2015/06/27 のログ
ご案内:「常世電脳領域 《電脳転移荒野》」に《銀の鍵》さんが現れました。
《銀の鍵》 > ワイヤーフレームで構成された世界の中に橿原眞人は――《銀の鍵》はいた。
師匠が囚われているはずの《ルルイエ領域》、そこに突入するための調査に来ていた。
今《銀の鍵》はいるのは、常世電脳領域の一領域。《電脳転移荒野》であった。
電脳領域には、常世島が再現されている。とはいえ、完全に再現されているわけではない。
現実に存在する転移荒野は、非常に不安定な場所で、異界の「門」が良く開く場所であった。
そして、電脳世界の《転移荒野》も同様であった。
ここは、非常に不安定な領域であり、この深淵にこそ、《ルルイエ領域》はある。

「……なんだ!?」
サイバースペースを駆けていた《銀の鍵》であったが、突如自らの体に異変を感じ、立ち止まる。

《銀の鍵》 > 「ぐ、うっ……なんだ。これは……反応、している?」
《銀の鍵》はサイバースペースの中で、右腕を抑える。
脳裏に、何かが現れていた。それは銀色の鍵のイメージ。
「《銀の鍵》が反応しているのか……!? なんだ、何が起こってるんだ……!?」
不意に、《電脳転移荒野》の中に設けられたウィンドウに、何かが映っていた。
何かのニュースであるようだ。情報は未だはっきりとしておらず、報道部のニュースは混乱しているようだ。
場所は落第街のようだ。

「……「門」?」
《銀の鍵》は、その映像を見て小さく呟いた。直感的に、わかったのだ。
それは似ていた。かつて眞人が家族を失った時に現れた「門」に。
そして、先日電子の世界の中で潜り抜けた「門」に。
それらが同一の存在であるのかどうかはわからない。だが。
眞人の《銀の鍵》はそれに反応していたのだ。

《銀の鍵》 > 「……いや、違うか。あれは、俺が見たものとは、また少し違う」
あの「門」は確かに、かつて眞人が見た「門」に似ているようであった。
とはいえ、完全に同一のものではないのだろう。眞人が現在目指しているのは電脳世界の「門」だ。
「だが、この胸騒ぎはなんだ……あれは、ダメだ。あれは、来てはならないものだ。
 師匠、師匠は、あれを――?
 クッ……!」
右手が自然に伸びる。その手にはいつの間にか《銀の鍵》が握られていた。

「……ひらかねえ、ぞ。俺は……!」
《銀の鍵》にはわかった。あの地上の「門」に反応して、こちらの「門」が近づいてくるのを。
一度あの「門」を見たのだ。故によくわかる。
あの「門」の向こう側には師匠がいるかもしれない。
だが、今では、あの時幻視した怪物たちに勝てるはずがない。
今のままでは――

《銀の鍵》 > 今地上で何が起こっているのかは、情報が錯綜しているためよくわからなかった。
多くの生徒が何かと立ち向かっているらしい。風紀委員会なども出動していることだろう。
おそらく、カタはつくはずだ。それよりも――

「……ッ!?」
《銀の鍵》の前に「門」が現れていた。
奇怪な物だ。アーチ状の門だ。
それに、手が伸びそうになるのを力ずくで止める。自らの手にいくつものプログラムを起動し、手を縛る。
「……何なんだよ。この「門」が、俺の《銀の鍵》と何か関係があるって、いうのかよ!!」

『そうだよ』

不意にサイバースペースに声がした。《銀の鍵》の脳内に滑り込んでいくようにして。
ハッと後ろを振り向けば、そこには少女がいた。
《電子魔術師》――眞人の師匠……それとよく似てはいるが。
嘲笑を浮かべたようなその表情は、師匠にまったく似ていなかった。

「……なんだ、お前……!」

《銀の鍵》 > 『初めまして、僕は《電子魔術師》――君の師匠だ』

「なんだと……?」
《銀の鍵》は、眞人は、電子の仮面越しに《電子魔術師》を名乗った少女を睨む。
あるはずがない。確かに、その身は師匠とうり二つであった。
気配も全く同じと言っていい。白い髪、褐色の肌、赤い瞳――何もかもが同じだ。

