2015/06/03 のログ
レイチェル > 「無理しねーかどうかは、わかんねぇ。
ただまぁ、その忠告、頭の片隅くらいにゃ入れといてやるぜ、せんせ」
会計を済ませた後。
向こう側を向いたまま、手だけを振って。
レイチェルは店を出て行く――

雪城 括流 > 微笑んで手を振りかえし、店を出て行くレイチェルの姿を見送った。
ご案内:「カフェテラス「橘」」からレイチェルさんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」にレイチェルさんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」からレイチェルさんが去りました。
雪城 括流 > レイチェルを見送ったあと。

「…闘技場の話、やっぱりあの二人だった。うーん…じゃあもうひとりも確認しておかないといけないかな。
『変革剤』、使いすぎてないと良いけど。」
誰も聞かないだろう呟きを残して、支払いを済ませて立ち去る。

「あ、補修の教材用意しとこう。」

雪城 括流 > 「レイチェル、ひょーかと友達になってくれたら嬉しいけど、来島くんにまた過保護って言われちゃうよね。」
また会えることを楽しみにしながら。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から雪城 括流さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に『室長補佐代理』さんが現れました。
『室長補佐代理』 > 「一番安いセットで」
入るなり、男はそういう。何の遠慮も躊躇もなく。
当然、店員からは苦笑いを送られるが、粘つくような微笑で返すのみ。
そして、硬貨一枚で釣りがくるコーヒーと軽食のセットを受け取り、一番奥のボックス席に座る。
いつものように、壁を背に。

ご案内:「カフェテラス「橘」」に志葉恭介さんが現れました。
志葉恭介 > ……一番安いセットで。

【入るなり、先程入った男と同じ注文。しかし今度の黒ずくめの少年は躊躇と遠慮が財布とメニューを見比べる視線にありありと表れている】
【やがて出てきた注文の品を受け取ると、なんだか疲れたような笑みを返してなるべく人目につかない奥のボックス席を選ぼうと店内へ向き直り】

……ぅ。

【あまり顔を合わせたくない相手と、目が合った】

『室長補佐代理』 > 同じ注文をしたその大時代的な格好をした青年を見るなり、男の口端が吊り上る。
「これはこれは、退魔探偵の志葉恭介君じゃあないか。こんなところで会うだなんて、奇遇だな?」
問いかけるようにそう呟き、左手の甲に顎を乗せたまま、ニヤニヤと笑う。
「どうした? 座ったらどうだ。俺は相席でも構わないぞ」

志葉恭介 > すー、はぁ。

【先ずは深呼吸。一呼吸の後には鉄面皮を作り上げ、目の前の怪物との相対に臨む準備を整える……尤も、一呼吸が必要な時点で、未熟は明らかであるのだが】

どうも、室長代理補佐先輩。相変わらず朝から見るにはカロリーの高い素敵な笑顔でいらっしゃる。
この流れで逃げるのも何だか癪ですので、相席させてもらおう。

【どっかと対面の席へと座り、焦げ目も香ばしいトーストにマーガリンを塗りたくる】

『室長補佐代理』 > 「俺はいつでも親愛の情を周囲に示しているだけなんだがね。笑顔は円滑なコミュニケーションの基本だろう?」
全く同じメニューであるため、男もまたトーストを齧る。
だが、マーガリンは塗らない。パンとは別に齧って食べている。
ボロボロとパンくずを零しながら豪快に食べ終えると、コーヒーを啜る。
「相変わらず食うのが遅いな。お上品でも気取ってるのか?」

志葉恭介 > そうですね、とりあえず笑顔を貼り付けておけば、余計な心配事に心煩わされる確率が低くなるのは否定しない。

【対照的にもそもそと後生大事にトーストを頬張る。既に食い終えた相手に対しレンズ越しの恨めしげな視線を送り、皮肉っぽい笑みを向ける】

……食事は数少ない楽しみなんだ。ゆっくりと行ってもバチは当たらないだろう。
尤も、数少ない楽しみは目をつけられたら恐ろしい先輩との遭遇でなかなかにスリリングな時間になってしまったけれど。

『室長補佐代理』 > 「人聞きが悪いじゃないか。俺はいつでも公安委員としての仕事を淡々とこなしているだけだぜ」
食事中も右手をポケットから出すことはなく、純銀の指輪の目立つ左手でコーヒーを啜る。
結構熱いはずなのだが、カップを傾ける角度は鋭い。
「まぁそれに、お前んちみたいな認可の降りてない部活は、違法部活として取り締まられたって本来は文句をいえないんだぜ。それを御目こぼししているだけだって、むしろ感謝してもらいたいくらいだ」

志葉恭介 > その辺の熱心さをご同僚にもしっかりご教授しておいて下さいよ。おっかなくて夜も出歩けやしない。

【残った一欠片を口に放り込み、砂糖とミルクを大量にブチ混んで泥色へと変じたコーヒーカップの液体で流し込む。目の前の非人間的なコーヒーの飲み方は見慣れては居るが、恐ろしげであることに変わりはなく】

感謝……ねぇ。まぁ、今んとこ公権力に追い回されずに済んでいるのは、確かにありがたい話ではあるけれど。

『室長補佐代理』 > 「俺の役職を忘れるなよ。室長補佐のそのまた代理だ。立場でいえば平に毛が生えた程度なんだ。同僚にどうこう言える様な御身分じゃねぇよ」
ひらひらとかわすようにそう呟いて、コーヒーカップをソーサーに置く。
既に中身はない。
「夜の一人歩きがそんなに不安なら、それこそ風紀にでもお守りを頼んだらどうだ。元々、市井の警邏は俺達よりもアイツらの仕事だろう」

志葉恭介 > その手のご冗談は一年坊主に対してだけにしておいた方が。
一年此処に居れば嫌でも分かる。あんたが出張ってくる案件を数えてみようか?
『欺く神事変』、『緋色の金曜日』、『8月32日』、エトセトラ、エトセトラ……

