2015/07/12 のログ
■頸城 陸 > 「……まぁでも、漫才コンビって大体同性だよね」
ぽつり、言葉を付け足して。
「……そんなもの、なのかな」
少女の瞳を見る。不思議そうな瞳。まるで、何でこんな事を聞くんだ、当然だろう、と言っているように少年には見えた。
「……そりゃあ、周りの人からしたらそうだろうけど、そう言う扱いされる本人はさ、結構傷つくし辛いもんだと、思うよ?」
苛立ち混じりに、言葉を返してしまう。
……無害、いてもいなくてもいい、それは世界に必要とされていないようで、自分の価値を肯定されていないようで、とても、悲しい評価だと、自分は思う。
■春日 真央 > 必須教養だからツッコミいなくちゃかなって。……まあ、思ったわけじゃないです。あたしが滑って悲しかったから求めてみただけです。
……恋のためなら頑張ってくれるかと思ったのに。あ、言っちゃった。
(大体同性と付け足された言葉に、惜しい、と指を鳴らす真似をするのだが、音はならない)
そんなもの、ですよ?有害より無害、いいじゃないですか?
あたしは、そういう扱いされる人のほうがいいなあって、思ってますけど。
(頸城のいらだちを見て取ったのか、気づいていないのか、目を細めて笑いながら視線を外す)
誰か、傷つけるよりいいものですよ。
■東雲七生 > だよな、同性……だよな、話してて楽だし……。
いや、別に異性と組んでも良いんだろうとは思うけど、俺は出来れば……って、だからコンビ組まねえっての!
(危なかった。
このまま漫才の話を続けていては本当に漫才させられかねない、と暑くも無いのに頬を一滴の汗が伝う。)
……んー。
(一転して何だか小難しい話を始めたなあ、と思いながら。
所在無さげに春日と頸城を見る。
なお、どっちかと言えば東雲もあまり目立ちたがらないたちだ。しかし頸城の言葉にも一理あると思う。
……結局何も言い出せずに静観することにした。)
■頸城 陸 > 「……それは、そうだけど、さ」
ちょっと落ち着こう。小さく深呼吸する。
誰かを傷つけるよりかは、何もしない方がいい。
自分も、その点に関しては異論は無い。
「……でもさ、それは、無害か有害か、ってだけの話でさ。……うーん、やっぱり有益な人、もいるわけで……それを外して話をするのは何か、さ、違うと思うんだ……」
うまく言葉がまとめる事ができていないと思う。ちゃんと、伝わっているだろうか。少し不安だ。
「……僕は、やっぱり、有益な人に、なりたかった」
ぽつり、消え入りそうな声で、そう呟いた。
■春日 真央 > えっと……体力わけよっか?
(ツッコミ疲れというか、声を出させ続けた原因の自覚はあるので、少々罪悪感を覚え、漫才の話はとりあえず置き、ジュースでも勧めるような軽い口調で東雲に問いかける)
「有益な人」は、誰かがなってくれればいいなあって思います。全部の人が、そうである必要ないですし。
(うつむき、顔を地面に向けてしまって笑みを浮かべて顔を上げ、再び視線を頚城に向けて)
頚城…くんは、責任感が強いんですね。
(消え入りそうな呟きに、困ったように眉を下げ、笑う)
■東雲七生 > えっ、あー、大丈夫。
一応体力には自信あるし、最大値も、回復速度も。
(伊達に暇さえあれば走ってるわけじゃねえよ、と笑いながら首を振る。
あくまで一時的な疲労感にしか過ぎなかったようだ。)
んー、よく分かんねえけどさ。
有益かどうかなんて、それこそ人の数だけ判断の基準が違いそうなもんだし。
……んー、上手く言えねえけどさあ。
たとえ他の奴が地味だとか言ってても、俺のダチなんだから、俺にとっちゃ充分有益だぜ?
(前に学校で助けて貰ってるしな、と屈託のない笑みを頸城へ向ける。)
■頸城 陸 > 「……僕も、そんな風に、考えられたら楽なのかな」
春日の言葉に、少し俯いて。
そう言う生き方ができれば、きっと楽になれるのだろう。
「……責任感が強いとか、そんなんじゃないよ」
小さく、首を横にふる。
ただ、わがままで、自分勝手なだけなのだ。
頼りにされたい、かまって欲しい、それだけ。
「……!」
東雲の言葉に、軽く硬直する。
「……あ、、ありがと」
有益だと言われて、とても嬉しかった。
思わず、泣き出しそうになってしまう。
「あ、ご、ごめん……」
慌てて、腕で目をこする。
■春日 真央 > そっか。やっぱり元気が売り。
(頭の中に再び駆けまわる子犬の像が戻ってきたが、貼り付けたような笑顔にだけなり口には出さないで自分の中に押し込める)
楽…ですよ。きっと、全体が。
(目は少し遠くを見るよう、焦点がずれて)
「有益な人」って、戦って、背負う人でもあるから。なりたいっていうのは、責任を背負わなきゃって思ってるのかなって。
(聞こえる屈託のない言葉。頸城の目元が見られない。焦点のずれていた視線をそのまま外してしまって、見えるのは夜の色をした景色だけに。動いている気配は感じるけれど、二人の姿が見えないように)
……ごめんなさい。変なこと言いました。
■東雲七生 > うーわっ、何だよ。
泣くことないだろ、お前どんだけ寂しい生活送って来たんだよ……。
流石の俺でも若干引くわ。変な奴だなー。
(けらけら笑いながら頸城の肩を軽く叩く。)
春日も、なーに謝ってんだよ。
別に変な事とは思わねえよ、お前は思った事をそのまま口にしたんだろ?
別におだてるつもりでも茶化すつもりでも無く、あくまでそう思ったんだからそう言ったんだろ?
だったら、謝りこそしても卑下する事はねえって。なっ!
