2015/06/08 のログ
ご案内:「学生通り」に白崎玲刃さんが現れました。
白崎玲刃 > ……っ!……っ……
【学生通りを開拓村へと向けて歩いてくる人影がある。その人影は、全身の皮膚が裂け、所々、火傷を負っていた、満身創痍である。その人影は玲刃であった。玲刃は満身創痍の体を、身体強化を使い無理やり動かしながら、歩いていた。そして、戦いでの傷は、外部だけではなく、内部にも存在していた、内部では、骨にひびが入っている事であろう、骨折していたいのは不幸中の幸いではあり、更に、内臓にもある程度の衝撃が加わり、口からは少し、血がこぼれている。
明らかに怪しい見た目の玲刃に、周囲の学生たちは引いていた。そして、あれ?あの男の人指名手配されてた人じゃない?という会話すら聞こえてくる。
玲刃は、疲弊しており、意識が若干混濁していて、そこまで頭が回っていなかった。】

白崎玲刃 > ………ぐっ……
【玲刃はよろめきながらも、必死に開拓村にある隠れ家へと帰ろうとしているものの、その足取りは、重々しく、とても辿り着ける様には思えないほどの、弱弱しい足取りであった。】

白崎玲刃 > …………っ…―――――――
【そうして、そのまま、玲刃は学生通りに倒れ伏した。空気抵抗によるダメージ、炎の巨人の攻撃による火傷、更には、連続してのエンチャントの使用、そして、自身へのエンチャントのからの、炎の巨人の最期の衝撃と来て、蓄積され続けた、疲労、そしてダメージが限界を迎え、玲刃は学生通りのど真ん中で意識を失うのであった。】

白崎玲刃 > 【道行く学生たちは、倒れている玲刃を見ても、自分は厄介事には関わりたくないというように顔しかめて玲刃を一瞥し、そのまま、玲刃を避けて通ってゆく。】
ご案内:「学生通り」に清水 宗司さんが現れました。
ご案内:「学生通り」に相楽 満さんが現れました。
相楽 満 > 「……お、行き倒れか?
 このご時勢に珍しいもん見ちまった」

白崎の隣でしゃがんでいる。
生きてるかー、などと声をかけて。

清水 宗司 > (ど、どうしましょう……)
【おどおどとした様子で倒れている白崎を見つめる青年――清水 宗司――もそうした学生の一人であった。この人間に関われば奇異の眼差しを向けられることは確実。そう思うものの何をなすことが正しいのか、先日の出来事を思い出し、何かを決心したように白崎に歩み寄る】
だ、大丈夫ですか……?

白崎玲刃 > ………っ……?
【玲刃は、声を掛けられ、朦朧とした意識で気絶から覚める。】
!?…っ!………誰だ!?…っ…
【そうして、意識がハッキリすると、驚きながら跳び起きようとした、全身の痛みに顔をしかめながら。現れた人物に、警戒しながら、問い、身構えようとしながら、痛みに顔をしかめた。】

相楽 満 > 「お、生きてんじゃん。
 つーかボロボロだなー、学校の医務室まで連れていこーか?」

誰、という問いには答えず、へらへらと笑ってたずねた。
そしてふと、隣の長髪の男性にも目を向ける。

「ん、この人知り合い?」

清水 宗司 > お、落ち着いてください……! 酷い怪我ですし……あまり、動かれては……
【起き上がろうとする白崎を震えた声で静止する】
い、いえ……そういうわけではありませんが……
あなたこそ、お知り合いではないのですか……?
【相変わらずのおどおどした態度で訪ねる】
>相楽

白崎玲刃 > いや…いい……今は、公共の施設に頼るわけにはいかないのでな…
【指名手配が解除された事を知らない玲刃は、医務室まで行く事を拒否した。その声は、苦痛に曇っていた。】

すまない。少々気絶していてな…声をかけてくれてありがとうな。声を掛けられなければ、きっと、あのまま、倒れたままだっただろう…
ああ、大丈夫だ、何とか歩けそうなのでな…俺は帰らなきゃいけないんだ…心配させてるだろうしな…
【玲刃は、痛みを堪えつつ何とか立ち上がると。声をかけてくれた人物に礼を言った。そして、帰らなくてはいけないと、苦痛に顔を歪ませながらも、強い意志で言った。】

ご案内:「学生通り」に神代千早さんが現れました。
相楽 満 > 「いんや、全然。初対面も初対面だな。
 ってもまぁ、こんな怪我人ほっとくなんて周りの連中も冷たいなー。
 あれ? 集団なんとかってやつ?」

ぱたぱたと手を振って知り合いではない、と示した。
近況に疎いのか、彼のことは本気で何も知らないらしい。

「ほいよ。じゃあしょーがねーな。
 家まで送るから案内しなよ。
 その後で俺、寮の部屋から救急箱取って来るからさ」

城崎の背中を軽く叩き、腕を取って肩を貸そうとする。

神代千早 > 「んー? 」
呑気に手焼き煎餅の入った袋からひとつ取り出し齧りながら、和服姿の女性が通りがかる……
普段の学生通りならむしろこちらの方が普通なのだが、今の緊迫した状況には不似合いだ

白崎玲刃 > ………いや、ちょっと、事情があってな……知られるわけにはいかないんだ…だから、すまない…案内するわけにはいかない…
【満の言葉を聞き、一瞬案内しようかと迷ったが。未だ指名手配中だと思っている玲刃は、その申し入れを拒否した。】

清水 宗司 > ……みなさんも、あまり厄介な事には関わりたくないのでしょう……
【表情が少し曇る】

そ、それなら……
【相楽の言葉に同調し、自分も手伝う。と言おうとしたがその申し出が拒否されたことで】
……お、俺たちに、何か手伝えることはありませんか?

白崎玲刃 > ……手伝える事、か。ふむ、では、だ。……いや、そうだな、ここ最近で何か起こった事件とか噂とか、何か聞いた事とかあるか?
【手伝える事といわれ、一瞬、ロスロサインについて何か知らないかと言おうと思ったものの、目の前の生徒が一般人であると、考え、巻き込むわけにはいかないと、適当に何か事件が起こってるかなどの、噂を集めようと聞いた。】

神代千早 > ニヤリ……もしくはニタリ……であろうか? 
玲刃と満の様子を観察していた和服姿の女性は、悪戯っぽく口元を歪ませる……

<<劇場の支配者[コンセルトヘボウ]>>

『通報はこの辺りか? 』
『また、悪戯じゃないでしょうね』

実際には存在しない男達の声が創造され、少し遠くから響いてくる

相楽 満 > 「……ん?
 何、怪我人運ぶのがそんな厄介か……?」

やはり理解していない。

「いやお前、その怪我でとかマジ明日がつらいよ?
 じゃあ家の近くまで送るから、そっから帰れ~ってことじゃダメッス?」

清水 宗司 > 事件や、噂ですか……?
【極力争いごとを避けて、怪しい場所には近づかないようにしている清水には事件や噂の類はあまり縁がなかった。力になれないことを悔やみ、申し訳無さそうに口を開く】
すみません……俺は、聞いたことがありません……

……ほ、他にはありませんか? 手伝えることとか……

白崎玲刃 > !?……っ……すぅ……はぁ……っ!
(通報だと…バレたか…!)
【通報という言葉が聞こえると、痛みに顔をしかめながら、警戒し身構え、深呼吸をして精神の集中を深め、身体強化を魔術を発動し、異能と共に重ね掛けを行う。しかし、疲労からか、魔術を発動した事により、体がふらふらとする。】
………っ…
(…疲労が……しかい、逃げなくては…)

いや、大丈夫だ。俺は再生の異能を持っているからな。
【どうにか平気に見せようと、悪戯めいて笑いながら答えるもその笑いは弱弱しい。それに、再生があると言っての、玲刃の再生は遅く、一日やそこらでは治らないであろう。それを、玲刃は隠す。】

