2016/06/16 のログ
■高峰 司 > 「あれからちっとは時間が立ってんだ。すぐにトチ狂うほどヤワじゃねーよ」
……実際は、あの恐れを思い出して少し震えているが。
それは努めて外に出さず、あくまで強気に振る舞う。
「後で一発はルーンガンドぶち込んでやるっつーことだ。病院であの後、アタシも色々面倒だったんだぞ?」
強気に。強気に。
じとーっとヘルヴォルを見つつ、そう告げる。
恐れは外に出さない。出来る限り隠そうとする。
■ベッドマン >
『ふむ、世間話をさせるために君たちを呼んだわけではないのだが……』
顎に手を当て思案する
『それでは直球で行かせてもらおう
まずは君たちが得た情報―――ああ口頭で言う必要は無いよ、強く思い浮かべるだけで良い
そいつをよこしたまえ
代わりに君たちには情報を
可能であるなら処置をしてあげてもいい』
ここのほぼ全ての主導権は自分にあると言ってもいい
司が未だ畏れを抱いていることもわかっている
わかったうえでのなんとも上から目線の申し出であった
■伊都波 凛霞 > 「よくわからないけど、取引に応じるなら私達の味方をしてくれるっていうこと…?」
首を傾げる
口調や言葉選びはともかく、そういう申し出に聞こえた
■ヘルヴォル > 「そういう話になる、のですかね。」
信用するのかどうかは二人に任せる――万一信用を勝ち得なくても勝手に情報を流すくらいはするかもしれないが。
今更漏洩先が一つ二つ増えたところで程度問題、多分。
ギ、と椅子をきしませながら。
「まぁ、その辺は後々、というわけで。
引き合わせるのは出来ましたけれど。後はお決めになってください。」
ギ、ギ、と小刻みに。
体格の上に重い全身鎧だ。穴の分を差し引いても悲鳴が上がる。
どういう対応をするのか、は予想があまりつかない。
■高峰 司 > 「……それによる相互の利益を言え」
帽子を目深に被りつつ、まずはそれを要求する。
いくら伊都波凛霞にほだされたと言えど、高峰司の根幹にあるのは人間不信であり、契約と利害関係なくして人は信用できないという信念である。
特に、正体不明に近い相手なら当然の事。
少なくとも、ある程度の裏は取らないと、即座に信用と言うわけにはいかなかった。
■ベッドマン >
『うんうん
その通りだよお嬢さん
そして君ならそう言うだろうとも思っていたよ
もちろん私にも思惑がある
だがここで伝えることは出来ない』
ソファからゆっくりと立ち上がると過程を飛ばしたかのように司の前に現れる
早送りのようなストップモーションのようなそんな奇妙な光景
そして手にはやはりいつ出したのかわからない薬瓶が二つ
『そこで君と内緒のお話がしたいのだが
苦しいのと楽なの どちらがいい?
もちろん楽な方を勧めるがね
こちらとしては情報を盗んでしまっても良かったのだが
あえて言葉に出したという意味をくんで欲しいね』
■伊都波 凛霞 > 「なるほど」
こくん、と頷く
それなりに単純な話ではある
あとは信用問題と言ったところなのだろうけど、そこは我らが司ちゃん
彼女をうなずかせるにはなかなか骨が折れるはずだ
彼女の動きを追うように、視線を移して
■高峰 司 > 「!」
一瞬動揺するが、抑え込む。
ここはベッドマンの夢世界。多少の法則無視は当然と言えよう。
なんせ夢の中だ、何でもありであってもおかしくない。
「……そりゃあ、何もデメリットが無けりゃあ、楽な方がいいがな。アタシは意味も無く苦行を選ぶマゾじゃねえ」
むすっとした顔で言葉を返す。
そうか、夢世界。なら、情報簒奪もあり得ると言えばあり得る、のか。
「だからといって、それが演出の可能性もある。あっさり判断できる話じゃねーのは、オマエも知ってんだろ」
とは言え、あっさりと信用しない。
軽々な譲歩は交渉において下策。とかく相手から引き出せるものをギリギリまで引き出していく。
■ヘルヴォル > 「……」
主人でいう所の下策をやらかした従僕はと言えば、ギ、ギィ、と椅子を鳴らすばかり。
意地でも信用してやるものか、というその思考をどう切り崩すかが見物だろうか。
『来客』は変な真似はしないだろう、という信用の上での傍観ではある。
■ベッドマン > 『ふふふ君と違って彼女たちは剛胆だね
楽な代わりに少し臭うが我慢したまえ
よい香りをつけるようなサービスはしていないのでね
それでは……』
キュポンとを立てて薬瓶の蓋を開ける
そこからなにか人工的な頭の中までスッとくるような匂い
手術で全身麻酔をしたことがあるものならかいだことがあるだろう
このにおいは麻酔薬
そう気付いた頃には司の意識は夢の中へと堕ちていくことだろう
夢の中から夢の中へ より深くより深奥へ
■高峰 司 > 「いや、おい、待……」
言い終える前に。
すぅ……と意識が遠のく。
睡眠薬を嗅いだことはないが、それがどうこうと考える前に、意識が深く深く落ちて行った。
■伊都波 凛霞 > 「うわっと…!」
横倒しになりそうになる司を咄嗟に受け止めて
「……えっと、寝て、る……?」
夢のなかで…?
すると、どうなるのだろう…わからない
なんとなくちょっと困ったようにヘルヴォルのほうを見る
■ヘルヴォル > 「……さぁ、私に聞かれても困るのですけど。」
肩を竦める。
実際、何をしたいのかなどさっぱり分りもしない。
「夢の中で寝る、とは中々器用ですけどね?
