2015/06/14 のログ
ご案内:「常世公園」に橘 臨助さんが現れました。
ご案内:「常世公園」に橘 臨助さんが現れました。
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ご案内:「常世公園」に橘 臨助さんが現れました。
■橘 臨助 > 「ーーほれ。」
取り出したのは、弁当として持ってきてたちくわだった。
暑さのせいで食欲がなかったのでこんなものしか持ってこなかったのだ。
「これでもくえ。そこの未確認生物、嫌がってるだろ」
■シィレ > 「……ひゃ、あ、ぅ……ぅ」
全身くまなく舐め回され、ついには抵抗する気すら失せ、まさに捕えられた獲物の様に咥えられる。
表皮から水分が失われ、本格的に体に力が入らない。
「ぅう……」
■橘 臨助 > ーー顔を引っ掻くならば避けられず引っ掻かかれるだろう。かと言ってなにかするわけでもないが
■ロウゲート > 地面に落ちたちくわをジロジロと眺める、ちくわ、うーん、ちくわか……
「にゃん」
ぺし、と前足で竹輪を跳ね除けた
目の前にすごいうまみを持つ謎の物体があって
何故地面に落ちたちくわを食べなければいけないのか
身体は畜生でも、心は人間なのだ
お前も舐めてみろ、とでも言うようにちょいちょいと前足で人魚を示し
そして人魚を地面に下ろした、さあ舐めてみろ、美味いから。
目で訴える、通じてるかはわからないが
■橘 臨助 > 「っと、いけねえ…」
水棲生物が陸地で、しかも乾き始めるというのはよろしくない。急いで水に戻すために触れようとするか
■橘 臨助 > 「あ、こいつ…」
選り好みしやがって、人魚のがうまいってか。どんな珍味だそれは。
美味いから食ってみろよ的な目線はもちろん通じず、人魚を水に戻そうとする。
■ロウゲート > おい何をする
ソイツは俺のだ
触れようとするなら、シィレの端、ヒレの方を咄嗟に口を伸ばし
加えようとするだろう
「フーーー…」
威嚇するように喉を鳴らす
このままいけば、引っ張り合いになるかもしれない
■橘 臨助 > 「…そうかよ、あくまでそれが良いってな…」
「公園に住んでる実態もよくわかんない生き物の体表を舐めて毒をもらっていいのか?」
すっと威圧感のある目をする。元々の目つきの悪さと冷たい雰囲気も相まってまあそこそこにプレッシャーがある。
「警戒が足りないぜニャン公。白ピ○ミンには毒があるが不味いとは言及されてねえ。ーーそいつが美味しい毒持ちだったらどうする?美味しいぬめぬめしたもの…怪しいと思うんだがな」
ゴゴゴゴゴ
■シィレ > 「……ひ、あ、いィ……ッ」
やっと池に帰れると思った矢先、尾ヒレに小さな痛みが走り、
直後、池とは真逆の方向に強く引っ張られる。
くらくらと視界が眩み揺れ、何が起こっているのかさっぱり分からない。ただただ、気分が悪い……。
「や、や、め……いたっ…い、いたい……」
ああ、近くて遠い我が家よ……。
■橘 臨助 > とりあえず、取り上げず水を救ってかける。なんとかしないとすぐに死に絶えそうに見えた。
ーーしかし、ほんと見れば見るほど人魚だよなぁ、と思いつつ
■ロウゲート > 何がゴゴゴだこの小僧…
思わず口にしかけたが、今はヒレを唇で咥えているため喋る事ができない
おっと…とうめき声に気づいて視線を戻す
そういえば生き物だったのだ
悪い事をした、などと思う良心は持ち合わせは無いが
いたぶるのもなんだか夢見が悪い
床におろし、ゆっくり見下ろした
「生きてるか?」
そんな風に呟く、シィレには聞こえる声量
■橘 臨助 > 「理解が早くて助かる。」
口を離したその様子を見て。
「利口なお前にはこのちくわを…あぁちくわ嫌いなのか。…生魚でも買ってくるか」
■橘 臨助 > 全体的に高圧的だが、まあ、要するにどちらも良いようにしたいのだ。空腹を凌ぎかつ人魚も助けようとしてる。この妙な言い回しの必要性は皆無だが
■シィレ > 「ぁぅ……っ」
地面に下ろされ、くたっと地面に横たわる。
その直後、身体に冷たいものが振りかけられる。
「…っ、み、ず……ぁふ……」
なんだか長く長く失われていた気がするこの感じ。
肌に潤いが少しずつ戻り、徐々に身体に力が戻るのが分かる。
「……ん、んん……」
しばらくして、ようやく身体を起こし、改めて二人を見上げる形となった。
「……。」
ただ、此処まで来て何を言えばいいのかさっぱり分からない。
焦っているのか困っているのか、人で言う耳の部分にある小さなヒレがぴょこぴょこと動いている……。
■ロウゲート > 「生きてるみたいだな……」
もうこの際別に良いか、特段正体を隠しているわけでもない
やむにやまれずといった感じで、声を出した
「悪かったな、アンタは迷ったのか?」
猫から出るには少し低い声でシィレに問いかける
このような生物は元の世界では珍しくもないが
ここで見るとなると話は別だ
要するにどこかで飼われていたのかと、問いかけようと
■橘 臨助 > 「……?」
そういえば、この猫は妙な被り物をしてる、と彼は思う。
それもカジュアルなものとかでもなく、なんだかオカルトなデザインの。
もしかして…
「……あんた、中身人間か?」
この世界ならではの予測にたどりつき、問いかける
■シィレ > 「……?」
迷った、とは何だろう。そう言いたげな表情で喋る猫を見つめる。
「……まよ、う?
……うぅん……。わたしは、ずっと……ここ、に。いた」
たどたどしい口調で問いに答える。
何故その問いを投げかけられたのかは分からない。
しかし少なくとも、記憶に残る限り、自分はもとからここに住んでいたのだ。
「……あ、あの……」
とりあえず池に返してくれないか。そう言おうとして見上げるも、何やら一人と一匹は話をしているようで。
「……。」
どうせ、僅かな距離でも自力で池までたどり着くのは時間がかかる。
少し、待つことにしようか……。
■ロウゲート > 「そうだが…今はこの状態だ、猫として生きている」
何か問題が?とでも言う様に返す、お前には興味は無いのだ
とでも言うように、そのトーンは低い
この人間の指からミルクティーでも出るというのなら、あるいはもう少し価値があるかもしれないが
今は邪魔な人間という目線でしか見られない、野良猫も
普段は人間をこういう目で見ているのだな…とはなってみなければわからない印象だ
■橘 臨助 > 「……あ?」
と、なんか小さな声が聞こえた気がして人魚の方を見る。
人見知りには少々キツそうな反応だか悪意はない
■橘 臨助 > 「そうか、そりゃ、ちくわなんか出して悪かったな。」
そう言って踵を返す。
■ロウゲート > 「ずっとこの池に住んでいるのか…」
なるほど…この…この公園の池にずっと…
それはそれで…どうだろうか…という気もしないでもない
もっと世界は広いだろうに、淡水でしか生きられないのかもしれないが
「所で、お前…」
改めてシィレに話しかける、コホン、と人間なら咳払いをしただろう
だが猫にはそんな生理的機能は無い
「今からもう一回舐めるが構わないな?」
確かに人魚ではあるし、その意思は尊重すべきだ
何か言いたい事があるのなら、それも聞いてやろう
だが今は、舐めたいから舐めるのだ
うまいのが悪い
というわけで、再び顔を落としてシィレを堂々とねぶりに行こうとする
この鱗の感触が…
■橘 臨助 > ーーで、
「……選んでくれ。」
ココア、ミルクセーキ、ミルクティー、レモンティーを自販機から購入してもどってきた
「……それと、そいつ良い加減解放した方がいいだろ。何がそんなに美味いのか知らねえけど、他に美味いもんもあるだろ、調達できないってなら買ってきてやる」
■シィレ > 「……え? や、まっ……ひうッ…!?」
▼にんぎょは ねぶられている・・・
何か言いたかったらしいのだが、即座にそれどころではないといった様子になってしまった……。
少しばかりもがくが、やはりこの体躯では雀の涙ほどの抵抗しかできない。
「…ゃ、め、ァッ……んむゥッ……」
■ロウゲート > 「うまい…うまいな…」
やっぱりこの美味さはなんだろうな
これも一種の異能なのかもしれないな……
別に抵抗とか拒否するような意思も感じられないので
基本的にマイペースに顔を埋める
淡々とそんな事を思いながら
舌先で胸元をくすぐるように舐めていた
