2015/06/04 のログ
ご案内:「大時計塔」にパミョンさんが現れました。
パミョン > 【ぱち、ぴち、と独特の足音をはじめとするたてながら、階段を登る】
ぱみょ……、ぱみー……。
【普段浮いているからか、かなり疲れているらしい。ぜいぜいと荒い息を吐いて、階段の途中で座り込んだ】

ご案内:「大時計塔」にルナさんが現れました。
パミョン > 【しばらく休み、また階段を登り、休み、登り、それを繰り返す】
【長い時間をかけて、時計塔の頂上にたどり着いた】

ルナ > 【後ろのほうから階段を上ってくる音が聞こえてくる】
パミョン > 【頂上についた時には、疲れ果ててしまっていた】
【壁にもたれかかり、ぐったりと座り込む】
【足音を聞いて、階段のほうへ振り返った】

ルナ > 【ゆっくりゆっくりと少年が歩いてくる。そのペースは、もしかしたらくらげの子よりも遅いかもしれない】
パミョン > 【深呼吸して、息を整える。少年を視界に入れると、】
ぱみー、こんばんわ、この前の幽霊さん……あれ?男の子だったっけ?
【首を傾げている】
ぱみょ、もう一人の幽霊さんは?今日は一緒じゃないの?
【またまた首を傾げた】

ルナ > ……もうひとりは、今探してる。【ぽつりと呟く】
パミョン > ぱみょ、迷子なの?
【ぱたぱたと立ち上がり、少年に駆け寄った】
はぐれちゃったの?大丈夫?
【心配そうに、少年の顔を覗き込む】

ルナ > ……はぐれた。だいじょうぶ……じゃない、かも。【ため息をついて時計塔の上に座る】
パミョン > ぱみょ、ぱみょぉぉ……どうしよう……。
【自分がはぐれたわけでもないのに、オロオロと触手をぱたぱたさせた】
【少年の隣に座り、】
んと、んとね、ここでは見てないよ。どこではぐれちゃったか、わかる?
探すの、手伝うぱみょ!

ルナ > ……わから、ない。いつも、戻ってくる時間に、こなかったから……
ルナ > ……ここなら、お気に入りだから。……きてるかも、って。
パミョン > ぱみょ、そっか……。うー、うー、どうしよう。もうひとりの、こことは別のお気に入りの場所とか、知ってるぱみょ?
【どうしよう、と考えつつ、問い掛ける】

ルナ > ……商店街、学生通り、常世神社……それと、スラム。……あとは、時計塔、青垣山、遺跡は、よくふたりで来てる。
パミョン > ぱみょ、じゃあ今度から、そこら辺を探してみる!ぱみょ!
【勢いよく立ち上がる】
そだ、名前聞いてなかったの。君と、もうひとりはなんて名前ぱみょ?

ルナ > ぼくは、ルナ。もうひとりは、ソラ。
ルナ > ……もうすこし、探してくる。【ふわりと宙に浮かび、姿を消した。辺りにはわずかな光の粒子が残っている】
パミョン > ルナと、ソラ、覚えたぱみょ。
【こくこくと頷く】
ぱみょー、パミョンも探す!
【こちらもふわりと浮き上がり、夜の空へ飛んでいった。】

ご案内:「大時計塔」からルナさんが去りました。
ご案内:「大時計塔」からパミョンさんが去りました。
ご案内:「大時計塔」に狼谷 涼介さんが現れました。
狼谷 涼介 > カツ、コツと一段一段を踏みしめ、その長い階段を登っていく
先日のような無意識の行動ではなく、しっかりとした意志を持って、ゆっくり、ゆっくりと

階段を登り切った先、そこには誰も居ない、とても静かでだだっ広い屋上が広がっていた

「今日は、誰も居ないか。まあ、こんな時間だしね」

周囲を見渡し、ひとつため息をつく
夜明け前の爽やかな空気が広がる屋上の半ば、青年は腰を降ろしてその手に持っていた二本の缶の内、片方のプルタブを引き開け、その中身を一口呷る

「やっぱり甘いものはいいなぁ」

狼谷 涼介 > そうやって屋上から広がる景色をぼんやりと眺めながら、ふと一言

「そういえば、あの時階段から転がり落ちていったあの人、田中……いや、渡辺だっけ。
結局、大丈夫だったのかな?」

青年の隣には、その誰かに渡すつもりだった、よく冷えたスチール缶が一つ

──また会えると決まっていたわけではないのに、それでも何故だろう、買わなくちゃいけない気がしていたから

狼谷 涼介 > ──あの時、屋上でのびのびとしていた彼の時間を邪魔してしまった事に対する迷惑代?
あの時、彼にだけ、あの場にいた全員へ伝えると言った約束……別に、約束なんてしていたわけではないけれど、それを守れなかったから?

