2015/06/15 のログ
クラスカ > あはは、先輩に見られるほど人生経験は積んでないつもりですよ。
(流し眼で否定する。まだ16歳だし)

結構一年生でも入ってる人いますよ?
真面目な人は風紀委員、本が好きな人は図書委員とか。
生活委員は……ううん……なんだろう。色んな人がいるからなァ。
(特に有名なのは川添孝一だろうが、大人しくなって来た最近は、話題も薄れて来たか)

「人の役に立てること」を探してる人が、多い印象ですね。
気が向けばどうぞ。いつでも生活委員会は人手不足、若い力ウェルカムです。
それでは、おやすみなさい。

(投げられた缶を両手でキャッチし、バランス良く着地)
(ゴチになりまーす、と橘に声を掛けた後、公園から去って行った)

ご案内:「常世公園」からクラスカさんが去りました。
遠峯生有子 >  投げられた缶を受け取る。
「ありがと…」
 懐中電灯落とす。
「あ。」
 焦りながら拾う。

 あらためて。
「えっと、なんかごめんね。これ、いただきます。ありがとう。」
 お礼はきっちり言ってから、プルタブを開ける。

「貴方は名前、なんていうの?何年生?」

橘 臨助 > 「橘 臨助。1年生。」
留年生だけどな、と付け足し。
「……せめて、美味く飲めよ。」
お前、気を使いすぎだろと言いながら

遠峯生有子 > 「あ、同じ学年だー。」
 にこにこと聞いていたが、留年生と聞いてしばし止まる。

「えっと、先輩って言ったほうがいい?」
 おずおず。
 同級生で年上というのには何人か会ってきた。
 みな一様に気にするなというので気楽に受け止めているが、
 一応聞いてみる。

 そして、
「別に気なんか使ってないよぉ。」
 あははと笑いながら缶に口をつける。
「つめたい。おいしいー。」

橘 臨助 > 「どうだっていい。」
本当何の悪意もないのにこの冷たさである。彼にとっちゃ自分を指し示す言葉なんざ、ちゃんと通じればなんだっていいのだ。
「……あれじゃ、誰も強制してないのに勝手に感じた同調圧力で、"奢られさせられてる"みたいだぞ。」
ついでに、奢られるときのあの気を使ったように言及する

遠峯生有子 > 「じゃあ、臨助くんで!」
 確定。
 細かなことはあれこれ気にする癖に
 自分に向かってくるものには案外鈍い。
 と気づくことがあるかもしれない。

 案の定、というか
「同調…?」と首をかしげる。
 生有子にはない概念だったが、細かいところは突破して
 大枠で答える。なんとなく再度ぺこりと頭を下げながら。
「えっと、奢ってもらったのは嬉しいよ?
 最近夜でも暑い感じになってきたし、
 さっき大声出しちゃったし…。」

橘 臨助 > 「俺は別にどうでもいいけど。」
ぐいっと、缶コーヒーをあおって空にしてから
「……俺以外の奴なら、たぶん不愉快だぞ、それ。まあ、美味いならいい。」
ボイっとカンをごゴミ箱に投げ入れる。
「……で、あんたの名前は。」

遠峯生有子 > 「え、そうかなあ、不愉快なこと言っちゃったかなあ。
 それじゃ、気をつけるね。」
 ぼやっと受け入れる。
 何を気をつけるかはよくわかってないけど後で反芻しよう。

「あ、そういえば言ってなかった。
 遠峯生有子。一年生だよ。」
 よろしくね、と笑った。

 それから、「そろそろ帰んないと。なんか物騒なんだって、ここ。しってた?」と

橘 臨助 > 「遠峯か。……ああ、そうだな、危ない時間帯だ。」
見ればすっかり陽は落ちてる。
「……お前、帰りどっちだ。」
どっち、とは、方角を聞いてるのだろう

遠峯生有子 > 「えっと、寮だよ。
 あっちの…駅から路面に乗るのがたぶん近いの。」
 方向が合ったら送ってくれるつもりなのかな?と察しつつ、
 あれ?断ったらだめなんだっけ、どっちだっけ。