その、嘲笑を浮かべた表情を除いては。

「違う、お前は師匠じゃない。誰だ。ハッカーか!?」
『莫迦だなあ。僕がそんな風に見えるのかい? 「鍵」の君は』
そんな存在でないことは眞人にもわかっていた。師匠と気配が同じ。
そして、《大電脳図書館》出であった、黄衣を纏った存在に似ていた。
眞人は戦闘用のプログラムを起動させる。だが、右手は今自由に使えない。

『……まあ、そうだね。君が師事していた《電子魔術師》そのものじゃない。
 でも、同じ存在だよ。今は理解できないかもしれないけどね
 理由はよく知らないけれど、どこかの誰かが「門」を開いてくれたみたいでね。
 こうして僕も一時的にここに来られている、ってわけ』

ご案内:「常世電脳領域 《電脳転移荒野》」にルナさんが現れました。
ご案内:「常世電脳領域 《電脳転移荒野》」からルナさんが去りました。
ご案内:「常世電脳領域 《電脳転移荒野》」にルナさんが現れました。
《銀の鍵》 > 「わけの、わからんことを……」
左手に電子の刃を出現させる。だが、相手が師匠と同じ《電子魔術師》というのなら、こんなものでは勝てるはずがない。
電子魔術師は電脳世界において神の如き強さを発揮する。電脳世界において、《電子魔術師》は普通のハッカーとは違う。
電脳世界への没入率は100%だ。存在ごと没入してしまうのだから。
故にそうであるならばあまりに状況は悪かった。
目の前の、師匠に似た《電子魔術師》は薄い笑いを浮かべていた。

『安心してくれ。別に、君に危害を加えるつもりはないんだ。
 ただ、君には早くあそこに来てもらわないといけなくてね。地上で「門」が現れたために、僕も動けるようになってね。
 だからこうして、導きに来てあげたのさ。戦うつもりはないよ。
 君にとっても、いいことだと思うけど?』

「……ふざけるな! 何も説明になってねえよ!
 それに、そんなわけのわからん誘いに乗ると思うか……?」

ルナ > 強引にアクセスをしようとする気配がひとつ。
それは、届くだろうか。

《銀の鍵》 > 『……おや、少しまってほしい。お客さんらしいね』

《電子魔術師》を自称する少女は、不意に、この領域にアクセスしようとする者を感知したようだ。
今やこの領域は《電子魔術師》の世界だ。同等の力が無ければ、アクセスは出来ない。

『面白そうだね、受け入れてみよう』

そういうと、アクセスしようとする者に、道が開かれた。

ルナ > ふらりと、其処に現れたのは銀髪の少年。
その姿には見覚えがあるかもしれない。

「……タイミング、悪い……」

力なく《電脳魔術師》のほうを睨むと、
《銀の鍵》の隣へと近づこうとする。

《銀の鍵》 > 「……お前」
現れたのは銀髪の少年。たしか、以前電脳領域で会ったことがある。
誰かを探しているとのことだったが、結局眞人は大した情報を見つけられなかった。
「……何をしに来たんだ。どう考えてもあいつがヤバいのはわかるだろ。
 奴の狙いは俺だ。さっさと逃げろ!」

『まあ、いいじゃないか。どの道、同じことだよ。
 僕はさっきからいっているように、君と戦うつもりはなくてね。
 君を導きに来たんだ……君の「師匠」のもとにね』
「なんだと……!?」