理由なんて知らない、わからない。僕がそうしたかったからそうした。ただ、それだけ

「……うーん、よくわかんないや。でも……」

──突拍子もない、巫山戯たような言動。型に嵌まらず、自由気ままで、それは、そう……誰かが言っていた、猫のような

彼は、自分にはないモノを持っていた。少し言葉を交わしただけだったけれど、すぐにわかった

型に嵌った事しかできない僕と、まるで常識に囚われない、型破りな彼

僕はきっと、憧れに似た感情を抱いたんだろう

長い長い間、自分だけの時間を手に入れる事のできなかった僕にとって、そんな彼は、眩しすぎたから

狼谷 涼介 > 「よくわからないけれど、なんだか面白い人だったなぁ……。また、会えるかな?」

ふふ、と笑顔を零し、立ち上がる

「ま、ぶらぶらしていたら、その内はまた会えるかな? 同じ学園内にいるんだしね。
あ、そうだ。今度あった時は携帯のアドレスでも聞いてみようかな」

狼谷 涼介 > そんな言葉を残し、隣に置いていたスチール缶の事は忘れたまま

青年は、屋上を後にした

ご案内:「大時計塔」から狼谷 涼介さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」に空閑 栞さんが現れました。
ご案内:「大時計塔」にサイエルさんが現れました。
空閑 栞 > 時計塔にこそこそと忍び込む影が1つ。
その影は、周囲に注意を払いつつゆっくりと歩いている。
恐らくここが立ち入り禁止なのをわかりつつも入ったのだろう。

「たまにはここでゆっくりするのもいいよね。景色がいいらしいし……。誰も居ないしバレないよ、うん。」

その人影の正体である少女は、誰に言うでもなくそう呟き、見晴らしのいい場所まで歩いていった。

サイエル > 「……ん、誰もいないというのは素晴らしい。実にサボリに最適だ」

畳を一畳、背中に担いだ男がいた。
ばったり出くわした。

「……あ……おっと、先客一名様だったかな……」

しまったという顔。
白衣を着た、お世辞にも青年とは言えないくたびれたおっさん。
たははと、いう顔をしつつ、そっと視界に入った影に声をかける。

「……えー、ご相伴に預かってもいいかい? 景色がいい場所でゆったりしたい気分でね」

空閑 栞 > 「ひゃいっ!? ご、ごめんなさい! えと、す、すぐ出ていくので許してくださいっ!」

突然声をかけられたことに驚きそちらを振り向く。
その見た目が教師であることを確認すると、あたふたと手を振りながらそう言った。

まさか誰も来ないと思っていた場所で声をかけられたことに混乱し、何と言ったかは聞こえていなかったようだ。

サイエル > 「あっはっは、悪いことしてる自覚はあるのか。いいさいいさ、その自覚が有るなら、気にするない。ここはいい場所だからねぇ」

じょりじょりと、顎から聞こえる音。
わずかに残った髭が小さな音を立てつつ、ゆっくりととなりにやってきて

「よっこらせ……」

畳を床に置いて、そっと腰掛ける。
電子ポットに、湯呑に煎餅。ショルダーバックから取り出しながら、そっと少女の方を向き。

「先に使っていたのは君だ。もう一度聞いても? ご相伴、預かっていいかい?」

柔らかい雰囲気。咎める様子はない。
ゆっくりと蒼い瞳が細められて

空閑 栞 > 咎められる様子はないことに気付き、小さく安堵の息を吐く。
それと同時に何故職員らしき人がここに?という疑問も浮かんだ。

「私はもちろん大丈夫ですけど……先生、ですよね? 見たことないですけど」

時計塔に畳などを持ってきたおかしな男を見て困惑している。
普通の先生じゃないのかな? いや、油断させて停学にされるのかも……などと思いつつ一歩距離を取った。

サイエル > 下がられた……まぁ、当然といえば当然か。
初対面の相手。それに立ち入り禁止の場所。
居合わせただけで心地は悪いし、そうした出来事でできた印象は
拭うものは難しいものだ。

「そう、先生。保健医。ここにはいっぱい優秀な保険の先生がいらっしゃるから中々会う機会はないかもねぇ」

まぁおもにサボっているからが原因だが

「そう警戒しなくて大丈夫だよ。あぁ、そうだな。じゃあこうしよう。私がここでサボっていることを秘密にしてくれるかい? その代わり、私もそうしよう」

空閑 栞 > 保険医と聞き、滅多に行かないから知らないのも当然かな……と1人で納得する。
サボっていると聞くと、安心したように

「保険医がサボってていいんですか? 最近は物騒ですから怪我人が運ばれてるかもしれませんよ?」

と、少し作った笑顔で返す。

「生憎サボりくらいで誰かに言うほど真面目になったつもりもないので、それくらいならお安い御用ですよ」

いざとなれば能力を使えば逃げきれるだろう、と安易な考えもあるのだろう。
ゆっくりとその場に腰を下ろした。

サイエル > 「いいんだよ。そうゆう状況だからこそサボるのがいいんじゃないか。幸い、さっきも言ったけれど、ここはそっち向きの異能、能力に長けた保健医はたくさんいる。生憎重傷を治すほどのそれは持ち合わせてないからねぇ」

