2015/06/03 のログ
ご案内:「路地裏」に能見さゆりさんが現れました。
能見さゆり > 【風紀としての仕事をするべく、とりあえず路地裏の見回りへ。基本的に一般行動は日常と変わらない。もともと昨日やりそびれたこともある。】
能見さゆり > 例の薬の件がらみですかね? それとも。
【一応特別火器の申請をしたので、今日はいつものゴム弾より強力な実銃を所持している。例の薬がらみの能力暴走者相手では、スタン用ゴム弾では効果が薄く、気を引く程度のことしか出来なかったためだ。】

能見さゆり > ……さて。
【ゆっくりと路地裏の奥に歩を進める。事前に踏み込めればよし、事件が起きていてもそれはそれで。
そもそも、被害者がいるかどうかは彼女にとってあまり重要ではないし、どうなっていても結果でしかない】

能見さゆり > ……ここですね。
【廃ビルと思しき入口。配電盤を覗くと電気は通っている。
ブレーカーを落とす仕掛けを取り付けると、ブレーカーでの停電と同時にドアノブを撃ちぬき、催涙弾を転がす。
さゆりには熱源視覚も動体反応や生体反応知覚もあるため特に問題なく進入する。
中は研究所。故に戦闘員は少ないが研究員がいるだろうか。そして非常用電源の点灯と銃声】

能見さゆり > 【少なくとも銃声がすぐにするということは報告通り違法研究所で間違いないだろう。
何の研究をしているかはさておき、奥へと進入する。案外、よく出来た施設のようだ】

能見さゆり > ……すいません、中を案内いただけますでしょうか?
【幾度かの小競り合いのあと、隠れていた研究員を生体反応で見つけ、笑顔で脅す
研究室を案内させたあと、パスワードを解除させ失神させた上でIDを奪ってアクセス、データを収集する】

能見さゆり > ……さて、コレでいいで……ッ!?
【突然、壁が破られ、能力暴走者……<オーバー・ロード>が現れる。
被験者のうちの一人だろうか。肉体強化系にも能力強化系にも思える。
何にしても、コレ以上の現場は保存できそうにない。】

また、ですか。
あまりこうした戦闘は得意ではないのですが。
【多少弾をばらまいてみるが効果は薄い。
これはどうも、内臓武器なり誰かの協力を得る必要があるか、だ】

能見さゆり > 【とりあえず、ココは地下深い。
それに建物が崩れるほど不利になる。退路を確保しつつ地下1階、入口の広間まで戻る。
地響きがするほど通路を破壊しつつ、追ってくる能力暴走<オーバーロード>
……出来れば一般に見られないこのへんで仕留めるのが上策だが……さて、行けるのかどうか】

ご案内:「路地裏」に否支中 活路さんが現れました。
否支中 活路 > 『能見が戻る退路の先、広間から地上ヘ続く道に男がいる。
顔は見えない。包帯で覆われているからだ。
ただ緑色に発光する双眸だけが地下の薄暗さに浮かんでいる』

能見さゆり > 風紀の能見さゆりです。敵ですか味方ですか?
事と次第によっては風紀権限で処分します……勧告はしましたよ?
【敵か味方かわからない以上、警戒は解けない。反応がなければ退路を塞ぐ限り勧告通り撃つしかない。
背後の暴走者に対して余裕が無いためだ。そもそもコレ一体かどうかもわからない】

否支中 活路 > 『何か言った、かのように口をもごもごさせたが、はっきりとはしない。
ただ能見の言葉に下げていた両手を振るように上げる。
腕の残像から何かが前へと飛ぶ――使いものにならないほど小さいナイフのような硬い何かが、能見へ。いや、能見のうしろへ飛んでいく』

能見さゆり > <攻撃意思確認、弾道上に当方に対する狙い無し……判断保留、回避行動。>
【そのまま転がるように、否支中の足元ヨコに滑り込み、反転して体制を立て直す
ナイフのような何かは能力暴走<オーバー・ロード>に命中する】

『グぉオオオオオ!』
【この能力暴走<オーバー・ロード>は床を踏みこわし、壁を削る勢いで突進してくる。
昨日のそれより、巨大で、しかもパワーも強い。】

否支中 活路 > …………ॐ (オーン)!!

『命中を確認するかいなかで、男が一喝した。
その瞬間、突き刺さった硬片が青白い光を瞬かせる。

そして

爆裂。

突き刺さったそれから巨大な指向性衝撃力が生み出される』

能見さゆり > ……魔術? そして味方と取っていいのかしら? 
【なお、さゆりのシステムは異能であれば反応があるからわかるが、魔術系に関しては物による。
秘匿され系統がわからない独自系統に関して、魔術反応は独特の反応を示し、そういった特殊魔術まで把握しきれないからだ
一方、異能は生命活動の一環であり、基本的にすごく力を入れたりするのと原理は変わらない。
逆に言えば生体反応を狂わせたりいつもの調子やそうでない状況を作り出すことが出来ればジャミングが可能である
たとえば超音波で偏頭痛がしたり低周波で気持ち悪くなることや、空気の流れ、光の屈折など、そういった様々な要素を変える。
超一流のアスリートがちょっとしたことで成績が変わるのだから、当然、異能であってもその限りではない。
もっとも、さゆりが意図せずともその機能は常に可動しているため、自身があまりそばにいると異能が発揮できなくなるおそれがある。
そのため、味方と頷くなら少し距離を置く】