(少なくとも適当な気持ちで言った訳じゃなかったのだろう、と。
傍で聞いてただけの東雲には、無責任かもしれないがそう思えたのだ。
だから、頸城に対してと同様に、どこか子供じみた笑みをを春日にも向ける。)
■頸城 陸 > 「……そう、なのかな」
責任を背負う、だなんて考えたことも無かった。
だけど、そう思う人がいるのであればそうあるべきなのだろう。
「……いいよ、気にしなくて」
赤く晴らした目で、小さく笑う。
……もっとも、自分の笑顔は目を逸らした春日には見えていないのだが。
「……あはは、東雲くんの言うとおり、すっごい寂しい生活送ったからさ、僕。……ここでも寂しいままなのかな、ってずっと、思っててさ。そうじゃなかったら、ちょっと、嬉しくて……ご、ごめんね」
ばしばしと、肩を叩かれながら苦笑交じりに言葉を出して。
■春日 真央 > そう……なんですけど、言葉とか、物言いとか、気をつけろって、昔からよく言われてて。
あたしの考えは、あたしだけのもの、だから。
押し付けるみたいだったなって。
(やっぱり元気だ、と思うけれど、その元気さが心を軽くするようで、目を閉じそうに苦笑する。頸城の声に少し元気が戻ったようで、ちらと二人に視線向けては逸らして)
あたしは……そういう責任、誰かが負ってくれるんなら、いいなあって思って。
(月明かりでも、その色が見えてしまいそうで、視線を頚城に向け続けることができなくて、笑顔を見そこねてしまう)
(聞こえる二人の会話。そのやりとり。唇を噛んで、自分の胸の上をトントンと軽く叩く)
■東雲七生 > なるほどな、それでちょっとヒネた性格になっちゃった、と。
まあでも、せっかくこんな学校に来たんだし、いっそはっちゃけちまうのもアリだと思うけどな!
だって格好いい異能持ってんじゃんよ、お前さあ。
(謝んなよ、と頸城の肩を一際強く叩いた。)
春日も、別にそれで良いんじゃねえの。
よそよそしく譲り合いなんかしてるよりかさ、俺はこうなんだ私はこうなんだ、って言ってた方がよっぽどそいつの事が分かり易いぜ。
そんで失敗した時は、すぐ謝って許して貰えばいーじゃん。
それに、お前女子じゃん。
俺だって痛いのは嫌だしあんまり目立つこともしたくねーけど。
男に生まれついたんだから、何かあった時はお前の事くらい背負ってやれっからさ!
(東雲の言葉に裏も他意も無い。
ただそう思ったから、そう言っただけだった。)
■頸城 陸 > 「……あー、それもいいのかな」
変わり者揃いの学校なんだ。一人、凡人が変わり者になっても問題ないのかもしれない。
いや、でも
「……このままの方が、個性なのかな」
逆に凡人の方が需要あるのかもも知れない。多分。
「あー、あれ……ね」
ばしん、と強く肩を叩かれる。
カッコイイと、彼が言ってくれた自分の異能。
いまだにうまく制御することができない力。
……誰かの害にしかなれない異能。
だけど。
「……あれも、うまく使えるように頑張ってるんだ」
使いこなせれば、きっと誰かの益になれるだろうから。
「……そ、っか」
責任を負いたくない、無害でいたい、そういう生き方は自分にはよく解らない。
だから、力にはなれないのだろう。
……黙るしか、無かった。
■春日 真央 > ……失敗、多かったから、自分はこうって言うの、苦手…なつもり、なんですけどね。
(へにゃっと眉が下がりっぱなしで笑い、髪の分け目を掻く)
女子かあ……今、「男の子っていいなあ」とか言うべきかなあって思ってるとこで、はい。
(混ぜっ返すように笑いながら言って、やっと視線を二人へ)
重いですよ、あたし。
(その主張は、眉間に力がこもった真顔で、やけに重々しく)
かっこいい異能なら、見てみたいなあって思います。
あたし、あんまりビジュアルに訴える異能じゃないんで。
(見そこねた笑みを返すよう、笑顔で頚城にそう告げる)
今日はそろそろ戻ろうと思うんで、また、今度に。
■東雲七生 > ま、お前のやりたいようにやれよ!
悩んだって何も変わんねえからな、だったらいっそ考える前に動いちまえば何かしら結果は出るもんだろ!
ふーん、そうなのか。
まあでも、アレはかなりカッコ良かったぜ!何て言うか、変身ヒーローみたいでさ!
俺もああいう感じの異能だったら、良かったんだけどな……。
(はぁ、と短く息を吐いて軽く肩を竦める。
それでも最近は自分の異能もまあ悪くないと思えたこともあったのだった。)
そっか、春日重いのか……。
うーん、それだとどうだろうなぁ。俺腕力そんな無いんだよな……。
(結構死活問題だな、と腕組みして悩み始める。
別に本人を物理的に背負う必要はまったくないし、そんな状態になったら色んな緊張が東雲を襲うのだが。)
よぉーし、それじゃあ今度また頸城の異能見せて貰おうぜ!
じゃあな春日!暗いし気を付けて帰れよー!
■頸城 陸 > 「……うん。頑張ってみるよ」
そう言って、心から嬉しそうに笑う。
「……使ってる最中、ちょっと乱暴になっちゃうんだよねー……。前はきっちり敵がいたから良かったけど」
……言って、小さく安堵の息を吐く。
「……東雲くん、そういう問題じゃないと思うよ」
盛大にため息を吐く。この少年、自分の想像以上にその辺りは疎いのかもしれない。
「……あー、いいけど、でも怪我させちゃうかも」
演習場とかで見せたほうが良いのかも知れないな、と考えて。
異能を使っている最中は、割りと怒りとかに任せて暴れることも多いから、安全な場所で見せたほうがいいだろう。
春日の言葉携帯端末を取り出し、時間を確認する。
……結構、長居してしまった。
「……あ、僕も、そろそろ戻らないと」
■春日 真央 > や、そこ、重そうに見えないとかフォローするとこじゃ。
(真剣に悩まれて、つい、じとりと半眼になった。
無意識に、スカートの上から足をさする)
怪我、ですか。
まあ多少でしたら。治りますし。
(頸城の異能について全く知らない少女は不思議そうに瞬きをし、首をかしげるが、怪我については気安く請け合い)
でも周りに被害出ると行けないから、広くて安全なとこがいいですね。
(広範囲に影響をおよぼすものを想像し、聞こえぬ内心と同じことを口に出し、ふむと頷いた)
うん、それじゃ。
東雲くんも、風邪ひかないよう気をつけて。
頚城くんも、帰る?