【カップの中身を啜り、一息。皮肉っぽい笑みはまだ、浮かべられている】

風紀の方も恐ろしいんでね。胡散臭いタンテイは縮こまって居るのがお似合いってものでしょうよ。

『室長補佐代理』 > 「さて、どうだったかな。仕事柄、都合の悪い事は速やかに忘れる性質でね」
手持無沙汰なのか、今度はコップに入った水を一息で飲み干し、ガリガリと氷を齧る。
「そうか? 風紀はお前の好きそうないい女が揃ってるぞ。俺みたいな鄙びた先輩と話すよりは愉快な気分になれると思うぜ。少し顔を出してみたらどうだ」

志葉恭介 > 嫌味な程の有能さですね。それともその手の技術が自動で取得される職場なのか公安は。

【ようやっとコーヒーカップを干し、怪獣めいた咀嚼音をBGMに応えを探す】

そりゃあ重畳。別に女好きではありませんと訂正はしておくけれど。
手が後ろに回るようなシチュエーションではなければ、挨拶に伺いたいもので。

『室長補佐代理』 > 「いざとなったら俺の名前を出せばいいさ」
当然本名ではない。彼の本名を知っている人間はそうそういない。
彼の名とは即ち、『室長補佐代理』であり、『主観論』であり、『君の友人』である。
公安委員は名を捨てる。それが調査部の人間ともなれば、尚更だ。
「俺も理由をつけてお近づきになりたいと、常日頃から思ってるんでね」

志葉恭介 > 【ダダ甘であった筈のコーヒーを飲み干して尚、苦味を覚える想像であった】

……その後が怖い。
俺は平穏無事にタンテイ的カツドウを続けたいものでして。

【かの調査部の実力者が己に対して意外なほど(少なくとも見かけ上は)友好的なのを信用する愚は犯さない。それは理性的な恐れの感情であり、本能的な畏れの感情でもあったが――】

食事の時間をお邪魔して申し訳ない。
それでは俺は之にて。……嗚呼、

【外套をはためかせ、振り向く。皮肉っぽい笑みの仮面は外さずに】

先輩なら普通にお近づきになっても風紀のお姉様方にもモテるのではないでしょうかね。
昨今の婦女子は野性味を好むとも聞きますし。

【そう言い置いて、退魔探偵はカフェを後にする】

『室長補佐代理』 > 「素直に後ろ盾になってくれといえば、厚遇はしてやるつもりなんだがな」
恐らく、嘘偽りはないだろう。
だが、それは志葉が恐れる事そのものだ。
タンテイ的カツドウ部は非合法な第三者的部活であるからこそ、その存在意義を保たれている。
それが、公安の後ろ盾を得た『公安委員会のシンパ』となってしまっては、根底から意味が覆される。
それはしかし、お互いに分かっていることだ。
わかっているからこそ、わかっていてなお……この男はそれを常に提案するのだ。
「暖かい賛辞痛み入るね。女ウケしそうな顔の志葉君がそういうのなら、少しは真に受けてみようじゃないか」
冗談めかしてそういいながら、見送る。
「……邪魔どころか、味気ない朝食の時間を楽しませてもらって感謝の限りだがね?」
もうすっかり空になった皿とコップを見つめて、また男は静かに笑った。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から志葉恭介さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に志葉恭介さんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から志葉恭介さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から『室長補佐代理』さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に食堂儀 シェスタさんが現れました。
食堂儀 シェスタ > 「そうね。……ここからここまで」
メニューを指差し、雑な注文の仕方をして、席で待つ。
コーヒーだけを先に持ってきてもらい、それを静かに傾ける
大した用事もなく、ただご飯を食べに来たらしい

食堂儀 シェスタ > 静かにコーヒーを傾ける
いつになくカフェテラスは静かだ
ここに来てからかなりの日数にもなるが、本当に珍しい静寂があった
それくらい、この島の住民は他人の側に寄りたがる、微笑ましいほどに
それを自分は悪く思っておらず、むしろ好意的に感じている
どんな食事も、他者と摂る方が美味しいことは彼女の中でも自明だった

食堂儀 シェスタ > 運ばれてきたパンにバターを塗り、ハムと野菜を挟む
そこにハチミツを掛けて、半ば押しこむように口の中に入れる
栗鼠のように膨れた頬も気にせずかみ砕き、飲み込む
シェスタの食事は、早い。量を食べるためなのか、味わっているようには思えない
だが本人が言うには十二分に味を楽しんでいるらしい

食堂儀 シェスタ > 新しい食事が運ばれてきたとき、ふわりと白い塊が食卓に登る
ふわふわの毛並みを持つ猫が、我が物顔で見上げてきていた
「……あら、お客様かしら?いけない子ね」
「そこは来賓席ではなく、料理が乗る場所よ、お嬢さん?」
言いながら魚のムニエルを箸で切り分ける
「そんな顔をしてもダメよ?餌はね、自分で取るから美味しいの」
「可愛いだけで餌が貰えるなんて思っては、きっとその可愛さを維持出来ないもの」
「分かるかしら?レディ」
猫はォアーと可愛くない声を出した

食堂儀 シェスタ > 「でもね、その可愛さは有意義に使うといいわ。それはきっと有限だから」
「いつか飽きられ、捨てられるまでは、誰かの優しい膝の上で丸くなるのも悪くないと思う」
「それは、貴方の特権で、私はそれを悪いことだとは思わないわ」
「今日を生きなければ、明日は生きられないものね……?」
今日を生きるための餌を食べながら、雌猫は猫に笑いかけた
「……貴方は飼い主はいるのかしらね?」
「それとも、そうやって生きていくの?」
「だとしたら少しだけ応援したくなるわね」
「拠り所がない寂しさは、私も少しだけ分かるわ」

食堂儀 シェスタ > 公安委員会は、自分を監視している。
それは自分が違反生徒であることも関係しているだろうがそれ以上の物を感じていた。
潜在的な因子についてか、または何かもっと根深いものを感じてかは分からない。
公安委員会の組織図については不明瞭な部分も多い。公安と名がついている以上当然とも言える。
それに、自分に監視がついているのと同じように、異能を持つ者全てを見張っているのかもしれない。
だとしたらこの状況はそれほど特別なものではないのかもとも思った。