橘 臨助 > 「へぇ、アンタもか。じゃ、帰ろうぜ」
方角が同じだと言い、しかし送ってくとは言わないようだ。
そんな義理ねえよと言わんばかりに、終始つんけんしてる。
ーーただ、位置はさりげなくあなたの右斜め後ろにいる。

遠峯生有子 > 「うん、帰ろう。」
 にっこり笑って駅の方向へと踏み出した。

「…あのさ、ほんとに前はどこで会ったっけ?」
「ごめんね、おぼえてなくて。」
「あ、臨助くん授業は何取ってるの?
 どっかで顔見たかな。」
 そして、生有子はあなたが懲りるまで(懲りるなら)振り返り振り返りあれやこれやを
 話しながら行くのであった。

ご案内:「常世公園」から遠峯生有子さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から橘 臨助さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にサイエルさんが現れました。
ご案内:「常世公園」からサイエルさんが去りました。
ご案内:「常世公園」にサイエルさんが現れました。
サイエル > ――はー、めっちゃサボったなぁ、今日……

ふーっとタバコをふかしながらベンチの上で転がり、空を見る。
今日はあいにくの曇天、星も月も見えないが。
なんとなく心地の良い感じがした。
それは昨日の研究者である女性との食事が楽しかったのと。
少女……キャンディガールに頼まれた仕事の一切をサボったため
サボリ分を補充できたのが、この心地よさの要因だと思いつつ。

「ふー……いやぁ、今日は静かなり。けれど騒がしきって感じだねぇ」

矛盾の言葉を吐きながら、ゆっくりと。
ゆっくりと……一日何もしないで過ぎゆく無意味な有意義さを
じっくりと楽しみながら寝転びを続けて……

サイエル > 「……ふぅむ。にしても美人さんだった……」

うむ。ナンパ云千連敗の終止符には余りある
非常にユニークで可愛らしい女性であった。
思い出してもついにやけてしまう。
会話したとおり、またがあればいいななどと思いつつ
顎をじょりっと触る。

「今日も”あっち”は騒がしそうだねぇ……」

サイエル > 「……とばっちり飛んでこないといいけどなぁ」

とりあえず紙飛行機を作ることにした。
適当なメモ帳をおって適当に放る。

どこかに風使いでもいるのかと思うほど
遠くに飛んでいく。
案外昔に、どこまでとぶか選手権で準優勝した
あの瞬間を体は覚えているのだろうかなぁなんて思った。

「にしても、魔術、ね……」

調べて見れば見るほど、不思議な力だ。
異能も十二分に不思議だが
あれも摩訶不思議。
しかも共通点も多いときた。
昔起こった奇跡が魔術で
現代の奇跡が異能
そんなものなのだろうかなどと
ちょっと考えながら……

サイエル > 「……使うとしたら透明化かな……」

そしたらバレずにサボれるかな……
いや魔術で、情報改ざん……
才能が必要な気がしてきた。
後天的な魔術の取得。難しいと聞くが素質はあるかな。
本気でサボリに運用するとしたらなにがいいか……

「……うーむ、どうしたら完璧なサボリができるか……」

この道は険しい。

真面目に、大真面目に魔術について思考する

サイエル > 「……おっとぉ……」

どうやら思考をしていたら寝ていたらしい。

「はっくち、はっくしょぃ!!」

風邪をひいたかもしれない、ちょっと寒い。

「帰るか」

魔術。サボリへの応用。
ちょっと考えてもいいかもしれないななんて
そう思いながらその場を後にした

ご案内:「常世公園」からサイエルさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に四十万 静歌さんが現れました。
四十万 静歌 > 日も沈みかけ、
薄暗くなって、日差しが弱まり、
風があると、
さすがにこの梅雨時とはいえ、
暑すぎるという事はない。
とはいえじめじめして暑い事には変わりなく――

