2015/06/17 のログ
ご案内:「図書館」にコゼットさんが現れました。
コゼット > 「ええと、魔術の本の棚は……っと。」

(治癒魔術について知識を深める為、学園内の大きな図書館にやってきた。
以前もここで本を借りていたが、読み終わってしまった。
複数の本を読み、知識の精度を高める為に、複数の本を読み漁る。
彼女が纏めて複数の本を借りないのは、一つの本に集中する為だ。)

コゼット > (この図書館の本の貯蔵量ははっきり言って凄い。
一つのジャンルにしても膨大な種類の本がある。
最近出版されたものからある程度古いものまで揃っている。
住み込みで読んでいても何年掛かるかわからない。見渡す限りの本の棚。

しかも、奥には禁書まで保管してあるらしい。
魔術師としては気になる所である……が、今回はそちらに用は無い。
生徒でも読むような治癒に関する本。その中でも自分が行使出来そうなものを選らび、棚から抜き出す。)

ご案内:「図書館」に雪城 括流さんが現れました。
雪城 括流 > そんな棚のそばをがらがらがら…と図書委員の本を積んだカートが通り過ぎる。

通り過ぎてから、「ちょっと、ちょっとだけ戻って。」なんて少女の声が聞こえて
からから…と戻ってきた。

眼鏡の男性図書委員以外にそこにはいないように見える。
いや、カートの上にピンク色の蛇が一匹乗っていた。ぴょん、と飛び降りると、ありがとうと先ほどと同じ声で図書委員に蛇がお礼を述べ。

「えーと… コゼットせんせ?」
と、伺うように尋ねてながら、小首をかしげた。

コゼット > (治癒魔術は元素魔術と組み合わせて応用も可能だが、そもそも根本的な術式が違うのだ。
魔術師の中には平行して治癒魔術を取るのも少なくないのだが、コゼットはあえて元素魔術一本に絞った。お陰でそれに対する理解を早め、教師としての道も開けた。

しかし、ここ最近は不穏な事件が多く起こっている。
怪我をすれば保健室や病院に行けばいいが、いざ戦闘になって負傷した場合、いつでもそこに行ける訳ではない。
例え応急的なものでさえそれが命を繋ぐ場合もある。
それ故に、最近になって学び始めるようになったという訳だ。

一つ抜き出しては本を開き、閉じて戻す。その繰り返し。
気になる本はタイトルを記憶しつつ、次々に手にとっていく。)

コゼット > (──と、名前を呼ぶ声に振り返る。…いや、声の主は下の方か。)
「…ああ、へびせ……、括流先生。
貴女も図書館に用事ですか?」

(学園内では見間違えもしないであろうその姿。これでも学園の教師で、様々な科目を教えている。
苗字でなく名前で呼んでいるのは、同じ苗字の生徒が居るからだ。)

雪城 括流 > 「へびぇ…」
なんか言い間違えられそうになった気がする…気のせいだとは思いつつ。
名前の呼びかたには納得しているし、自身でもくくるせんせいと自称しているので特に気にはしない。
さらにいえば時々ひょーかのペットだとも自称しちゃっている。

「ええ、急ぎと言うわけでもないけど。
…コゼットせんせは治癒魔術に用があるんですか?」
見ている本の難易度に不思議そうにする。

コゼット > (蛇先生。…まぁ見た目通りなのだが、ついこちらの愛称が先に出てしまいそうになる。
同じ教師の筈なのだが、妙に可愛げがあるのはこの姿のせいだ。)

「ええ、ちょっと勉強を。あんまり保険室にお世話になる訳にも行きませんからね。
最近物騒になってきたのもあって、覚えておいて損はないかなと。
本を読むのは好きなので、むしろ楽しい位ですけども。」

(本を抱えるとしゃがみこみ、出来るだけ括流の目線に合わせようと。
上を見上げるのは大変そうだし。)

雪城 括流 > 「保健室…来島くんなら便利に使ってくれてもいいのに。
もし覚えるなら講義を聴くか、保健委員会をおすすめしておくけど。」
身内だと思って来島保険医にしびあなくくる。

目線を合わせようとしている様子に気が付いて、はっとする。
するする…と棚に近づくとあっさりとそれを登ってしまい、目線を合わせた。
「…しゃがまなくても大丈夫だよ。
それに上見上げるの大変でもないし…。」

首がそういうふうではないから苦労はしない。

コゼット > 「あ、そうか…講義を聞くという手もありましたね。
ただ、私も授業を受け持ってる身ですから中々時間が合わなくて。
来島君ですか。覚えておきます。」
(でも、例のアレに毎回連れて行くのもなぁ…と思いつつ。)

「…器用ですね。
いえ、なんとなくそう思ってしまって。」
(大丈夫と言われれば立ち上がる…前に、一つ聞いておく事に)