(二人の横をすり抜けるように歩いて、振り返る。
女子寮の方向に行く自分と同じ方向かはわからないので、特に同道を誘うことはしないけれど、何度か足を止め、振り返り、追いつこうとするなら追いつける速度で、石段を下っていく)
ご案内:「常世神社」から春日 真央さんが去りました。
■東雲七生 > おうっ、がんばれよっ!
なるほどな、気分が高揚する、最高にハイってやつか。
怪我とかに関しちゃ、俺が何とかするしさ。まあ、それまでにちょっとでも制御の腕を上げとくに越したことはねえな。
(うーん、と少し真剣に考える。
まあ演習場や訓練施設なら他に被害も出ないだろう、と。)
え?あ、……だって実際俺あんまり腕力ねえしさー!
これでも一応筋トレはしてるんだぜ?ホント!マジで!
(慌てた様子で自己弁護するが、やっぱりどっかズレている。)
おう、頸城も帰るのか。気を付けてな!
じゃーな二人とも、またなー!
(大きく手を振りながら、去って行く二人を見送るだろう。)
■頸城 陸 > 「……それじゃ」
去っていった少女に、ひらひらと手を振って。
「……うん、じゃあ、元気でね。また、学校で!」
大きく手を振って、少女に続いて石段を下っていく。
ご案内:「常世神社」から頸城 陸さんが去りました。
■東雲七生 > ……はふぅー。
なーんかどっと疲れたっつーか、何か滅茶苦茶喋った気がすんだけど。
(二人が去って静寂が戻った常世神社。
一人残った東雲は大きく息を吐いて、そのままその場に腰を下ろした。
研究区からランニングして来て、そのまま立ち話&ツッコミ連打は結構精神的にキツかったようだ。)
ご案内:「常世神社」に蒼穹さんが現れました。
■蒼穹 > (腐ったとはいえ邪神の一柱が神社に行くってなんだそれ。そんなツッコミを軽くスルーしながら、階段も魔術でスルーしてそれはそれは悠長に神社にやってきた。散歩がメイン。それから、この世界で祀られる神とは一体…?とまぁ、それにそこまで興味はないが、もうすぐお祭りだろうし、その下見も兼ねて。)
ん…?あれ。
(道なりに階段から歩いて行けば、間もなく赤い髪に幼げな可愛らしいと言って間違いのない知り合いがすぐ目につく。)
やっほー、東雲君、こんばんは。ひっさしぶりー。
あっれー…どうかした?
(手を振って近寄って行けば、座り込んでいる彼の表情が見える。あからさまに疲れていた。)
■東雲七生 > んぁ?
おー、蒼穹!ひさしぶりー!
(多少疲れの色は見せていたが、呑気に夜空を眺めていた東雲は近寄ってくる影に振り返るとぱぁっと笑みを浮かべた。
久しく顔を合せていなかった知人と顔を合せられたのはやっぱり嬉しいようだ。)
いや、ちょっと休憩中っ。
ランニングして、そのまま長い事立ち話してちょっと疲れたからさ。帰りの分の体力回復中ー。
■蒼穹 > ああー、成程ねー。
そっかそっか。それは疲れるだろうね、あー…疲れちゃってたかー…。
(互いに向け合う幼げにして無邪気な笑みであった。しかし、疲れて居ると聞けば何となく残念そうな表情になった。)
もし良かったら今からお食事にー、とか思ってたんだけどさ。
疲労と時間を考えたらまた今度になりそうかな?
とまぁ、久しぶりだけど、あれから何かあった?
(世間話でもしようかと幾つか話題を振れば、彼の近くにひょこんと腰を落とした。)
■東雲七生 > あー、流石に今からはちっときついなー。
それに夜は俺あんまり食わない事にしてるからさー。
(少し惜しい事をしたな、と思いつつ苦笑する。
せっかくの女の子からのお誘いなのに、と先程話していた二人が居たら言うだろうか、なんて考えたりもしている。)
あれから?
えーと……なんか斬られそうになったり、拉致されそうになったりしたけど、
んまあ今見ての通りぴんぴんしてるから、特にこれと言って何かあったってわけでもねえかな!
(笑いながらそんな事を言う。
今が無事なら大体何事も無い。そんな精神だった。)
■蒼穹 > ああー、そうだね、この時間に食べたら流石に太ったりよくなさそうかも。
んじゃ、また今度ね。
(割とこういうことに関しては律儀なのだろうか。おっけーおっけーと頷いて。)
おいおい。冗談じゃないね。
さっすがにこの島危ないからって凄い危ない目に遭ってるじゃん。
(彼の精神の持ち方にびしりとツッコミを入れながら。落第街やらに踏み出せば流石に文句も言えまいが。)
あのさあ、もしかして、何だけど、斬られそうになったってあれ?辻斬りで有名な。
(そういえば、一度だけ最初に見たが、あれから随分暴れていると聞く。風紀委員の情報網からも伝わってきているが、誰彼かまわず剣を振るうことで一部では割と有名。)
■東雲七生 > そうなんだよなあ。背は伸ばしてえけど、太りたくはないからな。
おう、また今度!出来れば学校帰りとかが良いな!
(にこにこと機嫌よさげに笑みを浮かべたまま頷いた。)
そうかあ?
まあでも、結果的に無事なんだし良いじゃんか。結果オーライってやつ!
てか意外だな、蒼穹がそんな事気に掛けるなんて。
(実際落第街で起きた事なので文句を言う道理も無いのだ。
流石にそれは言わないでおいた。友人に怒られたくはないし、呆れられたくもない。)
有名かどうかはよく知らねえけど、女の辻斬りだったぜ?
まあ、その時は俺の代わりに相手取った奴が居たんだけどさ。
(風紀委員の内情なんか全く分からないし、あんまりキナ臭い情報は耳に入れない様な生活をしていた。
有名かどうかなんて、知る由も無い。)
■蒼穹 > そう、…あ、そういえば一応学年同じだったよね。
んじゃ、今度正門の前で待ち合わせとかしよっか?お互いが同じ時間で授業が終わるタイミングでって感じで。
…連絡先交換しとく?
(とか言って、妙に青色な己らしいといえば己らしいカラーリングの端末を取り出して。)
ま、無事なら結構。
あっはは。お友達失って悲しむのは人間だけじゃあないのさ。
一人ってさー…寂しいよ?
