2015/06/10 のログ
■キサラギL/R > (自分に向けられる視線に、柔らかい笑みを返す)
(面倒な仕事が予想外に早く片付いたにも関わらず、何か去りがたいものを感じる自分を不思議に思いながら、音糸に向き直った)
「ありがとうございました。おかげで、こんなに早く自分の仕事を終わらせることができましたわ。本当に…ありがとうございます」
(深々と頭を下げる。それ以外に今の感情を伝えるすべを持たない自分を歯がゆく思いながら、キサラギたちは頭を下げ続けた)
■音糸 > ああー、いえいえそんな、こちらこそ!
(ペコペコと頭を下げつつ)
キサラギさん、今日はありがとうございました!
それと、久しぶりに誰かと一緒に作業できて嬉しかったです……!
(握手をしようと右手を差し出した)
■キサラギL/R > 「久しぶり、ですか。それはよかった…ネイトさんにはお仲間がいるのですね。我々はおそらく、これが初めての共同作業でした。あなたの優しさと生活委員会の活動に感謝を」
(差し出された右手をそっと握り返すと、今度はおそるおそる自分の左手を差し出す)
(無骨な鋼鉄の左手を)
「おかしいと思われるでしょうが…できればこちらとも握手していただけますか?でないと左右のバランスが崩れて…いえ、それはこちらの勝手な都合なのですが。もし、よろしければ」
■音糸 > (柔らかく微笑むと彼女の左手を握った)
(不思議と暖かさを感じたのは、たぶん気のせいではないと思う)
(誰かの為に、一所懸命役に立とうとするそんな思いを感じたのかもしれない)
それでは、また学園かどこかで!
(夕日をバックに駆け出すともう一度振り返りキサラギに手を振ると、公園から去っていった)
ご案内:「常世公園」から音糸さんが去りました。
■キサラギL/R > 「それでは、また。また、いつかどこかで…きっと」
(元気よく振られた手に応えて大きく手を振り返し、去っていく音糸の姿を見送る)
(左右の手の感触を確かめるように組み合わせると、それは期せずして祈りの形となった)
「またいつか…」
(そう呟き、組み合わせた手を惜しみつつも離すと、彼女たちも公園から去る)
(いつもより軽やかなリズムで)
(カツン、たん、カツン、たん、カツン、たん…)
ご案内:「常世公園」からキサラギL/Rさんが去りました。
ご案内:「常世公園」にシィレさんが現れました。
■シィレ > 「……。」
夜、人のいなくなった常世公園。
その一角にある池から姿を現したのは、上半身を人型、そして下半身が魚の姿をした……
そう。人の世で伝わる、“人魚”と呼ばれるそれ。
ただし、その全長は15cmにも満たない。ちいさなちいさな人魚姫……。
■シィレ > 「……~……。」
キョロキョロと周囲を見回し人気が無いことを確認した後。
ゆっくりと池の縁に登り、簡素な石畳に座るように身を預ける。
「……♪」
そうして月を見上げ、のんびりと夜を過ごす。
昼間は生暖かい風が吹き始めたこの常世公園も、今は心地よい涼風が肌をくすぐる程度だ……。
ご案内:「常世公園」に雛元ひよりさんが現れました。
■シィレ > 「……♪」
それまで静寂に包まれていた公園内を、清らかな音色が包んだ。
それは、小さな歌姫から発せられているもの。
「……♪ ~~♪」
その小さな歌声はゆっくりと公園を包んでいく。
何の歌かは分からない、言葉に形容し難い歌声だが、其れは聞く者の“精神(こころ)”を癒す不思議な音色をしていた……。
■雛元ひより > 「夜は涼しくて気持ち良いの~♪」
ひんやりと感じる夜風を感じつつひよりは公園の一角を歩いていた。
精巧な猫のぬいぐるみを抱き、お供であろう時代錯誤も甚だしい甲冑を着込んだ騎士を連れている。
■雛元ひより > 「何か聞こえるの……歌?」
風に乗って届いてくる歌声に耳を傾け、『良い歌なの』と誰に言うでもなく呟いた。
興味を惹かれたひよりはきょろきょろと辺りを見渡し歌声の主を探す事にしたのだ。
■雛元ひより > 「とりあえずこっちなの!」
何となく、という理由で近くの自動販売機へと向かうひより。
勿論そこにそれらしい人影はなく、そこで濃縮還元100%のオレンジジュースを買った。
「むぅ……オレンジジュースが買えって訴えていたから思わず買ってしまったの。」
誰に対して発しているのか分からないが言い訳を言いつつ手頃な場所を探し始める。
ひよりの頭の中にはもはや歌声の主を探すという目的はすっかり無くなっているようで。
そして公園の池を眺めながら飲もうと考え足を向けるのだ。
■シィレ > 「…♪ ……??」
それまでご機嫌そうに歌を歌っていた小さな人魚は、ふと感じた“気配”に謡うのをやめる。
(……ひと、の。気配?)
その時、視界の端。公園に設置された自販機の前に佇む小さな少女……と、何かおっかない格好をした男?を連れて……。
「…っ!?」
頭で判断するより前に。
即座、今まで身体を預けていた縁から池にちゃぽん、と飛び(逃げ)込む。
まさか、こんな時間に人が来るなんて……。
予想外の事態に少し混乱しながらも、恐る恐る池から外の様子を伺おうとするのだった。
■雛元ひより > 「やっぱり景色が良いところで飲むオレンジジュースは格別だと思うの♪」
るんるんと池の近くに設置されてあるベンチに座り込む。
そしてプルタブを開けようとするのだが、なかなか上手くいかない。
何度か試みてはみたものの開けられず、仕方が無いのでお付きに開けてもらおうと缶を差し出す。
騎士はきびきびとした動作でプルタブを開けようとするがやはり上手くいかず、ひよりはちょっとふてくされた様に池へと視線を移した。
■シィレ > 「……。」
そろりそろりと、水面から様子を伺う。
視線の先には、ベンチに腰掛け缶ジュースと格闘する少女の姿。
自分には気付いていないようで、ほっと胸をなでおろす。
「!」
と思った矢先…。
一瞬、少女と目があった気がした。
慌ててまたちゃぽん、と水中に姿を隠す。
(きづいて、ない……?)
流石に水中から外の様子をうかがうのは難しい。
何とも言えない不安ともどかしさを覚えながらも、水面付近を泳ぐのだった……。
■雛元ひより > 「むむっ! 今、確かに何かが動いたのを見たの……。」
悪戦苦闘している騎士は捨て置いて、興味津々の表情で池に近づいていく。
宵闇をそのまま映しているように真っ黒な水面はいつも通りで、その中まで見通すことは難しい。
「確かに何かが潜っていった気がしたの……。」
ぷくーっと頬を膨らませ、諦めきれないのか水面をじーっと見つめ続けるのだ。
■シィレ > 「……。」
水中からでも察せられる少女の視線。
敵意を持ったそれではないにしろ、間違いなく
(みられ、てる……)
間違いなく、少女は自分の存在に気付いている。
ここからではロクに外の様子をうかがえない。
そろそろと、水面に近付いては慌てて潜る。
いつまであの少女はいるのだろう……。
(はや、く……いかない、かな……)
それとも、もう行ってしまったのだろうか…?
■雛元ひより > 「……ぶー!」
暫く水面を眺めていたが結局何も見つからず、ひよりは悔しそうな声を上げた。
一方、プルタブと格闘を続けていた騎士は辛うじて開けることに成功しひよりに差し出す。
「えへへ、オレンジジュースなのっ♪」
お行儀良くベンチに座りオレンジジュースを堪能すると、ちらっと池に視線をやり『正体を暴くまでひよりは諦めないの!』と一つ決心をして家路についていったのだった……。
ご案内:「常世公園」から雛元ひよりさんが去りました。
■シィレ > 「……。」
そしてまた、誰も公園からいなくなった後。
ちゃぽ、と水面から顔を出す小さな人魚の姿があった。
周囲をまたキョロキョロと見回した後、ゆっくりと縁に上がる。
相変わらず、“人”と接するのはとても苦手だけれど。
「……でも。」
……次は、ちょっとくらい、姿を見せても……いい、かな。
そんなことを少し考えながら、残り少なくなってしまった夜を愉しむことにしたのだった……。
ご案内:「常世公園」からシィレさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に立花 響さんが現れました。
■立花 響 > 身体が重い。頭痛い。
されど人間は興味によって多少身体に無茶をしても気にしなくなるものである。
魔譜をカフェテラスで詠んだ時のあのイメージ本当にその通りなのか、もし違った場合どうなるのか。
それだけで体調不良の響を突き動かす理由になるのであった
「…誰もいなさそう」
響は月光の魔譜を取り出し、周囲を探る
夜の公園に誰かいても怖いが、まず深夜。それどころかこの季節ならもうすぐ日が上がり始める頃だろうか。
■立花 響 > 「早起きだったり、朝一トレーニングとかしてる人じゃない限りまず、いないよね…」
公園の整備された道から離れた所に荷物を置いて陣取り、魔譜を開く
魔譜を開くと月光に紛れて良く分からないが譜面が微かに光っている。
月光の効果は微かに光る。凄い光る。掌サイズの月を召喚する、なのだがもし違うとしたら最後なのだが…
響は意を決して咳払いを3回程した後、本当に自分の喉からピアノの音色が出るか確かめ、譜面を確認する。
譜面自体はクラシックの月光と同じだが、最低限見る物は見てしまう。
もし違ったらその時点で詠唱が終わってしまうからである
■立花 響 > 「はぁ~……すぅ~………~~~♪♪」
深呼吸をした後に口を開き、ピアノの音色を公園に響かせる。
深夜にピアノを、しかも公園という特に防音対策もしていない、
かつ開けた場所で演奏するのだ。近所迷惑も甚だじい。
序章部分が終わったのか魔譜の光がやや強まる。
程度はどのぐらいかというと電池が切れかけの懐中電灯に新しい電池を入れた懐中電灯に変わったぐらいだろうか。
実際響にはこの強さの変化は心底どうでもいい。
響は引き続きピアノの音色を公園に響かせる
ご案内:「常世公園」にロウゲートさんが現れました。
■立花 響 > やがて曲が半分終わると魔譜の光が更に強くなる。
響は既に予測しているからか目を閉じ、魔譜の目潰しに対しては何も怯むことなく演奏を続けていく
ここまで来ると本当にカフェで見たイメージ通りになりそうな、そんな予感をしながら響はあることを考える
。o0(もし召喚した掌サイズの月が本当に月の石だったら高く売れるかな…)
煩悩にも程がある。ただ人間らしいと言えばそこまでかもしれない
■ロウゲート > (やかましいな………)
ピク、ピク…と小刻みに耳が動く
神経は通っていないのに、音に反応して勝手に動くのだ
こんな夜にピアノか…どういう状況だ?
