2015/06/06 のログ
ご案内:「ありふれたファミレス」に矛海 遼さんが現れました。
■矛海 遼 > 人が賑わうファミレス、そこで扉を開いて青年は周囲を見る
どうやら入れ違いに複数の生徒たちが出て言ったようで、待つ必要がないくらいには席が空いたらしい。
「失礼、禁煙席を頼む」
向かってきた店員にそう告げると、記入欄に名を書くことも無く。案内を始めた店員の後に続いて行く
ご案内:「ありふれたファミレス」にメアさんが現れました。
■メア > (男の後ろに着いて行く少女が一人)
ご案内:「ありふれたファミレス」にメアさんが現れました。
ご案内:「ありふれたファミレス」からメアさんが去りました。
■矛海 遼 > 案内され、禁煙と書かれた席に着いて店員からメニューを渡され、礼を返しつつ見送り、着いてきた少女へもう一つのメニューを手渡す
「好きな物を選ぶと良い。誘った手前、奢る気で入るからな」
■メア > ん...(メニューを手に取り眺め)
..オムライス...(メニューの中で一番の好物を呟く)
■矛海 遼 > 「ふむ、他には無いのか?ならばすぐに呼ぶが」
手を呼び出し用のブザーを鳴らすためのスイッチの上に添えるように乗せて、少女に問いかける
■メア > ない..(オムライスだけでお腹は満たされるだろう。そこまで多く食べられる方でもない)
■矛海 遼 > 「では……」
ブザーを鳴らすと店員が即座に席へオーダーを取りに駆けつける。どうやらそれなりに対応が早くなるように指導されているようだ。
「オムライス2つとお子様セットを一つ、あとパフェを」
そう告げると、何も戸惑うことなく店員はメニューを回収して奥へを向かって行くのが見えるだろう
■メア > ん...?(自分が頼んだものを除けばオムライスとお子様セットとパフェが一つずつ)
...?(妙なものが好きなんだな、と目の前の青年を見て首を傾げる)
■矛海 遼 > 「ふむ、何か面白い物でも見つけたかな?」
首を傾げる少女に視線を向けて言葉を溢す。相変わらずの鉄仮面だが、先ほどの注文を考えると恐ろしさよりはシュールリズムを感じるか
■メア > うん...(面白いものと言われれば目の前の青年だろう。
あの路地裏での雰囲気は何だったのかと考え)
...面白い、けど..こわい...(思ったことを口にする。こうやって警戒心がなくなる自分が怖い、警戒できないのが何より怖い。と)
■矛海 遼 > 「よく言われているよ。どうも、周囲の人間は私を機械か何かとでも思っているらしい」
軽く溜息を付く。目の前の青年が吐くとしては、それなりに愛嬌のある動作だろうか
「こんなだから未だに一人でいることが多いわけだ」
しばらくすると、店員が二人分のオムライスとお子様セットを持ってくるだろう。一瞬少女の方へお子様セットを渡そうとする物の
「それは私のだ」
と、店員に言うのだから、間違いなくこの場に居るのは等身大の人間【ヒト】だ
■メア > ...それ、は..仕方..ない...(こんな無表情でお子様ライスを頼むような大人は見たことがないし知らない。普通は変に思うか不気味に思うのだろうと思いながらオムライスに口をつける)
おい、しい...(オムライスはふんわりしていて美味しい。デミグラスソースも香り、味ともに申し分ない。)
■矛海 遼 > 「仕方ない、か……」
お子様セットに付けられる「おもちゃ」を一つとり、困惑する店員に礼を言うと、オムライスに手を付ける
「確かに……この手の店にしてはなかなかどうして、やる物だな」
どのような評価基準かはわからない、が。彼なりに賞賛しているのだろう
■メア > ..そう、だね...(モグモグと食べ進めながら)
美味しい、けど..残念...(先程の一件で何も得られず、少し残念そうだ)
■矛海 遼 > 「あぁ、薄野の事か」
オムライスをある程度食べ進めると、小さいマグカップに入ったコンソメスープを口に着け、ゆっくりと飲みこんで行く
「アレはある意味特殊だからな。下手に手を出せば」
少し間を置いて
「深淵に飲み込まれて戻ってこれなくなるかもな?」
淡々と言葉を紡ぐ
■メア > 深淵...別に、いい...(深淵、闇..元からそこから抜け出そうとなど思っていない)
あの子、苦手...(色々な意味で、と付け加えて)
■矛海 遼 > 「人という物を良く知っているからな。だから直接的な暴力や危険を回避する方法は何処までも熟知しているのだろう」
ずずず、とスープを飲み干すと旗の刺さった小さなチキンライスに手を付ける
「君とは相性は良くないだろうな。良くも悪くも君は素直だから」
■メア > ...(素直、と言われて言葉が詰まる)
相性...(確かに、これまで三度の邂逅で全て取り逃がしている。方法を変えなければどこまでいってもこのままだろう)
■矛海 遼 > 「あちらが他者を利用することに長けているなら―――」
「そちらも他者を利用すればいいのだろう。道具として、玩具として、ボロ雑巾を扱うかの如く、それほどの覚悟が無ければあの子に正方法で向かって攻略することは」
―――不可能だ、と言いつつ、静かにオムライスを食べ進めている
■メア > ...(他者をボロ雑巾に...と考え)
そう、だね...(それができればどんなに楽か、それができ
れば少女の足を切り落とすだけで事は足りる。だが...)
