2015/07/06 のログ
サリナ > 「ん?…ええ、そうですね」

私がついさっき考えていたパエリアについての言及に少し驚いた。

(…もしや、私の考えでも読んだ?)
メニューを見つつ、時折今しがた座った相手をちらちらと観察する。
身長は150cm前後で髪は長い、歳相応の顔立ち。制服を着ているので学生である。
…と言っても、この島に居たら私服でも学生か先生方だと思った方がいい。

仕草が子供らしくて可愛らしい。この席に座る時、わざわざ腕を伸ばしてメニューを取っていた。
どことなく行動が幼い……流石に心を読んだとかじゃなくて偶然、だと思いたい。

メニューにステーキの写真を発見。あ、これはよさそう…ステーキにしよう。

晶納 日音 > _
心など読めるはずもなく。
単純に、声をかける前から彼女は相手を見ていたのだ。
席を探していたのだから当然である。
後姿を見ていた、ということは後ろから声をかけたのかもしれない。

というのが真実ではあるのだが、相手がその考えに至るのには一つ障害があるかもしれなかった。
現在進行形で、彼女はへたくそな魔術を行使中なのだ。
中身までわかればそれは変身の術なのだが、そこまでいかなければ単に術の行使中。
何の、と言われればそれはもちろん相手の推理に中身をゆだねるしかなくなってしまう。

彼女は観察されていることに気が付いているのかいないのか、じーっとメニューのある一ページを見たあと、唐突に顔を上げた。

「わたし、決まりました。コールボタン押してもいいですか?」

やっぱり手を伸ばして彼女はそういう。相手が応といえばそのまま押しちゃいそうな指の位置。

サリナ > 《ぐぎゅる…》

……相手が私の心の内を読めるからといって何になるのだ。
正直お腹が空いて死にそうな今の状況にそんな事は些細な問題でしかない。

と思っていたら目の前の彼女がボタンの上に手を翳していた。

「あ、はい。どうぞ」
思わず反射的に返事をしてしまったが、ステーキ以外考えてない。
慌てて項をめくる。あとはドリンクバーとそれと何か一つほしい…

晶納 日音 > _
ぴんぽーん♪
と軽やかな呼び出し音。
彼女自身、ご飯が食べれるって嬉しい顔なのか、ボタンが押せてうれしいって顔なのかよくわかんない顔をしている。

やってきたウェイトレスに彼女はのたのたと告げる
「えっとー、うりずん豆のチーズ焼き、マヨネーズ抜きでー、ライ麦パン一個とー、あと、あちらのおねえさんの方に―」

微妙に南国テイストなメニュー名を告げて、ウェイトレスに向かって彼女は、あちらです、と相手を示した。
示したところで改めて相手をを見ると……ページをめくる速度。
あれ、しまったかなって顔をしつつ、相手とウェイトレスの顔を見比べた。

サリナ > 程なくしてやってきた店員に相席した人が品を注文する間も私はまだ迷っていた。
彼女が言い終わるとついに私の番だった。とりあえずメニューを開いて店員に指で示しつつ注文する事に。

「あ、ああ、ええと、このステーキとあとこのサラダと…ドリンクバーを一つ。あ、あとそれと…このパエリアを」

ええい、もうどうにでもなれ……と思っていたが、よくよく考えたらあとで追加で注文すればいいだけの話なのに何故か慌ててしまった。
注文を受け終わったと見たのか店員は早々に去っていってしまった…勢いで頼んだパエリアの中身を想像し、じわりと、汗が浮かぶ。

晶納 日音 > _
大丈夫かなっていう風に首を左右に傾げる、長い髪がゆらゆら揺れる。
しかし注文の末尾まで来るとその心配はどこかへ飛び去っていった。
ウェイトレスが去ると彼女は帽子を脱ぎ、そのまま諸手を上げた。
唐突な動きだ。何というわけでもなくそのまま手を下す。
帽子はスクールバッグの上にちょこんとおかれる。

「えへへ。わーい。パエリアです。えーと、さっきから失礼しました。
 わたし晶納(きょうのう)って言います。パエリアのにおいの御相伴にあずかります。
 あの、自分じゃ、あんまり頼まない、から。」