「――」

私は、自販機で買ったレモンジュースを一気飲みしていた。

四十万 静歌 > 喉にほとばしる爽快感、
冷たい酸味が、
酸味の中にある甘みが、
梅雨のじめじめした暑さを払拭していく――

「はふぅ……」

一気飲みをして大きく息をついて、
ゴミ箱へ空き缶を捨てる。

「一杯飲んだら二杯三杯と飲みたくなるのが、
 困った所だと思う。
 夏は嫌いじゃないけど、
 どうしてもいろんなものの消費量がー……
 ちゃんとお金の管理はしてるけど……」

ぶつぶつと文句を。
いや、いってる内容は単純だ。
もっと 無駄遣い したい

四十万 静歌 > 「バイトするにしても、
 これといって凄い特技があるわけじゃないし――
 危険な仕事は駄目、
 体力使う仕事は身体がもたない。
 接客業……絶 対 無 理。
 あれ、私詰んでない?」

それでも探せばあるだろうけど、
間違いなく割に合わないと
乾いた笑い。
なお、多分一番向いているバイトについては、
絶対にやる気はないのだが。

四十万 静歌 > 「そういえば、1年の頃はストリートパフォーマーで、
 手品で頑張ろうとしてたんだっけ。
 道に空き缶置いて。
 でも、人の注目に耐えれないと。
 ……
 自分で言ってて悲しくなってきた。」

涙が出そうになるが、上を向いて堪える。
おかしいな、ちょっと空が滲んで見えるなどと思いながら。
過去は振り返ってはいけない。
下手な記憶を呼び起こすと自爆する

ご案内:「常世公園」に谷蜂 檻葉さんが現れました。
谷蜂 檻葉 > 日も落ちる直前になって、夕ごはんの買い出しの帰り。
ふらりと公園に寄ると何時かに見た子がたそがれているのを見かけた。

(………。)

特に意味もなく

「やっほー、こんばんわ。」

一期一会。
知らぬ顔でもなし、と声をかけた。

四十万 静歌 > 「ふぉぉぅ!?」

声をかけられ思いっきりびっくりして、
こけそうになる。だが、
なんとかバランスをとって体勢を立て直し、

「こ、こんばんは。
 今日も暑いですね!」

なんとか大きな声で挨拶というか、
びっくりした条件反射で思わず大声でかえしてしまった。
という方が正解だろう。

谷蜂 檻葉 > 「あらら、びっくりさせちゃったかな。
 ……ま、私も最初ビックリさせられたしおあいこって事で。ね?」

クスクスと笑いながらのんびりと四十万の方へ歩いて行く。

「ちょくちょく女子寮で見かけてはいたけど……えーと、四十万さん?で、いいんだよね。」

氷架のあの一件から、たまに聞こえる会話から名前と顔を覚えていた。

「なんか黄昏れてるなー……って思って声かけちゃったけど、演劇の練習とかだったりしたかな?」

四十万 静歌 > 「お、おー……あー……
 そ、そういえば。」

最初は驚かしたのは私側だった。
確かに。と一つ頷き、

「あ、はい、お相子ですね。
 ええ、
 二年の四十万 静歌(しじま しずか)です。
 残念ながら演劇の練習じゃなくて、
 ちょっと昔を思い出して……
 手品のストリートパフォーマーでお金稼ごうとしたけど、
 大勢の人前でやるのと、
 異能や魔術があるのにやってもなーって、
 断念したなぁとしみじみと……

と、完全に黄昏て居た理由をつらつらとしゃべってしまう。
ガードがゆるゆるである。

「あ、そのー……
 あの後飛び出していきましたけど、
 大丈夫でしたか?」

そして、はっと気づいて赤面して、
話の転換を図ろうと、あの一件で、
飛び出して行った後大丈夫かな?
とそんな事を首をかしげてたずねる。
内心割りとばくばくしている。

