2015/06/18 のログ
■スラッシュ > 「カタギじゃないのがわかってるなら、詮索するのはマナー違反じゃないのかニャ?
ま、ニャーはそんなこと気にするほど心狭くないけどニャ~☆
ただのしがない魔道書売りだニャ~?」
ガチャリとトランクを開けるとそこには魔道書が並んでいる。
裏の事情にある程度詳しい癖にズカズカ人の商売の分野に入りやがって…と苛立ちつつ、貼り付けた営業スマイルが離れることはない。
「ま、コイツはサンプルだけどニャ~。お姉さんも裏で扱われてる魔道書がいくらするか知らない訳じゃないニャ?ま、正規で買うよりはずっと安いけどニャ~」
別に裏で魔道書を扱うこと自体が悪いことではない。中には粗悪品も混ざっている・・・程度だ。
今までも、公安や風紀を欺くのにこの手を使った。まったく安全じゃない分正直に話した、という点で許してもらえることも多い。
■スラッシュ > 栞さんの方をちらりと見て、フォローを求める。
その思いが伝われば・・・だが、左目のこともあり、断るのは難しいだろう、との判断の上に。
■空閑 栞 > 「えと、その……とりあえずお金を払わないとだからその……」
後日ゆっくりと店主さんも言っていたしとりあえずはこの場を凌ごう。
そう考えて急かすように、しかし弱々しく提案する。
■薄野ツヅラ > 「あっは、
授業に出てたらこんなの買わなくて良かったんじゃないのぉ?」
特徴的な笑いと共にちらり、一瞥する。
自分の知っている同居人は、
知る限り1年一緒に過ごしたが曖昧な返事はしたことがなかった──筈だ。
天下の落第街。薬を盛られている可能性も考慮する。
或いは異能かもしれない。
彼女は、この場の"全て"を疑う。
笑顔を向けられれば其れには同様の笑顔を返す。
「へえ、じゃあボクにもお勧め見繕って貰えないかしらぁ?
出来ればこいつとお揃いがいいんだゾ──……☆」
杖に体重を預けながら、にっこりと双眸を見据えて笑みをひとつ。
■スラッシュ > >>栞さん
(な、何だかオレが脅してるみたいじゃねぇかよ、ソレじゃあよ…)
「まーこの場で払わなくてもいいから、あとで頂戴ね~って話ニャ~☆」
とニコニコとフォローを入れつつ
■空閑 栞 > 「うっ……言い返す言葉もないよ……」
頬を掻いて誤魔化すように。
「とりあえずほら、やっぱりモノを買うならすぐ払いたいし……なんなら帰ってすぐ返すから……お願い、ね?」
顔の前で両手を合わせて懇願する。
後ろめたい気持ちに苛まれながらも催促をしてしまう。
■スラッシュ > >>ツヅラさん
「ボクはお客は選ぶタチなんだけどニャ~・・・。
ソンナコト言ってお姉さん欲しいモンはあるのかニャ?
冷やかしは困るんだけどニャ?
ボクはこのお姉さんに見繕って売ったのニャ。
ま、そっちのお姉さんにしか扱えないお揃いの魔道書が欲しいって言うのなら止めはしないけどニャ~」
徐々にイライラが溜まっていく。
顔には出さないが、ほんのわずかに漏れ出している気がする。
ごそごそとトランクを漁ると、風系魔法のソコソコ魔道書を引っ張り出す。
一回ポッキリの使用で、その魔術を覚えられる・・・というものだ。
サンプルであるため効果はもちろん無いが、中身はしっかりしている。
相手が異様に警戒している。
だから呼ぶなと言ったのに…などと心の中でため息をつきつつ。
■薄野ツヅラ > 「来るものを拒むんじゃあこんなとこでの商売はお勧めしませんよぉ───……
冷やかしだったらもっとしょうもない煽りしてるに決まってるわぁ?」
じい、と両の眼を見据える。
徐々に相手の余裕が失われ始めるのを見れば、ニイと口元を吊り上げる。
───自分の方が現状、優位に立っていると判断すれば、
蛇口を捻るが如く言葉が流れ出す。
「ンー、お揃いで扱えもしない魔導書とかもいいけどぉ──……
────例えば落第街でしか買えないものとかがいいかしらぁ。
折角の落第街なんだから怪しげなお薬の一つや二つはあるでしょうしぃ。
それこそこの間流行ってたようなのでもいいわぁ、
最近はあんまり出回ってないみたいだしボクみたいな"レベル0"
判定の学生でもうれしい一品よねェ───…」
カマを掛ける。此れが通るか、通らないか。
彼女は幾つものパターンをその脳内に思い描く。
■薄野ツヅラ > 「あっは、何時からそんなに栞は欲しがりだったのかしらァ?」
普段の様子と全く異なる同居人の姿を見れば、楽しげに笑った。
これは絶対なにかある、と判断した上で。
そこまで頑なに云おうとしないのは可笑しい。
屹度薬か異能の類だろう、と。
───それならこの状況を楽しもう。彼女は嗤う。
「ホラ、プライバシーなんてあってないようなものじゃない。
真面目そうに見えてパンツはピンクだったりするしぃ──…☆
何が欲しいのか教えてほしいなァ?」
■スラッシュ > この女が自分の商品を買いに来ていないことくらいわかっている。
「べ・つ・に、アンタじゃなくても客は居るニャ。」
ブチっと来たのかバタンとトランクを閉める。
「心配されなくとも欲しがってるヤツを見極める眼くらいあるニャ。
買う気もないのにグチグチと文句ばっか垂れる冷やかしもニャーッ!!」
