2015/09/22 のログ
ご案内:「購買部」にリビドーさんが現れました。
■リビドー >
「準備良し、と。」
後期も始まってから少しの時間が立ち、学生も受講する講義を確定させたであろう季節。
その際にひょっこりと出てきて賑わうのが、教科書販売の特設売店である。
■リビドー >
単位制を採用し講義を取得する形式を取る以上、各学生が受ける講義はその内容が大きく異なる。
故に学園側で用意されるもの――有るといえば有るとも言えなくないが、大部分は教師が指定した参考書を購入する形となるだろう。
とは言え、知名度や出版数から入手が容易でない書物を指定する教師も少なくはない。
教師陣としても、"教科書を用意出来ない"学生が出るのは宜しくない――
――故に発足したのがこの"教科書販売"である。
勿論、常世学園特有の制度ではなく、一般的な大学においても採用される事は恐らく多い。
常世学園程の規模となると、中々見ないかもしれないが。
■リビドー >
「――魔術の講義も採用される以上、
一般的な教科書と一緒に魔導書が並ぶ光景を見られるのは此処だけかもしれないな。」
一応のジャンル分けはされてるとはいえ、陳列された教科書・参考書・魔導書の類を見れば苦笑が溢れる。
西洋文学を扱う参考書のとなりにしれっと四大元素を基盤とした魔道書が置かれているのだ。
「……ま、色んな意味で便利な時代だな。」
ご案内:「購買部」にやなぎさんが現れました。
■リビドー >
が――問題が有るといえばある。
一般的な参考書に関しては、通販や古本屋で調達した方が安価故に売れ行きが悪いのだ。
事実、学生通りにある古本屋を漁れば講義に指定されている教科書参考書の大半は購入する事が出来る。
特設コーナーで販売される書物には一応の学生割引が掛かっているとは言え精々2割前後、
半値以下で置くような古本屋には少々劣る――とは言え、決してそれが悪い事とは言えないのだが――
「……印税の収入が偏る点と、入荷が偏る点が問題になってしまうんだよな。
ま、金稼ぎで自著の教科書を購入させる教師は最早絶滅危惧種だろうけどさ。」
■やなぎ > 学校見学もとい校内で道に迷っていた青年が通りかかる。
本誌の並ぶ売店だろうか。
新学期が始まり、やなぎもそろそろ入学が迫っていた。
文房具や身の回りの物は揃えていたが、唯一教科書だけ購入していなかったのを思い出す。
「お。ここで売ってるっぽいな。」
近づいて陳列する書物を眺める。
一体何を買えばいいのだろうか…
「あの……」
と、店の主の顔を見るや否や、驚いたような表情になった。
―見覚えがある。
■リビドー >
「いらっしゃい。教科書販売はこちらだよ
……ああ、その。科目ならこれかな。参考書も欲しければあっちのコーナーだ。
童話の講義の人のならあっちだよ。」
数人の学生に応対していれば、また一人やってくる。
良く見た顔だ――確か、
「――おや、やなぎか。」
■やなぎ > 確か路地裏にいた少年だ。
生徒が教科書販売をしているのだろうか?
