2015/06/22 のログ
遠峯生有子 >  座り込んだまま天を仰ぐ。
「何も見えないなー。」
 あははと笑う。

「あー、でも、今、星なんて見えたら、
 テスト勉強始めちゃいそう。」

遠峯生有子 > 「天文、いきなり重力の話になって難しいなー。
 空間が曲がるって、説明されるとつじつまは合うけど、
 なんかすごい話だもんねー。
 ちょっとホラーっぽいな。」

ご案内:「浜辺」に獅南蒼二さんが現れました。
獅南蒼二 > 夜の浜辺に、不釣合いな服装で、不釣合いな男が現れる。

同じ魔術学の教師であるコゼットから聞いた【魔術師喰い】の情報。
【魔術師喰い】に遭遇したという報告の殆どは、闇夜の追剥や野犬を見間違えたか、異能者や魔術師に襲われたか、まさに枯れ尾花。
だが、教師の報告とあれば、信憑性は多少なりとも上がる。

「………………。」

だが、今日は空振りだったようだ。街路から路地裏、そして林を抜けて歩いてきたが、浜辺まで突き抜けてしまった。
今のところ、浜辺での目撃情報は寄せられていない。

遠峯生有子 > 暗がりの中で歌う少女の声

♪あかいめだまの さそり ひろげた鷲わしの つばさ

特別うまいわけではないが、下手でもない。
細い、素直な声。

獅南蒼二 > 「……………?」
そのまま帰ろうと、思っていた。
だが、どこからか声が…というよりも、歌が聞こえる。

危険な場所ではないにせよ、断じて安全とも言い難い。
近くで【魔術師喰い】の目撃情報があるのだから、尚更だ。

声のする方へ、歩み寄る。

遠峯生有子 > 「ええと、なんだっけ、子犬座だったかなー、次は。

♪ ふんふふん、ふふん、こいぬ、ええっと、ららららへびの とぐろ。」

 適当に歌いきった。

 そしてさくさくと砂を踏む音を聞く。

「えええっ、何?誰?」
 何時ぞやの公園でのことを思い出す。
 懐中電灯を点灯。照射。

獅南蒼二 > 生徒の声をいちいち覚えているわけもない。
それが歌声ともなれば、個人を特定するのは不可能だった。

「……こんな時間に暗闇で歌うのは、あまりいい趣味とは言えんな。」

懐中電灯の明かりに照らされるのは白衣の男。
ポケットに手を入れて、苦笑している。

遠峯生有子 > 「あっ!きゃっ!獅南先生!」
 こちらからは特定できた。

「す、すみません、ちょっと気分転換で。」
 獅南を照らした光を足元に向ける。
「先生こそどうされたんですか?先生もお散歩ですか?」

獅南蒼二 > 「……遠峯、だったか。
 気分転換も良いが、治安が良いわけではない…もう少し危機感をもった方が良いかも知れんぞ?」
光りが足元へ向けば、もう一歩歩み寄って…

「妙な噂を聞いた。
 闇の中から魔術師に襲い掛かる怪物が、この辺りで目撃されている…と、な。」

遠峯生有子 > 「治安…。歓楽街のほうには行かないようにしてますけど、
 このへんでも何かあるんですか?」
 不安げに、近くへきた獅南を見上げ、
(不安げなのも見上げているのも、声などの感じでしかおそらくは察せられないが)

 友人から聞いた話だのを思い出しているうちに、
 教師の口からひとつの噂話がもたらされる。
「えっ!先生それ気をつけないとだめですよ!!」
 手近な魔術師(?)の心配をした。

獅南蒼二 > 魔術師、という言葉の所為か、この娘の性格か。
小さく肩を竦めて……

「あぁ、魔術師でなくとも“喰われた”という報告はある。
 私はそれを捕獲しに来たんだが…ここには歌好きな生徒しか居ないらしい。」

この魔術師は、どうやら怪物など怖くはないようだ。

遠峯生有子 > 「…そうでしたか。
 先生強そうですもんね。
 でも、危ないのにありがとうございます。」
 もしもうすこし光があれば、生有子がしゅーんとした顔が見えたかもしれない。