フーッフーッと息を荒げながら喚き散らす。
「落ちこぼれがラリって飛びたいなら余所に行けニャ余所に!!」
そのままビッと指を大通りの方を指す。
大声を立ててしまった。そのうち公安やら風紀やら来ても困る。
>>栞さん
「お姉さんも取引は中止、ニャ。次は、“一人で”、“お金を持って”、来るんだニャ。こんなヤツ連れてこられちゃショーバイあがったりニャ!!」
ぷんぷん、と怒ってトランクを起こす。
喋るなよ、とでも言うように左目で威圧をかけながら。
■空閑 栞 > 「な、え、な、なんで下着の色を知ってるの!?」
顔を真っ赤にしてスカートを押さえる。
何を言おうとしたのかも一瞬吹き飛んでしまった。
「えっと、それはその……」
何かを恐れたように口ごもる。
「えと、それよりも取引は中止らしいから帰ろ?」
若干無理やりだが、話題を変えようと試みた。
■空閑 栞 > 「次は1人でお金を持ってにします……ごめんなさい……」
申し訳なさそうに、そして何かを恐れるようにそう応えた。
■スラッシュ > >>栞さん
先ほど渡したカードには、こんな時のことを想定して、
「今晩ならロッカーに商品はあるニャ☆
お金と交換で一人で取りに来るニャ~♪」
と丸っこい字のラメラメペンで書いてある。
■空閑 栞 > なんとなく、ただなんとなくカードをちらと見る。
そこには今晩中ならばロッカーにある、という旨が書いてあった。
ツヅラにそれを見られないようにこそっとポケットに忍び込ませる。
■薄野ツヅラ > (───ンン、ちょっと予想外かもぉ…)
相手から何やかんや聞き出す前に怒らせてしまった。
困ったように肩を竦める。
こそこそとする栞を見れば細くて長い足を軽く杖で小突く。
大声を上げるその様を見遣れば、にっこりと楽しそうに笑う。
「そんな審美眼をお持ちなら人を呼ぶ、
って云われたところで引き下がるのがこの街で生きていくコツよぉ?
何を売ってようがボクは知ったこっちゃないけどぉ、
この莫迦はボクのそこそこ大事な人間でねェ──……?」
かつり、再度杖を鳴らす。
口元を三日月に歪めれば、目の前の少女を嗤う。
「場所を選ぶべきだったわねェ、
落第街じゃなかったらたんまり稼げてたでしょうに勿体ない。
今後は場所を移して営業するのをお勧めするんだゾ──……☆」
暗に『次見かけたら自分が喧嘩を売る』、と。
目の前の少女に歪んだ歪んだ笑みを向けた。
■スラッシュ > >>ツヅラさん
「ご忠告ドーモだニャ」
ペッと地面に唾を吐く。
お前は嫌いだ、ヤなヤツだとフォント70のポップ体でしかめっ面に書いてある。
気分はサイアクだ。折角釣ったエモノには逃げられたうえ、顔だけはまた変えなくてはならない。偽造学生証だってタダじゃないのに。こんなんじゃ商売あがったりだってーの。
「ま、お互いこの街に居るのニャ~☆
敵は少ない方がいいと思うけどニャ~♪」
むしろココでぶっ放して殺してやろうか、と腹の中では思いつつ、トランクに跨る。
■スラッシュ > >>栞さん
「アア、ボクの愛しのお客様ッ!二人っきりでマタ会えるのを楽しみにしてるにゃっ…」
分かりやすい嘘泣きをしながら、チュッと栞さんに投げキッスを飛ばす。
もちろん、勿論腹の中では正直二度と会いたくはない、と思っているが。
■薄野ツヅラ > 「喧嘩は売られれば言い値の3倍で買ってあげるわぁ──…☆
……と云うか其処まで素直ならこんな商売せずに学生街でバイトしたほうがいいと思うわぁ」
悠々と、不敵に。其れで居て大胆に。
敵は少ないほうがいい、と云われれば堂々と。
「生憎公安風紀にも喧嘩売ってきた性質でねェ───……
この街には残念ながら敵しかいないわぁ
最後のお客さんがボクらにならないことを願ってるゾ──…☆」
鞄の中からチュッパチャップスを取り出す。
おもむろに口の中に放れば奥歯でガリ、と噛み砕く。
「今此処で閉店にして貰ってもいいんだけどぉ───……」
トランクに跨る彼女を一瞥すれば、また哂う。
■空閑 栞 > 「なんというか本当にすみません……」
足を小突かれたことは無視し、心から謝罪をする。
思っていた以上に二人の相性が悪かったようだ。
■スラッシュ > 「ピーピーと人の商売に口を出すなって言ってんのニャ!!
それに、生憎ボクはところ構わず喧嘩を吹っ掛ける“バカ”じゃないのニャ!!」
後ろを向いてべーっと舌を出す。
可愛そうに、彼女にとってコレが全力の煽りなのだ。
「あと、自分をナニモノだと思ってるのか知らないけど、勝てない喧嘩は売らない方が良いよ。」
と、静かに告げる。
初めて見せた本当の顔。
狂気を含んだ殺意を向ける。
が、コレ以上油を売って面倒事に巻き込まれるのは困る。
トランクにのったまま、2,3度地面を蹴ると一気に加速、すぐに路地の闇に消えてしまった。
■薄野ツヅラ > 「ハイハーイ、
次から此の莫迦は商売相手に選ばないのをお勧めするわぁ
生憎ボクのものでねェ────」
くああ、と欠伸をしながら右手をひらひらと振る。
静かな目を向け、言葉を向けられれば。
「あッは、最初からその顔してた方が面白いわよぉ──……?
