2015/07/22 のログ
トト > 「うん、あるだろうね、忘れている事がある、という事は律儀に覚えているのさ、僕はね
うん、そうだね、七生にそう言われると嬉しいよ、じゃああれだね、此処は七生にしか出来ない事をしてもらってもいいかな。」
ちょっとだけ遠くを見るようにしてから、もういいのかい?と呟いてペットボトルを受け取る

「んっぐ…  ぷはー!  温いね… あ、知ってるよ、それはツッコミ体質というやつだね
スゴイや七生、そんな能力もあるんだね、もうすっかり元気が出てきたみたいだ。」
そのまま躊躇いなく残っていた水を飲み干す、残念ながら間接云々とかいう知識はトトにはなかった
そんなマシンガンの如くツッコミを繰り出す彼の姿に、思わずぱちぱちと拍手を送った

「ちょっとまってね…うん、素材の質にもよるかな、後、僕の場合粘体か固体の形で作ることになると思うよ
後は、効力の元にできる液体を知れれば、それを模倣するから楽にはなるかな?基本、僕が知らないものはできないのさ
あ、後、僕は僕から離れたものは基本操れないから、食べたら何かする、みたいな効果のものになるかな。」
素直にルフスの質問に答える、別に嫌そうでもなく、ただ当然のものとしてすらすらと答えているように見える

東雲七生 > (トトにペットボトルを渡した後は、それがどうされるかは見届けずに。
 ただ撫で返されるままになっている。拒否したら凹まれそうだし。)

「カラ元気だけどな!
 それでトト、何だよその、俺にしか出来ない事ってのは?」
(怪訝そうな顔で隣の自称ゴーレムを見やる。)


「まあ、な。確かあれは今月の頭……
 まだ梅雨明けもしてない頃だったから。半月以上前か。」
(実際思ったほど日は経っていなかったが、確かに言われてみればだいぶ遠い昔に思える。
 それだけ一日一日が濃いんだろうな、と振り返りながらトトとルフスを見比べた。)

「何が相性抜群だ。
 別に俺はトトに何か危害を加えるつもりは無いぜ。」
(好き放題言いやがって、と呆れたようにルフスを見る。)

「そっ……れは、まあ、否定しねえけど……っ!
 神社はわりとよく来る方なのっ!結構お気に入りスポットなの!」
(何で目を逸らすんだよ、おい、とルフスへ向けられる視線はますます冷えていく。)

「嘘は別に後で照らし合わせりゃ判る事だろ。
 問題は言わなかった事の方……とはいえ、本当に理由は分からずに、ただ言われた事をやってたってだけみてーだな。」
(小さく唸り声を上げつつ、一つ、肯いた。)

「その割には、まだ攫おうとする意思があるような発言が聞こえた気がしたんだがー?
 こう見えて、割と今傷心で若干機嫌も悪かったりするんだなー、俺。自業自得だけど。」
(ふんっ、と自嘲気味に笑っても、険のある視線をルフスから外さない。)

トト > 「傷心…? ああ、そうだったね、七生は、とても疲れているようだった…  何でかは、教えてくれないのかな。」
まずはそこに反応したらしい、撫でるのを拒否されないと、嬉しそうにすりすりとゆっくり暫くなでている
教えて~という言葉も、残念そうではなく、軽く話を振るくらいの気軽さで

「???相性抜群だと、何故危害を加える事に繋がるんだい、寧ろ逆だとおもうんだけれど。」
不思議そうに二人を交互にみてから、首をかしげる

「ああ、そうそう、七生、少しだけ血を分けてくれないかな?大丈夫、止血とかはするから。」
笑顔で献血を頼んでくるゴーレムの姿が其処にあった

ルフス・ドラコ > 「混ぜやすく飲み薬とはいかないわけですか。
……そのうち落第街の裏通りあたりでなにか買ってきてお願いするかもしれませんね。
ところで対価はどれほどになるんです?」
興味関心は、業務上使えるかという目線になりつつあり、
トトの対応に呼応するように少女の声も平坦なものに近づく。

「私が言うとただの『二人は相性が良い』という言葉も攻撃性を帯びてしまうとは…」
「ああ、いえ別に。目をそらしたのは『朝からお気に入りスポットに居る二人』を邪魔してしまったのではないかなと思った自責の念でしょうね、おそらく」
さくさくとイタズラめいた発言については投げ返していく。
自然と口角を上げて、面白がっているのは見え見えである。