いや、よかったよかったとつぶやいて。
秘密の共有ができたことに安堵する。
こういう時は一方的に握られているよりも
お互いに持っているいわば”均衡”させておいたほうが何かと
心持ちが楽になるものなのだ。

「……お茶、飲む? 日本茶だけどね。煎餅もよければどうぞ? 景色を見ながら食べると良い気分になる」

空閑 栞 > 「ああ、普通の保険医さんでしたか。ここは能力で大怪我を治すようなすごい先生も居るらしいですしお仕事もないんですね、可哀想に」

少し楽しげにそんなことを言う。
ここの空気は優しく気持ちいいからか、本音を話してしまった。少し後悔しつつも言葉を続けた。

「毒味を目の前でしていただけるのならありがたくいただきますね」

先ほどの慌てふためいていた様子はどこにいったのか、微笑みながら当たり前のようにそう返す。

サイエル > 「あっはっは、実にそのとおり。保険医なんて飾りのただのおっさんだよ。見ての通りね。言葉もないさ」

その様子に楽しそうに笑う。
本音を話してくれたのが嬉しいのか、妥当な評価が耳に良かったのか
それは定かではないが

「随分と信用がないぞ? やれやれ、警戒心が強いのは良いことだけどね。ほいほい変な男とかに引っかからないだろうし」

ぱきぃっと、小気味のいい音。
一口サイズに割れた煎餅を口に運び、バリボリと音を鳴らして咀嚼。
日本茶を飲んだあと、はぁー……っと深い溜息をこぼして。
その様子はどうしようもなくにあっていた。

「……ん、おいしい。実にいい……」

空閑 栞 > 「人を簡単に信用してはいけないと聞いているので。特に白髪で無精髭の人は絶対に信用ならない、ともね」

冗談ですけど、と付け加えてくすくすと笑う。
一連のやりとりで安心したのか、座っている姿から警戒心はほとんど感じ取れない。

「なんか似合ってますね、その行動。昔からずっとそうしてきた……みたいに」

そう言ってポケットから棒のついた小さなキャンディーを取り出す。
包装を剥きながら、この先生なら本当にここに居たことを言わないだろう。と考え安堵する。そのままキャンディーを口に含んだ。

サイエル > 「不審者じゃないよー。ただのサボリが大好きな保健医だ。……でも白衣はなんだかそういう香りをさせるね? つまり白衣が悪い」

微笑みを見れば同じように笑みを浮かべつつ
ほっと、胸をなで下ろす。
無用な警戒は心が疲れてしまう。サボリに来たのに安らげないのはよくないことだ。
自分にも、相手にも、だ。

「これでサボってうん十年だからね……お、おしゃれなものを持ってるねぇ。何味だい?」

そっと煎餅と、お茶の入った湯呑を差し出しつつ
畳の上でくつろぎならが

空閑 栞 > 「マッドサイエンティスト……とかのイメージがありますからね。仕方ないでしょう」

雰囲気もマッドサイエンティストっぽいですし、とからかうように言う。
サボってうん十年と聞くと、やや呆れたように笑い

「よく今までクビを切られずに済みましたね……私が雇う側なら間違いなく切ってますよ? それとキャンディーはコーラ味です」

キャンディーをくわえつつ、茶化すようにそう応える。
差し出された湯呑を見て笑顔を返すが、手はつけない。
まあ、キャンディーをくわえながら緑茶を飲みたいと思わなかっただけなのだが。

サイエル > 「……それなぁ。困っちゃうよねぇ。ホント。ここにもそういうのはいそうだし、もうちょっとおじさんに優しい感じになってくれないかなぁ」

とほほっとかっくり肩を落とし

「いやなに、バレないようにやっているからねっ。サボり方はしっかりと学生時代に学んださ」

――コーラか、それはお茶に合わないし、煎餅にもあれだな……

とか付け足して、冷めちゃうともったいないので自分で飲み始めた

空閑 栞 > 「ま、先生に優しくする人くらい居るんじゃないですか? ほら、真面目な人とか」

少なくともこんなところには来ないでしょうけど、と楽しげに付け足す。

「なるほど、熟練のサボり魔……と言ったところですか。まあここではバレても能力とか魔法とか使って逃げる人が多そうですけどね」

先ほどの自分も、いざとなったらそうしようとしていたことを思い出し、くすくす笑う。

サイエル > 「サボリ魔に優しくする真面目って……そんなんあるのかい? ……いや、優しいのは嬉しいけれど。だとしたら美人さんがいいなぁ。お酒とかに付き合ってくれて、気だるげにだるーんってしてくれる感じ」

