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桜塚美術館
Last Update:2025/12/07(日) 19:50

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分類施設
所属名簿参照
所在学園地区
概要刀剣専門の大型「美術館」
利用について利用自由
設定共有歓迎
敵対・戦闘NG
連絡用私書箱IDNY
  


 ▼Comment
 
 日出ずる島国にて時代を彩ってきた武器――日本刀。
 秀でた性能だけならず、象徴として神器として歴史を重ねてきた代物。
 桜塚美術館は、そんな日本刀を数百点も収蔵し、
 展示している大型の『美術館』です。


施設沿革

 出資者である本土の実業家、桜塚泰全さくらづかたいぜんの遺言に則り、
 彼が生前蒐集していた刀は常世財団に無期限で貸与され、
 島民であれば誰でも観覧できるよう展示されています。
 故人の意向により本館においては日本刀は美術工芸品として扱われ、
 大変容の渦中の時代にて、日本刀という、
 文化財の保全、及び文化の研究と教育、普及に貢献します。

施設案内

 学園地区の一区画に所在しております。
 枯山水を擁した、伝統的な書院造の屋敷の姿をしています。

 正門には日本刀を所蔵している最も大きな「本館」。
 食事処や撮影スペースのある「別館」があります。
 また、本館の中には特殊な展示室の「離れ」がございます。

ご利用の手引き

 学生証を持参の上、正門で認証してご入場ください。
 帯剣は可能です。むしろ日本刀であれば推奨されます。
 撮影スペースでは抜刀も可能です。
 飲食物の持ち込みはご遠慮ください。飲食は別館のみ可能です。
  
 基本的に、一般的な美術館のルールに準拠しております。
 常識をわきまえた身だしなみをお願いします。
 大声で騒ぐ、ケースの破壊や展示物への接触・毀損などは禁止です。
 速やかに警備員によって確保され、然るべき対処が行われます。

 何かありましたら、館長の桜塚にお問い合わせください。

・設定作成者より
使用自由のロケーションです。
館長となるPCがいますが、不在時でもご自由に使ってください。
ロールプレイとして、偽造学生証での入館も可能です
変装などをしていただけるならどんなPC様でもご利用いただけます。

ただし、館内における戦闘・傷害行為、
及び展示物の盗難、毀損、破壊といった行為は絶対にNGとします

実行に移そうとした瞬間に捕縛され、逮捕される――とご理解ください。
コレ飾ってほしい!とかああしてほしい!とか。
ご意見ご要望ありましたら、連絡用私書IDまでお気軽に。


詳細

「本館」――美しき刃の集まるところ

 「本館」は入口から左右に分岐し、細い通路が大きな四角を描く構造です。
 右へ進めば左から、左へ進めば右から入口に戻って来られるようになっています。
 通路の両側の壁は一面が重厚なガラスケースになっており、
 収蔵されている日本刀が作刀時代順に展示されています。

 ほぼすべての刀が名物と称される逸品であり、
 文化的なもののみならず、その価値は計り知れません。

 左から進むと時系列順に、右から進むと過去へ逆行する形で観覧できます。
 最古は神代のそれとされる遺物、古墳時代に発した原型、
 そして平安から現在の「日本刀」の形へ移り変わっていく文化の歩みがございます。

 ケースの前の端末に学生手帳をかざすと、
 該当の時代および収蔵刀の資料をダウンロードできます。

「七罪刀の間」――人の業の鍛たれしもの

 「本館」に入って大きく廻り、ちょうど入口の反対側に差し掛かると、
 中庭へと続く扉が開放されています。
 四角にくり抜かれたような庭の中央には、古めかしい様相で造られた離れがひとつ。
 ここに展示されているのは、出資者の収蔵品の中でもとりわけの際物が七振り。
 『七罪刀しちざいとう』と諱されるものたちが、その物語とともに封印されています。
 厳密なる管理と封印のもとに展示されています。
 式典・図書委員会と祭祀局により、万が一にも問題が起こらぬよう封印されておりますが、
 それぞれの名刀が放つ独特の空気は本物で、心身に不安のある方は観覧が推奨されておりません。

