2015/06/24 のログ
ご案内:「図書館」に相楽 満さんが現れました。
■相楽 満 > 本日もここへやってくる。
例の本を携え、さぁ古文書の翻訳のために。
「よーし、やるかー」
しかしじきに限界が来るだろう。
無数にある過去の言語、近隣のものから順にあさるが、あたりを引くことはない。
そもそも一人でやることが間違いなほどに、この作業は先行きが暗い。
■相楽 満 > 「……ぬぅ」
しばらく探し続けるが、あまりに見通しが立たない。
真っ青な空のジグソーパズルのように、何が正解なのかわからないまま進めていくような恐怖。
さて、今宵は見つけられるかどうか。
しばし集中し、探し続ける少年の姿があった。
■相楽 満 > 黙々と探し続ける。
似たような文字を見つけ、少しめくってみる。
だが同じタイプの文字ではないことがわかり、あきらめて本を閉じて戻す。
そんなことをひたすら繰り返す。
数十分、一時間以上が経っても繰り返す。
■相楽 満 > 「……今日もダメかなー……」
がっかりした様子で、本棚から離れる。
が、もう少しやろうと思ったか、また本棚へと手を伸ばした。
そんなこんなでかなりの時間図書館で過ごし続ける。
■相楽 満 > 「……ふぅ……」
しばらく続けたが、結局あきらめた。
勉強とトレーニングの時間も確保しなければいけない。
「……うぇー、だるいなぁ……」
疲れた様子で、持ち込んだ本を片手に去って行った。
ご案内:「図書館」から相楽 満さんが去りました。
ご案内:「図書館」に四十万 静歌さんが現れました。
■四十万 静歌 > 読書スペースで、
一冊の本を手に取り開く。
本のタイトルは
「人の意識について」
著者の名前は見たことも聞いた事もないような、
マイナーな人物。
丁度心理学のコーナーにおいていた本に興味を引かれ、
手にとって読み始めてみたのだが……
「――」
なんというか――
「判断に……困る。」
頭を抱えた
■四十万 静歌 > いや、うん、難しい話だっていうのは分かってるし、
なんていうか、
私の学力レベルとそぐわない本をよんでも理解できないのはいい、
出来ないのはいいんだけど……
「なんて、いうか。
……何?」
人の意識、
というものの操作というのはどれくらいの力によってなされるか。
そういったものを調べ、
本にしたみたいなのだけど――
「オカルティックだなぁ……」
――魔術や異能、
そういったものが、
当たり前に本で出てくるってどうなんだろうと思う。
いや、もちろん、
どちらもあるにはある、あるけども。
■四十万 静歌 > 「……」
ぱらりと年月を見てみると、
初版が20世紀。
「……
…………
なんで偶然選んだ一冊がトンでも系!?」
思わず叫んでしまった。
視線が突き刺さる気がする。
うう。恥ずかしいと縮こまる。
ご案内:「図書館」に蒼穹さんが現れました。
■四十万 静歌 > うう、すみません、すみません、
と心の中で謝りながら読んでいく、と。
荒唐無稽さはともかく、
割と真面目に研究していたらしく、
丁度いい具合に混ざり合って読み物としては中々面白い。
――中でも面白かったのは、
手品に関しての考察だった。
――最後の最後で、
手品とは人の生み出したもっとも意識を操る技術である、
との言葉には思わず吹いたけど。
■蒼穹 > (ふらーっと行く禁書庫への道程。誰かが何かにツッコミを入れていた。図書館ではお静かに、等と言う決まり文句もあるけれど、一体誰が…と思ったらお知り合い。)
………。
(暫し、憐れむような、何だか複雑さを含んだ無言にてそちらに目を遣った後。)
や、やっほ、シズカ。お久しぶり。
…な、何してんの?
(さっきのツッコミは大丈夫だったのだろうか、なんて案じながら、話しかけてみた。久々だったが、こんな子だったろうか。確か手品を見せてくれた子だったのは覚えているのだが。…読書中?)
■四十万 静歌 > 「ふぁっ――!」
大声だしそうになってあわてて両手を口で閉じて、
そろーっと蒼穹のほうを向く、
「あ、あ、お久しぶりです、
蒼穹さん……
いえ、その……
ちょっと興味深い本があったので読み初めてみたのですが……
なんというか、中身がトンでも系といいますか、
思わず突っ込みたくなる内容だったもので、
その――」
なんというか態度から聞かれてた、
さっきの大声きかれてたよねと、
慌てふためきながら言い訳をするかのごとく言葉を重ねた
■蒼穹 > わわっ…。
(案外そそっかしい子だったな、と認識を改めつつ。あのまま叫んでたら「ファー」と叫んでいたのだろうか。)
うん、お久しぶりー、元気してたー?