ずずずっとお茶を啜り、畳に和む。
見える景色は最高。それに話し相手もいる。
静かなサボりも良いものだが、こういうサボりも中々。
最近多いけれど。

「便利な能力は羨ましいね。全く。ちゃんと抑制できていればそう頻繁に使っても大丈夫だとは思うが、最近の荒れ具合を見ていると少し心配になるよ」

……おもに私のサボリがなくなってしまわないかが。いやなくなろうとしても無理してでもサボるけれど

などと、つぶやき。笑っている姿に目を細める

空閑 栞 > 「サボっていても教師は教師……って理由で優しくしてくれる人くらい居るかもしれませんよ? そんな知り合いは1人も居ませんけど」

そう言って景色を眺める。
これだけいい景色の中を歩いたらどれだけ気持ちいいのだろう、という考えが浮かんだ。

「どんな能力も使い方次第ですからね。人を助けるのも人を殺すのも使い方次第……ですし」

ふと昔のことを思い出し、笑顔が崩れるが、すぐに元の笑顔を作り直す。
人に能力を使って殺してしまうだなんてとんでもない、もうあんなことにはならないようにすると決めたんだ。と心の中で呟いた。

サイエル > 「……保健医に媚を売ったっていいことないぞー。なにせ、おっさんだからなおっさん。夢見た男たちの願望を打ち砕き、憧れ抱くイケメン像を抱く女子を幾度となく溜息を吐かせたそんなおっさんだぞー」

ふわりと笑みを浮かべながら顎の無精ひげを撫でる。
その表情を一瞬見れば、ほんの少し瞑目して

「そうだなぁ。とはいえ人はいつでも正しくはいられない。特に間違い、道を踏み外す。その間違いを受け止めて省みるのが人間であり、理性だ。しかし――気にしすぎると、それまた、苦しいのも事実。難しい話だねぇ」

空閑 栞 > 「保険医にそんな夢を抱く生徒がまだ居るんですか? あんなのは二次元の特権でしょうに」

本当にそんな人が居たら確かに幻滅するだろう、と失礼なことを考えつつも言葉を繋ぐ。

「でも、その罪を忘れるのはいけないことでしょう? その罪を背負って生きていくのが罪人としての運命なんですよ、きっと」

どこか諦めたような笑みを浮かべ、立ち上がる。

「楽しい時間でしたよ、センセ。私は少し散歩でもしてくるので、それでは」

そう言って空に向かって歩を進める。まるでそこに階段があるかのように。

サイエル > 「……いたりするんだなぁ。これが。小説よりも奇なりってやつだよ」

あぁ、あれはなんていうかこう、くるものがあった。
もうなれたけれどと、内心でその時のシーンを思い返し……

「あっはっは、確かに。だから、引きずっていくといいさ。そしたら、引きずりすぎて軽くなるよ。そういうものは」

お粗末さまでしたと告げたあと。その様子をジッと見つめて

「――空の散歩、スカイウォークってところかな?」

気をつけていってらっしゃい――

手を振りながら

ご案内:「大時計塔」に空閑 栞さんが現れました。
空閑 栞 > 「またサボりましょう、不審者のセンセ」

そう言ってゆっくりと歩を進め、時計塔から離れた。

ご案内:「大時計塔」から空閑 栞さんが去りました。
サイエル > 「……不審者じゃないぞーってもう聞こえてないか……」

ぼりばりと煎餅を食べきってポットを鞄に詰め畳を担ぎ

「……さて、一旦置いてサボりなおすとするか……」

ゆっくりとその場を後にした

ご案内:「大時計塔」からサイエルさんが去りました。
ご案内:「大時計塔」に立花 響さんが現れました。
立花 響 > 大時計塔に忍び込む、というより堂々と入っていく少女が一人……

「ここって入って大丈夫なのかしら…人気が無さそうってだけで入っちゃったけども」
そんな独り言を呟きながら時計塔から見える景色をボーっと眺めている

立花 響 > 常世島の景色が一望出来てしまうのでついつい見とれてしまったが、本当の目的。歌の練習をする為の場所を探しに来た事を思い出す

「……誰もいない、よね?」
きょろきょろと周囲の状況を伺う…人気は無さそうだ

立花 響 > 誰もいなさそう、ではある。ただ誰もいないならそれで都合が良い。
響が指揮者のように指を振り始める。すると指先が光り始め、その指先の起動に光が残る。
「音量調整……2本、ぐらいでいいかな」