おめでたいことに見るからに同業者みたいだしぃ……」
至極楽しげに、相手の力量を測るように目を細める。
楽しい遊び相手が増えそうだ、と笑う。
のんびりのんびりと去りゆく背中を見送った。
■空閑 栞 > 「速いなぁ……」
呑気にそんなことを呟いて消えていく背中を見送った。
「ぼくのもの、か……」
小声でそんなことを呟いて頬を染めた。
■薄野ツヅラ > 「オイ」
頬を染める栞をじい、と睨みながら再度杖で背中を叩く。
其の表情は同居人なら解るであろう、明らかな不機嫌。
舌を打ちながらかつり、杖を鳴らして振り返る。
「お説教、帰るよ」
溜息交じりに、小さく洩らした。
■空閑 栞 > 「いたい……」
不機嫌そうなツヅラを見て、少し動揺する。
やっぱり呼ばない方がよかったかな……
そんなことを考えてしまった。
「はい……」
何も言い返せず、とぼとぼとツヅラについて行った。
ご案内:「路地裏」から薄野ツヅラさんが去りました。
ご案内:「路地裏」から空閑 栞さんが去りました。
■スラッシュ > 何度も何度も人目の無いところに入り、見た目を変える。
最終的には地味なトランクを持った、黒髪ショートの女性が、さびれたモーテルに入っていく。
舌打ち交じりで部屋に入ると
「クソくらえ、あんのアマぁ・・・。」
無造作に広がるゴミを脚で避けながら服を着替える。
折角、折角自警団を跳ね除けて捕まえたお客が、まさかのお守り付きだとは思わなかった。
しかも、ヤツの言葉は正論ばかり。
男子の制服に着替え終える。
見た目はとても中性的だ。
声も若干低くなっただろうか。
「説得できるって言ったから電話したんじゃねえのかよックソ」
とペットボトルを思い切り蹴飛ばす。
…自分でも解っている。すべて自分のミスである、異能をかけられたから、と言って油断しすぎた。
はぁ、と大きくため息をつく。
「次の学生証とアクセ・・揃えなくっちゃナァ」
とボヤくと、男子生徒はモーテルを出て、自らの研究室へと戻っていった。
ご案内:「路地裏」からスラッシュさんが去りました。
ご案内:「路地裏」にクローデットさんが現れました。
■クローデット > 落第街の中でも、特に闇が深いとされる路地裏。
その路地裏を、悠然と、しかも退廃的な美でその身を飾り付けて歩く女性の姿がある。
羽根扇子は手の端で持ち、筆記用具で度々メモを取っているようだ。
■クローデット > 獅南蒼二の紹介もあり、公安委員会への登録は無事行う事が出来た。
現在、その装いに不似合いな街を歩いているのは、その業務に向けた、自主研修のようなもの。
公安委員会が対処すべき
『常世学園の体制を揺るがすような事件やそれにまつわる人物や組織』
についての情報を、概況でも良いから自分の目で確かめるためだ。
(…『今後』のためとはいえ、本当に薄汚い街…)
顔に特定の表情は浮かんでいないが、それでもやや渋めには見える。
(…たとえ異世界人(ヨソモノ)や異能者(バケモノ)が蔓延る街でなくとも、『浄化』するに足るのではないかしら?)
そんな、物騒な事を考えながら、街並みを行く。
■クローデット > その身を豪奢に飾り付けながらも、その女性に絡んでくる不届き者は少ない。
売女とは正反対の方向に飾ったその服飾は生半可な男を寄せ付けぬには十分な「武装」であったこと、それでも誘いをかけた不運な男性に対して向けられる目が、異様に負の念を放っていたこと。
…そして、それでも退かなかった愚か者の末路に、有象無象の輩は完全に意を削がれてしまったのだ。
(身元は分かる程度に手加減して差し上げたのに、軟弱ですこと。
…まあ、その方がお互いのためですが…『今のところは』)
単独行動である。女は、普段のように頻繁に表情を隠したりはしなかった。
■クローデット > 路地裏の中では比較的栄えたエリアを一通り歩き、再度、メモを確認する。
(…とりあえず、めぼしい勢力及び個人の脅威度は確認出来たかしら)
路地裏にある建物とその用途、そして、背後についているだろう組織と、その脅威度見込み(ただしクローデット個人の基準による)について簡単にメモをまとめていた。
公安委員会のデータベースを元にしているのでそこそこ正確ではあるが、公安委員会が全く掴んでいない事は把握出来ていないだろう。
ただ、建物の佇まいなどから共通点は見出しているので、今後何らかの勢力の発見には役立つかもしれない。
(未確認項目は次回の課題として…)
女はメモを閉じると、自分が歩いてきた方角に強い憎悪の視線を向ける。
そこにあったのは…弱い女性が多数押し込められてタコ部屋のように運用されている、売春宿だった。
■クローデット > (…異世界人(ヨソモノ)や異能者(バケモノ)の時点で許されないのに…
おまけに犯罪者では、同情の余地もありませんわね?)