話し、聞きたい..だけ...(話を聞くためだけに、そこまで
する必要がないと考えるのが、この少女の考えである)
■矛海 遼 > 「話を直接聞くことが困難な、今の君の状態でそれは難しいとは思わないか?」
誰かを犠牲にすることは目の前の少女は望まないだろう、ならば
「話を聞ける者に、彼女の【友】に接触してみるのが良いだろう。利用をするとはこういう意味でもある」
食べ終わったオムライスとお子様セットの皿を端に置き、口元を軽く紙で拭きとりながら答える
■メア > 友...(彼女の友人、そんなのはどこで誰がどの程度彼女に知っているのかわからなければ更に困難だろう)
心、当たり..が..?(首を傾げる。そんな便利な存在を知っているのか、と)
■矛海 遼 > 「あるいは、彼女にとっての【敵】を探すことになるな。交友関係を知っている訳では無いのでな。【友】ならばあの子を守ろうとする以上、解ったとしても可能性は低い」
「最も、私はあの子がそこまで深くあの薬に関与しているとは思ってはいないがな、唯のマッチを貰って火遊びをしているだけの子供に過ぎないよ」
結末を言うかのように、淡々と話すと、パフェを持って来た店員から受け取り、空になった皿を回収してもらっている
■メア > そう、なんだ...(ただ思っているだけという言葉は、
何故か信用できた。)
なら、用は..ない...(自分が知りたいのはもっと深い情報、それを彼女が知らないのなら用はない)
■矛海 遼 > 「まぁ、それならそれでいいが、な」
少し言葉の雰囲気が優しく感じるか
「一口、どうだ?」
パフェのクリームをスプーンで掬い、そちらへ向ける
■メア > ん..食べる...(差し出されたクリームを食べる。甘い物は
いつでも大好きだ)
..これ、どこから..来るんだろ...(ポケットをちらりと見て
考える。そもそもこの薬はどこから来たのか...)
■矛海 遼 > 何処か微笑ましそうに食べる様子を見ると、薬の事を考え、一つ一石を投じてみる
「その薬のメインターゲットは誰かな?」
■メア > 能力に、劣等感...の、ある..人...力が、欲しい..人...
(こんな薬が1番欲しいのはそういう輩だろう)
けど、作った..人..凄い...(用途や副作用を除けば、全て
の能力を強化する薬など誰でも作れるわけでもないだろう)
■矛海 遼 > 「そうだな、では次に。その表で言う【二級学生】が表立って派手に自爆同然の事件を起こして、得をする者は誰か?」
カランとスプーンを器の縁に小気味良い音を響かせながら新たにスプーンをパフェに刺しながら質問を続ける
■メア > ...(事件を起こして特をするもの...)