……そうか…では、そのまま、平和に暮らしてくれ、それが俺からの頼みだ。
【異常側に関わっていない、普通側の人間を巻き込むわけにはいかないと、玲刃は早々に立ち去ろうとする。平和に暮らしていてくれというのは、普通側の人間を異常側に関わらせたくないという玲刃の本心でもあった。】

神代千早 > 「おお? 何や事情はわからんけど、そのボロボロの身体やったら何をすんのも無茶苦茶やと思うし、素直にそこのにーちゃんに頼った方がえんちゃうのん? 
そんな蝸牛みたいに這っとったら、何所へ行くのか知らんけど、日が暮れるんと違うか? 」

そんな事を言いながら、煎餅を袋に仕舞いながら近寄ってくる

相楽 満 > 「……えぇー、なんかそう言われっと助けたくなるよなぁ。
 先生もそー思わないッス?」

指差しながら、千早のほうを向く。
無垢というか、無知の表情。

清水 宗司 > ……!
【通報、という言葉が清水の耳にも入る。その瞬間、彼の勇敢な心は臆病な心に屈してしまった。待ってください。その一言だけが恐怖心からか発することができない。】

白崎玲刃 > ……いや、先程言った通り、どこにいるか知られるわけにはいかないんでな…
【近づいてきた千早に警戒しつつ、どこか険呑さを醸し出すような真剣な表情で、知られるわけにはいかないと言うと。歩きだす。】

これ以上、帰る邪魔をされれば、実力行使もやむおえないか……?
【俯きながら、聞かれない様に気をつけながらも、ぼそっと呟く。しかし、もし、戦いとなれば明らかに玲刃が不利なのは確実であり、玲刃もそれはわかっている筈である。】

神代千早 > 「せやせや……世の中1人では生きていけんで? 」

腕組みをしてうんうんと頷く

「まぁ、周囲が何か騒がしくなってきたようやし、とりあえず、どっかに緊急避難とかどやろな? 」

白崎玲刃 > 緊急避難か…
【それならば、と玲刃も考える。戦いは避けられるのであれば、避けるに限る。特に、こんな状態であればなおさらだ。故に】
ああ…それなら、良いだろう。頼めるか…?
【緊急避難という意見に同意し、頼めるかと、千早に問うた。】

神代千早 > 「じゃ、ゆっくり出来るトコ行こか。はい、そうと決まったらそこの男どもは肩貸す!! 」

とりあえず、自分で肩を貸すつもりは無いらしく、そんな事を指示しながら、ぷらぷらと歩き始める……

相楽 満 > 「っしゃーどんとこい!」

今度こそ白崎の腕を取り、自分の肩を貸す。有無を言わせない。

「おう、痛かったら言えよ?
 次はお姫様抱っこで運んでやるから」

けたけた笑った。
本当に何も知らない笑顔だ。

清水 宗司 > 【神代の言葉にハッとなって慌てて緊急避難に手を貸す】
……あっ! わ、わかりました!
【もう片方の腕をとり自分の肩を貸す】

白崎玲刃 > …っ…すまないな。ありがとう。この借りは、いつか返す。
【痛みに顔をしかめながら、二人に礼を言い。そう小さく呟くと。二人に肩を貸されたまま、千早の指す方向に歩いてゆく。】

神代千早 > 千早がぷらぷらと歩いて行くのに着いて行くと、そこは何か閑散とした方面で、薄暗い周囲には不似合いな洒落た建物が建っている。

………………………………
……………………
…………

ラブホテルだこれ!! 

鼻歌交じりに無人のフロントで部屋を選ぶと、千早は笑顔で手招きしている

清水 宗司 > ……先生? えっと、ここって……
【しばらく唖然としていたが、苦い顔をしながら神代に訪ねる】

白崎玲刃 > …??
【そういう経験のない玲刃は、千早の笑顔に首を傾げながら、二人に肩を貸されて、そのままその建物へと入ってゆく。】

相楽 満 > 「うーッス。
 なるほど、ラブホって確かに静かに出来るとこらしいッスからね」

何の疑いも無く、先生の後を追う!
何の迷いも無く、白崎の腕と清水を引っ張る!

清水 宗司 > ちょ、ちょっと……!
【本当にこれで良いのか。そんな考えが脳内を支配するが、ここまで来てしまっては退くことはできない。相楽に引かれるまま建物の中に】

神代千早 > 「まともな宿やと証拠残るやろ? カラオケBOXやと店員の目が避けられんしな。
騒動さえ起こさなんだら、店にとっても1室で倍の料金のとれるええお客さんや」

ふんふんと鼻歌交じりで部屋の扉を開ける。

「あ、やらしー事考えたらアカンよ? 」

自分の身体をかき抱くようなポーズをとるが、胸に抱かれた煎餅袋がいまいち色っぽくない。

「まぁ、とりあえずそのボロを寝かしたり? 」

と、ベッドを指差す

清水 宗司 > は、はぁ……
【一応、理に敵っているのだろうか。よくわからないがあまり気にしないようする。言われるとおりに相楽と息を合わせて白崎をベッドに寝かせるだろうか】

相楽 満 > 「ほれ、そーっとそーっと。
 気をつけろよー?」

言われるまでもない、といった様子で怪我人を寝かせにかかる。

「んで先生、こっからどーすんの?
 とりあえず近くの薬局で薬でも買ってくるッス?」

白崎玲刃 > ふむ……なるほど、そういう所か。
【3人の反応から、小説などで見た事のある、あの場所だと理解し、頷く玲刃。】

ああ、大丈夫だ。浮気をするつもりは無いのでな。
【千早の、言葉に、冗談めかした苦笑いを交えながら返す。】

すまない、ありがとう。………ふぅ……
【ベットに寝かせてくれた二人に礼を言うと。やっと休めて、気が抜けた様に溜息を吐いた。】

神代千早 > 「せやなぁ……何か医者もマズそうやし、薬ぐらいは付けといた方がえんやろか? 
お? ワセリン置いてるやん……とりあえず傷口はこれぬっとこか? 」

と、ワセリンを指にとって裂傷のある腕を取る

白崎玲刃 > 【千早が裂傷のある腕を見ると、腕に裂傷自体はあるのでが、血は止まっており、血は出ていなかった】

ああ、薬か…今まで、魔術と再生に頼ってたからな。塗ってどうなるかわからないというのがな…
【薬を塗ろうとする千早に、一応、今まで薬を塗った事が無い事を玲刃は少し顔をしかめ思考しながら伝える】

相楽 満 > 「なーんかめんどくさそうだなぁ。
 最近騒がしいみてーだし、その関係か?」

椅子に腰掛け、だらだらしている。
思い出したようにかばんからピーナッツの袋を二つ取り出した。

「まぁこれでも摘まみながら話そーぜ?」

神代千早 > 「ワセリンいうたら、薬っちゅうより乾燥止めの化粧品みたいなモンやね。
まぁ、止血が済んでるなら塗る必要も無いわな……」

満の置いたピーナッツの袋の隣に煎餅の袋を置き……

「せやな、うちら何の共犯者になったんか興味あるわ」

と、ニヤニヤと笑って玲刃を見る

清水 宗司 > 「せ、先生はああ言ってますけど、話したくないのなら話さなくてもいいと思いますよ……」
【神代を横目で見ながら白崎に小さな声で話しかける】

白崎玲刃 > ははは、まあ、詳しくは言えないが。その関係だとでも思ってくれ。
【玲刃は詳しくは言えず、苦笑いで返した。】
まあ、なんだ、俺から言えるのはあれだな。公安委員には気をつけろよ。
あとは、そうだな。落第街の周辺にも注意しておくと良いかもな、過去に暴れた犯罪組織がまだ残ってるって噂を耳にしたんでな。
【そして、音音が声をかけられたという公安については、まだ解っていない事を思い出し、そう忠告する。更に、ロストサインの事も考えて、落第街についても忠告しておく。忠告している時の玲刃の表情は苦笑いであった。】