くすり…口元だけで笑みを作る。
そしてそのまま、悠々と路地裏を後にした。
ご案内:「路地裏」からクローデットさんが去りました。
ご案内:「路地裏」にクロノスさんが現れました。
■クロノス > 彼女から離れ、落第街の路地裏にやってくる。
これ以上時間を無駄にはできない、消耗した力を回収しなければ。
―――わざとカツカツと音を立てて、路地裏を歩く。
■クロノス > カツカツ、という音を聞いて慌てて逃げようとする不法滞在者を見つけると、
にっこりと笑って影を縛る異能を伸ばす。
―――遅れて、路地裏に鮮血が舞った。
「やはり、落第生の異能力ではあまり足しになりませんね。」
口元を拭いながら呟く、
以前の違反部活のように盛大に動ければいいのだが、
上司に釘を刺されている以上それは出来ない。
と、なれば。
一般学生の血や肉を手に入れればいい。
先ほど見かけた彼女に迫ったが、なんなら口づけでもいいわけだ。
そう考えて『ふむ』と頷く。
違反学生と違って、一般学生の異能には良質なものが揃っている。
こうして全身を食べなくとも、たとえ一部でもかなり足しになるだろう。
■クロノス > 口元を歪めながら路地裏を歩く、
だが、残念ながら、獲物らしい獲物はいなそうだ。
今日は諦めて帰ろうか、と息をついた。
■クロノス > 近くのパイプのようなものに腰掛ける。
「今日の戦闘で随分異能力が減ってしまいましたね。」
手を何度か握る、明らかに異能力が目減りしていた。
目を伏せる、このままで果たして『天使』に届くのか、と。
ぼんやりと空を見上げ、手を伸ばす。
先ほど話した心に小さな悪意を宿した少女は
「簡単に斬られるつもりはない」と言っていた。
彼女も何れ覚悟を決めて、彼女なりの正義を、立派な悪を成すのだろう、そんな気がする。
「私も、そろそろ覚悟を決めなければいけないのかもしれませんね。」
ひゅんと音を立てて鎌を取り出す。
その刃には、自分の双眸が映りこむ。
その瞳を、そっと伏せた。
ここから先は、これ以上は、きっと悪の道だ。
―――でも、突き進むしかない。
立ち上がると、路地裏から出て行く。
ご案内:「路地裏」からクロノスさんが去りました。
ご案内:「路地裏」にスラッシュさんが現れました。
■スラッシュ > 時は深夜。
見た目も中身もうるさい女が、猫のステッカーの張られたトランクをガラガラ引いて、路地裏に現れる。
既に真っ暗、死んだように眠っている2級学生共。
その場所の先住民を蹴り起こして無理矢理退かす。
「さってー☆お仕事開始だニャ~☆開店かいて~ん☆」
とウザったい口調で独り言。
その場に座り込むと、トランクを横にする。
ニヤニヤといやらしく、通りを行く数少ない人々の顔をなめまわすかのように眺める。
■スラッシュ > (しっかし昨日はヒッドイ目にあったナァ…今日くらいは少しマシな客が来てくれよ)
と信じても居ない神様に祈りつつ、タバコに火をつける。
「んっんーやっぱ人が少ないのニャ~…。ま、辛抱辛抱ニャ~☆」
と、顔だけはヘラヘラと笑っている。
ご案内:「路地裏」に石蒜さんが現れました。
■スラッシュ > 最近は警察組織の動きが例年以上に厳しく感じる。
あくまで体感での話だが。
(ココまでヒマってなると、やっぱ歓楽街に戻るのも手かねぇ…。って言っても読んでないお客まで来るから商売にならねー訳だけどぉ。)
なんていうイライラを煙にしてため息と一緒に吐き出す。
「こんな眠い時間に起きてまで頑張ってやってるってのに、報われないなんてニャーは哀れな子ニャー…」
両手で顔を覆い、めそめそと泣いた振りをして見せる。
勿論、近くを通る人がその様子を視界に入れるコトも、気に留めることも無いだろう。
むしろ、避けられている。
■石蒜 > 「……何か、ありました?」そんなスラムの住人からあからさまに避けられている女性に、あまり心配そうでもない声をかける少女。ただなんとなく興味を惹かれた、といった風だ。
漆黒に染まった白衣(びゃくえ)と、血のように赤い緋袴。色違いの巫女装束のようなものを身にまとっている。
■スラッシュ > 声をかけられれば、一瞬で嘘泣きをやめて、
「ニャッニャニャーン☆いらっしゃいませだニャ~?お客様~」
あざとい営業スマイルで両手をあげてバンザイ。
そして初めて石蒜の姿を見る。
(何だ中学生…か?)
