2015/06/02 のログ
■能見さゆり > 【そして突然、その光景に息を呑むレイチェルに向けてゴム弾を撃つ。】
……上から、この場は西園寺さんに従い騒ぎを収めるように、との指示です。
ですがレイチェルさんなら、おそらくすぐには納得していただけないと思いましたので、とりあえず考える時間を作りました。
【いつもの笑顔のままにこやかに告げた……
西園寺の最適解の予測はその辺りの時間稼ぎと今後のことまで含めての事だったのだろうか、西園寺以外に知るよしはない】
それで西園寺さん、あの突然変異の異能者を確保してこの騒ぎを納めれば良いのですか?
■西園寺偲 > 「――! ええ、そうよ。あれは異能の『暴走』、あなたに鎮圧を『依頼』します」
計算完了。
どうやら上で派閥の天秤が動いたらしい。
この機は逃せない。
全てをあの『能力暴走<オーバー・ロード>』のせいにして脱出するチャンスだ!
■レイチェル > 「ちっ……!」
レイチェルが手を翳す。
衝撃〈ブラスト〉の魔術が間一髪、ゴム弾を弾き飛ばした。
「……ま、お前はそういうやつだったな、能見さゆり……」
ため息をつきつつ、腰に手をやり
■能見さゆり > 依頼了解しました。
この場は西園寺さんに従い、暴走異能者の対処、鎮圧にあたります。
【西園寺の指示に頷くと、銃を構える】
すいませんね。
基本的に法を遵守する立場ですから、それが指示系統を無視するというわけには行きませんので。
あなたの要請で西園寺の確保にも従いましたし何も問題ないでしょう?
御協力いただけるなら、共闘したいところですがよろしいですか?
【局長である西園寺を風紀が確保してしまった、となると、学内が2つに割れる、ということなのだろう
そもそもさゆりはそういったことに何の感慨も疑問も挟まないし、こういった事情がなければ基本的にそつなくこなすのだが
そのためになら手段や対応をやや選ばないところがあり、それさえなければと思われているかもしれない】
■西園寺偲 > 「――私はこの事態を委員長閣下に報告しに行きます。
ま、あなたたちなら大丈夫でしょう、頼りにしてますよ、風紀委員の腕利きさん」
捨て台詞を残すとすたこらさっさと脱出をはじめる。
能力暴走<オーバー・ロード>はその巨体でさゆりに向かって突撃をはじめる。
自己強化能力が暴走したせいか、筋肉があちこちではちきれ、血を流しながら、それでも恐ろしい勢いの突撃がさゆりを襲う!
■レイチェル > 「ったく、これも計算ずくかよ、西園寺偲……!」
テーザーガンを撃とうにも、偲は既に巨体の向こうだ。
もし追おうものなら、背後からの攻撃を受ける羽目になる。
軽く舌打ち。
クロークから出した新たなテーザーガンを構え、能力暴走<オーバー・ロード>へと向けた
「こんな化け物放っておく訳にもいかねぇ……結局はオレも仕事に縛られてることに変わりはねーのかもな」
■能見さゆり > ……まあ、あなたには私が来なかったほうが有利に運んでいたかもしれませんが、相手は西園寺です。
事態の収集能力が高いのは仕方ありませんね。
これも公僕の仕事です。
とりあえず外の広いところへ誘導しましょう。おそらく行動は粗いですし主観的ですから、こういった狭い場所だと事故の可能性が高まります。
【暴走している以上、腕力はあっても精度はない。
避けきれない状態でなければ技がないものには初動があるし基本的に問題はない。
そういった行動知覚では対処の早いさゆりにとって、突進は助走距離の大きい比較的避けやすい攻撃ではある。
むしろ初動が少ない反射行動や建物の破損などによる、不慮の自体を防ぐのが重要。
スペースを確保するためにもオープンスペースへ誘導しようと、転がって回避しながらゴム弾を撃ちつつ、外へ移動する】
■西園寺偲 > 「くっ、レイチェル・ラムレイ……次に会ったら覚えておきなさい……!」
ぶつくさ言いながらも能力をしっかりと記録しつつ、偲は路地裏より脱出した。
一方能力暴走<オーバー・ロード>は壁を破壊しながらオープンスペースへと誘導される。
恐ろしいほどの怪力と速さだが、知能と呼べるものはまるでなく、まさに暴走するだけだ
■レイチェル > 「なに、別にお前を恨んだりはしねーがよ」
二挺のテーザーガンはまだ撃たずに、しっかりと狙いをつけながら、オープンスペースへ走る。
「とりあえずその作戦には賛成しとくぜ!」
■レイチェル > 「その言葉、そのまま返してやるぜ、公安のわんちゃん!」
声を張ってそれだけ返すと、目の前の相手に集中する。
■能見さゆり > そう言っていただけると私も助かります。
こういうのはあまり身内に向けたいモノじゃないですから。
【何の躊躇もなく撃っておきながら良く言う、という感じだが、切り替えと対処に関しては迷いがないのも長所だった】
私が囮になりますから対処願います。
おそらくスタンゴム弾では大した対応にはならないので急所にテーザーをお願いします。
【能力暴走<オーバー・ロード>の正面に立ち、ゴム弾をバラ撒きながら大きな動きを誘う。
適当に撃っているように見えるが命中精度は高く、能力暴走<オーバー・ロード>があまり避けないこともあってほぼ命中させている】
■西園寺偲 > 「ぐるぉぉぉ!!」
ゴム弾を何発も撃たれ、怒りに燃える能力暴走<オーバー・ロード>はまっすぐにさゆりに突っ込む。
その姿はレイチェルから見れば、背中ががら空きだ。
■レイチェル > 「よく言うぜ!」
まさにその言葉を返しながら再び意識を集中させる。
十二分に休息はとれた。異能の発動は可能だ。
歪む時空。圧縮されていく時。
その中で唯一、まともな速度で動いているのは、
レイチェルだけだ。
「苦しいだろうよ、そんな風にされちまってな……さっさと楽にしてやるぜ!」