「……なんだ、妙な調子だなと思ったら何か失敗していたのですか、七生さんも。」
ため息を一つ。茶色の髪を少し鬱陶しそうにかき上げる。
「カラ元気とか無駄な攻撃性とか出してる暇があるようには思えませんね、それなら。」
時計を見遣ると、バックポケットのマネークリップを確かめた。
「まずご飯じゃないですか」

「……特に血を抜くとかでしたら、あまり良い睡眠を取っておらず、
朝食もとっていない今は止めておいたほうがいい、と思います」
理由も知らずに言うのも差し出がましいですけれど、と呟きながら。

東雲七生 > 「えっ、お前もそこ食いついてくるの……?」
(撫でられながら横目でトトを見る。
 いや、冷静に考えれば至極当然の反応だとは思ったが。
 いかんせん、どうもその手の話題からこの友人を遠ざけて考えてしまいがちである。)

「俺の……血?」
(そう聞き返した瞳に僅かに困惑の色が浮かぶ。
 人に見せて困るような代物ではないが、いきなりそう言われて戸惑うなというのも無理な相談だ。)


「ぜってーそんな自責の念なんか無いよなお前。」
(一度下がった視線の温度はなかなか戻らない。
 品定めする様にルフスを頭から見下ろしていき、肩を過ぎた辺りで目を逸らした。
 隣の友人の平坦さに慣れていた所為だと思われる。)

「飯は……生憎腹減ってねえんだよ。
 睡眠も、まあ、場所は悪かったけど時間は取れてるし。

 ていうか何で急にそんな気を使い始めるんだよルフス。
 逆に気味が悪いっつーの!」

トト > 「… 特に対価なんていらないよ、そんなものでもらってもつまらないもの、作るのも楽しくないしね
実際作るかは、内容と、使う相手によるかな、僕も、この島の一員だからね【悪い事】はあんまりしたくないかな
元より僕は種族として人に危害を加えるのは苦手なんだ、基本的にはそういう風に出来ているんだよ。」
ん、と目を細めて、推し量るように彼女を見てから、くす、と笑う

「うん、人の血、僕には無いものだからね、素材として興味があるのさ… 勿論、嫌ならいいんだけれどね
この前転移荒野でヨキ先生、という【人】にあって、その人を見てから、ちょっと試したくなっちゃんたんだよ。」
その困惑の顔に、少しだけ不安げに、それでもじぃっ、と見つめて聞いてくる

「………?」
七生の視線の動きっぷりに何かちょっと違和感を感じて首をかしげるが、答えには至れなかったらしい

ルフス・ドラコ > 「いえ、馬に蹴られるのはちょっと堪えますから、反省と自粛くらいなら持ち合わせがありますよ。軍馬強いので。」
目を逸らしたのであれば、
ほんの一瞬だけ現れた勝ち誇った表情には気づかないだろう。
「やはり朝に誰もいないだろうと思って着てしまったのは失敗でしたね、反省です」

「若人が悩んでいたりするようなら何とかするのも年長者の務めというか」
空々しい言い分を二秒で終えて。
「単に私が空腹なので、最低でもレタスサラダとスクランブルエッグとベーコントーストでも食べたいなーと思っているわけです。
ついでだから奢るというだけの話ですよ。ファミレスのモーニングくらいなら、です。」
療養を終えて以来、早寝早起きに三食規則正しく食べている少女としてはそろそろ空腹が耐え難いのである。神社を燃やすわけにもいかないし。

「なるほど……悪いことに使えないなら難しそうですね。
無理にお頼みするのはこちらもしたくないですから」
惜しくは有ったが、動機の点で言えばほぼ常に真っ黒、説得方法を思い浮かべるのも難しいと、少女は仕方なしに諦めたふうだった。

東雲七生 > 「そうか人の血──
 ……まあ、他でもないトトの頼みだしな、特別だぞ?」
(それでどうやって採血するんだ、と不思議そうな顔でトトを見る。
 ところでヨキ先生って、あのヨキ先生だろうか、と首を傾げる。学園の生徒として、名前くらいは知っていた。)