食堂儀 シェスタ > 「もし貴方が独りなら」
「飼い主を探しなさいな」
「出来れば貴方が帰ってきたときに、 門 を開けてくれるような、そんな飼い主を、ね」
運ばれてきた料理にフォークを突き刺しながら、猫に向かって話しかけた
もらうことを諦めたのかテーブルの上で丸くなった猫は大きなあくびをした後
その場でふてぶてしくも丸くなって寝に入った
寝子とは良く言ったものだ
それをクスクスと笑いながら、彼女は食事を続けた

ご案内:「カフェテラス「橘」」から食堂儀 シェスタさんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に食堂儀 シェスタさんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から食堂儀 シェスタさんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に谷蜂 檻葉さんが現れました。
谷蜂 檻葉 > 「はぁー、授業終ーわーりー……。 すいませーん。」

ぼんやりと上の空の様子のまま鞄を向の椅子に置いて注文のために手をあげる。

谷蜂 檻葉 > 「これとこれで。 はい。 抹茶の。」

ささっと済ませて、身を乗り出して鞄からノートを取り出す。

谷蜂 檻葉 > カリカリと、胸ポケットに入れていたシャープペンシルを取り出すとノートを纏め直す……。
谷蜂 檻葉 > あまり時間も経たない内に作業を中断する。

丁度、店員が抹茶ぜんざいセットを持ってきていた。

谷蜂 檻葉 > 「…………。」
もくもくと食べる。
理想的には、極々理想的には友人とキャッキャウフフとお喋りでもしたいが、
 ひとりごと
エア友達とお喋りは中々辛いので静かに味わう。

谷蜂 檻葉 > ぼっちスイーツは自分だけか。
時折キョロキョロと周囲を見回す。

谷蜂 檻葉 > (まず、ほぼ貸し切り……!!)

まばらに見える客と、店員だけの空間であるという現実に。
そんな場所でさらに寂しくスイーツを食べているという現実に心のジャブを受けて白玉を口内で分けて飲み込んだ。

谷蜂 檻葉 > 「ごちそうさまでした。」

やがて食べ終わると小さく呟いて、ノートを仕舞った鞄を肩に引っ掛けてカフェテラスを後にする。

谷蜂 檻葉 > (また図書館か……和泉君に言った通りな生活してる気がする……。)
ご案内:「カフェテラス「橘」」から谷蜂 檻葉さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」にメアさんが現れました。
メア > ....(ふぅ、と息を零し小さな小さな女の子が入店する。少女の顔には僅かに疲労の色が浮かんていて足早に席に腰掛ける)
メア > ミックス、ジュース....1つ...(店員に注文を済ませ椅子の背にゆったりともたれる。教員から受け取ったカリキュラムに通常の勉強は小さな体には少しハードだったのだろう)
メア > (店員が冷えたミックスジュースを運んでくると無表情な顔に少しだけ安堵が浮かぶ)

...おいしい...(様々な果物の甘みとひんやりとした冷たさが披露を癒やしていく。甘いものが好きなのも合わさりストローからどんどん飲みすすめていく)

メア > (少女には少し多く見えたミックスジュースが数分後にはなくなり、少女も甘さの余韻に浸りながら目を擦っている...異能を使用した訓練が響いたのか、そのままウトウトと...)
メア > っ...ダメ、寝るなら....部屋..(首をフルフルと振り、意識を覚醒させる)

おかね....(ジュースの代金を支払い、少しフラフラと店を後にした)

ご案内:「カフェテラス「橘」」からメアさんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に和泉 兼次さんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」にレオンさんが現れました。
和泉 兼次 > カフェのテラス席の一つを占有し、背もたれに背中を預けながらぱらりとページをめくる。
先日、図書館で借りたハードカバーだ。

熱中しているのか、黙々と読み進めている。
テーブルに置いてあるホットカフェオレは、半分を残しもう冷めてしまっている様子。

レオン > …(一人の青年が入店してくる) コーヒー一つ(そういって席に座る)
レオン > (店には彼のほかにもう一人いるようで、そちらを少し気にしているようだ)
和泉 兼次 > 雨はやまない。
なんとなしに通りに目を向ける。部活動もひと段落した生徒が傘をさして帰路についている。

視線を戻すと、目があった。
…見覚えのない人だけど、同級生だろうか、と不思議そうな表情を浮かべた。

レオン > (目があえば軽く手を挙げてこたえる)…やぁ、何読んでんだ…?
和泉 兼次 > 口が動いた。耳にささっているイヤホンを片方外す。

「…えっと、何か?」
音楽のせいで聞こえていなかった様子。

レオン > 何読んでるのかと思ってな
和泉 兼次 > 「あぁ。図書館で借りた本ですよ。」
几帳面に栞を挟んで閉じ、カバーを見せる。

ファンタジックな表紙が魔法のありそうな世界観をうかがわせる。

レオン > なるほどな(カバーを見る) そういえば、初めて見る顔だな…
和泉 兼次 > 内容にはそれほど興味はないのだろうか。
あまり本を読まない人かな?、と思った。

「そうですね。」
初めまして、と挨拶をする。
穏やかそうな視線が、改めて長身の男をじっと見た。

レオン > あぁ、初めまして 俺は、レオン・ブレディー まぁ、レオンって呼ばれるな あんたは…?
和泉 兼次 > 「和泉 兼次(いずみ けんじ)。2年生です。」
よろしく、と穏やかに笑みを浮かべた。

「お名前からして、日本生まれではない方ですか。」
外見も日本人らしくはないか、と考える。

レオン > 和泉だな(笑みを浮かべればこちらも返す) ニホン…?(どうやら知らないようで)
和泉 兼次 > 「?……日本、知りませんか?」
さすがに海外生まれの人でも日本くらいは知っていると思ったが。

あぁ、と思い当たる。
「えぇと…こちらで言う、異世界生まれの方です?」

レオン > そうだな、ここでいうとこの異世界だな
和泉 兼次 > 「なるほど。」
と腑に落ちた様子で笑顔を浮かべた。

…ふとスマホの時計を見る。
「っと、もうこんな時間か…。寮に戻らないと。」
熱中しすぎてたかな、と冷めたカフェオレを一気にあおる。
「すみません、レオンさん。そろそろ寮に戻ります。」
本を学生用バッグにしまいつつ、すみません、と軽く頭を下げる。