レイチェルから見れば、ゆっくり、ゆっくりとさゆりの方へと足を踏み出す能力暴走<オーバー・ロード>。回りこむように駆け抜けて、テーザーガンをその背中に向け――全て撃ち尽くした。
ご案内:「路地裏」にカエラムさんが現れました。
■西園寺偲 > 「ぐぉぉぉぉぉ!!」
テーザーガンを受け、咆哮を上げる化け物。
その背中の肉は抉れ、電撃によりひどい傷になっていたが――
その傷口が、みるみる塞がる。
自己強化の暴走が、あろう事か肉体の自己再生力まで暴走させているのだ。
カエラム > 群青色のロングコートについたフードを深く被り、赤いマフラーで口元を隠した巨躯。
それがやってきたのは、オーバーロードの進行方向であり、さゆりの背後。
レイチェルのいる場所からはその姿が確認できるだろう。
■西園寺偲 > 自己再生しながら突っ込む能力暴走<オーバー・ロード>。
最早その姿は化け物だが――
進行方向に居るのは、さゆりと身長2mの巨体。
化け物は躊躇なく二人の方向へと突進する。
■能見さゆり > 【初動の大きい大振りでしかも単発、当たらない限りスペースや体勢も奪われず大した脅威ではない。
適切な余裕を持って避ける。
背後に動体反応があるが、見ず知らずの自分から戦闘域に飛び込んでくるモノの安全に配慮する、という行動理念はない】
■レイチェル > 「ちっ、マジでバケモンだなあいつ!」
テーザーガンをクロークの中にしまい、特製のグレネードに手をかけ――
「あ? 何だあいつ……!?」
突然現れた別の化け物を見やり、その手を止める。
カエラム > 「―――rrr」
巨躯はさゆりを通り越して、化け物の方へと向かっていく。
走る足の一歩一歩がコンクリートを削り取り、地響きを起こす。
巨躯は両腕を構え、能力暴走<オーバー・ロード>に向かって突っ込んでいく。
化け物にも負けない怪力を以って真正面から組みかかる。
■能見さゆり > ……なんですかね、アレは。
【カエラムの方に目をやり、距離を取る。
場合によっては内臓武器も使う必要があるので、それをレイチェルに知られるのはあまり好ましくない。
とは言え、レイチェルの身に何かあるのはよろしくない、必要ならば使用するなどと計算しつつ、様子を見る】
■西園寺偲 > 「ぐるぁぁぁ!」
受け止められ、さらに咆哮をあげる能力暴走<オーバー・ロード>。
まさに力と力のぶつかり合い。
この化け物は、人間のリミッターを外れた力を持つはずだが――
徐々にカエラムに力負けしていく
カエラム > ぶつかり合った衝撃でフードが外れ、髑髏頭が露になる。
徐々に押していくカエラムは能力暴走<オーバー・ロード>の顔を覗き込んで、古い時代の言葉で問いかけた。
【くるしい か】
【らく に なり たい か】
■能見さゆり > 西園寺さんの依頼はこれで終了のようですが……これは、仕事としては終わったのでしょうか。
それとも新しい事件への対処なのでしょうか。さすがに私も測りかねますね……?
【力負けする能力暴走<オーバー・ロード>の様子を見つつ、もしかしたらフードの方とやりあわないといけないかもしれないからだ】
■西園寺偲 > 「ぐるぉぉぉ……」
化け物の力が、弱まってくる。
【くるしい】
【いたい】
【たすけて】
そんな、化け物の声にならない声が、聞こえるかもしれない。
カエラム > その言葉に、死神は頷いた。
カエラム > 「―――LuX -R- ……」
オーバーロードを片手で抑えながら巨躯は右の眼窩に指を突っ込む。
するとその中から、長い棒のようなものが出てきた。
棒の先に灰が集まって、七つの水晶が埋め込まれた鎌のような刃を形成した。
「LnX―――」
巨体と同等の大きさを持つ大鎌を能力暴走<オーバー・ロード>の首にかけると、それを力任せに引き斬ることだろう。
■西園寺偲 > とん、っと。
あっけないほど簡単に、化け物の首は落ちた。
同時に、その身体が溶けはじめる。
薬の最後の副作用なのか、手が、足が、胴体が、腐り、爛れ落ち、地面に吸い込まれ――
最後に残った頭もまた、まるで最初からそこに無かったかのように、溶け、地面に消え去った。
【あり が と】
何処からか、声が聞こえたかも、しれない
ご案内:「路地裏」から西園寺偲さんが去りました。
■能見さゆり > ……うわー。
もしかして今度はアレを相手にしないといけないんですかね?
【いつもの笑顔で優しく話すために驚いているようには見えないし、実際驚いたりすることはないのだが。
もっとも、いわゆる生物ならば誰しもわかる「嫌な感じは感じない」のだが
そういったことを機械人形は知覚できないために理解できない】
カエラム > もしも魂が望んだのなら、刃についた水晶の中に入ることもできたかもしれない。
「………YaYa.」
消えゆく化け物に別れの言葉を投げかけて、
鎌の刃を灰に戻した後、棒を目の中に仕舞いこむ。
■レイチェル > 「……他者を嬲って使い捨てる……てめーだけはマジで許せねぇぜ、西園寺偲。上が許しても、オレが許さねぇ……」
爛れて朽ちていく元・能力者の男を見つめながら、
レイチェルは拳を握りしめた。
「……で、お前は何なんだ。でかいの。つっても、言葉が通じねーか」
カエラム > 「――?」
問い掛けには首を傾げて、『わからない』の意を示す。
やはり、言葉は通じていないようだ。
すぐにでも襲い掛かってくるという様子はなく、
この状況をどうしたものかとむしろおろおろしているぐらいだ。
■能見さゆり > 許さないのはかまいませんがそれは私利私欲ですし……レイチェルさんも気をつけてくださいね。
逆に上手くハメられると風紀委員としての活動ができなくなりますよ?
……話通じるんですかね?