「というか、割とお前って色んな服着てるよな、ルフス。」
(最初会った時着ていた民族衣装めいた服装も、そう言えば強調されてたなと思い返す。
 その頬がみるみる朱に染まっていった。何故か敗北感。)

「やっぱりお前が腹減ってるだけだったか。
 別に構わねえよ、今ちょっとファミレスって単語だけで胃がキリキリしてっけどさ。」
(溜息を吐きながら肩を竦めた。
 願わくば別のファミレスであって欲しい。そう願わずに居られない。)

トト > 「ルフスには悪いけれど、僕は基本的に人の守護側の存在だからね、ああ、でも、良いことにも使う予定はないから
今のところはフェアだよ、フェア、僕は好きなようにやるのさ、出来るだけはね。」
ごめんねー、とルフスにぺこん、と素直に頭を下げて、また笑った

「… ところでなんで馬に蹴られるのさ?まだ馬は見たことがないから、いるなら見てみたいな
あ、ついでに言わせてもらうと、朝ごはんがあるなら僕はコーラがあるところなら何処でもいいよ!今日は持ってきてないんだ。」
不思議そうにルフスに大して首をかしげつつ、一緒にご飯、という意味合いの言葉には嬉しそうに目を輝かせてみたり

「本当かい?ん、すぱっと切って、たらたらーってして、僕の力で傷口を固める簡単な奴だよ!
でも、今じゃなくてもいいよ?今すぐ欲しいものでもないしね、言伝がもらえただけで十分かな。」
わーい、と満面の笑みで喜ぶと手刀でぺちぺちと七生の腕にアタックする、当然のごとく全く痛くなかった

「うん、げいじゅつの先生のヨキ先生だよ、とってもいい人で、色々お話したんだ、友達にもなったよ!」
多分あってるよー、と七生の呟きに答えつつ

ルフス・ドラコ > 「それならまして申し訳ないですね。人の守護者にさせるにはちょっと都合の悪いことばかりですから。使うのが人じゃないとか。」
そうまであっけらかんと言われればむしろこちらが悪いような気が自然としてくるもので。ほんの少しだけ気遣うような声音を出しながら、
「しかも蹴られるだけでなく『死ね』とまで指定される恐ろしい呪詛がありますから、トトさんも馬には気をつけたほうがいいですよ」
それでもやはり素直な人物をからかうのは止められずに居た。

「貰い物が殆どですけれども、物持ちがいいものですから。
……そのうちパジャマでも見せましょうか?」
そう言いながら、体を預けていた柱から離れて立つ。
移動しようという腹積もり、つまり空腹である。

「それではトトさんの了解も得られたことですし。
七生さんもファミレスという言葉を聞いただけで胃が空腹を意識し始めるほどともなると、これは行かざるをえないでしょうね。
ドリンクバーが有って24時間営業のこの辺りのファミレスといえば―」
たとえ今ついてこなくとも、彼女は先に行くと言って歩き出すだろう。
なにしろ石段を利用しろと、先ほど言ったばかりなのだから。

ご案内:「常世神社」からルフス・ドラコさんが去りました。
トト > 「ううん、いいんだよ、僕もこうやって話し合う事自体は嫌いじゃないし、誰にじゃなく、誰が使うかなんて気にしないさ
…何となくそんな雰囲気はあったけど、ルフスもそういう感じのあれだったんだね、そういう感じの
うん、気をつけるよ、馬って凄いんだね、少し見直さないといけないかもしれないな。」
こくこく、と頷きながら話を聞いた、馬という存在自体は知っているが、そんな呪いがあるとは初めてだと、目をぱちくりしたりして

東雲七生 > 「簡単に言ってくれるなあ……。
 それじゃあ、そうだな。今日は止しとくか。
 買物行く約束してたし、その時か──いや、それまでに済ますか。」
(どうしてこんなに喜んでるんだろう、と不思議に思いながらも自然と笑みが零れてしまう。)

「ああ、やっぱりあのヨキ先生か。
 へーえ、トトも何だかんだ顔が広いよなあ。」
(意外に思いながらも、まあトトなら、とも思えてしまう。)


「ルフス~?あんまりトトはからかうんじゃねえぞ。
 後で正してやる方の身にもなれよな……!
 
