2015/07/22 のログ
■嶋野陽子 > サヤさんの最初の問いには、
「下地とまでは言えませんが、子供の頃から大柄で、
身体を動かすのは好きでしたよ。途中からは、サヤ
さんの言う『愛の力』ってやつですね。」
「え、い、いいんですか?」という問いには、
サヤさんが触りやすいように、前屈みになってから、
腕を曲げて筋肉を盛り上げる。サヤさんの目の前に、
大きな力瘤が盛り上がる。
「さあ、存分にどうぞ」と言う陽子。
触ってみたいというリクエストは、女子同士では結構
あったので、陽子としてはあまり驚くようなリクエス
トではない。
ジョギング用のスポーツビキニ姿のままなので、肩か
ら先の筋肉はほとんど見えている陽子。
■サヤ > 「わぁ、本当に愛の力なんだ……すごい、すごいなぁ。」認めたということは愛の力なのだ、実存を確認することが出来た。
「あ、あわわわわ。」さぁ触れとばかりに盛り上がった力こぶに、存分にという相手の言葉。自由に触れるという感動に頭がくらくらした。
「で、では遠慮無く。」まずはその力こぶ、上腕二頭筋の手触りを確かめた。皮膚の柔らかさと、その下に確かに存在する筋肉の固さ。そしてその裏側の上腕三頭筋へと指を伸ばす。
「あぁぁ……。」思わずため息が漏れる、強靭だがしなやかさを失っていない、まさに理想の筋肉だ。
そして前腕、尺骨を動かす腕橈骨筋を触れる、骨を覆うこりこりとした手触りがたまらない。よだれを垂らしそうになるのをこらえる。
戻って、肩の三角筋、これは投擲の動作を行う筋肉だ、鍛えると肩幅が広くなる。これを鍛えるとゴツくなるというのであまり鍛えられなかった。
だが今触れているのは間違いなく極限まで鍛えぬかれたそれだ。素晴らしい、なんて素晴らしいんだろう。むにむにともみほぐすように指を動かして感触を楽しむ。
「いいなぁ、いいなぁ……すごい、いいなぁ……。」羨ましい、その思いが口から漏れた。
■嶋野陽子 > 「いいなぁ、いいなぁ・・・・」
と繰り返すサヤさんに、この肉体の代償を説明する
陽子。
「でも、私のこの身体、戦場では使い物になりません。
なぜなら、知性ある者を殺めることを禁じられている
のです。私に出来るのは、人を守る事と助けること
だけなんです。だから私はこの身体で保健委員をし
てるのですよ」とサヤさんに教える陽子。
腕と肩を触っているサヤさんに、
「次は背面と正面、どちらが良いですか?」と聞いて
みる。
■サヤ > 「あ、すみません。見世物みたいに……。」禁じられている、普通に鍛えたならば何も禁じられることはない。自分で課した枷かもしれないが、どこか他者から制限のようにも聞こえた。
きっと事情があるんだろう、それを自分の楽しみにしてしまったことを、申し訳なく思う。
「でも、ええと…それは素敵な使い道だと思います、壊すために鍛えられた力はいつか己を滅ぼします、だから嶋野さんの筋肉は、素敵です。」素直な気持ちだが、語彙が少ないので妙な褒め方になってしまう。
そして前と後ろどちらがいいか聞かれれば。「じゃあ、背面でお願いします。」段々遠慮がなくなってきて、普通にお願いをするような調子だ。
■嶋野陽子 > 『素敵な使い道だと思います。』
とストレートに誉められて、悪い気はしない陽子。
確かにこれまでのところ、人を救うことにこの筋肉
を役立てて来ている。ドジッ娘なこともいくつか
してきたが・・・
背中をリクエストするサヤさんに、やはりこの人は戦
いを知っている人だと確信する陽子。背中には打撃や
格闘に重要な筋肉が集まっているのだ。対人攻撃を行
えない陽子が、この筋肉を鍛えているのは、物を破壊
して力を見せつけ、相手の戦意喪失を狙うためだ。
「背中ですね、心行くまでどうぞ」
とサヤさんに言うと、サヤさんに背中を向けて、背中
に力を込める陽子。私の筋肉が、サヤさんの怯えを忘
れさせられるのなら、気のすむまで使ってほしいと思
っている陽子。
■サヤ > 「では……」と遠慮無く、まず背中の中央、脊柱起立筋へと手を伸ばす。
これは寝ている時以外常に使っている筋肉で、いわば背筋全体の土台となる筋肉だ。これが弱いと腰痛になったりする。
だが嶋野さんのそれはまるで鉄の柱のように上体を貫き支えている、名だたる武芸者だってここまでのものは持っていないだろう。
そして僧帽筋、肩の部分の筋肉だ、ここが固まるのがいわゆる肩こりである。
嶋野さんの場合は確かに固いが、それは筋繊維の密度によるものだ、力を抜けば柔らかく指が沈み込んでいくだろう、やはりここも理想的な鍛え方をされている。
