2015/08/28 のログ
ご案内:「ロビー」にサヤさんが現れました。
■サヤ > 放課後、夕暮れ時の寮のロビーに、軽い足取りで現れる少女。現代風の服にミスマッチな風呂敷に、これまたミスマッチな足袋と草履を履いたその少女の名はサヤ。
今日は授業でアルファベットとローマ字を習った。ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットと文字の種類が多すぎるとは思ったが、新しいことを覚えるのは楽しい。
それに、日常的に使われる範囲では他に文字の種類はないと聞いたので、これで漢字以外は大体読めるということだ、他の人に聞いたりしないで済む。
■サヤ > ロビーのソファに座って一息つく、小さなサヤの体はソファの面積を半分程度しか占めず、空いたスペースに風呂敷を下ろした。
自販機が目に入る、そういえばあそこに並ぶ缶は、大体がアルファベットだったはずだ、今なら読めるかもしれない。
ワクワクしながら自販機へ近づき、並んでいる缶を見上げる。
■サヤ > 最初に目についた缶に書かれているのは『Coffee』。
COはこ、で2つ続いた場合小さいつが入る。つまりこれは
「こっふぇえ……不思議な名前ですね……。」
サヤは英語はまだ知らなかった。
■サヤ > 他の缶に目をやる、書かれているのは『Cider』
「しで……る?母音がないですね、書き損じでしょうか……。」教えられたルールを逸脱した表記に、首をひねる。
だが文字や文法をわざと崩したりする手法はよくあることだ、これもそうなのだろうと、あまり気にしないことにした。
■サヤ > 茶色い液体の入ったペットボトルには『Morning Tea』。
「も……あーる…にん…じー…てあ……。」これも母音が一部欠けている。一体これはどういうことだろう、せっかく読めるようになったのにさっぱり意味がわからない。
「……???」困り果てて、しきりに首をひねる。
ご案内:「ロビー」に流布堂 乱子さんが現れました。
■流布堂 乱子 > 『花火』『設営』などの言葉を交わしながら、ダンボールをいくつも抱える、がやがやと賑やかな少女たちの一群に紛れて。
紅い制服の少女がロビーへと降りてきた。
「では、私は飲み物を買ってから向かいますから」
最後尾に居た、腰まであるポニーテールの少女に声を掛けて。
玄関から踵を返し、杖をついて女子寮の自販機の前に向かうと、
そこには、自販機のラインナップを眺めてはしきりに首をひねる少女の姿が有った。
なんと形容すればよいのか、乱子の脳裏に上手く当てはまる言葉はない。
田舎を田舎という言葉を使わずに表現すればこういう形になるのでは、
という鈍い閃きを自販機横のゴミ箱に投げ捨てると、
とりあえずは自らも飲み物を買うことにした。
「すみません、飲み物を買いたいのですけれど。
……お忙しいのでしたら、他所に行きますから。」
少女の頭越しに自販機が見えないとまでは言わないけれど。
先に利用するのであれば割り込むつもりもなく。
■サヤ > 「あ、あ、あ、すすすみません、見ていただけですから、どうぞ!」背後からの声に、慌てて自販機の前から退く。
そして、相手から覚えのある匂いを感じる。
どこかで会っただろうか、でも名前は浮かんでこない。
記憶を探りながら、無意識に観察するように横から相手を見てしまう。
■流布堂 乱子 > 「そう、なのですか?
興味深そうにされていましたので、何か買われるのかと思っていました」
杖に重心を預けて、サヤに向けて不格好な会釈をすると、自販機へ向けて歩を進める。
杖を持つ左手の指二本で保持した小銭入れから抜き出した硬貨を投入すると、
つめた~いの中にある、アップルジュースを迷うこと無く選択。
取り出し口から取り出せば、それをポーチの一つに押し込んで。
小銭入れからもう一度硬貨を取り出すと、横に立つ少女に
「ところで、一番ご興味があるのはどの飲み物でしょうか?」
そう言って促した。
それは、じっと見ている様を横目で見て思いついた気まぐれだったのだけれども。
今度は正面からその顔を見つめてみれば、脳裏に何とは無しにひっかかるところがある。
「……すみません、失礼かと思うのですけれど、
もうちょっと物欲しそうな顔をしていただけますか?」
記憶の中にある表情と合わせるためにはそれが必要だったのだけれど、