《銀の鍵》の反応が変わる。食いつくような目だ。
「師匠の、所に……?」

『そう、君の師匠のところに。
 ……そこの君も、行ってみたいかい? 「門」の向こう側に』

ルナに向けて、《電子魔術師》を名乗る少女は言う。

ルナ > 「……それは、『窮極の門』の先?」

嫌な予感しかしない。
下手をすれば、自分と、ここにいる《銀の鍵》だけではない。

現実の常世島にいる人たち。
今、『門』の前で奮闘する人たち。

それどころか、もっとたくさんの人を巻き込むことも、
もしかしたらありえるのだろうか。

興味を持ってしまったため、それ以上のことは知り得ない。

言葉少なに、それでも慎重に言葉を選びながら問いかける。

《銀の鍵》 > 『さあね。今地上に現れようとしている「窮極の門」は確かに、ヨグ=ソトースの門に違いない。
 だけど、それも一つの側面にすぎない。外なる世界に繋がる「門」は、この世界において「窮極の門」だけとは限らない。
 僕が言っているのは、この世界――電脳領域の「門」のことさ。これもまた、一つの「窮極の門」だ。
 まだ星の位置は上古のものになっているわけじゃない。たまたま地上で「門」を開いてくれたからね、時空のゆがみが生じたわけ。
 そのおかげで僕がここに来られたというわけだよ。別に、地上で行われていること自体は僕に関係がないね。
 ただ、「門」が現れたことが重要なんだ』

要は、《銀の鍵》に用があった。地上に「門」が出現したはずみで電脳世界の「門」も開きかけているということなのだろう。
そして、ルナが心配しているような「たくさんの人を巻き込む」ということは、今はまだ起こらないということだ。
少女は愛らしい笑みを浮かべながら《銀の鍵》へと近づき始める。

「――来るな。お前は師匠じゃない。お前は、別の何かだ!」
『酷いな。確かに違う存在だけど、同じなんだよ。なんだろうね、陰と陽とでもいうのかな?
 まあいいさ、僕の目的は君を導くことだけさ――早く来てくれないと、僕も困るからね』

そういうと、少女はふわりと飛び立ち、《銀の鍵》の胸に飛び込むようにして浮き上がる。

「なあっ……!?」

ルナ > 「…………っ」

歯噛みする。

《電脳魔術師》の言葉を頭の中で整理して、
自分の行動の軽率さに腹を立てた。

つまりは、逆も言えるのだ。

こちらの「門」とあちらの「門」に
直接の関係はない。

ただ、あちらの「門」がきっかけになっただけ。

こちらの動きを止めても、
向こうの助けにはならないということだ。

どうするべきか、一瞬だけ迷い。
《銀の鍵》に近づこうとする少女の動きを止めようと試みる。

《銀の鍵》 > 『……ハハ、ダメだよ。悪戯したらさ。僕は「鍵」に用があるんだ。
 別に君にも、地上の「門」にも興味はないよ。ロストサインの「門」ならまた別だけど。
 あれも今すぐに来るわけじゃない――だから、邪魔をしないで。電脳死したくないだろう?』
ふわりと浮きあがりながら、ルナへと笑みを向ける。
赤い瞳に吊り上る口。電脳世界においてすら、それは人知の存在の気配を纏っていた。

「やめろ、くるなっ……!」
『――《コード・ルーシュチャ》』

褐色の肌の少女が《銀の鍵》に、眞人に迫る。
ルナが少女を阻止しようするも、まるで幻か蜃気楼になったかのごとく、少女の体はルナをすり抜けていく。
そして、《銀の鍵》に抱きつき――幻影のように、電子の記号となっつえ彼の体の中へと入りこんでいった。

「――ッ、は、ぁっ……!?」

刹那、《銀の鍵》が苦しみ始めた。
「や、やめろ、俺の中に、入ってくるな……!」
酷く禍々しいものが、憑依するのを眞人は感じた。
そして。


『……』
苦しんでいた《銀の鍵》の動きが止まる。その姿が変容する。変質する。
髪の色は真っ白に染まり、その瞳は赤く光っている。そして、肌は褐色に染まっていた。
あの《電子魔術師》を自称した少女のように。

『まあ、こういうことさ――さあ、どうする? 別にこの「鍵」は君にとって何の関係もない男だ。
 彼が門の向こう側に行こうが何をしようが、関係ないと思うけどね』

《銀の鍵》の姿と声でそれは言う。だが、明らかに違う存在であった。

ルナ > 「…………っ!」

手遅れだと分かっていても、手を伸ばす。
策もない。助ける理由もない。

自分の感情が自分でも分からない。
それでも、嫌だった。
理由は、分からないのに。



伸ばした手は届かない。

別の干渉が、ルナを引き離す。

ご案内:「常世電脳領域 《電脳転移荒野》」からルナさんが去りました。
《銀の鍵》 > 『……行ったか。本気を出されると厄介だったかもしれないな。
 まあしかし、今は「窮極の門」が二つ出現している。そしてこちらは電脳世界の門。
 別に何かを呼び出すわけでもない――収束する前に、彼を導かないとね』

