2015/06/10 のログ
遠峯生有子 > 「難しそうな本、いっぱいあったなぁ。」
 ふうっと息をつき、入り口近くにある漫画本のラックを通り過ぎ、
 自炊学生向けの料理本のコーナーに差し掛かる。
 栄養に配慮したもの、野菜を強調したもの、一人向けの丼物、
 見目麗しい弁当の本、華やかなお菓子の作り方。

 表紙に採用された真っ赤なイチゴが可憐なショートケーキの写真に
 うっかり手を伸ばしかけ、
「だめだめ、参考書買わなきゃ。」
 早足で奥へと進む。

遠峯生有子 > 見上げる。いくらか優柔不断なところのある少女には、十分な品揃えの書架である。
…十分すぎる。
「どれがいいのかなぁ。」

『高校参考書の定番』と帯のかかったもの、『○○先生推薦』と
生有子の受講していないクラスの推薦がかかったもの、
単純に『売れ筋』のPOPがかかったもの。

どれもよさそうに見える。
先生にお勧めとか聞いて来たらよかったな。

遠峯生有子 > 一冊を手にとって見る。
比較的軽くて開けやすいもの。その薄さには秘密がある。
中にはびっしりと文字と表。
とりあえず閉じて棚に戻す。

分厚いものも取ろうと思ったが、重そうなのでやめておいた。
定番のものは図や挿絵を効果的に使い、
文字のバランスも詰め込みすぎず、読みやすい編集に見える。
「これにしようかなー。」

遠峯生有子 > 閉じて小口から持ち直し、レジに向かおうとした目が、
語学書コーナーと数学関連のそれの間にふとした違和感を覚え、
たちどまる。

『詳説 理論からの魔術-基礎編-』

その強烈な存在感は、色合いも明るくそれなりに版の新しい参考書群の
間に見える真っ黒な背表紙と、金の箔押し文字が醸し出していた。

遠峯生有子 > 「ま、魔術…。」
恐る恐る、手に取ってみる。案外重い。
目次を開く。

四元素、音楽から知る天文、幾何学

おどろおどろしさはない。
しかし魔法というものに対して持っていたイメージとは若干異なる。
「音楽?」
首をかしげた。

遠峯生有子 > ぱたん、と閉じる。
一瞬目に飛び込んできた、背表紙の印字。驚くほどの低価。

…まあ、いいかな。
ものは試し。
今期、魔術の講義は取れなかったけれど。
せっかくこういう環境へ来たのだ。
読んでみてダメなら、さきほどみた古本屋へ持って行ってもいい。

そう心に決めると、黒背表紙を、右手に持っていた参考書と重ね、
レジへと向かった。

ご案内:「学生通り」から遠峯生有子さんが去りました。
ご案内:「学生通り」にアルラウネさんが現れました。
アルラウネ > 「おはようございまーす♪」

《学生達がこぞって学園へと登校しだす時間。
 彼らが普段見慣れているはずの学生通り、その終わりを迎える正門付近。
 そこに、なにやら見慣れぬ少女が立って……いや、植えられていた。
 全身緑色で、頭と腰部に花を咲かせ、明るく人懐っこい笑顔を浮かべて挨拶する少女。
 ……勤勉な学生ならば、それがアルラウネと呼ばれる花精だという事がわかるだろう》

アルラウネ > 《道行く学生達は、そんな少女を見て様々な反応を返す。
 笑顔で手を振り返すもの、挨拶を返すもの。
 怪訝そうな顔をするもの、驚いて校門へ駆け込むもの。
 少女のような存在にも慣れているのか、自ら近寄って頭を撫でていく女子生徒も見受けられた》

「えへへ、おはようございまーす! 今日もいい天気ですよ~♪」

《そんな生徒たちに手を振り、花精の少女は元気よく挨拶を繰り返す。
 足こそ土に埋まっているが、その全身を使って手を振って、登校する生徒たちを迎えていた》

アルラウネ > 「ん~♪ 今日もお日様が気持ち良いなぁ」

《全身で陽光を浴びるように、大きく背伸びをした。
 小さな体はいっぱいに陽の光を浴びて、気持ちよさそうに花が揺れる。
 近くを通った学生が、漂う甘い花の香りに笑みを浮かべて通り過ぎていった》

アルラウネ > 「おはようございま~す♪
 ……んー、お父さんの言ってた通り、いろんな人がいるんだなぁ」

《研究所の温室では、面倒を見てくれた数人の人間としかあった事が無かった。
 こうして大勢の人間や、それ以外の人の波を見ていると、それぞれ色んな個性があるんだなあ、と感心してしまう》

アルラウネ > 「うーん、皆忙しそうだなぁ~。
 えっとー授業だっけ? 毎日お勉強してすごいなあ」

《道を急ぐ学生を眺めて、顎に指を添えそんな事を思う。
 温室では最低限の勉強はさせられていたものの、毎日というほどではない。
 勉強も嫌いじゃなかったけれど、少女にとってはとても疲れるものだった。
 だから素直に、心から学生達を凄いと思ったのだ》

アルラウネ > 「あれ、なんだか人が減ってきちゃった?
 ……そっか、もうすぐ授業始まるんだ」

《人の波は随分と途切れがちになり、遅刻しそうな生徒達が汗を流しながら走ってくる》

「おはようございまーす! がんばってーっ♪」

《そんな遅刻寸前の学生達にも挨拶しながら、大きな声で応援をする。
 皆大変そうだなあって思いながら、一生懸命励まそうとしているようだ》

アルラウネ > 「うーんっと……もうそろそろ皆登校しちゃったのかなあ?」

《駆け込んでくる生徒も随分と減ってきた。
 額に手を当てて学生通りを見てみるけれど、走ってくる学生は見えなくなってきた》

「……あ、チャイムだ!」

《スピーカーから流れる大きな音に、嬉しそうな声を上げる》

「ふ~んふーんふ~んふ~ん♪」

《音にあわせて鼻唄が零れる。
 今日、ようやく温室から出ることの出来た幼い花精にとって、こんな些細な事すらも楽しい出来事のようだ》

ご案内:「学生通り」に松渓 つばめさんが現れました。
松渓 つばめ > チャイムが鳴っても、駆け込む様子を見せない一人。片手に携帯、片手に牛乳という出で立ちで、正門まで歩いてきていた。
「お、一時限めかー。もし取ってたら誰の授業だっけか?」
などと言いながら。