彼女はゆらゆら髪を揺らしながら、お米だめなんですよー、って付け足した。

サリナ > 突然の自己紹介。まあ、これも慣れている。

「私はサリナ・イバルラ・アマビスカと申します。晶納さんですね?どうぞよろしく…」
と、ごく自然に挨拶を済ます。この子は感じのいい子だな、と思ったその時、一つ悪巧みを考え付いた。
御相伴に預かるなら是非とも皿まで行ってもらおう。

「あの、できれば香りだけじゃなくて食べていただけませんか?お米は大丈夫なんですけど苦手なもの入ってたら食べられないので…」

私は嫌いなものを除けて空腹を満たす事ができるし、相手もきっとお腹がいっぱいになる。
これを物の本で読んだが、win-winというらしい…

晶納 日音 > _
「サリナさん、で、いいでしょうか?」
学生服を着ているから学生、であることはわかった。
しかし区切って言われた名前のどこからどこまでをよんだものか、彼女にはまだ掴みかねる。
何せこの世界は広いのだ。
とりあえいちばん無難な最初の名前をよんで、どうぞよろしく、と頭を下げて、そしてがばっと面を上げた。

「えっ、えっ、……!い、いいんでしたらよろしくってよぜひにでも!」

驚きで口調が崩壊。
なんだか話がうまく進みすぎているような、でもうまくいっている話の梯子が外されることなんてきっとないって思いこんでいる、騙されやすそうな顔と声。

「あ、でもでも。サリナさん、の苦手なものって何ですか?私も食べられないものだったら、えっと、むりだし。」

サリナ > 「ええ、サリナで大丈夫ですよ」
私はどの相手に対しても最初の名前を読むが、彼女はなんとなく迷ってる感じがする。
そういえば私の名前は日本人の名としてもあるらしい…もしかしたらそれが原因か。

そんなこんなで相手も食べてくれる事に同意してくれたのでよかった。
が、相手が米以外にダメなものがあるのを言われて気付いた。

「ええと、私は貝とかイカとか……」
程なくして店員がやってきて、料理をテーブルに持ってくる。パエリアには貝とエビが乗っていた。

「どうでしょう?食べられます?」

晶納 日音 > _
彼女は安心したようによかったー、といった。
腰を浮かせて椅子に深く座り、ウェイトレスたちの動きを目で追っているつもりなのだろう。顔も動いている。
相手の話を聞きつつもそして二人のテーブルに運ばれてきた料理を見て彼女はうなずいた。

「はい、海のもの、だいたい大丈夫です。貝も、イカもだいすき。です。……もちろん、えびも!」

彼女は去ろうとしたウェイトレスに取り皿を一つ頼んだ。
それはすぐに来るだろう。
ちなみに彼女が頼んだ品はそこそこに揃う。どだい軽食ばかりだからだ。

サリナ > 彼女はきっと喜んでいるんだろう。屈託のない笑みに、私は提案をしてよかったと感じた。

「魚介類が好きなんですね…よかったです。それじゃ分けますので…」

程なくして店員が小皿を持ってきたのでそれを取ってスプーンで移していく。
米は駄目だということで、貝を全部とエビを沢山小皿に入れて渡した。自分の分のエビは一つでいいだろう。ステーキもある事だし…

そんなこんなでようやく食事にありつける、ステーキを大まかに切り分けてから口に運ぶ。うん、おいしい。
私の苦手なものが取り除かれたパエリアもスプーンですくって食べて魚介類の旨味が詰まったそれをステーキと一緒に堪能する。

今日ようやく至福の時が訪れたのだった…

晶納 日音 > _
「わ、わわ。こんなにいっぱい。」

彼女は分けられゆく海産物に、ほおに両手を添えて歓声を上げた。
小皿をうけとると幸せそうに笑う。

「サリナさん、ありがとうございます!
 うふふー。お米とサフランの香りがー、ふくいくたるかんじですー」

むずかしい言葉を使おうとしたらしい。
フォークをスプーンのように使って、一個一個ゆっくりと食材の欠片を口に運んでいく。
その食べ方は癖なのか、豆のチーズ焼きを食べるときも同じだった。