「…こんにちは。あの、1年の必修科目とか売ってますか。」
控えめにそう問うてみる。
他は…とる科目をどうするかだ。
■リビドー > 「ああ、あっちだよ。」
視線と手を用いて、手慣れた所作で指し示す。
それを負ってみれば、今年入学したと思われる初々しい一年生の男女で賑わっている光景が見える。
他の区画よりも積まれている本は少ない――と言うよりも、現在進行形で減っている。
ご案内:「購買部」に兎の仮面を被った少女さんが現れました。
■やなぎ > 「あ、どうもありがとう。」
と、列に並ぶ前に――
「あなたもここの生徒なのですね、何年生なんですか?」
路地裏で合った時とは打って変わって軽い口調で聞いてみる。
学校で知り合いが一人でもできれば心強い。
■兎の仮面を被った少女 > 「どうも、リビドー先生。こんにちは。」
ふらりと現れる女性特有に若干高い声を出す少女。
制服を着ていることから生徒と判断できるだろうか。
少女にしては少々背が高い。目立つ箇所といえば、耳朶に龍の形のピアスをしていること。
その手には一つの鞄。透明な袋に包装されてるようだ。
やなぎには目もくれずに、間を縫うようにして会話に入ってくる。
「珍しいですね?教科書販売をしているなんて、もしよろしければ買わせて頂けますか?」
■リビドー > 「そう見えるかい。」
からかうように言葉を濁して笑う。
仕事中且つそれなりに他の学生が見える事もあり、そっけなくならない程度に短く答える。
会計や軽い相談《この本どこにありますか》などを捌く合間に、やなぎへと答える形になる。
量産された魔導書――性能も学習用のそれまでデチューンされているとはいえ――それをビニール袋に突っ込む光景は、
古風な魔術師から見てればある種のカルチャーショックを受ける光景でもあるだろう。
「ああ、こんにちは。」
仮面のチョイスは気にしないでおこう。常世島のセンスではよくあることだ。
他に気になる所も有るとはいえ、仕事中だ。
「そう聞くと言う事は、キミは一年かな。……ん、ボクに許可を取るものでもないだろう。
講義に必要な教科書を調べてあるなら、好きに取って買っておいで。」
ご案内:「購買部」にアスティアさんが現れました。
■やなぎ > 「…?」
現れた見知らぬ女子生徒。
ウサギの仮面姿があまりにも異質なため、怪訝な顔で様子をうかがう。
演劇部…とか、そういう部活の人だろうか。
発せられた言葉にも違和感があった。
リビドーという人物は、どうやら先生らしい!
「……すみませんでした。」
内申点がガタ落ちするような気分になった。
ともかくと、列に並ぶことにした。
■アスティア > 「おお、ここか!」
廊下をはや歩きしながらやってくる。
「教科書はここで買えるであってるだろうか。
という訳で早速売ってほしいものが。」
なんだっけか、とメモ帳をみて、
読み上げていく。
「すまないが、
『よいこのさんすう』
『はじめてのかがく』
『たのしいほけんたいいく』
『ゆかいなにほんし』
『おもしろどうとく』の教科書はどこだろうか!」
そして、満面の笑顔で速攻で大声をあげるだろう。
■兎の仮面を被った少女 > 「はい。私はまだ一年ですね。言われた通りに自由に買うことにします。」
続々と集まる他生徒と話そうとも思わないのか。
足早に各種教材本が売ってる場所へと、向おうとした矢先に足を止めて。
後ろに二歩、三歩と下がり、再びリビドーの前へ。
「そういえば、そういえば。リビドー先生。
これ忘れてましたよ?常世公園の長椅子に置き忘れてたでしょう?」
綺麗に包装されてる鞄を前に出す。
忘れ物を届けに来たと。
■リビドー > 「若く見られるのは慣れている、構わないよ……ん、っと。」
大声で発せられる声、もしかすれば数人の学生は驚いたり、題に違和感を覚えアスティアへ視線をやったかもしれない。
読み上げられたそれらはいわゆる"子供向け"と呼ばれるような題の数々であり、
一般的な教育を受けていた先進国の人々には奇異に映ってもおかしくはない――とは、いえ
「ああ。それらはあっちの区間にあるから、
同じ名前の本を持って、列の一番後ろに並んでおくれ。お金は持っているかい?、」
――そのような教育を"全ての地球人・異邦人"が受けているか、と言えばまた別の話になる。
詳細は省くが、概ねは環境や文化の差異に因るものだ。
つまるところ、"子供向け"と呼ばれるような書物であっても、
彼女らにとっては『必要』且つ『上等』であったとしても可笑しくはない。
レジの処理の最中なので案内が出来ないが、促すように指し示す。
他にも協力員は居なくもないが、各々が別の業務にあたっている。
「そうだね。ありがとう、其処においておいてくれないかい。
回収させてもらうよ。」
……それを切り出す時点で色々と察せてしまうのだが、
特に態度や口には出さない。
■アスティア > 「分かった!もってくる!
