2015/06/19 のログ
ご案内:「商店街」に畝傍・クリスタ・ステンデルさんが現れました。
畝傍・クリスタ・ステンデル > 商店街の一角にある廃ビルの中。ここにブロンドの短い髪をした少女がいる。少女は廃ビルの窓からしきりに外の様子を窺っていた。
両手には、華奢な体躯には見合わない大きさの狙撃銃。その銃口を窓の外に向け、スコープを覗く。狙うのは、今にも通行人に襲いかからんとしている、四足の獣のような魔物。
橙色のボディスーツに身を纏った少女――畝傍(ウネビ)・クリスタ・ステンデルの仕事は、人を襲う魔物を「狩る」ことだ。

畝傍・クリスタ・ステンデル > ターゲットが射程圏内に入る。ともすれば心臓を狙える距離だ。
だが、「この世界」の生物はともかく、異世界由来の魔物であれば
心臓があるべき位置に無いということもありうる。
まずは基本に忠実に――頭部を狙うべきだろう。そう判断した。
魔物の頭部にじっと狙いを定め、引鉄を引く。――BLAM!発砲音が周囲に鳴り響いた。

畝傍・クリスタ・ステンデル > ――直撃。頭部を撃ち抜かれた魔物は、呆気なく地に倒れ伏す。
襲われそうになっていた生徒の無事も確認できた。その直後。
狙撃の成功を確認した彼女の肉体に、痺れるような甘い感覚が迸る。
「はぁァ……気ッ持ちいいィ♪」
畝傍は自ら行った狙撃行為により、心身ともに快楽を得ているのである。彼女は狂っていた。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 「……でも、ものたりなかったな」
呟く。
魔物といえど生物だ。よほど強大な魔物や、物理的な攻撃をほとんど受け付けない魔物でもない限り、心臓や頭を狙撃されれば、たいていは即死するだろう。
つまり、弱い魔物相手では、彼女が感じられる快楽は一度きり。ゆえに物足りないのだ。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 「……でんわ、しよっか」
携帯していた端末を手に取り、電話をかける。連絡先は依頼主だ。
「もしもし?ボクだよ。おしごとおわった。おひねりちょーだい」
畝傍の精神年齢は、ただでさえ幼い肉体年齢に輪をかけて幼い。ゆえに口調も多少雑だ。彼女の精神が破綻している影響である。
彼女の言う「おひねり」とは、つまり狙撃行為の成功に対する報酬である。
狂人とはいえ、彼女も自身の狙撃には拘りがある。一度でも「おひねり」の支払いを渋った相手とは、その後取引しない。

ご案内:「商店街」に戮意 鞠栖さんが現れました。
畝傍・クリスタ・ステンデル > 「……うん。ふりこんでおいて。後でかくにんするから。またね」
電話の向こうの依頼主にそう伝えると、電話を切る。

戮意 鞠栖 > "狂気は惹かれあう"なんて言葉がこの世にはあるらしい。
「お見事ねぇ…。」
と、先刻の一件を見ていたのか、手を叩きながら口角を上げる。都市伝説。そして、怪異の姫。
「夜が明けるまで、少しだけ、私の禁書《ペット》と遊んでいただけないかしら。…いやなら和菓子を置いていきなさい。」
過らせるは、これ以上ないというくらいに分かりやすい、単調な殺気。片手に握った包丁をくい、と上に上げて。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 「ややっ」
端末をしまい、声の主を見据える。日本的な「幽霊」のステレオタイプ、といった外見の少女。
こちらに対して明らかな殺意を向けているその相手に、畝傍は動じない。何故なら。
「きみ……ボクとおなじニオイがする♪」
同じニオイ。すなわち、狂人の匂いだ。
生憎、少女が要求する和菓子の類は畝傍の口に合わず、持ち合わせがない。
だが残弾には余裕がある。狙撃銃を構え、臨戦態勢をとった。

戮意 鞠栖 > 「宜しい。」
にやり、と口角を上げる。そうして、腕組みして、仁王立ち。
「和菓子が狙撃銃に入っているだなんて世の中とっても物騒になったものね。…ふふ。」
さて、上に上げた包丁をその先の銃口へと向けようか。
「良い匂いでしょう?香水、使ってるのよ。」
目を細めて、発砲の瞬間を見切っている。あろうことか、銃弾を叩き切ってやろうとの意思表示だ。相応の自信も見せながら。包丁を構えた。その際、一切の音はたてずに。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 「和菓子なんてないよ。ボク、たべられないもん」
こちらに和菓子の持ち合わせなどないことを改めて相手に示しつつ。
「ヒトはうちたくなかったけど……」
腕や足を撃てば行動不能にはできるだろう。
だが相手は自分に対して明確な殺意を向けている。
「……ここは、やっぱり」
頭部を狙うべきだ。直感がそう判断し、迷いなく少女の頭へ狙いが定められ、
そして引鉄が引かれる!BLAM!響く発砲音!