よくよく考えて見れば飲み物を選ぶように言っておいてそれはどうかと考え直し。
「こう……恋焦がれるような感じの表情と言い直しましょうか。」
結局はそれもどうかと思えるような要求をする乱子の表情は微動だにせず。
■サヤ > 「きょ、興味ですか…?あの、えと……か、缶の文字を読んでいただけで、買うつもりは……ええと…あの、『こっふぇえ』というのが…気にはなっていましたが……。」と、自信なさ気な発音で、Coffeeと書かれた缶を指差す。一番最初に目についただけで、中身が何なのかは全くわかっていない。
「物欲しそうな…恋焦がれるような顔……や、やってみます…。」突拍子もない要求に、困惑しながらも従ってしまう。
目を瞑り、今のところ、恋に一番近い感情を抱いているであろう相手を思い浮かべる。石蒜の記憶も借りて、あの時の感情を呼び起こす。赤い瞳、黒く長い髪、煤けた香り、身を焦がす熱。
口の端がゆっくりと歪み、小さく歯を見せて笑う。肌の色と服装、纏う雰囲気は違えど、その評定は、あの夜路地裏に現れた人外の辻斬りを思い起こさせるだろうか。
■流布堂 乱子 > 「でしたら手近で眺められたほうが良いでしょうから。
この…『贅沢ブラック、大人の無糖コーヒー/求めたのはコクと苦味の頂点』
で宜しければ」
細かい文字まで、立て板に水の如く読み上げつつ硬貨を投入。
指差すサヤの手に添わすようにして自らも手を伸ばし。ボタンを押した。
あったか~いに分類されるそれが、取り出し口へと落ちてくる。
その缶を取り出しながら、屈めた体を杖で引き戻して。
「すみません。無理な要求でしたら……」
ほとんど理に合わない自分の要求に答えようとしている彼女に、
謝意を伝えて取り止めてもらおうとした。
脳裏に浮かんだ表情を例えるなら、狂人の媚態。
乱子の記憶の中で、顔形までははっきりとしないが。ただその印象だけは鮮烈に残っていた。
見ればその一生を左右されそうなほどの、異なった価値観に基いた強烈で…醜悪な美。
あんな表情を、この日向の似合いそうな少女が出来るとも思えない。
普通は、思うはずがない。
「……石蒜、さん?」
ひくついた鼻が、龍でない人の身の拙さか、血と鉄の臭いを幻の中に嗅いだ。
その表情だった。
確かにあの時見た、進退というものの存在しない戦いをした狂人。
■サヤ > 「あ、ええと……は、はい。」聞きなれない言葉の羅列に、何を言っているかはあまり聞き取れなかったが、受け取ってしまう。淹れたてのお茶のように熱いそれを受け取って、火傷しないように両手の間を往復させる。
石蒜、血に狂った辻斬り、かつて自分の体を支配していた存在の名に、納得がいった、という顔で頷く。
「あ、やっぱり。お会いしたことあると思っていたんです。ええと……説明が難しいのですが…。今の私は、サヤと言います。石蒜は私から生まれた……もうひとつの人格のようなものでして、今は体を共有して暮らしています。」言葉を探しながら、苦慮しつつ説明する。自分自身理解しきれていないところがあるため、分かりやすい説明にはならなかった。
「確か……お会いしたのは、落第街の路地裏でしたよね。まさか生徒の方だとは……あの時は、ご迷惑をおかけしました。」怪我はさせていないが、仕事(?)の邪魔をした記憶がある。謝罪のために深々と頭を下げた。
■流布堂 乱子 > 「体を、共有……いえ、その説明が私には一番わかり易いです。
自分の内に"いる"という感覚が有るのでしたら、その説明はどうあれ……
確かに、理解できます。」
あくまでも実感の話。
乱子の経験を下敷きにした理解であって、誰にでも伝わるとは思えないけれど。
それでもはっきりと乱子は頷いた。
「自己紹介が遅くなりました、流布堂乱子、と申します。はじめまして、サヤさん。
……名前が違う、ということでしたらお互い様ということで水に流して頂ければと思います。
それと、もしよろしければ…石蒜さんには、お久しぶりです、とお伝えしたいところですけれど」
石蒜が今も起きているのか、それとも完全にスイッチするのか。
その辺りは乱子にはわからないため、あるいは伝えて貰えますか、というような表現に成った。
「いいえ、頭を上げてください。あの時はずいぶんと助けていただきましたから。
むしろ感謝しているくらいです」
頭を下げられれば、首を振ってから少しだけ微笑んだ。