(いつになく神妙で、影を落とした表情で恰も寂し気であるかのような口振りで語った。)
…ああうん、十中八九あれだね。今はしーしゅあん?とか名乗ってたっけ。
黒い巫女装束だって聞いた。
ああ…そっか、なら良かった。って、その人がどうなったかは知らないけどもね。
まー…と・に・か・く。危ない事に顔だして勝手に死なないでね。
一応私には借りもあるんだし、さ?
(もし、話中の人斬り女が彼の言う人物と己の言う人物と同じなら、その女の行動軌跡からも考えて、彼が落第街に行ったことがばれるわけだが。押しつけがましい言葉だとは分かっているのだけれど、死んでしまわれて悲しむ人には他にもいるだろう。己はもとより、少なくとも、彼が先輩って呼んでた人だとかもそうだろうし。)
あ、それはそうと…花火とかどうよ?
今度の夜、浜辺でやろっか、おとちゃん…っていうか、音音ちゃんとそういう話したんだけども。良かったら来る?
(そういって、共通の友人である彼に御誘いを後付。)
■東雲七生 > だよな、確か。ていうかお前まともに授業受けてんの?
待ち合わせする分には良いけどさ、あんまり人目につかない……いや、無理か。
連絡先……悪い、今端末持ってないわ。ランニング中は落とすの嫌だし持ち歩かない事にしてんだよ。
(軽く肩を竦めた後、申し訳なさそうに眉尻を下げた。
制服の時は持ってんだけどなー、と決まりの悪そうに頭を掻く。)
うー……それは、まあ、分かるけどさ。
でもほら、蒼穹もいい加減友達増えてきたろ?
俺が居なくなったくらいで一人になったりなんかしないだろ。
(大袈裟だなあ、と笑いながらひらひらと手を振る。
しかし相手の表情を直視できないのか、さりげなく視線を逸らした。)
その人っつーか、まあ、人じゃなかったし、そいつとも石蒜とも昨日会ったんだけどさ……。
はーいはい、俺だってそうそう死ぬ気は無いから、ヤバくなったら逃げるよ。大丈夫、心配すんなって。
(案の定説教染みた話になってしまった。
分かった分かった、と繰り返して話を遮ろうとする。)
花火?
音音……センパイと? あ、あー……いやあ、俺は遠慮しとこうかな。
(苦笑しつつ首を横に振った。
件の先輩とも、彼女の指名手配が解けてからも顔を合せていなかった。)
■蒼穹 > …おやばれたか。まぁまぁ受けてるよ。まぁまぁね。
(悪びれない笑顔。因みにお察しの通りサボり魔である己はまともに授業を受けているかと言われればそうでもない。)
…ん?なにさー、恥ずかしいのー?
ふぅん、そっか。確かに落としたらいやだよね、あれ。
(彼が携行を嫌がる本来の理由などいざ知らずに。あらら、と残念そうにも仕方ない仕方ないと同調した。)
友達は…まぁまぁだよ。っていうかあんまりかなー…。
中々お友達も増えずにって所だよ。こう、狭く深くって感じかな。深いかも分かんないけど。
でもま、寂しくなるっていうのは事実だよ。
ああ…やっぱり。…じゃあ、案の定危ないとこに行ったんだね?
"居なくなる"とか"ヤバくなったら"って前提で話をするな。
それとも、そんなにキミは危険な目に遭ってまでしなきゃなんないことがあったの?
(説教な風でもでもあれば、さっきの表情も何処となく残ったちょっと怒った様な風でもあり。彼の静止を押し切りつつ、立ち上がればむっとしたような顔で目を逸らした彼の方を右手の人差し指で差した。勿論、正統な弁論があるなら引き下がるつもりなのだが、何時もならず真剣で、何時もならぬ歯がゆさがある。たまたま無事だったから良かったものをと、お節介であると分かりながらも食い下がるのはどうしてか、己でも分からないが。)
ふーん?何でさ。それこそ寂しいなぁ。
あと一人男の人が来るかもしれないらしいしー。
(ここでもまた、食い下がった。その男の人即ち音音の恋人…、このままでは己の立ち位置が無くなる…!!等と心中で切羽詰まった独り言。)
■東雲七生 > だろ。まったく、とんだ破壊神が居たもんだぜ。
(そもそも破壊神なら学校に通わなくても良いんじゃないだろうか、という疑問はとっくに考えないことにしている。)
いや、そりゃ恥ずかしいに決まってんだろ!
中身はちょっとアレな破壊神とはいえ、見た目は普通に女子なんだからさ!
……そういうわけだから、まあいいか。正門前で待ってりゃ良いんだろ?俺が先なら待ってるよ。お前が先だったら待ってろよな。
(ぴっ、と蒼穹に人差し指つきつけ一方的に宣言する。)
うーあー……。
しなきゃなんないか、って言われるとちょっと分かんねえけど……俺だって別に興味本位で行ったわけでも無いし……。
と、とにかく!お前を一人にはしねえよ、それで良いんだろ!?
(ほとんど幽霊の癖にやたら風紀委員めいた事を言うなあ、と軽く辟易としつつ。
両手を挙げて降参の意を表しつつも、どうしてここまで言われなきゃならないのか少しだけ納得がいかなかった。
ちらりと蒼穹の顔を盗み見れば、彼女自身ここまでこだわる理由も分かってなさそうであった。)
気まずいだろ。色々と。
他に男も来るって言うんなら尚更な!良いだろ別に、三人で花火するか、他を当たってくれよ。
(夜はランニングあるから、とにべもなく断る。どうしてこんなに頑なに拒むのか、東雲自身も分からなかったが。)
■蒼穹 > そりゃあね。私は破壊神っ。
時に隕石であり地震でありブラックホールでもあれば、学校においては嵐のような存在なんだよ。
(嵐のようにやって来て嵐のように去って行く。とでも言いたい様だ。ばさりと蒼い髪を薙いで格好つけたしたり顔。まぁ間違いではない。)
おいおいー、可愛い事をいうじゃあないか東雲君。若いね。
(悪戯心をたっぷりと搭載したにやけ顔で述べてみる。)
あっはは。でもまぁ、何だかんだで正門前なのね。
はいはい、了解了解っと。
(こくんと頷いてひらひら手を振った。)
何かあったなら言いなよ。ちゃんと理由があったならさ、もう私も何も言わない。
…おっけー。それでいいんだよ。
はー、全く。以来会わないって思ってたらそういう…。
(破壊神でありながら、失いたくないという実に矛盾に溢れた思考が漏れた。矛盾であるが故に自身もこうしてこだわる理由が分からないけれど。けれどもその一言が聞けたなら、いい意味で脱力して安心したように一息吐く。少なくとも、知らない間にお友達が死んだと聞いて嬉しくなる輩は種族を越えて何処にも絶対に居ないだろう。)
いやうん。分かる分かる。
分かるからこそ私の気持ちにもなれっ!すっげー気まずいんだよっ!
