2015/06/19 のログ
スラッシュ > 「私がホントにそんな約束を守ると思うなら好きにするがいーニャ。
デートだろうが本番だろうが女体盛りだろーが金積めば何だってやってやるニャ。」
と、適当なお返事。女体盛りはきっと彼女の趣味だろう。
正直トランクの事に必死でそんなことは矮小な問題なのだ。

「ま、失敗したら介錯は任せるニャ☆
お前を餌にしてボクは逃げるのニャ~♪」
と悪い顔をして脅しておく。

焦げた一部を見て、はらはらとしている。
(あ~あ~俺の商売道具があんなにひん曲がっちまって…中身は無事であってくれよぉ…?まだ修理で間に合うよなぁ…)
しかも手元にあるのは単発式の拳銃のみ、見た目的にアイツはどう見ても拳銃が聞かない。
正直なトコ、洲崎に頼るしかスラッシュにとっても手は無いのだ。

洲崎 > いいねぇ、契約成立ぅ♪

(少女の前に出て、影の方へ歩いていく)

ハハ、じゃぁ…悪いけど君には、僕の新技の試験台
になってもらおうか♪

ちょっと激しい奴♪

(右手に何かを握る様な動作をし、一歩ずつ歩いていく)

異形の影 > 【――妙だった。
 影は恐怖を与える側であって、獲物の人間は影を恐れるのが当たり前だ。
 だというのになぜか、この二人は】

《キキキ――ッ!》

【まったく、最高の獲物だった。
 壊れているとしか言いようが無いだろう、人間として。
 歩み出てくる白衣は得たいが知れない。
 だが、近づいてくるならそのまま食すだけだ。

 影の体が一部、前触れも無く白衣へ向けて伸びる。
 それは鋭い棘のような形を取り、白衣の胸目掛けて伸びていく。
 棘の形をしているが……僅かでも触れれば触れた部分は一瞬で溶解することだろう。
 影の体は、接触した物に超高温の熱を与える。
 その温度は、触れた金属を一瞬で溶解させるほどなのだ】

スラッシュ > 「勝手に言ってろ。ニャ。」
むすっとした顔。
自分は大人しく一歩下がってその様子を見守ることにした。

拳銃を引き抜き、いつでも洲崎を亡き者にできる様に準備しながら。

こんなことに巻き込まれトランクが無くなればほぼ生きる希望を無くすといっても良い。全財産ともいえる商売道具が入っているのだから。
…それをこんな怪しさ満点見ず知らずの男に任せることになった自分の力不足にも苛立つし、こんなことに巻き込まれたのも、コイツに正体がバレかけていることもイライラする。
大人しく見られている自分をほめたいぐらいだ。

洲崎 > 好戦的でいいねぇ、こんな機械じゃなきゃ是非お近づきになりたい♪

(こちらに伸びる棘、あれに…影に触れるのは何か不味い気がする
伸びてくる棘に向かうように走りだし…)

イッツ、ショータイム♪

(棘が男に刺さる直前、突如洲崎の姿が消える…
だが、スラッシュからはただ影の背後にテレポートして
トランクに近付こうとしていると分かるだろう。
カッコつけた割には随分不様な姿である)

スラッシュ > 何だただのテレポートかよ、などとは言わない。

とりあえずは洲崎がしくじらずにトランクを回収できそうだ、とほっと胸を撫で下ろす。
・・・ケド、これ、異形がうっかり自分の方に来たりしないよね?

異形の影 > 《キィ――ッ?》

【白衣に触れる。そう思った瞬間、その姿が消えた。
 それに影はまた首を傾げ、揺らぎのある金属音を発する。

 影は大まかな気配を察することは出来ても、それで細かい位置がわかるほど鋭敏ではない。
 背後に現れた気配に気付き振り向くには、わずかばかりの時間があるだろう】

異形の影 > 【影は白衣に意識を向けていたため、商人の方へ向かうという発想は出なかった。
 これも、知性を得た弊害なのかもしれない。
 成長途中の知性は、目の前の現象について『考える』という行動をつい、選択させてしまう】

洲崎 > (トランクゲットォ!!)

(心の中で叫び、トランクに触れ…)

おーい♪こっちこっち♪

(影に呼びかけたタイミングで今度は少女の方へテレポートをする
この影、ある程度の知識はあるがそこまで賢いという訳でもない。
多少ちえの有る獣…それがこの影への評価だ。)

スラッシュ > >>異形さん
「ニャッニャーん、ラッキ~☆」
(うぉぉおおおおマジで命拾いしたぁああああッ!!!命(本体)拾ったぞぉおお!!)
こんな時でもキャラづくりを忘れない。
コチラに向かってくる気配がなさそうだ、と気づくとこそこそと近くのゴミ箱の陰にしゃがみ隠れた。
顔だけ時々だして様子を伺う。

スラッシュ > >>洲崎さん
(トランクゲットォ!!)
とこちらも心の中で狂喜している。

そして、ゴミ箱の陰から手をひらひらとふって、自分がココにいることをアピールする。

異形の影 > 《キ――》

【振り向く。が、白衣は居ない。
 そして、先程まであったはずの、商人の荷物もない。
 その光景を見て影は……自分が馬鹿にされている事に気がついた】

《キ、キ、キ――》

【金属が軋むような鈍い音。
 同時に、影の体先端部が、丸く膨れている。
 急速に膨張していく。

 多少知恵のある獣。その評価はそれほど間違っていない。
 ……だが】

《■■■■――ッ!》

【重く響く金属音と、破裂音。
 影の膨張した部分が音を立てて炸裂し、周囲にその破片、雫となった影の体が飛び散っていく。
 それに触れた物質……例えば商人が隠れていたゴミ箱は。
 一瞬で溶け雫の形に穴が開いた。

 その範囲は商人が隠れ、白衣がテレポートした辺りまでしか届かない。
 しかし、膨張する姿を眺めていたら。それとも気付かないでいたら。防ぐ術が無かったのなら。
 その黒い雨に触れ、一瞬のうちに穴だらけとなるだろう】

洲崎 > 僕の108必生技の12!
全力逃走!!

(トランクを抱えて影がこちらに振り向かない内に全力で走る
転んだりしたら終わり!人生エンド!!
唸れ僕の大腿四頭筋!!)

うおっとぉ!?

(逃げようとしたところで黒い雫が飛び散る
咄嗟にトランクでガードするが表面から溶けていくのを
見て改めて恐怖する)

ちょ、ちょーっと不味いかなぁ♪

(苦笑いを浮かべながら少女の方にじりじりと近づく
影から視線は外さずに)

スラッシュ > 膨張する姿を見て、何らかのヤバい匂いを嗅ぎ取ったのだろう。
すかさずゴミ箱の陰に体を隠す。

後ろから聞こえる何かが溶けるような音。

そろ~っと恐る恐る後ろを確認すると
ゴミ箱は黒い生物によって穴だらけになるまで溶かされている。
(これ当たったのが俺だったら蜂の巣じゃねーか!なんだよ、あの凶悪生物!!さっさとトランク取って帰りてぇよぉおおお!!)