ストン…と曲芸のように塀から飛び降りると、音のする方へ向かっていく
慣れない4つ足を使ってトン、トンと地を蹴って進む
特に理由のない散歩だった
しいて言うならこの身体に慣れておきたいから。
どこへなりとも駆けていきたくなるのは、或いは猫の本能なのかもしれないが
公園に入ってくると、そこに居るのは見知った顔だった
ただ、友達とか、そういう優しい対象ではなく…
以前、悪いバイトをしていた時に覚えた顔…
まあ、今となっては気付かれる由もないだろう
胡乱なグレーの瞳で、その光景を見ていた
(幻想的な光景…と言うには、聊かシチュエーションが悪いな……)
とは、口には出さなかった、猫は本来喋らないものだ
■立花 響 > 演奏に夢中になっているのか、それとも思い浮かべていた欲望に目を取られているのか、
ロウゲートの…いや猫の存在には気付いていないようだ。
やがて雑念混じりに魔譜の全てを演奏し終わると
魔譜の光り方が先ほどより異質な光り方を見せる。
譜面から掌サイズの月…らしきものが地面にぽさり、と草むらに石が落ちたような音を立てて転がっている。
「……うわ、ほんとに出て来ちゃったよこれ」
響はそれを見て毒を吐きながら掌サイズの月の石らしきものを拾ってジッと観察している
■ロウゲート > 何故公園にピアノが?と思ったがモノは見当たらない
あの女の喉から鳴っているのか…すごい仕組みだな、声帯模写のようなものか…
いずれにせよ、一発芸の域を超えている
ぽさりと丸い石が落ちる音に総毛立って反応した
猫ってのは難儀な生き物だ…
フー…と息を吐いて落ち着く、自分は人である、猫ではない
ただ、あの石には少し魔力を感じる
俺の記憶では女は魔術に縁のありそうな人間ではなかったハズだが…
トコトコと歩いていくと、響の足元へ
「お……」
飲み込む。
おい、じゃないな…猫はおいなんて言わないからな…
危ない危ない、口を開きなおす
「にゃー…」
よもや
自分が猫の鳴き真似を真剣にする日が来るとは思わなかったが
とにかく、生まれて初めて、ここで目の前の人間に存在をアピールする為、にゃーと鳴いた
■立花 響 > 猫の鳴き声に気付いたのかハッととして、魔譜から召喚した石と魔譜を鞄にしまい、猫の方に向く
「猫…こんな時間に、起こしちゃったかな?ごめんね?
…あ、言葉分からないよね、にゃ、にゃー?」
その場で屈んで猫との目線の高さを出来るだけ合わせようとする。
深夜にピアノの音を鳴らせばこんなことになるよね、と心の中で反省しながら、猫の頭を撫でようとする
「あ、お腹空いてるかな。確か夜食で残しておいたパンがあったような…」
鞄を漁ってコンビニでよく売ってあるようなバターロールの封を切り、
猫に対して食べる?と問いかけながら食べやすいように小さく千切って猫の前をちらつかせる
■ロウゲート > 「にゃー……」
淀みのある声でにゃーと鳴く、なんだかぎこちない鳴き声
でも、それが一番声帯に適した発音なのだろう
スルリと喉をついて出るように鳴き声が漏れた
頭に手が伸びてくる、鬱陶しそうに眼を瞑りながらされるがまま
違う…そうじゃなくてだな、俺はその石に興味があるんだ
魔力がもう殆ど残っていないんだよ
立ち上がるように腰を浮かせると、物欲しそうにその脛に肉球を当てる
「んにゃー…」
違う、パンじゃない…パンじゃなくて…
ああでも腹減ったな…そういえば、この身体は餓死寸前のものだったんだ…
釣られるように瞳を泳がされ、てし…と猫パンチでバターロールを迎撃する
■立花 響 > 「何か私が知ってる猫とは違うような…気のせいかな?」
ご高齢なのかな?と呟きながら脛を攻撃されると元気ねー、と微笑ましい物を見るような顔をしている
「パン嫌いなのかな…?残念。美味しいのに、それとも誰かに飼い猫でしっかりしつけされてる猫なのかな?
今気付いたけどマントとか…そういえば額になんか目玉みたいなのついてるし」
バターロールが迎撃されると一口に千切ったバターロールが地面に落ちる。
しょうがないなぁ、と零しながらも響はそのままバターロールをもぐもぐ、と食べているが、
今気づいた猫の見た目に思わず食べる手も止まっているようだ
■ロウゲート > 地面に落ちる寸前のバターロールをはっし、と口で掴むと
そのままポップコーンを投げ喰いするかのように宙に放り
ぱくん、と口に放り込んだ、もぐもぐと租借する音
ふう…バターロールってあんまり好きじゃないが
猫の身体で食うとなんでも美味く感じるな…
くぁ……と背筋をピンと張って欠伸をする
眠くなって着た
……
じゃないな…違うな…何か違うな…
猫の脳は小さいので、どうもすぐ目的を忘れてしまう気がする、気のせいか?
「にゃー」
おい女
「んにゃー…」
その鞄を
「にゃう」
よこせ!
ヒョイ、ヒョイと前足を上に突き出してはジャンプする
猫って辛いな…早く人間になりたい…
■立花 響 > 「…おー。スゴイスゴイ。猫ちゃんやっぱり躾けられてるのかな。
これをテレビとかで出したら少しは人気になりそう」
猫がバターロールを食べる様子を見てぱちぱち、と拍手をしている。
「ん…?もっと欲しいの?それだけお腹空いてるのかな
もし違ったらごめんなさい、だけどごめんね。私、猫語修めて無いんだ」
猫の本心を全く察する事なく、食べかけていたバターロールをそのまま猫に差し出す。
猫語、という科目が実在している訳はないが、きっと響なりに精一杯の冗句なのだろう、猫に通じるとも思っていないだろう
■ロウゲート > 「フー……フー……」
3連続ジャンプで体力を消耗したらしい
身体が小さいという事は、それだけ体力も無いのだ
ダメだ、この身長の差では、この女を張り倒して石を奪う事もままならない
ジトッとした眼でその平和な言葉を聴いていた、なんだ、猫語って、面白いジョークだな?
ダメそうだ、諦めたような顔色と、恨みがましい目つきで見上げるが
表情の乏しい猫の顔では、ただのブサイクな表情にしか見えなかったのかもしれない
「フーッ…」
ミッキー・ロークの拳を思い出すような猫パンチで、そのバターロールを殴る
手からホロリと落ちたところを口でキャッチして、響の脇を逸れ、後ろへと駆けていく
シュタタタ…と一息に公園の入り口まで駆けると、切れっぱしをもぐもぐと飲み込んでから
思い出したように響に振り返る
「この礼は必ずするからな…」
刺々しさを意識したような声音でそう呟いた、聞こえるか聞こえないか、微妙な声
覚えてろよ女…体が戻ったら…戻ったら…いや、考えたらそんなくだらない事をしてるヒマはないな…
でもお前の顔は覚えたからな!