【爆発、爆風。そして瓦礫の音。だが……】
『ゴァああああああああアア!!』
【能力暴走<オーバー・ロード>はそれを耐え切った。爆煙の中から立ち上がり咆哮を上げる
もっとも全く効いていないわけではないようだ、緑色の血を流している……この被験者はもともと人間だったのだろうか、それすらわからない】

能見さゆり > ……!
【さすがにあれでは自身の武装では効果が薄い可能性が高い。
もともと、さゆりは基本的に諜報と異能者との対人戦がメインであり、こうした怪物的な相手とは分が悪い
特に強化系や獣人タイプなどの身体強化系能力とはそれほど相性がよくないのだ】

否支中 活路 > 足止めぐらいにゃあなるか……

『そう呟いた男の両手は、いつのまにか頭の横で手のひらを見せており』

すまんな、詠唱中やったんやわ。

『敵対意思はない。そう示す男の生体反応は途切れ途切れではっきりしない。
ただ、魔術の方はそう珍しいものではなかった。インド密教系のもの。能見が持つデータにも収められている典型的な一つだ。』

っと、足止めじゃ足りへんかこら。
ジブン、武装それだけなんか?

『唸りを上げるオーバー・ロードへ視線を移す。相変わらず瞳は緑に輝いている。この地下ならわずかの光量でもよく見える。
妖精眼(グラムサイト)。熱、波動、魔力などを視認する非光学的視覚が、オーバー・ロードの全身を捉える。』

能見さゆり > 公安の監視対象にある方ですね……味方なら助かります……
ただ、アレで足止めってなると私は軽くふっとばされそうな気はするわ。
さすがに建物壊しながら向かってくるような相手にそれ以上の攻撃は出来そうにないですし。
対人戦ならともかくアレは人扱い出来ないので。
【戦車と戦うようなものだ。さすがに対人用のさゆりには分が悪い】

……まあ、いくつか隠し武器がないわけではないですが、こういう自体はもともと想定してませんから火力不足です。
囮はともかく足止めも難しいと思います。
【レーザーの爪もワイヤーもおそらくダメージや強度不足だろう。
通常の人間ならなます切りに出来るだろうが、建物を破壊した上でアレしかダメージがないのなら、表面だけ傷つけるに終わりそうだった。】

能見さゆり > 『グルぉおおおおおおおゥ!』
【能力暴走<オーバー・ロード>はどう見ても怒っている。再びこちらに向かって突進を開始した
戦車がそのまま突っ込んでくるようなものだ。巨大な肉体が通路を削りながら向かってくる
避けなければさゆりなどは一発で中破するだろう】

否支中 活路 > (……こいつ風紀委員やったはずやけどな?)

『ぴく、と、能見の台詞に眼を細めるが、今はそこに触れている事態ではない。
火力不足との言に頷いて、だが首を振る』

せやけど、こんなもん上に出されへんやろッ!

『続ける途中で突進を開始した巨体に、声を荒らげつつ横に飛ぶ。
先ほどと同じ硬片を巨体の前の地面へ叩きつけながら転がり』

ॐ(オーム)!!

『使用魔術は先と同じだ。だが転がり終えて膝をついた地面に、右人差し指が焼き印のように何かを描いている』

能見さゆり > 【さゆりは一応退避の構えを見せている。最悪、正体をバラすようなワイヤー装備を披露した上で彼も抱えるつもりだ。】
気をつけてください、私があまり近づきすぎると強化系や具現化系異能を除き効果が弱まります。
魔術は問題ありませ……っ!?
【能力暴走<オーバー・ロード>が再び吠え突進を開始する、彼は先程と同じ足止めを行おうとしている
何か策があるのだろうか、退避用意だけして、警戒する】

能見さゆり > 『ガルぁああああアアアアッ!ごァあッ……が、グルぅおぅあああアアアアあァ!!』
【能力暴走<オーバー・ロード>は爆発に巻き込まれ、咆哮し絶叫しながらもんどり打って転ぶ。
が、転んだだけでは突進の勢いが止まらない。巨大な筋肉の塊が質量となって瓦礫とともに迫ってくる】

否支中 活路 > 気にしな、問題あらへんッ!

『描かれるものの中央には、縦線の上と下から右、左と短い線がつきでた文字。
それも能見には確認可能だ。ゲルマン系、ルーン文字の氷(イス)。
はたして文字通り、爆裂してグチャグチャになった地面を、凍結が奔る』

能見さゆり > 『ぐっ、ガッ……ゴルぅおおおおおおおオオオオ、ゴハぁああアア……!』

【バキバキバキバキと氷が覆い、床ごと巨体が封じ込められていく、だが、止まらない。
肌に霜と氷をまとわせたまま起き上がろうとする。
もともと建物ごと破壊するような相手だ。コンクリートの瓦礫で生き埋めにしても止まらない可能性がある
遠い何処かの神話のように氷に埋めるなら別だろうが、単なる凍結で止められるような頑丈さとパワーではなかった

当然、あたり一体には地響きが起こるが、路地裏の区域では時々起こることだ。】

能見さゆり > サポートします、必要があれば指示を下さい。
【現状、攻撃的な魔力も異能もなく対人武器しか持ち合わせていない彼女にしてみれば
下手な攻撃は彼の妨害になってしまうため、特に退避準備以外対応できずにいた】