「さっさとトランク持ってこっち来るニャ!!
てかテレポートつかえニャ!!」
正直、洲崎よりもトランクの方が万倍くらい心配。
彼女に取って洲崎はどうでもいいがさっさとトランクを返してもらわなければ困る。
生きていれば何とかなるなんて言葉は彼女の辞書にないのだ。

異形の影 > 《ギ、ギギ》

【さびた歯車が軋むような音。
 自ら拡散し体積を減らした異形は、明確な意思……怒りをもって二人へ近づいていく。
 拡散した黒い雫は、地面を這って本体へと集まりだしていた】

洲崎 > はぁ、はぁ…それがさぁ…
最近運動不足のせいでちょーっとテレポートも辛いって言うかぁ…

アハ♪

(背中を向けながらもウィンクをする
だが…テレポートで少女と一緒に逃げようと思えば逃げられる
だが…男の中の好奇心が逃走を許さない)

でもさぁ、トランクはちゃんと回収したよ♪
いやぁ、デート楽しみだね♪

(そう言って所々焦げたトランクをそちらへ差し出す)

スラッシュ > 「よかった!!奇跡ニャ!!!穴空いてないニャ!!!」
差し出されたトランクを乱暴に受け取る。
っていうかこの表面の焦げ方、コイツガードに使いやがったな。
と、キレそうになるが、ここは我慢。

「よし、まぁ上出来ニャ。後は逃げるだけニャ~♪」
とニコニコ笑ってトランクに跨る。
正直ここまでくれば彼女の命はほとんど保障されたようなものだ。

が、洲崎をどうするかだ。
変身魔法がバレている、借りも作ってしまった。
正直早々に現世からご退場願いたいところだ。

(…少し離れて見てれば何かしら恩を売る機会があるかも知れねーな。
そこで今回の事はチャラにしよう。記憶消去のクスリもある。
化け物が殺してくれればそれでもいいしな。)
トランクから降り、それまで以上に距離を取る。

異形の影 > 《――――ッ!》

【影から二人へ向かい、複数の棘が伸びる。
 その数は六本、そして矢のように早い。
 その射程距離は外見から察っすることは難しいだろうが、多少の距離は問題にならない。
 二人を取り囲むようにして伸びたそれの危険さは……すでに気付いているだろう。
 避けられなければ、逃げられなければ。溶かされながら串刺しになるしかない】

洲崎 > 棘…包囲……

(自分達を囲うように放たれた棘を見て考える。
先ほどの破裂攻撃、あの反応は察するに怒りだ…
察するにある程度の感情も持ち合わせている…)

猫耳ちゃん、何か解決策無かったりしない?

(後ろに下がる様に棘を避けていく。
余裕を持って避けなければ恐らくこの棘は変幻自在
気を抜けばやられる!)

スラッシュ > とりあえずはエモノを取る。
短距離用にと用意したサブマシンガン。

「珍しく気が合ったニャっ
オレもっそれを聞こうとっしたとこニャッ」
ひぃっと下がって避けていく。最終的には洲崎と背中合わせになってしまいそうだが。

とりあえずは棘に向け銃を放つ。
彼女の異能によって回転数が跳ね上がり、貫通力が増している。
はずなのだが…

洲崎 > (少女の手持ちを見て心の中で戦うと言う選択肢が消える
少女が手にしたサブマシンガンPP‐2000…使いやすさは中々だが
威力はそこそこ。その上相手は水のような性質を持っている謎の影…)

あー…やっぱ逃げるしかないよねぇ♪

(危機的状況でもにやりと笑う、本当はもっと影を観察したい。
近くで見たい、ほんの少しなら亜の雫も当たってみたい…だが…)

まぁ、生徒を見殺しってのも後味悪いね♪

(少女の手に触れ、そのままトランクと二人は近くの建物の
屋上までテレポートするだろう)

異形の影 > 《――――》

【銃弾は棘に当たるだろう。だが、じゅっという音を一瞬だけ立てて消滅する。
 そしてそのまま二人の下へ六本の棘が殺到するが――】

《ギッ――?》

【二人の姿は消えていた。
 影はしばらく、その辺りをうろうろとするが……そのうち物陰へと溶け込むように消えていった】

スラッシュ > テレポートをしたことに気付くと思いっきり洲崎の頬を殴ろうとするだろう。
その目にはうっすら涙が浮かんでいるかもしれないし、生き残ったとりあえずの喜びと、なんでギリギリまでテレポート使わねーんだと言いたげな複雑な顔をしている。

ご案内:「路地裏」から異形の影さんが去りました。
洲崎 > 痛ぁ!?
えっ、何すんの猫ちゃん?

(頬を殴られて泣きそうになりながら頬をさする)

スラッシュ > 「な・ん・で、さっさとテレポートでもなんでも使って逃げなかったのかニャ!?
やっぱし相当おつむがやられてるみたいだニャ!?えぇ!?
アンタが僕勝てますよぉみたいな空気出すから残っちゃったけど全然何にもできてないニャ!危うく死ぬとこだったニャ!サイアクニャ!!!」
立て続けにぴーぴーと喚き倒す。
その顔は珍しく、本気で怒っている。

「あーもーあの時パッパと逃げときゃよかったニャー…
バカな子ニャ…」
がっくりとその場に跪く姿はまさにOTL

洲崎 > だってカッコつけたい時ってあるじゃん!
そ、それにさぁ体力がね?
そう!猫ちゃんが戦ってくれてる間に僕の体力が回復してここまで跳べたって言うかさぁ♪

猫ちゃんがいなかったら今ごろ、僕は…僕は!

(と言い訳をしている間にOTLになってしまったスラッシュに
飴を差し出す)

あ、大丈夫?
甘い物食べると元気でるよ♪

スラッシュ > バッと勢いよく顔をあげると飴を差し出した手をビシっと叩くだろう。
「テーチョーにお断りするニャ。」
お前の施しは受けぬ、とでも言いたげに睨む。
まるで餌付いていないネコの様な。

「アンタとの関係もココで終わりニャ。
二度と話しかけるんじゃあ無いニャ。
しばらくは学校にも行かないのでニャ。
じゃ。」
立ち上がり、一方的に、かつ淡々としゃべり倒すと、トランクを立て、再び上に跨る。

洲崎 > 終わり?むしろこれからだよ猫ちゃん♪

(手を叩かれ痛い痛いと手をプラプラ)

デートだろうが本番だろうが女体盛りだろーがだっけ?
でもデートはしてもらうよ♪
僕は面白い子には目が無いからね♪

(追いかけようとはしないがビシッと指をさして告げる)

スラッシュ > 「そんな約束、守って何になるニャ。
生徒とそんな関係を持ったなんて言われちゃ困るのはアンタも一緒じゃあないのかニャ?」
ツンと澄ました態度でそちらを見る。
本当はさっさとトンズラしたいがそこははっきりとしておかねばなるまい。

洲崎 > 約束を守らない商人…これって結構痛い風評被害だと思うなぁ♪

それに僕は街であった猫ちゃんと遊んで食事するだけ…それの
何が悪いの?

(狐面のような笑みで微笑みを返す)

スラッシュ > 「アンタもソートーやばそうなヤツだけど、ニャーが怖い男の先生に無理矢理デートに誘われた、なんて言われて、ドッチが立場危ういかわかってんのかニャ?」
特に感情も無い顔で振り返り洲崎を見る。

「アンタは落第街にふら付いてきた新入り、ボクは古株。
どっちの言うことが信用されるかってーのを考えた方が良いニャ。
そ・れ・に、騙されるようなバカで~す☆ってみんなに教えたいなら私はま~ったく、止めないニャ♡」
と、ここで顔に感情が戻ったかのように笑って見せる。

洲崎 > 君とデートできるならバカでいいさ♪
それに、立場なんて気にしてたらこんなとこに遊びに来なよ?

(笑顔が崩れない、影の化け物の前でもそう
ずっとこの男は笑っている)

古株さんの不穏な噂…こういうのって結構バカにならないよ?
君が居るおかげで商売あがったりだ!

なんて人達、居ないといいね♪

スラッシュ > 「立場なん的にしろと入ってないニャ。ただ職歴に退職の欄が増えるだけだから気にしなくていいニャ?
それにアンタ一人が喚いた所でアタシの信用に傷つけられると思ってないニャ。逆らえばどうなるかは散々体に教え込んできてやったからニャ。」
また、笑みが消え、無表情に戻る。
今までの同じ縄張りでの商売敵共の多くは草場の陰で今頃彼女を恨んでいることであろう。

「まぁトランクを取り返したのは事実ニャ。
アタイの素性をバラさないこととトランクの修理費出してくれるってなら考えてやっても良いニャ。」
と、少しはデレを見せる。
…その2つを覗けば一応は感謝しているのだ。

洲崎 > 修理費ねぇ…べつにいいよ♪
そのトランクちゃんには実際命を救われたしね♪

(Vとピースして了承する)

でもそこまで焦げちゃったら新しいの買った方が良いと思うけどね♪

ハハ、別にばらしたりしないよ♪
それにお金だって払うしね♪

(バラスも何も素性なんて分かっていない、ただ変身魔術を使った
未成年の女子生徒…それしか分かっていないのだから)

スラッシュ > 「アンタが情報を流した時の人質でもあれば、これでオッケーといってやるところなんだがニャ。
あーあこないだから損な役回りばっかりニャ…。」
はぁ、と大きくため息をつく。

どこまで自分の正体がわかっているか、それすら知ることができていない。
もし、本来の見た目が完全にバレていれば見つかるのも時間の問題・・とまで考えている。

洲崎 > 人質かぁ…うーん……ん?