【公安だったもののが消えていく様子には何の感慨もくれないまま、レイチェルに忠告。
謎のフードの男に関してはとりあえず対処を任せてみる】
■レイチェル > 「私利私欲で無駄な犠牲が一人でも減らせるならそれで構わねーよ。昔っから自分勝手な性格でな。今更治りゃしねぇ」
目を閉じて、そんなことを口にしつつ。
クロークから手を出し、フードの男に向けて手を開いてみせた。
「お前にやる気が無いんなら、別にやりあう気はねーよ……今は見逃してやるから、帰りな」
そう言って、手首を振って帰るように促す。
カエラム > 顔を晒しっぱなしだったのを思い出したのか、フードを深く被りなおす。
手首を振る動作から帰ってもいいものだと推測した巨躯。
「――YaYa.」
彼は小さく手を振って、路地裏から姿を消した。
カエラム > が、巨躯は再び最初に現れた道からやってきたのだった。
短い別れと早い再会を目の当たりにした巨躯は、気まずそうにぞりぞりと頬を掻いている。
どうやら道に慣れていないのか、迷ってしまったようだ。
■レイチェル > 「よくわかんねーけど、悪い奴じゃなさそーだ」
小さく手を振られれば、振り返し。
「さて、少々疲れちまった。オレは帰るぜ」
クロークを翻し、レイチェルはさゆりにそう言った。
■能見さゆり > 逆ですよ。
一時の感情に依り過ぎると、場合によってはできることを限定してしまって、助けられる人が減るって言ってるんです。
主義主張と行動は別に考えることをおすすめしますが、まあ聞かないでしょうから話半分にどうぞ。
……しかし何なんですかね、アレは。
【コミュニケーションをよく取れるな、と思いつつ。】
■能見さゆり > それだけかっこいいこと言っておいて、報告と後始末は私ですか?
まああなたが苦手なのも理解するけれど、もう少しこういうところでも他人を助けるべきじゃないかしら。
いつもこういうの得意なタイプが居るわけじゃないし。
【さっさと帰ろうとするレイチェルに、やったらそれで終わりじゃないぞ、と】
……悪いやつじゃなくても、私にはあまり対処できそうにないですよ?
【対処の仕方が全くデータにないものはやや苦手ではある】
■レイチェル > 眼帯を押し上げる。その下に見えるのは、一見普通の目だが、機械的な光のラインが時折走っている。
「話半分、分かってるじゃねーか。こんな身体だが、脳までは機械にしてないんでな。忠告はありがたいが、受け入れらんねーよ。その場で止める時は止める。それがオレの風紀だ」
「身内撃ち《フレンドリーファイア》のペナルティだ。そのくらい当然と思ってやっとけ。これも勉強だぜ、能見さゆり」
振り返らずに手だけ上げて小さく振りながら、
そんなことを口にする。
そして。
言うやいなや、その空間からレイチェルの姿は消えていた。
■能見さゆり > む……勉強、ですか……出来ることなら、せめてそこの彼……?の対処をして欲しかったですが。
私には、敵か味方かもわからない、正体不明の強力な強化系能力者は鬼門ですし……
【突然現れた強力な能力を有するフードのドクロ頭を無警戒、というわけにも行かず、対処に困る。
特に至近距離から掴まれた際に内臓武器の強度より強ければ対処が厳しいなどの理由もあるし、なにより
曖昧なコミュニケーションはどこまで通じるかわからないからだ。
端的に言えば「なんとなく」「感じる」は苦手なのだ】
■カエラム > 金髪の少女が消えたのを見ると、穏やかな笑顔の少女の方へと視線を移す。
髑髏の巨躯は相手を怖がらせないように屈みこんで、さゆりをじいっと見つめている。
ご案内:「路地裏」からレイチェルさんが去りました。
■能見さゆり > ……とりあえず、言葉は通じなさそうなのですよね?
さて、ココの処理が片付くまで私はここを離れられないのですけども……。
【仕方ないので犬にするように待てをさせてみる】
■カエラム > 待った。ドクロが待った。
「………rr」
唸り声にも似た喉の”音”は、何かを期待するニュアンスが含まれている。
フィーリングが相手の苦手分野であることは、まだよくわかっていない。
■能見さゆり > 一応待ってはくれるようですね……?
【相手の要求がわからない以上、優先順位を低くする。
この現場はそもそも、このままだとまずい現場なのだから。
風紀が取り締まっている薬を西園寺が使用していたわけで、それに上の思惑が絡んで出来た結果だ。
それはあとからくる一般の鑑識その他に知らせるべきではない内容だ。
故に、一部の火消しと証拠隠滅を図る必要がある。多少の時間と手間がかかるだろう。】
ご案内:「路地裏」に朝霧 葵さんが現れました。
■カエラム > 「―――~♪」
どれだけ時間が経ったところで、巨躯は微動だにしない。
待ってる間は流石に暇なのか、歓楽街で聞いた曲を喉で鳴らし始める。その音は木琴に似ていた。
■朝霧 葵 > 赤い不透明な水溜まりの中から覗き込むように顔を出している・・・
(あら~・・・なんかヤバそうね~・・・こそこそ~・・・)
赤い液体がナメクジのように這いながらその場を去ろうとしている・・・
■能見さゆり > ……さて、こんなものかしらね。
【必要な処理を終え、とりあえずこれで問題はないだろう。
あとはこのドクロの巨躯だが……】
■カエラム > 「―――」
ドクロ頭が赤い液体を凝視しているが、彼は動けない。
何故なら『待て』が終わっていないのだから。
■朝霧 葵 > 赤い水溜まりは波紋を浮かべながら小刻みに震えている・・・焦っているようだ・・・
■能見さゆり > 【異能の反応、あり。キャンセル機能を持つシステムを組み込んでいるため、異能が使用されれば反応が出る。
気になるが、全く気付く様子など見せない。
そもそも気付く様子を見せようとしないと見せれないのだからそのような動作は必要ない。】
ふぅ……お待たせしました。さて、どうしましょうか。
【ドクロのもとに戻ってくる。
赤い液体のことは特に気にしていない、ようにみえる】
■朝霧 葵 > 赤い水溜まりはは〇れメタルのように凄まじい速度で去っていった・・・
(カメラ持ってくればよかったわ~!!)
ご案内:「路地裏」から朝霧 葵さんが去りました。
■カエラム > もう『待て』はいいものだと判断したドクロは、すっと立ち上がると大きな円を描くように歩く。
そしてスタート地点に戻ってくると、首を傾げるのだった。
これが「道に迷った」を精一杯表現した結果なのだが、果たして彼女は気付いてくれるのかどうか……
■カエラム > 赤い水溜まりには小さく手を振っておいた。
■能見さゆり > 【対象……圏外に移動したので放置。謎の水たまりは単なる観察と思われる。】
……? 何かを探しているのでしょうか?
【惜しい】
■カエラム > 「……rrr」
いまいち伝わっていないということは十分感じられたので、表現方法を変えてみることにする。
両手の人差し指を別々の方向に差して頭をきょろきょろ動かした後、頭を抱えて悩むポーズをする。
一連のジェスチャーを終えると、どや、といわんばかりに少女の方を見る。
■能見さゆり > ……どっちがいいか選べない??
