2015/06/05 のログ
■鈴成静佳 > そうだよ。怪我してもいいことなんて1つもないんだからね……。
(襲撃者に対して恐れを見せるどころか、まるで興味もないというようにそっけなく語る口調。そして、凶器である剣を美術品のように愛でる姿。大丈夫などと念を押されなくても、この神様が遅れを取ることは無いだろう……)
(その点ではほっとする一方で、しかし……ならば、襲撃者の方はタダでは済むまい。蒼穹さんは破壊神で、そしてその幼い姿形の中で明確に殺意を練り上げつつあるのが、静佳にも解りつつあった。できれば誰にも痛い目には逢ってほしくないが……)……うん。また、料理部に来てね? アタシの部屋に遊びに来てもいいよ! それじゃ、またね!(右手で、蒼穹さんの蒼い髪を撫でる)
(そして、何かを言い出そうと喉仏がくっと動き…)…誰も来ないといいね……(かろうじて聞き取れるような押し殺した声でつぶやき、背を向ける。静佳の姿がぼやけ、そして禁書庫の外へと転移していった)
ご案内:「禁書庫」から鈴成静佳さんが去りました。
■蒼穹 > …うん、またね。
この頃ちょっと忙しいから、本当後の話になりそうだけど…ね。
(消え行く彼女に、手を振って見せる。友人を危険な己の近くから遠ざけられたのなら、それでよし。下らぬ神の遊戯、公安委員会との鬼ごっこに巻き込んでしまうのは憚られるではないか。)
…怪我なんて、するわけないけど…あはは、そうだね。
(ふわり、撫でられた真っ青な髪は、ほんの少しだけ、はら、と揺れた。ふぁさり、と自らの髪をかき上げて…。)
■蒼穹 > …あはは、やっぱり、流石にここまで連中は来ないか。
良い隠れ家だね。後で教えてあげようかな。
ああ、でも、私としては退屈だなぁ…。
(改めて、禁書を拾い上げて、読み始める。…ハズレか。と思えば、また新たな禁書を引きずり出して、読み始める。それを繰り返して、時間をただただ潰し、出入り口をチラチラと伺う。片時も、己の得物を手放すことはせず、かといって、最大限の警戒かと言えばそうでもない。要は、やっぱり相手を見縊っている。)
■蒼穹 > あ、それとも単に私の知名度が低いって言うのが問題なのかな…。
その点は少々残念かな。
(やれやれと、肩竦めながら、一山の禁書の集まりを机の近くに散らばらせた。己の異能によってえ、魔力を封殺しきっている為に、こいつらが暴走しうる可能性は、極めて低いから安心して読めるわけで。ああ、それにしても、やっぱり立ち入り禁止エリアには誰も足を運ばないのが普通なのだろうか。)
■蒼穹 > 立ち入り禁止エリア…かあ。
(とある禁書に、そんな名前の魔術があった気がする。)
…何だったかな。結構強力な魔術だったんだけど…。
(折角だし、この山でも掘り返して探してみようか。きっと、連中が来ることは無いだろう。来たとしても、負ける気はしないし。…それにしても、大分と散らかしてしまったが、…まぁいいか。ばれるまい。)
■蒼穹 > 帰ろっかな…。
(流石に、暇が過ぎたようだ。)
(己の得物を片手、もう片手に、いつの間にかくすねた本を抱えて、)
(立ち入り禁止エリアとされる、その部屋を後にした。)
ご案内:「禁書庫」から蒼穹さんが去りました。
ご案内:「図書館」に美澄 蘭さんが現れました。
■美澄 蘭 > えぇっと…確かここは、「地球小説」分野の図書館よね?
(入学案内を不安げに見た後、一番近い本棚に近づき、分類表示を見上げる)
…うん、そう。
(自分に言い聞かせ…自信を持たせてやるように、深く1つ頷いた)
■美澄 蘭 > (再び分類表示に注視し)
でも、「地球小説」分野なだけあって、色んな国の…色んな言葉の小説があるみたいね。
…外国語の勉強するのに都合が良いかも。
…さて、次は「魔術」の図書館の位置の確認だけど…。
(そう言って図書館の出入り口方向に向き直るが…また、本棚の方を振り返る)
■美澄 蘭 > ………ちょっと、借りる練習も兼ねて見ていっても良いわよね。地元の地域の図書館には無いのもありそうだし。
(どうやら「地球小説」の蔵書が気になってしょうがなかったようだ。
ととっ、と軽い足取りで図書館の本棚の列に向かって行く)
■美澄 蘭 > (一通り見て回っているようだが、日本の小説のコーナーに差し掛かって露骨に足が止まる)
…結構純文学が多いのね…あ!
(好きな作家の名前に気付いたらしく、そちらにててっと駆け寄る)
ご案内:「図書館」に相楽 満さんが現れました。
■相楽 満 > 「……ん、先客?」
こんな時間に居る生徒の姿に、ちょっと不思議そうな顔をする。
ひたひた、近くへ歩いてくる。
■美澄 蘭 > 「〜♪」
(好きな作家の作品を楽しそうに物色しています…)
「あ、これ新刊でまだ読んでないやつ!」
(本棚から引き抜く。借りる気満々である。
…と、そうして立ち上がったところで近づいてきた人影に気付く)
…あ、こんにちは。
(首を軽く横に傾げて、口元だけで軽く笑んで、挨拶をする)
■相楽 満 > 「どーも」
愛想が無いというよりは、だるそうに挨拶をする。
ただその手元の本を見て、嬉しそうに本を抜いたのを見て、少しだけ興味がわいたらしい。
「好きな本? 楽しそうだけど」
■美澄 蘭 > 「ええ…アニミズム小説の分野で有名な人の新作なの。
入学手続きとかで忙しかったから、まだ読めてなくて」
(本の事を聞かれれば、幸せそうに目を細め、表情を緩めて)
「…この学園に入って長い人?