(自分にとっての人質、それについて真面目に考える)

まぁ良いじゃん♪
これでデート確定、はい決まり。

…でも今日は帰った方が良いかもね?
時間も遅いし♪

スラッシュ > 「…こっちは命がかかってるってのに気楽でいいよニャー、ホント。」
何だか腑に落ちないことだらけだが、これ以上ボロを出すわけにもいくまい。

「ココになじみのヤツが居るからそいつを通して連絡するニャ。」
と名刺サイズのカードを地面に落とす。
(散々ナメくさってくれた礼もその場で返す)
と心に決めつつ、地面を2,3度蹴るとトランクは異状な速度で走りだし、夜の闇へと消えた。

洲崎 > 気楽でごめんねー♪

(落とされたカードを拾う)

うん、そうするよ♪
それじゃぁまたね―。

(ヒラヒラと手を振り、トランクで去って行く少女を見送った)

ご案内:「路地裏」から洲崎さんが去りました。
ご案内:「路地裏」からスラッシュさんが去りました。
ご案内:「路地裏」に相楽 満さんが現れました。
相楽 満 > 「んんーんー……」

路地裏の通りを我が物顔で歩いていく。
目的はいつも通り、自分の病の治療法。

そして、グエンと呼ばれた男性をあわよくば見つけるため。

相楽 満 > 路地裏の一角へ入り込む。
奥の闇市に潜り込んでいき、しばらく調べて帰ってくる。

「はぁ……毎日通うのもそろそろ疲れたなぁ。
 ここ遠いんだよな……」

ぼやく。
まるでここがただの通りであるように、緊張感のかけらもない。

相楽 満 > 何件目かわからない店に入り、落胆した様子で出てくる。

「ダメ。んー、やっぱダメかなぁ、こっちも……
 さっさと遺跡に備えたほうがいいのかもしれねー」

抱えたピーナッツの袋を開け、もりもりと食べ始める。
次の店は、ときょろきょろ見渡しながら歩き回る。
大体こんな調子だ。

相楽 満 > 「オーッス、やってるッスかー」

もはや半ば顔なじみと化した裏の店へ顔を出す。
彼はもう健全な男子生徒ではないのだろう。
そもそもこんな危険な場所に入り込んで平然としていられることが異常だ。

しばしして、また店から出る。ふむ、とため息。

「収穫無し、と。
 参ったねー、どうしようかな……」

ピーナッツの袋を口に当てて逆さにする。
ざららら、と一気に流し込んだ。

相楽 満 > とはいえ、芙蓉からも戦うなと言われた。
そもそも玖杜からも一人でここへ近寄るなと言われている。
ここはおとなしく引き下がるべきなのだろうか。
どのみち何の手がかりもなく探したところで、どちらも見つかるまい。

「……どうしよ」

だがなんとなく、帰るには早い気がした。
ぼんやり、路地裏の果てで空を眺めている。

相楽 満 > 「まいっか、帰ろ……
 メシ食って寝るか」

くぁ、と大きなあくびを一つして、伸びをする。
周りの状況などどこ吹く風といった様子で、落第街を離れるべく歩き出した。

ご案内:「路地裏」から相楽 満さんが去りました。
ご案内:「路地裏」に朱堂 緑さんが現れました。
朱堂 緑 > 路地裏で、その男は嗤っていた。
ザンバラ髪を振り乱し、右手をポケットにつっこんだ、その長身の男。
滴るような汚らしい笑みを張り付けて、男は嗤っていた。
 
落第街の、不良の群れに囲まれて。
 
それでもなお、男は嗤っていた。

朱堂 緑 > 「おいおい。公安辞めた途端にこれかよ。御礼参りのつもりか? ……いや、そういうわけでもなさそうだな。
お前ら何も知らない類みてぇだしな。
まぁいい」

意味深にそう呟いて、男は左手でちょいちょいと手招きをする。
それだけで、不良たちは後退り、額に冷や汗を浮かべた。

朱堂 緑 > 「俺は優しいからな。今しっぽ撒いて逃げるなら見逃してやる。
もう仕事ってわけでもねぇしな。
だけどよ……」
 
挑発的な笑みを不敵に浮かべ、一歩男が前に出る。 
 
「それでも、掛かってくるってぇんなら……まとめて可愛がってやるぜ?」
 
それが、最後通告となった。

朱堂 緑 >  
 

朱堂 緑 >  
数分後。 

「……ほんとに掛かってくる奴があるかよクソどもがよぉ……」

路地裏の片隅に打ち捨てられ、ボロ雑巾のようにボコボコにされた男が1人。

ご案内:「路地裏」に有澤 零砂さんが現れました。
朱堂 緑 > 「もうちょっと舌戦楽しめよ。舌戦をよぉ。頭脳戦とかしようぜ心理戦とかさぁ……こちとら片腕つかえねーんだぞ……いっててて……」
 
どうにかこうにか立ち上がり、服についた埃を払う。
 
「あー……指輪は無事か。流石、落第街のチンピラ共。換金が面倒くさそうなモンには触らねぇな。
現金はごっそりやられたけど」

有澤 零砂 > 「さがしましたよ、ってなんですかその様子。」

その路地に向かって歩いてくる人影、言葉からそちらを探していたらしい。

「で、そんなぼろぼろになってどうしたんです、代理く・・・いや、元ですか、なんて呼べばいいのやら。」
困った様子でそうたずねながら。

朱堂 緑 > 「見ての通り、不良にボコられて転がってんですよ」
 
以前と変わらぬ不気味な薄笑いを浮かべてはいるが……ボッコボコにされた後なのであまり凄味はない。 

「別に異能名も魔術名も名乗ったじゃねぇですか有澤先生。
そうでもなきゃ名簿みましょう名簿。俺もう一般生徒ですし」

有澤 零砂 > 「以外ですね、なんとかするくらいはできそうなものだと思ったのですが。
ひどい怪我とかはないですか、病院連れて行ったりしなくて大丈夫です?」
心配そうにそばにより、肩を貸そうとするが、身長さを考えると心もとない。

「人をできることで呼ぶような文化はコッチにもなかったですし、魔術はからっきしなんでそういうのもアレなんですよ。
ああ、もう秘匿でもないんですね。 調べて繰ればよかったですか。」
ああ、なるほど といった表情で答える。

ご案内:「路地裏」にヴィクトリアさんが現れました。
朱堂 緑 > 「複数の人間に囲まれてどうにかできる方が可笑しいでしょう。
この世の中、物量に勝る力はありませんぜ。
それに、俺は元々調査部っすよ。荒事はハナから専門外なんですよ」
 
大丈夫です、と左手で制しながら、どっこらせと立ち上がる。
落第街の不良は慣れた不良である。
収穫らしい収穫があれば、面倒事は彼らも避けるのである。
 
「まぁなら、好きな風に呼べばいいですよ。わかりゃいいでしょ」
 
そういって、苦笑した。

ヴィクトリア > おーう、代理のようなものじゃんかー、あとセンセー。

【路地裏にふらっと、というより、適当にぶらついて出会いがないかとうろついていたネコミミパーカー少女。
今日は特に仕事というわけではなさそうだ
そして早速噂は知れ渡ってるようである】

なんだぼろぼろじゃん?
なんでこんなとこいるの?