「魚介類、好きですよー。豚肉も、鶏肉も、玉ねぎもほうれん草も。本当はお米も好きなんですけど、たんすいかぶつだいえっと中なんです」

彼女の食べているライムギパンも、なんというか3個でいくらで供されているような小さい代物だ。

サリナ > (ふくい…?)
よくわからない単語が出たが、とにかくおいしいのは彼女の仕草で伝わった。
私も自分で注文したものを堪能しているが、そんな仕草は微塵も出せない…
彼女が食べる喜ぶ食べるという感じなら私は食べる食べる食べるといった感じだ。


「炭水化物ダイエット?炭水化物って米やパンの事ですよね…」
ダイエット…というのはなんでも体を動かしたり食事制限でとにかく痩せる行動全般を指すらしいのを最近、物の本で読んだ事がある。
正直、異世界人である所の私は何故そんな事をするのかよくわからない。目の前の彼女も…

「晶納さん、あなたはそんなに太っているようには見えないですが…ダメなんですか?」

晶納 日音 > _
よくわからない発言をしている自覚でもあったのか彼女は相手と目が合うとにこっと笑った。
「一人で食べるより、誰かと食べるほうが、ごはんおいしいです。」
とかなんとかいう。

「そう。おこめとか、パンとか、おいしいけど、すぐおなかがすいちゃう。頭を使うときは、食べるけど、もう晩御飯だから。」
太っている云々に関しては困ったように、えー、とかうーとか、いっている。
「駄目じゃないんじゃないかな。私は痩せてるほうが好きだけど。その方が、体が軽いし。」

晶納 日音 > _
「だいえっとはー、自分のためにするものだから。自分のためにならないことは、しません。でもたまに、たのしそうだからってしてみたり。」

もそもそと食べ終わると最後に水を飲んで

「えへへ。美味しかったです。ありがとうございました。
 あ、ウェイトレスのおねえさん、わけずに書いてた気がするから。私のぶんここに置いておきます。」

と、スクールバッグを持って立ち上がると、ぺこりと頭を下げた。ごちそうさまとか、おやすみなさいとか言いながら、そのまま席を辞すだろう。

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から晶納 日音さんが去りました。
サリナ > 「なるほど…」
私も普段の夕飯はそんなに食べない。今日は昼を抜いたから色々頼んだのだ。
しかし軽い…軽いとは一体……軽くて何か得する事でもあるんだろうか。

足腰が悪いから体重を軽くしたい…とか?楽しいから食事抜くというのはよくわからない…
ダイエットとは何か…?と、考えていたら相手の方はもう食べ終わったみたいで…お金をテーブルに置いていた。

「ええ、貝とか食べてくれてありがとうございます。それじゃおやすみなさい…」

今度会う時があればもっと詳しく聞いてみよう。そう思いつつ食事を再開するのだった。

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」からサリナさんが去りました。
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に桐竹 琴乃さんが現れました。
桐竹 琴乃 > 判った事がある。
ファミレスにて適当にご飯とドリンクバーを頼みつつ。
【ロクに食べないで勉強をするものではない】と。
つい先日しっかりとご飯を食べ、勉強に向かうとどうだ、以前より疲れず、それでいて頭にもスっと入って行った。(当社比です)
故に、自炊なぞ出来る訳も無いのでひとまず勉強も出来、24時間開いているここに来た訳で。
変わらずそういう目的で来る者は多く、中々の盛況っぷり。
ノートと参考書、プリントなどを開き、片耳にイヤホンをつけ、携帯に刺し、勉強を始める。

桐竹 琴乃 > とはいえ気分は随分楽になった。
後に残るのは実技と、幾つかの筆記を残すのみ。
思えば随分と頑張ったものだ。
テストをしくじればその分色々と困る。
補習が入れば、バイトは削らねばならないし、遊ぶ時間も削れる。
それは避けたい。
絶対に避けたい。
バイトも全て休ませてもらい、ただ一夜漬けにのみ集中。
よくある学生の本気である。
「……ふふ……」
恐らく、赤は無いはず。
多分。
「ふふふふ」
笑いが止まらない。
傍から見ると非常に怪しいが。
この期間である。
【ああ、アイツテストダメだったんだ……】
みたいな感じでスルーされるので多少の奇行には目を瞑られる期間である。