ちくしょーっ!
(引き下がる気はなさそうである。強引に丸め込もうとしたのだが…。)
は、花火綺麗だよー?東雲くーん。夜の海も綺麗だよー…。
(方向転換。そっちでも御誘いをしつつ。)
■東雲七生 > はいはい、破壊神破壊神。
自分で言ってて虚しくなんねーのかそれ。
(だから友達出来ねえんじゃねえの、と思っても口にはしなかった。
言ったらそれはそれで面倒臭そうだったから。)
う、うっせー!
ああもう、なんで俺の周りの人外はこんなのばっかりだよ……。
(人の事からかうな!と大声を上げた。
人ならざる者には昨日も散々からかわれていた。)
了解したなら良し。
具体的な日時はまたそのうちな。
(これと言って特に用がある日があるわけでも無かったが。)
だから別に怪我とか何もしてないってのにさあ。
何だよ、なんか保護者みてーだなあ蒼穹。お前は俺の母ちゃんかっ。
あ、どっちかと言えば見た目からして姉ちゃんか。
(そんな事をのたまいながらも、笑みを浮かべる。
初対面の印象からだいぶ変わったこの破壊神に、腐れ縁とも呼べそうな確かな絆を感じつつあった。)
お前が気まずいのは知らんっつーの!先に話をつけたのはお前だろッ!
だから他の奴誘えって!良い機会じゃねえか!
……つーかお前、何て言うか、人を乗せるのホント下手だな。
(そんな誘いで誰が行くかっつの、とますます意固地になって行く。)
■蒼穹 > んんー…何故だ。東雲君が冷たい。ノってよそこは。
…あっ!
ねぇねぇこの神社ぶっ壊して良いかな。そしたら多少は私を敬ってくれる?
(絶対に崇めません。尚、こんな態度をとるのは何だかんだ気がしれている彼であるし、ツッコミ役っぽさが感じられる故でもある。行ったら言ったで面倒くさいことになりそうという予感は正しいが。思いついたようにそんな冗談を言うのだった。)
おやおや、人外とは酷い言いようだね。まぁ実際人じゃないんだけども。
っていうか人外のお友達他にもいるのね…流石だなぁ東雲君は。
(ごめんごめん、と半笑いで両手を上下して降伏サインを返して。こんな静かな夜、静かな場所だからこそ大きな声でふざけられるというもの。何だかんだ言いつつ降伏する気はまるでなさそうだが、楽しそうに笑うのだった。)
んー了解。って端末ないからまたこうやって会うことがないとだけど、ま、その内ね。
なんていうかさあ、
フレーズまんまで返して悪いけど、キミの周りの人外がこんなのばっかりなように、
私の周りの人間もキミに似て無茶する人が居るからね。
怪我してないから、怪我しても直せばいいから、死ななきゃいいからって。
人間は脆いよ?吃驚するほど簡単に壊れちゃう。
だからそういう意味でも心配はするんだよね、逆に心配しない薄情者になり下がるって言うの、私はやだなぁ。
これだけ生きてるんだしそりゃ保護者になる経験もあるだろうさ。
それを差し引いても東雲君は弟としてあれる要素を存分に含んでいる、とは思う。
私がお姉ちゃんになれるかは知らなーい。
(さり気に自身の年齢をサバ読んでる可能性をほのめかす発言をしながらも。こうやってツッコミながらも、幼げにも笑みを浮かべる彼はきっと満更ではないのだろうと推し図る。口ではたまに真面目な事を言ったり、適当な事も言ったりするが、それは楽しそうに述べるのだった。)
さっきも言った様に互いに知り合ってる人が少ないんだよっっ!!
おっけー。分かった。
行かないとぶっ壊すから行こうか東雲君。
…どうかな、これ完璧でしょ。
(脅しに走った腐りきった破壊神がここに顕現した。何を壊すとは言ってない。もし姉になったなら、姉と言う立場を利用して悪逆の限りを尽くすのだろうか。くく、と小物臭漂う悪者めいた笑みを溢して口の端を上げた。)
■東雲七生 > 元からこんな感じだったろー。
何言ってんだよ!
ここは俺のダチもよく来るんだから、そいつにも迷惑掛かるしダメに決まってんだろ!
(もっとマシな冗談言えよ、と腰に手を当てて頬膨らませる。精一杯の怒ってるアピールだ。)
ん、だって他に言い様が無いし、事実だから良いじゃん。まあ、気に障ったんならもう言わないよ。
何が流石なのか分からないし、ダチっつーか、何だろうな……何だか知らないけど、懐かれ……た?
(実際どうなんだろう、と思いながら首を傾げる。
友達になった覚えはないが、よく考えてみたら今まで明確に宣言して友達になった相手などそうそう居ない。)
うぐぐ……
はいはい、分かった分かったから!
んもう、何だって破壊神にそこまで自分の身の安全を第一にしろなんて言われなきゃならないのさ……。
んー、そうかなぁ。弟かあ。兄ちゃんも姉ちゃんも居ないからいまいちどんなもんか想像できねえけどさ。
蒼穹は……見た目だけで、確かに姉ちゃんって感じじゃねえよな。
(少なくとも子犬よりはマシだな、と呟く。
そして楽しそうな蒼穹の様子を見て、東雲も楽しくなってきていた。
やっぱり人が楽しそうにしているのは自分も楽しくなって良いな、と心で呟く。)
だったら、ほら新しい出会いに期待するとか良いじゃん!
だから何ですぐそうやってもの壊そうとするの!!ってまあ、破壊神だからか……。
何か壊したらもう口きいてやんないからなっ!?
