、そうですね。
 少し練習してみよう、かな?」

やっぱり練習するならピアノがいいなと笑いながら。
ふと、静かに首をかしげて。

「――歌い、たいですか?」

立花 響 > 「そういうのは想いを込めたりとかー…
 自信を持ったりするだけでも違いますよ?
 演奏は沢山のお客さんの前で、自分の演奏を聞いてもらう
 というのが一番気持ちいい訳ですから、自信を持って一番の演奏をするという……あ、ごめんなさい」

演奏について熱く語ってしまい、どこか申し訳無さそうに顔を赤くしている。
どうしても音楽関係の話になると周りが見えなくなるのは響自身どうにかしたい課題の一つでもある

「出来れば歌いたい、ですけどね。
 いや、歌おうと思えば歌えるですけど…内容がちょっと、アレでして」
静歌の問いかけに対してあはは、と再び苦笑いを浮かべている

四十万 静歌 > 「成る程……
 そうですね。
 やるだけやるのが大切なのかもしれませんね。
 ただし、私はあがり性なんだけど」

照れたように笑って――

「よかったら歌声を聞かせていただけませんか?」

立花 響 > 「そのあがり性さえも上回る楽しさというか…なんというか…
 私もあがり性ではあるのですが、楽しさを考えるとそれも気にならなくなるので…そんな感じです」
何がそんな感じなんだろう、と自問自答しながらあがり性について根拠もない事を言い放つ。

「えーと………
 後悔、しないでくださいね?」
こほん、とピアノの音色を出したときと同じような咳払いをする。
こうすればあの時の歌声が戻ってくるなら良いのになぁ、とか思いつつ口を開き、
自分なりに感情を込めた歌声をロビーに響かせる…
但しそれは何の歌かでさえも分からない音痴な歌声である。

四十万 静歌 > 「そんなものなのでしょうかね。
 え、後悔……」

――聞いて、耳が痛かった。
絶望的に頭が痛かった。
それほどまでに音痴だった。
恐ろしいまでの。

「ッ……」

恐ろしいまでの不協和音を前に、
ふ、と何かを思いついたような顔を浮かべ、
軽く響の手に触れて、
歌の音程の違和感を取り除いてみようとするだろうか。

立花 響 > 「~~♪…?」
静歌と響の手が触れ合うと一先ずは人が聞けるようなそんな歌声になる。
どのぐらいの歌声かというと一般人がカラオケで歌うかのようなそのぐらいのレベルだろう。

「あ、ととと?えと?先輩何、したんです?」
急に歌を中断させて静歌に問いかける。
ずっとこの音痴と付き合っていくのかとため息をつく毎日ではあったのだが、
普通の一般人レベルの歌声になったのが自分の耳に聞こえると
何が起きているのか全く把握できていないようだ

四十万 静歌 > 「いやビックリするほど、
 なんでそうなるのっていうくらいの歌だったのですが、
 何か変な感じがして……
 おまじないを?
 常に効果があるわけでもなく、
 今回たまたま上手くいっただけで、
 次も上手くいくとは限りませんけど……
 ずれを修正するおまじない、ですね。
 いや、ほんと効果あるとは思ってなかったんですけどね。」

ちょっとびっくりした顔でそんな事を。
まさか効果があるとは予想外だったものだから。
もっとも、この“おまじない”も、
20分か30分もすれば切れてしまうだろうが。

立花 響 > 「いや、えと…歌の内容は聞いて貰ったので分かるでしょうけど音痴でして…
 でもそんなおまじないで私の声が変わるなんて…実は先輩すごい魔法使いさんだったり?
 はたまたすごい異能使いの方だったり?
 いやぁ、流石先輩って感じですね」

まさか自分の歌声が良い方向に転がるとは思ってなかったらしく、
混乱していた状況から急に機嫌が良くなる。

「ふふ…良い人と知り合えました!
 もしかしたら先輩にお世話になるかもしれません。その時はまたよろしくお願いしますね?」
足取り軽く、自分の荷物を持ってスキップ気味に寮の階段を登って自分の部屋に戻っていくのであった

ご案内:「ロビー」から立花 響さんが去りました。
四十万 静歌 > 「まぁ、おまじないですから、
 治った訳ではないんですけどね。
 おやすみなさい、
 いつでもどうぞ。」

