2015/06/22 のログ
ご案内:「落第街大通り」にスラッシュさんが現れました。
■スラッシュ > いつもの様にガラガラトランクを引いて現れたわけだが。
酷い有様である。
グエンが帰ってきたと噂を聞いたと思ったらあっという間にこれだ。
「なんニャ?グエンが暴れたとは聞いたけど、随分と激しかったみたいだニャ…。
竜巻だってこんな荒らしていかねーって話ニャ。」
ところどころ割れた地面、穴が開いたり、血が付いたり。
「公安でも風紀でも良いからさっさと鎮圧してくれないかニャー、逆でも構わんけどニャー♪」
悠長なことを呟きつつ、手ごろな路地の近くで、トランクに腰掛ける。
ネコ耳金髪ポニーテール、何とも危ない匂いのする女は、今日の商売を始めることにした。
ご案内:「落第街大通り」に天津吉野さんが現れました。
■スラッシュ > 「ってー、こんな危ない匂いがぷんぷんするとこ、誰も近づかないかニャ☆」
あっはっはーと一人で笑っている。
妖しい。
事実、何人もの野次馬達が既に巻き込まれたため、モノ好きたちがちらほらと現場検証の様に凄惨なその跡を眺めているだけだった。
そんなヤツらが商売相手になるとも思えず、うっかりとこんな場所に迷い込むような人はいないか、とジロジロと顔を伺っている。
天津吉野 > 「ふんふんふーん……♪」
【取引している情報屋の一人から、このあたりで薬を売っている情報屋がいる、と聞いた。
というわけで善は急げ、とやって来たわけだが--】
「……やけに荒れてますね」
【まるで周囲は爆撃の跡のような有様。
人の影もまばらだ。】
「こんなことになってるのなら、既に他に移っててもおかしくなさそうですが……
ああ、いや。あれですかね?」
ご案内:「落第街大通り」から天津吉野さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に天津吉野さんが現れました。
■天津吉野 > 【ネコ耳金髪ポニーテールの女。怪しいが、聞いた外見とは一致している】
「こんばんは。ちょっといいですかね?」
【ミニスカートの制服の上に白衣を着た、引き攣った笑みを浮かべた青髪の少女が、ネコ耳の少女に話しかけた】
■スラッシュ > 「ゲ、また白衣ニャ。またまた白衣ニャ。」
おとといは白衣に冷やかしを受けて異形に襲われた。
昨日は危なそうだが学園研究員の中心人物であろう白衣に取引を持ちかけられた。
今度の白衣は一体何なのか。天使か、悪魔か。
何にせよ、あからさまに警戒しているのを顔に出すのもどうかと思うが、出てしまうのも仕方がないのだ。
コッチに来るなよ、と心の中で祈りながら、天津さんの動向を伺っている。
情報屋から得ているであろう情報のうち、ジャージ胸元の“Thrash!!”と書かれたワッペンは少なくとも合致するだろう。
見た目はちょこちょこ違うかもしれないが。
■スラッシュ > 「用事によっては相手してやらんことも無いニャ。」
場合によってはアッチ行け、と暗に言いたいようで。
嫌悪感を隠しきれない顔で、話しかけてきたあなたの応対をするだろう。
■天津吉野 > 「まあまあ。悪い話ではないことを保障しますよ、私が。
ええと、あなたが薬を売っていると聞いたのですが?」
【あからさまに嫌悪感を隠せていない態度を取られても、少女の表情は大して変わらない。
引き攣った、他人に不快感を抱かせるかもしれない笑みのままだ。】
■スラッシュ > 「コナイダから白衣のヤツに話しかけられるとイーこと無いのニャ。
アンタの保障なんてこの街ではネコの役にも立たんのニャ。」
舌打ちでもしそうな雰囲気だ。
煙草を取出し、咥える。
「アンタ研究者か何かじゃないのかニャ?
そんなヤツにクスリ売って、作り方パクられました~♪なんて言われたらウチのおまんまはどう保障してくれるって言うのかニャ?」
そして、タバコに火をつける。
最近の不調続きで自分自身もピリピリしていることはわかっている。
しかし、実際同じものを安く作ることができてしまった場合、独占していた市場が奪われる危険性もあるのだ。
身長にならざるを得ない。
■天津吉野 > 「おやおや、手厳しい。
私は理性の信仰者なんですがねえ」
【どう見ても20歳には満たなそうな少女の喫煙にも、大して気にする様子は見せない。
やれやれ、といった態度で肩を竦めた】
「ええ、研究者ですよ」
「なるほど。確かに理解できる懸念ですね。
ですが私は薬の効果はともかく、成分そのものには興味がありませんし。
それに、己の研究成果で商売をしようとは思いませんよ。そこは信用していただきたいですね」
【この台詞は、本人の中ではある程度真実ではあった。
彼女の中では研究とは知識欲を満たすための物であり、他の何かを得ようとは思っていない。
――無論、それが信用されるかどうかは、まったく別の話だが。】
■スラッシュ > 「ボクは金の信仰者ニャ☆
理性なんて吹っ飛ばしてくれるからニャ♪」
珍しくにっこりと笑う。
「トラストミーってかニャ?
アンタが研究を金にしたいかどーかなんてアタシも興味ないんだけどニャ。
オレ様だけに信用しろっていってリスクを擦り付けられるのは困ったちゃんだし、折角だからアンタも何かしらリスクをしょって、ウチにお金を持ってきて欲しいのニャ☆」
要するところ、リスクしょって売ってやるから、交換条件で自分を納得させてみせろ、と。
この街では口だけのヤツならゴマンと居る。
全部を信用していてはキリがないのだ。
■天津吉野 > 「ま、私もお金は嫌いではないですよ。
はっきりと話をつけられますからねえ」
【ひひひ、と引き攣るような笑みを深めた。】
「リスク、ねえ。
具体的には? お金ならある程度は工面できますが」
【幸い、金にはそれなりに余裕がある。
金の話だけで済むのならば、こちらとしてはありがたい、というのが本音だった】
■スラッシュ > 「そんだけ金積んでも欲しいって言われるくらいだったら、むしろ疑うニャ、ウチ。」
と両手でバッテンを作りきっぱり断る。
もしくは、それだけのお金のある研究設備ならば、複製も容易とも思ったか。
「なんか金になりそうな研究とか無いのかニャ?
