2015/06/06 のログ
■ライデオ > 「た、食べられるんですか.....?」
それをきき少し驚くが、ハッとしてから
「えと、自己紹介。しませんか....?」
そう言った。
■テリメーラ > 「あ、はい、えっと、テリメーラ、です。食べられます。」
自分の名前を伝えて、ぺこりと頭を下げると、雲をちぎって食べて見せる。
■ライデオ > 「ライデオ・フェルセルカと申します。以後、お見知りおきを。」
丁寧に自己紹介とお辞儀をしてから
「雲って、どんな味がするんです?」
そう言いながら、テリメーラさんの方へ歩いていく
■テリメーラ > 「えっと、フェルセルカさん、ですね。」
よろしくお願いします、ともう一度頭を下げる。
「味・・?あじ・・えっと・・うーん・・。くもー!みたいな?」
割と真剣な顔でこういっている。味の説明はなかなかに難しい様だ。
■ライデオ > 「僕の名前、長いので。略してもらっても構いませんよ。」
テリメーラさんの近くまで歩いてくると、背は結構高く、
髪は肩近くまで伸びているのだが、一人称は僕で、
はっきり言うと性別がどちらかわからない。
「...く、くもー?う、うぅん。流石に、分からないですね..一口貰っても...?」
■テリメーラ > 雲を一口分千切って、ライデオの胸の辺りに差し出す。
「大丈夫ですよ、どうぞ、えと・・フェルセ・・セル・・ルセル・・」
どうやら、略し方に迷っているようだ。
なお雲は、テリメーラの魔力で固まったもので、口の中に入って彼女から見えなくなると元の雲に戻り、もとの水蒸気の塊になってしまう。
■ライデオ > 「.....ライデオでも、いいんですよ?ありがとうございます。」
略しかたに迷っているのを見て、苦笑いしながらも、
胸の辺りに差し出された雲を受け取り、口に入れた。
■テリメーラ > 「ライデオさんですね」
わかりました、と笑いながら頷く。
(そういえば気にせずに渡しちゃったけどオナカ壊したりしないかな・・)
内心大丈夫だろう、と思いつつもそんなことを気にしたり。
【ものすごくお腹が弱かったりすれば壊すことがあるかも・・?くらい】
■ライデオ > 「(あー....ホントに雲ーとしか言えない感じ....それにこれ、魔力も少し感じるし....)」
そんなことを口に入れてから考えつつ、
「これって、テリメーラさんの能力なんですか?」
先程いいかけていた言葉を、今度こそしっかり声に出して聞いてみる。
■テリメーラ > 「うーん・・えーっと・・生まれつき?
たとえば・・・・くじらさんが潮を吹いたり・・・クモさんが糸を出せたりするみたいな・・」
少しずつ説明や例を考えながらゆっくりとしゃべる。
■ライデオ > 「あぁ、成る程。僕はー....能力ではないですが、この体が少し皆さんと違う。くらいですかね....?」
自分の手を少し見やり、少し微笑む。
■テリメーラ > 「・・・?」
手に何かあるのかな、と思って手をじー・・っと見つめている。
■ライデオ > 「ん、あ。僕の手にはなにもありませんよ?体全体が皆さんと少し違いますからね。」
手を見られていたのに気づいて、二度目の苦笑いをしながらそう言った
■テリメーラ > んー・・と悩みながら全身をじろじろと見ている。
結論
「背が高いこと?」
きにしてるのかな、とか考えつつ、首をかしげながら答えてみる。
どうやら性別に関しては、まだ子供なこともあって、あまり違和感を感じなかった様だ。
■ライデオ > 「....ふふ。確かに身長は高い方ですけど、そうじゃないんです。」
その言葉に思わずクスリ、と。
「そうですね....僕には性別があって無いようなものなんですよ。」
そう言いながら目を細めて少し微笑みながらテリメーラさんを見る。
■テリメーラ > 「うーん・・お兄さんと、お姉さんの・・良い所だけ?」
コトの深刻性に気付いていない様で、むしろ
(男の子の服も女の子の服も着れたり・・ちょっとすごいかも)
程度にしか考えていないようだ。
また、あまり地雷を踏み抜くとか、人のプライバシーにずかずかと踏み込むとか、そういったことを平気でしかねない雰囲気もある。
■ライデオ > 「ああ、まあそうですね。僕は今どちらの性別でもないので、どちらの服も一応着れますね。」
「この体、本当は女性になれたり男性なれたりするのですが、僕は意識して変えることが出来ないので、何時も中性なのです。」
別段この体質を毛嫌いしているわけではないので、別に踏み込まれても大丈夫なのか、この体について説明する
■テリメーラ > 「すごい・・・」
目を輝かせてライデオを見ている。
「ちょ、ちょっとだけ触ってみてもいいですか?」
とライデオの身体に向かって手を伸ばしてみる。
なんだか不思議なことは触って確かめてみたいお年頃みたいだ。
■ライデオ > 「ん、いいよ。(触ってみても特に何もないんだけど......)」
そう思いつつ、目の前の少女を眺めて、和んでいる。
■テリメーラ > お腹(おへそ周辺?)をぺたぺたと触ってみて」
特に何もないかも、という(失礼な)素直な感想を思っている。
ちなみに変温動物なので手はすこしひんやりとしている
■ライデオ > 「あはは、ごめんね...僕が意識して体を変えられるようになれば面白いんだろうけど。残念ながらまだ出来ないんだ。」
ぺたぺた触られながら、申し訳なさそうにする
■テリメーラ > 「ありがとうございます・・」
貴重な体験を終えた自分の手をなんだか満足げにじっと眺めている。
「でも、ひゅんひゅん変わっちゃったら大変そう・・」
と、1分くらいで性別が変わるのを想像したりして、勝手に心配している。
■ライデオ > 「そんな頻繁に変わると、確かに大変そうですね...でもまあ。僕は中性の状態から変わることは余りないので、心配しなくても大丈夫ですよ。」
そう言うと、心配してくれた少女の頭を撫でようとするかもしれない
■テリメーラ > 突然頭を撫でられて
「んー・・」
と戸惑いながらも恥ずかしいやら嬉しいやらと複雑な顔をしている。だが、嫌そうにする様子は無いみたいだ。
■ライデオ > 「そう言えば、テリメーラさんは竜なのですか?」
その様子を見て微笑みながら、頭を撫でながら、その撫でている頭を見つつ。
■テリメーラ > びっくりとして、尻尾までびくっと動く。
「えっと・・なんでわかったんですか・・?やっぱりしっぽ?」
変身が下手なのは自覚していたけど、やっぱり実際に言われてショックを受けているようだ。
■ライデオ > 「ん、ああいえ。雲を作れたり、なんなりするのは竜かな。と思っただけですよ。尻尾は....隠せばきっとバレにくくなりますよ?」
推理と、アドバイスを交えてテリメーラさんに言う。
ビックリさせてしなったのを申し訳なく思いながら
■テリメーラ > 「そうですよね...。お母さんに怖がる人も居るから、隠しなさいって言われてたのに・・」
かなしそうな顔でそうつぶやき、俯き気味に。
尻尾をライデオに当たらないように自分のお腹に巻きつけたりして隠そうとしてみたり。
■ライデオ > 「.....僕は、怖がりませんから。僕の前でなら、気にしなくてもいいですよ。」
悲しそうにしているのを見て、頭をぽむぽむ優しく叩く。
「怖がられないように、なれてもらえるように、これから工夫していくことも出来ますし、ね?」
そう言いながらしゃがんで、テリメーラさんの身長にあわせる
■テリメーラ > 「んんー・・」
撫でられるとまた恥ずかしそうにしてつつ、ゆるっとまいていた尻尾を解く。
とはいえ、怖がられることが怖くて不登校になってしまった彼女には、まだ工夫ができるということを鵜呑みにもできず
「例えば・・・?」
とじっと目を見つめ不安げな表情で尋ねる
■ライデオ > 「んー....テリメーラさんは元が可愛らしいので、怖がられることはないでしょうけど....」
「そうですねぇ、尻尾が隠せないなら、寧ろ堂々としてたほうがいいのかと。尻尾にリボンとかつけてみたり...?」
安直な考えだが、無いよりはましか。と思い、提案してみる
■テリメーラ > 「でもでも竜が嫌いな人も居るっていうし・・・」
と言いつつ、両手から魔力でできた小さな雲を作ると、尻尾を自分の前に持ってきて先にリボンのように結んでみる。
「こんな感じかな。」
ぴこぴこと尻尾を動かして見せてみる。
■ライデオ > 「嫌いな人は、好きになって貰えるようにればいいんですよ。辛いなら、相談にものりますし。大丈夫です、ね?」
そう言ったあと、リボンの結ばれた尻尾を見て
「更に可愛らしくなりました。これなら怖いとも思われにくいと思いますよ」
そう言ってにっこり微笑んだ
■テリメーラ > 「ライデオさんが言ってくれたら、男の子も女の子も可愛いって言ってくれるかも!
