2015/06/07 のログ
蓋盛 椎月 > ……ったく、すごい大立ち回りだ。
こっちまで熱気が伝わってくる……。(額の汗を拭う)

(サトーの応答にニッと笑う)
悪いね。本当なら逃げろって言いたいとこなんだけど
冷静な人材が足りなくてさ……頼んだよ!

(川添たちの方に向けて叫ぶ)
キミたちもヤバくなったら下がりなよ!
あたしが治してやるからさ。
大丈夫、『現在進行形』の状況なら
《イクイリブリウム》の副作用は薄いはずだから! ……多分。

ジーク > (ジャラ、鉄の音を響かせ、鎖を引き絞る。
魔力の爆撃を睨めて)
2、3本程度なら片腕で十分――
(気付くと同時に身を翻らせる。爆音と本流の前へと)
6、いや、12本は、余裕だ・・・っ!
(手、腕、足刀を魔の弾丸に叩き込み、地へ落とす)
避難するなら、早くしろ
(ケープをぼろぼろにしながら、彼方で戦う女医に零した)

川添 孝一 > (サトーと蓋盛の避難誘導が順調に進んでいる)
(あとはグリーンドラゴンを押し返すだけ、なのに)
……思ったより遠いなぁ、ゲート…!!
(走ればほんのすぐ、今にも着きそうな位置にあるゲートが、ドラゴンと戦いながらでは遠い)

(マジックミサイルを全身に受けて)ガハッ……
(血を吐き、呻く――――それでも)
まだだ……俺の命取らねぇとこの戦いは終わんねーぞ、クソトカゲ!!
(軍ヶ浦十乃に手を上げる)
ま、見てろって……すぐにこんなチンケなドラゴン、押し返してやるからよ…
(全身を急速に自己再生させながら、笑う)

(カエラムの爆発的な力を秘めた突進にグリーンドラゴンが大きく後退する)
いいぞ、カエラム!! ぐっとゲートが近くなりやがったぜ!!

(ジークが引き絞る鎖によりドラゴンは中空に逃げることすらできない)
ジーク! 死んでもその鎖外すんじゃねぇぞ!!!

(蓋盛に向けて親指を立てる)
(回復役まで来てくれるとはありがたい)

(魔導書『世界は蜜でみたされる』の最終ページを開き、最後の詠唱を始める)
333番目の記憶!!
周りに水平線しか見えない黄昏時の海原で、小舟にひとり乗せられた狂女が「雪を見たい」と呟くと、空から静かに粉雪が降り始めた!!
導きの終焉(ブックエンド)!!
(万物を氷の世界に閉ざす大規模凍結を引き起こす最終詠唱)
(グリーンドラゴンが凍りつき、動きを止める)

軍ヶ浦 十乃 >  遠くで聞こえる声、あれ、確か。

「その声は――養護教諭の蓋盛センセーか。
 ああッ、そんときゃ頼むぜ……!」

 ふう、と息を吐いて気を取り直す。
 まだ、戦える。
 
 目の前に、凍りついたドラゴンが見えた。

「すげー魔術を使うじゃねーか。
 ハナっからあんな薬、要らなかったんじゃねーかよ、川添のダンナッ!」

 そう叫びながらも、間、間に句を紡ぐ。
 精霊術を二つ、待機させた。 

ご案内:「落第街中央区」にコゼットさんが現れました。
蓋盛 椎月 > (本当は、戦っているさなかの彼らに《イクイリブリウム》を使えたらいいのだが……
 《イクイリブリウム》は、治療の副作用としてその傷にまつわる記憶を奪う異能。
 戦闘中のものに使えば、完全に記憶が失われるということはなくても……
 数秒の――激しい戦闘においては致命的といえる
 スキを造りだすことになるため、ヘタには使えない。)

(ジークのこぼした気遣いを、耳聡く拾い)
ハッ! こちとらデスクワークで死んだ魚の目になってたんだ。
こういう給料査定に響かない仕事のほうが楽しいんだよ!
(生き生きとした笑顔で答えた)