レオン > あぁ、わかった またな
和泉 兼次 > 「えぇ、また。」
そう言うと、伝票を持ってレジへと向かう。

そのまま小走りに駆けていった。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から和泉 兼次さんが去りました。
レオン > (彼を見送り、レオンは席でコーヒーを飲む)
レオン > …さてと、俺もそろそろ出るか(代金を払い、店を後にする)
ご案内:「カフェテラス「橘」」からレオンさんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に立花 響さんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に渡辺慧さんが現れました。
渡辺慧 > やる気なさげな眠そうな少年が一人、ぶらぶらとカフェテラスへ入店してくる。
立花 響 > カフェテラスのドアが開き一人の女性が入ってカウンター席に座って飲み物を注文する

「コーヒー、えっとミルクと砂糖もお願いします」

渡辺慧 > 「…………ありゃ珍しい、貸し切り…………」
と、思い、窓際の席へ座ろうとしたところで、誰かが入ってくる音を聞き、自然とそちらを向き。

今朝方、公園で話した少女だと気付いた。


「……あ、りゃ。君……はー、あー……」
こつこつと頭を指でつつきながら名前を思い出そうとしている

立花 響 > 「あ……と、ごめんなさい。貸し切りには一歩遅かったみたいですね?」
渡辺の方を向いてくすりと微笑む

「そういう貴方はえーと……第二ヴォルテックス田中慧さん、でしたっけ?」
首を傾げながら何の疑いを持つ事もなくふと思い出した名前を口に出す。この学園ならそういう名前の人もいるだろう、と勝手に理解しているようだ

ご案内:「カフェテラス「橘」」に烏丸 九郎さんが現れました。
渡辺慧 > 「何でそっち覚えてんの?」
がくりと肩を落とし、同じようにカウンター席に座った後。ブレンドで、と注文。

「……あー、そうそう、響、だったっけ? ……渡辺慧ね、渡辺。第二村人でも田中ヴォルテックス太郎でもないからね。俺が悪かったけどさ……」

烏丸 九郎 > ふんふんふーん♪

(鼻歌を歌いながら入店した少年は、かけていたヘッドホンをずらすと
そのままカウンター席へと歩み寄る。
響とは少し離れた席にすわり店員に注文する)

アイスコーヒーとブルーベリーパイ、頼むぜ。

立花 響 > 「あぁ、そういえばそんな名前でしたっけ?いや、インパクトって大事ですから…慧って名前、他にいそうですし」

カウンター席に座った渡辺と烏丸を見た後に注文していたコーヒーが来たので一口飲むと思わず苦い…という声を漏らして渋い顔をしている。
勿論コーヒーには砂糖もミルクも入っている

渡辺慧 > ちらり、とだけ入ってきた少年に目をやった後、視線を再び響きへと戻す。
「人の名前をインパクト薄いつったな!? 田中ヴォルテックス太郎のインパクトにはそりゃ負けるわ!」

渋い顔を見て、シシシ、と変わった笑い。

「無理して苦いの飲まんでも……。……で、なんだっけ。転入生だったか? 今日で手続きとかでもしたんかね

烏丸 九郎 > (響という名前が聞こえて、少しぴくりと眉を動かす。
少しだけそちらをちら見すると…見えた。)

!!?

(間違いない、一時期音楽誌で神声と呼ばれたあの、立花響だ。
なんでこんなところに?まじか?
テレビにもでたことある超有名人がなんでこんなところに?
自分的にはリスペクトしてる歌い手の一人だったのだが…)

烏丸 九郎 > (ついチラ見ではなくガン見してしまう
すげー…すげー…と頭のなかは少々混乱状態。
店員が持ってきた注文の品を受取つつも様子をうかがってる。
何やらヴォルテックスが何やら喋ってるようだが…
いや、まて、ここで盗み聞きというのもよくない
ここは落ち着いてブルーベリーパイでもくおう。)

立花 響 > 「もういっそ田中ヴォルテックス…太郎?に名前変えたらどうです?一瞬で人気者ですよ」
冗談混じりの一言を漏らしながらくすくすと笑っている

「えぇ、朝方に寮へ行って荷物置いて学園長さんに挨拶とか、そんな感じですね」
色んなところを歩いたからか今までの疲労を吐き出すようなため息をついているとちら見していた烏丸と目が合って恐る恐る声をかける

「えっと……何か御用ですか?」

烏丸 九郎 > ふぁっ!?むがっ、んぐ……やっ、いや…その……
立花…響、だよな。あんた…。いや、あなた。

(声をかけられるとは思わなかった。
慌てて咥えていたブルーベリーパイを飲み込む。
取りあえず他人の空似かもしれないから確認のために名を聞いてみる。)

渡辺慧 > 「数秒で考えた名前の方が人気者っつーのも世知辛い話だねぇ。人気者よか、楽しいことがありゃそれでいいんだけど」
合わせるように笑い、そりゃお疲れ様だ、と。
「朝から動き詰めか。……ま、なら今日はゆっくり休みな」


「……?」

どうやら……自らの与り知らぬところの話らしい、というのは分かった、ため。

とりあえずそちらは傍観。自分は出てきたブレンドをブラックで飲み始める。

立花 響 > 「えっと、一応そうですけど…もしかして何かで私を見たことある人ですか…?」

ブルーベリーパイを詰まらせているのを見て驚きながらも烏丸の質問に答える。
響からすれば全く見知らぬ人に声をかけられたので少し怯えてるようだ

烏丸 九郎 > ああ、悪い。会話のじゃまをするつもりじゃなかったんだけどよ…
ついその、なんだ、お連れさんが俺の好きな歌い手に似てたからよ。

(コーヒーを飲む少年には謝っておく。)

渡辺慧 > コーヒーを飲みながら烏丸に向け、片手をヒラヒラと振った。
どうやら気にするな、という事らしい。
目元が笑っていることから本当に気にしていないのが分かるだろう。