戮意 鞠栖 > 「和菓子が食べられないなんて可哀想…今度桜餅食べなさい。あれ美味しいわよ。すっごく。」
軽口を叩きながら、おすすめの商品を一つ。
遠目で、引かれて行く引き金、そうして狙われた箇所を見切って、一言。
「…っ………躊躇いが、無いわね?」
だが、それで良い。そうでなければつまらない。
見切って…その弾丸を、斬り伏せる!が、片鱗が肩にでも当たったろうか。
躊躇いもなしに頭を狙うという事は、即ちそれ、殺気。
発砲の音、ぞくりと背中を撫でられるような寒気。跳ね上がる心臓。もっと、それは彼女が生きていたらの話だが、それでもスリルと言うものが幽霊の彼女の精神そのものを撫で、笑わせる。例え、それが銃による間接的な攻撃であったとしても、十分それは殺気として見て構わないだろう。
「良い判断ね。」
白い着物を少しばかり紅に染めた、本当に古臭い幽霊は、その不気味さと裏腹に明るく笑った。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 「くぅぅっ……♪」
断片が幽霊のような少女に命中したことを確認した畝傍は、わずかな快楽に震える。その後、少女の言葉に応えて。
「……ありがと。まだやる?」
挑発してみる。だが畝傍はどこかで、不利なことを確信していた。
結果的に断片を命中させた形になったとはいえ、包丁で弾丸を切り伏せられる相手だ。
万が一の事態に備えてナイフも携帯しているが、接近戦に持ち込まれればまず勝ち目はないだろう。
畝傍は後ずさりする。だが背後は壁……否!窓だ!つい先程、この窓から魔物を狙撃したばかりである!
逃げようと思えば逃げられるだろう。しかし今は逃げる時ではない。何故ならば――まだ撃てるからだ!
「――なんてね」
窓を背にし、今度は少女の腕へ!BLAM!弾丸を撃ち放つ!
続けてもう一発脚へ!BLAM!躊躇なく撃つ!

戮意 鞠栖 > 「どういたしまして。ふふ…狂ってる狂ってる…えぇ、夜が明けるまで遊びましょう。」
月に、隙を見せず一瞥を遣りながら、不敵に笑って見せる。肩に損傷を受けても、なお、顔を顰めることなどしない。
「おっと。」
逃げかけた、と思って目をぱちくり。逃げるなら逃げても良い。だが、あんなに狂ってるヤツがこの段階で逃げるなんてあり得ない。そう確信していた。
「案の定、ね。…チッ…。」
二発、立て続けか。腕はいける、次は片鱗も残さず間違いなく真っ二つにしてやろう。腕はいける。腕は。
問題は脚だ。少なくとも、包丁が届く距離ではない。
腕の方に迫った銃弾を切り裂いているならなおの事、間に合うはずがない。
いや、冷静に判断している場合ではあるまい。
…まぁいいか、この辺で隠し玉を使おう。
「はぁい、ここで―――」
延々と距離を取られ続けて、一方攻撃をされているが、それも良い。
近づかないとこれ以上攻められないと知らせよう。
迫り来る弾丸、脚に来る弾丸はさておき、今は先に撃たれたこちらに集中する。精神を研ぎ澄ますなんて、言ったもので。切り伏せることが出来るからと言って、邪念を入れては総崩れ。早い弾。タイミングはコンマ幾つ下の出来事か。油断大敵。
「今ッ!」
包丁を振りおろし―――
「―――"いやらしい転移魔術"」
腕に迫る弾丸を切り伏せると同刻、先程その狙撃手…彼女が撃ち殺した魔物を、自身の足元に"転移"させる。ギリギリセーフ。弾丸は幽霊少女の脚に当たる寸でのところで、間抜けな死相を晒しているだろう魔物に、もう一発地獄への一撃を喰らわせた。
これで、もう一波、凌いだ。
「さて、次は三発で来るかしら?」
相変わらず、肩からは紅色の何かが垂れているが。

畝傍・クリスタ・ステンデル > 少女の足元、魔物の死骸に弾丸が命中したことにより、再び畝傍の体に快楽がほとばしる。
「はあぁぁッ……イィッ……♪スゴイね、ホント……♪」
畝傍は目を大きく見開き、少女が用いた"いやらしい転移魔術"と言ったか――奇妙な術に素直に関心した後、これまた厄介な能力だ、と考えた。
「うーん……どうしよ」
上半身はどこを撃っても幽霊少女の包丁が届く範囲だろう。
下半身は現れた魔物の死体に阻まれ、狙えなくなった。
かといって撃つのをやめ接近戦を挑みに行くのは、それこそみすみす死ににゆくようなもの。
ならば選択肢は二つ。撃ち続けるか、逃げるかだ。だが今の彼女に逃げるという選択肢はない!
再び窓から離れ、先程立っていた位置まで歩を進めた上で――頭を狙い、撃った!BLAM!
弾を込め、さらにもう一発!次は腕!BLAM!最後にもう一発、胸めがけ撃つ!BLAM!

戮意 鞠栖 > 「でしょう。素敵な魔法。とっても気に入っているの。」
にっこりと、笑ってみる。おもちゃを使っているかのような笑い方だった。
「…三、発。」
「弾を込める」と言う行動は少なからずして隙を見出せる。
そのブランクは、見逃さない。それも考慮して、弾を捌いたと仮定しよう。
一発目「頭」行ける。さっきみたいにならない様油断せず捌く。
二発目「腕」問題ない。さっきと同じだし、弾を込めるモーションがあったからこれも捌ける。
ここまでは良い。なんて事は無いだろう。
三発目「胸」いける…か?腕に包丁を遣って、そのまま胸に切り返す。結構至難の業だ。
そして、こちらが誘っているのに近距離戦に応じないのは…。
「賢いわ…ね…ッ!!」
まず、二発の弾丸を叩き斬る。
「いっち…にーの…ッ!」
続けざまに二連斬。ここまでは順調、OKだ。このまま、全力を込めて包丁をまっすぐ切り返そうか。
胸へと迫る弾丸を切―――。
「……っ。ち…っ。」
―――間に合わなかった、か。真っ白な和装の胸元が赤く染まった。
それで死なないのは、異能の所為か、はたまた幽霊であるためか。
「ふふ…油断、したわ。…今日は…そう、ね。花を持たせてあげようじゃない。次は、本気で行くから。覚悟…しておきなさい。ああ、あと和菓子は用意しておくこと。それから用があるなら22時以降学内の廊下にいらっしゃい。それでは。―――"いやらしい転移魔術"」
負け惜しみとも取れる様な台詞と、ちゃっかり自分の居所を残して、その迷惑千万な都市伝説は何処かに転移して行った。
それと入れ違いに、"シロツメクサ"の花束を幽霊が元いた場所に残して―――。