カエラム > 「かわぞえ、ないす、おされない! だったら……かえらむ、もっと、おす!!」

しかし効果の及ぶ時間には限度があり、あまり長くは引き出していられない。
これを機に、凍りついたグリーンドラゴンを一気に押そうとする。

サトー・桜木 > 「おいっ!んなとこに突っ立ってねーで早く逃げろ!あいつらが、なんとかしてくれてる間に!早く!!」
気を失っているかのように、呆然と立ち尽くし巨竜を眺めている男の手を引いて
「その位なら立てんだろ!?座り込んでたら死ぬぞ!あっちに…あぁもう!来い!!」
足に怪我を負って、立てずにいる亜人の女を背負い、蓋盛の元へ運んで
「誰かっ…そこのあんた!手ぇ貸してくれ!そこに瓦礫に挟まれてる奴がいる!」
時には人の手を借りて、壊された町並みに取り残された人を救って

自分なりの戦いを、続ける
あいつ等みたいには、戦えないけれど。
全く、現実味を感じられない戦いを続けているあいつの、あいつらの戦いの、せめて邪魔にならないように

コゼット > 「───氷照射魔術・三重詠唱!」

(現場に走ってきた女性は一声し、青く光る光線を巨大な竜に向かって放つ。
この状況でどの対象を攻撃すればいいのか、そしてまた何をすれば良いのか、瞬時にそれを判断しての行動だった。
まずは、場の鎮圧が先決だ。)

蓋盛 椎月 > (自分で見つけたり、サトーが運んで来たりする怪我人を
 《イクイリブリウム》でどんどん治療していく……)

よっしゃ! 上出来だよサトーくん!
あたしなんかよりもよっぽどテキパキ動けてるぜ!

(そうして数十人目かを治療したところで、
 ぐら……と足元がふらつく。
 異能使用のための集中で精神が疲労しはじめたのだ。)

チッ……こんなに短時間にたくさん治したことはなかったからな。
ま、やれるとこまではがんばりましょ。
(建物の壁に手をつき)

川添 孝一 > バカ言うな、俺の魔力全部叩き込んだ最終詠唱だぜ!!
人間相手にゃ使えねぇよ!!
(軍ヶ浦十乃に冗談を返しながら)
(拳を螺旋状に捻り)吼えろ、エグザイル・レッドフレア!!
(凍りついたドラゴンの鼻っ面を捻る拳で何度も殴りつける)
(カエラムの突進は今も絶大な効果を上げている)
(あと少し、ほんの少しの決め手が必要だった)

(コゼットの放つ蒼の光線は巨龍をさらに凍てつかせていく)
あ、あんたは!! コゼットセンセーか!!
くっ……良い所で来てくれるぜ!!

(サトーの避難誘導は確実に効果を上げている)
(人的被害が最小限に抑えられるだろう、このまま勝利さえできれば)

(ドラゴンが吼える、追い詰められた貴種龍最後の攻撃が始まる)
(圧縮言語で詠唱された、爆裂呪文)
(それが凄まじい勢いで連射されていく)
(一発一発の威力はたいしたことはない、それでも)
(戦っている人々に降り注いでいく)

ジーク > 物理の授業は受けてるかヒーロー
あの幻想種を、滅ぼしきる必要は無い。
(地に掌を這わせ、地脈を探る)
脚を、いや、大地そのものを狙うんだ

軍ヶ浦 十乃 > 「はっ、なんだかんだで川添のダンナも分かってんじゃーねかッ! ってうおっ――《土》と、《水》の行使ッ!」

 爆裂へと精霊術を対抗発動させる。
 土の気質を持つ障壁で爆裂呪文を防ぎ、防ぎきれなかったダメージを水の気質を展開し、全体に治癒を巻く。
 軍ヶ浦の周囲に居れば、少しだけ、水の持つ癒やしの力により、ダメージが和らぐかもしれない。


「く、そ、――こうなりゃ俺もそろそろ全力だ。
 行くぜドラゴン――そのゲートをくぐってニルヴァーナにでも行っちまえッ!」

 全身全霊の力を込め、鞭を繰る。

 ――鞭は猛威を震えば勢い付く。前の勢いを次の一撃に乗せる。其れを繰り返す。
 初撃の二倍、三倍、四倍、五倍、段々と威力の膨れ上がる鞭撃を――

 ――刹那の間に15回、ドラゴンへと鞭撃による衝撃を叩き込み、後退させようと試みる。

サトー・桜木 > 「これくらいしか、俺に出来る事ないっすからね。怪我人は運べても治せないっすし」
避難は凡そ済んだだろうか、雑然とした人の波は随分と引いていて
竜と、自分と同じヒト達の戦いが良く見えるようになっていた
「…あいつら、すげえな。なんで怖がりもしないで、あんな風に戦えるんだよ…」
この場所は十分、安全圏と言えるだろう、なのに、ドラゴンの猛々しい動きを見るだけで、唸り声を聞くだけで
先程までは動いていた足が震え始めた。カッコ悪い事このうえない
「…カッコ、いいな」
小さな声で、呟いた