烏丸 九郎 > 見たことあるっていうか…その、俺、音楽やってて…
響さんのことはテレビとか雑誌で見たことあるんだよ。
そんで、俺、あんたの歌声好きだったからさ。
こんなところでまさか出会えるとは思わなくて……

(緊張から、ややしどろもどろになりつつ言葉をなんとかひねり出してる様子で。)>響

立花 響 > 「人気者になれば沢山の人に声をかけられたりしますから…あ、でも楽しくはないかもしれませんね?」
そんな過去の経験を話しながら再びコーヒーに一口飲む
やはり渋い顔をしているが側に自分のことを知っている人がいる事を考えるとミルクや砂糖を追加しようとする手も止まる

渋い顔をしながら再び口を開く
「なので休む為にこういうお店に入ったのですが…ちょっと失敗だったかもしれませんね」>慧

烏丸 九郎 > わ、わりぃ…!えっと、なんだ、ほんとに邪魔したようなら謝るぜ。
こうやってプライベートだってーのに話しかけんのなんてファン失格だしな。
俺のことは気にせず…っていうか、か、帰るんで、気にしないでくれよ。
ほんと、ごめんな!

(慌てて財布を取り出すと、店員に二千円突き出し、つりはいらねぇ!といって慌てて去っていきます。)

渡辺慧 > 「…………ふぅん。楽しくはないか、そりゃ、よろしくないなぁ」
少しだけ目を細め、話を聞く。コーヒーを一口。

立花 響 > 「あぁ…それはえっと、ありがとうございます。ですけど恐らく今貴方の知っている歌声を持った立花響では無いと思います…」
自分の歌声を好き、とこの常世学園で言われるとは思っておらず嬉しい半面、今はその好きと言われている歌声を出せない事に自己嫌悪して俯く

渡辺慧 > 「…………なんか、慌ただしい奴だったな」
気にせず普通にはなしゃいいのに、と呟き、その出ていった彼の背中を見つめた。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から烏丸 九郎さんが去りました。
立花 響 > 「あ、えっと…別にプライベートとかそういう訳じゃないのですけど…」
それを言う頃には彼は既に会計を済ませてどこかに行っていたとか

立花 響 > 「あ、あはは…ちょっと変なところ見せちゃいましたね」
先程の少年の会話を思い出して気まずそうな空気を誤魔化そうとする笑みを浮かべる

渡辺慧 > 「…………で、なんでまた、そんな歌手さんがこんな学園に……と、思ったけど。あんまり楽しくない話っぽいからきくのはやめとくカナー」
さっきの彼が食べてたブルーベリーパイ、を注文しつつ。

それから、猫のように笑いながら。

「……ま、なんにしても。お疲れ様だね」
と。

立花 響 > 「別に聞きたいなら話しますよ?詳しい自己紹介は後でしましょうって公園で言いましたしね」
そう言ってコーヒーに砂糖を追加してゆっくりかき混ぜている。何かしてないと気まずく感じるのだろうか

「歩く事自体嫌いじゃないので、そこまでお疲れじゃないですけどね」
そう言って肩を竦めながらくすりと笑う

渡辺慧 > 「はて? んっ、じゃあ聞いちゃおうかな」
気まずい空気など気にしないように、コーヒーをすする。
届いたブルーベリーパイを、少し齧りながら。

「そーじゃなくて。……ま、そーいうならそれでいいケド」

渡辺慧 > 先ほどの彼の様子を思い返しながら。しかし……、と呟き。
「よっぽど有名だったか、なんのやら。のど自慢とかに出てた?」
適当なことをぼやいて。

立花 響 > 「あはは…そんな程度の低い物なら良かったんですけどね。どのぐらい有名だったかっていうと…んー、私一人でコンサート開けるぐらい、でしょうか」
特に冗談のつもりもなくいつも当然のようにそう答えた後再びコーヒーに口をつける。

「…ここのコーヒーって砂糖入れても苦いものなんですか」
渋い顔をした後恨めしそうにカウンターの向こうにいるマスターを睨んでいる

渡辺慧 > 「……子供舌なだけじゃね?」
からかう様に呟いた後。

「へぇ。そりゃすごい。どうなの、俺にはその視点は分からないけど。楽しかった?」

と、まるで子供の質問。

立花 響 > 「別に苦いもの食べれなくても人間生きて行けますからいいですよ。もう」
自棄になって砂糖を二袋コーヒーに入れて混ぜる
時折ざりざり、と砂糖が溶けきれてない音が聞こえる

「最初は楽しかったですよ?沢山の人が見に来てましたし、さっきの彼みたいな音楽活動頑張るって人もいましたし…」
輝かしい自分の過去を振り返すように、まだ嬉しい過去だったからか自然に表情も緩く、微笑んでいる

渡辺慧 > 「だからなんでコーヒーを頼んだのだ己」
我慢できなくなり、大声で笑い出しかけ、そういえばカフェテラスだということを思い出し、ク、ク……と我慢するように笑う。

「いやぁ、楽しいねぇ、君も」


「最初は、たぁまた。穏やかじゃないというか。暗礁に乗り上げる不吉な序章を言われてしまったわけだけれども。愉快な時だけ思い出す、ってのもたまにはいいけどねー」
そう、ぼんやりと呟いた。

コーヒーがなくなってることに気付かずカップに口をつけ眉をしかめた。

立花 響 > 「私の知っているコーヒーは砂糖1つだけで十分飲めるコーヒーだったんですよ!全くもう…」
そう言って砂糖が溶けきっていないコーヒーを飲む。今度は丁度いい甘さだったらしく特に渋い顔はしていない

「最初は…そうですね。あの頃の私はまだ世界を知らない船長だったのかもしれません。というより嵐が起きない海なんて無いですから…」
カウンターに膝をついてふぅ、と物憂げにため息をつく

「なんて言うんでしょうね。順調だった航海は船長が突然海に落ちて周りの船乗りにも見捨てられて終了、みたいな感じでしょうか」
あはは、と比喩を加えた表現で自嘲するかのように笑っている