響が強く指を1回、2回と振るうと緑色の光る棒状のものが響の身体から現れる

立花 響 > 「あー…うん…これくらいなら外に漏れないよね…?」
自分の音量を自分の耳で確認する。
緑色の光る棒状のものは地面に落ちるのを確認すると分かりやすいように隅っこに2本固めていく

こっちに来てから初めての練習。不安しかないけど、地道にこういうことをしていくしかない。
少しは良くなってるといいのだけど、と思いつつ何を歌うか…とりあえず、自分が作った歌を歌おう…

立花 響 > 大きく息を吸って、2回吐いて、1回吸って、2回吐いて。
別に誰も観客はいないのに何を緊張してるんだろ、と自分で自分を笑って緊張を誤魔化し、歌おうという意志を持った口は開く
「あナタにー出和えー♪……」

響はあまりの自分の酷い歌声が自分の耳に入ってくるとその場で座り込み、涙目になっている

「どうしよ…これ…」
本日一回目のため息をつく。
こんな辛い事があるなら楽器として生きていくのもありかな、と考えてしまうがその考えは首を振って掻き消す

立花 響 > 「……うぅぅぅー」
どうにか解決策を、と考えるがこんなところで思いつくなら本土にいた頃にとっくに思いついているだろう
自分の思い通りにはいかない。イライラする。誰かに聞かせる物にしたい。そんな事を考えると自分で自分を追い詰められてくる。
こういう時にすることはただ1つ。あまりやりたくはないが、このままモヤモヤを継続するのも嫌だから

思い立つと再び指を振る。再び指先が光る。
先程隅っこに置いた緑色の光る棒状のものに触れるとそれは消え去る。

「叫ぶ訳じゃないし…楽器を演奏するだけだから、別にいいよね。迷惑じゃないよね」
響は島を一望出来る場所に移動して2,3回咳払いをした後に大きく深呼吸をする

立花 響 > 「~♪、~♪♪」
楽器を持っている訳でもなく、喉に何か機械を仕込んでいるのでもなく、時計塔からフルートの音が響き渡る。
特に何も考えていない、一音だけを鳴らした後、音階を上げたり、下げたりとそれを繰り返していく。
響の顔も上手く行っているからか、先程の思いつめている様子から悩みが解決したかのようなすっきりした顔をしている

立花 響 > 「…ふぅ」
本日二回目のため息…だが、悪いため息ではなく良いため息

「何も解決してないけど…まだ来たばっかりだし、ゆっくり解決しよ…何か、見つかるよね。多分」
ぶつぶつ、と独り言を呟いた後、自分が持ってきた物で何か忘れ物が無いかを確認する為に周囲を見渡す

ご案内:「大時計塔」に烏丸 九郎さんが現れました。
烏丸 九郎 > (カツンカツンと階下から、階段を登る音と、鼻歌が聞こえる
よく聴けば、立花響の歌であることはわかるだろうか。)

今日も先客でもいんのか?まぁ、どっちでもいいけどよ。

(最上階に至れば大きく伸びをして、息を吐く。
やっと頂上についたーという感じで。その動作が終わるとすぐに響へと視線が行く。)

あ。

(マヌケな声が出た。)

立花 響 > 「忘れ物無し…解散!……?」
階段を降りようとすると階段から誰かが登ってくる音と自分の歌の鼻歌が混じって聞こえてくる。

「…あ」
そしてその正体と視線が合うと同じく間抜けな声を出してしまう。
どこかで見た事ある、というより昨日カフェテラスで急にいなくなったあの少年だ

烏丸 九郎 > 立花…響…。

(少し呆然として、眼前にいる相手の名前をポツリと口に出す。
だが、それもつかの間、すぐに姿勢を正し、頭を垂れる)

き、昨日はすみませんでした!ごめん!

(なんか謝りだした。心なしか声の調子が少し上ずっている)

立花 響 > 「え、あ、えっと。その…」
突然謝られるとは思っておらず、あたふたしている。
そんな謝らせるような事したのか…?とカフェテラスであった事を思い出している、が特に思い当たらず口を開く

「そんな謝られる事というか、なんというか…その何か誤解してるような、そんな気がしますごめんなさい!」
響自身心当たりもなく、恐らくファンである人物に謝らせるのは心が痛いらしく、烏丸と同じ様に頭を下げる

烏丸 九郎 > いや、あの時変な邪魔しちまったみたいだし…それにその、なんちゅうか…
あのまま逃げちまったのもなんか申し訳なくて…。
だから、すまねぇ。

(しばらく頭を下げていたが、それも20秒ほどだったろうか。
様子をうかがうようにちょっとずつ頭を上げる。)