リスキーなオクスリでも構わないのニャ。
オレ様だけにこっそり教えてくれたりしないかニャ??」
金そのものよりも、金の成る木をごっそりもらっていこう、という魂胆だ。
無駄に耳打ちするように口元に手を当ててこそこそと。
■天津吉野 > 「おや、そうですか」
【軽く、溜息。相手に読み取られたかは、定かではない。
金で片付く問題ならば、最終的にはどうにでもなるのだが。
他所から引っ張るのでも、どこかから掘り出すのでも。
逆に金で片付かない問題は、昔から苦手だった。
いつだって、自分の問題は、時間と人手との戦いなのだ。】
「……うーむ」
【他の研究者がいた昔ならばともかく。
吉野個人で研究している現在では、そんな他に転用できそうな研究には心当たりがない。
まさか"門"に関する研究データなど、この類の輩に渡しても猫に小判だ。】
「……ああ、クスリならありましたね。そういや」
【最近潰した違反部活の、違法なドーピング効果のある薬剤。
目当ての効果はなかったが、戯れにデータだけ取っておいたのを思い出した。】
■スラッシュ > 「なーんかアンタ、ボクに対してシツレーなコト思ってないかニャ?」
むむ、と頬を膨らませている。
特に顔に出ていたわけではないが、自分の勘に何かがカチンと反応しているのだ。
「おっおー☆じゃあソイツで妥協してやるニャ~♪
ソイツが既に出回ってるモノじゃ無けりゃ、アンタもその手の金稼ぎは興味ないってことにしてやるニャ~☆」
さぁさぁさっさと見せるニャ、とニコニコわらって手を差し出す。
■天津吉野 > 「いえいえ、別に」
【先程の思考の中に失礼なことは混じっていなかった、と断言できる。
何故ならば、それが妥当な評価だと考えているからだ。
――当然他人からすれば、それが失礼極まりない思考であることに否定の余地はない。
が、本人にそのような考えは存在しない。】
「嘘を吐いた、とは言われなくないので先に言っておきますが、元は拾い物です。
適当に弄った上でデータは取ってありますが、既に出回っているかいないかは保証の程ではありませんよ。人体実験は済ませてありますが」
【数粒のカプセルと、書類をネコ耳の少女に渡す。
中身は身体強化と幻覚作用を合わせたドーピング剤。
人体の限界を超えたドーピングを行えば、当然ながら代償として激痛が身体には走る――
それを幻覚剤の作用で和らげ、むしろ高揚感として昇華し、目的を遂行させる。
クスリが切れた後は地獄だろうが、そんなコトはしったコトではない。】
■スラッシュ > 「そーかニャ。」
ふてくされた顔のままだ。
なんだか信用ならないなーと思いつつカプセルと書類を受け取る。
自分の勘が絶対失礼なこと思ってた、と言って聞かないのだ。
受け取った書類をペラペラと捲っていく。
見れば見る程、どこかで見たことのある効果だ。
拾ってきた、というのもあながちウソではないらしい。
「ふーん、コレ、この間潰されたトコの…誰か作り方パクってるかと思いきや、確かに最近見なくなったと言えば見なくなったニャー…」
コレを欲しがるヤツは少なくなかった。
特に数時間でコトを終わらせてトンズラするのが上手いようなヤツら。
そしてそいつらは、腕に自信があるのか、大抵ちょっとボッタくっても喜んで買っていく。悪くない商品だ。
それに、コイツを見なくなった、ということは彼女達も商売をしよう、という気はかなり薄いらしい、ということがわかる。
少なくとも、リスキーな物に関しては。
残る疑問はただ一つ
「コレ、アンタと取引したら、アタシも何かに潰されたりしないのかニャ?」
何者かによって潰された違反部活。
この女と関わることによって自分も同じ道を辿ったとしてもまったくおかしくは無いのだ。
効いた所でどうにかなるわけではないが、理由位は聞けるかもしれない、と睨みつけるように尋ねる。
■天津吉野 > 「ふむ」
【それが誤解かどうかは、ともかく。
他人に忌み嫌われるのは慣れている、というような態度で、少女は笑った。】
「そういうコトはありませんよ。
あなたが親切にクスリを売ってくれるのならば、ですが」
【最初から変わらない、引き攣った笑み。
――しかしその裏。
笑みから感じる印象は、不快感のみでは、なくなっている。
威圧。
――曰く、笑顔とは、本来攻撃的なモノであるという――】
■スラッシュ > 「ケッ最近ドイツもコイツもアタイのコト、バカにしすぎニャ。」
ほとんど灰になってしまったタバコをぺっと地面に捨て、踏み消す。
「まぁ好きなだけ部下を寄越すとイーのニャ。
何人分だかわかんない様にミンチにしてまとめとくからニャ。」
と言いながら腰掛けていたトランクを自分の前にだし横に倒す。
「とはいえ金は要るし敵も増やしたくないのニャ。
お互い用済みになったら捨てるようなマネは無しニャ☆
ヨロシクですニャお客様♡」
と、トランクを開いて見せる。
その中には値札の付いた様々な小瓶が順序良く並んでいる。
■天津吉野 > 「いえいえ、部下なんて使いませんよ」
【いませんし。とは言葉に出さない。
誤解してくれるならば、それはそれで都合がいい。
――まあ、無駄な厄介事を起こしたくないのはこちらも一緒だ。
騒ぎを起こして風紀や公安に尻尾を捕まれるのもご免蒙る。】
「ただ、まあ。老婆心ながらに言っておくならば、
聞かなくても良いコトは、この世界あるものですよ」
【これもまた、一応は本心であった。
ロストサインの残党と取引したクスリの売人、などという話は、公安の連中の大好物だろう。
――脅し染みて聞こえるかもしれない、などというコトは、考慮の外ではあったが。】
「……ふむ。異能開発薬、に用があるのですが」
【トランクの中を、じっくりと品定めしている。】
ご案内:「落第街大通り」に空閑 栞さんが現れました。
■スラッシュ > 「じゃあアンタも余計な威圧をかけるのは辞めといた方がいーニャ。」
仕返しでもするかのように言い放つ。
先ほどの笑顔の事だろう。
…余談だが気づかないところでロストサインとは取引しているのだが、もう1件増えているなんてココで気づくはずも無く。
「コイツのことかニャ?」
と異能開発薬を取り出して見せる。
「アンタ異能に興味無さそう…って顔してるけどニャ。ま、金さえ払ってくれればイイってことにしといてやるケド~」
疑わしい様でじとーっと貴方の顔を眺めているだろう。
ちなみそれは値札には15万、と書かれた錠剤が入った小瓶である。
■空閑 栞 > 「あいたた……店主さん居るかなぁ……」
ぎこちなく落第街を歩く。
目的は魔力増強薬だ。
あれの効果は確かにあった。
念の為に常備しておきたい。
「あっと、居た居た。店主さーん」
先日のことを忘れたかのように朗らかに声をかける。
先客は特に気にしていないようだ。
■スラッシュ > ≫栞さん
「ニャンニャニャーン♡
お客サマーっ!!
また来てくれるとは思わなかったのニャ♪」
と立ち上がり、そちらに両手を大きく振る。
一瞬前とは違い満面の笑みである。
■天津吉野 > 「……ひひっ。
それは失礼」
【今はもう、痙攣した笑みは、貼り付けたような無機質なそれに戻っている。
少々脅かせば黙る相手かと思ったが、見込みが甘かったかもしれない。】
「いえいえ。ありますよ、興味。物凄く、ね」
【――まあ、凡百の異能に興味はない、というのは正しいが。
興味があるのは、かつて失った己の異能、それを取り戻す方法のみ。
このクスリが失った異能を隆起させる方法に繋がるかは定かではないが、試せる方法は試すに越したことはない。】
「……15万、か」
【財布を探る。取引するので札を多目に入れていたが、それは正しかったらしい。
15枚の札束を、先にネコ耳少女へと差し出す。】
■天津吉野 > 「……おや」
【新しい来客らしい。
明らかにこちらとは対応が違うが、まあ、そんなものか。
横目で、新しくやってきた少女をぼんやりと眺める。】
■空閑 栞 > ぎこちなく、ゆっくりと歩いて近づいていく。
体の痛みはほぼ治まったが、まだ万全とは言えない。
「また魔力の薬をいただきたくって……ああ、もちろんお金は払いますよ」
財布を取り出してそう告げる。
先日の取引があった店主には、魔力の薬と言えば魔力増強薬だと言うことが伝わるだろう。
先客をちらりと見るが、特に興味なさげに視線を店主に戻した。
■スラッシュ > ≫吉野さん
「おっとっとっと、アンタの応対してる途中だったニャ」
ほい、と金を受け取ると瓶を受け渡す。
どちらかというと今来た客の方に意識がそがれているのが大いに伝わるだろう。
お札を数え終えてから吉野さんの鼻に向け人差し指を突き立てる。
「イイかニャ~?聞いてるとは思うけど、コレ飲んでアンタがのたれ死のうが目が見えなくなろうがゼェ~~~~~~ッタイに、うちは責任は取らんからニャ!!!!!」
と珍しく真剣な顔で言っておく。
これだけは言っておかないと襲われて返り討ちにしても気分が悪い。
最後の良心というヤツだ。
「ま、金はピッタリだしソレはアンタの物ニャ♡
好きにするがいーニャ~♪」
指をやめて、にこーっと笑って見せる。
■スラッシュ > ≫栞さん
「で~ボクの大好きなマトモなお客様ニャ~~♡♡」
先客の対応を一通り終え、そちらを向いて抱きつくんじゃないだろうか、という勢いでバンザイして喜んでいる。
「魔力増幅薬かニャ?