 というかトト、お前もすんなり信じるな!
 話半分くらいに聞いとけって、ルフスのいう事は!」
(何かと気苦労が絶えない組み合わせだなこれ、と思いつつ。)

「パジャマ……って、そんなの着て外に出て来るなーッ!
 まったく、どこまで本気で言ってるのか分かりゃしねえ……。」
(先を歩き出したルフスの後を追う様に歩き出す。
 空腹で胃が軋んだ訳では無かったが、そんなことを説明する義理も無かった。)

「ほらトト、行こうぜ?
 ……あ、そういやお前と朝飯食うのって何気に初めてだっけか?」
(他に朝食を共にした相手が居る訳でも無かったが、
 話のタネに、とそんな事を呟いた。)

トト > 「買い物の前、だね、じゃあ又今度僕から誘うよ、ありがとね七生
ん、脚は結構自慢だからね、いろんな人に会うのさ、楽しいよ?」
得意げに胸を張って笑みを浮かべて

「そうなんだー… むむ、話半分って、なかなか難しいよ七生、努力はしてみるけれど。」
むー、と少し唸りつつ、七生の後を追って

「うん、初めてだね、この調子で朝昼晩ご飯、全部コンプリートしちゃおう!だれかと食べるのって、楽しいものね
ところで、結局階段では何もしないのかい?それはそれでちょっと残念なんだけれど………。」
はしゃぎながらとんとんと階段を降りていく、今日もいい一日になりそうだなぁ、と呟いて

東雲七生 > 「真に受けなきゃ良いんだよ、とにかく。」
(嘘はつかれなかったとはいえ、自分を攫おうとした相手である。
 油断は禁物だろう、と思ってはいるのだけれど。)

「全食コンプリートってまた、そりゃ……大きく出たな。
 ま、何かあったらいつも通り気軽に誘ってくれよ、他に用事が無けりゃいつでも乗ってやるからさ。」
(実際この友人と一緒に居ると色んな発見があって飽きない。
 それだけでなく、妙に癒されるのも感じていた。ならば一緒に居る事に抵抗はあまり無い。)

「あ?階段?
 だから、そういうとこを真に受けるなって──


 ……ほら。」
(しょうがないな、と口を尖らせて。
 静かにトトへと手を差し出しながら階段を降り始めた。)

トト > 「はーい、がんばりまーす。」
手を挙げて、意思だけは示した、やる気はある、多分

「本当?えへへ、じゃあ一杯誘ってあげるから、覚悟しておくといいよ、僕もまだまだ行きたい所はいっぱいあるからね。」
ぐっ、と拳を握り締める仕草で、やる気を表現してみたり

「えへへ、大丈夫だよ、今度はじょうだ………  !」
一瞬その手を見て、目をぱちくりとさせるが

「うんっ!!」
満面の笑みを浮かべると、その手をきゅっと握って横に並んで一緒に階段を下り始めた
さっそくいいことがあったよ、と、口には出さずに空に呟きつつ、みんなでご飯に行ったのでした

ご案内:「常世神社」からトトさんが去りました。
ご案内:「常世神社」から東雲七生さんが去りました。
ご案内:「常世神社」に無悪 正義さんが現れました。
無悪 正義 > 「はぁ・・・・」

広い神社の片隅で、無悪は大きなため息を吐く。
常世学園へと転校してきてから数日が経ったが、今だに学園に馴染めずにいる。

学園で顔を合わせた生徒の大半は無悪の凶悪な形相に距離を置いて離れていった。

無悪 正義 > 「なぁ、お前はどうすればいいと思う?」

神社の日向で日向ぼっこしている野良猫に無悪は話しかける。
野良猫は無悪の問いに反応し、にゃーと鳴き返す。

「自分に素直になればいいって?簡単に言うなよ・・・」
周りから見ればただの動物相手に独り言を話す寂しい男だが、無悪には動物達と会話できる不思議な能力がある。

無悪 正義 > やはり、まずはイメチェンから入るべきか・・・いや、駄目だ・・・
そもそも今の格好だって、田舎者と舐められないために染めたりピアスを付けたんだった。