「孝一ーーー!!あと、知らない奴等ーーー!!!」
「さっさとそのでっかいトカゲ、押し戻しちまえーーー!!!」

コゼット > 「何の騒ぎか知らないけど、目の前のモノに集中なさいッ!」

(応援を呼ぶ暇も無かった。
生徒も避難…と言いたい所だが、この状況では戦える者が一人でも欲しい。
──何せ相手はあの伝承の生き物なのだから。
幸い、彼らは異能の力を持っている様子で、なんとか場を食い止めている。
私はただ、生徒を助けたいだけだ。

集中力を高める。
術の威力を維持し、対象の動きを封じる事に徹する。
あの青年達は、それに立ち向かうだけの勇気がある。それを後押しするのが、教師の仕事。)

カエラム > 「―――LnX!」
『―――刈る!』

右眼窩から巨大な鎌を取り出す。
超怪力でドラゴンを押してる中、一瞬だけ片腕で鎌を取り脚を切断しようとする。
すぐに再生するのはわかっているが、踏ん張ってる相手を転ばせられれば御の字だろう。

川添 孝一 > うおおおおおおおおおおおぉぉぉ!!!
(爆裂呪文を全身で受けながら、それでも一歩たりとも退かない)
(血を流しながら、サトーに向けて親指を立てる)
(最後の攻撃が、始まる)

(カエラムの大鎌がドラゴンの足を切断する)
(姿勢を崩し、一瞬の隙が生まれる)

(ジークの言葉に頷き、拳を巨大化させる)
鬼角……全壊拳!!!(巨拳を足元に叩きつける)
(グリーンドラゴンの足元が弾け、巨躯が大きく仰け反る)

(その仰け反った龍がコゼットの氷魔術で動きを封じられていく)
ハッハー!! お笑いだぜ、ノーブルドラゴン!!
お前は負けるんだ!! 人間に!! 俺たちに!!

(軍ヶ浦十乃の十五連撃に全身を激しく損傷させ)
(傷ついた巨龍の瞳が川添を捉える)


(力がないのが、悔しかった)
(自分に力さえあれば、酒に溺れる父親を何とかすることができただろうか?)
(自分と妹を置いて去っていった母親を呼び止めることができただろうか?)
(泣き続ける妹に大丈夫だと力強く言ってやることができただろうか?)
(全てはもう遅い、それでも)

目の前で泣いてるヤツのためになら、何かができるってことだろ!!

(本当の強さとは、自分のためにだけではなく、誰にでも差し出せるその手のこと)
(過去は変えられない、傷つけた者はそう簡単に許してはくれないだろう――――それでも)
(今は、助けを求める者のためにこの手を強く差し出そう)

こいつで壱発逆転だコラァ!!!
(拳を構える)鬼角龍撃拳!!!
(ほんの一瞬だが、龍を超えるほど拳を巨大化させ)
(その拳で緑龍を殴りつけた)

(ゲートまで緑龍が吹き飛んでいく)

(緑龍がゲートまで押し返されたタイミングで、ゲートは閉じられる)

はぁ………はぁ………っ!!
(肩で息をする)か、勝った………(その場に蹲る)

軍ヶ浦 十乃 > 「で、けぇ――」

 一瞬見えた、川添の巨大な拳。
 それが何処か、川添の"意思大きさ"のように、見えた。

 押し込まれるまでの間、見惚れるかの様にその一部始終を眺め、
 終わってから少しして、はた、と、気を取り直して呟いた。

「……っとと、やった、んだな。」

カエラム > 「かえらむより、でっかい。」

川添は悲しみを乗り越えた。あの大きな拳が、その最もたる証だろう。
カエラムはそう思った。

ゲートが閉じたタイミングで丁度『LuX』の効果が切れたのか、左眼窩に咲いた花が枯れて光が鎌に埋め込まれた水晶へと帰っていく。
そして大鎌は、カエラムの右眼窩に格納された。

