2016/05/17 のログ
ご案内:「島にある大きすぎない病院」に伊都和 悠薇さんが現れました。
伊都和 悠薇 > 目を開ければ知らない天井だった。
頭がいたい、視界もぼやけて

ーーあれ、なんで、私…………

記憶を辿る。なんで、だっけ。

ぼーっとしながら、ゆっくり体を起こしていく。

「いたっ…………」

頭を抑えるながら辺りを見渡せば。
人はどうやら、自分以外だれもいないようだった。

ご案内:「島にある大きすぎない病院」に烏丸秀さんが現れました。
烏丸秀 > コンコン、病室をノックする。
さて、ようやく突き止めた。
幸いにも病院に入院中……らしい。
看護婦を言いくるめ、病室へと案内してもらう。

昨日までは意識がなかったらしいが、さて……

伊都和 悠薇 > 「…………? おかーさん、それとも、おとうさん?
…………もしかして、おねーちゃん?」

口は動く。体をすぐに動かすのはむずかしいが、声は出せる。
返事をしながら、髪を整える。
前髪でしっかり、視線を、かくして

烏丸秀 > ガチャリ、ドアを開く。
幸いな事に個室、しかも家族も居ない……どうやら、神様が味方してくれているらしい。相当悪趣味な神に違いないけど。

「や、気分はどう? 大丈夫?」

さも知り合いのような素振りで病室へと滑り込む。
あまりにも堂々とした態度のせいで、病院の関係者も知り合いと信じて疑わなかったようだ。

お土産の箱をサイドテーブルに置きながら、彼女のベッドの傍にある椅子へ座る。

伊都和 悠薇 > 「…………? だれ、ですか?」

きょとんと、しながら首を傾げた。
見覚えはない。なにせ、男子の知り合いなんて一人しかいない。
だから、出た言葉だった。なんとも、ぼっちここに極まれりといったところだ。

少し思い出してきた。自分はお風呂で、姉の前で倒れたのだ

烏丸秀 > 「いやぁ、君、倒れたんだってね。びっくりしちゃった」

大袈裟に驚きながら彼女を観察する。
なるほど、確かに姉にくらべれば地味で特徴がないように、見える、が……

(磨けば光る……というか、周りの男は馬鹿だね。この子を見て、磨いてみたいと思わないなんて)

「あっと、ごめんごめん。ボクはこういう者だよ」

名刺をサイドボードに置く。
肩書きは「部活コンサルティング 烏丸秀」
なんともよく分からない名刺である。

伊都和 悠薇 > …………?

文字通り頭にはてなまーくが浮かぶ。

「ぶかつ、こんさるてぃんぐ?」

『なんじゃそりゃ』

烏丸秀 > 「あっはっは、そりゃ分かんないよねぇ。ボクもよく分かんないもの」

あっけらかんと肯定しながら笑う。
適当に作った名刺だし、本人も特に意味があるとは思っていない。

「うん、まぁ簡単に言えば、部活の宣伝とか運営とかの相談に乗ってるの、ボク」

簡単に自己紹介を示す。
嘘は言ってない。嘘は。

「でね、君のお姉さんに、部活のCMへの出演を頼んでるんだけど……」

伊都和 悠薇 > 「は、はぁ…………」

なんとも、間の抜けた返事。
今、この瞬間を狙う意味があったのだろうかと
説明を、受ければ受けるほどはてなが深まる。

そして、姉の言葉をきけば。

「CM?」

さらに、疑問が増えた

烏丸秀 > 「そーそー、CM。常世のテレビのね」

まぁ、嘘八百である。
一応TVCMとかの請け負いもしているが、そんな面倒なものは大体下請けにポイである。

「で、お姉さんにCM出演してくれないかーって頼んだんだけどさ」

そこで大袈裟に溜息をひとつ。

「断られちゃったのよ、もうきっぱりと」

伊都和 悠薇 > 姉は、人気者だ。
自慢の姉で、なんでもできるハイスペック、キュートガール。
クールガール。ポップガールにも、なれる、らしい。

「テレビのCM」

自分には遠い話である。
姉にことわられた。その前振りでだいたい、理解できた。

男子によくある、はるかにとって馴染みの光景だ。
最近は見なくなったけれど

烏丸秀 > 「うん、それでね――あ、その前に」

サイドボードに置いたお土産の箱を開ける。
カフェテラス「橘」で人気の逸品、カスタードプディング。
無理言って持ち帰りにしてもらったのだ。いつもウェイトレスをナンパしにくるので顔を覚えてもらったのが幸いした。

