2015/08/23 のログ
四十万 静歌 > 「ふふ、奇遇ですね。私もですよ。」

なんて微笑んで、

「“私を見て”“私がここにいると分かって”――
 そんな私を好きになってくれる人。
 それに勝るものなんてありませんよね。
 陽子さんの愛はきっと、凄く一途なんでしょうね。」

と、上目遣いにじっと目を見るだろう。

嶋野陽子 > 四十万先輩に、
『陽子さんの愛はきっと、凄く一途なんでしょうね』
と言われて、正にその通りと頷く陽子。
「一途過ぎて、自分がこんな身体になるまで鍛えまし
たし、恋人を難病から救うために異能を受け入れま
した。でもその恋人とは、2年間お別れです」と説明
する陽子。

四十万 静歌 > 「そうでしたか、それはとっても寂しいでしょうけど――
 そこまで想ってくれる人を、
 きっと待っていてくださるのでしょうね。
 ――ちゃんと、会いに行く時は、
 お土産を忘れたらいけませんよ?」

ね?と人さし指をたててにっこり笑う。

「――そして、だからこそ――
 陽子さんも陽子さんの異能も、
 きっと、とても優しいのでしょうね。」

なんて呟くだろう。

嶋野陽子 > 「私が本土での生活が困難になるほど
大きくなり過ぎたのが原因ですので、早くここを卒業
して、この島に根を下ろして、彼をここに迎えられる
ように頑張ります」と先輩に答える陽子。

話しているうちにすっかり日が傾いてしまった。
「素晴らしい気分転換を、ありがとうございます。
そろそろ食材を買って、寮に戻らないといけません。
私は大体寮で自炊してますので、お腹が空いたら19
号室の私の部屋には何かしら食べ物があります」
と、暇乞いをする陽子。

四十万 静歌 > 「ふふ、きっと、立派に卒業できて迎えれますよ。」

と優しく笑って――

「それなら、もし食事が欲しくなったら、
 遊びがてらご馳走になりますね。
 今日はありがとうございます。

 私は――少し夜景をみてから帰る事にしますよ。」

と静かに目を閉じ、微笑みを浮かべたまま首を傾ける。

嶋野陽子 > 「それでは、またお会いしましょう」
と言うと、来たときと同じく静かに扉を開閉して
塔を降りていく陽子。

ご案内:「大時計塔」から嶋野陽子さんが去りました。
四十万 静歌 > 手を振って見送り――

「――♪」

立ち上がって風景をみながら、
両手を広げる。

一身に風をその身に受けるように

ご案内:「大時計塔」にリビドーさんが現れました。
リビドー >  
 開け放たれる扉。
 響く足音。
 誰かが来た事を、確かに示す音。

「掛け値なしに良い歌だ。
 ……が、教師としてはあまり此処に入って欲しくないのだけどね。建前上はな。」

 

四十万 静歌 > 「あっ。」

思わず、音と声に、声をあげる。

「ご、ごごご、ごめんなさい!」

と頭を下げて。

「うう、ここなら聞こえないし、
 誰もこないと想ったんですけど……」

なんていうだろう。
実際普通に下まで聞こえる方が珍しいだろう。

リビドー > 「……まあ、名目上は禁止されているだけだ。
 余程熱心な教師でなければ本気で注意などはあまりしないだろうな。
 ある意味、落第街と似たようなものかもしれないよ」