否支中 活路 > うおっちゃっちゃっちゃっちゃちゃ
『凍結で時間を稼ぎつつ、転がるように離れる。
霜の降りた床を滑るように能見のすぐそばまで来ると』

逃げんのはええんやけど、上に出したくないんや。
色々あったやろ……昨日の今日やからな。

大方すぐなんかあるとは思うたけど……有能やんけや。

『皮肉なのか何なのかよくわからない言葉を零して、パンパンと上に着た学生服をはたく』

ずっと視てるんやけどな。
モノが大物すぎるわ、あのカエラムとかいうのみたいにはやれんからなぁ……

『あがき起き上がろうとする巨体を、緑に光る眼が全身眺めていく』

能見さゆり > 上に出したくないのは同意ですが、さすがに私は対人装備しかありませんし、風紀で今呼べる人には連絡を入れていますが……視ている?
【視ている、という意味がわからず、問い返す。
攻撃系に強い異能、もしくは魔術であれば種類によっては対処しやすいのだろうが、完全に氷漬けにするのでもない限り、能力暴走<オーバー・ロード>は止まりそうになかった】

能見さゆり > 『グゴァああ、グルぉオオオおおおッ!』
【目を血走らせて体を震わせ立ち上がろうとする能力暴走<オーバー・ロード>
少しでも余裕ができれば飛びかかってきそうだったが、溜めが作れないのか、今はじわじわと氷ごと徐々に押し返し始めている……
……学習、もしくは吸収するのか!?】

否支中 活路 > 『妖精眼によって、オーバー・ロードの生体磁気、魔力、オド、気、そういったものの流れが見える。
すべてを見通し露わにするような神眼には及ぶべくもないが』

自己強化系能力の異常強化。筋組織の暴走ちゅうとこやろ。
阿呆みたいな重戦車やけども、ジッサイん中身はエンスト寸前のボロ車でもあるわな。
破滅にまっしぐらたぁ、笑えんわ。

『自身の軽口に自身で呆れてみせ、シャツの胸元をはだける』

外からやとオレも火力が足りへん。
ちょっと引きつけてくれへんか。
懐に入るわ。

能見さゆり > ……はい、構いませんが。おおまかな距離と理想の状態を教えて下さい
可能な限りやってみます。
【状況的にこちらも余裕が無い、かなりの緊急事態のため、正体に関しても隠せる余裕はない。
少なくとも内臓装備を出し惜しみする気はなかった。】

能見さゆり > 【能力暴走<オーバー・ロード>は筋組織の暴走に飽きたらず、様々なものを吸収する厄介なタイプ
飽和状態でボロ車だというのはたしかにそうだが、この短期間に限って言えば、まだ持ちそうだった】

否支中 活路 > ええーーごっつい細かいなぁジブン

『半眼になった緑光が能美を視る。
だがもう氷の檻ももたない。すぐに前へと向き直る』

接触せなあかんな。あの野郎こっちの術も食い始めとる。
すっと今すぐガス欠にはならんやろ。
やから燃料タンクごと断ち切ってやるしかないわな……あとは『前』見たいに自壊するんちゃうか

能見さゆり > ……分かりました、アレ相手に接触と3m手前ではだいぶ違いますからね。
接触となると……ええ、たぶんなんとかなるでしょう。
私が目の前でどうなっても気にせず、実行をお願いしますね。

【言うと、能力暴走<オーバー・ロード>に向かって弾をばらまきながら走り出していく。
ダッシュからブーストダッシュにて転がるように急旋回しながら背後を取る。
氷から解き放たれつつある能力暴走<オーバー・ロード>の拳をかいくぐりながらその腕にワイヤーを絡め、自身の体重をかけて転がるよう重量をかける。
が、転がらない。ワイヤーごとさゆりを引き寄せようとするが、ワイヤーを切断し逃れつつ弾をばらまく
『ゴガアアああアアあ!』
能力暴走<オーバー・ロード>吠えながら腕を振り回すも、不規則にアクロバティックな動きで高速に移動するさゆりには当たらない。否支中の前に来るよう誘導しつつ
背中に張り付き首にワイヤーを掛け、首筋にレーザーの爪で回転斬りをかけながら銃で打ち込みつつ否支中の前にひれ伏すようにしようと遠心力と速度で勝負を掛けに行くが、やはり、パワーが足りない。
耐えきられてしまい、目の前に格好の位置でぶら下がる格好になったさゆりは、その腕で派手にふっとばされる。
切れるワイヤーに紫電が弾け、向こうの壁にたたきつけられるが……

当然そのパワーは能力暴走<オーバー・ロード>自身の首に巻きついたワイヤーにもかかっていた

不意にかかった自分自身の力に、否支中の前に跪くような格好でバランスを失う能力暴走<オーバー・ロード>】

否支中 活路 > 『能見の高速機動を視界の端に収め、駆ける。
一歩目から発動した身体強化魔法で二歩目からの速度は三倍と化した。
懐から取り出している呪符の束はぱっと見でも形式違いが4種はある。
空中を滑る指がルーンを描く。

往くのは真っ直ぐだ。オーバー・ロードの動き方は気にしていない。
接触させると言われた以上は、そこを疑うことはしない。
真っ直ぐ一瞬を踏破し、踏み終えた眼前には前にのめるオーバー・ロード』

足りん足りんて大食いかいな

『めくれ上がった床にはルーンが吸い込まれ茨が伸びる。
手にあった呪符は包帯の上にはりつき、妖精眼が強く輝く。
オーバー・ロードに触れた指先に金色の線が走り、接触部から火花のように異邦の文字が散る。
それら大半は、あるいは叩きつけられた能見の視界が無事であれば、すべて学園側の情報に登録されているものだ。
矛盾表現、ありふれた魔術(オカルト)と言っていい』