もし良ければ、本の借り方を教えて欲しいんだけど…」
(「一応確認はしてきたけど、こうまで大きい図書館だと不安で…」と、少し苦笑いを浮かべて)
■相楽 満 > 「ふえー……なんかこう、すっげー。
小説の分野とか作者とか考えたこともねーよ俺」
感心して笑い、カウンターを指差す。
「長くねーよ、俺も一年だし。
普通の図書館と変わんないよ、あっちで借りるだけ。
やってみようぜ?」
■美澄 蘭 > 「…私、中学校の頃から図書館で本の虫だったから」
(軽く肩をすくめつつ、少し困ったような顔で笑う)
「あ、同級生だったのね…ごめんなさい。
あっちのカウンターね、ありがとう。やってみるわ。」
(そして、貸出カウンターの方へ軽い足取りで歩いて行く)
■相楽 満 > 「中学から図書館慣らしてるんなら、ここもそんな変わらないって」
謝罪は軽く聞き流し、カウンターへと向かう少女を眺め。
一応付き添うつもりで、隣へと歩いていく。
手順を確認しているようだが、特に口出しすることも無ければ静かにしているだろう。
■美澄 蘭 > 「あの、すみません。この本を借りたいんですが…」
(貸出カウンターの係の人間に声をかける。
初めてなので簡単な利用規約の説明を受けつつ、滞り無く貸し出し手続きを済ませた)
■相楽 満 > 「たいしたことなかったろ?
これで高校も本の虫続けられるな」
けらけら笑い、ぐっと親指を立てて見せた。
■美澄 蘭 > 「ええ…流石にこの量じゃ、一生浸っても読み切れそうにないけどね」
(背中を押してくれた同級生が親指を立てて見せてくれたのを見て、こちらも朗らかに笑う)
「ありがとう、おかげで随分気が楽になったわ」
(「ここでも何とかやっていけそう」と、柔らかい表情を見せた)
■相楽 満 > 「読みきれなくても、好きなだけ本が読めるってのはいい状況じゃん?
まーでも、学生の間にどんだけ読めるかは問題だな」
おどけたように笑っていたが、相手の笑顔に釣られたように随分とやわらかい笑顔になる。
「最初の一歩ってけっこー勇気居るもんなー。
俺も最初は結構考えたし、気持ちはわかるぜ?」
■美澄 蘭 > 「そうね…ましてやこの学園じゃあ出来る事が多過ぎるもの」
(「ぼーっとしてたらあっという間に時間が無くなっちゃうわ」と、くすくす笑う)
「とりあえず、本格的な授業に入る前に色々覚えておこうと思って、見て回ってたところだったの。
授業の前に同級生の知り合いが出来たのは、ちょっとラッキーかも。
…私、美澄 蘭。もし授業とかで一緒になったらよろしくね?」
■相楽 満 > 「なるほど、熱心だな。
俺授業始まるまで寮から出たくなかったし。
あ、俺は相楽 満。よろしくな、美澄」
ひら、と手をかざすように改めて挨拶をした。
「見て回るんなら、これ以上邪魔しちゃいけねーな。
俺も探す本あるから、今回はこれくらいで?」
■美澄 蘭 > 「やっぱり、慣れない場所だから不安だし…」
(そう言って苦笑い)
「相楽君ね。よろしく」
(にっこりと、人の良さそうな笑みを浮かべた)
「そうね…この本にかじりつきたいところではあるけど、
あと、「魔術」の図書館と、「異能」の図書館と、「異世界社会」の図書館だけは確認しておかないといけないから…」
(指折り数えつつ見て回る箇所を列挙)
■相楽 満 > 「慣れないのもあるし、最近ここら物騒だからな。
異能だの魔術だの使った喧嘩も起こってるみたいだし……ちょっとやっべぇ話もあるみてーだし。
十分注意しなよ」
薄く笑っているが、あまり目は笑っていない。
同学年とはいえ先に来た者として、最近の情勢を伝え、注意喚起しておかなければいけない。
「真面目かよ!
ってもその辺確認しとかなきゃなんねーよな、確かに……
んじゃ俺しばらく医学書のとこ居るから、なんかあったらまたこっち来るといいよ。
帰ってなかったらあの辺にいるから」
■美澄 蘭 > 「異能とか魔術を使った私闘って校則違反だったはずだけど…やっぱり、人ってある力は使いたくなっちゃうものなのかしら」
(そう言って眉をひそめる)
「そうね…しばらく、治安の悪そうなところには近寄らないようにするわ。
忠告、ありがとう」
(真剣な顔で頷いた)
「だって、そのためにこの学園に来たのよ?」
(ツッコミを受ければ、「当たり前の事をわざわざ言われた」かのようにおかしげに笑った)
「ありがとう…それじゃあ、何かあったら」
(そう言って軽く手を上げると、魔術分野の、別棟の図書館に向かって歩き出した)
ご案内:「図書館」から美澄 蘭さんが去りました。
■相楽 満 > 「……大丈夫だといいんだがな。
ま、賢そうなやつだし大丈夫だろ」
他人も心配だが、目下の問題は自分だ。
不治の病と闘うための知識を蓄えなければいけない。
本棚を漁り、静かに没頭し始めた。
ご案内:「図書館」から相楽 満さんが去りました。
ご案内:「休憩室」にライデオさんが現れました。
ご案内:「休憩室」からライデオさんが去りました。
ご案内:「図書館」に設楽 透さんが現れました。
■設楽 透 > 【するり、とまだ鍵も開いていない早朝の図書館の扉をすり抜けて男が現れる】
「んん~、ここの空気はいつ来ても凛と澄んでいる気がするねえ」
「まあ朝だし、人も居ないからってのもあるだろうけどさ」
【そう独り言を漏らしながら軽い足取りで書架の前に立った】
■設楽 透 > 「えぇと……ああ、あったあった。」
「『誰でも簡単日替わりレシピ365選』っと」
【どこにでも売ってそうな料理のレシピ本を手に取り】
【さも大切な物であるかのように表紙を撫でる】
「これで今晩のメニューに困ることは無いねえ」
■設楽 透 > 【目的の本を手に入れた後は、まだ誰も訪れそうもないのを良い事に】
【適当な机に座り、椅子の背もたれに足を乗せ行儀悪く本を読み始める】