ご案内:「商店街」から戮意 鞠栖さんが去りました。
畝傍・クリスタ・ステンデル > 幽霊少女の胸に弾丸が命中したのを確認し、畝傍の体はこれまでよりさらに強い快楽に打ち震える。
「あ……あはぁぁあッ❤あぁッ❤スゴイ……ッッ❤」
そして肉体のみならず、その精神もまた恍惚に満ちる。彼女は狂っていた。
「アハ……❤ばいばーい……♪」
去っていく幽霊少女に別れを告げ、しばし続く快楽を味わったのち。
「……なんだったんだろ」
素に戻った畝傍は疑問に感じる。
いきなり現れて和菓子を要求し、その包丁で自分に襲いかかってくるかと思えば、実際にした事は弾丸を斬り伏せたのみ。
畝傍にとってはどうにも不可解だった。
しかし、後に残されたシロツメクサの花束はとても綺麗だ。
肌身離さず持ち歩いている――否、ある事情からとても手を離すことのできない狙撃銃を抱えたまま、それに近寄る。
「これ、もらってもいいのかな」
と言いつつ、狙撃銃を小脇に抱え、もらう気満々で花束を片手に取り。
「ありがとーね、ユーレイさん。また遊ぼ」
呟いたのち、少女は今度こそ誰もいなくなった廃ビルを後にした。

ご案内:「商店街」から畝傍・クリスタ・ステンデルさんが去りました。
ご案内:「商店街」に雪城 氷架さんが現れました。
雪城 氷架 > 放課後、なんとなくウィンドウショッピングでもしようと商店街へ

この時間はまだ人も多いなーなんて思って歩いていると目に飛び込んでくるのはファッションショップ

ショーウィンドウには流行の服に混ざって、水着が見える

「…あ、そっか……そんな季節だもんな」

思わず足を止めた

常世学園には開かれた浜辺もある
夏になるとやっぱり賑わうのだろうか、なんて思う

雪城 氷架 > 「(ちょっとだけ見て帰るか)」

買うつもりはあんまりないけど、見るだけならタダだ
元々周りの影響でお洒落には気を使う氷架、迷わず店内へ…

雪城 氷架 > 店内は広い
ブランドものから、格安のセール品までところ狭しと並ぶ

セール品にはそれほど興味ないのでスルーしつつ、
夏に向けての水着コーナーが設営されていた

普通の人なら気が早いなと思う次期に売り始めるものである

「うーん、水着なぁ………」

体育の授業用のスクール水着はある
でもそれで海にはさすがにいけないだろう、エロゲじゃあるまいし

雪城 氷架 > マネキンに着せられている水着を見るとどうもビキニが多い

だが氷架は知っている
こいつら(マネキン人形)のようなスタイルを持つヤツは日本人にはほとんどいないのだと

「ククルくらい乳がでかいと似合うんだろうな……こういうの……」

ヘイト+1

雪城 氷架 > 『ご試着なされますか?』

ビキニを着たマネキンを睨みつけていたら店員が寄ってきたが、
氷架のスタイルを見てアッという顔をしたのでひと睨みしたらすごすごとバックヤードへ引っ込んでいった

クソが

雪城 氷架 > しかし水着なんていうのは色んな種類があるものだ
千差万別である
残念なスタイルでも似合う水着というのは必ずあるのだ
ファッション業界はそうやってニーズに答え生き残ってきたのだ

ぺたぺたと自分の胸を撫でる
まぁ平均値には遠いだろう
しかし腰の細さには自信がある、ならばこれだ。
ワンピース水着がある

ビキニよりも面積が広く、可愛いデザインも多い

雪城 氷架 > しかしこのタイプの水着にもウィークポイントはある

腰が細いスタイルには確かに似合うのだが、
結局胸がないと必要以上にペd…ロリっぽく見えてしまうということだ

可愛いデザインが多いのもそれに拍車をかけている

雪城 氷架 > しかし売り場を見渡して、
なんでこんなにビキニが多いんだと思ったが、どうやら流行らしい
バンドゥビキニというらしいが、まぁ確かに可愛い。
似合えばの話だが

自分が着ている姿を想像してみると悲しみしか湧いてこない

雪城 氷架 > ……ダメだ、此処にいるとライフゲージが減っていく
本当に必要になった時にまた来よう

水着売り場から出ようとすると、
ちょうど女性物の売り場と売り場の間に目立つポップを見つける

『海水浴、プールの季節がやってきます!
 そして小胸さんにとっては、いかに胸を盛るかが勝負な季節!
 きれいな胸のシルエットで水着を着こなしたいですよね?
 そのために絶対欠かせないのが胸パッドです!
 ですが毎夏、ずれたり流されたりとの失敗談が後を絶ちません…
 しかし今年こそは!異能でも絶対にバレない胸パッドが登場です!!』

「………」

雪城 氷架 > ちがう、これはちがうんだ
ただどんなのかが興味あるだけで
別にそういうことじゃない
そういうことじゃあないんだ

自分に言い訳をしつつ、まるで誘われるようにポップに向かって歩いていく

ご案内:「商店街」に麻美子さんが現れました。
雪城 氷架 > こんなところを知り合いに見られたら絶対にイヤだ
でもなぜか逃れられない
なんて魔力を感じるポップだ、異能で書かれてたりしないだろうな

『ズレない、取れない!ヌーブラタイプの胸パッド!』

水着だけでなく日常生活でまで使える…だと…!?