「こんぐらちゅれーしょん。」

腕を大きく上にあげて、天高々とVサインを掲げる。

ジーク > (ゲートの向こうに消える姿を認め、飛びのくように姿を消す)
ご案内:「落第街中央区」からジークさんが去りました。
サトー・桜木 > 「…ハ、ハハ……なんだ、アレ………」
笑うしかない、というのはこういう事を言うのだろうか
今、目の前で起こった光景が信じられないとでもいうように呆然と立ち尽くしながら、笑い

「あいつ…あいつら、本当にやっちまいやがった…ハハ……」
「すげえ、すげえよ……!」

蓋盛 椎月 > (避難誘導と救助を済ませ……
 すっかり疲労した様子でリボルバーを片手に
 そのあたりにへたり込んでいる)

……終わったか。
治療欲しい人~。って、今一番ほしいのはヘタしたらあたしかもしれないな。
(ハハ、と笑う)

軍ヶ浦 十乃 > 「おう、蓋盛センセー。お疲れ様です。
 ……治癒は欲しーが、このことは忘れたくねー。だから申し出には悪ぃが、遠慮しとく。すっげー川添や、皆が見れたもんだからな。」

 疲れた身体でにっと笑って、やんわり断った。

「そっちのダンナも、ずっと避難誘導してたのか。
 ……感謝するぜ。おかげで戦いやすかったからな。」

川添 孝一 > (軍ヶ浦十乃に頷く)ああ、俺たちが勝ったんだ…
ノーブルドラゴンがなんだってんだ、俺たちは負けなかった。
……感謝するぜ、軍ヶ浦十乃。お前がいなかったら危なかった。

(カエラムに向けてVサインをして)
おう! 大勝利だ、お疲れさんカエラム!
お前つえーじゃねぇか!!

(立ち上がって、血塗れのままサトーに笑う)
ハハッ、なんてツラぁしてんだよお前は。
俺たちがあんなクソトカゲに負けるとでも思ってたのか?

(蓋盛に手を上げて)自己再生するから大丈夫だ、お疲れさんフタモリセンセー。
いや……大変だったなァ。(まるで他人事のように)

(去っていくジークを見てため息をつく)
何者なんだろうな、ジークは……

コゼット > 「…流石男の子ね。」
(対象が消えたのを確認し、術式を終える。
周囲の状況は散々なものだったが、この程度で済んだのは彼らのお陰だろう。)
「残ってる怪我人の運び出し、急いで!元気のある人は手伝ってあげて頂戴!」

(へたり込んでいる蓋盛の下へ駆け寄る。軽い口を言える辺り、まだ元気はあるのかもしれない。)
「蓋盛先生、あまり無理をなさらないで下さい。私も手当てを手伝いますから。」

川添 孝一 > (コゼットに軽く手を振って)
センセー、お疲れっした。(血塗れのまま笑って)
いやー、グリーンドラゴンには氷が効くんだなー。これ論文書けませんっすか。

軍ヶ浦 十乃 > 「ははっ、俺は鞭ぶん回してただけだぜ。
 動きを止めた奴、的確に地を狙った奴、誘導した奴、治癒した奴、身体張って押し返した奴、凍らせた奴、そっちに比べりゃ大した事ねー。

 それでも謝されるならありがてーが、なんだか悪ぃ気がすんな。」

 その場に座り込み、軽く手を挙げる。

カエラム > 「かえらむ、つよい。でも、かわぞえ、もっとつよかった。みんなも、そう。」

はは、とまるで人間のように笑いながら。

「かわぞえ。もう、かなしい、ちがう?」

サトー・桜木 > 「だってお前…あんなの、映画じゃあるまいし…お前、ほんとすげーよ」
声をかけられれば、我に返った様子で。周りは酷い惨状ではあるが…おそらく、被害は最小
それを、彼等はやり遂げた。ただただ、凄いと。そんな陳腐な言葉しか浮かんで来なくって