 しかしすぐに気を取り直して。
「あ、今日はここではなにも見ませんでしたよ。
 私、食後すぐにテスト勉強だと寝ちゃうかもしれないと思って、
 お散歩してたんです。
 でも、もう帰ります。先生どっちから来たの?
 暗いし、電池は持ってるから、途中までご一緒していいですか?」

獅南蒼二 > 「勘違いするな、お前を助けに来たわけではない。
 厄介ごとに巻き込まれたくないのなら、夜の一人歩きはやめることだ。」
あっさりとそう言ってのけて、それから、ポケットから煙草を取り出し、火をつけた。
それが灯り代わりになって、生有子の表情が、獅南からも見えたかもしれない。

「私は森を抜けてきた。森の中にも特に何もなかったが…。」
生有子の懐中電灯を見れば、ふむ、と小さく頷いた。
この女生徒はどこか外れている感があるが、熱心な生徒だ。
………少し、試してみようと。

「…基本魔術の中に【灯火】があったはずだ。小さくても構わん、光源を作り出せ。」
そう、課題を出してみた。

初等魔術の中に、確かに光源を作り出す魔術は紹介されていた。
内的な魔力エネルギーを、もしくは空間に存在する外的なエネルギーを光と言う形に指向性を持たせ、それを固定する。

遠峯生有子 > 「ま、魔法ですか?」
 驚いたように声を上げる。
 魔法など、いまだかつて一度も使えたためしはない。
 母がかつて使えたと聞いたことがあり、
 それだけを理由に憧れたことがあったのだ。

 しかし、魔力はあると言われたことがある。
 外的なエネルギーはよく分からないが、そちらを使用することができるだろうか?

 術式も何も、この島へ来てから読んだりしたもの以外に学んだものはないため、
 必死で思い出したそれらの内容を試してみる。
 つまり、集中して、
『太陽がありてその威容で月を照らし、月がありてその寛容で闇を照らす』

 光りはしなかった。ただ彼女自身がふわりと中に浮き上がり、
「きゃあっ!」
 気づいた瞬間に落ちた。
「いたたた。」

獅南蒼二 > 魔術の行使の結果を見れば、僅かに目を細めた。
そもそも、内的な魔力を出力できていない…血液の巡りと同じように、内在するエネルギーを感じることができていない様子だ。
それ故に、呪文を唱えようと、心の中で念じようと、何も起こるはずはない。
……そのはずなのだが。

「……飛行術は非常に難易度の高い魔術だ。
 天性の素質があるのか、それとも、今のがお前の【異能】なのか?」

遠峯生有子 > 「きゃー。すみません。
 たぶん集中してて。
 飛ぶつもりはなかったんですけど。
 光の魔法を試したつもりだったんですけど。」
 やっぱり無理だった。
 わたわたと、焦りでしどろもどろになりながら、
 砂を払い払い、立ち上がる。

「はい、えっと、そうです。
 これが異能です。
 今みたいに落ちたり、頭打ったりばっかりで、
 …早く制御できるようにならないと危ないんですけど。」

獅南蒼二 > 「光の魔法以前に、お前は内在する魔力を感じ取れていない。
 ……血の巡りや呼吸、お前の身体を構成する全てを感じ取ることだ。
 ある時突然、その中に、新しいものが見えてくる。お前の中を流れる魔力の流れが、な。」

この教師が異能嫌いで有名だということを、貴方は知っていてもいいし、知らなくてもいい。
そして、異能を見せた瞬間に、僅かにだが目を細めたことを……見れるほど、貴方に余裕はなかったかも知れない。

「……飛行能力、ということか。
 確かに、制御できるようにならなくては……いつか、星になってしまいそうだな。」

遠峯生有子 > 「構成する全てを…。魔力の流れ…。
 は、はい。」
 教師のいう内容を、反芻して、諾と返して、
 肩にかけていた鞄からメモ帳と筆記具を…暗かった。
 あとでメモろう。