大口は、いい加減閉じとけや

『妖精眼が見通すオーバー・ロードという体の道へ、複合魔術の奔流が流し込まれる。
人の身でいうところの気脈へ、衝撃が駆け上ろうとする』

能見さゆり > 『ぐ、が……ッ、ご、ぁ…………ッ!??? ぐぎゅぉおおおおおおおお!!!?』
【能力暴走<オーバー・ロード>には理解できないまま、吸おうとしたものが気脈を断ち切られ、吸うどころか全てが吹き飛んでいく。
激しい力の本流とともに体が乾いて割れ、砂に帰っていく……そして全てが崩壊した。
終わるときはあっけなかった……証拠が残らないという意味でも。

一方……さゆりの方は起き上がってこない】

否支中 活路 > 『二度三度瞬きし、こめかみを抑える。
取り出していた呪符の残りを自分の額にはりつけると、ほとんど呪いのミイラだが』

きっつ……いででで……

『オーバー・ロードに突き立てた方の手をひらひらと振りながら能見の方へと歩いて行く。』

能見さゆり > …………。
【半分瓦礫に埋もれたさゆりの状態は、ひどいものだ。
服がぼろぼろなのは言うに及ばず、右腕が肩元から吹き飛び、左足が膝から折れ、右目は半開きで機能していないようだ。
腹部も損傷し、手足の人工皮膚もところどころ破れている。
時折紫電が弾け、そのたびに軽い痙攣のような動きを機械的にしている。
建設破砕用の鉄球をまともに受けたようなものだ、当然、そうなる。所詮、対人用の機械だ】

否支中 活路 > 『眼を瞬かせるが、どちらかというと疲労が大きいようだ。
さきほどから能見自体を見ていた。ついでにいえば、昨日も路地裏の騒ぎを別の風紀委員らと眺めている。
むろん活路に能見の中身がわかるほどの機械工学の知識はないが、『違う』ことぐらいはわかっている』

派手にやってもうたなぁ……いやいやオレが悪いんちゃうやろ。
えー。まあしゃあないな。いや、どないしょかこれ。

『ぶつぶつと独り言ち、とりあえず能見のそばにしゃがむ』

能見さゆり > ……が、ぴゅ……い? ぎ? ぴゅい?
あ……あが……う? ぁ、あぅ?

【しばらくすると、反応がある。
何かしようとしているようだが、上手く出来ないらしく、起き上がろうとするが、腕と足が破損して無いためにうまくいかない。
とりあえず声をまともに出すのも出来ないようだが。何らかのアクションを起こそうとしている】

否支中 活路 > 『頭をかいて、少し考えてから』

すまんけどこらオレにはどうにもならんわ。
あー、機械……機械かあ……一応それ系のヤツ知らんわけでもあらへんから、見てもらっときゃええかな?
パーツ……パーツは全部集めとっか。

『言うと、懐から石を取り出してその辺に放り投げる。
石は見るまに不格好なブリキ人形のようなものとなって、細かいパーツを集め始めた』

で、っと……ちょい悪いけど失礼すんで

『散らばったものを使い魔の一種に任せ、胴体を両手で持ち上げる』

能見さゆり > <ダメー、ジ……72%、通常行動、およ……び戦闘不、能。人格エミュレート……機能。チェック……OK
予備システむ……起動……応急処理実行……音声調整中……>
ぎ、ぴゅ……ぅ、んん、……だダ、だぃ……い、じょうブデ、シた、か?
【いつもの笑顔をつくろうとしているが上手く行っていないようだ。やはり身体機能もバランスは上手くとれないらしい
ただ、とりあえず、混乱とダメージ状態から回復したのか、何とか言葉は発せるようだ】

否支中 活路 > お……おお。喋れんかジブン。
えらい無茶させてもうたなぁ……
んで、どっかもってったらええとこあるんか?この辺やと知り合いのサイバー技師ぐらいしかしらんけど

『片足で使い魔をケリ急かしながら、能見の半壊の顔を覗きこむ』

能見さゆり > ……はイ、なんと、カ。
コレ以外は、おおおモい、ツカ……ナくて。ゴめいワク、おかけ、します。
スい……すすすい、マセん、が、けけケん究棟、15番研究室に……おねがい、シマ、す。
なお、出来れバ……わた、ワ、わたし……の、ことは……こと、ことは……
ひみつにしテ……いただケると、あああアリアリが、タイ、です。
【電子音混じりの声で、たどたどしく語る人形は、やはりドコか笑顔を浮かべたような表情で懇願した】

否支中 活路 > 『この落第街は勿論、異邦人街も頻繁に出入りする活路は一つ基本的なルールを忘れない。
それはお互いの事情は尊重するということだ。
あるいはそれで今すべてが上手く行っているわけではないとしても』

へいよ。まあなんとかなるやろ。あのへんやったら。

(面倒なんに会ったら置いて逃げたらええわけやし……あっでもそれ完全に誤解されるやんけ。
うわーめんどくさ隠形隠形なんかあったかな丁度ええの……)

『落第街から研究区ならば島の中央を通ることなくたどり着ける。
それにしてもこの状態は、能見にとっても都合が悪ければ、活路にとっても都合がよくない。
頭になるべくひと目につかないルートを浮かべながら。ビルの地下を出ていく』