アルラウネ > 「あっ、おはようございまーす♪」

《新しい生徒が近づいてくると、また嬉しそうに手を振って挨拶します。
 明るく元気な声で、視線を向ければ緑色の小さな少女が笑顔で両手を広げているだろう》

松渓 つばめ > 携帯で見ていたのは、ゲーム画面ではない。
最近のゲームに耐えられる新式のものではないことを残念に思うがしかたがない。
情報収集。例えば異能を暴走させる薬に関する根も葉もない噂。
書かれていることは全部誰かの妄想だとすら思うけれど、それでも
「お?」
ここで思い切り挨拶されるとは思わなかった。意外。
顔を向けるとちっこい緑が下半身埋まった状態でニッコニコしている。

ずこっと無作法な音が紙パックから漏れた。か、わ…………数秒間は野良猫を見るように固まっていたんだと思う。

「わわ、おはようおはようっ、なになに?学園の子??」
猫と違い近づいても逃げ出さないと気づいてから、早かった。数歩で駆け寄るとしゃがみ込むようにして視線を合わせた。

アルラウネ > 「はいっ、学園の子ですっ!
 おねーさんは、学校急がなくていいんですかー?」

《声をかけてもらえれば、にっこりと笑顔を浮かべて花を揺らしながら答えるだろう。
 けれど、すぐに不思議そうに首を傾げた。
 駆け寄って近づけば、どことなく甘い香りが漂ってくるだろう》

《携帯で情報収集をしているのなら、学園の掲示板に、正門付近へ観葉植物を植えたとの告知を目にする事ができるかもしれない》

松渓 つばめ > 「うん、アタシー?アタシは――」

超高速で四文字打ち込み、そのあとで、画面を観葉植物に向けてあげる。友人への定型文。YDKY。「ユリダイヘンヨロ、ってね」。
まあ後で先生んとこ行って叱られるから大丈夫です。植わって一日目だから仕方ない、仕方ないよこの可愛らしさは。
などと授業を軽視しすぎた思考は一旦放置しておいて。

「ま、図書館とかにも用があったからね、自習よ自習ー」
どさくさに紛れ右手で頭をなでようとする。顔が緩んでいるのを自分でも感じながら。

アルラウネ > 「だいへんー?」

《授業に出たことも学校に通った事もない花精にとっては、未知の単語だった。ますます不思議そうな顔をする。
 ユリ、が誰かの名前で、ヨロ、はよろしくなんだろうなーとはわかったけれども》

「そっかあ、自習なんだあ~♪」

《撫でられると目を細めて幸せそうだ。
 緑色の髪は人の髪と手触りは良く似ているだろう。ただ、それよりもしっとりとした瑞々しさがあるかもしれない。
 頭の上の花がゆらゆら揺れて、香りが少し強まったかもしれない》

松渓 つばめ > まあ元から"ホトケのプリント先生"の授業。出欠をとるかも怪しい。
その辺りの点も考慮して、図書館だ。授業は自宅で擬似的に受ければOK。

「そそ、ダイヘンー。お友達が代わりにお返事してくれるやつねー、きみはこんな学生になっちゃダメだからね~」
つやつやの髪の毛に満足気な顔になる。
「うーん、きみは授業でたりするの?……と、」
いい匂い、異界の子っぽいしアレかな食虫植物的な、とも思うが、
目の前の純粋過ぎる姿に(しょーもない)と考えを投げ捨てた。

アルラウネ > 「なるほどー、代わりにお返事してもらうからだいじょうぶなんだ!」

《おおー、と感心したように目を丸くする。
 何で返事をする必要があるのかとか、そういう細かいところはわからないけれど、何となくわかった気になった》

「んっとー、お父さんが、ここでいろんな人に挨拶して、お知り合いになりなさーいって。
 授業には出なくてもいいって言われたよー?」

《甘い香りはふわふわと花が揺れるたびに漂うが、花の形状は捕食を行うようなタイプでは無さそうだ。
 大中小とひし形に近い花弁が重なっている、良く見られる種類の形だろう。
 それは腰部の物も同じで、太ももから腰骨の辺りまでの高さから花弁が広がっている。
 頭を撫でているのならば、手が花に触れることもあるだろう。花弁はしっとりと柔らかく、それはそれでさわり心地がよさそうだ》

松渓 つばめ > 健康診断じゃないが、基本的に早寝早起きなので登校時間付近は元気が有り余っている娘。
ノーマルの子たちよりもほんのりと、強めにチカラを与えていることにはなる、だろう。

「そうそう。でも二時限目は異能実技だからねー。ちょっとこっちはサボれないよねー」
きいてアロ○リーナ。異能持ち同士で組つくって組手ってどうなのよ聞いてくれてありがとア○エリーナ。

爪は毎日削っているけれど、傷つけたりしないように、と。髪から花弁へ滑らせ、ちょっと弾くようにして撫でてあげる。
「そっかお知り合いか。じゃあアタシともお友達だね」
つばめ、と呼んでね、と笑いかける。「お花綺麗だねー、お水いる?」
携帯をしまった左手でカバンから水のボトルを取り出す。超軟水のラベル。