そんなことを考えながら無悪は神社の鳩に向かってパン屑を撒く。
大量の鳩達が「餌だー!ヒャッハー!」などと叫びながらパン屑に群がる姿はなんとも心が癒される。

ご案内:「常世神社」にネコメドリさんが現れました。
ネコメドリ > あなたの前に突如として黒い物体が舞い降りた。黒くてデカくて、猫のような目をした謎の生物だ。

"バサバサバッサ───"と、羽ばたかせながらそれは着地した。餌にあり付いていた周りの鳩はびっくりして飛び立っていく。
日向ぼっこしている猫は一瞬驚いて起き上がるが、『なんだお前か』と言わんばかりにまた体勢を緩めた。

その変な鳥はあなたと猫を交互に見ている。

無悪 正義 > (な、なんか変な鳥キター!!!?)
突然の出来事に、無悪は目を見開きポカーンと立ち尽くす。

(落ち着け、正義。あれは鳥だ。ただのでっかい鳥だ・・・)
ふぅ・・・と一度大きな深呼吸を行い、落ち着きを取り戻した無悪は謎の生き物に視線を向ける。
本人にその気は一切ないが、おぅコラなにてみてんじゃワレと言わんばかりの恐ろしい形相だ。

ネコメドリ > その鳥は落ちているパン屑を食べるでもなく佇んでいた。
少年に睨まれるのがわかるとビクッと一瞬驚きつつも、じーーーーっと猫のような目で睨み返す。

ひゅるると一瞬、強い風が吹いてパン屑が転がっていく。それはさながら荒野を転がるタンブルウィードのようだ。
そんな光景を間に挟んで人間と謎生物の睨めっこが始まった───

無悪 正義 > 「・・・・・・」

謎の生物をしばらくを観察した後、無悪はゆっくりと口を開く。

「よぉ・・・あんたも日向ぼっこかい?」

その言葉はチンピラのような恐ろしい外見とは異なり、どこか安心できる優しい声色だった。

ネコメドリ > あなたにそう優しく問われて、少し考えるような間を挟んで口を開いた。

「にゃーーーー」

にゃーと鳴いた。この鳥、にゃーと鳴いた。返ってきた答えはそれだけ。
予想されたと思われる本来返ってくるであろう言葉は出なかった。
言葉が通じていないのか、あなたの能力を持ってしても意思疎通ができていないのかもしれない。

無悪 正義 > 予想外の返答に、無悪は少し驚いた。

今までの経験上、こうして声を掛けた動物達のほとんどは理解できる言語で返事を返してきてくれた。
それが今回は今までで例の無い返答が返って来たのだ。驚かないはずが無い。

「にゃー・・・今、にゃーって言ったのか・・・・?」

もしかしたら、ただの聞き間違いかもしれない。
そんな疑問を頭に抱えながら、無悪はもう一度声を掛けた。

ネコメドリ > 驚く表情と共に疑問を口にし出したあなたに対して少し目を細めた表情を見せると、次に────

「ワンワン、ワンワワ~ン」

今度はワンと鳴いた。これでは犬である。聞き間違いはない。確かにワンと鳴いた。
しかし目の前の生物は多少変てこではあるがどう見ても鳥であった。
やはりというか、理解できる言語は帰ってこない。きっと、あなたの目には今までの経験上、類を見ない程の謎の生物に映っているだろう

ご案内:「常世神社」に頸城 陸さんが現れました。
無悪 正義 > (今度は犬!!?)

更に予想外の反応に無悪は更に困惑した。
今度は聞き間違いではない。この鳥はニャーと鳴いたあとにワンと鳴いた。
鳥の姿でありながら、ニャーと鳴いたりワンと鳴いた。
本土では、こんな鳥は聞いたことも見たことも無い。
もしかすると、この鳥は常世学園にだけ生息する不思議な鳥なのでは?

などと思考が混乱する中、無悪は一つの可能性に辿り着く。

「もしかして、お前、俺をからかってるのか・・・?」

頸城 陸 > 「……何やってんだろ、あれ」
ふらり、神社の片隅にやってきてみれば、いかにも人相が悪い少年が一人。
後、猫が一匹と何か変な鳴き声の鳥が一匹。
……あの少年のペットだろうか、人はみかけによらないものなんだな、と考えつつ、少し離れた場所から様子を見ている。

ネコメドリ > あなたの困惑顔に何故だか満足気な表情を見せる。
からかっているのか?と問われればククッ、と一瞬笑ったような声を上げてから答えた。

「あ、バレた?」

あっさり白状した。理解できる言語がようやく返ってきた。
もう猫とか犬とかそういう鳴き声ではなかった。先程のがからかっていたのだったら中々に知能のある生物だと感じるかもしれない。