「ふんふん……そうだったそうだった」
【レシピ本をまるでアルバムでも眺めるかのような顔でページを捲る】
【時折手帳にメモを取りつつ、ものの10分ほどで本を閉じた】
■設楽 透 > 「よし、朝のやりたい事その1、おーわりっと」
【満足そうに笑みを浮かべ、机から腰を上げる】
【そのまま別の書架へと向かうと、空いてる場所にレシピ本を放り込んだ】
「さて、誰か勤勉な子が朝の読み物をしにくるまで待ってみるのも一興かな」
「でも僕みたいなお喋りが居ると、図書委員の子の目が厳しいからなあ~」
■設楽 透 > 「と、その前に」
「鍵、開けないとねえ。」
【先程開ける事も無く入ってきた扉へと向かうと、内側から開錠した】
【本人は100%の厚意でやっているが、事情を知らない図書委員からしてみれば】
【『鍵を開けようとして鍵をかけてしまう』ことになりかねないだろう】
■設楽 透 > 「これでよし。」
「うん、朝から良い事すると気持ちが良いなあ」
【言いも言ったりである】
【満足そうに大きく伸びをすると今度は窓の方へと向かう】
■設楽 透 > 「さて」
「昨日手に入れたものはある程度形になったし」
「何処に持って行こうかなあ。」
【広報部か風紀委員か公安か、それとも】
「僕としては女の子に話したいところだけどねえ」
「また佐伯ちゃんでも探してみようかな」
「上っ面だけでも真面目に聞いてくれるの、あの子くらいのもんだし……」
【窓から外の様子を眺めつつ溜息をつく】
【登校してきた生徒の数が増えてきたことを確認すると、】
【手櫛で髪を整えて窓際から離れた】
■設楽 透 > 「さてと、それじゃあ設楽 透。」
「今日も元気に先輩しますかね!」
【来た時に開けもしなかった扉を】
【今度はしっかりと開け閉めして図書室を後にした】
ご案内:「図書館」から設楽 透さんが去りました。
ご案内:「図書館」に焔誼玖杜さんが現れました。
■焔誼玖杜 > 【時刻は昼休み。午前の授業が終わり多くの生徒が昼食に向かう中、図書館へとやってくる生徒が一人。
この季節にマフラーを巻いた小柄な少女は、いつもそうしているように借りた本を返却すると、書棚へと向かっていた。
たまたま今日は午後の授業がなく、未だ友達も作れていない彼女は、もてあました時間を読書に費やそうとしているのだ】
「続きは……」
【書棚を覗くと、昨日から読み始めた小説が二巻だけ抜けて並んでいる。
二巻が抜けているのは、昨日少女が借りており、先程返却したためだ。
そのハードカバーの分厚い小説の第三巻を抜き取ると、両手で抱きかかえたまま既に定位置となりつつある、図書館で最も隅にある自習机へと向かった】
■焔誼玖杜 > 【目指す自習机には他の生徒は見当たらない。館内をざっと見てみても、この時間に図書館を利用している生徒は多くは無さそうだ。
その様子にわずか安堵し、安堵したものの自分が情けなくなりながら席に着いた】
「……わかってる。これじゃ友達なんて出来るわけない」
【まるで独り言のような、誰かへの返答をするが。……周囲には誰の姿も見当たらない。
諦観とも取れる重たいため息を吐き、少女は本を読み始めた】
ご案内:「図書館」にメアさんが現れました。
■焔誼玖杜 > 【本を読み始めると、少女は目に掛かるほどのの黒髪をヘアピンで避け、集中し始める。
彼女の集中力は大したもので、本に熱中し始めれば声をかけられるまで周囲の状況に気付かない事も多い。
昨日もそれによって、思わず蹲るほど恥ずかしい思いをしたばかりだ。
しかし、それを本人の意思で改善など容易に出来るはずもなく。
ただ黙々と文字を追い、ページを捲り。その展開に一喜一憂する。
盛り上がれば目を輝かせ、面白ければ静かに笑い、緊迫したシーンでは緊張した表情を見せ、悲しくなれば泣きそうなほどに切ない顔を見せる。
そんな、どこか素直すぎる一人百面相を、今日も繰り広げていた】
ご案内:「図書館」に楓森焔さんが現れました。
■メア > (図書室の扉を開き中に入ってくる黒服の少女が一人。)
...本、たくさん.....(見回せばたくさんの本棚にいくつ
もの本が並んでいる。その光景を珍しそうに眺めながら
少女は魔導の本が多く並ぶコーナーへ向かい歩いていく。)
■楓森焔 > 「うひゃー……参った参った。反省文なんて初めて書くや」
いろいろあって教師に叱られた少女が慌てた様子で図書館に駆け込んでくる。
白の道着に胸に輝く"俺"の一文字。珍客だ。
「反省文の書き方ー、なーんて、そんな本はないもんか」
ぼやきながらあたりを見回すが、ほとんど人は居ない。参った参った、と頭を掻いた。
■焔誼玖杜 > 【図書館の隅に居る玖杜は、新たに図書館へと現れた少女達に気づく様子はない。
まあ、例えわかり易い場所にいたとしても、本に集中していたら気付かなかったかもしれないが……】
■楓森焔 > 「……ん?」
ひとしきり本棚を巡った後、最初に目についたのは図書館の中で百面相する少女だ。何がそんなに面白いのか、そのタイトルが気になってみる。
ずい、と横から覗きこむようにして見つめてみた。
「なあ、その本なんてタイトルなんだ?」
当然、読まれている最中ではタイトルなどなかなか見えないものだ。無遠慮に、ふと尋ねてみた。
■メア > (数冊の本を持って戻ってきた少女がテーブルに戻ってきた。
重そうに分厚い本をテーブルの上に置き、椅子に腰掛ける)
ん...(一冊本を開き、読んでいく。魔術の素養を調べる本なのか、首を傾げながら読み進めている。
道着の少女と本に熱中している少女には気づいているが邪魔をしないように読み進める)
■焔誼玖杜 > 「……ん、え?」
【玖杜が、それを自分に掛けられた言葉だと理解するのには暫く掛かった。