アルラウネ > 「おー、いのーじつぎー?」

《なんだか凄そうな響きだ、と感じた。
 サボれない……たぶん受けないといけない授業なんだろうなーと理解した様子》

「わあっ、お友達ですかーっ?
 えへへー、嬉しいです!」

《花に触れてもらえると、ちょっと照れくさそうな表情をする》

「いりますいります! お水大好きですっ」

《水をもらえるかと思うと、素直に喜びを表現する。
 目がきらきらとしているだろうか》

松渓 つばめ > てっ、点描が見える。魅了されて内心鼻血を散らしながら、ちっちゃすぎて授業は大変なのかな、などと思ったりもする。
撫でている手を放さないといけないのは名残惜しいけれど、ボトルは片手じゃ開けられない。
そして逡巡。
「うーん、お花のように根本にあげればいいのかな?」
それとも、と飲み口をぷにっとしたお顔に近づけてみる。ちゃぷん、と少し揺れる。

アルラウネ > 「あっ、普通にも飲めますよー」

《飲み口が触れると、ちょっと目を細める。
 そして両手でペットボトルを受け取ると、小さな口でちょっとずつ飲み始めます》

「……ぷはぁっ」

《二口、三口と。中身を三分の一ほど飲んだあたりで、目を細めた幸せそうな顔で口から離した》

「ありがとーございますっ♪」

《特別今日は乾いた日でもない。それで十分だったのだろう、両手で差し出し、返却しようとする》

松渓 つばめ > 「おー」飲んでる飲んでる。水の量調節が全自動の観葉植物っていいわねー、と思う。
お父さんが時々花に水あげすぎてたっけ、と、そこまで考えてから。

「んん、どういたしましてね」
返してもらったボトルにキャップをかぶせ、ゆっくりかつ軽く回す。中指と薬指で挟んでぶらさげた。
最後にもう一度、なでなで。
「じゃあ、アタシはいくね、可愛い子。今度はいっしょに授業観る?」
受ける?とまで言ってプレッシャーにするのもな、と。
膝に手を置いて、立ち上がり始めながら。

アルラウネ > 「観ます観ますっ!
 興味津々です!」

《ますます目を輝かせて、ぐっと身を乗り出す。
 ずっと興味はあったのだ。けど、元々受ける必要は無いといわれているし、何となく行っちゃだめなのかなあ、と思っていたのだ》

「えへへ、行ってらっしゃいおねーさん!
 今度、楽しみにしてますね!」

《とはいえ、今すぐ着いていくのは遠慮する。
 もうすぐ一度、お迎えがくるのだ。
 今日は一先ず、子供らしい素直な笑顔を向けて、お見送り》

松渓 つばめ > 「うんうん、またねー」
正門をくぐり数歩。振り返って手を振る。

それで、ちょっと思う。
ところで一人ぼっちで寂しいな、なんてことにはならなければいいな、と。
いやならないか。と。正門近くは通りでもかなり人出のあるところだし。

なにより今は、あの子が授業見て目を丸くしたりするのが楽しみだった。

なお、自分でも気づかない内に昼食の予定が「タコサラダのパスタ」から「タラスパ+サラダの定食」になっているわけですが。
(麺の量が違うッ)

ご案内:「学生通り」から松渓 つばめさんが去りました。
アルラウネ > 「えへへ~、いい人だったなぁ~。
 ……授業、見るの楽しみ~♪」

《頬に手を当てて、まだみぬ授業風景を妄想する。
 心なしか、頭の花が元気に揺れているだろうか。
 そんな花精の近くに、一台の車がやってきて止まる。
 降りてきたのは研究員風の男女が数名。
 花精はぴょこん、と跳ねるように地面から飛び出し、人の足を真似て二足歩行する。
 楽しそうな花精の話を聞いて微笑む研究員達と共に、車に乗って研究区のほうへと去っていきました》