と、背に声をかけつつ――

「響さんって、まさか……
 だとしたら……
 苦労されてるんですね。
 うん――
 …………触れた手は暫く洗わないでおこっと。」

小さい声でそんな事を呟いて、
静かに微笑む。

「でも、あんなに喜んで貰えてよかったな。」

四十万 静歌 > 「私もねよっと。」

そういって自分の部屋まで戻るのであった

ご案内:「ロビー」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「部屋」にアリストロメリアさんが現れました。
アリストロメリア > (彼女はこの学園に来てから、女子寮の一室に住んでいる――……が
その部屋は他の生徒のものよりも随分と広く、一歩足を踏み入れれば
まるで侯爵家令嬢の部屋に招待されたかのような内装である

――……最も、彼女自身が魔術の由緒正しい伝統のある
侯爵令嬢であるのだが)

(そんな彼女には似つかわしくなく、現在は基本的に質素な生活を行っているし
食事を自分で用意しなければならない。日々の食事を彩る為にも……
そしてもう一つ
お友達の蒼穹嬢と、玉子焼きを作る約束をしていたのだが
玉子焼き自体はそれまでの秘密にしておくとして、調べないでおくとしても
今までの経緯から当然とはいえ――……料理のスキルが無さ過ぎる
……と、いう訳で少し彼女との約束までに料理の腕を磨いておきたい
というのがあった)

アリストロメリア > (図書館から借りている、初心者向けの料理本を見ながら
簡単と言われているサラダ、ムニエル、パスタ辺りを作りたいと思いながら
材料も用意して)

アリストロメリア > 先ずはサラダ
これは野菜を切ればいいだけですもの、簡単ですわ
(と言いながら、寮に備え付けの冷蔵庫から取り出した野菜
蒼穹嬢のアドバイス通り、トマトと胡瓜、キャベツを洗えば
先ずは簡単そうなトマトから切り始める)

えっと……まずはヘタを切り落として
(本を確認しながら料理する
因みに、上手くヘタを包丁の下の方を使って抉る様なやり方が分からなかったので
傍目から見たら勿体ない切り方で、ばっさりと上のヘタ部分を真っすぐ切り離した)

結構野菜ってこうして料理すると仕える部分が少なくなってしまうんですのね
(……農家の人が見たら、きっと泣くだろう……)

アリストロメリア > (野菜の切り方も相当怪しいが、包丁の持ち方も相当怪しい
初心者がやりがちな、危ない押さえ方でトマトを左手で抑えて切り進めていく)
先ずは半分に切って、それからくし切りにして……
(大きさもバラバラである
初心者に、均等に切れというのも難しい話であるが)

アリストロメリア > ……なんとか、切れましたわね
(本当に『何とか』の部類ではあるが
トマトは柔らかい為、その辺りも想定以上に難しかったらしい)

次は、胡瓜ですわ 多分此方の方がトマトより難易度は低いでしょう……
(固いし細長いし切りやすい。初心者でも扱いやすい野菜だ
両脇のヘタをそっと切り落とし、さく……さく……とゆっくり切り進める
トマトよりも切りやすく、少し安堵した)
胡瓜は使いやすいですし、これからもお世話になりそうですわ

アリストロメリア > (ホッとしたからだろうか、次に包丁で胡瓜を切ろうとすれば――……)

(ざくっ!)
痛っ――――……っ!!
(元々危ない切り方をしていたせいもあり、指まで切ってしまい軽くスプラッタな現場になった
水ですぐに指を洗えば、絆創膏で応急処置をして
血のついてしまった胡瓜を洗う)

うぅっ……痛いですわ
(痛みに若干涙目になりつつも、胡瓜を切っていく)

アリストロメリア > (とりあえず、トマトときゅうりだけは切れた)
次にキャベツ――……ですけれど
コレどうやって切ればいいんですの?

(料理をする現場を殆ど見た事の無い上に、やった事の無い彼女には
でか過ぎるキャベツという存在は、最早既に未知の領域だった
そもそも、胡瓜ですら不覚にも手を切っているというのに
こんなでかい野菜を相手に出来る自信は無い
……と、いうか切り方すら分からない)

……とりあえず、サラダはトマトときゅうりで済ませましょう
(かなり寂しいサラダではあるが、切り方の分からない野菜と格闘し
また、手を切るよりはマシだと判断した模様)

アリストロメリア > (一応、トマトときゅうりを丁寧に盛り付ける
不揃いで、いかにも歪な野菜ではあるが
こうして少し工夫して手を加えれば、少しは見た目もマシになってくれる)

次は、ムニエルですわね
(本当は舌鮃を食べたい所ではあったが、高かったので安いサーモンの方を選んで買ってきていた)
同じお魚でもあんなにお値段が違いますのね、びっくりでしたわ
(等と言いながら、サーモンを取り出して、ムニエル作りに必要な材料を準備する)