「…あんまり、お金もってそ~に見えねーニャ。」
あからさまにイヤそうな顔で悪態をつく。
商売人に有るまじき態度だ。
■石蒜 > 一瞬でテンションを変えてきた相手に、驚いて目を丸くする「ここは、お店でしたか。」トランクが横にして置いてあるだけに見えたので気付かなかった。
「お金……何を売ってるかはわかりませんが、これで足りますか?」懐に手を入れて、金貨や銀貨を十数枚ほど取り出す。換金する必要はあるが、結構な価値はありそうだ。
■スラッシュ > ぽかーんと目を丸くしてぱちぱちと何度か瞬き。
(最近のガキはマセてんなぁ…オイ。)
「ボクの可愛さで先ほどの非礼をお許しくださいニャ☆」
と自分の頭をコツン、と叩いて舌を出す。
「充分どころか余っちゃうくらいニャ~☆うちのお店、むしろ安すぎて困っちゃうかもしれないニャ~☆」
とニコニコと嬉しそうに笑いながらおもむろにトランクを開ける。
そこに並ぶは大量の小瓶。どうやらクスリ売り…ということはわかるだろう。
「ま、危ないオクスリは売ってないから安心するニャ☆
皆様の不安を解消する、ちょっとしたお手伝いがしたいだけニャ~」
私イイ子でしょ、とでも言いたげに笑っている。
腹の中では
(…何だかコイツ、危なそうな匂いが済んだよなぁ。逃げる準備だけしとこ。)
と根拠の無い不安を感じていた。
■石蒜 > どういう対応をすべきかわからないので、曖昧に笑って流す。スラムをうろつくのは初めてだけど、ここの人はみんなこういう話し方なのだろうか?だとしたら馴染みづらいな……。
「薬売りなんですね……。どんな薬を売っているんですか?」小瓶だけではわからないし、商品名が書いてあったりしていたとしても、ひらがなと数字ぐらいしか読めないのでわからない。
■スラッシュ > 自分の言動が流されるのには慣れている。
特に言及することも無く次を話し始める。
「フツーのオクスリ屋さんにあるものと変わらないと思ってもらってケッコーにゃ。」
と言いながらトランクの中の小瓶を次々と取り出しては戻していく。
風邪薬とか、身体を元気にする薬とか、魔力を増やす薬とか、という簡単な説明を交えながら。
「あとは、びやk・・・おっとコレはお客様にはまだまだ早い大人のオクスリでしたニャー☆」
てへぺろをリアルにやってのけ、その小瓶をしまう。
■石蒜 > 「ほうほう……。」こちらの世界の薬局のレパートリーは知らなかったが、ポーションのようなものらしい。びやk……恐らく媚薬だろう、知らないわけではないが、別に興味はない。
でも多分、この人の売り物はこれだけではない。もしこれだけしか売ってないのなら、わざわざこんなところで店を開いている理由がない。聞いてみよう。
「もっと強い薬、あるんじゃないですか?私、困ってるんですよね」左の袖をめくって、肘のところで切断された左腕を見せる。さっき切断されたかのように断面が見えているが、不思議と出血はない。
■スラッシュ > 「んっんー…痛そうだニャ~…」
と心配そうに切断された左腕を眺める。
(うっわグロいモン見せてくれやがって。メシが食えなくなったらどうすんだよ)
と心の中で愚痴りつつ
「と、は、言っても、魔法使いじゃないから、そこまで非科学的な超再生をするオクスリは持ってなーいニャー…。」
申し訳なさそうにはぁ、と小さくため息をつく。
「でぇもぉ、もっと強くなりたいって言うなら、お力になれるかもしれませんニャ?」
ぱっと紙芝居を切り替えたかのように表情が変わる。
また営業スマイルに戻ると、異能開発薬、と書かれた小瓶を取り出した。
■石蒜 > 「そうですか……。」残念そうに、腕をしまう。治療を受けずに戦い続けられるようになりたかったのだが。
「強くなれる……興味があります。」少し身を乗り出すように、相手が取り出した小瓶を見つめる。
■スラッシュ > 「コイツは異能開発薬って言うニャ。ちょぉっと副作用があるケド、お客様に新たなチカラを与えてくれる魔法のオクスリニャ~ン☆」
じゃじゃーん!という感じで小瓶をあなたに見せる。
中には複数の錠剤が入っているのが見えるだろう。
「ま、後で怒られるのもイヤだし、ちゃんと保護者サンにご相談してから使ってほしいけどニャ~」
何だか関わってはいけない、といった先ほどの不安から、一応のクッションを置く。
これだけ金を持っている…ということから裏に何かの存在も感じる。
ココまで危うい橋を渡らず細々とやってきたのだ。
こんなところでヘマ踏みたくないぞぉ~…という気持ちから。
「その金貨がはした金っていうなら、とりあえず買ってみても良いかもしれないけどニャ~」
とはいいつつ。
■石蒜 > 「異能開発……。私はすでに異能を持っているのですが、それが強化されるのですか?」単純な強さが存在する異能ではないので、どうなるかわからないが、強くなるに越したことはないだろう。
「保護者……。」保護者、強いて言うなら、ご主人様がそれにあたるだろうか?でも強くなりたいのは戦いたいからだ、それはつまり私の享楽、きっと許してくれるだろう。
「わかりました、相談してから飲みますね。」この場は嘘をついておこう。
「はした金ではないですけど、買う価値はあるように思います、これで足りるでしょうか。」確か異邦人街で換金してもらったレートによれば、これぐらいと金貨と銀貨を数枚渡す。
■スラッシュ > 「ぶっぶー!新しい異能が手に入るのが正解ニャ~☆」
手で大きくバッテンを作る。
「おっかねー…」
ひいふうみいと指をさして金貨を確認する。
「は大丈夫かニャ~…。でもホントに許してくれるのかニャ?怒られるのはミーなんだけどニャ??言っちゃ悪いけど、副作用はランダム、例え死んだってウチは責任取れないニャ?」
少し真剣な顔でじっと貴方の顔を見つめる。
正直売れなくともいいと思え始めてきた。
もう一度脅しをかけて置く。
彼女の持つ異能の力で貴方の中にある不安などといった心の揺れは大きくなるだろう。
■石蒜 > 「新しい異能ですか。」異能、人によってピンキリだが、とても強力なものもある、それが新たに手に入るのなら……買います、と言おうとするが。
「う……。」自分の中で膨らみ始めた不安と脅しに、一瞬たじろぐ。副作用で死んでしまうとも聞くと……ご主人様に捨てられた後ならまだしも、まだ死にたくない。どうしよう。 [1d6→3=3]5以上で、勇気を出して買う
■石蒜 > やはり、やめておこう。小瓶をとりかけた手を、ひっこめる。
「すみません、やっぱりちょっと……怖いですね……。」5以上で、勇気を出して買う
■スラッシュ > 「ま、よく考えてみるといいニャ~。まだ若いんだから時間はあるんだしニャ☆
アタシも使って死んでないし、ゆっくり保護者サンにでも話すとイイにゃ。」
と小瓶を引っ込めてトランクに片づける。
今はまだ営業スマイルだが。
正直、この判断が正しかったかどうかはわからない。
本当なら今すぐにでも金が欲しい、というのに…。
「しばらくはこの辺でショーバイを続けるつもりニャ、今日は閉めるけど、またゆっくり来るといいニャ~」
とトランクを閉めながらお構いなしにしゃべっていく。
なお、不安を煽る異能は既に使用を止めている。
■石蒜 > 「そう、ですね。話し合ってみます。使ってもいいと言われたらまた寄らせていただきますね。」
相手が片付けを始めると、さっきまで抱えていた不安が急に晴れていった。買わないことにしたせいだろうか……?