コゼット > 「ここでの火属性魔術は町にも二次被害が起こる可能性があるわ。それよりは凍結させて動きを止める。押し返すのは、貴方たちがやってくれるでしょうって思って。
…良く頑張ったわね。書くのは論文よりも、反省文かもしれないわよ?…ま、街も守ったんだし、多少は私も上の方には言っておいてあげる。」
(川添に手を上げて返す。全く、こんな傷を受けてても笑っているなんてね。)

蓋盛 椎月 > みなさんお疲れ様。
……ま、あたしの異能の出番は少ないに越したことはないからね。
崩れた建物から医療キット見つけたから、自分で応急処置でもなんでもしてって。
あたしがしてもいいけど。
(手で指し示したところに、白い応急キットの箱が転がっている。)

(コゼットが駆け寄ると、よろめきながらも立ち上がる。力ない笑い。)
はは、大丈夫だよ。まだまだ余裕余裕。
とりあえず肩貸してくんないかな。うまく歩けないわ。

川添 孝一 > なに言ってやがる、謙遜してやがんのかテメー。
(軍ヶ浦十乃に向けて大きく笑った)
これで英雄だ、表彰台に上がったときのことでも考えていやがれ。

(カエラムの言葉に頬を掻いて)
そうだな……もう悲しくない。ただ、まぁ……
これからカツアゲした連中に頭下げて回るつもりだ。
そのことを考えるとちっと悲しいがな。

(サトーの言葉に照れて)おいおい、よせよ。
いくら俺が映画スター並の男前だからってよォ。
ま……冗談はさておき、お前もよくやってくれたよ。避難誘導、してたろ?

(コゼットの言葉に嘆息して)反省文かよォ。
ま、それでもいいか。書くもの書いたらまたガッコーだ。
……楽しみだな、学校。(遠くを見ながら、そう言った)

あー、医療キットの中の白い清潔な布をくれよぉ。
こんな血塗れじゃ外歩けねぇ。いや、待てよ…シャワー浴びてぇな。
(蓋盛に冗談を言える程度までには体も回復していて)

……みんな、サンキュな。
俺一人じゃ、絶対ドラゴンには勝てなかった…
男伊達ってのも、なかなか苦労するもんだな、ははは。
(満面の笑顔を見せた)

(その日、川添孝一の放校処分は撤回された)
(街を救った人間として広く周知された彼を犯罪者扱いして追い出すのは常世財団にも不可能だった)
(こうして日常が戻ってくる)
(川添孝一はバイトをしながらカツアゲをした人間に謝り、金を返し、そして殴られる日々を送るだろう)
(彼にとっての平和はまだ遠い)

(第一部 異形の追放者 川添孝一編 完)
(第二部 氷炎の支配者 桜井雄二編へと続く)

軍ヶ浦 十乃 > 「ははっ、そーっすぜ。ったく、かっけーやつだ。
 ……っと、俺も行くか。皆、また明日、学校でな。
 自己紹介とかは、次に会った時にでもやろーぜ。」

 少し休んでから、疲れた身体を奮い立たせて立ち上がる。
 そう言ってから明日は日曜日だったような、平日だったような、どっちだったかとぼんやり考える。
 疲れで頭がうまく回っていないな、と、内心で呟いた。

「と、救急キットの中身、少しだけ借りてくぜ。」

 救急箱の中から包帯とガーゼ、絆創膏を少しだけ貰い、その場を後にするだろう。

ご案内:「落第街中央区」から軍ヶ浦 十乃さんが去りました。
コゼット > 「色々と事情聴取はありそうだけど、まずは身体の手当て、そしてゆっくり休んで頂戴。」
(各々に身体の安否を確認させる。少しの間大変だろうが、今は少しだけ余韻に浸らせておくのもいいのかもしれない。)

「…大丈夫そうですね。流石保険の先生です。」
(皮肉か否か。兎も角蓋盛に肩を貸す。預けた体重が、彼女の頑張りを表していたようだった。)

カエラム > 「そう、よかった。……あとしまつ、てつだいたい。けど、かえらむ、ぞんび。ひとびと、さわぐ、だめ。」

そう言うとカエラムは、その場から背を向けた。

「あと、まかせる。かわぞえ、みんな、また!」

死神は駆け足で、その場から去っていく。

サトー・桜木 > 「…ははっ、寝言は寝てから言うもんだろ。何言ってんだよお前」
ようやく、普段の調子を取り戻して。笑いながら川添の肩を叩いた
「って、やっべ!車、鍵差しっぱなしだ!」
慌てて駆け出していく。なんとなく、この場に留まっているのが気が引けるような心持ちだったこともあって
そのままサトーが彼等の元へ戻ってくる事はなく、去っていった