「そうだ。括流先生は治癒魔術に詳しいですか?
良かったら、オススメの本とかあれば教えて頂きたいのですが。」

雪城 括流 > 「うん、来島くんの救急隊なら呼べば路地裏だって出動するよ。
独学だと…実際に試すことすら簡単には出来ないんじゃないかな。」
目を閉じ難しそうな表情をして頭をくるんとひねる…。蛇の表情だが。

「壁くらいは上れないと困るからね。
うーん、コゼットせんせ向けの治癒魔術…。おそらくもといた場所の術式が一番扱いやすい、と思うけど。
ものによっては医学知識が必要だったりするから。」
そういってにょろんと本棚のうえを移動する。
そのような魔術本があれば、そちらのほうをいくつか選択し鼻先でつっつくだろう。

コゼット > 「路地裏も…ですか。それは頼もしいです。
ふふ、元素魔術を学んでいる時も、最初の頃は苦労しましたからね。
同じ魔術だからと侮っているつもりはないのですが…。」
(それに、確かに実際に修得している人から教わった方が早いのは確かだ。それにその術がもし実際に見れるのなら、色々とイメージもしやすい。)

(覚える事は多そうですね…と、持っていた本をしまうと
括流の選ぶ本を次々に抜き出し、ぺらぺらと捲る。)
「………ん。うん、なるほど…この辺りはまだ知らない事ですねぇ…参考になりそうです。」
(あまり複数の本を同時には借りない主義だが、この膨大な本の中では忘れてしまうかもしれない。この本は一先ず確保しておくのが良いだろう。)

ご案内:「図書館」に相楽 満さんが現れました。
相楽 満 > いつも通り本を探しに入ってきたが、ふと視線を巡らせて気付く。
探していた二人の師の姿がある。

「……失礼します、先生方。
 お話の途中ッスけど、お邪魔していいッスか?」

声を潜めて近づいてきた。

雪城 括流 > 「こちらの技術でよければ、応急処置講習もしているから。
治療だけならそういう手段もどうかな。」
微笑む…ように口を開いて。牙がしゃきーん。

「やっぱり苦労するし、何が向いているかは難しいね。
私の魔方陣学も治癒は出来るけど、そのためだけにはちょっと難しいかな…。」
とりあえずでお勧めするのは難しい。悩ましい…といった顔をする。

「ほかの知識が必要じゃない魔術はだいたい信仰が元になっているけど、コゼットせんせはそういう感じ…じゃないよね。
ただ信仰は何かの力を借りるということで…そっちの方向だと治癒魔術のできる相手の力を借りる、召喚魔術も選択肢に入るかもしれない。
ここは治癒魔術の棚だからあっちにいかないといけないけど。」
魔術は魔力以外に力を借りるタイプも存在する。
そう言う説明をしながら、召喚の棚のほうに首の方向を向けた。

…と、その先に知っている顔をみて。
「…相楽くん?」

相楽 満 > 「ククル先生、スンマセン。
 これお願いします」

書類をがさがさと取り出す。
遺跡探索の許可申請だ。
それも遺跡群だけではなく、海底遺跡への立ち入りと研究調査用の潜水艇等の貸し出し許可を求めるものも混じっている。

コゼット > 「そうゆうのもアリですね…。必ずしも魔術を使わなければいけないって事はないのですから。
機会があればお邪魔します。」
(良い笑顔ですね、と釣られて笑いながら)

「魔方陣学…召還魔術…。色々と手はありますね。
ただ、やっぱあちこち手を出しているとキリが無いので、出来れば元素魔術の技術を応用できそうなものがないか考えていまして。」
(信仰はどちらかと言うと聖職者の得意な事だ。我々…と言っても全てではないが、魔術師が信仰に縋る事はあまりない。只一つあるとするなら、それは知識だろう。知識こそが力。
言われるまでは考えもしなかったが、他の魔術の本を見てみるのも良いのかもしれない…とも思う。)


「あら、相楽君。ええ、私は大丈夫よ。
今括流先生にオススメの本を教えて貰ってた所なの。」
(声を掛けられれば、帽子の下の表情は笑顔で相楽を迎える。)

雪城 括流 > 「えっと…?……海底遺跡へ行くんだ。
申請の書類が揃っていれば反対する理由は無いかな。下準備はしっかりとね。
危険度は報告されてるうちじゃ高くないけど、半漁人と交戦したってデータもあるから。」
差し出されたそれに目を通し、申請書類を口で受け取る。
はんこが必要な確認書類にだけぺたんと鼻先をつけて、サインを描き相楽君に返す。>相楽くん