ご案内:「路地裏」から否支中 活路さんが去りました。
能見さゆり > ヨろしくオネがいしま……ス。
【否支中に運ばれ、まともに動けない人形は研究区に向かって運ばれていった】

ご案内:「路地裏」から能見さゆりさんが去りました。
ご案内:「路地裏」に蒼穹さんが現れました。
蒼穹 > (どうして、こんな所に来たのだろう。それは、己が風紀委員だからか。それとも抑えられぬ、破壊衝動の為か。若しくは、ただの気紛れか―――。こんな場所をうろつくと、誰かも知らないようわからん奴が襲ってくるわけで。)
んー、邪魔邪魔。退くか…消えなよ。
破壊魔法・第一術式「滅の矢」
(ザシュン、と刺突の音一つ。こうやって軽く、魔術で一撫でしてやればそれだけで襲ってくるのを止め逃げに転じるのが大半。風紀委員で刑事課だが、わざわざ取り締まるのは…面倒だし良いか。能力暴走者、ことにオーバーロードなんて、最近は物騒になったもので。それは、サボりの己の耳にも風の噂として届いていた。)

ご案内:「路地裏」にメアさんが現れました。
メア > .....(手元の紙を確認し、路地裏に一人入っていく)
蒼穹 > はーい、ここはキミみたいなチビがうろちょろする場所じゃあない。帰りな。
(不良か何かをぶっ飛ばしてあしらった後、出会い頭、気怠そうに風紀委員としての注意勧告。)

メア > ....(ちらりと話しかけてきた男の方を見て)..いや...カリキュラム、だから....(そう言って辺りを見回す)
ご案内:「路地裏」からメアさんが去りました。
ご案内:「路地裏」にメアさんが現れました。
ご案内:「路地裏」からメアさんが去りました。
蒼穹 > んー。…どーしよっか。
(おでこに手を当てながら、思考を巡らせる。されど、物足りぬ。風紀委員の仕事はさておいて、破壊に勤しむのが己の生きる道。正直、ここならある程度破壊の限りを尽くしても大丈夫なのではなかろうか。きょろきょろ、恐らく、荒れ果てて然程手入れもなされていないであろう、路上やら壁面やらに視線を馳せながら、これから、次ぐ行動を考える。…やっぱり、廃墟は廃墟。つまらないものだったろうか。それは、己の住処と同じく。なら、足早にここから去った方が良いのか…それとも。)

蒼穹 > 何にもないねー…。
これもまぁ、見事に、さぁ。
(あっけからん。適当に襲い来る連中を捌いていたら今度は本当に何にもなくなってしまった。単調な荒れ果てた、灰色と茶色が織りなす退屈な景色。途中、とん、と足を止めれば文字通り踵を返す。歩いてきた道を、今度は逆にたどってみる。要は、短い散策の帰り道だ。人の世に、「行きはよいよい、帰りは恐い」という言葉がある。それは、本当だろうか?)

蒼穹 > わーわー、群がっちゃっておっそろしいなぁ。
人でも何でも、群れなきゃ何にもできないゴミっているよね。
ああ、その点昨日の川添君は良かったね。
彼はあんな不良でも「個」としてあったから…ね。
(帰りは恐い、か。笑わせる。高々不良っぽい輩が数人、己を睨んでいるだけではないか。物怖じする様も見せなければけらけら、と底の浅い笑みで不敵な態度。これが、腐っても邪神と言う事。最も、負ける気はしないから、と言うのが一番大きいが。)

蒼穹 > はあやれやれ。
結局、何にもなかったねー…。
(がっくりと、小さく肩を落としながら、その場を後にする。後々、ボロボロになった不良数名の姿が確認されるだろうが、この路地裏では日常茶飯事であろう。だから、さほど珍しいものでもなく、一つの景色として、見過ごしていかれるのだろう。)

ご案内:「路地裏」から蒼穹さんが去りました。
ご案内:「路地裏」に白崎玲刃さんが現れました。
白崎玲刃 > 【落第街の路地裏、そこへ、仮面を付け、フードを深く被った男が歩いてくる。玲刃だ。路地裏へと歩いてきた彼は、そこである光景を目にする。】
白崎玲刃 > 【なんと、だるい様な表情をした二級学生が、自身に首筋に注射器をあて、例の違法薬物を使おうをしていたのだった。】
待っ…
【距離が遠い、急ぎ身体強化を使用し、その学生の元へと駆けるが、間に合わない…。】
「ああ…これで少しは気が楽に…ぐ…ぐぁぁ…なんだ…?体が…あつ…ガ……ガァァァ!」
【薬物を打ち終えた学生は、突然、苦しみだし。そして、持っていた≪獣化≫の異能が暴走し。怪物の様な姿へと変貌してゆく。】

白崎玲刃 > !?
【間に合わず、薬物を打ち終え異能が暴走してしまった男を見て、玲刃は驚愕する。】
(あれが、能力暴走<オーバー・ロード>…?なんだ、あれは…)
【異能を暴走させた学生、能力暴走<オーバー・ロード>となってしまった彼を見て、玲刃は一瞬唖然とするも、はたと気を持ち直し】
(!?…そうだ、あんな奴が、もし無差別に暴れだしたらやばいぞ…なんとしてもここで始末しなくては…)
【そう考えると、魔術の身体強化も発動し身体強化の重ね掛け状態へと移行し、虚空へと手を掲げる。】