「甘い物、好き? ボクは大好きだけど」

ドライアイスをどけ、サイドテーブルにスプーンと一緒に置く。

「ま、それでね。君の所に来たんだよ、悠薇ちゃん」

伊都和 悠薇 > 「好き、ですけど」

さしだされた、プリン。
甘いものは好きだ。だが、今たべられるかといわれると。

「今は食欲ないので、あとでいただきます。
気遣いありがとう、ございます」

食べたらちょっともどしてしまいそうだったから、薄く笑みをうかべてやんわりと。

「…………? 私のところにきても、特になにもできないような?」

烏丸秀 > 「あ、そっか。じゃあ看護師さんに冷蔵庫に入れておいてもらうね」

いそいそとしまう。
好きとの事なので、今度来る時は自家製の物を持ってこよう。
人の為と思わないといまひとつ作る気がおきないのだ。

「うん、最初はね、お姉さんの説得を手伝ってもらおうと思ったんだけどさ」

うんうんと頷く。
さて、ここからだ。

「気が変わっちゃった。ねえ、君がCMに出てみる気はない?」

伊都和 悠薇 > 『ぱーどぅん?』

サイドテーブルにある、携帯ストラップから声がした。
でも、妹の声と同じだ。

「…………はい?」

今度は逆方向に首を傾げた。
どういうことなのか、さっきまでは追い付きそうだったのに、また理解が遠退いた

烏丸秀 > 「うん、完璧超人のお姉さんを、ってのが依頼者からの要望だったんだけどさ」

うんうんと頷く。
まぁ、そういう事をしたがる部活はいくらでも居るだろうし、後付で嘘ではなくすのは可能だろう。

「だって君、すっごい可愛いのに、お姉さんに比べて全然噂になってないでしょ?
これはチャンスだなーってね」

これは本心。
まったく、この子を見逃すとか、周りの男の目は腐ってる。
どうせ姉にばかり感心が行っているのだろうが。

伊都和 悠薇 > 「はぁ…………」

前の話は、理解ができた。姉がそれを受けたなら
きっと、新入生はがっぽがぽだろう。
水泳部、テニス部あたりだとよりうなぎのぼりなのが目に浮かぶ。
しかし、後についたのは目が点になった。

「……………………はい?」

本日何度メカの、はい?
しかし、顔はちょっと赤い。

『なにが、チャンスだばっきゃろー! ちゃんとせつめいしてみやがれ!!』

烏丸秀 > 「うん、『あの伊都波凛霞の妹、悠薇が鮮烈デビュー』。
絶対いけるね。断言したっていい」

再び大袈裟な仕草で頷いてみせる。
が、それも面白そうだな、というのは半分本心である。
自分がコーディネート、プロデュースすれば、いける。その確信がある。

「うん、体つきも優しい感じだし、声も穏やかでイイ。お姉さんとは逆の、守ってあげたい系だね!」

うんうんと頷く。
ここは本領発揮である。人を褒める事にかけて、この男の右に出るものはなかなかいない。

伊都和 悠薇 > 「…………なるほど?」

無下に否定したりは、しない。
これが、姉だったらお姉ちゃんったらってふてくされるが。
今は初対面。しかも、こんなところまでわざわざ、出向いての用件で。
嘘をついても仕方ない。それに、目の前の人は礼を尽くしているようにも見えた。
こちらへの、ではなく。きっと、自分自身に、かもしれないが。
ならば、受け止める。
なんだか、こそばゆくて苦笑しか出ないが。

