2015/06/04 のログ
否支中 活路 > (それがカタイっちゅうねん)

『ツッコミはココロの中だけにとどめ、一瞬神薙が見せた困惑の顔に、ちゃうちゃうと手を振る』

ココに来ることが少ないーいうだけのことや。
おう、気張りや。はじめてー言わずダチはぎょーさん作っといたほうがええで。いざッちゅうとき、頼れる相手がいるかどうかは大事やさかい

神薙 結弦 > 「…それなら良いのだが。

…、あぁ、そうなれるように頑張ろうと思う。
今までは家の中の世界しか知らなくてな。否支中殿の様に新設御人にも会えた事だ。幸先がいいというものだろう」

(もう一度、有難うと口元に笑みを浮かべて笑う。非常に嬉しそうな様子で)

否支中 活路 > オレはただの節介焼きみたいなもんや。あんま評判のええ人間でもあらへんしの。
ま、近い年のダチもすぐ出来るやろ。

『笑う神薙を目を細めて見下ろす。実家……大阪にいる妹とはもう七年会っていない。連絡をとったのももう二年前が最後だ。学園の――正確には公安委員会の呼び出しを無視し続けている活路は、基本的に学園の生徒用サービスの利用を避けている。ここ図書館のように、出入り自体は自由な場所にはこっそりやってきもするが、貸出を受けることもない』

神薙 結弦 > 「それでも、私にとっては非常に優しい人だ。また今度会えたならお茶でもしたい所だが」

(まだこの学園に入って日がない自身には貴方の背景を読み取る事はできない。しかしそれでも、感謝の心自体はそのままで。冗談めいた口調で話す。)

否支中 活路 > そういうんは男が言う台詞ちゃうか。ま、お嬢ちゃんもまた会ったらよろしゅうな

『一瞬思い出に引っ張られた思考を断ち、軽く笑って頷く。
共にいるところを見られると都合が悪い……というほどピリピリする必要はないだろうが、あまり長居する予定でもなかった。
軽く手を上げると』

ほんじゃオレはちょいと調べ物の続きがあるさかい。
ええダチ作っときや

『かつてそう出来なかった人間からの警句、というほど重いものでもないが』

神薙 結弦 > 「なればそういう事をいう女子(おなご)が居てもいいのでしょう。私は私故、そう簡単には変われませぬ。」

悪戯っぽく、笑う。
立ち去る気配に小さく反応すると。うやうやしく腰を曲げて礼を一つ。
調べものの続き、と聞けば少しだけ考えた後、自分のつけている図書委員の校章を外し

「それでは私は一度席をはずしましょう。…次の図書委員の交代までで良ければごゆっくりお調べください」

否支中 活路 > (カタすぎるっちゅうのは訂正やな)

『心の中でつぶやき、』

おぅ、わるぃなー気ぃきかせてもろうて

『それだけ返して席ヘ戻っていく』

(まあ……そう成果があるとも思ってへんのやけどな……)

ご案内:「図書館」から否支中 活路さんが去りました。
神薙 結弦 > 「……。さて、私も行こう」


図書室から、出て。そのまま小さな笑みを浮かべては出て行った。

ご案内:「図書館」から神薙 結弦さんが去りました。
ご案内:「図書館」に焔誼玖杜さんが現れました。
焔誼玖杜 > 【まだ人気の少ない図書館に、小柄な少女の影が一つ。
 入館しきょろきょろと辺りを見回すと、まだあまり人がいない事を確認してほっと胸をなでおろした。
 そんな少女の挙動の不審さや、その風貌……この季節にマフラーを身につけている事から僅かに視線を向けられていたが、その程度の視線なら慣れっこだった】

「……何か面白い本あるかな?」

【誰かに問い掛けるように発せられた言葉に、答える相手は存在しない。そもそも少女は一人だ。同行している人物は居ないし、書棚を眺める彼女の近くには誰も居ない。
 けれど少女は、何らかの答えを得たかのように何度か頷くと、書棚を眺めて歩く。
 そのうちある本の背表紙に目を惹かれ、足を止め、手を伸ばす。
 棚から抜き取ったのはハードカバーの一冊。一先ず表紙を捲り、ページを一つ送り、なるほどと内容に頷くと、本を胸に抱きかかえ、この館内で最も隅、端にある自習机へと向かった】