ありがとうございます」
とてもうれしそうににこにことしている。本人も大分気に入ったようだ。
■ライデオ > 「別にお礼なんていいですよ。喜んでもらえて?良かったです。」
頭を少し撫でてから、しゃがんだ状態から立ち上がる
■テリメーラ > (どうして立ち上がったんだろう)
とライデオの顔を眺めている。
■ライデオ > 「さて、と。テリメーラさん、もう大分夜遅くとなっていますが、大丈夫ですか?」
周りをぐるりと見渡して
ご案内:「常世公園」にテリメーラさんが現れました。
■テリメーラ > 「・・・」
きょろきょろ
「・・・・・・」
きょろきょろ
「・・!ご飯食べ途中でした・・。」
食べ途中のままずっと持ったままの雲の存在を思い出した様です。
どうしよう・・という顔で雲を見ている。
ご案内:「常世公園」からテリメーラさんが去りました。
ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にテリメーラさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
ご案内:「常世公園」からテリメーラさんが去りました。
ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
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ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
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ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にライデオさんが現れました。
ご案内:「常世公園」にハナノメ ココさんが現れました。
■ハナノメ ココ > (公園の人気の少ない場所。重いリュックをのそっとおろし、荷物を出した。荷物はすべて本。表紙から察するに、魔術に関する本のようだ)
■ハナノメ ココ > 「このあたりならいいかな……えっと」
(芝生に膝をつき、一冊の本をめくる。本にはかわいらしいパンダの付箋がたくさんついている。そして付箋のついたページのひとつを開き、ポケットからペンを置き開いたままにした)
■ハナノメ ココ > (リュックからポーチを取り出し、ジーッと開く。中から出てきたのはライターだ。ただ、その百均ライターには、不思議な文字の羅列が黒のマジックペンで描かれていた)
■ハナノメ ココ > (次にココはリュックのサイドポケットから銀色の手袋を取り出した。今つけているうさぎの柄の手袋を脱ぎ、それをはめる。何かの実験を始めようかという気配である)
■ハナノメ ココ > (銀色の手袋でライターを握り、開いた本を覗きこむ。ボソボソとつぶやいて何かを確認する。)
(確認を終え、ふーっと息を吐く。深呼吸。立膝の姿勢で握ったライターをじっと見つめる)
■ハナノメ ココ > 「……よし!」
(グッと両手に力を込め、ココは何かしらの呪文を叫んだ。お腹から張り上げる、大きな声だ。)
(次の瞬間、ライターの上部にボッと火が吹き上がった。辺りの芝生がオレンジの光に一瞬照らされ、熱を受けた)
■ハナノメ ココ > 「――できた!」
(少し間を置いて、喜びの声をあげる。前髪が少しこげてしまっていることに、まだ気がついていないようだ)
■ハナノメ ココ > 「ライターに呪文を書き込んだのはやっぱり正解だったな~~イメージするのが大切っていうのはこういうことなのね。初魔術!」
■ハナノメ ココ > 「この調子なら……!」
(ライターと手袋をリュックの上になげうって、ウキウキと本の違うページをめくる。自分にも魔術が使えたという事実がたまらなく嬉しいようだ
)
ご案内:「常世公園」に久喜棗さんが現れました。
■久喜棗 > (ココが魔術の練習をしているその背後から声が掛かる)
これそこの、芝生の上で火遊びなどするものでない
そういう事をする時は周りに燃え移るものがないよう気をつけなければいけぬぞ
(といってココの手元の本に気づき覗きこむ)ふむ、何かの呪文かこれは?
ご案内:「常世公園」に蒼穹さんが現れました。
■ハナノメ ココ > (背後の声にハッと振り返る)
「あっごめんなさい……! そういえば本自体も燃えること忘れてました……」
(そう謝りながら、視線は頭部の角に引っ張られる。普通の学校で育ったココには、普通の人以外と接する機会が多くなかったのだ)
(しかし気になりながらも、気にしていないふりをし、話を続けた)
「これは魔術の指南書です。わたしみたいな素人でも扱えるものがいくつかはあるかなと思いまして……」
■蒼穹 > (時間は…朝頃?詳しくは、よく分からない。朝の散歩、というわけではない。縦横無尽の己たる、ただの気紛れだった。)
やっほ。御二人さん。…おはよ、の方が良いかな?ハナノメさんと、ナツメ。…二人とも、始めましてではないね。
それで…仲良く、魔法の練習かな?
(遅れ馳せながら、炎の魔法のようなものをちら、と視界に認めれば、二歩より、問いを投げた。)
ご案内:「常世公園」に軍ヶ浦 十乃さんが現れました。
軍ヶ浦 十乃 > 「何か火気の匂いがすんな……」
散歩道の途中、ふと一瞬だが妙なものを感じた。
たどってみると人だかり。話を遠くから聞くに、何かの練習でもしていたのだろうか。
「ん……」
■蒼穹 > やっほ。お久しぶり…でもないか。
おはよ。トオノ、元気にしてたかな?…散歩?
(逸早く、振り返れば片手をすっと上げて挨拶と問を遣った。)
■久喜棗 > (魔術の指南書と言われ物珍しそうにココの持つ本を見る、文化の違いから棗は魔術というものをあまり知らないのだ)
ほう、ということは今のは魔術であったか。すまぬな、ついライターで遊んでるだけかと思って叱ってしまったわ
しかし素人にしては綺麗に火が出たではないか、儂は魔術のことは知らぬがあれだけやれれば上出来なのではないか?
(といって感心そうにココをみて微笑む)
■ハナノメ ココ > (時間はおそらく朝頃であるだろう、もはや暗くはないはずだ。)
(ふと周りを見ると、人がたくさん集まってきていたことに気がついた)
(そのうちのなかの蒼穹をみて、嬉しくなるも、また1人知らない人を確認し、だんだん自分がやった練習のせいかと思い始め、恥ずかしさで死にたくなってきた)
「確かに火は出ましたけど、あわわ…ちょっと何も考えずにやりすぎたかもしれません……」
(慌てながらも、おそるおそるトオノの方を見て、尋ねる)
「蒼穹さんのお知り合いの方……でしょうか?」
■蒼穹 > やっぱり、炎の魔法かぁ…。
私も一応それっぽいの使えるけど…。破壊魔法だから威力おかしいんだよねー…見本になるかどうかも分かんないし。
(顎に手を宛がいながら一考しつつ。)
■久喜棗 > む、ぬしは…(覚えのある気配を感じて蒼穹を見る)
うむ、おはようじゃ蒼穹よ、爽やかな朝じゃな
儂は魔法など使えぬよ。この子の練習じゃ
そりゃあお主の使う魔法では初心者の手本にはならぬじゃろうな…
(そう言って少し苦笑する)
軍ヶ浦 十乃 > 「ん、おう。ソラか。相変わらず元気そうなもんだ。」
蒼穹へ軽く手を挙げ。
「ああ、そんな所っちゃそんな所だな。
とは言え、火気の匂いがしたから寄ってみたっつーのが正しいが……ああ、はじめましてだ。」
■蒼穹 > そだねー、朝日が気持ちいい清々しい朝だと思う。おはよっ。
でもね、この頃魔法撃つこともなくって体鈍ってるんだよね…。
魔法撃ってみたいっ!
(ぐ、と両手握って我儘を一つ。)
■蒼穹 > まぁまぁ…元気でいいじゃん。そういうもんだよ。
(ふぅ、と一息。横槍がてらの言葉だったろうか。)
■ハナノメ ココ > 「そうでしたか……うっ……火は……ごめんなさい私です。ハナノメココといいます……」
(消え入るような声で自己紹介をした)
(そして久喜棗と蒼穹が話すのを見上げて、ハッと気がつく)
「あ、お二人もお知り合いだったんですか。蒼穹さん……顔がお広いのですね」
(思い出したように久喜棗の方に振り返って)
「あ、こちらのかたも、はじめまして……」
■蒼穹 > あはは、いやいや、偶々知り合いだっただけだよ。
私は学園に殆ど知り合いなんていないからねー…。
(ふる、と首を左右に揺らしながら、少々否定の意。)
軍ヶ浦 十乃 > 「いいや俺は構わねー。技術を磨くっつーのは良い事なもんだ。
……おう、俺は軍ヶ浦十乃(いくさがうらとおの)。ま、宜しくな。ハノメ」
手をはたつかせれば構わない、の意を見せるだろう。
「おう。元気なのは良い事かもしれねー。
ま、元気すぎて暴れすぎねーよーにな、ソラ。」
■蒼穹 > いやぁ、最近暴れ足りないからちょっとそれは無理かもね…。
公安委員会の連中が襲って来るかって思ってたらそうでもないし、
新しく武器を作ったって言うのに使う機会もない…残念だなぁ。
(仄かな狂気、破壊衝動を滲ませながらも口角を歪めて、にっこり。肩を竦めた。文字通り…暴れ足りない様だ。)
■久喜棗 > ぬしは蒼穹の知り合いか、はじめましてじゃな。ぬしは魔法などは使えるか?(と十乃の方を見て尋ねる)
(準備運動をする蒼穹に苦笑いを続けながら)撃つのはいいが物を壊すでないぞ?……いや、お主にそれを言うのは無茶というものか
■ハナノメ ココ > 「暴れ足りないんだ……朝から元気だなぁ……」
(聞こえるかどうかわからない程度につぶやいた。蒼穹の言う暴れる、という意味をしっかり理解していない様子に思えた)
■久喜棗 > (挨拶をしたココを見て)最近の若い子にしては礼儀正しい子じゃなぁ。儂は久喜棗という、見れば分かる通りの鬼じゃ
といっても別に悪い鬼ではないから心配はいらぬぞ。どちらかというと良い鬼であると自負しておる(と言って無い胸を張る)
■蒼穹 > 誰か相手してくれたら良いんだけどね。
残念ながら、私とやり合う事にノリ気な人いないみたいで。
んで、私を追っかけまわしてる人も戦う気はないみたい。
…いやもうねぇ…。元気有り余りまくってる。
物壊さずに暴れるっていうのは暴れるって言わないよ、ナツメ。
(指振り、ちっちっち、と言わんばかり。)
■ハナノメ ココ > 「鬼……!ということは……」
(外見的に、同い年くらいかと想像していたココは、少しずつ自分の理解を補正した)
「かなり歳上なのでしょうか……? 確かに悪い鬼だったら、最初の時点で私はぺろん、ですもんね……」
■ハナノメ ココ > (鬼というものに対する知識も、相当乏しい気配である)
軍ヶ浦 十乃 >
「公安? なーんかきなくせーっつー話は聞くから外野程度にゃ聞いてっが……
……まー気持ちはわかるがよ。暴れまわってっと痛い目見んぞ。
俺で良けりゃ相手ならいつでもしてやっから、人間をイジメんなよ。カミサマ。」
……半ば呆れた様子で肩を竦めた。
ともあれ、気を取り直した様子で棗へと向き直る。
「おう、はじめまして。軍ヶ浦十乃(いくさがうらとおの)だ。
魔術は、そうだな。……異世界仕込みの精霊術を少々。ほぼ独学だから大した種類は使えねーが。」
■久喜棗 > そうか……強いというのも難儀じゃのう。儂も右角が残っていればお主と戯れることもできたであろうがな
既に全盛期は過ぎた身ゆえ、お主の遊び相手はちと辛いかの(といって蒼穹へすまなさそうに微笑む)
(ココのオーバーな反応に愉快そうに笑いながら)はははっ、そうじゃな。まぁそこそこ長生きはしておるよ。とはいってもまぁせいぜいが5~600年じゃ
儂より長生きなものはこの学園内でもそこそこおるよ
■久喜棗 > (十乃の魔術を使えるという言葉に反応し)ふむ、それならちょうどよいではないか
どうじゃ十乃よ、ココに精霊術のさわりでも教えてやったら。いっしょに勉強するつもりでな
■蒼穹 > 何度も同じ人とじゃあ、この破壊神様の衝動は満たされないぞー?