ご案内:「学生通り」からアルラウネさんが去りました。
ご案内:「学生通り」に綾瀬音音さんが現れました。
綾瀬音音 > (学生街のコンビニにて。少々疲労感の残る顔で入店する。補講だ。全て補講が悪いのだ)―――うぅぅうう……取り敢えず甘いもの……(ここの所毎日甘いモノを食べている気がするが知らぬ。知ら塗ったら知らぬ。甘いものでも食べてないとやってられないと言うようにぼやいてから、まずはアイスコーナーを物色し始める。真っ先にチェックするのは新製品だ)
ご案内:「学生通り」に阿東衛さんが現れました。
阿東衛 > (彼女が入店してほどなくして再びコンビニの入口が開いた。店員のいらっしゃいませの声が店内に響く)あ、おーい(少年は見知った姿を見つければ声をかけながらアイスコーナーへと歩み寄った)綾瀬やん?久しぶりー(へら、と人懐っこい笑みを向けてみせる。似たような時期に入学した事もあり授業などがよく被っていたのだが、そういえば最近姿を見てなかったような、とも思いつつ)
綾瀬音音 > (熱心にアイスを物色する。新製品にするか、定番にするか、それともよくわからないアイスにするか――悩みどころである。ウンウン唸っている所で声を掛けられると顔を上げて、授業でよく見る顔だ)や、阿東くん。久しぶりー。何お菓子? 晩御飯?(同じように軽い口調で声をかける。こう、何事も無かったような態度は嬉しかったので自然と笑顔である)
阿東衛 > んやー、俺もアイス。あっついからさー(ははは、と軽く笑って同じようにアイスを物色しつつ)なんか疲れた顔してるけど大丈夫なん?(笑顔を向けてくるものの、どことなく疲労感を感じる顔には不思議そうに首を傾げて)最近授業もあんまあわんかったしなあー
綾瀬音音 > だよねー、暑い時はやっぱりアイスだよねー(とゆるーい感じに話しつつ。定番のバニラアイスと季節感0の干し柿アイスを見比べた)あぁ、ちょっと補講受けてたんだよ。流石に授業の後に受けるのはきつくて。そ、授業出てないツケが回りまくりだよー(疲労を指摘されればおどけてそう答える。話しぶりからして、広報部の号外やら何やらを見ていないと分かれば安堵の息を吐き出した。同時厄介なことに級友が巻き込まれてないことにも安心したのだが)
阿東衛 > そうそう、ホントなー(こちらはこちらで、特大パフェを迷わず手に取りつつ、干し柿アイスを見れば苦笑いを浮かべて)渋っ、綾瀬そんなん好きなの?渋いわー(わざとらしく笑いながら指を指す。それから続く言葉にはへぇ、と呟いて)なんだそっか。まあ、そういうんなら仕方ないよなあー(うんうん、と頷いてみせる)ま、なんにせよお疲れさん
綾瀬音音 > お、男の子だね(と、特大パフェを取るのを見てニヤリと笑い。浮かべられた苦笑には少しだけ唇を尖らせた)いやいや、干し柿は好きでも嫌いでもないけど、こう、目の前にアイスになってると気にならない? 大抵ハズレなんだけど(自爆しに行くか安全圏に逃げるか、真剣に悩みつつ)まあ、これからはちゃんと授業に出るよ、鬼のように課題出るのももうヤダしね(と、まだまだ残っている課題に肩を下げてから、付け足された言葉には瞬いて。それから大きく頷いた)うん。ありがとう(事情は知らないのだろうが、そう言われると嬉しいものだ)
阿東衛 > はは、がっつり食うのも健康の秘訣なんてなー(軽く笑ってから、口を尖らせる様子にはごめん、と一言言って)あー、まあ、わからんでもないけどなあ……で、どっちにするん?(俺はコレだし、とパフェを手にし直して)んー、まあ、出れんかったモンはしゃーないしなあ、頑張ってとりかえそ!(に、と笑みを浮かべて)あ、俺、ちょっと飲み物ももってくるわー(そう言って、一旦アイスコーナーを離れていく)
綾瀬音音 > 阿東君食べそうだもんねー。体育も得意そうな感じ、イメージだけど(謝る様子にすぐに笑顔になって。それに別に怒っていたわけでもない)こうね……自爆するのが見えてるのになんでこうも気になるんだろうね……(買っても後悔、買わなくても後悔、色物系の甘味は本当に罪である。意を決して干し柿アイスを手にとった)あ、私もシュークリーム買わないと、あとチーズケーキ……(見事に甘いモノである。自分も棚を移動して、いくつかおやつを物色する。側にあったカゴを手にして放り入れた。現在3つ入っているが、物足りなさそうな顔である)
阿東衛 > 身体動かすのはまあ、子供の頃から色々やってたからなー……お、チャレンジャー!さすが!(冗談めいた相槌うちつつ飲み物コーナーへと向かっていく。そこでもあまり迷う様子もなくスポーツドリンクを手にとって、会計に行こうとする途中でまた少女のそばへとやってくる)おー、見事に甘いもの。女の子やねー(先ほど言われた言葉を返すようにカゴの中身を見て笑う)
綾瀬音音 > スポーツ系してた感じ? 野球とかサッカー? ……明日授業で死んでたらこれのせいだと思って……(定番のスポーツを例に上げつつ。賞賛の言葉には若干虚ろな目をした。いや、案外美味しいかも……と自らを鼓舞しつつ)頭使ったから糖分取らないとね。後チョコレート欲しいなー……(と、言いつつ再び棚を移動して、アーモンドチョコを放り入れる。それから彼同様会計の方へと向かおうか)
阿東衛 > 糖分は頭の栄養だっけ?(そんなんあったなあ、とつぶやきながら追加されていくアーモンドチョコを眺める)俺もチョコかお(なんだか自分も欲しくなって板チョコを適当に手にすると同じように会計に向かう)あ、さっきの話な、野球もサッカーもまあまあやったけど一番は格闘技。父親がそういうあれでなー、結構むちゃくちゃ言うんだわー(それでなー、と言いながら笑う様子は辛かった思い出、という様子ではない)
綾瀬音音 > うん、そうそう。後心の栄養にもなるしね。甘いものないと生きていけない……(結構真顔で言いつつ。チョコ美味しいよねーとやっぱり緩い感じで喋っている)どっちも、って結構凄いな。って格闘技かぁ、そう言えば体術の授業は違うもんね(こちらは体術は取っているが初心者クラスである。少し羨ましそうに級友を見た)お父さん強いんだね、むちゃくちゃって言いつつ楽しそうだし(頭のなかではカンフー映画の修行光景のようなものが浮かんでいる。少し並んだが、自分の分の会計を済ませて)
阿東衛 > ……だいぶやられてんなあ(真顔の様子には苦笑いを浮かべた。なんだかよくわからないが大変だったのだけはそれでよーく伝わってくる)ああ、そうだよね。まあ、女の子だからあんまり体術とか難しいのはありそうだけど(そんな風に頷きながら父親の話になれば苦笑した)強いっつーか、あれはなんだろうなあ……色々むちゃくちゃ(ははは、と笑ってみせた。頭の中に浮かんだ父親を振り払うように頭を振ってこちらも会計を済ませる)
綾瀬音音 > だって、何が悲しくて放課後まで授業受けないといけないの……(授業態度は真面目だが、だからこそ補講は嫌い、そんな雰囲気。少しだけ既に“いない”公安の少女を恨みつつ)まぁでも習得はしたいんだよね。色々覚えたほうがいいかなーって(少しだけ宙を睨むようにして真面目な表情をしたが、すぐに気楽な笑顔に戻って)…………むちゃくちゃ……。楽しそうだけどそれなりには苦労してるんだね、お父さんで(一体彼の父はどのような人物だ。そう思いつつ横で彼の会計を見ながら、終わったらら扉の方へと向かおうか)
阿東衛 > あー、それりゃ確かに(うんうん、と頷いて会計をすませば彼女と同じように扉の外に出ただろうか。日差しは傾いている時間帯ではあるがまだ外の熱気は残っている。うわ、と小さく呟いた)……俺でよかったら付き合おうか?まあ、授業で足りるっていうならええけど(一瞬みせた真面目な表情思えばそんな風に告げた。口調こそ軽いがそこには冗談は含まれていない)……うん、まあ、楽しいには楽しいけど。苦労っちゅーか……すごいわあの人は(はあ、と息を吐いて)
綾瀬音音 > (でしょでしょー? と肩を落して言い募る。外の空気にまだ暑いね、と目を細めて)……いいの? いや、授業じゃ全然足りない感じだし……いいならお願いしたい。よろしくお願いします、阿東君(と頭を下げる。冗談が含まれていないからこそ、こちらも真摯に頭を下げた)あはははは……仲がいいんだね(溜息にも父親への家族愛が見え隠れしている気がして。微笑みながら歩き出した)
阿東衛 > (頭を下げられれば若干慌てこそしたが、こちらもしっかりと頷いた)うん、俺でええなら。まあ、基本は授業でやってるだろうしわかんない所とか、授業で聞けないようなこととかあれば?とはいえ俺も人に教えるん上手にできるかわからんけど(責任重大だなあ、と呟きつつもその顔は真剣になっている)んー、まあ、兄弟も多いしなんだかんだわいわいやってたから、仲はいいほうじゃないかな?
綾瀬音音 > (頭を上げ、姿勢を正し、まっすぐに彼を見て)うん、正直強くなりたいなーって思ってもアテがなかったから。言われたことは何とか出来るんだけど、上手い人には全然敵わないんだよね。――ん、大丈夫。解らなかったらしつこく聞くよ(言葉こそ冗談めかしたそれだが、口調は真剣そのもので。強くなりたい。と言う気持ちが伝わるかもしれない)いいなぁ、そう言うのちょっと憧れるもん。私もお姉ちゃんがいるんだけど――(と、言いながら足を進めていく。分かれ道まで雑談などしつつ学生街を歩きながら)
阿東衛 > ……うん。俺もきっと一緒にやる事で色々見直したり気付けたりとかできそうだし、こちらこそよろしくお願いします(ぺこり、とこちらも軽く頭を下げた。彼女の気持ちは伝わってきたからこそ、経緯を込めて)いっぱいいても大変だとおもうけどねえ、お姉ちゃんおるん?へー――(頷いたり話をしたり、そうしているうちに分かれ道までやってくるだろうか)……じゃあ、俺こっちやから。練習はまあ、放課後見つけたら引っ張ってくれてもええし、それとも連絡先交換しとく?(言いながらごそごそとズボンのポケットからスマホを取り出した)
綾瀬音音 > ――厳しくしてくれて構わないからね? 頑張るから(その頑張るからは果たして誰に向けたものか。だけど、言葉は真摯なものである。もう一度頭を下げた)そう? 賑やかでいいなーって思うけど。うん、双子のお姉ちゃんなんだけどね――(日もだいぶ傾き、ぬるくなり始めた風が吹き抜けていく。それに目を細めて)うん。……ああ、そうだね、連絡先欲しいかも(と、自分もスマホを出して連絡先を交換しよう。それからじゃあね、よろしくお願いします、ともう一度告げて笑顔で手を降って、女子寮の方へと歩いて行く――)
ご案内:「学生通り」から綾瀬音音さんが去りました。
阿東衛 > んー、まあ、それはやってみてから、かな?(苦笑を浮かべて肩を竦めた。どうやるべきか手探りなので本当にどうなるかわからない、なんていうのは心の中で。雑談まじえつつ、連絡先を交換してスマホをポケットへと戻した)こちらこ、ま、気軽に声かけてー、それじゃあ、また(去っていく姿に声をかけて、目を細めてそれを見つめてから自分もまた男子寮の方へと小走りに駆けていった)
ご案内:「学生通り」から阿東衛さんが去りました。
ご案内:「学生通り」に桜井 雄二さんが現れました。
桜井 雄二 > (無表情かつ無愛想な男が道行く女性に声をかけている)
ヘイ、そこの彼女。俺と一緒にバイクで走らないか。
(誰もが無表情かつ棒読みなその言葉に断って立ち去っていく)