 目を細めて笑ってみせつつ、静歌へ近付いた。

「まあ、ちょっとした学内の巡回業務みたいなものだよ。
 この辺も委員会の仕事といえば、仕事だかね。偶には大人だって手を入れるさ。」

 言葉の真偽は定かではない。
 何気ない調子でそう言ってみせて、静歌を確かに見る。

四十万 静歌 > 「ううー……まぁ、それはそうでしょうけど……」

むー、とちょっと膨れて。

「それで、私に何か御用でしょうか?」

と首をかしげながら目を見返すだろう。

リビドー >  
「言っただろう。巡回がてらだと。
 偶々屋上に立ち入っているキミの姿が見えただけだよ。
 だから、特に用事はない、が――」

 小首をかしげ、眼を見返す静歌の瞳を見据える。

「キミには割りと興味を持っているんだぜ。
 用がなくても話しかけるとも。それとも、邪魔だったかな?」

四十万 静歌 > 「いえ、怒られないならかまいませんよ?」

と、ふんわり笑うだろう。

「――話すのは好きですし、
 リビドー先生のことはこれでも信頼してるんですよ?」

といって、目を見る。
嘘はない。

「――ただ、どんなお話を用意してくれているのかな、
 っておもって。」

そして軽く首を傾けるのである

リビドー > 「たまに怒るよ。たまにな。
 怒った時の生き物って、怖いぜ。」

 柔らかい笑みへ、茶化すような笑いを返す。

「信頼、なぁ。生憎と、ボクのようなやつは信用はされていないと思ったんだけどな。
 ――少々お人好しすぎないかい?」

 確かに彼女の眼を見て――いや、最早言及は不要か。
 確かに、お互いの目を見て、相手を見て、言葉を交わす。

「全く。ボクが何時でも話を用意していると思うなよ――と言いたいが、
 教師である以上、あんまり言えないな。……とは言え、だ。」

 大きく息を吐き、苦笑を見せた。

「毎回キミに思考を要求し、何かしらの含意叩き付けるような会話も疲れてしまうか。
 ボクの話はそうなりがちでもあるが……悲しい話と、楽しい話。どっちがいいかい。」

四十万 静歌 > 「本当に怖いですよね。
 あまり怒らない人なら尚更です。」

と笑って、

「信頼はしていても、信用はそこまでじゃないともいいますよ?」

なんて悪戯めいた微笑みを浮かべ、

「まぁ、私のもってる話よりも、
 リビドー先生のほうが話上手なので、
 ついつい甘えてしまうんですよ。
 今日はできれば楽しい話が聞きたいですね。」

なんて、人さし指をたてて笑うだろう。

リビドー > 「あまり怒らない人ってのは何通りもあるが、キミが言うのは優しい人かな。
 ……優しい奴ってのは、優しくする"技術"を知っている。意識的にか無意識的にかは、置いておくとしてもだ。
 裏っ返せば、優しくしない方法も知っている事になる。優しくする方法を総て外せばいいんだからな
 それ以外にもまぁ、ギャップみたいなものもあるけどな。……おっと。」

 首を横に振り、言葉を区切る。
 まだまだ補足や矛盾の解説はあるが、"楽しくない話になってしまう。そう思えば言葉を区切った。

「ははっ。全く、言ってくれるぜ。
 確かにそうだとも。信頼と信用はちょっと別だな。」

 上手く言う娘だ。
 内心でそうニヤついて、言葉を続ける。

「楽しい話……ふむ、そうだな。今日はもう、くだらない話にしよう。
 知っているかい? 神様ってのは、案外ひょうきんな所とか、お茶目な所があったりするんだぜ。」

四十万 静歌 > 「優しくする技術ですか、
 いいえて妙ですね。
 ――でも、その技術はとても難しそうです。」

なんてクスっと笑って――

「リビドー先生はなんというか、
 物事を解説したりするときが一番輝いてる気がします。」

なんていうだろう。

「そして、信用できる人よりも、信頼できる人のほうがちなみに私は好きですよ」

とウィンクしたのち、くだらない話を聞いて。

「神様がひょうきんだったりお茶目だったりですか。
 そうなると、
 神様は――」

うん、と一つ頷いて。

「とっても、意地悪なんですね。」

と笑うだろう。

リビドー >  
「そりゃ、そうだ。優しくする。その技術は高い金を取れる。
 "優しくする技術"は医療から始まり旅行業、飲食業、宿泊業。色々な所に使われるとも。

 ――今度良いホテルのレストランか中華料理屋にでも連れてってやるよ。
 外資系だからマナーにはそう煩く無い筈だが、それでもあいつら、優しくする技術にゃ長けているからな。
 カウンセリングとはまた別の優しさだが、見事なものだぜ。」

