2015/06/29 のログ
石蒜 > 影に拘束されても、サヤは暴れ続ける。
真言も効果を為してはいないようだ、彼女の狂乱の原因は誰かに拒絶されることではない、自分自身を自分で拒絶している。
またふっと表情を変える。それは残虐性を秘めた薄笑い、石蒜のもの。
「あら、またサヤは引きこもってしまいましたね。どうでしたか?親交は暖められましたか?」何をしたかは知っている、知っているがあえて問う。他人の苦しむ顔、困惑する顔、悔いる顔は最高に面白いから。

「私を消したとして、サヤがどうなるでしょうねぇ?自殺させたいんですかぁ?今こうやって私の中で眠っているのが一番幸せ、そう思いませんか?」ニヤニヤと、笑う。無駄な努力を、無意味な後悔を、全てを嘲る笑い。

メア > …そう……
じゃぁ、このまま…学校へ、行こっか……

【影で体中の拘束を強めていく、指先さえも動かさせれば
何をするか分からない】

自分で、捕まる…なんて……
優しい、ね……

【じっと無感情な瞳で見つめる
この少女を消すのはどうかと考えていたが、
先ほどの様子を知って楽しそうにしている
石蒜を見て考えが変わった
こいつは消そう、と…】

九耀茉莉 > 「成程成程。巧妙な手口です。いやはや愉快愉快。」

ぱちぱちぱち、と手を叩き、束縛される着物の少女を讃える。
見ていてすがすがしくなる程の、下劣で醜悪な精神だ。
こんなのが現れるから、時々他のニンゲンも面白い。一時の退屈を埋めるには丁度いい。

「…確かに、それが幸せかも知れませんね。「サヤ」の事を考えれば。」

だが、と言葉を切る。

「もう一度、否、何度でも目覚めさせてあげましょう。その方が、よっぽど面白い。」

そして、そのまま着物の少女の方を向く。

「楽しませてくれたお礼に、貴女には呪い【祝福】をあげましょう。もう少しだけ、付き合って貰います。」

白崎玲刃 > ………俺は救えない…、俺が出来るのは殺す事のみ
【茫然と玲刃は呟く。
あの時だってそうだったと、自分は無慈悲に能力暴走<オーバーロード>を殺したじゃないかと、
今までだってそうだったと、何人も無慈悲に殺してきたじゃないかと、自分の記憶が告げる

玲刃は、茫然とした表情で収納の魔術を発動し大剣を取り出し構える】

ああ……もう、お前も殺すしか無いか…
【先程のサヤの様子を思い出しながら呟く
例え石蒜を消してサヤが出だとしても、
きっと混沌に汚染された身体は戻らず、自殺するだろう
自殺しなくとも心を閉ざすだろうと推測し、

きっと、今ここで殺してしまうのが正しいのだろうと無表情に判断する。
自分に出来るのはきっとこれだけだと無表情に言う。
その頬には一筋の涙が伝っている。

そのまま石蒜の元へと大剣を構えたまま歩いて行く
玲刃は救う事を諦めて、サヤを介錯する為にと

一言、ごめんな、と、サヤを救おうとしているメアに呟いた】

メア > 二人とも、落ち着いて……

【九耀と白崎、両方に告げる】

これ以上、サヤを…起こしても、意味がない……
学園で、精神操作…あと、記憶操作の…異能と、魔術を…探す…

【片方は何度もこのままサヤを起こすといい、片方は今ここで
殺すと言う…何でそんな事を言うのか、理解できない】

石蒜 > 「それは困りますね。捕まるのは面白くも、楽しくもない。出来ればこのまま解放してくれますか?お礼に悪行の限り尽くしてあげますから。」受け入れられるはずのない提案、それも相手を嘲るため、心の底から他者を馬鹿にしているのだ。この存在は。>メア

「ああ、なんて恐ろしい!私は可哀想なサヤを眠らせてあげているのに、何度も起こすんですか、その度に彼女は現実に打ちのめされ、死の安寧を望むというのに!アハハハハ、私以上の悪党だ!私へのウサ晴らしにサヤを傷つけるんですね!アハハハハ!!」ゲラゲラと笑う、まともな精神の持ち主ではないだろう、きっと"こっち側"の人間だ。>九耀

「諦めましたね、あなたは諦めた!どうして諦めてしまうんですか、もっと頑張りましょうよ、そうだ、私を殺してサヤの精神を完全に破壊したらどうですか?きっと最初からやり直せますよ、そこであなたはサヤを自分好みに育てればいい、どうですか?」その決断を嘲笑う、諦めようが、足掻こうが全てを嘲笑う。>白崎