なにせこれまで、この学園に来てこれまで。図書館で声を掛けられた事などなかったのだ】
「あ――」
【驚いたように顔をあげ、横から覗き込む少女を見て】
「――――っ!?」
【声にならない悲鳴を上げ飛びのこう……として、椅子ごとひっくり返った】
■楓森焔 > 「おっと!」
これでも、武道世界一を目指すだけのことはある。少女が倒れるのならば、妙なトラブルでもない限り椅子ごと後ろから抱きかかえるだろうか。
「わりいわりい! そこまで驚くとは思わなかったんだ!」
苦笑しながら謝罪する。元気よく言ってみたはいいが、はた、ともう一人の利用者の姿に気づいて、少し小声になってから、
「ごめんな?」と
■メア > ん...?(椅子ごとひっくり返った音に気付き二人の方を見る)
..べつ、に...気にして、ない...(ごめんと言ってきた少女に応える。
わざと騒いだ訳ではないとなんとなく思ったからだ)
■焔誼玖杜 > 「あ、あ……」
【ありがとうございます、と。助けられれば消え入るような声で、礼を言うだろう。
しかしその顔色は恥ずかしさからか真っ赤になっており、それは改めて椅子に座りなおしても元には戻らず】
「わ、私こそ、その」
【驚きすぎてごめんなさい、またも非常に小さな声で謝る。
驚きと羞恥と、初対面の相手に対する緊張や申し訳なさか。様々な感情で真っ赤になった玖杜の顔からは火が出そうだった。
……いや、比喩ではなく。頭からボッと音を立て火が出た】
■メア > ...火、は..危ない...(確かに今助けられた少女の顔から火が出たのを見て呟く。
こんな所で火事にでもなったら大惨事、などと考えているようだけど)
■楓森焔 > 気にしてない、という少女の言葉にはほっと一安心して、一度手で謝罪を表現するとゆっくりと椅子を戻した。自分も適当に近くの椅子に座って、本棚から取り出した本を机の上に置く。
題して、『ばかでもわかる反省文』
「おお、炎。最近はよく炎を出せる奴に合うなあ。あ、いいのいいの、謝らなくってさ。ああいや、こういうときはお互い様っていうのがいいのかね」
などと、戸惑う少女には笑いかけるように
■焔誼玖杜 > 「え、あっ、わっ、わっ!?」
【火や炎などと言われて、ようやく異能が暴発した事に気付く。
慌てて(必要はないが)顔を振って、炎を消すと、すっかり俯いて再び「ごめんなさい」と近くの両者へ向け謝る】
「……お互い様、ですか?」
【ちら、と俯いたまま横を向き、道着の少女を見る。
笑いかける笑顔がまぶしいなあ、などと思いながら。
と、そこで自分が前髪を避けていたのを思い出し、慌ててヘアピンを外し、前髪を元に戻した】
■メア > .....(机の上に置かれた本を見て本当にここにはどんな
本でもあるんだな、と思いながら自分の本を読みすすめる)
■楓森焔 > こほん、と小さく咳払い。ここは図書室。あちらも本を読んでいるらしい。なるべく声を小さく心がけ、
「そゆこと。どっちも悪けりゃ一度謝って仕切りなおしだ。そうだろ?」
などと片目を閉じて強気に言うと、すこし前のめりになりながら机に肘を置いた。
「で、仕切り直し。それなんて本?」
随分おもしろそうだったもので。興味に駆られて尋ねてみた。
■焔誼玖杜 > 「あ、えっと……」
【仕切りなおし。そんな考え方もあるんだ、と思いながら。たずねられれば机に開きっぱなしの本を閉じ、その表紙を見せる。
表紙には『Magic Academy Chronicles』と書かれている。和書ではなく、著者の横に訳者の名前があった】
「小説、です。魔法学校に転校した、男の子のお話……です」
【まだ緊張しているのか、途切れ途切れの小さな声で答えた】
■楓森焔 > 「へえ。マジックアカデミー……チョ……あいや、クロニクルか」
これでも16歳である。成績は赤点ギリギリ、授業では使わない単語であったため、ちょっと今のは怪しかった。
「へえー。魔法学校。ここみたいな感じ?」
などと、質問を続ける。興味深そうに、あれやこれやと物語について尋ねるだろう。
■メア > ..やみ...(本を一冊読み終え、自分と相性のいい属性は調べ終わった。
予め言われてたとおりの結果に納得し、次の本を読み始める。
魔道書のようだがどこか禍々しい気配を放っているそれを無表情のまま見ている)
■焔誼玖杜 > 「あ、えっと、そうです。この学校みたいで……」
【質問に答えるうち、徐々に普通に喋るようになるだろう。
物語の内容についても、普通の学園生活から、事件に巻き込まれての冒険がスリリングだとか、主人公が転校生で上手く友人を作れなかったところにシンパシーを感じたとか、一生懸命に概要や感想を伝えようとする】
「だから、面白くて……昨日からずっと、読んでる、です」
【が、ひとしきり話すと、話しすぎたんじゃないかと、また小さな声になってしまった】
■楓森焔 > 「転校生! へえ、俺もこないだ転入してきたばっかでさ。右も左もわかんねーって」
といいながら、手を左、右の順に上げてから『あ、ほんとに逆だった』とか漏らしつつ。
「……へえ。面白そうだな。俺も今度借りてみようかなー。小説とか、読んだこと無いんだけど」
笑顔で話を聞きつつ、相手の素振りに気づいて
「どうした? 気にするなって、俺も喋り倒しだからさ」
はっはっは、と笑い飛ばした。自分の声に気づき、口元を抑え後ろを振り返る。
あっちの読んでいる本も気になる。なにやら、見たことのない装丁だ。
「なあ、そっちが何読んでるのかも聞いていいかい?」
なので、禍々しい気配の本を読む少女に、声をかけるだけかけてみた。流石にこれを無視されるなり怒られるなりされたら、これ以上あちらの無関係な少女に声をかけるのはやめようと。
■メア > ん...?(声をかけられれば顔を上げ)
魔導、書...読んだ、方が..いいって....