白崎玲刃 > ああ、いや、一般人を巻き込むつもりは無いんでな。それについては言うつもりは無い。一般人を巻き込むのは俺の信念に反するのでな。
【千早の何の共犯になったのか興味あるという言葉に対し、真剣な表情で、共犯者にしたつもりは無いと、一般人を巻き込むつもりは無いと、否定した。】

相楽 満 > 「よくわかんねーけど何?
 公安の目に留まった?」

もりもり、口いっぱいにピーナッツを詰め込みながらたずねた。

「別にこんなボロッボロにしなくたっていいのによー。
 権力をかさに着てるヤツってホント腹立つなー」

清水 宗司 > 「落第街はともかく……公安委員、ですか?」

【どうして公安委員の名前が出てくるのか、といった顔をする】
【そういえば、この人は指名手配されていたような……悪い人には見えないがどうしてそんなことに、疑問だけが積み重なる】

神代千早 > 「うーん……」
玲刃の頑なな様子にちょっとがっかりしたニュアンスの呟き。

「ま、とりあえず事情を秘密にした分は、貸しにしとこか……
 前から一度来てみたかったトコにも来れたし、今日の所はそれでええかな」

と、立ち上がって部屋の中をぶらぶらと……

白崎玲刃 > ははは、まあ、似たようなものだが。元凶をどうにかした今、どうなるのやらって所さ。
【苦笑いしながら、答える。そして、玲刃もピーナッツを摘み、口に入れた。】

いや、まあ、いろいろ事情があったのだろうさ…
【ロストサインに対抗する為の行動であったとさゆりから聞いた玲刃は、西園寺の行動を一概には、否定できなかった。】

相楽 満 > 「……ホントよくわかんねーけど、まぁいっか。
 つーか元凶がどうにかなったんなら、あんたも大丈夫なんじゃね?」

少しずつ話の流れで察してきたか、そう問いかける。

「あ、先生たちもピーナッツ食ってくださいよ。
 なかなか美味いッスよ、購買の」

白崎玲刃 > ……まだ、それがわからなくてな。だから、警戒してるんだが…
【警戒してると言いつつも、意識がもうろうとして、路地裏では無く、学生通りを通ってしまった事を思い出して、恥じるように俯いた】

ああ、美味かったぞ。礼を言う。
【ピーナッツをくれた満に礼を言いつつ、ピーナッツを食べる。】

清水 宗司 > 「これからどうなるのかは……俺には想像が付きませんけど
死なない程度で済んでよかったと思います。
命あっての物種とも言いますし。」
【ちょっと余裕が生まれてきたようで穏やかな口調で言う】

そういうことなら、いただきます……
【少し遠慮がちにピーナッツを取って食べる】

神代千早 > 「ほー……カラオケもあるんか……カラオケBOXよりくつろげるしなかなかええとこやな……。
でもまぁ、生徒と来て遊ぶっちゅーわけにもイカンから、使い辛くてアカンな。
学生向けの安いカラオケやのうて、ちょっと大人向けにリッチな施設もあったらええのにな」

などと、興味の対象がすっかり逸れてしまった風を『装っている』

「はは、色気のない食いモンやな……ま、ルームサービスっちゅうホテルでも無いし、我慢しとこか」

と、ピーナッツを手に取る

白崎玲刃 > ま、そうだな、下手すれば消滅してたからな。満身創痍で済んで良かったよ。
【けらけらと笑いながら、満身創痍で済んで良かったと答える。】

ん、そうだな、休んで疲れも取れてきたし。俺はそろそろ行こうかね…っ!……
【疲れは取れてきたし、もう開拓街にある隠れ家まで帰る事も出来るだろうと考えて、玲刃は痛みを堪えながらベットから立ち上がろうとする。】

相楽 満 > 「時間いっぱいまで居なきゃ金がもったいないだろ!
 しばらく休んでろ!」

起きようとした白崎にごつんと頭にゲンコツを振り下ろす。
心配しているのは相手の体か、自分の財布か。

「先生車とか乗れないんスか?
 乗せてってやったら楽じゃないッス?」

清水 宗司 > (心配するとこそこなんだ……)
【相楽の言動に心の中で突っ込みを入れつつも、白崎をこのまま帰らせていいものかと思案する】

神代千早 > 「んー? 奇麗さっぱり原付すら持っとらんよ? それに、何かアジトがバレるからダメとかそんな話ちゃうかったん? 」

と、マイクを手に振り返る……いつの間にかスピーカーからは流行曲のイントロが

白崎玲刃 > ……むぅ。
【起きようとしたところに、ゲンコツを振り下ろされ、かわす事も出来たものの、くらうふりをしながら、ベットに再度寝転がり。不満そうに呻いた。】
(どうするべきか…音音も心配してるだろうな…)
【どうするべきかと、考えながら、隠れ家に居るであろう、音音が心配して無いかと、考え、早く帰るべきではないかと思考する。】

ああ、そうだ。ばれるわけには、いかなくてな…
【千早の言葉に、真剣な表情で頷きながら言う。】

神代千早 > 「ええなぁ、ミステリアスやなぁ青春やなぁ(マイク音声)」
「そうそう、そうそう来る機会の無い場所やしめいいっぱい遊んで帰ろやないの」

~♪ 

ご案内:「学生通り」から清水 宗司さんが去りました。
相楽 満 > 「……まぁでも、確かにいつまでいるかって話になっちまうな。
 でもアレかな。
 あんた未開拓地区らへんだろ?
 大通りはダメ、落第街からスラムもダメならあの辺しか人の居られる場所ねーもんな。
 近くまで送ってくだけじゃダメか?」

だんだん察してきた。
頭の中で情報を整理し、答えへと近付きつつある。

白崎玲刃 > ミステリアスか…そんな良いものでもに無いけどな。
まあ、俺はそんなに嫌でも無い人生だったが、普通を楽しく生きれてる人達には、お勧めしないがな。
【苦笑い混じりに、千早に言い返す。】

青春というか…血みどろだけどな…
【学園に入ったのに青春という青春をあまりして無い事に気が付き、俯いて小さな声で呟く。しかし、果たして、女子学生と一つ屋根の下で暮らしている事を青春と言わずして何と言うべきなのであろうか。しかし、玲刃はその事には思い至らない。】

神代千早 > 一曲歌い終えると……

「まー、送るにせよ送らんにせよ、も少し暗くなってからの方がええんと違う? 傷が癒えてもカッコはボロボロやさかいにな。
まぁ、時間一杯おったらええと思うわ」

白崎玲刃 > !?っ…いや、いい、流石にこれ以上借りを作るわけにはいかないからな、自分の足で帰るさ。
(まさか、未開拓区だと、推理してくるとはな…この男、なかなか出来るな。)
【未開拓区に居ると言う事を悟られ、驚きながらも、冷静に振る舞い。借りを作るわけにはいかないという理由を付け、送りを拒否した。】

相楽 満 > 「んー、まぁそッスね。
 暗くなりゃ隠れながら帰るにしても楽だし。
 転びやすくはなるかもしれねーけど」

けらけら笑い、ピーナッツの袋を口に当てて逆さにした。
ざらざらと口に流し込み、ぼりぼり噛み砕く。

白崎玲刃 > そろそろ、本当に帰らせてもらうよ。
きっと…いや、まあ、時間も遅いしな。………っ!…
【同居人が心配するのでなと言おうとも思ったものの、音音の存在がばれて音音に危険が及ぶ事を恐れ。時間を理由に今度こそ帰ろうと、苦笑いを浮かべながら言った。しかし、その目は、真剣そのものであり、並大抵ではその気持ちを覆す事は難しいだろう。そして、痛みを堪えながら、ベットから立ち上がった。】