異能を使われたとは思わず、首をひねる。
■スラッシュ > 「く、くれぐれも私のことはヨロシク伝えていただけるよう頼むニャ…怖い方に怒られちゃうのはマジ勘弁ニャ…」
頭を抱えてわざとらしくプルプル震えて見せる。
そして、立ち上がってトランクを立てると
「じゃ、今日は帰るニャ☆」
とトランクに跨った。
■石蒜 > 「はぁ、わかりました。」ご主人様は別に偉い人ではないと思う、私は崇拝しているが、どこかの組織に属しているとも聞かない。どうやら何か勘違いされているようだ。でも説明するのも面倒なので頷いておく。
「はい、今日はありがとうございました。」軽く頭を下げて、相手を見送る。
■スラッシュ > 「ばいば~い☆今後ともご贔屓によろしくニャン♡」
と言って小さく手を振り、ウィンク。
地面を2,3度蹴って、トランクを動かすと、突如加速。
自動車もビックリの速度で、路地の奥、闇の中へと消えて行った。
■石蒜 > こちらも手を振って見送る。相手が急加速して消えると。
「ニャン……」相手がしきりに語尾につけていた意味はなんだろう。翻訳魔法の不都合かな?と首を傾げる
まさかそういうキャラ付けとは思ってはいなかった。
■スラッシュ > (ひぃ~くわばらくわばら!!何かコウ、逆の意味で引きがいいじゃねぇかオイィ!!)
帰り道、しばらくは息を潜めることを心に決めた。
ご案内:「路地裏」からスラッシュさんが去りました。
■石蒜 > 静かになった裏路地、一度ため息をついて「……それで」振り向く。
「何か御用ですか?」見れば、ゴロツキが数人、鉄パイプなどの粗末な武器を持って、私を取り囲もうとしている。
『見てたぜぇ、随分持ってんじゃねぇか。換金は手間だが、俺達がもらってやるよ。』確かに今の私は丸腰で隻腕、その上金貨をいくらか持っている。カモがネギをしょってきたように見えても仕方ない。
■石蒜 > 「あなたがたは、そうやってお金を得ているのですね。他人から奪うことで。」その発想はなかった、今持っているお金は元の世界で稼いだものと、それを換金してもらったものだけだ。
風紀委員から目をつけられている今、どうやってお金を手に入れようかと悩んでいたが。解決方法が見つかった、奪えばいいんだ。
■石蒜 > 「そっかぁ……。なんで気付かなかったんだろう……。」ひとりごとのように呟く。
ゴロツキ達が包囲網を完成させる。『何をぶつぶつと、死にたくなきゃ、有り金全部よこしな。』
私は空中を掴み、絆を結んだ刀を呼び出す。
「奪えばいいんだぁ。」口が三日月のように歪む、笑っている。また人を斬れる、その期待に笑みが抑えきれない。
「そっかぁ」白刃が、閃いた。
■石蒜 > [1d10-5→3+(-5)=-2]出た数字だけ、殺した
■石蒜 > ―数刻後
路地裏は血に染まっていた、倒れたゴロツキどもの悲鳴がこだまする。
痛みはひどいだろうが、応急処置をすれば助かる程度の傷だ。
まだ殺すのに嫌悪感があった、忌々しいサヤめ、いつまで私の中に居るつもりだ。もっと血を浴びて奴を弱らせないと、いつまでも良心を残しておいてはご主人様も喜ばないだろう。
とりあえず、もらえるものをもらおう「まぁ……奪おうとするぐらいだから、期待はしてませんでしたけど」財布を抜き取って中を改める、小銭が少しと、紙幣が数枚。ないよりマシといった程度だ。
■石蒜 > でもここはいいところだな。人が斬れるしお金も手に入る。面白い人もいる。
もっと積極的に立ち寄ろう。そう思いながら、抜身の刀をぶらぶらと振って血の滴を落としながら、路地裏を立ち去った。
ご案内:「路地裏」から石蒜さんが去りました。
ご案内:「路地裏」にスラッシュさんが現れました。
■スラッシュ > いつもよりも少し早い時間だが、トランクを引いた見た目もうるさい女が現れた。
服装こそ、指定のシャツに指定のジャージと大人しいが、金髪のポニーテルにサイバーなネコ耳カチューシャ。
・・・どうもこの辺にくるような服装には見えない。
■スラッシュ > (今日こそはヤバイお客を見たらすぐに逃げよう…)
ゴクリと唾を飲み込み、さらには深呼吸して一度落ち着く。
「さ、て、今日も楽しい楽しい開店のお時間ニャー☆」
スイッチが入ったかのようにキャラを切り替える。
トランクを横倒しにしてその場に座り込む。
ご案内:「路地裏」に異形の影さんが現れました。
■スラッシュ > 「さって~目ぼしいお客様は居ないかニャ~っとぉー…」
品定めでもするかのように、道を行く人々の顔をじろじろと眺める。
やはり今日も人は少ない。
そして、連日2人のお客を逃がしてしまったことはかなり答えているようで、いつものようなへらへらとした笑顔や余裕は見られない・・・気がする。
■異形の影 > 《――――》
【その影は路地裏に住み着く怪異。
普段から人を襲い、喰らっているのだが……美味そうな気配を感じ、物陰から商人の様子を伺った。
人を食い物にする人の気配。
そういう、どこか歪んだ人間こそ、この怪異の好物なのだ】
《――――》
【道を眺めるその背後へ回ろうと、物陰から物陰へ、こっそりと回り込んでいく。
気配察知に敏ければ……もしくは、目がよく偶然視界に入れば。
物陰を動く、影よりも濃い黒い染みに気づけるだろう】
ご案内:「路地裏」に須崎さんが現れました。
■須崎 > ハハ、なんかすごい娘がいるなぁ♪
(路地裏の散歩ルート、そこを回っているとハイカラな
少女が路地裏を歩いているのを見つけ)
ねぇねぇそこの猫耳ちゃん、何してんの?