「キミ、コワモテなのに動物とお喋りするんだなァーーーアッハッハッッ!」

盛大に笑う鳥。ついでに腹を抱えている。抱腹絶倒である。
とても人間染みた笑いをその場に響かせる。

無悪 正義 > 「う、うるせぇー!!!!この顔は生まれつきだ!!」

からかわれた羞恥心からか、無悪は顔を真っ赤にして大声をあげる。
完全にしてやられた・・・
動物にここまでコケにされたのはおそらく初めてだ。常世学園恐るべし。

目の前の鳥に注意を取られ、無悪は遠くから眺める人影に気が付かない。

頸城 陸 > 「……うわ」
遠目で見てたら鳥が喋った。
……しゃべる鳥とか始めてみた。
この島って本当になんでもいるんだなぁ。

……見てるだけは何かもったいない気がする。
あの少年の風貌は少し怖いけれど、好奇心を止めるほどではない。
……最悪、殴ればなんとかなると思うし。
ゆっくり、一人と二匹のほうへと、歩を進めてみる。

ネコメドリ > 「いやァー、笑った笑った。面白いモン見れたよ!…でもま、コワモテだけど実は優しいヤツっていうのはわかったね!うんうん!美談美談!」

顔を真っ赤にする正義にうんうんと鷹揚に頷いては言葉で宥める。
その時、向かってくる人物に気付いたのか、この鳥はそちらに向いた。

「ほらほら、オイラが珍しくてやってきた人が来たよー。それともこっちのコワモテだけど動物と会話しちゃうような人の方が珍しいかなァー?」

この場に居る二人の人間、そのどちらにも理解できる言語を喋っている。

無悪 正義 > 「・・・あん?」

近づいてくる何者かの気配に気が付き、無悪もそちらを振り向く。
鳥にからかわれた直後のためか、表情は怒りでとても険しい。

「なに見てんだ、見世物じゃねぇぞコラ」

小さな子供が泣いて逃げ出すような鬼の形相で無悪はガンを飛ばす。
こうなると、誰がどう見てもガラの悪いチンピラである。

頸城 陸 > うわ、この鳥凄い口が悪い。
やっぱり見学に徹していたほうが良かったかもしれない。
等と考えていると、怒りに満ちた少年の声と、形相。
少しビクッとしてから、声を出す。
「あ、ご、ごめんなさい……その、ちょっと、珍しくて」
言い終えてから、頭を下げた。

ネコメドリ > 「ホラホラ、コワモテ男子ィ~、ちょっとガラ悪くなーい?
 確かにそのコワモテは見世物にはできないレベルだけど目の前の少年が怖がってるじゃ~ん…」

出会ったばかりだというのに軽い口調で言いつつ、まあまあと翼を人の腕のように動かして宥める鳥。
今しがた来た人間には一応気遣いの姿勢を見せた。

無悪 正義 > ハッと無悪はすぐに我に返った。
感情的になるとすぐ態度が攻撃的になる、悪い癖だ。

「わ、わりぃ・・・」
無悪(さがなし)は申し訳なさそうに目線を逸らす。

「怖がらせるつもりはなかったんだ・・・」

鳥、お前は後で覚えとけよ・・とぼそりと呟いた。

頸城 陸 > あ、でも意外といい人だった。いや、いい鳥か。
ありがとうございます、と軽く頭を下げて。
「……あ、あの、鳥さんは、生まれた時から喋れたんですか?」
つい、質問が口から出てしまった。

「あ、え、えっと……大丈夫、なんで」
少年へと言葉を返す。
この人も、思ったより悪い人じゃないのかも知れない。
見た目で損してるタイプなのかな、と少し思った。

ネコメドリ > 「オイラ?オイラは生まれた時からどんぶり飯…じゃなかった、生まれた時から人間語だから喋れるっちゃー喋れるね」

今の質問の受け答えで気付いたかもしれない。この鳥が無悪正義以外とも喋れる事が───

「と、まあこのコワモテのアンちゃんは聞き分けイイみたいだし、あんまり怖がらなくていいよ」
それでもって安心させるような言葉をかける鳥。