相楽 満 > 「……ま、そんならしゃーねーか。
 これ以上怪我すんじゃねーぞ?
 あとこれ持ってけ。結構距離あるし、途中で休憩できるようにしたほうがいいぜ」

あまったピーナッツの袋と、水の入ったペットボトルを差し出した。
その歩みは三度止めることは無いだろう。

神代千早 > 「つれんなぁ……ま、引き留めるのも無粋か……その傷治ったらまたどっかで遊ぼうなー? 」

と、また一曲歌い終えてマイクを置く

相楽 満 > 「先生もーちょい歌いたいんなら俺付き合いますよ?
 ちょっと勉強したいッスけど」

かばんから参考書を取り出しながら言う。
緊張感があるのか無いのか。

白崎玲刃 > では、この借りはいつかまた会った時に返させてもらおう。
じゃあ、またいつか。
【そう言いながら、戸の方へといき、手を挙げて、またいつかと挨拶をすると、戸を開けるて。部屋を出る。】
……っ……っ!……
【時折、痛みに顔をしかめながら、ホテルを出て、開拓村へと向けて歩いて行った。】

ご案内:「学生通り」から白崎玲刃さんが去りました。
神代千早 > 「おう、ほな、うちらは時間いっぱい遊ぼか!! 」

去っていく玲刃に手を振ると、選曲用のリモコンを手に満の隣に腰掛ける

相楽 満 > 「いやだから勉強しますって。
 俺は人数あわせッスから」

申し訳なさげに笑い、参考書と向き合った。

神代千早 > 「ちぇー、ノリが悪いと女の子にモテんで? 」

と、意地悪に笑うと、また、マイクを手にした。

「ま、何せ4人分やし、元とって帰らなな!! 」

と、結局時間いっぱい歌って帰途についたようだ

ご案内:「学生通り」から神代千早さんが去りました。
ご案内:「学生通り」から相楽 満さんが去りました。
ご案内:「学生通り」に焔誼玖杜さんが現れました。
焔誼玖杜 > 【学生達が通る通学路。
 そこをふらふらと、少女はおぼつかない足取りで歩いていた。
 もう大分暖かくなってきたというのにマフラーと長袖という冬の格好で歩く少女は、登校する学生達の間でも、少々目立っていただろうか。
 まるで寝不足……いや、まさしく寝不足でもあるのだが。少女の歩みは危うげで、今にも倒れそうに見えるだろう】

「……うん、大丈夫。だい、じょうぶ」

【何者かへ答えるように、小さな声で呟くが……その間にも体はぐらりと傾く。
 突然の眩暈に倒れそうになったが、なんとか持ち直し通学路を進んだ】

焔誼玖杜 > 【昨晩。少女は寮の自室で、簡単な報告書をまとめていた。
 少女――玖杜はある組織によって保護観察を受けている身。この学園への編入もその組織の指示であり、能力の制御を学ぶためのものだ。
 だからこそ、昨日は朝から演習場でテストを行ったのだが……最後に疲労から眠ってしまい、誰かによって医務室まで運ばれ、目が覚め、けれど疲労感でふらふらだった玖杜は自室に戻ると倒れこみ、それから夜になるまですっかり眠り込んでいたのだ。
 それゆえに報告書の作成が遅くなり、夕食の時間も惜しんで書く破目になっていた。
 そんな、憂鬱な気持ちで文面をまとめていると、突然妙な胸騒ぎを感じたのだ。
 それはすぐに、確かな嫌悪感……いや、高揚感となって、玖杜の精神を揺さぶった。
 その原因はわからない。ただ、なにか、大きな炎が生まれた事は直感できた。
 炎の神と繫がる玖杜にとって、そう言った炎の気配を感じ取るのは難しい事ではない。
 けれど、問題はその大きさ、あまりの強さだった。
 玖杜はその気配に当てられ、立っていられないほどの衝撃を受けたのだ。
 その結果、つい一年ほど前……自身が引き金となった大火災を思い出し、一晩中吐き気に耐えながら、精神的外傷となった最悪の記憶と戦っていた】

焔誼玖杜 > 「……炎の巨人、危険薬物」

【今朝方ようやく気を失うように僅かな睡眠を得た玖杜は、目が覚めてまず、昨晩に何が起きたのか調べようとした。
 その結果得られた情報は、とても大きな事件が起きて、一先ずの終息を見たという事。
 疑問は解けたものの、その『炎の巨人』による影響は、未だ収まらず。
 こうして歩いている今も、気が狂いそうな気持ちの悪さを感じていた。
 幸い力の制御はなんとかなっているものの、昨日一日で消耗しきった精神は、肉体的変調となって現れている。
 ……そしてまた。こうしてざっと昨日からの事を回想している間にも、倒れてしまいそうな眩暈に襲われた】

焔誼玖杜 > 【ぐらり、と視界が揺れた。
 なんとか倒れこむのは避けようと、近くにあったビルの壁へと寄り掛かる。
 なんでこんな状態で登校しようなんて思ったのか。
 寮を出る前の自分を叱ってやりたいと思いつつ、霞みそうになる視界を頭を振って取り戻そうと……したのがまあ、間違いだった】

「ぅ……っ」

【酷いめまいに、睡眠不足、気持ちの悪さに強い疲労感。
 そんな状態で頭を揺らせば、当然の如く押し寄せるものがある。
 玖杜は思わず蹲りながら。朝食を取らないで出た、今朝の自分をほめたくなった】

焔誼玖杜 > 【傍から見れば、顔色こそ前髪とマフラーで隠れて見えないが。
 その様子からは明らかに体調が悪い事が見て取れるだろう。
 玖杜は蹲ったまま、中々立ち上がらない。
 いや、立ち上がるのも危険を感じるほどに、眩暈と吐き気が強まってきたのだ。
 ……ついでに頭痛まで。とても痛い、凄く痛い。
 こんな状態でも、とりあえず力は抑えられるようになったのだから、やっぱり成長できてるのかなあ、と現実逃避に自画自賛。
 それでも辛いものは辛く、このまま倒れこんで気を失ってしまいたくなった】

ご案内:「学生通り」に東雲 七生さんが現れました。
東雲 七生 > 完全に遅刻だって分かってると、一周回って開き直れるよな。

(のんきな独り言を言いつつ学生通りを歩いてくる。
 昨晩のごたごたで研究区の修繕やら交通整理やらのあおりを喰らって中々家に帰り付けなかったのだ。当然寝たのも明け方だったし、起きたのはほんの1時間前だった。)

……ん、あれ? おーい、大丈夫かよ?どしたー?
(ビルの壁に寄り掛かって蹲る貴女を見つけて、そっと近寄ってみる)

焔誼玖杜 > 【なんだろう、どこかから誰かの声が聞える。
 声を掛けられる事で、遠のきかけていた意識が戻り始めた。
 ぎこちない動きで声の方向へ顔を向ければ、髪とマフラーの隙間から青白い顔が覗いただろう】

「だ、だいじょうぶ……じゃ、なさそ――っ」

【近寄る少年へ返事をしようとするが、急な吐き気は容赦がない。
 口元を押さえて、また背中を丸くした。慈悲などなかった】

東雲 七生 > ──みたいだな!

(血の気の無い顔を見ると、近づいていた足音が止まり、
 そして一度遠ざかって行ったかと思えば、今度は小走りで近付いてくる)

無理すんな、何があったか知らねえけどさ!
出せるんなら、出しちまった方が楽になるから出しちゃえ!