相楽 満 > 今度はコゼットのほうを向き、別の書類を出す。
書類というよりは報告書のようなものだ。書き方は稚拙だが。

「こないだ落第街の路地裏で遭遇したバケモンとの話ッス。
 コゼット先生が以前連絡に出してた魔術食い?ってヤツとはまた違うと思うんスけど。
 詳しくはまとめてあるんスけど、かいつまんで説明すると……
 なんかゲロいヤツッス」

報告書には影のように真っ黒な液状存在に襲われた旨書かれている。
素早く接近し、広がりながらこちらを取り込もうとしたこと。
爆風による攻撃で広がったが、恐ろしく醜悪かつ根源的恐怖を感じさせる存在であったこと。
空中を逃げれば追って来なかった事、など。

雪城 括流 > 「魔術は便利だけど万能ではないからね。医学も結構やるものだよ。」
うんうん、と頷いて。

「うん、コゼットせんせの専門からはすこし遠くなるから、向き不向きのイメージも判断付きづらいだろうしね。
やっぱりそういうことなら、さっきの本が参考になると思うよ。」
そう同意して。>コゼットせんせ

相楽 満 > 「あ、はい。友達と一緒に行くんで。
 一人では行かせないってすげー凄まれちゃったんで、ちゃんと準備してかなきゃいけなくて……
 その子に怪我させたりしたらヤバいッスからね」

ありがとうございます、と帰ってきた書類を見る。
鼻先判子が可愛い、そんな顔で見ている。

「半魚人スか。マジッスか。
 潜水服着た状態で戦えるんスかね」

大真面目に考え始めた。
自分の異能がそういう状況での戦闘に耐えうるか、まるで見当がつかない。

コゼット > (海底遺跡…そうゆうのもあるのか。…尤も、今の私には観光位しか行く目的はないか。
等と横から話を聞いていると、今度は自分の名前が呼ばれ)

「どれどれ…。」
(内容は魔術師喰いと酷似している。しかしそれとは違うのでは?と言う。
多少の違いであればそれは進化によるものの可能性が高い。
それが本当なら、更に厄介な存在になっているかもしれない。)
「うーん、落第街の路地裏ね…。
ホント、あの辺りは何でも出てくるわねぇ…事件も何かとあの場所が多いし…何かあるのかしら。」


「それは心得ているわ。万能ではないけど、使い方次第かな。
ただ治癒に関しては根本を変えなくちゃいけないからどうにもならないのだけどね。
一先ずはこの本をゆっくり読んでみるわ。ありがとうございます、括流先生。」
(先程オススメとして紹介された何冊かの本を借りる事を決めたようだ。)

雪城 括流 > 「ひとりでの戦闘、帰還報告もあった気がするけど…ふたりなら大丈夫だね。
半漁人は空気のあるエリアにいるみたいだよ。流石に水中を危険な生き物が自由にうろうろしていると、駆除されているだろうし。」
古代遺跡である以上そういった外に出る脅威は少ないだろうと助言をする。

落第街のバケモノの話には、耳だけ傾けて。

雪城 括流 > 宙に魔方陣を形成すると、相楽くんから受け取って咥えたままだった書類の残りをそのなかに放り込む。

「いいえ、どういたしまして。
役に立てたなら何よりです、コゼットせんせ。」
ぺこり、と深くお辞儀をするように頭を下げた。

相楽 満 > 「女子の先輩と一緒だったんスけど、そん時は無事に逃げられました。
 ……まぁあんなやべーとこそうそう近づくなって話ッスけど。
 こーゆーことで報告できそうなのがコゼット先生だったんで……」

風紀とか公安とかあんま信用ならないし、と本当に小声でつぶやいた。

「ウッス、大丈夫だと思いますけど頑張ります。
 治し方とか、まだ見ぬ技術があるといいんスけどね」

ヘビの先生にへらりと笑みを向けた。
少し緊張気味だったが、安心したようだ。

コゼット > (顎に手を当てて考える。
──生徒に被害が及びつつある。路地裏に行けばまだうろついているだろうか?
あの辺りに居ると別の事件に巻き込まれる可能性もあるが、止むを得ないだろう。

…しかし、彼はなぜ路地裏に…?)
「んー……判った、ありがとう。今度見回りにそこを含めて調べてみるわ。
相楽君達が無事で何よりよ。あなたの異能ではそいつの相手は難しいみたいだし、ここは任せて頂戴。」

相楽 満 > 「あの時は拳の風圧でブッ飛ばしたんスけどね。
 取り込もうとしたってことは、触るとヤバいかもしれないんで、マジで気を付けてください。
 それ以外にも不良やらヤクザやら居そうですから、コゼット先生も無理しない程度にお願いします。
 俺の報告のせいでコゼット先生になんかあったとか聞いたら、ほんと申し訳なくて俺死んじまうんで」