雪城 氷架 > 『フィット感に優れ、触り心地も本物そっくりのシリコン製なので、大ヒット中!
 ペタペタしている素材が、ピタっと胸に張り付くタイプ!
 これなら、胸パッドが浮いてしまったり、流されたりする心配もありません!
 小胸が悩みのみなさんも、今年はきれいに水着を着こなして、夏を楽しみましょう!』

思わず手に取る

麻美子 > 外から見覚えのあるツインテールを見つけて、
そういえば前に家に来て心配していたと聞いたのを思い出して、
店に入って彼女の居る場所に直行する。

「あ、氷架サンこんにちはッス、何見てるッス……。」

ちらりと、横目にポップを見る。
そして、苦虫を噛み潰したような笑顔を顔に浮かべる。

「……ま、麻美子は何も見てないッスよ。大丈夫ッス。」
『ご、ごゆっくりッス』とくるりと回れ右をする。

雪城 氷架 > ビクッ!!

声をかけたれると少女の体が一瞬大地震のように揺れた

「………」

ギ、ギギ…と音がしそうな動きで首がまわり、
声の主へと目線が向けられる

声でわかってたけど
声でわかってたけど!!

「違うんだよ!!これは違うんだって!!
 ただちょっとどんなのかなって思って見てみただけなんだよ!!?」

回れ右した麻美子の肩をガシィ!と鷲掴んで必死に言い訳する氷架
でも手にPAD持ったままなので説得力がない

ご案内:「商店街」に鈴成静佳さんが現れました。
鈴成静佳 > クックックック……これでアタシも氷架ちゃんを超える力を得たぞ……! 空子ちゃんは超えてないが!!
(と独り言を言いながら、Tシャツ姿で店内奥の試着室から現れる静佳。その胸は心なしか盛られている)

(……しかし、そのパッドを手に麻美子さんともみ合っている氷架さんを見て、しばし硬直)

……アンタには要らないやろがー!!
(遠距離突っ込み)

麻美子 > 「い、いや大丈夫ッス!!分かってるッス!!
 水着見に来てみたけどビキニばっかりで、
 胸が無いと似合わないなーって思ってたら丁度よくポップが見えて、
 ついつい手に取って吟味してたんスよね!!」

わたわたと手を動かして必死にフォローする。

「いやー、氷架サンの水着楽しみッスねー!!
 案外着痩せするタイプな気がするッスからねー!!
 水着になったら案外胸があったりするんスよねー!!」

乾いた笑いを浮かべながら、必死に、必死にフォローする。
彼女のわりと残念な胸に視線を泳がせながら。

ご案内:「商店街」にソラとルナさんが現れました。
ご案内:「商店街」に薬師寺 瀬織さんが現れました。
ソラとルナ > 通りがかった金髪の少年。
集団を指差して首を傾げた。

銀髪の少女は無言で首を横に振り、
そっと少年の目を隠した。
まるでそれを見てはいけませんというかのように。

雪城 氷架 > 「!?」
遠くからの声にンバッとそちらを向いて
よく知ってる顔だけどよくしってる体じゃない、誰だお前

「吟味はしてない!!!吟味なんかはしてないよ!!マジで!!!
 なんかそんな感じでフォローするのやめろよ!泣きたくなるだろ!!」

がくんがくんと麻美子を揺さぶりながらちょっと涙目であった

薬師寺 瀬織 > 放課後。夏も近いし水着でも買いにいこうか、と立ち入った商店街のファッション店で、
瀬織は見かけた顔を目の当たりにする。以前女子寮のロビーで会った銀髪の少女――雪城氷架だ。声をかけてみることにする。
「こんにちは、雪城さん。それと……」
雪城の近くに居る眼鏡の少女は、確か初対面だ。

麻美子 > 「ま、まぁ、ほら、氷架サンは顔が可愛いッスから大丈夫ッスよ!!
 胸とかちょっと残念でもほら、皆顔しか見ないッスから!!
 氷架サンの水着姿に胸を期待する人はいないッス!!!大丈夫ッス!!!!」

がくがくと揺さぶられながら、へらへらと笑ってそうフォローする。
ちょっと涙目の氷架が可愛い。

麻美子 > 「ま、麻美子は何も見てないッスからーーー!!!」

そう言い残し、彼女は逃げるように走り去って行く。

ご案内:「商店街」から麻美子さんが去りました。
鈴成静佳 > ……ま、買うけどさ。店員さーん、これ着けてくんで、お会計ー。
(豊胸パッドの外装だけレジに持って行き、手早く会計を済ませる)

やぁ、氷架ちゃんに麻美子ちゃん、こんなところで何をお探しカシラ……?
麻美子ちゃんは無事風邪も治ったようでよかったッスよ!(近づいて背中をパンパンと叩く)
麻美子ちゃんはあー言ってますけどね、アタシは氷架ちゃんの水着姿けっこう期待してるッスよ? いや、女子みんなの水着姿をね!
アタシも頑張って水着選ぶんだから! まだだけど!