あ、金は――
うん。ある、あるぞ。
ちゃんと換金した。
流石に金貨ーとかは困るんだったよな?」
といって本を取りにいくだろう。
「ええ……と。」
これかな?これかな?と似たような名前の本に悪戦苦闘しつつも、選び始める。
なお、このエルフ。外面とか全く気にしていない。
■やなぎ > 大声の女性に目を向けつつ教科書を選んでいく。
ここは小中高大一貫校なのだろうか?と思わせるような教科書の題名だ。
必要な教科書を手にとり、そして魔導書に触れる。
「…魔法か。」
興味は大いにあるのだが、
魔力なるものが無いような自分がとってもいいものなのだろうか。
「この講義、誰でもうけていいのかな…」
リビドーに教科書分と魔導書の足した金額をわたそうとしながらぼそりと呟く。
■兎の仮面を被った少女 > 「それでは置いておきます。リビドー先生、次から置き忘れては駄目ですよ?
では、縁があればまた。」
頭を下げて深い一礼。数秒間と時が止まったかのように静止。
その後に顔を上げて、再び教材本が売られてる場所へと向かう。
目立った態度に口も何も出さないままに。
向かう途中にアスティアにやなぎと視線を向けたが、ボロが出てしまいそうだったので無視。
今は自分が求めるべき教材を買うことに専念した。
購入した教科書は魔道書二冊・異能取り扱い関連書三冊・一般的な授業の教科書を一式三冊ずつ。
かなり値は張ったが払えてるようだ。
変えたら変えたで足早に去って行く。
用事はもう終えた、それだけのこと。
ご案内:「購買部」から兎の仮面を被った少女さんが去りました。
■リビドー > 「ああ、またな。
……ん、そこは講義によるからシラパスをしっかり見ておくといい。受けられるものもあるかもしれないぜ。」
細かい事はさておき、少女を見送る。
やなぎや少女のレジも済ませたあたりで、ようやっと混雑も収まった。
手が空いた故に、アスティアのもとへと近付く。
「ふむ、大丈夫かい?」
驚かせないように少し離れた間合いを保って、アスティアに声を掛ける。
■やなぎ > ああそうか、それを良く確認しなくては。
まだまだ準備不足だな、と思いつつ教科書を袋に放り込む。
「ええ、ありがとうございました。ではまたっ!」
退室する人々の流れにのり、その場を後にした。
ご案内:「購買部」からやなぎさんが去りました。
■アスティア > 「うむ……ちょっと困ったことがあってな。」
そういって2冊の本を手に取る。
「これ、と、これ、どっちだ?」
“楽しいほけんたいいく”
“妖しいほけんたいいく”
「すまんな、まだ漢字が上手くよめないのだ!」
と、ドヤ顔でリビドーにいうだろう。
■リビドー > 「そうとも。異能者は受けられない魔術師の講義なんかもあるからな――」
やなぎを見送った後、再びアスティアの悩みを聞く――
――待て、後者の著者は誰だ。と言うか何の講義だ。
そう思ったものの、突っ込みたい心を一度飲み込んで、苦笑を浮かべる。
笑みを浮かべようとして、苦笑になってしまったようなそれだ。
「ああ、そうだな。――キミからみて、楽しそうなのはどっちだい?」
■アスティア > 「ふむ。たのしそーなのか。」
うむむ。と唸って。
「こっち……だと思うんだが……」
物凄く自信なさそうに、
“楽しいほけんたいいく”
の方をとってみせて……
「だが、もう片方も絵が多いからなー……」
■リビドー >
「正解だよ。キミが選んだ方が楽しいほけんたいいくだ。
字がわからずともたのしそう、って分かりやすく出来ているだろう?……ああうん、もう片方も絵は多いな。」
怪しいほけんたいいくの中を改める。主に肌色が多い。
その言葉を飲み込んで、軽く笑みを向けてみせる。
(……しかし参考書としても良く出来ているな、妖しいほけんたいいく。)
「さて、他に探しているものはあるかな?」
■アスティア > 「いや、この五冊だな。」
といってドヤ顔でみせる。
『よいこのさんすう』
『はじめてのかがく』
『楽しいほけんたいいく』