正直諦めていたからだ。
ヤツには感謝せねばなるまい。
含み笑いしつつ勉強を続ける。

桐竹 琴乃 > 適当なドリンクで喉を潤す。
更に言うなら。
「明日で筆記も終わり。ふふ……ふへへへ」
口元がまた歪む。
この辛い期間もいわば明日でほぼ終わり。
終わる。
「終わればとりあえず二日ぐらいごろごろして……バイト再開して―――」
ふ、とそこで止まる。
プリントに目をやる。
これを作ってくれたアイツにお礼を。
お礼を、せねばなるまい。

「……」
(お礼、ってコジョーは何を喜ぶのだろう?)
ペンを止め、ふと考える。
(ご飯か?それがベターだ。何せよく色々と食べてるし、血が足らないのだから)
それでいい。
いいはず。
(……しかし)
コツ、コツとノートをペンの後ろで叩く。

桐竹 琴乃 > どうせなら形が残るものの方がいいのではないか?
そう、思考がシフトする。
単純に彼女がそっちの方が嬉しいのだからその方が、というだけなのだが。
(じゃあ何を?)
問題はそこである。
そもそも彼が何を嗜好しているのか、全く知らない。
「んんん……」
唸る。
こつ、こつ、こつとノートと叩く音が少し速くなる。
そして愕然とする。

「全然知らないぞ」

部屋にまで入った。
だが全く趣味らしき趣味は見受けられず。
ただただエプロン姿でおはぎを振る舞われ、女子力の圧倒的敗北に恐れおののいていた彼女にそもそも周りを見る余裕があったのかは怪しいが。

周りから見れば、変な笑いをしていたと思ったら突然難しい顔をして唸り出す、明らかにヤバい奴なのだが。

やっぱりテスト期間と言うのは偉大であり、今の所、誰も気にしていなかった。

桐竹 琴乃 > などと纏まりなく考え、これ以上の思考はまた自爆を生みかねないので止まれ、と脳内の自分が警鐘を鳴らし始めた時。
頼んでいたパスタが来る。
はっとしてパスタを受け取り、ひとまず考えを中断。

わからない事は考えても仕方ない。
「ま、聞けばいいか」
ひとまずあっさりと思考を放棄しパスタに舌鼓を打つ。

それにまだ終わった訳でもない。
明日を越えて初めて、筆記は終わるのだ。

桐竹 琴乃 > だがそう言って思考をあっさり放棄し、別の事を考えると言うのがそうそう出来るだろうか。
残念ながら。
彼女はそう面では器用では無かった。
パスタを咀嚼している間、どうしても頭は空く。
(絆創膏、いやそもそもそれじゃ出血は止めれない。じゃあいっそ包帯と血止めをセットで?)
それ、プレゼントではない。
(いやいや、プレゼントだぞ。実用性が高すぎるし)
消耗品である。
(消耗品だよ!アホか!)
バッバッと脳内会議の黒板を黒板消しが消していく。
(じゃあ何だ、ちょっとしたアクセサリーとか?とはいえ相手はあのコジョーだぞ)
例えば今思いついたアクセサリーを付けた図を想像する。
(アカン。これアカンやつ)
消す。
そもそも女物のアクセサリーを思い浮かべていたので似合う訳は無い。

既に食べている手すら止まっているが気づくのはもう少し後だ。

桐竹 琴乃 > ―――この無為な会議を続けよう。
(家に置く何か小物)
Q:では何を?
(ペン立て……実用的だけどお礼にはならないのでは?)
却下。
(同じ硬貨を入れ続けたら~万円溜まる貯金箱……そういうのはプレゼントにするもんじゃない)
却下。
そしてぴたりと止まる脳内意見。
発想に乏しかった。
(コジョーが女の子ならもっとわかりやすいと言うのに!)
「おのれ……」
遂に外に漏れる声。