伝鎮頼でんしずよし大孔雀だいくじゃく(物語:(物語:緋月PL様)
 物語を読む 
 外見:飾太刀拵、鎬造り・重花丁子の刃文、鮮やかな緑の鞘に白い柄、唐鍔を始め
    各所に緑の宝石が装飾として使われている。特に鍔に埋められた緑の宝石はとても美しいもの。
    鍔部の宝石はエメラルドに似るが、全く未知の宝石であるとの説もある。
    茎には孔雀明王の真言が刻まれている為、大孔雀の銘で呼ばれる由来。

 逸話:鎮頼なる刀匠の作刀と伝わるが、刀匠の来歴含め詳細不明。
    鮮やかな緑の鞘は孔雀石を顔料に使ったともされている。
    美術品としても刀としても素晴らしい一振りだが、如何なる理由か
    手にした者は次々と無謀な戦いに身を投じ、あるいは天下人を自称しては
    無惨な最期を迎えていったという逸話が多数残る。
    一説には、この刀の鍔にに嵌め込まれた宝石を採掘した者は、宝石商に
    騙されて不当な取引で宝石を奪われ、死に際に件の宝石を手にした者が
    過剰な自尊心に支配され、破滅を迎えるよう強い呪いを残したとも言うが、その真相は不明である。

天香てんこう(物語:シャンティ・シンPL様)
 物語を読む
 美しい刀であった

 刃は二尺六寸ほど 板目肌が運河のごとく漂う

 誰ともなく それを天香と称した

 抜けば氷の輝きが閃き

 甘やかな香が揺蕩う

 振るえば陽炎揺らめき

 血の香が霞にたなびく

 平凡な男であった

 真面目に謙虚に日々を生き

 妻と子どもと睦まじく暮らしていた

 男は刀を手にした

 一目で魅入られた 一目で惚れ込んだ

 男は刀を求め始めた

 もっともっと美しい刀を

 もっともっと素晴らしい刀を

 小遣いを 蓄えを 家財を すべてを投げうち

 あらゆる刀を求めた

 だが、及ばなかった

 何もかもが足りなかった

 男は悟った

 この刀こそ天上のものだと

 誰にも渡さないと思った 誰にも見せないと誓った

 蔵にしまった

 不安だった

 常に持ち歩いた

 不安だった

 誰にもやらぬ 自分だけ 自分だけに微笑めばいい

 家を閉じた

 妻も 子も 遠ざけた

 それでも 自分だけのものにできたと思えない

 ある日

 血まみれの 妻の 子の 死骸のただ中で

 男は刀を呑み

 笑顔で絶命していた

 ――これで この刀は 俺だけの ものだ


絶作『橘姫たちばなひめ(物語:藤白真夜PL様)
 物語を読む
「刀、弱い」

 開口一番、女は言った。
 これでも、鍛冶師の端くれだ。その言葉に侮蔑を感じた。
 だが同時に──

「あんな細ッそいので、感じるワケない。
 アレで斬ろうだなんて、それこそ涜神でしょ。
 でも──」

 ──美しい。

「──美しい。
 命を奪う鮮やかさ。アレは、悪くない」

 好みの異性を語るような、その響きに。
 紅を謳うその唇に。
 死を語るその貌に。
 俺は、美しさを感じていた。
 ──今から殺すその女に。

 神殺しの刃を創り上げるなどと。失敗するに違いないと思っていた。
 目前の女を見るまでは。
 ……やろう。


 斬った。震える手で。
 鍛える。震える手で。
 

 繰り返す。死を。幾度となく。
 すぐに気付く。
 その女の放つ、死への渇望に。
 似ていた。
 俺自身の、才ある者たちへ向ける昏い願いのように。
 “何故奴らが” “何故” “何故 俺/私 には無い?”
 ……同じだ。
 彼女の想念を、俺が持つ最も強い感情で、その刀へと打ち込む。
 かの異才どもに無い、普遍の凡才である俺にこそ備わる、その執念を以て。きっとそれこそが、俺の唯一の才だった。
 死なない女の、死への切望を。
 才無き男の、凡夫を殺す傑作への願いを。
 血と死を以て──一振りのつるぎへ、刻み込んだのだ。