いやねぇ、公安の連中さ、どうにも私のこと指名手配したくせ全く追って来ないからさ。…いや、寧ろ、スラムとかに張り込んでるのかな。
あと、私は痛い目見ないとは思ってるけどなー…。
(悪びれない様子であった。)
んん、そう。鬼神じゃあ、私の御相手はダメなのかー…。
やれやれ、これじゃあそろそろ本気で暴走しちゃいそうかなぁ、なーんてね♪
(今日の彼女は、何だか言動が不穏である。)
■ハナノメ ココ > 「ご……5、600年……」
(唖然とするココ。まだ15年の歳月に精一杯だったため、その歳月は想像しようとしても、油のはられた坂を登るような、つかみどころのなさを感じた)
(トオノがソラに言う、カミサマという言葉に反応した。そして、話をきいているうちに、蒼穹に対していくつか疑問が湧き始める)
「えっ、蒼穹さんってなんかその……スゴイ人なの? いや、優秀な人なのは知っているけれど、なんかそういうのじゃないような……」
■蒼穹 > んん、…ええっと、言わなかったっけ。
凄いって言っても、たかが種族の問題だよ。私、ただの破壊神ってだけだからね。
ああ、あと神と邪神は別物。私は邪神、覚えといてねっ。
(つらりと、横流しに飛んできた質問には最早当然の如く、普通に答えた。)
■軍ヶ浦 十乃 > 「早速痛い目見てんじゃねーか。
指名手配なんかされたら友達が出来なくなっちまうぜ。ってな。」
ははっ、と、冗談めかして笑う。
棗の言葉には、不思議そうに。
「ん? 構わねーが……術式にもよるが、体系化されている魔法なら、
まーソース読むみてーなもんだしな……が、当人の意思次第っちゃ意思次第だな。
初めてあったヤローに教わるんだ。人見知りしてこえーって思うかもしれねーし、
変に緊張させて失敗させても逆効果っつー奴だからな。」
■軍ヶ浦 十乃 > 「邪神っちゃ邪神らしーが。
俺からすりゃ過激で可愛い女の子だな。暴れなけりゃ別嬪さんだっつーのに。」
ははっ、と冗談めかし。
■久喜棗 > 若くは見えても中身は老人じゃ、このポンコツな身体では無理をすればすぐ壊れてしまうわ
そうさなぁ、せめてあと300年も若ければのう。ってええい、そう脅してくれるな
金にかぎらずないものは出せぬぞ(と蒼穹を諭すように話しかける)
ううむ、長く生きた程度でそうまで驚かれては…横に神性の者が居るこの状況では少々こそばゆいな
(少し恥ずかしそうに頬を掻く)
■蒼穹 > ええ?あれは公安が悪いんだってー。
私何にもしてないんだけどねぇ。わー、酷いね。
別嬪さん…ね。そう言ってくれるのは嬉しいけど、私のこれは性だから、仕方ないよ。
(うんうん、と自己完結。)
■ハナノメ ココ > 「破壊神……じゃ……邪神……?」
(思考が完全に追い付いていない。鬼に、邪神。それに、せいれいじゅつ、というものも少し前まで義務教育に必死だったココにとって、聞いたことがない単語であった)
(スリップを続ける思考回路を無理やり気持ちに引っ掛けて、言葉をひねりだした)
「精霊術……気になりますんですけど」
(好奇心が勝った)
■蒼穹 > …つれないねー、ん、ナツメって意外とおばあちゃんなんだ。
まぁ、私の方が…ああいや、何でもない。
ま、ここの人たちは多分、平和気味だろうし…ね。
(きょろ、と辺り見回せば残念そうな、楽しそうな表情だった。)
■蒼穹 > ああうん…私、邪神様…。
(ほそぼそとした横槍であった。)
■久喜棗 > うむ、これでもおばあちゃんなのじゃよ。なので老人らしく労ってほしいのだが、容姿のせいでなかなか難しくてのう
(そういえばこの眼の前に居る破壊神は一体どれほどの年月を生きているのだろう、と少し考えたが言葉にはしなかった)
しかしこれだけ異能持ちが揃ったこの島でも破壊神のお気に召すような者はおらぬか
なかなかハードルが高いのじゃなぁ(ひらひらと左手を振る)
■蒼穹 > 鬼は長生きって言うけど、年寄りの期間が長いのって大変そうだよぅ…それはもう、ね。
ん、まぁ…そうだね。それでも…ある程度手加減したら、多少は楽しめる人はいるんだけどね。
(んー、と小さな声で一考して。)
■軍ヶ浦 十乃 > 「いやそーなんだろーけどな……
……まー、その調子じゃ何れどっかで対立するかもしれねーな。次は負けねー。」
呆れたため息。
「おう、意外と好奇心旺盛だな。
……んー、そーだな。俺のは外から精霊の力……っつーとアレだな。
要するに自然の力、もっと分解しちまえば万物の根源である元素の力を借りて様々な現象を引き起こす訳だ。
四大元素、っつー奴だな。これを操作して効果のある術式を作り、結果を出す。」
■軍ヶ浦 十乃 > 「ああ、とてもばーちゃんにゃ見えねーよなー……」
まじまじと棗を見つめている。
■久喜棗 > じゃろうじゃろう、年寄りは大変なのじゃよ(とあからさまに老人アピールする)
まぁそれは仕方あるまい、そもそも戦うような力関係にあらぬだろうしの
縛りプレイと考えればそれでもよいではないか、どうせ命のやりとりまではせぬただの遊びじゃ
■ハナノメ ココ > 「あっ、トオノさんその話もっと聞きたいです……!」
(アリストテレスについての本なら読んだことがあったココは、4大元素という言葉を聞いて、興味がいっそう高まった)
(興奮気味にリュックからメモを取り出す。そして、蒼穹の方をバッとみた)
「蒼穹さん!破壊神がなんなのかについては、今度じっくり聞かせてもらうからね!!!」
(そう言い終えるやいなや、トオノの傍に寄る。)
「トオノさん精霊術、教えてください!」
■久喜棗 > (まじまじと見つめてくる十乃に困ったように微笑み返しながら)
そうは言われてものう、成長が遅いわけではなくここで止まっておるだけじゃからな…
これ以上の成長は見込めぬし、若々しいというのも良いことばかりではないぞ
■軍ヶ浦 十乃 > 「お、おう。つっても口伝で伝授出来るもんかはあやしーが、概論だけでもな。
つっても学生の浅い知識だから細かい所は自分で詰めて役立てろよ」
頬を掻きつつ思案げな素振りを見せる。
予想以上に食いついてくれた事にびっくりしているらしい。
「ああ、で、次は四大元素の話か。
これもまー、色々解釈があり、そのどれもが大抵に於いて成果を出している。
それこそ、魔術でねー物理学や科学だってそれに連なるよーなもんだ。
アプローチの仕方はひとつでねーって事だな。他者の魔術がある環境では重要になるから、
覚えておくといーかもしれねーな。」
何から話すか、と思案しつつ。
「例えば俺の知っている祖プラトンは、これらの元素は相互転化・変化出来るものっつー風に考えている。
元素はどの様な形もとるし、変わるっつー視点だな。且つ、これらの元素の組み合わせで万物が出来ているっつー話だ。
元素が万物を構成するのはある意味誰もが言っている事であるが、それらは流転し形を変える。
確か、正多面体を以って説明したんだったか……ま、手持ちの元素や属性は別の属性に転化出来るって話か、これは。
当然特定の元素・属性がありゃそのまま使うのが効率が良いが、
"変化・応用の効くもの"と言う理論があるのも覚えておくといーかもな……長くなっちまったが、大丈夫か?」
■軍ヶ浦 十乃 > 「ふむ、つっても悪い事ばかりでもねーだろ、なんてな。
確かに、今のやりとりを見るに苦労も多そうだが。」
困った様子の棗に軽く冗談めかして返す。
■ハナノメ ココ > (トオノの前に片膝をつき、膝の上にメモをのせボールペンでメモをとる)
「ふむ……ふむ……」
(その様相は、傍から見れば、まるでトオノに仕える召使のようであった)
「元素について、よくわかりました。ただその……精霊術というのは、その元素に対してどういったふうに関与するのでしょう?」
(ようするに……どういうものなのだろう、実際に見られたら嬉しい、というふうに聞こえるかもしれないし、講義を続けても、ココは喜んで話を聞くだろう)
■久喜棗 > (二人仲良く勉強を始めた十乃とココを見て満足気な表情を見せながら)
ふむ、ではそろそろ年寄りはお暇するとするかな。邪魔してもいけぬしな
次に会うときは勉強の成果でも見せてもらおうか、ではまたの(といってその場を去っていった)
ご案内:「常世公園」から久喜棗さんが去りました。
■ハナノメ ココ > (集中していたので、ココはその去り際に気がついていないらしい……)
(PL:申し訳ありません……また機会があればよろしくお願いします!)