猫がおさかなとじゃれてるだけです
■シィレ > 「っは、やめッ……やぁ……!」
本人にとっては必死の抵抗であるつもりなのだが、効果はまるで無し。
悲しいやら辛いやらで、思わずその瞳から涙がこぼれた。
しかし、その涙は地面に落ちると、水滴ではない“何か”
ころん。
地面に転がるそれは、淡く白く丸い其。
そう、彼女の涙は“真珠”となり地面に落ちていくのだった。
■ロウゲート > ペロペロと舌先から伝わる味覚で遊んでいると
ふと硬い感触がした
覗き込むと、どうやらそれは真珠であるようだ
残滓のような淡い魔力が感じられる
掬い取り、ごくん…と飲み込もうとするだろう
「……おい、お前…これ、もっと出ないのか?」
そういえば、マーメイドの感情が高ぶったとき、その涙は宝石になると
ものの本では読んだ事がある、あるが…
親が子供に聞かせる寝物語だと思っていた
実際にそういう事はあるものか…ほお…と感心する
物語では人が人魚に優しくしても大抵ロクな目に合わないしな
打算的な考えが働いた
続ければ、もう一個ぐらい出ないだろうか
毛づくろいするように丁寧に、舌で丹念にねぶり続けようとしよう
腹の下辺りを、くすぐるように丁寧に
掃除してあげてるだけです(猫視点で)
■シィレ > 「……っ、で、る……?」
目の前の黒猫が言っている。“もっと出ないのか”と。
何のことか分からない、ただ、求められている何かを出せば、解放してもらえるのだろうか。
でも、それがなんなのかわからない。
「……でる、って。なに……っひゥ!?」
瞳に涙目ためながらも何とか言葉を振り絞ろうとしたその時、不意打ち気味に下腹部がざらっとした感覚に襲われ。
思わず身体をびくん、とハネさせる。
そしてその反動か、瞳にまたたまった涙がこぼれ、一つの大きな真珠となって、猫の前に転がった……。
■ロウゲート > 「そうだ…出すんだ
溜め込んでいると身体に悪いというしな…この際出してしまうといい…」
あくまで真珠の話だ
だってこんな結晶化する涙など、きっと体外に排出してしまうのが一番だろう
そう、科学的に見ても、これは間違いなく治療行為。
「にゃー…大きいな…」
ぽろ…と落ちたのは今までで一番大きな真珠だった
なるほど…ここが一番高ぶる訳だな…
何故なのかは全くもってさっぱりわからないが、ここを洗うのが一番のポイントらしい
猫に真珠の価値はわからないと思われるかもしれないが、この真珠は貴重なものなのだ
だからこうして…
そう、下腹部を重点的にれろ……と舐めて解すのだ
ここだな、きっとすごい真珠が出るからな
一気にペースを上げて、そこを洗い取ってあげようと
■シィレ > 「……ッあ、う……ぅっ」
訳が分からないまま、下腹部をざらざらと舐め回される。
何故かわからない。なのに、身体が熱くなり、呼吸が早く、荒くなる。
「ッ……ふ、ひぐっ……ん」
思考回路がさらに混乱し、最早感情が自分のコントロールを離れてしまい
それと同時に、何かが溢れ、目から零れる。
「……ッぐす、やめ、もう、やめてぇ……ッ」
ガチ泣きであった。
■ロウゲート > 「うーん………」
見下ろしていた、目の前の15cmほどの生き物は
なんか思ったより普通にポロポロ泣いている
やりすぎかやりすぎでないかと言えば
まあ最初からアウトだった感は否めないが
何だか意思も薄く、そういうものだと扱った感はある
うん…
そういう点を考えて、もう一度見下ろしてみると…そうだな
「やりすぎたな」
等と、反省意見を纏めるのだった
人間間違いを認める事が大切だという、今俺は猫なんだけども
ガチ泣きするシィレを咥えて、今度こそ池のほとりに連れて行こうとする
気にしてない風だが、ちょっと居た堪れない雰囲気が出ているのは間違いない
■シィレ > 「……はぁっ、……はっ……ぐす…」
池のほとりに着くまでの間、なんとか感情の昂ぶりを抑え込もうと息を整える。
「……っ、……。」
そして着くころには何とか息を整え、改めて自分を舐め回し続けた猫?をやっぱりちょっと涙目で見上げる。
少し逡巡し何か言葉を継げようとして出てきたのが
「……いじわる…」
これだけだった。
■ロウゲート > 「あー、そうだな…」
池のほとりにちょいと人魚を乗せると
さめざめ泣く人魚を見下ろす
あくまでごめんとも悪いとも言わないのだけれども
ふてぶてしい態度かと言われれば
その目はその辺を彷徨い泳いでいる
「うん…まあ、食われないだけ有難いと思って貰いたいものだ
いいか、例えばここが自然界で、俺がただの猫ならば、お前は今頃
ドラ猫に咥えられた哀れなお魚だ、その辺をよく理解して………」
そもそも責任は俺だけにあるものではない
全く周囲に警戒をしないのは、自然に生きるものとしてどうなのだろう
猫の身体となり、社会の厳しさを知ったものとして、そういう警告をしたいと
相手の目を見る
「……ああ、まあ…そうだな…ちょっと調子に乗ったな…」
でも、いじわると言われると、まあ、そうです…と認める以外には無かった
「いいか…俺以外の猫は、基本手加減しないからな」
捨て台詞のようにそう言って、地面の大粒の真珠を拾い上げながら、背を向けようとする」
■シィレ > 「……。た、ただの、ネコには、つかまらない、もん……」
「でも、あなた、は。ふつうの、ネコじゃ、ない……うぅ……」
丹念に舐め回され、まだ少しピリピリとした感覚の残る下腹部を抑えながら反論する。
容易く捕まってしまった手前、ただの虚勢というか強がりであることは自明の理なのだが、恨めしそうに見上げた。
「……。」
そして、自身も池の中へちゃぽんと身を投げ、背を向けようとする猫を見。
小さな声で、告げた。
「……つぎは、いじわる、しないで……」
そしてそのまま、池の中と潜ってしまった……。
ご案内:「常世公園」からシィレさんが去りました。
■ロウゲート > 「善処しよう」
ヒョイ、と空中に放り上げ、真珠は口の中へ放り込まれた
それをもぐもぐと体内に取り込んでいくと、少し魔力が戻ったのを感じる
猫に真珠。
「けぷ…」
やはり真珠は食べるものじゃないな…などと思いながらも歩き出す
胸焼けを直す草でも食べに行こうと思うのだ
ご案内:「常世公園」からロウゲートさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に橘 臨助さんが現れました。
ご案内:「常世公園」から橘 臨助さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に石蒜さんが現れました。
■石蒜 > 常世公園、池の近くにある野原。そこに、かつてサヤと名乗っていた少女。今は名前は石蒜(シーシュアン、彼岸花の意)が、座っている。
いつもの巫女装束だが、白衣は漆黒に染まり、胸元に血のように赤い彼岸花。刀は、今日は持っていない。面倒事を起こすつもりは(今は)ない。
「うふふふふ……。」頬に手をあて、嬉しそうな、だが同時に残酷さが伺えるような笑い。昨日はご主人様に朝まで可愛がってもらった、なんて素晴らしい、甘美な時だったことか。
もっと可愛がって欲しかったけど、まだ体が馴染んでないかもしれないから、大事を取って休むように言われた。残念。
■石蒜 > それに比べて、今までの自分の人生は何だったのか、元の世界でもこちらでも、いつも嫌われないように、迷惑をかけないように怯え続ける。まるで哀れな小動物。
でも今になってわかった、どうしてあんなに怯えていたのか……。それは、自分を惨めな境遇から救い出してくれる誰かを待っていたからだ。
その人に嫌われたらおしまいだから、出会う人全てにその可能性を見出していたから、誰からも嫌われたくなかったのだ。
「くくくく……アハハハハハァ……」笑いがこらえきれない、愚かなサヤ!可哀想なサヤ!そんな人最初から居るはずなかったのに!
そう、誰も彼も私を本当に助けてくれなどしない、気休め程度の手助けで自尊心を満足させるだけ。たった一人、鳴鳴様、私のご主人様を除いて。
■石蒜 > 鳴鳴様以外なら、誰に嫌われてもいい、だっていくら好かれたって助けてくれないのだから、私は私のしたいことをする。
誰も彼もどうでもいい、ああ、なんて素晴らしいんだろう!今まで自分はどれほどきつく自分を縛り付けていたことだろう!