………川添孝一の言葉が正しければこれで友達が増えるはずだが。
おかしい。誰もが避けて通る。
(バイクを引いたまま学生通りを歩きながら男は考える)

桜井 雄二 > (端的に言えば桜井雄二は友人に騙されていたし、この行為がナンパであると気付いていなかった)
(顔は整っていてもガッカリな精神性を持つ桜井雄二であった)

ヘイ、そこの彼女。俺と一緒にバイクで走らないか。
(そして気付かないまま成功しないナンパを続けていたのだった)

桜井 雄二 > …成功しない場合は……(バイクを停めて座席に腰掛け、メモ帳をぱらぱらと開く)
(友人から聞いたメモには成功した後のことしか書いていない)
……これからどうすればいいのかがわからないな。
(桜井雄二にとって夕方の学生通りは、孤独であった)

ご案内:「学生通り」に四十万 静歌さんが現れました。
四十万 静歌 > 学校の帰り道を急いでいると、
何かバイクに腰掛けてたそがれている人物を発見する。
何かあったんだろうかと、
ふっと、見つめてしまった。

桜井 雄二 > (黒髪に黒マントの女性と眼が合い、今度こそ友達を作ろうと歩み寄る)
ヘイ、そこの彼女。俺と一緒にバイクで走らないか。
(メモ帳を持ったまま彼女に話しかけ、47回目の台詞を言った)
(無表情に、棒読みで)

