2015/06/26 のログ
■薬師寺 瀬織 > ロビーのソファで黒髪の少女と蛇が対峙するところに、さらに紺色の髪の少女が一人、ふらりと訪れた。
巨大な銀色の腕を持つ彼女、薬師寺瀬織は、生活委員会の保健課に属している。
瀬織は、先日入院の知らせを受け見舞いに向かったその少女の――霜月芙蓉の姿を見て、声をかける。
「……あら、霜月さん。退院していたのね。おめでとう。保健課の一員として嬉しく思うわ」
瀬織は、芙蓉の言葉で練習しはじめた笑顔を、戻ってきた彼女に向けてみる。ピンク色の小さな蛇の様子も気にしつつ。
■雪城 括流 > 気まずそうな様子をしていたが、攻撃する構えを見せられてしゅるしゅると姿を見せる。
とりあえず芙蓉さんの荷物を盾にするように移動しようとしつつ。
「…ええと、ちょっと待って。」
■霜月 芙蓉 > 「あ、セオリちゃん、ありがとー!」
笑顔で応える。弓は蛇に向けたまま。
だがその蛇が人語を発すると、構えたままちょっと驚く。
「あれ、喋った……妖怪さん?」
自分の知識で出てくる存在に当てはめて、取り敢えず質問。
ご案内:「ロビー」にウォラーレ=オートリーさんが現れました。
■ウォラーレ=オートリー > 「やぁーやぁ、こっちの家は面白い作りをしてるねー……と?」
のしり、のしり。
重々しい足音を立てながらゆっくりと歩いていると、
何やら賑やかな話し声が聞こえてきた。
……誰か居るのだろうか?
好奇心が顔をもたげ、ある目的があってここに来たのも忘れ、
ロビーの扉をひょいと覗きこんだ。
■雪城 括流 > 「妖怪じゃないよ。えーと…うん。蛇です。
…霜月、芙蓉さん?」
どう応えるかちょっと悩んで、結局シンプルに蛇と自己紹介する。
相手については生徒として、入院患者として情報を知っているようで。
とりあえず驚かせないようゆっくり動きながら。
「とりあえず警戒しないでもらえるとうれしいけど…。」
■霜月 芙蓉 > 「蛇さんかー、私喋る蛇さん知らないなー……あ、でも私のこと知ってるの?」
名前を言われたことに驚きつつ、弓を解除する。
のしのし、と歩いてきた音の方を見て誰かがいるのを見ると
「あ、やっほー!はっじめましてー!」
明るく挨拶をした。挨拶は大事である。
■雪城 括流 > 落ち着いた様子はしていたが、武装解除されてちょっとほっとする。
人が増えてきた様子にこちらも周囲に首をめぐらせて。
「名簿とかで、ちょっとね。
くくるせんせいです、よろしく。」
入院については触れないほうがいいかなと軽く自己紹介しつつ、頭を下げる仕草。
もう一人やってきたのはたしか保健課所属だっただろうか。
薬師寺さんの名前を思い出すようにしつつ。
■霜月 芙蓉 > 「……蛇で先生なの?」
きょとん、と首を傾げる。
いやまあ、地元に帰れば教鞭を執っている化け狸もいるのだからそう不思議でもないのかもしれないが。
■ウォラーレ=オートリー > 「や、や、初めましてー」
告げられた挨拶に、しばし悩み……ゆっくりと頭を下げる。
この世界では、挨拶されたらオジギを返すのが正しかった……筈だ。多分。
きっちり頭を90度に下げてから、ゆっくりと身を起こす。
ひとまず、入り口を塞ぐのは良くないだろう。
ずりずりと尾を引きずりながら、羽に覆われた手でゆっくりと扉を開き、中に入った。
「ぇーと、初めまして?」
色んな人がいるなあ。そんな事をぼんやりと思いながら、
改めて頭を下げた
■薬師寺 瀬織 > 瀬織はこちらに挨拶をした長身の少女をちらりと見て。
「初めまして、私は薬師寺瀬織。保健課よ。よろしく」
簡潔に自己紹介。その後、ピンク色の蛇のほうに視線を移し。
「……どうも、括流先生」
一応、挨拶をする。あまり話をしたことがないので、声のかけ方には迷った。
■雪城 括流 > 「保健や数学とか化学をやってるけど、メジャーな科目はほかの先生もたくさんいるからね。」
苦笑した…ように目を細めて。
なお授業も蛇姿です。
挨拶のやり取りに龍人の様子にも気づき。
「はじめまして、ようこそ女子寮へ…かな。えーと。」
生徒の名簿に名前が載っていれば、おそらく知っているだろう。
「薬師寺さんも、こんにちは。あんまりかしこまらなくてもいいよ。」
気を使わなくていいといった様子で。
■霜月 芙蓉 > 「私は霜月芙蓉、よっろしく!」
頭を下げたオートリーに明るく挨拶を返し、ブンブンと手を振る。
「あー、私数学とか化学取ってないからなー……」
ちょっと目逸らし。理系科目は苦手なのです。
■ウォラーレ=オートリー > 「や、や、よろしくー。
私はウォラーレ。ウォラーレ、オートリーだよ」
にか、と笑みを浮かべて、挨拶を返す。
「薬師寺さんに霜月さんに……くくるさん?」
先程聞こえた呼び名と、紹介された名前をゆっくりと返す。
少々発音がずれたかもしれない……ちゃんと伝わっただろうか?