にへら、と笑って言った。
とはいえ教師を信頼しているのだろう、冗談っぽい言い回しだった。

雪城 括流 > 相楽くんの笑みには、こちらも笑顔を返す。
口を開けて舌を震わせるような…。牙はたたんでおこう。

路地裏がまた物騒な様子に、氷架のことをふと心配したりしつつ。
二人の会話を静かに聞いていた。

コゼット > 「ふふ、そんなんじゃ生徒に申し訳が立たないものね。
まぁ万が一何かあったら括流先生オススメの保険委員の子に来てもらうわ。
それに、私達魔術師は相手に触らず対処する事に関しては得意中の得意なんだから。」
(それが魔術師喰いだとしても、そうでないにしても、得体の知れないものに触る気にはならない。
それが敵性ならば尚更。…兎も角特徴は掴んだ。今度見に行ってみよう。)

「さて、と。私はこの本を早速熟読してみたいと思うし、そろそろ失礼しようかしら。
括流先生、今度講義で見かけたら、宜しくお願いしますね。」

(特に呼び止められる事が無ければ、貸し出しの許可を貰うべく受付に向かうだろう)

相楽 満 > 「ウッス、ありがとうございました、コゼット先生」

ぺこり、礼をして見送った。

「ククル先生もありがとうございます。
 また出発の時には連絡しますんで。
 なんかあったら保健室駆け込めるように」

雪城 括流 > 「はい、また今度。」
特にコゼットせんせを呼び止める様子は無い。答えるように尾の先を軽く振る。


「私もそろそろ行くけど、相楽くんも大丈夫?
うん、出番がないことを祈ってるけどね。」
じゃあね、とこちらにも尾を手を振るように振って、するん、と棚のスキマから向こう側へ消えた。

ご案内:「図書館」から雪城 括流さんが去りました。
ご案内:「図書館」からコゼットさんが去りました。
相楽 満 > 「……ありがてーな。
 持つべきものは師だな」

うんうんと頷き、最後の日課を。
自分の体を蝕む病の調べ物をするため、本棚の影へと消えた。

ご案内:「図書館」から相楽 満さんが去りました。
ご案内:「図書館」にさんが現れました。
> 机の上に広がった広報新聞の切れ端や資料などを見つめながら、背もたれに身体を預ける
雑把に調べたが、『ロストサイン』そのものに関する情報はほとんど無かった
まぁ元からロストサインが何かから知らなかったし、1から探してこれなら十分だろ
随分と時間がかかったな、と壁の時計を見ながら思う

結局わかったことは
1・違法部活の名前だった
2・『門』を独自に持っていた
3・すでに壊滅している
といったことだ

> 【何も考えずに設定変更したら途中まで打った文字が消えるとは誰が予想できただろうか
 閑話休題】

結局つまり
「十分、なにもわからなかった、ってことなんだよな」
背もたれに更に体重をかけて天井を仰ぎ見る
椅子の前足を浮かせて揺らしながら、盛大なため息が漏れた
そのさい、狂犬に噛み付かれた(殴られた)左頬が痛み、思わず呻く

> あの夜のことを思い出す
確かに犬飼はロストサイン、と言っていたような気がする
そしてあの銀髪の鬼もまた同じように
確かそれにくわえて何か言っていたような気がするんだが、どうも思い出せない

なんで今さら壊滅した部活の名前が出てくるんだ?
犬飼、ロストサイン、風紀委員、首輪
なぜ犬飼が首輪をつけてまで風紀委員に入っているのか
それがロストサインとつながるのか、どうか
例えば犬飼は元ロストサインだ
ってか?

唸りながら、なんか違う気がする、と思う

> 「ロストサイン、ロストサインね」
適当に机の上の資料を持ってペラペラと揺らしながら、ロストサイン自体を今度は思い描く
どうやら二年ほど前は随分とデカイ組織だったらしく、それこそ今の落第街は奴らの本拠地とも呼べるような場所だったらしい
それほどデカイ組織だからこそ、独自に門を隠し通せていたのだろう
だが、なぜ門を隠し持っていたのか
それでロストサインに何のメリットがあったのか
少なくともロストサインは門を隠し通せずにそれが原因で滅んだ
ならばなにかしらのメリットがあったはずだ

>
それは、異邦人をこちら側へと送るための歪みのようなもの
俺の記憶力が正しければ、確か、そうだ
安定した門は、それだけで破格の財産となる
それは諸外国が門を通じた交易、交流で証明している
勿論門が原因でおびただしい数の死者が出た事件も過去には数件あった
だが、それ以上の利益を生むのもまた門だ
そう考えれば安定した門というのをロストサインが組織として囲い、独占していたのも納得出来るように思える
だが
それはあくまで国が囲った場合の話だ
どれだけ巨大だろうと一介の、ただの違法部活が囲って何になる?
利益よりも不利益や危険性の方が遥かに高いだろう
実際に門を所有している国はその門自体を基地のようにして取り囲み、何が起こってもいいように
門ごと全てを破壊できるようにしているのが当たり前だ
それほど危険なものを、なぜ?
そしてもう一つ
なぜ、そんなものを違法部活が囲えた?