もーあるだけ買っていくが良いニャ☆
いくらでも容易するニャ!!!」
といつも以上にテンションが高い。
早速トランクから小瓶を三本取り出した。
■天津吉野 > 「ふむ」
【……まあ、余計な面倒事になりそうにないならば、それはそれで構わない。
他人に興味を持っていかれて、こっちのコトを忘れてくれるならば、それは良いコトだ。】
「ええ、聞いていますよ。使用には細心の注意を払いますから」
【痙攣した笑みを顔に貼り付けたまま答える。
実際問題、そのまま使って異能がハイ元通り、とも思ってはいない。
あくまで研究材料、というコトである。
……商売に使うつもりもない(異能が復活したら捨てるか残りの成果は放置かのどちらか)ので、別に嘘を言ったつもりもない。】
「はいはい。取引ありがとうございます」
【瓶を受け取って、中身をじっくりと検めている。
気が済んだら、踵を返して帰ろうとするだろう。】
■空閑 栞 > 「それですそれです。使ってみたらすごく効果があったので」
「自衛のためと訓練のためにほしいなぁと思ったんですよ」
そう言って財布から諭吉を取り出した。
3本……少し心許ないかもしれない。
「あるだけ売ってもらえます? 5本くらいはほしくって……」
そう言って取り出した諭吉を店主さんに渡す。
■スラッシュ > ≫吉野さん
一度そちらを向きなおして。
「ま、詳しいことは説明書に書いてあるニャ。
どう使おうが何しようがアタシの商売を邪魔しなきゃお互い平和ってコトだから任せるニャ~。」
脅し、という程大層な物ではないが一応最後に釘は刺しておく。
「なんにせよ、お買い上げありがとうですニャー♪
これからもご贔屓に♡」
と言って、営業スマイルでその姿を見送った。
■天津吉野 > 「わかっていますよ、それは。
私も無駄な所で敵は作りたくないですからね」
【へらり、と嗤う。】
(……魔力の薬、ねえ)
【後から来た客の発言にも、少し興味がないではなかったが。
余計な手出しをするコトもあるまい、と思い直した。】
「ええ、それでは」
【そのまま歩き去る。】
■スラッシュ > ≫栞さん
今度は再びこっちを向いて。
「そっかー、たくさん買ってくれるのは嬉しいケド、使って大丈夫だったかニャ?
次の日だるだるで動けなかったりしなかったかニャ??」
と心配そうに貴方の顔を覗き込む。
「ま、でも欲しいって言うならあるだけ出すニャ♪
片手で持つには三本が限界ってだけですニャ~☆」
けろりと笑顔に変わる。
右手で諭吉さんを受け取ると、トランクの中に適当に突っ込み、もう三本ほど小瓶を取って見せる。
ご案内:「落第街大通り」から天津吉野さんが去りました。
■空閑 栞 > 「ああ……そういえば体が怠くて動かなかったですけど……」
「魔術の反動じゃなくて薬の副作用だったんでしょうか」
苦笑しつつ頬を掻く。
全身の痛みから急に倦怠感に変わったのに違和感を感じたのは確かだが、薬の副作用とは思っていなかった。
「あら、ありがとうございます。それなら6本お願いしますね」
そう言って両手で薬を受け取ろうとする。
■スラッシュ > 「まーお姉さん無茶しそうだから、クスリだけのせいだけじゃないかもしれないケドにゃ。」
という勝手な憶測とともに、両手に6本の小瓶を乗っける。
そして、頼まれても居ないのに追加でトランクからもう4本の小瓶を取り出す。
「あとコレで最後ニャー。
どうしますかニャ?六本でやめとく?」
と首を傾げて貴方を見ている。
■空閑 栞 > 「あはは……その通りですね、無茶してました」
苦笑しつつ小瓶を鞄に入れた。
とりあえずこれだけあれば安泰だろう。
しかし4本の追加があると、とりあえずそれも買っておこうという気になった。
「折角ですし全部いただいちゃいましょう。ちょうど……ですよね?」
「そういえばそのお薬って一気に数本飲んだら何かあったりします?」
ふと浮かんだ疑問を投げかけた。
■スラッシュ > 「ゲ、おねーさん無茶してましたって言っときながら、さらに無茶するきかニャ?
ヨーホーヨーリョーを守って知らないのかニャ?」
たまげた、という顔だ。
今までそんな発想で、そんな質問をするお客は居なかったから。
「また無茶しすぎると、あの保護者みたいなお姉さんにドヤされちゃうんじゃないかニャ~?」
と口元に手を当てながらクスクス笑って見せる。
正直あのオンナに自分が怒られるのは御免だし、と思いつつ。
持ちづらそうだな、と思ってトランクからレジ袋を取出し渡すだろう。
■空閑 栞 > 「ええ、限界を試してみたくって」
「用法用量はわかりますけど……多少はいいかなって思っちゃって」
複数使って数倍になるのならあれ以上の速度が手に入る。
もしかすると本当に雷速になれるかもしれない。
最終手段としてならば考えていてもいいはずだ。
「うっ……そ、それはその……バレなければ……」
そう言われると、先日杖でぶたれた頭をさする。
無茶をしすぎると怒られる。しかし無茶をしないと守れない。
それならば怒られる方を選んだ方がいいだろう。
ありがとうございます、と言ってレジ袋を受け取り、その中に小瓶を入れた。
■スラッシュ > 「多少多少なんて言ってるウチに人の心を失って死んじまうのニャー」
べーっと舌をだして、右手で首を切られるモーション。
「ヤバイ薬とギャンブルで死ぬヤツの決まり文句だニャ?
お姉さんちょっとは自覚持った方が良いニャ~」
なんて上からな言葉で諭す。
実際、常連になりそうなこのお客をうっかりクスリの大量摂取で失うようなことはしたくないのだ。
それに怒られたくもない
「そ・れ・にぃ~そんなに守りたいならモットいい方法があるって前回言ってあげたハズだニャ?」
にやにやと嫌らしく笑い始める。先ほどとは雰囲気が違う。
■空閑 栞 > 「あはは、ギャンブルは控えておかないとですね」
また頬を掻く。この仕草が癖になってるかもしれない。
とりあえず最悪の場合以外は一本ずつにしようと決めた。
「異能開発薬ですっけ、死んでも〜ってさっき言ってましたしそれは遠慮したいかなって」
苦笑を浮かべてそう返す。
■スラッシュ > 「なんだ~気分が変わってしまったのかニャ?残念だニャ~」
ちぇーっと口を尖がらせている。
異能を使おうか、とも思ったが、今の彼女には効きそうに無い、と判断し、次の機会をゆっくりと待つことにした。
「ま、気分が変わったらいつでも来るとイイにゃ☆
お待ちしてますのニャ~♡」
と貼り付けたかのような営業スマイルに戻り
「ちなみに今日は他に欲しいモノ無いのかニャ?」
と首を傾げる。
確かに異能開発薬は売れないかもしれないが、その他の肉体強化の薬の類、今なら喜んで買うかもしれない、と思えたのだ。
危険な手を避けたとはいえ、チカラへの渇望があることには変わりないだろう、と。
■空閑 栞 > 「いえ、死なないって約束してるので……前回は死なないと思ってましたからね」
前回は体の障害程度ならと思っていたが、死ぬとなると話は別だ。
知っている相手以外、そして目の前でしか死なないと約束してしまった以上使うとはできない。
「その他ですか、うーん……」
肉体強化は魔術で十分になった。
何か必要な薬はないか、何か……
そう考えている内にふと、魔術を使った時の激痛を思い出す。
「魔術の反動を軽減したり、痛みを軽減したりするものはないですか?」
■スラッシュ > 「ココだけの話、ウチは既に何回か使ってるケドこのとーりピンピンしてるニャ☆
前回も言ったけど、心の持ちようだニャ~♪」
とフォローを入れておく。
そこまで気が変わったならと無理に売るようなことはしないが。
要望を聞けば、スグにトランクを漁りだし
「痛みを軽減ねー、思いっきり痛覚自体を遮断するヤツと、楽しくなっちゃって痛さを忘れるヤツ、ドッチもありますニャー☆」
とりあえずで2種類の小瓶を取り出す。
■空閑 栞 > 「可能性があるのならダメですからね……」
万が一でも死んでしまったら申し訳ない。
そうならないように気をつけなければ。
「うーん、副作用が軽い方ですかね。」