へー、そうだったんだ。あっはは。トンでも系?
―――常世学園では常識に囚われてはいけないよ。
(現に常識に囚われない存在がここに一人。)
…え、ええーと。
うん、さっきの「なんで偶然選んだ一冊がトンでも系!?」っていう叫びは聞いてないから安心してねっ。
(片目パチッと閉じて見せる。この言葉は慌てる様子を安心させようとしているのか、それとも。)
■四十万 静歌 > 「ばっちり聞いてるじゃないですかーー……ッ!」
小さな声で叫んだ。
「いえ、元気にはしてますし、
常識に囚われてはいけないってのは分かるんですけど……
この本、20世紀の日本の本なんですけど……
常識が崩れたのが21世紀で……
ええ。
まぁ、なんというか――
流石に突っ込みたくもなりますよ。」
はぁ、と一つため息。
「蒼穹さんの方は元気にされていましたか?」
■蒼穹 > ご、ごめんごめん。でもその、ヒューモアがあって素晴らしいと思うよ。
(半笑いにて手を上下に振り。)
元気なら何より。
ちょっと待とう。落ち付こうか。
一旦深呼吸をしたまえ。なにをいっているかさっぱりだよ。
(腕組んで、疑問符を頭上に浮かべながらはてはてと。)
と、とりあえず常識に囚われてはいけないよ。
(大事なことなのだろう。)
うんー、元気元気ー。有り余るくらいには元気だよっ。
■四十万 静歌 > 「ヒューモアって、ヒューマンとユーモアをあわせたんですか、
成る程うまいって、
そうじゃなくて……スゥー……ハァー……」
とりあえず深呼吸。
「まぁ、常識に囚われないと、
後々えらい事になりそうですので、
程ほどに持ち合わせておきたいです。
――元気なようで何よりでした。
用事の方は順調ですか?」
深呼吸をして落ち着いたのか、
にっこり微笑みながらそう聞いた。
■蒼穹 > ユーモアを発音よくするとヒューモアになるらしいよ!
特に意図はなかったり。
寧ろその点シズカの方が一枚上手だね。
…あっはは。そう。
といっても魑魅魍魎が跳梁跋扈する世の中で常識なんてあってない様なものだけども…。
(気付けば最初会った時と同じ雰囲気。取り乱していたのだろう。常識を程々に持ち合わせる彼女にとって、トンでも内容なのはあんな風に変えてしまうのか…それはそれで何だか可愛らしい様な。それはさておき、こちらも表情を緩めつつ…)
うーん、微妙かなぁ。
あ、そうそう…シズカはさ、何か良さそうな禁書とか知ってる?
(お勧めの料理店を聞く様なノリである。)
■四十万 静歌 > 「あー、成る程……
発音ですか、その国の人と違う国の人で、
発音が全く別になったりしますもんね。
まぁ、生憎私は魑魅魍魎とは、
遭遇した事がありませんので。
少なくとも私が認識できる範囲では、ですが。」
人に近い見た目で意思疎通できれば、
別に魑魅魍魎ではないですしねぇ。などと思い返しつつ、
ノリよく聞かれると。
「そうですね。
有名な所ではネクロノミコンとか――
って読んだ事ありませんよ。
禁書庫には私立ち入れる立場ではないですしね。
異能の素養も魔術の素養もないので。
まぁ、ですが、そうですね……
先に確認しておきますけど、
魔術的な意味合いでの禁書ですか?
それとも、純粋な読み物としての禁書ですか?」
などと首をかしげた。
■蒼穹 > そーそ、発音。何だっけ?ガソリンスタンドとか段ボールとかもそうらしいね。
あらら、そっか。普通に学生してるだけだったら確かに遭遇しないよね。
っていっても、何か色々いる学園だし、見た目だけなら魑魅魍魎の類もいるかも。
ああー、あれね。たしかクトゥルフの終末かなんかのヤツ。
結局焚書処分されたんだっけ。
ああいうの好きなの?
私も立ち入れないけど…警備ないし、普通に立ち入れるよ。
ん、魔術的な意味合いかなぁ。
派手な魔術やってみたいじゃん?
