2015/10/01 のログ
■北野(感染者) > ジョン・ドゥに気付いたのは、西野が身体強化をしていた上に、周囲を警戒したお陰だ。
それがなかったら今頃、三人とも死んでいたかもしれない。
それにしても、ナイフが刺さった左肩いてぇ……。
元々、北野達三人は身も蓋もない言い方をすれば雑魚だった。
『異能増幅(ダーク・マリス)』により異能が強化されたからこそ強くなったのであり、元々弱い彼等の戦闘経験は浅い。
その点、ジョン・ドゥは隠れながら不意打ちという、厄介な手をつかってくる。
「お前がどんなに卑怯だろうが、こっちは三人だぜ。
三対一だ!
お前が勝つなんてありえねぇって事だよ!」
なんだかんだで北野達も三人で一人を攻めるという卑怯者。
先程の卑怯という言葉は、全くもってブーメランであった。
ジョンドゥは路地裏から高速で跳び出す。
北野の放った赤き球体は、飛び出した後のジョン・ドゥの背後で爆発した。
「なぬっ!?」
姿を現したジョン・ドゥは、ナイフとチャクラムを北野三人組に投げる。
「ひ、ひええええええ!
なんとかしろ、東野!」
命令に承諾した東野の体からは、電撃が迸る。
体力の電撃が辺りを攻撃する。
その電気は次々と、ナイフやチャクラムを無力化し、落していった。
「よし、よくやった、東野!」
「なぜか、謎にパワーアップした俺に敵う奴はいねーよ。
つまり、俺がこの落第街のドンになるに相応しいんだ。
これから好きに、ここの住民を殺すんで、そこんとこよろしく。
お前のナイフに当っちまったのは、油断してたからやい!」
そんな言葉を返していたら、ジョン・ドゥに接近を許してしまった。
あ、これやべー。
冷静にそう思った矢先、北野はジョン・ドゥにより斬られていた。
「ぐはっ!!」
重い一撃が、北野の胸を斬る!
その隙を狙って、東野と西野はジョン・ドゥに一斉攻撃。
まず東野が電撃の異能を使い、ジョン・ドゥに電気を浴びせる事で痺れさせようとする。
サポート的な攻撃なので、殺傷能力はあまりない。
そして痺れたところを西野は高速で、ジョン・ドゥの胴体を薙ぎ払う。
東野のサポートを活かした、必殺の一撃がジョン・ドゥを攻める。
ご案内:「落第街大通り」にソラさんが現れました。
■ソラ > ひょっこり。騒がしくなって人も逃げ出す落第街。
そんなことを意に介さない少女がひとり、無謀にも様子を見に来る。
一応危険だということはわかっている、のだろうか。
自衛用になるかはわからないが錆びたナイフを持って物陰からこそこそ様子を伺う。
もっとも、白い服も金色の髪も落第街ではめずらしい色合いであるために
隠れるどころか目立ちまくっているのだが。
■ジョン・ドゥ > 「ふむ……異能者が3人か…」
【戦いは数だという言葉がある、
基本的に、能力も作戦も同等であれば、戦いは数で決まる
故に、北野達3人に対し、それに対峙する彼は一人というこの状況、
北野達が勝てると言ったのも当然である、
しかし、それはあくまで能力も作戦も同等であればこそであり、
一人で集団と戦闘した経験が何度かある彼にとって、
彼らの異能が特殊で無い限り、】
「少ないな」
【北野達はそれほど多い人数でも無く、
そこまでの脅威とも感じなかったのであった。】
「電撃か……少し面倒だな…」
【東野の電撃よって投げナイフとチャクラムが落とされる様を見ながら、
東野の異能が電撃であると判断し、
結果の出無かった、投げナイフとチャクラムによる攻撃に多少の落胆を浮かべながら、
どう対処するべきかと思考に留め、】
「謎のパワーアップか……
原因が気になるところだが…まあ、そこはお前を生かして捕らえられれば聞かせてもらうとしよう
死んだらなんだ、自分で調べるさ」
【謎のパワーアップという発言に眉を潜め、
何か原因があってこうなっているのだと推測するも、
まずは3人をどうにかするべきだと判断して、そのまま彼は斬撃を振り下ろし、】
「油断してた時点で、警戒する能力が足りて無かったって事だろう?