(とんとん、と丸まっている背中を優しく叩く)

焔誼玖杜 > 【背中を叩いてくれる少年。
 その優しさはとても良く伝わった。それはもう、染みるほどに。
 けれど、確かに吐けるときは吐いた方が楽になる、かもしれない。
 だがしかし。なんともタイミングの悪い事に、玖杜の胃は空っぽなのだ】

「ぅ、ぁ、ぇぅ……っ」

【出るものがなければ、ただ吐き気が続く。
 嗚咽が止まらず声が出ないが、なんとか少年に向けて首を振りつつ、玖杜は今朝何も食べなかった自分を呪いたくなった】

東雲 七生 > もしかして、朝抜いて来たのか?
ダメだぜ、ちゃんと食わねえと。抜くなら夜にしろよ、無理なダイエットは身を滅ぼすって。

(首を振る少女に、手に持っていたペットボトルを差し出す。
 既にキャップは外されており、中身はスポーツ飲料の様だ。
 先程足音が遠ざかったのは、自販機でこれを買って来るためだったのだろう)

ほら、飲んだら少しは楽になるだろうから。
天気良いからな、軽い熱中症にでもなったんだろ。

焔誼玖杜 > 【少年からペットボトルを受け取り、少しずつ、何口かに分けてゆっくりと飲んでいく。
 空腹のところに冷たい飲料が入ったため、体温が奪われてしまうが……何とか吐き気は落ち着き始める。
 どうも、完全に空腹だったがゆえに、胃の痙攣が止まらなかったようだ】

「……あ、ありがとう、ございます」

【吐き気が落ち着くと、僅かに体を起こして壁に寄り掛かる。
 ぐったりと汗ばんだ、青白い顔で、かすれた声を出してなんとか礼をいう事が出来た。
 と、そこでようやく少年の姿をまともに見る。
 赤い髪と瞳。それがとても印象的で、ついじっと見つめてしまっていただろう】

東雲 七生 > おう、どういたしまして!
俺もさ、よくなるんだよ。能力使った時なんかとくに。

(脱水症状と貧血、その辺だろうと予測したうえで勝手に話しつつ、
 見つめられていることに気付けば、視線を彷徨わせて顔を赤らめた。)

あ、えーと、……悪ぃ、顔に何かついてたか……?

(あたふたと手を頬や額に当てて確認し始める)

焔誼玖杜 > 「ほえ……?」

【突然赤くなり慌てる少年に、間の抜けた声で答える。が。
 自分がじっと彼の目を見つめていた事に気付き、負けないくらい顔色を赤く染めた】

「い、いえっ! なんでも、ない、です……」

【裏返った声が出たが、どんどん小さくなる。が、顔はますます赤くなり、体温が急上昇。
 恥ずかしさで思わず俯くが、動揺は簡単には収まらず、むしろドキドキと動悸が強まり。
 ……消耗していた事もあり、あっさりと能力が暴走した。
 少年から見れば、玖杜が俯くと同時に、突然顔が発火、炎上したように見えたことだろうか。
 しかし、首から上を包む炎は、確かに炎ではあるのだが、何かに燃え移る様子はなく、不思議と熱さも感じないだろう】

東雲 七生 > 何でもないなら、良かったけど。
今日寝坊したから、顔も半端に洗って出て来たし……

───って、おぉぉぉぉい!? 火、火が出て、も、燃えっ!?

(突然の人体発火に面食らって腰を抜かした。
 顔が燃え盛る少女を前に、その場にへたり込んでもなお辺りを見回す)

と、とりあえず水! 水!!

焔誼玖杜 > 「へっ、火――っ!?」

【少年が慌てて、ようやく異能の暴発に気付く。
 慌てて首を振って炎を散らすと、へたり込んでしまった少年に、四つん這いで近づく】

「ご、ごめん、なさい。どきどき、して、つい……」

【申し訳なくて、また顔から火が出てしまいそうだった。勿論比喩でなく。
 自分の未熟さに恥ずかしくなりながら謝るが、泣きたい気持ちだった。
 そんな潤んだ瞳と真っ赤に染まった顔が、前髪の隙間から少年を見上げる事だろう】

東雲 七生 > ──き、消えた……っ

(今のが、この少女の持つ能力なのだろうか。
 頭ではそう考えても、抜けた力は中々戻りそうもなく。
 少女の接近を容易く許した。)

わ、分かった分かった!おっけー、いいっていいって、気にすんなホント!
俺の方こそ驚いちゃってごめん!本当にごめん!

(こちらは比喩で顔から火が出そうだった。
 どうにも異性との接し方は分からない、と心中で半泣きである。)

焔誼玖杜 > 「う、ううん……私も、だいじょうぶ……だから」

【申し訳ない気持ちは中々消えないが、とりあえず落ち着こうと返事をしながらその場に座り込む。
 ゆっくり深呼吸すると、不思議と眩暈や頭痛が消えていた。
 ……まだ妙な、胸がモヤつくような気持ち悪さは残っていたが】

「……あの、ありがとう、ございます。おかげでちょっと、落ち着いたみたい……です」

【俯き加減で少年を見、弱弱しいが微笑を浮かべたのが見えただろうか。
 前髪の隙間から見える顔色は、まだ赤いものの、最初の青白さに比べれば健康的になったといえるだろう】

東雲 七生 > お、おっけーおっけー……すー……はー……。

(深呼吸。まだ少し鼓動は早いがすぐに納まるだろう。
 あんまり取り乱すと変な奴だと思われるかもしれない、と)

いや、そいつは良かった……まあ、でもまだ無理すんなよ。
とりあえず、だ。その、それ全部飲んだら帰った方が良いぜ。

(家、遠いわけじゃないんだろ?と首を傾げて尋ねる。)

焔誼玖杜 > 「うん……そう、します。寮、ですから」

【ここからなら路面電車に乗ればすぐに着くだろう。
 流石にこの状態で登校しようというのは無茶が過ぎるというものだった。
 体調が落ち着くまで休む事を決意しつつ、手元のペットボトルにもう一度口をつけ……】

「――あっ、お金……!」

【わざわざ買わせてしまっただろう事にようやく気付いて、慌てて鞄を手繰り寄せた】

東雲 七生 > 寮か。
だったら、うん。すぐ帰れるよな、良かった。

(安心した様に笑顔になる。どこか子供っぽい笑み。
 とりあえずペットボトルの中身を飲み干すまではこの場に留まろう、と考えていたが)

……あ?金?
ああ、それの代金なら、別に大した額でもねーしさ、いーよいーよ。
具合悪い奴から金貰っても、気分良くないしさ。どーしても、っつーんなら、元気になってから、な?

焔誼玖杜 > 「えっ、でも……」

【それではあまりにも申し訳ない。
 勿論、元気になったら改めてお礼するのは当然の事として……何かできないだろうかと考え、鞄につっこんでいた手が、硬いものに触れる】

「あ……、あの、よかったらこれ……」

【差し出したのは、地味な色の布に包まれた、四角い箱。中身は昼食用の弁当だ。
 体調が悪くても、案外普段の習慣というのはこなしてしまうもので。
 登校するつもりだったのもあり用意してあったのだが、休むのなら不要になってしまう】

「私は、食べれそうにない、ので……」

東雲 七生 > 本当に気にしなくて良いんだって、人助けしたってだけで俺は満足だし。

(渋る少女に苦笑しつつ、どうやって納得させようかと考えていたら
 お弁当を差し出された。鳩が豆鉄砲食った顔になる)

え、いやいや、これ弁当だろ?
た、確かに食えないかもしれないけど、持って帰って夕飯にしたって良いんじゃ──

(そういえば朝慌ててたせいで朝食も摂ってなかったな、とそんな事を思い出した時、
 気の抜ける様な腹の虫の声が、それなりな音量で響いた。)

………ッ!!

焔誼玖杜 > 「…………くすっ」

【鳴り響いたお腹の音に、暫くきょとんとしていたが。
 少しの間を置いて、笑い声が零れた】

「あの、貰ってください。私はまた、作ればいいだけ、ですから」

【『あんまり、上手じゃないですけど』
 そうつけたしながら、照れくさそうに笑い、改めて弁当箱を差し出した。
 地味な藍色の布地からは女の子らしさがイマイチ感じられないが、一応は手作りである】

東雲 七生 > ………お、おーけー。

(流石に今のを聞かれて虚勢を張れるほどでは無かった。
 羞恥心で顔を真っ赤にしつつ弁当箱を受け取る。)

えっと、あの、あー、洗って返すから!