…って言っても、魔術使えない人とだと共感できなさそうだけども…。
(ちら、ちら、と視線を移しながら、ようやっと適当な本を一冊選んで持って来て、腰を落ち着けるのだった。)
■四十万 静歌 > 「意思疎通がきっちり出来るってわかったら、
怖くないんですけど、
そういう人見かけたら最初は物怖じしそうです。
まぁ、立ち入ってるのばれたら、
なんていうか私の心臓が破裂してしまいますから。
ええ。」
などといいつつ、多分普通に入れる気もするのだが、
立ち入って呪いの書にあたって死亡とか笑えない。
「ま、ネクロノミコンはそうですね。
ああいうのが好きというよりは有名だから、
でしょうか。
有名な本ってやっぱり一番にもってきやすいので。
それにしても、派手な魔術ですか……
うーん……
いえ、分からなくもないですけどね。
派手な魔術とか凄い浪漫がある気がしますし。
……
レメゲトン、と呼ばれる類の魔術書の原典があれば、
色々出来そうではありますね。」
何かを思い出したかのように
ふっと、そんな事を言った。
■蒼穹 > そうだねー…言葉が通じないっていうのは怖いよね。
あっはは。…なんというか、心臓が脆いというか。
ま、危ないことには変わりないよね。魔力が歪みまくって、怪異が大量発生してるんだし。
そうだねー…あれ大分有名だったっけ。
ありゃ、御理解頂けたようで何より。…魔術、使ってみたら?
ああー…。何だっけ。
ソロモンの悪魔についてだったっけー…。
ゲーティアならちらっと名前は知ってるけど、それくらいかなぁ。
原点の復刊は不可能とされてるらしいし、かなり望みが薄いね。
(持ってきた本を横目に、少しばかり気難しそうに。)
■四十万 静歌 > 「小心者なんですよね。私。
まぁ、もしも危ない事になったら誰かに護ってもらいますよ。
力のない生徒に出来る事は足手まといにならないくらいなのです。
ええ。」
だから、蒼穹さんみたいな人がいれば安心ですね、
などと笑って。
「で、魔術なんですが、
その、ですね。」
魔術の基礎本をもってきて。
「……風よ。」
風を生み出す魔術を使おうとするが、
構成とかきちっとできてるのにうんとも寸とも発動しない。
「まぁ、一事が万事こんななので。
復刊は不可能かもしれませんが、
この島の禁書庫になら……
普通に眠っているんじゃないでしょうか。
復刊は不可能、でも全てが淘汰された訳ではないですし。
確か災害等にまつわる悪魔もいたから、
あのあたりは普通に派手でしょうね。
……あの、その本は?」
首をかしげて、じっと持ってきた本を見つめた
■蒼穹 > ありゃ、ズバッと言っちゃったね。
確かにこう…良く言えばお人好し、って感じだし。
…そう、そっか。あっはは。といって、私はただの一介の幽霊風紀委員だよ。
ま、あんまり期待はしないでね。
(ひら、とどういう意図を込めてか手で宙を煽ぎながら、首を横に振った。)
(それからして、彼女が本を持ってくるなら、実際にやって見せてくれるのだろう。集中しているのだろうし、口を閉じて、その顛末を見守る。結果は…ダメなようで。魔術が使えない人はどんなに頑張ってどんな道具を用いても使えないというし、こればかりはどうしようもない。頭でやりかたを理解していても、魔力そのものがなければ発動もしないのだし…。彼女が素養がないと言うのなら、それで間違いはないのだろう。)
…うーん、残念ながら、上手くいかないみたいだね。
(暫し黙っていた口を漸く開いたのだった。)
うーん、そういえば、そうかもしれないね…。
じゃ、今度さがしてみよっかな。
(日常的に出入りする空間であった。)
あ、これ?いや、図書館に来たからには何か読もうと思ったんだけど。
普通の文庫本だったっていうかんじかな。
見た目禁書っぽかったんだけど。…ふぅ、微積分の教本でも読もっと。
(某有名な著者によるシルバーの背景に、やたらと禁書っぽいタイトルが書かれた謎めいた本だった。が、内容はただの本らしい。読んでみる?と、視線に問いつつも、次いでやたらと数学めいた本を持ってきた。)
■四十万 静歌 > 「まぁ、小心者でなかったら、
今頃禁書庫に入ってます。
読書好きですしね。
まぁ、あんまり期待しすぎても――
重いですものね。」
ええ、頼りにはしている。けれど、頼り過ぎないようにしますよと、頷き。
「まぁ、根気良く探せば使える系統があるかもしれませんけど、
それが面白いかどうかまでは分かりませんね。」
まぁ、結果ろくでもないものに適性があったんだけど、
という言葉は口をつぐんで。
「もし見つかったら教えて下さいね。
まぁ、ライトノベル系だと、
そういう禁書っぽい奴多いですからねぇ。
折角なので呼んでみます。
それにしても、微積を普通に読めるなんて
凄いんですね……」
読めなくはないけど私は頭が痛くなりますよ、
と微苦笑を浮かべて、謎めいた本を広げ読み始めるだろう
■蒼穹 > あっはは。そっかそっか…あれ、何か禁書庫に気になるものでも?