..公安...?(派手な事件が起こりそれを公安がおさめれば
人々の公安への信頼も上がり様々な利権が生まれるだろう)
ご案内:「ありふれたファミレス」からメアさんが去りました。
ご案内:「ありふれたファミレス」にメアさんが現れました。
■矛海 遼 > 「マッチポンプと言う言葉がある以上、可能性はゼロではないだろう。騒ぎが続けば公安などが大きく動き、法によって生徒は守られる。だが」
それは護りでは無く呪いだ、と言いながら言葉を続け
「もしそうならば、公安に薬の製造や配布に関与する者がいるのではないかな?」
ややご機嫌そうにもう一口どうだ?とサクランボの乗ったクリームを掬ったスプーンをそちらに差し出すか
■メア > ……(公安の西園寺と言う女性を見た時から危険だとは思っていたが
まさかここまでとは、と少し俯き)
…何が、したいん…だろ……(わざわざこんな薬を作ってまで公安が
何をしたいのか見当もつかない、憶測のレベルだが、正直言ってこれ
でほぼ間違いないだろう…考えに集中しているのか、差し出される
スプーンには気付いていない)
■矛海 遼 > 「法を案じる物にとって、スラムや落第街の連中は邪魔になる物だろう。そして人道から外れた実験の為のモルモットとしては十分だ。おまけに自爆と言う形で潰すこともできる」
「もし、純粋に強化できる薬が完成して、それらが異能者に一斉に配られて服用したらパワーバランスは大きく変わり、財団などに食らいつくこともできるだろう。」
スプーンに気が付かない様子を見ると、スプーンを持っていない方の手で軽く頬をつついてみる
■メア > っ…(頬を突かれピクリと反応する)
実験場、と…バランス……(実験場については納得するが、公安が
財団に楯突いて何の得が有る…分からない、本当に分からない、と
考えすぎるのをやめ)
でも、まだ…憶測……(そう言って自分を納得させる、確たる証拠
はまだないのだから思い込みが過ぎるのも良くない、と)
■矛海 遼 > 「そう、推測だ。真実は全く持って闇の中。だがその顔は」
「――――公安に不信感を持っている事は確かだな?」
目の前にスプーンを差出しながら問いかける
■メア > ……うん…(公安、と言うよりは一人の女生徒に対し不信感はある。
以前見た時の彼女の暗い心、その事を思いだし)
でも、私が…どう、思っても……関係、ない……(感情と事実は別物
感情で動いたところで良い事もないし目が曇るだけだ、と語る)
■矛海 遼 > 「まぁ、何処へ行っても不信でいるのは注意深くていい事ではあるが」
何処か不安そうな顔を見て、一つ。
「目の前にある手は信じられないか?」
質問を問いかける
■メア > 信用は、出来る……(差し出されたスプーンに口を付ける)
けど、妄信…は…しない……(信じてはいる、だが信じ過ぎては
ならない。いつだって自分で考えるのが一番なのだから)
■矛海 遼 > 「それが良い。よくわかっているじゃないか。100点だよ」
その様子を見ると一瞬、無表情が崩れたように見えるか。
そこに写るのは純粋に、ほっとしたような、安心したかのような微笑みか
■メア > ……(100点と言う矛海を見て)
試し、た…?(何となくそんな気がして、問う)
■矛海 遼 > 「さて、どうかな?」
盲信はしないのだろう?と続けつつパフェを食べ進めていく
何処か悪戯に成功した子供の様な雰囲気を感じるか
■メア > ……(やはり、信じすぎるのは危険と認識する)
そう……(コップの水を飲み干した)
■矛海 遼 > 食べ終え、空になったグラスにスプーンを置いた状態で手を離す
「最も、こちらは信じても良いがな」
ぼやく様に呟いて、伝票を片手に取る
■メア > …信じても、考える……自分、で……(会計に向かうであろう青年の後に着いて行く)
■矛海 遼 > ロングコートを靡かせて伝票をカウンターに出し、財布からお札を数枚だし、釣を受け取って会計を終わらせて入り口の前に出る
「さて、これからまた路地裏にでも行くのか?」
■メア > …公安、を…調べる……(これを手に入れた時の青年の言葉も気になる)
先生…は…?