朱堂 緑 > 「おっす、局長。かつて代理であったもんだぜ」
 
気安く手を挙げてへらへらと笑う。
こっちも仕事というわけではないというか、そもそももう仕事がない。
あるのは山ほどある課題だけだ。
 
「元調査部が喧嘩得意なわけねぇだろうが。
ここにいるのだって、アンタとかに会うために決まってんだろ。物騒なところにしかいねーじゃねーか」

有澤 零砂 > 「いや、なんか取って置きでも隠してそうな印象があったんで。
まぁ、あとで一応どこかで見てもらえばいいでしょう。」
立ち上がるのを心配そうに見ながら。

「なるほど、じゃあアレかもしれないが調べるまではもとだ・・・」
元代理というつもりらしいが。

「ははは、それいいですね、代理のようなもの。採用しますか。 ちょっと、ははは、おもしろい。」
先生も採用したようです。
珍しく笑いながら。

朱堂 緑 > 「取って置きは取って置きであってホイホイ使う様なもんじゃねぇんですよ。
『やり過ぎる』し」

呼称については色々諦めて、左肩だけを竦める。

「あいにくと医者に掛かる金はさっき根こそぎ献金しちまいましたよ。
それより、先生も俺になんか用事あったんじゃねぇんですかい」
 

ヴィクトリア > んじゃ名前もー呼び放題だな、みーちゃん。
そもそもお前さー、ボクの根城だいたい知ってんだろーよ。昼ぐらいまでならだいたい寝てんだしさ。
まーそりゃ学校には行かないけどな。

んで、代理のようなものはこれからどーすんのさ。
それなりに引く手あるとは思ってんだけど。なんか予定あんの?

【相変わらずの雰囲気だったが、どうも心配してるようだ。
コイツにしては軽口が弱い】

有澤 零砂 > 「まぁ、それもそうですか。」
その言葉の意味を察する、あまり続ける話題でもないだろうと判断し、追及することもない。

「それくらいは貸すなりしますよ。
そうそう、以前の公安に協力するという話でしたけど、
どうしましょう。 さそってくださったのは、代理のようなものさんですし。」
律儀にさんまでつけてたずねる。

「みで始まるっていうのはわかりました。
まぁ、この後の進退は結構大事そうですでよね。」
先生の推理が冴え渡った。

朱堂 緑 > 「知ってたってもう公安委員でも特別教室特待生でもない俺じゃあ入れねぇんだよ。
つか、ちゃんづけはやめろや……脇からてぇつっこんで振り回すぞてめぇ」
 
ヴィクトリアに顔をよせ、眉根に皺を寄せながらそう唸る。

「あ? いや、特に決めてねぇよ。まぁでもしばらくはフリーだな。
最低でも課題を片付けてからだ。そうじゃねぇと進級も危うい。
少なくとも、どっかの大物の手駒になるつもりは今のところねぇよ。
二人も抱え込んでんだから欲張るんじゃねぇぞ」
 
そういって、ヴィクトリアの額をつつく。
 
「ま、もう仕事で会う理由そのものが消失した以上、会う時は全部プライベートだ。
それでよけりゃあ局長……いや、ヴィクトリアもよろしくな」

朱堂 緑 > 名前について推理されると明らかにわかる舌打ちをヴィクトリアにしつつ、有澤に向き直る。

「それは俺も公安委員会の命令でしたことですから俺に聞かれてもどうともいえねぇことですね。
俺じゃなくて公安に打診するのが筋だぜ先生。
あと、金はありがたく借ります。医者代じゃなくて交通費」
 
そういって、さっと手を出す。

有澤 零砂 > 「まぁ、そりゃそうですが。 僕を信用してくれたあなたの意見を聞きたかっただけです。
どちらにせよ辞めるつもりですけどね、僕は公安を信用できないですし。」
その口ぶりから、背景は多少わかっているらしい。

「遊びに使っちゃだめですよ?あとあんまり言いふらさないように、怪我した振りしてたかってくる生徒が居たら困ります。」
冗談のように言いながら万札をわたす。

ヴィクトリア > あー、コイツ美濃モン太っていうなまえだからな。
【だいぶいい加減だった】

公安に協力とかになってたのかセンセー。
んでもさ、コレで公安どうやっても名前落とすと思うんだけどさ
風紀とかがどうにかすると思うけどどーすんのかねホント。

にしても、なンだよお前。
ボクんトコには来ねえのかって、………………あああああ!?
……って言うとアレか、まさか公安の寮追ん出されてマミったのかてめぇ?
野宿じゃなけりゃそっちだろこの野郎。
ボクんトコには来ないくせにボクと同じとか言ってたのはそのせいかよ、なんでそんな話なってんだよ!

【野宿にしろ、麻美子のところに行ったにしろ、自分のところに来なかったせいで明らかに拗ねる。】

ってーかさ、なんでボクはお前にいっつもほっとかれてんのさ。

有澤 零砂 > 「後で調べればわかるんですから、しょーもないうそはやめておきなさい。 ほんとに、どんな教育をすればそんなことになるんだ、親の顔が見てみたい。」
何気なしにそうぼやく

「まぁ、うまいこと責任はコントロール、というよりは個人に押し付けるでしょう、
ダメージコントロールは心得てるんじゃないですか? ああいう大きい組織の頭はそういうのにご執心なんですから。」
わりとひどいいいかたである、不信感バリバリといった感じだろう。

「マミったってどういうことなんでしょう。」
首をかしげている、先生はついていけてないらしい。

朱堂 緑 > 「公共機関は信用したほうがいいと思うぜ先生。
なんだかんだで『今の正義』は守ってるさ。
目立ったところだけをみているのは子供だけだぜ」
 
事実、今目立っている数多の『打ち上げ花火』のお陰で世間の目はそちらにくぎ付けだ。
ロストサイン幹部の件ですら大局的に見れば所詮は『ただの個別の異常犯罪者』であって、そんなものはこの常世学園では本来特筆する必要すらないほど溢れている日常である。
ロストサインというネームバリューで騒がれてはいるが、実際は先の副委員長問題に比べれば何でもない事だ。
それらを取沙汰してわざと騒いでいる理由なんて、それらを『隠れ蓑』にして仕事をするためでしかない。
それは、公安も風紀も同じ思惑だろう。
かつての自分も含めた現場レベルの熱血どもからすれば違うのだろうが。
 
「綺麗なだけじゃあ何もできねぇんですよ。
世間で求められるのは公明正大な無能なのかもしれませんが、実際それじゃあ世の中回らないってことです」

ヴィクトリア > あのさセンセ、ココ親の顔も知らない奴も少なくないからそーゆー発言はあんまオススメしないぜ?
それっきり恨まれて話し聞いてくれなくなるぞ?

あとさ、炎の巨人のあとに腕利きをすげ替えた新任の補佐代理がやらかしたってなればどんな理由でも任命責任になんだろ。
どう考えたって風紀の力が上がんだから、風紀関係でもそのあとなんか評判落とすこと起こるだろうよ
ロストサインの件だって今バタバタしてんのに、上手くロストサインに押し付けられりゃいーけど
あんまやり過ぎたら広報や式典が黙ってねーだろよ。

マミったってのは女のとこ転がり込んだって意味。
【名前はまともに出さない】

朱堂 緑 > 「ほっとかねーから今きてんだろうがバァーカ」
 
以前よりもはるかに気安い様子でガシガシと頭を撫でる。
 
「あとお前んちに転がり込んだら真面目に貞操の危険を感じる。
つーか、拗ねすぎなんだよヴィクトリア。
あれも欲しいこれも欲しいなんていつまでも御姫様してんじゃねぇぞ。
俺はお前の友人であってコレクションじゃねーんだよ」
 
まだまだガシガシ撫でる。
 
「ほら、飴ちゃんやるから」
 
そういって、ポケットからとりだしたチュッパチャップスを差し出す。

ヴィクトリア > つーか、拗ねるに決まってんだろーよ
お前あのあとボクとの接触減ってんだからさ。
それにボクだって悪いと思うことぁあるんだよ。
【ぶすっとしながらなんだかんだ言いつつチュッパチャップスを舐める】

……言いたいことは家って言われただはっきり拗ねるしか無いじゃんよ……。
【いいつつおとなしく撫でられるまま撫でられるしわせを噛みしめる】

有澤 零砂 > 「うーむ、とはいえなぁ。
いってることもわかりますけど、それでも先生は、
もうちょっときれいなやり方があるんじゃないかと思ってしまうだけです。」
なんともいえない表情である。

「それもわかってますが、そういうしがらみも嫌いですからね。」
ため息、世知辛い世の中である、こんな社会の黒いそれを学校の、学生のいる場所でまじまじと見せ付けられるとつらいものがあった。