白崎玲刃 > すまない…間に合わなくてな。ごめんな、あんたに恨みは無いんだが、野放しにして、被害を出すわけには行かないんだ…だから…
「グッ、ガァァァア!」
【能力暴走<オーバー・ロード>を見て、俯きながら玲刃は呟く。能力暴走<オーバー・ロード>がそこへ鋭利な爪を構えて飛びかかってくる。】
死んでくれな?
【少し影のある様な切なげな笑みで、そう言うと、表情を真剣な表情へと一変させ、虚空に掲げた手の先に発動した、収納魔術で繋がった収納用の異界から、長剣を引き出し。飛びかかってくる能力暴走<オーバー・ロード>目掛けて両手で振りぬいた。】

ご案内:「路地裏」に綾瀬音音さんが現れました。
白崎玲刃 > 【剣と爪が交差する、身体強化を重ね掛けした玲刃であったが、能力暴走<オーバー・ロード>の暴走した獣化による怪力によって押され始める。】
「ガァァァァア!」
【そして、能力暴走<オーバー・ロード>がもう片方の腕を玲刃目掛けて振りぬく】
……っ!
【玲刃は、とっさに距離を取るも、胸に斜めに引き裂かれたような傷がはしる。玲刃は、とっさの判断で、追撃しようとする、能力暴走<オーバー・ロード>目掛けて、異界から投げナイフを引き抜き牽制に放つ。】
「ガッ!」
【飛来した投げナイフを振り払おうとし、能力暴走<オーバー・ロード>の追撃の動きが鈍る。その隙をついて距離を取る。】

綾瀬音音 > ……あんまり長居は、出来ないんだけど(人探しに走り回って、走り回って、もうここ位しかアテもなく、ここを少しだけ見たら辞めよう、と思いながら、走り回っていた。が、ふと聞こえた咆哮の様なものを聞こえて足を止める。何時もなら大人しく立ち去るところであったが、意を決しってそちらの方へと向かう)(現在位置は能力暴走<オーバー・ロード>と白崎が戦っている路地から少々離れた路地だ。白崎の戦闘位置到着まで30秒ほどだろう)
白崎玲刃 > ……ならば…
【玲刃は、長剣を上に放り投げ、異界から、チャクラムを引き抜き投げ、つつ、大剣を引き抜き両手で構える。】
「グガァァァア!」
【飛んでくるチャクラムをかわし、能力暴走<オーバー・ロード>が再度爪を構え、飛びかかってくる、そこに大剣を当てる…が今度は、大剣の重さを利用し、弾き返す。そして、追撃に放ってくる、爪撃に対しても、大剣を素早く動かし、同様に対処する。】

白崎玲刃 > 【玲刃が戦っている路地へと着くと、獣の様な怪物と戦っている玲刃が見えるだろう。その姿には、数度の打ちあいによって、いくつかの切り傷が付いている。】
>音音

白崎玲刃 > 「ガァァ!」
……このままではジリ貧か。
【能力暴走<オーバー・ロード>と数度打ちあい続ける玲刃、爪を弾き出来た隙に対し何度か、大剣で切り込むも浅い…暴走した獣化によって分厚く堅い皮膚となっている能力暴走<オーバー・ロード>に対しては効果が薄い…そして、向うからの攻撃もいくつか弾き切れず、受けてしまい、爪による斬撃が深く刻まれる。】

綾瀬音音 > (走る足音も気配も隠していない。こちらに気づく余裕があれば解るのは容易だろうが、気づくかどうか。兎に角約30秒後、少女はその“現場”に到着する――)――――え?(真っ先に出た声は、非常に間の抜けたモノだった。ここに来て一年以上が立つために人外を見慣れてはいるが――少年と戦っている怪物は酷くおぞましく見えたからだ。然し戦っている少年が、探していた人物だと気づくと自分では足手まといになると一瞬の思案の後、下がった、が――)玲刃君!?(傷を受けるのを見て、いてもたってもいられなくなってしまう。足元に転がっていた鉄パイプを手にとって、それを発熱させ、躊躇いながらも前に出る――)
白崎玲刃 > (だが、あと少し耐えれば…)
【打ちあい続ける事によって能力暴走<オーバー・ロード>の意識をこちらへ集中させる。そして、能力暴走<オーバー・ロード>の背後から、先程かわしたチャクラムが、玲刃の元へと戻ろうと飛んでくる、無論その軌道上には能力暴走<オーバー・ロード>】
「ガアァ!…!?グァァァァァ!」
【チャクラムが背中に命中する。意識外からの痛みに驚き、飛び退く、能力暴走<オーバー・ロード>そこへ、玲刃は追撃をしかけようとかけるも、突如。聞き覚えのある声に、意識がそれる。】
!?…音音…?何故ここに…?
「グァア?」
【能力暴走<オーバー・ロード>の意識もそちらへ向き、鉄パイプを手にとって構えている音音を見て、能力暴走<オーバー・ロード>はそちらの方が弱敵だと判断し、まずはそっちを葬ろうと、音音の方へと爪を構え飛びかかる。驚き、一瞬遅れて玲刃も音音を守ろうと大剣を放り投げ駆ける】

綾瀬音音 > (何故、の言葉に答える余裕はない。ほとんど同時に能力暴走<オーバー・ロード>の意識もこちらに向いたからだ。カチカチと歯がなるが、引かない。ここで引いたら、背中を向ければそれこそ危険だと本能が警鐘を鳴らしている――)やあああああああああ!!!!!(自らを奮い立たせるように叫び声を上げた後
力を込めて、能力暴走へと真っ赤になるほどに熱した鉄パイプを振り抜く。明らかに戦闘慣れしていない、素人の少女の動きである。だが熱せられた鉄パイプはかするだけでも重度の熱傷を起こす代物ではあった)