白崎玲刃 > 無理だよ…サヤの身体を治す手立てはあるのか…?
このままサヤは苦しみ続け、石蒜は己の享楽の為に暴虐を続けるというのなら
いま、ここで殺した方が良いじゃないかな…
【きっと、ロストサインのマスター、それも仙人と言われる部類、
ましてや、畝傍の話から察するに、神に値する者の可能性もある
その程の者に掛けられた術を解く方法なんてあるのかと
無理だろう?と諦めた声でメアに告げる。

だからこそ、このまま殺すのが正しいと
自分には殺す事しか出来ぬのだからと、救う事を諦めた玲刃は無表情で告げた。】

白崎玲刃 > ああ、諦めたさ。
どうしてだ、そんな事をした所でサヤが戻るわけでもないだろう?
自分好みに育てた所でそれはサヤでは無い別人だ、故に無意味な事だ。
故に、慈悲は無い、介錯する。
【石蒜の言葉を聞きながら、無表情に首を傾げて告げながら
石蒜の元へとその首を切り落とすべく、大剣を構えたまま悠然と足を進める。】

メア > 絶対に、逃がさない……
絶対に…

【影で締め上げ、持ち上げる影を見なくては石蒜がひとりでに浮いているように見える】

諦めて、殺すなんて…
勝手な事…言わないで……

諦めたなら、もう…手伝いは、要らない……

【白崎の問いに答える、何でそんなに簡単に諦めて殺そうとするのか分からないし分かりたくない
まだ方法があるかもしれないのにその可能性を潰すなんて…
そんな選択肢は自分にはない】


来ないで、玲刃……

【近付く玲刃に短く告げる】

九耀茉莉 > 「意味ですか。私が楽しいから。それだけで充分です。」

黒髪の少女に楽し気にそう言い放ち、少年の肩に手を掛ける。

「誰かを殺すのに、何故いちいち涙など流すのですか? そんな顔をしていては、殺された者も無念でしょう。笑って見送ってあげるのが一番ですよ?」

さらり、と、普通のニンゲンでは考えられない事を口にする。
そしてそのまま、着物の少女に歩み寄る。

「憂さ晴らし? 勘違いも甚だしいですね。…まさか、自分に私の憂さを晴らせるだけの価値があるとでも思っているのですか?」

げらげらと笑う少女を、まるで取るに足らないガラクタを見るような眼で冷笑する。

「貴女はこの世の全てに一切の価値は無いと言いましたね。それは大きな間違い。価値あるモノは、確かに存在するのですよ? 実に目が悪いと見える。そんな事も見えないとは。」

白崎玲刃 > …………そいつを放置するのは危険だ。
それに、石蒜をどうにかした所でサヤは苦しみ続ける…
そう、これは手伝いでは無い俺の勝手だ。
【メアの言葉に心を傷つけながらも歩みを止めない
石蒜を放置するのは危険だと、
そして、サヤを苦しんだ状態で生かしておく事も良い選択とは言えないと玲刃は言う

故に足を止める事は出来ない。

玲刃は自分は人を救う事は無理だと悟った、故に自分に出来る最大限の事、殺しを遂行するのみである。】

……無理だよ、こんな事笑顔で出来るわけ無いだろう?
【九耀に肩に手を掛けられ振り向きながら言う
その表情は何か感情を押し殺したような無表情であった。】

メア > 楽しい、だけなら…消えて……
もう、用は…無い、でしょ…

【恐らくこの少女はさっきの写真の男を探している、ここに居ても
そんな情報は得られないのだからここに居る意味はないだろうと考える】

何で……

【白崎に
何でそんな事を…そう言い切る前に、口を閉ざした】 (

石蒜 > 「アハッ♥ああ、いいですね。圧迫の痛みは私の好みです。もうちょっと肋骨あたり強めにお願いできますか?楽しませておかないと逃げちゃいますよ。」ギリギリと体を締め上げる影に、喘ぎを漏らす。メアの覚悟を、希望を、冗談として笑い飛ばす。>メア

「ああ、殺すつもりですね。流石の私も首を落とされたら死んじゃいそうです。どっちを殺したいですか?サヤを呼びましょうか、喚き散らして嫌がるでしょうね、その目を見ながら殺すのはどうですか。何も知らない、心に傷を負った少女の首を刎ねる。悲劇ですね、喜劇かな?まぁどっちでも。」わざわざ首をかしげて、切ってみろと言わんばかりに首筋を示す。嘲笑う、悲壮な覚悟すら笑いの種にすぎない。>白崎

「意見の相違が見られますねぇ。確かに、私には価値がありません、いいや、私にもあなたにも、意味も価値も何もない。だから私はそれで遊ぶことにしました。砂場の砂に価値はないが、城を立てて遊ぶことは出来る、破壊して遊ぶことも出来る。まぁ、そういう人生観ですよ。」ゴミを見るような視線、それすらも楽しむように、笑って見返す。
「あなたにとっては違うようですね、何に価値があるんですか?あなたのお兄様とやらですか?」>九耀