■矛海 遼 > 「決めていない。暇を潰しに何処かに行くも良い、適当に買い物でもして帰るのもな」
質問に答えると、そちらに何かを投げて手渡すだろうか
■メア > っ……?(投げ渡されたそれを受け取り、確認する)
■矛海 遼 > 渡された者はお子様セットのオマケで付いてきた「おもちゃ」のうちの一つ。ビーズの指輪だ
「公安は少し前に、派手に大きな騒ぎを起こしたらしい。なんでも、【何かを知った】生徒の一人を追いかけていた様だ。そうならないようにする方が良いが、何かあれば【そこ】に来ると良い」
ビーズの指輪のほかに紙が紛れており、そこには連絡先と住所が書いてある
■メア > ……(連絡先の書かれた紙を見て直ぐにポケットにしまう)
あり、がと……(何故ここまでしてくれるのかと言う疑問はあったが、
まずはお礼を言った)
■矛海 遼 > 「それではな、良い夜を」
背を向けながら手を振り、その場を後にするだろうか
「背中に気を付けるようにな」
何か小さく呟く。貴女は聞こえても、聞こえなくても良い。
ご案内:「ありふれたファミレス」から矛海 遼さんが去りました。
■メア > さよ、なら……(忠告を受け取り、少女もまたその場を後にした)
ご案内:「ありふれたファミレス」からメアさんが去りました。
ご案内:「ジャンクショップ」に白崎玲刃さんが現れました。
■白崎玲刃 > 【落第街にあるジャンクショップ。ここに、ぼろ布で顔を隠した男が来ていた。玲刃である。ウイリー達と別れた後、玲刃は、路地裏を抜けここへと来ていた。ジャンクショップの店員は、顔を隠した玲刃を見ても、特に驚きはしない。なぜならば、ここは落第街であり、訳ありの存在などごまんといるのだ、顔を隠しているだけでいちいち目くじらを立ててしては仕方が無いのである。玲刃はそれを知ってか、落第街にあるこの店を選んでいた。】
■白崎玲刃 > ……ふむ。
【玲刃は、店の中を見回す。何故玲刃が、ジャンクショップに来ているかというならば、先の戦いで、玲刃は私宅を失い、私宅に合った物を失っているのが。つまり、玲刃はPCを買いに来ていたのだ。】
そのノートパソコン、いくらだ?
【玲刃は、店内にあるノートパソコンを指さし聞く。店員が玲刃の様子を見ながら高めの値段を答える。玲刃は値段を聞き少々顔をしかめながらも。】
まあ…良いだろう。買わせてもらおう。あとは、そこにある無線機も頼む。
【買うと答え、学園のネットに接続する為、無線機も一緒に購入しようとする。】
■白崎玲刃 > ああ、聞きたいんだが支払いは…これで足りるか?
【玲刃は、にやりとした笑いを浮かべながら、ウイリーから貰った純金の貨幣を数枚持って聞く。店員もにやりとした笑みを浮かべながら頷いた。】
では戴こう。
【そう言って、玲刃は貨幣を渡し、ノートパソコンと無線機を受け取ると。今後とも御贔屓にという店員の言葉を背に。店を後にし、再び落第街から路地裏へと駆けて行った。】
ご案内:「ジャンクショップ」から白崎玲刃さんが去りました。
ご案内:「落第街中央区」に川添 孝一さんが現れました。
■川添 孝一 > (第一部 異形の追放者 川添孝一編)
(最終章『描いた未来を画架に掛ける』)
(夕暮れの中、落第街中央にて)
■川添 孝一 > (落第街は地獄に変わろうとしていた)
(突如、街の中に異世界と繋がるゲートが開かれ、そこから貴種龍―――ノーブルドラゴンであるグリーンドラゴンが出現した)
(その巨躯の背に生えた翼を広げ、巨龍は落第街で暴れようとしている)
(貴種龍の中では位階こそ低いものの、貴種龍は完全生命体)
(殺すことができない完全たる個―――――被害は際限なく広がるだろう)
■川添 孝一 > あーあ。(崩れかかった建築物の上に立って惨状を眺めている)
……こんなことになるなんて、な………
(少し離れたところをグリーンドラゴンが闊歩している)
……でも、どうせ関係ねぇよ。
俺には……放校されてもうすぐこの島を出る俺には、何が起きたって。
(ルナティック・トロウルがある以上、逃げるのも隠れるのも簡単だ)
(男は安全圏からただ眺めていた―――その龍害を)
■川添 孝一 > クソッ………クソッ……
(苛立つ。ただ、苛立つ)
(何もできない自分にではなく、何もしようとしない自分に)
(その時、グリーンドラゴンの進行ルートに小さな女の子が座り込んでいるのが見えた)
……………っ!! バカ、逃げろ!!