それとも、行きたいところがある?
【とりあえず敵意がないことは確認できたため特に警戒はしない(とは言え反応は問題ない)が
ジェスチャーはいまいちわかりにくい。
困っていることはわかったようだが、何に対してが明確で無いため候補が絞れない
この島の規模で怪異が迷う、ということに想像しづらいこともある】
■カエラム > 「……rrrrr!」
再チャレンジ。今のジェスチャーをベースに、もっと多くの情報を乗せていく。
両手の人差し指を別々に向けたその先に、オープンスペースと繋がっている複数の通路を指す。
指の向こう側を見るよう顎で促したり、実際に通路の先まで歩いていって戻ってきたり、それから頭を抱えて悩む動作をしたり……
それぞれの通路の前に立っては首をかしげる動作を行ったり……
そこまでやって、もう一度少女に視線を向けた。
ドクロは息をしていないにも関わらず、息切れしたかのように肩を上下させている。
■能見さゆり > ……行きたいところがあるけれどもわからないといった感じです?
【わざわざ自分で全てやらなくても図に描けば分かりやすいのではないかと思わなくもないが
出来ないのかもしれない。
そもそもこれだけのジェスチャーが取れるなら迷わなそうにも思うが、方向音痴は実在するし霊的や魔術的理由があるのかもしれない。
事情がわからない以上こちらの見識で推し量ることは出来ないが、とりあえずは理解は出来た……らしい】
■カエラム > 言葉が短く、トーンも良好。
上手く伝わってくれたかどうかはわからないが、彼女なりの答えは出してくれたようだ。
ここは頷いておいて、彼女の動向を見ることにしよう。
山と平原で育ったカエラムにとって、こうも建物が並んで空が狭まってしまうと方向感覚が上手く働いてくれないのだ。
■能見さゆり > さて。
……これで分かってもらえるのかしら。
【地面に島の全図を大雑把に描き、今はここだと自分たちを差す。
そしてその地図に四角を描き、その範囲だと示すようにもっと拡大した周囲の様子を別に大雑把に描き
同様に自分たちの位置を示すと、この道が向こう側、この右が反対側、などと示す。
地図は俯瞰及び単純化の概念がわからないと意味を示さない。故に、通じるかどうかは試してみないとわからない】
■カエラム > 「――g? ……gg!」
ここが島だということはまだ知らないので、島の全体図を見た時は首を傾げた。
彼女が自分たちを差したときはじめて、今描いてもらっているのが地図なのだと認識する。
方向を示されるたびにうんうんと頷き、聞き終えるとぺちぺちと拍手をした。
■カエラム > 「――Ke!」
そう鳴らして、ドクロは少女にお辞儀をした。
そこで自分がまだ名乗っていなかったことを思い出し、自分を指差しながら短く話す。
「――かえらむ!」
■能見さゆり > さて、地図で行きたいところはわかるのかしら。
……かえらむ? 名前かしら?
【一応地図らしきことは理解してもらえたようだ。
問題はこれで、相手が行きたいところを示すことが出来るかどうかだ。
ところで言語らしき音を発しているようにも感じる。
gg!は肯定なり了解の意を示し、g?は疑問を示すのだろうか。試してみよう。】
Ke!
さ・ゆ・り……さゆり
【こちらも返礼をしながら名乗ってみた。音は同じだからお辞儀の意味にはなるはずだ】
■カエラム > 「~!」
Ke は『感謝』を意味する言葉で、返礼にはnx'tKe『感謝に及ばない』を使うのが一般的だ。
使ってる言葉が違うということは十分理解しているので、返礼として受け取った。
そして何より、自分の言葉を理解しようとしてくれた人は始めてだったのでとても嬉しい。
ドクロは感極まってガッツポーズをしている。
「……さゆり, さゆり. さゆり, YaYa!」
別れの挨拶に使っていた言葉を、さゆりにも向ける。
ドクロは手を振って、教えられた方向をもとに帰るべき場所へと向かっていく。
■能見さゆり > ずいぶんな喜びようね……やはり言葉なのね、これは。
gg! かえらむ。
【興奮しているかのような様子に、肯定の意味を発する。
よほどコミュニケーションで苦労していたのだろうか。
まあこの様子とあのジェスチャーから察するに、たぶんそうなのだろう。】
……かえらむ、YaYa!
【そういえばこの音、能力暴走<オーバー・ロード>との時にも使っていた。
となるとこれは精霊か何かの類なのだろうか。
そういった魔術や精霊方面はよく分からないが、手を振って見送った】
■カエラム > カエラムは、満足気に去っていった。
ご案内:「路地裏」からカエラムさんが去りました。
■能見さゆり > ……さて、私もひどい格好ですね。
先に帰って着替えるか、もう一仕事終わらせるか迷うところですが。
【特に今日絶対にこなさねばならないわけでもないが、かえらむと西園寺の件で時間を取られてしまったので
やや宙ぶらりんなタイミングでもある。
そして白タイツは先程の戦闘で派手に転がって避けたため、所々破れて穴が開いてしまっている。
制服も室内戦闘での破壊などがあったためホコリだらけだ。
優先順位的に仕事も服も比較的どうでもいいため、自由意志で決めてもいいのだが……】
■能見さゆり > 仕方ないですね。
この格好では風紀の仕事としてあまり好ましくないですし。
ん、それじゃ……一度帰って着替えましょう。
【必要な仕事はこなしている、基本的に問題はない。
効率で言えばもう一仕事こなしておきたかったところではあるが、大勢に影響はないし
ココは擬似人格や風紀としての対面を気にしておくべきだろうと判断し、帰途についた】
ご案内:「路地裏」から能見さゆりさんが去りました。
ご案内:「路地裏」に志葉恭介さんが現れました。
■志葉恭介 > 【暗闇に融けるような黒衣が歩む。足並みのテンポは速く、リズムは一定】
【部室から学生居住区の自室へと戻る最中の事】
……部室で寝過ぎた。久しぶりの肉はいけないな。
ご案内:「路地裏」にブラッタさんが現れました。
ご案内:「路地裏」からブラッタさんが去りました。
ご案内:「路地裏」に害来腫さんが現れました。
害来腫 > 【貴方が落第街へ差し掛かったとき、路地裏から悲鳴とうめき声が聞こえる】
君ら、嘘はよくないなあ…ほら言えよ、「僕達は違反部で、悪い事していました」ってさあ!