(そう答える。いわゆる魔術の教科書だろう、
どうやら誰かに魔術の勉強を勧められたようで
ここには今手にしている本を目当てに来たようだ)
■焔誼玖杜 > 「……ふふっ、はい。是非読んでみてください。とっても、面白いですから」
【道着の少女の言動に思わず笑ってしまい、そこで緊張が途切れたように自然と言葉が続いた。
そして、道着の少女がもう一人の女の子へ声をかけると、同じように興味を持ったのか、顔を上げてそちらを見る】
「……魔道書、ですか?」
【魔道書、その単語にはまだ少し、警戒心を抱いてしまう。
この学園に来て随分と慣れたものの、魔道書は元の世界ではとても邪悪で、恐ろしいものだったのだ】
■メア > うん、魔導..書...貴方も、読む..?(気になったのかと思い尋ねてみる。
自身にとっては少々不気味な程度で警戒心を抱いているとは思っていないようだ)
■楓森焔 > 「魔導書かあ。俺魔術の成績はカラキシなんだよなあ。できるにこしたこたないし、魔法も使えて拳も強いとなりゃ最強だと思うんだけど」
魔術の才能ナシ。彼女はそんな烙印を押されている。勤勉ではあるがそれが技術に繋がるかといえばそうでもない。
「それ、分かりやすいのか? 魔導書ってのはいちいち回りくどい書き方しててわかりづらいんだよな」
■焔誼玖杜 > 「あ、いえ……ちょっと、気にはなりますけど」
【遠慮するように手を振る。自身も少しとはいえ魔術を扱う。気にならないわけではなかったが、授業以外で進んで読みたいものでもなかった】>メア
■メア > 分かり、やすい...けど、あんまり...(言葉を濁す。
メアが読んでいるものは魔導書の中でも闇や黒魔術に
特化したものであり、一般的に基礎を学ぶものとしては
偏りすぎている)
もっと、いいの...たくさん..(そう言って魔導のコーナー
を指差す、これよりも分かりやすい本はたくさんあるだろう)
■メア > そう..わかった..(手を振られれば無理には勧めない
あまり勧められるものでもないから)>焔誼
■楓森焔 > 「んー、なるほど?」
メアの言葉のニュアンスに首をかしげつつ。
「これだけ本があると探すのも一苦労だよなあ。この本は一冊しかなかったから手間も省けたけどさ」
さるでもわかる反省文。流石に反省文の書き方を扱った書籍はそうはなかったようだ。
「今日はじゃあさっきのマジックアカデミークロ……クロニクルと、これと、あともう一冊、魔導書でも借りてみるかなあ。日々修練だ」
■メア > ....反省、分...(読者を馬鹿にしてそうな本のタイトルを眺め)
何か..したの...?(楓森を見上げ尋ねる。わざわざそんな本を
読むということは何か問題でも起こしたのか気になったようだ)
■焔誼玖杜 > 「反省文……何かあったんですか?」
【今更になったが、ようやく持っていた本に気付いたようだ。
緊張も解け、話し方も自然になっている】
■楓森焔 > 「いやあ、実は鍛錬のために時計台を駆け上がってたんだけどさ」
見た目からわかる通りの修行バカである。ばしりと自分の太ももを叩きつつ話を続ける。
「壁を駆け上がったもんだから、入り口に張ってある『生徒立入禁止』の札が見えなかったんだよなあ。あっはっは!」
前提がおかしかった。そういうわけで、などといいながら手元の本をひらひらさせながら。
「まあ知らずに入った俺も悪い。センセにがっつり絞られて、反省文三ページ書くことに」
■メア > 壁...(単純に驚く。異能も魔術もなしに壁を駆け上がる
なんて異能者よりも珍しい。少なくとも自分は見た
ことがない)
どう、やって...のぼる、の?(方法が気になる、
もしかしたら自分が勝手に思っているだけで
なにか能力があるのかもしれないと思いながら)
■焔誼玖杜 > 「…………」
【コメントし辛いなあ、と思った。
鍛錬はわかる。階段を駆け上がる、ならまだわかる。
この人は今、壁と言わなかっただろうか、と、玖杜は聞き返したい衝動に駆られたが、我慢した。
きっと、そんな事も出来る異能の持ち主なんだろう、と結論付けて】
「……えっと、それは、仕方ないですね」
【当たり障りのない返答を返した】
■焔誼玖杜 > 【あ、聞いちゃうんだ……と思いながら、やはりそこには興味がある。
じっとその答えを待つことにした】>メア
■楓森焔 > 「仕方ない。本当に仕方がない」
肩を落とした。しかし、メアの言葉にすぐに元気を取り戻し、
「お、興味あるか? ちょっとしたコツがあるんだよ。初心者なら水の上を走るほうが楽だからオススメかな。溺れそうになったとき便利だし」
門下生獲得のチャンス、とばかりに目を輝かせる。
「流派・俺流! ただいま門下生募集中だ!」
ばばーん、とか効果音がつきそうな見得の切り方であった。
■メア > ...水..(初心者は水の上という言葉に混乱し)
お姉さん、凄い....(それしか言えなかった
というより言葉が思いつかなかった)
俺、流...?(聞いたことのない流派に首を傾げた)
■焔誼玖杜 > 「…………」
【またもコメントに困る。
今この少女は水の上を走るとか言った気がした。溺れそうになった時のためなら着衣水泳を学ぶ方がいいのでは、なんて思い。
そもそも流派・俺流とはなんなんだろうと、ますます困惑する。もう少しネーミングのしようはなかったのだろうかと思いながら】
「……えーっと、流派っていうと、なにかの武道ですか」
【やはり当たり障りのない言葉を選ぶことにした】
■楓森焔 > 「おう。俺が独自に開発した全方位必殺型の総合格闘術だ! まあ、まだ門下生はゼロだけどな!」
けらけら笑いつつぐっと構えた。流石に図書室で派手なことはできないか。
懐に手をつっこむと、そこから取り出したのは一枚の紙。
それを空中に放り投げると――。
「ハッ……!」
鋭く息を吐きながら飛び上がった。紙に裸の足を載せる。やや鋭い、破裂するような音とともに"紙を踏み台にして飛び上がった"。
デタラメである。世の中の法則はてんで無視しているが、異能や魔術のそれが発動した形跡はない。
音もなく着地すると、落ちてくる紙を掴み。
「これも応用だな。練習すればお前たちだってできるようになるぜ? どうだ、興味が出てきただろう」
渾身のドヤ顔だった。
■メア > .......(空中の紙を踏み台にした、異能も魔術もなしに
ぼーっと見ていたがただ一言)
私、には..無理....(とりあえずそれだけは分かった
目の前の少女がやったことは自分が鍛錬を積めばどうにか
なるというレベルではないと確信した)
■焔誼玖杜 > 「すごい……」
【と、つい漏らして、ハっとする。
その突飛な行動には驚いたものの、"紙を踏み台にして飛び上がった"その動きを見れば感嘆せざるをえない。
異能かはともかく、魔術を使った様子は感じられないのだ。興味を抱かないわけがない。
とはいえ……】
「……私にも無理、なような気がします」
【黒い少女に同意するように、苦笑しながら答えた】
■楓森焔 > 「大丈夫大丈夫。近所の子供にも教えたが、30cmだけど水面渡りができたから。結局はさ、みんな技術を知らないだけだし、信じて続けるかどうかなんだよ」
などと、再びどかりと座りなおして指を立てる。
「英語とかマジで無理だしわけわかんねーってなったりするけど、まあ諦めずに勉強すればなんとなーく和訳ぐらいできるじゃねえかさ。出来るか出来ないかがわかるのは、ちゃんと練習した先にしかねえよ」
笑顔を浮かべているが、その瞳は真剣だ。少なくとも、彼女はそれができると信じている。だからこそ門下生を増やしているのだろう。
■メア > そう、なんだ...(少女の目を見れば嘘をついていないのは
わかる、本当にその近所の子供は成功したのだろう。技術
さえあればそんなこともできるのかと内心驚きながら)
凄い、ね...お姉さん、も...その子も....
