2016/06/12 のログ
蕎麦屋 > 「さて――」

留めてしまえば、元通りの蕎麦屋。
奥の扉も気になるが。

「ん――なるほど?大半は海底――と、青垣山。何かありましたか?
 ああ、司君、勝手に二羽借りてましたけれど、あとでお返ししますね。
 報酬はしっかり弾んであげてください。」

幸いにして、烏はしっかりと『視て』くれたようだ。

高峰 司 > 「……!」

資料に目を通していく、そして侵食ステージ4aの所で目が止まる。
今は侵食ステージ1だと言っていた。段階的に進んでいくのだろうが、3で既に肉体の変異が発生すると記載がある。
そして、4a。ここまで来ると……精神も含め、形状を維持出来なくなる。つまり……。

「いや、だ……凛霞、わたし、いやだ……!」

怯え切った目で手を伸ばす。
助けて、救い上げて、と懇願するように。

「ちゃんと、何か、してやらないとな……」

いっぱいいっぱいの中で、蕎麦屋の言葉に何とか返事を返す。
契約内容以上の働きをしてくれた以上は、報いなくてはならない。
……自分が自分でいられる内に。

伊都波 凛霞 > 「大丈夫。きっと大丈夫だから」

怯えた司の頭を抱え込むように抱きとめて、撫でる

「…保険課に連絡して、迎えをよこしてもらうね。
 きっと何かできることはから、病院にはいかなきゃ…」


蕎麦屋の言葉に、表情を固くする

青垣山───
その言葉にぞわりと嫌なものを感じる

「青垣山には……私の、家が…」

”マネキン” > 【資料の続きに感情は無い。
目を向ける向けないに関わらず、後半はただそこに記述されている。】

「侵食ステージ4b
肉体がさらに変異するが個体としての意識は残存している。
4aと同様体内のウィルスは潜伏をやめ他者への感染を行える素体状態へと変化していた。

侵食ステージ5
他の感染体との融合を開始する。
形状はウィルス素体の記憶する本来の姿へと回帰しようとしているのだろうか。
我々は適合できなかった。人としての形を失いつつある。ウィルス抑制ユニットを核に打ち込んでおくことにする。

[このあとはひらがなの殴り書きがしばらく続く。意味はあまりないようだ。
その後に真新しい文字が書き加えられている。]

侵食ステージ6bb
適合者が到達すると想定されている侵食段階。」

【この資料に記述されているのは、以上だった。】

蕎麦屋 > 「――粗筋は聞いてますけれど。まったく。」

ちょっと、怯え方が尋常ではない。――いや、これが正常なのかもしれない。
とはいえ、主人の感情の乱高下は、落ち着かせなければどうにもならないだろう。

と。

「ええ、青垣山。一度は何とかしたみたいですけれど。
 ――向こうがダメ、こちらがダメ、だと今度はもう一度向こう、となるかもしれませんね。」

知れないだけではあるが。最悪の事態は潰しておくべきだろう。
目的が姉妹の少なくとも片方、となるならそういうことになりそうだが。
帰らせるつもりだった辺り、最後の何処かでボタンを掛け違えている気がする。

高峰 司 > 「うう……」

凛霞にしがみついて、何とか落ち着こうとする。
……普段の強気で計算高い態度から忘れがちだが、所詮高峰司は16歳の少女である。
孤独と諦観で精神を固めてきたのだが、その精神の鎧は既に剥がされている。
よって……剥き出しの少女の精神は、こんな異常状態に耐えれるほど、強靭ではなかったのだ。

「へ、ヘルヴォル……青垣山の方も、対処、出来そうか?」

なんとかかんとか、と言った風情で問い掛ける。
青垣山に限らない。このまま広がって、それで感染が拡大などと言う羽目になったら本格的に大惨事だ。
流石にそれは、色々とマズ過ぎる。

伊都波 凛霞 > 「………今は、司ちゃんを病院に連れてくことを優先する。
 大丈夫、もし家に何かあっても…父様や母様が好きにはさせない。
 はるか…妹だって、小さい頃から私と一緒に武術を学んでる。
 そう簡単にいくものじゃないよ」

それは自分に言い聞かせるようなものでもあって

「立てる?」

そう言って、司の手を引いて、肩を貸そうと

「…その資料、保険課…ひいては風紀・公安に提出したほうがいいのかな…」

”マネキン” > 【彼女たちが見たのはあくまでウィルスの魂にすぎない。
この場で唯一、感染性を持っていた白い人影、”失敗作-Fail-”…はすでにその爪上ののう胞ごと塵となっている。】

【”マネキン”はその研究に施設が朽ち果てるほどの年月をかけた。
ウィルス素体も無しに資料だけから同様の研究を行うのは、不可能と言っていい。】

蕎麦屋 > 「あんまりそうして抱き着いてるとちょっとジェラシーですね?
 それはともかくとして、言うほど事態は切迫は――まぁ、相手次第ですけれど。
 夢のスペシャリストにご協力いただけることにはなっていますし。」