雪城 氷架 > 胸とかちょっと残念→痛(ざく)ッ
胸を期待する人はいない→痛、痛(ざくざく)ッ

「麻美子それすごい痛……って、逃げやがった…アイツめ…」

がくん、と肩を落とす
ヤバい、絶対誤解されてる……


「み、水着見に来ただけだよ」
後ろ手に持っていたPADを商品棚にシュート

薬師寺 瀬織 > 眼鏡の少女は名前を聞く前に去っていってしまった。
こちらからもまだ名乗れていない。やや残念そうに見送る。
視線を戻すと、近づいてきたのは見知った顔。鈴成静佳だ。こちらにも声をかける。
「こんにちは、鈴成さん。もうすぐ夏も近いし、私は水着を買いに来たのだけれど」

鈴成静佳 > オオウ……麻美子ちゃん逃げちゃった。あの子も水着着たら可愛いんだろうなー……。
(ぽけーっと見送りつつ)

みんな水着を買いに来たんだね。アタシも!
このパッドがあれば……まぁ、氷架ちゃんと並んでも遜色ないくらいにはなるかなー。うん。
瀬織ちゃんの場合は……(ちらちらと胸を見て)……合う水着あるのかしら……。(半分イヤミ、半分は深刻に)

ソラとルナ > 金髪の少年が会計を眺めていた。
銀髪の少女がたしなめるように袖を引く。

少しして少年は堂々と女性用の水着売り場の
物色を始めた。
少女は少し離れたところからそれを見ている。

雪城 氷架 > 「か、買うっていうか、見に、だよ。
 まだ本格的な夏場じゃないし…」

とはいえ、店の中はもうすっかり夏気分になっている

「静佳もビキニ着るのか…?」

流行のバンドゥビキニ
ちゃんと着れれば可愛いのはわかる、

ご案内:「商店街」にアルフェッカさんが現れました。
鈴成静佳 > ビキニねぇ……(店内のマネキンをざっと流し見して)……まぁ、似合うのがあれば買うけど。
この奇跡のパッドを見つけるまでは、あまり乗り気じゃなかったッスね。
買っちまったせいでちょっと迷うことになりそうッスよー。あはは。
まだ梅雨とはいえ、もうじき海開きだし、さっさと買っとかないと売り切れちゃうよ??>氷架さん

……あれ、こんなところに子供が。
というか、アレはソラちゃんね。この前商店街で会った。隣の子も……確か海岸でチラッと見たような……。
(近寄り)……どうしたの? ソラちゃんも水着買いに来たの?>ソラさん

アルフェッカ > 商店街の中を、女性と思しい人影が歩く。
薄緑のパーカーに、白いワンピースとジーンズ。靴はローファー。
ハンチング帽を目深に被っており、顔の上側と髪型はよく分からない。

(…商店街、って、こっちで良かったのかな…? バレないよね…ばれませんように…!)

ソラとルナ > 鈴成さんの姿を見ると、小さく一礼。
水着を買いに来たのかと問われれば首を横に振り、
軽くソラの方を指差す。

金髪の少年は服装的には女の子に見えなくもない、
が、堂々と女性用の服売り場を歩き回っている。

手に持っているのはサイズの合わないビキニのようだ。

薬師寺 瀬織 > 若干の嫌味も含まれているであろう鈴成の言葉に、こちらは一寸の悪意もなく答える。
「そうね。サイズの合う水着が少ないから困っているの。下着もなのだけれど、去年のものはもう小さくなっていて」
現在の瀬織のバストサイズは131cm。カップ数にしてQカップ相当。年齢を考えてもかなりのものだ。ここまで来ると合う水着や下着はなかなか無く、オーダーメイドせざるを得ないことも多い。
瀬織は島内のファッション店で水着を買おうとするのは初めてだ。サイズの合うものが見つかる保証はない。

雪城 氷架 > 「………」
物怖じもせずにパッドを買う友人
この強心臓はほんと見習うべきじゃなかろうか

「ま、まぁ今日は見るだけのつもりだったから、財布の中身も寂しいんだよ。
 ……静佳はあのパッド買ったんだな……」
思わず小声になる

店内が賑わってきた
みんな夏なのだ

鈴成静佳 > うん、パッド買ったよ。買って悪いッスか~?(妙なイントネーションで)
モノは試しってやつよ。世界が変わって見えるかもしれないしね~。ないままで夏に挑むよりは、バレるの覚悟で盛ってみるのも1つの冒険ってわけよ。わかるー?>氷架さん

(水着を物色する謎の少年を眺め)
……あの子は? アタシ知らないけど、弟さん? それとも彼氏?
水着選んでもらってる……ってわけでもないかな。まさかあの子が着るわけじゃあるまいし……アハハ。>ソラさん

うんうん、瀬織ちゃんに合う水着は市販じゃやっぱりないよねー!(苦笑いしつつ)
ここってオーダーメイドとかやってるのかしら。高く付きそうだけど……。>瀬織さん

……あ。(氷架さんの「財布の中身が厳しい」というセリフに、静佳も自分の財布を再確認)
……ない。パッドを買ったから……お金が……。
いや、ないわけじゃないけど、水着まで買ったら生活費に響く……どうすっぺ……。