話の流れからすると私たちは暫く蚊帳の外、待ちぼうけといった所でしょうか。」
■ベッドマン >
『ああ、すまないね
とは言ってもすぐに戻るよ
10分
とりあえずなにもないと思うが守って上げてくれたまえ
手でも握って上げれば起きたときに喜ぶんじゃないかな?』
そう言うと三人を残しずるりと床を抜け地面に沈んでいく
ぺらぺらとしゃべるやかましい者がいなくなり
途端に小屋は静寂に包まれるだろう
ぱちぱちと暖炉の音だけが響いていた
ご案内:「その他」からベッドマンさんが去りました。
■伊都波 凛霞 > 「………なんていうか、掴みどころがない人だね」
凛霞には姿がジャミングされているので、人かどうかも正直わからないのだけど
自分に寄りかからせるように司を抱いて、その手を握っておく
ご案内:「その他」から高峰 司さんが去りました。
■ヘルヴォル > 「まったく、いい趣味はしています。
いきなり人の領分に土足で殴り込んできたときは何事かと思いましたけれどね。」
私がやるよりお姉ちゃんがやったほうがあの子絶対喜ぶしなぁ。
後で反応見るのが楽しみなところ。
などと内心考えつつ。
「――……えー」
椅子の背にもたれれば、ギ、と再び軋む。
ただ待っているのも暇とはいえ――会話のネタもない。
■伊都波 凛霞 > 「…ところで」
司の髪を優しくなでつけながら思い出したように
「……病院で何やったの…?」
じとー
そう、おねえちゃんも保険課の人間です
さっそく連絡はまわってきています
■ヘルヴォル > 「ああ、あんまり大したことは。
資料回収のついでに蕎麦食わせに行ったら闖入者が現れまして。
まー、その子、司君の逆鱗抉り倒すので殺人事件になる前に止めたら見つかりました。
で、とりあえず蕎麦でも啜れば和むかとも思ったんですけれど、威嚇もなしに魔術ぶち込まれましたよ。」
本人寝てるしいっか、とざっくばらんにぶっちゃける。
蕎麦屋の認識としてはこんなもの。正直なところ煙に巻いてなかったら怪我人は増えていた、とは思っている。
「で、やっぱり情報出回ってるんですね……
あのお相手さんまで釘刺しに来るくらいですし、ちょっと考えた方がいいですか、やっぱり。
――ええ、いろいろと。」
■伊都波 凛霞 > 「あ、うん…」
ざっくりかいつまんでみればだいたい保険課視点で見たら括流先生のお知らせ通りでした
「患者さん預かってる以上ぴりぴりする人もいるからね…。
…ん、もしかしてその子ってあの子かな…」
なんとなく、司の退院に付き添いにいった時にすれ違った子を思い出す
病院のシステムがよくわかっていないような感じで、括流先生が付き添っていった子だ
「ちゃんとした手順で入湯してないなら、少しは気を配って然り、かもしれませんね」
あまり堅苦しいことを言うのもらしくないと思って、くすくすと笑う
■ヘルヴォル > 「ああ、多分その子じゃないでしょうかね。いや、お迎えにまで行かせてすいませんね。
――いえね。もうファーストコンタクトから警戒心ビンビンでしたから。」
なんせいきなり狙撃かましましたしね、相手も。
と、嘆息。
「一応身分は弁えておりますけれど。
――正直失態でしたねぇ。ちょっと暫くはこういう状況でもないと顔も出せませんよ。」
■伊都波 凛霞 > 「狙撃って…」
なんだろう、病院の外から狙いでもしたのだろうか…
言葉がたりなさすぎてさすがに状況が伝わりません
「小さな子に見えたけどな…司ちゃんそこまで怒らせるなんて、なかなかないと思うんだけど」
静かに髪を撫でる
…最近間近で司を見ているせいか、自分に対する司の表情、が基本になってきていた
でも少し思い返してみれば、もともとは他人を決して信用しないと何度も自分にも言葉を吐いてきた
そんな、寂しそうな少女だった
…何か、触れてはいけない部分に触れてしまったんだろうなと……
「連絡ぐらいならお蕎麦屋さんも念話でできそうだし、
直接顔を合わせるのは召還された時、ぐらいのほうがいいのかな…。
でも、それはそれで少し寂しいですよね」
お蕎麦、またいただきたいですし、と笑って
■ヘルヴォル > 「超人がどうのとか言ってましたけれど。私にはどうにも分りかねる話でしたけどね。
あー、――誰も信用しない子供に加減を知らない子供が友達になろうとちょっかい掛けて喧嘩になった。
そのくらいの話です。双方がなまじ腕が立つだけに煙に巻いておかないと面倒でした。」
なんかすごい怪訝な顔をされたので。
出来る限り簡略化してみたら――これも聞かれるときっと怒るだろう。
ただし、そこで逆鱗に触れた内容に関しては適当に、はぐらかす。私の言うことでもない。
「ああ、蕎麦屋もしばらく休業ですよ。
いやもう普通の客は見かけるだけで逃げられるわ、教師には戦争する気かと説教されるわ、殺し愛した相手には考えて動けと釘刺されるわ。
碌なもんじゃないです。ホント。」
正直病院の一件は本当に頭が痛い。
蕎麦屋商売あがったり、というやつである――自業自得だが。
■伊都波 凛霞 > 「なんだ、じゃあそのうち仲良く慣れるね」
子供なんてそんなものだし、と笑う
「あらら…それは深刻だね…。
もうすぐ暑くなるし、わらびもち屋台なんかどうです?」
そういう問題じゃないんだろうけど、
なんかこの人が真面目に気落ちしてるのは似合わないので元気づけよう
■ヘルヴォル > 「だといいですけどねぇ。――なんたって司君ですから」
一度は煙に巻いたけれど、二度顔を合わせてどうなるかは。
そこまで子供ではないとは思うけれど、イマイチ信用してなかったりする。
「ああ、わらび餅――涼しげでいいですねぇ。
それも考慮しておきますか。」
屋台の問題ではなく、存在する、という問題なのだけど。
それを言うのも野暮だろう。好意はありがたく受け取っておく。
■伊都波 凛霞 > 「そうそう、わらびもち、涼しげでいいものだよ。
間違ってもいなくなったりしちゃ、司ちゃんも寂しがるもん、ダメ」
司がまだ寝ているのを確認してそう言うとにっこり笑って見せて
「あ、お蕎麦屋さんってカラオケとかいかない?