そうそう、期待され過ぎちゃうとプレッシャーがね。
それに何度も言うけど私って一介の生徒だし。
んー、そうだね。
…色々あるけども。私も適正は結構突出してるからねー。
了解っ。って言っても、大分悪趣味な探し物だけど。
ライトノベルって言えばそういえば、前勇者と魔王がくっつく的なの探してたっけ?
ん、どうぞどうぞ。
四次方程式を暗算で解ける私の前に敵はないよ。
(得意気な表情をしながら、読み始めるのだった。分母に多項式が来る分数の微分って面倒くさいとか中間値の定理滅びろとか呟きつつ。安直に選んだ謎めいた本を勧めても良かったのかと横目ちらり。)
■四十万 静歌 > 「気になるものはありますよ。
一部の手品にまつわる本は危険だからそっちに納められてまして。
ちょっと読んでみたくはあるんですけどね。
お互い一介の生徒、のんびり生きたい気持ちは分かりますよ。
何かあるとほんと大変ですから。」
妙に実感のこもった口調でいう。
別にそんな職に就いた事はないのだが、
どれくらい厄介なのかは本で読んでいる。
「やっぱり、蒼穹さんの適性はこう、派手な方向にとがってそうですよね。
ええ、前回の本は無事かりれて全部読めました。
中々面白かったですよ。
くっついた後でも大波乱あり、
でも最後はハッピーエンド、でしたね。
それにしても、四次方程式を暗算って……
なんというかうらやましい……」
学力平凡なんですよねーなどといいつつ、
軽く読みすすめていく。
そこそこ面白いのだろうか、時折ニヤッとしている。
■蒼穹 > へー、手品も禁書になるんだ。
一体何が書かれてるんだろうね。…将来の夢は手品師さん?
ねー。最近物騒だし、尚の事ね。
私も物騒で危ないから警邏活動やめたし。
(風紀委員としてそれはどうなのだろうとか言われそうだが、悪びれる様子は見せない。)
あっはは。正解。派手っていうか、芸術は爆発っていうかそんな感じだよ。
へー、そうだったんだ。
でも正義と悪がくっつくなんて考えられないなぁ、…それでも王道なんでしょ?
普通魔王と勇者っていうのは戦う筈なんだろうけども。
一体どうなってるんだろうね。
あっはは。暗算無理なのもあるけど、親切に作ってくれてる問題はパパッと。
虚数とか根号絡んで来たらややこしいんだけどね。
(ただの計算問題だけなら楽なんだけど、と呟きながら図形の問題やら大小比較やらの問題にぶつかる。微積分の本文は計算ではなく、公式の形。xのn乗が絡むこの不条理な世界で、一体己は如何すれば、等と白熱しているのだが横の彼女は何だか楽しそうだった。天国と地獄。)
■四十万 静歌 > 「命に関わるようなものだったり、
催眠まがいのものもありますからね。
どうなんでしょ。
将来の夢はありませんよ。
手品師をやるには――圧倒的に足りないものがありますし。
まぁ、蒼穹さんも女の子ですもんね。」
流石に風紀とはいえ、女の子が危険な場所というのは、
色々リスクが高い気がすると、普通に納得した。
納得して、しまった。
「それにしても、やっぱり凄い派手ですねぇ。
ほんと、なんというか市外から離れた場所じゃないと、
中々見れなさそうです……。」
どれだけ派手なんだろうと想像して、
結局想像できず首を振り。
「まぁ、正義と悪とは表裏一体、
誰かの正義が他人の悪で、
正義を行う為に悪を行う必要があるともいいますから、
遠いようでもっとも近いから王道なんでしょうね。
――もし、第三の道を見出せたなら……
それは戦争してる二国が、他国の脅威、
あるいは自然の驚異、
もしくは、もっと他の何かによって――
手を取り合って未来を歩むようなものでしょうか。
そう考えると至極納得いきますよ。
ややこしいけど、とけるんですね分かります。
私はそういうの解くのは時間かかっちゃいますからね。。。」
おお、と食い入るように時折本を見つめながらも話を進める。
それでも時折蒼穹の方をみて、頭がよくても、
やっぱり難しいんだなぁと、遠い目になったりしてる。
■蒼穹 > 命ってのはどうか分かんないけど、注意を逸らしたりするのに催眠術は使いそうだよね。
そう考えると、禁術とされるようなものもあるのかも…?
ありゃ、そっか。…そうだね…食べて行くのも難しそうだし。…何か思う所でも?