> 指先で机を叩きながら、思考を沈めていく

なぜ、囲ったのか
そして、なぜ囲えたのか

なぜ、囲ったのか
それは勿論、利益があったからだ
不利益や危険以上の利益
門が運ぶ、そして運べるのは人や物資や情報など、こちらには無くてあちらにあるもの全てが利益となる
ただし、利益を生むためにはそれを売る相手が必要だ
その相手、とは

寒気が身体を襲う
少し冷房が効き過ぎてんだろ、夏って行っても梅雨だっての
辺りを軽く見渡すが、近くに人は居ない
それが、何処か寒気を深くする

> 【あ、ちなみにうだうだ書いてますがこれはPLの妄想を適当に垂れ流しているだけなのでロストサインそのものの目的と大きくかけ離れている可能性があります
冗談を聞いてる気持ちでお願いします】

なぜ、囲えたのか

門を隠すだけであれば、正直言えばそれほど不都合はしないだろう
例えば門が倉庫の中にでも出来たならそれをそのまま隠れ蓑にすればいい
ただし、それはあくまで隠すだけだ
それだけでは利益は生まれない
利益を出すならまずは門の向こうと取引をし、そこから手に入れたものを外に出さなければいけない
それはつまり、物資の流通地点
門はそれそのもが小規模な飛行場や港と同じだ
それならそこには大量の物資が行き交わなければならない
こうなると、途端に隠すのは異常に難しくなるだろう
とある地点に行った大量の物資がそこで消え、全く新しい別のものとなって出てくるのだから

そう、それこそ、見て見ぬふりをしなければならない程度に

見て見ぬふりをしなければならない相手は、誰だ?

> 「まさか、な」
こんな一介の学生一人がたどり着ける程度の答えなら誰も苦労はしないだろう
そうだろ?
だって、その二つの答えの先は

今自分が立っている足元、そのものなのだから

思わず、深くため息を吐く
やめだやめだ、考えても仕方ないだろう
どーせこんな答えなんて違ってるんだ
本当は馬鹿な連中が何も考えずに適当に囲って遊んでただけだっつーの

> 犬飼、ロストサイン、風紀委員、首輪
そこに、学園都市を当てはめたら?

一瞬浮かびかけた腰が、そのまま椅子へと落ちる

つながる、か?
いや、まだ、足りない
だが何か胸の中でわだかまっているものがある

もう一つ、疑問が浮かぶ
ロストサインは壊滅した
そう、壊滅したんだ

学園の保護を受けていた組織が壊滅した理由について、考える

> 手元の資料をたぐり、壊滅させた組織を確かめる
そこには公安委員会の文字が歌っている
だが実際の所公安委員会がロストサインを壊滅出来たのだろうか
確かに公安委員会は解散権を持っている
だが、それは学園に申告した上での話だ
学園が保護している組織に対してそんなものを届けた所でもみ消されるのがオチだろう
それこそ、ロストサインを知ってしまった『優秀な生徒』ごと
だが、実際には今ロストサインという組織は無く、門は破壊されたという
それは、なぜだ?
まず考える一つ目は、実際に破壊されている場合だ
もし仮に門が実際に破壊されていた場合、その門を守護するような立場で存在していたロストサインが解散するのは至極当然だ
今まで莫大の利益を手に入れながら学園の保護を受けていたのが全てなくなるのだから、それこそ転覆した船のように一目散に所属してい者達は逃げていっただろう
なら、次に
実際に門が崩壊していなかったら?

> 門が壊れておらず、組織だけが解体された
それは単純に、門が破壊されたと思いこまされている?
だが実際その門で取引していた者達がそう思うことなどあるのだろうか
異能や魔術による幻影、などはとっくに看破されているだろう
なら実際に壊れたと考えたほうが早い

だが、もし隠匿しようとしたなら
それを成そうとした
もしくは成しているのは学園都市だ
ならなぜ隠匿した?
今まではロストサインをわざわざ中継していたというのに
いや、それならば最初から自分たちで保護すればよかった話であってそれは


思考が渦を巻いた瞬間
ガン、と額を机にぶつける
「何考えてるんだ、俺は」
もうやめよう
無駄に考えすぎて時間も精神も浪費しちまった

机の上の資料を片している時に、ふと当時の広報部が発行した記事が目に留まる
そこにはとある生徒が一人で門を破壊した、という話が乗っていた

もし、この生徒が門を隠し、学園と取引していたら?