牙を剥くような笑みではなく、
…少しだけ得意げな。上手く利用させていただきました、とでも言うような笑み。
「……ですので、感謝の現れと致しまして、もう一本ほど買っておきましょうか?」
缶コーヒーを持て余している様子を見れば、
流石にこれは買わずに眺めていたほうが良かったかと思うところもあり。
小銭入れから三度目となる硬貨を取り出した。
■サヤ > 「そうですか、良かった。ええ、繋がっている感じがあって…感覚は共有していますね、記憶とかも、合意があれば見ることが出来るんです、だからお会いした時のことも覚えていました。」理解出来る、という言葉に、ほっと胸を撫で下ろす。
「わかりました、今は流布堂さんなんですね。改めて初めまして、よろしくお願いします。」と改めて頭を下げる。
「ええと、石蒜は今寝ていまして、起きたらお伝えしておきます。入れ替わりはいつでも出来るんですが…ええと、睡眠はそれぞれ別に取っているんです。なんでそうなってるのかは私にもわからないんですが。」申し訳無さそうに、石蒜とは会えない旨を説明する。
「あ、あ、いえ、猫舌なもので冷ましていただけです。一本で大丈夫です、今飲みますね。」飲む気がないと取られたのを否定するように、少し苦労しながら缶を開けて、中身を口に含む。
襲い来るのは苦味と酸味。今まで経験したことがない味に、すぐに缶から口を放すと口を真一文字に結んで、明らかにこらえる顔になった。ぷるぷると腕が震えている。
■流布堂 乱子 > 「おぼろげな記憶とかではなく、はっきりと覚えている…ということでしたら」
不意の思いつきに、まばたきを二つ。
もしかすると、相手もまた、感覚から理解してくれるかもしれないのなら。
損得の勘定もなく、ただ誰かに話してみたくなって。
「あの時の私は翼などを出していた、と思いますけれど。
……あれが私の共有者の赤龍です。
そして長めの眠りに入っていて、私も何故そうなっているのかわかりません。」
ご一緒ですね、と。今度こそ自然に、ほんの少しだけ笑った。
その微笑みのまま、コーヒーに悶えるサヤさんを眺めて。
笑みを深めると、
「コーヒー……は、慣れない人には少々刺激が強いですから。」
そう言って、三度目の硬貨を投入した。
押したボタンはホットココア。
cocoaの綴りが精神的にも優しくて易しい。
hotはiceと比べて易しいが、あまり優しくはなかった。
「ゆっくり飲まれても大丈夫ですから。」
手渡せば両手がふさがって冷ましようもない。
ソファーの前のテーブルの上にコトリと置くと、
「申し訳ないのですけれど……これから、明日の花火大会の設営の手伝いが有りますので。
もっとお話したいのは山々なのですけれど、これで失礼させていただきますね」
そう言って、杖をついて玄関へと足を進めた。
「…よろしかったら、花火大会にいらっしゃって下さいね。」
空いている手を振って。
夕方の街へと、元赤龍の少女は歩いて行く。
ご案内:「ロビー」から流布堂 乱子さんが去りました。
■サヤ > 「~~~~~ッ!!」ぎゅっと目を閉じ、気合を入れながら、ごくりと飲み込む。「……はぁ、はぁ……。こ、こーひー……恐ろしい飲み物ですね……。」これがまだ缶いっぱいに残っていることに、恐怖すら覚えた。なんてものを飲んでいるんだろう、ここの人達は。
その現実から目をそらすように、缶をそっとテーブルに置いて、相手を見る。目元に少し涙。
「そう、だったんですか。そういった種族の方かとばかり……。」自分が宿しているのは人間だが、竜を宿しているとは、少し驚いてまぶたが上がった。
「意外な共通点ですね。起こすのに苦労なさっていそうだ。」口の端を上げて微笑む、さきほどのものとは違う、純粋な友好の笑み。
「ほ……と?ここあ、ですか。わかりました、冷ましてからいただきますね。ありがとうございます。」結局二本も買わせてしまった、少し申し訳なさそうにしつつ、頭を下げた。
「いえいえ。お付き合いと、ええと…"こーひー"と"ここあ"、ありがとうございました。」一度コーヒーをテーブルに置いて、相手の背中が見えなくなるまで、手を振り続けた
。
■サヤ > 「こーひーは苦い、こーひーは苦い……。」もう二度と飲まないように、真っ黒な缶を見つめながら、繰り返す。でも捨てるのはもったいない、どうしよう……。石蒜なら飲むかな…?