眞人の意志は体は、電子の魔術師に憑依されたことによって奪われた。
眞人はひどく懐かしい感覚に襲われていたものの、同時に酷く禍々しい感覚を得ていた。
明らかにまずいものが体の中にいる。精神を乗っ取っているのだ。

『――「鍵」の君には、やってもらうことがある。君が中々慎重で早く来てくれないからね。
 サービスだよ。「道」を開いてあげるよ。《ルルイエ領域》へのね。
 そして、君には封じられた「彼ら」を解き放ってもらうんだ。
 まあ、この話はもう聞こえていないだろうけどね……』

そして、《銀の鍵》だったものは、電脳領域に出現した「門」へと向き直る。

『別に外なる宇宙に行くわけじゃない。彼らの元に行くだけだ。
 儀式は略そう、構わないね? ――開錠』

《銀の鍵》だったものはそう呟く。まるで門に向って言っているようだった。
鍵を回すこと九回。そして、電子の「門」が開いていく。

ワイヤーフレームで構成された「道」がその中にはあった。

《銀の鍵》 > 『君の体でなければ「鍵」が使えないというのは実に面倒だね。
 ランディのときはそうでもなかったのにね。まあ、いいさ。
 そろそろあちらの「門」もどうにかなってしまうだろうし、永遠に開いておけるものでもない。
 さあ、行こうか、《銀の鍵》、マヒト君――』

『銀の鍵の門を越えるんだ』

そして、褐色の肌の青年は高らかに笑いながら「門」の中へと入っていく。
それと同時に、門はその扉を閉じていく。

『そして、君の師匠のところへ行こう。
 よかったね、望み通り、師匠を解放できるよ!
 ハハ、ハハハハハ!!』

門は消える。電子領域から門が消える。
電脳転移荒野には、もう既に何者の姿もなかった――

ご案内:「常世電脳領域 《電脳転移荒野》」から《銀の鍵》さんが去りました。
ご案内:「落第街のはずれ」にメアさんが現れました。
ご案内:「落第街のはずれ」に白崎玲刃さんが現れました。
メア > あー…
疲れた……しんど……

【ベンチに寝転がる少女が一人、少女を担いできた青年を
押しのけるようにしてベンチに寝転がったのが数分前】

白崎玲刃 > 無事か……?
【現場から離れたベンチにメアを背負って駆けてきた玲刃は、
メアをベンチに下ろすと、

メアを気に掛けて呟いた。
しかし、玲刃自身の身体はメアを庇い多少の傷を負っていたが、
自身の傷に関しては気にしていない様であった。】

メア > 無事だけどー…
体力の限界ー……

【だるそうに答えながら、白崎の方を向く】

まぁ、お疲れって言っとくよ。
ご苦労様ー…

白崎玲刃 > ああ、お疲れ様だな。
そういえば、さっき門の前で何かしようとしてたが
あれは何だ?
【だるそうな様子のメアに返事をしながら
先程、門の前で虹色の液体について何かしようとしていた事を思い出しながら問うた。】

メア > ん?
あぁあれ?

……何しようとしたんだろうね、ほんと…

【何であの時、あれに触れようとしたのか…いまだに自分でも
わからない。だが同時に、触れればどうなっていたのか…
それも気になりながら】

まぁよく分かんないけど、ほとんど皆無事で良かったじゃん。
うん、もう食われてた奴らには悪いけど凄いと思うよ?
多分あの鎌女も助かってるだろうしね♪

白崎玲刃 > ああ、メア自身もわからないか……
【あの行動についてはメア自身もわからないと言っていたのを聞き玲刃は訝しむ】

そういえば、州崎って男は知ってるか?
【そうして、昨日遭った、異能開発研究をしてると言った男が
メアの事を知っている様子であった事を思い出しながら問うた。】


ああ、たぶん、完全とは言えないまでも
最良な結果だろうな、今回の件に関しては……
【そして、今回の件に関してメアの言葉に同意しながらも、
今回の件は一面的には解決したが、クロノスの目指した事の結果は少ししか現れず
学園はきっと殆ど変わらずに回り続けるのだろうと考え俯く】