『痛快なにほんし』
『面白どうとく』
「ばっちりだ!」
ふんす、と大きく胸をはるだろう。
胸ないけど。
ご案内:「購買部」に嶋野陽子さんが現れました。
■リビドー > 「うん……?」
今なにか、一つ違和感があったような――
とは言え、ぱっと出てくるものでもない。
思案を巡らせつつ彼女を見ていると、七本の剣が見える。
なるほど、剣士か。
「……ん、そうだな。そう思っていても、過信や油断は禁物だよ。
――キミは剣士なんだろう。なら、油断の恐ろしさも知っている筈だぜ。
もう一度、本をチェックしてみたり、メモがあれば見なおしてみてもいいかもしれないね。」
とりあえず、無難に忠言しておくことにした。
■嶋野陽子 > 《魔術史》と《戦闘魔術運用》の
シラバスを片手に、リストアップされた教科書を片端
から籠に入れていく巨大な少女。やがて一通り揃った
らしく、20冊近い教科書と魔術書を入れた籠を持っ
て、支払いデスクに向かう陽子。
そこで見覚えのある二人に気付いて声をかける。
「リビドー先生、アスティアさん。こんにちわ」
■アスティア > 「ああ、剣士だ。
確かに油断は禁物だな。」
ええと、と、メモ帳と題名をあわせてみて。
「……あれ?」
そういって『痛快なにほんし』を手に取り……
「ゆかいなにほんし?」
と首をかしげてリビドーに尋ねるだろう
■アスティア > 「うむ。どうもだ。
そちらも教科書か?」
と笑って首をかしげて陽子へと尋ねるだろう。
■リビドー > 「のー。"つうかいなにほんし"。
……"ゆかいな"、ではないね。」
アスティアの書物を指し示し、首を横に振る。
「ああ、こんにちは。随分と買い込むね……。」
■嶋野陽子 > 『そちらも教科書か?』と
アスティアさんに聞かれると、さらにリビドー先生
からも、
『随分と買い込むね…』と突っ込まれたので、
「はい、後から追加した魔術関連の授業の教科書で
す。どれが合ってるか判らないので、シラバスに
載っている本を全部買うことにしました」と、二人
にまとめて回答する陽子。
何分魔術に関しては小学生以下の知識しか無いため、
基本書から全部積み上げていかないといけないのだ。
■アスティア > 「ふむ。では、この二つのどちらかか。」
しゅんとした様子で痛快なにほんしをもどし、
手に取った二冊。それは。
『愉快なにほんし』
『愉悦なにほんし』
「このどっちかかな?」
と、首をかしげながら尋ねつつ、
「授業の追加ともなると大変だなー。
しかも魔術関連とか難しそうだ。
どんな魔術が使いたいとかあるのか?」
■リビドー > 「……担当の講師に聞くのも手だと思うぜ。」
全部買える程に余裕はあるのだろう。
とは言え大雑把なものだと思えば、やや引きつったような苦笑を返した。
ともあれ、アスティアに向き直――
「――これはこっちだね。」
愉悦って何だ。宣教師の絵が描かれていない方、
『愉快なにほんし』を手に取ってみせて示す。
ご案内:「購買部」に黄泉 雪さんが現れました。
■嶋野陽子 > どんな魔術を使いたいのかと聞かれると、
「実はその逆で、精神操作や知覚操作といった魔術か
ら身を守る手段を学ぶために受けるのです。私は魔力
がゼロなので、自分では魔術を使えませんから」と、
対魔術防衛が目的だと説明する陽子。
アスティアさんが手に取っている《愉悦なにほんし》
という本の題名を見て、中身が少し気になる陽子。
『…担当の講師に聞くのも手だと思うぜ』
というリビドー先生のアドバイスには、
「どの本が私の目的に役立つかという意味ではそう
するつもりです。ただ、強力な魔術集団を敵に回し
た以上、魔術全般の知識を急いで深める必要が出て
きたのも事実です」流石にリビドー先生ならば外界
のニュースを知っていて、陽子の恋人が何をやった
かも聞き及んでいると思い、敢えて詳細は語らない
陽子。
■アスティア > 「ふむ。では、この五冊で……ええと」
高額紙幣を1枚取り出して――
「これだけあれば足りるよな?