サヤと石蒜は、別れるまでの記憶と経験を共有しているのだが、不思議と味の好みなど、細かい部分で違っているのだ。死にそうなほど辛い"かれえ"を大喜びで食べていた石蒜なら、この黒くて苦い飲み物も喜ぶかもしれない。
「ここあは、どうだろう……。」流布堂さんが意地悪をするとは思えないが、こーひーの黒い缶の直後に、似たような色の濃い焦げ茶の缶は警戒心を掻き立てた。
■サヤ > 「……。」恐怖に耐えながら、ゆっくりと缶を開け。またこーひーに似た色の焦げ茶の液体を、ほんの少しだけ舐めた。
「……。」身をすくめて襲い掛かってくるかもしれない苦味に備えるが。一瞬遅れて知覚した味は
「……甘い…?」全く別種のものだった。
「良かった、甘い……。ちょっと熱いけど…。」ほっと息をつく。少し甘すぎるが、これなら飲める。
■サヤ > 「……甘い。」熱いので一気には飲めなず、少しだけ缶を傾け、あふれるように出てきた分を舐める。まるでミルク皿を舐める犬のような飲み方。
そのまま、冷めきるまで、ココアを舐め続けていたそうな。
ご案内:「ロビー」からサヤさんが去りました。
ご案内:「部屋」に谷蜂 檻葉さんが現れました。
■谷蜂 檻葉 > 「あ。」
ふと、時計を見上げると約束の時間が間もなくに迫っていた。
静歌との会話で出てきた『失われた記憶の話』。
それと、最初に彼女の"手品"を見た時に話した自分の異能とのコラボレーション。
部屋を見渡す。
何か、片付けるべきものは―――
「……ないか。」
本棚、あまり大きくない丸机、座椅子。
掃除機、ソファ、もう一個本棚、勉強用の机。
……谷蜂檻葉の部屋は、殺風景にも思えるほど”物”がなかった。
ご案内:「部屋」に四十万 静歌さんが現れました。
■四十万 静歌 > ――コンコン、とノックをする。
時間には間に合ったと思うのだが、
どうだろうか。
「いつもこの瞬間は緊張しますね――」
なんて胸に手をあてて心を落ち着けながら。
扉が開くのを待つだろう。
■谷蜂 檻葉 > 「はぁい、開いてるよ。鍵閉めて貰える?」
指を振るって、見えないヒトガタ。 シルキーに代理で扉を押し開けて貰う。
ちょうど気付いてよかったな。と苦笑しながらキッチンへ入って飲み物を用意する。
冷蔵庫の中身は、飲み物のペットボトルがまばらに積まれていた。
「ペットボトルだけど、紅茶と緑茶。どっちがいいかしら?炭酸もあるけど……
あ、コーヒー切らせちゃってるからそれは無しで。」
奥で座ってて。と、笑顔を向けて歓迎する。
さて、どんな話が飛び出すのだろうか。
■四十万 静歌 > 「おお……!?」
突然ドアが開いてびっくりしつつも、中に入って、
きちんと鍵を閉めて、靴を脱いで中へと入るだろう。
「こんばんは、お邪魔します。」
挨拶もきちんとして、
「えーと、そうですね。
炭酸でお願いします。」
迷うことなく一番甘そうなのをお願いしながら、
いわれた通り奥で座って待ち――
「――」
きょろきょろと興味深そうに部屋を見始めた。
■谷蜂 檻葉 > 「はい、いらっしゃい。 炭酸?ジンジャーエール……あ、オレンジがいいかしら。」
二人分のカップに、片方はオレンジの炭酸飲料。
自分の分はミルクティーを入れて、お盆にまとめて静歌の待つリビングに戻る。
部屋の大半は、どこの部屋も似たような作りになっている。
だから、大半の子は自分らしさが見えるようにデコレーションするわけだが。
静歌の見える範囲で、彼女の部屋は『デフォルト』とでもいうべき状態だった。
壁紙も、カーテンも。飾られているものは一切ない。
そこに置かれているものも最低限で、
すぐに引き払い、そのままスルリと誰かが入るのも随分と楽そうだ。
「ええと、それで……静歌さんの知ってる『夏休みの話』の件だけど……。」
■四十万 静歌 > 「ありがとうございます、
オレンジ大好きですよ。」
なんて微笑んで、
お盆をもってきた檻葉へと微笑みかけるだろう。
「なんていうか、檻葉さんの部屋って、機能的というか、
必要なものだけしかおいてない感じですよね。
こういう部屋もいいなぁ。私の部屋一人なのにかなりごちゃごちゃしてて……
いや、その掃除とか整理整頓はしてますけどね。
あ、本とか置いたりしないんですか?」
なんて、首を傾げて部屋の話をしながら、
夏休みの話をといわれて――
「……そうですね。先日言いよどんだ話でいいのでしょうか?」
■谷蜂 檻葉 > 「そう?ならよかった。 ジンジャーエールもあったけど、辛いのは大丈夫かしら?」
座椅子を指し示して、二人で向き合うように座る。
「別に意識してるわけじゃないんだけど、欲しい物があまりないからかしら…?