「流石に相手は選んでますよ、居なきゃかなりへんなことになるんですが。」
かなり不思議そうな顔をしている、この前使ったカードを親の何かだと思ってるらしい、
実際普通ならどんな金持ちとはいえその年齢で持ってることはない、
親が死んだとして、遺産を受け継いでいるにしては目の前の少女はそういう風には見えない部分が多かった。

「そのあたりもいいようにコントロールされそうで怖いんですよね、
全部織り込んでのそれだとすれば、予定調和だとすれば恐ろしい。」
ため息、実際怖かった。

「ほう、意外だ。 まさかできてるんですか。」
なんとなしに聞いてみた。

朱堂 緑 > 「そういうことで拗ねたのなら、褒めてやる。よくいえたな。
偉いぞヴィクトリア」
 
がしがしとまた乱暴に頭撫でる。
 
「前ほど高いもんはおごってやれねぇけどまたなんか奢ってやる。
そこの有澤先生から金かりてな」

親指で指差す。

朱堂 緑 > 「ええ、まぁその、話はいいだろうが!」
 
麻美子の話を打ち切りつつ、ふぅーと溜息を吐く。
 
「掌の上で転がされることを嫌うならそもそも社会になんていないほうがいいっすよ。
社会は柵だ。柵という歯車に組み込まれることを嫌う人間は原理的には反社会的であるし、それが行き過ぎれば犯罪者となる。
踊らされることを恐れるのは安いプライドでしかねぇと俺は思いますね」
 
実質、男は切られた事は恨んでいない。
当然の選択であるからだ。
 
「自由なんてものは幻想で、それ以上に恐ろしいものは本来ない」
 

ヴィクトリア > つかセンセーはこっちがわ来るにゃーちょっと教科書すぎる感じあるから、どっかと組むか誰かと組まないと
結構マズいことになりそーな気がしなくもないけどな。
多分ボクみたいなのが感情つついて真っ正直な結果引き出そうとしたらヤバイんじゃない?
んで、ボクの見立てじゃ、センセー、煽り耐性無いから義憤とかで気持ちよくなっちゃうタイプじゃねーの?
このガッコそーゆーの多いけど、それ、完全に利用されやすいからパートナーは注意した方がいいよ?
ボクとしちゃー今のコイツのいない公安は薦めにくいなァ……そう言う直情径行は風紀のが合うし。

ベンチの件とかさ、今は特にあーなっちゃうんだよボクは。
わかりやすく言や、家族を目の前で皆殺しにされるくらいのことなんだよあーゆーのは。
んで、無力感とか存在意義とか生存理由とかあれこれ悩んだり恐怖感や嫌な感触思い出して怖くなるんだよ。
ぶっちゃけ、惨めで哀れなんじゃないかとしか思えなくなるのは分かれよ。
誰かがいるからいいってもんじゃねーぞ。皆にいて欲しいんだからさ。

【ぶすっとしながら少し頬を赤らめる。
さすがに色々思うところがあるのか今日は比較的素直に思える】

有澤 零砂 > 「僕のサイフ前提ですか。」
そう考えながら、ふと考える。
二人とも仲がよさそうだが、ヴィクトリアがブラックカードを切れるほどのマネーパワーがあることを知らないのだろうか、とまた少し不思議に思っていた。

「まぁ、転がる手のひらの上くらいは選びたいものなんですよ。
ぼくだって転がらないと生きていけないし、大事な人を養えないですから。
だがせめて、僕を躍らせるやつの顔くらいはしりたい、そういうものです。」
うーむ、といった表情で、かたる。

「完璧な自由なんて確かにありませんが。 それでもどこに縛られるかくらいは自由に選びたいんですよ。」
ははは、といったようすで。

「そうですかねぇ、スタンドプレーでもなんとかなるとは思ってますけど。
そこまでいわれるとなんともなぁ、どうしましょう、どうしよう。
あ、あおり体制はありますよ。 あおってみなさい。」
困った様子である。
あと、だめな感じがさらにした。

朱堂 緑 > 「相変わらず大袈裟過ぎる上に豆腐メンタルだな。
だけどだからってずっという事聞けるわけじゃねーんだから聞き分けろや。
会わないつってるわけじゃねぇんだから」
  
公安をやめたことで政治的なあれこれの判断はもう必要ないので、このあたりも非常に以前よりラフである。
そして、有澤の話を聞けば、小さく笑う。
 
「先生も先生でコイツに負けず劣らず贅沢だな。
転がる場所や縛られる先が選べるなら、人間最初から誰も苦労してねぇぜ。
郷に入らば郷に従えだ。
まぁ、でも、先生は確かにそうだなぁ、公安より風紀向きだな。
顔の見えない奴に踊らされるのが嫌なら顔が見える奴に踊らされる風紀の方がいい」
 
そういって、肩を竦めた。

ヴィクトリア > だってセンセー、たぶん「正しく汚れてる」じゃん。
多分綺麗にゆがんでるんだと思うよ。
だから鬱屈したり壊れたり割れてないわけ。
そういうのって、綺麗に押し出しやすいと思うからな。
だから、目に見える分かりやすいやりたい事なら、風紀がおすすめってこと。

公安だと、正しいことがいつの間にかバージョンアップされてくからな。
センセ、そういう自分の想いにパッチ当てられたくないタイプなんじゃねーの?
【元代理の腕の中に収まりつつ言うのはカッコ付かない】

おまえさ、アレだけのことを軽く言ってくれんなよ。
病院送りでもおかしくないんだぞボクは。
【ぶすっとしながらされるがままだった】

朱堂 緑 > 「だから、俺がいるとそれに触れることを思い出すんじゃねーかとだな……
まぁそのへんは俺の思い違いだったから、謝るよ。
ごめんな」
 
昔は、丁重な扱いが好きな奴だと思っていた。
だが、最近はむしろこれくらいに扱ったほうがむしろ良いらしいのでこっちも気楽ではある。

有澤 零砂 > 「まぁ、今まで選んで生きてきましたから。
でもって、これからも選んでいくつもりですよ。
手のひらなんて探せば見つかりますし。
どちらにせよもう少しいろいろ見ますけどね、身を固める場所を決めるにはこの島は広い。」
いろいろ考えてからそう答える、実際問題、まだまだこの島の手のひらは多い、それをすべて見据えなければ、ほしい手のひらは見つけられないと考えていた。

「そんなものなんですかね、自分じゃわからないんだよなぁ。
どちらにせよ、もうちょっと普通の先生で居るつもりですよ。
体系化した組織に入るとまだ時間が厳しい。」
ううむ、とうなりながら考える。

「あとはまぁ、僕は苦しむ人を助けたいのと、やりたいと思ったことをやっているだけであり、
悪いやつを叩きのめしたいわけじゃないし、
正しいことをなしたいわけでもないです。」
一応、自分のスタンスだけははっきりとしておく。

朱堂 緑 > 「ま、探し過ぎて面倒な連中の逆鱗に触れないことを祈っておくぜ。
知り過ぎってのは不幸の第一歩だからな。
汝、利用され、騙されることを恐れるなかれ、だ」
 
元情報部の人間らしい忠告をして、微笑む。
相変わらず不気味な笑みではあったが、以前よりは力の抜けた笑みでった。
 
「あと、先生のいってることは原理的にはみんなそう思ってると思うぜ。
イデオロギーとかアイデンティティーに差があるだけでな。
基本的にはみーんなやりたいと思ったことやってるだけさ。
誰もに後ろ指刺される犯罪者ですらな。
苦しむ人を助けることで他の誰かを苦しめる可能性があることも常に考慮することをお勧めするぜ」

ヴィクトリア > ねーよ。
逆だよ。ボクの周りにゃ女いないんだぞ。お前らしかいないんだから。
だからボクはお前らの裾を引っ張り続けるからな。
【ぶすっとしたままだが、あんなことの後には割と気丈な方ではあるとも言える
もっとも、「そう言う人形だ」ということのほうが本来は驚きなのだが、それは本人さえも知らない】

んー、多分コイツもボクも同じ意見だぜ?
選べると思ってる時点でだいぶ贅沢だし、ひさしを借りてる意識がねーし。
その普通の先生でいるつもりってのが既にだいぶ選ばされてる状況だって気づこうぜ。
体系化してる組織に入ってのらりくらりやり過ごそーってんだろーがよ。