正直いくらなのか分からん。」
えっへん、と堂々といって、お金をリビドーにお金を支払おうとしつつ、
「それにしても、防衛とは大変だなー。
魔法に対する防御って妾も魔力0だから、
斬るまで苦労したぞ。」
後は気合で防げなくもないな。
とかいってはっはーと大笑いしつつ陽子にいうけど、
どう考えても普通できるもんではない。
■黄泉 雪 > とんでもなく微妙な、申し訳なさそーーーな表情で駆け込んでくる白衣のメイドさん。
教科書販売の一角に集まった面々を見かけ、側へと。
「失礼します。今、ここを見ていただいている教員の方でよろしいでしょうか……」
確か、こんな容姿の教員がいたはずだ、と記憶の中であたりをつけてリビドーへと話を振る。
「研究区からの使いで来たものです。
ええと、その。なんといいますか。
一部の参考書に"また"追記が発生しまして、ええ。またです。」
そうして諳んじるいくつかのタイトルは、3年生や4年生を対象としたある程度高度な実験・理論科目の参考書だ。
「版上げではなく、修正部分記載の小冊子配布での対応とのことで……」
ありとあらゆる世界から定期不定期、異なる新たな理論が持ち込まれるこの土地柄である。
実験手順の例外処理が増えて増えて、定期的な版の改定では追いつかないのが現実である。
「ああ、申し訳ありませんでした。
先生への質問か何かの途中でしたかね。
邪魔をして本当に——」
生徒と思しき2名には丁重な謝罪を。
苦労人のオーラを纏ったメイドさんがふかぶかー、と。
■リビドー >
「……正義に走るのもいいが、あんまり馬鹿な事をするなよ。嶋野一年生。
キミの取った行動で何かが起こったら、この学園が責任を被る所もあるんだよ。
それに生兵法は大怪我のもとだ。そう云う意味では、真面目に授業に必要な物だけを選ぶ事をおすすめするよ。
……教師だって、効率良く順序立ててキミ達に教えようとしているんだ。
キミが付け焼き刃で無闇に蒐集するよりも、黙って講師の話を聞いていた方が万倍は良い筈だ。
とは言え、教師より聡明な学生だっているだろうが――キミは自分がそうだと、言えるのかい」
嶋野の言を受ければ、強い語調で叱咤――とまではいかないが、説教と警告を示す。
概ねの話はそれとなく知っている故に、ちょっと怒り気味だったものの、抑えておさえてアスティアの会計へ――
「――ああ、此れで足りるよ。ちょっと待っていてね。ふむ。」
レジにてさっくり会計を済ます。梱包され買い物袋に詰められた教科書5冊と、小額紙幣と硬貨を返す。
それが終わった辺りで話を振られ、意識を向ける。柔らかく優しそうな物腰で、対応をするだろう。
「ん、お疲れ様。――ふむ、"追記"か。理論に改定が有ったのかな。
了解した。今後はそのように対応するとして、既に売り上げられた方が問題かな。
担当の教員に話を通して、冊子を貰っていない生徒には配るように伝えておくよ。ま、いつもの事だし仕方あるまい。
冊子の方の用意は出来ているのかな?」
深々とお辞儀をする白衣のメイドさんに笑みを向ける。
礼儀正しい所や、清楚な身なりが好ましい。声色も高すぎず低すぎず、中性的で聞こえが良い。
好ましいなと、内心で評した。
■嶋野陽子 > 魔法を斬るって…七剣流にはそんな
奥義もあるのかと感心する陽子。
「魔法を斬る剣法ですか…開眼するまで何世紀かかり
ましたか?」とアスティアさんに尋ねる陽子。
アスティアさんの次に会計すべく、籠をテーブルに
載せると、万札を5枚用意する。
白衣のメイドさんが、参考書の訂正について報告しに
来たのを見て、さらにその話を聞くと、ステラの知識
が全面公開されたら、教科書の書き直しが半端な量で
済まなくなるなという感想を内緒で抱く陽子。
「いえ、重要な話ですからそちらが先で構いません
よ。私はあとお会計だけですから」
とメイドさんに答える。