■軍ヶ浦 十乃 > 「ん、そーだなぁ。」
腕を組んで考える。
片膝を付いたココをみて、ちょっと気恥ずかしさを覚えるものの。
「要するに積み木遊び、あるいはプログラミングだ。こうすればああなる、ああすればこうなる。
元素の世界に精霊術って概念でアプローチを仕掛けるもんだと思ってくれりゃいい。
此れを纏め上げて体系化をしたのが、ま、俺の使う精霊術だな。魔術ってのが大抵そーゆーもんだけどよ。
集中が必要っつわれるのは、積み木で言えば変な積み方をすりゃ崩れるし、
プログラミングやチートコードに例えて言えば集中力散漫で打ち間違えて文章の綴りや条件式を間違えてちまって狂う、って所か。」
「ま、"術式"だな。俺の使う術式は詠唱で、それはコミュニケーションの言語として意味のある言葉ではねーが。」
■軍ヶ浦 十乃 >
「おう、またな。
……と、ソラはこーゆーのは苦手かい。」
と、蒼穹の様子を軽く伺うか。
■ハナノメ ココ > 「ふむ……ふむ……はい、なんとなくは、言ってること、わかると思います。確かに魔術も似たような所ありますよね。
何を基にするかというところで魔術と大きく違って、また、もともとある自然……元素に干渉して"変化"を与えることでいろんな現象を発生させる――そういう感じでしょうか?」
(一息ついたところで、辺りを見渡した。)
「あれ、お二人は……?」
■軍ヶ浦 十乃 > 「ああ。変化は『熱・冷』『湿・乾』の物質的に留まらず、
元素への直接介入により変化を与える。俺のは元々持っている自分の魔力で元素にパスをつなげるっつー感じだな。
それで現象を起こしたり、あるいは元素の力を取り入れる……で、見せるならこうだ。」
句を紡ぎ、火の行使――指先に軽く火を灯す。
「で、転化っつーとこうする。」
"風への転換"――灯した火は軽い旋風へと変化し、周囲を軽く揺らす。
「……ありゃ、いねーな。
さっきのねーさんに関しては行ったのは見たが、ソラは退屈させちまったか。」
■ハナノメ ココ > (指先に火が灯り、ついで巻き起こった風に驚いて小さく感嘆の声を上げた)
「あ……しまった……挨拶もロクにしてないのに……うう……私の悪い癖です」
「ハッ……そういえば、鬼の方は5、6百年と言ってましたが……それじゃあ、蒼穹さんが邪神なら、いったい……おいくつなんでしょうか……」
(顔を伏せたまま、ひとりごとかもしくはトオノに聞いたのか、どちらとも取れるふうにつぶやいた)
「ところでその精霊術……プログラミングと同じように、というのでしたら……その……」
(恥ずかしそうに指をもじもじさせてから、続きを言う)
「私にもできるのでしょうか……」
■軍ヶ浦 十乃 > 「ま、俺もやっちまったよーなものだ。気にしなくていーぜ」
今度あったら、一声入れておこうと思いつつ。
呟かれた声に関しては、"さーてな"と、少しだけ言及する。
「……ああ、出来るだろーな。少なくとも俺の精霊術っつーのは、万人に使えるもののはずだ。」
■ハナノメ ココ > 「すごい……使いたい……私、いままで魔術ばかりに目が言ってましたけど、いろいろな術があるんですね」
(手を胸の前で組んで、目を輝かせている)
「なにより、ちゃんと理解さえしていれば誰でも使えるというのが、すっっごい魅力的です!」
「そっ、その……次々に申し訳ないんですが、今私がパッと使えるようなものってないですか!?」
■軍ヶ浦 十乃 > 「おう。魔術以外にも色々あるもんだ。
呪術や神術なんつーのもあるしな。……"異能"でなく"学問"なら、誰でも使えるもんだ。」
誰でも使えるものはないか、と問われれば、
少し考えこみ、思い出したの素振りでポケットから宝石のようなもののついたペンダントを取り出す。
「直ぐに使えるとなりゃ、道具が要るな。元素へのアクセスは感覚によるものが強えーからよ。
一回きっちりと『在ると理解』すりゃ触れれるようにはなるが、その為にも、
精霊術に連なる道具を付けて行使して、感覚を覚えるのが速い。」
「此れを付けて意識を集中させて、"風"を意味する単語を呟き、風を作るイメージを思い浮かべてみな。
緻密にやるならもっと細かいものが要るが、簡単にやるなりゃそれでも出来るぜ。
見た限り、魔術を発動させる感覚はわかるみてーだしな。」
■ハナノメ ココ > 「学問……そっか……学問なんだ……」
(トオノの言葉が自分の中にじわりと染みとおっていき、考え方が、理解が、変わっていく感覚を覚えた。)
「確かに少しだけ感覚はわかりましたが……私にできるかな……これは……?」
(ペンダントを受け取るために、手を伸ばす。)
■軍ヶ浦 十乃 > 「おう、やってみな。」
ペンダントを差し出す。
身に付けて、トオノの言った通り、
……意識を集中させて、"風"を意味する単語を呟き、風を作るイメージを思い浮かべれば、
それは簡単な術式として作用し、小さな風を起こすだろう。
少し、自然に囲まれたような、それが身近に在るような感覚を、覚えるかもしれない。
■ハナノメ ココ > (ペンダントを受け取った。手のひらの上に乗ったそれをじっと眺める。この宝石に何が宿るのか、ココには何もわからなかったが、自分が子供の頃持っていた安物の宝石とは全くもって別物であることだけは、はっきりとわかった)
(目をつぶる。意識を集中させる。)
(ココは風について考えた。まず最初に、"風"という漢字一字が思考の真ん中に鎮座した。それを少しずつ、感覚的に変えていく。風の字はさらさらと砕け、流れ、形を失う。不思議なことに、想像の中で風は色を伴っていた。明るい緑。青に近い。)
("エメラルドグリーン" ココの中での風の色は、それだった)
「みどりいろ……」
(魔術を唱えるときとは違って、つぶやくような、つい漏れだしたようなそんな声だった)
(――ふと、ひとすじの風が流れた気がした。もしかしたら気のせいかもしれない。単なる偶然かもしれない。自然の気まぐれに騙されただけかもしれない。ココはわからなくなって、とまどった表情で目を開き、助けを求めるような顔でトオノを見た)
■軍ヶ浦 十乃 > 確かに流れた一筋の風を見る。
彼はそれを偶然とは思わず、にっ、と笑った。
「おう、確かにひとすじの風が流れたのを見たぜ。
イメージした単語と言語でなぜ作用するかっつー話は省くが、初めてにしちゃ上出来だ。」
そして手を叩いて、拍手を送る。
■ハナノメ ココ > 「今のは、私が起こしたんですか……?」
(自分に向けられた拍手に、恥ずかしくなり、顔が赤くなった。胸元をぎゅっと握った)
「でも……私の力じゃないですよ。このペンダントのおかげです……」
(手を出してペンダントを返した)
■軍ヶ浦 十乃 > 「おう。確かにココが起こした。
ん、誇っていーと思うぜ。」
笑みを絶やさぬまま、ペンダントを受け取る。
「ああ。次はこれ抜きでも起こせるよーになるといーな。
出来るようになるまで此れを預けても良いが、預けて気にさせちまうのも趣味じゃねー。確かに返して貰った。
ま、また使いたかったら声を掛けてくれりゃ構わねーぜ。」
■ハナノメ ココ > (トオノの優しい笑みに、先ほど自分の肌をぬぐった風が、自分の起こしたものであるという自覚が徐々にこみあげてきた)
「ありがとうございます……なんだか、ちょっと、自信が出てきたような気がします」
(自分の手を見つめる。この感覚に"知識"をのせれば……もっと、できる気がする。そういう気持ちが全身に満ちていた。)
「はい……ちゃんとペンダント無しでできるようになりたいですし。大丈夫です。というか、あれですね……」
(ちらっと間を置いて、一瞬空を、風を見てから、トオノの目をしっかりと見て、微笑んで言った)
「トオノさんって優しいですね」
■軍ヶ浦 十乃 > 「おう。その意気だ。精霊術にしろ何にしろ、この経験は役に立つと思うぜ。
ま、そうだな。上手く出来たら見せてくれよな。」
優しい。
そう言葉を受ければ、きょとん、と、ココを見つめた。
「おう、優しい?……優しい、なあ。
自覚はねーのとちとこっ恥ずかしいが、言われて悪い気はしねーもんだ。ありがとよ。ココ。
とは言え、ココの優しさには及ばねーかもな。比べるもんでもねーけどよ。」
ははっ、と笑ってみせ、最後の方は誤魔化しに掛かる。
照れ隠しなのかもしれない。
■ハナノメ ココ > 「はい! 練習して、また見てもらえれば、私としても、とても嬉しいです!」
「えっ……? だって、今日出会ってから私一方的に聞いてばかりですよ……普通こんなに親切にしてくれる人、そこまで多くありません。優しいのはトオノさんです!」
(そう言って、謎の憤りを見せた。)
「あっいけない! つい聞き入ってしまって、午前の授業忘れてました!」
(そう叫ぶと、慌てて散らかしていた本をリュックに次々と放り込んでいく)
「精霊術もすごいですけど、今度トオノさん自身の話も聞かせてくださいね!」
(今にもかけだしていきそうな勢いだが、挨拶を待った)
■軍ヶ浦 十乃 > 「ははっ、ただのお節介かもしれねーぜ。
俺の話なぁ。期待に添えるかわからねーが……おう、そーいや俺も授業があるんだったな。また後で会おうぜ。」
手をかるくひらつかせ、見送る構えだ。
■ハナノメ ココ > 「そんなことないですよ! あっはい、じゃあまた! ありがとうございました~~!」