(そっちがその気なら、と東雲に出来そうなもので最大級と思われる嫌がらせを告げる。
何故それが効果的だと思ったのかは、東雲自信よく分からない。)
……っと、そろそろ帰る頃合いかなあ。
だいぶ体力も回復したしさ。
■蒼穹 > 知ってる。でも冷たい。酷い。
ほうほう、やっぱりお友達が多いのねー、
はいはい、分かってますって。大丈夫だよ。分かってる分かってる。
(ピースサインをしながら悪戯に満ちた笑み浮かべる。うん、やっぱり若いなぁと心中にて溢して。)
いやいや。まぁいいさ。キミらから見りゃ事実そうなんだしね。
日本人からみたら外国の人は外人って呼ばれてたらしいけど、今じゃ順番入れ替えて人外ってね。
…ふぅん。え、なにそれペット?
(なつかれた、という言い方からしては邪推する他ないのだった。)
破壊神だろうが何だろうがお友達は大事にしなきゃいけないでしょーが。
ん?それとももうちょっとクールに振る舞った方が良い?出来るけど。
(一応破壊神とて神を名乗っている手前嘘ではないのだが、どうにも、フレンドリーに振る舞いすぎるのも考え物なのだろうかと懸念する。)
おや、見た目だけならお姉ちゃんかい?
あっはは。ならそうだね、付け加えてクールなお姉ちゃんっぽく振る舞った方が良いかな。
出来るけど。
(因みにこれも嘘ではない。嘘ではないが、印象が凄く変わりそうである。だがまぁ、そんな風に振る舞って彼の反応を見るのもそれはそれで楽しそうだと、そんな楽し気な表情は変わらぬまま思考を巡らせた。)
おいおい。冗談じゃない。
はー、分かった分かった、壊さない壊さない。
壊さないから来てよー。割と楽しみにしてたんだよ?
(壊さないよ、との意思表示を見せんばかりに腰をまた彼の横に落ち着けて。暫く彼を見ずに夜空を眺む。)
御願いっ。
(ここぞというタイミングで彼の方に向き直って両手を合わせた。柄ではないが小さく頭を下げて。いつかの状況とはまるで逆だなぁ、なんて内心感慨深くありつつも、未だに諦めはしない様子。)
あ、そっか。結構暗いし、送ってこうか?
なーんてね。
(暗闇の広がる、木々に上を覆われた階段に一瞥を遣りながら。)
■東雲七生 > んなこと言われてもなー
多い……のか?
大体一度顔見て何度か話すりゃ大体友達みたいなとこあるからなー。
(そういう意味じゃ多いのかもな、とクスっと笑みを浮かべた。)
うん、まぁ、そうなんだけど。
人外が外人から来てるのかは知らねえけど、他にどういえば良いのかも分からねえしさ。
……いや、ペットとかじゃなくて…実際なんなのか俺にも分からないんだけど。
(困った様に頬を掻く。
何と表現すればいいのだろうか、しかし詳しい説明をすれば余計に話がややこしくなる気がした。)
それならもうちょっと頑張って友達増やせよっ!
クールとかそういう事じゃなくてな!?てか不気味だからやめてくれよ?
(そもそも破壊神にクールというイメージは無かった。
あくまで東雲には、なのでもしかしたらクールな破壊神も居るのかもしれないが。)
だからクールはもう良いっての!
どう振る舞われても実感わかねえと思うし、蒼穹は蒼穹だろ。
(ふん、と鼻を鳴らして腕を組んだ。何だかからかわれて遊ばれている気がする。
一昨日昨日今日とちょっと勘が鋭くなっていた。)
分かればよろしい。
……けど少し考えさせてくれよ。心の整理がまだついてないんだ。
多分、先輩と顔合せたら俺……、うん。
(果たして冷静に居られるだろうか。
急に居なくなられてどれだけ心配したか、それをぶつけずに居られるだろうか。
事が全て済んでもなお、少年の内には澱の様な感情が残っていた。
その澱は陰となって東雲の表情を曇らせる。)
……考えとく。
(頼まれれば小さな声でそう返し、ゆっくりと立ち上がった。)
お前に送って貰うほどひ弱じゃねーよっ。
……わざわざ他所の神社に来たって事は何か気になる事でもあったんだろ?そっち行けよ。
(軽く肩を竦め、苦笑を浮かべたまま石段へと歩き出す。)
■蒼穹 > ま、そういう人だっていうのは知ってるさ。
でもねー、破壊神様も格好つけないとやってらんないんだ。
東雲君は良い性格だからね…見ずとも友達が多そうだなーってのは分かるよ。
(どういう意味でも、と付け足さんばかりに頷き。)
ま、好きに呼んでよ。他に…異邦人なり異界人って言えばいいんじゃないかな?
ん?…ペットじゃないのか。じゃあなんだろう。
なついてるんでしょ?
(はてはてと首を傾げるもその実態は全く分からない。)
頑張り過ぎるって辛いのさー。っていうか友達は増やすものじゃない、増えるものだよ。
(きりりとしたり顔をする。そう言う己は勝手に増えると思いながら増えなかった悲しいヤツなのだがそれはさておき。)
元々私はクールだったんだよ。とか言ってみたり。
「ふふ…壊れちゃったわ。」とかの方が良い?え?…不気味?…そう。
(無駄に秀逸な演技力をここぞとばかりに見せるのだった。神も色々と居る。破壊神を名乗りながら破壊のはの字も見せない怠慢者から、色々と。)
あーそう。クールは良いって事はお姉ちゃんは残しとけって事?