焔誼玖杜 > 【自習机に向かって腰を下ろせば、本を置いてポケットからヘアピンを取り出し前髪を避ける。
 ……その前に、周囲を見回して人がいないことを確認していたが、やはり今のところ人気はなかった。
 安心して髪を避けていよいよ本を開くと、程なくして集中したように黒い瞳が文字列を追いかけ始める。
 本はファンタジー世界が舞台の、学園物。自分の居るここ――常世学園と似たような世界観だった】

「…………」

【少女はとても集中している様子だ。それだけ興味を引く内容なのかもしれない。
 しかし、本を読み終えたら、人が多くなる前に図書館を離れ、寮の自室へと戻るだろう。
 彼女は初対面の相手が苦手――そう、軽い人見知りなのだ】

焔誼玖杜 > 【ページを捲る手は止まらない。集中しているのだろう、読むペースは中々のものだ。
 しかし、その一心不乱に文字を追う少女の表情は、その行、ページによって、時折変化する。
 面白いものを見つけたように頬を綻ばせる事もあれば、テストで難しい問題に当たったときのように眉根を寄せる。かと思えば、怒ったかの用に唇をヘの字に結んで、その直後にはほっとしたようにため息をつく。
 その姿を見るものが居れば、とても表情豊かに本を読む少女だと思えるかもしれない。
 いや、その本に向かって百面相する姿は、単純に面白い様子かもしれない。
 まあそれもこれも、見るものが居れば、なのだが】

ご案内:「図書館」に照夜さんが現れました。
ご案内:「図書館」に照夜さんが現れました。
ご案内:「図書館」に照夜さんが現れました。
ご案内:「図書館」に照夜さんが現れました。
照夜 > (意外と蔵書はあるのか。
流石金持ち学園、だな)
両手に様々な本を持ちつつ、図書館を歩いている。

照夜 > 両手に持っている本はタイトルに統一性はないが、全て同じジャンル、神道関係のものだった。
それなりにおもたいはずだが、気にせずに持ち運びつつ本を机におき
(……うん?)
近くにいる少女の顔を見る

焔誼玖杜 > 【少女は近くに来た男性にも気付かず、変わらない集中した様子で読書を続けている。
 その表情はどこか真剣な面持ちであり、少しの緊張がみられる様子で、ページも半ばを過ぎた本を凝視している。
 そして見ている間にも、僅かに震えた手でページを捲り……安堵の笑みへと表情を変えるだろう】

照夜 > (……若干、感じるが……)
はて、珍しいと少女のかおを凝視する。
安堵の笑みを浮かべる少女とは逆に、不思議なものを見るような目で、じっと。

焔誼玖杜 > 【読書に熱中しているのだろう、じっと見られていても気付かない。
 表情の緩んだ少女はまた本を読み進め、ページを捲る手は先程と違い軽やかだ。
 特別、少女の顔になにかある様子はない。表情は良く変わるが、他に特徴的なものは見受けられないだろう】

照夜 > 声をかけようかと迷うが、図書館で、しかもまだ少女だ。
教員という特権がどこまで許されるかわからず、声をかけられない。
(……いや、まぁいいか)
席をたち、本を持つ。
こういう子がいると分かっただけよしとする

(また会ったら声をかけてみよう。)
そう思いつつ、その場を離れる。

ご案内:「図書館」から照夜さんが去りました。
焔誼玖杜 > 「……はぁ」

【見られていたことには終ぞ気付かないまま、最後のページを捲くり、本を閉じれば。疲労とも感嘆とも取れるため息が漏れる。
 どこか満足げな表情で本の表紙を撫でると、再び大事そうに抱き上げ、書棚へと向かっていく】

