《大変容》に伴う災異・現象についての報告書

 ここでは、「常世財団公開文書」の《大変容》にまつわるものについての報告書を閲覧することができる。利用についての注意点などは「利用方法」を参照のこと。現在編集中のデータが多く、閲覧できる文書は少ないが、編集作業が順次終わり次第、ここに記載していく予定である。
 分類区分としては「神話型」「物語型」「その他」を用いるが、《大変容》に伴う災異・現象について新たな分類法も提唱されているため、新たに分類区分が追加される可能性もあるということを了解されたい。また、これらの分類はあくまで「地球」側の観点に立ったものであることもどうか了解されるようお願いしたい。分類はあくまで便宜上のものであり、実際の「神話」や「物語」の存在が出現したのか、それとも人々の思念の具象化か、あるいは魔術や異能、異邦人によるものかなど、原因については不明であることが殆どである。
 ここに挙げるものはその多くが《大変容》直後に発生したものになるため、年代については必要がある時を除いては記載を行わないこととする。当時の時空の歪みのため、はっきりとした日時がわからない災異・現象も存在することも理由の一つである。また、《大変容》直後は「地球」が多元的な状態にあったとも言われ、同じ都市、国家で様々な事象が並行して起こっていたと考えられ、それが考証をさらに困難にしている理由でもある。
 報告書は別ファイルとなっており、名称の部分を選択すると文書ファイルの閲覧が可能。閲覧可能なファイルは名称に下線が表示される。

《神話型》

名称 発生場所 概要
岩戸隠れ 日本国 皆既日食の発生に伴う日本国の異界化。
日本国の霊的な守護や防御機能が失われ、国内に様々な怪異や神性が出現。
日本国内の様々な都市が襲われ、混沌が齎された。
名称は『古事記』『日本書紀』におけるいわゆる「天岩戸(岩屋)神話」から取られている。この神話の記述と類似するような現象であったためである。
詳細不明ながら、とある神性によって現象が終結したとの報告あり。
黙示録(Apocalypsis Iōannis) 中東(全世界の可能性も有) 黙示の予言の成就。様々な現象と破滅の発生。
天使と悪魔の戦い、千年王国の出現。
「新天新地の創造」とも呼ばれる。
報告書編集作業中
神々の黄昏(Ragnarøk) 北欧 様々な神性による争いの勃発。
報告書編集作業中
<運命の鳥(Mosahn)> 不明。異界の転移という説も存在する。 <運命の鳥>による終末の宣言と神々の争いの勃発。
報告書編集作業中
呼び声(Call of Cthulhu) 太平洋/全世界 太平洋の海底遺跡の隆起と、遺跡に眠る神性の放つ波導による世界規模での感受性の豊かな人間の精神錯乱の発生。
現在、遺跡の行方や詳細についてはほぼ不明。
報告書編集作業中

《物語型》

名称 発生場所 概要
不思議の国(Wonderland) イギリス 異界へ続く「穴」の出現、一部都市の異界化。
様々な怪異と「女王」と呼ばれる存在の出現。
少女Alice」が現象を終結させたとの証言あり。
報告書編集作業中
闇の紀元(Anno Dracula) イギリス(ロンドン) 怪異によるロンドンの支配。ロンドン周辺が常夜の状態となる。
報告書編集作業中
有角の巨大クジラ(Nautilus) 海洋 世界の海洋に「巨大な有角のクジラ」が出現。
報告書編集作業中
望みを統べたもう金の瞳の君(MondenKind) ドイツ 「あかがね色の本」により一部地域が異界化。
「金の瞳の女王」と「塔」、様々な怪異の出現。
別名としてはてしない物語(Die unendliche Geschichte)
少年Bastian」が現象を終結させたとの証言あり。
別名の由来は同名の児童文学から。
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かがやく月の宮 日本国 月面からの怪異の降臨と帰還。
報告書編集作業中
胎児の夢 日本国(九州地方) 「心理遺伝」による精神錯乱の増加。
一説に、何らかの実験によるもの。
名称の由来は同名の学術論文。
報告書編集作業中
電流戦争(War of Currents) アメリカ 歴史上存在した発明家、EとTの対立。
二者に酷似した存在が出現し、争いを繰り広げた。
報告書編集作業中
大いなる魔法使い(The Wonderful Wizard of Oz) アメリカ(カンザス州) 「大竜巻」による、アメリカのカンザス州周辺の異界化。
「魔女」と「魔法使い」と呼ばれる存在や、「エメラルドの都」の出現。
少女Dorothy」が現象を終結させたとの証言あり。
報告書編集作業中

音楽の天使(Le Fantôme de l'Opéra)

フランス(パリ) パリのオペラ座(ガルニエ宮)の周辺の異界化。
オペラ座でのオペラ公演中に《大変容》が起こり、瞬時にオペラ座を中心としたパリの一部地域が異界と化した。
「仮面の怪人」や「幽霊」と呼ばれる怪異が出現。多くの怪奇現象、シャンデリアの落下やオペラ座の全体の火災が発生し、多くの被害を齎した。
この災異の間、地獄のように恐ろしい歌曲が何者かに演奏されていたことが記録されており、その歌と音は恐ろしくもあり、天上の音楽のように麗しいものでもあったという。
その天使のような歌声のためにそれは「音楽の天使」であったと目撃者は記録している。
最終的にパリの多くの場所にこれらの現象は飛び火した。
現在、オペラ座は再建されているが、今なお様々な現象に見舞われている。
報告書編集作業中

《その他》

名称 発生場所 概要
時代の再反復(Difference Engine) イギリス(ロンドン) ロンドンの一部の異界化、あるいは時間逆行、並行世界の転移とも。
「階差機関」「解析機関」の発明により、蒸気機関が異様な発達を遂げたヴィクトリア朝のロンドンの出現。
ロンドン一部地域が排煙に覆われ、陽の光が遮断された。
「門」より出現した大演算機関》(Modus)が原因という説あり。
現在のロンドンは正常な状態へと戻っているが、一部影響が残っているという情報も存在する。
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モノリス(TMA・1) 月面(ティコクレーター) 月面ティコクレーターへの巨大な黒い石版の出現。
異常な地場を伴った黒い石版は「モノリス」と呼称された。
「モノリス」は太陽光を浴びて、木星への強力な光線を発したことが報告されている。
報告書編集作業中