2015/06/13 のログ
エトランジェ > 「ええ.風邪をひかないようにね……えーと―――
 そういえば,あなたのお名前を聞いていなかったわ.
 なんとお呼びすれば良いのかしら?」

風になびく髪を抑えながら訪ねる.

谷蜂 檻葉 > 「私、ですか?」

そういえばこちらだけが一方的に知っていたからか名乗っていないままだった。


「檻葉です。 谷蜂檻葉。ここでは2年次生ですよ。」

エトランジェ > 「檻葉さん……谷蜂檻葉さん……
 改めまして私はエトランジェ・アル・ラディスラウス・ドラクレアです.」

スカートの裾を軽くつまみ右足を軽く引き優雅に会釈.

「それではごきげんよう檻葉さん」

そういって砂浜を歩き出す.
居住区に戻るなら反対方向だろう.

谷蜂 檻葉 > (……エトランジェ、だったのね。)


「ええ、それじゃあ、また。」

いつもよりゆっくりと流れた一日の最後は、夜の王たる吸血鬼の少女との出会いで幕を閉じた―――。

ご案内:「浜辺」から谷蜂 檻葉さんが去りました。
エトランジェ > さくさくと北へ歩き続ける.
しばらくあるくとどうも浜の端まで着てしまったようだ.

「行き止まりですね」

別に浜の先がないわけではない
だがこれで終わりだと言わんばかりに方向を変える.
駅の方へ向かうのだろう.きっとここからなら逆に近い.

そうして浜を後にした.

ご案内:「浜辺」からエトランジェさんが去りました。
ご案内:「浜辺」にエリンさんが現れました。
エリン > 時間は昼13時ごろ。
太陽は真上に、天気は良く、暑い。

そんな浜辺に一人、まだ少し早いが水着を着て浜辺を歩いている少女。
ビキニにパレオを巻いて歩いている。

エリン > たぶん、時期的に海月がいるだろう。
そのため海の中まで入ることはしない。
が、少し水につかって涼みたい気分だったのか。
サンダルを脱いで海に足をつける。

エリン > いや、海月はいない。
ぺたぺたと少し海にはいり、覗いてみるがそれらしい生物はいない。
ただ、海がまだ冷たいが。

「でも、ちょっと気持ちいいかも」
波に髪が揺られ、その冷たさを心地よく感じる。

エリン > パレオを取り、海の波が届かないところへ置く。
このぐらいの冷たさなら平気だと判断したのだろう。
ゆっくり海に入っていき、最後には全身まで入っていった。

エリン > 慣れたように立ち泳ぎをするエリン。
泳ぎは得意なのか、それとも浮くのは出来るのか。

ふわり、ふわりと浮いたり。
たまにいぬかきで泳いでいたり。一人で海を満喫している。

エリン > 「っふぅ」

ひとしきり遊んで充実したか、髪の毛を持ちつつ海から上がってくる。
流石に水を吸って重たいらしい。
両手で抱えるようにしながらあがってくる。

エリン > 置いておいたパレオを拾い、休憩所にいく。

案の定というべきか。
休憩所にもだれも居らず。
「やっぱりこの時期はまだ寒いのかな」
そっと休憩所の畳に座って休憩をする。

エリン > 濡れた髪が畳をぬらす。
それをエリンが気にする様子はなく。
ぱたぱたと足を動かして宙をみつめている。

「……秋ごろには、温泉とかできないかなぁ。
この島にも」
どうやら、先のことを考えていたらしい。

エリン > 寮に行けばお風呂はあるし浴場もある。
が、それと温泉は別だ。
別なのだ。
暖かいお湯に入って体を温め、露天風呂で外気温との差を楽しむ。
風呂上りには休憩所で横になって寝て、夜には帰る。

それを、楽しみたいのだ。エリンは。
「……温泉。
どこかに申請したらつくってくれないかな」

エリン > しばらくぼーっとしていると、舟をこぎ始めるエリン。
うつらうつら、と。
今の暑さは、海で涼しくなったエリンにとってはちょうどいいぐらいだ。
姿が姿なのもあるだろうが。