渡辺慧 > 「シシシ。じゃ、これから気をつけなさい、ってか?」
まだ、少し笑いながらも、話の内容に少しだけ顔をしかめる。

「海に、落ちた、ねぇ。……この場合……そういう話、か。うん、やっぱり。あんまり楽しい話じゃなかった、かな」

しかし……どうにも。自嘲気味、というが気になる、とばかりにその顔を横目で見る。

立花 響 > 「次から余計多く砂糖入れるだけですし」
そう言うと今度は一気にコーヒーを飲み干し、コーヒーに入ってたカップを空にする。
底に溶けきれてない砂糖があるのを確認すると苦い訳でもないのに渋い顔をする

「あくまで例え話ですから…ごめんなさい、私あまり楽しい話とか出来無さそうですね」
慧の顰め面を見ると申し訳無さそうにぺこぺこ、と謝るように礼をしている

渡辺慧 > 「それ以上……。……ふと」
る、と言いかけて、流石にやめておいた。それぐらいのデリカシーは一応今この瞬間だけはあったようだ。

「なぁに、そっちが楽しくなさそう、ってだけの話さ。また気分が上々の時に、楽しく話せそうだったら頼むかな?」
恐らく、その時は来ないだろう、と辺りをつけながらも。シシシ、と笑った。

「ま、君が歌手で、なんかすごくて、この街に来たってことわかってれば、とりあえずはね……っと。そういえば、学年は?」

立花 響 > 「それ以上何か言うと、船乗りが貴方を海に突き落とすかもしれませんよ?」
ふと、という言葉にピンと来たのか今までに見たことがない穏やかな笑顔を慧に向ける

「過去を思い出すのは楽しくもあり、悲しくもあり、笑えるのもありって感じですからね。程々にしましょうか」
穏やかな気分になったのか先程の自嘲気味な響はもういなかった

「学年は1年、で16歳ですね。今歌手って言うと違和感ありますけど……んー、と。好きな楽器の音色とかあります?」
分かりやすい自己紹介をするために少し考えた後、突拍子もない質問を慧に投げかける

渡辺慧 > 「……オーライ」
両手を上げて降参のポーズ。

「浸るのはたまにでいい、ってか。……そりゃ、そうだ」
先ほどとまでは、少しだけ雰囲気の違った笑い。


「おや、歳は同じ、学年は下。……俺より落ち着きがある! 不思議!」

その質問に首を傾げながらも。

「楽器……んー……ピアノかな? そんぐらいしか分かんないともいうけど」

立花 響 > 「慧さんの場合は落ち着きとかそれ以前な気もしますけどね。ベンチで寝るとか常識疑いますよ?……まぁ空歩く人がいるぐらいですから常識も海に投げるものなのでしょうけど」
響の中で慧は特に何も縛られる事もない自由人なんだろう、と認識を改めた。
「ピアノ、ですか。ちょっと待ってくださいね…けほん……~♪」
2,3回程咳払いをした後に響の声はまるでピアノそのものの音色に変わる。
慧は特に音楽に詳しく無さそう、と勝手に予想をつけて響の声はドレミの歌をピアノの音で奏で始める

渡辺慧 > 「そういう気分の時もある。……流石におすすめはしないけどね」
気分が大事さ、と呟いてから。


「なになに、なにをはじめちゃ…………う、っわ。すげ。うわ……」
驚き、そしてその顔には、ひどく楽しげな笑みが。

「それが、君の力か。…………たっのしいなぁおい

立花 響 > 「~~♪……こほん。まぁ、こういう能力になった、って感じですよ」
楽しそうな慧の様子を見て照れくさそうにしている。

「今の私は歌手、ではなく楽器ですよ。ピアノ以外にもフルートやトランペットの高音やコントラバスみたいな低音も出す事が出来ます」
自分の力について自信はあるのか自慢気に慧に語る

渡辺慧 > 「シシシ、いいじゃん、素敵な力」
照れくさそうにしてるのを、気にすることなく目を輝かせている。


「あ、そうか。楽器の音…………」

ふと、不思議そうな顔をした後。

「て、こういう能力に、なった、か。生まれつきじゃあないんだ」

と、なんとはなしにぼやいた

立花 響 > 「さっき言いましたよね。今は歌手ではないと」
どこか悲しげに、先程の会話を思い出させるような言葉を発する

「私は元は人々を感動させられる事が出来る歌声。神声の持ち主だったんです。
それこそ雑誌に取り上げられたり、定期的にコンサートを開けるぐらいだったのですけど、とあることがあって…今はこんな声になっています」
さっきの少年、がっかりするだろうなと呟きながらため息をつく。

渡辺慧 > 「おぉ、っと。余計なこと言ったな」
肩をすくめながら、そう気軽に言った。


「神声、また凄い名前。そっちも聞きたくはあるけど…………」

と、一拍ため

「俺が聞いたのはこっちの楽器の声だけだし。俺にとっちゃ、こっちの方が楽しいさ」
なんてね? と、また猫のように笑いだした

立花 響 > 「勝手に神声なんて呼ばれてましたからね…私は普通に歌ってただけなんですけども」
はぁ、と過去の何かを思い出しているかのようにため息をつく

「そう、言ってくれると嬉しいです。楽器としての立花響をよろしくお願いしますね?…なんて」
つられるようにくすくすと笑い出す。

思い出したかのように空になったカップを見てふと立ち上がる
「そろそろ行かなきゃ。流石にのんびりしすぎましたし…」

渡辺慧 > 「お疲れさま」
本日2度目のお疲れ様、だが……。猫のように笑っている。

「気が向いたら、また聞かせてよ。……今度は演奏、とか?」

その言葉に、ふと外を見て驚く。楽しさは時間を忘れさせるというが……。

「おぉ、と。あれま。気を付けて帰んなよ」

立花 響 > 「あは、一個の楽器で良ければいくらでも演奏して差し上げますよ」
自分を知ってもらえたのが嬉しいのかニコニコしながら会計を済ませてマスターに長居した事をぺこぺこ礼をしながら謝っている