(どうにも居た堪れなくなり、急いで弁当箱を鞄に仕舞う。)

焔誼玖杜 > 「あ、うんっ、急がなくても、だいじょうぶなので……」

【受け取ってもらえて少し安堵しつつ、助けてもらったのに名乗ってもいない事に気付いた】

「あの、私……一年の、焔誼、玖杜、です。助けてくれて、その。ありがとう、ございました」

【少しおどおどとしながらも、自己紹介をなんとかして。
 俯いたのか頭を下げたのかわからないような、小さなお辞儀をした】

東雲 七生 > いや、そーはいくかよ。弁当箱なんて、幾つも持ってるもんじゃねーだろうし。
女子寮に住んでるんだったよな?放課後にでも行くからさ。

(大人しく寝てろよ?と笑いながら言いつつ、名乗られればそう言えば、と自分も名乗っていない事を思い出す)

俺も一年、東雲 七生!
そっか、同じ一年だったのか。じゃあまた学校でも会うかもな。

焔誼玖杜 > 「……うん、ちゃんと休んで、ます」

【そこで、あれ、となにかに気付きそうになったが、なんだかとても恥ずかしい事の気がしたため、頭の隅に追いやっておく。
 寮の部屋は、まっとうな理由があればロビーで教えてもらえるだろう】

「同級生……東雲さん。
 うん、もしかしたら、同じ授業もあるかも、ですね。
 よろしく、お願いします」

【苗字を反芻し、今度はしっかり顔を上げて言う。
 上げられた顔はどこか、嬉しそうに笑っていただろう】

東雲 七生 > なら、よーし!
女子寮なら知り合いも居るし、事情話せば分かってくれると思うからさ。

(説明の余地も無く放り出されたら別だけど、と付け加える。
 タイミングが悪かったりしたら、十分あり得そうだった。)

ああ、よろしくな焔誼!早く元気になって学校来いよ!

(にしし、と笑いながら相手の笑顔を見て少し安心する。
 最初に声を掛けた時は、本当に辛そうに見えたのだ。)

焔誼玖杜 > 「うん、早く元気になれるように、しっかり休みます」

【彼の笑った顔を見て、玖杜もまた安心感を覚えた。
 助けてくれたのが彼でよかったと思いつつ、ゆっくりと立ち上がろうとする。
 まだ多少ふらつくものの、なんとか帰るくらいなら出来そうだった】

「……うん、なんとか、帰れそう」

【立ち上がると、ふう、と息をついた。
 そして、すっかり足止めしてしまったことに気付いて、僅かに焦りだす】

「あ、あの、もう授業始まっちゃうんじゃ……」

【休むつもりの自分はともかく、彼を思いっきり遅刻させてしまったのではと、あわあわ、うろたえ始める】

東雲 七生 > あー……いいのいいの、どのみち遅刻だったし!
今日は午後から午後から!午前は自主休!

(立ち上がった姿を見て、やや心配そうな顔をするも、
 何とか大丈夫そうだと見るや自分も立ち上がって。)

それより、気を付けて帰れよ。
出来れば日陰の多いトコ通ってな。

(駅までの道は街路樹もあるだろうから大丈夫か、と来た道を振り返り確認する。)

焔誼玖杜 > 「う、うーん……」

【ちょっとの遅刻が、自分のせいで悪化したのでは、と思ったものの。
 これ以上慌てたり負い目に感じる方が彼に悪い、そう思い気持ちを切り替えた】

「えーっと……うん、気をつけて帰り、ます」

【実は日向に居た方が体温が上がって体調がいいのだが……それはまあ、説明するのも難しい。
 ゆっくりと、丁寧にお辞儀をすると、これまたゆっくりと駅まで向かって歩き出した】

東雲 七生 > どーせ月曜の午前授業なんて頭に入って来ねーしさ!

(気にすんな、と笑いながら言って振り返る。)

おうっ!じゃあ、またな焔誼!

(少女の能力事情なんか知る由もなく、知る術もなく。
 駅へと向かう姿を途中まで見届けてから、自分は学校へと向かったのだった。)

焔誼玖杜 > 【そうして、少女と少年が離れた場所。
 何の変哲もない通り、そこにあるなんの変哲もないビルの壁。
 少女が蹲っていたそこに、ちいさな、うっすらとした黒い染みが出来ている。
 影のようなそれは、ゆらゆらと揺れると地面に染み込む様に消えていった】

ご案内:「学生通り」から焔誼玖杜さんが去りました。
東雲 七生 > (黒い染みの存在には気付く事も無く、
 昼食時に間に合った勢いで手作り弁当を机に出し、クラスメートには散々からかわれたのは、また別の話。)

ご案内:「学生通り」から東雲 七生さんが去りました。
ご案内:「学生通り」に朝倉千蔭さんが現れました。
朝倉千蔭 > 「さて」

今日の授業もひと段落したところで、街に出てみることにした。
この時間帯だとまだ人通りはまばらなのだろうか。

朝倉千蔭 > 昨日会った女子生徒には『反面教師』と言ったものの、自分自身も島内散策を怠るつもりはない。
色々な場所を歩いて回ること、たくさんの人に会うことはそのまま目的の遂行に繋がる。

「……」

「……で、まずどこに行けばいいかな」

取っ掛かりがつかめない。
おまけに足もまだそこそこ痛い。インドア派が出歩くのはそこそこ敷居が高いのだ。

朝倉千蔭 > 別に優等生だというつもりはないが、こちらに来てからは勉強と研究の毎日だった。
それこそ一般的な学生生活とは少しばかり離れた、自分の目的のためだけの日々。
それが決して悪かったとは思っていないものの、いざこうして時間をもてあましてみると――。

「見通しが甘かったというか、なんというか」

嘆息しつつ、今日も今日とて持ってきていたペットボトル入りの紅茶の蓋を開けた。

朝倉千蔭 > 「……ん。ま、いいか」
「時間はあるからね。まだ……まだ」

紅茶で喉を潤すと、大通りを下っていく。
今日は何か進展があればいいなと考えつつ。

ご案内:「学生通り」から朝倉千蔭さんが去りました。
ご案内:「学生通り」に空閑 栞さんが現れました。
ご案内:「学生通り」に華醒 氷由莉さんが現れました。
空閑 栞 > 「能力のキャパシティ……」

最近はこっそりと家で空気の固定を複数作るという練習をしているが、やはり範囲と数が増えるとすぐに限界が来る。圧縮も併用すれば尚更だ。

なんとかして能力を使い続けられる時間などを伸ばそうとは思うのだが、効率のいい方法が思いつかない。
気分転換に街に来るも、考えが纏まらずにどこか上の空で歩いていた。

華醒 氷由莉 > 「ここに来て1年…まだ部活とかが決まらないのです」

独り言を呟きつつも本を読みながら歩く少女。常世学園の今後も考えており本にしか視線がいっておらず、そのまま歩いている

空閑 栞 > 普段なら周囲を見つつある彼女だが、今日ばかりは考え事に集中しているので周りが見えていない。

「甘いものでも食べて帰ろっかな……ツヅラ、帰って来てたらいいんだけど……」

顎に指を当て、そんなことを呟きながら歩いている。
近くに迫る少女の姿には全く気付いていない。
このままならぶつかってしまいそうだ。

華醒 氷由莉 > 「でも部活より本読んでたほうがいいのです、この中世時代は中々いいのです~」

部活やらの考えを放棄して本を読み──

「この剣の形は現実味があって…ひゃうっ!」

──そのまま彼女にぶつかって後ろに倒れる

空閑 栞 > 「おっと、すみません、大丈夫ですか?」

申し訳なさそうに少女に近づき手を伸ばす。
考え事をして上の空だったからとは言え、このような経験は初めてだった。
勢いよくぶつかったわけでもないのに倒れられたのは、相手が栞より一回りほど小さかったからだろう。

華醒 氷由莉 > 「いたた…大丈夫ですぅ…」

片手で頭を抱えながら手を伸ばそうとするが、何かに気づいて慎重に周囲の地面を見渡してその手を周囲の地面にやる

空閑 栞 > 「えっと、何か落としました?」

その場にしゃがんで少女の目線に合わせようとする。
動作からしてメガネか何かなのだろうが、落ちたような音はしなかった。
何を探しているのかな、と思いつつも返答を待つ。