背筋は攻撃を放つのにも使うが、それ以上にブレーキと引き戻しに使う、これらが鍛えられていれば、攻撃後の隙を縮めることが出来る、重要な筋肉だ。
サヤは興奮している、さっきから心拍数も上がりっぱなしなのだ。こんな素敵な筋肉自由に触っていいと言われたらこうもなろう。
「…………。」顔をしかめる、胸が苦しくなってきた、まだ体は万全ではないらしい。
これ以上触って興奮すると、不味いかもしれない。これぐらいにしておこう。
「ふぅー、堪能しました。本当に、本当にありがとうございました……。最高でした……。」手を離し、感謝の意を告げる。本当にいい思い出が出来た、体調が戻ったら私も鍛えよう、そう思わせてくれる素敵な時間だった。
ご案内:「ロビー」に畝傍さんが現れました。
■嶋野陽子 > サヤさんが興奮ぎみに
なってきて、少し心配になったところで、彼女の方
から手を引いて、
『ふぅー、堪能しました』
と、少なくとも今日はここまでという意思表示を受け
てほっとする陽子。興奮しすぎて体調を崩したりした
ら、それこそシャレにならない。
「どういたしまして。あんなに丁寧に鑑賞されると、
こちらまで良い気分になってしまいます。畝傍先輩
の部屋までご案内します。そろそろ保健課から連絡
が行って、先輩が戻る頃ですし」
そう言うとソファーから立ち上がる陽子。
「サヤさんは立ち上がれますか?」
と確認する。
■畝傍 > 傷ついた体で無理に授業に出ようとしたため授業中に倒れ、保健室で休息をとっていた畝傍は、
保健課からのメールでサヤが女子寮へ向かっているという連絡を受ける。
その頃には動ける程度に体調も回復していたので、自身も後を追うように寮へと向かっていた。
そして、ロビーへ足を踏み入れると――彼女はいた。
ちょうど保健課の生徒に案内され、部屋へ向かおうとしている様子だ。
「……サヤ。ごめん、おそくなって」
サヤに声をかけ、まずは詫びる。
「えと……キミは」
その後、スポーツビキニを着た長身で筋肉質の少女に、尋ねた。
■嶋野陽子 > 畝傍先輩が戻ってきたので、
「初めまして。保健課一年生の嶋野陽子です。
常世公園で、サヤさんを保護したので、こちらまで
お連れしました。」と一礼して報告する陽子。
■サヤ > 「いえいえ、素晴らしい筋肉でした。」もう一度お礼を言って頭を下げる。
「あ、立てます立てます。」と右腕で肘掛けを掴み、押し上げるように立ち上がる。
「あ、畝傍さん!」歩き出したところで、待ち人きたれり。振り向いて、明るい声で呼びかける。
「いえいえ、私も事前に連絡しておけばよかったです、"けえたいたんまつ"がまだ慣れなくて。」右足を引きずるようにしながら、嬉しそうに歩み寄る。
■畝傍 > 「そっか……ありがと、ヨーコ」
サヤをここまで送り届けてくれた陽子の名を記憶しつつ、感謝の言葉を述べる。
そしてサヤの明るい声が聞こえると、こちらもめいっぱい明るい笑顔を向けた。
「ううん、いいよ。なんでもすこしずつ、なれてくだろーし」
サヤは携帯端末の扱い方だけでなく、この世界のいろいろなことに慣れていない様子だ。
ならば、サヤ自ら連絡を入れてこなかったことを責めるべきではない。もとよりそのような考えもなかった。
「ボクのへや、だよね?」
陽子がサヤに案内しようとしていた場所について、確認をとってみる。
■嶋野陽子 > 『ボクのへや、だよね?』
と聞く畝傍先輩。その狙撃銃でこの至近距離から撃た
れたら、いくら私でもたぶん即死。
「はい、サヤさんからそう聞いてますので、ご案内する
ところでした」と本当の事を説明する。
「公園でサリエル先生が、サヤさんを発見して、そこ
にジョギング中の私が通りかかったので、この寮まで
連れ帰りました。あとはこのロビーで畝傍先輩が戻る
のを待っていました」と補足する。
■サヤ > 「石蒜も来てますよ、今は寝ているみたいですけど。」と小声で畝傍に伝えて、背負った刀袋を揺らす。別にバレたらまずいというわけじゃないが、説明を求められると面倒なので、あまり公表しないようにした。
「はい、そういうわけなんです。嶋野さん、本当にお世話になりました。」もう一度礼を言って頭を下げる。連れて来られなかったら野宿をしていたかもしれない。多分そうしたら体を壊していただろう。
■畝傍 > 「ふんふん。わかった」
自身が保健室で蓋盛に看病されていた間に起こっただいたいの出来事には、
陽子からの説明を聞いて納得する。そして。
「よかった、シーシュアンもぶじで」
サヤの口から石蒜の無事を確認すると、心から安堵し。