 4月に入学して以来、環境の変化についていくので精一杯だった生有子には、
 獅南の情報は授業概要とこれまでの授業の内容で知る以外になにもなかった。
 そして今回は、事態が事態だけにそんなことに気がついている余裕はなかった。

 ゆえに素直に笑う。
「星になっちゃったら大変なのでそれもがんばりますね。
 せめて勝手に飛ばないようにならないと」

獅南蒼二 > 高位の魔術師でも、魔法具無しに飛行する力をもっている者は少ない。
それだけ、本来飛行しない人間が飛行術を行使するのは困難なのだ。
飛行できる、ということがもたらす恩恵は非常に大きい。

もっとも、この娘が脅威になることなど、想像もできはしないが。
「……そうだな、だが、異能学は専門外だ、何も助言はしてやれん。」

苦笑交じりにそうとだけ告げて…瞳を閉じる。
ぐっと手を握り…静かに開けば、蛍のような光の玉が飛び出して、生有子の目の前でふわふわと浮遊する。

獅南蒼二 > 「何はともあれ…戻るとしようか。」
小さな光だが、辺りを十分に照らしてくれている。
懐中電灯の明かりが必要無さそうなくらいだ。

遠峯生有子 >  彼女の制御のなさの最大要因は
 自らの異能への認識誤りだということに、
 この時点で気づいているものは誰もいなかった。
 つまりそれが“浮遊する、飛行する能力”ではないということに。

 獅南が簡単な動作で蛍のような光を作り出すと、
 少女は素直に歓声を上げた。
「すごいですね。それに綺麗。」
 にこにこと笑って、戻ろうとの声に
「はいっ」と返事した。

獅南蒼二 > 獅南は、この生徒も観察対象に入れるだろう。
非常に単純な能力ながら、飛行能力を持つ生徒は少ない。
その原理を解析すれば、魔術で再現が可能であるかもしれない。

「…このくらいは誰にでもできる。しっかり学び、実践することだ。」

教師らしくそう教えながら、砂浜を歩く。
明るく人気の多い街中まで。

ご案内:「浜辺」から獅南蒼二さんが去りました。
ご案内:「浜辺」から遠峯生有子さんが去りました。
ご案内:「浜辺」に神薙 結弦さんが現れました。
神薙 結弦 > 先ほど、異邦人街で見ていたヒモ(水着ともいう)を
結局は買えなかったので、しばし考える。
まぁあまり気にしてもいないが、あった方が楽しいのだろうか。
取り敢えず泳げそうな格好として城襦袢を着て海に仁王立ちしている。

見た目はもはや入水自殺だ。
けしてしないけれど

神薙 結弦 > 「恐らく泳げればいいのだろう。
 きっと、『みずぎ』というものか。
 ふむ。近くにあったとは思わなかったぞ『みずぎ』よ。」

ふむふむ、と謎の納得を一人で行って。
水にざぶざぶと入っていく。

神薙 結弦 > 勿論先に準備体操等は済ませてある。
泳ぎも苦手な訳ではないが、殆ど泳いだことは無い。
むしろ、海に入ったこと自体此処に来て二回目だ。

「そういえば、泳ぎには種類があるのだったか。
 …ふむ。立ち泳ぎ以外に何があるのだろうか」

と、腰あたりまで水に入ったまま悩んだように首をかしげた

神薙 結弦 > 「しかしまだ寒いか?
 うーむ、だがそれも鍛錬の問題か…」

ザパザパ。
寒中水泳めいて遊びつつ。

神薙 結弦 > 「……・
 ・・・・・む。魚か。」

思わずつかめてしまったので引き上げる。
魚ではなく蛸だ。
掴むとなんだか首筋に絡みついてくる。
別に危害を加えられないのでそのままにした

「ふむ、タコ次郎。おまえもともに泳ぐか」

ご案内:「浜辺」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > ──何やってんだアレ。

(今日は色々あった一日だった。
 どっと疲れたはずなのに頭は妙に冴えている。こんな日は海でも眺めて帰るに限る。
 そう思って学生街から電車に揺られて来た──は良いが。
 何だか見覚えのある姿が波間に見えた気がした。