アルフェッカ > 「………。」

何となく視線を巡らせると、水着を来たマネキンが飾られているショウウィンドウが目に入る。

(――海水浴、かぁ…。)

最後に、娯楽目的で泳ぎに行ったのはいつの事だっただろう。
そんな事を考えると、ふらと店内に足が向いてしまった。

(…ちょっとくらい、寄り道もいいよね。)

薬師寺 瀬織 > 「まず探してみて、それから考えることにするわ」
鈴成にはそう答え、とりあえず女性水着売り場で水着を探しはじめようか、と思ったが、
その前に、どうやら初対面の銀髪の少女のほうを見る。
自分も声をかけてみようと、少女の近くまで歩み寄る。その豊満な胸がゆさ、と揺れた。
「初めまして。私は薬師寺瀬織。保健委員よ」
簡潔な自己紹介。

雪城 氷架 > 「結構高いのによく決断したな……ん?
 私は軽音部で使う楽器欲しいからバイトもするけど…水着買えなかったら本末転倒じゃん、それ…」

一応日常生活でも使えそうだが

ソラとルナ > ルナは近づいてきた少女のほうを見ると頭を下げ、
ちょっとびっくりしたような表情を見せた。
上から下まで細い少女と比べると、
その体が際立って見えるかもしれない。

ちょうどそのタイミングで金髪の『少女』が
戻ってきた。
物色していたものの、別に何かを持ってくる
というようなことはなかった。

アルフェッカ > 店の中を歩きながら、軽く水着類を物色する。
もちろん、この世界の貨幣など全く持ち合わせがないので、ただのウィンドウショッピングだ。

「水着…。」

いいなぁ、と、呟く。
自身の機能【システム】で、水着を作り出す事は簡単だ。
でも、それは何かが違うのだ。

(やっぱり、自分で買った水着で泳ぎにいってみたいな。海水浴でなくて、プールとかでもいいから。)

この世界の貨幣を手に入れる手段すら確保していない以上、ただの無いモノねだりであるが。

鈴成静佳 > 試着でうっかり壊したりしないように気をつけるッスよー? 瀬織ちゃん。
(またもイヤミったらしく返す。とはいえ本人もあの胸には苦労しているのかもしれないし、同情心も少しは感じるが…)>瀬織さん

そう、パッドは日常生活でも使えるわけよ。水着は夏だけだけどね。
あと数日もすれば親から仕送り入るけど、このままじゃそれまで耐えられそうにないからね……。
というわけでごめん、水着探しは後にするわ! 氷架ちゃん、買ったらあとで見せてね!
(と言って、店から去っていく静佳。心なしか胸を張っているように見える)

ソラとルナ > ソラがくるくると回りながら
新しく来た女性の方に向かう。

ルナはちらりとその様子を見たが傍観。
薬師寺さんと鈴成さんを交互に見ている。

ご案内:「商店街」から鈴成静佳さんが去りました。
雪城 氷架 > 「ま、また見に来くるか」
試着して、友だちの意見を聞いてみるのだって良い
今日はちょっと混雑しているし、またの機会にしよう

「あ、私も帰るよ静佳。
 来月の洗濯当番とかそろそろ決めなきゃいけないし…」

寮友にそう声をかけながらあとに続くように、お店をあとにしたのでした

ご案内:「商店街」から雪城 氷架さんが去りました。
アルフェッカ > ぼう、と水着を眺めながら、益体も無い事を考えるその傍を、ショートカットの少女と、その後を追いかけるように銀髪の少女が通り過ぎていく。
更に、金髪の小さな女の子が――。

「…?」

通り過ぎていかない。というか、こっちに向かってきている気がする。

薬師寺 瀬織 > 「さようなら、鈴成さん、雪城さん」
去っていく鈴成と雪城を見送る。
口角がわずかに上がっている。練習中の笑顔だ。
「……さて、と。私はちょっと水着を探してくるわ」
銀髪の少女に声をかけた後、一旦その場を離れて歩きだし、女性水着売り場へ。
目に入ったのは、空色のビキニ水着だ。
特に模様などはない、シンプルなデザイン。瀬織の好みである。
だが……やはり、ややサイズが小さい。瀬織の胸に合うサイズは無いようだ。
「ううん……やっぱりね」
今日のところは水着のブランドを確かめるだけにとどめ、決めるのはまた後日としよう、と考えた。
最悪、オーダーメイドが可能なネットショップで購入するという手もある。
こうして、瀬織はそそくさとファッション店を後にするのだった――

ご案内:「商店街」から薬師寺 瀬織さんが去りました。
ソラとルナ > 去っていく人たちをぼんやりと眺め、
ルナもソラに合流する。

人懐こい様子の金髪の少女は、
アルフェッカさんの周りをくるくると踊るように回り、
大人しい様子の銀髪の少女は
少し離れた位置で申し訳なさそうに頭を下げた。

アルフェッカ > 「………。」

金髪の女の子は、くるくると自身の周りを回っている。
片腕が物々しい義手の、中々インパクトのあるスタイルの少女が店を出た後、その後からやってきた銀髪の女の子が、ぺこりとこちらに頭を下げてきた。
姉妹、だろうか?