頭を振る
もういいだろう、今日は十分だ

ご案内:「図書館」からさんが去りました。
ご案内:「図書館」に犬飼 命さんが現れました。
犬飼 命 > 常世学園の6月末にはとある大きなイベントが控えている。
生徒たちにとっては歓迎されないイベントである。
それはなんといっても……。

『期末テスト』

すでにテスト対策の勉強を始める生徒をチラホラと見かける。
そして図書館も絶好の勉強スポットの一つであった。

犬飼 命 > この場所に似つかわしくない雰囲気の生徒が一人。
入館するやいなや受付の図書委員が目を伏せる。
それを知って知らずか奥の本棚へ行き書物を漁る。

「……チッ」

探していたのは魔術の書物。
翻訳版はあいにく貸し出されていた。
仕方がなく原本を手に取りついでに辞書も手に抱えて机に座る。

メガネを掛けて本を拡げて勉強する姿が珍しいのか周囲の目が集まる。
睨み返せば視線はあっという間に散っていく。
ようやくテストの勉強に集中できるというものだ。

自宅でも他でも得られないこの静かな空間は貴重である。
お喋りでさえも響いてしまうこの図書館、何もなければ勉強も順調に進めれるというものだ。

犬飼 命 > 女子生徒の集団が入館する。
会話が弾んでいるようだがあっさり図書委員に注意されている。
近くのテーブルに座ったようだ。

テスト勉強と言っても単純に暗記系のテストであればわざわざここに来る必要もない。
魔術のテストに付いては担当する教師によって違ってくるが、
テストの後半に応用を絡めた実用理論を求められる。

簡単にいえば小論文をかけということである。
そのため教科書を丸暗記したところで小論文で躓くということだ。
しかも小論文の成果でテストの点数が大きく変わるのだ。

何人の生徒が当日泣きを見ただろうか……。

犬飼 命 > いつの間にか女子の集団が会話を始める。
今度入った教師がカッコイイやらタイプやらなどと。

(てめぇら入り口で注意されたばかりだろ?
 頭の中身がすっからかんか!?)

苛立ちで集団へと顔を向ける。
怒鳴ろうとおもいきやすでに図書委員が注意をしていた。
冷静になる、図書委員に免じて黙っておこうと。

魔術の小論文の厄介なところは毎回テーマが決められており。
それに沿って書かなければならないということだ。
何もせずにテストに取りかかれば即興で小論文を書けと言っているようなものだ。

つまりだ……常日頃から魔術の応用や実践方法についてどれだけ考えられているかを求められているのだ。
興味がなければそんなことはしない。
この学校だと興味が有るのは魔術よりも異能の方だろう。

犬飼 命 > 再び女子の集団が会話を始める。
先ほどの会話の続きのようだ。
先程よりも声のトーンは落ちているものの静かな図書館では注目を浴びる程度には響く。

今度は図書委員よりも前に動いた。

テーブルの近くまでより威圧を放つ。
女子生徒も流石に目を向けて顔を青ざめる。
怒鳴り散らそうかと思ったがそれではこちらが追い出される。
しかたがないのでこうする。

口パクだ。
親指と人差し指をくっつけて口の前で横に動かす。
『やかましいんだよ口を閉じろ女ァ』
親指を立てて首の前で横に切るように、そして親指を下に向ける。
『静かにしねぇんならさっさと死ぬか……』
最後に中指を立てる。
『ブチ犯すぞ女共ォ!』

女子生徒たちはそれ以降、口を慎んだという……。

ご案内:「図書館」にレイチェルさんが現れました。
犬飼 命 > これでテスト勉強に集中できるというものだ。
しかし静かになっても勉強の進みは非常に悪い。
参考にしている魔術書が原本だからである。
翻訳版もあるのだがあいにく貸し出されていていたようだ。
つまり辞書でいちいち調べなければ読み進めなければいけないので効率が非常に悪い。

「ハッ……」

流石に文字とにらめっこしていると目が疲れる。
ふんぞり返るようにして上を向いて目のあたりを揉んだ。

レイチェル > 静まった女子達の横をすっと通りすぎて、歩いてくる人物が一人。
小脇に抱えているのは一冊の本だ。
とある魔術書の、翻訳本。

幾多の席を通り過ぎ、レイチェルは命の目の前にぽむ、と座った。
命にはまだ気がついていないようで、ノートを取り出すと、
翻訳本をぺらぺらと捲り始める。

犬飼 命 > 目線を戻せば目の前にレイチェルの姿。

(あぁ? レイチェルかよ……)

風紀委員会で何度か顔は会わせている。
課が違うため一緒に仕事をしたことはないが報告は聞いている。
『まぁ、頑張ってるんじゃねーの?』という印象だったが。

「んあ゛っ!? ……おまえそれっ」

思わず変な声が出た。
後半さすがに声のトーンは落としたが。
探していた魔術の本ではないか。

レイチェル > 「……?」
ちら、と命の方を見やる。
犬飼命。同じ風紀委員だ。
何でも最近暴れまわっているとかいう話だが、
図書館では大人しく勉強しているようだ。
しかし、何を驚いているのだろうか。