今度司ちゃんも一緒にいかない?最近少しずつ司ちゃんのレパートリーも増えてきて───」
他愛のない話
飽きることなく言葉を紡いで、夢の続きを待つ
■ヘルヴォル > 「そうは言われましてもね。
居るだけで戦争起きるくらいならちゃっちゃか逃げますよ。嫌いですし。」
戦争屋で戦争狂ではあるが、好きではない。
蕎麦屋出来ないし。そして実際そういう話もあるのだ。
「カラオケ――ああ、えー。
いや、私、カラオケに入ってる曲はほとんど知りませんので……聞くだけならできますけど。」
知ってるほうがおかしいのだが。やんわり。
とりとめもない会話が続く――と。
「ああ、そうだ。海底の遺跡?は確認してませんけれど。
青垣山にはやっぱり居ましたよ。
神の傲りだ蕎麦屋なら蕎麦屋してろって怒られました、ははは。」
■伊都波 凛霞 > 「保険課なんかは、話し合いしましょうって言えばそれで済むと思うよ?」
別に過激派集団でもないし
過激な先生はいたかもだけど…
「あ、じゃあお蕎麦屋さんにもいろいろな曲教えますよ、ふふ」
そう笑って
「…そっか、何かしら対処しないとかなぁ…。
私の家も青垣山にあるし…あの男の人の言い分だと、妹も目的らしいし……」
今は病院で、父と母の監視つきだから大事はないだろうけれど…
■ヘルヴォル > 「あ、そっちは段取りつけました。後は結果待ち。」
今頃は結果も出てる頃だとは思うけれど。
「謡うのは私んぼ領分の外、なんですけどねぇ――
……事が収まるまで一か所に固まるのが一番安全かとは思いますけれど。」
機会があれば、その時は、などと言いつつ。
対処と言えば、無暗に単独行動をとらないのが一番安全ではある。
「ただ、日常は過ごす、というのでしたらあまり強制も出来ませんね?」
■伊都波 凛霞 > 「なら別にいいじゃないですか。ちゃんと悪気はなかったんですごめんなさい、で済むよ」
うんうん、と頷いて
「強制? うーん…」
言葉を交わしながら、司ちゃんの頭をなでなで
なかなか目覚めないなーなんて思いながら
■ヘルヴォル > 「あー……そうだといいですけれど。」
それは身分を持った人間の場合の話、だろう。
多分だが、私の場合はもう少し面倒な話になる。――双方随分と腹に据えかねているようだし。
とはいえ、それ以上は話を続けても。仕方がない。
「ええ、強制。
正直、複数の護衛対象が勝手にあっちこっち行くのは、護衛する側からすれば発狂モノです。
――まぁ、出来る限りは何とかしますけれど。」
頼まれましたからね。と器用にウィンクなどして見せたり。
■伊都波 凛霞 > 「…まぁ、召喚獣という立場であれば……司ちゃんがメッてされるかな…」
そればかりはどうしようもない感じはするが
多分、自立行動させない契約っていうのもあるはずだし
「頼もしいですよね、ほんとに」
なでなで、司を撫で続ける
そろそろ起きてくれないとちょっとした悪戯をしたくなってくるのだが
■ヘルヴォル > 「そもそも契約条件満たしてもらってませんからねぇ……。
だからまぁ、相手の憤りも分るし、いやはや、そちらに飛び火するなら本当にどうにか――」
腕を組みつつ、首を捻る。契約内容は秘匿しておいた方がいいのだろうが。
誰にも聞かれる心配がない状況、というのはなかなか便利かもしれない。
――あの魔術は覚えてみるべきだろうか。
「……ああ、いたずらします?」
いつの間にか手には油性マジック。
■伊都波 凛霞 > 「…それはさすがに怒るんじゃないかなー」
油性はマズい、油性はマズいぞ
「んー、こういうのはどうかな?」
夢のなか、ちゃんともってた自分のポーチから取り出したのは、化粧道具だ
■ヘルヴォル > 「夢の中なら大丈夫でしょう――多分。」
怒られるという意味では今更なので気にしない。
「……どうせなら着替えもさせます?」
ひょいと、空間からかわいらしいドレスなんぞ取り出してみる。
なんか大分なじんでるぞこの蕎麦屋。
■伊都波 凛霞 > 「文字通りの眠り姫かな?」
あ、お姉ちゃんも悪ノリしはじめました
どうせ夢なんだからいっか、なんて思ってそうです
「司ちゃんも元がいいんだからこうやって髪の毛整えて、お化粧して、
カワイイ服着ればきっと化けるハズだよね…」
気分は自分の妹をめかしこむお姉ちゃん気分だ
■ヘルヴォル > 「そういうことで。
――どういう服がよろしいでしょうかねぇ?」
かくり。時代錯誤な格好をしているだけあって今時の流行りはよくわからぬ。
そういうのはお姉ちゃんに任せた方がいいだろう。
「というか恰好変えるだけでも随分友達増えそうな気もしますし。
■伊都波 凛霞 > 髪の毛をヘアピンでちょっとまとめたりしながら整えて、
やっぱりナチュラルメイクが似合うよね、と薄化粧を施していく
「え、さっき出したドレスなんかいいんじゃなかな?」
やっぱり元は良い、どんどん、こう…美少女という感じになってゆく
■ヘルヴォル > 「はい、じゃあ、それで。」
ぱちんと指を鳴らせば、それだけで魔法の様に服が変わる。
――夢の中だ、実際魔法のようなものだろう、泡沫に消え行くあたりも童話の魔法そのものだ。
「ねー、つっけんどんとしてなければ、元はいいのに。」
瞬く間に仕上がっていく司君――これは司お嬢様と呼んだ方がいいかもしれない。
■伊都波 凛霞 > 見る見るうちに可愛らしい女の子の司ちゃんが完成した
もう少し髪が長いと更に恰好が映えるだろうけどそれはわがままだ
「うーん、これは男の子が放っておかないよね…!」
化粧もばっちり終えて、満足気
そのへんの美少女が逃げ出しそうな可愛さに仕上がった
■ヘルヴォル > 「いやぁ、これは――」
女は化粧で化けるとか言いますけれどねぇ。
「ぜひともこの格好で外出てみてほしいんですけれど。
――――あ、だめですね、うん。」
万が一外に出たとしても。
声のかけられすぎで10分もしないうちに堪忍袋が切れる姿が容易に浮かぶ。
そのくらいには、人目を惹く。
■伊都波 凛霞 > 「もうちょっと司ちゃんが大人になったら、かな?」
外に出たら、という言葉にくすくすと笑みを返して
「司ちゃーん、まだ寝てるのー?