「どちらも重いのならなしでいいんですけれど」
■スラッシュ > 「じゃあ止めて置くのが一番だニャ☆」
これ以上の押しはむしろ逆効果だろう、と感じたのか、それ以上は特に言及することはしない。
「中毒性の無さで言えばこっちかニャ。
そのかわり、戦闘に置いて痛覚のナシっていうのが必ずしもプラスにはたらかないってことは頭に入れといた方がいいと思うのニャ。」
と忠告を挟みつつ、値札を確認しようとしている。
■空閑 栞 > 「ですよね、今回は縁がなかったということで」
そう言って痛覚を消す薬に目を移す。
「ええ、それはもちろん」
「でも常に激痛が、よりはマシでしょう?」
笑顔を浮かべてそう言う。
値札を見る前に財布から諭吉を取り出す。
その後に値札を覗きこんだ。
■スラッシュ > 「無理にうってあのお姉さんに怒られるのはゴメンこうむるのニャ~」
なんて冗談を言ってくすくすと笑って見せる。
割と本心だが。
「ま、例え脚が折れても歩いちゃえる気分になっちゃう劇薬ニャ~
戦略上は良く考えて使うことをオススメするのニャ。」
3000円ですニャ、と言って手を差し出すだろう。
■空閑 栞 > 「ええ、私も勘弁してほしいですからね」
本心からの言葉だ。
怒られるようなことを現在しているが。
「痛みで動けない状態でも動けるなんて最高ですね」
「薬が切れたら痛みが一気に……なんてないですよね?」
そう言って10000円を渡す。
■スラッシュ > 「薬が効いている間は痛みが無くなるってだけニャ。
むしろ、強制的に感じられなくなる、って言った方が良いかもだけどニャ。
だから、薬が切れれば、そこから痛みは息を吹き返すニャ。
もっとも、それまでに傷が治ってれば別の話だけどニャ~」
と10000円を受け取りつつも、やめとくかニャ?と確認を取るように尋ねる。
■空閑 栞 > 「なるほど、それなら私の求めてるものかもしれません」
「今も多少とはいえ全身が痛くて」
痛みのせいか、先ほどからあまり動いていない。
痛みをなくす薬があれば、ツヅラにもごまかせるだろう。
そう思うと、買うしかないという気持ちになる。
「やめないですよ、寧ろ3本ほしいくらいです」
■スラッシュ > 「ひっひっひー毎度有りニャー♡」
と言われた通り3本用意し、栞さんの持つレジ袋の中へ。
「んじゃお釣りも渡してっと。
…お姉さんは時々抜けてるところがありそうだから言っとくけど、例えばの話、そのお薬を使ったまま、うっかり殴られたとでもするニャ。
その時痛みは無いからお姉さんとしてはヘイゼンと笑っていられるかもしれないけど、他の人からは違和感バリバリ、根掘り葉掘り聞かれてしまうかもしれないニャ。
充分注意して使うことをオススメしておくのニャ。」
と長々と忠告したあと、笑顔でお釣りの千円を渡そうとするだろう。
■空閑 栞 > 「ありがとうございます」
笑顔でお釣りに手を伸ばす。
忠告を聞いて反応をした。
「なるほど、演技でも痛がった方がいいってわけですね……」
「因みに効果時間はどれくらいなんです?」
そう言った後、千円を受け取って財布にしまう。
■スラッシュ > 「20粒入って一回1時間ってトコかニャ~。
ま、今からでも演劇部に入るといいニャ☆」
と再び冗談をいってくすくすと笑う。
「精々アッチの鋭いお姉さんに怒られないよう気を付けるがいいニャン☆」
とトランクを閉めて、よっこいしょとそれに跨る。
そろそろ閉店の時間だ。
■空閑 栞 > 「なるほどなるほど、それならこれで60時間はいけるわけですね」
それだけあればバレはしないだろう。
後は自分の演技力を鍛えるだけだ。
「ご忠告ありがとうございます。気をつけますね」
ゆっくりとレジ袋を鞄に入れる。
これで中でばらけたりはしないはずだ。
■スラッシュ > 「今日はボクもう眠くなってきたから帰るニャ…
お買い上げどうもだニャ~」
とあくびをする。
すごくテンションが下がっている、というか大人しくなっている。
「言われなくともアタシより詳しいと思うけど、アッチのお姉さんはかなり鋭いんだから、無理に騙そうとしないことニャ。」
忠告はしたからニャ、と言って、何度か地面を蹴ってトランクを動かし始めるだろう。
■空閑 栞 > 「ええ、ありがとうございました」
つられて欠伸をする。
もういい時間だ。そろそろ帰らなければ。
「いつものことですから……なんとか冗談程度だと思ってもらいますよ」
「それではおやすみなさい」
そう言って踵を返して落第街を後にした。
ご案内:「落第街大通り」から空閑 栞さんが去りました。
■スラッシュ > 「またニャーオヤスミ―」
と最後に力なく告げると、いつもの様にいきなりトップスピード
闇の中へと消えて行った。
ご案内:「落第街大通り」からスラッシュさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に蓋盛 椎月さんが現れました。
■蓋盛 椎月 > 「マジかあ~」
(普段ノンキしている蓋盛もこれには顔から色をなくす。
ちょっとした用で落第街を訪れてみれば
先日買い物をしたばかりの武器商店が跡形もなく焼失しているとあっては
無理からぬ話だ……)
(気分を落ち着けようと、煙草を取り出して、火をつけて一服)
■蓋盛 椎月 > (そりゃ確かに違法だしいつ公安の手が入っても
おかしくないところではあった……
今までお目こぼしされていたこともあって
店主のほうでも油断はあったのだろう。
いやしかしそれにしてもこれはいくらなんでも)
(よく周囲を見渡してみれば生々しい戦闘痕が。
紛争地帯じゃないんだからさ~ も~)
■蓋盛 椎月 > (……別に、今更落第街の連中がいくら死んだりしょっぴかれたり
したところで大した問題ではない)
(懸念があるとすれば、落第街が受け入れきれなくなった暴力の禍が
その外にまで溢れ出さないか……ということ)
(もし落第街が本当の意味で人の住めない地域になってしまえば
……考えるだけで恐ろしい話だ)
■蓋盛 椎月 > (……さしあたって確かな問題は
買い物に行ける場所がひとつ減ったということ。
他のひっそりと経営している店舗も危ういかもしれない。
裏路地や違反部活にまで行けば問題ないだろうが
正直行きたくない)
(あと、こんな場所でいつまでもうろうろしていると
“熱心”な方々に因縁をつけかねられないということ)
(多少異能が使える程度のゴロツキなんざ
別に怖くはないが……)
■蓋盛 椎月 > (君子危うきに近寄らず。
最大の自衛とは落第街には近づかないこと。
……本来であればこんな場所になんて
そうそう足を運ぶ用事などないのだが、
そうしなければならない懸案材料がひとつ、
蓋盛にはあった……)
「……めんどくさ」
(煙草の吸い殻を、焼け跡にポイ捨てすると
足早にそこを立ち去る)
ご案内:「落第街大通り」から蓋盛 椎月さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」にリーセ・グリエさんが現れました。
■リーセ・グリエ > 『おとといきやがれ、このすっとこどっこーーーい!』
ドンガラガッシャーン、
店の主に殴り飛ばされて壁に叩きつけられる、
執事が ここにいた。
とても、とても幸せそうな顔で。
閉じられる店のドアを見届け、
立ち上がり、
服装を正して手帳を取り出す。
「……○で……×か。
くっ……なんという事だ。」
手帳に何事かを記入してがっくりうなだれる。
■リーセ・グリエ > 「――○で○の店は結構あるんですけど、
値段がたかいんですよねぇ。
無駄遣いするわけにはいかない。
その点、○で×の店は、
良心的価格の上ご褒美までいただけるのですが――
出禁が。」
――潜伏して数日だというのに、
既に数件から出禁を喰らった馬鹿、ここにあり。
「もうちょっと腕っ節でも鍛えた方がいいんでしょうか。
なんでしたっけ、
えーと……
有名な探偵が極めたという
トーヨーの神秘的格闘術……」
なんだっけ?