ギロ、と睨み付けてから、走り去っていこう
■立花 響 > 「…なんというか、素直じゃない男の子みたい」
バターロールを奪う猫の態度に気を悪くするどころか、
どこか微笑ましい物を見るような顔である。
可愛い、可愛いと言って寮にこっそり持ち帰りたい、などと考えていると猫はどこかへ駆け抜けていく
「ご主人様に心配かけちゃダメだもんね…」
猫の呟きは聞こえていないらしく、入り口から振り返る猫を見ると笑顔で手を振って猫を見送る。
響の頭はまた遭遇したことを考えると煮干しを常備しようかな。
今度会ったら寮に持ち帰ろうかな、と猫の考えいる事とは正反対の事を考えている
■ロウゲート > スタタタ……とそのまま小さな黒い身体は駆けていき
振り返る事無く、朝を迎えようとしている街角に消えていった
ご案内:「常世公園」からロウゲートさんが去りました。
■立花 響 > 「さて、良い時間だし学校行こっかな…もう明るいし」
朝を知らせる雀の鳴き声を聞きながら響は学校に歩いて行く
鞄に魔力が含んである石と一緒に学校に歩いて行く
「…この石、檻葉さんに頼んで飾って貰おうかな、何か味気ないし」
響は勿論、この石に魔力があるなんて思っているはずもない
ご案内:「常世公園」から立花 響さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に雪城 氷架さんが現れました。
■雪城 氷架 > 「ふぁーあ…」
大きな欠伸をして目の端に浮かんだ涙を擦る
まったく失態だ
今日は午前中の選択教科がないにも関わらず、いつもの時間帯に出てきてしまい
通学途中でそれに気づいたのだった
「あー…さすがに昼間まで時間潰すのダルいな…ゲーセンでもいこうかな」
ベンチに座ってぐったり、まだねむい
ご案内:「常世公園」にウェインライトさんが現れました。
■雪城 氷架 > 履修登録次第で一週間のうち1日くらいはこんな日が出来てしまう
「バイトでもしようかな…」
小遣いはもらっているが、今後軽音部で使う楽器も買うことになるし、
ちょっと苦しい気もする
もっと小遣いをくれとねだれば涼子はくれるだろうが…
さすがにそれは甘え過ぎな気もする
■ウェインライト > 「朝日に照らされるこの僕……ッ! 美しい……!」
震える喉/震えるまつげ/しなを作る身体/美しい肢体/立ち上る変人臭。
しかしウェインライトは吸血鬼。うららかな朝、日差しの強い環境はお肌に毒だ。
「アッ……カッハァッ!」
遭遇前0秒。ベンチに座る少女の前方5m。
モザイクがかった血反吐を吐きながら、魔性の美貌が倒れこむ。
■雪城 氷架 > 「…!!?」
もう此処でたいがいのことは見ても驚かないと思っていたがこれは驚く
変なやつが出てきたと思ったら死んだ
「お…おい……」
恐れ慄きながらベンチから立ち上がって声をかける
いったいどうしたんだこいつ
タイミング的には体を張ったギャグにも見えたが本当に血を吐いてる気がする
美しさとかそんなの気にもできない
■ウェインライト > 広がる血潮。ぴくりとも動かぬ手足。上下せぬ胸。
少女漫画調の白目を向いて倒れているが、その様は完全に死体。
温度を操る君になら分かるだろうか、間違いなく熱的運動停止待ったなし。
いや、もう詰んでる。
近づくも遠ざかるも構わないが、どう確認しても死亡確認。
■雪城 氷架 > 「お、おいってば…!」
再び声をかける
……微動だにしない
やばいどうしよう
こういうときってどうするんだっけ
救急?保健委員に連絡?
それとも警察?公安委員への連絡が先?
わたわた一人でパニックに陥る少女
誰かに助けを求めようかでもこんな時間の公園に人気はない
■ウェインライト > 「案ずるな少女よ。美しきこの僕は、何度でもエレガントアンドブリリアントに蘇る……ッ!」
背後から声。/いつから居たのか/いつの間に居なくなったのか。
その体験は、白昼夢にすら近い。
いやむしろ悪夢。
自信満々の笑みを浮かべながらウェインライトが決めポーズ(※昭和アイドル風)を決めて立っている。
■雪城 氷架 > 「……!!?」
思わず飛び退く
「うぇっ…あれ!?お前今、死んで…っ えっ 蘇る!?」
なんなんだこいつは…
どう見ても死んでるように見えたのに今はこんなに堂々とダサい
■ウェインライト > 「故あって今は死にやすく生き返りやすい身の上でね。美しい故の罪。
例えるならばええと、なんだったかな。
こちらの世界では楽園にみのる禁断のカジッツゥ!!」
気のせいか。言外にダサいと言われた予感。
気がしただけだが、死んでおくのが礼儀だろう。
しかしその程度でウェインライトは止まらない。
ムクリと起きるわけでもなく。
一瞬の意識の間隙に差しこむように、ベンチに腰掛けるビックリ芸。
「驚かせたようだな少女。それもこれも全て我が身体が罪なのだ」
艶めいた言葉で足を組む。過去ならば男女を問わず魅了したものだが、
万国ビックリ死亡集のようなウェインライトの前ではその絶大な魅力もゼロになる。
「我が名は最も美しきウェインライト。覚えておくといい」
■雪城 氷架 > なんなんだこいつ
今まで見てきたのとはまるで違うタイプのキャラだ
死にやすく生き返りやすいとか常軌を逸している
「あ、あぁ…覚えとくよウェインライト…つーか、忘れられそうにない…」
美貌というかむしろ、その存在感的な意味で
「なんていうか…大変な身の上だな…ある意味不死身…なのか」
いや、でも死んでるしなぁと悩む
何はともあれ朝から妙な変態に出会ってしまった
■ウェインライト > 「ふっ、僕をこのような身にした風紀委員、公安委員諸君の努力には涙を禁じ得ないよ。
彼らもまた、強敵<とも>と呼ぶに相応しい美しい生き方をしていたのだから」
胸元ポケットから取り出したハンカチで目元を拭う。
ほんとに泣いたウェインライトは目を奪うような所作で微笑んだ。
「なに。このような身であることを自覚してからはや一日。
いずれ美を追求するものとして、この我が美しさが毛ほども傷ついていないことこそを喜んでいるよ」
前向き。或いはただのバカという名が相応しい。
照らされる日差しに少し汗をかきながら両手を広げ。
「時に少女よ、これも何かの縁だ。名前を聞かせたまえ」
唐突な質問。悪人には見えないが、何をしでかすか分からないバカではある。
■雪城 氷架 > 「あ、あぁ…何か私もお前みたいに儚すぎる存在にちょっと涙を禁じ得ない」
一粒も出てませんが
「雪城、雪城氷架…一年。
……あぁ、言われれば整った顔してるかも…ほかがインパクト強すぎて目に入ってなかった」
ある意味しょうがないと思う
■ウェインライト > 「むう。昨日の御仁にも感じたが、こちらの名前は覚えにくいな」
ウェインライト。シンプルな名前も誇りの一つ。
最強/最期の末裔に、個人名はない。
「まあ良い、構わぬ。ミス雪城!
讃えるならばもっとストレートに讚えたまえよ。
見れば君も美しい。更に美しいこの僕に嫉妬するのはいたし方もないが……」
お花畑な思考回路。昔はこんな態度でもモテていた。
今は昔、ウェインライトという美貌の君がありけり。
つまり過去の話。
「だが良い名だ。透き通るような響きと、その字が見事にマッチしている」
字まで名乗った覚えはないだろうが、
"天災"の名をほしいままにするウェインライトの眼力だ。
無駄な特技のひとつである。
■雪城 氷架 > 「え、なんだ…お前…あれか。 ナルシストってやつか…?いいキャラしてんな…」
しかしこの少女、美形の基準が基本的に二次元にあるエロゲーマーである
三次元的な美にはいまいち興味がなかった
「死んでもすぐ生き返るってとこはすごいと思うけどな…残機とか減らないのか」
■ウェインライト > 「迂遠な褒め方をするようだが、もう少し素直な喝采が聞きたいものだね」
物足りない。不満気に口をとがらせるウェインライト。
別に褒められてはいない。
「ナルシスト。いわゆる自己愛者か。
だが待ちたまえ、ミス雪城。そも、己を愛さぬものは不完全だとは思わないかね?」
おそらく指したのは自己陶酔の意味であろう。
しかしそんなものにひたった覚えはなし。
故に思った通りに正論じみた言葉を述べてみる。
「残機か。存在せんな。本来死なないものが死ぬようになっただけ。矛盾だよ。死なないのだから生き返る他にない」
■雪城 氷架 > 「……オーケー、わかった。
別にお前が美しかろうと割りと興味ないよ、むしろ…」
そう、むしろ
「痛みとか苦しみとかってあんの?」
純粋な興味として、つい聞いてしまった
あるとしたら…死ねないことは辛いことではないだろうかと思ったからだ
■ウェインライト > 「興味がない!?
おお……それは人生の九割九分九厘を損しているよ、ミス雪城。
危うく心臓が止まりかけた」
口の端から垂れる血の流れ。
本気で死にそうだったウェインライト。
「痛みならある。当然だ。
むしろ定命のものはこれを今まで味わってきたのかと驚いている」
真の意味でも不老不死。
それはつまり欠けず朽ちぬということだ。
「だが、無様に声をあげることはしないよ。
この痛みは私が美しきものに今まで押し付けていたもので。
何より私の美しさを揺るがせるわけにはいかないからだ」
先ほどガッハァ!とか言っちゃってたりしたのは気のせいだ。
断じて気のせいなのである。
実際、ウェインライトを苛む666の呪詛は、今もなお身体を焦がしているのだろう。
■雪城 氷架 > 「うん、あんまり外見とかに頓着しないよ、特に他人のは」
さらり
自分も整った外見をしているものの、これは周囲のためにやっていることだったりする
「いやついさっきガッハァとか言って血を吐いてたから苦しいのかと思ったんだが…
あれこれ言わないほうが良かったか」
でも言っちゃう
■ウェインライト > 「…………」
冷ややかな指摘。氷の君に相応しき、残酷なツッコミ。
心肺停止0秒後。6月10日9時3分。ご臨終です。
■雪城 氷架 > 「ちょっと待てお前精神的ショックでも死ぬのか?!」
両肩を掴んでガクンガクン揺さぶる
なんて脆さだ。これではレトロゲーの鉱夫以下である
■ウェインライト > ゴギンゴギンと首が曲がる。貧弱だ。
明らかに曲がってはいけない方向に首が。
いけない、いけないよミス雪城。それ首もげる。
しかし安心し給え! 我が"狂い時計"は全年齢仕様!