とはいえ、気にしてばかりでは先に進めない。
当たって砕けば何とかなるらしいし、前に行くのが最善だろう。
「はぃ、女子寮の見学に来ました」
こくこくと頭を下げると、つられる様に尾が床をパシンパシンと叩いた
■霜月 芙蓉 > 「ウォラーレちゃんだね、りょーかい!私は霜月であってるよー!」
笑顔できゃっきゃ。ここら辺の軽さはさすがと言うべきかもしれない。
「女子寮の見学って言うと、入学予定さん?」
■雪城 括流 > 「取ってないんだ。単位選択は自由だけど…。ほかの科目は大丈夫?」
芙蓉さんにちょっとじとーっとした視線を向けて。
「そう、ウォラーレだね。よろしく。うん、くくるせんせいです。
挨拶は大事だね。…まだこちらに来たばかりかな?」
ウォラーレの不慣れそうな様子に気遣うような声音だった。
■霜月 芙蓉 > 「ぶ、文系と魔術系はなんとかー……」
これでも勉強は出来る方ではあるが、入院で遅れがあるのも否めない。
目を逸らしながら更に目が泳いでいる。
■薬師寺 瀬織 > 「そう、ウォラーレさん。覚えておくわね」
名乗った少女に微笑む。日々の笑顔の練習は捗っていたようだ。
「見学に来たのね。……どこか、案内してほしいところはあるかしら」
保健課は生活委員会の下部組織だ。つまり、通常生活委員会として行うような、
生徒の生活をサポートする業務も必要があれば行えることになるだろう。
■ウォラーレ=オートリー > 「……にしし。ありがとー、霜月さん」
笑みがより深いものになり、羽根が軽くはためく。
明るい笑顔は良いものだ。こっちもいい気分になる。
「はぃ。ちょっと前の……月が1つ……」
違う違う。確か……
「一ヶ月くらい前です」
油断すると知識がほつれそうになる。気を付けなければ。
「入学手続きはしたけど、まだ知らない場所が多いから。
最初に、ここに来ました」
応えつつ、案内は必要だろうかという言葉に、しばし考える。
ありがたい話で、色々気になる場所はあったが……
「ここが、気になるかな?
たくさん人が住んでるみたいだから」
ゆっくりと頷いた
■雪城 括流 > 「あ…。うん。なんとかなってるならいいけど。
私はせんせいだし、科目外はどこまで手伝えるか分からないけど、困ったときは相談に乗るよ。手心とかは加えられないけど。」
そういえば入院してたことで影響が出てるかな、と言うことに気づき。
頼っていいのよ、と言う様子で頭を上に持ち上げる。顎の下のうろこをみせつけるような…?
「ということは、女子寮に入っているわけではない?
あ、もちろんロビーに来るぶんには問題ないと思うけど。一ヶ月だとまだまだだろうね。」
うーん、と悩むように頭を下げる。腕があったらくんでいそうだ。
■霜月 芙蓉 > 「あー、本当に入学したてなんだね。テストとかどうなるのかな?」
ちょっと気になるところでもある。もうすぐ試験だが、授業は半分以上終わってしまっている。この場合前期はどうなるのだろうか。
首を傾げつつ、くくる先生の言葉には
「あ、じゃあもしかしたら質問するかもですー……あははー……」
目を泳がせながら応えつつ、あごの下に目が行く。
「(……うずうず)」
顎下の鱗は、龍の場合「逆鱗」と呼ばれ、触れてはいけないとされる。
が、蛇の場合はどうなんだろう?実は喜んだりするのだろうか?
そう思い、興味のままに手がつつつ、と顎の方に伸びていく。
■薬師寺 瀬織 > 「そうね。ここにはたくさんの生徒が住んでいるわ。みんな個性的よ」
瀬織はその『みんな』すべてを知っているわけではないが、
少なくとも瀬織が関わりを持てている範囲では、個性的な面々が多い。
新しい生活への期待を持たせるように、優しい声で述べたが、表情は真顔に戻ってしまっている。
やはり、瀬織が自然に笑顔を浮かべることはまだまだ難しそうだ。
■ウォラーレ=オートリー > 「異邦人街とこっちと、どっちが良いか探してます。
これですから?」
そう言いながら、軽く羽をはためかせつつ、脚をひょいと上げる。
健康的で肉付きが良く……そして、しなやかさを感じさせるその太もも。
しかし、膝上の辺りからは頑強そうな甲殻に覆われ、
足先には頑強な爪が2本生えていた。
尤も……今は、床を痛めない様に段ボールに突き刺してある。こんな良いものを使い捨てにしていいなんて、
贅沢な話だなと思ったものだ。
「住めるか、聞きに来ました」
■雪城 括流 > 「学生証の発行は随時行っているし、入学時期は他国の生徒もいるから座学は次期からになるかな。
基準は入学してから4年だからね。もちろん卒業時期をあわせることも出来るけど。」
テストへの疑問に横から意見を述べつつ。
「なるほど。交流を広げるなら寮、慣れた環境にいたいなら異邦人街だね。
つまり、住むところはもしかしてまだ決まっていないのかな。女子寮は大丈夫だとは思うけど…。」
ふむふむ、と頷きつつ。容姿に関しては括流には特に驚くことは無い。
…ぷにぃ、と顎の下をふれられて。ひんやりぷにぷにしている。
「ひぇびぇぇえぇ!?」
びっくりした。
■ウォラーレ=オートリー > 「色々な風を受けるのは楽しいからねー」
真顔に戻った薬師寺に、にかっと笑みを浮かべて返す。
表情の変化の理由はわからないが、声音は優しい響きだ。
なら、この相手はきっと好い人なのだろうと、そう思う。
「テストー……」
うろんな表情になり、羽根と脚からばすー……とため息じみた排気が漏れる。
新しいことを覚えるのは楽しいのだが、あの形式にはまだ慣れられない。
■霜月 芙蓉 > 「なるほどー、今はお部屋探しに時間取れるんだねーってわぁ!?」
ひんやりぷにぷに。気持ちいいが悲鳴にちょっとびっくりしてしまった。
「お部屋なら寮でも行けるとは思うけどねー」
にへら、と笑ってそんなことを言いつつ、ひんやりぷにぷに。
容姿に関しては、実家が実家なので今更驚くこともない、と言ったところだ。
■ウォラーレ=オートリー > 「新しい場所に来たら、やっぱり新しい物を見たくなりますし」