そろそろテスト期間だから……で済むレベルを越えそうになっているがこれもやっぱり気づくのはもっと後だ。

桐竹 琴乃 > そもそもパスタが来た時に【本人に直接聞く】という結論を出しているのにもかかわらず続くこの会議は本当に無駄であり。

「……」
そこに気づき途端に我に返る。
「なんでここまで悩まなきゃならないのか」
不機嫌になり、目の前のパスタを食べるのが止まっていたのに気付く。
半ばヤケ喰いのように食べ始め、ドリンクも一気飲み。
ものの数分で食べ終わり、片づけを始める。
と言うのも明らかに周りから距離が離れていた。
実際の距離では無く精神的な距離が。
そこに気づき、居づらくなったのである。
「やめやめ」
小声でいい、伝票を手に取る。
お腹は膨れた。
さっさと出るとしよう。

努めて平静さを装い、会計を済ませ、ファミレスを後にする。


彼女がまっっっっっっったく、明日の勉強に手がついていなかったのを気付くのはこの更にもっと後である。

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から桐竹 琴乃さんが去りました。
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に四十万 静歌さんが現れました。
四十万 静歌 > 「わー、涼しい……」

冷ややかな風を帯びながら、
空いている席へと。

メニューを見ながら唸るように考える。

問題はただ一つ。
たった一つのシンプルな問題。

結局の所、
甘いもので済ませるか、
きちんと食べるかである。

四十万 静歌 > そう。
迷う。
超巨大パフェにするか、オムライスとケーキにするか。

「……」

眉間をもみながら考える。
ここは、間違いなく悩みどころだ。

四十万 静歌 > 「あ、あのっ!
 ドリンクバーと……」

さぁ、どうする、
どっちにする。
もう決めないと。
パフェorケーキ
パフェorケーキ
パフェorケーキ
……出した、答えは――

「えーと、オムライスと、
 ティラミスをお願いします……」

――ああ、今回もまたダメだったよ。
まぁ、
きちんと食べないと心配されるから仕方ないという話であるが。

四十万 静歌 > 「……はぁ……」

ちょっと未練を残しながらドリンクバーへ。

さて、何を飲もうかなと、じっくり考え始めた。

四十万 静歌 > 「ど、れ、に、し、よ、う、か、な
 か、み、さ、ま、の、い、う、と、お、り。」

悩みに悩んだ末の解決法、
それは古典的な方法だった。

いや、まぁ、
本当に他に解決策が思いつかなかったとも言う。

そして、指差した先にあるのは――

「バナナジュース。うん。バナナジュースにしましょう。」

パン、と一つ手を叩いてコップに注ぐ。

四十万 静歌 > そのまま席に座って、明日の試験の準備。
もう直ぐ試験期間も終わるが……

「最後まで気を抜かないようにしないと。」

真剣に、向き合う。

糖分の補充の準備は出来ている。

四十万 静歌 > 「――」

バナナジュースを飲みつつ、ティラミスを堪能し、
――問題集の問題を解いていく。



オムライスは一口もたべられていない

四十万 静歌 > 「んー……」

やがて、オムライスだけが残っているのに気づく。

「……忘れてた。」

スプーンを手に取り、
食べ始めるものの、食べる手は遅い。

「美味しいんだけど、ううん。」

四十万 静歌 > 一人じゃ味気ないな、なんて、

考えた所で首を振った

四十万 静歌 > 「ううん、しんみりしちゃったな。」

もくもくとオムライスを食べ終わり両手を
あわせてご馳走様。
デザートを食べて続きをするか、
それとも、今日はもう帰ってからにするか――

四十万 静歌 > パタンと、勉強道具をしまって、
お勘定を払って帰るのである。

「ご馳走様でした。」

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > んーと、まだ時間結構あるよな。
何か軽く食ってこっと。長引くかもわからんしなー。

(制服姿のままテーブル席に座ってメニューと時計を交互に見ている。
 まだ放課後になってそんなに時間も経っていない夕暮前。東雲は待ち合わせの予定があった。
 しかしそれは先方の連絡待ちでもあったので、空いた時間を潰す目的でこのファミレスを訪れたのだった。)