そろそろ起きなよー」
ゆさゆさ、肩を揺すってみる
ご案内:「その他」に高峰 司さんが現れました。
■高峰 司 > 「ん、あ……」
そして、こちらで目が覚める。
起き上がりつつ、自分を支えてくれていた凛霞と、一緒にいるヘルヴォルに謝罪。
「悪い、ちっと話し込んでた……」
まだいたずらには気付かない。
■ヘルヴォル > 「おや、眠り姫のお目覚めですか。」
あえて無表情、無表情。
兜の下の表情は読みづらい、読みづらいが――
駄目だ、口の端が吊り上がる。駄目だ。
■伊都波 凛霞 > 「あっ、起きた」
司が目を開いたとあれば、自身を退けて、その身体を起こしやすいように
「何のお話してたか‥は、まぁあとでかいつまんででいいから話せる部分は教えてね?
……お蕎麦屋さん、顔、かお!わらってる!!」
■高峰 司 > 「まあ、後でな……あん?」
凛霞の言葉に答えつつ、何故か笑っているヘルヴォルを見る。
そして、そこでディアボロスの言葉を思い出した。
『夢の中だけどキミ悪戯されてないかい。』
はははまさかそんな事はないよな召喚獣共?などと若干引き攣った笑みを浮かべながら、自分の体を見る。
…………服が、違う。
「…………オイ?」
じとぉ。
親友だろうがお構いなし。
二人ともを、思いっきり睨み付けて言外に意思を伝える。
要するに。
『どういうことか説明しろ』
■伊都波 凛霞 > 「はいっ♪」
全く何の悪びれもなく、笑顔で差し出した手鏡
その鏡に映る司は
なんということでしょう~
というぐらい美少女として映り込んでいることであろう
「あんまり起きないもんだから、つい、ね。
前から司ちゃんが本気でおめかししたら絶対カワイイなって思ってたんだよー」
■ヘルヴォル > 「――いや、これは……」
口の端がひきつってる。
この後の反応が――――
「いや、これは無理ですって。無理――く、く――いや、お似合いですよ、司お嬢様。」
あんまりにも予想通り過ぎて、笑いが堪えきれてません。
■高峰 司 > 「ほぉ~~~~う?」
鏡に映る自分の顔。普段はない飾りっ気に溢れ、整えられているのが分かる。
だが、しかし。
「オマエらは、アタシが夢の中で更に眠らされる、なんて状態に陥った時に?アタシを着せ替え人形にして遊んでた、と?」
笑顔。否、口の端が若干引き攣っている。笑えてない。
何より、目が笑ってない。
「ましてやそこの蕎麦屋はめっちゃくちゃ笑ってんな?絶対遊んでたな?」
笑顔のまま、じとぉと睨み付ける。
誰が言ったか。笑顔とは、本来攻撃的なものであると。
それを、高峰司は今、体現してしまっていた。
■伊都波 凛霞 > 「だって、こういう時でもないと司ちゃんおめかしとかさせてくれないじゃない?」
あはは、と小さく笑って
「うなされてる様子もなかったし、ね。
でもまぁお蕎麦屋さんが取り出した油性マジックなんかよりは良いと思って、大目に見てくれないかな!」
てへぺろ
「あとほんとにカワイイと思う!」
そして念を押した
■ヘルヴォル > 「――ああ。そこに関しては心配してないですし。」
さくりと言ってのけた。
『来客』がおかしなことをしないという信用と、この主は抜けてはいるが狂った選択はしないという信頼。
「ほら、笑顔笑顔、せっかくの可愛い顔が、だい、だいな――ぶふっ。
厭ですね、私はただ服も着せ替えた方が絶対可愛いって提案しただけですよ?」
■高峰 司 > 「…………」
むすーっとしつつも、凛霞の笑顔には少し圧され気味。
そもそも、添い寝して貰うくらいには心を許しているのだ。多少の事は許してしまう。
何より、悪意が全くないのが分かってしまうのだ。それを責め立てるのも、少し気が引ける。
「……ンな事言ったって、凛霞の方が綺麗だろ」
小声で照れつつそう返した後、しかしてヘルヴォルの方には先程以上の眼光を見せる。
「で、オマエは思いっきり悪ふざけだよな?滅茶苦茶笑ってやがるよな……?」
後でシバく。
そう言わんばかりの目で睨み付ける。
ご案内:「その他」にベッドマンさんが現れました。
■ヘルヴォル > 「え、もう、嫌ですねぇ、何をいまさら。」
まぁ、その信頼は言うことでもなく。
そして悪ふざけなのは輪をかけて言うことでもない。
「――これが夢の中でなければ一生笑えるレベルのものが手に入った可能性が。
これは惜しい。」
真顔で。
――なんだ、こういう顔も出来るんじゃないですか。良きかな良きかな。
■ベッドマン > ボスン
とソファの上に落ちる落下物
ベッドマンである
『君たち大層楽しそうだね』
もふもふとソファーに埋まりつつ答える
■伊都波 凛霞 > それはそうだ
この伊都波凜霞という少女に、友人に悪意をもって何かする、という発想自体がないのだから
結果的にはともかく
「どうかな?わかんないよ??
何だったら夢から覚めたらもういっかいおめかししてそれで学校いってみる…?」
きっと大人気だろうな、なんて思って
ボスン、落下する音
そちらに目を向けると……
「おかえりなさい、それともおはよう?