くすくすと。助け合う姿は微笑ましい。
とりあえずは手短に、もう一度。私のところに来た『来客』――名前は聞いていない。の話はしておく。

「さて、渡すなら信用できる方にしてください。
 今回の一件すべてにおいてそうですけれど。――あの調子だとどこに何があるか分かったものじゃありませんし?」

どうしたものか、あっちもこっちもとなると人手が足りない。

蕎麦屋 > 「青垣山は、えー……とりあえず状況だけは見ておきましょう?
 私は少し、この奥を覗いておきます――この施設自体、ない方がいい可能性もありますし。」

最初はふっ飛ばす気だったのだが。
ほぼ無傷で――となれば。一通り調べておく価値はあるだろう。

高峰 司 > 「なん、とか……」

ほぼしがみ付く様な形だが、何とか肩を借りて立ち上がる。
心身両方が限界近くか、それ以上まで疲弊しているのが分かるかもしれない。

「夢のスペシャリスト……ベッドマン、か?
アタシが夢の中で会った……」

軽い感じの少女だった。そして、このウイルスに関する情報を、蕎麦屋に伝達できるとすれば、彼女しか思い至らない。

「頼む……なんかあったら持ってきて、マズそうなら潰してくれ」

蕎麦屋にそう頼みつつ、何とか自分の足で立とうとして、結局しがみ付いてしまうのを繰り返す。

”マネキン” > 【奥の扉に手をかけると、その奥の通路で爆発音と崩落の音が聞こえる。
瓦礫が見える。発生した粉塵がこの部屋まで向かってくる。】

【地下道であるため、一度崩れてしまえばどこへ繋がっていたかはわからない。】

蕎麦屋 > 「できれば、こういう研究の専門家拾ってきてもらえません?
 私だと多分手には負えませんよ。」

肩を竦める。軍事系ならなんとかしますけど。
死んだ者たちは全てが灰に。とはいえ、回収だけはしておくべきか。
幾つかの小袋を取り出せば、灰を個別に放り込んで。

「あっちゃまー……」

聞こえる爆音。まぁ、相手がやるか、当然だ。

伊都波 凛霞 > ベッドマン、なるほど蕎麦屋さんに接触し、情報をくれた相手はそういう名らしい

「どの道、私も家には帰らないといけないし…、
 司ちゃんを病院に預けてから、かな…」

この位置から届くかな、と携帯から保険課に直通の連絡をいれる
一人ではどうしようもない患者を発見した場合の緊急用だ
早ければ十数分で車両が到着するだろ

「…よいしょ」

恥ずかしがるかな‥と少しは気にしたけど、
体の位置を変えて、司をおんぶしてしまう
薙刀を持っていていたから抱っこはできなかった

「資料は…とりあえず。司ちゃんに持っててもらおうかな。
 落ち着いてから、どうするか決めよう?」

蕎麦屋 > 「あ、では私はそろそろ消えますか。
 善意の蕎麦屋さんは不法入島者なものでして。」

連絡せずとも神霊クラスが二体同時に呼ばれた、となればおっとり刀で飛んできそうですけどね。
とは言わぬが花か。

「そういうわけで、すいませんけど、司君をお願いしますね?
 私はちょっと――追いかけるだけ追いかけてみましょう。」

背負ったのを見て、小さく頭を下げる――
本来なら、ついていなければならないのだろうが。

高峰 司 > 「アタシには、心当たり無いな……」

当然だ、基本がぼっちの司である。研究の専門家などは、知り合いにはいなかった。

「……ごめん」

おぶられれば、寧ろ素直に謝って体を預ける。
この状況で、恥ずかしがる体力すら残っていなかった。

「わかった……後で、相談する」

資料を握りしめ、おぶわれながら少ししがみ付く。

「悪いヘルヴォル……頼んだ」

そして、追うと言えば蕎麦屋を見送る。
……本当に、頼りになる召喚獣だ。あのめぐりあわせには感謝すべきだろう。

伊都波 凛霞 > 「ありがとうお蕎麦屋さん。助かりました」

司を背負ったままなので、小さく頭を下げて

研究の専門家などは、当然こちらも知り合いはいない
いたとしても学校の先生くらいか……

蕎麦屋 > 「いえいえ。また何かございましたら。あ、出前でもおっけーですので、どうぞご贔屓に。」

よいしょ、と。
取り出した蕎麦屋台を担いでえっちらおっちら地下から出ていく。
帰り道の『準備』は回収して帰らないと危ないですし、出くわすのもまずいですし。

ご案内:「落第街、スラム某所地下施設」から蕎麦屋さんが去りました。
高峰 司 > 「今度、蕎麦頼むわ」

背負われたままそれだけ言って見送る。ちょっと興味はあったし。
で、そのまま……

「取り敢えず、病院か……ごめん、凛霞」

申し訳なさそうな声を、絞り出した。

伊都波 凛霞 > お蕎麦屋さんを見送って、しばらくした後に
司をおんぶしたまま、ゆっくり階段を上がっていく

「だから、謝らなくっていいって」

苦笑する
無事とは言い難い、が…それでも
生きていてくれて、良かった

「私も出来る限りのことはするから、一緒に頑張ろう」

そう励ましの声をかけて、一段一段、あがってゆく
地下から抜け出ると、同時

GPSで場所を特定した保険課の緊急車両が到着する
狭いスラムだというのに大した運転技術、さすがというべきか

「心身ともに衰弱してます、急いで病院へ──」



二人を乗せた車両が落第街を後にする
一つの幕を終えて、しばしの休息の時───

ご案内:「落第街、スラム某所地下施設」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「落第街、スラム某所地下施設」から高峰 司さんが去りました。
ご案内:「落第街、スラム某所地下施設」から”マネキン”さんが去りました。