谷蜂 檻葉 > 「四十万静歌さん、ね。谷蜂 檻葉です、同学年ね――歳は?私は18」

事情を聞くと、「あぁー……。」となんとも言えない味のある顔で納得する。

「そうよねー”種と仕掛け”があってもなくても変わらないものねー……。
―――あら、そうなるとわりと死語なのかしら?」

ウーン。と、変な所に引っかかりながら四十万の過去の挫折(?)に相槌を打つ。


「あの後? あぁー……まぁ、なんともならなかった、かなぁ。」

氷架の件の後日談を聞かれれば、毒にも薬にもならない結果だったわ。と肩を落とした。


「ところで、ストリートパーフォーマンスやろうなんて考えるってことは、結構自信アリなの?」
どこか、期待した眼差し。

四十万 静歌 > 「檻葉さん……大丈夫、覚えました!
 それにしても同学年とは奇遇ですね。
 年は17なので丁度一つ違いですけど。」

大丈夫、もう忘れませんとにっこり笑顔の彼女だが、
寧ろ黒マント無い時の貴女の顔が特徴なさすぎて分からないとかいわれそうである。

「まぁ、それでも喜んでくれる人もいますし……
 パフォーマンスじゃなくて、
 話の種くらいならまだ大丈夫ですよ。
 そうですね……」

うーん、と右手の指を顎にあてて考える。

「自信の程は分かりませんが……」

そういいながら、
左手に少しばかりの違和感を感じさせるようにした後、
ゆっくり左手で指をパチッと鳴らし違和感を霧消させ、
その隙に流れるような動作で右手でマントの隠しポケットからバラを一輪取り出して、

「では、なんともならなかったけど、
 頑張った御褒美ということで。」

右手の薔薇を、
気づかれる前にすばやく目の前に差し出そうとするだろう。

谷蜂 檻葉 > 「あら。 じゃ、私のが一年お姉さんだ。
 編入されてから数えられるから年上も年下も多いわよねぇ。」

さて、女子寮にいる同学年が何人が年下で何人が年上だったか。

(それにしても……地味、じゃないんだけど不思議と印象に残りづらいのよね……)

覚えてもらえるのは良いが、逆に自分が忘れないか中々不安だ。


そうして、早速手品を見せてもらえるとワクワクしながら四十万の動作に目を凝らす。

考える素振りから出された左手。
――セオリーから、右手で何かをするのだと思う。

けれど、それ以上に左手に”何か”を感じた。
つまりこれは手品の常道を知っている人間用のものなのか?
でもこれだけ視線を集めるような違和感だったら……?

色々と思案をしている間にパチンと指が鳴らされ、ハッと気付いた時には薔薇を差し出されていた。

「わー……凄い、全く気づかなかった。」

ありがと、と。薔薇を受け取り。

「―――それじゃあ、私のお返しと言うことで。」

薔薇の花弁に、ふぅっ と小さく息を吹きかけると一陣の風が吹き、
まるで薔薇園の中央に居るかのような強い薔薇の香りが周囲を満たして消える。

そのまま薔薇を手提げ袋にかけてから、改めて綺麗な花への礼を言う。



「……うん、こういう使い方なら私の力も良いものかな。」
そして、小さく小さくそう言って笑った。

四十万 静歌 > 「檻葉お姉さんって呼んだ方がいいでしょうか、
 なんて。
 ええ。なんていうか、
 様々ですよね。
 教師と見間違わないばかりの人もいますし。
 聞いてみれば学年が下だったり……
 逆に子供かと思ったら最高学年だったり驚きの連続です。」

だから楽しい面もあるんですよねーと笑いながら、
広がる薔薇の香りをかいで、

「ふ……わぁっ……!」

思わず天上の世界にいるような素敵な香りに、
思わず声をあげてしまう。

「す……ごい……!」

香水なんて目じゃないほどの薔薇の香りに、
幸せな気分になる。
すぐさま満たしてきえると、
思わず胸を撫で下ろし――

「凄い……!
 本当に凄いですね!
 とってもいい香りが広がって……!
 わぁ、なんだか、もっと凄いお返しがもらえるなんて思いませんでした!
 私の手品も喜んで貰えたようだし、素敵な一日になっちゃいました。」