メア > 逃がさないよ……

【体に影響の出ないギリギリの力で締め上げる】

………

【どうするか…このまま一先ず学園の施設に閉じ込めるには障害がある
白崎だ、彼をどうするか…それに九耀の事も気になる。
転移を使い体力を消耗すれば拘束が緩む…今の所現状維持が最善策だ…】

白崎玲刃 > 何で…か。
言った通りだよ
ごめんな、メア。今回の我儘は聞き届けてあげられそうにないや…
【自分に問いかけるメアに、
一筋涙を流しながら感情を堪えた無表情で謝り。】

ああ、どちらでも構わないさ…では、介錯してやる
【そして、
石蒜/サヤの首筋へと大剣を振り下ろした。】

九耀茉莉 > 黒髪の少女に冷笑を返す。

「おや、怖い怖い。…こちらの用事が終わったら、直ぐにお暇しますよ。」

そして、縛られた着物の少女に向き直る。

「その通り。お兄様は私の全て。そして私こそお兄様の全て。私こそがお兄様を誰よりも知っている、思っている、愛している! 抱き締めても、縛り付けても、痛めつけても、嬲られても、壊して壊されても、まだ足りない程に!!」

…普通の人間であれば、狂ったようにも聞こえる台詞。しかし、その瞳に狂気はない。
少女の精神は、そんなものなど完全に踏み越えた領域にある。

「――駄目ですよ。私の仕上げが終わっていません。」

少年の振り下ろす大剣を、掌で受け止め、介錯を阻止する。
斬ろうとした刃は、強烈な斥力で弾かれる。

白崎玲刃 > !?………仕上げか…無理に苦しませるようなら…
【介錯を妨害され驚きながらも、
無表情で告げる、ならば仕上げが終わるのを待つが、
サヤを無理に苦しませるようならお前に対しても容赦しないと
そうして、大剣を構えたまま、九耀の様子を見定める。】

石蒜 > 「ああ、いいですね、もうちょっと締めて下さい、骨が折れるぐらいが最高。」拘束を楽しむ。状況を楽しんでいる、自分のために他人が苦しむ姿を、楽しんでいる。>メア

「残念、せっかくの覚悟、無駄になりましたね。私も残念です、首を切り落とされたらきっととても痛かったでしょうから。」本当に残念だ、そしたらもっと楽しめたのに。>白崎

「さぁ、さぁ何をしてくれるんですか?楽しませてくださいよ。別に私にとってはあなたもお兄様とやらもどうでもいいんです。ただ楽しめればいい。」くだらない、とでも言いたげに、鼻で笑う>九耀

メア > 仕上げ……
サヤを壊すなら…

【さっさと消えて、それだけ告げておく】

九耀茉莉 > 「さて、どうでしょうねぇ。「彼女」の頑張り一つでしょうか?」

少年と黒髪の少女に笑いながらそう答えると、改めて縛られた少女に向き直った。

「――貴女に、真の無価値の世界を見せてあげましょう。それが、この一夜の戯れを提供してくれた貴女への、私からの呪い【祝福】。」

研ぎ澄まされた「真の言葉」が放たれる。目の前の少女から奪い、同時に与える為の言葉。


『シーシュアン。貴女は、何をしようとも、如何なる事をされようとも、苦痛も、快楽も感じない。そう、貴女は何も感じない。
この呪いは、貴女の最も価値あるモノを貴女の手で完全に壊せば、解かれます。同時に、貴女は今までにない至上の愉悦を得るでしょう。』

白崎玲刃 > 痛みも感じる暇も無く死を与えてやるつもりだったんだがな…
【相変わらず無表情で告げる】

………
【無言で九耀の様子を見る、
今度はサヤには何もしていないようだと推測し
無表情で、石蒜への行為を見つめるのみであった。】

石蒜 > だが、その言葉を受けても、笑いは消えず、より深くなる。
「ああ、なるほど……『根源』に命じて居ますね?だからサヤに直接干渉出来たわけか。でも、残念ですね。私に『根源』なんて、人間じみたものないんですよ。」その肌や服はどんどんと黒ずんでいき、漆黒のヒトガタに、赤い三日月のような笑った口だけが残された。

「私は石蒜、私は赤の女王、私は月に吼えるもの、私は燃える三眼、私はもだえるもの。」その黒いひとがたは、言葉とともに次々と姿を変えていく。
「それら全てが私であり、そのどれもが私ではない。」そしてそれは、漆黒の液体へと溶ける。
「私はNy■ラ■■■ep、千の貌を持つ無貌のもの。」その液体は3人から離れた場所に再びより集まり、人の姿を取る。
「人ごときが捉えられるものではありませんよ?」漆黒の中から、石蒜が現れる。