軽挙妄動を戒めるリビドー先生には、
「そもそも私は魔力を持たないので、こと魔術に関
しては軽挙妄動しようがありません。そんな私の都
合に合わせていたら、魔力を持つ生徒の皆さんが困
ってしまうのではありませんか?」と、対魔術防衛
が独立した教科で無い故の問題点を指摘する陽子。
そもそも《魔術史》も《戦闘魔術運用》も、魔力を持
つ生徒を主な対象とした授業で、魔術からの防衛はそ
れに付随した扱いでしかない。防衛だけを学びたいと
いうニーズにどこまで対応してくれるのか、陽子は相
当不安視している。
■アスティア > 「気にしないでいいぞ。
妾は教科書買いにきただけだしな。
訂正に小冊子とか、
重要度でいえばそちらのほうが上だろう。
ご苦労様だ。」
と、にかっと笑ってメイドさんへと軽く頭を下げて返しながら、
「では、確かに受け取った。」
お釣りと教科書を受け取り。
「うむ。無事かえて一安心。
漢字もっと覚えれば楽にかえるんだろうが、
難しいな。」
と腕を組んで唸り声をあげ――
「あ、別に剣技というわけではないぞ。
いうなれば心の持ちようだったな。
それが出来るまで半世紀以上かかったが。
うむ。気合があればできない事などない。」
しかし、半世紀くらいかかるなら実用的ではないのは明らかだが、
気にした風もなく、真顔で陽子に告げるだろう。
■黄泉 雪 > 「はい。生徒たちへのアナウンスは今日中に、研究室が総力を挙げて完了させます。
配布用の冊子は、そうですね。明日には第一刷が上がるかと。」
既に売れてしまった分は仕方が無い。
元より履修する生徒もそこまで多くは無い科目なのだ。時間と手間さえかければ問題なく解決できる類のトラブルだ。
まあ、今頃『著作物の購入者をストーキングする魔術』なんていう血圧高めの変態技術を開発していた同輩はこき使われているだろうが仕方の無いことだろう。
現場での対応を言い訳に修羅場への帰参を先延ばしにしようではないか、と思ったところで。
嶋野の弁に関してある程度流れがつかめてくる。
「魔力無保持者の為の対魔術、ですか。
確かに、先生のおっしゃる通り道筋立てて一つずつ。
というのが正攻法かと。」
まあ、あくまで正攻法であって裏道も確かに存在するのだが。
とは口に出すことはなかったが表情には表れてしまうかもしれない。
半世紀……見れば特徴からこの世界における一般的な人間ではないことは見て取れた。
これだから長命種は時間的な問題を簡単に解決してくれる。
と感心したような羨ましいような表情でふむふむと、頷いた。
■リビドー >
「軽挙妄動は魔術に限った話でもないが……
……まあいい、今は好きにすると良いよ。」
続ければ長くなってしまうと見込んだ上で、業務に差し障りが出ると判断すれば話を打ち切る。
会計はお釣りも含めて無事に済まされた、筈。
(……追加発注が要るな。これは。)
先の事を思案しながらも、合間合間に教科書の充填を行いつつも配布用の冊子についてもメモを書いておく。
他の協力員(販売員)にも残せるように、と、レジに貼っつけておくことにしよう。
「了解したよ。とは言えあまり、無理をしないようにな。
どうせ早い段階で教科書を買ってくれるような熱心な生徒さんは講義にも出れば、情報もそれなりに見るだろうからさ。
……しかし、ふむ。白衣にメイド服と云うのも中々に良いものだね。
しかしその分、目立ちはしないかい? いや、悪い意味ではないよ。」
■嶋野陽子 > 修得に半世紀かかったとアスティア
さんに聞くと、場合によっては弟子入りしようかと
考える陽子。
順序だてて覚える事が正攻法とメイドさんに言われれ
ば、
「ありがとうございます。そうさせて頂きます」と
答えると、
「申し遅れましたが、保健課1年生の嶋野陽子と申し
ます、よろしくお願いいたします」とメイドさんに
名乗る陽子。
リビドー先生には