あっはは。そうだね、確かに。んじゃま、私は私として振る舞うさ。元からそのつもりだし。
(原点に回帰した。己の在り方を軽口で歪めるのは良くないだろうし、今更振る舞いを変えたところで彼の言う通り不気味でしかないのだろうから。)
…ああ、そう。そうだね。
私は普通に偶然に再開したんだけど、ね。…そっか。そうだよね。
改めて、会うって分かってて顔を合わせるには心構えもいるだろうし。
リア充爆発しろーーーっ!!!って、笑顔で出迎えてあげてよ。
ま…事はそう単純な考えで済む話でもないだろうけどさ。
(彼の内に秘める感情に気付いているかどうかは分からないが、相も変らぬ前向きで明るい考えだった。)
ああ、あと、何だかんだで直接おとちゃんを手助けできなくってごめんね。
一応間接的には…って、言い訳しちゃああれだしさ。
ま、二人そろった時にでも改めて謝っときたいなって…ね。
(己も思う所はあった。)
朗報お待ちしてるね。
(立ち上がった彼の背に間髪入れず即座に返答。それから。)
あっはは。そっか、怪我しないでね。
ん、それじゃ、またね。
私はキミの言う通り、そっちへ行くことにするさ。ま、ただの散歩ってとこだけど。
(己も、一足遅れて立ち上がれば、彼に向けているかどうかも覚束ない角度で、それでも手を振って。神社のどこへやらへ歩き出す。間もなく、仄明るい日が見える。どれだけ話していたろうか。久々に話せて、とても楽しかったものだ、と満ち足りた様相で。そのまま何もなければ、互いに物理的に目視出来ない距離を隔てることになるだろうか。)
ご案内:「常世神社」に久我山 千里さんが現れました。
■久我山 千里 > 「ふわわわわわ、あーねむ」
眠い目をこすりながら、石段をのぼってゆく。
昨晩はWikipe○iaめぐりに時間を取られてしまい、
いつもより2時間も遅く寝ることとなったが、
日課である常世神社での素引きの修練をさぼるわけにはかない
「はー、なんでWikiって次から次へとリンクへ飛んじゃうんだろうねぇ・・・」
たしか昨晩はパンジャンドラムとはどんな打楽器なのか調べようとして、
第一次世界大戦の珍兵器めぐりツアーとなってしまったのだった
(Wik○pediaあるある)
そんなことを考えつつ、ほとんど無意識での行動であったためか、
いつもなら気づく距離での気配察知に遅れが生じた
「・・・・っ(誰か、降りてくる!?)」
大鳥居へ続く石段も中ほどに差し掛かろうというところ、
踵を返すにはあまりにも不自然すぎる。
「(平常心、平常心、平常心、にっこり、おはようございます、これで、よし)」
愛用の弓を両手でぎゅっとにぎりしめながら、
それまでとあからさまに違うペースで石段を登り始める
■東雲七生 > 多い、のかなあ。
大体何人以上いたら多い、とかそういう規定があるわけでもないしさ。
そっか、異邦人とか……異邦人か。それも元々外国人って意味だっけ。
まあ、何だ。そのうち一緒に居る時にでも会えるんじゃねえのかなあ。
(それはそれで、何か面倒臭そう、と思ったが口を噤む。)
はいはいはいはい。頑張ってから言えよなそういうことは。
元々クールってのも、まあいつの話か分かったもんじゃねえしな。
とりあえず、蒼穹は蒼穹だ。うん。俺にはそれで充分。
(満足げに肯いて、いつもの、日輪の様な笑みを浮かべる。)
うん、まあ……そんなに期待しないで待っててくれよ。
何かそう言ってる間に夏終わっちゃいそうだけどなー!
(そんな事を笑って言いながら、石段を降りはじめて──)
■東雲七生 > ……あれ。
(こんな時間に石段を登ってくる人影に気が付いた。
珍しいのかどうかは、普段こんな時間まで居ないから分からなかったが、弓を持っているところを見ると稽古にでも来たのだろうかと見当をつける。)
よっす、おはよーっす!
(すれ違う数段前。
元気よく挨拶をし、そのまま軽い足取りで石段を下りて行った。
そしてそのまま朝日と共に走って家まで戻るのだった。)
ご案内:「常世神社」から東雲七生さんが去りました。
■蒼穹 > …?
(誰かこっちに登ってくる?そんな気がした。)
そうそう…どっちから見ても、今は外国人が外界人かの違いってだけで、どっちでも問題ないだろうさ。
はぁ、まったくもう、適当だねぇ。
(それ以上言わなかったのは幸いだったのかもしれない。)
あっはは。そうだね。私は私さ。
(なら良いさ、と晴れやかな笑みに、屈託のない笑みを返して。)
そういう事。…ま、また会えることを期待してるよ。
期待しないでーとか、先延ばし先延ばしーとか怒るからね。絶対だよ。
じゃーね、御疲れ様ー。
(去って行く彼に手を振って、見送った。)
■久我山 千里 > 「お、おはようごじゃいまふ!」
すれちがいながら、挨拶をしようとして盛大に噛んだ。
ああもうはずかしいなあと独り言ちながら、
ぎくりと
石段を登る足が止まる
「ふたり、いたんだ・・・」
■蒼穹 > (さて、とは言ったものの本当に散歩しに来ただけだし。自動販売機でジュースでも買って少しふらついてからから帰ろうかと歩き出した。石段を登る気配が無くなれば、そちらに向いた足を止めて。)
…ん?あ、おはようございまーす。
(あからさまに弓道部っぽい人が見えた。一体ここに何用だろうか、巫女の派生か何かかと思いつつも、ご挨拶を遣れば止めた足を再度自動販売機へと。)
■久我山 千里 > 千里の「人見知り」というレベルを軽く超えた対人恐怖症は
「常世」に来る前の学園における経験に起因する。
それは未だ彼女の奥底に根深く残っている。
今日とて、人が少ないであろう時間帯、場所を厳選したつもりだった。
しかし、ここは常世学園
それまでの経験は割と通用しないのが、「常世」であろう。
「(平常心、平常心、平常心、にっこり、おはようございます、これで、よし)」
先ほど盛大に失敗したはずの、自己暗示ふたたび
今度は失敗しないぞとなぜか石段を駆け上がりはじめーーー
最上段で豪快に気躓き、初対面の御仁のまえでいきなり顔面スライディングをすることとなった。
■久我山 千里 > 「あつつ、お、おはようございまふ・・・・」
見上げると、あおいあおい人の姿。
どちらかというと鈍い千里でも、目の前の少女が人の世ならざる存在であることは
容易に感じ取ることができた。
「・・・・(きれいな髪のいろ・・・)」
転んでも手放さなかった弓を抱きしめながら、そう、ぼうっと見とれてしまった。
■蒼穹 > (豪快に階段を駆け上がったと思えば。)
(豪快に顔面から滑った。地面は石。まぁ痛いに違いないだろう。肝心の挨拶を交わすこともなくば、どうしたものだろうかと引き下がる。とりあえず、見なかったことにするべきかと思い自動販売機のほうに足を再び向けたわけだが…起き上がった?)
