奥野晴明 銀貨 †
設定 †
容姿 †
奥野晴明 銀貨(おくのせいめい-ぎんか)
ミルクティー色のふわふわした短髪に茫洋とした薄紫の目。
実年齢は18歳と記載されているが異能の影響かあるいは特異体質か、14歳の外見で止まってしまっている。
155cm代。細身、触れれば折れそうな貧相な体躯、陶磁器人形のような白さ。
アルカイックスマイルとも無表情ともとれない表情。
中性的というより無性的な、どちらでも構わないような容姿。
かろうじて男装しているから男性性を保っているように見える。
(本人の意識としては男性であるのでそのように振る舞う)
両性具有ではあるが、遺伝子異常から子供を成すことについては確率として低いとされている。
性格 †
穏やかで気品のある口調。ただ時折普通の人より視野が高く広すぎるような考えを持つ。
大人びていて大抵の異常事態でも驚くことは少なく、常に冷静で物静かに立ち振る舞う。
どこか現実味のない、幽霊のような存在感の薄さ。
- 星衛智鏡の異能《鏡の悪魔》で暴かれて曰く、『優等生ヅラのマザコン』
たった一人の肉親である母親の存在は彼の中でずいぶんと大きなものを占めていた。
彼女の訃報をきっかけに成長が止まったのは、母親を失った時の喪失感と安堵感を忘れないためではないかと言われる。(15/08/08追記)
異能:《軍勢》 †
自分を中心に鳥、虫、獣など群れを成す生き物を際限なく沸き立たせ覆い尽くす能力。
特に銀貨は軍隊蟻を大量に呼び起こす事が多い。
その理由について銀貨は『母親との思い出が強いから』と答えている。
閉所であれば完全に圧死させる程の群れを生み、その鋭い顎と凶暴性で棒立ちの標的であれば30秒足らずで白骨化させられると言われている。
異能実験による推論によれば常世島に設定されたいくつかの区画を覆い尽くすほどの軍勢を生み出すことが可能らしい。
異能が制御できなかった頃にはところかまわず様々な生き物の群れを呼んでしまい、自身にその気がなくとも周囲に危害と迷惑を振りまいてしまった。
現在は本人の努力と制御魔術などによってコントロールできるようになっている。
魔術・特殊能力など †
これまでに常世学園で講義に出て習得した魔術や特殊課程はほとんど好成績で修めている。
が、その魔術を活かすことはあまりない。
また欧州の学園都市への留学経験から西洋魔術に類するものをひと通り修学している。
趣味的に、自身の呼び出した《軍勢》を密偵代わりに忍び込ませ知覚などを共有し情報を得る魔術、探査魔術などは使用する。
また学業などの成績が良いのは生まれながらの両性という完全性と深い関係があるようだ。
生い立ち・来歴 †
母子家庭で先天性の両性具有、異能者として生を受ける。旧姓は紫東。
先述の異能が発現したことで、それまでの平穏な生活を過ごすことが出来なくなり
本土の母子家庭と異能者の生活支援制度を無理やり利用するため母親に捨てられるような形で常世島は常世財団の保護施設へ預けられる。
彼の異能は強力で制御を失えば他者に害を与える可能性があったため、預けられてから14歳になるまでをたちばな学級に通いながら、異能実験などを受け過ごす。
母親は実験の見返りなどによって生活資金を支援されていた。
が、彼が14歳の時に母親は過労と心労で自殺。
その訃報を聞いた時からピタリと彼の異能が制御下に置かれるようになった。
同時に肉体的加齢も何故か止まってしまうが、これについては特に問題視されなかった。
それからはまるで異能による生活環境の悪化を返上する勢いで勉学や研鑽に励み、優秀な成績を修めることに成功。
これを機会にたちばな学級から普通の課程へ編入し、また常世学園の運営にも出資し、深い提携関係にある資産家の奥野晴明氏の養子になる。
なぜ奥野晴明氏が銀貨を自分の養子に迎え入れたのかについては言及されていないが、
銀貨自身は『優秀な人間を自分の一族へと引き入れたい、強大な異能を持つ自分による防衛武力や他組織への威圧』が目的ではないかと考えている。
義理の家族との関係はよくもなく悪くもない。目立つ行動を取らず、常に成績優秀でさえあれば庇護下に置かれ潤沢な養育費を与えられている。
ただしあまり義理親と会う時間は少ない。奥野晴明氏が多忙だということも原因の一つである。
自分を見捨てずに置いてくれていたたちばな学級へ深い恩義と親しみを感じている。
たちばな学級の意義を自分の経験として痛感しており、自分のような優秀な学生がかの学級の卒業生であれば
学級の必要性などを外部に訴えかけて、存続されるのではないかと考えている。
常世学園の留学制度を利用して今夏まで欧州にある常世学園を参考にした別の学園都市へ留学していた。
現在は留学期間を終えて常世学園へと戻ってきている。
- 異能が制御できなかった一時期、MMORPGでチャットなどを楽しんでいた様子。今は遊んでいない。(15/09/27追記)
普段の素行 †
それは大勢の中のひとりに紛れるように座っており目立つことを徹底的に避けている。
また自身の正体を隠し、落第街や異邦人街、未開拓地区などにもふらりと足を運ぶ。
自身が目立つことを恐れ、一般の中に紛れ込むことを良しとする。事が起こったとしてもすぐに自身の異能に頼る気がない。
よく、小さな子どもたちに混じって遊んでいる姿を見られることが多いらしい。
様々な人々の会話や噂を聞いたりすることが趣味。常世で起きた事件やニュースは積極的に知りたがっている。
よくたちばな学級の生徒たちへ会いに行く事が多い。かつての自分と同じ境遇の後輩たちを先達として励ましたいと思っているようだ。
記録 †