「アハハハハハ!!」おかしくておかしくて、大声で笑ってしまう。何事かと、公園の他の人間がこちらを見る。昔の私なら萎縮しただろう、でも今はどうでもいい。
人から餌をもらえないかと、あたりをうろちょろする鳩の群れが視界に入った。「チッチッチッ」口から音を出して、誘う。
そう、まるで私はこの鳩のよう、媚びへつらって、餌を、助けをもらえないかと期待してうろちょろ歩きまわる。
近づいてきた鳩は、一定の距離で止まる。相手がどう動いても逃げられる、自分が安全だと思っている距離で。
■石蒜 > でもそれは間違い、霞むほどの勢いで上体と腕を伸ばし、一度に3匹の鳩を両手で捕まえる。
「あぁ、温かい……。」当然、鳩達は手の中で暴れるが、少し力をこめてやると大人しくなった。
「温かい……温かぁい……。」そうだ、お礼をしないと、私をあそこまで追い詰めた連中に。
「まず、蒼穹」右手で一匹の鳩の首を持ち、ゆっくりと力を込めていく。鳩は少し暴れ、ポキッという感触とともに動かなくなる。
「次に、風間蒼介」もう一匹の首は、指を弾いて当てる。首から先が吹っ飛び、池まで飛んでいった。暴れる暇もなく、ぐったり。
「そして、白崎玲刃」左手で最後の鳩を握りつぶす。赤い血が吹き出し、頬に飛沫がかかる。
■石蒜 > 残りの二匹の死体も握りつぶす。赤い血が野原を染める。
それを見た他の連中は、気味悪そうに立ち去っていった。
それでいい、他人なんか、どうだっていい。邪魔なら斬り捨ててしまえばいいだけ。
血にまみれた両手を、巫女装束で拭う。漆黒の装束が赤く塗られたが、すぐに中に染みこんでいって、元の色に戻った。
■石蒜 > 「冷たくなっちゃった。」薄く、犬歯を見せて笑う。
「こうなったら、ただの肉ね。」ゴミでも捨てるように、鳩の死体を適当に投げ捨てる。
他の鳩の群れも逃げていって、あたりは静まり返っている。
これでいい、要らないものはない方がいい、だって要らないのだから、価値がないのだから。
私とご主人様以外、どんなものにも絶対的な価値はないのだから。
■石蒜 > 「……!?うぷっ……~~~~~!!」突然、自分の中からとてつもない嫌悪感が沸き上がってくる。それは吐き気と頭痛となって石蒜に襲いかかり、たまらず地面に突っ伏す。
「いまさら……何を……私は……塗り替えられたんだ……!新しく!!ご主人様に!!」拳を何度も地面に叩きつける。まだ自分の中に、そんな常識めいたものが残っていることが腹立たしい。
まだご主人様に塗り潰されてないところが残っている、それが腹立たしい。
よろよろと立ち上がる。早く塗り潰さないと、黒と赤で塗りつぶして、二度と出てこないようにしないと。
何をすればいいだろう、何かしよう、死と鮮血を全身に浴びるぐらいの何かをしないと、私を塗りつぶせない。
手すりや木に時折手をつきながら、公園を立ち去った。
ご案内:「常世公園」から石蒜さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に音糸さんが現れました。
■音糸 > うへぇー、本当に鳩だったものが転がってる……
(連絡を受けて来てみれば野原に血が飛びゴロゴロとした鳩の死体)
(どんだけ力強く握ったんだと、ひょうたんみたいなった鳩を見て思う)
あー、一応状況証拠撮っとこ
(ポケットからデジカメを取り出し、現場の写真を撮る)
公安や風紀に連絡がいってないって事は大した事件ではないってことかなぁ……
■音糸 > さて、やりますか……
(マスクをつけると黒いゴミ袋とトングを持ち、鳩を拾っていく)
こんなことをしてる人がこの島にいるわけでしょ、何だかなぁ……
(トングで鳩を掴み、ヒョイヒョイと袋に詰めていく)
血の処理は特に害がなさそうだし、あとは雨に流してもらおう
(顔を上げれば曇天、今にも雨が降り出しそうだ)
■音糸 > あ、お疲れ様です射美です、片付け終わりました
適当な所に埋葬してから帰りますんで、はい、よろしくお願いします
(スマホの通話を切る)
……何事もないといいんだけどね
(そう言い放つと、凄惨な現場から去っていった)
ご案内:「常世公園」から音糸さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に一樺 千夏さんが現れました。
■一樺 千夏 > 「……ちょっと気分転換に遠出してみたんだけど」
なんか遠目に妙なもの見たなぁ なんて感想を漏らす。
「まぁ、この格好だし容疑者扱いされなかっただけマシかしらね」
人斬りにやられた傷は(見た目の上では)治したし、(一応だが)直した。
吸われた生命力に失血した分、体力がまだ戻りきっていないが一箇所にじっとしてるのはツマラナイ。
「こっちは厄ネタ少ないんじゃないかって思ってたけど……。
この島、大丈夫なのかしらね。超楽しめそう」
■一樺 千夏 > 「……まぁ、先立つものがあれば なんだけど」
何せこちらで使える通貨の手持ちが心許ない。
入手経路も現状では 強奪、じゃない強盗……じゃなくて、ええと。
そう、迷惑料として快く譲ってもらった薄い財布だけだし。
「お酒やタバコって高いのよねー……未成年が多いせいか、入手経路少ないしさー。
登録市民じゃないから、年齢認証システムとか出されると買えないっつーの」
■一樺 千夏 > 「代わりの服、どうしようかしらねー。ブラッドバスで洗濯したような服じゃ店に入った瞬間に通報されて現地組織とうれしくないご対面ー。
……いや、いっそそいつらボッコボコにして財布とか譲ってもらうって手段も……」
できなくはないだろう、要警戒が必要な手練はきっとそんなに多くない。
「組織相手に個人で喧嘩売るのは、分の悪い賭けってレベルじゃないのよねー。
分の悪い賭けは嫌いじゃないけど、10-0で負けるような賭けは御免だわー」
新しいタバコを取り出して、咥える。
左のポケットにしまってあるジッポライターを取り出して火をつけ、ふぅ と一服。
■一樺 千夏 > 生憎の曇天で日差しは少々物悲しいが、それだけだ。
スモッグで薄汚れていたり、元がなんだったのか判別したくもないような何かの臭いがしていたり、痩せっぽちの野良犬や一人とみるや集団で囲んでくるようなゴロツキがいるわけじゃない。
命のやりとりを常とするような後暗い汚れ仕事なんて、想像の埒外なんだろう。
「キナ臭さは、あるけど『平和』なのよねー……ここ」
慣れないわー なんて愚痴を煙と共に吐き出して なんとはなしに空を眺める。
■一樺 千夏 > 「いつもの仕事に精を出すにしても、コネクションがなきゃお金にならないのよねー。
信頼できそうな仲介屋やスポンサーを探すってのが一番お金かけなきゃいけないのにさー」
ぎゅるるる。
同意するように、胃袋が返事をする。
何をしてなくても腹は減る。先立つものは多くない。
だったら、どうするか。
「……インフラがしっかりしてて、水道水を気にせず飲めるって素晴らしい事だって思うわ」
■一樺 千夏 > すっかり短くなったタバコを右手で握りつぶしてからポイ。
水道の蛇口を捻り、とりあえず水を飲む。
飲む。
飲む。
飲む。
飲む。
「……やっててなんだけど、少し悲しくなるわね。これ」
ご案内:「常世公園」に万車堂さささんが現れました。
■万車堂ささ > (………)
見覚えのある人物が、困窮した様子で水道水をがぶ飲みしている様を
若干の哀れみを含んだ眼差しで見つめる
■一樺 千夏 > 誤魔化せると踏んだ量を飲んだのか、水道から顔を上げる。
一応周囲を見渡して―――。
「なに、味のある顔してんのよ」
ご挨拶。
■万車堂ささ > 『…ひさしぶり』
挨拶を返し、女の姿を上から下まで見て
『…何してたの?』
受け答えの様子からすると、大怪我をしているというわけでもなさそうだが
衣服の惨状などを見る限り、ろくでもない事件に関わったであろうことは想像に難くない
■一樺 千夏 > 「ちょっとだけ便利になろうかなって行動したら、ババ引いたのよ。
二枚くらい」
ものすごく大雑把な返事を返す。
「それで予定がちょっと狂っちゃってねー」
いやー困ったわー なんて世間話レベルの笑い方をする。
■万車堂ささ > 『……強盗?』
そのくらいやらかしても不思議はない、という意識はある
『カタギの人に迷惑かけるのは、だめ』
■一樺 千夏 > 「まだやってないわよ」
まだ。
「名無しの権兵衛じゃ不便だから、どうにかしようとしたんだけどねー。
いや、ババだけ引いてたんだから運がいいわよ 今のアタシ。
元手があれば、カジノとか行って荒稼ぎしたいんだけどね」
■万車堂ささ > 『普通のやり方じゃ駄目なの? なんていうか、そう…合法的な?』
元々、この都市は異界から紛れ込んだ異邦人たちのために造られた側面もあったはずだ
それこそ、目の前の彼女のような存在のために
『手続きとか、よく知らないけど』
■一樺 千夏 > 「あーそれは多分、無理ねー」
困ったように笑う。
「仮にアンタが審査官だったとしてさ。
着てる服が血塗れで、全身を荒事専用に改造してるようなサイボーグを、審査に通して後は自由ですよーって放置できる?」
■万車堂ささ > 『ちょっと無理かな』
権利が保証される代わりに、色々ついて回るものもあるはずで
まあ、そんな簡単な話でもないのかもしれない
耳元の制御器具に、片手でそっと触れて
『今はどうしてるの?野宿?』
■一樺 千夏 > 「痛い腹を探られるのも癪だしね」
痛くないわけではない。痛い。後暗い。
「野宿かしらねぇ。スラムは寝床に使えそうな場所が一杯あるから重宝してるんだけど」
■万車堂ささ > 『異邦人街には行ってない?』
異世界からの来訪者がひしめく、ある面において、この島を象徴する区画
『たぶん、あなたと似た境遇の人もいると思うから…もしかしたら、同じ世界の人も』
そういう人と出会えれば、少しは助けになるんじゃないかと、そう思った
■一樺 千夏 > 「あー……そういや、そんな区画もあったわね。
コンクリートジャングルなとこがあればいいんだけど」
異世界って言うかどうかも怪しいわ と笑う。
「今度、足を向けてみるわ。
働いてないから時間だけはあるからねー」
そのままカラカラと笑う。
ご案内:「常世公園」に園刃 華霧さんが現れました。
■園刃 華霧 > 「ん……?」
なんとなーく、思い立って歩いていれば……真っ赤な返り血っぽいサムシングを全身にまとった女に、普通に生徒っぽい少女の組み合わせ。
すわ、事件か……とも思えるが、普通に会話してるっぽい。
「あー……こりゃ案件だナー、一応……変に真面目なノよりアタシ向けカ」
なにより、面白そうだ。
思わず手元の岩塊を口にしてから、とりあえず声をかける。
「はロー、お二人さん」
■万車堂ささ > 『うん』
短く答えて、ベンチに腰を下ろす
もしかしたら余計なお世話だったかもしれない、自分にしては少し関わりすぎな気もする
元々要件が有って出会ったわけでもないので、会話もそこそこに、鞄から本を取り出し読もうとして―――ふと気がついた
ああ、ちょっとだけ似ているんだ
今、自分が世話をしている行き場の無い子猫と、長身の女性を
見た目は似ても似つかない両者を、頭の中で微かにだが、重ねる
■万車堂ささ > (…?)