白崎玲刃 > 「グァァァァァァァアアアアア!」
【赤熱したパイプが、頭部へと当たり重度の火傷を負い叫ぶ、能力暴走<オーバー・ロード>。しかし、怯んだのは一瞬で、頭に当たっている鉄パイプを火傷を負いながらも振りはらい、そのままもう片方の腕の爪を振りを下ろし、音音を引き裂こうとする。】
音音…!
【そこへ、玲刃が音音をかばう様に間に飛び込む。】
がっ…………!
【能力暴走<オーバー・ロード>の攻撃が、玲刃の背中を深く切り裂く】
ぐっ……げほっ……
【爪撃の重さによる衝撃から、内臓にもダメージを負い、血を吐きながらも、なんとか音音を抱き抱え、そして、能力暴走<オーバー・ロード>の追撃をぎりぎり避ける。能力暴走<オーバー・ロード>の爪が玲刃の肩を掠める。】
…間に、合っ…てよか…った
【玲刃は、血を吐きながらも、薄く微笑みそう言った。】

綾瀬音音 > ――!!(攻撃に出た物の、本当に当たるとは思っていなかった一撃は、自分の身体にも心にも重いものだった。少し力が抜けたところに振り払われた鉄パイプはあっけなく飛んで行く。振り下ろされた爪、あ、死ぬ、と何の感慨も抱く暇もなく思った瞬間――)

(目の前に、人が飛び込んできた)

ちょ、な、玲刃く……ッ!!

(抱きかかえられてびっくりしたように目を見開いた。顔に彼の血が落ちるが気にしてなんかいられない。どれ程の傷かは解らないが、酷いことだけは、考えなくても解る――)間に合ってよかったじゃないよ! バカ!! 馬鹿馬鹿!!(そんな文句しか出てこない。然しながらそんな事をしている場合ではない。考えろ考えろ考えろ。とりあえず“今”を切り抜けなければ、文句だって言えなくなる!)

(ふと、思い至ったたのは、懐に入っている、共通の友人から貰った魔術符だった。どのような代物かは自分は正直いって良く解らない。然し、彼女のことは心底信頼している――。懐を探って、術符を一枚取り出した。破壊神が破壊魔法・第一術式「滅の矢」。それを能力暴走に向けて投げつけ――それは一本の矢となって獣と化した人間を貫かんとする)

白崎玲刃 > 「ガァァァァア!」
【飛んでくる破壊の矢を見て、能力暴走<オーバー・ロード>は危険だと本能的に悟るが、それがどのようなものなのか解らない彼は、爪でそれを振り払おうとし、腕が破壊の矢へ当たる。】
「ガッ…グァァァァァァァアアアア!」
そして、能力暴走<オーバー・ロード>の腕から肩までが消し飛ぶ。破壊の矢とはいえ、能力暴走<オーバー・ロード>の体全体を消し飛ばすとまではいたらなかった。そこへ、戦闘中に上へと全力で放り投げた長剣が落ちてくるが、そのままの軌道では、能力暴走<オーバー・ロード>に当たらないだろう】
……っ!
【しかし、玲刃は、満身創痍ながらも、なんとか力を振り絞り、足に身体強化を集中し、長剣へ向けて飛びあがり長剣を掴み、能力暴走<オーバー・ロード>の脳天目掛けて落下する、能力暴走<オーバー・ロード>は腕が消し飛んだ事に驚き怯み動けない。】
……っ!
【音音の鉄パイプによる攻撃で重度の火傷を負いぼろぼろになっていた能力暴走<オーバー・ロード>の頭部を長剣が貫ぬいた。】
「ガァァァァァッァァァぁァぁぁ…………」
【能力暴走<オーバー・ロード>が、叫び声を上げながら倒れ伏し絶命した。】
っ……
【玲刃は能力暴走<オーバー・ロード>の脳天に長剣を刺し、そのまま落下の衝撃を受ける。玲刃はなんとか、気力を振り絞り、立ち上がろうとするもそのまま倒れこむ。】

綾瀬音音 > ―――――――ッ!?(咆哮。肩から腕まで消し飛んだのを見て思わず顔を顰めたが、目は逸らさなかった。力を振り絞る少年に、何も言えず何も出来ないまま、彼のその素早い動きを見守ることしか出来ず、それは能力暴走が絶命するまで変わらない――)―――――(初めて聞く絶命の声は、耳に異常なほどに重かった、思わず顔を伏せて目をぎゅっと閉じたが、それもつかの間、落ちた少年に駆け寄った。立ち上がろうとするのを感じて手を貸そうとするが、間に合わない。その場に座り込み、倒れこんだ少年を抱えるようとして)バカ、このバカ、バカバカバカバカ!!! 何やってるのさ、本当に! バカ!!!(満身創痍、しかも命の恩人とも言える少年を馬鹿馬鹿罵った。だが今にも泣き出しそうなぐずっこの声だ)
白崎玲刃 > は…ははは、げほっ、バカ、か…しょうがない…だろ。音音が…危ないって思ったら、けほっ、とっさに体が動いて…たんだから。
【音音に抱えられつつ、弱弱しく苦笑いしながら、途中で血の混じった咳をしながら玲刃は途切れ途切れに言った。】
それ…に、何やって、げほっ、るんだって言い…たいのはこっちだってだよ。何で…こんな所に…来ちゃってるんだよ…
【泣き出しそうな少女の表情を見ながら、何で来たんだよと強く言おうとしたが、何故か少し嬉しそうな声色で言ってしまう。玲刃自身は気が付いていないようだが音音が来てくれた事は嬉しかった様だ。】