烏丸秀 > 「――あ、ごめんね。いきなりデビューとか言われても、そりゃ面食らうよねぇ」

苦笑しながら一息入れる。
深追いはしない、獲物はじっくり追い詰めるのがコツだ。

「うん、でも、本当の事だよ。
――むしろ、なんで悠薇ちゃんがお姉さんに比べて噂にならないか、不思議なくらい」

今度は微笑みを向ける。
できれば視線を合わせようとする。前髪のせいでそれは不可能かもしれないが。

伊都和 悠薇 > 「あはは…………」

ぼっちに、ここでさらりと言葉を返せるなんていう高等テクニックは期待してはいけない。
不可能だ。無理難題だ。だから、笑うだけで精一杯。ひきつってるかもしれない。

「…………と、ところで」

さっきからデビューと言っているが。

「具体的な内容は、聞けないんですか?」

烏丸秀 > 「あ、興味ある?」

嬉しそうな顔を作り、いそいそとスマホを取り出す。
一応、ダミーに入れてきた動画はあるが……

「これ、野球系の部活なんだけどね。ちょっと構成は違うんだけど、マネージャー役の女の子を探してたの」

画面では甲子園のような球場で試合をする坊主頭の少年たち、そしてそれを祈るような表情で見る女の子。
でかでかと「君の青春は球場にある!」とのテロップ。
本当、センスが無いというか、化石のようなCMである。何時の時代だ、薬缶持ってる女子マネって。

伊都和 悠薇 > ない、わけではない。
が、見た瞬間顔がさらに、ひきつった。

『あー、あー…………』

「いや、その」

やっぱ、無理そうと顔に出ていた。
凄く急な話だしなにより。
今は。倒れたばっかり。

「ち、ちょっと難し、むずか…………」

これを見られる。その度胸に尊敬を覚え。
そしてやっぱ、自分には遠い世界だと再認識。

「…………運動からは、ちょっと遠ざかりたいですし」

烏丸秀 > 「んー、そうだね。いきなり無理しちゃいけないし、急な話だもんね」

じゃ、この話はキャンセル、と言いながら、スマホの動画を切る。
そもそもそんな話、何処にも無いんだけど。

「うん、運動系とかは苦手なのかな。
それじゃあさ、雑誌のモデルとか、キャンペーンのポスター出演とかはどうかな。退院してからゆっくりとでいいからさ」

椅子に座ったまま、楽しそうに話す。

伊都和 悠薇 > 話の上手い、人だなと感じた。
落とし込みが、上手い。オチの付け方など自分にはないものだからこそ見える。
ないもの、ばかりみていたから。

「はい、話の機会があれば是非」

受ける、受けないはさておいて。
話を聞くのは楽しそうだてな感じていた。
だから、それだけはしっかりと。

烏丸秀 > 「ん、って事は、また来ていいんだよね」

社交辞令でもなんでも、利用できるものは利用する。
素直な子だが、決して愚かではない。
むしろ、聡明さでは姉に勝るだろう。彼女はどこまでも現実を冷静に見ている。たまに思考が停止するが。

「あ――それと」

少しだけ声のトーンを落とす

伊都和 悠薇 > 「はい、わざわざ見ず知らずの私にお見舞いにきてくれましたから
礼には礼で。返します」

静かに告げて。ふうと、一息。
少し、疲れたかもしれない。

「…………?」

トーンが、変わった。その意味に耳を傾けて

烏丸秀 > 「お姉さんの事、なんだけどね」

さて、置き土産だ。
これがどんな効果を発揮するか分からないし、逆効果かもしれない。

だが、彼女がこの「棘」にどう反応するのか。
それを見てみたい。

「最近、タチの悪い連中と付き合ってるみたい。
ボクもそれとなく注意したんだけど、昔からの付き合いだって、逆に怒らせちゃってさ」

――そう。

嘘は、言ってない。

「ちょっと、注意して見てあげてね」

伊都和 悠薇 > 「……タチの、悪い?」

昔からの付き合い。
そんな人、いただろうか。
少なくとも、自分には心当たりがない。
自分も知らない、昔。
いつ、から、だろうか。
しかも、教えてくれない。
…………おいて、いかーー

