2015/06/26 のログ
ユーユン・レイ > もう少し海の方へ踏み入ってみた。
もうすぐ夏、泳ぎのシーズンでこの海も賑わうのだろうか。
ここに来て初めての夏なので良くは知らないが。
そうなると孤独な自分はしばらくここに来る事も無くなるかもしれないな、と思う。
今の内に堪能すべく、スカートを濡らさないように注意しながらしゃがみこんだ。
なんとなく、海が近く感じられた。

ユーユン・レイ > 海は癒されるが、特にする事がある訳でもない。
意味も無く海水で濡れた砂に指で穴を開けてみたり、貝殻を拾ってみたり。
今度は釣りとかをするのも良いかもしれない。
基本的に何も無いので、何か趣味の一つも欲しかったのだった。
候補に入れておこう、釣り。

ユーユン・レイ > 「さてと…」
いつまでも一人でたたずんでいても仕方ない。
海は暗くなってしまったら怖いのだ。
泳ぎと、釣り。
とりあえず候補に入れておこう。
立ち上がって砂浜へ。
しばし足を乾かしてから靴を履き、砂浜を後にした。
大分足と頭はすっきりしたのだった。

ご案内:「浜辺」からユーユン・レイさんが去りました。
ご案内:「浜辺」にエリカさんが現れました。
エリカ > 「さて」

さて。
大分深くなってきたこの夜に今日もまた彼女は浜辺を歩く。
海に面した長い砂の道、途中、波や海を楽しむ人々とも
すれ違ったりはしたけれど、今エリカが歩いている一体には
彼女以外にその気配はない。

「今日の空気は澄んでいて」

星を見るにはいい夜だ。
そして、海に浸るにも。
鼻歌交じりに渚を歩き、さく、さく、さくという砂を踏みしめる音を楽しむ。

エリカ > 「手を伸ばせば掴めそう」

そんな気がして手のひらを群青の幕にかざす。
勿論その指の中に、小さな白い輝きを掴めたりはしない。
蒼い蒼い月の光は手にも余ろう。

「って、言葉の通りに上手くはいかないか」

えへへ、と笑って海音の方に歩みを進める。
靴を脱ぎ、ソックスも下ろして。
潮の香りに誘われるように、ゆっくり、静かに。

エリカ > 「……ん」

少し屈んで指先を海の水に浸ける。
その水は遠く遠くの己の国にも繋がっているのだろうかと。
或いは、自身と同じように世界を旅する姉の身にも、だろうか。
目を閉じて音と感触だけの世界に身を委ねれば、
どこか生温い今宵の風も心地良い。