「えぇ、慧さんも何かに巻き込まれたりしない様、お気をつけて、それでは」
慧に向かって手を振りながら軽い足取りでカフェテラスを出て行く

ご案内:「カフェテラス「橘」」から立花 響さんが去りました。
渡辺慧 > 「どちらかというと、俺が巻き込む方……は、いいや」
去っていく響に、ひらひらと手を振り、マスター、もう一杯コーヒーと頼んだ後。


残っていたブルーベリーパイをのんびり食べながら、しばらくそこで一人の時間を楽しむ。



「いつもすまんね」
と言いながら、お代を払い、そっとその場を後にした

ご案内:「カフェテラス「橘」」から渡辺慧さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に麻美子さんが現れました。
麻美子 > (結局、丸々一日授業をさぼって寝ていた麻美子はカフェテラスに来ていた。
 何しろ、昨日はカエラムに文字を教えて深夜になり、
 そのまま公園で見かけた音音を手伝って朝まで走り回っていたのだ。
 一日寝ても正直まだ寝足りない。
 眠気覚ましに普段は飲まないコーヒーを頼みつつも、
 結局机にぐったりと倒れこんでいた)

麻美子 > 「……ううー、ねむいッスー。」

(そう一言呟くと、コーヒーを一口飲んだ。)

「にっが!!!!にがいッスーーーー!!!!」

(慌てて砂糖とミルクを入れる、
 ぼんやりとしていて入れ忘れていたらしい。
 改めて、コーヒーを口にした。)

「……これでもまだ苦いッスね、コーヒー嫌いッス。」

(自分で頼みながらもぶつぶつと文句を言いつつ、
 のんびりとコーヒーを飲み続ける。)

麻美子 > 「そもそも、コーヒーって本当に眠気覚ましになるんスかね?」

(といいつつも、
 さっきの苦さは眠気を少し吹き飛ばしてくれたような気がする。
 苦いのがいいのかもしれない。)

「でも、苦いのは嫌いッス。」

(コーヒーを置くと、
 口直しとばかりにケーキとミルクティーを頼んだ。
 今日は一日寝ていたので広報の仕事はない。
 報酬もないが、普段十二分以上に働いているので関係ない。)

「今日はこのままだらだらするッスよー……。
 最近ろくなことが無くて疲れたッス……。」

(だるーんと机にとろけると、ぼんやりとしはじめた。)

ご案内:「カフェテラス「橘」」に志葉恭介さんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に『室長補佐代理』さんが現れました。
志葉恭介 > コーヒー。フレッシュ……じゃないな、ミルクは4つ。

【黒尽くめには似合わぬ注文を行い、外套を腕に掛けて座るべき席を探す。生憎と席は空いておらず、見かけた空席は】

相席、良いだろうか。混み合い始める時間でね。

【ぐったりと机に身を預ける眼鏡の少女に声を掛ける眼鏡】

麻美子 > 「構わないッスよ、この時間は混むッスからね」
(にへらーと笑うと、快く承諾する。)

麻美子 > 「志葉サンがカフェテラスなんて珍しいッスね。
 ……いいお仕事でも見つかったんスか?」

(少年の懐事情を知っているのか、
 彼女はそう声をかけた。)

『室長補佐代理』 > 「ほう、それはよかった。快諾してもらえなかったらどうしようかと不安で不安で仕方がなかったところだ」
そう、真横から現れたこれまた別の黒尽くめの男が笑う。
つけているのは、公安委員会の腕章。
左手につけた銀の指輪をきらめかせながら、志葉と麻美子にそれぞれじわりと汚らしい笑みを向ける。
「探偵とブン屋とは、中々面白い組み合わせだな?」

志葉恭介 > いや、相変わらず閑古鳥の声が耳慣れてはいる。
……腹は膨れてるんだけどな。謎の柑橘類で。

【見知った広報部の少女である。何度か取材協力、という形で手伝ったという、その程度】
【砂糖とミルクを大量にぶち込み最早コーヒーとは言えない液体となったソレを口につけようとした所で――】

……何というか、よく会いますな。

麻美子 > (公安委員会の腕章をちらりと見ると、すぐに目を逸らす)
『なんかこれ、面倒臭い流れじゃないッスか?』

(なんとか作った笑みを返しつつ)
「そっちのおにーさんも席あぶれちゃったッスか?
 どうぞどうぞーッスよ。」

「いや本当、面白い組み合わせッスねー!!」
(ヤケクソ気味にけらけらと笑うと、向かいの席を指し示した。)

麻美子 > 「大変ッスねー、柑橘類?お歳暮か何かで貰ったッスか?」
(彼女の財布は対照的に潤沢だ、
 以前世話になったお礼に何か奢って―――
 と考え、手元のケーキを指し示した)

「ケーキ、分けてあげてもいいッスよ?
 ……あ、志葉サンの知り合いだったんスか。」
(それなら少しは安心できるだろうか、ふぅっと息をついた。)

『室長補佐代理』 > 「運命って言葉を信じてみる気にでもなったか? 志葉恭介君」
麻美子の作り笑いにも変わらず薄笑いを返して、向かい側の席に座る。
トレーに乗っているのは相変わらずの一番安いコーヒーセット。
ついてくる軽食はトーストとマーガリンがついているだけのものだ。
コストパフォーマンスは恐ろしく優れているが、それだけである。
「まぁ、浅からぬ仲という奴でね」
志葉との関係について言及されれば、そう嘯いて、コーヒーを啜る。
「しかし、今日、志葉君にあったのは完全な偶然でね」
光の無い黒瞳を細めて、真正面から麻美子の目を見て、笑う。
「今日は、君に用があったんだよ。広報部の未見不麻美子さん」

志葉恭介 > あんまり安心はしない方がいいと思うぞ。親身になってくれる人程、裏を返せばおっかないという事もある。
あとケーキは遠慮しておく。このシチュエーションじゃ味も分からん。

【元コーヒーに口をつけ、持参した学内新聞に視線を落とす。字面が頭に入ってくるかどうかは兎も角】

ご用事があるんなら外しますけれど。
俺が聞いていても良い話題じゃないのなら、尚更。

麻美子 > 『やっぱりなんか面倒くさい事になる臭いがするッスーーー!!!!!』

(心の中で絶叫する、眠気なんてもう吹っ飛んだ。
 正直、今すぐにでも逃げ出したい所だが、
 今逃げ出すとそれはそれで面倒な事になる事は間違いない。
 ぐっと堪えると、笑みを返した)