あの態度はその…ファンとしてもよくなかったよな。だから、謝らせてくれよ。
その、これでも一応あんたのファンだからさ…嫌われたくないっていうか…なんていうか…。

(気恥ずかしいのか、緊張からか、最後の方は言葉を濁しつつ、視線を逸らして。)

立花 響 > 顔を上げて烏丸の言動と様子を見て何か考えた後、口を開く
「…えー、と。一個ずつゆっくり話しましょうか。リラックスしないと本当の自分を演奏するのは難しいですからね。」
くすり、と笑みを浮かべた後ゆっくりとその場で座って烏丸にも座るような仕草を取る

「まず、邪魔というと…プライベートか何かそんな感じの事を想像してたのでしょうか…?」
烏丸の顔を見つめながら、烏丸から発生している誤解を一個ずつ解こうと、質問を投げかける

烏丸 九郎 > あ、お、おう…そうだな…。失礼するぜ。

(バツが悪そうな表情から一転、少し目を丸くする。
促されればギターを壁に立てかけ、その場にあぐらをかく。)

ああ、うん。そうだな。楽しそうに話してたし、その…ああいう場所だったし…

(見つめられると、少し照れくさい。神声の歌姫から見つめられればこうもなろう。
少し視線を右下にそらしつつ、小さく頷く。)

立花 響 > 「ふふ、確かに私を知っている人ならそう考えるのも不思議ではないですね…」
ファンだからこそ、私に気遣ってくれたんだと考えると自然な笑みを浮かべて言葉を続ける

「なんて言えばいいでしょうね…簡単に言うと、歌手やめちゃいました♪
なのでプライベートではありません!」
歌手をやめたことを簡単に告白する。
変に回りくどい事を言うよりは何事もストレートの方が人間分かりやすいだろう、と思っている

烏丸 九郎 > なっ!?

(まさかの告白に言葉に詰まる。神声の歌姫が引退してたなんて思ってもいなかった。
彼女の歌声は何年たっても通用すると、そう思っていたから。)

そ、そっか…なら、その…あー、やっぱりすまねぇ。
歌手やめてたのに、こんなふうに気を使われちゃ迷惑だったよな。
あんたのこと大好きだったのに、そんなことも知らねぇで…。

(さすがにショックが大きかったのか、言葉がうまく出てこない。
自身のリスペクトする歌手だったから衝撃も大きかった。
本土の情報をもっと仕入れておくべきだった。)

立花 響 > 「もうあの時みたいな声は出なくなったから…別にそんな気を使っても使われなくても私は気にしませんよ」
本当に私の歌が好きだったんだな、と言葉を詰まらせている様子を見て罪悪感が湧いてくる。
でもあんな歌を世界に晒すぐらいならやめた方がいい、って考えたのも自分なので今は出来るだけ気にしないようにする

「あ、でも普通の人なら知らなくて普通かな?知ってるのは私のスポンサーと親と……貴方ぐらいだと思います」
指折って自分のことを知っている人を数えながら思い出し、最後の知っている人、ということで烏丸を指さす

烏丸 九郎 > そう、だったのか…。あの声が…。

(声が出せなくなったときけば、さらにショックが深まったのか、沈痛な面持ちで。)

俺が…そうか、はは…言いづらいこと、俺に話してくれてありがとよ。
でも、歌声が出せなくなっちまったのはわかったけど
なんでこんなところに響さんがいるんだ?

(立花響も異能者だったのだろうか?そういうことならばわかるが…今のこの島はかなり物騒だ。危険はないのだろうか?)

立花 響 > 「どうせ一週間もすればスポンサーが記者に情報を売る為にバラしますから、いつかは分かってしまう事実ですよ」
烏丸の落ち込んでいる顔を見て励まそうと精一杯の笑顔を烏丸に向ける

「こんなところ、と言っても将来を期待されてーって感じじゃないですか?私は歌えなくなっても…楽器を奏でる事は出来ますから」
響自身何故この学園を選ばれたのかピンと来てないらしい。
楽器の話になると、実は私楽器吹けるんですよ、と言わんばかりに自慢気にフルートを吹くポーズを取っている

烏丸 九郎 > そっか、でも、響さんが歌手やめても、あんたの歌声は俺のハートに刻まれてんだ。
だからくよくよはしてらんねぇか。
なんせ、俺は音界の覇者になる男…だからな。

(彼女の気遣いが伝わったのか、顔をあげ、笑顔を見せる。)

楽器か。それでさっきフルートの音が聞こえたんだな…。
俺はまだ、響さんのファンだから…どんな道に行こうと、応援するぜ。
俺も一応、楽器やってるしな。

(立てかけてあるギターをコツンと叩いて、微笑を浮かべる。
音楽をやる以上、同じ道をいく者同士。親近感がわいた。)