 難しいぜ、そう言って、軽い調子で笑ってみせる。
 "優しくする"。その為のアプローチは多様であり、同時に難解である。

 何を以って優しくするか、何のために優しくするか。
 どの様な相手に優しくするか――"とても難しい"技術である。

 少なくとも、リビドーはそう認識している。
 とは言え、この話は――

「難しい話しだから、また今度な。……解説している時は輝いている、か。まぁ、そうかもなぁ。
 ボクは語りたがりで偏屈だろうし、学者や哲学者ってのはそんなもんだ。
 とは言え、聞いてくれる奴が居るから話せるんだぜ。」

 遠くを見て、息を吐く。
 何か、思う所があるのかもしれない。

 くだらない話を話しはじめれば、彼女から意外な感想が返ってくる。

「ははっ……ああ、意地悪かもしれないなぁ。」

 言おうとしていた事とは違う。
 とは言え、其れもそうであるに違いない。くぐもった笑い声を漏らした。

「そうだなそうかもしれない。
 神様ってのは意地悪かもな――でも、どうしてそう思ったんだい?」

四十万 静歌 > 「なるほど、いわれてみれば確かにそうですね!」

ぽんっと一つ手を叩き、
考えてみたことなかったな、
凄いななんて視線を向けるだろう、
とても、楽しんで話を聞いているようだ。

「今度は授業で聞いてみたいですね。
 私でよかったら聞きますよ。
 ただ、聞いてばかりで悪い気もしますけど。」

と笑うだろう。だからこそ授業で話してもらうのが一番なのかもしれないなんて想いつつ。

そしてくぐもった笑いを漏らしてどうしてと聞かれると、
人さし指を口元にあて、片目をつむり、

「だって、ひょうきんで、お茶目だからこそ――
 そう、簡単な状況にはしてくれないじゃないですか。」

なんて笑うだろう。

リビドー > 「ははっ、ボクの授業は捻くれているからお勧めしないよ。
 優しくすると言いながら詐欺師の技術をぶっこむ事だってあるからな。
 幸い、この学園には色々教えてくれる人がいる。そっちで学ぶのもありかもしれないぜ。」

 楽しそうな素振りを見せれば、目を細めて笑う。

「全く、嬉しい事を言ってくれるものだ。
 でも、授業はキミ以外を見なくてはいけないからな。キミに合わせた言葉にはならないかもしれないぜ。」

 冗句めかしながらも、はっきりとした物言い。
 授業で話す時はまた違う、そう言いたいのかもしれない。


「ああ、そうだなぁ。試練を与えたがる神も居るからなぁ。
 悪いね、そっちの方は大分忘れてしまっている。
 とは言え、人に何かを与える神は、大抵乗り越えない試練は与えない事が多いのは覚えている。
 ……因みにだが。怒ったり嫉妬に狂ったり、人間らしく人間を攻撃したりする神もいるんだよ。
 他にも色々な珍事をやらかしたりしている。力があるだけに、変な力技で解決したりもする。

 ……うっかり息子の頭を跳ね飛ばしてしまった神様がいてね。
 どうにか頭をくっつけようと跳ね飛ばした頭を探したか見つからない。
 仕方なく象の頭をくっつてみたら、なんか生き返ったしまあいいかとした逸話とか、そう云うのな。」

四十万 静歌 > 「そうですね。」

一つ考えて。

「確かに素敵な先生もいますし、
 そっちでも学びたいですけど、
 一度くらい授業を受けてから考えますよ。」

なんて笑うだろう。
分からない事があったら聞きますね。リビドー先生なんていいながら。

「それにしても、人間らしい神様ですか。」

んーと少し考えて。

「そういえば神話にもいましたね。
 人間くさい神様。
 でも、それなら尚更意地悪な気がしますね。」

だって――と首を傾げて。

「人の気持ちを分かった上で何かやらかしそうですし?」

なんて笑うだろう。

リビドー >  
「そうかい。それなら後期の授業で取っておいてくれ。
 色々あるが、簡単なのは露骨に簡単にしてる――つもりだ。」
 
 くくっ と、再び笑ってみせる。
 愉しげにも、見えるかもしれない。

 ボクが良いと言うだけでなく、ボクの言った事を踏まえた上で聞きたいと言ってくれている。
 それを言葉の端々から察し取る。実に良い娘だな。表面だけでなく、内心でも笑ってみせた。