(無理としか思えないようなことを信じてやり続ける
そんなこと自分にはできるかも分からないが目の前の
少女はそれをやっている。本当に凄いという感情を
抱いたのは久しぶりだった)
■焔誼玖杜 > 「うーん、信じて続ければ……」
【出来るようになるのだろうか? と、考え。
……いやいや、できるようになってどうするんだろう、と思いなおす。
自分に必要なのは凄い運動能力や武道の技術ではなく、異能や魔術の制御力なのだ。
とはいえ、その精神性は素直に好感が持て、凄いと思えた】
「本当に、凄いですね、その……えーっと……」
【黒い少女と同じように凄いと思って言葉にしたが、そこでふと、まだ名乗りあってすらいない事に気付いてしまった。
じわり、と冷や汗をかきつつ、言葉に詰まる】
■楓森焔 > 「なんだか、こっちに来てから褒められっぱなしで照れちまうな」
元々、バカにされ続けてきた少女だ。照れくさそうに自分の腿を叩くと姿勢を直して、
「おっと。そうだった。名乗り忘れてたな。流派・俺流。開祖にして師範。ただいま門下生募集中の楓森焔(カエデノモリ ホムラ)だ! よろしくな」
笑顔を浮かべて。流石に二人同時に握手を求めるわけにはいかないので、手のひらを顔の横に立て、挨拶の代わりにした
■メア > わたし、は..メア...よろ、しく...(自己紹介されれば
そう答え、二人を見回す)
ここ、には...異能、を...制御、できる..ように...
(学校に来た目的を話した)
■焔誼玖杜 > 「かえでのもりさん……に、メアさん」
【小さく、口の中で反芻するように、しっかりと覚える。
そしてまた少し緊張を覚えながら口を開いた】
「私は、焔誼、焔誼玖杜(ほむらぎくと)です。私も、異能と魔術の制御を勉強しにきました」
【よろしくお願いします、と軽く頭を下げた】
■楓森焔 > 「メアに……」
続く少女の名乗りには、
「おお、焔誼! ホムラ繋がりでいいな!」
などと興奮しながら腕を組んで、
「メアに玖杜。だな。よーく覚えたぜ」
心に刻むように、何度も頷いた
■メア > うん...(しっかりと二人の名前を覚え、本を返しに行く
借りてまで覚える必要はない、それにこんな重い本は
持ち歩きにくい)
ご案内:「図書館」からメアさんが去りました。
ご案内:「図書館」にメアさんが現れました。
■焔誼玖杜 > 「あ、そういえば、同じ字がありますね。凄い偶然です」
【こちらもまた嬉しそうに笑い、メアにはまた別の、目的が同じという偶然にまたシンパシーを感じた】
■楓森焔 > 「燃えあがるような人生をってな。好きだぜ、この名前」
自慢気に言うと本棚に向かい。件の本を手に取ると、
「魔導書はー……今から探してたら日が暮れちまうな。今度誰かにオススメを聞いてみるか」
完結した。一度肩を回すと咳払いして、
「さて、それじゃあ俺はそろそろ行こうかな。また、いろいろ話をしようぜ。面白かったから」
告げて、本を借りに受付カウンターへ。
■焔誼玖杜 > 「あ、その、待ってください、私もっ」
【それを追って、自分もまた読んでいた本を持ってカウンターへと向かう】
■メア > (本を棚に戻し、カウンターの方へ)
....(借りる本はないが、何となく二人を見ている)
■楓森焔 > 「んじゃ、途中までは一緒に行くか? そっちはどうだ、帰るなら一緒に行こうぜ」
などとメアのほうにも声をかけつつ、ともに行くなら談笑しつつ歩いて行くだろう。
ご案内:「図書館」から楓森焔さんが去りました。
■メア > うん、そう..する...(お喋りをしながら着いていくだろう)
ご案内:「図書館」からメアさんが去りました。
■焔誼玖杜 > 「は、はいっ!」
【嬉しそうに返事を返し、二人の話しに相槌を打ちながら、共に帰路へと着いた】
ご案内:「図書館」から焔誼玖杜さんが去りました。
ご案内:「図書館」にライデオさんが現れました。
ご案内:「図書館」からライデオさんが去りました。
ご案内:「図書館」にライデオさんが現れました。
■ライデオ > 「........」
図書室を出たり入ったり、落ち着かない様子でとたとたあるいている。
少しすると、図書室の隅に行って、体育座りをしだすだろう。
ご案内:「図書館」に和泉 兼次さんが現れました。
■和泉 兼次 > 今日の学業はおしまい。
放課後、目的を持って図書館に立ち寄った。
到着してから真っ直ぐに返却棚に行き、バッグから本を2冊。
取り出した本をそこに並べると、これでよし、と呟いた。
返却が終わると、のんびりとした歩調で書架の間へと歩いていく。
なかなか面白かった。次は何を借りようかな、と物色を始める。
■和泉 兼次 > 手を棚に伸ばして、指差しながらゆっくり歩く。
それにしても、蔵書量が多い。
学生程度には聞いた事もないタイトルや、読めそうもない分厚い本などもある。
ちょっと感心するくらいだな、と考えながら。
気になったタイトルは軽く引っ張って表紙をチェック。
■和泉 兼次 > 悩むというか、迷うというか。
特に目標なく選ぶのは面白いのだが、決まらないな。
「んー……。」
思わず唸りながら、歩く。と、
「ん。」
一冊の本を見つけ、取り出す。異世界に迷い込む類の本だ。
…ぱら、と最後の方をめくってみると、発行は20世紀。
世界がこうなる前に書かれた本。
■和泉 兼次 > これにしよう。