と首をかしげて考える。
■リーセ・グリエ > 「バ……バリ……
バリ………?
バリントン?
何か違うような気がしますが、
ともあれ、どこかで習えるような所ありませんかね。
出来れば可愛い女の子が一杯いて、
ラッキーが起こるようならなおよし。」
とりあえず、一つ確かな事は、
この執事は色々手遅れで駄目である事かもしれない。
そもそも覚えてない時点で覚える気がないし。
手が何かをもむようにわきわきしているし。
ご案内:「落第街大通り」に蒼穹さんが現れました。
■蒼穹 > (なにあれ。)
…。なにあれ。
(執事っぽいのっぽな女性に、最初に抱いた感想は、それである。)
…え、なにあれ。
(見たところ、手が、"わきわき"している。)
…なにあれ。
(まるであの動きは東洋の格闘術…ではなくて、何か別の場所で使われる所謂<ピー>の格闘術的な、…何を考えているのだ私はとこの辺で咳払い。)
えっと、…ごめんね?…何者、キミ?
(風紀委員の腕章を見せつける様にし、己が何者であるかを明示しつつ問い掛ける。警邏と言う名のサボリ。だが、この人物を野放しにしてはいけない様な気がする。駄目だコイツ早く何とかしないとと己の中の何かが叫んでいる。気がする。そして、心の中で関わらなければよかったかも知れないと後悔した。なにあれ。)
■リーセ・グリエ > 「おっと。失礼。
私の名はリーセ・グリエ。
執事とか色々やってます。
お美しいお嬢さん。
綺麗なラインをしていますね。」
急に直立不動の体勢になって
丁寧に挨拶する。
風紀に気づいているのかいないのか普通に挨拶する。
――先日盛大に住宅街で大規模な廃墟の映像投影して、
好き勝手やらかした馬鹿の名前もリーセ・グリエな訳だが、
隠す気ゼロなあたりもうほんと駄目かもしれない。
■蒼穹 > …ああうん。蒼穹《ソラ》だよ。こんばんは。
(困った顔である。さっきの動作を見るにどうも褒められても素直に喜べない。いや、喜んでおくべきなのだろうか?あはは、と愛想紛いに苦く笑いつつ。それでも、御挨拶は礼儀として普通に応じよう。)
…えーと、リーセさん、かな?うん…よろしく。
で、ここに何をしに来たわけ?
(心なしか白い目が向けられる。例え本質が変態的オーラとて恐れを知らぬ己ではあるがこのタイプはマジで何をするか分からない。そして、向こうもこちらを恐れないのは…何故だろう?ちら、ちら、と己の腕章に目配せする。「気付いて」と言わんばかりであった。)
■リーセ・グリエ > 「何しに来たといわれましても、
この辺りだと色々目が誤魔化せやすいので、
ふらふらとお店廻りを楽しんでいましたよ。
つい先ほども、
お店でコーヒーのみながら、
店長のお尻に触ってたたき出されたところでして、
次はどこの店に行こうかと。」
余談、ではあるが、
手帳の○と×は女の子の質とお触りOKかどうかである。
「それにしても、ソラ様はこんな所でまでお仕事とは、
お仕事熱心なんですね。
仕事熱心な女性とか、
もう、これほんと素晴らしいですよね。」
――気づいていないわけではなかった。
気づいててもうなんていうか色々ぶっちゃけてやがる。
■蒼穹 > ―――っ?!
(今更だが、やっぱりこの人変態だ。思わず目が少々見開く。しかも変態であることを隠す気がない。そして、この人多分女…だよね。それで、尻を触るって事はどうなんだろう。男の尻を?いや、女の尻を?今までの会話からするとわからない。だがここで思い出す。"わきわき"していたあの動きを。男にわきわきする事って…いやもういい。考えるだけ毒である。自己完結するならレズビアンも珍しくないのだろう多分。QED。ふるりと首を振って、うん、と頷いて思考を止めた。)
ごめんね?
ちょっと良いかな。リーセさん。
(相変わらず、目線は白い。真っ青な目がジト目となり、宛ら罵る目である。)
仕事熱心って褒めてくれるのは良いけど。
私の仕事って何か知ってる?
(この人絶対やってしまってる人だと思う。)
(因みに、後付しておくならば、己は仕事熱心ではない。ただのサボリがてらの散歩である。だが、その最中に彼女を見つけただけの話で。そこも別の意味で素直に喜べない。でも―――)
(この人絶対検挙した方が良いって思う。)
ご案内:「落第街大通り」に翔さんが現れました。
■リーセ・グリエ > 「知っていますよ。
この島の風紀を正すもの、
いうなれば警察のようなものですね。
私もこの島にいる以上学生ではある。
貴女達が取り締まるべき違反学生に相違ありませんね。
まぁ、違反学生が探せばどこにいるのもここではありますが。」
平然と、答える。
完全に分かっている。
分かっていてこの態度である。
「さりとて、私は女性がとても大好きでしてね。
――女性のお誘いや
質問にはなるべく正直にこたえるようにしている。
まぁ、それで今がある訳ですが。」
――にこにこと笑っている。
しかし、この馬鹿、全くもってすきだらけだ。
心得など全くないのが丸分かりだろう。
■翔 > 最近、どうやらこっちのほうが荒れている、らしい
少し気になってこっち側を調べてみたところ、まぁビルの下三階が地上まで出てたり道路やらなんやらがバッキバキだったり
なんつーか、普通に、ヤバイ
俺が出入りしてた時よっぽどヤバイ
家の主様になんか言っとくべきかなーとか考えながら、帰り道
すでに日は落ちて辺りも暗い、こんな時間にもかかわらず
話し合いをする二人の女性が目に入った
片や執事服
片やこの辺りにいなそうな一般の服
なんつーか、この辺りには不釣り合いだ
「なにやってんだお前ら」
と、適当に声をかける
正直軽い気持ちで、帰るんなら早めに帰ったほうがいい
そんな事でも話そうかと
■リーセ・グリエ > 声に、チラリと、翔の方をみて、
この馬鹿は 大声で 一言いった
■リーセ・グリエ > 「女の子に声をかけられました。
これってナンパされたんですよね。
どうしましょう、今凄く嬉しくてたまりません。」
■リーセ・グリエ > まぁ、ナンパというには、
程遠いっていうか、
不審者の尋問だろそれぇ。
な代物ではあるのだが。
■蒼穹 > そうそう、そういう事だね。良く知ってるね。
(呆れ目でやる気なさそうに手を叩く。もうどうにでもなれ。"ここ"っていうか"オマエ"だと指差して今にも突っ込んでやりたい。何なんだこの人は。)
うん、リーセさん。落ち着こう。
まずは言葉を慎むという事を知ろう。
今ならまだ間に合うから一旦その口を閉じて冷静になろうか。
(変態が全員悪いわけでもない。きっとこの人はそういうちょっとアレな人だと信じたい。っていうかぶっちゃけ検挙するの面倒くさい。それは、リーセが相手だからではなく誰が相手であっても検挙するのは面倒くさいのだ。でもこの人検挙するのは何だか殊に面倒くさそうである。オーラが違う。)
リーセさん。あなたに悪意はない。そうだよね?
リーセさん。あなたは犯罪なんて何もしていない、そうだよね?
(問い質す様に何度も何度も問い掛けて。出来ればそうであってほしい。面倒くさい。)
えーっと、何やってるかって言うとね。
(ちら、と見えた何か落第街に似つかわしいと言うべき人相の少年に言葉を抱えそうとした矢先―――)
■翔 > あ、ダメだこいつも変態だ
一瞬で俺の眼が濁るのがわかる
最近もしかして女運ねぇのかな、俺
「うん、そうかそうか
暗くなってきたから気をつけて帰れよハハハ」
ぽん、と青髪の女の肩を叩いてそのまま背を向ける
さ、忠告はしたしかえっかなー
■蒼穹 > 破壊魔法・第一術式「滅の矢」
(すっと人差し指を向ければ―――真っ黒な矢、ありとあらゆる物を破壊する魔法による威嚇射撃が、リーセの足元ギリギリへと向かい、地面を抉るだろう。)
―――ちょ、ええええっ?!何言ってるの?!