ここのボスになるなら、突然の暗殺にも対処できないと話にならないぞ」
【そうして北野の胸を切り裂きながら、挑発するように話し続け、
そのままの勢いで首も斬り落とそうとした所で、】
「………っ…!」
【視界の片隅に光を感じ、
そのまま、ダメもとで北野の首へと斬撃を振り払いながら飛退こうとするも、
東野の電撃が掠ってしまい、一瞬怯み、
そこへと西野の斬撃が彼の胴体を薙ぎ払おうと】
「…やはり投げておいて正解だったか。」
【そこへ、
先程投げ落された筈のチャクラムが、彼の元へと戻るべく飛来する、
先程彼が投げたチャクラムは、ある異世界の民族工芸によって作られたもので、所持者の元へと飛び戻る様に出来ているであった
彼は少し痺れの残る身体をどうにか動かし、長剣を持っていない方の手でそれを掴むと共に、
どうにか西野の斬撃へとそれを当てようとし、
もし当たったならば、それと斬撃がぶつかる事による衝撃で後ろに引き下がろうとするのであった。】
【北野達との戦闘に集中している彼は、
物陰に気配を感じつつも、そこから敵意を感じない以上は、そこに気を向ける事も無く、
そこに居る人物が、
以前、落第街の路地裏で知り合った、人物であるソラだとは気付かなかった。】
■北野(感染者) > 物影からこそこそと様子をうかがっているソラだが、北野達三人は戦闘中で忙しいため、さすがに今は気付く事はない。
というよりこの三人、戦闘経験が浅くて戦闘しながら周囲を警戒できない。
数が多い方が優位。
そんな事はあたり前であるが、それだけが全てではない。
だが北野達は数の優位性で勝ちを確信していた。
なにせ、北野達は自分の異能がパワーアップした事により過信しすぎているのだ。
ジョン・ドゥの言う通り、この落第街には強い奴はいくらでもいる。
「俺を暗殺しようとしても返り討ちにしてやるぜ!」
その言葉の次に、斬られていた。
血が周囲に舞っていた。
そもそも落第街に慣れていない彼等が突然の暗殺に対処する術を知るはずがない。
つい最近まで、落第街に来た事すらなかったのだ。
なぜなら、落第街に近寄れない程に雑魚だったから。
ジョン・ドゥがダメもとで振り払った斬撃。
「うぅ……。
や、やめろ!」
その言葉が虚しくかき消されるかのようにして、北野の首が天に飛んだ。
そして首が無くなった北野の体は地面に横たわる。
東野の放った電気は、ジョン・ドゥを掠る。
先程彼が投げたチャクラムが、ジョン・ドゥの元に戻ってきた。
西野の斬撃は、そのチャクラムにより止められる。
そのままジョン・ドゥは後ろに下がった。
『よくも、北野を殺したなっ!!』
『てめぇは八つ裂き決定な!』
二人は、北野が殺された事でさらに悪意を増幅させ、殺意をジョン・ドゥに向ける。
西野は剣を構え直し、東野は電撃を放つべく、手を前に出す。
まず牽制として、東野は手から電撃を出し、それを光線のようにしてジョン・ドゥに放った。
迸る電気が高速で、ジョン・ドゥに向かっていく。
途中で、通り過ぎる蝶々が運悪く丸焦げになった。
そして西野が剣の柄をしっかりと掴み、ジョン・ドゥに突進!