立花 響 > 「音界の覇者になる男…ですか。ふふ…ほんとここにいる人は面白い人ばかりですね」
音楽界の頂点を目指す。という心意気。今の響にはそんなものはなく、烏丸が少し羨ましく思えた

「…ありがとうございます。どんな状態になってもファンと呼んで頂くっていう事はこれだけ嬉しい事なんですね」
現状を知ってもまだこんな暖かい言葉を投げかけて貰えるとは思っておらず
不意に目に涙が浮かぶが、感付かれない為にすぐに顔をそらし、手でそれを隠そうとする

烏丸 九郎 > そうだぜ。いずれ俺の音楽で、世界を震撼させるんだ。
響さんみたいによ。神声とまではいかねぇけど…歌にも結構自身あるんだぜ?
『こんな真似もできるしな。』

(少し熱っぽく語る彼は、本気なのだろう。本気で頂上へと登るつもりの…夢見る少年の瞳だ。
そして、その次に彼が発した言葉は響のそれとまったく同じ声で。)

へへへ、ファンっていうのはよ…一度好きになったからには
その人がどういう道へ進もうと、暖かく見守り、支えるもんだろ?
俺の中で、響さんは光みてーなもんだからな。
俺の道を照らしてくれた光ってやつさ。

(少し照れくさそうにそう語る。ファンとして、人として
憧れた相手に対しては敬意を表する、彼なりの励ましでもあった。)

立花 響 > 「…!?なるほど、それが貴方の異能か魔術と言ったところでしょうか?」
涙を拭い、顔を上げると、自分にそっくりの声を聞くと一瞬驚くが
そういえばここはそういう人がいてもおかしくないと気付き冷静に分析する

「貴方という人が私のファンであることにとても光栄に思います…ほんとにありがとう…えーと、そういえばお名前聞いてませんでしたね」
照れ臭さを隠す為にゆっくり立ち上がり、軽く肩を回した後に思い出したかのように質問を投げかけて首を傾げる

烏丸 九郎 > っと、びっくりさせちまったな。
ああ、ちょっと地味な異能だけどよ。
俺はこの能力をANGELVOICEって呼んでる。

(また元の声に戻すと、得意気に笑って見せて。)

ははは、俺も、響さんのファンでよかったよ。こんなところであえて、話せるとは思わなかったしよ。
んしょっと…
ああ、俺か。俺は、烏丸九郎。異能者だ。んで持って、軽音部をやってる。
興味がわいたらいつでも寄ってくれよな。

(響にならうように立ち上がり、ギターを抱える。
首を傾げる響に名前を告げると、右手を差し出した。)

立花 響 > 「地味、でしょうか私の異能と比べるととても素敵な異能だと思いますけども…」
つられるように、くすりと笑う

「烏丸九郎さん…ですね。私も烏丸さんがファンで良かったです。異能の他に簡単な魔法が使える程度です。よろしくお願いしますね」
何か楽器があれば丁度良いが、自分の異能のことを考えると仕方ないのでそのまま笑顔で自分も右手を差し出し、烏丸と握手をする

烏丸 九郎 > 響さんの異能は知らねぇけど、そう言ってもらえると嬉しいぜ。

(つないでいた手を解くと、左手で照れくさそうに頭を掻いて。)

へへへ、響さんと握手ができるなんて光栄だぜ。
っと、のんびりし過ぎちまったか。
というか、今日も邪魔して悪かったな。ここはお気に入りの場所でさ、よくくるんだ。

(そういえば響がここで何をしていたのかは聞いてなかった。
聞く必要もないし、聞かれてはまずいことかもしれないから、それは黙っておくが)

立花 響 > 「自分に自信を持ってください。なんたって烏丸さんは音界の覇者になる男、なのでしょう?」
からかう意味ではなく、純粋に烏丸に自信をつけさせようとする一言

「あぁ、いえ、こちらこそ…私もやりたいことはやりましたので、私がお邪魔でしたね。
確かに良い場所ですねここ…とても高くて、人気もなくて、景色も綺麗で…烏丸さんのお気に入りになるのも頷けます」
同じ音楽を志す身としてどこか同じ感性なんだな、と思い頷いている。

烏丸 九郎 > ああ、そうだな。俺は音界の覇者になる。約束するぜ。
この声で、ミュージックシーンを塗り替えてやるさ。

(そう返す声は自信に満ちていて、本当にそうなるのではと錯覚させる程度には、覇気があった。)

邪魔なんてとんでもないぜ。俺はここでよく演奏してるんだけどよ
聴いてくれる人がいるほうが嬉しいからな。
今日は演奏はできなかったけど…また、ここで会えたら聴いてくれよな。