(大声で感謝の言葉を叫びながら、公園を走り去った)
(ココは同じ高等部1年であることを理解していなかったため、ずっと先輩だと思って敬語を使っており、また、あとで会おう、という言葉の意味をきちんと理解することなく走り去った。)
ご案内:「常世公園」からハナノメ ココさんが去りました。
■軍ヶ浦 十乃 > 「ああ……と、さて、俺も行くか」
歩みを勧め、その場を後にした。
ご案内:「常世公園」から軍ヶ浦 十乃さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にサヤさんが現れました。
■サヤ > (図書館に本を返した帰り、サヤは持参した生米を撒いて小鳥がついばみに来るのを待っている。)
■サヤ > (この世界での常識の一つ、動物と人間は会話出来ず、人間は都合の悪い動物を駆除するもの、というものに、サヤは酷くショックを受けた。自分の世界では、年経た動物は不思議な力と知恵を身につけ、一柱の神として崇められていた、揉め事も無かったわけではないが、大体の場合対話し、お互いを配慮することで共存してきたというのに。)
■サヤ > (そのことを聞いてから一週間、サヤは悩みに悩み抜いた。この世界に順応するためには、自分も同じような考えになるべきなのか、と。結局答えは出せないままだったが、何をするべきかは思いついた。動物側はこの世界をどう思っているのか、それを聞けば何かわかるかもしれない。この世界では普通動物は喋らないらしいが、喋る蛇の教師には出会った。もしかしたら他にも喋る動物が居るかもしれない。)
■サヤ > (そういうわけで、サヤは今、動物を集めているのだ。早速雀の一団が生米目当てに飛んできた。)
■サヤ > 「こんにちは、雀さん。どなたは私の言葉がわかる方は居ますか?」(まず声をかけてみる、しかし雀達はその声に何の反応も示さない、チュンチュン鳴きながら米をついばんでいる)
■サヤ > 「うーん、居ないみたいですね。」(他に動物は……と周囲を見渡すと、猫が日向で寝転がっている。驚かせないように、ゆっくり近づく)
■サヤ > 「こんにちは、猫さん。聞きたいことがあるのですが、私の言葉はわかりますか?」(猫は眠そうな顔でサヤを見やるが、そのまま目を閉じてしまった。)「もしもーし、わかりますかー。」喉を指でくすぐる、猫は気持ちよさそうにゴロゴロと鳴くが、言葉は返してこない。)
ご案内:「常世公園」にクオンさんが現れました。
■クオン > 常世公園に風が吹き下ろす。断続的に続くその風は、はるか上空、巨大な翼竜が羽ばたくことによって生まれた風だ。
オォン、と竜が鳴くと、地上の鳥や獣たちが応えるように声を上げた。
この風にみな慣れているのか動じる獣は居ない。
「…………?」
翼竜の瞳が人影に気づく。すると、その風を弱めるように、地上を刺激しないように。公園の隅に設けられた広場に降り立った。
■サヤ > (突然の上からの風に、猫をくすぐるのを止めて、空を見る。)「あれは……鳥、じゃなくて……」(羽ばたきと連動して降り来る風の強さから、その存在の大きさがわかる、鳥よりもはるかに大きく、強く、誇り高いもの。「ええと……まさか、竜……?」(自分が居た世界にも竜は居たが、町中で出くわすようなものではない。少し驚いた。)
「降りて、くる…?」(竜はよく神として崇められていた、無礼な振る舞いはできないぞ、と背筋を正してその着地を見守っている。)
■クオン > 一度降り立つと、翼を畳み空を見上げる。一息つくことの変わりなのか、喉奥から炎が空へを舞い上がった。
巨大、である。その佇まいは永きを生き詩に吟じられるほどであった彼の威容を感じられるかもしれない。
少女が姿勢を正せば、それに応じるようにして緩やかに視線を向ける。
「……見ない顔だね。ここに新しくやってきた者かな?」
それは音だ。世界に語りかけるような重く響き渡る音。この世界の言葉でもあり、そしてあなたの世界の言葉でもあるような親しみを感じるかもしれない。
■サヤ > 「(火を吹いた……、まさか一気に息を吸い込んで……)」(怖い想像が一瞬頭をよぎる、いくら防御魔術が出来ると言っても、ドラゴンのブレスを正面からしのげるほどではない。背中に冷たい汗が垂れる。
だがそんなことはなく、優しげな瞳で見つめられ、まるで十年来の親友の言葉のような、安らぎを与える声に、安堵と心地よさを覚える。
「あ、ええと……そ、そうです!わ、私はサヤと申す者でして……つい最近この島へ参り…が、学生となりました……。」(緊張で舌がもつれる、敵意や害意はないだろうが、失礼にならないように気を使っているのだ。)
■クオン > 「力を抜きたまえ。君もこの学園の生徒だろう」
軽く笑みのような声を漏らし、努めて穏やかであるよう気を払い。こちらも敵意を示さぬよう、翼で爪を覆い隠す。
「どうやら、その様子では私のことは知らぬらしい。私はクオン。君と同じく異邦人であり……この学園で、魔術の教鞭を執るものだ」
■サヤ > 「あの、ええと……はい。すぅー、はぁー……」(一端深呼吸をして、心を落ち着かせる。)「(悪い人ではない、きっと多分良い人だ。良い人を警戒するのは失礼になる)」
「失礼しました。ええと…初めましてクオン先生。よろしく、お願いします。」礼儀正しく、頭を下げる。
「先生のように大きな竜は……私が居た世界にも竜が居まして…、ええと、私初めて見ました。」(ある種の敬意の念、大きく古いものは力を持つ、サヤの世界ではそういう考えが一般的なのだ。)
■クオン > 深呼吸する少女を見て取ると、その心が落ち着くのをじっと待った。巨大でありながらも、小さな彼らを刺激しないよう極力気を払っているようだった。
相手の言葉をゆっくりと耳へ入れると、
「……」
少しばかり溜めを作ってから話し始めた。
「なに、生徒が教師に対し緊張するなどよくあることだよ、サヤくん。気にすることはない」
彼が喋るたび、喉奥にちろちろと赤い燐光が舞う。
相手の言葉を聞くと目を伏せ、深く首を丸めた。
「そうか。君の世界にも。……語られるほどの竜は、数を減らしてしまったな」
だが、と続けて、今度は顔ごとそちらを見つめるように首を動かして、
「どうやら、君は敬意を払う者らしい。君の世界の竜への友誼のかわりだ。何かあれば力になろう」
と、穏やかに語りかけた。
■サヤ > (所作の端々から、思いやりと気配りが感じられる。出合い頭にブレスが来るなどと身構えてしまった事にチクリと罪悪感を覚えた。)
「そう、ですね。ふふっ」竜相手だから緊張したというのに、それを教師と生徒の関係に言い換えるのは、自分が竜であるのを気にするなということだろうか。見上げるほど大きな存在が言うのは少しおかしかった。
「ええと……私の世界では、竜の方々は神として崇拝されていたので、まだその癖が抜けなくて……あ、えと……今、私悩み事があるんです、聞いてもらって……いいですか?」少し遠慮がちに、助力を願い出る。今出会ったばかりだが、この人はきっと信用できる、確信にも似た気持ちがあった。
■クオン > 「慣れてゆくものさ。……竜信仰を掲げたものも居たが、今では私を青空先生などと呼んで教えを請いにもくる」
それがどうにも楽しいのか、翼を揺らして笑い声を上げた。
「悩みかね。私はこの学園の教師だ、もちろん断る通りはないさ」
もちろん、受け入れる。翼の覆いをわずかに弛緩させ、相手の話をより深く聞こうと努める。
■サヤ > 「そうなんですか。青空先生、綺麗な呼び名ですね。」吹き下ろす風とともに、空から降りてくる姿は、確かに一枚の画のように綺麗だった。彼を呼ぶのならそれがぴったりだろう。
「はい、ありがとうございます。」快く受けてくれた相手に、もう一度頭を下げてから、話し始める。要約するとこういうものだ
自分の世界では年をとった動物は人間と会話出来た。対話によって共存関係を築いてきた。
しかしこちらの世界では動物は普通喋らない。そのせいか、人間は自分の都合で動物を駆除している。
どちらが正しいのか、またこの世界で生きていくと決めた自分はこの世界と同じ考えを持つべきかわからない。とりあえず動物側の意見も聞こうと、もしかしたら言葉を喋る動物がこちらにも居るかもしれない、と話しかけて回っていた。
「ということなんです、私はどうすればいいんでしょうか……?」自分の説明が理解されたか、少し不安そうな顔で、問いかける。
■クオン > 「はは、この図体では教室で講義を行なうことはできないのでね。青空の下、屋外で授業を行なうから青空先生だよ」
冗談めかしたように言うがそれは事実である。続く話には、その穏やかな態度を崩さずに聞き入っていく。
「なるほど」
問題の論点を捉えているかは分からないが、つまりは価値観の問題だ。異邦人にはありがちだと、そう流すことはできるが――当人にとっては非常に重要な問題であることもまた理解していた。
「どちらが正しいということはない。君は君の見える世界があるし、こちらはこちらの世界の道理で動いている」
例えば、と彼は語り始めた。無秩序な動物の氾濫は多くの死を招くこともある。かつてこの世界で起きた死の流行病、黒死病。ネズミによってもたらされ、何千万と死んだというその病の顛末を朗々と詠う。
「――しかし、だからといってそれを理屈だけで納得しろといっても無理がある」