知り合い?かとも思ったが、そうでもなさそうだ
『…知り合い?』
なので、今話していた彼女の方の知り合いかと判断する
■一樺 千夏 > 「……残念だけど、アタシの知り合いでここらで出会いそうなの一人くらいよ」
薄く笑う。
「道には詳しくないから迷子だったら諦めて。お金もないから物乞いとかでも諦めて。
喧嘩を売るのか強盗の類だったら、買い取るから迷惑料として財布と貴金属全部置いてきなさい」
■園刃 華霧 > 「いヤー残念だケド、ねーさん。そのドレでもないんダ。いや、喧嘩も嫌いじゃないんだケドさ。
今は、ちょっとまあ……なんだロ。忠告っていうカ……質問?そんな感じデ来たんダよ。」
へらへら、と軽い調子で答える。
特に気負った様子もなければ、敵対的な気配もない。
■万車堂ささ > 『質問…?』
というか、なんだろう、この人は
何を食べている? 岩?
要件よりも、そちらの方が気になって仕方ない
■一樺 千夏 > 「時間はあるけどアンケートの類なら、こっちのちっこい方が向いてると思うわよ?」
ささの方に意識を向けてもらおう。
今のところ、とくに敵対的な感じではないが明確に味方だと判断したわけではないのだし。
何よりも “忠告” と言った。
こちらも笑顔を浮かべながらも、距離感を図っている。
三歩……いや、四歩か。微妙な距離感。
■園刃 華霧 > 「あっはっは、個人的にはねーさんの方と話をしたいのサ。あ。断っとくケド、変な趣味もちってワケじゃないから安心してくれ」
注視するなら、一般学生とはやや異なる風紀委員独特の制服をまとっていることに気がつくかもしれない。ややラフな着方だが。
「あー、警戒しないデ欲しい……っても、無理だよナ。ほら、両手ならあげておくサ」
だらーっと、やる気のない手の上げ方であるが、両手を見えるようにあげてみせる。
こりゃ喧嘩が強い上に場慣れしてる系だなー。うまく話せるかなー?
アタシとしては変にうちの連中と衝突されたくないんだよなー。
「うン、まずアレ。そんなカッコで外出歩くと、ちょっと一般生徒が引クから気をつけテ欲しいんだワ。」
とりあえず、ブラッディーな服装を指摘してみる。
■万車堂ささ > 至極ごもっともな忠告
後ろ暗いところの無い身としては、両者のやりとりを静かに見守るスタンス
『穏便にお願い、できるだけ』
ブラッディーな方にそっと耳打ちを飛ばす
ここで荒事が起きると、きっと色々訊かれて面倒くさいことになる
■一樺 千夏 > 「そんな趣味だったら、ホイホイ乗っかってお金もらうわー」
風紀相手だとはわからないようなので、下世話な冗談で返答す。
ささには、了解という意味合いで左手の親指を立てておく。
「あーそうね。ちょっとトラブルに巻き込まれちゃってさ。
買えの服とかも欲しいんだけど、長身用のサイズってあんまり見かけないのよ。
機嫌が悪くなかったら、こっちから手を出したりはしないから安心して」
両手を挙げたとしても距離感は変わらず。
■園刃 華霧 > 「怖い怖い、巻き上げられナイよーにしないとナ。」
下世話な返事に笑いながら答える。
「あー、そうそう。ソコのキミにも一応聞いておかないと、だケド。
ツインテールの少女。そこのねーさんは知り合いかナ?」
様子見に入った気配を感じて、話を振る。
一応、仕事だし?
「はは、トラブルなら仕方ないナー。いやいや、ほんとトラブルって困るよナ。
アタシも仕事上よくよくトラブルに会うコトがあって苦労するから分かるワー。」
うんうん、と頷いてみせる。
「で、合う服もあんまナイ、と。まー、そんだけ背ェ高くてスタイルよけりゃナー。
なるほど、つまりねーさんは今、結構困ってる人ってワケだ。アタシの見解、間違ってるカイ?」
その場に居る二人それぞれに向けて、どう?という顔をしてみせる。
■万車堂ささ > 『前に会ったことはある、名前は知らない』
正直に答える、知り合いと言うにも微妙すぎる間柄だろう
『そうだね、合ってると思う』
問いかけには肯定し、手元のページを捲る
実際、風紀委員の言い分は何一つ間違ってはいないだろう
その後の展開を、赤毛の彼女が受け入れるかどうかは、彼女次第だ
■一樺 千夏 > 「アタシは巻き上げたいんだけどなー」
お金は欲しい。あって困るものじゃない。
「そうよねー『トラブル』って嫌よねぇ。
予定が狂って困っちゃうわ。
そうね、それなりには困ってるわね。解決の糸口は掴んでるつもりだけど」
■園刃 華霧 > 「ふむふむ、よしよシ。よーし、ウン。間違ってナイな?
って、ああ。知り合いっていうか、せいぜい一回会ったことあるレベルなのネ。
ま、いっカ。いーや、それもまあ知り合いダ。
つまり、少女は知り合いが困ってる所に相談に乗ってあげてタってワケだ。」
一人、うんうん、と頷いて納得したような素振りを見せて、勝手に話を作り上げていく。
聞こえよがしにしゃべっているので、おそらく普通に聞こえるだろう。
「OKOK。納得したし、解決しタ。
じゃ、ねーさん。そこデ物は相談ってヤツなんだケドさ。
アタシ、実はまー、警察みたいなモンなんだワ。この島の連中なラ大体分かるハズなんだヨネ。このカッコで。」
制服をヒラヒラとさせてみせる。
「で、アタシらの中には融通の利かない連中も居るんだケド、仕事熱心なアタシとしてはサ。
『困ってる人を助ける』ってのも公僕としてハするべきだと思うんダ。」
へらへら、と。そしてしれっと。そんなことを口にした。
■万車堂ささ > 二人のどちらにも声はかけない
公権力に頼るというのも、一つの方法であるのは間違いないと思うし、多くの異邦人は実際にそうしている
彼女がそれを望まないなら、逃げるなりなんなり、好きにするだろう
いずれにしても、自分が関わる場面ではない
力づくで、という話になったら……ちょっと困る
■一樺 千夏 > 融通が利かない連中、困っている人を助ける、公僕。
ああ、警察組織に該当する何かだったか と認識した。
「そうね、公僕の仕事としては褒められるべき行動じゃないかしらねぇ。
で、実際問題ちょっと困ってるお姉さんとしてはこう答えちゃうのよ。
『アンタが信用できないからお断り』ってね」
ぴくっと左手が挙がりかけた。
中指も動いたっぽいのでうっかり挑発しそうになったのを堪えたのだ。
危ない危ない。
「悪いわねー、長年の癖で裏がないって確信できるまでは信用できないのよー。
信用できるって踏んだら、こっちから接触するから安心しなさいな」
■園刃 華霧 > 「まあそっカ、そうだわナ。その判断は正しいと思うヨ。
正直言ってる自分もちょっと怪しいとは思ってル。」
肩をすくめて苦笑する。
まあアタシの頭じゃこの程度が限界だろうなー、と思う。
「ただまあ、マジでそのカッコはヤバイから何とかしておいた方がいいヨ。
問答無用で事情聴取に移られるのは……まあ、ねーさんだったラ望むとこなんだろーケド。
アタシみたいな頭が悪い委員ばっかじゃないしネ。記録に残ると面倒だヨ?」
ちょっと真顔で忠告した。
まあこれくらいの話なら流石に信じてもらえるだろう、とは思う。
「いやはや、どうもお邪魔したみたいダよ。
アレなら、そこの少女から……いや、少女にお金もらうってダメだなソレ。
せめて服くらい買ってもらうトカ、したらどうかネ?
まあソコまでの間柄でもなさそうだカラ、お節介か」
どう?少女?と、のんびりと話す。
■万車堂ささ > 『いいけど、別に』
問われて、ちらりと目を合わせ、ページの上に再び視線を落とし、答える
生活する上で十分な額は支給されている、服の一着程度ならどうってことはない
今のところは多分、そうするのが一番穏便に事を済ませる方法だろうと思えた
■一樺 千夏 > 「それは、同意するわー。
喋れなくなるまでお話しするの面倒くさいし。
何よりアンタラみたいな組織って面子がどうのあるからしつっこいのよね」
職務上のトラブルを避けたがる人間は多い。
穏便に済まそうとしているあたり、融通の利く方なんだろうと記憶しておく。
善人ではないが、世渡りをする上では要領がいいタイプ。
「借りを作るのは趣味じゃないのよ。
ビジネスの報酬として服を一着なら、考えとくわ」
■園刃 華霧 > 「中にはウルサイのいるからネー。メンツとか割とどーデモいいのにねエ。
ほいじゃ、風紀のお仕事おしまイ。後はプライベートタイム。」
肩をすくめて笑う。
「ねーさん、なんダ。アタシがいうこっちゃないだろうケド、結構頑固なタイプだネ?
いや、そういうノきらいじゃないケドさ。
ビジネスライク……ってワケでもなさそうだよネ。ただのバトルジャンキーってわけでもなさそうだシ。」
これ、後でやっぱりトラブル起こすんじゃないかなー、とか思って見てる。
とりあえず、座り込んでおこう。
「はー……少女。このねーさん、結構頑固だゾ。どうする」
■万車堂ささ > 唐突に空気を変えた様子に顔を上げ、ぱちりと瞬く
『どうするも何も、こう言うだろうって思ってたし、なんとなく』
素直に借りを作るタイプではないだろう、こういう反応は予想できていた
ビジネスの報酬なら受ける、とは言っていたが、現状、彼女に頼めそうな仕事は思い当たらない
子猫の飼い主を探してくれ、とでも頼むべきだろうか?
