2015/06/13 のログ
橘 臨助 > ーー結局壁は壊せそうになく、今日は諦めることにした。
ーーまだやることもあるのだ。

橘 臨助 > 「…《リミットブレイク》」
ぼそりと呟いたそれは、なんら魔術的なモノでは無い。それは寧ろ暗示に近いモノだ。
ーー自分の使用限界を試す為の、暗示だ。

橘 臨助 > 目が血のように赤くなり始める。それに反比例するように肌はどんどん血色が悪くなっていく。赤みは目だけにとどまらず髪にも及び始めた
橘 臨助 > 「……ッ持ち堪えろ…もう少しで、300%になるんだ…」
…カラダ中が痛い。方向も傾向もなく全身が平等に地獄のように痛い。
その痛みの先に求めるのは、自分のカラダの力ーー本来人間がセーブしてる力も含むーーの三倍のスペック。彼の特殊能力はそれを可能にするのだ

橘 臨助 > 膝から崩れ落ちそうになったカラダを、脚で強く血を踏みしめなんとか立ち上がる。
「…あぁ………三倍、完成だ。やればやるほど、限界値が上がる感じがするな…」

ご案内:「第一演習場」から橘 臨助さんが去りました。
ご案内:「第一演習場」に相楽 満さんが現れました。
相楽 満 > 「らららーるるるー」

何かを口ずさみながら、今日も今日とて練習に現れる。
トレーニングウェアとスマホ、かばんの標準スタイル。

相楽 満 > 「さて、今日も練習練習」

明るく独り言を呟き、岩の塊を用意する。

が、そんなものは建前だ。
ここ数日で荒れた心を、昨晩感じた自分の中の破壊衝動を発散するために来た。
だからそうだ、この岩は人の形をしている。

相楽 満 > 「俺の一手は抜山蓋世の一撃……」

いつもの言葉と共に、異能の力を引き出す。
まずは過剰なレベルで。

「っしゃオラー!」

一つ目の人型の岩に、右拳を叩き込む。
当然のように人型の岩を粉砕し、自分も踏み込んだ勢いそのままに突き抜ける。
かなり抑えたがこれだ。やはり異能とは恐ろしい。

相楽 満 > 「おーりゃー!」

気の抜ける気合と共に、次はさらに加減して肘打ちを岩に叩き込む。
岩の塊に巨大なヒビが入り、ゆっくりと、しかしガラガラと音を立てて砕け散る。
ちょっと気持ちよくなってきた。
顔が満足げに、笑みの形に緩む。

相楽 満 > 「とどめー!!」

右足を軸に、左足で後ろ回し蹴りを岩に叩き込む。
今度はかなり加減したか、かかとが刺さった場所から大きなヒビが広がる程度で止まった。

「おっしゃ、いい感じで加減出来てんな」

最後の岩の塊の前で、ぐっと腰を落とし、拳を構える。
ふぅぅ、と息を吐き出し、正面の岩めがけて。

「ぬんっ!!!」

打ち込む。
まるで大砲の一撃のような正拳が叩き込まれる。

相楽 満 > 文字通り、岩が吹き飛んだ。
その挙句、踏み込みの震脚で浮いた岩の破片が、拳を放った瞬間の空圧で転がり散る。
満を中心に、掃除でもしたかのように演習場が綺麗になった。

「……さて、と。データチェックデータチェック」

ぶわっと噴き出してきた汗を、かばんから出したタオルで拭いながらスマホを確認する。
先日の全力のデータと、今回の全力のデータの比較。

相楽 満 > 「……今日のが強いな。
 筋トレの成果は出てる、と……」

それなりに力が増している。
病状の進行とはまるで逆の成果だ。
だがこの結果は、トレーニングによる基礎能力、そして異能の強化は延命にはつながらない可能性がある、ということだ。
渋い顔をする。
やはりというかなんというか、厄介な結果が出たものだ。
根本的な治療法を見つけなければならないのかもしれない。

相楽 満 > 「……めんどくせ」

気分を晴らしに来たはずが、なおも暗くなった。
自分の努力全てが無駄に思えてきた。
なるほど、これは確かにイライラする。
自分のトレーニングは、ストレッチは、勉強は、一体なんだったのだろう、と。