 馬鹿な、まだ6月だぞ……)

神薙 結弦 > 「それ、タコ次郎!次は海に潜ってみるか」

何とものんきな事を言っている。
首筋から胴体にかけて大きな蛸を背負って海ではしゃいでいる
白襦袢の女がいるでしょうか。
貴方には気が付いていないのか。
そのままザパザパと寒中水泳をしている

東雲七生 > ……溺れてるって訳でもないよな。
どう見ても遊んでる。嘘だろ、海開きなんてまだまだ先だぜ……?

(物好きもいたもんだ、と砂浜を波打ち際へと向かう。
 広いし、静かで波の音と海で遊ぶ人影の声しかしない。
 疲れが少し、潮風に攫われたような気分になる。)

神薙 結弦 > 貴方が近づくにつれて、それは輪郭を描くでしょうか。
見えるのは長い黒髪をポニーテールにし。色違いの瞳を持った少女
そこで漸く気配に気が付いたのか、其方を向くと大きく手を振った

「む!東雲殿ではないか。おーい。こっちだこっちー」

東雲七生 > ……って、やっぱり神薙か。
何してんだそんなとこでー、まだ海開きしてねえだろー?
まだ水も冷たいだろうしさっさと戻って──

(手を振る姿に呆れた様に声を返す。
 こっちこっち、も何も波打ち際から先に進める訳もなく。
 足を止めて改めてその姿を確認し、少し言葉に詰まる。)

……いや、まあ、いいや。そのまま遊んでろよ。

神薙 結弦 >
 うむ!今は先ほどであったタコ次郎と共に
 海で遊泳をしている所だ。
 東雲殿も一緒に遊んでみてはどうだ?」

白襦袢は濡れて、透けて背後の肌色が見えている事等知らない様子だが
大事な所は見事にタコがカバーしている様だ。
遊んでろの言葉には首をかしげて、陸に上がろうとしている

東雲七生 > たこじろ……っ!?

(なるほどタコが付いていた。
 しかしそれ以上にあまりにも刺激的な姿じゃあるまいか。
 東雲は目のやり場に困りながら砂浜を一歩、二歩、と後ずさる。)

いやいや、遊泳するならもっとまともな格好しろよッ!!
てか、わー!!来るな!!こっち来るな!!戻れ!!

神薙 結弦 > 「???
 いや、これが今巷で有名な『みずぎ』なるものだろう?
 一応買い物で見たが、解らぬヒモばかりだったし…。」

来るな、とはなぜだと言わんばかりに眉を寄せる。
しかし、そこまで無理強いすることもないため
素直に海の中でぶくぶくと遊んでいるようだ

東雲七生 > ば、ばかっ!
そんな時代錯誤も甚だしい水着があってたまるかッ!!
どこまで世間知らずだお前ッ!?

(耳まで赤くなりながら顔を背ける。
 月光の下で些か幻想的にも見えたが、やはり少年には刺激が強過ぎたようだ。
 タコ次郎のカバーが無ければ即死だった。)

神薙 結弦 > 「いや、だがあの紐を身に着けるよりはまだ破廉恥ではないかと…」

そもそも、彼女が見ていたものが稀有な部類の水着ではあるが。
知らない彼女はただ首をかしげるだけである。

「しかしなぜ赤くなる。
 風邪でも引いたのなら、今すぐ抱きかかえて帰るぞ?
 …大丈夫か?」

東雲七生 > どこだ!?どこでそんな水着売ってやがった!?
少なくとも学生街とかじゃねえだろ、もっと何か違うところで売ってたろ!?

(ちゃんとした店に行け、と叫んでからその場に崩れる様に座った。
 疲れを取りに来たのにさらに疲れた気がする。)

風邪じゃないッ!
ていうかそんなことしたら間違いなく悪化するし、しなくていいから!