本はそこの教科書が入ってる棚……って、上半分は布かけてるから分からないか。
あそこに入ってるわよ。古い本は売ったり、
図書館に寄贈しちゃうから部屋には残らないの。大切な本は、そっち。」
勉強用の机の横に置かれたラックと、ベッドの影に隠れた小さな棚を指で示して苦笑する。
静歌の部屋も、なんとなく想像がつくような気がする。
多趣味とは少し違うが、興味の惹かれたものをちょくちょく買って捨てられずに残る……。
なんて。雑誌でみたような「オンナノコ」をしているのだろうか。
いつかアポなしで見に行ってみるのも面白いかもしれない。
「う、うん。なんか濁してたし。
『後悔しなければ』……だなんて、もう気になっちゃって。」
ご飯はしっかり喉を通ったし、睡眠も7時間半しっかりとれたけど。
■四十万 静歌 > 「ジンジャエールくらいなら、いえ、
本格的なのはきついですね。」
辛いの本当にダメなんですよ、
食堂のカレーくらいなら大丈夫なんですけどね。
と苦笑いである。
「ああ――、図書館の方に全部本を預けて……
その手がありましたか、
うう、でも、寄贈するより手元においておきたい。」
どうやら諦めたほうが良さそうだとがっくりと肩を落とす。
「そういう風にできるから、
こんなに綺麗な部屋に出来るんですね。」
なんて妙に感心しながら――
覚悟はできてるようなので、
ちょっと深呼吸して、
「ええと、まぁ、対した事ではないといえばないのですが。去り際にですね。」
確かあの時はこう、と立ち上がって――
「『マジカル美少女★オリハちゃんなんだから♪』
っていって気づいた時にはもういませんでした。」
身振り手振り口ぶりを真似ていう。
やってからすっごい恥ずかしいこれ。
と、ちょっと真っ赤になったり。
■谷蜂 檻葉 > 「あら、じゃあオレンジで良かったかな。スッキリ来るのがいいのかなって思ったんだけど。
食堂のカレー……って結構甘めだったような……甘党?」
ちなみに檻葉が冷蔵庫に溜め込んでいたのは「やや」本格的なモノ。
オレンジはオレンジで、果汁多めで甘さよりも柑橘類としての旨味が大きい。
「私は暇な時には図書館に行くから、本当に何度でも読みたい本以外は効率がいいのよね。」
スッキリ整理した部屋って良いものよ?と笑って頬を掻く。
さて、それでは本題の時間だ。
大したことではない、という前置きに少し構えを解こうとして
「――――――――。」
思考が止まった。
……突っ込みたいことは中々多い。
口頭でいいじゃないか。
とか、
しっかりキメキメにしなくてもいいんじゃない?
とか。
ただ
その
「……………、……な……。………えっと…………。
………それ、誰か………他に……見て、たりするかな?」
少し血の気の引いた顔で尋ねた。
■四十万 静歌 > 「そうですね。
超がつくほどの甘党……ですね。
溶けなくなる位までコーヒーに砂糖を溶かすのが好きです。」
と、にっこり笑って肯定する。
甘すぎるくらいで丁度いいんですよといわんばかりに。
「掃除もしやすそうですし、
崩れて大変な事にもならなさそうで、
ちょっと憧れちゃいますね。」
そして、ちょっと上目遣いに真っ直ぐみつめるだろう。
そして、他に誰かといわれて――
「えっと、その。」
うん、と一つ頷いて。
「砂のお城作ったときに写真とってた人とかいましたから、
人はそこそこいた感じなんですよね。
その後の事なので……その、はい。
いた、とは思います。
ただ、そのときのオリハさんはまた別の髪の色でしたし、
テンションが高かったので――」
ば、ばれる事はないんじゃないかな?
とちょっと困ったような笑みを浮かべた
■谷蜂 檻葉 > 「うわ、相容れないかも。」
うげっ。と、眉根を潜めながら笑う。
激辛、とまではいかないがこちらは辛党だ。
パフェもたまには食べたくなるけれど、一人で全部食べるとちょっと胸に来る。
あぁ、でも処理できる子がいるなら今度噂のスイーツショップに足を運ぶのもいいかもしれない。
「そうね、手間いらずで楽ちんよ。
……ふふ、それなら今度静歌さんのお部屋、私がお掃除に行こうかしら?」
上目遣いをサラッと逸らして、逆に流し目でいたずらっぽく訊ねる。
そうか。
写真を撮っていた人が。
そこそこ。
そんな場所で……。
「~~~~うぅぅぅぅ~~~~~~~~……!!!」
フォローも耳に入らずに、顔を真っ赤に―――静歌の再現した時よりも更に。
耳まで真っ赤にして、机に滑り落ちるように額を打ち付けて唸る。
私は、一体、何をしていたんだろう……!!
■四十万 静歌 > 「檻葉さんは辛党なんですね。
ふふ、じゃあ、辛いもののときは助けてもらおうかな。
いえ、ほんと、ちょっとした辛いもので死にかけることがあるもので。」
と、ゆったりと頷く。
「お掃除はお手柔らかにお願いします……」
ありがたいな、なんてキラキラした目で見て――
あっ、と何か思い出したかのように、
「あ、でも、でも、ですね?
割と大切なものもあるので、
分からないものがあったら聞いてくださいね?」
と念を押す。実際手品道具は一見するとゴミにみえるものもあるので、大切なのだ。
そして真っ赤になって転がる様子に、
おろおろとどうしたものかとうろたえつつ
「お、落ち着いて落ち着いてください、
いえ、落ち着けないのは分かってるんですけど……!