ん、うん。おはよ。大丈夫?
(ようやっと挨拶を交わしたと思えば、何だか結構な視線を感じる。)
え、えと…どうかした?
(さて、何かあったろうかと首を傾げる。当人も自慢の髪だが初対面ともなれば、若干反応に困っている風も伺える。)
■久我山 千里 > 「あ、はい!いえ!その・・・きれいだなぁって!おもって!」
初対面であることを忘れ、挙動不審さ満載で目を輝かせる。
「あの、ごめんなさい・・・大丈夫、です、ありがとう・・・」
そして目の前の少女と初対面であることを不意に思い出し、うつむいてしまう。
ぽたり、ぽたり
と、先ほどの顔面スライディングのせいか、赤い液体が1滴、2滴と地面に垂れる
■蒼穹 > ん、あっはは。どうもどうも。結構自慢の髪なんだよね。
(そう純粋に褒められて悪い気はしない。彼女がどういった過去を持ち、どういった為人かはしらないが、初対面であるからこその挙動不審さであり、それを訝しがったりはせず、ただただ嬉しそうに己の髪を撫で下ろすばかり。)
ん、なら結構。あー…顔怪我してない?
(嫌でも見える赤い飛沫。邪神であったとして、ティッシュの一枚でも出すのが一般市民としての礼儀だろうかとポケットをまさぐって、はい、とでも述べながら手渡そうと。弓を抱きしめているなら己が拭く、でも良さそうだが。)
■久我山 千里 > 初対面の少女に拒絶をされなかったことでほっと胸をなでおろす、
相手の厚意に気が付き、初めて自分の異変に気が付く。
「あ、ありがとうふぉざいまふ・・・」
差し出されたティッシュを手にし、地面に目を遣る
「あーあー、またころんじゃった・・・!!・・・」
地面に垂れた赤いそれが視界に入った途端、千里の視界が歪む
「あ、う・・・あ。。あ。。」
顔をしかめ、こめかみを押さえる
先ほどまで大事に抱えていた弓が地面に転がり、かくん、とこうべを垂れ
「・・・・・ふぅ」
深く息を吐くと、雰囲気が一変していた。
■蒼穹 > どういたしましてー。
(なんて言った矢先にまた転んだのか。随分ドジだが、もしかして厄介事に関わってしまったろうか。なんて思いながら一連の様相を見遣る。)
…ん?
(雰囲気が変わったのはいざ知らない。まぁ、落ち着いたのだろうか。多分そういう事なんだろう。)
で、もう大丈夫かい?私もちょいと散歩中でね。
(実際こちらも自動販売機に向かっていた手前だったわけで。ティッシュの一枚でも差し出したなら義理は果たしただろうと。)
■久我山 千里 > 「あ、お姉さん、お騒がせして申し訳ありません」
にっこり笑う
「はじめまして、僕はセンリ、久我山センリといいます。」
先ほどまで、薄目であった瞳がしっかりと開いている。
その左目は薄く蒼く光を放っていた。
地面に落ちたティッシュを拾い上げ、埃を払うと持ち主である少女へ差し出す
「そうでしたか、お散歩中に引き留めてしまって申し訳ありません・・・」
と、申し訳なさそうに目を伏せる。
■蒼穹 > …おや?
(明らかに態度が違う。まるで"人が変わった"みたいに。実際、それと似ている事が起きていたなど知る由もない。)
ああどうも、蒼穹《ソラ》って言うよ。苗字と名前の概念はない。
今後はセンリと呼ばせてもらおうかな。
(ティッシュを返されれば困った半笑い顔で、もう要らないから捨てといてよととやんわり告げる。先程のおどおどした様相がない、やっぱり人が変わったか?それとも。…と、探りを入れるのは控えよう。何があってもおかしくない辺鄙な島なのだから。破壊の神が現にこうして何食わぬ顔でうろついているのが皮肉ながら証拠でもある。)
あっはは。まぁいいさ、軽く遊びついでだったからね。
で、センリは?弓の練習かい?
(地面に転がった弓に一瞥を遣ってから問った。)
■久我山 千里 > (あまりにもそれまでと違う落ち着いた受け答え、
見れば背格好も、骨格すら一回り大きく見えるように感じる)
差し戻されたティッシュを大事そうに懐に仕舞いつつ、お辞儀をする。
「ソラさん・・・ですね、よろしくお願いいたします(ぺこり)」
「あ、弓は、姉さ、えーっと」
蒼穹からの問いに反応したものの、一瞬逡巡したのち
「それにしてもソラさんの光って蒼くて蒼くてとてもきれいですね、
姉さんが見とれるのもわかるなぁ・・・」
と、屈託ない笑顔でごまかそーとした。
■蒼穹 > こちらこそ。
(ほんのわずかながら小さく頭を下げて。)
…姉さん?
ああ、ね。…成程。
(大体、状況は把握した気がする。これって多分己でなくても分かった気がするのだが。2in1ってヤツだろうか。原理は知らないが明らかに別人なのだし、背格好さえ違うのなら、一つの器に二つ入っているのだろう。とは言え、そっちではなく弓の方を誤魔化すとは如何に。)
ま、さっきも言った様に一応は自慢の髪だからねー。
(これについてはやっぱり満更でもない。)
さて、私はちょいと散歩して帰んなきゃならないし、そろそろ朝明けて来たから失礼するよ。
それじゃ。
(間が悪い気もするが、ふらりと自動販売機へと向かって、ペットボトルを一本取れば、神社の何処へやらへと間もなく姿を消した。)
ご案内:「常世神社」から蒼穹さんが去りました。
■久我山 千里 > 「・・・・・・あはは(汗」
(ごまかせてないどころかいろいろと口を滑らせていることに気づき)
「っと、きょ、今日のところは失礼いたしますっ、また、どこかで(ぺこり)」
転がった弓を拾い上げ、深々と一礼すると踵を返し
先ほど折角のぼってきたであろう石段を駆け下りていく
去り際に一言、こう言い残して。
「姉さんに優しくしてくれてありがとうございます」
ご案内:「常世神社」から久我山 千里さんが去りました。