何のために世界を越えたのかと聞かれれば、
別に深い理由も、大きな原因も無い、と答えるだろう。
風が吹いたから、乗ってみたくなったから乗ったのだ。
だから新しい何かを見てみたい。
「寮が大丈夫なら、此方が気になるねー」
ゆらぁり、と尾を揺らしつつ、
声をあげたくくる先生に首を傾げて目を向けた
■雪城 括流 > 「ん。あっ。」
裏側を重点的にぷにぷにされるとはなかなかない経験。
滑らかな鱗が生き物に触れている感覚を返してくるだろうか。胴体をくねらせて、くすぐったそうだ。
「そうだね。でも個性的な面々がみんな寮にいるわけではないからこだわることもないよ。
外にもいっぱい……ん?」
薬師寺さんの言葉を借りて外に出ることを説こうとして、ウォラーレさんの怪しい尻尾の動き?にきづく…。
■霜月 芙蓉 > 「(あ、可愛い)」
心地よい感触と可愛い反応に、ついついぷにぷにが捗ってしまう。
放っておけばエンドレスにぷにぷにし続けそうな感じだ……。
「まあ、この学校ホント色々いるもんねー……あ、そうだ!でも落第街とかは行っちゃだめだよ!危ないから!」
緩い顔で話していたが、落第街に関してを口にした瞬間、一気に目が真剣になる。
強い口調でウォラーレに忠告した。
■薬師寺 瀬織 > 「そうね。落第街には近づかないほうがいいわ。私も保健課の仕事で出動する時以外は近づかないことにしているの」
芙蓉の言葉に付け足すように、瀬織はひときわ声色を低くし、腕を組みつつ述べた。
「とりあえず、この寮の中と異邦人街の両方を見て回って、よく考えてみるのが一番だと思うわ」
右腕の動きを加えながら、まずはどちらも見てみるという選択肢を勧める。
「寮の中なら、ウォラーレさんがよければ私の部屋も案内できるし」
再び、瀬織の口角が上がった。
■ウォラーレ=オートリー > 「ありがとー。今、今日? はまだ見に来ただけだから、
次に来たときに、お願ーい、します」
にししし、と笑いながら薬師寺に礼を告げる。
部屋を案内して貰えるというのはとても興味があったが、
相手の住みかに急に入るのは不躾だろう。
ここはぐっとがまんする。
「比べてみて、だねー……いけない場所がある、と」
頷きながら、ゆら、ゆらっと尻尾が揺れる……
長く太く、そして重量があるゆえに動きは緩慢だが……
くくる先生に向けられた視線と尾の動きは、
仔猫が興味をもった対象に向けるそれを連想させるかもしれない。危険な予感的に
■雪城 括流 > 「へびぇん…。」
ぷにぷにされると頭をなかなか下げられずになすがままになっていたが、
そのうち逆に頭を伸ばしてしゅるん、と指先に絡み付こうとしてしまう。これでもうぷにぷにできまいみたいな。
ぷにすべ鱗の感触が芙蓉さんの手を撫で回す、撫で回す…。
「歓楽街も慣れてきてからか、誰かと一緒のほうがいいね。
ちょっとアングラな文化だから興味は持ちやすいけど、常識は学びづらくなってしまうよ。」
落第街に警告する二人を補足するように。
「…ウォラーレ?」
視線が不穏になってきた様子に、声をかける…。
■霜月 芙蓉 > 「(可愛い~~!!)」
絡みつかれるも、それはつまりなおの事ぷにすべ鱗が指に密着するという事。
軽く動かしつつその感触を緩んだ顔で楽しんでいる。
なんだか幸せそうである。
■ウォラーレ=オートリー > 「落第街……」
皆が皆、揃っていうのだから、なるほど危険な場所なのだろうか。
嵐が何なのか。気になりはしたが……今はまだ馴れない空である。
用でもなければ、静かにやり過ごすのが良いだろうか。
「……歓楽街?」
それについても初耳だった。
そう言えば、浜辺に墜落したとき、やたらと綺麗な光を見たような…………
「くくる先生って、柔らかそう」
ゆら……ゆら……
■雪城 括流 > 「歓楽街は落第街の近くだね。
ちょっと治安が悪いんだ。異邦人街の隣だから、行きやすいんだけど…。」
芙蓉さんの手に絡み付いてしまったので、狙うならその手ごとになるかもしれない…。
指の隙間をとおると背中のとげとげ…に見えてゴムのようなぷにぷに鱗も皮膚を撫でていくので、さっきとは違う感触も。
「…え。確かに硬くはないけど。」
しゅる…と動きを止めて、舌をちろん。
■霜月 芙蓉 > 「落第街に関しては最悪。あそこは本当に治安が悪いし……化け物も、いるからね」
最後の言葉は少し暗く。
あの埒外の化け物は、決してかち合ってはいけない存在だ。出来る事ならば遠ざけたい。
■ウォラーレ=オートリー > 「……賭場です?」
治安が悪く、アングラ……確か、大人の文化とか、子どもはお断りを示した筈だ。
なら、酒場か、賭場か、あるいは両方だろうか。
「こっちにも賭場があるんだ」
世界は違っても、近いものはあるのか。そんな事を思いつつ。
「…………」
のし、のしと足音を立てつつ、じりじりと近づいていくだろうか
■薬師寺 瀬織 > 「…………そうね」
瀬織は芙蓉のほうに視線を向けた後、真剣な表情になる。
「とりあえず、二人の言う通り、怪我をしたくなければ歓楽街や落第街は避けた方が賢明よ。迂闊に足を踏み入れて怪我をされては、私や括流先生の仕事も増えることになるわけだし」
瀬織としては珍しく、やや毒を含んだ言い方で忠告する。
■ウォラーレ=オートリー > 「化け物……」
僅かに首を傾ける。
暗い表情と鋭い言葉に、一先ずは、畏敬し遠ざけるべき存在かと考える。
一人前に殻が取れたと言うには、此処の自分はまだ雛だ。
責任が取れないうちは、自分の羽根だけで飛ぶべきではないだろう。
ゆっくりと頷き、排気が軽く零れた
■雪城 括流 > 「賭場もある。
そちらであるものに例えれば歓楽街は賭場や酒場になるね。
落第街は魔の森…かな。文字通り異邦人街から魔物が紛れ込むこともあるよ。」
柄の悪さ以外にもそう言うことがあることを3人に警告して。
「…。ええと。」
芙蓉さんの化け物と言う言葉に気遣うように一瞬見上げ、そしてなんでもないような様子を装う。
「私はそこまで保健課に仕事熱心というわけでもないけどね!