怪しい角度で折れる首もモザイクがかってお子様も安心!
「ふ。そこまで動揺させてしまうのもやはり僕の美しさゆえかな……許す、許すぞミス雪城。
この僕はそう、人を虜にしてしまう魔性の吸血鬼……」
■雪城 氷架 > 「うへえ…」
ちょっと揺すっただけで首が
これはダメだ、ダメなやつだ
さすがの氷架もこれには引いた
「あぁ…うん……なんかもうお前にどう接していいのかわからない…
ていうか吸血鬼なのにこんな朝日が気持ちいい陽気は平気なんだな……」
■ウェインライト > 「今は少々身体が焼けるがね」
片目を閉じて舌を出す。
「何年か前。この僕が最初の死を迎えるまで。
この世のありとあらゆる存在は僕を傷つけることができなかったのだよ。
太陽も、神も、何もかも。僕の美しさを陰らせることはできなかった」
■雪城 氷架 > 「ふーん…そんな凄いヤツでも死ぬんだな」
大仰なヤツだけど、不思議と嘘つきには見えない
多分言ってることはホントのことなんだろう
「自然死するとも思えないし、
何か悪いことでもして征伐されたんだろ」
なんてアタリをつけて問うてみる
■ウェインライト > 「悪いことか。君たち定命の者の基準で言えばそうなのだろうな」
率先して血を吸ったことはない。
傷つけようと力を振るったわけではない。
ただ生きていた。ただウェインライトとして振る舞った。
それが悪だというのなら、否定はすまい。
「なにせ、か弱きものたちが全ての知恵と力を合わせてこの僕に立ち向かった。
あれには僕も驚いたよ。あれこそ、絆の美しさというものなのだろうな」
楽しそうな笑み。
否、本当にあの光景は美しかった。
相対するものにとっては死地だったのだろうが、
その只中でウェインライトはこころを奪われていた。
■雪城 氷架 > 「……へーぇ」
うん、やっぱりこいつは正直で素直なやつだ
きっと過去の話も、それが受け入れられなかった故なのだろう
「ちゃんと自分以外の美しいものも目に入ってるんだな
ナルシストなんて言って悪かったよ」
膝の上で頬杖をつきながら苦笑する
■ウェインライト > 「なに。僕は美の追求者。
この世で僕より美しきものはなかっただけのこと。
だが、美しいものはみな尊い。
少々この世界は儚く脆すぎるがね」
その顔つきは穏やかそのもの。
死ななければその美しさも輝くだろうか。
しかしながらおそらく、彼らの時間であと五分もしないうちに次の死を迎えることは目に見えている。
■雪城 氷架 > 「ははは、でもウェインライトでっかいからなぁ、
美しさはわかんないけど、可愛さなら私のほうが上だな」
にんまり笑ってゆっくりとベンチから立ち上がってぱたぱたとおしりをはたく。
「さて、そろそろ行こう。またなウェインライト。
いい時間潰しになったよ」
くるんと踵を返して、ひらひらと手を振って少女は公園の入り口へと歩いていった……
ご案内:「常世公園」から雪城 氷架さんが去りました。
■ウェインライト > 「ああ、さらばだミス雪城。僕も良い時間つぶしになったよ」
こうして出歩くことも悪くはない。
満足気な笑みで瞳を閉じた。
※死因・空腹
ご案内:「常世公園」からウェインライトさんが去りました。
ご案内:「常世公園」にサヤさんが現れました。
■サヤ > 「はぁ……はぁ……っ」怖い、疲れた、悲しい、辛い、寂しい。ありとあらゆる負の感情が自分の中で渦巻いている。それと同時に、殺せ、怒れ、斬れ、と自分を暴力に駆り立てる声。
自分が今何を考えているのかわからない、自分が誰なのかすら曖昧になってきた。
あの後、間違えて斬り付けてしまった後、家で震えていたら、あの人達がやってきて……。
■サヤ > その後のことは覚えていない、気づけば疲れ果てて公園に居る。もはや歩くことも出来ず、その場に座り込む。
抜身の刃と、服に血が付いている。何をしてしまったのだろう、誰か殺してしまったのだろうか。
「もうやだ……もう、嫌だ……。」涙が溢れる、なんでこんなことに……。
どうして私だけ、どうして私だけがこんな目に。私は悪くない、悪いのはあいつらだ、次に襲ってきたら全員殺してやる!突然、憎悪と怒りが体の内から沸き上がる。
■サヤ > 「違う……そんなことしちゃ駄目……」自分の声がまるで他人のもののように聞こえる。
自分、自分って誰だろう、何もわからない。
「…うっ……えぐっ……」ただただ涙だけが溢れる、冷たい地面に横たわり、まるで赤子のように丸まって泣き続ける。
あの人達は確か風紀委員だ、このあいだ斬り付けてしまったことを怒ってるに違いない。
あれは事故だったのに、傷つけるつもりはなかったのに。
ご案内:「常世公園」に風間蒼介さんが現れました。
■風間蒼介 > ふむ、普通の服結構すーすーするでござるなあ…
しかしこれがお洒落…この頼りなさも逆に体が軽く感じるでござるなあ…
こんな気持ち初めてでござるよ、もうなにも……ぬ?
(濃紺のスワローボトムシャツにジーンズに身を包み軽やかな足取りで歩いていると、ふと血の匂いが鼻をつく
即座に気持ちを引き締め感覚を研ぎ澄ます。風の中に混じった血の匂いの中に嗚咽の声…
状況は把握出来ずとも一大事と察し、即座に地面を蹴ってその場から掻き消え)
大丈夫でござるか!?
っとっとと……どうしたでござる?手負いでござるか?
(声をかけ、匂いの元に駆けつければそこには抜き身の刀を持った少女が一人
はて何か厄介ごとかと思いながらもゆっくりと近づいて行って)
■サヤ > 「……!」声をかけられたことに驚いて、横たわったまま身を固くし、刀を抱きしめる。抜身の刃が頬に食い込み、血が流れる。
「あ…あ、ああ……。あの……えと……だ、だいじょぶ……です。」泣き腫らして赤くなった目で、助けを断る。
服にはところどころ血が付いているし、大丈夫なわけはないのだが。
■風間蒼介 > いやいやいやいや!どう考えても大丈夫じゃ無さそうでござるよ!?
抜き身思い切り頬に当たってるでござるし!?
(その瞬間に警戒心が全て吹き飛ぶ。
凶状持ちならば声をかけた段階で殺気が飛ぶだろう、擬態であればそれはそれ、少なくとも信じる事で発生するデメリットは自身の問題でしかない)
と…とりあえずこんなところで血塗れで居たら面倒でござるよ?
(あまり落ち着いているようには見えない、となれば質問よりも気持ちを落ち着けるのが優先
スマホを取り出し符術補助ツールを立ち上げると拡大化の印を浮かべ、周囲の風を操作して血の匂いが周囲に広がらないよう内向きに渦を巻き始める
意識して少女の方にも風を向け、心地よい風が撫でていくように)
■サヤ > 「あ……。」言われて、刃があたっていることに気付いた。抱きしめていた刃を放す。「血が……。」頬を触ると生温い血に触った、確かに切れている。まるで他人事のように呟く。
「めんどう……ええと……」気だるげに、体を起こす。
「そうだ……わたし、追われてるんです……多分、風紀の…人に……。」風に撫でられて、思い出すようにぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。
「だから……逃げないと……。」しかしそれも心底どうでもよさそうだ。立ち上がる素振りも見せない。
■風間蒼介 > む……
(頬の傷を手当を、と口にする前に追われているという言葉を聞けばその手が止まる
深い傷ではなく、出血も激しくない、急ぐかどうかで言えばそうでもないだろう
女の顔の傷ともなれば緊急性も上がるが治癒魔術の持ち主にかかれば万が一の可能性も打ち消せる
しかも良く見れば服に付いた血は返り血だろう
という事は彼女は誰かと戦闘…それも風紀に追われるような状況で…)
なら、逃げるでござるよ
(ほらと、手を差し出し…掴まらないのならば強引にその手首を掴もうとするだろう)
■サヤ > 「…………。」相手が思考している間、自分の手についた血を、ぼーっと見つめている。その目には意志が希薄で、まるでそういうポーズの人形のようだ。
「にげる……誰が…?…どこへ?」先ほど自分が言ったはずの言葉も忘れたか、胡乱な顔と定まらない視線で問い返す。
相手の手を掴もうとしないが、自分の手首が掴まれても、抵抗はしない。
「わたし……わたしは、ええと……悪くなくて……事故だったんです…でも追われてて、多分……悪いのはあっちで……。殺せばいいのかな…。」うわ言のように呟いている。
■風間蒼介 > なんか物騒な事言ってるでござるなあ!?この娘!?
口封じて成り立つのはそこで禍根が絶てるパターンだけでござるよ!?
……あっるぇ!?それ目撃者の拙者の事でござるなあ!?
ああ、もう何にせよここは目立つでござるし移動して!血を落として!手当てして!
落ち着いてから考えないと悲観的な展望しか見えてこないでござるよ?