長く話し込んでたみたいだね」
■ヘルヴォル > 「此方一年分くらいは笑いましたね?えぇ、それはもう。
笑うのもしんどいというのに――と。さて、そろそろお開きでしょうか。」
帰還した相手に首肯しつつ。
双方が帰ってきたということは、話は付いたのだろう。
であれば、彼女らのまどろみの時間もそろそろ終わりといった所か。
■高峰 司 > 「このヤロウ……!」
ヘルヴォルは後で一発カマす。それを決意。
そして凛霞には。
「やんねーよ、そう言うのは凛霞がやればいいだろ……!」
顔を赤くして拒否。それに、自分が美人だとかなんとか、そんなこと考えたこともなかった。
「楽しそう……なのはコイツ等だ。アタシはこの様だよ」
溜息を吐いて服を見せる。
似合っているのだが、司はそれを認めようとしないのであった。
■ベッドマン >
『いろいろあってね
考えることも増えた
とりあえず
良い知らせとしては【同化】はまだ先の話だね
悪い知らせもあるけど聞くかい?』
着せ替えされた司を見てふーむとうなっている
言ってくれれば私が一瞬で着せ替えしてみせるというのに
■伊都波 凛霞 > 「そういうのって普通"どっちから聞きたい?"って言うんじゃ…」
苦笑しつつ、少女を見据えて
「私としては折角一緒に夢のなかに来たんだし、両方聞いておきたいかな。
悪い知らせも知っておくのといきなり知ることになるんじゃ覚悟の仕方も違うもん」
■ヘルヴォル > 「受けて立ちましょう、100エーカーの森で。」
ふ、と穴の開いた胸を張る。
「悪い話。ええ、是非に。
両面作戦でも仕掛ける必要があるか、相手が未知のなにか――ああ、これは今更ですか。
一番困るのは愉快犯だ、ですけれど。」
さて、なんですかね、と。
■高峰 司 > 「ま、アタシも両方聞くさ」
あっさりと告げる。
……こっそり、凛霞の袖をつかんではいるが。
「結局いつかは知ることだ、今の内に知って、対策を立てた方がいい……今なら、一人じゃないしな」
実際の所は、怖い。不安が強い。
でも、聞かないときっと、前に進めないのだ。
■伊都波 凛霞 > !
自分の袖を掴んでいる司に気づけば、
柔らかな笑みを浮かべて、その手を握ってしまおう
きっと怖いのだ、それくらいはわかる
でも向き合わないといけないから、自分の支えに縋って前を向いている
その支えになれていることは誇らしく、嬉しいことだ
司と、ヘルヴォルと、共に聞く姿勢をベッドマンへと向ける
■ベッドマン >
『端的に言ってこれは病だ
私の力で進行をある程度食い止められる可能性もあるが完治はあり得ない
司君が地力で完治させる方がまだ望みがあるくらいだね
おそらくだけど司君
君すでに脳が変質しはじめているよ
そして着実に進行しているね』
もう知っていたことかも知れない
だがそれをだめ押しのようにこともなげにそういった
■高峰 司 > 「……!」
袖をつかむ力が強くなり、僅かに顔が歪む。
完治の見込みが薄いのは、うすうす分かっていた。
だが、既に脳が、変質しつつある……?
「対策は、なんかねーのか……?」
絞り出すように問い掛ける。
怖い。自分が知らない内に変質している事が恐ろしい。
いつか、この袖をつかむ手が、別物になって、握り潰す手になってしまうのではないか。
それが怖くて、不安で。
だからこそ、気を張って何とか道はないかと探る。
■伊都波 凛霞 > 落ち着かせるように、握った手に少し力を込めて
「ちょっと待って、よくわからない。
司ちゃん自身には完治させる望みがあるの…?」
本人自身での完治の可能性が在るにも関わらず
外的な要素からの根源的治療が不可能な病?
果たしてそんなものがあり得るのだろうか
「その根拠って、なんだろ」
■ヘルヴォル > 「――ああ、もう進んでるんですか。」
そりゃ薬だけで完全に進行止まる、なんて話もないだろうし。
割と創造の範疇ではある。部位を除けば。
だがまぁ、それ以上の感想もなく、ギ、と椅子に身を沈めた。
■ベッドマン >
『うん?勘違いさせてしまったみたいだね
私は意識や魂を扱うが
アレは文字通りウイルスのように肉体から徐々に蝕み結果として魂や精神を変質させるもののようだ
私がいくら君の精神を保全しようと私の力が離れた一瞬で精神と魂の同化を余儀なくされるだろう
なんたって精神を形作る肉体が変質してしまっているのだからね
私とてこれから先、君を守り続けるというのは流石に無理だ
そういう意味で【私には】完治させることが出来ない
まぁこれはもっと先の話だ
いっただろう?同化はまだ始まっていない
今は変質の段階に過ぎない』
ふーむどうしたものか、と首を捻っている
こういった案件には自信があったんだけどねぇなどと嘯いている
『まぁ 落ち着いて胸に手を置いてみたまえ
君には君が思う君の姿を楔で打ち込んでおいた
肉体は精神に影響を及ぼすが逆もまた然り
対処療法のようなもので悪いがね』
意思を 心を 魂を強く持つ
それが今のところの対処法だと
■高峰 司 > 「アタシの思う、アタシの姿……」
すぅ、はぁ。深呼吸をしつつ自分と言う存在を強く意識する。
大丈夫、まだ自分を見失っては、いない。
「だが、言ってる通り対症療法に過ぎねぇ……根本をどこかで叩かないとダメ、か……」
問題はその手段。どうすべきか……
■伊都波 凛霞 > 言葉を整理する
彼女が協力することで抑制はできても彼女に完治はできない
対処療法として自らの存在確認によって抗える可能性がある…完治を見出すならば、その部分
…ということなのだろうか
少女が何者なのか、未だよく解っていないが、