って意味でだいぶ鈍いから分かりやすいところがいいって言ってるわけさ。
【この間からそーだが、だいぶ自意識よりの先生だと感じている
こうだと思ったら理性的なふりをして感情的に突っ走るタイプに思えるからな
本人はそれを上手くやってるつもりなんだろーけどな】

朱堂 緑 >  
 
「幸福が極論すると物から生まれている人の社会である以上、誰かの幸福は誰かの不幸の引き金だ。
誰もを救うことはできない。
苦しむ人を救えば苦しんでいなかった人が苦しむ引き金になる。
綺麗ごとに力がないってのは、そういうことさ」
 
 
じわりと、微笑んだ。

朱堂 緑 > 「まぁ、そういう俺も咄嗟に物を選べない甘ちゃんではあるんだがな」
 
そう、明後日の方向をみて苦笑いした。
 
「ま、それはともかくとして。俺もまぁ、オブラートに包まなきゃコイツと同じこというかもなぁ」

また、ヴィクトリアの頭をがしがしがし。
 
「だいたいは選ばされてるのが現実さ。
だいたいからしてこの常世学園は最初から……財団の掌の上でもあるんだろうしな。
まぁだからなんだって話でしかねぇけどな。
野山でその日暮らししてるわけじゃねぇんだ。仕組みは作った奴がいる。
胴元の儲けにケチつけるほど俺は暇じゃないってだけだ」

ヴィクトリア > キレーごとはボクもキライじゃないけど、まあ「空気抵抗と摩擦は考えないものとする」ってことだなー。
自動販売機だって誰かが中身入れに来るところは自動化されないからな。

【うひひー、と元代理に抱きかかえられつつもみ合うようにしながら笑って付け加える】
……ま、それでもなるよーにナンじゃねーの?
転がしてる側だって自由じゃねーんだから

朱堂 緑 > 「ヴィクトリア、お前もでもそのうち独り立ちはしろよな。
犬飼とか翔は俺と違ってああいう気性だしな。
というか、俺があいつらとあんまり顔あわさない理由も色々察せよな」
 
あまり顔を合わせない彼らの顔を思い浮かべる。
どっちも喧嘩ッ早いので色々苦手である。

有澤 零砂 > 「まぁ、それをいわれれば僕はこう答えるしかないんですよねぇ。」
そう、すべてを助けることはできない、世の中は天秤のようにバランスで成り立っているのだから。

「だからまぁ、僕は目に見えるところだけですよ。
救世主でもなければ、万能でもない。 視野が狭いやつなんですよ。
僕の手が届き、僕が見える範囲。 そこまでです。」
まぁ、純粋な善人でもなかった、というわけだ。

「うーん、まぁあれなんですよね。
選ばされてるのかもしれませんし、僕が知らない手のひらの上で踊ってるのかもしれませんけど。
なんだろうなぁ、まぁなんにせよのらりくらりとうまく回せばいいのです。」
考えるのをあきらめたらしい、そういうところは雑だった。

朱堂 緑 > 「自己満足の範囲くらいに片付けておく方が保険としちゃ上等だがな」
 
手の届く範囲も、目の届く範囲も、広すぎる。
それ以上を成すために、個人の限界を超える為に、組織がある。
それだけのことなのだ。
 
「まぁ、それなら自分以外の誰か一人くらいが恐らく限界だろうと俺は思うぜ」
 
自嘲も含めてそう笑いながら、ゆっくりと頭を振った。
 
「どっちにしろ、志すところは俺も同意するもんだ。
今後の仕事にも期待するよ。もう公安委員じゃねーから、ただの一般生徒としてな」

ヴィクトリア > あー、お前、ボクがミーちゃん呼ばわりしたことで舌打ちしたくせにボクの名前は晒すのかよこの野郎。
せっかく情報やネコミミで通してたのにさー。
それにあいつらお前がこねーでボクを泣かせたっつったら、そのほうがぶっ飛ばされるぞ。

お前、あのあと一番最初にボクに触れたうえでボクが気を許した存在ってもう忘れてんじゃないだろな?
手引っ張ったのお前なんだからさ。
【明らかにじゃれあいつつある様子
あってめこのやろ、この、この。とかやってるとパーカーが上から覗けるくらいにはだけかけるかもしれない】

センセーそこでカッコつけっからなァ。
手が届いて見える範囲でも到底手におえないんだからさ。無理すんなって話。
【危なっかしいなーと思う。
チュッパチャップスを転がしつつ、まー義理も責任もないしなーと】

朱堂 緑 > 「あ、わりぃ。そういえばお前も隠してたんだっけか。
じゃあまぁ……多少は甘んじるよ。
多少な」

うわー、あいつらもそんな面倒な事ぬかすのかよとか言いつつじゃれる。
男は左手一本だが、ヴィクトリアは小さいのでそれで十分なのだ。
 
「刷り込まれたヒヨコみてぇなこといってんじゃねーよ。
ほんっとーーーに甘ったれだなお前」
 
また額をぐりぐりするように頭を撫でる。

有澤 零砂 > 「だとすれば、僕はこの学園の誰も守れませんよ、
一人守るので精一杯ならね。
多少無理してでも、手は広げなきゃ、できることもないですし。
…もしかしたら、どこぞの誰かが僕のこれを汲み取ってくれるかもしれないなんていう、打算に満たない希望もあるのです。」
こちらも自嘲気味に笑って。

「まぁ、がんばってみますよ。中途半端にならない程度に。」
少しだけ、疲れた声で答える。

「確かに相当つらいのはわかってるんですけどね、やっぱりつらいんですよ。
見逃せるほど、割り切れるほど、打算的に生きれたらいいとは思いますけど。」
ほんとに、危なっかしい、教師なのに保護欲等のほうをかき立てられるのではないかと思う程度に。
見た目も合わさり、子供だなぁ、と思うだろう。

朱堂 緑 > 有澤のその発言を一部始終を聞いて、男は笑う。
嘲笑や失笑ではない。
不気味な笑みではあるが、一応普通の笑みだ。
傍目から見ると分かり辛いが、まぁ好意的表現なのだろう。
そして、ヴィクトリアのほうをむいて、肩を竦める。
 
「やっぱり風紀向きだな、有澤先生は。
多分そっちいったほうがいい仕事する」

ヴィクトリア > センセーそれ順番逆。出来る気になりたすぎ夢見すぎ。
できない前提があるからじゃーどーしよーかってわけ。

だいたいセンセーだって生徒が未熟だからもの教えんだろーがよ。
もしかしたら生徒の全員が満点とってくれるんじゃないかと思ってんじゃねーだろ?
なんかやりたいときにちったぁマシにするためだと思うんだけどな

例えばボクは一人じゃ寂しいからコイツに甘えてじゃれてるわけ。
そーゆーもんじゃね? センセー一人で頑張りすぎだろ。
ま、風紀だよね。
【代理のようなものに完全同意で頷く】

ヴィクトリア > あと代理っぽいお前は、気ぃ変に回しすぎ!
お前マジボクんトコ来い、一度! 別に取り巻きになるとかじゃなくていーから。
お前そんだけ言うならあいつらに一回面通せ、マジで。多分なにやってんだ言われっから。
お前があいつらのこと言っていいのはそっからだよ!オーケー?
【ぶすっとしながら頬をむにむに引っ張ってぶら下がる、マジ痛い】

有澤 零砂 > 「何か、面白いこといいましたかね。」
そういいつつも、ある程度は理解はしていた。

「そんなものなんでしょうか、風紀ですか。
何人か生徒は見ましたけど、実際のところそんなに向いてますか。」
うーむ、といった様子である。

「むう。」
ぐうの音も出なくなってきた、なのでむう。

「一人でねぇ、それ含め風紀で誰かに頼れということもあるんですか。
うーん。」
どんどん仕草が子供っぽくなってくる。

ご案内:「路地裏」から有澤 零砂さんが去りました。
ご案内:「路地裏」に有澤 零砂さんが現れました。
朱堂 緑 > 「だから今日こうやって探しにきてやったじゃ……いでででで、やめ、やめろ、やめろつってんだろ!」
 