あ、可愛かったですよ。」
そして、てんぱって、そんなとんでもない言葉を無自覚に。
■谷蜂 檻葉 > 「そんなに? ふーん……確かに辛いものって駄目な人は本当につらそうだし……。
ん、その時はお互い助けあいってことで。」
よろしくね。と同じように頷きを返す。
「お手柔らかに、ねぇ。 でも、捨てる捨てないってバッサリしないといけないし。」
どうなるかしらねぇ。と、楽しげに笑みを深める。
「…………あ。」
と、ふと思いついたことを提案してみる。
「静歌さん、こっちの部屋こない?」
引っ越しに片付けが出来るし、元々部屋の広さは持て余し気味だった。
お金に困っているわけではないけれど、WIN-WINになるならそういうのも楽しいのではないかな、なんて。
「くあぁぁうぅぅ………!ほあぁぁぁ……!!」
奇妙な唸り声を上げてうねうねと机の上でのたうつ。
やめて静歌さん、そのフォロー《追撃》は私に効く。
何が苦しいって、聞けば聞くほど霞が晴れるようにその時の記憶がちらつくのだ。
フワフワとした、酩酊感の中でなんだか色々と「弾けた」事をしていた気がする……!
数分程その調子で悶え苦しみ、漸く顔を上げた時にはちょっと半泣きだった。
「……ぁー………うん、教えてくれて、その……ありがと……。」
■四十万 静歌 > 「ええ、甘いものが苦手なら、
手助けしますよ。」
とサムズアップして、
「いえいえ、その、手品関連の品を捨てられると、
……マタ、オカネガナクナリマス。」
切実な話であった。
「無駄遣いが多いのも確かなんですけどね。」
なんて苦笑しながら、その提案には少し考えて――
「こちらに来るのは構いませんけど、
何かやってはいけないことその他はあったりします?」
なんて首を傾げるだろう。
特に何かある訳でもないので、断る理由はない。
あ、でも。
「それと、入りびたりになる人がいるかもしれませんけど。」
大丈夫でしょうか?なんて微笑むだろう。
おろおろしながらも、半泣きで顔を上げた時に、
「いや、もう何か本当にごめんなさい、
でも――そうですね。
ちょっとダメージ大きいみたいですし……
例の手品の話進めます?」
ど、どうでしょう?
と、ちょっと余所見しながらハンカチを差し出して
■谷蜂 檻葉 > 「ん、その時はお願いします。」
おどけたようにお辞儀を返す。
そして、手品師の『タネ』という事に教えてもらって漸く気づくと
「……あぁ!」
花とか、よく解らない紙とか。針金とか……?
実物にどんなものがあるかは解らないが、確かに細やかなものが多そうだ。
「やってはいけないこと? 特になさそうだけど……」
そして、入り浸りになる人がいるかも、と言われて
「……? 四十万さん、家族とかこっちに……? あ、友達とか?」
と、極無難な発想に着地して訊ねる。
ともあれ。
「私はむしろ結構な時間、外出してるから大丈夫よ。」
色々と釣り合いが取れそうね、と肩を竦める。
「い、いや私が聞いたし、私が……その、やったこと、だし……!
……うん、そっちの話にしましょうか……。
えと、静歌さんには私の異能について話してたっけ?」
差し出されたハンカチは手で軽く押しとどめて、裾で溢れる前の涙を拭う。
■四十万 静歌 > 「つまりはそういう事です、
管理はきちっとしてるので大丈夫だと思いますけどね。」
ただ、一見するとほんとゴミなので、と一つ頷いて、
「特にないなら大丈夫ですね。
お受けしたいと思います、
いえ、家族ではないのですが――」
うん、と一つ頷いて。
「親しい友人が良く遊びにくるものですから。
枢木柩さんっていうんですけどね。」
なんていいながら、じーっと上目遣いに大丈夫かな?