「じゃ、いっしょにおいでよ」
と、サヤに呼びかけてみる。
■嶋野陽子 > 「サヤさん、寮のことで慣れない事が
あったら、19号室にいるので、いつでも相談に来て
くださいね」と、サヤさんに呼び掛ける。
「急にお呼び立てして、済みませんでした」と畝傍先輩
に頭を下げる陽子。
「それでは、私はこれで失礼します。お休みなさい」
と言って、自室に引き返す陽子。
ご案内:「ロビー」から嶋野陽子さんが去りました。
■サヤ > 「はい。」とにこやかに返事をする「あの、ちょっと歩くの遅いですけど、先行っちゃっていいですからね。」サヤの身長は畝傍より低い上に、右足を引きずるように歩くためにその速度は普通に歩くより遅くなってしまう。そしてそれを補うほど早く歩くのは、少し難しい。
「石蒜と仲直りできたんですよ。彼女、ずっと死ぬつもりだったみたいです、だからそうじゃないってわかったら安心したみたいで、昼からずっと寝てるんです。ちょっと子供みたいですね。」とクスクス笑う、サヤは自分のほうがお姉さんだとでも言いたげだ。
「はい、また何かありましたら頼らせていただくかもしれません、おやすみなさいませ。」微笑みながら、挨拶を返して嶋野を見送る。
■畝傍 > 「おやすみ、ヨーコ」
去ってゆく陽子を、笑顔で見送ると。
「そっか……なかなおり、できたんだね。よかった……」
石蒜とサヤが、和解することができた。これからは二人とも、一緒にいられる。その事実は、何より嬉しかった。
畝傍の目には涙が浮かんでいる。それは悲しみではなく、喜びの涙。それをそっと拭うと。
「わかった。さき、いってるね。ゆっくりでいいから、ついてきて。ボクのへやは、86号室だから」
そう言うと、サヤが自分のことを見失わないよう注意しながら、自室の方向へ歩きだす。
■サヤ > 「ええ、基本的に……体の所有権は私にある、みたいですけど……。」手すりで体を引っ張るようにしながら、ゆっくりと歩く。
「これから、望めば…交代できます、から……。」どうやらそうらしい、というのを直感的に理解出来ただけで、実際はまだしたことない。
「部屋に…着いたら、石蒜を起こして……交代します、ね。」
畝傍の後を追って、廊下を歩く。
ご案内:「ロビー」から畝傍さんが去りました。
ご案内:「ロビー」からサヤさんが去りました。
ご案内:「ロビー」に四十万 静歌さんが現れました。
■四十万 静歌 > 「暑かったけど、楽しかった――」
なんていいながら、
ソファーにぽすんっと座って読書を始める。
読んでいるのは恋愛小説。
政略結婚だった2人が、
実は幼い頃であっていて、
男が片恋していたが、
男は気づいていないといった類の話だ。
左手で文庫本をもってページを捲りつつ
右手でコインロール。
何か右手が手持ち無沙汰だったらしい
■四十万 静歌 > 「――」
パラ、パラとページを捲るにつれて、
物語は動いていく。
明かされていく過去、
いつの間にか引かれていく男、
次第に様々な出来事に疲弊していく女――
その様子に一喜一憂しながら、
はらはらとページを捲り続ける。
それにあわせてコインロールの速度もあがってゆく
■四十万 静歌 > やがて本を読み終え、
パタンと閉じると同時に、
ピィーンとコインと天井高くまで
指で弾き。
立ち上がってコインをキャッチして、
もう片方の手で指を鳴らすと、
コインをキャッチした指の間に一枚のカードが出現し、
コインは手の中から消えている。
まぁ、鳴らしてる間にすり替えてコインはマントの中、
という単純なものだが。
■四十万 静歌 > 「ううん――」
くるくるとカードを回しながら、首をかしげ――
「もうちょっと派手なマジックとかしたいんですけど、
中々難しいですね。」
なんて、ひとさし指を頬にあてて考え始めた
■四十万 静歌 > 「こう――」
くるくる回していたカード。
1枚が2枚に、2枚が4枚に、
4枚が8枚に。
「カードを増やすっていうのも、
芸がない、
かといって、室内だと、
火や水は厳禁……」
中々難しい問題です、なんてぶつぶつと。
■四十万 静歌 > う、ん。と考えながらカードをしまって――
「大掛かりなマジックやるには道具が足りませんか。」
なんていいながら自販機でジュースを購入して、
ソファーにぐったりもたれかかりつつジュースを飲む。
物凄く だらけてます
■四十万 静歌 > そのまま時間を過ごしてジュースも飲み終えたら、
そのまま自分の部屋へと――
ご案内:「ロビー」から四十万 静歌さんが去りました。