(遠くから声を出す、しかし間に合いそうにない)
(泣き続ける子供を踏み潰すタイミングで、巨龍が前足を上げた)
(川添の脳裏に泣いている妹の姿が浮かんだ)
クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
(吼えながら、走る―――――間に合え)
(子供を庇い、巨龍の前足を両腕で受け止める)
ぐぎぃぃぃ……!!!(全身の血管が破裂するかと思うような圧がかかる)
■川添 孝一 > 早く逃げろ!!(泣いている子供に向けて怒鳴りつける)
逃げろって言ってんだろうが!! 弱いやつはな、勝手に助けられても文句は言えねぇんだぜ!!
(子供がそれを聞いて、よろつきながら逃げ出していく)
走れ、走れ!! 早く走れー!!
(子供が逃げ出したタイミングで巨龍の前足から逃れた)
ぐ、うう……俺、バカだな…………でも、死ぬにはいい日だ…
(懐から銀色のケースを取り出す、中には変革剤が入った注射器が並ぶ)
■川添 孝一 > (注射器を取り出そうとした時、進行を妨げられて怒った龍が振り返るように尻尾を振る)
うぐっ!?(変革剤が入ったケースを落とし、吹き飛ばされ)
(龍が前を向いた際に、変革剤は全て踏み潰された)
あ、ああああ………!!
(自分が求めた力が、消えていった瞬間だった)
ご案内:「落第街中央区」にジークさんが現れました。
■川添 孝一 > クソッ……ツイてねぇな…
(フラつきながら立ち上がる、力――――求めたものはただ、力)
(その時、海底遺跡のことをふと思い出す)
ふっ…………はっ………
あははははははははははははははははは!!!
(睨みつける巨龍を前に狂ったように笑い出す)
そうだったなぁ……俺には奥の手があったんだった。
なんで気付かないかなぁ……こんな簡単なこと…
ジーク > (白いケープの下に長躯、手にした黒い杖には、霊力が刃を象る)
どうした。お前さんは逃げないのか
(怯みなく緑竜を見据える。恐怖は無いが、相手取るには厳しいという判断も下し、思索する様子で)
■川添 孝一 > (現れた長躯を前に右拳を左掌に打ち据える)
逃げねえ!! 戦う!!
まだ異世界と繋がるゲートはある!!
あそこまでグリーンドラゴンを押し返せば、この街の被害は最小限って寸法だぜ!!
狂悪鬼で喉の肉をコントロールしてやる…!
(奥の手、それは変革剤に頼らない自分の異能の強化)
(海底遺跡で見た碑文、そこに書かれていた名前を呼ぶことだ)
我が異能は追放者の業!! 世界から拒絶された神の名を今、呼ぼう!!
(声帯を変質させ、人間とは違う可能性を秘めた言語を扱える喉にし)
(人間には発音できない―――可聴域を超えたその神の名前を呼ぶ)
―――――――!!!
(ひどく冒涜的な発音で紡がれたその神の名は、確かな力を川添孝一に与える)
サードステージ………『追放されし異形の果実』(エグザイル・レッドフレア)!!
(新たなる異能に覚醒した川添孝一は、右拳を振り上げた)
ジーク > いいね。そいつは妙案だ
(ゲートを睨める)
確かに神業級だが、あんなもんが何時まで保つか分かりゃしないぜ
それともお前さん、ウルトラマンにでも変身できるのか?
■川添 孝一 > ウルトラマンなんていねぇ。ヒーローなんてこの場にはいねぇよ。
(吼える緑龍、大気が震える)
だったらよ、誰かがなるしかねぇんだよ!! ヒーローってやつにな!!
(破壊魔法の魔導書を取り出す)
借りるぜ、蒼穹!! 第一術式「滅の矢」!!
(魔導書を撫でると防御ができない純粋な破壊エネルギーが矢となって放たれる)
(緑龍の前足に穴が穿たれ、一歩だけだが後ずさりした)
ジーク > フッ・・・いいね。そういう暑っ苦しいの、嫌いじゃあないぜ
(全身の霊的刻印に霊力が走る。白い光を放つ大鎌は竜の爪と拮抗する)
このまま力づく、ってのも悪くは無いが、
魔術士さんよ、何か一発逆転の手は無いのかよ
■川添 孝一 > いける……!! 攻撃は通じる!!