当然だ。病を運ぶのだから隣人を殺せと言われても理屈以上の何かが納得すまい。
「であるならば、まずは学ぶことが大事なのだと私は思う。何故このようなことになっているのか、何故それをしなければならないのか。……それをどうすれば改善できるのか。知識無く物事を断じることは、あとですれ違いを産む」
竜は語る。いずれの場所でも、いずれの時でも。そのことは変わらない、とゆっくりと諭す。ゆっくりと諭したあとで、彼女の言葉を待った。一方的な言葉など、相手に伝わるはずもない。だからこそ相手の反応を待った。
■サヤ > 「…………。」(竜―いや今彼は自分の教師だ―が語る話にじっと耳を傾けている。)「何千万……、鼠さんが……。」(黒死病の話には、その多すぎるほどの死者の数に、驚く。)
「そんな規模の話、ほとんどしたことありませんでした、大きな戦が起きたってそんなに人は死にませんから……。」スケールの違い、多分それが一番ひっかかっていたことなのだろう。
「だから、ええと……。話が出来ないから、知恵を持たないから、動物達を適度に駆除するのも、必要なんですね……確かに、理屈ではわかりますけど……。」言われる通り、つい最近まで、友として共存してきた相手を、必要だからといって殺せるものではない。
「先生の言うとおり、私は……もっと、知らなくてはなりませんね……。私は、この世界についてほとんど何もしらない、けれど……その少ない知識だけで、判断しようとして、悩んでいたんです、ね。」悩みが晴れない理由がなんとなくわかった、地図の一部だけを握って旅をするようなものだったのだ、それで目的地に着くのは無理だと、わかった。
■クオン > 「この言葉は、君を大きく影響するものかもしれない」
苦悩し、言葉を紡ぐ彼女に彼も言葉を続ける。
「だが、これは竜である者としての言葉ではなく、単なる一人の教師としての言葉だ」
言葉を選ぶ。慎重に。相手を誤解させぬようにと。
「誰か一人の言葉を信じることは容易いが、君の懊悩の道は君にしか問えぬもの。君の踏みしめた道こそが"ロマン"となる」
ロマン。それは彼にとって、語られる幻想である者にとって重要な言葉だった。
「それは君の道であって、私の道ではない。だから焦らずに、ゆっくりと己の道を生きなさい」
永きを生きるとこしえの竜。彼の名は、こちらの言葉で発音することができなかった。故に彼は名を捨て、遠き過去を意味するクオンの名をつけた。
「君が定命の者であっても、その時間は決して無駄にはならない。多くの人と出会い、語り、知り、そして、その道はきっと君だけの物語になるのだから」
過去のものが、今を生きるものに影響をおよぼすことがあっても、その物語を決めてはならない。きっと、そういうものだ。古竜は詠うようにサヤへと語った。
■サヤ > 「……"ロマン"……」咀嚼するように、繰り返す。不思議とそれは翻訳されず、そのままサヤの耳に届いた。
「……まだ私には、それの意味するところはわかりません。」自分の無知を恥じるでもなく、何か大切な事実を伝えるように、呟く。
「でもきっと、多分、先生は今私に大事なことを、教えてくれたんですね。それだけはわかります。」慎重に言葉を選び、自分を気遣ってくれるのが、どうにも嬉しくて、自然と微笑む。
「ありがとうございました、クオン先生。」もう一度、頭を下げる。悩みが晴れたわけではないが、悩み続けることが悪いことではないとわかって、肩の荷が下りたような気分だ。
■クオン > 「ああ」
少なくとも相手の心を多少が安らげることができたか。少し安心してか、口から少しだけ炎が漏れた。
「それと、ひとまず教師としてひとつ、具体的な意見を述べるなら。目につく彼らだけでも手を差し伸べる手段として、部活や委員会を用いるという手もある。ここは、学生たち主導で問題を解決する場だ。自分で望む組織を立ち上げるのには人数が居るが、立ち上げることさえできればそれは具体的な力になる。既存の委員会、例えば衛生委員や飼育委員に入るのもいいかもしれないな」
これはそれこそ教師としての言葉だ。学園でうまく動きたいなら、その力を持った組織を活用することも大事だろう、と。
「お役に立てたなら何よりだ。普段ならば学園棟近くの、広い空き地に私は居る。授業の相談でも、人生の相談でも。単なる話し相手でも。いつでも相手になろう」
■サヤ > 「委員会や、部活、ですか。」その存在は説明を受けたが、まだ言葉すら覚束ない自分が入っても迷惑になるかもしれない、と参加するつもりは無かった。
「ええと……調べてみます、それで、私でもやれそうなら、やってみます!」普段なら尻込みするだろうが、何故かこの人に勧められたら、やってみようと素直に思えた。
「わかりました、何かあったら伺います。今日のお礼に、何かおみやげ持っていきますね。」この世界で初めて相談出来る相手が出来た。その安堵感を、噛みしめるように深呼吸する。
「じゃあ、早速調べてきます。相談に乗って頂いて、本当にありがとうございました。」最初の緊張と怯えは消え去り、親しみのこもった笑顔で、感謝を伝える。
■サヤ > (特に引き止められなければ、決意と少しの自信を持って、また教室棟へと引き返していくことだろう)
■クオン > 「うむ」
笑顔を浮かべる少女に対しこちらも大きく翼を広げた。悠然と、雄大に。翼を広げ背を伸ばす竜の姿はなお巨大である。
「往くといい。往きて生きれば、いずれ君だけの"ロマン"を見つけるだろう」
それは私もそうだったから。その言葉までは言わずにおいた。
「みやげか。その時は、土産話でもしてもらおうかな。私は語ることも、語られることも……そして、誰かの物語を聞くことが好きなのさ」
そう言うと、竜は天に向かって吼えた。それは歌だ。世界に影響を及ぼす力。神代の魔術にして語られた神域の詩。
その声は世界に響き、サヤという少女の加護を願うだろうか。
ただの一鳴きで、あたりの生き物たちが声を上げた。きっとサヤを祝福するように。
「ではな、また会おう、サヤくん。私もそろそろ持ち場へ戻るとしよう」
そういいながら、彼もまた飛び立っていく。生徒を導く場所へと。
ご案内:「常世公園」からサヤさんが去りました。
ご案内:「常世公園」からクオンさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に和泉 兼次さんが現れました。
■和泉 兼次 > 運動でもしていたのか、バッグを提げたスポーツウェアでベンチまでやってきた。
座ると、はぁ、と割と盛大に息を吐いた。
やっぱ暑いな、とぼやくように言うと公演をゆっくりと見渡す。
所々に人はいるが、今日は少ない方だろうか。
…それとも時間の問題かな、と考えながら体を休めている
■和泉 兼次 > しばし周囲に視線を向けていたが、おっ、と呟くと立ち上がる。
真っ直ぐに自動販売機へと歩いていくと、バッグから財布を取り出す。
硬貨を投入して……。
「……たまにはコーラもいいかな。」
そう呟いて、ボタンを押すと黒い液体の入ったボトルが落ちてきた。
蓋をあけて、しゅわしゅわ言っている所をぐいっと呷った。
■和泉 兼次 > ふー、と満足げなため息。
乾いた喉を炭酸が降りていく感覚が心地よかった。
ボトルを持ったまま、先ほどのベンチへと歩いていく。
再度腰掛けると、バッグの中からハードカバーの本を一冊取り出した。
そろそろ薄暗くなってくる時間だが、開く。
■和泉 兼次 > 街灯の明かりでまだ読めるかもしれない。
が、ふわりと兼次の周囲が僅かに明るくなった。
街灯の光量が増したようにも見えるかもしれない。
その中で、ゆったりとした様子で読み進め、ページをめくっていく。
ご案内:「常世公園」に雪城 涼子さんが現れました。
■雪城 涼子 > やや場には似つかわしくない、ドレスの女が歩いてくる。
白めの肌に、やはり色素が薄めの銀髪がよく映えている。
足取りはしっかりしているが、ほんのり、アルコールの匂いを嗅ぎ取れるかもしれない。
「少しは涼しくなるかなと思ったんだけどなあ……もうちょっと休まないと、戻るにも戻れないし……」
はぁ、とため息をついていた。
■和泉 兼次 > ぱらり、とまた1ページめくり読み進める。
20世紀はこんな本や想像があったんだなぁ、と感心しつつ…。
前に人影を感じて、思わず顔を上げる。
お酒の匂い。
高校生にはちょっとアレな匂いだなぁ、と考える。
というかドレスで公園って目立ちすぎでしょう。
「…大丈夫ですか。」
一応、声をかける。
■雪城 涼子 > 「ん……」
声をかけられて、ようやく人の存在に気づく。
ああ、いけない。酔ってはいないはずなんだけど、判断力は落ちてる気がする。
「ああ、大丈夫。心配かけてごめんね。」
柔らかい笑みで返す。
見も知らない子にまで心配させるって、ちょっとダメねえ……
■和泉 兼次 > 「こっちどうぞ。」
ベンチの半分……よりも少し広い2/3くらいを空ける。
座ってください、という事らしい。
別に何もしませんから、と断りを入れてハードカバーを閉じる。
再度自販機へ。硬貨を投入して、水のボタンを押す。
■雪城 涼子 > 「あら、親切ね。ふふ、それじゃ紳士さんのお言葉に甘えようかしら」
大げさに礼をして、開けられたスペースに座る。
やはり、酔っているのだろうか?