アリストロメリア > (まず、水分をキッチンペーパーで綺麗に取り除き
塩コショウを両面に振りかけてから、小麦粉をまんべんなく付けていく
余分な小麦粉を手で軽く払い落せば、下準備は完成である)

……ふう、ここまで何の問題もなく出来ましたわ
(先程手を切ったばかりなので、簡単な事とはいえ何事もなく出来たのは
若干達成感を感じる
……まだ全然出来あがってなどないのだが)

アリストロメリア > で、次にフライパンにバターですわね?
(何グラムかしら?と思ったが『適量』と書いてある)

くっ――……!!
(彼女にしては、珍しく露骨に顔を顰めた)
料理の仕方が分からないので初心者の本を手にしているのに
適量とはどういうことですのっ……!?
この作者いい加減すぎますわっ

アリストロメリア > (とはいえ。分からないものは仕方ない
――……と、言う訳で適量=適当にバターを入れることにした)
どのくらい使えばいいのでしょうね?
(等といいながら、おろしたてバターの約4分の1を切り落としてフライパンに投入する
量は多いが、バターたっぷりな分、きっと味は贅沢だろう……ただし、失敗しなければ
贅肉も贅沢に付きそうだが)

アリストロメリア > えーと、フライパンを熱して……暖まってバターが泡立った所に魚を投入
(レシピを確認しながら、フライパンを温めて暫くするとバターが泡立って来た為
鮭を投入し始める
ジュウウウと音を立てて、良い音と香りが漂ってくる)
若干弱火……ですが、これでいいんですのよね?
(少し不安になってくるが、本には弱火と書いてある
それに、初心者であれば弱火の方が失敗は少ないであろう)

アリストロメリア > (きつね色になり、少ししんなりした所で白ワインを加える
――…が、加減が分からずどばっと入ってしまう)

あっ!ヤバいですわ!!
(これじゃ、ムニエルの白ワイン漬けになってしまう
火力をあげて、急いでワインを飛ばそうとして火を強めれば……)

きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?
(一気に火力が上がった事により、アルコールに火がついて
フランベ状態になる――……が
料理初心者には堪らない)

アリストロメリア > (フライパンの上で軽く炎の柱を立てているそれに驚いて
咄嗟に魔術で水を出せば、火を消そうとして――……
フライパンの上から、滝の様な大水を降らせ始める

ドドドドドドドドドドドドドドドド……!
と、滝の流れる様な怒涛の水流に、火はすぐに鎮圧された)
ふぅっ……火事になるかと思いましたわ
(一安心とばかりにホッとする)

アリストロメリア > (……が、それも束の間
そんな水を降り注げば――……当然フライパンの中身どころか
台所どころか床が軽く水浸しになる訳で)

…………

(何とも言えない、無残な部屋が出来あがった
まるで水没騒ぎでもあったかのような床
フライパン一杯に張る水
水浸しの台所)

…………

(時を戻す魔法使えないかしら?と思った)

アリストロメリア > (勿体ないので、フライパンの中から途中まで美味しそうに焼けていた鮭を取り出すと
寮に備え付けであったオーブンに入れて、焼き直し
それから床の水を排水溝に流してから、床をぞうきんで綺麗に拭いて
水浸し過ぎる台所や床を、綺麗にしてからご飯にすることにした)

いただきます
(ナイフとフォーク、サラダと頂きもののコッペパンと失敗作のムニエルで夕食が始まる
味は――……言うまでもなく水に流されていて、味気なかったが
少しだけきつめに付いていた塩の味が、少し涙を連想させた)