神薙 結弦 > 「あぁ、迷った先でな。
 こう、隠すところの無い感じの…」

海から軽く手を出してジェスチャーでしまして魅せる。
恐らくマイクロ水着というやつかもしれない。

「…!む、何をいうか東雲殿!
 友人が何やら大変な事になっていては助けない訳に…
 む!タコ次郎!なぜ海に戻そうとするのだ!」

タコは空気を読んでいる様だ…。

東雲七生 > 迷ったのか。
迷った先で、そんな……あの……ばっかじゃねえの!?

(かぁぁぁっ、と顔が髪と遜色ないほどに赤くなる。
 買わなくて良かった、と心底ほっとした。最悪、この少女が補導されかねない。
 ──今の状態も然程大差ない様にも思えるが。)

タコ次郎だって陸に上がりたくねえんだろっ。
そもそも何だよ、タコになつかれるって……。

神薙 結弦 > 「うむ。そうだが‥
 ???先ほどからなんなのだ…。
 東雲殿、やはり顔色が悪い様に見えるが…少し落ち着いては」

首をかしげる。
少しばかり体が冷えてきたのかもう一度陸に上がるようなそぶりをみせる。
今度はさすがにタコ次郎も止めない様だ。

「うむ?よくは解らんが、いい子だぞ!
 ‥まぁそろそろ体も冷えるから、上がるが…」

東雲七生 > 落ち着いてるっつの!この上なく冷静!!

(発言の内容と勢いが完全に矛盾している。
 しかしそんな事を本人は気にしている余裕なんて無く。)

つーかお前、服は!
……まさかそのまま帰るつもりだとか言わねえよな!?
あと、タコは置いて帰れよ、タコは!

(良い子でも元居た海に帰してやれよ、とそっぽを向いたままで言う。)

神薙 結弦 > 落ち着いているならば、なぜ叫ぶのか。
首を何度も何度も曲げていたからか、いたくなってきた。
そういえば服はこの上に適当に羽織を持っていたためか
あぁ、と小さくうなづいた

「其処に羽織があるだろ。
 それを着て帰るが…。
 タコ次郎。またあそ…え?ついてくる?」

タコ次郎は、陸での生活が出来るようだ…。

ご案内:「浜辺」に相楽 満さんが現れました。
相楽 満 > 「なんか楽しそうなことしてねー!?」

浜辺から少し離れたところから大きな声。

東雲七生 > ──~~ッ!!!

(途方もない頭痛に似た感覚に頭を軽く抱える。
 陸で生活できるタコって何だ、と叫びたくなるのを辛うじて抑え込み。強張る表情筋を無理やり動かして笑みを浮かべる。)

そ、そうか。なら安心だな。
……うん、安心だな。何がだ。もう分からねえッ!!

(がー、と吠える様に頭を掻く。
 ともかく早く服を着るなりしてくれ、と心から願っている状態だった。)

ご案内:「浜辺」に焔誼玖杜さんが現れました。
神薙 結弦 > 「む?おお!相楽ではないか。
 うむ、いま遊泳をしている所だ。
 可愛いタコ次郎とな!

 なぜか、東雲殿が叫んでいる様だ。
 不思議な事もあったようだな!うむ」

なぜかドヤ顔で笑っている

焔誼玖杜 > 「…………」

【それはたまたまだった。本当に。
 明日の予行練習にとでも思って、浜辺に来てみたのだが】

「東雲さん、に、結弦さん……」

【知った顔が並んで。しかも、一人はなんとも目の当てられない姿で浜辺に居るのを目撃してしまった。
 ……とはいえ足は止めず、浜辺には下りていくのだが】

神薙 結弦 > 「!!おお。玖杜殿ー!此処だ此処ー!」

ぶんぶんと友人の姿に嬉しそうに手を振る。
なぜか首筋から胴体にかけてタコがまとわりついていたり
白襦袢を着ているが…

相楽 満 > 「どりゃあ!」

跳躍。そして砂浜に着地。
ほとんど砂を巻き上げることなく、綺麗に両足で接地する。
東雲と結弦の間らへん。

「おう、神薙。
 と……東雲っつった?
 顔真っ赤だぞ、大丈夫か」

東雲の目の前で手をぱっぱっと振る。
身長は12センチ高い。

東雲七生 > (色々な気疲れで顔が赤くなったり土気色になってたりしている。
 目の前に着地した相楽には、小さく、おう、とだけ答えて肯いた。まだ焔誼には気付いて居ない様だ。)