四十万 静歌 > なんというか、あまりにも無表情で棒読みのその台詞。
びっくりするくらい違和感だらけで、
流石にびっくりを通りこして

「えーっと……」

困惑にしかならない。
なんというか無理がありすぎる。

「罰ゲーム……ですか?」

なので、
つい思わず率直に感想が出てしまっても仕方ないだろう。

桜井 雄二 > ………罰ゲームではない。
(メモ帳をめくりながら)これを女性に言えば友達ができる、と。
知り合いに教わった。次の台詞は『夕日の海岸沿いをトゥギャザーしようぜ』だ。

(男は大真面目であった)
(女性の目を真っ直ぐに見つめたまま、それらの台詞を言い切った)

四十万 静歌 > 「……」

ああ、うん。何かしっくりストンと腑に落ちた。
なんというか根がすっごく真面目なんだろうなって。

「多分、そのままだと友達どころか、
 不審者扱いとかはされても、
 好感もたれないですよ。
 なんていうか……その、
 女の子にデートしてくださいみたいな台詞ですし、
 棒読み無表情だとその気もないのに誘われて、
 良くて……からかわれてる、
 普通に考えれば喧嘩売ってる?って感じですよ……?」

流石にカッコいい男性の顔で見つめられると、
顔が赤くなる……けれど、それだけである。

桜井 雄二 > (相手の言葉を聞いてたっぷり20秒ほど黙り込み)
そうか……これはデートに誘う台詞なのか………
(悲しげにそう言うとメモ帳に何かを書き込んだ)
川添孝一、47回殺す。(明らかな報復宣言がそこにあった)

……すまない、からかうつもりもなければ喧嘩を売るつもりもないんだ。
人間は話し合えばわかりあえる。
俺は桜井雄二、常世学園の二年だ。何か問題があるなら生活委員会を通して正式に抗議してくれ。
(相手の顔が赤くなったのは夕日に紛れて気付かなかった)

四十万 静歌 > 「なんというか……ご愁傷様です。」

なんというか、
ずっとやってたんだろうなぁと思うと可愛そうになってくる。

「あ、はい、大丈夫ですよ。
 なんとなく分かってましたし。
 だから罰ゲームかなとか思ったんですが……
 あ、私も二年なんですよ。
 四十万 静歌(しじま しずか)と申します。
 特に抗議その他とかはないので大丈夫です。
 それにしても、友達、ですか?」

だから安心してくださいと笑って、
首をかしげて聞いてみる。

桜井 雄二 > いいんだ。報復は必ずするからな。
(男の言葉は力強い――――すると言えば間違いなく行うだろう)

……そうか、よかった。
結果的に罰ゲームになっていたようだ。
四十万静歌だな……覚えた。
ああ、俺は友達が少ないんだ。二年にもなって生活委員会周りの知り合いしかいない。
だから改善しようと思っている。友達を作ろうと思っているんだ。
(身振り手振り説明する)…このバイクがあれば友達なんてすぐだ、と知り合いに言われて行動に移した。

四十万 静歌 > 力強い言葉に、報復される相手に、
ご愁傷様ですの言葉を送る。
自業自得だから仕方ない事なので、
直ぐに記憶の片隅においやったけど。

「友達が少ないなら私と友達になりますか?」

なーんて。
いや、はい。友達くらいにならいくらでもなるのです。
かといって友達になったからといって何ができるわけでも、
何があるわけでもない。

「多分なんというか、顔が良いんだから、
 カッコいい乗り物に乗ってたらどうにかなるなんて、
 単純な考えだった気はしますね……」

遠い目をする。
うん。確かに見た目はいいし、
きちんと棒読みじゃなくて、
感情入れて決めてくれれば可能性はあったかもなとは思うけど
安直過ぎるのも確かだ。

桜井 雄二 > (数度、瞬きをして確認するように)
いいのか? 俺と友達になってくれても。
(そう女性に言った)

そうか。自分では顔が良いとか悪いとかはわからないが。
バイクは格好いいのか……?
小回りが利いて利便性が高く、魔導炉のため維持に金はかかっても手間はかからないだけで選んだんだが。
(腰掛けている魔導バイクの車体を指先で撫でる)

四十万 静歌 > 「特に取り得も無ければ、
 何ができるわけでもないので、
 それでも良かったらですけどね。」

笑ってそうこたえる。こちらとしては、
真面目で誠実なのは確かそうだから、
拒否する理由はない。

「そうですね。
 カッコいいとは思いますよ。
 勿論、もっとカッコいいのもあると思いますけど……
 悪くはないんじゃないでしょうか。
 シンプルなかっこよさとでもいえば分かりやすいかも。」

撫でる様子にそれでも愛着は強いんだろうなとほほえましくなりつつ

桜井 雄二 > ああ、問題ない。俺も悪党でないことだけが取り得の男だ。
これからよろしく頼む、四十万静歌。
(手を差し出した、友情の握手を交わそうと)

そうか。俺もこのバイクには何度も助けられているからな。
異能学の授業に遅刻しそうになった時とか。
社会学の授業に遅刻しそうになった時とか。
そうだな……あとは闘技場に通う時とかな。
(優秀な相棒だ、と無表情に答える)

四十万 静歌 > しっかりと握手を返す。

「はい、では、これからもよろしくお願いしますね。
 桜井さん。
 それにしても……」

真面目なのに遅刻ばっかりしてるのは……

「遅刻しそうになるのは、
 朝が弱かったり……?
 後、お強いんですね。」

考えられるのは睡眠欲にまける辺りである。
自分もよく負けそうになる。

桜井 雄二 > (握手を交わした後に頷いて)
生活委員会の仕事と怪異対策室三課の仕事を兼任しているからな。
授業の合間に掃除などをしていたら間に合うものも間に合わなくなる。
島の外縁部から学校に戻る時など、魔導バイクはありがたい。
あ、もちろん法定速度は守っているぞ。
(無表情にその言葉を付け加える)
強いかどうかはわからないな。闘技場で単位を得ようと試みての闘技場通いだが。
痛い目ばかり見て結果は芳しくない。