等と無邪気に喜ぶ。

谷蜂 檻葉 > 「それ、は。ちょっと照れくさいわね。 でも檻葉って呼んでもらえると嬉しいな。 タニハチーって、なんかこう良い響きじゃないから。

………そういえばこの前私より年齢下で教師って人が入ったらしいって聞いたわね……」
本当に何でもありかこの学園は。


「私達で組んだら、ストリートパフォーマンスもいいかもね?」

無邪気に笑う四十万に、そう言って微笑みかける。

手品で掴んでから、もう一芸。

うん。自分で言って、なかなかいいんじゃないかと少し楽しい気持ちになる。


「ふふ、じゃあ私も素敵な一日になれたし、これもお相子ね♪

……よし、私は帰って御飯にするけど。四十万さんは?」

四十万 静歌 > 「確かに檻葉の方がいい響きですよね」

と一つ頷き、

「……子供先生とか、
 漫画とか小説の中だけだと思ってました……」

さすがにまだ目撃していないらしく、
少し遠い目をした。

「常識捨てた方がいいのでしょうか……
 ともあれ、
 一辺やってみるのも面白いかもしれません、
 1人だとこういっぱいいっぱいになっても、
 檻葉さんがいれば大丈夫かもしれません……!」

それにしても、どれだけ自信がないのか、
大丈夫です!ではなく、かもしれないを使う辺り、
本気でやるなら不安は多少残りそうだ。

「折角ここであったの何かの縁ですし、
 一緒に帰らせてもらいます。
 特にやる事ありませんし、
 夜遅くなると物騒ですし。
 あ、荷物持ちましょうか?」

谷蜂 檻葉 > 「私も半信半疑……っていうか、実は妖怪とかの類じゃないかなんて思ってるぐらいよ」
この前正真正銘血統書付きの吸血鬼の女の子に会ったし。
そういって、疲れたように肩をすくめた。

「おっ、乗り気ね? なら今度話し合いでもしましょうか?
よーし、そうと決まればさっそく家に帰りましょうか。

あーいやいや、重くないし大丈夫よ。片手分だし私の分が無くなっちゃうわ
……さっきそこの店でミニコロッケおまけしてもらったんだけど食べる?」



いつもより少しだけ姦しく、女子寮への道を歩いて行く………。

ご案内:「常世公園」から谷蜂 檻葉さんが去りました。
四十万 静歌 > 「そんなまっさかーと笑えないのが
 この学園の怖いところですよね。」

肩をすくめるとあははと笑って、

「そうですね。
 ちょっと色々話し合いして何が出来るか是非!
 まぁ、それもそうですね。
 えっと、貰ってもいいんですか?
 嬉しいな、あ、じゃあ、サイダーのみませんか?」

楽しそうに女子寮の道を歩いて帰る。
こうして姦しく帰るのはとても嬉しいから――

ご案内:「常世公園」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に井戸木さいこさんが現れました。
井戸木さいこ >  公園のベンチに座ることもせず、自販機に背を預け佇む少女。
 手には冷たいおしるこを持っていて、ちびちびと飲んでいる。

「……はぁ。最近、来島先生帰ってこないなぁ……
 学校には、来ているみたいだけど……。」

ご案内:「常世公園」に雪城 涼子さんが現れました。
井戸木さいこ > 「……無事みたいだから、良いけど……」

 少し、寂しい。

 嫌われたのかな。何かしちゃったかな。
 そんな事を思えば、俯いた。

雪城 涼子 > ちょっとした買い物の帰り道。
前を通りすぎようとした公園に、以前、顔を合わせた人物を発見する。

「あれは……さいこ、先生……」

色々と気になっていた相手だ。少し、お話をしておこうかな……
そう思って、公園に入っていく。

井戸木さいこ >  ……足音を耳にする。
 誰か来たのだろうか、自販機に用事だろうか。
 どかなきゃ。そう思って、移動して視線を上げ――た、所で涼子の姿に気付いた。