 不死身の血が塗り込まれた、鬼の名を持つ薄紅の妖刀。
 死なずの渇望こそ、より絶対的な死を求むる、死への狂奔。
 低きより高きを臨む、持たざる者の最期の刃。

 その銘を、橋姫。

赤鬼あかおに(物語:本項目作成者
 物語を読む
 相州伝「赤鬼」

 刃渡りは三尺三寸。長尺にして肉厚の蛤刃。豪壮なる佳刀。
 陽炎の如き皆焼刃紋は、正宗の名高き相州伝の証。


 海より漂着した異人の女を巡っての諍いであった。

 髪に瞳、目鼻立ちも日の本のそれと異なる有り様。
 如何な佳人といえど、家畜のように扱うべきと囀る商人。

 時の大名、義理人情に篤き武人は大層女を気に入り、
 瞬く間に言葉を覚えたその女を妻に迎えたいと言った。

 侃々諤々の一月の後、娘は蔵より盗んだ刃で双方を斬り殺した。

「斯く身の程は証された。その黄泉路で不明を恥じろ」

 何者をも上に置くことを許さず、己の弱きを何より恥じた。
 天衣無縫の生き様は、英傑か悪鬼か未だ騒がれる物語。

 この剣は、齢二十七、病で孤独に事切れるまで止まぬ憤激と共にあった。
 無銘の業物は底より女とともにあり、その死を以て完成した。
 灼けつくような鬼気を纏った、斬れぬ者なしと謳うが如き剛剣。
 女の髪色と生涯に準え、死後数百年ののち銘が打たれた。


赫奕かくえき(物語:挟道明臣PL様)
 物語を読む
「赫焚」

 刃渡りのほどは二尺六寸。本造りの反りの深い姿をした山城の刀工が鍛えた一振り。
 刀身に日本画もかくやと言わしめる程の精緻な竹に差す月光が彫られた宝刀。
 とある娘の守り刀にして、色狂いを月に送り続ける妖刀とも。


 時の間もなく拐かされるゆえ、城主に佳人を見せる事なかれ。

 それは好色漢で知られる成り上がりの膝下で囁かれた噂話。
 交通の要衝、宇治の刀工たる坂際の娘の輝夜はそれは大層な佳人とされ、
 噂を聞きつけた城主が街道を訪れた際も、町民達はその御娘を一丸となりひた隠したという。

「坂際の屋根にそのような娘は居りませぬ、此れに尾鰭が付いたのでしょう」

 娘を貰いに来たと宣う城主の前につい、と出されるは一振りの刀。
 朱塗りの鞘より引き抜けば、月の光の下で照らされた刃紋は傾げるごとに姿を変えて男の眼を奪ったそうな。
 きらと光る彫刻に確かに美しき娘子を見たと城主は頷き、
 幾ばくかの金品を刀工の男に与えて刀を手に帰ったとされる。

 それから二晩の後、城主は寝屋にて文字通り刀と一つとなって息絶えたという。

 その後も城主が女よりも愛した刀として好事家たちの手を点々とし、
 その誰もが見て愛でるでは足りずと、その刀と情事を為したとされている。

通称『悪食あくじき(物語:神樹椎苗PL様)
 物語を読む
 名前:銘『不明』通称『悪食』
 形状:刀と言うには太く厚みがあり、刃が大きい

 逸話:『飢饉を救った御神刀』

 かつて、餓死というものは珍しくもなく、飢饉によって村落が滅ぶことは世の常とも言える時代があった。
 そうした村落では、口減らしなどにより辛うじて生き延びる事も少なく無く、そうした伝承にも事欠く事がない。
 そんな中、また異色の方法で飢饉を生き延びた村落もある。
 ▲▲県■■町で見つかったこの刀は、神社に奉納されていた奉納品だった。
 神社の宮司に話を聞くに、この刀は『悪食』と呼ばれており、無数の命を救った刀なのだという。
 しかしなぜそのような刀が『悪食』などと呼ばれているのか、奇妙に思い訊ねた。
 この刀が見つかったのは■■町より数十キロ離れた山の中だそうだ。
 そこには●●村という村落があり、大変容が起こる少し前まで人が暮らしていたそうだ。
 ●●村では飢饉の折り、身体の弱いものや、病にかかったものを供物とし、儀式を行い神殿に納めて居たという。
 その儀式というものこそ、この『悪食』が登場する舞台だった。
 供物に選ばれたものは、その体を魂と肉体に分けられたという。
 頭と心臓を残し、胸より下を『悪食』をもって切断し、1日を費やし丁寧に血抜きをした後、上半身を魂として神殿に納め、肉体は授かりものとして、村 人たちに分け与えられたという。
 そうした人食いによって●●村は飢饉を逃れ、近代まで残っていたのだそうだ。
 神社の宮司の厚意により、展示品として『悪食』を借り受けることができた。
 またこの『悪食』にまつわる記事を書くことを約束し、神社を後にした。
 しかし、このような話を聞いたばかりだと言うのに、腹が鳴いて仕方がない。