(ほら、と手首をぐいぐいと引っ張ってとりあえず人目に付く場所からは移動しようとする
公園から移動できそうに無いのなら遮蔽物が多く視線を遮れそうな奥まった場所へと
風を操り音を集め、他人の気配を探り、相手方の探知能力を高めに見積もり仮想探知ラインの外側を縫うようにして)
■サヤ > ぐいぐいと引っ張られれば、足をもつれさせながらもなんとかついていく。だが引っ張るのをやめれば、すぐその場にしゃがみこんでしまうだろう。それほど無気力な動きだ。
「でも、ことばが、通じないんです……。違うって言っても、聞いてくれなくて……。だからきっと殺すしかなくて……ずっと殺せ、殺せ、って……頭のなかがうるさくて止まらないんです……。私が私じゃないみたいで……。今も止まらなくて……。」
自分なりに、説明をしているつもりらしいが、主観的すぎて伝わりづらいことだろう。頭痛をこらえるかのように、顔をしかめる。
「ええと……あなたは……だれ…?」思い出したように、自らの手を引っ張る相手の顔を見て、問いかける。
■風間蒼介 > (何度かしゃがみ込まれては引っ張りお越してを繰り返し、奥まって視界がストレートに通りにくい場所を見つければそこのベンチに座らせて)
ふむ…違うのなら拙者に事情でも説明してくれんでござるかなあ?
そうすれば証言する事も出来るでござるし、最悪口裏合わせという手も…
(実際その手の尋問に手馴れた相手なら口裏合わせなど自分は共犯者ですと言うような物だが…まあ何とかなるだろう)
うむ、大変でござったなあ。大丈夫、大丈夫でござるよ?
刀納めて深呼吸すればきっと落ち着くでござるからな?
っと、拙者風間蒼介、今はこのような格好で判らんでござろうが忍者やってるでござるよ
(と胸を張って見せ、鼻先から下を隠すスカーフのさきっちょがピーンと自慢げに伸びて)
■サヤ > ベンチに座らされれば、力なく背もたれに身を預ける。
「あの……ええと……最初は……刀を…」記憶をたどりながら、ぽつりぽつりとつぶやいていく。何度も繰り返したり、前後したりしながら説明された経緯はこうだ。
不安に耐え切れず、安心するために刀を持ったまま授業に出ようとしたら、学生通りで風紀委員に止められた。
風紀委員に刀を奪われそうになったので抵抗したら弾みで鞘から抜けてしまい、風紀委員に怪我をさせてしまい、怖くなって逃げ出した。その時刀の鞘も置いてきてしまった。
その後風紀全体に連絡が行ったらしく、家で震えていたら踏み込んできた、その後無我夢中で逃げて、気付いたら公園に居た。返り血はいつついたのかわからない。もしかしたら誰か殺してしまったのかもしれない。
「すぅ……はぁ……かざま、そうすけ……忍者……」深呼吸をしながら、相手の言葉を繰り返す。
「私は…」自分も名乗ろうとして……。わからなくなった。
「ええと、名前……名前、あったんですけど……。あの、ええと……か、刀と……心を、混ぜすぎて……私の異能なんですけど……私じゃなくなって……わからなくなってしまって……。」ぎゅ、っと袴の膝を握る、呼吸が浅く、早い。混乱しているようだ。
ご案内:「常世公園」に蒼穹さんが現れました。
■風間蒼介 > ふむ……
(彼女の言葉を自分なりに噛み砕いて飲み込んでいく
自分なり…というよりも風間の歴史の中で培われた異能の知識にそれを当てはめておく
一人につき一つの能力とも言える異能の事だ、間違っている可能性もあるが仮説を立てなければどうにもならない
心を…という彼女の言葉を信じるなら自分の精神面にも影響を及ぼす異能なのだろう
物理面に影響を及ぼす異能と違い、これらは暴走、反動時の歪みの蓄積が判りにくいという欠点が存在する
今はその異能に心が押しつぶされかけている…という事だろうか)
うむ、大丈夫でござるよ。だいたいの事情は判ったでござるよ
自分の名前は…ゆっくりと思い出せばいいでござるよ
自分の事でござろう?
年の頃は…まあ10代前半…の中でも半ばごろでござろうかな?
12~3歳くらいでござろうかな?うむ、巫女装束の似合う和風な顔立ちでござるな。
凛とした印象でござるが、そこまで参るのは弱ってるんでござろうなあ…
ふむふむ、剣を使う異能…となれば、剣術家か何かでござるかな?
巫女装束という事はなにか神事に携わるような流派でござるかな?
細身でござるし技巧派といったタイプでござるかなあ?
(客観的な印象を次々と口にしていく、違うなら違うでいい
違う、本当の自分はこうだ、など自分を再認識出来ればそれでよし
落ち着かせ、不安を取り除き、自分を取り戻させようと、肩に手を置き、正しい呼吸のリズムを教えるように深く大きく呼吸を繰り返し、じっと目を見て)
■蒼穹 > (時間は、いつの頃だろうか?多分、ゆっくりとした時間で、あたりは薄らぐらい、様な気がする。そして…どこかで見た様な、そうでないような、そんな巫女の姿と…それに寄り添うかのような、スカーフが特徴的な男性の姿があった。そして己は、彼女が恐れる"風紀委員"だ。しかし、己は幽霊風紀委員。故に、彼女が何をしたか、詳しくは知らない。なので、気にしない事にしよう。)
やっほ。こんばんは。
お話中に失礼するよ。お二人さん。何かあった…かな?
(見た目的には、何だか泣かされた女の子と、それを宥める男の子という図に見える。会話は詳しくは聞こえなかったけれど、何となく、好奇心が擽られる。ので、一声、かけてみよう。それはそれは、初対面らしからぬ気さくさで、手を振りながら、寄りつつ。)
■サヤ > 「ええと…私……年……じゅ、じゅうよん、14で……ええと、ええと…」呼吸のリズムが自然と合う、ゆっくりと深い呼吸になってくる。
「巫女……じゃなくてこれは似てるけど…すぅ…はぁ……私のじ、人刃…人刃一刀流って、流派の道着で……
か、刀と……使い手が一緒になって……でも私それが下手で……ふ、深く繋がろうとして……やりすぎちゃって……。」少しずつ、少しずつだが、言葉がはっきりとして、目も相手に合わせられるようになってきた。
「ま、魔術と組み合わせた流派だから…あんまり筋力は、要らないんです……だから、ええと…最低限、鍛えはしますけど……。」肩におかれた手に自分の手を重ねる。白く細い指はまるで刀のように冷たかった>風間
■サヤ > 「あ、あう……誰……。」新たに現れた人物に、恐怖のこもった目を向ける。もし、相手が風紀委員とわかる格好をしていれば彼女の恐怖は即座に臨界点に達するだろう……。風間の手に重ねる手に力がこもった。>蒼穹
■蒼穹 > (己の姿は、私服だった。風紀委員の服装は嫌いだから、刑事課に。それが、幸いかどうかは、分からないが。)…人に名前を聞くときは自分から…ってね。まぁいっか。んで、私?…蒼穹《ソラ》だよ。(多分、彼女は知らないだろう。)>サヤ
■風間蒼介 > ふむふむ…なるほど14でござるか
拙者その頃は馬鹿ばっかりやってたでござるしそれを思えばしっかりしてるでござるなあ
ふむふむ、人刃一刀流…聞き覚えござらんなあ…異能前提ならば拙者の耳にも引っかかりそうでござろうが…
あーたぶんそれでござろう。許容量以上の異能を搾り出そうとしてバックファイアくらったんでござろう
なぁに一時的な失調でござろう、その不安を取り除こうと異能に頼ってはいかんでござるよ?
(おそらく、心身が強化される効果で不安のような物が拭えるのだろうと考えて
少しずつ自分を取り戻して来たようでほっと…)
あ、あーいや!すまぬお騒がせしたでござるかな?
いやぁちょっと異能が暴発した感じで…あちこち切っちゃったから手当てしてたんでござるよ
(突然現れた人影にびくっと肩が跳ねる
気配には気を配っていたはずがすぐ近くに来るまで気付けなかった…
とりあえず、現状を考えれば、当たり障りの無い言葉で反応をうかがうことに)
■蒼穹 > ありゃ、そーだったんだ。やれやれ、物騒な世の中だね。
ん、手当は…済んでるみたいかな?それなら良し。
やれやれ、それにしても話し込んでるみたいだね。
(ようやっと気づいた、と言わんばかりの反応であって。やれやれと人の世を風刺するような口ぶりで苦笑いしては、一刃だの流派だのと横から聞こえてくるなら、己にはさっぱりであって。ニンジャとサムライの会話は、腐っても邪神たる己には、少々理解しがたい。…のだが、どうしたものだろう。)
■サヤ > 「そ、そら……。わた、私……私は……わからない、です……すみません。」風紀委員だとは気づいていないようだ。だが、その場から逃げ出すギリギリまで警戒と恐怖が高まっているのを、目線から感じ取れるだろう。>蒼穹
「私…異邦人で……、元の世界の流派だから……。誰も、こっちでは誰も知らなくて、誰も私の事知らなくて……寂しくて……そ、相談しても迷惑かけちゃうし……。」またジワリと涙がにじんで、自分の心細さを吐き出し始める。>風間
■蒼穹 > え?…は、はい?…記憶喪失?…ああうん、それで。どうかしたの。(あるまじき恐怖である、それは、腐っても邪神たる己を恐れているのではなく…別の物を恐れているのだろうか。多分、ほかの人が来ても、そうなるだろう。そんな気がする。)>サヤ
■風間蒼介 > いや拙者も先ほど知り合ったんでござるがな?