メア > …逃がした、か……

【漆黒から現れた石蒜をちらりと見て…ふと、実習区の方を見つめる】

っ……

【小さく舌打ちし、影を収め実習区の方へ背を向ける】

白崎玲刃 > ………鳴羅門火手怖神…そうか…もうそこまで堕ちてしまっていたか…
【以前、畝傍から聞いた、石蒜のご主人様の名前、
その名に似た言葉を石蒜の口から聞いて理解する
もうそこまで浸食されてしまったのかと…もうそれと等しい存在になってしまったのかと】

ああ……俺が余計な事をせずに殺していれば…
【これは、強行的に首を切り落としておくべきであったと、
いや、もうあの時に殺してしまっていればこうはならなかったのではないかと…
はやり、自分には誰かを救う事が出来ないと、殺す事でしか正しい結果を得られないのだと歯軋りしながら俯く。】

九耀茉莉 > 「成程成程…その内、幾つかの単語は聞き覚えがあります。」

勉強の中で呼んだ魔術書の中に、黒から現れた少女が口にした単語が登場していた。
それに対抗する為の術は、直ぐに思い出すのが難しい。それ以上に面倒なので、放って置く。

「貴女はその神…いや、元人間がその残滓を受け取って変貌したようなものですか。まあ、どうでも良い事なのですが。」

石蒜 > 「いやぁ、楽しかった。皆さんのご協力に感謝します。」頭を下げる。お前たちが何をしようと、自分を楽しませるぐらいにしかならない、とでも言いたげに。

「そうです、堕ちたとも高まったとも。ああ、でも安心して下さい。サヤの魂は人間のままですよ、それが幸せかどうかは、議論が別れますけれどね。」逆に、体はもう完全に歪み果てていると言外に伝える。その肉体に通常の魂が戻ったところで、どうなるか……。>白崎

「さぁて、いい暇つぶしになりました。私はそろそろ別のことがしたいので、お暇させていただきます。ではでは、ではではでは~~。」最後に、全てを見下ろし、嘲る笑みを浮かべて。まるで散歩のような足取りで背中を向けて、路地から出ていこうとする。

メア > 【去って行った石蒜を見つめる、追おうとはしない】

………

【自身も無言で歩き出す、残る二人に声はかけず…ただ何かを急ぐように】

九耀茉莉 > 「そうですか。こちらも、まぁ成果の出ない探し物の良い息抜きになりました。
――次に会ったら、貴女はどんな芸で暇を潰させてくれるのか。つまらなかったら…ふふふ。」

そう、去りゆく背中に声を掛ける。どこか歪んだ微笑みを浮かべて。
その姿が消えると、興味が無くなったのか、踵を返してゆっくりと立ち去ろうとする。

白崎玲刃 > ………っ!
【石蒜のその言葉にその様子に
玲刃は、例え敵わないとわかっていても
野放しにするのは不味いと路地から出て行こうとする背に切りかかろうとする

その精神は既に、冷たく冷え切っていた。】

ご案内:「路地裏」からメアさんが去りました。
石蒜 > 抵抗も、避けようとすらせず、歩きながらその一撃を、背中に魔術の斥力を発生させて弾く。
「半端ですねぇ、本当に殺すつもりですか?そんなんじゃ、私を楽しませるだけですよ?」振り返りもせずにそう告げると、また歩き出して、表通りへと出て行った。

ご案内:「路地裏」から石蒜さんが去りました。
九耀茉莉 > 斬りかかるも弾かれた少年に冷笑を送りながら、黒ずくめの少女は着物の少女とは反対側へと歩き去る。
その姿と足音は、雑踏に紛れて消えた。

ご案内:「路地裏」から九耀茉莉さんが去りました。
白崎玲刃 > 【大剣を弾かれながら玲刃はそのまま路地へとへたり込む】

ははは……ははははは、そうだ、俺は……俺にはこの道しか無いんだ…
何を勘違いしていたのだ俺は、俺は救う事など出来ない、出来るのは殺す事のみだ……!
【へたり込んだ玲刃は、目を見開いたまま笑いながら、
自分に出来る事は殺しでしかないと呟く
その頬には涙が流れ続ける。

そうして、しばらく玲刃は、路地へ座り込んだまま茫然と涙を流したまま呟き続けるのであった。】

白崎玲刃 > あの時だってそうだ……俺が音音を巻き込まなければ…音音はずっと普通の道のままでいけたのに
【自分が公安委員に挑まなければ、
音音はただ平穏な日常を続けている事が出来たのだと
結局、勘違いして救おとして、巻き込んだだけだと自分を嘲る】

白崎玲刃 > あの時だって、ミウが来なければ、捕まってた女子生徒は無事では済まなかった…
【害来腫との戦いを思い出す、
あの時ミウが来なければ、例え害来腫を退けたとしても
女子生徒達を助け出す事は出来なかったと
自分は結局殺す事しかできないのだと己を嘲笑う】