東雲七生 > さてと……なーに食おうかな。

ハヤシライス大盛りか、
ミートソース大盛りか、
ハンバーグのディナーセットライス大盛りか、

……どれも捨てがたいな。

(大盛り以外の選択肢などありえなかった。
 東雲七生は伸び悩み真っ最中。少しでも食べて、成長に回さないと、と本人も常日頃から思っている。)

東雲七生 > 事前にこの店の事調べときゃ良かったなあ。
何が一押しメニューなのかさーっぱり分かんねえ。

(メニューを眺めて溜息を一つ。
 初めて来た店のメニューはどれも美味しそうに見える。
 が、騙されてはいけない。
 学生をターゲットにした安価なレストランメニューなんてものは一つか二つ地雷があるのが定石だ。)

東雲七生 > うーむむむ。

(飯は食いたい。 しかし外れは引きたくない。
 悩める東雲は決断を迫られていた。かれこれ店に入って10分経っている。
 まだピーク前とはいえ学校帰りの学生でそれなりににぎわい始めているのだ。

 店員さんが何か凄い顔でこっち見てる。
 あれは学生おひとり様の落す金なんてたかが知れてんだから回転率上げろよって目だ。)

あ、あ、えっと……じゃあこのスパゲッティカルボナーラ大盛り!

東雲七生 > ……これ食ったらさっさと出よう。

(そもそも長居をするつもりではなかった。
 たまたま時間があって、たまたま人気のファミレスが空いてた、それだけなのだ。
 試験勉強をする、という学生らしい選択肢もあることはあるのだが。

 どう考えても店内で寝こけて店員さんにつまみ出されるのが目に見えている。)

東雲七生 > カルボナーラならそうそうハズレたりしないだろうし……。
最悪美味くなくとも、まあカルボナーラなら食えるからいいや。

(東雲の好物の一つがカルボナーラだった。
 まあ、そもそもスパゲッティであれば大抵のものは好きではあったが。
 中でもカルボナーラは大のお気に入りである。)

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に焔誼玖杜さんが現れました。
焔誼玖杜 >  
【ニルヤカナヤに新たな客がやってくる。
 夏だというのに冬の装いの少女だ。
 最近すっかり入り浸りつつあるためか、店員は妙な顔をすることもなく、何時ものように席へと案内を始める】

「……あ」

【席へ向かう途中、知った顔を見かけた。
 小さく頭を下げるが、邪魔をするのも悪いと思い声は掛けない。
 声を掛けられなければ隣を通り、案内された壁際の席へと向かうだろう】

東雲七生 > (数分待って運ばれてきたカルボナーラは、予想していたよりも量が多かった。
 これは嬉しい誤算だ。湯気の立つパスタを前に、東雲のテンションが否応にも上がってくる。)

おぉ~、美味そう!
あの値段でこの量なら儲けもんじゃん。流石学生相手の店なだけあるわ。

(ウキウキとした様子でフォークを手に取った。
 その刹那、見知った顔が通りがかるのに気付く。)

あ、よっす焔誼。

焔誼玖杜 >  
「……こんにちは東雲さん」

【呼び止められた。
 さて、答えたもののどうしようかと悩むが――】

『…………』

【あ、痛い。店員さんの視線が刺さる。
 知り合いなら相席にしろといわんばかりの視線だった。
 いや実際は玖杜が勝手に感じているだけだが、なるほど、席は随分と埋まっている】

「……あの、お邪魔でなかったら、ご一緒してもいいですか?」

【横目でちらと店員を見てから、苦笑しつつたずねた】

東雲七生 > んー?
良いぜ、知らない間柄でもないし。
まあ、会計は別にして貰うけどさー。

(苦笑しながら了承しつつ、パスタをフォークで静かに巻き取る。
 あえて店員に会計は別、と聞こえる様に言った事で察して貰えないかと内心思っている。)

焔誼玖杜 >  
「……ホットココアをお願いします」

『かしこまりました。それではごゆっくりどうぞー』

【席に着く前に短く注文を伝える。
 店員は視線もなにもどこ吹く風。
 会計が別という事は伝わったろうが、そのまま去っていく】

「……なんか、すみません」

【少し申し訳なさそうにしながら対面の席に着いた】

東雲七生 > いいっていいって、気にすんなよ。

……んじゃ、いっただきまーす!