「ああ、そうだなぁ。人の気持ちをわかっているからこそやらかすんだよなぁ。
 人の上に立つ、或いは立ったつもりでいる超越者としての神の側面と、
 人とそう変わらぬ感情や意識を持った神様。両方の側面を併せ持つ事はおかしくない。
 ……で、そうだよな。人間臭い神様は、人の気持ちを分かった上でと言うか、人として時にはやらかすこともあるものだ。
 神話伝承の中にはヒトの創作物としての存在や逸話もあるから、一概には言えないぜ。」

 一つ、息を吐く。
 軽い調子を見せているが、神を語るリビドーの様子には、少し、違和感を覚えたかもしれない。

「逆に語られていない、ひょうきんなエピソードもあるかもしれないって事でも、あるけどな。
 ……加えて言うならだ。この島と言うか今の世界には、自称神様、結構居るらしいから全部が嘘ではないだろう。
 空想だけの存在では、ないだろうな。」

 そう言って、遠くを見た。

四十万 静歌 > 「分かりました、
 ちゃーんと受けるように申請しますね。」

とにっこり笑う。
これで楽しみが出来たなんて、
純粋に喜んで、両手をあわせて軽くはしゃぎつつ――

神様を語る様子と、遠くを見る様子をみて――

「私も、出会ったことありますよ。
 神様に。
 優しすぎる神様でしたね。
 優しくて――凄くて――」

きっと、あの人はどちらかというと、
超越者だから、やらかすとすれば、
それは、
人の世の理から外れる意味でのやらかしなんだろうなぁと想いつつ、

「ひょっとして、リビドー先生も、神様に会ったことがあるのですか?」

なんて首をかしげてきくだろう。

リビドー >  
「へぇ、神様に会ったことがあるのかい。
 ……優しすぎる神様、か。……ふむ。」

 その言葉には、眉を顰める。
 優しすぎる事への、懸念を見せるような、渋い表情だ。

「……優しすぎる神様ってのは、少々恐ろしくもあるんだが。
 とは言え楽しい話ではないからな。今度にするとしよう。」

 一つ、息を吐く。
 楽しい話ではないし、今語るにも無粋だろう。

「しかし、"私も"と来たか。
 全く、尋ねる前から確信めいた物言いじゃないか。根拠はあるのかい?
 ボクからその推論を見出した根拠、聞いてみたいとも。」

 ひょっとしてと言いながらも、なかなか"やる"。
 意思が堅い、自身の確信を信じられる証でもあるのだろうが――

四十万 静歌 > 「――実際恐ろしいと想いますよ。
 過度の願いすらも、きっと叶えてくれるでしょうから。」

なんて、ふんわりと笑う。
だからこそ、確かに楽しい話ではないですね、
なんて笑って。

「そうですね。
 確信というほど確かな事ではないのですけど……」

うん、と一つ頷いて。

「『ああ、そうだなぁ、
  人の気持ちを分かっているからこそやらかすんだよなぁ』」

と、リビドーの口調を真似るかのようにいった後、
人さし指を口元にあてて。

「何か実感がこもってるような気がしただけですよ。」

だから、気のせいかもしれませんね。と笑うだろう。

リビドー >  
 笑みを見れば、軽い苦笑を返す。
 
 …… 四十万 静歌はおっとりとした調子ではある。
 が、飄々とした所もあれば、強かに表も裏も考え抜いていたりもする。
 内に伏せているだけであり、突けば応じることもある。

「全く。しっかりしているな。キミは。」

 故にリビドーは、 四十万静歌を結構高めに評価している。
 少なくとも、聞き上手の類ではあるだおる。


「……で。そう来たか。しかし、ふむ。
 それだけなら書物を読み解いて神話知識を叩き込んだ故の所感かもしれないぜ。
 それだけだとイエスともノーとも言い難い。ま、気が向いたらもう少し考えてみな。」