彼女の行動範囲と人脈を考える限り、物騒な人間しか寄り付きそうにない
『ビジネスって、用心棒とか?喧嘩の助っ人?』
ご案内:「常世公園」に軍ヶ浦 十乃さんが現れました。
■一樺 千夏 > 「他には重要機密の奪取にマンハント、ハック&スラッシュだって請け負うわよ」
真っ黒だ。
「頑固って言われても、それがアタシの流儀《スタイル》だし―――」
タバコを取り出して咥えた。そして火を付ける。
「ただのビジネス好きなスリルジャンキーよ、結局は。
ああ、そうだ違法賭博の場所とか知らない?荒らしたいんだけど」
風紀相手に言う台詞じゃない。
■軍ヶ浦 十乃 > 自販機でエクレアオレを買う。
がしゃんと出てきたそれを手に取り、開けて飲む。
ふと 周囲を見渡せば、見覚えのある女性が見える。
楽しい雑談、と言うよりはキミちょっといいかね。的な空気を感じた。
ブラッディな服を着ていれば、さもありなん か。
ともあれ近づくとしよう。集団へと歩いて寄る。
「ん……何やってんだ、チカおばさ……チカ。」
■一樺 千夏 > 「おねーさん」
それだけを口にする。
■万車堂ささ > 特にハントしてほしい相手もハックしたりスラッシュしてほしいものもない
やっぱり、ここは彼女の好きにさせて――と思ったところで
『…知り合い?』
さっきと同じ問いを、もう一度
■園刃 華霧 > 「そういうねーさんカー……少女、達観してるネー。
なんかもー、アタシの仕事増やサないって目的の依頼で服買ってくれっテ言いたくなるワ。」
やれやれ、と肩をすくめてみせる。
酷い適当さ加減である。
「荒事専門って感じだよナー。ねーさん、もうちょっト早けれバ、マジで美味しい喧嘩仕事あったンだけど……
いや……すぐ、また次もあるかナ。ロストサインなんて面倒そうナのも出てきてルし」
そこで、現れた人物に気がつく。
「……ねーさんの知り合いかネ。チカっていうんダ。意外に可愛い名前だったナー」
■一樺 千夏 > 「知り合いよ。割と深いところまで知ってるわ」
ひょっとしたら勘違いさせそうな言葉を選んで返答しておく。
「ロストサイン? ああ、あの人斬りがそんな事言ってたわね確か。
首輪君がすごい吼えてたわー」
煙をふぅーと空に吐き出す。
■軍ヶ浦 十乃 > 「へいへい、チカのねーさん。」
肩をすくめるリアクションを取る。
2つの視線に気付けば、そちらへ順々に視線を向ける。
「と、こんにちは、か。
見知った顔が見えちまったからつい声をかけちまったが、んー……
……チカのねーさんが食い逃げでもしたのか?」
軽く惚けつつ、状況を尋ねるだろう。
■万車堂ささ > 達観、そうも言うのだろうか
“チカ”には、「どうでもいいと思っている」、と言われた
どっちが適切かはよくわからない
『そう』
深い知り合いと聞いても特に邪推することもなく、額面通りに受け取る
状況説明は…たぶん、他の二人の方が向いているだろう
■園刃 華霧 > 「ん。困ってそうだっタから、声をかけタだけさ?」
しれっと風紀委員は十乃に答えた。知り合いらしいし、これでいいだろう。
知らない人だったらなんか誤魔化す感じの方がいいのかもしれないけれど。
「えっ、深い知り合い……あんナこととか、こんなコト、とか?
実は真性だったリしたのカな」
冗談めかせつつ、盛大に驚いたふりをする。
「人斬り……あ、モー会ってるのネ。で、首輪って……アレか。
ねーさん、今度会うことあったラ人斬りは遠慮無くぶちのめしテいいヨ。喜んで報酬払うシ。
首輪のほーは、多分アタシらの一味だから勘弁して欲しいけどネ。」
荒事が荒事を引っ張ってるなー、と笑う。
■一樺 千夏 > 「太くて硬くてうねってすごいのよ、この子」
鞭だが。
「酒でも飲んだ後にでも殺しあうから、そこは安心していいわよ……いいわね、燃えてきたわ」
獰猛な笑みを浮かべた。
「ワンちゃんについては邪魔になるなら、大統領相手でもぶん殴るけどねー」
■一樺 千夏 > 「っとぉ、人斬りとかで思い出したわ。
人とあう約束があったのよね……時間つぶしで遅刻してたら大目玉だわ」
■軍ヶ浦 十乃 >
「成る程。
それでチカねーさんが親切を受け取らなくねーから困ってしまってワンワンワワンっつー所か?」
千夏の性格を思い返せば、そーだろーなーと。
「大方そのブラッディな服で人目を引いたんだろうが、そーだなぁ……
んー、転移荒野でも行ってそれっぽいもの掻き集めて来てくれねーか、チカのねーさん。
鑑定は適当にこっちでやって報酬は投げっから、それでその服をどーにかするのはどーだよ。
って、デートの約束があんのか。隅におけねーもんだな?」
冗談めかして、千夏に声を掛けた。
■一樺 千夏 > 「大人の女性は忙しいのよん?」
獰猛さが控え、普通に笑う。
「……転移荒野ね、後で拾いに行くわ。
今度、足も用意しないとだめねー 4WDとか転がってるといいんだけど」
■軍ヶ浦 十乃 > 「ああ、それとそのへんらにある遺跡群な。
あっこは確か運営の手を入れねー場所だった……気がすっぜ。」
またな、と言わんばかりに軽く手をひらつかせる。
■園刃 華霧 > 「やれやれ、知り合いっテこういう時助かルねー。
むしろ、アタシはお邪魔だったかネ」
ま、いっかー。とりあえず他の連中に目をつけられる前で。
首輪のアレ?まあ、報告書になかったはずだし大丈夫だろう。
っていうか、ロストサインとの交戦記録とかあったっけ……?
「いやん、太くて硬くて立派なヤツを持ってるのネー。」
けたけたと笑い
「あー、ねーさん。一応、依頼っぽく出来るカラ……人斬りの件、うまくいったラ、
アタシの名前……『園刃華霧』で、公式っぽいトコに堂々ときてもらってモいいヨ。」
このねーさんなら、マジでやりかねないしなー、と半ば期待しつつ、声をかける。
■万車堂ささ > 人斬りだのなんだの、飛び交う単語がだんだん物騒になっていく
この人達も、漏れ無く物騒なタイプなのだろう
他人事のように聞きながら、手元のページを捲る
『どうにかなりそう?』
チカと呼ばれた彼女へと、そっと尋ねる
彼女自身でどうにかできるなら、それが一番いいだろう
■軍ヶ浦 十乃 > 「いやいや、否定も肯定も恥ずかしーから勘弁してくれ。」
少女二人の冗句を耳にすれば、少しだけ顔を逸らした。
「元はといえばチカのスタイルの問題だ。
気にしなくて構わねーぜ。」
■一樺 千夏 > ささからの質問には答えずに、笑みを返しておく。
きっと今日見た中で一番優しい顔。
「『一樺 千夏』よ、落ち着いたら正面から挨拶させてもらうわ」
尻拭いよろしくね なんて堂々と言ってのける。
「まぁ、上手くいけば連絡手段の確保くらいはできるはずだから。
そしたらホットラインくらいはつなげてもいいかもね」
と笑って背を向けた。
煙をその場に残して、割と足早に歩いて行く。
「やばい、遅刻するかも」
途中からマジダッシュで。
ご案内:「常世公園」から一樺 千夏さんが去りました。
■園刃 華霧 > 「まー、一番やっかいナことは偉い人に任せるけどネー。
それでも、あんま派手なのハ勘弁して欲しいワ」
ま、いっても聞くタイプではないだろうし、なによりそんな加減をするタイプでもなかろう。
なにより……相手がマジでロストサインならそんなことを言ってる場合でもないだろう。
「チカねーさんね。んー……どーすっかなー……
まあいいや、とりあえず匿名で協力者が居る、くらいにしておけバ後で誤魔化せるッショ。」
ぽりぽり、と頬をかきつつ考える。
頭を使うのは苦手なんだけどなー。
「さて……あー……どうしようかネ。善意の第三者達に名前聞く、ってのもアレか」
残った二人を振り向いて。
■軍ヶ浦 十乃 > 「行ったか。あの服で行けるっつーあたり、そーゆー相手か。」
黒く変色したジャケットの千夏を見送れば、一つ溜息。
「んー……俺も行くか。
……ああ、俺は一年の軍ヶ浦十乃だ。また学校で会おーぜ。
チカねーさんの名前なら、まー、チカって覚えときゃ十分かもな。」
■万車堂ささ > 顔を上げ、様子を伺えば意外な表情
見ている間に、彼女はその場を立ち去って行った
“人斬り”、“ロストサイン”、この島に騒動の種は絶えないという
風紀や、それ以外の人間も、それらに追われて忙しそうだ
少なくとも今のところは、自分の日常とは重ならない場所にあるようだが
『万車堂ささ』
問われて困るものではないし、年齢層や特徴から割り出そうと思えば、いつでも割り出せる身分だ
事も無げに答えて、本のページをもう一枚捲る
■園刃 華霧 > 「……しっかし、あのねーさん。いい表情も出来るんだナ。
あまり上手い生き方は出来ないだろーケド、根は悪くないってタイプか。」
最後の笑みを思い出しつつ……
「ほいほい、ご協力感謝。まあ公式な記録には名前載せないから、安心しておくレ。
乗せるとなると、ねーさんも書かなきゃだかラ、面倒そうだシ」
肩をすくめてみせる。
■軍ヶ浦 十乃 >
「根は兎も角として"あっち側"の環境が染み付いてちまってるんだろーな、ありゃ。