「…………心配、いらないです」

いや、今はそうじゃない。
目の前の、男性は教えてくれた。
目を背けるな、と。
悪いところだけでない。よいところも全部。見る。

姉のせい、なんて絶対にしてやらない。

「妹、ですから。いつだって、『ちゃんと』みてますよ
重なる気遣い、ありがとうございます」

さらり。指で前髪を避けた。
礼には礼で。
ここまで、されて然りと目を合わせないのはだめだから。

左の泣きほくろが、そっと覗いて。

烏丸秀 > (――これは)

烏丸は思う。
彼女の周りの男を馬鹿だと言ったが、前言を撤回する。

(救いようの無い馬鹿だ。人生をやり直してこい)

この瞳を――あまりにも美しく、儚い、数多の感情の入り混じった目を見て、何も思わなかったのか。

あぁ、ダメだ。
身体の奥底から感情が湧き出る。

この子が欲しい。
この、諦観と情念と嫉妬と希望に縋る瞳を持ったこの子を。

なんとしても、手に入れる。

「――お大事にね」

それだけ言うと、烏丸は部屋を出る。

やるべき事は出来た。
さあ動こう。
あの至宝を、誰にも顧みられなかった少女を手に入れる為に。

ご案内:「島にある大きすぎない病院」から烏丸秀さんが去りました。
伊都和 悠薇 > 「…………っ、はぁ…………」

胸が、苦しい。
息を吐き出す。すごく、今の数秒は息が詰まった。
頭痛がもどる、吐き気も少し。

でも、礼を尽くせたならまだ、妹でいられるはずだ。
そう、まだ、自分が足りてないだけ。
きっと、言ってくれる自分に…………

「休めないよ」

風呂場で、きいた姉の言葉。

「必死に追いかけても、どんどんいっちゃうんだもん」

弱音は誰よりも。

ーー 一人の時に 。

そしてーー

いつまでも自分の前では最強の。


姉と一緒にいるときに。

ご案内:「島にある大きすぎない病院」から伊都和 悠薇さんが去りました。
ご案内:「島にある大きすぎない病院」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 > 「喉……乾いたな……」

水を飲みたい。結構話をしてた気がする。
少しは、さっきよりも動かせそうだ。
ゆっくり体を起こして、点滴を手にして立ち上がろうとして。

「せぇの……」

ちょっと勢いをつけて立ち上がる。
ほんの少し、外の空気も吸いたかった

伊都波 悠薇 >  
『ちょっと! 伊都波さん! 一人で歩いちゃあぶな……
ていうか目が覚めたなら一報してくださいなっ
待ってて、いまご家族に連絡しますから』

なんて怒られながら。
ぺこぺこと謝り、数十分。
お水をもらったり、軽い病院食を食べたりして過ごす。
検査の結果は、念のため安静にして。落ち着いたらにするとナースの人から言われた。
もういちど、家族が来てからも説明をうけるけどもなんて、言われて。
同じ話を二回も聞く、のは退屈だが。家族の心配を除くためにも仕方のないことともいえる。
家族に心配をかけた罰としては軽いものだ

ご案内:「島にある大きすぎない病院」に相楽 満さんが現れました。
相楽 満 > 定期健診の結果待ちで、うろうろしながら購買のなんやかんやを買い食いしつつ。
おっ、知っている名前を見かける。

「いとわー。
 ……で合ってたっけ?」

ひょこっと顔をのぞかせる。

一応同級生だからか、顔?と名前は知ってたらしい満君。
相手は多分知らないとか考えない。

伊都波 悠薇 >  
ふぅっと、息を吐いて煎茶をすする。
ナースのお姉さんのへそくり? らしい。
結構いっぱいありそうだ。と思いつつ、風に当たる心地よさに目を細めれば。