「ぁ、涼子さん。えっと……こんばんわ、かな。」

雪城 涼子 > 「ええ、と……そうですね。こんばんは、さいこ先生」

しず、と頭を下げる。おっとりとしつつも、しっかりとした態度だ。

「お久しぶりですね。お忙しかったり、します?」

公園にいる相手を捕まえて、忙しいもなにもないだろうけれど。
それでも、一応聞いてみた。

井戸木さいこ > 「うふふ。こんばんわ。
 しっかりしているんだね、涼子さん。」

 ウィンクをひとつしてみせて、笑みを浮かべる。
 明るそう。表情を見せるだろう。

「……うん、教師の仕事は忙しい事も多いけど、今は暇だよ。」

雪城 涼子 > 「いえ、これくらいは出来るようにしておかないと、面目が立ちませんし……」

くすり、と、笑顔に笑顔を返す。
とはいえ、社交辞令のような会話をするのが目的ではない。
色々と、心に引っかかっていることを解決しておかないといけない。

「そうですか。それでは、ちょっとお話をいいですか?
 立ち話もなんですから、ソコのベンチにでも座って。」

なにより、この相手は……心なしか寂しそうに佇んでいた。
ちょっと心の中でもやっとするものが沸き立つ。
もう、何やってるのよ、あの子は。

井戸木さいこ > 「ん、大丈夫だよ。
 ……ぁ、折角だし何か飲む?」

 硬貨を取り出し、そう尋ねるだろうか。

「相談事に乗るのも、教師の務めだもんね。うふふ。」 

雪城 涼子 > 「あ、そんな。申し訳ないので、いいですよ。
 飲み物とか、必要な方ではないですし」

思わず、手をパタパタ振って遠慮する。
色々と申し訳無さを追加したくない半分である。

「ええ、相談……まあ、相談といえば相談ですね。」

曖昧に返事をしておいた。

井戸木さいこ > 「そっか。」

 一つ頷き、硬貨をしまう。
 その後、ゆっくりとベンチに腰を預けるか。

「うん……?」

 曖昧な返事に、小首を傾げる。
 はて、なんだろうと。

雪城 涼子 > 「…………」

さいこがベンチに腰掛ければ、こちらも腰を下ろすだろう。
それにしても、何処からどう切り出したものか……

「まずは……この間は、すみませんでした。なんだか気を使わせてしまったようで。
 さいこ先生も来島先生と何かとお話したいことがあったはずなのに……」

しかし、迂遠に言っても仕方がない。正面から切り出そう。
以前会った時。それが初邂逅であったわけだが、その時のことからだ。ソレが多分、この話のすべての始まりなのだろうし。

井戸木さいこ > 「ん。大丈夫。気にしてないよ。
 事情は知らないし聞かないけど、涼子さんと深い仲みたいだし、
 心配だったのはお互い様。うふふ。」

 くすり、と、柔らかく笑ってみせるだろうか。

「それに、私は家でも逢えるからね。
 もっとも、最近は来島先生、帰って来ないんだけど……」

雪城 涼子 > 「そう、それ。そこです。
 来島先生とは、あれからちゃんとお話出来ましたか?」

家でもあえる……その通り。だから、ちょっと真面目に向き直って質問する。
あの時、自分はきちんと話すように、と来島に助言した。
その後なんとなく聞きそびれてしまっているが、ちゃんと話せているならこんな寂しそうにはしてないのではないか。
しかも、最近帰ってないとか。寮にいるのは聞いていたが、ちょっとどういうことなの、と。
この場に居ない人間に腹を立てる。