裏も含め、何だかんだで甘い所のある常世島の環境じゃ、ちっとばっかし大変かもしれねーな。」
華霧に同意を見せるかの様子で、
うん、うん、と頷いてみせる。
「じゃ、俺は行くぜ。またな、二人共。」
ご案内:「常世公園」から軍ヶ浦 十乃さんが去りました。
■万車堂ささ > 『お疲れ様』
風紀委員に、素直に労いの言葉
チカも必要とあらば一触即発な空気を放っていたし、実際こんな仕事は何かと骨が折れるものだろう
『ん、また』
十乃と名乗った少年に別れの挨拶を告げ、自分はといえば、このまま公園に残ることになるだろう
未読のページはまだ大分残っている
■園刃 華霧 > 「あいヨー、ごりっぱさまー。またネー」
去っていく少年に少女が掛ける言葉ではない。
もう少し慎みを持っていただきたいものだが、この女、そういうやつである。
「や、まー……アタシはサ。さっきみたいニ、てきとーにするカラねー。
あのねーさんも、まーちとやり過ぎるだろーケド……それでも一線は多分、超えナいタイプだろうカラ、ああいう対応だシ。」
ほんとだったら、多分いきなり事情聴取でお話聞かせて、だろうな、と笑う。
「ささちんも、悪かったネ。なんか微妙に巻き込んダ感じになってサ。
ま、一応さっきの話は全面的に嘘ってワケでもないから……困ったラ、頼ってくれてモいいヨ。
アタシなんかで役に立てるかは知らないケドさ」
■万車堂ささ > (ささちん…)
困ったこと……あるにはあるが、どう考えても風紀委員に頼る話ではない
でも、一応
『猫飼いたがってる人、知らない?』
■園刃 華霧 > 「猫……猫、かー……悪ぃ、ソレはちょっと知らなイ……
猫っぽい知り合いは居るンだけどナー」
手を合わせて、ごめん、と謝る。
「ん、ちょっと聞いてみるワ。同僚なんか、世話好きも結構いるカラ聞けば居るかもしれないシ。
まあその時まだ飼い主見つかってなかったラ、になるだろうケド。
と。」
そこでふと、気がついたように
「ごめん、アタシもそろそろ行くワ。真面目に仕事しないト、終わらなイかも知れなイ……」
適当な風紀も、それなりに仕事はしないといけないらしい。
■園刃 華霧 > 「じゃあ、ささちん、またネー。
アタシは、まあ……どっかフラフラしてるから、見つけたラてきとーにこえかけてくれていいヨ」
そういって手をぶんぶん振って去っていく。
ご案内:「常世公園」から園刃 華霧さんが去りました。
■万車堂ささ > 『いい、聞いてみただけ、ありがとう』
こうなるのも予想済みのことである
それでも、少しでも協力者が増えたのなら、ありがたいと思う
『ん、またね』
小さく手を上げて、立ち去る姿を見送り、再び手元の本に視線を落とす
少し読書していこうと思っただけなのに、何やら騒がしくなってしまったものだ
日が暮れるまでには切り上げて、帰るとしよう
ご案内:「常世公園」から万車堂さささんが去りました。
ご案内:「常世公園」に九十九 十六さんが現れました。
■九十九 十六 > 白昼の常世公園。
水飲み場に九十九十六は居る。
「ごっ、んっ、ぐっ、っ……はぁはぁ。ごくっ、ごくっ……ぷはー!! 水~~っ!!」
爽やかなる笑みを浮かべ、水で首元を濡らした少年は顔を上げた。
■九十九 十六 > 「なぁんで水道ってやつは急に止まっちまうんですかねぇ! でも最高っすよ日本! 安全な水が公共の場で飲み放題!」
救われたように生気に満ち溢れた顔には一点の曇りもない。
「…………」
そして。水飲み場から離れると野草の群生するほうへ歩いていく。
「コンフリー。コンフリーないかな……ないな……」
がさごそと草の根をかき分けている。
■九十九 十六 > 「ユウガギク……ユウガキクとか……月見草とか……」
目を皿にして採集を行う。
植物知識は、嘗て人に軽く教示して貰った事がある程度である。その人の顔や名前は思い出せないが。
「エンダイブとかクレソンとかさ……ないの……?」
そうして探していると陰鬱な気分に浸される。
ここが犬の散歩ルートの交流点だということも、薄っすら脳裏に浮かんでくる。
十六はすっくと立ち上がった。大きな瞳を細めて。
「いけないな、こんなことじゃ……ふふ、どうしてこうなったんだろうね、わからないや」
■九十九 十六 > 「今まさに……戦不能の状態……」
十六は片手で顔を覆いながら、ウッドベンチに腰掛けた。
腰を下ろすと身体の芯からどっと疲れが泌み出てくる。
「余計な体力使った~……しんどい~……おなか減ったぁあ~~……」
そのまま寝転がり、ごろごろとする。うだうだとする。
それもまた余計に体力を消耗させ、十六は自らで自らをぐったりとさせた。
「あ゛ー…………」
ご案内:「常世公園」に桜井 雄二さんが現れました。
■九十九 十六 > 「腹が減ったら戦はできぬと言いますれば」
「全世界の人間が空腹ならば、戦争は根絶するのではないだろうか?」
「もしかすると恒久的平和を実現する方法を思いついてしまったのかもしれんね」
「あ~~超アイデアマンっすよ~~僕ぅ。このまま餓死ったら世界の損失っすよう~~……」
一頻りじたばたして、しんとした。動くのが面倒になった。
■桜井 雄二 > (ウッドベンチに腰掛ける少年を見て声をかける)
むっ……そこの君、大丈夫か? どこか具合が悪いのか?
(迷いのない語り口、そしてポケットから手帳を取り出す)
生活委員会の桜井雄二だ。もしかして異世界から来た人間か?
(もし、そうであれば保護しなくてはならない)
■九十九 十六 > し~ん……。
虚ろな瞳で虚空を見据えた虚人と化していたが、声にぱたぱたと手で返事をする。
「ふあ?」
ポケットに手を入れる仕草を目にすると、寝転がっていた状態から瞬時に起き上がり、ベンチの横で重心低く逃げ腰に構える。
「!! せー? かつ? いいん? …………あーあーあーあーなになになになにそういうやつだったのね! はいはいはいはい! わかったわかった! セーカツね! セーカツ! もちろん知ってるよぉ、脅かさないでよぉ、もう! 全くぅ!」
瞬時に焦った様子が消えて、けたけたと笑う。
赤と青の瞳の少年はにんまりと笑んだ。
「え、なになに? 異世界、異世界じゃないよ。日本人です。でも、生活委員会なんだよね? 生活とか保障してくれちゃったりしない? 最低限文化的な、ぶらっとファーストフード店に立ち寄れるようなソサエティを僕に提供してくれちゃったりしない?」
ぐー。勝手なことを言っていると腹が鳴った。
■桜井 雄二 > ………? もしかして生活委員を知らないのか?
(やはり異世界から来た人間かと紅く染まった右目が熱を持つ)
(彼は義侠心にかられると右目が熱を帯びる)
日本人、か………生活委員会は別に生活を保障する委員会ではなく、この島のインフラ整備を取り仕切る…あ。
(鞄の中からパンが入った包みを取り出し)
腹が減っているんだろう? 焼きそばパンとクリームパンだ。
紙パックだがグァバジュースも入っている。食べながらでいい、話を聞かせてくれ。
■九十九 十六 > 「知らないといえば知らないですねぇ。もしかしたらどっかで耳にしたかもしれないけど、脳の記憶領域に入った瞬間蒸発しちゃったっていうかぁ」
雄二の瞳が熱を放つと、雄弁な(あるいはひどく喧しい)十六の語りが一瞬途切れた。
けれど、すぐに調子を取り戻してにこにこ笑う。
「そういうヒトタチなんですね? はー、いつもご苦労様ですぅ。助かっておりますぅ。さっきなんかそこの水飲み場でめっちゃお世話になっちゃいましたからぁ……」
「!」
パンを差し出されるとひったくるように、受け取る。
(いいの!? いいの!?)
と象が引っ張っても奪えないぐらいの勢いでそれを掴んだまま離そうとせず。
「きみ、いい人だね……。前世とか仏だった憶えない? 僕、ちょっとクモの糸とか垂らされた記憶がうっすら……(もふもふ)」
クリームパンにかぶりついている。一心不乱だ。
話を聞かせろ、と言われたが完全に意識を奪われている。
■九十九 十六 > 「うめ~っ! 糖分うめ~っ! 炭水化物うめ~っ!」
みるみる血色が良くなる。
どこのパンだか知らないが、クリームパンのフィリングは植物油脂を混ぜたものでなく本物のカスタードクリームだ。
バニラビーンズが良い香りを鼻から抜けさせてくる。
超幸せそうだ。
■桜井 雄二 > そうか……(学校に通っていないのか、あるいは記憶に欠損があるのか)
(まずは詳しく聞かなければならない)
(少年の喋りが途切れると、小首を傾げて)
水飲み場で空腹を紛らわせていたのか? それは……
(首を左右に振って)悪いが前世の記憶はないな。
クモの糸を垂らされるのは地獄の住人だという覚えはあるが。
(パンを貪るように食べる少年に対し、メモ帳を取り出し)
常世学園の生徒か? あるいは二級学生か?
保護者は? 家出中? そうでなければ家は?
働き口はあるのか? 自分の健康や精神に異常を感じるか?
日本人だと言っていたが身分証はあるか?