脇から手を突っ込んで持ち上げる。
猫みたいに。
 
「はいはい、じゃあそのうち、そのうちな。
遊びにきてってダチに誘われたんじゃあしょうがねぇわな」

朱堂 緑 > 「まぁぶっちゃければ、先生の思ってることは全く狭いことじゃないどころか一人じゃ絶対無理だから大人しく協力者募れってことさ」
 
ヴィクトリアを持ち上げながらそう呟く。
 
「自分の思想に誰かを同調させるんじゃなくて、似たような思想の団体にすり寄れよ。
それは悪い事でも妥協でもないぜ」

ヴィクトリア > 腹芸も辛い、あまり対応力の広さ考えずに自分のことだけ面倒みてれば良くて
多方面に対応できる力でどうにか手広く助けたいなら
単純解決力とそのサポート効果の高い風紀以外にドコかある? ボクは知らないねぇ。

公安はコロコロ変わるからナー。式典はバランスしか面倒見ねーし、生活は別方面、鉄道は多分限定的すぎて望まねーだろ。
生徒会はもっと政治向きと来てる。

とりゃー、ぶら下がりけんこうきー♪
【持ちあげられればそれはそれでぶら下がりつつ、そこで悩むのはぜんぶ他人からしたら魅力的に隙だからなぁ
と付け加えつつ、今度は持ち上げられながら頭につかまってわしゃわしゃする】

有澤 零砂 > 「むう、そういわれると、返せないなぁ。
たしかに、何で僕は一人で必死になってたんだろうか、知らない場所にきたばかりで、頼ることを忘れてたのかもしれません。
ただ、風紀は先生入ってだいじょうぶなんですね、役職とかどうなっちゃうんでしょう。
生徒に笑われたりしないかなぁ。」
その辺りも心配になってきたらしく、困っていた。

朱堂 緑 > 「公安は『今の正義の味方』だからな。
『今』は移り変わるもんだ。
現場も風紀よりは遠い。
即決即応したい奴は風紀にいくべきさ。
まぁ、教師がどうなるのかは風紀に今いる連中に聞けばいいんじゃないかね。
多分、山ほどいる顧問の1人くらいになるんじゃねーかな」

もうヴィクトリアにぶら下がられたり頭わしゃられたりするのは諦めている。

ヴィクトリア > センセーなんだから風紀のどっかの部門で顧問とかに収まって色々情報流すだけでもいーんじゃね?
使える立場は使えばいいんだしなー。

【まーそんなもんだよなーと思いつついつの間にか肩車状態】

有澤 零砂 > 「まぁ、そもそもいま以前に正義の味方ですらないんで、
僕は僕の回りの味方です、それが事情のある悪人だとか、クズだとか、バカだとしても、
だから根本的に相性はわるかったんだろうなぁ。
そんなに顧問居るんですか、先生はただのコモン顧問になってしまうと。」
まぁ、あまり煮詰まるのもあれだと思い、ちょっと狙って面白いことをいってみた。

「まぁ、確かに。 そういう位置ならほしいネタも手に入りやすいし万々歳。
まぁ、情報部門だけに引っ込むのはそれはそれでちょっと寂しいですが。」
なるほどなるほど、と首を縦に振りつつ

朱堂 緑 > 笑うべきなのかなと悩みつつも、これは失礼に当たるかもしれないと思ってぐっとシャレをスルー。

「まぁ、顧問も職員も山ほどいるよ。目立ってるやつが少ないだけだ。
それはどこの委員会も同じことだぜ。
説明だけでも誰かに聞き入ってみたらいいと俺は思うぜ先生」

有澤 零砂 > 「そこは反応してくれてもいいんですよ…」
すごい不安そうな表情で、震えた声で。

「それもそうですか、仕事次第では僕も目立ったり、目立たなかったり。
まぁ、それが良さそうですね。 しかし、誰に聞きましょう。」
うーむ、とすこしかんがえる。

朱堂 緑 > 苦しい表情で一度下唇を噛んでから頷く。
それだけで、伝えておく。 
 
「……それはそうと、それは風紀委員の名簿あさればいいんじゃねぇのか。
山ほどいるだろ。
先生なんだしそこは調べるのも楽だと思うぜ」

有澤 零砂 > 「そうですか。」
今日、一番であろう落胆の表情をする。

「まぁ、調べればいいんですが、そもそも知ってる風紀委員の子が居たんですが、声をかけづらいのに困ってたんですよね。
結局猫に関する連絡がなかった。」
最後の方はボソッと。

朱堂 緑 > 「まぁそれは教師なんだから乗り越えてもらいましょうか……猫?」
猫に関わる奴が多すぎて絞りきれない。

有澤 零砂 > 「いや、猫預からないかって声はかけられたんですが、それ以降の音沙汰がなくて。
そこでぷらーんしてる猫の取り巻きの子なんですけど」
そこにいる猫(ヴィクトリア)を指差しながら。

「先生はねこちゃんが欲しいんです。向こうのおうちに帰れる日が少なくて、寂しいのです。」
先生も寂しがりだった。

朱堂 緑 > 「へぇ、猫っていうと。犬飼か? そういえばアイツも風紀だな」

風紀の狂犬の顔が想起される。 
たしかアイツ猫つれてたような。
 
「先生、情緒不安定っすね」

まぁ、実年齢は子供だししょうがないか。
どこか納得したように頷いて、明後日の方向を向く。
 
「まぁ、ならいい機会と思って会いいったらどうっすか。一石二鳥でしょ。話も聞けて猫も貰える」

有澤 零砂 > 「いや、違う人です。」
違う人でした。

「さいきんね、嫁ともご無沙汰でね。 色々ね。」
全く別の方向を向いて、遠い目をする。
子供らしからぬ台詞をはいた。

「まぁ、探してあって尋ねてみることにしますか。
もう一人あったことがある子もいますが、ほんとにあいづらい。」
かなり難しそうな顔で言う。

朱堂 緑 > 「嫁さんいるんですっけ……はええなぁ」
色々と早すぎるとおもうが、まぁ人んちの事情である。
こんな年齢で教師をしているのだ。色々山谷あったのだろう。
「面倒になったら風紀の庁舎に直接いくといいと思うぜ。
さて、じゃあ俺も用は済んだしいきますわ。
コイツ探してたところもあるんで」
ぱんぱんと膝とかについた埃をはらって、さっきから乗っかりっぱなしのヴィクトリアを連れて踵を返す。
「それじゃ、先生交通費ありがとうございます。
また」
そういって、後ろ手を振って帰って行った。

ご案内:「路地裏」から朱堂 緑さんが去りました。
有澤 零砂 > 「まぁ、僕も早いと思うけど。 後悔はしてませんし。」
笑って答えつつ。
「まぁ、そうしますか。 体に気を付けて。」
そういって見送る。

「まぁ、どこかに固まるのも悪くはないですよね。」
自分もここから立ち去る。

ご案内:「路地裏」から有澤 零砂さんが去りました。
ヴィクトリア > おう、んじゃなーセンセ。

【有澤センセを空車してもらいつつ見送る
そして2人きり。泣いたり騒いでない状態じゃ、久しぶりだ】

……でも、これでやっと名前で呼べるな、みどりちゃんさー。
【でも、久しぶりに読んだ名前は恥ずかしくてちゃん付けだった】

ご案内:「路地裏」からヴィクトリアさんが去りました。
ご案内:「路地裏」に枢木 柩さんが現れました。
枢木 柩 > 「…。」路地裏に中型の狐が1匹。形は標準的なそれと大差はないが、両目の色がそれぞれ違うこと、鮮やかな桃色をしていること、左足に金色のバングルが巻いてあること…。異常な点は幾つかあった。

その狐は音を立てることなく路地裏を歩く。何かを探しているようだった。

ご案内:「路地裏」に雨宮 雫さんが現れました。
枢木 柩 > 「……(制服を調達し損ねた…これでは学園に潜り込めぬではないか)」ぐる、と小さく唸る。ため息をついているようにも聞こえるだろう。
枢木 柩 > 「…。」人の気配を感じれば身を隠そうと行動を起こすだろう
雨宮 雫 > 右手に小さいリュックを担ぎ、左手にはスマホを手に。
画面を見ながらでも道を歩くのに不自由しなさそうな足運びは、ここを通るのに慣れているからか。