「わざわざ断らなくても、別にそんな心配はしてないわよ?」
席を立つ少年に、くすり、と笑いかける。
真面目な少年なんだろうな、と妙に微笑ましかった。
■和泉 兼次 > 戻ってくると、酔った様子を見てやれやれという感じで苦笑をもらす。
「…そろそろ暗くなるんですから。」
最近は危なっかしいですよ、と水のボトルを差し出した。
ベンチに腰掛けると、なんとなく視線を向けている。
…最近、どこかで見たような気がするなぁ、という印象を受けた。
よく似た人、とか。
■雪城 涼子 > 「ん……ありがとうね。」
礼をいってボトルを受け取る。
言葉はしっかりとしているので、酷い酔い方ではないのかもしれない。
「そうねー……もうちょっと早く帰るつもりだったんだけれど、色々と予定外のことがあってね。
……って、キミに話しても仕方ないわよね。ごめんごめん。」
清楚な雰囲気の割には、割と砕けた口調で話す。
見た感じには、大人のようにも見えるの、だが……
「……………あら、紳士さんはなにか気になることでもあるのかしら?」
視線に気がついたのか、くす、と笑いながら話しかける。
どちらかというと、からかっているような感じがする。
■和泉 兼次 > どういたしましてと言うと、笑みは穏やかなものに。
見ていると、その視線を気づかれた様子。
「いえ、別に…。」
やっぱりどこかで見たことあるなぁ、という印象は拭えない。
「俺は別に紳士でもないただの学生ですけど。
…あぁ、いや。最近、よく似た子をどこかで見たような気がして。」
印象だけでは思い出せないようで、ん?と首をかしげている。
■雪城 涼子 > 「人に優しくあれ、というのは紳士の初まり。
それは学生だろうと大人だろうと、ひょっとしたら子供だろうと関係ないわよ?」
チッチッと人差し指を振って、真面目くさって講義する。それから
「んー……見たこと、ある、かあ……」
ふむ、と……指を頬に当てて考える。
「ナンパには古典的な手段よねえ。案外古風なのかしら」
と、ものすごく真顔で言った。
■和泉 兼次 > 「そんなもんですかね。
いい歳のおじさんって印象があるんですけど。」
…まぁ、広義の意味では間違ってはいない気はする。
「い、いやそんなつもりはありませんよ。」
慌てて両手を振って否定する。
若干、顔が赤くなっているかもしれない。
「…他意はありません。本当に言葉通りで。」
そう思わせたのなら謝ります、と生真面目な様子。
■雪城 涼子 > 「そもそも、紳士教育なんて子供の頃からするものだしね?
小さな紳士なんてよく言うものよ」
まあ実際、子供にはあまり使わない気がしないでもない。
「ふふ、冗談よ。わかってる。
別に、キミはそういうのじゃなさそうだしね」
くすくす、と笑う辺り、わざとやっていたのかもしれない。
ひとしきり笑ってからボトルの水を口にする。
「多分、キミが学生でそこそこ交流があるなら、なんとなく予想はつくわ。
ひょっとして、似たような髪の色の女の子に会ったこと無い?」
自分の長い銀髪をすきながら問う。
■和泉 兼次 > 「子供の頃から…?」
ん?と思案外な顔が、そういえば、というような表情に変わる。
何か心当たりがあったのかもしれない。
「…。」
冗談、と言われて真に受けた事を照れている。
ぽり、と頬をかいてから、髪を見る。
「……。あ、あぁ!」
ぽん、と手を打った。そうだ、今朝あったばかりだったな。と思い出した模様。
「雪城 氷架さん。…の、お姉さんか、妹さん、ですか?」
■雪城 涼子 > 「ん? なにか思い当たることでもあるのかしら……」
一応、それなりに事実では有るが冗談めかせて言ったことに心当たりがありそうで……
ひょっとして意外と育ちがいいのかもしれないわね、と心のなかでひとりごちる。
「やっぱりそうだったわねー。まあそうよねえ……
当たり。涼子よ。よろしくね」
そういって、やや一部の答えをはぐらかしつつ……
握手を求めているのか、右手を差し出す。
■和泉 兼次 > 「あぁ。いえ…。小さな頃に父さんや母さんに言われたな、って思って。
結構影響されてるもんですね。」
怒らず、優しく、男らしくという事を言われてきた、と語る。
「雪城 涼子さん。」
覚えるように一つ呟くと、差し出され手を見る。
握手しようとして、一瞬、迷うように手が止まった。
照れるように逡巡したが、すぐに手を取った。…ほぼ力が入ってないような優しい握り方で。
「和泉 兼次。2年生です。」
■雪城 涼子 > 「そうねえ……確かに、会ったばかりで言うのは何だけれど……
それっぽくはあるかな?」
ふーん、と……見てどうなるものでもないとは思うが、仔細に眺めるようにして
「割と良い家で育ったのねー。今どき、そういうことはあんまり言わないと思ってた。」
妙に関心したような声を上げる。
「なんか遠慮がちねえ……えーっと、和泉……って」
そこまで言いかけて、ちょっと考える。
「一応、私、1年なんだけどなあ……先輩。
もうちょっと威厳というか、それっぽい感じ出してもいいんだよ?」
くすり、と笑った。
■和泉 兼次 > 「古い家じゃないですけど…父さんのモットーとかポリシーだったんですかね。」
少し、懐かしむように。
「…まぁ、悪い事じゃないんで。」
「あれ、知ってます?」
聞き覚えでもあっただろうか。
そんな派手な事はしていないのだけれど。
「……え、1年? ほんとに?
酒も飲んでたし、雰囲気も大人っぽいから、てっきり。」
教員とか、家族かと思っていた様子。
■雪城 涼子 > 「んー……あれ、ちょっと悪いこと聞いちゃったりしたかな……」
懐かしむ雰囲気や、口調に、なにかを感じ取ったのか……
あちゃー、というような顔をする。
「あ、ん。いやー、うん、ちょっとね。多分気のせいだと思う。」
そういって、パタパタと手を振る。
(和泉って苗字でイイトコって……もしかしなくても、あの政治家のトコかなあ……
鬱屈しそうなのに、こんな性格いいって……どれだけいい子なの……)
心のなかで、ほろり、と涙をながす。
「ん、そうよ。ぴかぴかの1年生。
お酒はー……あはは、まあその……うーん……」
そもそも、此処は結構適当な作りなので、同学年だからといって同い年とは限らない……のだけど、意外と常識的にそこまで頭が行かないのだろうなあ……まあそこで割と助かってるんだけど、と思う。
■和泉 兼次 > 「え? あ、いやそんな事はないですよ。」
まぁ、ちょっと疎遠にはなっていますけれど。と続けた。
ちょっと苦笑いしている。
「?」
気のせい、と言われて少し首を傾げた。
何か思う所でもあったのだろうか、という感じだ。
「まぁ、この学校。普通の学年と年齢、当てはまりませんしね。
異邦の方とか、ずっといるっていう人もいるらしいですし。」
今日の事はちゃんと黙っておきますよ、と穏やかに笑みを浮かべた。
■雪城 涼子 > 「……ん、まあそれなら……うん」
疎遠って……こんなところにきて疎遠っていうのは、それは……とは思わないでもないが、それを口にしてもいいことは何もないのはわかっている。だから敢えて口にすることはない。
「ぅ……案外察しが良くて助かるというべきなのか、悔しいと思うべきなのか悩む案件ね、これ」
穏やかな笑みに、苦笑で返して
「それにしても、明らかに年下のひょーかちゃんもさん付けって辺り、徹底してるわー……あの子とは仲良くやってるの?」
■和泉 兼次 > 穏やかな笑みを浮かべたままだ。
察することもない。
「え?いや、まぁ。…外でも別に高校生の飲酒なんて珍しくないですしね。」
やれやれ、という調子だ。
目の前の子に呆れた、というよりはそういう事を見てきた、というような調子。
「いや、もうこれはクセで。…今朝、カフェで出会ったばかりですよ。」
朝食を食べてアドレス交換したくらいで、と語る。
■雪城 涼子 > 「存外、ハードな経験してるのかなー。
まあ何にしてもちょっとだけ悔しいのは確かだわ……」
むぐ、と唸る。
「ホント染み付いてるのね……まあ、悪いことじゃないのかな。
今朝、かー。なんかタイミング良かったのね。そう、なるほど。
じゃあ私ともアドレス交換しておく?」
ちょっと考えてそういう。
■和泉 兼次 > 「いや、まぁハードっていうか。」
ありきたりの経験だ。
…友人や、それなりの関係があればね。
と微かに目を伏せる。
「損はしませんね。…や、まぁ砕ける事もできるんですけど。
第一印象とか、かな…あ、じゃあ折角なんで。」
スマホを出して、赤外線通信を立ち上げて差し出す。
■雪城 涼子 > 「まあ若いうちは色々するっていうものかなー。
意外とそんなものかもしれないね」
まるで自分は若くないかのような物言いである。
「砕けてもらっても私としては結構なんだけどねー。
まあ、この辺は強要するものでもないから、いっか。そのうちそのうち。
ん、じゃあ……っと、こうだったよね……よいしょ、と」
こちらも赤外線通信の準備をして差し出す。
■和泉 兼次 > 「ですね。そんなものですよ。」
ちょっと苦笑い気味だ。
「…ちなみに、俺は飲みませんからね。」
と一応言っておく。
「えーっと、それじゃあ、慣れたら。」
今日の所は勘弁してもらう。
飲みかけのコーラを開けて、一口。
スマホから音が鳴ると、登録を確認する。
「…うん、これでよし、ですね。なんか他の男子に怒られそうだな。」
とぼやくように言った。
■雪城 涼子 > 「兼次くんはそういうタイプじゃなさそうよね。
あ、でも私も不良ってわけじゃないのよ、一応。」
まあ、育ちの良さをみればそうだろうな、と思いながら。
一応、自分のフォローもする。フォローになっていないかもしれないが……
「慌ててもいいこと無いしねー。うん、ゆっくりとでいいんじゃないかな。」
こちらも、水をまた口にする。大分いい。
「なーに、女の子の登録が増えたからってことかな?