そう決めて、貸し出しカウンターへ。
手続きを済ませて、図書館へ出ていく。
…そういえば。
ふと思い出して振り返って室内を見渡す。
感想を頼まれていたけれど、いないか、と考えるとそのまま出ていった。
ご案内:「図書館」から和泉 兼次さんが去りました。
ご案内:「図書館」に谷蜂 檻葉さんが現れました。
■谷蜂 檻葉 > 「ふぅあー……疲れた……」
ちょうど、和泉が図書館を出た所で件の少女がカウンターの奥からふらりと現れた。
■谷蜂 檻葉 > 「禁書室の手続きは私の管轄外だって言ってるのに……もう。」
ブツブツ言いながら、カウンターで手続き役をしている生徒と交代する。 この先は、彼女が貸出手続きを行う時間だ。
持参の小説を取り出して、カウンターに座る。
■谷蜂 檻葉 > (また、和泉くんと会わなくなったな……部活とかに行ってるのかな。 それとも、ただ入れ違い?)
「まぁ、いつか会うでしょう。多分。」
起承転まで過ぎた小説を少しだけ眠気が増してきた頭で眺めるように読み進めていく。
■谷蜂 檻葉 > (時間だけがゆっくりと過ぎていく……。)
■谷蜂 檻葉 > ……やがて、最後のページに到達する。
最近発刊された推理小説だった。
独特な癖のあるキャラクターたちと、”魔術”を絡めたトリックが反響を呼んでいる作品ということだったが―――
■谷蜂 檻葉 > (まぁ、”常識破り”だから伏線重視にもなるわよね……)
魔術とは「何でもあり」ではない。
重々わかっている事だった。
然るべき手順の後に然るべきことが起こる、科学の遠い親戚。
異邦人も、この小説に推理小説の良さを……情緒を感じるのだろうか。
■谷蜂 檻葉 > そして異能は、「何でもあり」だ。
イレギュラー
例外的な進化の先の先。
専門に研究をした人間なら別の切り口で語るのだろうが、私はそう感じている。
そして、「有り得ない」を常識として持ってしまった自分が―――
■谷蜂 檻葉 > 「………。」
少しだけ歪んだ表紙を、伸ばす。
「カレーパン食べよ……。」
ふと感傷的になってしまった事を振り払うように、またカウンター裏に戻っていった。
■谷蜂 檻葉 > やがてカウンターへ再び戻ると、周りに誰も居ないことを確認してから鞄から一冊の古本を取り出す。
■谷蜂 檻葉 > (静かな図書館でページを捲る音だけが再び残る)
ご案内:「図書館」に渡辺慧さんが現れました。
■渡辺慧 > ふらり、と。一人の少年が図書館へとやってくる。
学生服の上にパーカーを着ていることから、授業終わりにそのままやってきた、というのが分かるだろう
■谷蜂 檻葉 > (誰かが来たことに気付くと、すぐに本を仕舞う。)
その誰かに目を向けると、会釈だけして別の小説を――返却された本を適当に手にとって読み始める。
■渡辺慧 > 眠そうに目を細めながら、欠伸をしている。
そこから、なんとなく、暇つぶしにやってきた、という雰囲気が漂っている。
ん……。という小さな声だけ発し、小さく会釈を返す。
そのまま、ふらふらと。
宛もなく本棚の間を行き来し始めるだろう。
■渡辺慧 > ――少なくとも、自習等を、自ら進んでやるような姿には見えない。
手近にあった本棚から――適当、という言葉が似合う手つきで――一冊手に取り、パラパラとめくる。
そうした後首を傾げ。――特に興味を引く内容ではなかったのだろう――すぐ、本棚に戻す
■渡辺慧 > 言葉にはしないが。何か面白い本はないかな、と体で体現しているかのように、色々な本棚を見て回る。
「あ」
と。一言。
何かを思い付き。のんびりと、先ほど入館した際に見かけた――恐らく図書委員だろう。詳しくは知らないが。――少女が座っているだろうカウンターへと足を運び。
「すいません」
と、ひと声かけた。
■谷蜂 檻葉 > (…………。)
奇妙な動きをする人間というのは(言葉としては中々の矛盾だと思うが)珍しくはない。
奇天烈な人間たちが集うのがこの学園だ。だから珍しくはない。
ただ、珍しくはなくとも奇妙なものは奇妙なので本を見て回る男を眺めていた。そう、気分は檻の外から眺める―――
「あ、はい。 何かお探しですか?」
随分と失礼なことを考えていたが、声をかけられるとそれを表情に出さずににこやかに返答する。
■渡辺慧 > そのような思考をされてるとは知らず――本当に知らないのだろうか――随分楽しげな顔で。――いつものことだが。――考えていた問いを発する。
……単純なことだ。面白いものが見つからないなら。
人に聞けばいい。
「えっと…………図書委員……さんの、おすすめの……あー、小説ってあります?」
■渡辺慧 > 普段は。もっとやかましく。騒がしく。よく回る口だが、図書館、というものを一応わかっているのだろう。
一応のマナーを守っている。
■谷蜂 檻葉 > 「お勧めですか。」
しげしげと目の前の人物を眺める。
上から下までじーっと見つめて、少しだけ目を瞑り、
やがて思いつくとカウンターから出て渡辺の横をスルリと移動して、直ぐ後ろの―――最初に本を取り出した、その上の棚から一冊の本を取り出した。
「これとかいいんじゃないですか。 『天驚!寺生まれのTの手記』 面白いですよ、いい感じに馬鹿馬鹿しくて。漫画みたいに読みやすいし、所々訓話的な示唆もあって読了感もそこそこです。」