【喋りながら、倒れている女学生野原へ容赦なく、勢いをつけた爪先をめり込ませる】
■志葉恭介 > 【面倒事である。落第街ではよくある事だ。些事ですらある。関わるべきではない】
【この学園の、特に落第街で生きて行くならば些事をさらりと流すのも生きて行く技術である】
……そこの。
仮にもお上が女子に手を上げるのは如何なものか、と思うのだけれど。
【ため息と、欠伸混じり。面倒事だ、そう分かっていても声を掛けざるを得ないのは、腹を蹴られて蹲る女子の怯えた目を見てしまったから、だろうか】
害来腫 > あぁ?何、君?どこの誰さ?
僕はね、今悪い奴等から情報を引き出す、大事なお仕事の最中なの
【明らかに非戦闘員らしき女子二人は、顔は腫れ上がり、服もぼろぼろだ】
邪魔するならさあ…君も仲間と見て、いいんだよね?
【口を開ければ、舌の変わりに巨大な蛞蝓が、先ほどまで蹴られてた女学生の顔を這い回る】
【二人共何かされたのか、必死に体を動かそうとしているが首から下はピクリとも動かない】
■志葉恭介 > 学内自治が正しく行われる事を願ってやまない、いち学生だよ。
嘆かわしい事だ。
【嫌悪を催すその光景に眉を顰める。例え彼女らが違反部活だったとしても――】
別に仲間じゃないが、加減を知らない取締は癇に障るし俺の仕事の邪魔でもある。
だから、それ以上は止めろ。
害来腫 > そうかい…わかったよ、それじゃあ
【舌の様に垂れ出ていた蛞蝓が、何か粘り気のある液体を口のような器官から女生徒へ向け吐き出す
顔や頭にかかった液体は肉の焼けるような音を上げ、少女達の皮膚を焼け爛れさせていく】
とりあえず、今回はこれで済ましといてやるよ、全く、大人しく僕に従ってりゃいいのにさ
さて、そんじゃ次は君に聞きたい事があるんだけどさあ…
【蛞蝓を引っ込めた男は、にやついた顔で貴方の下へ歩み寄ってくる…】
■志葉恭介 > ……!
【メガネの奥の瞳が見開かれる。真逆、ここ迄するとは思わず――そんな予断を許した己に歯噛みする】
話が通じると勘違いした俺が阿呆だったみたいだ。
お前などに話す事があると思うな。
【怒りのまま、歩み寄る男に己も歩を進める。握りしめた拳は一挙動。下卑た笑みの張り付いたその顔面へと、正拳を叩き込んだ】
害来腫 > 【こちらもまさかの行動だったのか、避ける間もなく絶叫する少女達とは反対側の方に吹き飛ばされる】
ってえええなああこの野郎がぁあああ!!!
【即座に立ち上がる男…だが、その頭は首から千切れかけ、皮一枚で繋がっている状態】
【その内には、血肉の代わりに様々な蟲が蠢き、千切れた首を元に戻そうと絡まり、集まり、男の首を復元していく】
てめえ、どうなるかわかってんだろうなあ…
【首を揺らしながら、男がこちらへ歩み寄る】
【少女達は麻痺が解けたのか、悲鳴を上げて貴方へお礼も言わずに逃げ出していった】
【守るべき者はもう居らず、したがって貴方がここにいる意味も失われた、これ以上は関わるだけ無駄だろう】
■志葉恭介 > こいつ……あやかしもの……?
否、そういう気配でもない……が、
【己が齎した光景に再び驚愕の色を浮かべつつ、反射的に左腰のグリップに手をやる】
【が、グロテスク極まる過程を経て復元される男の向こうで逃げ去る女生徒たちの悲鳴で、少年は我に返った】
どうなるってんだ。化けの皮位は最後までキチンと被っておきたまえよ。
【せせら笑って虚勢を張るも、このままやり合うはあまりに無益で愚策。三十六計なんとやら、路地裏の影へとその姿を滲ませるようにその場から逃走を図るのであった】
……しかし、あんな『人間』は初めて見たな……なんとも、恐ろしいものだよ。
ご案内:「路地裏」から志葉恭介さんが去りました。
害来腫 > てめ、待てやこらぁ!!
【怒気を孕んだ声と共に、首から蟲が飛び出し襲い掛かるも、既に相手はいない】
くそ、逃げられたか…まあいい、どうせ僕がどこの誰かなんざ、わかるわけないしな…
【舌打ちをすると、体が黒い蟲の塊となり崩れ落ちる、蟲の塊となった体は近くの下水溝へと潜り込んでいった。】
ご案内:「路地裏」から害来腫さんが去りました。
ご案内:「路地裏」に『室長補佐代理』さんが現れました。
■『室長補佐代理』 > 路地裏に相応しくない、質の良い革靴の音が響く。
人の足音というには不自然なほど規則的に響くその音からは、あまりに生気が感じられない。
それでも、足音があればその主が赴くが道理。
汚らしい微笑をはりつけたその男は、銀の指輪の目立つ左手を顎に当てながら周囲を見聞していた。
■『室長補佐代理』 > 「存外に綺麗だな。もう少し血反吐か何かで汚れているんじゃないかと思ってたんだが」
そう、一人ごちながら、周囲を見回す。
男がここに現れた理由は明白である。
先日の薬物騒動のいざこざに関する情報を集めるためだ。
しかし、この男も公安委員会に属する男。
果たして、それは情報を本当に『集める』ためであろうか。
その真意は、男の瞳からは汲み取れない。
ご案内:「路地裏」に高乗 キバさんが現れました。
■『室長補佐代理』 > 暫く、男は思い悩むように足を止め、瞑目していたが……すぐに目を見開き、また口元に笑みを象る。
「まぁ、捜査の基本は足……か。何にせよ事情を知っている相手から話を聞いたほうが早い」
そう、また……まるで誰かに聞かせるかのように呟いて、歩き出す。
■高乗 キバ > ちょっとちょっとそこの人~
(室長補佐代理の後ろから声をかける。
路地裏で浮かない程度の服装のキバが話しかけた)
こんなところでそんな良い靴履いていたら剥がれますよ
(心配して声をかけたのだ。しかしキバも見れば栄養状態の
良い環境に置かれているということが分かる。
見る人が見れば獲物であろう)
■『室長補佐代理』 > 声をかけられれば、男が振り返る。
ざんばら髪を振りながら、ゆっくりと。
「仕事柄、身嗜みに関する規定が煩くてね。いつでもこの格好でいなきゃならないのさ」
振り返った男の瞳には、光が無かった。
黒い垂れ目をただ細め、キバの目を見る。
男は人と話すとき、目を逸らさない。
「まぁ、気に入っている仕事着だから構わんがね。クリーニング代も装備の補修費用もでる……しかし、そんなことは言わなくてもわかってるんじゃないのか? 『情報屋』」
■高乗 キバ > あやや……見知らぬ人にも知られているなんて
ちょっと派手に動きすぎているかな?最近。
(職業を当てられたにもかかわらず動揺が無く、げししと笑みすら浮かべている)
そして仕事柄ということは風紀委員の人かなと思いましたが
そんなに良い靴を履くほど身分の高い人は知りませんからね~
となると貴方は公安の方?