華醒 氷由莉 > 「えと…コンタクトレンズ、両方です…」

人と話すのが慣れてないような話し方で返答しつつ慎重に手探りをする。コンタクトレンズはメガネと違い透明色、しかも小さいため見つけるのに苦労する

空閑 栞 > 「ああ、それは急いで見つけないと。本当にすみません……」

すぐに周囲の地面を見てコンタクトレンズを探し始める。
周りから見れば学生街で何かを探している不思議な2人に見えるのだろう。

数分後、ボロボロになったコンタクトレンズを片方発見した。

「あ、あの……これ、ですか?」

最悪の事態に愕然としつつ、手のひらに乗せたレンズの残骸を少女に見せた。

華醒 氷由莉 > 「は、はわぁ私のコンタクトさんがぁ!」

衝撃的な顔をした後少し涙目になるが、まだ無事かもしれない片方のコンタクトレンズに希望を抱いて表情を元に戻し、手探りで探す。

「はわぁ~…まだ片方が無事かもしれないの、です…」

空閑 栞 > 「ごめんなさい、弁償します……」

罪悪感で意気消沈する。さっきまでの考え事はどこかにいってしまったようだ。

「ですね、もう片方が無事なら少しはマシに……」

そう言って辺りをまた探し始める。
しかし今度はどれだけ探しても見つからない。

栞が気付かずに踏んでいるのだから当然なのだが。

華醒 氷由莉 > 「い、いいですよぉ。寮に予備、ありますのでぇ…」

弁償拒否をしつつ探すが、こちらもどれだけ探しても見つからない…

空閑 栞 > 「それでも私のせいですから……せめてお金だけでも……」

数十分探しても見つからない。
これは誰かが踏んで―――それが自分だとは露ほども思わず―――どこかに行ったのだろうと判断した。

「とりあえず寮まで送りましょうか? 流石に不便でしょうし」

最低限の責任は取るためにそう提案した。

華醒 氷由莉 > 「わ、わかったです…よろしくお願いしますのですっ」

手探りで本を回収し、そのまま立つ。右に左と少しだけ体が揺れて危なげだ

空閑 栞 > 「本当にすみません、それでは行きましょうか」

少女の危なげな足取りを見て、ゆっくりと手を握る。

――――諭吉4人で足りるかなぁ
そんなことを考えつつ学生街を歩いていると、ふと何かに気付いたように少女に声をかけた。

「そういえば自己紹介、してなかったですね。私の名前は―――」

そんな他愛のない会話をしつつ、学生寮に向かっていった。

ご案内:「学生通り」から空閑 栞さんが去りました。
ご案内:「学生通り」から華醒 氷由莉さんが去りました。
ご案内:「学生通り」に来島宗仁さんが現れました。
来島宗仁 > 「はぁ……っと始末が終わったぁ、っと」

溜息をつきながら学校へ戻る道を歩く。
まったく、災難だった。
公安委員会に捕まったと思ったら「進化の秘薬」なんてものを作れと脅されて。
断ったらあいつら催眠系の能力者まで連れてきやがった。
ったく、厄日どころの話じゃない。

来島宗仁 > しかし催眠が切れて転がされた所で公安・風紀のガサ入れが入ったらしい。
一安心だ。

――が、別の心配がある。
氷架の事だ。

来島宗仁 > 「――今度、一回話さなきゃいかんよなぁ」

人知れず呟く。
異能の暴走。『ラストステージ』。
氷架にだけはそんな事に関わって欲しくないのだ。
どうするべきか――まだ宗仁は考えあぐねていた。

来島宗仁 > 「――あー、めんどくせぇ。俺は一介の保険医なんだよ」

しかし、妹の事だ、避けては通れない。
涼子さんに何と言ったものかなぁ。
悲しむかなぁ。泣かないよなぁ――

悶々とした気持ちを抱えたまま、来島は家路についた。

ご案内:「学生通り」から来島宗仁さんが去りました。
ご案内:「学生通り」に学園七不思議―【異次元通り】さんが現れました。
学園七不思議―【異次元通り】 > (学生通りを行きかう人々の中に、この不可思議な存在に気づくものがあるだろうか?)
(その姿を視認することは出来ず、その存在を知覚することも難しくとも、「それ」はそこにある)

(足を踏み入れれば一瞬にして次元の壁を越え、哀れな獲物を閉じ込めるトラップ)
(相手が何者であるかなど関係はない。ただ、異次元通りは今日もそこにある)

(日常の穏やかな一時と隣り合わせに、非日常は存在する)
(今日もまた、誰かが日常から足を踏み外すのを待ち構えている―)

学園七不思議―【異次元通り】 > (気づけばそこにあった筈の非日常は霧散していた)
(誰にも認識されないのであれば、それは存在していないのと同じだ)
(今日も何てことの無い日常は回り続ける)
(そのすぐ裏に、不可思議な現象が張り付いていることに気づける者は極僅かであろう)
(今日この場に、気づける者―あるいは足を踏み入れる者がいなかったというだけの話)

(非日常は其処にある)
(今日此処ではない何処かで、また誰かを待ち続けるのだろう―)

ご案内:「学生通り」から学園七不思議―【異次元通り】さんが去りました。
ご案内:「学生通り」に空子さんが現れました。
ご案内:「学生通り」にサイエルさんが現れました。
空子 > 「ふー、今日んトコはこんな感じで終わろかなーっと。
 いやぁ、今日もエエ感じに売れたなぁ。」

がたごととリヤカーを揺らしながら、旗や商品をしまい込む女性。
あれが売れていた、これが売れてない、そんなことをつぶやきつつメモを取る。
客層への受け、そしてその受けへのフィードバックは大事だ。

そんな中、余っていた商品があった。
「……あんぱんと、ビール。……どんな取り合せやねん。」

サイエル > 「ぁーっと、ちょっとごめんなさいね。包帯と、ライターと、お酒とつまみ、置いてないです?」

それにふらりと駆け込んでやってきたおっさんが一人。
ボサボサの髪に、無精ひげ。
ヨレヨレの白衣が特徴的で、その胸には教員証。

「……っと店じまいだったかな……」

空子 > 「あ、いらっしゃぁい!いやー、ええタイミングやなお客さん。
 今ちょうど店仕舞い寸前だったんやで?セーフセーフ!」

あっはっはー、と明るく笑いつつ振り返る。
注文を聞けば、リヤカーの中のクーラーボックスから何やら取り出し始めた。

「えーと、包帯にライター!お酒とつまみは何にします?
 ……って、あら?……お客さん、もしかして教員さんだったりするんか?」

サイエル > 「おや、そうかい? 悪いね、あっはっは」

笑いながら、その仕草を見つめつつ。
ひげをじょりっと、右手でなでた。

「あー、売り残ったやつでいいよ。余ったやつ。なにがあるかな?」

首をかしげつつ、教員証を見せて

「一応、保健医だよ。サボってよく居ないけれどね」

空子 > 「あ、あははは……えーと、ほら……流石に生徒が酒売ってるってのは、いろんな方にバレたらマズいやろ?
 ……できれば、ご内密に……あははは。」

手をこねつつゴマすりの体勢に入った。
すごく綺麗なフォームである。選手権があれば日本代表も狙えるかもしれない。

「……あ、それならビールが最後の一本残っとります。
 ついでに……つまみはあたりめ。
 お客さんに売れ残り出すのは申し訳ないから、合わせて300円でええですよ。」

サイエル > 「いいじゃないか。別に。需要があるし、それにその姿は実にいいものだと思うよ? 大丈夫大丈夫。
言ったりしないさ。だから私がサボるを公言して”しまった”ことは秘密にしておくれ?」