四十万 静歌 > 「あー……」

そんなけ兼任していれば、授業に遅れるのも納得である。

「委員会とかそっちに所属されてる人は、
 本当に大変そうですもんね。
 私は無所属なので、見てるだけですけど。」

その上で法廷速度まで護っている辺り、
本当に律儀で真面目だなぁと思いながら

「結果は芳しくなくても、
 闘技場で闘えるだけど、凄く強いと思いますよ。
 私は異能も魔術も特段使えるわけでもありませんから、
 闘う以前の問題ですし。」

闘えるだけで十分強いと、真っ直ぐ目を見て答えるだろう

桜井 雄二 > そうか、四十万静歌は無所属なのか。
委員会や部活に入るつもりはないのか?
なかなかやりがいがあるぞ。日々に張り合いが出る。

そうか……しかし異能も魔術も使えなくても単位は手に入るからな。
四十万静歌がその言葉を簡単に口にするということは劣等感を持っていないということだろう。
なら、この場合強い弱いは問題ではない。
ライフスタイルの差だ。(メモ帳を開く)友人関係とは差異を認めた上で成立するものだ、と本で読んだ。

さて、そろそろ帰ることにする。
今日はありがとう、また会おう四十万静歌。
(バイクにキーを差しこみ、起動させると走り去っていった)

ご案内:「学生通り」から桜井 雄二さんが去りました。
四十万 静歌 > 「まぁ、入ろうと思っても取り得が無いのではって奴です。
 そしてライフスタイルですか……
 成る程。
 ふふ、じゃあ、
 しっかりこれからも差異を見極めて、
 お互い認め合って埋めないと駄目ですね。
 それじゃ、頑張って下さいね!」

実直すぎて付き合いづらいんだろうなーと思いつつ、
バイクに乗って去るのを手を振って見送る。

四十万 静歌 > 「さて、じゃあ
 私も帰らないと。
 暗くなってからじゃ遅いし……」

無事友達これからも作れるといいなぁ。
とは思うが……
また騙されそうで心配である。
いや、私も騙されやすい性質だけど。

四十万 静歌 > という訳でゆったりとした歩みで、
今日も平和に帰るのである。
途中でつんのめってこけたけど。

ご案内:「学生通り」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「学生通り」に苗羽 寧々さんが現れました。
苗羽 寧々 > (学生街に居住するセレブリティたちは犬の散歩も自分でやらぬ)
(自分でやらぬから寧々にお鉢が回ってくるのであって、それでおぜぜが貰えるのであるから寧々は一切の文句がない)
はい引っ張らない。散歩のペースは私が決める。
(などと。大小とりどりの数頭のお犬様たちを連れながら、学生通りをてくてく歩く)

苗羽 寧々 > (グレート・ピレニーズが1頭。ゴールデン・レトリバーがつがいで2頭。スタンダード・プードルが1頭。ロットワイラーが1頭。ボルゾイが1頭。アラスカン・マラミュートが1頭)
(ことごとくが大型犬である。御しきるのも大変だ。なにぶんこいつら甘やかされて育っている。女子高生のパワーでは厳しいところだが、異能を使えば何とかなる)
(そして異能を使う分は経費で落ちる。必要経費はケチらない。ケチって逃げられでもしたら弁償不能であるからだ)
はーいそこでおしっこしない!
(ロットワイラーのヨーゼフくんを引きずりながら、学生通りの並木道を大所帯で歩いていく。有体に言ってすごく目立つ)

苗羽 寧々 > (苦手そうな人が来てもいいように端に固めて、犬たちが道行く人の買い物袋のにおいを嗅いではあやまり、勝手なコースを選ぼうとしては引き止める)
(大型犬がこれだけいると自然が呼んでアレするアレの始末も大変なのだが、そのあたりは誰も嬉しくないので割愛する)
(これをだいたい2時間は続ける。そのくらい歩かないと大型犬は満足しない)
(ドッグランにでも連れて行こうかと考えたこともあったが、それはそれでいろんなトラブルが起こらないよう見守るのが大変そうであったし、むしろこちらのほうが無難で安心という結論に至った)
(いぬまみれの歩行は続く。それはもう延々と続く)

ご案内:「学生通り」に照夜さんが現れました。
照夜 > 「……」
その姿は、一言で言うと異様、だった。
明らかにキャパシティオーバーした数を連れている女学生。
なのに、歴戦のドッグトレーナーのように犬たちを見事に操っていた。
ある意味面白い光景にじっと見てしまう。

苗羽 寧々 > (ダイエットにはよさそうだが、寧々はすでに痩せている。なぜ痩せているかといえば日常摂取するカロリーの問題である)
(ふくらはぎとかばっかり太くなりそうで嫌だなあ。ぼんやり歩いているとこっちを見ている人がいる)
(見てる人ならいくらでもいるのだが、あの服、なんだっけ、古文の授業で習った気がする。資料集とかに載ってた気がする)
(ううん、と思考を巡らせた隙、犬たちが照夜のほうへやいのやいのと寄っていく。なんだ人間やるのか人間あそぶか人間、そんな風)
あわわ、すいません!
(気づいて慌てて引っ張れば、犬たちはそれでぴたりと止まる。リードはぴぃんと伸びている。拮抗している。パワーが)

照夜 > 「ああ、構いませんよ。
犬たちは元気ですからね」
ははは、と笑いつつ襲ってくる犬に倒されぬよう気をつけながら可愛がる。
この大型犬たちに負けないパワーを持つ女学生。
普通に考えれば学園の生徒だろう。
「それにしても、凄い数ですね。
この子達は……アルバイトで預かってるんですか?」
まさか飼っているわけではなかろう。