左手の親指を忙しく動かしながら、真っ白いポニーテールを文字通り尻尾のように揺らしてサクサクと足が通りを……

「うへー、なんだって    なー    ん?」

と、余り見ていなかった前方で何か動いた気がする。
足を止めて、スマホから顔を上げた。

「野良犬か猫かな。」

枢木 柩 > あたりを見回し、物陰へ音を立てず素早く移動する
枢木 柩 > 「…(女か…?…しかし制服じゃない上に私が人間になった時よりも小柄だ…こちらに来られると…少し面倒かもしれない)」自身の見た目が珍しいという自覚があるのか、警戒寄りに算段を立てる
雨宮 雫 > 「それとももっと他の動物かな、かなー?」

左手のスマホをクルクルと器用に片手で回してそのまま、袖の中にストンと落とし。
ひょいひょいと軽い足取りで視界の端で動いたもののところへ歩いていく。

「こんなところに居ると食べられちゃうよー?
 それよりボクと遊びましょー、ってね、けひひ。」

枢木 柩 > 「……。(好奇心は猫を殺すぞ…狐は死なないけれど)」遮蔽物の裏に回れば、体長1.5mほどの桃色の狐が、警戒した様子で居るのを見つけることができよう
雨宮 雫 > 「動物が食べていいものあったっけかな、丹を食わせるのはまずいよねー。
 出ておいで、ボクならまだまだ優しい相手だよ、だよー?」

きょろ、きょろ、と低い位置を見回す。

緑色の目が 興味 の二文字で見たものは…………

「…………カラー狐、かな、かな?
 縁日でもあったのかな、かな?」

結構失礼だった。

枢木 柩 > 「(…奴隷ヒヨコと一緒にするな…)…」狐は警戒しつつも、青と金の、多少の非難を込めた視線を向ける
雨宮 雫 > 「ぁ、なんか 違うわボケ って目ぇしてるね?

 ボクの言ってるコト分かる系の狐かな、とすると妖狐とかの類かな、まぁ、そんなの足につけてるから普通の狐じゃないだろうけど。」

露骨な視線に目を細めると、観察する目になって しげしげ と相手を見つめる。

「人語はイケる?
 きゃんゆーすぴーくじゃぱにーず?
 中国語のがいいかな?」

枢木 柩 > 「…日本語でよろしく。」狐はやれやれ、といったようすで口を開く。紡がれたのは女の声。好奇の視線には慣れているのかたじろぐ様子はない。
雨宮 雫 > 「ぉっと、日本系か。承知したかな、かな。
 慣れてるから子供ってわけでもなさそうだね、だね?
 近寄ってもいい?いい?」

両手の掌を相手に向けて、五指を広げて 敵意はない というのをアピールしながら愛想のいい顔になった。

「それとも、自己紹介から始めてみる?」

枢木 柩 > 「…。じゃあ自己紹介からしてもらおうか。」とりあえずその場に座り、様子見。
雨宮 雫 > 「付き合いがよくてボクはちょっとややウケですかな、かな。
 ぁー
 名前は あまみや しずく、この学園の一年生、保健委員。
 好きな食べ物は麺類、嫌いなものはおでんと納豆。

 最近は髪の毛乾くのが早くて嬉しいけど暑いのは嫌いなので昼間は外に出たくない派、こんなんでいい?けひひ。」

乗ってきた相手に笑みを深めると、両手をそのままにペラペラと喋りだす。

枢木 柩 > 「いい。胡散臭い奴だな。」まぁいいか、とは思ったが口には出さなかった。「雨宮、女か?」首を傾げるような動作と共に質問。当人にとっては最重要事項である。
雨宮 雫 > 「ダイレクトに失礼じゃないかな、かな。
 真面目に自己紹介したのに……いや、残念ながら最近は女じゃないかな、男だね、だね。
 あれ、どっちのが都合良かったのかな、かな。」

片手を自分の顎にやると、んー? と首を傾げる、相手とは反対方向に。

「ところで、そっちの紹介はないのかな、かな。」

枢木 柩 > 「カラーヒヨコ呼ばわりするようなやつに言われる筋合いはない。…男か…」かくりと項垂れる。どうやら期待とはちがったらしい。

「…それもそうね。私はくるるき ひつぎ。妖狐の雌だ。制服を調達せんとしている。お前が女で、あと20センチほど身長があれば身ぐるみを剥ぐ予定だった。」平然と。

雨宮 雫 > 「や、だって綺麗な色してるし、そんなの野生では居ないし、しょうがないと思うかな、かな。
 あ、女のが良かったのね くるるぎ、ひつぎ   ひつぎんね。律儀だね、好感が持てるいい妖狐だね、だね。」

露骨に首を下げた様子に苦笑しつつも、もういいかな、と数歩近づいてみる。

「制服が欲しいの?
 その体で着れる形のは無いと思うけど  欲しいなら買えばいいと思うよ?
 ココならその辺ちょっと探せば、新品からお古まで色んなお値段で用途に合わせて売ってるよ、けひひ。」

枢木 柩 > 「お褒めに預かり光栄だ。生憎だが金がない。」ある程度警戒を解いたのか逃げる様子はなく、気だるそうに伏せる。
雨宮 雫 > 「財布でも落としたのかな、かな。
 ふむ…………」

これは撫でてもいいのかな、と思いつつ近寄ると そー っと手を伸ばしていく。

「なるほど、ひつぎんは今、お困りだったのだね、だね。
 お金を元々持ってないのかな、かな。

 どうやってこの島に来たのかな、密航?」

枢木 柩 > 「いろいろとあって身一つだよ。まぁ、密航でいい。そう、困ってるの」撫でるぶんには構わないようで、手を伸ばされても微動だにしない。ただ、目線は外さない。
雨宮 雫 > 「あぁ、ボクは動物には優しいからね、殴ったりしないから安心して欲しいかな、かな。
 単身ココに乗り込んでくるとか、クソ度胸だね。」

にへら と笑いながらまずは頭をそーっと撫でていく。

「お困りなら、じゃあ、それならボクが助けてあげようか?」

枢木 柩 > 「なんとかなると思ったんだよ、思ったより化け物が多くて後悔してるわ。」大きなため息を一つ。

「助けてくれるならぜひそうして欲しい…が、貸しを作ってもそちらに得はあまりないと思うぞ?」黙って撫でられる。毛並みは良く、手触りもいいだろう

雨宮 雫 > 「そうだね、ここは結構ヤバいのが普通に歩いてるから困るよね、よね。」

分かる分かる、と頷きながら丁寧に撫でていく。
慣れている手つきと指の動きは結構上手な方に入るだろう。

横にしゃがんで頭や背中をわしわしと撫でる。

「んんー。
 本土からきたご同輩に近しいからね。
 ボクらみたいのは助け合いできるならするべきというのが家訓だからね、らね。
 損得で言うなら、ココで上手い事やっていける子が増えるのは得かな、かな。
 まぁ、後希望を言うなら1個あるかな、かな。」

枢木 柩 > 「ふぅむ…。案外いい奴な気がしてきた。雨宮。」
悪くない気分なのかおとなしく撫でられている。

「希望。ふむ。というと?」ゆらりと尻尾を揺らす

雨宮 雫 > 「ボクは中々にいい奴なのだよ、妖怪とかには特にね。
 自己紹介に付け加えるなら、仙道の端っこの片隅の風下とはいえ、ハタから見れば妖怪と変わらないかもしれないしね、しね。」

尻尾も触りたそうに目がチラ、チラと揺れる尻尾を見る。

「ちょっと自慢したいから、一緒に携帯で写真撮らせて欲しいかな、かな。」

枢木 柩 > 「へぇ…人間やめてるのね、私は160年かけて人間になった方。」尻尾はよせ、と釘を刺す。

「なんだ、全然オッケーだ。好きなだけ撮るといい」常識の範囲でな、と付け加えて

雨宮 雫 > 「そういう一族というか、そんな感じのなんだね。
 160年はボクより先達だね、ひつぎんはお姉さんだね、だね。」

残念、と未練を振り切るように尻尾から視線を切って、相手の顔に戻す。

「おーけぃ、じゃあ先払いしようだね、だね。
 制服を都合してくるよ、希望のサイズ……身長と胸周り教えて欲しいかな、かな。
 制服に合わせられるなら適当に買ってくるけど。」