上段を縦から一刀両断するべく、剣を振り下ろした。
■ソラ > ぱちり。小さく目を瞬かせて知らない人が事切れる。
見つめる。笑う。
『知らない』故の無邪気さ。
そして、無邪気さは一種残酷なものでもある。
こっそりと、というには少々目立ちすぎているが
争いの場に踏み込み、飛ばされた首を拾う。
何もなければ、その首を持ち去っていくだろう。
■ジョン・ドゥ > 【そう『悪意増幅(ダーク・マリス)』によって強化された北野達も、十分に強く、
数、能力共に、彼を上回っていたかもしれない、
だが、経験の無さによる戦術の不足、そして油断が、
北野の生死の明暗を分けてしまったのかも知れないのであった、】
「……っ!」
【西野の斬撃をチャクラムで防ぎ後ろへと引き下がるも、
痺れた身体を無理やり動かし、更に斬撃をチャクラムで防いだ衝撃で、
余計に手が痺れ顔を顰める、】
「ふむ……一人は始末したが…
刺激してしまったか……」
【そうしながら、先ほどの斬撃が北野を仕留めた事を冷静に伺いながら、
他の2人を刺激してしまった事に少し、しまったという思いを抱きながらも、
しかし、北野の頭が胴体から離れた事に関しては何の感傷も抱かない、
彼にとっては、良くある事でしか無く、無差別に殺戮を行おうとした者を殺す事には何ら抵抗も無かった、
だが、後に彼が『悪意増幅(ダーク・マリス)』の事を知り、
三人もまたそれによる被害者であった事を知れば悔む事もあれ、
現状では北野達を殺す事に関しては何ら抵抗も無かった。】
「……ふむ…?
どういう事だ……先程より電撃の威力が………
……っと、これは……ぐぅぅ……!」
【東野の高速の電撃を、彼もまた身体強化による高速で動きかわそうとしながら、
丸焦げになった蝶を見て、先ほどより威力が上がっている事に違和感を覚えるも、
その思考が回避動作に僅かなラグを生み、かわしきる事も出来ず、脇腹を掠めてしまい、脇腹が焦げる苦痛に眉を顰める】
「………っぅぅ…!
……だが…!」
【そうして先程の電撃の痛みにより一瞬怯み、共に来た西野の斬撃をかわせないと判断した彼は、
西野の上段からの斬撃を、先ほど北野を切った長剣でパリィして逸らそうとするが、
先程の痺れからか西野の斬撃を逸らせた逸らせないにかかわらず、その衝撃で長剣が手から離れ中に舞う
が、それを気にせずに、
収納の魔術で先程のチャクラムを仕舞うと共に、投げナイフを取りだし、
そのまま持ったまま、斬りかかって来た西野の胸元を突き刺そうとするのであった。】
「……ソラ…!?」
【西野へと投げナイフを突き刺そうとしていた彼は、
視界の片隅に、北野の首を拾おうとする人物の姿を目にし、
訝しむと共に、その人物の姿がはっきり見えれば、
以前、路地裏や、病院で遭った、ソラであると気付き、
驚きを浮かべ、
それによって動きが少し渋り、少しの隙が出来るのであった。】
■ソラ > それが誰であったのかに気づいたのか、気づかなかったのか。
名前を失った青年に視線を向けた。
いつもと同じ笑顔。
何も知らない笑顔。
けれど、名前が聞こえたのか。
楽しそうに手を振り、くるりと回る。
命のかかった争いの中。
事態をややこしくして少女は走り去った。
その手に生首を抱えたまま。
ご案内:「落第街大通り」からソラさんが去りました。
■北野(感染者) > さすがに物影から出てきた目立ち過ぎる存在、ソラに西野と東野は気付く。
北野の首を持って行こうとするソラを目にする。
『てめぇ、北野の首をどうするつもりだぁ?』
『ちっ……。今はそれどころじゃねぇよ、東野』
今、ジョン・ドゥとの戦闘中。
首を持って行く輩に構っている暇などない。
東野が放った電撃は蝶々を焦がし、そして回避動作を僅かに送らせたジョン・ドゥの脇腹を掠めた。
電撃の威力があがっているのも当然。
先程の電撃は麻痺させるために放ったものだが、今回の電撃は牽制とは言えども殺すために撃ったもの。
そして西野の斬撃は、ジョン・ドゥの長剣によりパリィされてしまう。
だが東野の電撃の効果は確かに有効であったらしく、ジョン・ドゥはパリィした反動で長剣を放した。
そして、収納魔術により取り出されたナイフを見て、西野はさらに身体強化を試してみる。
しかし、あくまで『悪意増幅(ダーク・マリス)』により異能を強化されただけの西野に、咄嗟にさらなる身体強化という高度な使い方が出来るはずもなかった。
ナイフは西野の胸元に見事突き刺さる。
『ぐがっ!』
『西野おおおおおおおおおおおお!!』
西野はそのまま地面に倒れた。
瞬く間に、西野の周囲は血の池となる。
そんな時、ジョン・ドゥは現れた第三者の姿に気を取られていた。
今こそチャンスと思った東野は、電撃を槍の形状にする。
そしてそれをジョン・ドゥの頭部に勢いよく放つ。
『いい加減、くたばれぇ!』
電撃の槍がジョン・ドゥの頭部へと迫る!