てか神薙、お前確か寮生だよな。
ずぶ濡れのまま、一人で寮まで戻る気かよ……。

神薙 結弦 > 「んー?もちろん、普通にこのまま帰るが…
 何か可笑しな所…。……

 あぁ、タコ次郎か…
 むぅ、確かに難しいな…」

勿論、そこではないかもしれない…
あぁ、この子は阿呆なのだ。

焔誼玖杜 > 「お久しぶりです、結弦さん。
 ……それにしても、凄い格好ですね」

【以前と比べて流暢に、しかし淡々とした言葉遣いで、友人の姿を眺める。
 まさしく凄い、としか表現できない格好だ】

「相楽さんも東雲さんも、こんにちは」

【近づいていけば、二人にも声をかける。
 変わらず表情に乏しいが、どことなく冷たい視線が男子二人へ向けられているだろう】

相楽 満 > 「ウッス、ホムラギ」

しゅたっと笑顔で手を上げる。
同級生のあられもない姿を見ても、顔色がまるで変わっていない。

「寮に帰るだけなら、俺とホムラギで一緒に送ってきゃいいじゃん。
 一人で帰るってこたねーだろ」

にへらー、とズレたことを東雲に向けて言いながら笑った。

神薙 結弦 > 「久しいな。会いたかったぞ!
 ・……?む。凄い…か?
 ……む?『みずぎ』とやらを着てみたのだが…派手だったか?」

こてり、後ろのタコと一緒に首をかしげる。
何も考えていないのか、ワカラナイのか。呑気なままで。

「むー…ん。送ってもらうまでもないが…
 むしろ玖杜殿は出歩いて大丈夫だったのか?
 女子がこの時間には…。」

東雲七生 > なんだ、他にも寮生が……あ、焔誼。
そうだな、焔誼が居るなら大丈夫そうだ。

(ちょっとだけ安心した。
 そして今存在に気付いた焔誼に軽く手を振って挨拶に代える。)

とりあえず、風邪……引きそうもないけどコイツを風邪ひく前に連れ帰ってやってくれ。
男子は禁制な道中だろ、どう考えても。お前は別ルート!

(びしっ、と相楽に指を突き付ける。)

焔誼玖杜 > 「水着……ではないと思います。
 それよりはやく上に羽織ってください」

【真顔のまま淡々と突っ込みを入れつつ、羽織をさし出し……タコには突っ込まない】

「そうですね、相楽さんも別です」

【うん、と頷きながら男子二人を見る。
 さすがに健全(?)な男子にみせていい友人の姿じゃ無さそうだと。
 とはいえ、すでに見られているわけだが】

神薙 結弦 > 「???」

羽織を渡されると、そのまま取り敢えず着ておく。
くしゅんと小さくくしゃみを一つすると
タコは器用に上に張り付いた。

「ん?別なのか。
 うーむ。一つ変えるのにも難しいのだなぁ…」

一番問題を現在進行形で起こしている張本人だが
一番呑気な少女であった

相楽 満 > 「ありゃ、なんで?
 てーかホムラギも寮まで送ったことあるじゃん。
 なんで?」

きょとん、としたまま、東雲と玖杜へ向けた視線を行ったり来たり。

「……神薙、なんで?」

当の本人に目を向けて尋ねる。

神薙 結弦 > 「……さぁ?私には解らん。」

目を向けられると此方も解らないとばかりにこたえる。
頭の上にはいくつものクエスチョンマークが見えそうだ

「……難しいのだなぁ…多分。」

東雲七生 > なんでもへったくれもねえよ!

(普通分かるだろ、と呆れた様に相楽へとジト目を向ける。
 その後、焔誼の視線に気づいたのか、慌てて首を振って)

いやいやいや、俺は別に何も思ってねえからな!
ちょっとだけ、タコ次郎が羨ましかったりとか、そういうことも無いから!マジで!!