(破壊神とは、言うまでもなく須く手が先に出るタイプである。ナンパなんて、するわけないのだ。否定したかった。)
■蒼穹 > ば、ばいばーい。
(引き攣った表情で彼の背に手を振る。べ、別に手助けなんていらないんだから、と言いたい。彼も感じたのだ、彼女の溢れ出る程のこの世ならざるオーラを。巻き込むのも気が引ける。っていうかやっぱこの人検挙するか?)
■リーセ・グリエ > 「帰れ、ないんだ――」
なんて、翔に向かっていうだろう。
ちなみに思わずいってみたかった台詞なだけである。
「……OH……」
足元の地面がえぐれてからやっと何されたか気づいて、
思わず声を漏らした。
「まぁ、悪意と犯罪に関していえば……
大いにありますよ?
私は私なりに動く必要がありますから。
――必要があればなんでもやりますとも。
見知らぬ女をおかしたといえば十分ですか?」
笑顔が、崩れない、
平然と2人に聞こえる声でそういった。
■翔 > えー、どうすっかなぁ
なんかこのまま置いて帰るのもかわいそうというか、男じゃねー、か?
あーでもなんか普通に犯したとか言ってるしなぁ
やっぱこっちの街はあぶねーな
「なんか、手ぇ貸すか?」
がし、と頭を掻いて振り返り
リーセの足元の穴を見てやっぱ言わなきゃよかったと即後悔
うん、どっちもやべぇなこれ
■蒼穹 > うん、検挙。
(こいつやっぱりやってやがったのか。)
いやもう罪状とか何でもいいよ。強いて言うなら私のノルマの為に捕まれ。
多分そういう罪状だとは思ってたけどもうどうでもいいよ捕まれ。
っていうか、風紀的にそれ最悪の罪状だからね?分かってる?
400年くらい独房で反省してりゃいいよもう。まじで。お縄につけ。
(この態度、調子が狂うったらありゃしない。っていうかそれを笑いながら認めるって一体何なんだろう。もしかして挑発しているのだろうか。)
け ん きょ 。おーけー?
(だがまぁ、積極的暴力はいけない。さっき何かした気がするがあれは気のせいだ。交渉を持ちかけよう。といっても、この辺り一帯の不法侵入とか全部検挙対象なのだろうが…それはさておき。)
(ちら、と横目で。)
ああうん、そうだね…御好きにどうぞ。
(多分、彼も災難に巻き込まれて逃げたいのではなかろうか。少なくとも、この場では一番不良っぽい彼がこの場では一番まともに見えるのは気のせいではないだろう。ここで手を貸せと言うのも酷だろうし、あくまで逃げ道を残す曖昧な答えを。)
■リーセ・グリエ > 「女の子に検挙……
やった、なんていうか逢引って感じがして素敵ですね。
いやはや、まぁ、ですが……
お縄につくのはまだ速いですね。
まだ、パーティの会場の下ごしらえな所ですからして。」
やれやれと大きく肩をすくめ
それで、と、一息ついて。
「どちらに手を貸していただけるので?」
翔の瞳をじっと見るだろう。
■翔 > 検挙?こいつ風紀か公安のどっちかか?
なんだっけか、クロノス?の奴に続いて二人目か
風紀に、公安ね
ロストサインの事も気になるし、なんとなく見守って見るか
「んじゃお好きにさせてもらうぜ」
そう青髪の方に声をかけて、観戦だ
うーん、普通に変態だな、変態
一旦捕まって色々調べてもらったほうがいいだろコイツ
「わりぃがこの前も変態の手を振り払ってきたところでな」
ポケットに両手を突っ込んだまま両肩をすくめてみせる
どちらに手を貸すつもりもない
今は、まだ
■リーセ・グリエ > 「おや、そうですか。
変態に追われるなんて大変ですね。
注意したほうがいいんじゃないですか。
もう少し若かったら、
こう私も毒牙にかけてみたいなーとか。」
ふぅ、とため息を一つ。
駄目だ、この変態色々こじらせてやがる。
■蒼穹 > …おいおい。冗談じゃないよ。
はぁ、変態《リーセ》さんを追いかけまわさなきゃいけないなんて私は御免だよ。
もうさ、大人しくお縄についてくれない?
私としても見逃すわけにはいかないんだよね。うん。
こうやって、犯罪者さんと向き合っている以上はさ?
(気怠そうに一息吐きながら、同じく肩を竦める。幾等彼女が変態と言えども、この物言いは失礼というものがあるだろう。)
見世物じゃあないよ。
まぁ、そう言うのは好きにして良いけど。
(もう色々疲れたというような様相である。正直バトンタッチしたい。)
…え、何この人。
(両方いける人だった。最早驚くまい。)
■翔 > 「早く手錠かけたほうがいいぞ」
横にいる青髪の女にそうとだけ告げる
「まぁ、手助けしないこともない
こいつが捕まるだけでこの街の不条理が一つ減るってもんだろ」
別にそこまで本気で思ってるわけじゃないが、まぁ一つ騒ぎの元ぐらい減らしておいたほうがいいだろ
無くなることなんてねーが、この街の危険が減る分には手助けしてもいい
と、猫耳を思い出しながらいう
■リーセ・グリエ > 「やれやれ。
では――」
パチン、と指を鳴らす。
唐突に、リーセが、三人に増えた。
ちなみに2人は映像だ。
実体などない。
「では、好きなのをどうぞ。」
三人揃って口を開いてそういった。
■蒼穹 > そうだね。私もいよいよそんな気がしてきた。
んでもまぁ、魔術があったらどのみちいらないんだけどね。
(サボりである。故に手錠など持ち歩いていない。だがそれの言い訳はきっちりしている。)
…ああうん、それはつまりあれ?
三人とも一気に全部ぶっ潰せって事かな?
ちょっと私もそろそろ怒っちゃうよ?
(己の口元がヒクついている。絶対この人さっきから煽ってると思う。)
あの、それは最早風紀委員への挑発行為と見做して強行手段に出るけど良いかな。良いよね。
(横暴な理論を押し付けつつ、真ん中のリーセに人差し指を向けた。)
■翔 > 風紀委員、か
レイチェルってやつを名前だけなら知ってるが、実物を見たのはこいつが初めてだな
案外仕事してるんだな、風紀委員
ちと見直した
うん、でもさっきの魔術見る限り滅する気マンマンなんだが大丈夫なんかなー
特に、俺
数歩、後ろへと下がる
流石に無駄死とか犬死にとかは勘弁だしな
■リーセ・グリエ > 「ふ、中央の私は倒せるが左右の私を倒す事は出来んぞ。」
等といいつつ、
「煽ってるかといわれれば、
煽ってる部分もありますね。
女の子への愛5割、
女の子をいじめたい気持ち1割、
煽り1割、
――“必要だから三割”。」
雰囲気が変わる。
至極冷めた真面目な態度へと。
「――この島の存在の強さを知る。
それもまた私の役目なれば。」
■翔 > へぇ
やっぱ、ただの変態がこの街で好き勝手できるわけねーか
この島の強さ、ねぇ
また、随分と
負荷テストとでもいうつもりか、はたまたスパイかなんかか
ただまー、愛が5割の部分で根は変態なんだろうなー
と、ジト目で思わず見てしまう
■蒼穹 > 破壊魔法・第一術式「滅の矢」
(取り敢えず、痛めつける程度に撃とう。真ん中狙ったら良いのだろうかと思ったけどそれでは安直すぎる。痛めつける、話はそれから。そんな考えを馳せれば、六つの矢が、それぞれの彼女―――もしくは彼女っぽい映像―――の肩や手等、当たり障りのなさそうなところへと警告射撃。相変わらず万物を砕く、真っ黒な矢。当たり所が悪いとまずいことになるやもしれないとの懸念より、あくまで痛めつけるのみを目的とした射撃。)
…まぁ、この島は、色々居るからねぇ。
結構私も驚いてるよ。
忍者の一族とか、殺気滴らせる剣士とか。ああ、おちおち大通りも歩けないよ。
わかるわかる、情報は大切だよね。
(同意するように彼女の言葉にこくこく頷く。但し、撃った後で。)
でもさ、女の子への愛の方が勝ってるってどうなの。
(割と、気になる点はそこである。滅茶苦茶真面目に言った割に女の子への愛の方が比重が高いってどうなんだろう。)
■リーセ・グリエ > 「グワァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
思いっきり右肩と右手にくらって右手が吹っ飛んで、
傷口を片手で押さえる。
いや、別に血とか出てないけど。
「痛い!いや、実に痛い!