井戸木さいこ > 「ん……そうだね。軽くお話は出来たよ。
 その時は特におかしな様子は無かったんだけど……」

 ううん、と、困り顔。
 相手が意識しているとは思っていない以上、
 もうあきらめている以上、

 さっぱり見当もつかない、と言った様子だ。

雪城 涼子 > 「……………なるほど。さいこ先生は、さっぱり分からない、と」

ふむ、と……考えて。

「さいこ先生、軽くって……結局、そこまでお話出来てない、んですよね? それに、今は帰ってきてないからロクにお話出来てませんよね?
 不満じゃ、ないですか?」

あ、ちょっとイラッと来てる自分がいるかもしれない……と。やや自覚を感じながら、さいこに質問を被せる。

井戸木さいこ > 「うふふ。いつも通りに世間話もしたし、ちょっと聞く事も聞いたし、十分。」

 困り顔から笑みを浮かべてみせる。
 本心といえば、本心だ。

「んー、でも忙しいのかもしれないし。無理強いは出来ないかも。
 そろそろ、試験のあれこれもあるだろうから……身体壊してないと良いんだけど……。」

雪城 涼子 > 「んー……先生、あのね。」

ふと、思う。この人の心根にあるものは……

「さっきの話でもそうですけれど……ひょっとして遠慮すること、多くないですか?
 これでいいかなって、遠慮してませんか?」

そう、疑問を投げかけた。

井戸木さいこ > 「うふふ……」
 
 目をつむり、優しい声色で笑い声を出す。


     「そうかも」

 色気がありながらも、幼さの残るその声で、そう告げる。
 眼を、開いた。

「だって、私は今でも十分"幸せ"だもん。」

雪城 涼子 > 「……」

とても見た目とは釣り合わない。
大人の優しさと色気、子供の幼さと柔らかさが交じる声。
こんなものを聞かされたら、普通なら、ああ、そうか、と。
納得してしまうだろうが。
今の自分は、良くも悪しくも、色々なものが鈍り、色々なものが鋭い。

「先生、嘘はダメ。特に自分につく嘘はダメだよ。
 幸せな人が、なんで寂しそうにしてるの」

井戸木さいこ >   

      「そう、見えた?」

 出来うる限り感情を表に出さない様に努め、
 一つ、涼子へと尋ねるだろうか。

 話をしながら飲んでいたのだろう。缶の中身は空っぽだ。
 が、気を紛らわすかのように、飲む仕草を取るだろう。
 粘り気のある水が喉を通る音や、啜る音は聞こえない。

雪城 涼子 > 「ええ、そう見えました。」

きっぱりと、言い切ってみせる。

今だって、冷静なふりをしているけれど……動作は気持ちを紛らわすためだけのものだ。
だって、あの缶の中身はもう、ない。

思えば、あの時も……そう、最初にあったあの時も。
彼女は、寂しげではなかっただろうか。

井戸木さいこ > 「……ま、きっとただの吊り橋効果かもしれないよ。
 それに、"例えこの気持ちがそうであってもなくても"、ガマンしない方が大変そうだし。」

 まるで可愛げのある悪戯がばれたように、
 舌を軽く出しながら、苦笑してた。

「私、我慢は得意だからね。
 ここは我慢しておくべき場所だよ。だって――きっと、だれでも救ける来島先生は、
 そう云う眼で見ていないと思うから。」

 きっと、その眼の先は彼女だろう、その言葉は飲み込んだ。

雪城 涼子 > 「ああ……」

やっぱり……この子は、この人は。あの子のことが……
ハッキリとは言わない。けれどもう、十分以上に語っている。
それを胸に秘めよう、彼女はそう言っているのだ。

「……どう、でしょう。確かに、来島先生は誰でも救ける……そういう人間だけど。だからって、そういう目で見ないって保証はない、んじゃない……でしょうか。」

これ以上は、エゴだ。ひょっとすれば、彼女を更に傷つけるだけなのかもしれない。
それでも、何も始まる前に終わるなんて……そんなことは、悲しすぎる。
そう思ったら、口が勝手に動いていた。

井戸木さいこ > 「うふふ。どうかな。
 ただの一時かもしれない、感情で振り回しちゃ行けないと思うし、
 それに。きっと来島先生の眼は――」

 そこまで言って、小さく首を振る。

「……なんでもない。でも、先生だからね。
 みっともない姿は見せられないかも。なんて。」

雪城 涼子 > 「一時的な感情なら、そろそろ冷めても……いいんじゃないでしょうか。
 さいこ先生は、まだその"感情"を引いて、いるんでしょう?」

外堀を埋めれば……でも、これでは囲い込んでいるだけ……
本人が自分でその気にならなければ、意味がない。
ん……宗くんの眼?