■ジョン・ドゥ > 「……これで後は、1人…」
【西野の胸元を突き刺し、始末した事を確認した彼は、
後1一人だと呟き、
これで今回もどうにかなるかと思った、
その時、】
「…………がっ……――――――」
【ソラを見た驚きにより出来た隙、
その隙が致命的なものとなり、
東野の槍の形状の電撃をかわす動作をとする暇も無く、
その電撃よって貫かれ、
頭部が焦げると共に一部が弾け脳漿が飛ちり、
大量の電撃が流れた事によって、身体を痙攣させながら、崩れ落ちる。】
(………まずった、か…
俺も…まだまだだな…
…だが、これはある意味、チャンスだな…)
【電撃に頭部を貫かれ地面に崩れ落ちた彼は、
彼の異能を知る者でない限り、死体の様にしか見えないであろう、
しかし、彼の異能、魂の強固化により生きながらえている、
だが、肉体が一時的に機能を失った現状、
魂や霊体に干渉する手段のある攻撃を受ければ、そのまま魂が傷つけられ消滅する危機もあるであろう
が、東野の異能が電撃であり、更に、戦闘経験から死体と勘違いするだろうからと推測していた彼は、
そのまま探知の魔術を発動させ、周囲の様子を伺いながら、
東野が隙を見せる瞬間を覗うのであった。】
■北野(感染者) > 『やったぞ! やったぁ!!
北野、西野!
仇は撃ってやったぞ』
当然の如く、ジョン・ドゥの頭を突いて、死んでいるとしか思っていない東野。
隙を突いた一撃が、頭部にクリーンヒット。
彼が死んだ事には、もはや何の疑いようもない。
まさか、生きていようとは考えるはずもなく。
もちろん、魂や霊体に干渉する攻撃手段もない。
さらにあろう事か、死体になっていると思いきっているジョン・ドゥに不用意に近づき、その体を足蹴りしようとする始末。
この段階で、警戒心はない。
『手間かけさせるんじゃねぇよ』
そして背中を見せる。
もはやどう見ても隙だらけ。
■ジョン・ドゥ > 【探知の魔術により、自身の身体を蹴られる様子も、
特に何も感じる事も無く、無感動に観測していた彼は、】
(掛った…!