流石にこんな格好ならほうっておく事もできんでござるからなあ
(いやはやと頭をかきながら蒼穹と名乗った少女を見る
見たところ善意で話しかけているようだが…と警戒心は表に出さないように、不自然な力みも脱力も起こさないように…) >蒼穹
あーマレビトでござったか…それは心細かったでござろうなあ…
なに拙者も術式と体術を組み合わせた流派の門下でござってな
そういう意味では相談に乗れると思うでござるよ?
(ハンカチに薬草茶をしみこませ、彼女の顔に付いた血と、頬の傷を拭っていく
飲んでよし、塗れば殺菌と止血の効果のある優れものである)>サヤ
■蒼穹 > へー、優しいんだね、キミ。
凄くいいと思うよ。そういうの。真似できないなぁ。
…ああそうだ、さっき名乗った通り蒼穹《ソラ》だよ。キミは…ええっと?
(関心模様であり、うんうんと首を縦に振りながら。それにしたって、随分警戒しているようだが。そして、彼の彼女を癒す手つきは、実にもの優し気で、そして何らかの経験を感じさせるものだった。…二人とも、もしや私を警戒している?何故だろうか。)>風間
■サヤ > 「ひ、人…を…斬っちゃって……風紀に……追われ…」問われれば、半ば自動的に思い当たる言葉をつぶやこうとしてしまう。>蒼穹
「でも、迷惑……迷惑、かけちゃうし……。全部自分でやらないと……迷惑かけるのは悪いことだから……。一人で……やらないと……。」ぽつぽつと、涙を袴に落としながら、心情を吐露する。この少女は他者に迷惑をかけることを恐れているようだ。それも異常なほどに。>風間
■蒼穹 > …ふぅん、成程。人を斬って、追われて…それで?(静かに、そして促すように、穏やかな表情を向けながら次ぐ言葉を待って。)>サヤ
■風間蒼介 > まあ困った人間見捨ててその日気持ちよく眠れるかといえばそうではござらんからなあ……
ダンボール被って震えてるおっさんならともかく美少女でござるし…
おっと、失礼。拙者風間蒼介と申すでござるよ
(名乗りが遅れた…無意識に警戒心が邪魔していたのだろうか?失策……
言葉を交わすたびにゆっくりと警戒心を解いていく、おそらく悪い人間ではないのだろう…と)>蒼穹
あーほら落ち着くでござるよ?混乱してる状況で口にしたらマジこじれる問題でござるからね?
ほら、迷惑とか思わないから悪いとか気にせんでいい人材ここに居るでござるからね?
(ハンカチで涙をぬぐい、また乱れそうな呼吸をとんとんと肩を叩くリズムで正常なリズムを伝え)>サヤ
■蒼穹 > んん、どうもどうも、宜しく。ソウスケで良いかな?
あっはは、面白い事言うね。成程、美少女の前では良い顔をしたいって感じなんだ。
いいんじゃない?…んで、風紀委員、なんだってね。
(にんまりと、緊迫感の欠片さえない言葉の紡ぎ方でにんまりとしながら、饒舌に語って一笑を馳せてみたり。して、彼の想像が正しいか否かは…彼女の次ぐ言葉次第だろう。)>風間
■サヤ > 「に、逃げて……血、血が……返り血ついてて……殺したかもしれない……わからなくなって……公園……公園に居て……風間さんが……助けてくれた……。」度々つっかえながら、覚えている限りを話す。>蒼穹
「えぐ……か、風間さん…きっと良い人だから…ひっく……迷惑……ぐすっ……。迷惑だから……い、行かないと……。にげ、逃げなきゃ……。」肩に置かれた手を、震える手で押し返そうとするが、その力はとても弱い。>風間
■蒼穹 > そう、んで、今があるわけなんだね。…殺したかも…か。いやー、おっそろしいね。でもさ、出頭した方が良いかもね?悪いことしたには違いないんだし。(それは、彼女にとってはあまりにも無慈悲な、それでも、幽霊であっても風紀委員としては、当然の言葉だった。だが、己は、彼女を捕らえる気など毛頭ない。)>サヤ
■風間蒼介 > うむ、よろしくでござるよ蒼穹殿
まあ拙者もオトコノコでござるからなあ
その辺の判断に私情を挟むのもやむなしでござるよ
(ははは、と意識して軽薄なしぐさ、表情を見せながら
どことなく探るような気配には表面には出さないように身構え)>蒼穹
あーいや、大丈夫、大丈夫でござるよ?拙者ほらこういう時に見捨てる方にビビり入るタイプでござるし…
関わられるのが迷惑だというなら一考するでござるが拙者への気遣いは無用でござるよ
(押し返そうとする手を握って、大丈夫、と頷く
殺さないと、から逃げないと、に変わったところを見るに落ち着いては着ているのだろう…と考え)>サヤ
■蒼穹 > まま、治療するのは良いんだけどさ。
あんまり厄介そうなことに関わるのは良くないって思うな。
この間あんな事件もあったしねー。…面倒事は、ねぇ。
(飄々と、事態には根本的にはあんまり興味もない様子でひらりと片手を煽ぎながら、涼しい顔を。)>風間
■サヤ > 「ごめんなさい……迷惑、ごめんなさい……。えぐっ……ぐすっ……。」握られた手は、少しずつ体温を取り戻してきている様子だが……。>風間
悪いことという言葉に、奥歯を噛み締め、恐ろしいほどの憎悪を込めた目で、蒼穹を睨む。「違う、私じゃない……!奴らが…奴が……私を、私を奪おうとするから!!」まるで別人のように、怒りに満ちた声だ。
「今度来てみろ!全員殺してやる!!殺してやる!!」先ほどまでの弱々しさは消え失せ、濃厚な殺気を放ちながら、抜身の刀を握りしめ、風間をはねのけて立ち上がろうとする。その肌は先程のように、冷たく白くなっている。>蒼穹
■風間蒼介 > まあ関わって誰かに迷惑をかけるなら自重するでござるが
これでも拙者忍者でござるからなあ…
守るべきを守れんでは存在意義がないでござるよ
物騒な部分のある島ではござるが……拙者、ここ好きでござるからね
自分の手の届く範囲ならな…な?
(自分の手が届く範囲なら泥を被ろうがどうなろが自分で拭える
ならまあ、躊躇の必要は無いだろうと、こればかりは嘘偽り無く本音で語って)>蒼穹
む…いかんでござるな……
この様子…私を奪おうと……
妖刀の類でござるか!?
(跳ね除けられる力をいなし、体勢を崩す事を防ぎつつ
一瞬、迷った。
間合いを離すべきかどうか、間合いを離すことが彼女を突き放すような行為に思えて…
彼女の間合いの内側のまま、蒼穹と彼女の線上に割り込み、踏みとどまる)>サヤ
■蒼穹 > (躊躇なく、そして、一瞬にして中間に立つ風間の前に出て、不敵に笑う。)
…あ?やる?
あっはは、良いよ。相手になってあげよっか?…私さぁ、実は、これでも風紀委員だし。
(ぱ、と目を見開くなら、感じるのは殺気と、それから憎悪。けれど、たかが人間のもので。腐っても、邪神たる己が恐れるところではない。だが、この殺気や憎悪といった、強大で、それでいて悍ましい感情は、己の破壊衝動を擽る。飄々とした態度で、笑ってやる。)
…軽く、あしらってあげるよ。どう…かな?
(其方が先に、殺意を向けたのだから。勿論覚悟は出来ているのだろう。お返し、と言わんばかりににっこりと、真っ黒な…それでも、笑顔を向けて。そして、己の異能により辺りの魔力を殺し始める。わざとらしく、煩わしい音を立てながら。或いは、大量の邪悪な気を放ちながら。言いたいことはこう…「これで恐れをなしたなら黙って座りなさい。」と。何とも、不遜で、横暴な対応だった。だがそれも、邪神たる己の在り方である。)>サヤ
…忍者?ああ、そうなんだ。
あっはは、良いねー。その考え方。それも私にはまねできない。
…へぇ、そう。…通りで…ねぇ。
(ちら、と後ろを見遣れば、普通に笑いながら。そして、事実その通りだ、と頷いて。)>風間
■サヤ > 「妖刀とは、ちょっと違いますね。私は、剣と同調しすぎることで生まれた私。れっきとした私の一部です。」一瞬の迷いを見抜いてか、嘲るような笑みを風間に向ける。丁寧な口調だが、そこに先ほどまでのような敬意はない。>風間
「おお、怖い怖い、二対一ではいささか不利ですね。勝負は預けておきましょう、仲間の伝えておきなさい。悪いのはお前たちだとね。」邪気に周囲を包囲される前に、素早く飛び退き、人間とは思えないような速度で、茂みの中へ走り去っていた>蒼穹
ご案内:「常世公園」からサヤさんが去りました。
■風間蒼介 > なっ………しまっ……!