あとは手数が……たった二人だけで人数が足りるかどうか………!!
(直後に完全再生するグリーンドラゴンの前足)
完全生命体は伊達じゃねぇってことか……クソッ。
(ジークの大鎌が巨龍の爪を押し留める)
一発逆転の手ならあるさ……この街には異能使いが大勢いる。
助けが来てくれりゃ、何とかなる。
来なかったら………(右拳を振り上げる)そん時はそん時だ!!!
追放されし異形の果実(エグザイル・レッドフレア)式………!!
鬼角拳!!!(拳を巨大化させながら腕を伸縮させ、ジークに集中していたグリーンドラゴンを殴りつけた)
(質量攻撃にじりじり下がっていく巨龍)
ご案内:「落第街中央区」にカエラムさんが現れました。
ジーク > “こいつ”を仕込んだ奴に検討は?
まさか、雷のようによくある話、って訳じゃあないだろう。いくらここでも!
(鎌刃を地に這わせ、地脈に加護の陣を築く)
■カエラム > 買い物のためにあちこち歩いてみれば……どっこい、そこには巨大なゲート。
そして、グリーンドラゴンに蹂躙されていく街。
ドラゴンと戦う二人の人間が見える。
「……かわぞえ?」
その内の一人は、カワゾエ。カエラムとは顔見知りだ。
住民の避難状況も気になるところだが、このままドラゴンを暴れさせておく方が危険だ。
死神はまっすぐ、ドラゴンの方へと駆け出していく。
一歩一歩がアスファルトの表面を砕き、その速さはアクセル全開の乗用車をゆうに超えている。
ご案内:「落第街中央区」に軍ヶ浦 十乃さんが現れました。
■軍ヶ浦 十乃 > 「いつの間にか見違えるぐれーにかっけぇじゃねーか、川添のダンナァ――!」
高揚した様子で、落第街中央区の高い所から飛び降りてきた。
「と……よう、俺で良けりゃ助力するぜ。」
ご案内:「落第街中央区」にサトー・桜木さんが現れました。
■カエラム > 「――ggg!!」
巨躯はその勢いのまま、怪力を以ってグリーンドラゴンに組みかかる。
■川添 孝一 > そりゃー、覚えがないわけじゃねぇがな……(ジークの言葉に言い淀む)
まさか、極めて稀な大災害だ!!
(光を放つ加護の陣、そして)
………カエラム! お前、どうして!?
戦う気かよ………! 死ぬなよ、カエラム!!
軍ヶ浦十乃!! ヘッ、俺は最初からかっこいいってんだよ!!
とにかくあいつをゲートまで押し返すんだ、やるぞ!!
(魔導書『世界は蜜でみたされる』を開く)
198番目の記憶ッ!!
身に危険が迫ったらすぐにこの巻物をひもといて呪文を唱えよ!
効果はテキメンである、と言って師匠は旅立とうとしている弟子に
百巻近い長大な呪文の巻物を背負わせた!!
《圧し掛かる世界》(グラビティ)!!
(グリーンドラゴンに多大なる重力がかかる)
(しかし重力の中でも口を動かし、グリーンドラゴンはブレスを放つ)
(ウインドブレス、それが全員に向けて風の刃と嵐となって向かう)
ご案内:「落第街中央区」に蓋盛 椎月さんが現れました。
■軍ヶ浦 十乃 >
「ああそうだったなぁ、でも今の方がかっけー――ま、承るぜッ!