エリン > 我慢の限界か。
そのままたたみの上で横になるエリン。
そのまま夕方まですやすやと眠り続けた。

ご案内:「浜辺」からエリンさんが去りました。
ご案内:「浜辺」にスピナさんが現れました。
スピナ > 「…………♪~」

昼過ぎの浜辺、今日も少女が歩き回っている。
意気揚々と、鼻歌を歌いながら、あてもなく、方向も定めず、ふらふらと歩きまわっている。

スピナ > 今日は何かを手に持っている。

……一昨日飲んだ、おしるこコーラの空き缶だ。
また飲みたくなったのだろうか。

スピナ > 昼の砂浜は、夜の砂浜と違って、ちょっと熱い。
でも、その熱さも、少女にとっては未知の経験の一つだった。
その熱さも、楽しんでいた。

スピナ > 少女はもうすっかり陸上での歩行に慣れていた。
歩く、座る、立つ、の三動作は、難なくこなせるようになったくらいに。

だけど、まだ歩いた場所は砂浜の上だけで
石の上……コンクリートの道路の上はまだ歩いていなかった。

スピナ > 毎日浜辺に上がって歩く理由はもうひとつある。

「おともだち……きょうはあえるかな……」

今まで会ったお友達、まだ見ぬお友達
少女は出会いを楽しんでいた、再会を望んでいた。

ここの人たちは、いろんな人がいて、面白いし、優しい……
少女はそう思っていたから

スピナ > ……しばらく歩き回っているうちに、少女はまた来ていた。
道路の前、まだ踏み込んだことのない領域の前へ

おしるこコーラの空き缶を握りしめ、一歩踏み出してみる。

スピナ > 「いたっ」

足の裏に、固い感触、ごつごつした感触、コンクリートの熱が伝わってくる。
砂浜とぜんぜん違う、あまり優しくない感触

スピナ > しかし今回は狼狽えなかった。
地面を踏みしめ、前に進む。
顔をしかめて、耐える。

両足が道路の上に乗った。
ちょっと居心がいい場所とは言えなかったけど

「……うん」

少女には達成感があった。言い表すことの出来ない、不思議な心地。
思わず、少女の顔は綻んだ。

スピナ > 気を取り直して、道路の上を進む。
海からどんどん離れ、島の中心部へと向かっていく。

その先に何があるかはわからなかった。
学校、という場所があることは聞いた。
でもそれがどれのことだかわからないし、どこにあるかも分からない。

それでも

「このさき、いっぱい、たのしいこと、ありそう」

少女に不安なんて無くて、期待と希望をたくさん抱いていた。





しかしこの少女、海から離れすぎると
海に戻るのが大変だということを、忘れていた。

スピナ > 少女は浜辺から離れていく――
ご案内:「浜辺」からスピナさんが去りました。
ご案内:「浜辺」に和泉 兼次さんが現れました。
和泉 兼次 > 訓練施設の帰り道。
ふらりと浜辺に寄ってみた。

海面に夕日が反射してやたらぎらぎらと眩しい。
が、疲れた身体に潮風が少し心地良かった。

…もう少しすればここもにぎわうんだろうなぁ、と思いながら堤防に腰を下ろす。

和泉 兼次 > そろそろ気温も下がり始めた時間とは言え、まだ少し暑い。
「…帰ったらもっかい風呂、かな。」
ぽつり、と呟く。

別に珍しい夕日が見れるわけでもないが…。
なんとなしに、ぼーっと眺めている。
…そうしているうちに、ふぁ、と一発大あくびをかました。

和泉 兼次 > 疲労感からか、太陽がぼやける。
んー、と頭を起こす、が…。

風と疲労感が妙に心地よくて、
すぐにうとうとと舟を漕ぎ始めた。

傍目にはぼけっとたそがれているようにしか見えないかもしれない。

和泉 兼次 > すー……という寝息が周囲に響く。
眩しさが徐々に減って、空が夜の色に変わり始めた。

ん、と時折少しだけ目を開けるが。

…すー、とまた少し眠ると繰り返している。

ご案内:「浜辺」にクラスカさんが現れました。
クラスカ > (カチカチという金属音と共に、和泉に声がかかる)
…しもし。
もしもーし!もう夜ですよ!
この時間は満ち引きの関係で潮が強くなるんで、こんなところで寝てると波に浚われるかもしれません。