あっはは。そういう事。乙女だからね。
(自称であれどまだ16歳の乙女である。今日考えられたようで何よりと頷き。)
っていっても、地味なものもあるんだけどね。
どっちかっていうと効果を追求したようなものばっかりだから。
(結果使える魔術は大体真っ黒。)
…あ、見てみる?
(図書館でいうことではないかもしれないけれど。)
そうそう、万人にとっての正義は存在しないってね。
でもまぁ…いいんじゃない?性善説にしろ性悪説にしろ。
私は正義って嫌いなんだけどね。偉そうな気がするし。
そうやって、新たに自身に害をなすものに標的を変えながら、進んでいくって言うかね…。
国って言うのは、取り回しが効かないものだよね。
それでも、ハッピーエンドならいいんじゃない?
…正義と悪は表裏一体とも言うけれど、ハッピーエンドとバッドエンドも表裏一体だと思うんだ。
誰かにとってハッピーエンドが得られても、誰かにとってはバッドエンド。
魔王を倒した勇者が称えられる一方で、魔王は悲愴な運命が待ち受けてる。
…って、シズカが推してたライトノベルはそんな話じゃないだろうけどね。
(己はどちらかといえば、そうやって打倒される側の者であるので、どうしてか何となく譲れない気がした。)
一応ね。私も時間かかるよー…。
グラフ掛けとか、証明せよとか正直意味わかんないしー。
(計算力だけでなく、応用力に判断力が問われる。例えばこの問題は如何したらいいだろうかと怪奇としか言いようのないぐにんぐにんのグラフを見ては筆を止め「んー」と小さく唸る。問題を解く際、必要であることは"急所"となる場所を射とめること。つまり、問題の弱点にして、突破口を見つけることが重要。それは、問題によっては幾つも見つけなければならない時もあるし、一つだけで良いときもある。また、何通りかのうち一つでも見つければ解ける問題だってある。けれど、こうした微積分の応用問題は…突破口は非常に狭い。問題集と睨めっこしつつ、一旦飽きたように筆を置いて。はぁー、と息を溢すのだった。)
■四十万 静歌 > 「ま、一歩間違えば事故死しそうな奴、ですね。
確かに禁術みたいなのもあるかもしれませんね。
あ、そう難しい話じゃないんです、
私あがり症というか、大勢の人前で出来る気が全くしないので。
ええ。乙女ですから体はお互い大切にしましょうね」
といった所で、見てみるといわれて……
「見れるならお願いしましょうか。」
怖いもの見たさもあり頷いた。
「ま、確かに、そうですねぇ。
それでもハッピーエンドがいいのは……
少なくとも誰かにとっての幸せだった
ってのが感じられるからかもしれませんね。
誰もが幸せになるのも物語ならではですし?
ま、実際に私が物語の登場人物だとすれば、
村人Aとかその辺りか――」
あるいは、私こそが倒される側なのかもしれませんね。
と小さい声で呟いたのは聞こえたかどうか。
「それにしても、その様子だと、
基礎は得意でもややこしくなるとダメって感じですか?
時には大雑把に構えてみると打破できる事がありますよ。
それでもダメなら諦めるくらいの感じで。」
それにしても、なんというか勉強なのに物凄くふわっとした話が飛んでくる。
ふわっと構えすぎて平均点しかとれないのは気づいてるのかどうか。
■蒼穹 > 危ないねー、それ。
へぇ、そうだったんだ。小心者故かな。
あっはは。そうだね。
さて…それじゃ、何を見せれば良いかなぁ。
一番簡単なヤツにしようか。それで…どうしよ。うーん。
(くるくると人差し指を回しつつ。)
そういう事。物語で描かれるのは主人公を中心とした一部の人だけで。
不幸になった人の描写っていうのは無いよね…といっても、それはハッピーエンドの物語の話だけど。
はぁ、村人A…。RPG的にはようこそナントカの村へとか言ってそうかな。
…も、もぶ…?
(同じく、ぼそっと小さく返してみる。)
そーそ、応用が絡んでくるとどうにもねえ。
こりゃどうしようもない。大雑把にやっちゃったらそれこそアウトじゃないかな…?