エリカ > 足元を水が拐う。
さらさらと彼女の足の周りを
洗うように、砂が落ちては引かれて溶ける。

「そういえば……」

ここの所、水には還っていなかった。
今の彼女があるように、其方の彼女もまたそれは偽りなく。
静かな海を覗き込めば、そこに写る髪は黒の中に青を孕む。

エリカ > 「まあ、それは近いうちに、かなあ」

海にいるのと等しくに、陸の上でやる事も多い。
声も失わず永遠も得ず、彼女の時間があるだけに。
その幸せを噛み締める意味は、とても、とても大きいだろう。

「恵まれているんだよね、わたしはさ」

その旅路に幸多かれと。
呪い無きそれの暖かみを知れる事は多い。

この前の図書館でだって。
先日の部室棟だってそうだろう。

エリカ > ならばこそ。

「かえれと、変えれと、還れと」

歌うように少女は囁く。
謳うように、少女は呟く。

ここより。
何処へと、彼方へと。
何かを得て、育んで。

「孵れ、と」

そして、沈黙。
風と波の音だけが残り。

気付けば小一時間、空の形も少し変わっている。
月は巡る眠りへと向かい、もう少し時を経れば陽が顔を出そう。

エリカ > 「なぁんて……わたしらしくはないかもね」

へへ、と笑うと海に背を向け砂浜の方へと。
否、否、これも自分なのだと直ぐに己に否定を返す。
時があるのなら、それに報いる必要があろう。
さもなくば。

「勿体ないって、話だよ」

もっと。
この世界を知りたい、聞きたい、歩みたい。
それは義務感等ではなく欲求。
それは己に強いるのではなく、己が求めるものなのだから。

エリカ > とはいえ一日の廻りは定まる。
脱いだ靴を拾い上げ、今宵は家路へと。
数時間後には学園での時間が始まる。
その先にまた、何処かに在る様になれればと。

「そんな時間がありますように」

何時かのように、そして今日のようにと、願って。

ご案内:「浜辺」からエリカさんが去りました。
ご案内:「浜辺」に道鉄さんが現れました。
道鉄 > ひとっ飛び、思いついたら吉日。
制服に着替えて、なんとか到着。

「ま、皺だらけだけど、なんとかなんだろ」

止まっているボタンは多くない。だから不自然かつ
しわくちゃで、尚且つ露出が多くなってる

「……こういう時身体って不便だよな」

男の裸を見て喜ぶ奴はいない。
少なくとも自分は喜ばないから理解できない

「ま、たまにはこっちの空気も悪くない、出席もしねぇとな?」

道鉄 > 「……にしても、際立つ毎日で霞みそうだ
便利だと思ってたのにもっと便利なのがいるし
化物もいるし、すごいやつだっている
世の中は広いと言ったもんだが、どうしてこうもジェット機運行なんだか」

自分が止まっている時に世の中は動くとは
よく言ったものだ。最近殺しの依頼もちょくちょく増えてるし
それは悪いことではないのだが、どうも雲行きが怪しい。

「敵、味方……めんどくさいな。でもそれがいいんだろうよ」

こういう時自分が規格外じゃないのがちょっと悲しい。
もうちょっとズレててもいいのにと思う。
なにせ、それが良いものだとわかっているからだ。
善悪論ではない、定める敵味方。
それがきっちりできるというのはそれだけ価値観が定まっていて
迷ってないからにほかならない。
だからこそ、それは綺麗で
色があって、なんとも羨ましいと、そう思うのだ。

この身にあるのはただの食欲だけであるがゆえに。

「なんてな。やめだ、弱くなる」

じゃりっと踏みしめた砂浜は、普通よりも深く沈んだ

道鉄 > このズレはズレでいい。
タベルという行為。
一時間という時間。
少し変わった味覚に
ズレズレのからだとこころ。

それがこの道鉄である。
食欲だけ。そうそれで定義できるのなら――

「腹減ったなぁ……」

この場で制約を破るのも一興ではあるが
しかしそれではマナーがない。
だから夜にストックした”干し肉”をちぎる。
硬い、時間が経てば筋肉は硬直する。
死ねば余計に。だがその歯ごたえだけが美味しいと感じる
唯一の食感だ。
だから……

   ぶちぃっと音を鳴らして噛みちぎった。

くっちゃくっちゃと音を鳴らしながら。

「……ま、活動が活発になったのは最近だしな
追えるとこだけおってくしかねぇか」

自分の食欲が旺盛になったのはつい先日。
それこそ、落第街であった日のころからだ。

なにかの予兆なのかと感じつつ。

「うまい飯にありつけるといいけどな」

道鉄 > つぶやいて、一度。

くっちゃくっちゃと咀嚼する。

「ま、まずは下準備か」

何をするにも大切だ。
下ごしらえを怠れば、美味しい料理など作れない。

「もう少し、オレは世界を知らないとな?」

もっともっと、食べるために。
もっともっと、満ちるために。

「決まりだ」

とりあえず、ちょっと決めたほうが良さそうだ。
あまり、そういう趣味はないが。
この体がそそるものだというのは知ってる。

「女物の服屋なんて行ったことねぇぞ。ゲハハ」

笑いながら、ゆっくりと海岸をあるく

ご案内:「浜辺」から道鉄さんが去りました。
ご案内:「浜辺」にアリエンティアさんが現れました。
アリエンティア > 海岸、波が揺れる。
その漣が心地いい。
実家は、山奥だからどうしてもその光景は新鮮で。