(お返しと言わんばかりにこちらも相手の職業を言ってみる)
■『室長補佐代理』 > 見事、所属を言い当てられ、口端を吊り上げて笑声を漏らす。
「流石の洞察力だな。『情報屋』高乗キバ。公安委員会の捜査資料による評価は、どうやら過大ではないらしい」
コツコツと近づきながら、覆い被さるように顔を見る。
「しかし、そこまでわかっているのなら、俺が何を欲しているのかも検討がつくだろう? ビジネスの時間だ。情報屋」
■高乗 キバ > 残念ながら今は準備中でして……お期待に添えるような情報は
ちょっとないんですよね~
(相手の行動で物怖じせず本当に残念そうに言う。ビジネスチャンスを逃すことになるだろうからだ)
■『室長補佐代理』 > 「何も今すぐに店頭に並べる必要はない」
そういって、胸元に何やら捻じ込みながら、耳元で囁く。
「風紀委員会の内部資料が欲しい。我々が動くと何かと不都合なんでな。出来るか?」
■高乗 キバ > どういった内部資料で?風紀委員会はこちらもお得意様なので
派閥争いで超極秘資料を欲しいとかならば依頼を蹴りますよ
(小声でさっきまでとはうってかわって真剣な調子で答える)
■高乗 キバ > ああ、後 盗聴はお断りですよ。公安さん……念のため
(こちらは少し大きな声で言う)
■『室長補佐代理』 > 「随分とクリーンじゃないか」
言われれば、にやりと笑みを浮かべて。
「なら、お前がいいと思う程度の情報でいい。そうだな……なら、手始めにまずは……この前、ここでやりあっていた連中の情報を調べてもらおうか。どうも、ここで薬物騒ぎのいざこざがあったらしいからな。あとはそうだな……」
また、胸元に何かを捻じ込んで、笑う。
「探りを入れられたら、俺が何かを嗅ぎまわっているというところまでは暗に教えても構わない。情報屋なら、そういった情報を扱うのは得意だろう?」
そして、とんと胸を押してから、一歩下がる。
■高乗 キバ > はあ……じゃあ、まあ会話で収集できる情報ぐらいでいいですかね。
校則違反をしちゃただでさえグレーなことが多いこの商売ですから
潰されちゃいますし……
(相手の狙いが分からないといった様子だ)
(心:それにしても公安が嗅ぎまわっているということを暗に教えて
いいってどういうことだ?暗に脅迫できるからか?それとも
陽動?まあ依頼主にあまり探りを入れるのはよくないか)
あ、そうそう聞き忘れていました。まず取っ掛かりが欲しいので
やりあっていた連中とやらの情報を出来るだけください。
ここでやりあっている連中なんてたくさんいますし
薬物騒ぎのいざこざなんてしょっちゅうですし
(一呼吸置いて)
そういえばさっきから胸元に何か二回ねじ込んでいますが
何しているんです?あっこれは個人的興味なのであしからず
(つまり答えたくなければ答えなくていいということだ)
■『室長補佐代理』 > 「ビジネスは何事も信頼が大事だ。そして、一番手っ取り早い信頼が『それ』だ」
もし、胸元に捻じ込まれた何かを開けば、そこにあるのは結構な額の書かれた小切手だ。
「風紀のレイチェル・ラムレイと能見 さゆり。それが先日このあたりであった薬物騒ぎの大捕物で暴れていたそうなんでな。他にも何か未確認の能力者らしき物がいるそうだが……まぁ、優先するのは風紀の動きを探る事だ」
■高乗 キバ > ……ビジネスの基本はギブアンドテイク。何もやっていないのに
金だけ貰うということは出来ません
(きっぱりと言う。そして小切手を一つ返そうとする)
前払いにしても量が多すぎます。一つだけもらいます
(全部返せない所が現金なところだろう)
仕事内容はメインは風紀の動き……期間は?まさかずっとという訳にも
いかないでしょう。ずっとするのは俺の仕事じゃない
■『室長補佐代理』 > 「なら、その受け取った額でお前が『働いてもいい』と思える期間で構わない。何事も信頼が大事だからな」
片方の小切手を突っ返されながらも、そう、冗談めかして笑う。
暗に「言い値で構わない」と言っているのだ。
破格の待遇といえる。
「それなら、受けてもらえるな? 情報屋」
■高乗 キバ > なるほど……試されているってことですか
(にやっと笑い)
ビジネスは成立ですね……いいビジネスにしましょう
(そう言った。自信があるのだろうことが伺える)
では私はこれで……マッピングだの定点観測だの色々と仕事が
あるもので
(そう言うと走ってその場を後にした)
ご案内:「路地裏」から高乗 キバさんが去りました。
■『室長補佐代理』 > 「期待している」
そういって、去っていく後姿を見送り、笑う。
「さて、これで種は撒けたな……調査の方は切り上げてもいいだろう。あとは風紀が勝手にやってくれる」
意味深に呟いて、踵を返す。
また、規則的な靴音が響いた後……男の姿はどこかに消え去っていた。
ご案内:「路地裏」から『室長補佐代理』さんが去りました。
ご案内:「路地裏」に佐伯貴子さんが現れました。
■佐伯貴子 > (時刻は放課後)
誰もいない…
(居ないというよりは、何か避けられているような気がする。
先程も通りすがりに声をかけようとしたが、逃げられてしまった)
この物騒な装備が悪いのか…?