何か……俺も出来ないかね
【そして、クロノスとの問答を思い出しながら
聞こえないくらい小さな声でぼそりと呟いた。】

メア > 洲崎?
あぁ…あいつは僕の、というかメアの専任の教師だよ。
異能開発室に所属してるって事以外はよく分かんない奴

【この学校に来てからいろいろと世話になっていると説明し】

調子に乗んじゃないよ白崎♪
漫画みたいにヒーローにでもなるつもり?
そんなの居たら鎌女もあんなことしてないだろうさ♪

結局人間なんて一人でできる大それたことなんてああいうテロみたいな
ことばっかなんだよ。
白崎の思ってることは立派だけどさぁ…
自分にできる事とできないことぐらい区別できるよね♪

白崎玲刃 > ああ、やっぱり、メアの教師だったか。
昨日遭ったんだが、メアの名前を言ってたから関係者かと思ってな。
まあ、俺も異能を伸ばしたいなら協力すると言われていてな。
【州崎事を思い出しつつ、
やはりメアの関係者だったかと思い頷いた。】

いや、ヒーローになるつもりは無いさ。
自分の出来る事と出来ない事の区別もついてるつもりだ、
故にな、何か自分の出来る範囲で助けられる事をな
公安や風紀の加護すらも受けられない者を助けられる最後の受け皿的な何かが出来れば良いと思ってな
【玲刃は、自分の実力は知っているし、
ヒーローなんて柄じゃないのも承知である、
その上で、法の加護の及ばない範囲にいる弱者を助ける何かが出来れば良いと
自分の様に、なんでも屋として裏に落ちてしまう者が出ない様に、
そもそも、皆が力を持っているわけではない、全て失った後に強く生きられない者もいるだろう
そういう者を受け止める、受け皿を何か自分の力の及ぶ限りで作れないかと玲刃は思案していた。】

メア > そうそう、まぁここでの保護者的な感じかな♪

やっぱ分かってねぇな白崎?
そういうやつがここにはどんだけいると思ってんだよ?
そんな奴いちいち助けて怪我してさぁ、音音はどうすんのかなぁ?

【何でこんなに突っかかるんだろう、はいはいとでも言って流せばいいのに
何で自分はこんな奴に突っかかってるんだろう?】

考えは立派だけどさぁ、組織もないただ少し周りより強いだけの白崎はぁ…
知らないカス共より自分の女守ったほうが堅実的だと思うなぁ♪

【あぁ…こいつ、じゃなくてこいつらが心配なのか……自分の口で言えばいいのに…
心の中でごちりながら、言葉を紡いだ】

白崎玲刃 > なるほどな、メアの保護者みたいなものか。
うーん……
【メアの保護者の様なものと聞き、
だから、昨日メアをよろしくと言われたのかと納得して頷く】

ああ、どうだな…音音に心配をかけてしまうな…
【メアに音音の事を言われて、俯きながら申し訳なさそうに呟く。】

そうだな…やっぱり組織は必要だよな……
【何か思いついたように玲刃は一人呟いた】

ははは、心配してくれてありがとうな
【メアの言葉を聞きつつ、自分と音音について心配してくれてるのだろうと察した玲刃は、
苦笑いを浮かべて礼を言いながらメアの頭を撫でようとした。】

メア > 一応ねーここでの生活とか入学とか、まぁそれなりに?

【認めたくなさそうだが世話になっていると肯定し】

心配かけすぎて禿げちゃうかもね♪

【ハハ♪と笑いながら伸ばされた手を見て】

軽々しく触んないでくれるー?
一撫で一万ぐらい取っちゃうよー?