四十万 静歌 > 「本当にしっかりしてる人はですね。」

神妙な顔になって目をのぞきこむだろう。

「……忘れ物をしたり、
 声をかけられて思わず声をあげたりなんてしないと想います。」

そういって照れくさそうに頬を紅く染めて横を向く。
そして、考えてみなといわれると。

「といわれても、難しい話ですよ。
 どちらかといえば感覚的なものですし――
 しいていえば、
 たたきこんだ故なら……
 理論立てて説明する時に、改めて、そうだよな。
 なんて言わない気がするくらいでしょうか。」

と、クスリと笑う。それ以上に関しては、
流石に難しいですけどね、というかのように

リビドー >  
「しっかりしている事と抜けている事はまた別だぜ。」

 覗きこまれれば応じる。
 横を向いて頬を掻いても視線は外さない。確かに其処で恥じらっている静歌をしっかり見据え、
 臆面もなくそう言って、悪童めいた笑みを浮かべた。

「ふぅむ。意外と見ているものだな。
 まあ、神の定義にもよるが、見てないとは言わないさ。
 ……特にこの島には、そういうのも居るからな。そういうものだ。」

 そう思って見てみれば、わかりやすいかもしれない。
 いずれにせよ、其処で言葉を区切る。

「さ、そろそろ帰ろうか。
 途中まで送るぐらいはするとも。……それともまだ、歌い足りないかい。」

四十万 静歌 > 「ぐぬぬ、
 しっかりしてるから抜けてないっていう風になりたい……」

がっくりと肩を落とすだろう。
そして、
確かに、そうですねと笑って、
送るという言葉に、

「折角ですから甘えましょうか。
 もう十分歌いましたし、
 色々お話が出来ましたから――
 満足ですよ。」

と微笑んで返す。
じゃ、行きましょうかと三歩ほどはなれた斜め後ろの位置につくだろうか。

リビドー > 「……そういう所は何処までしっかりしてるんだな、キミ。」

 三歩離れた斜め後ろを歩く静歌。
 彼女の立ち居振る舞いを見れば、漏れ出たような珍しい苦笑いが浮かんだ。

ご案内:「大時計塔」からリビドーさんが去りました。
四十万 静歌 > 「え、何かおかしかったですか……!?」

なんて、本気で分かってない様子でついていくだろう。

ご案内:「大時計塔」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」に蒼穹さんが現れました。
蒼穹 > (夜頃。
今日も今日とて、ゆっくり日和。)

…ふぅん、襲撃、襲撃ねぇ…。

(この間から立て続けで珍しくもない。
というか、飽きてきたくらいでもあるし、面倒事には関わらないのが方針だ。
これ以上面倒事はごめんだし。)

…あほらし。
さぁて、…と。

(けれど、ここ数日、連日公園をうろついて、御友達と呼べる人が二人も増えたし。
この頃の状況には、満足している。
二人とも、頼りがいがありそうな人物だと思った。

ゆっくり、ゆっくりと。その少女の姿に似つかわしいスピードで、時計塔を登り始める。
あくまでも足で登るのも、拘り。
最近は夜は涼しいと言える気候だし、多少時間が立ったとして、
今片手に携える飲み物も、きっと悪くない味わいだろう。炭酸飲料は温くない方が良いに決まっている。)

蒼穹 > (たん、たん、たん。規則的なリズム。
どうにも、時計塔を登って行くのも慣れたもので。
特に、夜型に登ることが多い。この辺りの高度だったら、あの辺にある木がどれくらいの大きさに見えるか?
とか、この角度なら、あの辺りにある自販機がどれくらいの大きさに見えるか、とか。
1/3程登ったならば、足を止めて一休み。別段疲れているわけでもないけれど。)

ん…ふぅ。

(夜風が気持ちいいとか、そんな格好つけたことを思うでもなく。
この辺りで、持参した炭酸飲料を飲みながら停滞。
どちらかといえば、こうして口に含んだ清涼飲料の飲み心地の方が気持ちいい。
でも、暑さがあって、少しばかり汗ばんでいたりしたら、風の心地の方が気持ちいいだろうか。
…どっちでもいいか。)