相楽 満 > 「あっちぃ……
 シャワー浴びさしてもらおうかな」

だが他に道は無い。
最低限自分に出来ることを絶えず続け、奇跡を待つ他無い。

この島の無限の可能性とて、遺伝子異常の病気を治す奇跡などあるかどうか。
希望は絶望の裏返しだ。
可能性があるということは、逆から見れば可能性の低さは不可能である率の高さだ。

ご案内:「第一演習場」に雪城 括流さんが現れました。
雪城 括流 > 「確か…あ、いたね。荒れてる…?」
ひょこっと、入り口からピンク色の髪が顔を覗かせる。
相手を見つけ、そして様子に不可思議そうな表情をして見せて。

今日の姿は最初から人化した姿。
胸の名札にはちゃんとくくるせんせいとかいてある。

相楽 満 > 声に振り向く。
一瞬見えたその目は、まるで餓えた獣のように鋭く。
けれど顔が合う頃には、いつもの少し考え事をしていたような顔になっていた。

「あ、ククル先生。どーもッス。
 どーしたんスか?」

にへら、といつも通りの笑顔になった。
勉強や授業態度も真面目な一生徒の、教師に対する何の負い目も無い表情。
ただ、ちょっと汗が顔を伝っている。

雪城 括流 > 「真面目な生徒の様子が少し気になってね。
差し入れも持ってきたよ。」

一瞬の様子には気づいたかどうか、括流のそぶりからは分からずに。
持ってきたレジ袋には食べ物が詰め込まれていた。

相楽 満 > 「またまたそんな……
 ……あの、ありがたいッスけど、そう何度もご馳走んなっちゃうと申し訳ないっていうか」

実に申し訳なさげに笑い、頭をばりばりとかく。
とりあえず汗だくの姿を見せるのは悪いので、しっかりタオルでぬぐった。

「なんか、ここに用事あったんッス?
 それとも雪城が路地裏で二級生徒に絡まれた話でも聞きにきたッス?」

雪城 括流 > 「特殊な学園だから、あんまり杓子定規に考えなくても大丈夫だよ。
実習に必要であれば多少は備品でなんとかなるんじゃないかな。」
近くまで歩いてくると、美味しそうなサンドイッチやクレープを詰めたその袋を傍において。

「呼ばれないとあんまり演習場には用事がないから、様子を見に来たのは本当何だけどね。
…路地裏で絡まれた?」
笑顔のままビキッ、と音がしそうな様子で固まった。

相楽 満 > 「……スンマセン、そんじゃお言葉に甘えていただきます」

さすがに空腹には勝てないか、サンドイッチの袋をばりばり開けて食べ始める。

「はぁ……でも俺なんて見ててもそんな。
 こう見えてけっこー真面目にやってるつもりですし」

これは本音だ。
まるで後ろめたさを感じない。

「絡まれてましたよ。なんか子供が路地裏に行ったから、ついてったらしいッス。
 白崎ってヤツが偶然かなんか、とりあえず居たんで無事だったッスけど」

雪城 括流 > 「全部面倒を見るというわけには行かないけど、こうして顔をだして授業の一環ということならね。
化学や魔方陣学で使う薬剤と比べたら安いものだよ。」
別に取っておいた缶ジュースを開けて、口をつけながら。

「真面目にやってない子を正道に戻すのも教師の仕事かもしれないけど、
真面目にやっている子の手伝いをするのもお仕事なんだ。」
うんうん、と頷きながら…。

「子供が…そっか。それはひょーかのほうかな。
…ところで、見ていたなら相楽くんも路地裏にいたんじゃない?」
苦笑して、ふと気づいたように。

相楽 満 > 「んーでも金かかるのは間違いないッスから……」

けれどもぐもぐ、食べ続ける。

「ありがたいッス……おかげで助かってますんで。
 俺もそッスね。もしかしてまだ見ぬ治療の技術が裏であったりしないかなーって思って行ってみたんスけど……
 やっぱそうそう上手くいかねーッスね」

悪びれず答え、苦笑する。
だがどこか、生への執着が強く感じられる、かもしれない。

雪城 括流 > 「やっぱり真面目だ。気負わない程度にほどほどに持ってくるよ。」
苦笑してジュースにちびちびと口をつける。

「…真っ当な技術じゃないけど、確かにあるかもしれないね。
でもそう言う技術は必ず『裏』になる理由がある。覗き込むなら、そのことに気をつけて。」
真剣な顔で、一概には否定せずに。