焔誼玖杜 > 【向かった書棚の空白に、本を戻そうとして、ぴくり、と固まる】

「……え、そうだった、の?」

【突然、困惑したように声を漏らすと、途端に顔を赤くして蹲ってしまう。
 蹲った体は、小刻みに震えていた】

「もう、やだ……なんで教えてくれなかったの……」

【震える声で、何者かに抗議する。
 どことなく泣き出しそうな声だ】

焔誼玖杜 > 「うう、変な子だって思われたらどうしよう……」

【髪の合間から僅かに見える耳は、見る間に赤く染まって行き、頭からは湯気が出ていた。
 それからは独り言のようにぶつぶつと何かを言い出し、立ち直れるまで暫く蹲ったままで居る事だろう】

焔誼玖杜 > 「……はあ」

【暫く蹲っていた少女だったが、諦めたようなため息をつくとけだるそうに立ち上り本を棚に戻す。
 それから隣の一冊――続刊だろう――を取って、周囲を見回す】

「もう、帰ろうかな……」

【本を抱きかかえ、疲れた様子で歩き出す。
 ゆっくりとした歩調で貸し出し手続きのため、カウンターへと向かいだした】

焔誼玖杜 > 【カウンターで本を借りると、少女はそのままロビーを抜けて図書館を出て行った】
ご案内:「図書館」から焔誼玖杜さんが去りました。
ご案内:「図書館」にクラスカさんが現れました。
クラスカ > (銀髪のあまり背の高くないし生徒が図書館に現れれば、にわかにカウンターの図書委員たちの表情が強張る)
(静寂を愛する者たちの憩いの場である本の田園では、性格上問題を起こす生徒も少ないだけに)
(多少のトラブルを持ち込んだけで半ば犯罪者にも近い扱いを受ける)

(「分かっていたことだけどね」)
(首が項垂れれば、前髪に隠された目線は更に目深になる)

クラスカ > (規則正しく配置された長机の中を縫うと、自然と椅子が引かれ道ができた)
(関わり合うことは御免だ、早く立ち去ってくれ。読書にいそしむ同胞の無言の抗議を甘んじて受け入れ)
(目指す区画は決まっている。本の森の最奥、ある者は金脈と讃え、ある者は単なる燃えないゴミの山と卑下する)
(既に背表紙に施された装飾から、他の棚に納められた本とは一線を画した豪華さを醸し出し)
(触れるものを威嚇するそこは)

(魔導書たちの、大聖堂)

クラスカ > (本日借りたい本は決まっていたのか、迷うことなく皮の表紙に綴られた一冊の本を手に取った)
(表表紙には金の刺繍で何やら文字が綴られているが、相当な年代物のようで糸の繋がりが弱い)
(辞書と見間違う分厚さは、やはり小さな手に余るのか、思わず取り落としそうになって、両手で抱え込んだ)

(その様子を離れたカウンターで見守っていた図書委員のメガネが割れそうになっている)
(わざと滑らせてやろうか、と意地の悪い考えを二秒で切り替えして、すぐに貸し出しの窓口へと戻った)

クラスカ > (一旦古書を木製のカウンターに置き、ポケットから窓口に手続きに必要な物品を提示する)
(前回も一度は預けた生徒証明証、加えて今回差し出したものは、一枚の封書)
(封書の表書きには「常世学園 教務部」と黒い墨汁で但し書きされていて)
(視界に入れた図書委員の表情が目に見えて青ざめる)

クラスカ > 三級相当は必要ないんでしたっけ、これ? まあいいや、しばらく効力あるみたいだし。
(委員の恐縮とは裏腹に、本人にとっては大して大事なものでもないのか、ひらひらと風に乗せて、すぐに生徒証明証と一緒に仕舞いこむ)
じゃ、借りていきますね。
(唇の端が釣り上がる。普段親しい間柄の友人に見せる微笑でも、あまりウマの合わない生活委員会の先輩一同へ返す愛想笑いでもなく)
(外見よりずっと幼い、新しい玩具を見つけた、無邪気な子供のものに、似ていた)

三級魔導書『禁じられた契約』。

(―扉が閉まる)