自分達の、司にとっての味方となってくれているのは確かか
「あ、じゃあ次の質問なんだけど… え、あれっ」
人差し指を立てて質問する、その自分の指がジャミングがかかったようにブレて…
「えっ、うそっ!?」
全身に空白が走査し、やがてその場からこつ然と姿を消す
───規則正しい生活故のジャストな起床時間であった
ご案内:「その他」から伊都波 凛霞さんが去りました。
■ヘルヴォル > 「まぁ、自己を見失っても戻してくれる友人がいるのに感謝、でしょうかねぇ。
――さて。」
ギシ、ギシと椅子が耳あわりな音を立てる。思考する――
自己を保つ、という意味でお姉ちゃんの存在は大きい、ように見える。
治療法、となれば情報戦――『ほぼ』ぼっちの主人と比較的性質の近いお姉ちゃんでは荷が重い。
もちろん私にも、だ。――頼りになるとすれば。
――知ってる情報は投げておきますかね。
現実では取り出した紙にさらさらと何かを書きつける。
あっちもそっちも、あまり頼ると後で痛い目をみそうだが――
「おや。」
忽然と姿を消したお姉ちゃんに――まぁ、目が覚めただけか。
■ベッドマン >
『おや お目覚めか
彼女にはポインターを渡し忘れたな』
ポケットからカエルのキーホルダーを取り出す
鍵は焼き切れマスコットは火だるま状態
それを何事もないかのように持っている
『ともかくこの件は現実からのアプローチの方が重要だろうと言うことだね
私はしばらく裏方に徹するとするよ』
なにか描く様子を見れば紙を見ずともその内容をすくい上げる
『ああ、ありがとう
そういえば情報がまだだったね』
おそらく確認にしかならないだろうが
答え合わせも重要である
キーホルダーを指で回しながら応じる
■高峰 司 > 「凛霞!? ……起きただけ、か」
少し寂しくなった手をぐーぱー。いなくなっただけで心細いとは、何とも弱くなったなと自嘲する。
その上で、自分の形を意識する癖を付ける努力をしつつ。
「現実でのアプローチか……そっちを探るしかねーようだな」
考え込みつつ、様々なプランを考える。
ワクチン、摘出、異能治癒……どれが使えるか。
■ヘルヴォル > 「まぁ、やれるだけのことはやりますけど。この後は私は役に立ちそうにないですね。
海の底に蕎麦屋でも出しますか――」
ギ、と椅子から立ち上がる。
情報は本人から聞くであろうし、と。
「対価は本人からどうぞ。
……そういうわけで、やる事ないなりに動きましょうか。」
あ、最後片付けといてくださいね。などと言いながら。
普通に、家の入り口から出て行く。
後には血塗れの椅子が一つ。ふっと消えた。
ご案内:「その他」からヘルヴォルさんが去りました。
ご案内:「その他」に”ディアボロス”さんが現れました。
■ベッドマン >
『すでに門が開いてしまっているものの夢にでも入れれば話が早いんだがね
そうだな 生け捕りなんて手もあるかもしれないな』
ふぅ っと一息つく
■高峰 司 > 「生け捕り、なぁ……」
うーんと考え込む……あ、ヘルヴォルも起きた。
「クソ、どうすればいいかはっきりしてこねぇ……そろそろアタシも起きるころだし……」
凛霞は、ここ数日でよくわかったが、非常に生活が規則正しい。
と言うことは、丁度起きるべき時間であり、もうそろそろ司も起きなくてはならないと言うことだ。
何より、遅刻しそうになったら、あのおせっかいな親友が起こしてくれるだろう。
■ベッドマン >
『まぁおいおい考えるとするさ』
そう言っておいておかしくなる
まさか自分が慈善事業めいたことをすることになろうとは
ともあれ流されるままに
今までも これからも
■高峰 司 > 「アタシの方も、範囲を広げて調べねーとな……クソ、凛霞の方がこういうのは得意か……?」
どうにも、司は一人でいた時間が長いため、他者を頼るのが下手である。召喚獣も使役と言う形だった。
なので、誰かの手を借りるのが必須の状況には中々対応しきれないが……それでも、やるしかない
■”ディアボロス” > 【ソファの後ろから軽妙な様子で白衣の女性が立ち上がり姿を見せた。
目尻を下げた様子で頭部を掻いている。】
「しまったなぁ…、うっかりしてた。
おっと、まだいたかおっぱいちゃん。
さっきの、もしかして見たかい。覗き込んだ門の向こう側。
もし、何か見えたんだったなら…向こう側からも見られてた、ってことを覚えておいたほうがいい。」
【ベッドマンを見つけて、指差す。
それだけ伝えると、すぐにその場を立ち去るべく扉へと向かう。】
「こういうところは治らないんだよなー。
まあ勘弁してよ。ごめんね。」
■高峰 司 > 「テメェ……」
ディアボロス。
彼女を睨み付けると共に、おっぱいちゃん……ベッドマンの方を見る。
覗き込んだなら、見られていた。
つまり……
「ベッドマン……もしかして、オマエも狙われるんじゃねーのか?」
可能性を、口にした。
■ベッドマン > 『深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ―――か
言い得て妙だね
しかしおっぱ―――』
そんな呼ばれ方をしたのは初めてである
そして今更出てきても驚きもしない
『あいにくなにも見えてはいないよ
ほとんどあいていない門をこじ開けて君に何かあっても困る
さっそく私は契約違反になってしまうよ』
だが生け捕り作戦や今後もサーチを行おうとするのならば覚悟せねばならないのだろう
『はぁ……厄介なものに関わってしまったなぁ』
ぼそりとつぶやいた
■”ディアボロス” > 「だって名前を聞いてな……いや、聞いたっけ?
