2016/09/14 のログ
ご案内:「>落第街、海底地下施設最奥」に”マネキン”さんが現れました。
ご案内:「>落第街、海底地下施設最奥」に伊都波 悠薇さんが現れました。
ご案内:「>落第街、海底地下施設最奥」に伊都波 凛霞さんが現れました。
”マネキン” > 【状況の概略
”マネキン”の本体に伊都波 悠薇が融合されかけていた。
伊都波 凛霞が駆けつける。姉が妹を説得する。
無理やり助け出そうとしたところで、横合いから吹き飛ばすことを意図した一撃が姉に襲い掛かった。】

【一度明滅した室内の照明が再び点灯する。
伊都波 悠薇にさらに歪な生体が絡みつき、融合しつつあった。】

伊都波 凛霞 > 「───うっ……」

頭がグラグラ、目の前がちかちかする
硬質的ではないにしても、強い衝撃に襲われ壁まで弾き飛ばされる

ゆっくりと状態を起こしながら、それらを睨みつける

伊都波 悠薇 > 妹は、動かない。
動かない――

「――……都合がよすぎるよ」

そう、いつだって。姉の言葉は心地よい。
今になっては、その心地よさが不気味だ。
一度瓦解した、ナニか。それらがねっとりと、心に張り付いて――

「……じゃあ、しょうがないよね。平行線だ」

さらに、身体をゆだねていく。

「あは――っ」

平行線なら――

「……今度は、貴方も本気を出してくれるかな?」

ケタケタケタ――
ぐるんと、首だけを回して飛んで行った姉を見れば。

「――今度こそ、”―――い”になるかな」

”マネキン” > 【蠢く。】

君のやっていることはただの先送りだよ。
絡まった糸をそのまま持ち帰ったところで、それは絡まっただけだ。

選択肢は提示したよ。
忠告はおとなしく聞いておくべきだ。
無視するのはよくないね。実によくない。

ねえ。
伊都波 凛霞。

君は答えを出さなきゃいけないんだよ。
ただ伊都波 悠薇が帰ったところで、何も変わらない。
いや、すべてはより悪くなっていく。

伊都波 悠薇。
もう君の意思でも動くはずだ。

好きにやってみるといいよ。

【融合が進む。】

伊都波 凛霞 > 「………」

ゆっくりと身体を起こして、視線を向けなおす

「都合が良くったって、遅すぎたって私が望むものは変わらないもの。
 それがどうしても叶わないって言うなら、私に諦めさせてみたらいい」

すうっと大きく息を吸って───

「手をとって前に進むことも、背中を押されることも拒否したのなら、
 あとは自分の足で自分の行き先を決めるしかないよ、悠薇。
 私の答えは、悠薇の出した答えの先にしかない」