「――こんにちわ。…あ、こんばんわかな?」

笑顔を浮かべながら、挨拶してみる。

ソラとルナ > 挨拶をされればソラは手を振って、
ルナはもう一度礼をして返す。

性格こそ間逆に見えるが
服装も顔立ちもそこそこ似ている。
確かに姉妹に見える、かもしれない。

アルフェッカ > (この子達も、学園の生徒…なのかな。)

金髪の女の子に、笑顔で手を振り返す。

(――姉妹、かぁ。)

少し前に、自分同様創られた存在である銀髪の少女に自身の身の上を打ち明けた事も手伝ったのだろうか、自分と同じ時期にロールアウトした、同世代機の事が頭を過ぎる。
今では、どれだけが生き残っているのか。
――いや、そもそも、「生き残る事」を選んだ者達がいたのだろうか。

その思いが知らぬ間に顔に出たのか、一瞬だけアルフェッカの笑顔が曇った。

ソラとルナ > 「…………。」

ルナはほんの一瞬の表情の曇りに気づいたらしい。
あまり表情豊かではないが、わずかに心配した様子を見せた。

対して、ソラは全く持って気にした様子を見せない。
回り疲れたのかどうかは分からないが、
足を止めて笑顔でアルフェッカさんの顔を見上げる。

アルフェッカ > 「――――。」

銀髪の女の子が、心配するようにこちらを見る。
金髪の女の子が、笑顔でこちらを見上げる。

金髪の女の子の赤い瞳に、自分の顔が写った。
曇りには気が付かなかったけど、なんだか元気がないと自分でもわかるような、微妙な笑顔。

「――ありがと。大丈夫、お姉さんは大丈夫だから!」

小さな女の子達に心配をさせたくなかったから、アルフェッカはもう一度元気に笑って見せる。

(私のワガママみたいなものだけど、やっぱり子供達には笑っててほしいよね! うん!)

見上げたソラには、笑顔を浮かべる銀の髪・紫の瞳の少女の顔が映るだろうか。

ソラとルナ > 笑顔を見せるアルフェッカさんに対して、
ソラはとびきりの笑顔で返す。

ルナもその表情を見て、なんとなく内心を察したのか、
ぎこちないながらに笑顔を作って見せた。

そのあまり上手でない笑顔を見たソラが、
むにーっと頬を引っ張って笑顔にしようとする。
そのままルナの顔をアルフェッカさんに向けるが、
笑顔というよりは、それは変顔に近い。
ソラの手から抜け出そうとルナがもがいているのが見える。

アルフェッカ > 「…ふ、あ、あはははは、ははははは!」

ルナの顔を引っ張るソラと、ソラに引っ張られて変な顔になってしまったルナを見て、アルフェッカはつられて大笑いしてしまう。
その笑い声に流されるように、心の曇りは消えて行った。

(…何だか、久しぶりに大笑いした気がするな。)

ソラとルナ > アルフェッカさんが笑顔になったのを見て、
ようやくルナの頬から手を離す。
服の中から金平糖の詰まった瓶を取り出すと
押し付けるようにしてそれをアルフェッカさんに渡した。

ルナは赤くなった頬を押さえてソラを睨むが、
アルフェッカさんが笑ったので今回はお咎めなし。

アルフェッカ > ソラが差し出してきたもの…それは、金平糖の詰まった瓶だった。
唐突に渡された贈り物に、きょとんとした顔を浮かべてしまう。

「――いい、の?」

ソラとルナ > 笑顔で頷くソラ。
金平糖の瓶を受け取れば、
その瞬間に二人の姿は消え去る。

まるで見ていたものが幻だったかのように。
しかし、金平糖の瓶は確かにその手の中に残る。

辺りには僅かな光の粒子が漂っている。

アルフェッカ > 「――名前、聞きそびれちゃったなぁ。お礼も言えなかったし。」

受け取った瞬間、二人の女の子は姿を消していた。
残っているのは、僅かな光の粒子だけ。
でも、不思議と寂しくはない。

「次会ったら…お礼、言わなきゃ。その時は、名前、教えてね。」

金平糖の瓶を軽く握りしめ、聞く者がいない約束を告げる。

「――さて、そろそろ私も戻ったほうがいいかな。」

瓶をポケットにしまい、アルフェッカは店を後にする。
小さく笑顔を浮かべて。

ご案内:「商店街」からソラとルナさんが去りました。
アルフェッカ > 「――ちょっと遅くなっちゃったから、また今度かな。」

昨日受け取った、一枚の名刺。
ポケットから取り出し、その名前を確かめると、もう一度しまい直す。
名刺に書かれていたのは、万屋「シュネー」という店の名前と、その主の名。

「また、改めて来ますね。」

ハンチング帽を被り直し、アルフェッカは商店街を後にし、歩き去って行った…。

ご案内:「商店街」からアルフェッカさんが去りました。
ご案内:「商店街」に来島宗仁さんが現れました。
ご案内:「商店街」に来島さいこさんが現れました。
来島宗仁 > いつもの学校の帰り道。
――なんかもう、思いっきりばれてるので、遠慮する必要もないだろうと。
夕飯の買い出しついでに、ちょっと商店街へお買い物。