そう、魔王とかもいるみたいだよ。」
ウォラーレさんの接近にはいざとなればかわせるよう身構えつつ…?
■霜月 芙蓉 > 「まあ、取り敢えず落第街とか歓楽街は行かない方がいい、ってだけだね。
学生街とかにいる分には基本平和だし、何かあっても私達が守るから」
にこ、と微笑んで右腕の腕章を見せる。そこには「風紀」の二文字。
ご案内:「ロビー」にウォラーレ=オートリーさんが現れました。
ご案内:「ロビー」にウォラーレ=オートリーさんが現れました。
ご案内:「ロビー」にウォラーレ=オートリーさんが現れました。
■ウォラーレ=オートリー > 「魔王ですか」
ふむふむと頷く。
自分と同じ……あるいは、異なる世界の同胞もいるとは聞いていたが、そんなことになっているのかと思う。
まさか国を作る様な大物が来ていたとは
「…………」
気遣うような様子が僅かに気になったが……
その空気が、聞くことを躊躇わせた。多分、簡単に触れてはいけないことだ
■ウォラーレ=オートリー > 「……かぜき?」
羽根から音もなく鋭いカギ爪がーー鋭く太いそれは刃か、はたまた巨大な釘かーー姿を現し、くくる先生に伸びたところで……
ぴた、と動きが止まる。
「霜月さんはかぜきなの?」
尾が興味深げに揺れた。
この文字は、此処には来て最初に覚えた。
身近な、とても親しんだ物を示す文字だ
■霜月 芙蓉 > 「……ふうき、だよ?」
一瞬思考がフリーズ、かぜきってなんだと思うも「風紀」の読み間違いだと気付く。
「取り敢えず……私は風紀委員なんだ。風紀を守るのがお仕事、勿論皆を守るのも私のお仕事。
だから、遠慮なく頼ってね」
にへ、と笑う。頼もしいかはともかくとしても、強い意志は伝わるだろう。
■雪城 括流 > 危険そうならしゅるんと袖のなかに潜り込むつもりだったが…想定以上に危険そうな爪が出てきた、とややびっくりしつつ。
動きが止まったことにほっとしながらこのままだと芙蓉さんの手が串刺しになってしまいそうなのでするする…と離れてソファの後ろに引っ込んだ。
「本当は大体そういうのは転移荒野にいるんだけど、たまにね。
…ええと、爪がでてるよ。」
ソファを盾にしつつ指摘する。
■ウォラーレ=オートリー > 「……ふうき」
頷く。どうやらまたやってしまったらしい。
頭の中の辞典を書き換えつつ、その表情をじっと見る。
「……じゃあ、その時は、お願いする」
何か、強いものが感じられる笑顔ににま、と笑みを返しつつ、
言われて自分の指を見た。
「触ったら不味いですか?」
くいくいと動かす。アレで撫でようとしていたらしい。
加減さえ誤らなければ傷はつかないだろうが……
それが添えられる様子は、断頭台か何かを連想させるかもしれない。
■薬師寺 瀬織 > 瀬織が三人の様子をそっと見守っていた、その時であった。
突然、瀬織の端末に電話の着信が入り、辺りに着信音が鳴り響く。
「あっ……ごめんなさい、ちょっと失礼するわね」
しばし、三人のそばから離れ。
「……もしもし。保健課の薬師寺瀬織だけれど。……え?何ですって?……ちょっと待って。今は一度、思考を整理させてほしいの。またこちらからかけ直すから。……それじゃ」
電話を切り、瀬織は再び三人に近づいて。
「ごめんなさい。お話の途中で申し訳ないのだけれど……急ぎの連絡が入ったの。私はちょっと、この場を離れさせてもらうわ。霜月さん、括流先生、ウォラーレさん……それじゃ、また後でね」
別れを告げると、瀬織は今の自分に出せる全速力で駆け出し、寮の外へ飛び出していった――
■霜月 芙蓉 > 「うん、任せて!」
にか、と力強く微笑む。が、その指を見て……
「うーん、ちょっとそれはくくるせんせーには怖いかも……?」
なんとなく恐そうな気はした。
■霜月 芙蓉 > 「あ、セオリちゃんバイバイ!頑張ってね!」
何か仕事が入ったのだろう、と思い手を振って見送る。
何事もなければいいのだが。
ご案内:「ロビー」から薬師寺 瀬織さんが去りました。
■ウォラーレ=オートリー > 「や、や、またね」
去っていく姿を見送りながら、羽を左右に揺らす。
何かあったのだろうか……急いでいた様だが、大丈夫だろうか
■ウォラーレ=オートリー > 「そかー……」
僅かにしょんぼりとした様子で尾が垂れ、ぷふー……と排気が漏れた。
「……顔はだめです?」
爪を仕舞いながら、意外に諦めが悪いらしい。
■雪城 括流 > 「ああ…そうか、それがウォラーレの指に当たるのかな。