潮風に髪を押さえる。
特徴的な、黒と、白が混ざった不思議な髪を。

ひとつの飛行機が雲を突き破り線を引いたと同時。
右後ろを、つい、見た。

最近多い。

「ねぇ、■■■……」

つい、呼んだ名前。だれにも聞こえない名前

アリエンティア > 「……来るわけないよね」

うん、来るはずがない。
なにせ優秀なやつだ、嫌味なくらいに。
でももし、来てたら。そう思わずはいられない。
だって約束したから。そう、約束。

すごくひどく、方向音痴。
そしてやる気のない感じ。
来てたとしても、あたしのところに来るのは
ちゃんと来てから数日経ってからに違いない

「わかってるよ、希望的観測だよ。知ってる」

ここに来た時から、あの人に追いつくって決めた時から
一人でも頑張るって決めた。

どれだけダメでも、何かあっても。一人で。

「でも、学生になれたんだからその……別に友達くらい作ってもいいじゃん」

独り言。でも、あたしにとってはそうじゃないつぶやき。

「さて、今日もエッグベネディクトに挑戦だ」

しんみりしてしまった。だから空元気にも程がある声で。
むんっと気合を入れて

アリエンティア > 「……帰ろう、■■■」

なんとなく、一人だって思いたくなくて声をかけながらあるく。

そういう、存在じゃないけれど。
なんとなく。

ゆっくり歩く、砂を踏みしめるその姿は
どこかの少年とは対照的で。

すごく、重く……そして--

ご案内:「浜辺」からアリエンティアさんが去りました。
ご案内:「浜辺」に桜井 雄二さんが現れました。
ご案内:「浜辺」に三千歳 泪さんが現れました。
桜井 雄二 > 男が夕暮れの浜辺で、海を眺めている。
特に何かがあったわけではない。ただ三千歳泪と一緒に遊んだ帰りだ。
もうすぐ来る夏の匂いと今そこにある海の匂いが入り混じっている。

「……浜辺に来ると無性に掃除がしたくなるんだが」

三千歳 泪 > 「海開きの前にはゴミ拾い大作戦だよね!! やるんでしょ? いつ頃になりそう? スケジュールあけとくからさー」

なんだかんだでいつも仕事がある二人だから、時間をとるのも大変なはず。それなのに、遊ぶ回数は減るどころが増えていく一方だ。
けっこう気を使ってくれているのかなとも思う。意識していなくても、桜井くんはそういう人だから。潮風を感じながら横顔を見る。

桜井 雄二 > 「ああ、もちろんだ。海開きに来た人が気持ちよく帰れるように徹底的にやる…すまないな、泪」
「いや、違うな。ありがとう、泪……こうだ」

大きく伸びをすると、背筋がパキッと音を立てた。
なんだかちょっと年寄りくさい。
それから隣の三千歳泪と視線が合って。
「……そういえば、生活委員会としての俺は知っているのに、泪はあまり俺の怪異対策室三課としての姿は見ていないな」
今は無表情ではない、叱られる前の子供のような顔つきで彼女を見た。

三千歳 泪 > 「どういたしまして! 君と私は持ちつ持たれつ。困ったときはお互いさまだよ。それに、好きでやってるんだから全然平気」
「岡部先生の話。覚えてる? あの時の桜井くんは私の知らない顔をしてた。でも、君が話してくれるのも待ってみるのもいいかなーって」
「本当はあんまり考えないようにしてたのかも? 知ったらきっと心配になるから。何も知らずに過ごすのもそれはそれで」

さざなみが立つたびに髪の房がさらさらと暴れる。手をかざして風をさえぎり、瞳の奥までじっとのぞいてみる。

「話してくれるなら聞くつもり。私だってそう。何も知らない女の子じゃないしさ」

桜井 雄二 > 「ああ……そうだな…お前は良い後輩で、良い友達だ、泪」
「……ああ。岡部先生には話していたが、それ以外の人には話したことがなかった」
「でも……聞いてもらいたいんだ。泪には、俺のことを」

足元には白い砂浜が広がっている。
彼女を見たまま、話し始めた。

「……蟻人(ギジン)、というのを知っているだろうか。A級怪異災害で、時々本州でも被害が出ている」
「黒蟻の亜人で、文化も持っているはずなんだが…人類に敵対的で、凶暴だ」
「俺はそいつらとずっと戦ってきた………」
話は続く。胸が痛い。まだ治りきっていない傷口を開くからだろうか。

三千歳 泪 > 「えっ」

待って。そうだっけ?? そう言われると急に自信がなくなってくる。私の一方的な思い込みだったってこと?

「後……輩…? 桜井くん一年生じゃなかったっけ??? だって同い年でしょ? 今は友達以上のなにかだよ。たぶんそう」

言われてみれば落ち着いてる感じが年上っぽい。でも若いよね。もしかしてすごく年上だったりするのかなー。
意識しはじめるとあれもこれも恥ずかしくなってくる。今は大事な話がはじまりそう。今度ゆっくり聞いてみようと思います。

「ニュースで見てるかもね。人間同士で争ってるあいだにヘンなのが入ってきた、みたいな話ならすこしは」
「桜井くんはアリ人間と戦ってる。この学園にも来てるんだ。ほかには? だれも知らないの? そんなのがいたら気付かないはずがないのに」