蒼穹 > (よっと、一声。
それからまた歩みを進める。わざわざ歩く必要はないけど、どうせならと上へ上へ。
中腹部についたか、それとも。
この長い距離、飲みながら歩いていれば何段踏んだかとか、
どれくらい歩いたかとかは余程注意していないと忘れる。
ただ、十二分に高いと言えるような場所には来た。けれど、上も下も、長いといって差支えない段差が見える。
そして、この長い距離、当然登りきる前に炭酸飲料のボトルは空っぽ。)

えい。…入るかなぁ、入らないか。あっはは。

(ゴミ箱があったろうところへとめがけて、ボトルを投げ捨てた。適当な狙い。
時計塔の根本にあるアルミニウムの線が編まれた、みたいな鉄色のゴミ箱へとシュート。
…勿論、入るかどうかなんて知ったことではないという無責任さを交えた投擲。
ひゅーん、という音もなく、ボトルは落下運動と共に小さくなって、消えて行く。
消えきる前に、また進行方向へと向き直れば、歩き出すのだけれど。)

ご案内:「大時計塔」にギルゲイオスさんが現れました。
ギルゲイオス > まーた、委員会街の辺りが騒がしいのであるな。
(夜の中から唐突に、声を響かせる誰か――もとい、魔王様。
空中散歩からの帰り道、上下逆さまの状態で器用に焼きそばパン何ぞを齧りつつ。
ふわふわと浮きながら、スイーっと時計塔の壁面近くを上っていく)

何かあったとして、自分達で解決する、であろうが。
万が一外にも被害が出たら、少々、考えておくべき、かな?
(方角を眺めながら、首を僅かと傾げた。
その辺りで大体、蒼穹の居る辺りへと差し掛かる)

うむ?
ポイ捨て禁止であるぞ。
(小さく喉を鳴らしながら、投擲された軌跡の元、そちらへと向き直る。
逆さまのまま。)

蒼穹 > (聞き覚えのある、というか割とよく聞いた声が聞こえてきた。
その先には、あぁ、と。すぐに分かる。そこそこ大きな男性。…魔王様。)

毎度毎度襲撃襲撃。…あほらしいよね。

(何とも、無関心で嘲るような笑いと共に、彼の独り言に答える。
風紀委員の風上にも置けないと言われてしまいかねないが。芳しい匂い。…成程、夜食なようだ。)

ああ、大丈夫大丈夫。風紀委員はロクでもないから。
財団もバックにいるし、そうそう犯罪者もバカなことできない様になってる。
だから、私達はこうやってのんびりしようか。

(魔王様の方へと、降りて行った。)

あはは、その前に立ち入り禁止だよ、ここは。
こんばんは。ギル。元気みたいだね。

(そこそこに誤魔化しながら。)

…ん?…ん?あ、あれ…?

(やっと違和感に気付いた。なんで逆立ちしてるんだこの魔王様。)

ギルゲイオス > 公安を襲わない辺り、微妙な小心っぽさを感じるのである。
拠点やらがはっきりせんのかもしれんがな、良くと分からぬが。
とりあえず――……行く心算は無い、という感じか。
ま、アチラはアチラでヤルだろうがの。
(ちょいと肩を竦めた後、またモグモグと齧る。
噂で聞く限りでも既に数回、風紀としてもそれなりに早く対処はし始めているだろうし)

その『バカが出来ない犯罪者』の中の、とりわけ『バカ』が恐らく現在進行形で襲撃しておるようだがな。
ん?あぁ、既にもう何度か登っておるのでな、今さらであるよ。
という訳でコンバンハ。
上にはいかぬのかな?
(軽くと手を振った後、上の方向……魔王様からすれば、足の方向を指さす)

……? あぁ。
ちょいと考え事をな。
別に女性のスカートを覗こうとかは考えていないので、安心してほしいのである。
(そもそも上空、覗くスカートも基本的には存在しない。
小さな笑い声、交えると顔を横に振り)