すっぱり行きそうでちょっと不安かもしれない。触れても感触はわかりづらそうだし…こちらから触る?」
なんとか話が通じそうな様子にするりとすこし体をソファの表に。
ウォラーレの顔をほうをくいくいと頭で手招きするような。
「急ぎじゃ仕方ないか。薬師寺さん、気をつけて。」
急いで走っていく様子に気遣いつつ、その背中に声をかけた。
「頑張ってるね…。生活委員としても活動してるみたいだから、異邦人関連のことは彼女に今度聞くといいかも。」
■ウォラーレ=オートリー > 「掴んだりは此でないと出来ないから」
にゅ、と指を出し、ガチガチと軽く音を立てる。見ている分にはかなり物騒かもしれない。
指示通りに身を屈めて、ゆっくりとソファーに近づいていく……
大柄な身体と羽を丸めたその姿は、中々不思議な光景だろうか。尾が嬉しげにゆらぁ、ゆらぁと揺れている
■霜月 芙蓉 > 「(どーなるかなー……?)」
ちょっとワクワクしつつその姿を見ている。
なにせ、先程のくくるせんせーの反応は実に可愛らしかったのだ。次の反応も、期待できる。
■雪城 括流 > 「書き物とか、機器を扱うときは大変そうだね。いくつか先人の知恵はあるけど…。」
指の様子を気遣うように。
しゅる…と胴体を伸ばして近づいてきたウォラーレの顔に背のぷにっとした鱗が撫でるように触れようと。
20cmちょっとくらいは何とか伸びます。
尖ったひんやりぷにぷに鱗の列がさわさわ…とするかもしれない。
■ウォラーレ=オートリー > 「筆や鉛筆は大丈夫だけど、パソコンはにがふぁー……」
何せ、カギ爪の様に【掴む】為の構造をしているのだ。
棒状の物を持つならともかく、板を押すのは少し不得手で……
まで考えた所で、顔に触れる柔らかな感触に思考が追いやられた。
プニプニとした柔らかな感触が頬を撫で、とても気持ちが良い。
尾がパタンパタンと揺れ、ぱす、ぱす、と排気が楽しげに羽根から噴き出している
■霜月 芙蓉 > 「きもちーでしょー?」
先程のひんやりぷにぷに気持ちいい鱗の感触を思い出しつつ、にへーっと笑って言う。
あれは、とてもよいものであった。
■ウォラーレ=オートリー > 「うんー……きもちいいー……」
にへーとした笑みを浮かべつつ、緩んだ声で応える。
じつに、よいものである。ふにふにと自分から頬を押し当ててしまう
■雪城 括流 > 「棒が持てるなら棒で押したり…タッチパネルを使ってもいいかもね。
そうでないと棒を括りつけたりとかになっちゃうけど。」
携帯型のフリック入力ならキーボードより扱いやすいだろう。
そんなアドバイスをしながらするするとウォラーレさんの顔を登っていく。
ソファから顔へ移動しながら。特に何もなければそのまま額に胴体を乗せて絡み付いてしまうかもしれない。
「そんなに気持ちいいかな…。」
苦笑しているような声音で。でもぷにっぷにです。
■ウォラーレ=オートリー > 「棒で押す……練習してみる」
頭に巻き付かれると、かくかくと頷いた。
以前タッチパネルに触れた時は、爪の先端が保護フィルムに引っ掛かってしまい、上手くいかなかったのだ。
棒ならまだ何とかできるかもしれない。
「きもちいいー……」
ぷにぷににほんわかと和んでいる。
■霜月 芙蓉 > 「くくるせんせー、ホントきもちーよねー……」
にへー。しかし、そこでハッとする。
「あ、そろそろ流石に荷物置いて休まなきゃ……」
なんせ、部屋も完全にしばらくほったらかしだったのだ。埃もあるだろうし、荷物を置いて軽く掃除して寝る、と考えると結構時間がピンチである。
■ウォラーレ=オートリー > 「……や、や、荷物運ぶなら、手伝おうか?」
ゆっくりとした動きで身を起こしつつ、そう申し出る。
何やら、みんな大変そうだ
■雪城 括流 > 完全に乗ってしまえばさかさまになって。
鼻筋をなぞる様に巻きつくとそこから戻り頭…鼻先と相手の鼻先を重ねあうようにふにふにしている。
ちょっと面白くなってきたようで…
芙蓉さんの言葉にはっとして。
「そういえば結構話し込んじゃったね。
…ずいぶんと多い荷物だけど時間とらせちゃったし、すこし手伝おうか?
もしよければウォラーレも部屋を見ていく…?もうしばらくロビーにいてもいいけど、私達は離れるし。
芙蓉さんがよければ、だけど。」
二人を交互に見ながら、そう提案を。
■霜月 芙蓉 > 「あ、じゃあちょっとお願いしていいかなー……?