「はびびょればびょべぼ!!?」

『なにやつ!!? であえであえーーーー』

びっくううんっと肩を震わせて。
今日は知らない人に声をかけられるのが多いなと、聞き覚えのない声のほうへ
恐る恐る顔を、ぎぎぎっと向けて。

「……ど、どこかでお会いしましたっけ?」

目は隠れているが、口端はひくひくしてて
すっごいいかつい表情をしてるのが分かった。
結構怖い

ご案内:「島にある大きすぎない病院」に柴木 香さんが現れました。
相楽 満 > 「あれ? 一年のいとわ、だよな?」

目をぱちくり。
多分、自分が知ってる相手は、相手から自分も知ってると思ってるタイプ。

「たまに授業とか一緒してたりするじゃん。
 ……あれ、覚えてない?」

これたべていーぜ、とチョコのお菓子を少女のベッドの横に置いたりする。

「俺ここで定期健診受けてんだけどさ、結果待ちでヒマだったからブラついてたんだよ。
 そしたら知ってる名前があったから来てみたんだけど……邪魔だった?」

別で買ったドーナツをむっしゃむっしゃしながら聞いてみる。

柴木 香 > 「……わふ?」

部員の付き添いに無理やりついてきてみたら。。
気がついたら部員はいないし悲鳴は聞こえるし。

「部員ー?……あ、いた。」

悲鳴の元を覗いてみれば。
どこかで見た顔と部員がなにやらしている。

伊都波 悠薇 >  
「ええ、一年の伊都波ですが、なにか?」

ひくひく。笑顔の維持は難しいものである。

『――お会いしてない気がするレベルだばっきゃろー!! はるっちの、ぼっち度なめんなよーーーーっ。男子に声かけられるのなんか十の指でかぞえられるんだからなーーーー』

携帯ストラップが叫んだあと。
また、増えた。

「……ど、どちらさまですか」

にっこぉおおおお。

さらにいかつくなった

相楽 満 > 「おう、部長」

手を振ってカモンカモン。
部屋の主のことなどおかまいなし。
ついでにストラップの声はなんかもう聞こえてないっぽい。

「あ、こっちはかおるぶちょー」

ものすごくざっくりした紹介。

「うん、入院してるっつーから、何かあったかなと思って心配になって。
 ちょうど見かけたから見舞いって感じ」

柴木 香 > 「わふ?…あ、どーも、初めまして、うちの部員がご迷惑をおかけします?」

いやたぶん。
なんかすごい顔が引きつってるし。これで髪が乱れていれば都市伝説?

「あ、一年のしばきです。わふ。……部員、おともだち?」

そういえば名前くらいは名乗っておいたほうがいいだろう、たぶん。
なかなかになれた感じだし、自分はあんまり記憶にないけど、満部員とこの女性は知り合いなんだろうなー、などとぼんやり考えてたりする。
でも病室にはとことこ乗り込む。

伊都波 悠薇 > パーソナルスペースもあったものではなかった。
胸がさっきまでとは別の意味でドッドッとしてる。
嫌な汗も出てきそうだ。
ぼっちには、高難易度のシチュエーションだった。
なので――

「友達なんて滅相もないです!」

『そうさそうさ、はるっちといやぁ、あのはるっち。友人のゆう、ぐらいしか知らない世間知らずだぜ』

「小雲雀……それは、その。事実ですが、容赦がなさすぎじゃ?」

しゅーんっとしつつも、ま、まぁそんな感じですと付け足して。

「何かあったかは、まだ詳しく説明受けてないですが。両親とお姉ちゃん……家族全員がそろったときにということです」

相楽 満 > 「え、友達じゃねーの!?」

若干ショック受けた顔。何故だ。
多分ちょっと知り合って顔合わせたから友達、くらいの感覚。

「……ふーん。なんか大変なことかな。
 家族そろってから説明って」

そういう体験があるし、とは言わず。
むやみに心配させてもいけないと思い、あまり大事になりそうなことは言わない。

「あ、部長。これここの購買で買ったやつ」

ポテチみたいな袋のお菓子を渡す。
マジで遠慮がない。

ご案内:「島にある大きすぎない病院」に柴木 香さんが現れました。
ご案内:「島にある大きすぎない病院」に柴木 香さんが現れました。
柴木 香 > 「これからともだちになるやつですか。……?もしかしてこれから療養なかんじです?」