■佐伯貴子 > これでは情報収集もあったものではない…
(遠巻きな視線を感じながら人気のない通りを歩く)
そういえば、ここに来るのははじめてだったな…
(戦闘能力に長けていない自分には荷が重すぎる場所と判断したため、避けていた場所だ)
ご案内:「路地裏」にジークさんが現れました。
ご案内:「路地裏」にクラスカさんが現れました。
■ジーク > (フードの下から栗毛を覗かせる、白いケープの長躯。
潜り込むように路地裏へ身を滑らせた)
・・・おや、その制服
■クラスカ > すいませーん、お金はありませーん!だから通して、帰してくださーい、ねっ、ねっ。
(男性の、それにしては甲高いぴーぴーしたお願い声が聞こえてきた)
(路地裏の隅の方、更に人通りの減る区画で、小奇麗な服に身を包んだ少年が、数人の集団に因縁をつけられている)
■佐伯貴子 > ん…(振り向く)この制服だ。風紀委員だ。済まないが学生証を見せてはくれないだろうか…
(聞こえてくる大声)
ちょっと待っていろ
(ジークにそう声をかけ、クラスカの元へ向かう)
■ジーク > (風紀委員には首肯を返しつつ、黙って後に続く)
■クラスカ > (佐伯とジークの姿を見咎めると、こっちへ来てくれないかな、と淡い期待を寄せて精一杯爪先で立ち、二人へ合図する)
(祈りが通じたと分かると嬉しそうに、潤ませた瞳を袖で擦った)
(一対多の理不尽な仕打ちは学校ではどこにでもよくある光景、カツアゲらしかった)
「なんだァ? てめェ……ら……」
(佐伯の背中の無骨な金属の得物、そしてジークの正体を見定めると、数で勝る集団は一様に顔を見合わせる)
「おい、行こうぜ」
「ああ……」
(「高くつくぜ」などと捨てゼリフを吐き、ついでに口の中の淡も側溝に吐き捨て、輪の中の小動物にも似た生徒を残して去ってゆく)
■ジーク > いやあ、危ない所でしたね
■佐伯貴子 > 風紀委員だ、動くな!…と、逃がしたか(ワンテンポ遅い警告)
大丈夫のようだな。私は風紀委員会の佐伯貴子だ。学生証を見せてもらおう(クラスカに言い、振り返り)
そちらのお前もだ(霊感など全くないので物怖じせずジークにも)
■ジーク > (財布を取り出し、学生証を出して)
こんなもの、改めてどうする?
(警戒こそしないが、物騒な得物には僅かに眉をひそめて)
■佐伯貴子 > (ジークの学生証を受け取り小型認証機を当てる)後ろ暗いところがないなら問題ない。
偽造ではないか調べているだけだ
■クラスカ > ええ、お陰様で。身包み剥がされずに済みました。
(二人へ頭を下げる。生徒にしては整った身なりは財布の的にうってつけだ)
(クラスカ・Sの顔写真と名前が記された生徒証を佐伯に渡すと、顔を隠したジークの姿を見て首を傾げる)
そっちの人……うーん……。
■ジーク > 偽造って、パスポートじゃあるまいし・・・(あるの?と表情で)
■佐伯貴子 > ご協力感謝する(ジークに学生証を返し)
(続いてクラスカのものも童謡に処理し、同じ言葉を発する)
ああ、いわゆる二級学生が偽造学生証でこの島に滞在している。
私はそういった者を正規の学生に昇格させる仕事をしている。
…?(ジークを見るクラスカの様子に違和感を覚える)
■ジーク > 新入生のジークだ。
(フードを外すと精悍な顔つきと、頬に霊的な刻印が目に入る)
別にやましいものじゃないんだけどね。怖がらせても悪いから
■ジーク > へえ、追い出すって訳じゃないんだ。二級学生って言っても
■クラスカ > 実際に問題になってるみたいですよ偽造。この学園の生徒であることは一種のステータスですから。
正規の手段で入学できない人たちは需要があると思いますね。
(付け加えて説明をしてくれた佐伯にどうも、と礼を述べる)
(ジークについてはそれ以上何も言わず)
へえ、ってことはあなたはさっきの口上も本当で、風紀委員なんですか?
■佐伯貴子 > 魔術には疎くてな…(ジークの刻印を見て)
追い出すよりここで学んでいってもらったほうが世界にとって得なのだろう。人によるが私はそう思う>ジーク
そうなのだ。根が深い問題でな。二級生徒は奴隷同然の扱いを受けている。
風紀委員と言っても下っ端も下っ端だがな…(苦笑する)>クラスカ
■ジーク > すごいな、聞いては居たけれど、実際に体験すると・・・
■クラスカ > 誰にでも平等に学ぶ権利はありますからね。
金銭的な理由で入学できないがため、危険を承知で不法滞在している人もいるでしょうし。
逆にどんな形であれ入学できた資格を持つ人たちには、さっきみたいな真似は、して欲しくないですね。
(困ったように苦笑する。頼りないその姿は、確かに憂さ晴らしの標的として見繕われやすそうだった)
改めて、二人にお礼を言わせて下さい。僕はクラスカと言います。ジークさんと、佐伯さんですね。
(順番に指をさして)
■佐伯貴子 > 職質されて気分のいい人間なんて居ないさ(ジークの言葉に肩をすくめる)
君は随分しっかりした考えを持っているのだな(クラスカの言葉に意外そうに)
ああ佐伯だ。よろしく頼む。
…ところで、ふたりとも、この辺りで違法薬物の売買や使用がされていることを知っているか?
■ジーク > (手を振るって否定して)
まさかその取り締まりも風紀委員が?