入院中はまあ増えることないでしょ、って思ってたら結構増えちゃって」
あはは、と頭を掻く。なんせそもそも、ソファで休んでいたのも荷物の運び疲れもあるのだから。
「部屋なら、ちょっと汚れてるだろうけど見てもいいよ。多分参考になるはず!」
■ウォラーレ=オートリー > 「はぃ。任せて……と、お願いします」
ぷにぷにと顔を伝う感触に頬を緩めながら、頭を……下げれないので手を軽く動かす。
人手があれば、直ぐに運べるだろう。
重いものを運ぶのは得意だ
■霜月 芙蓉 > 「まあ、一つ一つはそんなに重いわけでもないんだけどねー」
言いながら自身は弓を持つ。他には教材やカステラ、狐の入った籠にぬいぐるみ、花など。大体が入院中にもらったものだ。
「取り敢えず、部屋自体は2階だからそんなに遠くないよ。お願いね」
にへっと笑って二人に頭を下げる。
■雪城 括流 > 「じゃあいこうか。
たいしたことのないものがあれば運ぶけど…。
貴重品の入ってないものはどれかな。」
動きづらそうな様子にぴょん、とウォラーレの頭から飛び降りて
芙蓉さんの荷物の上に着地する。
■霜月 芙蓉 > 「んー、貴重品は手元のバッグだから、軽いのでいえばお花とかかな。
ぬいぐるみもまあ軽い方だけど、カステラとか教材がちょっと重いかも」
言いながら、自分は右肩に弓をかけ、左でバッグを持っている。
「じゃあ、くくるせんせーはお花で、ウォラーレちゃんはカステラとか教材お願いできる?」
ぬいぐるみの入った袋を手に取りながら確認をする。
■ウォラーレ=オートリー > 「はーい。分かった」
荷物を見ながら……ひとまずは、掴みやすそうな箇所を選んで手に取る。
傷を付けないように気をつけて、ゆっくりと持ち……あるいは、尾に引っ掻けていく
■雪城 括流 > 「軽くなくても大丈夫だけど。
でも二人でなんとかなりそうならいいかな。」
そう応えると言われた花をかぷっと咥えてどこかにひょいと放り込む。
花は手品みたいに消えてしまって括流はそのままひょいっと芙蓉さんにのっかろうと…。
■霜月 芙蓉 > 「わ、わ、お花消えちゃった!?」
驚きながら、乗っかろうとすればそっと手を差し出す。
「取り敢えず、二人ともよろしくね~」
言いながら、エレベーターに向かって歩き出すだろう。
■雪城 括流 > 「蛇でせんせいだからね。」
なぜかにやりとしたようすで不敵に答えると、
そのまま大人しく芙蓉さんに絡まって、一緒にエレベーターへ。
■ウォラーレ=オートリー > その後ろに、ゆっくりと着いていく。
エレベーターに乗れるだろうか……自分の大きさと重さを思いながら、
そんなことを考えていた
■霜月 芙蓉 > 「そんじゃ、案内するから。よっろしくぅ!」
そのまま笑顔で乗り込んでいく。
こんな施設のエレベーターだからまあ、大丈夫だろう。
そう思いながら乗り込んでいった……
ご案内:「ロビー」から霜月 芙蓉さんが去りました。
ご案内:「ロビー」から雪城 括流さんが去りました。
ご案内:「ロビー」からウォラーレ=オートリーさんが去りました。
ご案内:「ロビー」に綿潟からめさんが現れました。
■綿潟からめ > 深夜二時、やせっぽちの少女が、ロビーのテーブルに座ってテレビを見ている。
十四、五、六歳くらいだろうが、150cmに届かなそうな身長とやせっぽちな身体のせいでもう少し小さく見える。
血色は悪く、くすんだ茶髪を雑に伸ばし、顔の両脇でリボンでくくった髪型。
無愛想な表情でざっくりとハーフパンツとパーカーを着た姿は、「ファッションとか基本興味ないんで」と言わんばかりだ。
「…………ある意味ギャンブラーだね、スポーツ選手てのもさ」
気のない表情で、サッカーの海外リーグ放送を眺めながら呟く。
どっちのチームを応援している様子もなく、押し引きに関係なくたまにカリカリと右手の爪を齧っている。
■綿潟からめ > 「走って飛んで球蹴って。
その日の天気とか相手の調子とかで、ボールなんかどこに飛ぶか分かんないのに。
その勝ち負けで何百億の金が動くのってなんかグロい」
テレビの中で、チリチリヘアーの黒人選手がゴールを決めた。
だが綿潟からめ(メンガタ・カラメ)は頬杖をついた姿勢を崩さず、ぶつぶつと独り言を言っている。
「見せ物だからかしら。
そういやあ昔、本人は自覚がないのに生活の一部始終が見世物な男の映画があったんだっけ。
起きてから寝るまで、実はセットの中で、周りも全部俳優で、全国放映されて……。
馬鹿馬鹿しいけどぞっとする設定じゃない?
私がこうやって眠れぬ夜にブツブツ言ってるのも、どっかの誰かに見られてたりしてね。
どう? アタシを見てて楽しい?」
どこを見るでもない半眼で、ガリ、とまた爪を噛んだ。
■綿潟からめ > 「……へ」
ボソボソと動いてた唇が、不意に少しだけ笑む。
「この『俺を見てるんだろ』って思いつき、
突き詰めるとこまでいって確信しちゃうと、
いわゆるガイキチさんだわね。
統合失調症その他の症状としてあらわれる注察妄想――ほどほどにしとこ。
ただでさえ独り言多くて頭おかしげだから」
その独り言も、陰気な内容の方が幾分か愉快な口調である。
もっとも、分かる人しかわからない程度に平坦な言い方だったが。
顔の横で房にしている髪を、鬱陶しげに払って、
それからテーブルの上の生ぬるくなったコーヒーを飲みはじめた。
砂糖もミルクも多め……そして少し塩が入っていた。
サッカー実況の畠山さんと解説の鵜崎さんの声だけが響いている。
■綿潟からめ > いつの間にか外は薄明を迎えていた。
徹夜明けでこうなると、なんだかげんなりする時間だ。
からめも心持ちぐったりした雰囲気になり、
「豚丼でも食べてこよ」
と立ち上がる。
まだ続いているサッカー放送は、結果を見届けることもされず、ブヅリ、と切られた。
足を引きずるようなダラダラとだらしのない歩き方で、寮から出て、近くの牛丼チェーン店に向かうのだった。
ご案内:「ロビー」から綿潟からめさんが去りました。
ご案内:「ロビー」にエトランジェさんが現れました。
■エトランジェ > ごろごろと音をたて大きめの瓶が転がり込んでくる.