あはは、ひょーかちゃんはともかく、私の方のはどうかなー。」
カラカラと笑う。
■和泉 兼次 > 「…。一応、そう思っておきます。」
ドレスで飲酒とか…まぁ、うん。
と強引に納得しておくことにした。
気にしないが勝ち、だ。
「ほら、ここの学校って平均レベル高いですし。」
自覚がないんだなぁ、と眉を八の字にして笑う。
「…まぁ、意外と皆よろしくやってるかもしれませんけど。」
■雪城 涼子 > 「あー、信じてないなー。良くない、良くないな~、そういう態度」
怒った口調ではなく、どちらかというすねたような調子で、
ぐい、と近づく。
アルコールの匂いも大分落ち着いているので、割と素面かもしれない。
「まあ実際どうなのかしらねえ。キナ臭い話ばっかりで、華のある話は少ない気はするわ。」
近いまま、そんなふうに続ける。
■和泉 兼次 > ずいっと詰め寄られると、う、とちょっと身を引いた。
「す、すいません。えっと。」
めっちゃ口ごもった。ちょっと赤くなってる。
「ま、まぁ飲める人もいますよね。はい。」
まともに目もあわせれない感じだ。
「あ。そうですよね。…最近は気をつけるようにって連絡事項も多いですし。」
別の話が出たので、渡りに船とばかりにのってきた。
■雪城 涼子 > 「まあ実際、私は問題ない方だから……ね?
こう見えてお姉さんなのよ」
えっへん、とちょっと胸を張ってみる。
どことなく子供っぽいような気がするが……
「ちょっと、色々と良くない話も聞くわよねー。
私はまあ、いいけれど……何かあったら、ひょーかちゃんの力にはなってほしいかな」
ふと、少しだけ真面目な顔をする。
■和泉 兼次 > 「えっと…はい。」
はぁ、とちょっと胸を撫で下ろす感。
…女子と普通に話す分にはいいけれど、寄られたりするのは弱いな…と自分にちょっと呆れている。
「氷架さんの?……まぁ、自分が役に立てる事なら。」
この学園周りではおやすい御用、とはなかなかいかないだろう。
そう思ったのか、全部は無理かもしれない、と言外に秘めた言葉を言った。
情け無いものですけど、といいながら苦笑する。
■雪城 涼子 > 「ん、まあ……別に何でもかんでも、なんて事は言わないわ。
兼次くん自身に出来ることとか、自分の事情とか……その時その時で、色々あるだろうし」
それはわかってるわ、と
「ただまあ、これはもう知り合ったついでのワガママってことでね。
とりあえず、出来る範囲でお願いはしておきたいの。あの子も色々あるし……
親としては心配なのよね。」
こうして人に頼むのは初めてだが……なんだかちょっとした気まぐれだろう。
■和泉 兼次 > 「すみません。」
理解をしてもらってありがとう。という意味も込めて一つ謝った。
…まぁ、勉強を見るくらいならできるかもしれないな、と思う。
補習受けてたし。
「なるほど。…それはまぁ、そうですね。」
友人や家族を心配するのはわかる。当然の事、だ……と首を傾げた。
「えーっと…………親、ですか?」
■雪城 涼子 > 「あ」
一瞬、妙に間の抜けた声を上げる。
ついつい、真面目ついでに言わなくてもいいことを言ってしまった感がある。
まあ娘と一緒にいれば、どうせ誤魔化すことなく言うだろうから、
遅かれ早かれ……ではあるか。
「んー……ついつい口を滑らせちゃったわねー。
そうよー。親。お母さん。なんなら、ひょーかちゃんに確認してもいいわよ」
いつまでも若くありたい、なんていうのはちょっとアレだが、若く見られる分には気分は悪くないので、大抵言わないでいるのだ。
■和泉 兼次 > なるほど、道理で。と後ろ頭をかいた。
それなら飲酒だなんだ、いうのも辻褄があう。
合わないのは外見だけだ。
「いや、まぁ。別に嘘だペテンだ、なんて言いませんけど。
同年代には見えますよね。…こんな所にいるくらいだし、何かあるんですよね。」
あ、これ多分ずっと敬語のままかなぁ、と考えている。
タメ口にはなりそうにない。
■雪城 涼子 > 「んー、まあ、そこは色々と、ね。
個人的にはひょーかちゃんの付き添い気分だけど」
制服っていいわよねえ、などと間の抜けた事を言っている。
しかし、それだけでこんなところに来れるのだろうか。
「まあ、バラしちゃったからアレね。
なんなら、今後おねーさんとして人生相談とかしてもいいわよ。
胸に飛び込んで泣く、とかそういうなんかでもいいし。」
かもーん、と腕を広げてみせる。
冗談か本気か、イマイチわかりづらい。
■和泉 兼次 > 「…心配なんですよね。」
と優しく笑った。
家族が心配してくれて、傍にいてくれるのはいい事だ。
「いや、まぁ…考えておきます。」
腕を広げられると、思わず胸元に視線を下げ、
赤くなって視線を逸らした。年頃の男子高校生らしい反応である。
勿論、飛び込むなんて事はしない。
■雪城 涼子 > 「ん、まあね」
優しい笑いに答える。
そういえば、この子は家族と切り離されてるんだよね、と思うと少し申し訳ない気分になる。
「遠慮しなくていいのよ?
これの代金分もあるからね。
それとも、返したほうがいいかしら」
水のボトルを示しながらいう。
多分、普通に返す、というだけだとこの手の相手は承知しないだろう……という高度な政治判断である。……高度?
■和泉 兼次 > 少しだけ、氷架さんが羨ましくなったのか。
微かなため息を一つ。
「いっ、いや。大丈夫です!」
両手で『いいです』アピールをすると、傍のバッグを掴んで立ち上がった。
「そろそろ、寮に戻らないといけないんで。」
…そこまで言って、理由にするにはちょっと薄いかな。
と、思いなおした。
「…えーっと、気がすまないのなら、今度ジュースでも奢ってもらうとかで。」
決して目の前の女子…女性?に魅力がないわけじゃない。
ないったらない。
■雪城 涼子 > 「あら、そういえば……結構遅くなっちゃったわね。
ごめんなさいね。酔っぱらいの介抱に付きあわせちゃって」
あらら、と苦笑する。
割と真面目に、申し訳ない、とは思っているようだ。
「うん、それじゃあまた、別の機会に。連絡先はおさ……聞いたしね。
一瞬、不穏な台詞が出かけたような気がするが、気がつくかどうか
「……ああでも、さっきのは冗談じゃなくて、割と本気よ?
おねーさんとしてって辺りの話。
まあ、そこも強要する気はないけれど……それくらい気軽なお付き合いでもしましょう」
くすり、と笑う。
■和泉 兼次 > 「その辺は、別に。」
俺が言い出したことですし、と言った。
男に二言はない、とでも言いそうな感じだ。
「おさ…? いや、いいか。」
気にしない事にした様子。
「……ありがとうございます。
じゃあ、俺はこれで。 おやすみなさい。」
軽く頭を下げて一礼すると、バッグを肩に下げて走りだす。
…兼次の周りが、ぼんやりと発光しているのがわかるかもしれない。
慣れた様子の走り方で、公園から出て行った。
ご案内:「常世公園」から和泉 兼次さんが去りました。
■雪城 涼子 > 「はい、おやすみなさい」
そういって手を振って兼次を見送る。
其の背中が見えなくなって……
「んっと……んー……やっぱり、ちょっと張り切りすぎたかなあー。
まあ、いっか。収穫はあったし……」
うん、と頷く。
「さて、私もそろそろ帰りましょうねー。考えなきゃいけないことはまだまだ、あるわ」
そういって、ゆったりと公園をあとにした。
ご案内:「常世公園」から雪城 涼子さんが去りました。