■佐伯貴子 > ああ。私が関わるかどうかは別として、ここは学生による学生の島だからな(頷く)>ジーク
■クラスカ > しっかりした考えを持ってるだけで悪い人避けになるといいなあ……。
(溜息を吐き、肩を竦める)
(弛緩していた眉根が寄る。表情筋を引き締めると、ジークに習って佐伯に答えた)
……いえ。何でもアリな場所だとは思ってましたけど、本当に汚い点まで社会の縮図ですね。
そうなると、最早風紀委員だけでは手に負えない、学校が体制側として動くべきですよ。
(声色はうって変わって別人のように硬い)
■佐伯貴子 > 悪人と関わりたくないならこのような場所に来るんじゃない(正論を言った)
私もそう思うのだがな…学校の上層部事態が何を考えているのかわからんのだ。
それに、大人より腕が立ち頭のキレる学生も山ほどいる。君たちに不安な思いはさせんよ>クラスカ
■ジーク > それで、地道に聞き込み調査を行っている・・・というわけかな
■佐伯貴子 > それしか手段がないからな。大昔から刑事は足で捜査するものと相場が決まっている(片手で太ももを叩いてみせる)>ジーク
■クラスカ > ごもっとも。君子危うきに近寄らず、ですよ。
(殊勝に口ではこう言うが、きっと再び訪れるだろう。訪れるだけの理由があるし、新しい興味もできた)
(その時は再び二人のような正義感に溢れた人間と邂逅するかもしれなかった)
佐伯さんもジークさんも、気をつけて下さいね。
よくあるパターンだと、学園側が生徒を利用して実験に使っている、とかですか。
■ジーク > よくあるパターンなのか、それが・・・
(変わらず呆れた様子を装い)
それなら、さっきの彼らみたいなのに聞いた方がよかったね
■クラスカ > いや映画とか小説だとそういうの多いですよ、宇宙人の陰謀より可能性はあると思いますよ。
(ぽん、とジークの言葉に手を叩き)
……確かに!まだどこかにいるかもしれない、探してきましょうか!
■佐伯貴子 > 私は危ない目にあっても仲間がいるから安心なのだ。君らも遠慮なく風紀委員を頼ってくれ(クラスカだけでなくジークにも言葉を投げかける)
うーむ…それもよくわからない。推理の一つとしてはあるだろうが、きっと分かる時は来ないだろう>クラスカ
「彼ら」のような人間はこの制服を見ただけで逃げていくのだ…(悲しそうに)>ジーク
■佐伯貴子 > 君は馬鹿か。君子は危うきに近寄らないんじゃなかったのか(呆れた調子で)>クラスカ
■ジーク > その制服、しまっといたほうがいいんじゃないかな。
どうせだし、その自慢の足を出して
■クラスカ > (ジークへお茶目に小さく舌を出す。演出としては少々過剰だ)
分かりました。何かあれば、佐伯さんを頼らせてもらいます。風紀委員に知り合いがいると心強いですね。
(嬉しそうに言うと、ジークのいきなりのセクハラ一歩手前むしろ向こう側の発言に目を丸くした)
(ええっ何言ってるのこの人この状況下でナンパか!?吊り橋効果狙い!?)
■佐伯貴子 > そういう手段もあるが…私は戦闘は不得手でな…絡まれても困るという難儀な立場なのだ。(制服の襟を掴みながら)
まあそのへんの心配はしないでいい。風紀委員は私だけではないからな(微笑を返す)>ジーク
■佐伯貴子 > 私にはある程度の権限はあるがおそらく君らより弱いぞ…
頼るなら他の風紀委員にしてくれ(申し訳無さそうに首を振る)>クラスカ
■ジーク > それにしたって物騒な武器だなあ
■クラスカ > (凄いなこっちもさらりと返した……今度黒谷先輩に新しい女の子のハートを掴む方法だって教えてあげよう、と心に刻みつけたのだった)
そ、そうだ。他の風紀委員の人たちと連携するのはどうなんですか?
いくら佐伯さんでも、一人で警邏してたら何かあった時に危険だと思うんです。
ジークさんの言う通り、そんな武器を背負っていても、さっきみたいに怯んでくれるとは限りません。
(僕なんてとても、と付け加える)
■佐伯貴子 > これくらいの武器があっても豆鉄砲にも並んときもある。(ライフルを揺らして)>ジーク
基本なら二人一組とかで行動するのがいいんだろうが…皆が皆暇というわけではなくてな…難しいところなのだが(腕を組んで)
まあ私は「死にはしない」から大丈夫なのだ。あまり心配してくれなくていい。これでは立場が逆だ(余裕そうに笑う)>クラスカ
■ジーク > 協力する。って訳にもいかないよねえ
■クラスカ > (それでも不安は拭えないようで、依然表情は暗い。顔を上げ、佐伯の顔を見据えて)
ただの生徒の僕の忠告も、おこがましいかもしれませんが。
どうか、自分の命を第一に考えて下さい。どんな異能を持っていても、どんなに魔術の腕に覚えがある人間でも。
(視線を逸らす。苦虫を噛む潰した表情の正体は、何か)
……死んでしまうんですから。
■佐伯貴子 > 君はなぜここに来たのだ?言いたくないなら言わなくていいが、もしよく来るのであれば何かの情報をつかむかもしれない。
その時には連絡をくれればいい。もちろんできるだけ危険は避けてな(ただしすぐに駆けつけるとはいえないが、と付け加える)>ジーク
■佐伯貴子 > 別に風紀委員は特別偉い存在というわけではないよ…
まだ私は死ぬ時じゃない。この服を着ていればいつか死ぬだろうが、まだ先になりそうだ。安心してくれていい(奇妙な自信を持った表情で)>クラスカ
■ジーク > ええと、ゴミ掃除に。
好んで来る所では無いかな、けれど、二級学生達にも、救いは必要かもしれないね
■クラスカ > 情報提供くらいでしょうかね、僕らが協力できるのは。
何しろ不透明なことが多すぎます。こんな話をしている僕らだって、目をつけられる可能性が―。
(ジークの言葉に添えると、軽く二人に会釈をする)
どうもお世話になりました。僕はそろそろ行きます。
(そそくさと前に出る。日が完全に落ち切る前に、闇の世界からから脱出しようと)
お互い、気をつけましょう。
(忠告して)
■佐伯貴子 > ゴミ掃除ねえ…(もちろん額面通りに受け取るはずもない)
学生証の有無で差別するなど馬鹿げていると私は思っているのでな。情報提供、よろしく頼む(頭を下げる)>ジーク
なにもないのが一番なのだ。できるだけ危険な場所は避けるように(軽く手を降って)>クラスカ
ご案内:「路地裏」からクラスカさんが去りました。
■佐伯貴子 > さて、私は場所を変えるが…君はまだゴミ掃除を続けるのか?(クラスカを見送り、ジークに問う)
■ジーク > ええ。危険なものなど、手を出さないのが一番ですが、時に、誤った道を進んだものにも差し伸べる事は必要だ。
今日はそろそろ帰りますが
■佐伯貴子 > その通り。給料と単位の分の仕事はせねばならん(苦笑して)
ではここでお別れだな。また会う時までお互い無事でいよう(手を振ると踵を返し、暮れていく夕闇に消えていく)
ご案内:「路地裏」から佐伯貴子さんが去りました。