「恋人からも、卒業するまで他の事は一切考えないよ
うにと、遺書できつく釘を刺されましたので、元より
魔術以外でも軽挙妄動は慎みます」と答える。
会計を済ませると、アスティアさんに
「このあとのご予定はありますか?もし無ければ
一緒に寮に戻りませんか?」と誘う陽子。
■アスティア > 「まぁ、特に何もないからこれで帰るから一緒に帰ろうか。」
と笑って陽子の提案に乗って、
帰ろうとしたとき、ふと、
雪の表情が気になって。
「妾の話で何か気になったことでもあったか?」
と首を傾げて尋ねるだろう。
■黄泉 雪 > 「ご配慮、ありがとうございます。
まあ、私共も緊急性はそこまで高くないことは把握しておりますので。」
それはそれとして研究者の沽券にかかわる、と騒いでいる連中が多いのでこうして自分も駆り出されているのだが、といった趣旨のぼやきがそこに続いた。
「おや、先生もなかなかわかるクチですね。
確かに、よくジロジロと見られることはありますが。
この専門職の仕事着×仕事着というのがまた……」
へんなトークが始まりそうだ。
「保健課の1年生さんでしたか。これはご丁寧にどうも。
私は黄泉 雪と申します。
4年生ではありますが、今年で…確か3度目ですね。
以後お見知り置きを。」
そして、「ああ」と一呼吸置いて付け加える。
「私は普段研究区に居りますので。
もう一歩、人間辞めたくなったら是非どうぞ。」
天使のような笑顔と、悪魔の囁き。
■黄泉 雪 > 「ああ、いえ。
エルフ、でいいんでしょうかね。
半世紀じっくりかけた修練、本当に羨ましい限りだ、と思いまして。」
その言は、羨望こそあれ妬みはなく。真摯な態度であった。
■リビドー >
「好ましいものは好きだとも。メイド服を可愛く着こなすのは可愛いの子の特権だな。
白衣の色合いがメイド服の邪魔をしない、と云うのも大きいな。――ふむ。
やはり、清楚さのあるヴィクトリアンスタイルの方が好ましいな。とは言え手入れも大変だろう。
……とも思ったが、スーツみたいなものか。」
割と真剣に考えて答えました。
変なトークが始まっています。
「……ああ、それが良いと思うぜ。嶋野さん。
色々あったみだいだし、あまりキミに関しての詮索はしないでおくよ。
しかし――二人は知り合いなのかい。」
アスティアと陽子の様子を受ければ、何気ない調子で尋ねる。
……ある意味思いっきり詮索してるとも言えなくはないが、それよりも空気を戻す事を重視したのだろう。
■嶋野陽子 > 黄泉先輩に名乗られると、
「研究区の黄泉先輩ですね。よろしくお願いします」と
頭を下げる。メイド服を見て、最近ビアトリクスさんを
見ていないなと思う陽子。
リビドー先生にアスティアさんとの関係を聞かれると、
「訓練施設で、知人と手合わせしている所に出くわし
て、その後で手当てしたり夕食をご馳走したりしまし
た」と、知り合った経緯を説明する。アスティアさん
とサヤさんに全身の筋肉を触られまくった件について
は伏せておくが。
「では、これにて失礼します」と、メイド服談義を始
めた先生と先輩を残して、アスティアさんに腕を差し
出す陽子。
■アスティア > 「ハッハー。まぁ、確かに……
長命種ならではだな。
長き時を鍛錬につぎ込めるのは。
しいていえば数百年は研鑽を積んでいる、が。」
うむ。と一つ頷いて。
「妾的には人の方が羨ましいな。
妾はエルフの中でも異端だからそーでもないが、
長い寿命があるという事は、
ボケが早くきたり、
人程に一生懸命になることが出来ない。
そして、何より積み重ねが無い。
ま、上昇志向ではなく“停滞思考”だ。」
ま、何事も一長一短という奴だな。
と一つ頷き。
「――だから、限りある生をしっかり生きて、
過去の人々の研鑽を己のものにするといい。」
妾の半世紀よりよほど為になるかもしれんぞ?