小首を傾げ再び翻訳版の魔術書へと目を落とすのだった。
課題を進めねばならないのだ。

犬飼 命 > 他に聞こえないようにひそひそとレイチェルにささやく。

「おい……レイチェル、ちょうどよかった。
 ちょっとそいつを貸してくれねぇか。
 いいからよ、原本のやつしか手元にねぇんだよっ」

手に持つ原本とレイチェルの読む翻訳版を交互に指差す。
翻訳版さえあれば応用理論の勉強など犬飼にとって容易いのだ。
それほど原本と翻訳版には理解力の差がある。
原本などマニア向けだ。

レイチェル > 「オレも勉強してーんだけどな~……」
この本の貸出期限は今日。
つい先程まで待ち構え、ようやくカウンターで返却されたばかりのそれを持ってきたのだ。そう、レイチェルが図書館に来たのもまた、この本を読む為であった。
レイチェルも勉強熱心ではあるが、原本を読むよりもやはり読みやすい解説のある翻訳本の方がより勉強がスムーズに進むのは間違いない。

「ちょっとってどれくらいだよ?」

ご案内:「図書館」に雪城 氷架さんが現れました。
雪城 氷架 > 「ふぅ…ふぃ、おっも……」

ブ暑い本をいくつも抱えた少女がよたよた歩いている
どれもこれも小難しそうな物理の参考書だ

犬飼 命 > 「……」

言葉に窮する。
魔術のテストの小論文対策としては実用理論は複数。
最低でも3つはあればどのようなテーマでも対応が可能となる。
それらをまとめるには翻訳版を利用したとして……。

「今日いっぱい……だな」

もともと学業事態にはまじめに取り組んでいるためテストで低い評価を受ける訳にはいかない。
魔術の小論文で躓く訳にはいかないのだ。
それに早めに取り掛かっておかないと自宅では面倒なのが居る。

レイチェル > 「はぁ……? 今日いっぱい……?」
うむむ、と周囲では聞こえない程度に唸るレイチェル。

「悪ぃな、気持ちは分かるがこっちだってずっと待ってたんだ、タダで貸してやる訳にはいかねーな?」
強気に腕組みして、その目をじっと見やるレイチェル。

犬飼 命 > 「ぬぅ……てめぇ取引のつもりかよ。」

苦い顔をする犬飼。
主導権はレイチェルにある。

「いいぜ言って……おいおい、あいつ大丈夫かよ」

レイチェルの後方、重い本を抱えてバランスの悪そうな氷架をみて思わず声が。

雪城 氷架 > 「…ん?」

視線と、声に気づいて目線向ける

見知った顔、一人はレイチェルと……

「ぁ、お前───」
一瞬の硬直の後に少し怯えたような顔をして、バサバサと本を二冊ほど落としてしまう

忘れない

歓楽街で自分を思いっきり殴ったヤツだ

レイチェル > 「そうだぜ、取引だ。オレは慈愛と自己犠牲の女神って訳じゃねーんでな」
そう言って目を閉じ、ふふん、と微笑むレイチェル。

「だが鬼じゃねぇ。これはオレの本でもねぇし、独占する気はねぇからな……だからこそ条件を提示するのさ、条件だが――」

「――ん?」
大事な翻訳本に手を置いてから、ふっと振り向く。
背後を見れば、現れたのは何度か会ったことのある少女だ。
最後に会ったのは、炎の巨人事件だったか。

犬飼 命 > 「あー……」

またもや苦い顔、そういや勢いで殴ったっけな、『顔』を。
その後どうなったかなんて知ったことではなかったがこうして再会すると。
なんとも言えない気分になる。
少し昔でなければそういった気分にもならなかったのだが。

少しだけ逃げ出したくなった。
だが、目の前には魔術書の翻訳版が、ある。

「い、いいぜ……どんな条件でも飲んでやる、ハッ!」

ここは素早く取引を終わらせて足早に逃げ出そう。
そうだ氷架には会わなかったそうだそうしよう。
焦りで条件も聞かずに取引を成立させようとしている。
これは駄目なパターンだ。