…お返し…は流石にこの状態では無理か…
ならば、これだな……)
【東野が背を見せたのを観測した瞬間、掛ったと心の中で呟くと共に、
魔力を用いて、魔力をワイヤーの様に身体の中に通し、
先程、空中に舞い近くに落ちていた長剣で、自分がされた様に頭をと考えたが、
流石に頭を砕くほどの力を出すには消耗が激しいと判断した彼は、
身体の中に通した魔力によって、身体を動かし、他に周囲に落ちていた投げナイフを拾うと共に、
魂までもを魔力の様にワイヤーの様にして身体を動かすエネルギーにして、
魂を削りながら素早く身体を動かし、持った投げナイフによって背後から東野の心臓を突こうとするのであった。】
■北野(感染者) > 背中を向けた東野は完全無防備。
そのまま、ジョン・ドゥの傍を離れようとしていた。
北野と西野の二人を失ってしまった。
──まあいっか。
落第街の人を殺すなんて、一人でも出来る。
二人やられてしまったのは、運がなかった。
それだけという事にしておこう。
そもそも、北野は命令ばっかりでうざかった。
死んでくれた方が、案外よかったかもしれない。
そんな事を考えるものだから、東野の悪意がどんどん増幅していく。
そんな時、心臓部に激痛が走った!
『…………ぐっ……がぁ……』
隙だらけの東野に回避する術などあろうはずがない。
そのまま東野は、地面にダイブするのであった。
心臓を突かれた人が生き延びようはずがない。
このまま心臓が止まり、東野は死んでいくだろう。
だがなぜ死ぬ事になるのか、東野は理解できない。
なぜなら、ジョン・ドゥの事を完全に仕留めたと思いこんでいるからだ。
誰に殺されたか知らぬまま、東野は目をゆっくりと瞑った。
■ジョン・ドゥ > (………何とか…仕留めたか…)
【現状、東野の電撃によって脳が潰れ、身体の感覚が無い彼は、
東野の断末魔を聞く事も無く、
ただ探知の魔術によって、東野を始末した事を把握する。】
(……っと、このままでは不味いが…
流石に…この状態で身体を動かすとなると消耗が…な)
【だが、彼も先程の素早い動作によって、魂の2割程を消耗し、
そのまま、立った状態を維持するのにも消耗が激しいと判断した彼は、
肉体に通していた、魔力と魂のエネルギーを抜き、身体を地面へと倒れ伏すのであった。】
(……しかし、な…
こいつらはなんだったのだろうな…
謎のパワーアップ…か……調査する必要はありそうだ…
また……前の暴走薬の事件の様にならなければ、良いがな…)
【そうして、身体の感覚が無いまま、
北野達はなんだったのかと、先ほどの、北野が言っていた、
謎のパワーアップとやらを調査する必要もあるだろうと思考するのであった。】
■北野(感染者) > 三人はジョン・ドゥによって倒された。
だがそれは、七英霊の一人『ウィザード』による人々を虐殺するための策略、『悪意増幅(ダーク・マリス)』計画、その一端でしかなかった。
『悪意増幅(ダーク・マリス)』の感染者は、今後とも増え続けていくであろう。
ご案内:「落第街大通り」から北野(感染者)さんが去りました。
■ジョン・ドゥ > (……何とか…勝てたが…
今回も……きつい戦いだったな…)
【今回も紙一重の勝利であった、
先程の東野への一撃、
もしあれが、かわされていたなれば、
彼にそれ以上の攻撃をするだけの力は残っておらず、
打つ手無しの絶体絶命の状態へと陥っていた事であろう。】
(……とはいえ…このままここに倒れてるのも不味いな…
何とか…動かなくては…な……)
【何とか彼らを始末し、被害を未然に防ぐことの出来た彼ではあったが、
このまま倒れていれば、彼等と共に死体と見間違われ、そのまま処理されてしまう恐れもあり、
何とかこの場から離れ身を隠す必要もあったのであった。】
ご案内:「落第街大通り」に蒲刈久々津さんが現れました。
■蒲刈久々津 > 「鎖…鎖占い…如何、ですかー……」
そんないつものフレーズを口に文字通りふらふらでぶらぶらと大鎌持って落第街まで歩き
今日も客がいない事まで確認して引き返そうとした刹那、
目の前の4人の惨事を目の当たりにしてしまう。
落第街ならばいつものことでもあれば久々津は腰を抜かす等大きなリアクションは取らなかったものの内心動揺しており、
急ぎジョンの所まで駆けつけて生存確認を取ろうとする
「頭が貫かれてる……今からでも風紀に通報、したほうがいい、のかな…
あ…えと、少しでも生きてるなら…指だけでも動かせ、ます?