なかなか堂が入っている。
いい動きだとおっさんは簡単した。

「押しかけたのはこちらだからね。アンパンもくれるかな? 甘いものをつまみにしたい気分なんだ」

そっと差し出した千円札。おつりはいらないよと微笑みつつ。

空子 > 「そらぁおおきに♪
 いやぁ、それじゃお互いに内密にってことで交渉成立やな♪」

すっかり上機嫌になった空子。
『口車』に関しては、相手のほうが一枚上手だろうかなど思いつつ。

「……まいど、400円になります。でも、お釣りはきっちり受け取ってもらいますわ。
 ウチ、お釣りはいらないって台詞嫌いやねん。」

凄まじいスピードで財布から600円を取り出した。目にも留まらぬ速度、選手権があれば日本代表も以下略。

サイエル > 「うんうん、それでお願いするよ」

くつくつと喉を鳴らして、上機嫌に笑いながら。
かったビールを開けて口に含む。

「うん、ちょうどいい温度だ。素晴らしい。いや、ふぅむ……それなら君へのチップってことでどうかな? それでも嫌なら、預かるが」

ふわりと微笑みつつ、おっさんはこくこくっと再び喉を鳴らして。そっと財布を差し出す。
入れるも入れないも任せようといった様子だ

空子 > 「ん、ん~……チップ、チップなぁ……?
 ん~~~~~……」

首を傾げつつ唸っている。お金は欲しいが、どうしたものか。
そんな様子である。

「……ん、やっぱ受け取るのはやめときます。
 なんか、スッキリせぇへんし。」

財布に硬貨を投げ入れる。
ちゃりちゃりと小気味いい音が空気を震わせた。

「しかし、保険医に居た記憶あらへんなぁ、先生。
 やっぱサボっとったから、来た時にちょうど居らへんかったんかな?」

サイエル > 「では、ありがたく頂戴しよう。ありがとう、気前の良い店主殿」

口でばりっとアンパンの袋を破ってはむり。
しっとりした生地と、あんこの甘味が絶妙で
これまた、うまい。酒のつまみになりそうだ。

「当直でもいるときといない時があるからねぇ……あっちにふらふらしてるか、どっかで畳敷いて寝てたからか……」

お財布をじゃらじゃら鳴らして
そっと閉めて懐に。

空子 > 「ふふ、今後も『小栗山商店』をご贔屓に、せーんせっ♪」

くくく、と笑った後に、自分もクーラーボックスから冷えた水のペットボトルを取り出し、飲む。
つまみとはいかないが、こちらは柿の種を食べている。

「筋金入りのサボり魔やなぁ……。まぁこの学校、生徒数が多いせいか保険医も多いしなぁ。
 ……いうて、ウチも学校サボって商売してるから人の事言えへんけど。」

こちらも、受け取った千円札を財布の中へしまった。

サイエル > 「そうだねぇ。見かけたら声をかけさせてもらおうかなぁ。最近さぼるときのアイテムが少し足りないことが多くてねぇ」

はむっと、アンパンの最後のひとかけらをほおり、ビールを飲み干して一息。
スルメを口に含みぶらぶら

「そうそう。優秀な保健医がおおいからね。残念ながら私は治す異能は持っていなくてねぇ……」

空子 > 「あっはっは、あんまりサボりが過ぎると首になっても知りまへんで?
 ウチも、先生方への口利きはあんまり出来へんからな。」

『あんまり』ということは、多少なら出来るということだろう。

「……聞けば聞くほど、なんで保険医になれたのかいまいちよく分からへんなぁ。
 単純に腕がええからってこと?」

サイエル > 「大丈夫大丈夫。うまくやるよ。サボリに関しては云十年のあれがあるからね」

じょりっとさすりながら、もぐもぐと口を動かす。
噛めば噛むほどの旨みは、年を取ってからますます感じるようになった。

「さて、どうかな? 三流ではないと思いたいが、間違いなく一流でもないよ。だから出番が少ないのさ。どうせだったら、一流に見て欲しいだろ? そういうのは」

空子 > 「はは……なるほど、ベテランやな。
 ウン十年は流石にやり過ぎやと思うけど。」

空っぽになった柿の種の袋を、近くのゴミ箱に投げ込んだ。
そのまま、水をぐびぐび飲んでいる。

「……よく分からへんけど、せんせーが油断ならん人なのはちょっとわかったわ。
 底が知れへんとゆーか、なんとゆーか。」
ふむむ、と目の前の人物を値踏みするように見つつ、水を飲み干した。

サイエル > 「小学生からこの道一筋ですよ。いやぁいいよね、サボリ」

本当なのか冗談なのかわからない言葉を吐きつつ。
するめ、食べる? と差し出し。

「いやいや、そんなすごいあれじゃないよ。そこなんて浅い、サボリが好きなおっさんさ。やだなぁ、褒めても何も出ないよ? 柿の種食べる? 梅とわさびとチョコ味あるけど」

空子 > 「ウチも小学生から商売一筋だったからわからんでもないなぁ。
 あ、チョコの柿の種ちょーだい。」

わーい、と食いついてきた。
何やら味覚が特殊な様子。

「くふふふ、そうやってはぐらかす辺りがますます、やな♪
 ウチは嫌いやないけどな、そういう人。」

くすくす、と笑っている。
時折、ぱたぱたと胸元を扇子で扇いだりしている。

サイエル > 「でしょでしょ? 話がわかる人はいいねぇ」

--お、チョコ味。私も嫌いじゃないよと付け足して差し出す。

「あっはっは。ならそれでいいよ。失望しても責任は取らないよ?」

鮫のように笑い。どこからか取り出したウォッカを傾けてぐいっと飲み干した

空子 > 「お互い様、って感じやな。価値観が似てる人って、一緒にいて安心するやん?」

ぽりぽりと小動物か何かのように柿の種を食べ始めた。
……結構一心不乱に食べている。

「くふふ、それはウチが決めることやん?くふふふ♪
 っていうか、ウォッカあったんならビール買う必要なかったんちゃう?」

サイエル > 「一人でサボるのは嫌いじゃないが、こうして一緒にだらだらするのもいいからね」

あまり先生と思わせない雰囲気のおっさんである。
ほんと、ただのおっさん。
その小動物のような様に目を細め頬を緩めた。

「やれやれ。商人さんに目利きされてるって考えると緊張するねぇ。ビールで慣らしておきたい気分だったんだよ」

さて、その言葉は真実やら……

空子 > 「そりゃ、同感。ぽりぽり……一人で居るよりは、誰かと一緒のほうがええに決まっとるわ。」

ぽりぽり、チョコの柿の種を頬張っている。

「……あはは、ジョークジョーク。
 大した目利きでもあらへんし、人を見る目はない方やって。
 ただほら、ウチってスタイルええやん?そんな奴に思わせぶりにされたら、見た目だけの人なら慌てるもんやって。
 だから、ちょっとからかっただけや。」

サイエル > 「ひとりの時間は嫌いじゃないけれどね。
年を取ってからそう思うようによりなったのだけれど
それだと、アルツハイマーが進む云々があって怖いからねぇ」

年を取るのは嬉しいと同時に困ったものだよと、つぶやいて。

「まだまだこれからさ。だとしたらね? それで完成していたらそれはそれで恐ろしいし
そうだねぇ、口にはしなかったけど話題になったなら確かに素晴らしいものだと言わざるを得ないね。最近の若い人はすごいよねぇ……」

ぐびっと、もう一口飲みながら。体を見ずに顔だけを見つめつつ。
ふわりと笑った

空子 > 「……やっぱ、せんせーは底の知れないお人やな。
 改めて分かったわ。」

くふふ、と改めたように笑って、チョコの柿の種を食べ終えた。

「くふ、どういたしまして。褒められるのは気分がええもんやな?
 ……とと、もうこんな時間か。
 すんませーん、明日の準備とかもあるんで今日ん所はこれで失礼させていただきます。」

ふわりと優しく微笑みを返して、

「また来てくれたら、サービスしますで♪」

ご案内:「学生通り」から空子さんが去りました。
サイエル > 「……ん、こちらこそとても楽しい会話をさせてくれるいい店主だと改めて感じさせてもらったよ」

あっはっはと顎をさすりつつ。

「ん、長い時間引き止めて悪かったね。こんな年寄りに時間を取らせて」

くるるっと蓋をしたあと、ウォッカをしまって。スルメをまた口にくわえ。

「おや、どんなサービスか心待ちにしておこう。では、またサボったついでに立ち寄らせてもらうよ……」

ご案内:「学生通り」からサイエルさんが去りました。