(後ろから広がるどす黒い気にじとりと嫌な汗が浮かぶ
この気は大妖か…はたまた神域に近い気配を感じる。
そして風紀委員という名乗り……個人差はあるだろうが、彼女が断罪すべしというスタンスならば良くない…
助けを求めたくとも求められない少女と向き合うのをやめるか、この場で敵対しかねない相手に背を向け続けるか…
泥をかぶるのが自分一人ならば十分
その言葉を一度胸で反芻し、今の体勢を、崩さなず…横をすり抜けられる)
風間の血は護国を任ずる……ならばその中で暮らす民草の平穏も拙者の管轄でござるがゆえに
いい格好、させてもらえん物でござるかなあ…
(笑みを浮かべる相手に笑みを浮かべ返し、一歩前に進めば横に並び)>蒼穹
■風間蒼介 > 異能に飲まれた…という事でござるか…
(雰囲気の変わった少女に苦々しい表情になる
妖刀の類ならば剣をどうにかすれば解決する問題だったが、異能の暴走ならば事はそう単純には進まないだろう
舌打ちを一つ、追いかける呼吸を外されれば瞬く間に探知圏外へと姿を消す少女を見送り)
まあ、見捨てられんでござるよなあ…
(寂しくて、と弱々しく語る彼女の姿を思い出せばため息を一つ
深入りする事を心に決めて)>サヤ
■蒼穹 > わー…早いもんだね。
にしても、私の気に圧されないって何者だろうね。
(追う事もなく、見送った。己は幽霊風紀委員。故に、割とどうでも良かった。強いて言うなら、楽しそうだから、からかってやった程度だったのだが…本気にされてしまったか。)
…ふぅ、逃げられちゃったねぇ、ソウスケ。
残念だなぁ。少しくらい運動できるかと思ってたんだけど。
代わりにどう?忍者でしょ?ちょっと遊んでくれる?
…丁度、キミの思う、護国を任ぜられし、忍びの者としての…良い格好出来ると思うけど。
どう…かな?
(丁度真横に並んだのであれば、くい、と向きを変えて。歪に、口角を吊り上げて、少女らしからぬ真っ黒な笑顔を向けてみる。その心の半分はからかっている。半分は悪戯心、という名の破壊衝動だ。勿論、彼が「いいえ」と言うのなら、すぐさま止める心算ではあるが。如何せん、この頃暴れ足りないのだ。公園は体を動かす場所。なれば―――)
■風間蒼介 > なかなか風紀を乱す風紀委員でござるなあ…
拙者そちらと敵対した覚えはござらんが?
(とん、と軽く地面を蹴れば滑るような滑らかさで間合いを離し、周囲を覆う邪気に眉をしかめる
取り立ててこういった物に弱いという事は無いが、やはりざわつくような違和感は感覚が狂わされる
おそらく本気ではないだろう事は笑みの質から推し量れる
しかし何故…となれば想像が付かない)
どうしても、とお望みなら正式にアポとって訓練所辺りでお相手するでござるよ
(仕掛けられれば一当てして逃げるか…と行動方針を固め
右手を腰の後ろに回し軽く腰をかがめた構えを取って)
■蒼穹 > 風紀?敵対?…何の事かな?
―――"遊んで"って…私はそう言ったんだけど。
(それは、破壊衝動が生み出した、悪戯心。して、己の邪気に当てられても、物怖じ一つしない様相には、これまた、愉快そうに歪に笑いながら、彼を追うでもなく、見送るのみだった。)
…そう。分かった。それじゃ、そういう事にしておこっかな…今度訓練所に居合わせたなら、そうしよっか?
(諦めは良い様で。別段こちらは構えも盗らず、ただただ一笑を馳せた。)
■風間蒼介 > (気を抜けば乱されそうになる呼吸を深くゆっくりと繰り返し整息を行い平静を保つ
風間に伝わる術式で加工を施された体は呼吸さえ整えば鼓動はおろか、生理的な反応である神経や分泌物の制御すら可能とする)
それでおぬしの気が済むのならば幾らでも…
遊びは余暇でする事でござるからな
楽しく、周りに迷惑をかけぬようお相手いたすでござるよ
(相手が見送る姿勢でも気は抜かず、相手の呼吸のリズムを読み
息を吸うタイミングで離脱を図る
足に纏わせた風の結界と雷力の反発力を併用し、踏み込みのタイミングと初動のタイミングをずらし
足の動き、視線の動き、体の動きをそれぞれ微妙にずらし、狙いを散らしながら壁から壁へ、屋上から屋上へと建物を伝い去っていった少女の後を追いかけていく
しかし、結局数時間街をさまよい、収穫は0であった)
ご案内:「常世公園」から風間蒼介さんが去りました。
■蒼穹 > りょーかいっ。まったねー!
(手を振りながら、お見送り。)
所で私は思うんだが…"人間"って"人間"やめたのかね。
(ぼそりと呟く、何でこんな人間らしからぬ動きをするのやら、分からない。が、まぁいいか。閑散とした公園、悠然とした歩幅で、人間でない己が、一番人間らしく、公園を後にしよう。)
ご案内:「常世公園」から蒼穹さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にクリムさんが現れました。
ご案内:「常世公園」に山田さんが現れました。
■クリム > 【そろそろ人通りも少なくなった頃合いの、常世公園】
【遊具は昼間と対照的に、子どもたちの喧騒に巻き込まれた体をゆっくりと休めているようにも見える】
【静かな、風吹く音も響く静寂に包まれた公園のベンチに】
【1人の女性が座っていた】
■クリム > 【銀のロングウェーブの髪が、そよ風に揺れる】
【その柔らかな髪から、1対の角】
【青みを帯びた黒い角は、当人の物腰の柔らかそうな見た目と裏腹に、鋭く研ぎ澄まされている】
■山田 > …………。
【山田は自販機の前で何を飲もうか考えているようだ】
■クリム > 【彼女は、待ち人来たらずといった様子でただベンチに座り続けている】
【手には、魔術書】
【『古ルーン魔術Ⅰ』のタイトルが表紙に飾られている】
【同系統の授業を僅かにでも受けていれば、一度は見たことがあるであろう、古ルーン魔術の初歩の初歩】
【それを、難しい顔をしながら見つめている】
■山田 > ……。(さすがに牛乳は無いか……)
【迷った挙句、何を思ったかトマトジュースを買い、ベンチに向かう】
■クリム > ! ……*にこっ*
【足音を聞き、顔を上げる】
【現れた青年の顔を確認し、慣れないような笑顔を浮かべ会釈した】
ご案内:「常世公園」にまりもさんが現れました。
■山田 > (……っと、先客がいたか)
……どうも、こんばんは。
【丁寧に頭を下げる】
■クリム > ……! あっ、えとっ、こん、ばんはっ……。
【ベンチの中央を陣取っていることに気付き、申し訳無さそうな、恥ずかしそうな顔をし横へずれる】
【PL:だいたいPC名簿の画像のような顔】
■山田 > ……あの。隣、よろしいですか?
【女性の反対側の開いているところを指しつつ】
■クリム > ひゃっ、はいっ、どどうぞっ……!
【ぺこりぺこりと座りながらのお辞儀を繰り返し、恥ずかしげに顔を逸らせる】
■山田 > では、失礼します。
……。*プシュ**こく*
【ベンチに座り、トマトジュースの缶を開け一口飲む】
■山田 > ……………………。
(だからやっぱ血液飲むのとは違いすぎるってこれ……
吸血鬼っぽいらしいから試してみたけども……)
【好みの味ではなかったらしく、顔をしかめている】
■クリム > …………っ。
【必死で気を逸そうと、魔術入門書に視線を戻す】
【しかしどうしても、気になってしまう様子】
【ちらちらと、横目で青年の様子を伺っている】
■まりも > んーんーふふ~ん♪
生活費~が~ギリギリだ~♪
【頭の上に鞄を乗せながら、器用にバランスを取って歩く少女の姿が見えた。
学生服を着ている所を見ると、学校帰りだろうか。
自販機の前で止まる際、ややふらつきつつ、銀色のと茶色の小銭を2枚、自販機に投入し、「売切」が点灯しているのをおそらく誰も見た事が無い、おしるこコーラなる謎飲料のボタンを迷いなく押す。】
■山田 > ………………。*ちらり*
(……ホルスタウロスか……?)
(……くっ、余計に牛乳飲みたさが増してしまった)
【隣の牛娘ちゃんを見ていて、余計に牛乳飲みたさを刺激される】
【タイミングによっては目が合ってしまうかもしれない】
■クリム > …………!
あっ、の……!
【意を決して、といった様子で】
【目を伏せたまま体を向け、青年に声を掛ける】
■山田 > >クリム
……はい、何でしょうか。
【青年の方は、不意に声をかけられたが特に動揺していない様子だ】
■クリム > ………………とまと、じゅーす、好きなんですか?
【話しかけることに必死で】
【話す内容など考えていなかったらしい】
【必死で絞り出した台詞の意味不明さに、また顔を赤くして顔を伏せる】
■山田 > ……そういう訳じゃないですね……。
他にいいの思い付かなかったし、あと吸血鬼っぽいらしいから試してみようと思って。
■山田 > ……。
【そう言って、またトマトジュース缶に目を向ける】
【量はさっきからほとんど減っていない】
■クリム > きゅうけつき、っぽい?
吸血鬼に、憧れてるんです、か……?
【なんとか顔を上げ、青年の胸元あたりを見るまでに至る】
■まりも > (あれっ、もしやあの白玉のような白肌は、山田さんっ!
――と、誰だろ? みしらぬ人………ヒト?
お友達かな、邪魔しない方がいいかな?)