ご案内:「落第街中央区」からサトー・桜木さんが去りました。
ご案内:「落第街中央区」からカエラムさんが去りました。
蓋盛 椎月 > 落第街での出来事とはいえ、給料上がったりしないもんかなーこれで。
給料は上がんなくてもいいけど仕事減ったりしないかなー……。
(本気なのか冗談なのか、区別のつきづらいボヤキ)

(コゼットに肩を貸されながらふらふらと歩く)
ありがとコゼっち。ま、身体が丈夫じゃないとやってられんからね。
……煙草減らそうかな。

(しばらくして、)
……よし、あとはもういいよ。(身体を離す)
んじゃ、またね皆様。いつも通りの明日を。

(そうして、落第街を後にする……)

コゼット > 「もうすぐ応援が来るわ。あとはその人達に任せましょう。
先ずは休ませないと。…ほら、先生、行きますよ。」
(ぶつぶつと小言を言いながら、蓋盛を連れてこの場を去っていく)

ご案内:「落第街中央区」からコゼットさんが去りました。
ご案内:「落第街中央区」から蓋盛 椎月さんが去りました。
ご案内:「落第街中央区」から川添 孝一さんが去りました。
ご案内:「和食懐石「漣」」に正親町三条楓さんが現れました。
正親町三条楓 > 「――――」

お茶を飲みながら楓はスマホを見ている。
まもなく、終わりが始まる。
さて、西園寺偲は間に合ったのかどうか。
――いずれにしろ、ゆっくり見物させてもらうとしようか

正親町三条楓 > ぴっとスマホに連絡が入る。
公安委員会に緊急連絡が入ったらしい。

楓はにっこり笑った。
さぁ、公安と風紀、新たな段階への進化だ。

「やっぱり、みんな仲良くしなくちゃいけませんよね~」

正親町三条楓 > 「――さようなら、西園寺偲さん」

去り行く人間に最後の言葉を投げかけながら。
楓は忙しくなる事を予感し、店を出た。

ご案内:「和食懐石「漣」」から正親町三条楓さんが去りました。
ご案内:「路地裏(学園中のあらゆる路地裏)」に白崎玲刃さんが現れました。
白崎玲刃 > 【白崎玲刃は駆けていた、今日起こるはずであろう、騒動を求めて駆けていた。路地裏を駆け抜けながら人々の噂を盗み聞きしながら、非常連絡局の居る場所を探し駆け抜ける。と、その時、玲刃の耳に言葉が聞こえた】
……研究区で銃撃戦?まさか…!
【たぶんそうだ、今騒動が起こっているとしたら、きっと、強行調査に関連する事であろう、そう玲刃は考える。それに、研究区だ、そうなると、きっと、暴走薬についての研究もそこで行われていたと考えるのが妥当であろう。】

白崎玲刃 > ………手遅れになる前に辿り着ければ良いが…
【玲刃は、進んでた進路を変え、研究区へと進む方向の路地裏を駆けてゆく、何が起こっているかはわからない、だがきっと、そこへ向かえばわかる事だと。故に、玲刃は駆け続ける。今回起こった騒動の、自分が巻き込まれる事となった騒動の、音音を巻き込んでしまった騒動が、佳境を迎えようとしている、その地へと向かって、駆けて行く。】

白崎玲刃 > …ここか!……っ!?
【そして、玲刃はある一つの建物の前へと辿り着く、その建物の外では、公安委員や風紀委員が銃撃戦を繰り広げており、その流れ弾が玲刃の頬を掠めた。即座に、玲刃は身体強化を異能、魔術の両方で発動、重ね掛けを行い、更に、収納の魔術を使い、長剣を左腕で取り出す。右腕もあと少しで完全に再生するだろ】

ご案内:「路地裏(学園中のあらゆる路地裏)」に麻美子さんが現れました。
白崎玲刃 > ……っ!よし…行こう…!
【玲刃は意を決して飛び出すと、銃撃戦を繰り広げている建物へと駆けてゆく。】
…っ!……
【公安委員の一人が玲刃に気が付き、指名手配犯だのなんだか叫びながら、玲刃へと発砲する。しかし、普通の銃弾程度であれば、身体強化を重ね掛けした、玲刃にとって避けるのは容易である。そのまま、その公安委員を斬首しようとするも、転移荒野でのメアとの会話を思いだし、銃を持つ腕を切断するに留めた。】