なんて少し心配そうな顔でみるだろう。
「いえ、そこまで詳しくは。
軽くどんなものかなのは聞きましたけど。」
押し留められたハンカチをしまい、
話をからっと切り替える。
うん、引きずっては いけない。
■谷蜂 檻葉 > 「じゃあ、片付ける時に一通り教えてもらわないとね。後、専用の場所にまとめておくとか。」
少し雑貨屋さんで見繕えばいいわね。
と、どう片付けるか脳内でシミュレートしながらうんうんと納得する。
「あぁ、 枢木さん。」
ぽん、と手を打つ。
「あの狐っぽい子よね? 私も知ってるし、歓迎させてもらうわ。」
これで問題なしね。と楽しげに話をまとめる。
「そっか。 ……ええと、私も小さい頃に発現した時に色々試して、
その後に異能研究の人に纏めてもらった範囲だけど―――」
檻葉の異能。
ブラックボックス
体内のいずこかに位置する《異 能》が生み出す物質を混ぜあわせ、
最後に加わる成分が生成されたソレを梱包するようにして血管を通り、汗腺を通して外部に表出する力。
生成できる種別数は効果の上下はあっても”万能”とも言える種類があり、
その全てに共通するのは離れた場所でも認識できる『匂い』を持つという事。
何が出来るか、という判別が非常に難しく。
また完全に『思い通り』にいくわけでもないのでコントロール性の悪さを指摘されている。
……ただ、手品に合わせて【演出】をするには事欠かない、と言う事。
■四十万 静歌 > 「そうですね。ええ。
後は本とか位なので、多分、大丈夫な、はず?」
何故か後半自信がなくなるのは、
たまに変なものに興味惹かれることがあるからである。
買ってない、買ってないはずだけど。
そして、歓迎させてもらうわの言葉にほっと胸をなでおろし、
「よかった、ええ。
これで万事オーケーですね。」
戻ったら早速荷物を用意しておきますね。
と微笑むだろう。知り合いにも部屋変わったの連絡しないとと思いつつ。
そして、じっと異能を聞いて――
「確かに、素敵な演出ができそうですけど、
それに見合った派手な手品が良さそうですね。」
ふっと、一瞬思いついたのがあるが、
いおうかいうまいか、
少し困惑した表情を浮かべるだろう。
■谷蜂 檻葉 > 「あんまり溢れかえるようなら、どうするか聞くから大丈夫よ。」
どうするって捨てるしかないのだけど。
「じゃあ、その時には荷物を纏めるのは手伝わせてもらうわね。」
その間に、棚の位置を少し変えておけばこちらの準備は大丈夫そうか。
「うんうん、折角やるなら派手な方がいいと思う。
どこまで通用するかはわからないけど、人引きにも使えるのよ。」
”文化祭”で、飲食店をやる時はすこぶる捗った。
「……? ん、どうかした?」
少し困惑したような、言い淀むような表情に首を傾げる。
■四十万 静歌 > 「ううう、分かりました。」
まぁ、大丈夫、大丈夫なはず、
セーフセーフと自分にいいきかせつつ、
「お手数かけます……」
と、頭を下げるだろう。
「本当に便利な能力ですね。
まぁ、私のあがり症も香りでなんとかできないかな、
なんて。」
アハハと、乾いた笑いをあげて、
どうかした?といわれると、
真っ直ぐ真剣な表情で目を覗き込んで。
「――私が秘密にしてる事と組み合わせると、
……多分、面白いものが見せれます。」
と、少し躊躇しながらいうだろうか。
■谷蜂 檻葉 > 「あがり症、ねぇ……リラックスする香りで緩和は出来そう、かな。
―――うん、凄い便利でしょ?」
根本的な解決は出来なくとも、その後押しぐらいなら出来る。
……何か、ポッカリと空いたような奇妙な感覚があるけれど。
そこには『ない』というのなら、些細な事を忘れているだけだろう。
「秘密に、してること?」
尋ね、しかしそれ以上は踏み込まず。
静歌がどうするか、ただ、見守る。
■四十万 静歌 > 「ええ、本当に便利ですね。
――頼りになりっぱなしになりそうです。」
自信満々にいえることじゃないですけどね。
なんて笑って――
見守る様子に、ゆるりと首を傾げて――
「――――
とても、つまらない話ですし、
聞いてもなんの得にもっていうか、マイナスかもしれませんけど、
……聞きますか?
一緒に住むなら――聞いておいたほうがいいかもしれませんし。」
聞かないでおくならそれでもいいですし、
――話したいといえば話したい……のかな?
なんていいながら、真っ直ぐ問いかけるだろう。
■谷蜂 檻葉 > 「繰り返し抑えながら練習していけば、元の方も治るかもしれないわね。」
穏やかに笑みを返す。
荒療治の繰り返し―――に、せず。
自転車が漕げる形を作るために補助輪を使うように。
異能に依って緩やかに押さえを緩めていけば、もしかして。
それをやるかどうかも、この話の影の要点になるのかもしれない。
「うん、教えて欲しいな。
それを聞いて、いつか静歌さんの力になれるかもしれないなら。
それはマイナスなんかじゃないと思うし。」
■四十万 静歌 > 「えぇ、なんていうか、
無いと何も出来ないなんていう風にはならないようには、
気をつけますよ。」
うん、と、不安そうな顔で答えるだろう。
ぶっちゃけ超不安というか、
不安しかない。
それほどまでに根深い。
ともあれ、教えて欲しいといわれると。
静かに耳元で告げるだろう。