相楽 満 > 「真面目なのだけが取り得ッスからね。
 そんじゃ、お言葉に甘えさしてもらいます」

次のクレープに手を伸ばす。
実に美味しそうにもりもり食べる。

「ウッス、気をつけます。
 ……でもダメッスね、女の子に手出ししようとするような連中が跋扈してる場所に、そんな都合のいい技術があるわけないかもしれないッス。
 やっぱ俺は表側で奇跡待ちッスね。養護の蓋盛先生にも言われました」

気分のいい笑みを浮かべたまま応えた。
おそらくは大丈夫そうだろう。

雪城 括流 > 「…落第街に探しに行くほどなら、もう一つ選択肢はあるよ。
危険に心配はしても行くのをとめなかった理由ではあるけど…表と裏のほかにもうひとつ、『遺跡』という選択肢があるんだ。」
静かに、ゆっくりと落ち着いた…落ち着かせる様子で、
未開拓荒野の向こう、転移荒野や海底遺跡、遺跡群についての話を語る。

「でもくれぐれも一人で、焦って行くことのないようにね。
力を測ることと、学ぶこと。どちらも時間はきちんとかかるんだ。」
そう語って、ゆっくりと立ち上がる。
様子を見に来た、その言葉通りならもう用はおわったし…新たな用事が出来てしまったようで。
女子寮のほうをちらりと見つめながら。

相楽 満 > 「……あっちも確かに行ってみたいッスけどね。
 でも順番に消化していきたいッス。
 ただ……どうも、全うな方法じゃダメみたいッスけど」

寂しげに呟いた。
検査の結果と今回の訓練の結果を照らし合わせ、自分の寿命がこのまま延びることはないらしい、ということをざっくばらんに説明した。

「大丈夫ッス、まだ行くつもりはないッスから。
 あんなの俺一人でどうにかできる問題じゃないッスよ」

へらへらと笑い、言い切った。

「あ、あんまり雪城怒ってやらないでくださいね。
 子供が迷い込んだのを止めようとして行ったらしいッスから、そんな罪は無いッス」

雪城 括流 > 説明については真剣に聞いて。
「…なるほど。うーん…。」
少しだけ迷い。
「……焦りを感じさせる結果だね。
寿命を延ばす手段も探してみないといけないかもしれない。」

「そうだね。ああいうところはパーティーを組んでいくものだしね。」
うん、と頷いて。

「ばれてる?分かってる。説教臭くなるのは…どうしようもないかな。じゃあ、行くよ。」
そう答えて、立ち去っていく…去り際に。
「大丈夫、信じてるから。」
とだけ言い切って。

相楽 満 > 「……俺、症状の進行早いみたいなんで。
 ホントに異能が寿命まで及ばないとなると、あと二・三年の命なんスよ。
 卒業まで命が持つかどうかもわかんないッス。
 ……なんで、ちょっとだけ、怖いッスね」

へら、と笑った。

「はい、ありがとうございました、ククル先生。
 またよろしくお願いします」

ぺこり、と頭を下げて見送った。
そうしたら自分も片づけをして去るだろう。

ご案内:「第一演習場」から雪城 括流さんが去りました。
ご案内:「第一演習場」から相楽 満さんが去りました。
ご案内:「第一演習場」に上泉 和正さんが現れました。
上泉 和正 > (第一演習場をデコボコだらけの岩場に変える。
今日の演習はディノニクス型ゴーレムの騎乗だ。
このゴーレムは色々な悪路を高速で踏破するために上泉が
開発に関わったもので恐竜のディノニクスに大きさも形も
模している。それはまるで本物のようだ)

あいも変わらずいい腕をした造形師に巡り会えて良かったわい。

(復元図で羽毛が描かれることもあるようだが
そちらまでは再現していない。また手綱や鞍はデフォルトで付いている。)

うむ、今日の演習はレースや騎乗戦……なんとか学生が
面白がりそうなものを用意出来たわい

(そうゴーレムに乗りながら言う)

上泉 和正 > (そして背後化してフェードアウト)
ご案内:「第一演習場」から上泉 和正さんが去りました。