(そこまでメモ帳に書いてあったマニュアル通りにまくし立てて)
……その前に。名前を聞いていないな。
■九十九 十六 > 「そ? いろいろ大変ですねーっ」
空返事。
口は語るためにあるべきものでなく、
ただ咀嚼し飲み下すためにあるものである。
そんな意識が十六を言葉少なにさせた。
十六はクリームパンは周囲のパン部分をまずかじって中央部にクリームを残し、さらに上下を剥ぎとって中央に薄いパン生地に包まれたクリームの塊を作り上げてそれを齧るという食法を披露していた。
やがて、クリームパンを食べ終わる。
「ふへ。えっ、えぇっ。やあやあ、いっぺんに聞かれてもそんなわかんないっすよぅ。そっすねえ、常世学園の一年生? ……みたいな」
「で、なんすか二級学生ってぇ! 保護者はあれなんだろう本土でこう、わかるでしょう? ごくごく一般的なケイレキみたいな……働き口は……たまに……。あっ、ほらほら、ちゃんと学生証あるっすよ、ね? ね? 見たら一発でわかるっしょ、身分!」
苦笑したり身を縮こまらせたり。不自然に手を目の前でひらひらさせてみたり。
空を見上げて積雲の様子からこりゃ一雨来そうだと天気をわざとらしく気にしてみたり。
そうしてから、懐から革のパスケースを取り出し、渡す。
学生証が入っているが言うまでもなく偽装。
校章のデザインが正規品とわずかにぶれがある以外は、電子処理も潜り抜ける上質な“偽装学生証”だ。
そこには『一年 九十九 十六』とある。
「つくもじゅうろく。つくもじゅうろく、たしてひゃくじゅうご? みたいな。あはははっ」
お愛想を振りまいている。様子が不自然だ。
■桜井 雄二 > (パンを食べていく少年を満足げに見る)
パンはまた買えばいいが、空腹に困っている人間を助ける機会は二度来ないかも知れないしな。
そこのパンは美味いだろう? よく通っているパン屋のものなんだ。
常世学園の一年生……(沈思黙考)
(学生証を見せられればさらに黙り込む)
……確かに学生証を確認した。それなのに生活委員会を知らないとは悲しいな。
今度からは生活委員会が街の『便利』を守っていることを覚えていてもらいたいな。
とにかく保護者は本土、働き口はたまに。
(メモ帳に書いていく――――様子が不自然なのを察することはできない、天然なので)
九十九十六。残りのパンとジュースはここで食べてもいいし、持ち帰ってもいい。
それでも明日の食事のアテはあるのか?(対応は無感情な職質のようで)
■九十九 十六 > 「そ、そりゃもう。えっとねぇ、そうですね、そう、普段見えない場所? っていうか。縁の下の力持ち的な? あるのが自然すぎて感謝ってもんを忘れてたみたいですっ!」
背中全域に冷や汗の雨を降らせながら、雄二の鈍さに心の底から感謝する。
「この礼は必ず……どこかで? 僕が助けになれることなんてそうそうないかと思いますけどぉ、もしも困ってたらパパッとバシッとお助けさせて頂きます!」
上手く欺けた、その気持とは別に心底からの善人に感謝する気持ちもある。
見るからに正義漢の様子だが、見ず知らずの相手に昼飯か間食であろうパンを“両方共”渡す人間だ、ジュースつきで。
普通ならどちらか片方選んで渡す程度のものだろう。底抜けというか、損をする体質というか……。
「明日の食事のアテっすかあ。ないっすね! でもなんとかなるっしょ、こう、今日のカロリーで多分2日ぐらいは生きてけますんで?」
小首を傾げて、自分にも明日は明日の風が吹く、といった調子だ。
未だに腹は満たされていないらしく、焼きそばパンの封を開ける。
「…………」
片手でそれを持って掲げる。よく見ると片腕の上腕部にはギプスが巻かれている。
赤い輝きが片目から漏れると、焼きそばパンは鮮烈な赤に包まれた。
それは炎のようにパンを巻く。
「あっちち…………惣菜パンってあったかいほうがウマいっすよねえ。5倍くらい?」
自然な調子で温めた焼きそばパンを頬張る。火力は随分セーブされたようで焦げてはいない。
■桜井 雄二 > そうか、それならいいんだ。(無表情に頷き)
忘れられて悲しいと言った後になんだが感謝を求めて仕事しているわけでもないしな。
……そうか、わかった。それじゃ元気な姿をまたどこかで見せてくれ。
それ以上のお礼などないからな。
………!(何らかの力で焼きそばパンを温めたのを見て)
炎熱系の能力者か?(右手を軽く擦ると火花が散って)俺と同じだな。
もっとも、俺は左手側は氷雪系だが。(左手を軽く振ると氷の花がぱっと咲いた)
……その異能があるなら、働き口も見つかるだろう。
■九十九 十六 > 九十九十六は食べるのを止め、円なる青赤の瞳で値踏みするようにじっと見る。
雄二の瞳は真っ直ぐとしていて、逃げないし、惑わないし、泳がない。
嘘臭い程の正義の体現は、どうやら嘘つきではないらしかった。
「……そうだね。“同じ”だ」
焼きそばパンを食べきると、親指の先についたソースを舐め取る。
ジュースはビタミン源として非常用に持って帰る事にした。
十六は微笑みを浮かべる。
その片目は慈愛を秘めて、片目はわずかな嘲笑を浮かべている。
瞳が見ていたのは、火花と氷の結晶であった。
「キミとボクは似ている。……似ているだけで、同じではない」
「ありがと。またあおーね、ゆーじクン」
そして混ざり気なく純真に笑むと、さっさと公園から去っていってしまった。
先程まで死にかけていたとは思えないほど身軽である。
ご案内:「常世公園」から九十九 十六さんが去りました。
■桜井 雄二 > ………同じ、か。(相手の言葉を聞くと何故か、それが同じではないように思えた)
(まるで相手の能力が底が見えないから、でもあるのだが)
似ているだけ、なのかも知れないな。
結局のところ、温度操作系の能力者は多いけれど、一人だって同じ規模の能力者はいないからな。
ああ、また会おう九十九十六。
(去っていく彼を見送ると、鞄を持って)
……またパンを買いに行くか。(自分も立ち去っていった)
ご案内:「常世公園」から桜井 雄二さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に遠峯生有子さんが現れました。
■遠峯生有子 > 幾つかの歌をちゃんぽんにした、適当な鼻歌が近づいてくる。
懐中電灯を手に、さほど大きくもなく、かといってむやみに小柄でもない、
髪の長い女性のシルエットが角を曲がり、夜の公園へ。
■遠峯生有子 > 「んーと、たしかこの辺…。」
公園にはそもそも何本かの街灯が設置され、自動販売機の灯りも煌々として、
明かりがなければ歩けないというほどでもないのだが、
手にしたそれで自分の足元をくるくると照らしながら、
ゆっくりと奥へ入っていく。
武道の心得も強力な異能も持たない彼女にしてはいささか無用心ではあったが。
■遠峯生有子 > 「あ、あった、池!」
ちなみに昼間このあたりで何があったかは彼女にはわかっていない。
今いる場所は舗装されており、問題の現場は池の向こう側だと思われるが。
「なんかちょっとやっぱり怖い感じがするなー。
誰か誘ってくればよかったかなぁ。」
すこしそんな風にだけ感じ取るものがあったのみで。
「でも明るいと意味がないもんね。」
明るかったら卒倒するかもしれない。
そんなことは露ほども知らず。
■遠峯生有子 > くるくると、足元を照らして水辺のベンチを見つけ
座り込む。
そして、消す。
「くらーい。」
繰り返すがそこまで完全に暗いわけではない。
しかし、ある種イベントめいた期待を生有子に抱かせた。
「いるかなーホタル。」
つまりはそういうことで。
ご案内:「常世公園」にクラスカさんが現れました。
■クラスカ > もしもし、もう夜ですよ。
(するり、遠峯の背後に現れた男が声を掛ける)
(夜の公園、あまりにも突然であったことと)
(視界を完全に隠す銀色の髪は、幽霊の印象を遠峯に抱かせるには十分だった)
■遠峯生有子 > きゃ~~~~~~~!
■遠峯生有子 > 不意打ちも不意打ちだった。
元はといえば生有子の危機感の欠如が原因だったが。
この暗がりで背後から急に声などかけられた日には。
叫ぶしかすることがなかった。
■クラスカ > えっ、えっ。
(大きな金切り声に近い悲鳴に後ずさり、思わずバランスを崩して転んでしまう
(そのまま思いきり、腰を舗装された地面に打ち付ける)
痛ッ!
(尻を摩りながら、困ったように遠峯を見上げる)
あのー……驚かせましたか?だとしたらすいません。
(ぺこり、と人の良さそうな笑みを浮かべて頭を下げた)
■遠峯生有子 > いや、実を言うともう1つだけ、彼女にはできることがあったが、
このときはそれは発現しなかった。
「いやーっっ!いやーっ!!」
涙目になりながら、それでも案外冷静だったのか、
ベンチから半分ずり落ちながらも、手にしていた懐中電灯を点灯して背後だった方向を照らしつつ
相手のどちらかといえばおずおずとした、呼びかけを聞いたのだった。
「え?あれ?えええっ?」
ご案内:「常世公園」に音糸さんが現れました。
■クラスカ > 幽霊か怪異でも見たような怯え方は止めてくれませんかね。
一応これでもれっきとした学園の生徒です。
(多少憤慨しながら、腰に残る汚れを叩くと、立ち上がり姿勢を整える)
では改めて、生活委員のクラスカと言います。
「ちょっとした事情」で、夜間の公園の巡視をしておりまして。
申し訳ないと思ったんですが、声を掛けました。
(照れ臭そうに笑う)
■音糸 > (草陰から女性の悲鳴が聞こえた方に目を凝らす)
あれは……クラスカさんか、犯人と接触、してるようには見えないな
引き続き巡視を続けるか……
(かさかさっと草陰が動くとその場から去る)
ご案内:「常世公園」から音糸さんが去りました。
■遠峯生有子 > 「え?あ、ええっと…ごめんなさい。
あれ?学園の人?