(忙しない金属の接触音の正体は、銀髪の生徒が「よくゴミ拾いに使われるアレ」―正式名称:トングの忙しない閉じ開きだ)

和泉 兼次 > …はっ、と顔を上げる。
「ん…。」
ぐいーっと伸びを一つ。

「…あれ?」
気づけば、すっかり日が落ちている。
ゆっくりとした調子で振り向いた。

クラスカ > ……いつから寝てたんでしょうか。
(もう一度、カチリ、とトングを鳴らした)

(銀髪の男は右手にトング、左手にゴミ袋と、一発で「海岸線の掃除をしています」と自白している格好)
(ご丁寧に右腕には生活委員会の腕章をつけており、不審な印象は一切与えていない)

(と、本人は信じ込んでいる)

そろそろ学生は家に帰る時間ですよ。僕も学生ですけど。
(意味もなく、何故か胸を張る)

和泉 兼次 > 「ん、えーっと。」
スマホを取り出す。
「…日が沈む前くらい、だから。」
30分から1時間くらいかなぁ、と笑顔を浮かべた。

ぱっと見たところ、委員会の仕事のようだ。
「あ、お疲れ様です。」
そしてもう1回ぐっと伸びをすると、堤防から降りたった。

クラスカ > (帰ってきた反応に、こちらも笑みを返して)
よかった、そのくらいなら大丈夫そうですね?
荷物は大丈夫ですか?財布はありますか?携帯電話の履歴を誰かに見られていませんか?
(相手の反応も待たずに、矢継ぎ早に質問を繰り返す)

いえいえ、ありがとうございます。
最近はボランティアで掃除に参加してくれる人も増えて、大分ゴミ自体は減りました。
でもまだ、定期的には回らないと、どうしても。
(困ったような笑み。黒いゴミ袋はもう限界ですとばかりに膨張し、それなりの量が中に詰められていると伺える)

あ、僕は生活委員会のクラスカと言います。あなたは?

和泉 兼次 > 「あぁ…大丈夫、そうですね。」
手元のスポーツバッグやポケットをごそごそ。
一つ頷く。運がよかったかな、と。

「…結構落ちてるものですね。」
まぁ、らしい、といえば、らしい。
異種族の人も結構いたりする場所だ。
「ボランティア、かぁ。どこかに張り紙してましたね。」
それはチェックしてある、らしい。

「…あ、和泉 兼次(いずみ けんじ) 2年生です。」
役職は特に無いです、と笑顔で応えた。

クラスカ > よかったー、最近、本当に物騒ですからね。
落第街とかスラムに住んでいる無頼漢が、より満ちた生活を求めて一般生徒を襲ってる、って話もあることですし。
注意されてるとは思うんですけど、くれぐれもお気をつけて。
(ずい、顔を近づけ、念を押した)
(実際昨今の常世島の治安は悪い。掲示板に張られる広告喚起も、明るいものより暗い内容が大半を占めている)

(名前を聞き届け、頷く。「役職は特に無いです」の言葉が返れば、これ幸いとばかりに、一つ勧誘を仕掛けてみた)
和泉先輩、ですね。
特に委員会とかには所属をされてないんですか?
だったら生活いいんか……い……に。
(そこまで言って口を噤む。以前に生活委員会に勧誘した生徒からどんな反撃を受けたか、思い出したのだ)

和泉 兼次 > 「そういえば色々と告知もありますしね。」
ははぁ、なるほど。と理解の色を示す。
「…やっぱそういう人達が問題起こしたりもするんですね。」
顔を寄せられると、わかった、わかりました。と両手を挙げる。

「清掃以外の活動は何かされてるんです?」
黙った様子を見て、聞いてみる。
特に何かする様子や揚げ足をとるとかそういう様子はない。

クラスカ > (『生活委員会ってあの川添孝一がいる組織じゃねえかふざけろ白髪野郎』)

(白髪は関係ないし白髪ですらないよと言い返す間もなく、顔面に怒りの鉄拳をぶち込まれて保健室の御世話になってしまった)
(今はごくごく温厚な先輩が悪鬼に変貌しないとは限らない)
(そんな強烈なカウンターの恐れを予期していたクラスカは、和泉がごく平静に会話を続けてくれることに、密かな感謝を抱いた)