蒼穹 > 公安襲ったら即犯罪だし死刑になりかねないだろうからね。
あれ司法権もあるらしいから。ま、難しいことなんかわかんないけどね。
ん?行ってみるかい?そんな価値ないよ、犯罪者と戯れる時間なんてもったいない。
ああ…それとも、ギル行ってみる?なーんちゃって。
(取り敢えず、微塵も行く気は無い様で、あはは、といつも通りに軽く笑うのだった。
幽霊風紀委員とはかくあるべし。)

いやぁ、バカだね。本当に馬鹿だね。
ま、私の知ったことじゃないさ。適当にやるでしょ、風紀の連中は。
ああ…そうだね、登ろうか。
(彼が指差した方向へと一歩。)

へー、何考えてたの?…あはは、私のスカートなんて覗いたって面白くないでしょ。
いやまぁ、覗かれたらそれなりにアレしちゃうけど。
…戻りなよ。上下。
(呆れ目ながらも尚笑って。くるっと両手でそんな仕草。)

ギルゲイオス > 風紀襲おうが、通行人襲おうが、即犯罪であることは間違いないとは思うのだがな。
我の世界でも、此方に来て習ったのも、概ね法とはそう言うモノだと思うのだが……
(アレ?と首をかしげて顎を指で撫でる。
いや、そんなフリーダムどころか末法な世界では無かったともうのだが)

風紀の騒ぎは、風紀に片付けて貰うのである。
我が行くのは、街中に被害が出そうになったら、かの。
(もっとも、流石にそうなれば自分が行く前に、またワラワラと戦力が集まりそう、ではあるが。
ちょいとばかし思案気としながら、残りのパンを口の中に捻じ込んでいく)

(相手の歩幅に合わせて、壁の外側をゆっくりとまた上昇していく)
呪いの掛かった鎧をまとった騎士様の、呪いをどうするか?というお話。
その辺については、またゆっくりと考える形、ではあるが。
ん?
(面白く、と言われて。
ちょいと口の端を上げる)
個人的には、どのような感じなのか、興味はあるがの。
実は清純な白、とか……いや、流石にアレされると滅びそうなので、やめてはおくが。
確かに、ちょいと頭に血が上り始めたのである。
(くるっと、上下普通の状態に戻った)

蒼穹 > んー。どうかな。その辺微妙なんだよね。
吸血鬼が吸血するために人を襲って犯罪だーとか、そんなの言ってたらきりがないし。
どうにも、法ってのもややこしいものだよ。
ま、気楽にいけばいいさ、成り立ってるんだし。
(楽観的に、後ろを見ることもしないであるきながらの持論を述べつつ。)

あはは、でもなんだかんだいくんだね。
自分に被害が出そうになったら、くらいが丁度いいけど。
ああ、それと私のパーソナルスペースに手を出されたら流石に出るかな。
そんな事ないだろうけど。
(本人は、積極性は全くない。まるで横暴で職務放棄とも言われかねないが。
戦力招集命令とは書かれていない。ただ、緊急連絡なのだ。なら別に従わずとも良い。)

解呪すればいいんじゃないの?
…呪いについては色々あるから難しいけどね。
呪いを破壊する事なら私も出来るよ。…ま―――。
(笑っている…?!と、物凄いジト目。)
えい。
(真っ黒な矢の威嚇射撃が、時計塔を降りて行ったのだった。)
…ひみつ。
さ、さっさと行くよ。
(オトコノコであるなぁ、と、詠嘆した。先程よりも早足にて。)

ギルゲイオス > 我の世界の吸血鬼は、血液を対価とした商売でどうにかしておるようだがな、勿論合法に。
野山の弱肉強食なら兎も角ではあるが、街中では……落第街なら、バレぬ限りはとやかくは言われぬだろうが。
(腕を組んで難しげに、うんうんと唸る。
魔王ではあるが、王だけに軸の方向としては法側である)

我は面倒事が嫌いなのでな。
放っておいて好き勝手されると、余計面倒になるであろう?
それに、知人やら、全く関係のない一般のモノに被害が出るのも、無視は出来ぬのでな。
(ふわふわと浮かびながら、一度くるりと騒ぎの方角に向き直り)
ぱーそなるすぺーす、そう言えば聞いておらんかったが、どのあたりに住んでおるのだ?
(顔だけ向き直れば、瞬きを一つ、問いかけて)