(向かいに少女が座るのを見届けた後、巻き取ったパスタを口へ運ぶ。
 口いっぱいに広がるソースの風味に感嘆の声が漏れた)

んん~、………やっぱ美味ぇなあカルボナーラ。

焔誼玖杜 >  
「…………」

【さて、玖杜は今日も試験勉強にやってきたわけなのだが。
 目の前で美味しそうにカルボナーラを食べる東雲を見ていたら、急に空腹を感じ始めた】

「……すみません、半熟卵のペペロンチーノを」

【そこからは早かった。
 取り出しかけたノートをそのまま、鞄を除けて店員を呼ぶ。
 そこからメニューすら開かずに流れるような注文。
 目の前のカルボナーラをほお張る少年に刺激されての注文なのは明らかだったろう】

東雲七生 > ん、お前も晩飯食いに来たのか?
この店、結構人気なんだってなー。ちょくちょく名前は聞いてたんだけどさ。
まさか今日来ることになるとは思ってなかったから、何が美味いのかとか全然調べてこなかったわんむ…もぐもぐ……。

(いつもの様に軽い調子で話す間にもパスタを巻く手は休めず。
 一口大の量を巻き終えれば、ほぼ話の言葉尻と重なるくらいの勢いで口へと運ぶ。
 頬が膨れるほどパスタを頬張る姿は、さながらリスのようでもあった。)

焔誼玖杜 >  
「いえ、ちょっと勉強しにきたつもりなんですけど……。
 ……急にパスタが食べたくなってしまって」

【美味しそうに食べるなあ、と思いながら薄く微笑み】

「ここは何を食べても美味しいと思いますよ。
 個人的にはデザート類がお勧めですけど」

【この店は柑橘系のデザートがさわやかな甘さで美味しいのだ。
 冷たいものはあまり好まない玖杜だが、ここのデザートはそれをおしても食べたくなるものだった】

東雲七生 > お、勉強?そっかー、試験中だもんな、まだ。もぐもぐ。
いや、俺も一応は勉強してんだけど、やっぱ付け焼刃じゃ大した成果も上げられないっつーかさー。もぐもぐ。

(喋っては食べ、食べては喋るを繰りかえす。
 そうしないと折角のパスタが冷めてしまうからだ。)

へえ、デザートかあ……。
まあでも、俺は腹に収まる物の方が良いなあ。んむ。
それに、この後ちょっと用があってさ。あんまりのんびりもしてらんねーんだ。

焔誼玖杜 >  
「私も厳しい科目が多くて……。
 教えてもらったりもしたんですけど、一朝一夕じゃどうにもなりませんよね」

【辛うじて何とかなりそうな手ごたえは有るものの、とても余裕がある状態ではないのだ。
 そう苦笑して忙しそうに食べる少年を眺めるうちにココアとペペロンチーノが届いた】

「……そうですか、急ぐなら仕方ないですよね」

【本当に邪魔してしまったみたいだなあ、と思いながら、いただきますとつぶやく。
 半熟卵を潰して、パスタに絡めるようにしてフォークで巻き取ると、ゆっくりと口に運んだ。
 唐辛子のピリっとした刺激とガーリックの香り。それらを包み込んだ卵黄。
 口の中に期待した通りの味が広がり、思わず頬が緩んだ】

東雲七生 > へえ、焔誼も苦戦してんのか。
まあまだ1学期、これから幾らでも挽回できるからさ!そうそう気を落すなよな!

(そう言って笑う東雲は、実際もうちょっと気を落した方が良いくらいなのだが。
 一周回って何かに目覚めたのだろうか、全く試験なんて意に介していない様である。)

あ、ペペロンチーノも美味そうじゃん。
今度来た時はそっちも食ってみようっと。