ご案内:「図書館」からクラスカさんが去りました。
ご案内:「禁書庫」に蒼穹さんが現れました。
ご案内:「禁書庫」に石淵しのぶさんが現れました。
蒼穹 > (立ち入り禁止エリアに足を運んで、口角を歪める、凶悪な邪神。殊に指名手配犯。だが、己の名前は、公表されておらず、罪状も明らかでない。だから、適当に所属の風紀委員に説明すればそれでOK。ただし、その情報はあくまでも風紀委員にのみ、伝える。伝え残して、襲ってくるヤツは?…手加減は不要、焼いてしまえばよかろう。要は、公安委員会が追ってくるリスクを、有ろうことか楽しみにしているのだ。破壊を心より求め、恐れと言うものを毛ほども知らぬ、悪神。それが、己である。)

…あはは、ユカイユカイ。

(普段ならあるだろう怪異、魔力のねじれ。それを、己の異能で完全に制圧してしまう。魔力封殺―マジックジェノサイド―。これが、この静寂が、かの禁書室と同じだと、誰が思うだろうか?)

さぁて…客を、待とうかな?

(まるで、禁書室の部屋の主であるかのように、椅子に深く腰掛けて、左手には恐らく、この室内でも有数であろう禁書と、右手には、断絶し、焼き切る破滅の魔剣、破滅の枝《レーヴァテイン》の未完成品を携えながら、不敵な笑みと共に…読書の時間だった。新たな、術式を会得するためと…楽しい夜にするために。)

ご案内:「禁書庫」から石淵しのぶさんが去りました。
ご案内:「禁書庫」に鈴成静佳さんが現れました。
鈴成静佳 > (静寂に包まれる禁書庫……しかし唐突に、蒼穹さんの目の前の空間に僅かな「歪み」が生じる)
(蒼穹さんほどのやり手であればすぐに分かるだろう、転移魔術で誰か・何かがその場に転移してくる前兆であることが。猶予は1秒ほど……)

蒼穹 > …へぇ?
(来た。客人。そう、気付いた。)
やぁ、お久しぶりだね、鈴成さん。
(誰かと思えば、この己の居座る所へ来たのは敵ではなく、友人。)
…元気してた?
(なら、手を振って、挨拶しておこうか。)

鈴成静佳 > よっと……(テレポートアウトしてくる静佳。その手には一冊の本)……この本が置かれてたのはたしかこの辺……ん?(唐突に自分を呼ぶ声に振り向く)
…あ、蒼穹ちゃん! どうしてこんなとこにいるの? えへへ、アタシは元気だよ!(本を持った手を振って、快活な声で応える)
そうそう、アタシね、魔術を勉強したんだよ。この前蒼穹ちゃんが言ってた「魔術を破壊する能力」ってヤツ。アレを自分で見てみたくてさー。今のがそれ!(その手にあるのは「イメージで学ぶ初級転移魔術」という題の本……どう考えても禁書庫にあるような代物ではない)

蒼穹 > そう、成程ね。あはは、元気なら良かったよ。
(穏やかな笑み。だけれども、相変わらず、椅子に深く腰掛けたまま、剣と本を握り、扉の方へと、警戒の視線を馳せている。…敵は、未だ来ないか。なら良い。)
お、それは良いね!
…ふーん、そう。成程、覚えたんだ。転移魔術。
…やってみてよ。実際に。私もちょっと、魔術破壊の準備をするから。
(禁書室に、あろうことか「初級魔術書」?…そんな馬鹿なことは無い筈だ。だが、或いは、そうなのかもしれない。少し、関心の色を帯びた真っ青な瞳は、彼女の全貌を捉えて。そして、魔力封殺域―マジックジェノサイドエリア―は、間もなくまたと展開されるだろう。辺り一帯の魔力の流れは、全て封殺され、己のみ、魔術の使用が赦される空間が完成する。ある程度、魔術に精通したものであれば、これも「何らかの歪み」として感知できるかもしれない。もっとも、相性が悪ければ効かない事もあるが…彼女には、効くだろうか?)