雪城 氷架 > 慌てて落ちた本を拾う、静かな場所柄、否応なく注目を集めてしまった

「…お前、相変わらず誰かに乱暴してるのか…?」

以前と雰囲気が違うことに気づいて、ふいに口をついてそんな言葉をかけてしまった。
とはいえ、眼には少し怯えの色が見える……

「……久しぶり、レイチェル」

こちらも、少しだけ気まずい
あの炎の巨人の事件で大きな迷惑をかけた相手だ

レイチェル > 苦い顔をしている事情はよく知らないレイチェル。
そのまま気にせずに取引を続ける。

「ふっ、どんな条件でも飲んでやる……言ったな?」
涼しい顔をしたレイチェルの顔が、小悪魔の顔に変わった瞬間であった。

「ゲーセンのUFOキャッチャーの景品……
ネコマニャンのぬいぐるみを取ってきて貰おうか。
あれが欲しいんだが、UFOキャッチャー苦手でな、全然取れねーんだわ」
今やレイチェルは真顔だ。

ネコマニャンと言えば、常世学園の一部で流行っている猫又を模したデフォルメキャラのことだ。そのぬいぐるみの大きなものが、常世のゲーセンに置かれているらしい。

犬飼 命 > 「てめぇには関けぇ……」

大有りである。
苛立ちで暴力を振るって怪我を負わせたのだから。
何度か口を開ける動作、言葉がうまく思いつかない。
少しの間、活動停止がありそれ以降は売られた喧嘩を買ったぐらいだろう。
バツが悪そうにガリガリと頭をかく。

「……喧嘩ぐらいだよ」

しぶしぶと、そう答えるしかなかった。
結局逃げれなかったかと……。
そしてこちらもだ。

「はぁ? はぁ!?」

思わず大きな声、手で口を抑える。
図書委員の視線が刺さる、こういう時だけ強気かよ!
急ぐあまり無茶な要求が飛び込んできた。

「いや……ちょっと待て、そのだな……」

もう遅い、飲むと言ってしまった以上、これを断るのは不義理になる。

「くそっ……わかったよ。
 取ってこりゃいいんだろ、ネコマニャンのぬいぐるみとやらをよ」

この犬飼、UFOキャッチャーなど一度もやったことはなかった。

レイチェル > 「おう、久しぶりだな、氷架。あれから変わりないか? 何か身の回りで怪しいやつに尾行されてたり、変なことが起こったらオレに言えよ」
条件を言い終えた後、氷架に向けて手を挙げ。

>氷架



「ふっ、聞いたぜその言葉」
その言葉を聞いてから、すっと翻訳版の魔術書を差し出す。
小悪魔の顔は勝ち誇っていた。

>命

雪城 氷架 > 喧嘩、と聞けば眉を潜める
「……お前みたいな風紀委員がいるから…」
事件がちっともなくならないんだ、と言いたかったが口を紡ぐ
レイチェルのようにちゃんと活動している風紀委員だっている
この場で、ましてや図書館で叫ぶようなことでもないことはわかる
押し黙った

「ん…広報委員のおかげでなんか有名人になってちょっと泡くったりはしてるけど、特に何もないよ。
 ありがとな」
笑顔を作る
氷架の中では、本当に頼りになる風紀委員の一人なのだ

犬飼 命 > 「チッ……仕方がねぇ」

翻訳版を受け取る。
この時点で契約は成立だ。
ゲーセンのUFOキャッチャーでネコマニャンのぬいぐるみを取りに行かねばならなくなった。


「……」

氷架の言葉に押し黙る。
謝罪を口にしようと思ったが、それで収まる問題では無いからだ。
暴力を振るったのは犬飼自身である。
それでも犬飼が何をしようとも風紀委員から離れることは出来ないのだ。
その証が首に付けられた首輪。
犬飼を風紀委員に縛り付ける首輪であった。
目を伏せた。

レイチェル > 「季節限定バージョンのやつだからな、浮き輪つけてるやつだぞ、間違えんなよっ……じゃーな、勉強頑張れよ」
そう言って、約束通り翻訳本を渡したレイチェルは席を立つ。
翻訳本で勉強する為にここまで来たのだ。
翻訳本が無いのであれば図書館に用は無い。
前に借りた5冊の本だけ返して帰ることとしよう。

レイチェルはクロークを翻すと、図書館から去って行く――。

雪城 氷架 > 「あ」
え、ちょっと、二人にするなよ
と言いたいところだが、事情を知らないだろうし、そんなことは言えない

「………」

超気まずい
ついでに本持ってる手も痺れてきた

レイチェル > 「氷架も、じゃーな。用心しろよ」
去り際に、それだけ言い残してレイチェルは本棚の向こうへと消えていった。

ご案内:「図書館」からレイチェルさんが去りました。
犬飼 命 > 「ぬ……めんどくせぇ……」

間違えたらめんどくさそうだと、心に思う。
ともかくこれでテスト勉強に集中……出来るわけもなかった。
そこでレイチェルが去るとは思わなかった。
この気まずい空気。

「……ハァ、腕震えてんぞ」

氷架の持つ本を勝手に持ち上げる。
落としたら、本が傷つくからだろうにと。
半分は自分に言い聞かせるための言い訳であった。