(元プロの彼女に歌を聴かせるのは少し緊張するが、それでも、素直に『聴いてほしい』と思った。
抱えていたギターをポンッとたたくと、そのまま背を向けて。)

じゃ、俺はいくぜ。響さん。
ここは俺のベストプレイスなんだ。また会えるといいな。

(ひらひらと手を振り、階段を降りていく。
くる時と同じく、響の曲を鼻歌で歌いながら。)

立花 響 > 「…えぇ、今度音界の覇者になる烏丸さんのギター、機会があれば聞かせて貰います」
自信に満ちた声を聞いてあぁ、こういう人は絶対何かをやって結果を残す人だ間違い無い。と心の中で呟く

「それでは烏丸さんのギターがここから聞こえた時、また会いましょう」
見送るように階段を降りていく烏丸に手を振る。
その自信に満ちた後ろ姿と鼻歌は少し前、必死に練習した頃の自分を思い出し、懐かしい気分と虚しい気分がごちゃ混ぜになる

ご案内:「大時計塔」から烏丸 九郎さんが去りました。
立花 響 > 烏丸が去った後長いようで短い時間が経つ。

「烏丸九郎…ギター、で軽音部…機会があったら覗いて見ようかな?
とりあえず今日はもうここから出よっと…夜遅いし、警備員さんに見つかったら怖いし」
烏丸が出た時より少し時間差を空けて、時計塔から少女が出て行く

ご案内:「大時計塔」から立花 響さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」にフウコさんが現れました。
フウコ > 「ホホホ…」
「ホッホッホ…」
「ホーホッホッホォ!」
【光がまばらな風景を見下し、腕を組んで笑う―】

フウコ > 「………」
「…なぜ高い所から見下すと、意味もなく笑いたくなるんじゃろうな。」
「……人体の不思議かのう?」
【ひとしきりやったあと、何事もなかったようにその場に腰掛け、取り出した液晶画面の光と、眼下の光へ視線を交互に向ける】

フウコ > 【しばらく経って、満足したのかふわりと飛び立ち、去って行った】
ご案内:「大時計塔」からフウコさんが去りました。
ご案内:「大時計塔」に舎川巡さんが現れました。
舎川巡 > (今まさにひたすら長い階段を登っているところだった。空を飛ぶとか脚力を強化するとか、そんな移動に便利な能力は特にない。暫く登っては少し休み、呼吸を整えてはまた登る。)
舎川巡 > 「……無理、いやほんと無理だから……。」
(次第に上がらなくなる足。段差につま先を引っ掛けてつんのめると少々の弱音を吐いた。息も絶え絶えに。)

舎川巡 > 「……あだだだ! わかりましたやりますすんません!! でもちょっと休ませて下さい!!」
(突然に頭を押さえて蹲ると、誰にともなく謝罪を叫ぶ。辺りに人の気配はない)
(壁に縋って体制を立て直すと、段差に座って背負っていた荷物を降ろした。)

舎川巡 > 「…ったく俺を何だと、ただの善良ないち生徒じゃないっすか………」
(安物のバックパックに手を突っ込む。こまごました工具やガムテープの中に埋もれたスポーツドリンクのペットボトルを取り出すと、一気に飲み干した。)

「だからか! 立場の弱い学生をこき使うのが世界の節理か!!」

ご案内:「大時計塔」に万車堂さささんが現れました。
万車堂ささ > 『うるさい』
(出し抜けに、巡の頭にそんな声が響く)

舎川巡 > 「学生さんを便利に使いたいならさあ! もっとこう効率的に便利な異能的な何かを… ……ってうわなに!?」
(独り言がでかいのも、誰もいないと思っているからこそ。唐突に頭に響く声に不意を突かれて、つい首をブンブン左右に振って声の主を探す)

万車堂ささ > (巡が周囲を振り返っても、辺りには誰の姿もなく)
『こっちまで聞こえるんだけど、一人で何騒いでるの?』
(声の届く距離にあるらしい何処かから、誰かの声、年若い少女のような声が響く)

舎川巡 > (周囲を見回しても人の姿はない。独り言を聞かれてしまった動揺で、その場で挙動不審気味にぐるぐるうろうろしている)

「え、ええ……いやな、こんな高いところまで徒歩移動って、無理にも程があんだろ? ここまで登っただけでも大したもんだと思うんだけどさ…誰かさんは許してくれないわけよ……」
(恥ずかしさからか、若干言い訳じみた言葉。後になるにつれやや弱々しく。)

「…って言うかそっちこそ『こっち』って何処にいるんだよ。この辺に隠し通路でもあるのか?」
(適当に近場の壁を叩き。近道ならば願ったりなのだが)