「ぁ……………」

思わず頭を抱えた。
馬鹿だ。いい加減、さっさと気がつくべきだったのか。
何やってるんだか……でも、それなら腹をくくってみようか。

「さいこ先生……いえ、さいこさん。
 この際、先生とか生徒とか、ちょっと一旦忘れてお話しません?
 嘘とか誤魔化しとか一切なしで。」

口調を改めて、問いかける。

井戸木さいこ > 「うふふ、そうだね。そろそろ覚めなきゃ行けない時なのかも。」

 紫と翠の、宝石のような双眼が涼子を見つめる。
 ……小さく、笑ってみせた。

 この感情など間違いだ。<間違いでもいい>
 この感情など直ぐに引く。<引かない>
 この感情など、彼の邪魔になるだけだ<なるだけだ>

「――ん。いいよ、
 でも、わたしは話したい事は全部、話したよ。」

雪城 涼子 > 「覚めるにはまだ早いと思いますよ、さいこさん。
 本当に?言いたいこと、聞きたいこと……全部いいました?」

碧い眼が、宝石のような眼を静かに見つめ返す。
腹はくくったし、こうなれば正面から当たってやる。

その感情は諦めるのは早い。
その感情を捨てさせるものか。

井戸木さいこ > 「……聞かなくても、分かるもん。
 あはは。心配してくれて、ありがとう。涼子さん。
 これじゃ教師、失格かも。」

 困った様に、笑ってみせる。
 最早バレているであろう感情を、頑なに云う事を拒否するのは――

「――言ったら、追い詰める事になるよ。
 それできっと、"諦めて"応えてくれるかもしれない。
 そうじゃなくても、双方に疵が残る。それは、もっとやだな。」
 

雪城 涼子 > 「わかる?なにが? 以心伝心、なんて世の中いうけれど……たとえ血を分けた家族だって言わなきゃ分からないこと、なんていくらでもあるよ?」

自分を振り返って考える。
思えば、うちの娘も悪い子じゃないのだけれど、言葉が足りない子だ。
お陰で、この前は珍しく説教なんてやることになった。ああいういのは懲り懲りだ。

「……そういえば、さいこさんは、来島先生が拾ってくれて家族になった、んだったよね。家族は信じられない?」

ああ……我ながらずるい言い方だ。だけど、これは多分、どう転んだとして一度は越えないと彼女のためにならない。

井戸木さいこ > 「……ん、そうだね。家族とか関係ないもん。
 素敵な来島先生なら、きっとそうなるであろうと"信じている"から、ダメなんだよ。うふふ。
 云わなきゃ分からない、分かってもらっちゃ、ダメな気がするけど……」

 薄く笑って見せる。
 その後、眼を瞑って黙りこんでしまった。

 考えている。
 思いを馳せている。
 悩みこんでいる。

 ……暫くして、眼を開く。

「……、分かったよ。
 ――"来島先生が帰ってきたら"、話してみる。
 それで、どうかな。」

雪城 涼子 > 「人はね。時には傷つけあってでも話さないといけないことってあるのよ。
 そうじゃないと、傷がもっともっと深くなることもあるんだ。そうなった時には、もう遅いってこともある。」

私も……怖くて言えてないことは、あるけれど……
そのうち、言わないといけないだろうか。


「ん……そう、ね。それなら、いいと思う。
 探しだして、ひっ捕まえて、思いの丈を投げつける……っていうのも、悪くないけれど……
 それもちょっと、だしね。」

うん、と。頷いてみせる。
多分、それ以上無いくらいの答えだと思う。
どう答えるかは、彼次第ではあるけれど……

「……ねえ。ちなみに、私に聞いておくことって……ない?」

少しだけ気になったので、それだけは聞いておく。