…やっぱり聞いてないよね。キミの作った境目がある。うん、これは私の記憶じゃない。」
【白衣の女性は首を振る。】
「そう?ならよかった。
意識して出てきて見たけど、条件が揃っていればいけるものだね。
いやー、門としての沽券にかかわるからさ。よかったよかったー。」
【彼女は笑う。
そして登場時と同等の唐突さで姿を消した。】
ご案内:「その他」から”ディアボロス”さんが去りました。
■高峰 司 > 「……はぁ。結局、どーすりゃいいんだか」
溜息を吐くしかできない。が、そろそろ目も覚めるし、あまり考える時間もない。
と、考えていたら、体が軽く揺さぶられる感覚があった。どうやら、外で揺さぶられている……起こされているようだ。
「アタシもそろそろ起きる時間だ……また、適当な時に話するか」
言いながら、段々意識が覚醒し、その場から薄れていく。
「いざって時はアタシを呼べ。ま、契約分は守ってやる」
そんな言葉を残して、その場から消え去った。
ご案内:「その他」から高峰 司さんが去りました。
■ベッドマン >
『ふぅ……
のんびりデバガメするつもりがいつのまにか当事者か
ままならないね』
いつのまにか机に現れたカップにコーヒーを注ぎひとくち
今の気分を反映してか何とも生ぬるくそして渋いできだった
ご案内:「その他」からベッドマンさんが去りました。
ご案内:「部屋」に水月エニィさんが現れました。
■水月エニィ > 「ふう……」
手紙のようなものをベッドの上に放りつつ、
何時ぞやに購入した本をめくりながら椅子の上で寛ぐ少女。
足を組んで背を預けながら頁を捲っている。
ご案内:「部屋」に陽実 凛さんが現れました。
■陽実 凛 > ゴン。ゴゴゴン。
ちょっと強めのノックを鳴らし。
無表情なのに、怒気に近い威圧感を放ち部屋の前で返事を待っていました。
「ちょっとOHANASIしにきた。」
■水月エニィ > 「こんにちは。
かわいい顔が台無しよ。」
頬杖を付き。開いた扉の先を見据える。ちゃんとノックはすることも確かめる。
『マーテリオン著 知性体の優劣における勇者と魔王の抽出』と銘打たれた書物を机の上に置いておくことにした。
■陽実 凛 > 「お世辞はいいし、台無しなのはいつもだと思う。
後まだ扉開けてない」
扉を開けて。
威圧感そのままで足を踏み入れます。
台無しな事には変わりはありませんでした。
「で、今日は速攻で本題。
この前、変な所で見かけたんだけど。」
■水月エニィ > 扉が開く。
やっぱりな表情を見れば、しってたと言わんばかりの雰囲気です。
「奇遇ね。私も変なところで誰かの声……
……ああ、今思えば貴方の声だったわね。
いたけど、何してたの?」
威圧を受けてもどこ吹く風。
動じる様子もなく、暢気な調子で答えてみせるでしょうか。
■陽実 凛 > 待ち構えられていた感がする。
微妙に雰囲気を抑えて。
「……旧い知り合いに会っていた。
……後謎カレーを食べさせられた。
何か変なの聞いたり見たりした?」
カレーの匂いは香っていた筈だし、そこを誤魔化すつもりはない。
暖簾に腕押しのような気がしますけれど。
■水月エニィ > 「旧き知り合い、ね。
妙な声と、あなたの独り言のようなものが聞こえたけれど……
……ああ、今夜はカレーにしましょうか。」
エニィは気にも留めていない様子で言葉を紡ぎます。
正体を知ったことで未知であったピースが埋まりつつあり、
そこから導き出される警戒や危険を覚えなくなりつつあるのでしょう。
(旧い知り合い、ミ=ゴにまつわる彼女の来歴。
恐らくはそのままに旧い知り合いでしょうね。
そのものと決め打つにはまだ早いけれど。)
■陽実 凛 > 「……ちなみに忘れるつもりはある?
ノリで言った言葉もある。
転移荒野産巨大羊っぽいもの肉とか美味しいらしい」
じーと視線を向け、手袋を弄り始めました。
眉間の皺を解すように動かすけれど皺は解す前に無くなっています。
主にノリでいったのはSANカレーと謎肉コンボのお約束にやっちゃったアレ。
■水月エニィ > 「あんまり妙なことはされたくないわね。」
忘れるつもりを問われた後に零される弁と感想。
どうにも図りかねるものを思えながら、眉を顰めながら口を開いたことでしょう。
「………忘れてほしいのか聞いてほしいのかどっちなのよ。
正直、忘れてほしくなさそうに見えるから忘れたくないわね。
抱え込んでいるように見えるもの。それとも絶対の余裕かしら。」
■陽実 凛 > 「……まぁ、それには同意はしておく。」
一気に息を吐いて。
ちょっと考える仕草を長めにとり。
思考を纏める間を作ったようでした。
「多分、両方。
交じり合ってるのが多分一番当てはまってる。
余裕はあると思うけれど、絶対って程じゃない。
抱え込んでいると言うか……前も聞いたけど。うん、一度聞きなおす。
私に対する、認識は変わった?」
■水月エニィ >
「はぁ。―――何をそんなに脅えているのよ。
貴方が自分で言った事の以上のことからはみ出ていないわよ。
"下には下が居る。" 今のところの使いっぱしりに振り回されながらも頑張っている貴方は、そうね。
どちらかと言えば"私寄り"よ。そう言う意味では変わったと言っていいかもしれないわね。」
ひとつ、大きな溜息をつきました。
その上で、近しいものに同情するような視線を向けていることでしょう。
「貴方なんて可愛いものよ。ミ=ゴとやらから返してもらった貴方がそれを証明している。」
そうしてから、改めて凜を見つめました。
「……だからそうね。それを証明するためにも、"ひとつ頼まれてくれないかしら"。
それを手伝ってくれたら、忘れてもいいし忘れなくてもいいし、
あるいはできる範囲で協力してあげる。――人手が欲しいの。」
■陽実 凛 >
「怯えている?