朱に交われば赤くなる。環境が変わると心も荒みますからね。
治安の悪い区画に住んでいても、自分の矜持を胸に誇り高く生きている人もいるのに。
(諦めた溜息をついた。こればかりは一朝一夕でどうにかなる問題ではない)

生活委員会って基本的に地味なんですよ。
ほら、風紀や公安はなんか、生徒の味方でカッコイーってイメージがあるでしょう。
(実際、何か有事の際に話題に上がる機関は風紀委員会と公安委員会が群を抜いている)
生活の方は電球交換したり、見回りしたり、困ってる異邦人の救護とか、ですか。
言っててちょっと悲しくなりました。
(こんな仕事を和泉にもやってくれとは、とても言えない)

和泉 兼次 > 「まぁ、それぞれでしょう。…ここも、要するに異能や異邦の最前線ですからね。
そりゃ治安も正しく規律よく、なんて風にはいかないでしょう。」
解決するには時間だけですよね、とちょっと苦笑い。

「…でもまぁ、そういう事を調律してる人は誰でも凄いとは思います。
公安も、風紀も。クラスカさん達だって、必要だと思うからやっているのでしょう?」
そこに貴賎は無いと思います。と穏やかな笑顔で言った。
「…でも、わかっていてもなかなか自分からはやりだせないんですけどね。」
はぁ、と小さくため息をつく。

クラスカ > (前髪に隠れた瞳が丸くなる。自分の胸中の感情を、見事に和泉に言い当てられてしまった)
(照れた笑みを隠そうとして、ふんす、鼻息を漏らす)

そうですね。
公安も風紀も一枚岩ではないでしょう。組織、個人の思想があって、その上で組織の機能を果たしている。
僕たち生活委員会だって同じです。僕も生活委員会の先輩がどんな誇りを持って仕事してるとか、知りませんしね。
(「先輩たちはみんな真面目ですよ」と補足)

僕も、自分に何かが成せるとは思っていません。僕は弱い、一人の人間です。
でも、「何かやりたいな、できたらいいな」ほどの僅かな考えをみんなが持っていれば。

少しは、学園が良くなるんじゃないか、って思ってます。

(夕焼けが落ちかけた水平線。遠くに目線をやり、和泉に語りかける)

和泉さんも、一歩を踏み出してみませんか?

和泉 兼次 > 「そういう人達は皆、凄いと思いますよ。
…俺は…どうかな。」
同じく、海の方へと視線を向けた。
正しく理想だ、とは思う。
勿論、参加する事はできる。…そこで、一つ息を吐いた。

「少し時間をいただけますか。」
ちょっと寂しそうな笑みを浮かべる。
「…俺、まだここの事をそこまで好きになれてないと思いますから。」
その表情のまま、自分の内心を吐露した。

「…気が向いたら、ボランティアの参加申請くらいは出しておきますよ。」
よいしょ、とバッグを肩に掛けなおす。
そろそろ帰らないと、と呟いた。

クラスカ > (短い和泉との会話の中で感じた、ある仮説)
(おそらく彼は、この島よりも、更に身近に気に入らないものがあるのだろう)

(それはとても近くに在り、絶対に拭い去れず、いつまでも囁きを続ける)
(自分という神であり、影)

(クラスカも同様だった。和泉との奇妙な共感の正体を知りたいと思っても、これ以上の時間は許されないようで)


そうですか。僕もそろそろ戻るので、途中まで一緒に。
(感情はおくびにも出さず、後に続こうとする)

和泉 兼次 > 「じゃ、行きましょうか。」
相手の内心には気づかず、歩き出す。
足取りが重い、という事はなく普段通り。

笑顔の寂しさも、いつの間にか消えていた。

ご案内:「浜辺」から和泉 兼次さんが去りました。
クラスカ > ええ、暗くなる前に。

(他者は自分を映す鏡であるというのなら)
(きっと、自分と和泉が出逢ったことにも意味があるのだと信じて)

ご案内:「浜辺」からクラスカさんが去りました。