動かなかったら…このまま通報して、風紀に任せます…」
普通の人間ならば生きてはいないかもしれない。
しかしここは常世島だ。核兵器が落ちても生き残るという事もありえてしまう。
故にまずは基本中の基本、大鎌を一先ず横において腕の脈を取ろうと試みる。
■ジョン・ドゥ > (ふむ…誰か来たようだが……
これは……どうするべきだ…
死体と間違われるのも不味いが……)
【探知の魔術を発動していた彼は、
蒲刈が近づいてきた事を察するも、
肉体の感覚が無い現在、蒲刈が言っている言葉を把握出来ず
しかし、そのまま動かずにいれば死体と間違われるのは確実だろうと判断した彼は、
先ほどの戦いの時の様に、魔力を用いて腕を上げる事によって、一応生きているという事を示そうとするのであった。
脈に関しては、頭部の惨状にも関わらず、
何故がしっかりと腕の脈はあるのであった。】
■蒲刈久々津 > 「う、わ。い、生きてる……」
脈もあれば腕を動く様子を見れば思わず体を仰け反らせるどころか少し身構えてしまう。
一先ず頭が貫かれているモノは生きているということで一先ず置いておき
他の3人の脈を確認するべくよろよろと四つん這いで移動して同じ様に腕に手を当てて脈を確認するが
ジョンと違って脈は止まって死んでいる事を確認すると諦めたようにジョンの場所へ戻り、携帯を取り出してある場所へ連絡する。
「すいません…風紀委員ですか、あの、落第街大通り…はい。はい。今私が連絡してる位置です。
死人が…さ、3人、です。はい……見てません。怪しい人は見てません。殺されてるみたいです…。
す、すいません…私急いでるのでそこに居合わせる事は出来ないので…はい。
この電話番号に…蒲刈って言います…はい。それではお願いします。」
どうやら風紀委員に通報したらしく、もう直風紀委員が死体回収しに現れるだろう。
そして久々津はフードの袖からジャラジャラ、と鎖が現れジョンを四肢を縛ろうとしているようだ
「このまま、貴方を風紀に、渡したら…実験動物にされそうだから、助けてあげる。
ここの近く、私の信用出来る医院がある。そこに…連れて行く」
■ジョン・ドゥ > (ふむ……何を言っているか把握、出来ねばきつい状況…か
どうするべきか……
……読唇術…か?いや…一応、知識はあるが……)
【彼は脈を確認されながら、
声を聞く事が出来ない現状、蒲刈が何をしようとしているのか判断しかねていた、
そうして、彼は悩みながら思いつく、
探知の魔術によって蒲刈の口の動きを把握しながら、
知識はあるものの、使った事の無い読唇術によって何とか言っている言葉を把握出来ないかと、】
(……通報…か?
ううい……風紀か……
これは…不味いか……?)
【そうして一旦離れ、北野達の死体を確認し戻って来た蒲刈が、携帯取りだした様子を見て、
通報かと推測しつつ、
口の動きを読もうとし、口の動きで判断出来た母音から、
通報だと察し、逃げるべきかと考えるも】
(ふむ……?
これは…鎖……か?
助ける……?連れて行く……?
いや……先程の電話の口の動きから察するに…居合わせる事は出来ないと言ってる様に思えたが……
これはどういう事だ……?)
【しかし、そのまま放置せず、近寄り鎖を巻こうとする蒲刈の様子に警戒しながらも、
蒲刈が言っている言葉の一部を推測し、
先程の通報での言葉と併せて推測し、風紀に渡す訳では無いのかと、推測し疑問を浮かべながら、
抵抗するだけの力も出せない現状、そのまま蒲刈に縛られ連れて行かれるのに任せるのであった。】
■蒲刈久々津 > 久々津が操る鎖は軽々とジョンの体を持ち上げ、側に置いた大鎌を杖のようにしながら路地裏の方へ歩き出す。
落第街とはいえ人目につかれる事は嫌がったのだろうか、いつもより早めのペースであった。
「実験動物にされるのを見るのは、嫌だから、助けちゃった。
これでこのひと、幸せにな、れるよね?