び、びっくりしたぁ…。」
懐中電灯はクラスカの方に向けたまま、
へなへなっと座り込む。
照れくさそうな顔がよく見えた。
「って、そうじゃなくて、あの、ごめんなさい。どこか怪我しました?」
座り込んだまま心配する。
■クラスカ > (「何だ猫か」)
(小さな物音への注意はそれで終わった)
(『猫』の正体が、最近起こった猟奇的事件への初期対応をしてくれた同輩だと、知る由もない)
いや、僕は大丈夫です。心配なく。
(赤みの指した頬で、ぶんぶんと手を振る)
むしろ心配なのは、あなたの方なんですよ。
(表情が変わり、声色がやや下がる)
(内容の説明はともあれ、注意はしておくべきだ)
夜間は、できるだけこの公園に近づくことを控えて下さいね。
最近は色々と事件が起きて、物騒なので。
(最低限の説明に留め、自衛を促そうとする)
■遠峯生有子 > 小さな音には気がつくほどの余裕はなかった。
何とか立ち上がると、やっと懐中電灯を直射したままだったと気づき、
その光を足元へと向ける。
舗装された地面に反射した光で、うっすらと明るくなった。
「え?心配?
事件って、何があったんですか?」
抑えた声音はたしかに不安を煽る若干の効果があったのだろう。
思わず、両手で自分の腕を抱きながら、
そう尋ねる。
■クラスカ > (懐中電灯の光を浴びて)
(申し訳なさそうに、前髪の奥に隠された―実際は遠峯には視えない瞳を閉じ、声を絞り出す)
……すいません、言えません。委員会内の機密事項です。
今はまだ、調査段階ですから。
(風紀委員か、噂を嗅ぎつけた報道部、近日中にはどこかが掲示板に生徒向けの張り出しを行うだろう)
(いずれ知れることであっても、内容までを教えていたずらに嫌な気分を煽ることは避けたい)
(ハトの死骸が真昼間に公園で発見されたなどという内容を、良い心地で聞けるわけがないのだ)
杞憂、だと良いんですけど。どうにも僕も、悪い予感がするんです。
ご案内:「常世公園」に橘 臨助さんが現れました。
■橘 臨助 > 「……ふぅ…」
首を突っ込んだのはこちらとは言え、もう身体が使い物にならないことを覚悟する様な戦いを終え。一息つく。手には缶コーヒー。もう迷ったらこれを飲むことにした。好きなわけでも嫌いなわけでもない。ただ飲むのだった
■クラスカ > (以前世話になった橘を見掛けて軽く手を挙げる)
その節は助かりましたー。
■遠峯生有子 > 足元に向けた懐中電灯の光を、
落ち着かなげにくるくる回す。
「あー、うんと、それならしかたないです。
いえないこと聞いちゃってごめんなさい。
生活委員の人ってどういうことしてるか知らなかったけど、
そんな機密とか言うみたいなこととかしてるんですね。
大変だね。」
クラスカのおとなしげな態度にだいぶ落ち着いたのか、
尋ねてはしまったもののやはり恐ろしげなことを聞かずにすんだからなのか、
すこし調子を取り戻し、素直に謝った後でそんな風にねぎらう。
■橘 臨助 > 「あ?…あぁ、この前の」
貴方を見かけると、あんなことがあったのにまあなんというか、素っ気ない。悪意とか敵意がある訳ではなく、本来こんなものなのだ
■遠峯生有子 > クラスカの声につられて、自動販売機の方を見る。
知らない人だ(昼間ニアミスはしているが)
「こんばんはー。」
道端の花屋にでも声をかけるような調子で、挨拶をする。
■橘 臨助 > 「……カフェで会ったな、あんた。」
視線をそっちにやり、また素っ気なく返す。
こいつコミュニケーション取る気あるのか舐めてんのかとガラの悪いお兄さんに殴られかねない態度
■クラスカ > 普段は本当に何でもないことをしてますよー。
ゴミ捨てにゴミ拾い、島内の設備チェックとか巡回、そっちの方が本業ですね。
人手足りないし大変ですけど、生徒のみんなの役に立つと考えたら、どうってことないです。
(頑な態度だった遠峯が打ち解けてくれたことに安心し、言葉を増やして)
本当に徹底して秘密主義を貫いてるのは、公安とかですね。
風紀委員なんかは割と活動を公開してて、報道部が取材して追いかけたりしてますよ。
一応今回は、少しだけ、僕らも黙秘させて下さい、この通り。
(両手を合わせて、お願いしますと拝む)
(つんけんした橘と裏腹に人懐こい遠峯を見比べる)
お知り合いだったんですか?
■遠峯生有子 > 「え?あれ?そうだっけ??」
カフェには何回も行っているが、そこで出会った何人もの顔を思い出す。
「あれ?」
首をかしげながらもクラスカの説明を聞き、
「なんか、こういう言い方変かもだけど、
えらいですね。そういうのって。
いつもごみ拾ったりとかしてるんですか?」
打ち解けてきたらどんどん話しかけるタイプのようだが、
黙秘云々には、
「えっとそれは言えないんだったらしょうがないし、
別にいいです。
すっごく聞きたかったわけでもないし。
私こそ無理なこと言ってごめんなさい。」
却って焦ったように顔の前で手を左右に振って。
知り合いかとの問いには再度考え込み、
「えっと、なんか、そうみたいです。」
首をかしげながら答える。
■橘 臨助 > 「……ま、覚えてないわな…てことで、知り合いじゃない」
「……そうか、仕事だったか、あれ。」
クラスカさんの方を見て呟く。
「……ま、大変なんだな、あんたら」
■クラスカ > (質問が増えて来た様子を見て、遠峯に対しての「よく喋る子だな」との印象が増す)
(それでも悪い気はせず、驚かせたことへの罪滅ぼしとして、応えられる範囲での返事をする)
いつもじゃないですよ。
持ち回りで、今日はここを掃除するとか、今日はここを巡回する、ってのが委員会内で決まってるんです。
でも時期によってはゴミ拾いが増えそうな時もありますね。
特に夏とかは、毎日くらい浜辺でゴミ拾いになりそう。
看板とかもあまり効果ないですし。
(夢の島常世公園と化した砂浜が容易に想像できて、ふー、溜息をついた)
っと、そろそろ僕は行きますけど、折角なので名前を教えてもらえませんか?
(遠峯に尋ねる)
■クラスカ > ええ、大変なのであんな厄介な人にはしばらく冬眠でもしてもらいたいものです。
風紀委員の方も仕事が増えて、いい迷惑でしょうに。
(橘の意見に賛同し、ぷんぷんと)
■遠峯生有子 > 「あれ?うんとやっぱり違うみたいです。」
やっぱり首をかしげながら、クラスカに。
でも誰だっけだれだっけ。
こんなときは聞くに限る。
てててっと臨助に駆け寄り、
「あの、どちらさまでしたっけ。
それで、私、ひょっとしてなにか失礼なことかおかしなことを。」
■遠峯生有子 > 「うーんと、じゃあ、せめて私ゴミとかちゃんとゴミ箱に捨てるようにしますね。
あ、えっと、一年の遠峯生有子です。」
ぺこっと丁寧にお辞儀して。
■橘 臨助 > 「あぁいうのは、もっと血気盛んな奴らが勝手に潰し合うと思ったんだがな…まぁあのタフネスじゃ、そうもいかないか。」
それはそれで風紀乱れてるから仕事増えるし、難儀だな。と呟きながら。
「あんたら、何飲む」
と尋ねた。奢るようだ。
■橘 臨助 > 「何もしてねえよ。俺もあんたも、有象無象を覚えていたか否かってだけだ。」
だから気にすんな。と遠峯に言った。
なんの関わりもない目立った行動もしない他の客を覚えてる方がどうかしてるのだ。もし覚えてるならサヴァン症候群かよって突っ込むだろう
■クラスカ > どっちなんだろう……?
(視線を交差させる。別にどっちでもいいけど)
遠峯さんですね。
僕も一年生ですから、もし次に講義で一緒になったら、よろしくお願いします。
そしてもし興味があれば、生活委員会で共に学園のため、汗を流すことを検討下さい。
(こちらも礼を返せば、橘の声に耳を立て)
ジョージアのアイスカフェオレお願いしまーす!
(素直に奢りの世話になることにした)
■遠峯生有子 > 「え?あれ?一年生?
先輩かと思ったー。
一年生なのにもう委員とか入ってるの?」
僅かばかり、のんびり生きすぎな自分を恥じた。
「ううんと、私は委員会とかまだよくわからないので、
こんど出会ったらまた教えてください。」
クラスカの話を聞いている限り、よさそうな活動に聞こえるが、
基本的に優柔不断ゆえに決めきれない。
■遠峯生有子 > 「え?ええっと、私?なんで?
いいよう。それは悪…いけど、うんと『みっちゃん(みかんジュース)』にする!」
断ろうとしたがクラスカが世話になることにして自分が断るのは
立場とかどうなんだろう。
余計な気を回して奢られることにした。
■橘 臨助 > 「……」
「……妙な気の使い方、しなくていいんじゃねえの。」
ぽそっと呟いて、オーダーされた物を買う。
「ほれ」
ほいっ、ほいっと投げ渡す