「飯は後で買うとして――さいこ、なんか見たいもんあるか?」

来島さいこ >  ぴとりと寄り添いながら歩く。
 おもいっきりばれているし隠していないので、遠慮はしない。

「ん――そうだね。えっと、その、水着とか買いたいかも……」

 薬指には、指輪が見えるだろうか。

来島宗仁 > 「水着――あー、もうそんな季節かぁ」

なるほどなぁと頷きながら。
来島は根っからの山派の為、海はあんまり行かなかった。
――が、今年は海もいいかもしれない。

「んじゃ、水着でも見るか」

近くのショップを目指し、寄り添いながら歩く。

来島さいこ > 「うん。水泳の授業とかで使う事にもなるから。
 着衣水泳も教えるつもりだけど、全部それって訳にもいかないからね。」

 こく、と、頷く。
 さいこもどちらかと言えば山派(サバイバル知識を持つ故に)だが、海も嫌いじゃない。
 潮干狩りなどにも時々出向く。

「うふふ、ありがと。
 ……身体の方、大丈夫? わたしは刺し傷と打撲といっても、軽いものばかりだったから強く残っているのはないけど……。」

来島宗仁 > 「ん、あぁ。まぁ医者だからな。
副作用っつっても、ちゃんと解毒はしてあるよ」

未だ激しくは動けないが、徐々に回復に向かっている。
安心させるようにさいこの頭をぽん、ぽんと撫でた。

「さって……」

水着売り場。
どうも今年はビキニが多いらしく、色とりどりの水着が店頭を飾っている。

来島さいこ > 「ん、良かった。
 ……ありがとね。宗仁。」

 頭をぽんと、撫でられる。
 ちょっと子供扱いされた気もするけど、彼の手のひらは暖かくて大きく、
 悪くない気分。

「うん。わたしの大きさだと……やっぱりビキニがベターなのかなぁ。
 ……うふふ、色々試着しちゃおっかな。選ぶのに付き合ってね。」

来島宗仁 > 「ん、あぁ――」

大きさ、大きさ。
――まぁ、なんだ、さいこはでかい。
その、一部分が。
そりゃぁ、ビキニは似合うだろうなぁ、うん。

――なんか悪寒がした。
どっかで誰かに対してヘイトを買ったような――

来島さいこ > 「……どうしたの?やっぱり、どこか具合が悪い?」

 向日葵があしらわれたビキニを一つ手に、不安そうに覗きこむ。
 センスは幼いのかもしれない。

 大丈夫だろうか。そんな瞳が宗仁を見つめる。

来島宗仁 > 「い、いや、大丈夫」

あわてて頭をぶんぶんと振る。
変な事を考えずに、とりあえず。
さいこと一緒に居る事を楽しもう。

「ほら、試着してこいよ、折角だからさ」

来島さいこ > 「う、うん……」

 いそいそと試着室へと飛び込む。
 衣擦れのような音が聞こえてから少し経てば、

 オレンジのトップスは"ずしり"と胸元を支えその重量感を強調し、
 パンツの側面にプリントされた向日葵の柄が幼さとヒップを強調する。

 幼くも出る所は出た身体つきは、まさにトランジスター・グラマーと言った所か。

「うふふ……どう?」

来島宗仁 > 「お、おう」

やばい、これは……

「うーん……い、いいんじゃないか?」

ちょっと頑張って声の震えを押さえよう。
我が妻ながら、これは魅力的だ。
家だったらちょっとどうなってたか自信が無いくらいに。

来島さいこ > 「ん。……うふふ、ありがと。」

 声の震えと様子から、好感触を覚える。
 とは言えもう一つ持ってきたので、それも着てみる事にする。
 試着室のカーテンを締めて、お着替え。

 程なくすればカーテンが開く。
 ――上下共に純白のビキニに着替えた。
 清楚な白は清楚さを全面に押し出しながらも、出る所をしっかりと主張する。
 清楚と大胆。一見矛盾するようなその二つを、見事に混ぜあわせた。

「えっと、こっちは……どうかなぁ?」

来島宗仁 > 「お、おぉ……」

こちらはちょっと大胆。
だが、決して下品ではなくむしろ気品すら伺わせる。
しかし――

「大丈夫か、白って透けないか?」

嫁の裸を衆目に晒す趣味はない。

来島さいこ > 「……」

 そういえば、ほんのり透けているような。
 びっちり張りついて水着を引っ張る胸が透けて、そこから――

「――!」

 慌てて胸元を左腕で、パンツを右腕で隠す。

来島宗仁 > 「や、やっぱり!」

慌てて試着室のカーテンを閉める。
白の水着はサポーターがないと、やばい。

(――ちょっと見えた)

落ち着け、落ち着こう。
まだ出先だ。落ち着け来島宗仁――!

「な、な、やっぱり、ちょっと白はなぁ……」

取り繕うように言う。

来島さいこ > 「う、うん。」

 そういえば何か白い水着の側になんかが売ってあった気がする。
 と思いながらも閉まる試着室。 ごそごそと着替えて、元の衣服に着替えるだろう。
 水着と比べると、ちょっと暑い。

「……ふぅ、ちょっと焦っちゃったけど、うふふ。
 こっちの向日葵の水着にしちゃおっかな。宗仁も買ってく?」

来島宗仁 > 「ん、あぁ、俺は海パンあるし、いいよ」

男の海パンなど、そう何度も買い換えるものではないだろう。
不都合があるなら適当に買えばいい。
――ひまわりの水着を持って、一緒にレジに並ぶ。

来島さいこ > 「ん、そっか。
 うふふ、今度一緒に海も行こうね。」

 レジに並んで、会計を済ませ――
 ――その間際に、雑貨コーナーが視界に入る。
 つい見てしまえば、その中から気になるものが出てきてしまう。

「あ、えっと……水中眼鏡と首から下げるタイプの防水カプセルも買っちゃダメかな。」

来島宗仁 > 「おぅ、構わないぞ」

一応来島も泳げはするので、水中眼鏡はあるが、さいこは確かに持っていないだろう。
折角だし、買っていけばいい。
――しかし

「カプセル、って、何に使うんだ?」