「――私は無能力者ではありません。」
最初に告げられたのはそんな言葉。
そして続けられたのは、
自分の使う異能、
違和感<<ストレンジ・エフェクト>>について。
違和感を操作する異能である事、
効果範囲、そして、次に、
使える魔術について。
そして、最後は、色々と面倒事が多いもので――
内緒にしているんです。
と告げて耳元から離れ、
元の位置に戻り儚く微笑むだろうか。
■谷蜂 檻葉 > 「ん、やる気があるのはなによりです。」
少し、何かの先生のように頷いて。話の続きに耳を傾ける。
「―――――。」
無能力者ではない。
そしてそれを隠していた、というのはつまり。
違和感の操作。
言ってみれば、あまりパッとしない。
けれど、何が出来るか。と考えてみれば随分と悪用の出来そうな能力だ。
善意的な使用法が限られ、悪意のある利用法は非常に多岐にわたる。
なるほど、確かに面倒事が多そうだ。
「……試してもらっても、いいかしら?」
疑うつもりはない。
けれど、自分の目で確かめたかった。
「5秒、目を瞑るからその間に隠れきる事が出来るかやってみて。」
■四十万 静歌 > 「――“いえ、瞑る必要はないですよ”」
魔術を起動する。
起動する魔術は妖精の外套。
姿を消すだけの単純な魔術。
隠蔽術式に隠蔽技法を重ね、
まるであたかもその言葉がキーになってかのように術式を作動する。
それと同時に、異能を使って、人が目の前で消えるという違和感を消す。
不自然といえば不自然だ。
人が目の前で消えるなど。
だが、
現実に違和感なく消えて、
消えたという結果が残れば――
それは、極自然な事だろう。
幽霊がいる、
異能がある、
魔術がある、
異世界人がいる。
この世に不思議な事など何一つないが故に――
面白いようにはまる。
嵌ってしまう。
そして、静かに消えたまま、檻葉の背後にまわり、
抱きしめようとするだろう。
抱きしめれたら、そのまま全てを解除する。
■谷蜂 檻葉 > 「え―――」
瞬きを
いや、瞬きをする間もなく。
静歌の姿が掻き消える。
いや、もっと違う……消失、蒸発?
言葉に形容すら出来ない。
まるで自分から視線を変えたように。
見失うようにして静歌が檻葉の認識から外れていた。
「何処に……」
視線を左右に振りながら、『羽根』が広げられる。
同時に、室内に消えた静歌に変わるように、次々と「何か」が現れていく。
静歌にも見える蛍火のようなソレらは、部屋をグルグルと回り出すが――――
「ふわぁっ!?」
静歌がその能力を解除するまで、結局何一つとして感知できずに終わる。
「……凄い、わね。 物量作戦だろうが駄目かぁ……。」
■四十万 静歌 > 「まぁ、こういう使い方の他にも、
逆に違和感を付与して。」
そっと離れて、正面に戻ると一つのボールを上へとなげる。
投げたボールは強烈な違和感を伴っている。
まるで何かがおきるといわんばかりに。
そして、そちらに気を取られてる隙に、
檻葉さんへともう片方の手でボールを普通にパスするだろうか。
「こんな具合ですか、ね?」
と、一つ頷いて。
「檻葉さんの香りの変化にあわせて、
舞台に隠しておいた一面の花畑を出現させる、
なーんて、凄い手品だと思いませんか?」
と、クスリと微笑むだろう。
■谷蜂 檻葉 > 投げられたボール。
何の変哲もない―――はずなのに。
『視線を外してはいけない。』
そう思える程の強烈な「何か」を感じて目が離せない。
そうして、完全に気を取られた間に投げられたボールは身体にぶつかるまで
『飛んできた』という事にも知覚が追いつかず、胸にあたって上に飛んだボールを慌ててキャッチする。
「……手品の種、って事かしら。
こんなに意識に影響するなら、どんな手品だって出来そうね……。」
普段見ていた彼女の手品はこれほど『目を引く』という事がなかったから
詰まるところ、”全力”ではなかったということなのだろう。
「……いい! それ凄く素敵だと思う!
ええと、こんな感じかしら?」
そう言って、ボールを手に取ってその外周を指でなぞる。
すると、鋭い刃物が通ったように風が吹き、パカリと切り開く。
同時に空気が一新するようにヒノキの香りが辺りを包み込む。
■四十万 静歌 > 「――だからこそ、使いたくない面もあるんですけどね。
使えばなんでも出来てしまうからこそ――
基本的には使わないようにしています。」
それは呪いに等しいからと、目を閉じて――
「まぁ、
自分の力で成し遂げないと意味のない事もありますからね。
今回思いついたのは流石に私の力だけではまだ無理ですから。」
とクスリと笑って、
ヒノキの香りをすっとかいで
「あ、いいですね、
でも、こんな香りなんかも――」
なんていって、別の香りを指し示したり、
有意義な話が続きはなさいてゆくだろう。
■谷蜂 檻葉 > ……何故だろう。
彼女の言葉は、何処かで。
もっと前に、よく知る声で聞いたよう、な――――?
「……ぁ、う、うん。 そうよね。
よーし、それじゃあどうやって実行するか一緒に詰めていきましょうか。」
それは、夜遅くにまで続いて。
本来よりも少しだけ早く、同室での夜を迎えた。
ご案内:「部屋」から谷蜂 檻葉さんが去りました。
ご案内:「部屋」から四十万 静歌さんが去りました。