白崎玲刃 > ああ、あの時も殺す事しか出来なかった
【異能暴走<オーバーロード>との戦いを思い出す
あの時は、最初から助けられないと断じて殺そうとしかして無かったと自分を愚弄する。
それで良いのだと、自分はただ殺す者なのだと自分の今までの記憶が囁く。】

白崎玲刃 > そうだ、あの戦闘でも、殺すだけ殺して、結局ピンチになっただけじゃないか
【住宅街での公安委員との戦闘を思い出す、
あの時も暴走薬を使って、西園寺の取り巻きの男たちを殺すだけ殺して、
結局音音も捕まって、麻美子やミウの助けが無ければどうにもならなかった
結局自分は殺す事しか出来ていない。玲刃は自分を罵り続ける。】

ご案内:「路地裏」にスラッシュさんが現れました。
スラッシュ > ガラガラとトランクを引きながら、女が歩いてくる。
藤色の縦ロールにおもちゃの天使輪。
そして、貼り付けたようなイヤらしい笑顔。

「ひっひっひ~☆
ちょぉっと遠くから見させてもらってたニャーお兄さん。」

そのままゆっくりと近づいていく

白崎玲刃 > 炎の巨人だって、俺がしたのは九郎の道を切り開いただけだ
サヤの時も勿論だ、あの時助けようなんてしていなければこうなる事は無かった…
グリムの時もそうだ、あれはただ茶々を入れただけに過ぎないじゃないか…
【今までの戦闘を思い出してゆきながら
結局、自分では誰を救う事も出来ないのだと自分を嘲り続ける

路地裏に入れば、地面にへたり込み、ただ空を見上げながら
時々乾いた笑いを浮かべながら、ぶつぶつと呟いて、涙を流し続けている不審な人影が見えるだろう。】


っ!……誰だ…!?
【突然声を掛けられ、はっとして身構える
身構えながら近づいてくる女性を見やる
その雰囲気は、険呑な雰囲気を放っている】

スラッシュ > 「キャーッ☆
悪いヤツじゃないのニャ!!
ホントだニャーッ」

警戒されればそれ以上歩を進めることは無い。
トランクをとめ、両手を挙げるだろう。


「ただ、お兄さんが困ってるみたいだったから、ウチは力になりたいダケだニャ♡」
張り付いたような笑顔が剥がれることは無い。腹の中の黒い考えは漏れ出しているだろうか。

白崎玲刃 > ………そうだな。お前は悪い部類の奴には見えない
【スラッシュを見ながら無表情で呟く。】

力になる…だと?
むしろ俺が力になる側だ…さあ俺に話しかけたという事は依頼だろう?
さあ、殺したい奴を言え。
【スラッシュを訝しむ様な無表情で見つめながら問う
そして、精神的なショックで混濁とした意識のまま、スラッシュを依頼人だと思い込み問う。
その姿はまるで狂人であった。】

スラッシュ > 「ちぃーっ
悪い部類のヤツじゃないって所まで見抜けてるってのに、アタシの事ナンにもわかってないのニャー。
仮にも商売やる人間ならお客はちゃんと見なくっちゃニャ~」
やれやれ、とでも言いたげに小さくため息をつくと、再びトランクの取っ手を持って近づいていく。

くしゃくしゃのタバコの箱を胸から取出し一本咥え
「ボクはぁ、目の前で人を殺し損ねたヤツなんかに殺しを頼むほどバカじゃないニャ♪」
力なく地面に座る玲刃さんを見下す様に嘲笑う。

「あ、怒らせるつもりはないんだけどニャ☆」

白崎玲刃 > ははは、俺は殺しまで出来ないってか……
救う事も出来ず、殺す事も出来ず、それでは無価値ではないか…
【スラッシュの言葉を聞きながら、
焦点の定まっていない様な目をしたまま、乾いた笑みを漏らす。
今の玲刃は、怒る気力すらも無い程に、精神を憔悴させていた。】

スラッシュ > 「ま、そう落ち込むこた無いニャ~♡
お兄さんがメチャクチャ強いってのは見てりゃ解るニャ。
そのドッチも成し遂げる力があるってのはオレ様も充分承知だニャー。」

吸うかニャ?と煙草の箱を其方に向ける。

白崎玲刃 > ………強くは無いさ、俺はいつも殺す事しか出来なくて、
今は、殺す事すらも出来なかった…
【玲刃は茫然とした表情で呟き続ける
自分は所詮無力だとでもいう様に

煙草を向けられ、
吸った事無くてな、それに未成年だし…と戸惑う。】

スラッシュ > 「遠慮しなくてもイイのに~♪」
と笑顔でタバコをしまう。

「なになに?
殺すコトしかできないケド、殺しもデキない自分が嫌になって自坊自棄ってトコロかにゃ。
思春期にはありがちなお悩みですかニャ~」
気色の悪い笑顔は消え、こくこくと真面目な顔で頷く。
そしてドサクサに紛れてよっこいせと隣に座るだろう。