瓶は華麗なドリフトを決めてロビーへと飛び込んだ
「ああー待ってー.待ってください~」
そのうしろを白い少女が追いかけてくる
■エトランジェ > 「くっ……一体どこに……!?良い子にしていたと思ったのに……」
なにやら慌てた様子で辺りを見回す.
気配は感じないがここは行き止まり,必ずこの中に居るはずだ
■エトランジェ > かがみ込んで机の下を見る.いない.
ソファーの裏を見る.後ろで『ごろごろ』と音がする
これは……ば,馬鹿にされている?
■エトランジェ > 「かくなるうえは!」
エトランジェの周囲がざわめく
白い肌が黒く染まっていき……そこから大量のコウモリが吐き出された
キィキィとけたたましい
やけに黒いコウモリでロビーがいっぱいになった
ご案内:「ロビー」にメアさんが現れました。
■メア > っ..!
何、これ...
【女子料に帰ってきた少女が一人、扉を開きロビーに入ると
部屋中に飛び交うコウモリ達を見て固まっている】
■エトランジェ > ぴくりと反応する
「そこですね!とぁ!!」
ヘッドスライディングのように飛び込み.瓶をつかみ取る.
コウモリでいっぱいの部屋に腹ばいで瓶をつかむ少女
見るからにカオスである.
■メア > .....
【どうやってこのコウモリ達を外へ追い出すか考えていると誰かの声がする。
だが声のする方を見れば床に 寝転がるような状態で何かの瓶を掴む少女。
コウモリ達よりなんだか怖い】
ん...とりあえ、ず...
【まずはこのうるさいコウモリ達をどうにかしようと自分が入ってきた扉とは反対方向に進み】
動物は火が..嫌い...
【ブツブツと呪文を詠唱。
指先に炎を灯し、それを段々と大きくしていく
火を感知して外に出て行ってくれるか...分からないがとりあえずやってみる】
■エトランジェ > 「はわわ」
灯った炎に気付きびくりとする.
コウモリ達が焼けたりすると自分が火傷を負う.
コウモリ達は火を避けるようにドアの方に向かい.
そのままドアから出ずに寝転がったままのエトランジェに群がった.
■メア > あ...
【炎を避けて出ていくと思い火を消したが少女の方へ
群がり始めた。多分彼女のペットか異能か何か
かなと考えてそちらを見ながら】
えと、ごめん..なさい...
火傷は、してないと..思う...
【謝罪する。
一応気をつけたが飛び回っていたコウモリ達が火傷を
していないとも言い切れなかったから】
■エトランジェ > コウモリは溶けるようにエトランジェに溶け込んでいく.
幸いコウモリはちゃんと火を避けて戻ってきたようだ.
「あ,大丈夫で『ギャハハッ!いきなりとは怖いねーちゃんだな』
言葉を遮るように瓶がしゃべった
■メア > 【やっぱり異能だった、そう思っている最中】
え...?
えと、ごめんね...
【瓶が話したとは思わず、見た目よりファンキーな
話し方だな...と思いながらドレスの少女を見つめる】
ご案内:「ロビー」にメアさんが現れました。
ご案内:「ロビー」からメアさんが去りました。
ご案内:「ロビー」にメアさんが現れました。
ご案内:「ロビー」からメアさんが去りました。
ご案内:「ロビー」にメアさんが現れました。
■エトランジェ > 瓶をわきに抱え裾をぱたぱたとはたいてたちあがる.
「お気になさら『おいおい.どっちみてんだねーちゃん!こっちだよこっち.
耳ついてるか?―――っいてぇ!』
エトランジェがぺしんと瓶をはたいた.
■メア > ん…?
【何だか変だ、手に持っていた瓶に注目しているといてぇ!
という言葉と瓶が叩かれたタイミングが重なった】
あの…その瓶、喋って…る…?
■エトランジェ > 『よう!』
瓶の中にうっすらと桃色がかった白色.
葛餅のように半透明で2~3頭程度の小人が手を上げている.
「こらクルクル.せめて私以外の人には丁寧にしゃべりなさい」
どうやらクルクルという名前のようだ
■メア > クルクル…んと、こんにちは…
【瓶の中の小人を見て興味深そうに覗きこむ】
あの…私は、メア…よろしく…ね……
【クルクルと呼ばれた小人と少女に自己紹介をする】
■エトランジェ > 「私はエトランジェです」
スカートの裾をつまみうやうやしく礼.
『おう.よろしくなぁー!』
同時に応える.
『いやー,やっぱ脱走して正解だぜー.
潤いって必要だよな!
とりあえずおっぱいみせぶももももももも!?』
「御下品!」
瓶を激しくシェイク.
中身が激しくかき回される.
■メア > よろしく、エト…ランジェ…
【コクリと頷いて瓶に胸をと言われ…】
…私、まだ…胸が…ない……
【実際に触ってみれば柔らかいものはあるのだが、ここに居る人達に
比べるとほとんど無いとも言えるサイズだ。
子供なので仕方ないと言えば仕方ないが】
あ、えと…酔っちゃう、よ…?
【激しくシェイクされるクルクルを見て心配そうに】
■エトランジェ > 「レディに失礼な言動をする人はこうなって当然なのです」
むん,とこちらもそれほどない胸を張る.
「それよりお騒がせしてごめんなさいね?
この子が急に脱走しちゃって……」
『おぅぇぇぇ……』
瓶の中で手をつき四つん這いになるクルクル.
しかしポーズだけで吐瀉物はない.
■メア > むぅ、そっか…
【お仕置きなら仕方ない、と納得して一応無事を願う】
脱走…瓶の、まま…?
【そういえばさっき瓶を掴んでいたのを思い出す、もしかして瓶に入ったまま逃げ出したのかな?と思いながら】
■エトランジェ > 『おい!下ろせよ,オレの勇姿を見せてやるからよ』
「脱走したらダメですよ?ここは外に出たら本当に危険なんですからね?」
ごにょごにょとなにやら相談して決着がついた模様.