苗羽 寧々 > (犬たちは照夜を押し倒すかの勢いで近づこうとして、リードに阻まれ前脚で宙を掻く)
(飼い主たちはみな金持ちであるからリードも上等なものを使っているのでそうそう切れたりはしない)
いやー、みんなでっかくてやんちゃで。はい、順番順番
(皆一斉にだと男性がばふばふと揉みくちゃになってしまう。大型犬七頭のパワーは尋常ではない)
(へっへっという呼吸音の七重奏をバックに、寧々は愛嬌で笑った)
その通り、お散歩代行です。みんなこのあたりの子で、これが実入りがよくって。

照夜 > 「このあたり……ああ、なるほど」
高級住宅街ということを思い出す。
それは確かに、実入りがよさそうだ。
くっくっ、と笑い一匹ずつ撫でていき。
「ちなみに、いくらぐらいになります?」
指でわっかをつくってみせる。

苗羽 寧々 > (親指側をこちらに向けたわっかはお金のサイン。それを裏返えしたGoodのサインを相手に向けた)
0じゃないですよ?でも詳しくは言えないです。噂が広まって、競争相手が増えたら困っちゃう
(短毛種から長毛種、くるりと巻いた耐水性から、被毛が2層になってる防寒性の強いのまで、7頭もいれば一通りの感触が味わえる)
こら。舐めちゃダメ
(照夜の顔面を舐めようとした子を引っ張って空振りさせる。相手は嫌がらないかもしれないが、クライアントの心象がよろしくないのだ)

照夜 > 「それもそうですね。
実入りがいいなら私もやりたいですし」
とはいいつつ、お金には困ってないので道楽ではあるのだが。
余計な一言はいわず、空振りをしている犬と苗羽をみて
「そういえば、貴女は犬たちの制御が上手ですね。
さっきから全く犬を自由にさせてませんし。
何かコツでもあるんですか?」

苗羽 寧々 > (働いてる人ジョーク?それとも学生?学生なのか先生や職員の若いほうの人なのか、外見からはイマイチ判断がつきかねる)
(この常世学園という場所、それこそいろんな人がいるからなー、とぼんやり思案しつつ、コツを聞かれれば)
パワーです!
(即答した。すごくおバカっぽい回答だがまっすぐな目をして大真面目に笑っている)
あとタイミング?こう、機先を制するというか、後の先を取るというか……
(どうやらそのあたりは感覚でやっているらしく、説明に明瞭さを欠いている)

照夜 > 即答だった。
犬の散歩なんてしたことがないためわからないが、意外とコツなどはなくて彼女の言うとおりなのかもしれない。
なんせ、それで彼女は犬たちを制御しているのだし。
「なるほど、意外とそういうものなのかもしれませんね。
少なくとも、今まで犬に逃げられたことはないのでしょう?
失礼かもしれませんが、非力そうなのに力持ちなんですね」
わしゃわしゃと、ムツの五郎さん並に撫で回しつつ。

苗羽 寧々 > (伝説のグランド・アニマル・マスターたるかの老爺は動物に対してじゃれつくし抱きつくし顔を舐めるが、目の前の男性はそのステージまでは到達していないようでわしゃわしゃと撫でるだけであるからクライアントも安心であろう。特に止めない)
いえ、そういう異能でして……。金食い虫だから困っちゃうんですけどね
(この学園、異能の詳細を秘匿するのは、一部のプロの間では当たり前に見られるが。一般生徒にはわりと気にしない人も多く、寧々もそちらの側だった)
(ところで一部の犬たちから視線を感じる。なんだかそわそわしている。要するに、そろそろ歩きたいんだけどな、的な)
(あまり休憩を長くとると犬たちが満足できず、結果お家でぐずるので、あまりよろしくない。職務怠慢を疑われる。したがって)
そろそろ行かなくちゃ。あ、ところで……その服、なんていうんでしたっけ
(気になっていたことだけ最後にちゃっかり聞いておこう。喉の小骨を取る気分)

照夜 > 「なるほど、異能でしたか。
通りで……っと、あまり引き止めてはいけませんね」
すっと犬から離れ此方も寮に戻ろうと歩き出そうとする。
が、その前に質問を受け
「これですか?
狩衣ですよ。
神職が良く着ているでしょう?」
自らの服を摘みつつ説明し。
「貴女が私の古典の講義を受けているなら、また今度詳しく説明をするとしましょうか」
と、自らの立場を明かす。

苗羽 寧々 > 狩衣、ああそうだ狩衣!
(何かそういう物質が分泌されて、脳みそがすっきりする。いわゆるアハ体験とか呼ばれていたアレである)
……ん?
(眉をへのじにまげた。なんだか見たことがあるような気がする。寧々は授業中は大いに寝ている。睡眠学習の効能を信じて疑わない)
(その根拠としてテストの点はそれなりである。クラスメートから写させてもらうノートのおかげなのだが。なにしろ授業料免除と給付型奨学金のためには一定の評定平均が必要であった)
(寧々は金がかかるとがんばれる性質である。なら授業もがんばって起きて受けろといわれるとぐぅの音も出ない。睡眠の擬音としてなら出るけれど)
(さておき。これは三十六計逃げるに如かずというやつではないか)
あ、あははは……
(冷や汗交じりに笑って誤魔化し、『では私はこれで』と、そそくさと退散するのであった)

ご案内:「学生通り」から苗羽 寧々さんが去りました。
照夜 > 「まったく」
ふぅ、とため息をつきながら、去る苗羽に小さく笑う。
とりあえず顔は覚えた。
後は名前だけだが、それは写真付の名簿を見ればいいし、なんなら講義のときに見渡して見つけてもいい。
「……まぁ、また今度ですかね」
照夜も寮に帰るため、歩き出す。

ご案内:「学生通り」から照夜さんが去りました。