■スラッシュ > こちとらお客様探しに必死なのだ。
蠢く陰など気にする余裕は微塵もない。
「んにぃ、良い人居ないのニャ―・・・」
グチグチと文句を垂れつつ、煙草に火をつける。
■異形の影 > 《――――!》
【気付かれる様子も無かったため、そのまま背後に回り込もうとするが……声をかける人物に気付き、まだ近づききれない。
距離にして斜め後方、まだ2mほど離れているだろう。
月明かりが作る物陰に身を潜め、二人の様子を伺う】
■スラッシュ > >>須崎さん
「なんニャお前はァ~??」
イライラとした顔で貴方を見つめる。
何だかコイツはお客になりそうにない、と自分の勘が言っているのだ。
「こちとらビジネスでやってんのニャ。冷やかしなら帰るにニャーっ!!」
しっしっと手を振る。
顔には売る気無いです、とフォント98ぐらいの大きさポップ体で書いてある…ような感じだ。
商売人に有るまじき態度なのは間違いないが。
ご案内:「路地裏」に洲崎さんが現れました。
ご案内:「路地裏」から須崎さんが去りました。
■洲崎 > なんにゃと言われれば洲崎だよん♪
そういう君は誰なのにゃぁ?
(狐面の様な笑顔で近づいていき尋ねる
後方の影には気付いていないようだ)
ビジネス…何売ってるの?
あ、もしかしてキャンディとか売ってるのかなぁ♪
■スラッシュ > なお、客?の応対に忙しく、蠢く陰になおも気づく気配はない。
殺気…?お客に対しては向けているが、気付きもしていない影に対して発するはずもない。
■スラッシュ > >>洲崎さん
「勝手に名乗って置いてミーが名乗ってあげるとでも思ってんのかニャ??
もしかしてソートーおつむ弱いのかニャ??」
人のことは言えないが、なんだか人を小馬鹿にしたような語尾が気に入らないらしい。
激しい嫌悪感を全面に出し、洲崎さんを睨みつけている。
「飴ちゃんが欲しいならママにでも頼むがいいニャ!」
ナメんじゃないニャ!とイライラしながら告げると、タバコを取出し、火をつける。
■洲崎 > おやおやぁ?
人に物を訪ねる時に自分から名乗るのは常識だよ♪
それに未成年の内から葉っぱなんて吸ってると体に悪いニャ♪
(ウィンクして手袋を嵌め、火の付いたたばこの先を握る)
あぁそれともぉ、僕としてじゃなくて先生として君の名前を
聞いた方が良いかな?
猫耳ガール♪
(ニヤリと笑う、なんだかこのやりとりを心から楽しんでいるようだ
■異形の影 > 《…………》
【影は二人のやり取りをただ観察する。
勿論、隙があれば『食事』をするつもりだったが】
《キ――》
【会話の内容は、ただの冷やかしと冷やかされてる商人の物だ。
これと言って気に留める物でもなく、もう少し二者接近さえすれば同時に襲うことも出来るだろう。
そして影は観察を継続する。
商人、少女の方はイラついていて注意力が散漫だ。いくらでも狙える。
だが、影は白衣の男……それからはどうも、得体の知れなさを感じた。
美味そうではある、が……観察を継続する。
影に目こそは存在しないが、物陰からの視線を感じることは出来るだろう】
■スラッシュ > 火を消されるとイライラは臨界点に近づいていく。
「テッメーは何なんだニャ…、スッゲーイラつくヤツだニャ。
ぶち殺してやりたいくらいだニャ。」
などとぶつぶつ呟く。
漫画であればムカムカマークがおでこに5つも6つもついてそうだ。
そして、めんどくさそうに、ごそごそとジャージのうちポケットを漁り、取り出したのは学生証。顔写真は大分大人しい地味な頃のモノだが。
【市原 ミサキ 21歳 3年 異能工学専攻】
「コレでい~かニャ???
セ・ン・セ・イ???」
ギリギリのところで理性を保っているような笑顔。
火を付ければ燃え上がるガソリンの様な怒りを腹の中にため込みながら。
■洲崎 > うーん…?
おやぁ♪誰か僕以外にもお客さんが居るのかなぁ?
(クルリと背後を見てみる、だが視線に少し感づいただけで
ハッキリと何かを確信したわけではなく、何も居ないのを見て首を
かしげる)
んー…あれ?
気のせいだったかな?