【文句を言いながらも大人しく撫でられている】

白崎玲刃 > ふむ、ここでの生活の手助けか。
それほどの事をするというという事は、メアの異能って特殊だったりするのか…?
【玲刃は、メアの言葉を聞きながら思う
それなりに世話を受けると言う事は、何かあるはずだと玲刃は訝しんだ。】

いや、流石にそれは……
【呟きながら、
流石に大丈夫だと思うが
ああ、どうするべきかと、玲刃はメアを撫でていない方の手で自身の額を抑えた。】

ははは、俺は今はお金もあるし大丈夫だな
【玲刃はメアの文句に対し、冗談めいた笑いを浮かべながら軽口を返した
無論、玲刃は先日の奴隷商人の屋敷を襲撃した事によってそれなりに資金はある為、あながち嘘でも無かったりする。】

そういえば、さっき言ってたお前の呼び名だけど、
グリムってのはどうだ?
【礼刃は、先程、今の状態のメアについて何か呼び名を考えると言っていて
それを今更、思いついたように言った。
礼刃が、思いついた呼び名は、
以前、メアの今の性格の正体が子鬼の影であった事を思い出して、
子鬼の英訳の一つである、グレムリンから取り、グリムというのはどうだと問うた。】

メア > ……異能は闇を操ること、それとメアが珍しいのは異能よりも体質さ。

【この男は僕は好かないけど一応信用はできる、だから一度だけ…
素直に教えてやる】

分かんないよ?
女の子ってストレスため込むんだから注意しないとさぁ♪

グリムぅ?
全然可愛くないんだけどー…まぁいいや、好きに呼べばいいさ

【可愛さを気にしつつ、了承する
文句を言っているが了承するあたり本心で嫌がっているわけでもないのだろう】

ご案内:「落第街のはずれ」からメアさんが去りました。
ご案内:「落第街のはずれ」にメアさんが現れました。
白崎玲刃 > 闇を操る異能ね、ああ、それで影を操っていたわけか
……ふむ、珍しいのは体質か。
あ、そういえば、前に俺の腕を直したのは異能か、体質か…?
【グリムの言葉を聞きつつ、
頷きながら思考する。
ただ、闇を操るだけで腕を治せるとも思わなかった礼刃は問うた】

ああ、グリムもメアのストレスで入れ替わったりしてるもんな
【ストレスと言う言葉に、グリムの発端を思い出しつつ苦笑いする。】

ああ、じゃあそのままグリムって呼ばせてもらうとするよ
【メアの様子を見つつ、冗談めいた笑みで言った。】

メア > あれは異能、影に体が引っ張られる原理を使った
荒業中の荒業だけどね♪

【まさか耐えるとはねぇ、と呟きながら】

そうそう、てかまぁ今日はむりやり入れ替わったけどさぁ...
その呼び方決定なんだ...

【今日のアレはメアにはきつ過ぎ、と漏らす】

白崎玲刃 > なるほど……あれは異能か
というか、無茶苦茶な荒治療だな
【俺もよくあの激痛に耐えたよなと、礼刃は苦笑いしながら思考する。】

ああ、無理矢理でも入れ替われるわけね。
ふむ、もっと呼び方が良いか?
【今日の戦いを思い出しながらグリムの呟きを紀伊。
目の前の少女も相当無理していたのだなと推測した

そして、冗談めいた笑みで、じゃあ、呼び方は今度までに可愛いのを考えておくよ、と呟いた。】

メア > 体質は超再生と...あとは不死かな。

【あまり口外するなと言われているので小さく漏らし】

別にいいよ、もっと変なのが来るかもしれないしさ
グリムでオッケー

【絶対に口には出さないが、グリムという響きが少し
カッコいい等と思っている】

白崎玲刃 > 超再生…………
不死…か。
【超再生と聞き、自分の遅い再生の異能よりもきっと早いんだろうなと、少し羨ましげに見つめた。
自分の異能に関してもどれほどの傷を負えば死ぬのかわからない玲刃は、
不死と聞きながらどうやって判断したのだろうかと考えながら
メアの受けているカリキュラムについて知らない玲刃は少し首を傾げた。】

ああ、そうか
じゃあ、グリムだな
【グリムで良いと言われ、少し笑みを浮かべながら答えた。】

メア > 怪我はすぐに治るけど大きい怪我だとメアの気力が持たない
それに、不死だってカッコよくも綺麗でもない体質だよ...