白崎玲刃 > ………よし、まずは第一関門突破だ。
【そのまま、玲刃は、銃撃を掻い潜りながら、時折、公安委員や風紀委員の銃を持つ腕を切断し無力化しながら、建物の内部へと入ってゆく。】

麻美子 > 「よし、ちゃんと来てくれたッスね」
そう言いつつ、上空から彼の様子を写真に納める。
『指名手配の解除』の為に、彼には風紀委員が呼んだ『捜査協力者』として
存分に活躍してもらわないといけない。

「その人はレイチェルサンの捜査協力者ッスーーー!!!
 指名手配は非常連絡局がかけた冤罪ッスよーーー!!!」

周囲の風紀委員と公安委員会に呼びかける。
これで多少は攻撃の手、追っ手が減るだろう。
もっとも、偲の側の人間の攻撃の手はやまないのだろうが。

『頑張るッスよ』と目配せして、彼を見送った。

白崎玲刃 > 【玲刃は、建物内部の廊下を駆ける、建物内の会話を聞きながら、駆けてゆく、次第に近づいてゆくのがわかる。そして、ドアが爆発する音が聞こえる。】
!?…そっちか。
【爆発音の聞こえた方へと向けて、玲刃は駆けてゆく、無論、建物内では未だ、銃撃戦が続いており、身体強化の重ね掛けを使っていても、よけきる事の出来なかった、銃弾が、少しは彼の体を傷つけていた。】
…この程度なら…。
【回復魔術を発動し、即座に出血は止まる、多少の銃弾による穴であれば、玲刃の回復魔術と再生があれば十分なのある。】

ご案内:「路地裏(学園中のあらゆる路地裏)」から麻美子さんが去りました。
白崎玲刃 > ……この声は?麻美子?
【後方で聞いた事のある声を聞き、少し首を傾げるもそのまま駆ける足は止めない。玲刃への攻撃がある程度止み、進みやすくなる。】
(ありがたい…)
【麻美子に心の中で礼を良い、そのまま、玲刃は駆けてゆく。】

……あそこか!
【廊下にあった、爆発の跡を見つけ、玲刃はその内部へと飛び込んでゆく。】

ご案内:「路地裏(学園中のあらゆる路地裏)」から白崎玲刃さんが去りました。
ご案内:「研究区の外れ」に矛海 遼さんが現れました。
矛海 遼 > ―――意識はまだある、手に力も入る、痛みは体質状持っていない。だが流石に疲れは溜まった、全身に痣や火傷を残しながら研究区の外れで仰向けに倒れている

「…………私らしくない事をした物だ。」

ご案内:「研究区の外れ」にメアさんが現れました。
メア > だい、じょぶ…?(ふらりふらりと少女が隣に座り揺れている、服は所々朱に染まっているのに、本人は痛みを耐えると言うより眠そうにしている)
矛海 遼 > 「問題無い」

所々歪んだ音を響かせながら起きあがる。

流石に眼鏡は紛失してしまったようだが、伊達眼鏡なので問題はなさそうだ

「………君は怪我は無いのか?」

メア > そ、か……(目を擦り数回瞬きをする)

怪我は…ない……すぐ、治る…(そう言いながら自分の服を見る
濃い朱に染まった部分がちらほら見え、この服はもう着るれないと悟った)

矛海 遼 > 「すぐ直る、か………」

軽く朱く染まった部分に優しく手を添える。

先ほど凍結していたとは思えないくらいに暖かさを感じるか

「だが、こうすればもっと、早く治るだろう?」

手の甲の魔法陣が光ると、治癒の魔術を放ち、傷を治していくだろう

メア > …だい、じょぶ……(そっと手を握る)

本当、に…すぐ、治る……(そう言って服の袖を捲る。濃い朱色の服の下には既に傷1つない肌が有る)

だから、無理…ダメ……

矛海 遼 > 「………生憎、私もそのような体質な物でね」

ボロボロになったロングコートを脱ぎ棄て、所々焼け落ちた和服の下に合った傷は総て無くなっている

「無理はしていない、君よりはな」

いつものように、優しく頭を撫でる

メア > 無理…?(ん、と名で慣れれば目を瞑る)