ご案内:「部屋」からアリストロメリアさんが去りました。
ご案内:「部屋」に雪城 氷架さんが現れました。
雪城 氷架 > 「……………ぅ」

もぞもぞ、と白い布団が蠢く

もぞ

布団から銀髪の少女が顔を出した
顔色が悪い

「……うぐー」

ぼすん、と枕に顔面ダイブ

雪城 氷架 > 「…………あ゛ー……」

少女が気だるげな声をあげる
否、気だるげというか実際にだるい
全身が倦怠感に襲われている

「う゛ぅー…………」

もぞもぞ

なんだか布団の中でもぞもぞしながらうめき声を上げる生物と化している

雪城 氷架 > なんとか手を伸ばし、枕元の充電器からスマホを取り外す

気だるげにすいすいと操作して、カレンダーを表示

「(いつもより1週間も早いじゃん……テスト期間に入るっていうのに、最悪すぎる…)」

そのまま力尽きるように、再びバタリと布団に突っ伏した

雪城 氷架 > 全身ダルい、腰痛い、お腹もちょっと痛い、超イライラする

なんだって毎月こんな目に合わなきゃいけないのか…
ここのところ生活リズムも微妙に狂わせてたせいか、今月は妙に重い

雪城 氷架 > とりあえず薬を飲むにしても起きなければならない

起きなければならない

「……………」

だるい

雪城 氷架 > 「……くくるー」

呼んでみる… …いないのだろうか
というか学校で教鞭とってる時間かもしれない

…よく考えれば普通に休んでしまった
まぁやむなし、どうせ学校にいったところでこれ保健室に直行コースだった

「う゛ー………」

もぞもぞ、布団からなんとか這い出た

雪城 氷架 > 布団の上に座って、ここから立つまでがもっかいダルい…。

「くーこー、しずかー」

呼んでみる
まぁ学校行っている時間かもしれない

雪城 氷架 > 「くそぉ…」

えっちらおっちら立ち上がり、
ふらふらした足取りでリビングへ向かう

雪城 氷架 > 猫のイラストが入った愛用のカップに水をいれ、
テーブルに突っ伏すように、椅子に座る

目の前にはお薬

有名な、半分が優しさでできてるヤツ

錠剤を口にいれて、水で飲み込む

「はぁ………」

再び力尽きたように突っ伏した

雪城 氷架 > 今から出れば午後の講義には間に合うけど、とてもじゃないが行く気がしない
着替える気力も髪を結ぶ気力もない

「………あいてて…」

腰を撫でる、半分の優しさが効いてくるにはもう少しかかりそうだ

雪城 氷架 > テーブルにつっぷしてぐったり

……少し効いてきたかな
心持ち、痛みが引いた気がする

それでもダルさはとれない
このままぐったりしてると体が冷えそうだけど、
もうしばらくぐったりしてないと移動するパワーが溜まらない

雪城 氷架 > 毎月のこととはいえ本当に憂鬱である
なにせこれがあと40年近く続くのだ
もはや拷問ではなかろうか

なぜ神は女にだけこんなひどい仕打ちを

とか考えていてもどうしようもないので、よっこいしょっと立ち上がる

多少、楽になった。半分の優しさは偉大である

雪城 氷架 > 「(ガキの頃は体調崩したら学校休めるラッキー、ゲームしまくるーって感じだったのに)」

ゲームなんかとてもする気が起きない

よたよたと毛布がかけてあるリビングのソファに移動し、倒れこむ

雪城 氷架 > 気だるげにリモコンを手にとって、TVをつけた

ソファにかかっていた毛布をお腹の上にかける
冷やすと明日もまた辛い

雪城 氷架 > お昼時のテレビ番組なんて面白いわけがないと思いつつもぼんやり眺める

が、途中で嫌いな芸人が出てきたので迷わずスイッチを切る
元々気が長いほうではないが、今日の氷架はいつにもまして気が短いのだ

雪城 氷架 > 「はぁ………」

だるい、だるい…
ソファに背中をこれでもかと預けて、天井を仰ぐ

「………」

まだこんな時間か
空子や静佳が帰ってくるまでにはまだ時間がありそうだ
特に何を考えるでもなく、ぼんやりと過ご────

「────!」

ここまでの少女の様子からは考えられない機敏さで立ち上がる
そしてそのまま早足でWCへと駆け込んでいった

雪城 氷架 >  
ザー
水の流れる音

しばらくして、顔色の悪い氷架が出てくる。

そのままふらふらとソファまで歩いて、倒れこむ。

「………」

スマホを手に、操作。
メールを打つ

『空子、帰りにアレ買ってきて、なくなりそう』

危なかった

雪城 氷架 > 楽器のこともあるし出費は切り詰めたい
空子なら安くて良いものを見極める目があるはずだ

持つべきものは友達である

雪城 氷架 > ちらり

リビングのテーブル
その上には乱雑に散らばったテキストやノートがある

テスト期間
ルームメイトとなんやかんやテスト勉強した残骸である

「……しんどいけど勉強はしないとなー……」

やる気が起きれば

雪城 氷架 > しかし

こうやってルームメイトや、括流や、
お母さんも近くにいる環境だから良いものの、

完全に一人暮らしをしているヤツらはどうやっているんだろう
そもそも重くならないようにしているのか…

麻美子は……カエラムがいるか……

雪城 氷架 > 毛布を重ねてお腹の上にかける

薬も効いているし、少し眠ろう……
勉強は、二人が帰ってきてから

あの二人が帰ってくるとこの部屋はものすごく明るくなる
憂鬱な、暗い気分も持ち上げてくれる

ただし今日に限ってはセクハラには容赦なくキレる自信がある

………そんな夜まで、ちょっとだけ寝よう

ご案内:「部屋」から雪城 氷架さんが去りました。