っと、他のダンナも面識がねーが、宜しくなぁッ!」
重さ151kg 長さ6mの大きく重い、戦闘用の鞭を取り出す。
その鞭でドラゴンが暴れて出来たであろう瓦礫を、特に通り道を塞ぐ様な瓦礫を掴み、
それらを連続してドラゴンへ投擲し、瓦礫の除去で道を整えつつ牽制を試みる。
「そらそらそらそらどぉぉらぁぁぁッぁッ!」
■カエラム > 「とおりすがり! かいもの、できない、とめる!」
何時の間にやら言葉を覚えてきたらしい。
コートや着ているものはぼろぼろになったものの、体へのダメージは少ない。
結構な自重のある体なので吹き飛ばされることは無かったが、突進の威力を削がれる。
■サトー・桜木 > その光景を見て、率直な感想を言えば唖然、といったところだろうか
アルバイトの帰り道…ちょっと近道を、と治安の悪い方面を通ったのが運の尽きというやつだ
おそらく生まれて初めて目にする、圧倒的な脅威
一刻もはやく、逃げなければならない…震える手で、運転していた車両のハンドルを切ろうとしたその時目に写ったのは
あんなモノに、夕刊にも立ち向かおうとする者達の姿
その中心には他ならぬ悪友と…それぞれ個性豊かな同志達
「…何、やってんだよあいつら………あんなの、どうにかなるわけねえだろ…!?」
「バ、バカ!お前等早く逃げろよ!踏み潰されちまうぞ!?」
■ジーク > 人気者だな。カワゾエ、ってのか。
(展開しかけの探査術式を引っ込める。前についた掌から、光を纏う十字架が暴威を遮る)
■軍ヶ浦 十乃 > 「……ちっ。風かよ、堪えるな……ッ」
風の刃と化した暴風へは、地に足を付けてしっかりと堪える。
■蓋盛 椎月 > (川添たちとドラゴンが激闘を演じている、そこから少し離れた場所……)
……落第街のほうが騒ぎになってると思ったら……
今度は何? ドラゴン退治ぃ? 冗談でしょ……
……ほら! キミたち、あいつらが頑張ってる間に早く逃げる!
異邦人街か歓楽エリアのほうに走れ!
(さすがに目の前の状況に呆れながらも、
逃げ遅れている住民を避難誘導していく。
巻き込まれて重傷を追った住民は、自身の異能で癒やしながら……)
■カエラム > 前線で嵐を受けながらも、逃げろという声は聞き取れた。
どこの誰かもわからない声に、死神は大きなかたことで返す。
「できない、しかたない! そっち、にげる、いい!」
「……でも、かえらむ、だいじょうぶ! かえらむ、しんじろ! にげる、しながら、けがにん、たのむ!」
■川添 孝一 > うぐ………!!(風の刃に全身を切り裂かれるが、一歩も退かない)
川添孝一……一世一代の男伊達!!!
ここさら先へはぜってー通さねえ!!!
(カエラムの突進、軍ヶ浦十乃の瓦礫の連打)
(そしてジークの防御術式でブレスがある程度遮られれば、吼える)
勝つんだ!! 絶対に!!
サトー? テメーこそ逃げろってんだよ、一般人!!
俺は……『俺たち』は戦うぞ!!
(蓋盛が避難誘導をしている間に戦士たちは戦う)
(前へ、前へ―――――ドラゴンを撃退するためだけに)
ブレスにはブレスだ!! 借りるぜ、音波使い!!!
(喉を変質させ、音波の塊を叩きつける)
(悪魔の咆哮――――――デモニック・ハウル)
(ドラゴンが数多の攻撃を前にじわじわと下がっていく)
(ドラゴンが背を向けると尻尾を何度も大きく振り、攻撃し始める)
■蓋盛 椎月 > 一応、保健委員会のほうに連絡はしたけど……
公式にはないことになってる場所だし、
応援にはあんまり期待できないかなあ。ったく……
(サトーに気づき)
そこのキミ! 住民の避難手伝ってよ。
もしくは動けない怪我人見つけたらあたしのとこに連れてきて!
あたしだけじゃ全然手が足りないわ!
(いつも飄々としている養護教諭に、わずかな焦りの色がにじむ)
■ジーク > (横に振るった腕に倣うように六条、光の帯が跳ねる)
ジークだ。俺の名前。
気をつけろよ。巨躯が、必ずしも無思慮とは限らない。
こいつが、ただのデカいトカゲならいいがな。
――もらうぞ!(鎖が緑竜の翼を捉え、ジークが力を込めて束縛する)
■カエラム > 「さんじゅうびょう、まって!」
そう言ってカエラムは一度後ろに下がる。
「―――Lux.」
『―――育む。』
死神は、左の眼窩に手をかける。
右の眼窩から出てきた光の玉が、左の眼窩の中へと入っていく。
するとどうだろう。左の眼窩から、何かのつぼみが顔を出してきたではないか。
つぼみが開くまで、一呼吸かかりそうだ。
■軍ヶ浦 十乃 > 「こんな所で逃げられるっつーかよ!