かくーん。なんかすごく元気そうですけど。
というかそもそもともだちでないのなら他人の病室で全力でくつろいでることになるけど。
そもそも病人だとしたらその横でぱくぱくなにか食べてる部員は相当な外道なのではないだろうか。

「……まぁ、いいか。」

そこまで考えて、流した。

「じゃあ、それまでには退散するとして、友達ということで一つ?」

これで解決。

柴木 香 > 「あ、う?あ、ぽてち、もらう。」

ぱりぱりもぐもぐ。遠慮がない。

伊都波 悠薇 >  
「はんびらびおんそわかっ!?」

さらっと、爆弾を二個落とされた。
どうしたものか、これはあれか。いわゆる強請ってやつか。
友達という言葉に弱い、ぼっちに友達という名目で世間知らずである自分にごにょにょにょにょ。もんもんもん。

「……きゅう」

ぼんっと湯気を出して、目が回る。

「と、とりあえずベッドは汚さないようにお願いします……」

『こりゃー、とんでもないやつらだぜ……
っく、連中の連携はっ10にも100にもなるというのか……
これが、若さか……』

とりあえず、戦略的撤退。
べっどに こもった

相楽 満 >  


ぴく、と耳を一瞬だけ動かした。

「……邪魔しても悪いし、外行こっか、部長。
 俺の結果もそろそろ出てるだろうし」

何を思ったか、急に見舞い?を切り上げた。
まぁでもたぶん、これ以上居るとこの子に悪影響、とか思った感じではなさそうだが。

「じゃあいとわ、お大事にな。
 なんか手伝えることあったら言ってくれていいから」

これメルアドな、と唐突に取り出したペンでメモにさらさら書いて、ベッドの枕元に置いた。

柴木 香 > 「わふ、気を付けます……?」

どこかのお祈り?なかなかすごい奇声だった。

「部員。布団にこもっちゃったけど。出てこないとおかし食べれない。」

体調悪いのかな、と。
いや、悪いから入院してるんです?
……というかなんで病人に押しかけておかし食べてるんだろう。
ぽてちもぐもぐ。

柴木 香 > 「わふ、部員がいうなら行こうか。」

こくこく。
横でメアド書いた部員に倣って。

「あ、じゃあ僕も置いていこう。こんどあそぼーねー」

名刺一枚取り出してベッドサイドにぺち、遠く。

伊都波 悠薇 > (す、すすす、すごいです。こみゅ力です、魔力。魔術ですよ、小雲雀!!)

『あああああ、あんまうろたえるなよ、はるっち。こここ、こんなのおちゃのこさいさ――』

ベッドの中でもだえるいもうとは、そのあとナースさんにこってり怒られた

ご案内:「島にある大きすぎない病院」から伊都波 悠薇さんが去りました。
相楽 満 > さて、病室から出た後、自分の検査結果ももらいつつ帰るわけだが。

「なーんかよくないこと起きてそうな気がするなー」

コキン、と首を鳴らしながら呟いた。
少しだけ、恋人の時に感じた嫌な『音』と似ていた。

「部長も気を付けような。怪我とか病気とか」

何か満にしか感じられないものがあるのだろうか。
そんな警告をしつつ病院を出て、はっちゃんを引く準備を整えた。

柴木 香 > 「むー…?どしたの、急に。」

食べた後のゴミはちゃんと引き上げてきた。ごみ箱にしゅーとしながら。
よくないこと。何に対して、だれに対して?部員の勘は当たるだろうか。

「だいじょーぶだいじょぶ。僕は頑丈だし。」

えへへ、と、笑いながら。
ちょこん、とはっちゃんの上に乗る。

「よし、ごー?」

相楽 満 > 部長のほうを向いて、にへらっと笑った。

「それもそうだな。んじゃ」

ざしゃ、と両足で構えて。

「ゴー!!!」

走って引っ張っていった。
自動車と並走するスピードで。

ご案内:「島にある大きすぎない病院」から相楽 満さんが去りました。
柴木 香 > 「部員がまずはきをつkわふぅぅぅぅ………――!?」

ドップラー効果のように流れていく、声。

ご案内:「島にある大きすぎない病院」から柴木 香さんが去りました。