そっと地面に瓶を置くと回し車の要領で瓶を転がし走り出した
■メア > おー…
【ゴロゴロと転がる瓶を見て拍手をする
体力のない自分にはまねできない…と思いながらクルクルを見つめ】
……瓶から、出ちゃ…だめなの…?
■エトランジェ > 少し離れたところで華麗にドリフトを決めている
「あの子はホムンクルスですから……
瓶からは出られないんですよ」
■メア > ホム…瓶の中の、小人…
【知識としては知っているが、本物を見たのはこれが初めて
驚いたようにクルクルを見た後】
結構、強いん…だね…?
【瓶ごと叩かれたりシェイクされていたのに元気なのを見て安心する
想像ではもっと繊細で弱い存在だと思っていたから】
■エトランジェ > 「もう8年も生きてますからね…
本来ならもうとっくに天寿を全うしているはずなんですけど……
まだまだ元気なんですよね」
くすくすと苦笑するようにわらう.
クルクルがロビーを一周して戻ってきた.肩で息をしている
『どうだいぜーっねーちゃんぜーっ……見ててくれたかい?』
■メア > うん、クルクル…凄いね……
【戻ってきた瓶を拾い、お疲れ様。と声をかける
ホムンクルスで八年…知っていた知識とは全然違うが実際に見たほうを信じるし
何よりこの元気なホムンクルスの方が自分は好きだ】
でも、脱走は…だめ…
危ない、よ…?
■エトランジェ > 『お,おう』
瓶にぺたりと座り込んでいる.
人間にすれば校庭のグラウンドをあんな方法で一周してきたようなものだ.
つかれもするだろう.
「そうですよ?
百歩譲ってこの女子寮の中までは良いにしても外は本当に危ないんです!」
メアに追従する.
特に危ない目に遭ったわけでも無く噂を聞くだけなのだが……そう断言する.
■メア > それに…クルクル、は…売られちゃう……
【落第街のことを思い出す、あそこではクルクルの様な珍しい存在は
金で売買されると知っているし実際に見ていた】
だから、散歩は…気を付けて…ね……
■エトランジェ > 『おれの身体目当てに!?』
短い手で自分の身体を抱きしめるような仕草.
それからロビーの時計を見たエトランジェが声を上げる.
「……あ,もっとお話させてあげたいんだけど部屋に戻らないといけない時間です…….
ごめんなさい」
■メア > あ、うん…それじゃ…
【クルクルの入った瓶をそっとエトランジェに渡し】
またね、エトランジェ…クルクル……
■エトランジェ > 「はい.メアさん.ではまた」
『またなーねえちゃん』
小さく,そして大きく手を振る
そしてパタパタと階段を上っていった.
それにしても下までおりて階段をどうやって上るつもりだったんですか……
そんときゃそんときよー
などと会話が遠くなっていく
そのまま3階の自室まで戻っていった.
ご案内:「ロビー」からエトランジェさんが去りました。
■メア > 【部屋に戻っていくエトランジェを眺めた後、メアもまた自分の部屋へ戻って行った】
ご案内:「ロビー」からメアさんが去りました。
ご案内:「部屋」に雪城 氷架さんが現れました。
■雪城 氷架 > 「よい…しょっと…」
空き部屋に積み込んであったダンボール箱を移動していく
はやく空けなければ、新しい入居者が来てしまう
「つーかなんでこんな大量にダンボール箱…くーこのだな…?」
■雪城 氷架 > せっせと、とりあえず部屋の外へ荷物を運んでいく
力がないのでなかなか大変だ
「…とりあえず部屋は空いた、かな……問題はこのダンボールどうするか。
………くーこの部屋にでも戻しておいてやれ」
帰ってきた空子の悲鳴も聞こえそうというものである
ご案内:「部屋」に霜月 芙蓉さんが現れました。
■雪城 氷架 > 静佳がいないのを確認して、掃除機で空き部屋の掃除をしていく
そうか、この辺りも説明しておかないといけないかもしれない
個性派揃いの常世学園は女子寮のルームメイトも個性派揃いなのだ
■霜月 芙蓉 > ぴんぽーん。
チャイムを鳴らして取り敢えず確認してみる。もう準備は出来ているだろうか?
■雪城 氷架 > 「おっと」
掃除機のスイッチを切って、ぱたぱたと部屋の入り口へ駆けていく
ドアを開ければ、もちろん見知った顔
「おはよ、早かったな。
今ちょうど部屋開けて掃除してたとこだよ」
新たな住人を、微笑んで迎え入れよう
■霜月 芙蓉 > 「うん、おっはよー!ちょっとテンション上がっちゃってさー」
遠足前の子供か、と言われそうではあるが、どうにも目が冴えてしまったのだ。
「じゃあ、私のスペースに物いれちゃって大丈夫?」
後ろには、まああんまり多くはない段ボール。元々あんまりたくさん物を持つタイプでもないのだ。
■雪城 氷架 > 「ほんと芙蓉はいつ見ても元気だな」
苦笑しつつ、とりあえず部屋の場所を案内する
中央に大きなリビング
そこから各寝室へと繋がっている
今しがた開けたばかりとわかる、何もない部屋が一つ空いている
「んじゃ、運ぶの手伝うよ。思ったより荷物少ないんだな」
■霜月 芙蓉 > 「元気が取り柄ですから!」
満面の笑みでVサイン。入院時は笑顔が曇ったこともあったが、基本的に笑顔笑顔が霜月芙蓉の身上だ。
「まあ、私あんまり荷物たっくさん持つタイプじゃないからさ。あ、これ御裾分け~」
言いながら、忘れない内にカステラを渡す。入院しているときに大量にもらったそれは、何と未だに余っていたのだ。