分かんないけど。ま、勿論無理そうな問題は諦めるよ。
…さて、何だか魔術見せよっかとか言っちゃったけどごめんね、そろそろ失礼。
授業はサボるけど数学の小テストだけ受けてくる。それじゃーね。また今度見せるよー。
(ぱたん、と微積の奇怪な本を閉じて元あった本棚に投げ入れ。すっと彼女に手を上げて見せれば背を向け、部屋より出て行った。)
ご案内:「図書館」から蒼穹さんが去りました。
■四十万 静歌 > 「次の機会までお預けですねー。
ふふ。
――まぁ、モブですよ、完全にモブ。
いやだって、
特に取り得がなくて、
美人でもなくて――完全にモブですよー。
まぁ、不幸――はどこにでもありますけど、
不幸なんて出来れば見たくないですから、ね。」
静かに笑い、
「――それではまたいつか、何処かで会いましょうね。」
ひらりと手を振って見送る。
■四十万 静歌 > 「私こそ、世界の敵だ。
なーんて、柄じゃない、ですね。」
よいしょっと本を片付ける。
「結局自分が幸せになりたいって願いを、
物語に求めてしまうのは――
どうしてなのでしょうね。」
そんな呟きを残して図書館を後にした。
ご案内:「図書館」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「禁書庫」に畝傍・クリスタ・ステンデルさんが現れました。
■畝傍・クリスタ・ステンデル > 橙色のボディスーツに身を包んだ一人の少女が、禁書庫へ足を踏み入れる。
その少女――畝傍・クリスタ・ステンデルは図書委員会に所属していない一般生徒である。故に、禁書庫へ立ち入るには通常、特別な許可が必要だ。
だが禁書庫の警備は薄い。かつて某国において狙撃手を務め、戦地にも赴いていた畝傍が忍び込むことは容易かった。
「『生きている炎』をよびだす方法を、みつけないと」
彼女がここに来た目的――それはただ一人の友人、石蒜を背後で操っていると考えられる『鳴羅門火手怖<なるらとほてふ>』神が唯一恐れる、『生きている炎』を召喚する方法を探るため。
『生きている炎』は魔術的な手段で呼び出せるとされているが、
その方法を記した書物は失われているとも、以前借りた本『図説・常世島の神々』には書かれていた。
だが、歴史の闇に消えたはずの本が集うといわれる禁書庫であれば。畝傍はその可能性に賭けたのだ。
■畝傍・クリスタ・ステンデル > 畝傍は禁書庫の中を歩いていき、魔術書が収められた本棚を探す。すると、畝傍の視線の先にあるものが目に入った。
それは貝殻の飾りがちりばめられたアンティーク調の椅子。そこに、白髪と灰色の髭を持つ老人が座っていた。
その膝の上には、彼の厳格そうな顔立ちには似合わない、可愛らしいイルカのぬいぐるみが置かれている。
外見年齢から察すると生徒ではなさそうだが、教師だろうか。あるいは――?
「おじいさんは、だれ?」
畝傍は眼前の老人に問う。
「誰でもよかろ。しいて言うなら、ここの手伝いをしとる者じゃな」
灰色の髭の老人は畝傍のほうを向き、その姿とは裏腹に穏やかな声で答えた。
■畝傍・クリスタ・ステンデル > 「それより……お嬢ちゃんはこんなところに何をしに来たんじゃね。ここは一般の生徒が立ち入ってよい場所ではないのじゃが」
今度は逆に、老人から畝傍へ問いかけがなされる。
図書委員の腕章がないことから、老人は畝傍が本来ここに立ち入る権限のない者であることを察していた。
「『生きている炎』をよびだす方法がしりたいんだ。ボクのトモダチが、鳴羅門火手怖っていう悪い神さまに、りようされてるかもしれない。だから、もしかしたら……トモダチをたすけるには、『生きている炎』をよぶしかないのかもしれないとおもって」
畝傍は迷いなく答える。真剣な面持ちだ。鳴羅門火手怖神の祠はとうの昔に打ち捨てられ、その信仰も今となっては書物に記録されているのみである。
所詮狂人の戯言と見做されても仕方ないだろう。だが、眼前の老人は黙って畝傍の話に耳を傾けていた。
「『生きている炎』か……いかん。いかんぞ、アレは」
老人は目を細め、先程の穏やかな声とは異なる低い声で、
畝傍を諌めるように、何か知っているかのごとき口ぶりで語る。
■畝傍・クリスタ・ステンデル > 「確かに、鳴羅門火手怖神はアレを恐れておる。じゃが、アレは人間の手に負える代物ではない……」
老人の言葉は続く。
「『生きている炎』は一度召喚されると、その場にある一切合切を見境なく焼き尽くすのじゃ。もちろん、召喚した者でさえも逃れることはできんじゃろう。つまりじゃ。アレを呼んだが最後……お前さんの命もあるか怪しい」
だが、畝傍は老人の言葉を聞いても恐れをなさなかった。
老人の顔をまっすぐ見据え、力強く告げる。
「いいんだ。ボクが『生きている炎』を呼んで、それでトモダチをたすけられるなら。たとえ、『生きている炎』にボクのからだが焼かれても……ボクは、それでもいい」