表紙は、筆舌に尽くしがたいSFチックな服装をしたハゲの坊さんらしき人物が「活!!!」と叫んでいるエキセントリックなものだ。
■谷蜂 檻葉 > 「半分ノンフィクションである、なんて書いてあるので首を傾げますけど。多分異界での話なんじゃないですかね。 まぁ、それでも首を傾げるような内容ですけど。」
娯楽本としては中々の小説だと思いますよ。 と、そう言って差し出す。
■渡辺慧 > …………………。
ポリポリと頭をかく。
もしかして、だが。
いや、おおよその予想はつかなくもないが。
――いや、悲しくなるから、これ以上はやめておこう。
「ま」
といって。……少しだけ苦笑いが浮かんだ顔から、楽しげな顔を浮かべて。
「こう…………なんてーか。分かりやすい面白さっぽいね」
ありがとう、と言って。その本を受け取る。
少しパラパラと、中身を覗き。――うん、おもしろそうだ。
■渡辺慧 > こういうのは初めて読むなぁ……。
と、しげしげと中身をめくりながら呟く。
少し、食わず嫌いをしていた面もあるが、面白そうだ。
■谷蜂 檻葉 > 「気に入ったら是非。」
「これシリーズで12巻まで出てますから。」
どれも面白いんですよ。と、ニッコリと笑う。
「あ、と。 貸出手続き、やっておきましょうか?」
■渡辺慧 > 「意外と長寿シリーズだった……!?」
小声で驚愕している。意外と、とはまず失礼な感じがするが。
率直な感想であった。
いやだって意外ととしか自分からは言いようがなかった。しょうがないことだ。うん、しょうがない。
「気に入ったらね」
シシシ、と変わった笑い方。
「あ、そうだな、えっと、お願いしていい?」
■谷蜂 檻葉 > 「意外でしょう? 私も最近読み始めたんですけれど確かに続くな、って感じを受けますよ。」
反応を見て、くすくすと笑う。 きっと、最初は彼女も同じ感想だったのだろうか。
「はい、じゃあ学生証お願いします」
渡していただければ終わったら返しにいきますからその辺で読んでいて結構ですよ、と手を差し出す。
■渡辺慧 > 「うん、意外。……しかし、図書委員さんのお墨付きとなれば、それもまた納得、かね?」
つられるように、笑う。
っと、はい。とポケットに無造作に突っ込まれた学生証を引っ張り出し渡す。……まぁ、このあたりは性格通り、と言っていいのかもしれないが。
「うん、よろしくおねがいします」
■谷蜂 檻葉 > 受け取ると、カウンターに戻――らずに、横着してか、カウンターに身を乗り出して作業をしだす。
据え置きのパソコンをカチカチ弄り、カードリーダーを通して作業している。
少しして、渡辺の元に戻って学生証を返す。
「では、ごゆっくり。」
■渡辺慧 > ……。意外な姿を見たかのような顔をした後楽しげな顔。
……ま、しかし。ただのイメージで物を語るのも失礼というものだろう。
猫のように笑いながら、学生証を受け取り礼を言うと、のんびりと気ままに過ごせそうな席へ、その足を運んだ。
■谷蜂 檻葉 > 静かに、カウンターに戻って返却本を読み始める檻葉。
(勢いで「寺T」シリーズ渡したけど気に入ってくれるかな……)
(滅茶苦茶面白いのに見た目がアレ過ぎて普通の人にはおすすめしづらいのよね)
彼女もまた、この学園の生徒らしい中々良い性格をしている一人だった。
■渡辺慧 > 席に着いた慧は。早速、とばかりにページを開き。
驚愕した。
(あ、あれ。……これめっちゃおもしろいぞ)
実のところ。あの真面目そうな少女に聞いたのは、
真面目……と言ったら変だが。お堅そうな本をお勧めされそう、というのも――言うと失礼に当たりそうなので、心の内に秘めるが。――理由の一つでもあった。が、実際におすすめされたのは――
寺T。
活。
すっかり。そんなことはどうでもよくなったのか。目を輝かせて、先を読み進める慧の姿があった。
■渡辺慧 > ページをめくる音だけが響く。
――ただし、結構なスピードではあるが。
■渡辺慧 > ――――――パタン。
と。静かに、本が閉じる音がした。
ふ、ぅ……と静かに息を吐く。
読み終わった感想は。
筆舌にし難いものだが……。
だが、これだけは言える。
つかつかと、その手に寺Tを持ち。お勧めしてくれた、あの図書委員の少女がいるカウンターへ向かい。
参りました、おもしろかったです、と。
■谷蜂 檻葉 > 「シリーズ、さっきの棚の所にあるので」
先程よりも深い笑みで
「またご利用ください。 まぁ、今日はもう貸し出し時間過ぎちゃったんですけどね。」
そういって受け取った。
■谷蜂 檻葉 > 言葉の通り、もうすぐ正規の営業時間は過ぎる。
檻葉はいそいそと帰り支度を始めた……。
■渡辺慧 > 何故か悔しい。
が…………。
やっぱり。ひどく楽しそうな顔をしながら。
「うん。そうするよ。………えっと……また、オススメ、よろしくおねがいします。図書委員さん」
■渡辺慧 > 帰り支度、をしているのを眺めながら。
俺も帰らなきゃ、と呟き。
「じゃ、また」
と、ひらひらと手を振り、去り際に。
「渡辺慧、どうぞ覚えといてねー」
いい残し、そのまま去って行った。
ご案内:「図書館」から渡辺慧さんが去りました。
■谷蜂 檻葉 > 「檻葉です。」
「谷蜂檻葉。 ……また来てくださいね!」
去り際の渡辺にそう声をかけて、彼女もまた図書館を出る。
ご案内:「図書館」から谷蜂 檻葉さんが去りました。