無理、は…して、ない……(そこだけはちゃんと思っていたようだ、
自分が無理をして何かあればそれこそあの場にいた全員を危険に晒し
ていたのだから)

矛海 遼 > 「痛みや苦しみを感じたのなら、それは大丈夫ではない」

そのまま撫で続けている

「ただ、あの衝撃では流石に車(あし)はもう壊れているな……他の者も無事だと良いが」

メア > 治る、なら……大丈、夫……(小さく呟き)

車……ぺちゃんこ…(研究区の方を見る、最後のあれの影響か、とて
もひどい有様だ)

矛海 遼 > 「世の中、治るだけの物でもあるまい」

潰れた車を見やる。元より【組織】の支給品だ。愛着も無く唯の足ならば未練も無い。

「………立てるか?」

メア > うん……(ゆっくりと立ち上がる)

矛海、は…どう、する……?

矛海 遼 > 「これだけの騒ぎなら野次馬も集まってくるだろう………変に目を付けられるよりは退いた方が良い」

この場から見つからずに戻るのは容易だ、だが

「君はどうする?」

メア > …私、は…報告……(今回の大きな一見、取れるデータも多いだろ
うと支給されたデバイスを取り出す)

矛海 遼 > 「………それは?」

取り出されたデバイスに視線を向ける

「それと、先生って呼ばなかったな?これはこれでいい」

メア > 先生…ぽくない……(打ち解けたのだろうが、素直には言わない)

連絡、と…生活の、ために……貰った……(研究区各、それも一部の
物にしか支給されないデバイスだ、裏で手に入る物でもなければ金を
積んだとしても手に入らない物だと分かるだろう)

先生…と、連絡……(どうやら誰かと連絡を取るつもりらしい)

矛海 遼 > 研究区からの支給?それも教師?何を言っているのかはわからない。
だが、異様な雰囲気は感じ取ったようだ。

「………今連絡を取るのは得策ではない。何が起きるかわからないからな。しばらく別の所に潜伏していた方が良い」

立ち上がって手を取る

「そうか、だがそう呼ばれた方がしっくりくるものだ」

メア > 何、で……(首をかしげる、データを提出する方が…と思った所で
手を握る)

ん、そう……(簡易的な物だけデバイスで送っておく、確かに今
行ったところで研究室が無事かも分からない)

矛海 遼 > 「さて…………この後は何処へ行く?私は住処へ戻るが……」

眼鏡が無い状態と言うのも、見る側からしたら新鮮に見えるかもしれない

「その格好で戻るのは、な……」

メア > …(研究所に行かないとなれば)

散歩…で、服…注文……(新しい服を注文しないといけない)

矛海 遼 > この夜更けに一人で行くというのか?
どう考えても【危険】の二文字が脳裏に走って行く

「……………ふむ、ならば」

今回の一件、巻き込んだ側ではある。故に

「私も同行しよう。」

答えを出すべきだ。

メア > …危険…そう…?(先ほどの巨人と相対したことに比べれが他の事
など危険に入るかも分からないが)

分かった……(そう言って歩き出す、まずは仕立て屋に行服の注文、
それが終われば女子寮に向かうだろう)

矛海 遼 > 「危なっかしさで言えば、別の意味でアレよりは危険だと思ってな」

そのまま隣を歩いて行き、手を繋ぐ

「これくらいの事はさせてもらうさ」

歩き進めば仕立て屋に着くだろう

メア > そ、か……危ない…(仕立て屋に着けば依然頼んだものをもう一度
注文するだけなので時間は掛からない、注文を終えれば女子寮の方
へ歩いていき)

ここ、で…さよ、なら…(女子寮と言うだけあり、用の負ければ例
え教師であっても入る事は出来ない)

矛海 遼 > 「あぁ、また会おう。ではな?」

手を振りながら背を向けて、その場を歩き去り

「良い夢を、メア」

言葉を溢して夜の闇に消えていく

メア > うん、また……バイバイ…(小さく手を振り、見送った)
ご案内:「研究区の外れ」からメアさんが去りました。
ご案内:「研究区の外れ」から矛海 遼さんが去りました。