*ぷしゅん*
【恐らく炭酸飲料のような、しかし普通のそれよりもやや鈍い音を鳴らしながらタブを縦に起こすと、一息に内容物の半分ほどまで飲み下す。】
(くふぅ~! やっぱり帰宅中のコレはやめられませんなぁ。)
【オヤジ臭いため息を漏らすと、自販機によりかかりながら遠目で二人を観察し始めた。】
■山田 > ……いえ、憧れるも何も……吸血鬼です、俺。
……とは言え、正直口に合いませんでした。トマトジュース。
赤いからいいってわけじゃないみたいです。
……ん?【と、ここまで話したところでまりもに気がつく】
お、毬藻ちゃんじゃないか。
【まりもの方を向く。と、ここでまりもが持っている飲料の缶に目が向く】
■山田 > ……お、おしるこコーラ……
【飲めば絶対話のネタにできるとは思っていたが、勇気がなくてついぞ手を出せずにいた"それ"を見て困惑している】
■クリム > あっ、ぁ、本物さんでし、たか……*ぷしゅぅ*
【これまで常に赤かった彼女は更に赤く】
【そしてそれを隠すように、そして彼の待ち人が来たらしいのも合わせて、再び体を戻し、魔術書に視線を戻した】
■まりも > やっほ、山田さん!
あれ、山田さんもおしるこーら飲みます?
【声をかけられ、ぱたぱたと小走り気味に山田達の座っているベンチへ寄ると、鞄の中から黒光りする例のそれを取り出し、山田に勧める。】
っと……そちらの方は、お友達さんです?
私はまりも、大原毬藻だよっ!
(……でかい、このひとでかいぞ。)
【まりもの視線が白っぽい女性の胸元に突き刺さる。】
■山田 > え、遠慮しとく。ちょっとそれを試す勇気は俺にはない。
【受け取らないつもりのようだ】
……いや、この人は今会ったばかりだ。
■クリム > っ!? っぅ、あ、はじめ、ましてっ!?
えっと、クリム、です。クリム・トライスコーン、です!
【元気な女性の挨拶につい立ち上がり、大きくお辞儀する】
【相変わらず恥ずかしそうな顔だが、どことなく嬉しそうだ】
【そして、立ち上がりお辞儀したことでその豊満は無遠慮に揺れ主張する】
■山田 > っと、それじゃ俺も……
俺は山田竹蔵って言います。
【元気に立ち上がったクリムの後に続いて普通に立ち上がり、クリムに向かって名乗る】
■まりも > くりむさん、くりむさんね!覚えた!
クリームみたいで美味しそうな名前だ……。
(それにしてもこれはめろんだ、いや、もはやスイカ……*ぼそぼそ*)
【自らのまないたに手をとんと沿え、
自分のと女性のを交互に見比べつつ肩を落とす。】
■クリム > あ、はは……クリーム、でも、いいですよ。
よく呼ばれ、ますし。
まりもさんも、まりも、もこもこふわって、かわいい名前です、ね。
竹蔵さんも、SAMURAIみたい、です。
■山田 > さ、侍……。確かにジパング出身ですけど……。
【ちょっと自分の名前の古臭さを気にしていたようで、微妙な表情に】
……そういや、毬藻ちゃんとクリムさんはどこ出身です?
ご案内:「常世公園」からクリムさんが去りました。
ご案内:「常世公園」にクリムさんが現れました。
■クリム > わたし、は、……異邦人、です。
平行世界の地球、から。ヒーブリット国のフェインライン村……この世界だとスイス、だったかな。に近い国です。
■山田 > ……ヒーブリット……
……奇遇ですね、俺もクリムさんと同じ地球のジパング出身です。
まさかここで大陸の方と会えるとは。
■まりも > >クリム
えっ そう?
そういえば、友達にはよく「マリー」って呼ばれてて、
まりもって呼ばれたことは、あんまりなかったなぁ。
【可愛い、と声をかけられ、照れくさそうに髪をくしゃくしゃと掻く。
長いブロンドの髪が空気を含み、やや太陽の光が透けて金色に煌く。】
>山田
みんな異邦人さんなんだね、しかも山田さんとクリムさんは同じとこ出身!
いいなぁ羨ましいなぁ……。
あっそうだ、私? 私は生まれも育ちも日本だよ。
地元にはおっきい砂の丘があるんだ。といっても、
私の家からはすっごく離れてるんだけどね。
【日本海側~とか、実家は山手~なんて情報を、身振り手振りも混ぜつつ伝える。】
■山田 > >クリム
……地元の砂の丘って、もしやトットリ砂丘か?
……や、ジパングと異世界の日本は地名が限りなく近いって聞いたことはあるんだ。ジパング海とか、ヤマテとか。
■クリム > ……!
同じ『地球』、の人だったんです、ね。
ま、マリー……さん……も、竹蔵、さんと一緒のジパングの人、ですか。
【名前や愛称で呼ぶのが照れくさいらしいが、それでもそう呼ぶのが好きらしい】
■山田 > ……ちなみに俺はトウキョーに住んでた。
■山田 > >クリム
んー……日本って言ってるから、違う地球だと思う。
【いつのまにか口調が崩れている山田】
■まりも > えっ、"異世界の日本"?
確かに、砂の丘っていうのは鳥取砂丘だけど……
もしかして、日本っていっぱいあるの?
いや、もしかしたら地球の日本は違う日本であって
地球じゃない日本が日本で日本は異世界で……あれ?
【思考と一緒に手振りも止まった。】
■クリム > ! あ、えと、こっちの『日本』でした、か。
日本、というより、『地球』もいっぱいあるん、です。
平行世界、と呼ばれるものです。
同じ世界には、ないけれど。
「門」を通じて、他の地球から来たのが、わたしや、竹蔵さん、です。
■山田 > (……かわいい)
……あー、ちょっと俺にも説明するのは難しいけども……
まあ、日本というか地球がいっぱいあるというか……。
■山田 > (説明被ったー!恥ずかしい)
【ちょっと俯いて黙ってしまう】
■山田 > ……っと、あー……そう、クリムさんの言うとおりだ。
それと、俺達がいた『地球』はここの『地球』と決定的に違う点があるんだ。
ご案内:「常世公園」にてすとちゃんさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にてすとちゃんさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にてすとちゃんさんが現れました。
■クリム > ! *こくこく*
【そう、そうなんです。 と言わんばかりに頷き】
竹蔵が、吸血鬼であるように、わたしが、牛であるように、こっちの『地球』と違い、いろいろな種族が、元々共生、して、います。
それがこっちと、違う点、でしょうか。
ご案内:「常世公園」にてすとちゃんさんが現れました。
■山田 > 確か、こっちだと数十年前に急に現れたんだっけ。異能とか魔法とか人外が。
【確認するかのようにまりもの方を見る】
ご案内:「常世公園」からまりもさんが去りました。
ご案内:「常世公園」にまりもさんが現れました。
■まりも > へぇー……。
私達の"地球"、もとい"日本"には、そういった存在はあくまでも、
空想上というか、おはなしの中だけの存在、だったらしいです。
私が生まれた時にはもう、今みたいな感じだから……
特に、違和感はないんだけど、でも異世界かぁー。
【なにやら難しい表情を浮かべる。
まだ、いまいちパッとしていないようだ。】
■まりも > 何十年か前に、急に今みたいになった、っていう話は、
概ねその通りみたいだよ。お父さんもそう言ってた。
【クリムの問いについて肯定し、頷く。】
■クリム > そう、らしいですよ、ね。
わたしも、ここに来るまで、は……向こうの地球、でも……異世界なんて、お伽話、でした。
あるいは、一部の人は、知っているみたい、でしたが……。
【元の村とはまるで別物の、高度な建築技術で建てられた建築物群を眺め】
■まりも > あっ、そっか!
私達から見たら、クリムさんの地球は異世界だけど、
クリムさん達からしても、私達の地球は異世界、なんだねー。
んー……また頭がこんがらがってきたよぅ。
【ベンチに腰を下ろし、再び頭をかかえる。
おしるこコーラの糖分はもう切れてしまったのだろうか。】
■山田 > へぇ……。ちょっと俺には想像しにくいな、元からこうって世界にいたせいだな。
【何十年か前に急にこうなった、という話について】
>クリム
……そうなのか?俺の住んでたとこだと異世界が信じられてたような気がするけど……。
(国によって違うのか……?)
……っと、だいぶ遅くなっちまったからそろそろ俺は帰ろうと思う。
■クリム > フェインライン……わたしのいた村、では……少なくとも、異世界の話なんて、あまり。
嘘だとも、思っていなかったけれど、本当だとも……UFOみたいな、架空でも現実でも有り得る、ような。
そんな、存在でした。
……もう、日が変わるんですね。
楽しかった、です。ありがとう、おやすみなさい、竹蔵さん。
【ぺこりと頭を下げ、まだ少し赤らんでいる顔で笑顔を作った】
■山田 > それじゃ、また機会があれば。
【二人に手を振り、立ち去ろうとする】
【止めなければ常世寮まで帰っていくだろう】
ご案内:「常世公園」から山田さんが去りました。
■クリム > (吸血鬼、って)
(え、と……血じゃなくて、牛乳でも、気が紛れる……んだっけ……)
【さらに頬を朱に染め、手を振り青年を見送った】
■まりも > えっ、……あーっ!ホント、もうこんな時間だ!
【スマートフォンの画面が示す時刻に、やや驚きの声を上げる。】
私もそろそろ、おいとましますねっ。
今日はありがとーっ 山田さん、と…クリムさん!
【もう呼びなれた名と、新たに覚えた名にそれぞれ別れを告げる。】
【彼女も、特に呼び止められることがなければそのまま帰路に就くようだ。】
■クリム > ! え、えと、うんっ、『またね』、マリーっ……さんっ。
【山田を見送るよりはやや解れた表情で、小さくお辞儀をする】