「公安委員会の室長補佐代理サンほどの人に名指しされるなんて、
 麻美子も有名になったものッスねー。
 ……それで、何の用ッスか?」

麻美子 > 「そうッスか……。」
(淡い期待も裏切られ、再び嫌な汗が出た。)

「じゃあケーキは今度にするッスね。最近物騒ッスから、
 きっと探偵の依頼も増えるッスよ。」
(けらけらと笑って応対する。
 確かに、この状況でケーキを食べれる人間は恐らくいない。
 現に、先ほどから自分自身もケーキには一切手をつけれていない。)

(席を外すと言われれば一瞬『この薄情者が』と睨むが、
 特に止めようとはしないようだ)

『室長補佐代理』 > 「いやぁ、丁度いい。志葉君も同席しろよ。探偵、ブン屋、公安。まさに役者は揃ったといわんがばかりじゃないか」
そう、わざとらしく言いながらトーストを食べる。
相変わらずボロボロとパン屑を零しながらさっさと食べ終え、さらにマーガリンを塊のまま齧ってから、コーヒーで流し込む。
「話は二つあってね。まず一つはこの『違法薬物』の話だ」
そういって、懐から取り出した書類を麻美子に渡す。
中身は……公安部外秘の捜査資料の一部である。
「それを匿名で風紀に流すか、そうでもなければ一般公開してほしい。どう扱うかは広報部と……退魔探偵それぞれの手腕に任せよう」

志葉恭介 > 【睨まれても何処吹く風と新聞に落とされていた視線が、公安の犬のにやついた笑顔へと向けられる。表情は、世にも厭そうな眉を顰めたもの】

最悪か。
聞いた以上無視も出来ない。穏当なままでも済まされない。
本当の厄ネタを持ってくるやつがあるか……

【頭痛がしてきたのか、目元を揉み解しながらそう応え】

麻美子 > 「本当、全役者揃い踏みって感じッスね。」

(はぁ、とため息とも安堵の息ともつかない息をもらした。
 どうやら、少なくとも自分が風紀委員のレイチェルに
 公安委員の西園寺偲が違法薬物を流そうとしている情報を渡した事を知って、
 消しに来たというわけではないらしい。)

「違法薬物ッスか?それは随分と物騒ッスね。」

(資料を手に取ると、手早く目を通した。)

「これは噂になっている『変革剤』の資料ってことで間違いないッスか?」

『室長補佐代理』 > 「流石に耳が早いじゃないか。犬も恐れる鼻を持つ学園広報部の名は伊達じゃないな」
くつくつと笑って差し出したのは、まさにその非常連絡局絡まりの情報がつまった内部資料である。
これで、広報部の視点から見れば情報の『裏』がとれたことになる。
「無視だなんてつれないことは言わないで、上手く生かしてくれよ。俺はそれを期待しているんだからな」

麻美子 > 「犬も恐れるとは上手く言ったものッスね」
(公安委員会のことを『犬』と称する皮肉を含めてそう返しつつ、
 裏が取れた、といわれれば頷き、紅茶を一口)
「それもそうッスね、
 内部側の資料にはさすがに手をつけれないッスから、
 これで確かな情報になったッス。」

(そう言うと、鞄にその情報をしまいこんだ。)

「この情報をどうするかは、後で考えるッス。
 学校側には早急に報告するッスけど。」

志葉恭介 > ……まぁでも考えように依れば、広報部が頑張って呉れれば此の件は司直の手に委ねられ俺のような胡散臭い部外者が首を突っ込む理由も無いのではなかろうか。

という訳で頑張って呉れ給え未見不後輩。

【見るともなしにに資料が仕舞われる様を見やりつつ、やる気無さそうにコーヒーカップを傾けるが。既にその中身は空であり、底が見えていた】

『室長補佐代理』 > 「好きにしてくれ。渡した以上、最初の要求以外にああだこうだ言うつもりはない。それにまぁ、俺が渡さずとも、アンタなら遅かれ早かれ入手した情報だろうからな」
まだ中身の残っているコーヒーを志葉のカップに注ぐ。
当然既に自分が口をつけたものだが、お構いなしである。
「それに、この男もすきに使ってくれ。これで中々探偵としては仕事の出来る男だからな」

麻美子 > 「この情報は公安から手渡されたものッスから、
 この情報自体が虚偽の可能性もあるッス。
 ……可能性もあるッスけど、たとえ虚偽でも、
 風紀委員に手渡せば、風紀委員が公安委員を攻撃する大義名分を得る事になるッス。
 冤罪で無駄に公安委員会を潰す事になったらまずいッスから、情報の裏の裏を取るのは、
 聞いたからには探偵サンにもお願いする事になるッスよ?」

(そう言って、にっこりと志葉に笑いかけた)

志葉恭介 > ……。

【注がれたブラックコーヒー。麻美子の笑み。そして『室長補佐代理』の笑み】
【三者を見比べ、肩を落とす。口中で己にしか聞こえぬ呪詛を何事か呟いた後、盛大にため息を吐き】

依頼料はしっかり払って貰うからな。
未見不後輩と『室長補佐代理』先輩の二人分で六日分の昼食代。……だけじゃ割に合わん。夕食代もつけて貰おう。

【鼻息荒く言い放ったのは、割りとみみっちい条件であった】

『室長補佐代理』 > 「ついでに夜食の夜鳴き蕎麦も奢ってやるよ」
愉快気に微笑んで、じわりと滲むような笑みを浮かべる。
「さて、続けてもう一つの件なんだがな。ブン屋。アンタの知り合いに、俺の事を嗅ぎまわってるやつが1人いるそうじゃないか」

麻美子 > (けらけらと笑い)
「そうかもしれないッスけど、
 広報部は起こった事は調べても内部までは強行して調査しないッス。
 司法機関でも調査機関でもないッスからね。」

(資料については好きに使わせてもらうッス
 と答えつつ―――。)