と首をかしげて――
「で、まぁ、陽子殿との関係はというと陽子殿のいうように
以前、治療してご馳走してもらったのさ。
実に良い筋肉だったな。うむ。
と、忘れてた。
妾は1年のアスティア・リノンシアース、
七剣流の剣士だ。
どこかであったら宜しく頼む。
雪殿とリビドー殿、名前は覚えた。」
と一礼し陽子の手をとって去るだろうか
■黄泉 雪 > 「互いに清潔感のあるアイテムですし、相乗効果は確かにありますね。」
「手入れに関しては……ええ、そうですね。同じものを何着か所持しておりますので。
多少繕ってそれぞれの違いも出ておりますが定期的な刷新も行っております。
慣れてしまえばあまり大変にも感じませんね。」
教科書販売コーナーで変態が響き合ってしまった。
満足げな表情が浮かぶ。
「ええ、また縁が合ったら
お会いしましょう。」
別れの挨拶に対しては優雅な礼を返して。
■黄泉 雪 > 「成る程、確かに。有限故の長所。
ふふ、これは1本取られました。
そのための努力、怠ることがないよう、精進しましょう。」
これだから異種間交流は楽しいんだ、といい表情で答えた。
■リビドー > 「ふむ。……随分と手が込んでいると言うか、運用が本気だな。」
着衣を複数用意した上で、多少のものに関しては繕う事で対応、かつ定期的な刷新。
運用が趣味のそれでなく仕事のそれ、と言うかスーツのそれだ。
それだけメイド服そのものを愛しているのだろうか、などと思案を回す。
(とは言え、メイド服を基本の仕事着にするような異邦人には見えないな。
――そもそも機能性よりは芸術的と云うか、趣味としての好さを見出している所も大きそうだが、ふむ。)
思案を回していたものの、二人が帰ると聞けば気を戻す。
ちゃんと見送ろう。
「ああ、またな。二人共。」
ご案内:「購買部」から嶋野陽子さんが去りました。
ご案内:「購買部」からアスティアさんが去りました。
■黄泉 雪 > 「本気、ですか。確かにそうかもしれません。
ある意味、命かけてますから。」
キメ顔で言い放つが、どう考えても性的倒錯者の開き直った言葉である。
「語るも涙、聞くも涙な事情があってのことではあるのですが……
おっと、申し訳ありません。どうやら研究室の方の応援が必要なようで。」
急に飛んできた念話で捜索の核を担っていたストーキング魔術師がついにオーバーヒートしたことを告げられる。
名残惜しそうに変態会話を断ち切ると、その他の協力員にも追記の情報をことづけて、うんざりした顔で立ち去って行く。
ご案内:「購買部」から黄泉 雪さんが去りました。
■リビドー > 「そうかい。……っと、大分話し込んでしまったな。
引き止めてしまったのなら申し訳ないよ。また会おう。」
軽く手を振って見送る。
恐らく去った後で、小さく呟く。
「……む、アスティアの名前は聞いたが、彼"女"の名前は聞き忘れてしまったな。」
――彼女と認識しているらしい。
いずれにせよ、一息ついてから。
「さて、引き継ぎの下準備を済ませてしまおう。」
ご案内:「購買部」からリビドーさんが去りました。
ご案内:「教室」にアリスさんが現れました。
■アリス > 深夜、殆ど真っ暗な地下への階段を降りる。
「……何でこんな所から……」
凄まじく真剣な顔をして、コツコツコツ、と音を響かせる。
そして、ある使われていない教室の扉に手をかけ。
開いた。
「あの話、本当だったんだ。」
話は多少遡る。
何故か、自分の描いたウ=ス異本が売った覚えのない生徒の手にあった事。
それを作者として問いかけてみた所、使用されていない第一校舎棟地下の空き教室の教卓の中、とまでは聞き出せたのだ。
それ以上は口を噤まれたし、風紀でもなければ取り調べる権限もなく。
そこで、一人で実態を調べに来たけれど。
寒い、暗い。
■アリス > 扉を開けて、教室の中をそっと覗く。
灯りは無くて真っ暗。
「失礼しまーす……」
誰もいないと思うけど念の為。
今回ばかりは、誰かいたらOSIOKIするつもりで来たけれど。
自分のだけではなく、ウ=ス異本が未成年の手にあると、今後の同人活動に影を落としかねない。
何より、学園祭の片隅で同人ブースを作るには、妄想の妖怪としては未成年にも広がって欲しくても、流出してると委員会とかから差し止められかねない、それは避けねばならないのだ…!
ご案内:「教室」にソラとルナさんが現れました。