それに母さんの故郷を滅ぼしたドラゴンは好きでねーんだ。一矢報いるチャンスを逃すかよッ!」
どこからか聞こえた声には、そう返す。
鞭を繰り、竜の喉元を狙い、全力で溜めをしならせた鞭を繰る。
幸い、前衛には川添と、名前は知らないが二名程が立っている。
彼らに前衛を任せ鞭を奮う。
超重量の鞭の先端はその質量を持ちながらも、音を超える速度を以って連続で竜の喉へと迫り、衝撃を叩き込みに掛かる。
「おう!川添のダンナ、それとジークのダンナと、もう一人のダンナ、前衛は頼むぜッ
――暴風とはいかねーが、鋭く穿つ旋風ぐらいはあるかもなぁッ!」
■川添 孝一 > おう、ジーク! こいつが本当に貴種龍なら、必ず魔術を使ってくる!!
(ジークが放った鎖に緑龍は翼を拘束される)
カエラム!? 30秒持たせろってか!!
……やってやるぜ!!
(右拳を引いて)鬼角拳!!(再び巨大化した拳で殴りつける)
からのー!!(巨大化した拳を振り上げ)
鬼角全壊拳!!!(凄まじい質量の巨拳を振り下ろした)
(翼を拘束された緑龍に避ける手段はなく、何度も打ち据えられる)
(巨龍が喉を軍ヶ浦十乃の剛鞭で抉り取られていく)
(血が吹き出る、しかし)
(グリーンドラゴンの両目が爛々と輝く)
(ドラゴンの周囲に無数のマジック・ミサイルが浮かび上がり)
(それが周囲を埋め尽くすほどの大魔術爆撃を行う)
■サトー・桜木 > 「なんだよ…何、どいつもこいつもカッコつけてんだよ、死んじまうかもしれねえんだぞ…!?っつーか!死ぬぞ!?」
「戦って、どうにかなるような相手じゃ………くそっ、お前は弱いものいじめをする側じゃねえのかよ。何カッコいい事言って皆守ろうとしてんだよ……!」
ハンドルに頭を打ち付けて、歯噛みする
とてもじゃ、とてもじゃあないが…あんな台詞は自分には、吐けない
あいつら、みんなバカだ。バカだけど…たまらなく、カッコいい。
そんな奴等を目にしたっていうのに、ただ、みっともなく逃げるなんて、出来ない
出来ないが…戦う事なんて、自分には………
そんな時、聞こえてきた女性の声にハッと、頭を上げる
「確か、保険医の…っ、分かった…っ!」
混乱し、逃げ惑う人達で溢れる町並みを軽自動車で走り回るには無理がある
車を乗り捨て、向かい来る人混みをかき分けて逃げ遅れている人間、怪我人を探して駈け出した
■軍ヶ浦 十乃 > 「ちっ、モノの数数など問題ではないのです! とか言えりゃいーんだがなッ!!」
自分に迫る無数のマジック・ミサイルを叩き落とそうと試みる。
結果、自分に迫る分はほぼ撃ち落せたものの、撃ち漏らしが数発、軍ヶ浦の身体に当たる。
魔力による衝撃と熱が、軍ヶ浦をひるませた。
「くっ――おい、そっちは大丈夫か!」
■カエラム > 準備期間中、ミサイルの爆風にその身が埋め尽くされる。
いくらカエラムが頑丈といえど、まともに食らえばひとたまりもない。
そう、それは……まともに食らえばの話だった。
「WROOOOOOOOOOO!!!!!」
雄たけびと共に、爆風から巨躯が飛び出してくる。
そんなカエラムの左目には花は咲いており、四肢に追従するように蔦が巻きついている。この蔦が、カエラムに強化の力を齎している。
強化された肉体で、ミサイルの雨に耐え切ったのだ
カエラムは格納した魂の持つ異能を、一時的に借りる事が可能なのである。
かつて解放した身体強化のオーバーロードの力を得た死神は、より強力になった超怪力での突進を行った。
ただの人が強化して岩をも砕くのだから、元々怪力を持つものが行う強化ともなれば、すさまじい威力を発揮することだろう。
『押し返す』にはもってこいだ。