鈴成静佳 > えへへー、なぜかこの本読むと一晩でできるようになっちゃった! 他の本の内容はサッパリだったけどね…(ポリポリと頭をかく)
よーし、じゃあさっそくやってみよう! 楽しみだなー、「神様」の能力! …………(しばし待ち)……ん、蒼穹ちゃんは準備できた?(静佳の知識は常人のそれのままで、神様級の異能には気付くはずもない)
……まぁ、一度行ってみるッスよ。むぅん……!(静佳の身体が震える。泡立て器を握っていた時とは違い、全身が。それと同時に、静佳から数メートル離れた位置にワームホールめいて「時空の歪み」が伝播する。わずかに指は動き、呪文の構成要素を満たしつつはあるが、時空の歪みは半分は異能由来。不気味な混ぜ物である)

蒼穹 > …今度教えてあげるよ。
(お悔やみモードでの呟きだった。)
ん…おっけーだよ、いってらっしゃい。
…あ、れ…?
(異能と、魔術を融合させたもの。それであるのなら、半分は封殺できるだろうが、もう半分を封殺することは、できない。故に、彼女は「歪み」を発生させられたのだろうか。だが、そんな事も知らぬ己は、それが魔術で、封殺できていないとばかり思う。だから…昨日の今日で魔術を得た彼女が、己の異能を破ること等、目を疑う他なかった。魔力が封殺され切ったこの空間…異能の力のみで彼女の転移は、成功するだろうか?)

鈴成静佳 > (パシュッ、という空気を押しのける音が禁書室に響き、静佳の身体は瞬間移動を終えた。しかし……身体だけだ。彼女がもといた場所に、着衣一式が残る。着用者を失った衣服がひらひらと床に落ちる)
あれ、成功……うわああああ!!(全裸になった静佳は慌てて重要な部位を隠す)……ひ、久しぶりッスよ、ここまでひどく失敗したのは! やっぱりこれは蒼穹ちゃんの仕業……いや能力なんスね!
なんか、「ゆらしてつなぐ」イメージがなかなか固まらなくて……服のほうまで「ゆらす」のを怠っちゃったみたい。イメージしようとすると考えがモジャモジャして……なるほど、確かに蒼穹ちゃんの能力は本物ッス!(ひょこひょこと服の位置まで戻りながら、しかし目的を果たせたことで満足気な笑みを向ける)

蒼穹 > え…あふん?
ん、健全的な意味で映しちゃいけないところは破壊しないとね。
(目を背けて、いかんいかんと。きわめて冷静だった。)

ああうん、ええと…良かったね。…早く着なよ。
(流石に、この状況は…掛ける言葉に困った。苦笑い気味の笑顔を返しながら。)

あのねぇ、…その魔術書、色々禁断だね。
(すっかり、脱力気味に溢した。)

鈴成静佳 > (蒼穹さんであれば察知できるであろう。今の転移は純粋に異能によるものだと。その異能の本懐を、魔術の力……それも初歩的な「イメージ」の力で引き出しているだけだった。そして静佳はその事実に気付いていない)
……いやー、覚えたての頃はよくあったんスよ、いろいろ脱げちゃうアクシデントが(いそいそと下着から着直し、来た時の姿に戻る静佳)…確かにこの本はヤバイッスね。題名に騙された! しっかり閉架の奥に閉まっとかなくちゃ、また誰かが裸に……プププッ……(悪戯心がくすぐられたのか、不気味な笑いを浮かべる)
……そういえば、蒼穹ちゃんはここで何やってるんです? お勉強?

蒼穹 > …ああ、ええと…。
なんだろう。…でも、やっぱり私の領域で魔術を撃てた奴はこの学園では初めてだね。
…もしくは、異能によるもの…か。
(ぽつり、溢す。大方確信はしていたが、彼女の異能ってたしか、転移ではなく振動能力じゃなかったっけ。)

ああもういいよ。私がそれ焼き払うから。
(呆れ顔で、それを差し出しなさいと片手開けて、差し伸べた。)

いいや、ちょっとね。…私に喧嘩を売りに来るやつがいるんじゃないかって。思って待ってたけど…流石に禁書室には来ない、かな?
(どうにも、不穏な一言だった。)