■洲崎 > へぇ、異能工学かぁ♪
(背後を少し見たが、学生証を出されて向き直る)
市原ミサキちゃんかぁ♪
じゃぁ改めて、僕は洲崎…異能開発局の研究員も兼任している
臨時講師です♪
どうぞよろしく、意外と僕たち接点があるのかもね♪
■スラッシュ > 「ウチはアンタなんか見たこと無いニャ。
関わり合いたいとも思わないニャ。」
吐き捨てるようにそう告げる。
そして、自分が成年である、と証明したので改めて煙草に火をつける。
■洲崎 > ハハ、ダメだよ猫耳ガール♪
"未成年"がそんなの吸っちゃダメだって♪
そんなにお口が寂しいなら、これ舐めなよ♪
(ポケットから棒付きキャンディを取り出し、差し出す
未成年…そこに確信を持っている様に聞こえるだろう)
■異形の影 > 《――――》
【白衣の男がこちらを見た。
まだ気付かれたわけではないのだろう。
だが、勘はよさそうである。
……影の狩りは、基本的に奇襲だ。
不意打ちでひと飲みに。そういう狩りだ。
だから迷う。美味そうな獲物を相手にどうするか、影は日々成長しつつある知性を用い、悩む。
一度こちらを見られた物の、今は互いに会話に集中している様に見えた。
だから、動き始めた。
物陰からじわりと、道に出来た染みの様に、水が染みこみながら流れるように、移動を始める。
なにぶん大通りが近いとはいえ路地裏だ。月明かり以外の照明は頼りなく、気に留めていなければ、地面に出来た黒い染みになど気付けないだろう】
■スラッシュ > 「あーあーわかったわかった。もーアンタには全部お見通しニャ。」
火のついたタバコをポイッと適当に捨てる。
「コレでいいかニャ!?
満足かニャ!!???
アタシは忙しいのニャ!!
帰れ帰れ帰るのニャ!!!」
いい加減にしてくれ、とブチ切れ立ち上がる。
貴方の鼻の頭に指をビッと突き立て、ぐいぐいと押そうとする。
■洲崎 > 全部じゃないよ♪
ただ人身変化の魔術は見慣れてるんだよ、それだけ♪
アハハハ♪
忙しいなんてどうしたのさ?
退屈そうに見えるよ猫耳ガール♪
(鼻を押され後ろに下がっていく、ゆっくりとこちらに
近づいてくる影の方へ)
■異形の影 > 【……男が押し出されてきた。
なんと都合のいい状況だろう。
そして、少女ともかなり接近した状態だ】
《キキキ――》
【影は思わず、金属音のような笑い声を漏らし……それはきっと、二人にも聞えることだろう。
だが、それに気付いて男の背後を見れば、振り向けば。
男の背丈より大きく、傘のように薄く広がりだした、黒いナニカが見えるはずだ】
■洲崎 > っ…ごめんね猫耳ガール!
(背後で何か…金属が擦れるような、虫のような鳴き声が聞こえる
悩んでいる暇は無い、少女を抱きしめるように即座に前に、跳ぶ。)
■スラッシュ > !?
正体がバレたなら殺す、と動き出そうとしていた矢先だった。
拳銃を引き抜き右手に持ったままの状態である。
余りの突然の出来事に反応できずに抱かれている。
「オイ離せコラ!!マジでぶっ殺されてーよーだナァ!!オィイ!!」
最早素性を隠すことなどない。じたばたと暴れている。
■洲崎 > 痛い痛い!
ちょっ、僕の後ろになんか居たんだって!!
(そこで初めて振り返る、薄く広がった黒い闇…
一瞬見間違いかと思ったが、違う…)
んー…何だろあれ?
魔物かなぁ?
(抱きしめるのをやめ、隣に居る少女に聞いてみる)
■異形の影 > 《キキ――ッ》
【逃げられた。笑ってしまったのが失敗だと、直ぐ気付いたが。
傘は閉じられる物の、空を切る。
そこに現れたのは、人間大の、黒い……影のようななにかとしか表現仕様のない闇。
表面は液体のようであり、流動的だ。
距離を取られれば、じりじりと距離を詰めるように動き出すだろう】
■スラッシュ > 「アタイが知るわけねーニャ!!
テメーが見つけたならテメーで何とかするニャこの厄病神!!」
一時拳銃をしまい、ゲシゲシと洲崎さんの蹴れそうな所を適当に蹴る。
多分スネとかを重点的に。
そして振り返り、闇の異形へと目を向ける。
そこに移るのは彼女の商売史上、最大のピンチの場面だった。
(あ゛ーーーッウチのトランクが大ピンチだニャーっ!!!!!)
影の後ろにあるトランクを見て心の中で叫ぶ。
相手に悟られたらヤバイと思いつつも、声を出さず口をパクパクしている。
■洲崎 > ちょっ、痛い!?物凄く痛いから!!
(スネを蹴られ涙目になっている
ん?少女の表情の変化にちらりとトランクの方を見る)
ははぁ♪
ねぇ猫耳ガール、僕がアレを回収してあげたらさぁ?
今度デートしてよ♪
(ニコリ、と狐面のような笑みで語りかける)
■異形の影 > 【トランクを見たなら気付けるだろう、その一部が燃えたように焦げている事に。
そこは丁度、二人に襲い掛かる際に、影が僅か触れた部分だ】
《キ、ィ――?》
【影は、その山なりになった形の先端、その部分をぐにゃりと曲げる。
それはどこか、首をかしげている様にも見えるだろう。
なぜこの人間達は逃げないのだ、と、妙な物を見るように。
逃げないのはともかく、目に見える抵抗をしてこない。
離れて距離を置いているだけの相手に疑問を覚え、姿をさらしたというのに様子を伺ってしまっていた】