白崎玲刃 > いや、むしろ今はどうすればいいかわからないだけさ…
【茫然としている玲刃は、
隣に座るスラッシュに警戒もせず、
自身の事を話してゆく。】

俺は救えると救おうと、あの時に何かするって約束したはずなんだけどな…
結局俺は救える人間では無かった
【先日のクロノスとの戦いで語った決意、
しかし、自分には何か出来そうな、
しようと思っていいた事が出来る力は無かったのだと、自分は救う事の出来る人間では無かったのだと認識し
打ちひしがれているのであった。】

スラッシュ > 玲刃さんの話を、目をじっくりと見て聞いている。先程までのふざけた雰囲気は何処かへ消えてしまった。


「お兄さん、新しい異能が手に入るとしたらどうするニャ?
殺す力になるかもしれないし、救う力になるかもしれない。

…アタシが力になるって話、少しは考えてくれたりしないかニャ?」
ぐっと上体を起こすと、玲刃さんの顔を覗き込む。

白崎玲刃 > ………新しい…異能。
ああ、手に入るなら欲しいさ…
【顔をのぞきこまれながら、
玲刃は、その希望にすがるように頷く

普段ならば、こんな胡散臭い話には乗らなかっただろう、
しかし、今夜の彼の精神はその話しに乗るくらいには憔悴していた。】

スラッシュ > (やはり俺の目に狂いは無かったか。ココで逃がさないようにしねーとな。)
顔に出すことは無いが、心の中でそっと。
大分憔悴しているようだし、このままうまく乗せられれば。

自分のシャツのボタンを2,3外し、手をつっこむとほとんど無い胸の辺りから、握りこぶし程も無い小瓶を取り出す。

「異能開発薬、聞いたことあるかもしれないケドにゃ。
噂を知ってるならその通り、それ相応のリスクはあるし、安くは譲れない。
ソレでも、今のアナタには必要なんじゃ無いかニャ?」
少しでも力になりたいのニャ、とそっと告げると、小瓶を渡す様にそっと玲刃さんの手を握ろうとする。

白崎玲刃 > ふむ………いくらだ…?金はある。
【異能開発薬を渡されながらそれを握り
スラッシュにいくらかと値段を問うた。

ある程度訝しみはしている物の
これ以外に縋るものは無いだろうと
そのままスラッシュに乗せられ異能開発薬を買う事にしたようだ】

スラッシュ > 「クスリ自体は10万。安くないのは堪忍してニャ。
ソレと副作用でアナタの身体の一部。
例えば片目の視力、体力、手の麻痺…。
その上、手に入る異能はランダムだニャ。」
申し訳なさそうに俯く。

コレは彼女の流儀。
金の亡者でありながら、譲れない最後の良心。
だが、それは形式上のモノ。

容赦なく左目の異能の力を行使する。

「でも今のアンタは死んだも同然。
殺すコトも救うコトもできない…
きっとコレはアンタを生かしてくれるハズ。」
じっと貴方の顔を見つめる。

その左目は、貴方の心の迷いや揺らぎを少し増幅させるもの。元々ソレが無ければ意味を成さないし、意志の強い人間には効果をなさないだろうが。

白崎玲刃 > ………俺の身体の一部か…
【副作用を聞き
今までの戦術が使用不可になる可能性もあると躊躇するも】

……ああ、そうだな…それがあれば…
それに10万なら問題ないな。
【スラッシュの左目によって心の揺らぎを増幅された事により
自身の無力感を言葉と異能で揺さぶられ、
そして、値段を思い出しながら

使うかはともかくとして買っても問題は無いだろうと
買う事を決意し

代金を取り出して支払おうとする。】

スラッシュ > 出されたお金を静かに受け取ると、代金を確認すること無く、トランクの中の財布へとしまう。

「もし、御用があれば、他のお薬を用意するニャ。
ウチ、コレでも、裏では名の通った売人だからニャ、少しは役に立てると思うのニャ」
と慈愛に満ちた笑顔で。
また、財布から取りだした連絡先の書かれたカードも手渡すだろう。

白崎玲刃 > ああ……ありがとうな。
【スラッシュの笑顔は気にも留めず
相変わらずの憔悴した表情で、
異能開発薬を握ったままカードを受け取りながら礼を言った。】

スラッシュ > (何だぁつれねーでやんの。)

「あと、殺し屋やってんならわかると思うケド、ここであったことはお互いヒミツ、ってことでよろしく頼むニャ。」
よいしょっ、と立ち上がると、その場を離れようと歩き出すだろう。