素敵にいいですね、これ!」
当然の如く、左右の映像は揺らぎはしても直ぐに元に戻る。
「嗚呼、本当にこの世界は素晴らしいと思いますよ。
そうは思いませんか?あなた。」
笑いをあげて、ジト目の翔へ向いて話をふる。
腕吹っ飛ばされて上気して目が潤んでいる辺り色々おかしいが。
「まぁ、愛が5割なのは私は根が正直ですからね。
仕事も遊びも全力で、ですよ。
主に仕えているのも、
主がお美しいからですし。」
■翔 > やっぱ風紀って怖いな
普通に腕ふっ飛ばしちゃうんだな
やべーな、眼をつけられないようにしよう
ていうか
「なんか腕吹っ飛んでるんだが大丈夫なのか?」
と青髪の奴に言った瞬間、普通にピンピンしてる黒髪を見て思わず意味のない声が出る
「少なくとも俺は腕がぶっ飛んだらくそったれって言うな」
実際トンだことはねーからわからねーが
少なくともBeautiful World って感想はでねぇかな
呆れるぜ、コイツ
■蒼穹 > …え。ちょ。…えええー…。
(抵抗もせず喰らうのですかと、最早突っ込む気力もうせてきた。のだが。)
マゾヒスト?ちょっと私も今の反応は来るものがあったよ。
え、お縄につく前にもっと甚振れって事かな?かな?
(心なしかワクワクし始めた。邪神とは須くサディストである。でもこの人本当色々と心配になってきた。腕吹っ飛ばされて笑ってるって一体何なんだろう。血が出てない…とすると、ゾンビか何かなのだろうか?でも痛覚はあるし…。分からない。)
…ああうん、正直なのは良いけどさ。
時には隠さなきゃいけない事だってあるって思うんだよ私はね。
仕事も遊びも全力っていうのは純粋に良いと思うよ。
でも、その内容は悪いと思うけど。
普通にしてりゃ大人しそうな美人さんにも見えるのに色々と損してるって思うんだ。
はい、んじゃお縄についてね。
あれ、えーっと…行動を封殺する術式って何だっけ。
(二歩寄って、首を傾げて。)
…大丈夫大丈夫。問題ないよ。
しづちゃんに頼んだら直るね、これくらい。
(我が校きっての保険医、蓋盛先生。何だか人任せで無慈悲な気もするが言葉通りまぁ大丈夫だろう。)
■翔 > あっ、コイツもちょっとヤバイ感じだ
腕ふっ飛ばしてもっとやっていいとか普通じゃねぇよ
来るものがあるって、Sか、Sなのか
MとSが惹かれ合うって至極当然の事なんだろうか
「あー、そうか
なんつーか、お幸せに」
治るならぶっ飛ばしていいって感想がぶっ飛んでると思うんだ
やっぱこの学園の風紀とか公安とか司るなら常人は居ねぇのかな
前あった公安のやつも血のついた鎌とか持ってたしな、怖すぎんだろ
■リーセ・グリエ > 「ああ、その点の心配はいりませんよ。
まぁ、速度に関してはそこまで早くないのですが。
これくらいなら、
まぁ、半日もあればどうにかなるでしょう。
甚振りたいなら存分に?
まぁ、確かに見た目は女性ですけど、
私両性ですから。
損しても別に。男にもてたいわけでもないですし。
とはいえ――このままではつかまるだけですか。」
ふむ、と左手を顎に当てて考え込み。
「クソッタレェって叫ぶのは、
下着が見えそうで見えないときですかね?
まぁ、それはそれとして。」
映像が消え、新たな映像がリーセの前に現れる。
人差し指を蒼穹に向けた蒼穹の映像だ。
「この辺りで逃げさせてもらうとしますか。
名残惜しいですが、仕方ないですね。」
リーセの足元に魔方陣が、浮かぶ。
■蒼穹 > ―――おい、私道を塞ぐんじゃない。
(物怖じはしない。例えそれが己であっても―――。だが、少しだけ戸惑ったのは事実。それが実物な訳はないのは分かっているが、こんな事も出来るのか。意外と厄介である。…工作員?)
あっちゃー、取り逃がしちゃったかなぁ?
両性って…そう言うのもいるのね。
ま、直るなら何よりさ、お大事にね。
(半ばあきらめ口調、魔方陣の様なものが見えるなら今更追ったとして手遅れだろう。一応報告書類くらいは書いておこうか。恐らく、退却するだろう彼女を手を振って見送った。)
あ…因みに、私は普通だからね。
もし私が異常ならこの島全体が異常って事になるよ。
(半分引いているだろう彼に後付的に説明というか、言い訳をつらり。)
■リーセ・グリエ > 「ま、もし逢引のお誘いならいつでも飛んでいきましょう。
貴女のために。
それでは、御機嫌よう。
またいずれ、どこかにて。」
転移して姿が消える。
――映像もまた同時に消えるだろう。
「ちなみに私の下着は黒です」
最後に残した情報は本当に要らない。
ご案内:「落第街大通り」からリーセ・グリエさんが去りました。
■翔 > 「んなわけあるか変態かおまえ」
口をついて出た言葉に変態だったなと自分で答えを出して頷き
「案外あっさり取り逃がすんだな」
逃げるであろう黒髪を見ながら、青髪に声をかける
こいつが見逃したなら俺が追っかけても無駄だろうし、危ない橋は渡るつもりもない
「あー、まぁ、この学園自体が異常っちゃ異常だからな」
答えにはなっていない返しをしながら、頭を掻いて
「結局女好きか
なんつーか、あんたもへんなのに眼をつけられたな」
黒髪の女に聞こえなかったであろう返しをしつつ、青髪に声をかけた
ちなみにその情報は誰が得するんだ本当に
■蒼穹 > ああうん。もう私は突っ込まないから。
(女性男性は兎も角両性の人と逢引って…。)
もう!私は!突っ込まないから!