畝傍の言葉には確固たる決心があった。彼女は狂っていた。
■畝傍・クリスタ・ステンデル > 「……やれやれ。若いモンの考えることは、ワシには分からんよ」
仕方あるまい、といった表情で老人はどこからともなくメモ用紙を取り出し、何かの文字列を書き込みながら畝傍に告げる。
「生きている炎を呼ぶためには、正しい手順を踏まねばならんことは知っておるじゃろ。みなみのうお座の一等星、フォーマルハウトが地平線の上にある時に、この呪文を三回唱えるのじゃ」
言い終えた後、老人からメモが差し出され、畝傍はそれを受け取った。
もし禁書を一般生徒が持ち出したと図書委員に知れれば、大きな騒ぎになるだろう。老人はそれも考えた上で、このような措置をとった。
「……ありがと、おじいさん。まだよくわかんないけど……ボク、これ、おぼえるよ」
■畝傍・クリスタ・ステンデル > そのメモには「Ph'nglui mglw'nafh Cthugha Fomalhaut n'gha-ghaa naf'l thagn Ia Cthugha」と書かれている。
魔術に親しみのない畝傍にとっては難しい呪文だが、これを覚えないことには石蒜を救うことはできないだろうと考え、畝傍は決意を固めた。
老人は付け加える。
「お嬢ちゃん、くれぐれも気を付けるのじゃ。この呪文を唱える手順に失敗すると、お嬢ちゃんは『ヤマンソ』に命を狙われるかもしれん」
ヤマンソ。『図説・常世島の神々』においては、悪鬼『山礎』と書かれていた存在だ。『生きている炎』の召喚に失敗した際に現れ、召喚者を喰らうという。
もし畝傍が『生きている炎』を召喚できなかった時、言い伝え通りにヤマンソが現れれば、彼女の命はないだろう。しかし。
「うん。ちゃんとやるから。しんぱいしないで」
やはり、畝傍に一切の恐れは無い。
■畝傍・クリスタ・ステンデル > 「……それと、このことはくれぐれも内密にの。ほほほ……」
老人の声の調子が、また先程の優しい声に戻った。
それを見て、畝傍も名も知らぬ老人へ微笑む。
「うん、ないしょにする。またね、おじいさん」
畝傍はメモをしっかりと仕舞い込むと、老人に別れを告げ。
「(これで、シーシュアンをたすけられる――)」
そう考えつつ来た道を戻り、手薄な警備をやすやすとかいくぐりながら禁書庫を後にした――
ご案内:「禁書庫」から畝傍・クリスタ・ステンデルさんが去りました。
ご案内:「図書館」に薄野ツヅラさんが現れました。
■薄野ツヅラ > 大きな図書館の一角。
隅のテーブルを一人で占領しながら大量の積み重なった本の中に一人の少女が埋もれて居た。
赤いジャージにヘッドフォン。
傍らに立てかけられた前腕部支持型の杖と左腕に巻かれた公安の腕章。
薄茶色の髪から覗く筈の紅玉のごとく爛々と輝くその双眸は今は閉じられていた。
すうすうと息をしながら気持ちよさそうに寝ている。
少なくとも本を何冊か積み上げて枕にしている様は、
本好きの生徒からしたら怒られても仕方がないような状態だった。
ご案内:「図書館」に焔誼玖杜さんが現れました。
■薄野ツヅラ > 周囲に積み重ねられたのは入門から応用までの魔術書の数々と脳科学方面の専門書。
随分と高く積み上げられた本の中で、ぐっすりと寝息を立てる。
普段の噂は余りいいものとは云えない彼女が本の山の中でぐっすりと寝ている様は、
噂を聞く生徒からすれば異様なもので、ちらちらと目を向ける生徒も多々あった。
────当の本人は気にせず気持ちよさそうに夢野久作の単行本を枕にしているのだが。
焔誼玖杜 >
【久しぶりの図書館だと、そんな気がしつつ、玖杜は書棚から目当ての本を抜き取り、自習机に向かっていた。
いつもの、普段から使っている隅の席。
しかしそこには珍しく先客が居た。
……それも、見覚えのある赤いジャージ姿】
「薄野先輩……」
【以前カフェで話をした先輩だった。
起こすわけでもなく、静かに隣へ向かう。
公安の腕章を少々意外に思いながら、積み上げられた本の種類を眺めて目を細めた】
「……先輩、ここで寝てると風邪を引きますよ」
【そっと顔を近づけ、静かに声をかける。
夏とはいえ冷房の効いた館内。
出来るなら寝かせておいてあげたかったが、周囲の視線もありそのままにしておくのも忍びなかった。
まあ、これで目を覚まさないようなら、そのまま隣で本を読み始めるだろうが】
■薄野ツヅラ > 「───あァ?」
ゆらり、身体を起こす。
ぼんやりと未だ開き切ってない双眸をじわり、開く。
視界に入るのは何処かで見たような厚着の少女。
先刻までの幸せそうな寝顔は何処へやら、不機嫌そうに見遣る。
「あ──……寝てた
ご忠告ドーモ、どうにも最近疲れててねェ」
くああ、と大きく欠伸をしながらぐうっと伸びをひとつ。
目元に涙を滲ませる。
■焔誼玖杜 > 「ごめんなさい。
すごく気持ちよさそうだったので、起こそうか迷ったんですけど」
【隣で、眺めていた方が良かったでしょうか?