あそこの医者なら、ヘタレだけ、ど腕ならばっちりだから、大丈夫。安心したらいい」
鎖で宙に持ち上げている何も離さないジョンに対して語りかけるように、
たまにクスクスと笑みを浮かべているとやがて久々津が目指した医院が見えてくる。
久々津は蹴破るようにその医院に入っていけば何か中から言い合いをした後
満足そうな笑みを浮かべてその医院を出て、元の自分の病院に戻っていくのであった。
どうやら久々津はジョンを預ける事に成功したようだ。
この後ジョンはヘタレ院長のしっかり手当を受け、外傷は殆ど治療されるだろう…
ご案内:「落第街大通り」から蒲刈久々津さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」からジョン・ドゥさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」にリビドーさんが現れました。
■リビドー > 「暇だな。」
退屈此処に極まり。
暇にあかせて弱水の海を見に行き、そのまま学生街歓楽街異邦人街を経て落第街まで足を運ぶ。
道の端に寄り、道中で何となく買った煙草に火を付ける。
「けほ、こほ……」
吸ってみたが、むせた。別段、無理して吸いたい程でもない。
適当な壁に押し付けて消して、まだ中身のある煙草の箱に吸い殻を突っ込んで、そのまま仕舞った。
「……むぅ、吸い方を忘れているな。」
■リビドー >
"存在しないとされている場所。"
"歓楽街の一角だとされている場所。"
「全く。」
両方とも常世学園側の公的な見識だ。
とは言え確かにこの落第街は存在しているし、
そもそも実情的に歓楽街扱いされているかと言うと、大分怪しいものもある。
……だからなんだ、と言う話でもあるが。
どのような建前があれ、この落第街は確かにある。
行き交う人々や喧騒をぼうっと眺めてながら、時間を潰す。
当然ではあるが、学生街のそれとは顔ぶれは違う。皆、何かに飢えている様にも見える。
何かに飢えているか、となればこれまた多分に別れるのだが――
「……。」
今のボクもまぁ、その通りといえばその通りなのだろう。
退屈に飢えている。
■リビドー >
……好奇心に飢えた虎のような猫なのかもしれない。
ナンパでも誘拐でも因縁でも客引きでも、何かないものか。
孤独が募る。乾きが広がる。
久しぶりに衝動が強いなと思えば、大きく溜息を吐き出す。
ご案内:「落第街大通り」にアスティアさんが現れました。
■アスティア > 「――」
ズゾゾゾゾー、と歩きながら、
プラスチックの容器に入った蕎麦を食っている女が向かい側から歩いてくる。
――凄い殴りたいくらいに幸せそうな顔で。
■リビドー > 「……」
物凄い良い笑顔で蕎麦食ってる輩が居る。
歩き食いを咎めるつもりはない。ない、が、あまりにも幸せそうに食っている。
落第街の大通り、つまり落第街の表通りで飯を食っている。何だかこう、ものすごく恨めしい。
表通りで蕎麦だ。
つまり――
「……これが本当のうらめしや。ってやつか。」
ものすごく、どうしようもないことを呟いた。
洒落にしても微妙に螺子も飛んでいる。
冷たい秋風が、流れたかもしれない。
■アスティア > 「――ぷはー!」
そして、ごっごっとスープを飲んで、
盛大にご馳走様でしたといいたげに満面の笑顔で、
近くのダストシュート……ゴミ箱に容器をなげいれつつ、
「奇遇だな!