(誰得情報なのだろうか。痴女、痴漢。いや、両性の場合は何というのだろう?…分からない。だが、かなり疲れる相手だった。何か再生能力あるとか言ってるし今度はもう手加減やめよう。一撃で葬ってやろう。若しくは甚振り尽くしてやろう。そんな不穏な思考をしつつ。)
うん…転移魔術は先に封殺しとかないと逃げられるからね。
まぁ、また会うでしょ。ああいう人なんだし。
(はぁやれやれ。と、ひと段落ついたかのような呆れた声。)
そういう事。皆異常で皆いいってね。
…はぁ、目を付けられたってわけじゃあないでしょ。
(横目でちら、と彼を見ながら。)
■翔 > 「なんつーか、風紀も大変だな
あぁいう変態からまともなのまで相手するとかよくやるぜ」
俺には無理だ
手の届く範囲ですら怪しいっつーの
「ま、おつかれさん」
とねぎらいの言葉とため息混じりに笑みを送って
「皆異常だったらこの学園崩壊しそうだがな」
と言いつつも、なんだかんだで崩壊しなさそうな気もする
清濁併せ呑むっつーのかな、今の状態のほうがよっぽど危うそうだが学園は表面上まともだ
「俺は残念ながら男だからな
ま、がんばってくれ、これからも」
手の甲で青髪の二の腕辺りを軽く小突いて
「俺達一般生徒が安心に暮らせるようにな」
ひら、と背中越しに手を振ってその場を去った
ご案内:「落第街大通り」から翔さんが去りました。
■蒼穹 > …はぁ、やってらんない。
(普段サボっていたツケが回ってきたのだろうか。)
頑張れ?…やーだよー。
(去り行く彼の背中目掛けて反抗した。聞こえないくらいの声量で。)
はぁ、…だっる。
(がっくり肩を落として、風紀委員の腕章を投げ捨て、切り伏せ、それからぶっ壊して。その後そこから立ち去った。もう暫くは警邏任務はせずゆっくりサボろうと心に誓った瞬間であった。)
ご案内:「落第街大通り」から蒼穹さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に来島さいこさんが現れました。
■来島さいこ >
夜の落第街。
少々の探し人を見つけに、落第街へと足を運ぶ。
「うぅん、居ないねぇ……」
"有耶無耶になった事"を果たしに、人を探してきたのだけど。
中々見つからない。そう思いながら路を歩く。
「……学校で呼び出した方がいいのかなぁ?」
■来島さいこ >
大通りの傍ら、少し曲がってみるとゴミ屋敷の様な建物が見える。
……軽く探ってみた所、"ジャンク屋さん"、らしい。
「うーん、変な店に居たりしないかなぁ……。」
とりあえず、気になったので中へと入ろうと、歩みを進める。
ご案内:「落第街大通り」に狭間操一さんが現れました。
■来島さいこ > ?ボックス<内容を追加しました
■来島さいこ > ……建物に入ろうとするだけで一苦労だ。
外からは見えるのに、入ろうとするとジャンクの山がちょっとした迷路。
売り物かもしれないので、乱暴な事は出来ない。?ボックス<内容を追加しました
ご案内:「落第街大通り」に空閑 栞さんが現れました。
■空閑 栞 > 「んー、万全だし少しくらいいいよね」
誰にいうわけでもなくポツリと一言。
ふらふらと落第街に散歩をしていると、大量のガラクタが目に入る。
その近くに見知った顔を見つけた。
「あ、来島先生!」
そう言ってさいこに駆け寄っていく。
■狭間操一 > 一方、店の入り口付近では、ガシャ……とジャンクの山の一つに、人の背中がぶつかる音がした
「痛い痛い!いや、悪いって!
うん!確かにこの通りでスカウトしたのは悪い思てるよ!
テリトリーあるもんな!うん!話…」
『あ?うるせえよ兄ちゃん、今日こそはさらうからな?』
ガシャーン…とまた甲高い音が響く
どうやら少し外の方で争いが起きているようだ
この町では日常茶飯事にすぎない
■来島さいこ > 「うふふ、こんばんわ。栞ちゃん。
……具合は大丈夫か―――」
くすっと笑って出迎えた後、近寄りきった辺りで不安そうな視線を見せる。
……少し外の方で物音がした。何か諍いが起きているのだろうか。
「……今のって……ごめん栞ちゃん、ちょっと待っててね?」
尚、店主はせっせとジャンクを入れている。?ボックス<内容を追加しました
■空閑 栞 > 「ええ、こんばんは。」
笑顔を浮かべて挨拶。
先日のお礼を言わなくては、そう思った時に物音が聞こえた。
「ええと、一応ついていきますよ。気になりますし」
そう言ってさいこについて行く
■来島さいこ >
――外の方へと歩いて行く。
そうして、音のする方、争いの在る方へと駆け寄った。
駆け足の音が、響く。
■狭間操一 > 店を出た通りでは、既に後ろ手を押さえられ
顔に数発の殴打の跡を残しながら
脳みそが筋肉で出来たような男に絡まれる
ヘラヘラした暗視ゴーグルの男という光景が広がっていただろう
他にも3人ほど待機している
「いや僕もな?モメんようにコッソリやんのは無理ですよ?って言ったんだけど
ケツモチのヤクザがさぁ…」
『おめぇーの…ア?事情なんざ、ア?聞いてねえんだよ!』
「ごッ…ふ…」
ドス…と鈍い音が響く、暗視ゴーグルの男は、背後から押さえられたまま
腹に拳を入れられ、肺の中の空気を吐き出していた
■来島さいこ >
「……うふふ、こんにちは、おにーさん達。」
にこりと笑いながら、脳みそから骨の髄まで筋肉で出来たような男と、
暗視ゴーグルの男――狭間操一へと近寄るだろう。
「ね。何かあったの?
ちょっと生徒指導の先生に、教えて欲しいなぁ……。」
■空閑 栞 > 「えーっと、弱い者いじめはよくないと思いますけど」
さいこに続いて筋肉だるまのような男と暗視ゴーグルの男に近づいていく。
いつでも異能を発動できるように集中を始めた。
「先生、どうします?」
小声でさいこに話しかける。
■狭間操一 > 『あァ?先公は黙っててくんないスかね?
ちょっと大事な話なんスよ、お金の話、センセイ払えます?』
おそらく2級学生だろう、刺青を腕にしつらえた
スキンヘッドのリーダー格の男が、さいこの頭に手を伸ばし
グッと掴んで脅しつけようとする
「あ、何?先生?アンタ先生なん?うへ…助かったわぁ…
この兄ちゃん等急にナシつけて着よって困っとんねん
なぁ頼むわ先生…」
『オメェーは黙ったれや!』
ド…とまた、リーダー格ではない取り巻きの丸太のような蹴りが鳩尾に入る
呻き声を響かせ、暗視ゴーグルの男は黙ってしまい
『な、先生?俺達センセイってのがあんまり好きじゃねぇんだよ…
おとなしくしててくんねーと…アンタもさらうよ?』
リーダー格は、剣呑な声でそう呼びかけた
■来島さいこ >
一切躊躇わずに頭に伸びた手をつかみ返し、
ガリ、ゴキ、グシャ、と、スキンヘッドの男にアームロックを仕掛け返す。
止めなければ、いけない所まで曲がりそうだ。
「うふふ、お話、聞かせてくれるかなぁ?」
栞には、準備だけしてて、と軽く伝える。
■空閑 栞 > 「おお……」
あまりの手際の良さに感嘆の声をあげる。
まさかあの見た目であれだけの技術があったとは。
ついてくる必要はなかったかもしれない。
そう思うが、準備だけしててと言われたので、大人しく集中を続ける。
■狭間操一 > 『ぐぇ…て、てめぇ……』
腕から鈍い音がした、リーダー格のスキンヘッドは
カエルが潰れたような情けない声を出す
『オメェ等!やれ!』
そうされながらも、リーダー格の男が号令を下すと
羽交い絞めにされていた暗視ゴーグルの男の喉元にナイフが突きつけられた
『オイ、センセイ?勿論離してくれるよな?俺になんかあったら
あっちの男もぐっさり行くぜ?』
へへ…と下卑た声音で返す男、そして
「うわっ…マジで?ちょっとそういうのあかんて!これあかん奴やって!
センセイどうにかして!まだ死ぬのは…嫌や……なぁ」
クク…とナイフを突きつけられながらも、僅かに口元が歪む
「なぁ、アンタ…助けてくれるん…か?」
そして、殴打によりいつの間にかゴーグルが外れていた男の視線が
目の先で集中を続ける空閑に向けられた
凶眼、それは、目線の合った相手の能力を暴走させる
あるいは相手のトラウマに訴えかけ、現実そのものといったリアリティをもって
幻視させる、漆黒のオニキスのような瞳だった
目を合わせれば、能力を集中させている空閑の異能は暴発するかもしれない
■空閑 栞 > 「ええ、もちろん……あ、れ?」
暗視ゴーグルが外れた男の目を見ると、突然えも知れぬ恐怖に襲われ、発動しようとしていた異能の制御が効かなくなる。
男の喉元にあったナイフを防ぐために空気を固定しようとしたはずが、"周囲一帯の空気をまとめて固定"してしまった。
集中をが切れたため、体内の空気は固定できなかったが、余程の膂力や異能、または魔術がない限り動くことはできなくなるだろう。
このまま時間が経つと、新たな酸素が入らずに窒息してしまうかもしれない。
■来島さいこ > 「うふふ。じゃあジュースをおごってあげるから、それで手打ちに――」
腕を離そうとした瞬間、狂う空間。――"能力の暴走"
私のではない。しかし、昔取った杵柄――今も使えるが――それ故だろう。
狂わされたものだと、直感で察知した。
(私のでない、としたら誰――?)
「っ、うん。大丈夫だからちょっと待っててねぇ……?」
無理矢理に空気を吐き出して声を掛ける。