「食事をしなくては」

 ──✕年✕月✕日。
 胸部より下部が切断された遺体が見つかる。
 その下半身には無数の歯型、噛みちぎったような後があり、警察は猟奇殺人事件として調査を行っている。

無常正光むじょうまさみつ(物語:五百森伽怜PL様)
 物語を読む
  『無常正光』。身巾四寸、三尺九寸の大太刀。摩耗した梵字の彫刻あり。
 刃中の沸は川底の砂が流れゆくかの如く、刃に沿って線状に連なっている。
 豪快でありながら、細部に古備前の特色がよく表れた雅な一振り。

  鎌倉の世、備前国に正光という男が居た。
 彼は、後鳥羽院の命により『御番鍛冶』として水無瀬宮に集った刀工の一人であった。
 その中でも鍛冶奉行とも呼べる『師徳鍛冶』を拝命するほどの腕前を持ち、信心深く人徳を備えた美丈夫であったという。
 当時に彼が打った刀は現存していないが、『銘尽』白羽寺家旧蔵本(白羽寺本)の「後鳥羽院御宇被召鍛冶十二月結番次第」には、
 名物として彼の打った『備前国正光』の銘が挙げられている。

  『無常正光』は、後鳥羽院が隠岐に移った後、正光が備前に帰郷した後の作である。
 かつては六弊を退けるべく日々精進し、無相清浄を目指して鍛錬を欠かさなかった正光であったが、奉行拝命の蜜は毒であった。
 故郷でも刀を打ち続けていた正光であったが、何度刀を打っても満足することが叶わなかった。
 「せめてもう一度でも、『備前国正光』の如き輝きを見なければ、死ぬに死ねないのだ」
 そう口にして、狂ったように刀を叩き折ったことも幾度かあったという。

  やがて、良からぬ諦念と懈怠の心が生じたのであろう。
 長年続けていた念誦も怠り、遂には、『無常正光』を完成させたのを最後に、刀を打つこともなくなってしまった。
 それからというもの、正光はみるみる内に痩せ衰えていった。
 食事もせず、まともな会話もせず、ただ譫言のように刀を打っていた時のことを語り続けた。
 やがて、弟子達も愛想を尽かし、家を出ていってしまった。

  後に様子を見に戻った弟子によれば、
 正光は『無常正光』の傍らで、腐臭を放つだけの崩れた肉塊と化していたという。



 その広間に、それぞれ独立した硝子の匣に一本ずつ、
 中央を取り囲むように七つの匣が配置されている。
 それぞれが相互に睨み合うようでもあり、牽制し合っているようでもある。

(名簿作成者より)
 それぞれの刀の設定と物語を、交流のあるPL様にお願いし、作成して頂きました。
 本当にありがとうございます。

「別館」――心休まる娯楽施設

 正門をくぐり、本館とは違う方向に存在する二階建ての日本家屋です。
 売店や食堂があり、枯山水の庭には撮影スペースがあります。

 撮影スペースにおいては抜剣が許可されています。
 背景セットなどの用意も万端で、スタッフにお申し付けください。
 あなたの大切な刀とともに、
 もっとも美しい姿を思い出写真として切り取らせていただきます(諸経費込み500円)。
 
 食堂では和を思わせるメニューをカジュアルに楽しむことができます。
 絵巻、目録、合戦図などの複製品が飾られた風情のなかで、
 観覧後のひとときをお楽しみください。
食堂お品書き


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Pass:
Miniりすと v4.01