などと表情乏しく真顔で言いながら、隣の席へと腰をおろす】
「……お仕事、忙しいんですか?」
【公安の腕章に視線を流しながらたずねる。
たしかに最近は、随分と物騒であり、騒ぎが尽きない。
治安維持に努める公安や風紀は、忙しくてもおかしくないだろうなと】
■薄野ツヅラ > 「趣味で忙しい」
寝起きで未だ頭が回っていないのか、普段の間延びした口調はない。
ぽつぽつと単語で会話をするのみだ。
若干皺になってしまったドグラ・マグラの表紙を必死で伸ばしながら、また欠伸をひとつ。
隣に座るのを見遣れば、横の席まで占領していた本の山をズズ、と横にスライドさせる。
ゆらりゆらりと揺れる本の山をぼんやり眺める。
■焔誼玖杜 > 「……趣味ですか」
【先輩の趣味とはなんだろうかと思いつつ。
一先ず避けられた、崩れそうな本の山に手を伸ばす。
崩れないように軽く支えつつ】
「コーヒーでも買ってきましょうか?」
【まだ目が覚め切っていないのは見ればわかる。
一度座ったが、軽く腰を宙に浮かせて、本の山を分割しながらたずねた】
■薄野ツヅラ > 「あー……お願いするわぁ」
ごそごそとポシェットから財布を取り出して千円札をズイと押し付ける。
目を擦りながら「ブラックの甘くないやつ。不味いのだとなおよし」、と呟く。
目の前にあった本を手に取ってぱらぱらと捲るものの、視線は宙を泳いでいる。
普段のハイテンションな様子は何処へやら、
どうやら寝起きの機嫌は悪いようだった。
■焔誼玖杜 > 「はい、お願いされました」
【変わった注文だなあと思いつつ、コーヒーを買いに席を立つ。
しばらくすれば、こそこそと缶コーヒーを持ってくるだろう。
館内での飲食は基本厳禁なはずだが……まあばれなければいいだろうと思い、そっと席に戻る。
この場所は本来、あまり目立たないのだ】
「どうぞ。あとお釣りです」
【コーヒーと釣り銭を渡しつつ、近くの本を除けた】
■薄野ツヅラ > 「ドーモ」
ぶっきらぼうにそう言うと、コーヒーとお釣りを受け取る。
ぎこちなく左手で受け取ると、財布に乱雑に仕舞う。
図書館では飲食禁止のルールを知らないやら、
はたまた最初から守る気がないのか堂々と缶コーヒーを開ける。
ちらりと他の生徒の視線が向くものの、全く意に介することなくごくごくと呷る。
「あー……やっと頭起きたわぁ」
ちらり、焔誼に視線を戻す。
此処でようやく相手が誰なのか認識したようで、おもむろに口を開いた。
「やァ、焔誼さん。えーと、どうもありがとう」
■焔誼玖杜 > 「おはようございます。
いえ、素敵な寝顔を見てしまったお詫びですから」
【ちょっと勿体無かった気がします。と冗談めかし答える。
まあ、顔色や声音は平坦なもので、まったくそれらしく聞えないのだが】
「先輩は……魔術の勉強ですか?」
【と、並んでいる本を見てたずねる。
以前は魔術を使えないと言っていたはずだけど、と思い出しながら】
■薄野ツヅラ > 「ええ、どうも異能が通じないくせに魔術は通用する
化物が落第街に居るものでねェ」
あくまで勉強よぉ、と。
目の前に高く積まれた本から適当に手を取るものの、全く以て何が何やら。
寝顔を、と云われれば一瞬顔を紅潮させるが直ぐに普段の不敵な表情に戻る。
「焔誼さんは?」
ぼんやりと、ひとつ問うた。
■焔誼玖杜 > 「化け物、落第街……ですか」
【化け物と落第街。
そう聞くと何かを考えるように、わずかに眉が寄る】
「……私は、これです。
ここで読み始めたら、面白くて」
【見せたのは『Magic Academy Chronicles』とかかれた本の四巻。
ハードカバーのぶ厚い小説である】