鈴成静佳 > いやぁ、アタシの異能はブルブルさせるだけだし。唱えながら全身を震わせると上手く行くけど、きっとそれも本に書いてあるとおり「イメージ」の問題だと思うんスよねぇ……(当然これも直感であり、口調に自信はない)
んー、図書館の蔵書だから勝手に燃やすと怒られるよ? でもまぁ返却処理は済ませたし、図書館に詳しそうだから蒼穹ちゃんに渡しとくね!(あっけなく手渡す。もし中を開いて読めば、そこには「空間を揺らすイメージ」「つなぐ」「置く」などといったとても平易な表現が延々と続いており、常人が読破してもせいぜい50cm程度の転移術ができる程度だろう)
……へぇ、ケンカを……えっ、そんな物騒な!? いやー……蒼穹ちゃんって「神様」だよね。そんな……ケンカ売る人なんているわけ……アハハ。冗談!(蒼穹さんが島でどんな騒ぎを起こしていたか、まったく知らないようだ。校内で川添さんと戦闘を起こした事件は噂になっているが、彼の相手が蒼穹さんだったことは知らない)……むむむ、アタシもちょっとここに居ていいスか?

蒼穹 > …よく分からないね。イメージ…か。
ああどれ。折角だよ、今度ちょいとやってみるか…。
(先程まで手にしていた禁書の一つを横にどければ、片手にそれをぺらりと読んでみる。成程…極々低レベルな魔術書だ。先程のような脱衣事件が起こることはよろしくないので、預かっておこう。)

さぁねぇ。でも、世の中恐れ知らずな奴っているんだよ。
(川添君とか、ね。と付け足すのは止めておき。)
ああ…言い方はなんだけど、死んじゃっても知らないよ。
私、ちょっとだけ本気だから…ね。
もし、奴らが来たら、さっさと逃げた方が良いとは言っとく。
(己の持つ、鮮血の色をした、巨大な剣に一瞥を馳せながら…。)

鈴成静佳 > むぅ、恐れ知らず……。確かに、攻撃的な異能を身につけてる人は、そういう性格な人も多いッスね。まるで自分こそがこの世界の支配者だー!みたいな雰囲気纏ってるような……(指に顎を当てて、これまで授業などで会ってきた人々を思い出す。あきらかに荒くれ者が多い)。
お、その棒は何スか?(椅子の影に隠れた「レーヴァテイン」を覗きこむ。はじめは杖か何かかと思ったが、よく見るとそれは不気味にギラリと輝く赤い金属の刃物…)…ひっ!? け、剣……! ほんもの……(呑気な静佳もようやく、この娘が「やる気」であることを察したようだ。生唾を飲み込む音が聞こえる)……む、むむぅ……本気……。一体どんな奴らが来るんだろう……アタシには想像もできないや……。
わ、わかった。死ぬのも怪我するのもイヤだし、アタシは帰るよ。でもね、蒼穹ちゃん、絶対に無理はしないでね。神様にこういう言い方も変かもしれないけど……。アタシ、また蒼穹ちゃんにお菓子食べて欲しいからさ。病院までお見舞いにお菓子持っていくとか、そういう手間はイヤだからね?(椅子に座り渋面をする蒼穹さんを覗き込み、笑顔で語りかける……しかしそこには一抹どころではない不安も混ざっている)

蒼穹 > そういうこと。いるよね。そういう人。
ま、私はどうでもいいんだけどさ。…人間っていうのは、本当。
(それは、明らかに興味の無さそうな口調だった。幽かに、垣間見える邪神としての在り方が一つ。)
そう、本物の剣。…破滅の枝《レーヴァテイン》…だよ。未完成で模造品だけどね。
それでも、十分すぎる力があるって私は思ってるかな。魔術だけでも十分なんだけどね。
…どう?綺麗でしょ?
(呑気に、美術品の鑑賞でもしているかのような口ぶりだった。)
…良い判断だね。ごめんね?折角来てくれたのに、さ。
おっけ、大丈夫。私に無理なんてないけど、御忠言、確かに聞き受けた。
(ぐ、と親指を立てて、不敵に笑って見せる。)
…あはは、そうだね、次に御菓子を食べる時も、あの部屋で食べられたらいいね。
(こくん、と頷く。当人は一切合切、不安の欠片もない様子で一笑して見せた。)