リビドー先生!」
片手をあげて元気よく挨拶。
全くこの場に似つかわしくないかもしれないが、
大体人間(?)そんなものだ。
■リビドー > さっきのは黒歴史に流しておくことにしよう。
バニーガールと言い最近はやたらと黒歴史が多い気がする。
ともあれ、声を掛けられれば片手を挙げて応えた。
「おや、アスティアだったな。
こんな危ない所でどうかしたのかい。」
ご案内:「落第街大通り」にヴァルトラウテさんが現れました。
■アスティア > 「?
そんな危ない所だったか?
楽しいくて美味しくて安いものがゴロゴロしてる場所だから、
たまに利用しているのだが。」
普通であれば、来るような場所ではない。
だが、このエルフ。
感性がどこか狂っていた。
「それに危ない場所で、
というと、先生のほうこそどうかしたのかとなるぞ。」
はっはーと大笑いである
■ヴァルトラウテ > ……。
(特にどう、ということはない。
なんとなく地下闘技場にでも足を向けようかな、と思って散歩しているだけである
ただ、姫騎士然とした出で立ちに大刀の美少女となると、どっかのゲームにしか出てこねえんじゃねえかな
というような成りの少女である)
■リビドー > 「確かに早い安い雑な味付けの料理は多いだろうが……」
安ければ良く、ゆっくり食う様な治安でもなく、味覚を直接殴る様な美ダイレクトに美味しいは多い。
手に入る食材やらを考えれば調味料で殴るの仕方がない。
「ボクは暇していただけだよ。たまには刺激も欲しくなる。
……ふむ、彼女はキミの剣士仲間かい?」
"身なり"からしてそうとも思えなかったが、話題の口実にヴァルトラウテへ視線を遣ってアスティアに尋ねる。
……見れば見るほど、整った顔立ちに上品にあしらわれた衣装。
非現実さを強烈に発し魅せつけるそれは、当然目を引く。
例え学生街だったとしても、思わず注視してしまいそうな可憐ささえ伺える――
■アスティア > 「安い美味い多い、は妾にとっては最高だ。
まぁ、高級料理……なんてものは求めてないのでな。
美食を極めるも何も、この世界美食にまみれておる。」
故に十分だと笑って――
ふ、む、
と顎に手をやって首をかしげ――
「おお、確かに強そうな剣士だな。
だが、初対面だ。
挨拶でもしてみようか。」
そういって――
「よう!」
大声でヴァルトラウテに呼びかけた。
初対面の相手にこれである。
■ヴァルトラウテ > ……はい。
(いきなり、よう、と言われてもよくわからない
……わからないが、無視するような性格でもない
よばれれば笑顔で会釈を返す
……誰だろう、と思いつつ)
■リビドー >
「……凄くストレートに行ったな。」
一瞬唖然としかけたものの、調子を取り直して一つ呟く。
遅れてゆっくりとヴァルトラウテに歩み、会釈を返した後辺りに声を発する。
そう言えば、彼女は――
「やあ、地下闘技場の有名人。噂はかねがね、かな。
……ふむ、やはり間近で見た方が見麗しいね。」
■アスティア > 「チカトーギジョー。
ふむ。そんなものもあるのか。
有名人ということは、物凄く強いのか。」
うむ。実にいいな、と頷き――
「いや、何、
剣士であれば、
強い剣士を見かけたら声をかけたくなるだろう。
だから――つい、な。
特に用件があったわけではないが――
ふむ。
そうだな。
こういう時はなんというんだったか。」
そういって懐から手帳を取り出しぺらぺらめくり――
「『へい、彼女、茶でも飲みにいかないか?』」
ちなみに手帳を覗き込むと初対面の女の子に声をかける時の台詞とか書いてある
■ヴァルトラウテ > え、有名なんですか?
そうだったんですね
(自覚はない
というより、そもそも自分が目立つということをあまりわかってないフシがある
理由は単純で、目立ったことしか無いからそれが特別だという自覚がないのだ
しかも友人知人があまりいない
そのため、そう言われても半ば他人事である)