そう、はみ出ていない事と、……なんとなくの認識は解った。
理解出来ない部分が含まれてるけど。」
何かがあるような気がするけれど、それが掴めない感覚を覚え。
大きく息を吐きました。
「今は可愛いと言うお世辞を受け取ったと言う事にしておく。」
可愛いは否定。ただし、頼み事には耳を動かして見つめ。
一分近く考え込んだ。
「……何の、話か聞いてからにする。
といいたいけど聞いたら実行必須な感じ?」
■水月エニィ > 「可愛いわよ。
・・・・・・じゃあここに所在があるから、見てから決めて頂戴。」
椅子を回しつつ机の中から何かを取り出して、
2枚の紙束を取り出します。それを凜に渡そうとするでしょうか。
それは手書きではなく、印刷された地図とメモ書きのものと分かるでしょう。
「落第街の地下に、貴方が語る貴方たちが可愛く見える程度にはろくでもないものを見つけたのよ。
あんなものを認めたくないから、安全にどうにかしたい。……貴方は実力がある方だと思うから、心配はしないわ。
貴方たちが利用するリスクは考えていなくもないけれど――それなら遅かれ早かれ見つけるでしょう。
なら、まずはお願いをする。無理強いするつもりもないし、裏切ってもいいけれど。
――負け犬の私としては備えるためにも私の把握しているものにおきたい。どうかしら。
応じてくれるならもうちょっとちゃんとしたものを準備しておくわ」
■陽実 凛 > 「……拝見する。」
突っ込まない事にして紙束を受け取りました。
地下にあるらしき代物、その言われ方に眉間に皺を寄せて。
メモ書きを見る。読む。
「非常に面倒な代物がありそうと言う事は理解はした。
ただし、私の調査が穏便に行く可能性は非常に低い。
それと。
…利用やお願い以前に、何者が携わっていたかの、情報が無い事の方が不自然に思える。
いるようだったけど姿を隠されていた、いるようだったけれど応じない相手に示せない、ならいい。
もし、何者かの影さえもなかったなら、ろくでもないものを見張りもなくおいておかれていると言う事なら、それそのものをろくでもないものと信じるに至らない。」
■水月エニィ > 「何で影さえないか? 見りゃ分かるわよ。だから安全にっつったのよ、私は。
材料をまとめているから予想すら書いてないのもあるけれど……まぁ、見て帰ってきたらそこも踏まえて教えてあげる。
私の言葉で語るより、見てきた方が早い――興味が向かないなら知らないわ。」
ひとつ鼻を鳴らしました。
どうにも"それ"を思い出す度に不機嫌そうにしてみせます。
「それが分からない貴方たちでないと思いたいわね。
そんなに愚かななら、それはそれで可愛いということにもなるのだけれど……以上よ。他に何か質問はある?」
■陽実 凛 > 「……まぁ、解った。何時行くかは伏せる。
興味よりも、私の特性上、生物がいない所での調査は殆ど意味を成さない可能性が高い方が問題。
魔術的な代物が門外漢と言う点。」
まぁ見て理解できれば、の話。
更に言えば、私が調査と言っても、そこに生物がいなければ殆ど行って帰るレベルになりそうなのだけれど。
そこは言い含めておく。
何か行って目を付けられて帰るレベルになりそうだ。
ただし、結構な事態っぽい事だけは理解したようで。
「…先に言った点の問題位。」
後ついでに見てきた影響を抱えたままやりたい事に向かう事になる点も懸念だが、それは言っても仕方ない
■水月エニィ > 「魔術? 馬鹿いっちゃいけないわ。
はっきり言っておくわ。――あれは貴方たちと同じ科学よ。魔術を犯した科学。
貴方たちと同じ科学。感情や霊の領分まで入り込んでいるだけ。本そのままならね。」
断言して、そう答えました。
「落第街だし、貴方のスペック的にどうにでもなるでしょう。
一朝一夕では壊せないものでしょうし、壊し方を間違えると災害を産むようなものだから、
まぁ、穏便や荒っぽさは気にしてはいないわ。予測の範囲ないでしょう。
それに現状、風紀や公安に持っていくにもピースが足りなさ過ぎるもの。
委員の能力だってピンキリだからリスクもある。そう言うこと。」
■陽実 凛 > 「……その点が事実なら興味深い事は確か。」
端的に反応して、口を噤む。
無表情に鉄面皮を追加したような表情を貼り付けて。
「スペック評価は褒め言葉的に受け取るけど多分お世辞。
壊し方よりも、扱い方の時点でめんどくさい物だとは理解した。
むしろ、落第街で風紀や公安が仕事出来てない気が凄くするんだけど気のせいかな。」
リスクも解るけども、と呟き。
「で。言う事はここまで?」
■水月エニィ > 「しているわよ。
情報そのものはある程度掴んでいてもおかしくはないけれど、おいそれと動けないのでしょうね。
証言や通報があったら動かざるを得ないか、事情を知らない委員が勝手に動いてしまうだけで。
特にこの島の組織は基本一枚岩じゃないでしょう。全く……」
大きく息を吐いて、立ち上がります。
「ここまで。
・・・・・・夕食の買出しに行くけれど、貴方もついていく?
食事ぐらいなら振舞うわよ。」
■陽実 凛 > 「扱い方の問題で動けないか。
一枚岩じゃないから弱みが出来てそこから流出する、とかそう言う事もあるのかもしれないね。
鉢合わせた場合がめんどうかな。」
少しだけ考え込んで首を振り。
「やめとく、ちょっとぱち、買いに行くものがある。」
■水月エニィ > 「残念。
……それじゃ、何かあったら後で教えて頂戴。」
軽く笑ってみせてから、お出かけしたくをはじめました。
■陽実 凛 > 「じゃあ、ちょっと行ってくる。」
無表情のまま、部屋を出て。
……ややこしい事が起こってる中で更にややこしい事に巻き込む必要性は0.
とある少女を思い浮かべ、溜息をついて。
その後、学園の理科室で一部の薬品が目減りしていたとか。
ご案内:「部屋」から陽実 凛さんが去りました。
■水月エニィ > 「……元々処置するつもりは大して無かったのでしょうけれど、
私への気も逸れてくれたのかしら?そうだとすれば、助かったのかしら。」
支度を終えれば、大きく背を伸ばして。
「忘れるつもりはないかしら に 特性 、ねえ……
ま、今はカレーの材料を買いにいく事にしましょう。」
引っかかった言動を反芻しつつ、カレーの材料を買出しに向かったことでしょうか――。
ご案内:「部屋」から水月エニィさんが去りました。