我は解呪の専門家、ではないのでな。
呪いを一時的に逸らす方向で模索しておるのだが。
……破壊て、まぁお主なら出来そうだが、普通それをやるととんでもない事になるのである。
(喉で小さくと唸った後、相手の視線に瞬きを数度、の後)

うぉ、あぶねっ!!
(身を翻した隣を、とてもとても危険な予感のする矢がすっとんでいく)

…………
(間)
さいであるな…………
(これ以上コレを続けると、直に狙われそうな予感。
大人しく、上る方向に専念する)

蒼穹 > あー…飲み物をって、そういう感じなんだね。
落第街ならバレてもどうってことないって。あそこは何でもありだからね。
あんなところ警邏するだけ無駄だと思うけど。…ま、いっか。
(日頃扱使われてる愚痴を一つ。といって、刑事課だが本格的に現場に出されることもなくぬくぬくしてるので良いと言えば良いのだが。)

私も嫌い。
そうだねー、そうそう、結局それなんだ。
御友達に被害出ると居た堪れないよね。ま、一番守らなきゃなのは自分だけど。
(同じく、彼の向いた方へと向けば「五月蠅いねぇ。」と楽観視するのである。
やっぱり、ロクでもない風紀委員。)
ん?住んでるってわけじゃないけど、一応あの辺にね。
私って、寝泊りする必要ないんだ、破壊神だし。
(すっと指差すのは、ここからギリギリ見えるかどうかの宗教施設群。
取り敢えず寂しいからと言う事と、破壊神だからと言う事と、目印の為に作った祭壇。
だが、実際あそこは椅子みたいになっているのだが。…そういえば、最近戻っていない。)

どっちかっていうと呪い使ってそうだよね。
うーん、面倒臭いし、一気にぶち壊せばいいんじゃないかな。
呪いにも種類があって、強引に壊したら危ないのもあるけど。
そう言うのも纏めて吹き飛ばせばいいさ。…あはは、ま、私の出る幕じゃなさそうだけど。
(誰の事かもわからないし、出来ることと言えば知恵を貸すことだが、
生憎というか、己にも解呪の知識などない。)

あはは、賢明。
ってか私のスカートの中なんて面白くないって。…清純ね。
(呆れた様な、憐れむような、そんな感じで、見向きもしないまままた真っ直ぐ。
頂上は近い。)

ギルゲイオス > その辺好き勝手やっておると、まーた人類と魔族の間で問題が膨らんで、いざこざやら起こるのが目に見えるのである。
(完全に違う種族が共存する面倒さ、王様仕事を思い出せばため息が出る。
もっとも、此方の世界も良く似た感じになりつつある、ようだが)

結局はの。
やや薄情な言い方になるが、知らぬ誰かが、知らぬ何処かで死んでも、思うところは余りとないであろう。
しかし、知らぬ誰かと一緒に巻き添えになって己の知っているモノが、という可能性もある。
そう考えれば、やはり被害が大きくなる前に動くのが賢明であろうよ。
(ちょいちょいと肩を竦めてから、一息とついて)

あー……破壊神だけに。
(『神』とつくだけあって、やはりその手の宗教施設と相性がいいのだろうか)
ほーう?という事は、基本的に飲食も必要ないのであるかな?
(インタヴューウィズ破壊神。
先ほどペットボトルが飛んで行ったが、嗜好品の範疇、なのだろうか)

脱ぐとどうも、海産物に変化してしまう効果もあるらしくてな。
流石に、我でも迂闊には手が出せん。
戻る方法もあるが……まぁ、気を付けるに越した事はなかろうし。
そこまで出力上げたら、着てる本人もまとめて吹き飛びそうであるな……まぁその、ある意味解決はするのだが。
(視線をスイと横に逸らす。流石にこれは不味い)

男子としては、気になるのは止む無し、だとは思うのだがな。
更に、破壊神のスカートの中、となると一体どのような、という気も――何から言葉のトーンがものすごく突き刺さるが気のせいであるかなコレ。
(愛しさと切なさと心強さは一切とない、憐みと呆れがグサグサと突き刺さって気がするのであ