【超再生はともかく、不死の話をするときは声音が下がる】

うん、それでいいよー

白崎玲刃 > 気力を消費するわけか…
【自身の再生は遅くとも代償が無く、随分リーズナブルな異能だなと苦笑いした。】

………あまり好きじゃ無かったりするのか?
【自身の不死について話すグリムの様子を見て、
玲刃は問うた。】

メア > 代償なしなんてそうそうないさ

...不死とは言うけど、一度は死んで蘇るんだ。
その時に、周りの命を一定量吸い取るんだよ...区別なしにね..

【かっこよくないでしょ?と笑う】

白崎玲刃 > ………なるほどな…
いや、待てよ…グリム…それを知ってると言う事はお前、何度か死んだのか…?
【グリムの言葉に不死にはそれ位の代償は必要な物かと納得しかけて、
ふと思い当った事を慌てた表情で言う。】

メア > そりゃそうさ、もう回数なんて覚えてないぐらいにはね♪

あ、先に言っとくけど自殺なんてしてないし死んだ時は
意識はあの子だったから僕は悪くないぜ?

【世間話のようなテンションで告げるもうすでに何度も死んだ、と】

白崎玲刃 > ああ、いや、グリムが悪いとは全く思ってなんかいないぞ
【グリムの様子から、メアを大切に思っているであろう事を推測している玲刃は、
グリムを疑っているつもりは全く無かった。】

ふむ………となると、実験か何かか…?
【メアがこの学園へと招かれて
それなりの待遇を受けている理由がそれだとすれば辻褄も合うのではないかと思い玲刃は問う

そして、何度も死んでいるなら、それだけの事を受けてるのなら
グリムの様な人格を持ってしまうのも仕方ないのだろうと玲刃は考える
むしろ、無差別に攻撃をするような性格を持たないだけ、根の優しさが窺えるなと玲刃は思った。】

メア > 実験では死なないよ。
でもカリキュラムでバケモンと戦って無傷なんて無理に決まってるでしょ?

【そういった時に先日戦ったあれを思い出す】

ん?
もしかして...

【ふと思い出す、あの時のあいつ...取り逃がしたあとどうなった?と】

白崎玲刃 > ………カリキュラムで、か。
相当無理してるんだな……
【死ぬほどの化け物と何度も戦っているのなら
それは相当のストレスが溜まるのも仕方ないだろうなと推測する】

……どうした?
【何か考えてる様な、グリムの様子に首を傾げる。】

メア > ...いや、この前変な奴と戦ったんだけど...
そういえばそいつあの後どうなったのかなって、逃げられた筈だけど
成功って言われて...

【他の化物とあいつは違っていた、黒いゴム人間の様なあいつを思い出し】

...悪い白崎、ちょっと用事が出来たわ

白崎玲刃 > 変な奴ね……
どういうことだ……?
【グリムの言葉を聞きながら玲刃は訝しむ
逃げられた筈なのに成功とは、何があったのだと…

玲刃は、先日のメアの戦いについては知らない為、ただ訝しむのみであった】

ああ、行くのか?

メア > うん、ちょっとね...

後、これからもメアを宜しく

【そう言って歩き出す、この疑問を解消するため
そして何よりメアの安全のため...】

ご案内:「落第街のはずれ」からメアさんが去りました。
白崎玲刃 > ああ、宜しく頼まれた。
無論、グリムもな
じゃあ、またな。
【玲刃は、メアをよろしくと言う事に同意しながらも
グリムにも宜しくすると笑みを浮かべながら言った後、
去ってゆくグリムの背に手を振った。】

白崎玲刃 > それじゃあ、俺も行くかね……
【数分後、ベンチで休み、
ある程度再生した玲刃も、
立ちあがり、落第街のはずれから何処かへと向けて歩いて行った。】

ご案内:「落第街のはずれ」から白崎玲刃さんが去りました。
ご案内:「鉄道委員会武装列車『鉄鬼』司令所」に『車掌』さんが現れました。
『車掌』 > 鉄道委員会に入った緊急指令。