(ていうか俺もう帰る!!と半泣きになりながらデイパックを背負い直した。)

焔誼玖杜 > 「たしかに送ってもらいましたけど、それとは状況が違いますから」

【と、相楽さんに淡々と返しつつ、東雲さんを見やり】

「……うん、わかってます。
 お疲れ様でした、東雲さん」

【ここまでの短いやり取りで諸々察したのだろう。
 同情するような台詞をかける】

「ほら、結弦さん。
 そのままじゃ冷えるのでこっちにきてください」

【そう声をかけながら、最近習得したばかりの五行術を使い、自分だけでなく結弦さん周辺の温度を調節する。
 徐々に温かくなり、濡れていても寒さを感じずに済む程度になるだろう】

相楽 満 > 「…………?」

解せぬ。そんな顔。
ばりばりと頭をかいて、考える。
どうもこの場で味方なのは神薙だけのようだ、と。

「……タコがうらやましい?
 何言ってんだお前?」

そして東雲に強烈なひと言。

神薙 結弦 > 「んむ?あぁ、了解だ
 ……おぉ…暖かい…。玖杜殿は修練をきちんとしておるのだなぁ…
 心地よいなぁ…」

のほほんと近寄っては暖かくなる周囲に瞳を細める。
そしてタコ次郎がうらやましいとの言葉にしばし考えてから

「ん?おんぶされたかったのか?
 いや、東雲殿がそれでいいなら、構わんが‥。」

東雲七生 > いいもん、もう俺帰る!!

(言及の言葉に耳を塞ぎ、焔誼にだけ小さく手を振って敬意を表し。
 砂浜の上を路上と遜色ない速度で走り去って行った。
 東雲七生の長い一日はこうして終わったのだった。
 なお、帰宅後も全く寝付けなかったのはまた別の話──)

ご案内:「浜辺」から東雲七生さんが去りました。
焔誼玖杜 > 「…………」

【去っていく東雲さんの後姿を見送りながら、明日はお弁当を作ってあげよう。と、そんな気持ちになり】

「相楽さん、明日の事もあるんですから、帰って準備でもしててください」

【そう、余計なことを言った相楽さんにじとっとした視線を向け】

「私たちも戻りましょう。
 海水に濡れたなら、ちゃんとシャワーも浴びないと」

【そう言って、結弦さんを促すだろう】

神薙 結弦 > 「???
 う、うむ。わかった…ぞ?
 では相楽。また明日。」

謎の迫力におされたのか何なのか
少しだけ瞳をぱちくりする。
タコ次郎は足を器用に動かして相楽さんに軽く足を振る。

「そういえば濡れてしまったか。
 では玖杜殿。帰ったら一緒に湯あみでもどうだ?」

そのまま促されるままに帰っていくでしょうか

相楽 満 > 「あ、うん。わかった。
 一応薬とか包帯とか、食料も用意してるから……
 あれ、なんでホムラギそんな怖い目つきしてんの?」

いまだにきょとんとしている。
全然わかってない。

「……まぁいっか、女の子でも二人なら襲われたりしないっしょ。
 帰りになんか甘いものでも買って帰るか」

ざくざく砂浜を踏みしめながら、その場を離れた。

焔誼玖杜 > 「……相楽さんは一度、怒られた方がいいです」

【はあ、と。最近では珍しく溜息を吐いて見送り】

「そうですね、良ければ一緒に……。
 私もあったまってから寝たいですし」

【同意し頷きながら、女子寮へと帰っていきました。
 きっと、水着について色々と話しもしたことでしょう……】

ご案内:「浜辺」から相楽 満さんが去りました。
神薙 結弦 > 「うむ!」

そう言って、帰っていき。
水着について聞いた後、軽くカルチャーショックを受けました。

ご案内:「浜辺」から神薙 結弦さんが去りました。
ご案内:「浜辺」から焔誼玖杜さんが去りました。