「あ、気を付けて帰ってニャ♪
お客様、今後ともご贔屓にニャ♡」
と振り返ってウィンク。
まぁ玲刃さんには通じないだろうが。

白崎玲刃 > ああ、了解だ。
【玲刃は精神が憔悴していようと曲がりなりにも
なんでも屋ではある、
遭った事を秘密にしろと言われたならば遵守するだろう。】

ああ、じゃあな。良い買い物だったよ…
【去ってゆくスラッシュに、
そんな形式上の別れの挨拶を気だるげに言った】

スラッシュ > 「そのクスリ、意外と望み通りの異能が手に入ったりするものニャ。
殺したい、救いたい、守りたい、痛めつけたい…ゆっくりと悩むといいニャ。
用法容量を守って、正しくお使いくださいニャ~」
と去り際に言い残し、夜の闇へと消えて行った。

白崎玲刃 > ………そうか。
【玲刃はスラッシュの言葉を聞きながら茫然と呟き、
スラッシュが去って行くのを一瞥して見送った後

そのまましばらく数時間座っり続けてていた。】

白崎玲刃 > ………とりあえず、帰るか…
【突然の邂逅により
殺す者となるという意思も抜かれた玲刃は、
もしかしたらという希望(異能開発薬)を掴んだまま

そのまま、ふらふらとした足取りで
開拓村にある隠れ家へと帰って行くでのあった。】

ご案内:「路地裏」からスラッシュさんが去りました。
ご案内:「路地裏」から白崎玲刃さんが去りました。
ご案内:「路地裏」に異形の影さんが現れました。
異形の影 >  
【ゆらゆらと。
 路地の影から立ち昇る陽炎。
 それは見る間に黒く染まり、ある姿を象る】

「キキ――ああ、ちがうちがう」

【ソレは金属音のような高い笑い声を上げ、首を振った。
 そのままふらふらと歩いて、薄汚れた窓ガラスを覗き込んだ】

「……まあこんなものか」

【そこに映るのはぼやけた、しかし人の姿。
 黒い髪と白い肌……けれど、赤い瞳。
 ソレが今の己の姿だと、確認する】

異形の影 > 「あとは……ああ服か。思ったより面倒だ」

【ソレは全身むき出しの白い肌を眺めて、考えるように手を顎に当てる。
 体型は残念ながら、あまり良いほうではない。
 女の姿なのだからそれらしい格好をすべきなのだろうが……さて、今まで食った中に何があったか】

「……いいか、適当に創れば」

【そうして纏ったのは、白い手足を晒す、黒いセーラー服。
 記憶にあるのは長袖だったが……暑いのは苦手だ。
 袖を切り落とし、スカートもまた丈を詰める。
 適度に風通しはよくなった、だろうか】

異形の影 > 「まったく、人間は面倒くさい」

【しかし、だからこそ面白い。
 自分を殺し得る、確実に消せるだろう存在が居なくなったのだ。
 そして開かれかけた『門』からこぼれた力。
 それは怪異の更なる成長を促すには、十分すぎた。
 いまや怪異は自在に姿かたちを変えられる。
 折角動きやすくなったのだから、楽しまなくては】

「さあて、まずは設定を考えないとか。
 キキ――楽しみだ」

【いつも通りの哂い声を上げ、怪異はゆっくりと、路地の影から抜け出していった】

ご案内:「路地裏」から異形の影さんが去りました。
ご案内:「路地裏」にソラとルナさんが現れました。
ソラとルナ > 路地裏にひょっこり。小さな少女が二人。

一人は金髪。少々眠そうな顔で髪はぼさぼさ。
一人は銀髪。金髪の少女の背でぐっすり眠る。

純白の服が薄汚れた路地裏の中で異質なものに見える。
近くで騒ぎがあることに気づくと、少しだけ考えて
背負った片割れを庇うように路地裏にもぐりこんだ。

ルナは、スラムよりは路地裏が好きだと言っていた、はずだ。
もっとも、そこまではっきりと覚えているわけではないのだが。

ご案内:「路地裏」にさんが現れました。
> ただいま路地裏
なんて、冗談を言いながらとりあえず写真知ってる奴が居ないかふらりと立ち寄ったら

久しぶりに見た後ろ姿が目に入った

「よぉ」
なにやってるんだ、とは聞かねぇ
ただ、ルナを背負っているのが気になった

ソラとルナ > ぱちり、と目を瞬かせ。
見知った顔だと知ると笑顔で手を振った。

相変わらずの笑顔。ほんの少し疲れが見えるが、それだけだ。
背負われたルナはぐっすりと眠っている。
起きる気配はないように見える。

そのまま翔さんにちょこちょこと歩み寄る。
ルナを背負っているため、いつものように回ったりはしないようだ。

> 近寄ってくるソラは元気そうだ
なら、大丈夫、か?
ルナの顔を覗きこむと、ぐっすり眠っているようだ
「寝てんのか
 大丈夫なのか、ソラ」
どちらかと言えば背負っているソラの方が大変そうなんだが