『未開拓地域に『門』が開き、竜種が発生。
眷属を召喚しつつ市街地に向かいつつあり』

こういう場合に公安、風紀では後手に回る。
おあつらえ向きに出現場所は鉄道委員会の管理する線路のすぐ近く。
鉄道委員会は鉄道の一部運行停止を決定、保有する武装列車『鉄鬼』に出撃を命じた。

「――いたぞ、あのクソ竜種が!」

黒い翼をはためかせ、周りにガーゴイルのような醜い魔物を次々と呼び出す姿。
全長150m以上あるその姿は、まさに王と呼ぶに相応しい威容を誇っている。

『車掌』 > だが鉄道委員会にとってはその威容も関係ない。
彼らは一様に怒っていた。

『あの竜種のせいでダイヤが乱れた』

許さない。
常世島の鉄道ダイヤを乱す輩は、なんぴとたりとも許さない。
それが鉄道委員会の掟である。

「『烙鬼』高角砲、撃ち方用意! 機関砲は近づいてくる奴らを蜂の巣にしろ!」

『車掌』の号令が飛ぶ。
彼女は猛っていた。
なにせ今回は生徒会から『アレ』の使用許可が出たのだ。
こんなの、何年かに一度しかない。

『車掌』 > 「撃ち方、はじめぇ!」

号令とともに対竜高角砲が火を吹く。
竜種の周りを飛んでいた眷属たちが、まるで蚊取り線香の周りの蝿のように次々と墜ちていく。
120mmの高角砲の弾は全て魔化処理済みだ。眷属如きの障壁など、障子紙のようにブチ抜いていく。

「目標、こちらに狙いを定めた模様!」
「高エネルギー反応を確認、ブレスだと思われます!」
「『蒸鬼』対エネルギー障壁を展開! 総員、衝撃に備えてください!」

オペレーターたちの声が響く。
お返しとばかりに竜種のエネルギーブレスが武装列車を襲う。
轟音と共に光に飲まれる列車――だが次の瞬間、その威容は健在である事を竜種たちに示す。
当然だ。この列車は常世島の研究者たちの精華なのだ。ちょっとやそっとの攻撃で吹き飛ぶほどヤワじゃない。

『車掌』 > 「ゼロゼロゼロの状況は!?」
「この位置だと市街地を巻き込みます。3分下さい!」
「目標と眷属、こちらに取り付きはじめました!」
「最大速度で振り切れ!」

エネルギーがダメならと直接攻撃に撃って出る竜種たち。
だが、こちらは列車だ。スピードで負けるはずがない!

「距離、相対速度、良し!」
「角度良し、この方向なら問題ありません!」
「ゼロゼロゼロ、撃鉄起こします!
『車掌』、発射タイミングをお願いします」

準備は出来た。
見せてやろう、鉄道委員会の奥の手を。

武装列車の三両目――『殲鬼』と呼ばれるそれの天井が開く。
そこから現れたのは、700mmという化け物クラスの大砲。
そう、鉄道委員会最大級の武装、零零零式対異界列車砲。

「ゼロゼロゼロ――撃てぇ!!」

『車掌』の号令とともに――
爆音が響く。地上に落ちた稲妻の如き轟音とともに。その砲弾は、竜種の腹をいとも容易く食い破り、爆発する。

――断末魔の悲鳴を上げる暇すらなく。
王者の威容を見せた竜は、地上に墜ちた。

「――目標の撃破、確認!」

司令所に歓声が上がった。

『車掌』 > この日、鉄道委員会は独自で竜種撃破という功績を上げた。
だが、それを誇る事は無い。
彼らの功績は、鉄道を無事に管理運営し、常世島の交通を護る事にある。
鉄道委員会から発表されたのは、次の一事だけだった。

『20:00をもちまして、開拓区方面への鉄道運行を再開いたします。
お客様には大変ご迷惑をおかけいたしまして、申し訳ございません』

ご案内:「鉄道委員会武装列車『鉄鬼』司令所」から『車掌』さんが去りました。