ソラとルナ > 「…………ん。」

大丈夫なのか、と聞かれれば少し迷う。
ちょっと考えた後に、肯定とも否定ともとれないような
微妙な声を漏らす。

自分と同じ身長のルナを背負っているものの、
ソラは特に不調らしいものは見られない。
裸足で路地裏を歩いていても怪我らしきものがないあたり、
案外頑丈なのかもしれない。

> 「ん?」
あんまり話したことはないが、明瞭明確な子だった記憶があったが、今はなんとも微妙な反応だ
気になってソラとルナ、両方の額に手を差し出してみる

やっぱり、ソラはそういうもん、なんだろうな
裸足の脚を見ればそう思う
あの時もルナにソラが手を触れたらすぐに元気になった、気がする
多分、そうなんだろう

ソラとルナ > ソラの額に手を当てれば、ほんのりと暖かい。
熱があるというよりは、子供特有の体温の高さというか、
それに加えてもともと平熱も高いのだろう。
つまるところ、不調を感じるような嫌な熱は感じない。

対して、ルナの額は氷のように冷たい。
血の巡りは感じるが、その体温は健常な人のそれではない。

それは、そう。

まるで死体のような冷たさ。

> 一瞬で、全身の鳥肌が立った
そっと手をルナの鼻の前に置く
もし、息をしていなかったら

俺は、どうする?

ソラとルナ > 息は、ある。

ただ眠っている。
意識を深い深い眠りに落としている。
疲れきって眠っている。

ひどく消耗している体を回復させるために
本能的な眠りに落ちている。
だから、起きない。
ずっと眠っている。

> ひとまず、安堵の息を漏らす
総毛立った腕を軽く擦りながら、前に触った時は普通の体温だった事を思い出す
ということは、異常事態って事だ

軽く、ソラの額をデコピンする
「言ったろ、なんかあったら電話しろ、ってな」
わしわしと頭を強くかくように撫でて
「たまにあるのか、こういうのは」
その後に、優しく労るように撫でる

ソラとルナ > 電話、と聞いてしばらく考えて。
ようやく思い出したように手を打った。
完全に忘れていたようだ。
むしろ、この様子では電話の使い方を知っているかどうかすら怪しい。
ルナなら、きっと分かっているのだろうが。

問いかけられて、再び考え込む。

「……あった、かも……?」

自信なさ気な答え。
思い出そうと首をひねっているが、
出てくる言葉はそれだけ。

> 子供、なんだろうな、やっぱり
ただし人間のと付くとは限らねぇけど
だけど、子供だ

片膝をついて、目線を合わせて
「寝てりゃーなおんのか?」
ひとまずは話を聞いていこう
こいつらは普通じゃないし、片割れが話せるなら聞いておいたほうがいいだろうしな

ソラとルナ > 「……びみょー?」

また、考え込みながら返事をする。
その答えもどこか自信なく聞こえる。

ソラも完全には把握仕切れていないのか、
それとも、何か事情があるのか。
もっとも、そのあたりについては計り知れない。

> 「びみょー、か」
さて、どうしたもんかと首をかしげる
とりあえずは
「また、家くるか?
 ずっと背負ってるのも不便だろ
 そんで様子見て、起きそうになかったり手がかりが見つからなかったらまた医者を呼ぶってのでどうだ
 この体温を温めるのも、布団が合ったほうがいいだろうしな」

ソラとルナ > 「……ん……。」

迷った表情。困ったような声。
ほんの少し考えて、翔さんについていく。

ほんの一瞬だけ、なんともいえない感情が、
その瞳にちらりと映った。
泣きそうなような、疲れたような。
よく分からない感情がない交ぜになった瞳。

それは、気のせいだったかのように消え去り、
いつもの笑顔に戻っていた。

> 一瞬
ほんの一瞬
何かが、見えた

一応、プロボクサーの息子なんでな
眼で話すのには、なれてんだ

だから
「お前らに貰った金平糖、まだ取ってあるぞ」
わしっと頭を撫でて、家へと二人を連れて行く
多分、ソラはソラでフラフラして帰ってくるような生活になるんだろうが
「言っとくが、またあの時みてーなことにはなるんじゃねーぞ」
と、釘だけさして

同居人が、二人増えたのだった

飯とかどうすっかな
自炊したこねーんだが

ソラとルナ > 「……うん。」

小さく頷き、ちょこちょことその後をついていく。
悩みも悲しみも押し隠す、無垢な笑顔を顔に貼り付けて。

ご案内:「路地裏」からさんが去りました。
ご案内:「路地裏」からソラとルナさんが去りました。
ご案内:「路地裏」に洲崎さんが現れました。