綾瀬音音 > ―――――っ、…………(そんなことしなくたってよかったのに、なんて言えるほどに自分の命は軽視できなくて。強く唇を噛んで俯いた。だけど、きっとこの少年がこんな怪我をする理由だって無いはずなのだ)だ、だってあんな手紙もらったら探すしか無いじゃない! 公安をどうにかするとか、安心して過ごせとか――――なんで嬉しそうなのさぁ、バカぁ……(ぽたりと、涙が落ちる。嗚咽もなく涙しながらばか、と繰り返している)
白崎玲刃 > はは、手紙…投げたのが間違いだったか…【弱弱しく苦笑いをしながら、すこし、後悔した様に言う】音音を安心させようと、そう思ってだったんだがな…だって、音音にはやっぱり、あんな憔悴した表情よりもさ、昨日みたいに楽しそうに笑ってる表情がにあってると思ったんよ…だから、異常側の事は異常側のてで、つまり、俺だけでどうにかしたいって思ったんだよ…音音には普通の中で笑っていて欲しいって…【音音に弱弱しい笑顔を向けながら言う。】ははは…なんでだろうな…なんでかな?わからないけど、なんか嬉しくてさ…?【首をかしげながら、やはり嬉しそうに呟く】
綾瀬音音 > わかんない。それはわからない、けど……。…………(――自分は、異能が使えるだけのなんてこと無い普通の人間だ。彼が言っている“異常側”のことなんて、さっぱり解らない。だから、彼の言うことはきっと間違っていないのだ。自分は関わったことでどうにかできたりなったりするようなものではないのだろう。だから、彼の言葉はとても優しくて、とても暖かくて―――、だけど、酷く身勝手だ)だけど、少し位私の話し聞いてくれったっていいじゃない! ああああ、もう、笑わないでよ、なんで笑うのさ、喜んでる場合じゃないから、そんなにボロボロで、今にも死にそうなのに――そうだ、救急車……(見るからに死にそうな、そんな様子の彼に漸く常識が帰ってくる。スマホを取り出し、救急要請をしようと)
白崎玲刃 > はは、は…【異常側に関わるななんてのは、自分の身勝手だとはわかってる、それだとしても、この心優しい少女には、普通の側でいて欲しいと願ってしまう…。】
ああ、そうだな…なんでこんな時に喜んでるんだろうな?【不思議そうに首をかしげる。しかし、その表情は嬉しそうなままだ。】大丈夫…だ、これくらいじゃ、まだ、死なないさ…時間がかかるけど、きっと再生できるはずだ…【そう言いながら救急車を呼ぼうとするのを制止する】むしろ…公安について調べてる…今は…あまり学園のシステムには頼りたくない…どこか…落ち着いて休める…所に隠れる必要が…ある…よかったら、俺の私宅まで…行くのに、手を貸してるか…?一人じゃ…歩けそうに無い…【満身創痍の状態で長く話して疲れたように、言葉がたどたどしくなってゆく。】

綾瀬音音 > もう、バカ……!! 本当にバカ!!(バカ、としか言えないのだ。状況や彼の表情や声や――自分の感情にだって、思考が追いついていかない。自分だって、大馬鹿者だ)――でも、早く治したほうが、ん…………(止められて、続いた言葉には頷くしか無かった。彼がおかれている状況がどのようなものか解らない以上、彼に従うのが多分正解だ)……解った。玲刃君の家まで行けばいいんだね(頷いて、肩を貸そうと体勢を変える。体力は粗そこら辺の女子とさほど変わらないが、彼が無事たどり着けるように精一杯努力しよう)
白崎玲刃 > バカか、そうかもな…でも、守りたいって思っちゃったんだから、(公安委員を)許せないって思っちゃったんだから…【弱弱しく苦笑いしながら答える】ああ…ありがとう。こっちの方向だ…【軽く笑顔を浮かべながら礼を良い。音音に肩を貸してもらいながら、自分の私宅へと向かって弱弱しくも一歩ずつ一歩ずつ確実に歩いてゆく。】
綾瀬音音 > …………、……………バカ(この一言は、本当に小さい声だった。こんな状況なのに顔に血が上る。なんだか凄く、照れる)ん、解った。大丈夫、ゆっくり歩こう? 帰れるから(そう彼を励ましつつ、彼の家へと向かって――)
ご案内:「路地裏」から綾瀬音音さんが去りました。
ご案内:「路地裏」から白崎玲刃さんが去りました。
ご案内:「路地裏」に薄野ツヅラさんが現れました。
薄野ツヅラ > 落第街の路地裏。
其の場所にそぐわぬ赤ジャージにヘッドフォン、それから小柄な体躯。
時折風紀警察の手入れが入ると云う噂───少女は風紀警察に遭遇したことはない為、ここでは噂とする───の路地裏。

違法な薬物取引の場にも使われるという場所。
そんな路地裏に一人の少女が迷い込んだ。

厭、望んで迷い込んだのかもしれない。

薄野ツヅラ > (異能を暴走させる薬物…流石に面白そうよねぇ…)

少女が抱くは興味心。"世界"を知りたいと云う興味心。
ぼう、と路地裏の大きなポリバケツの蓋の上に座っていた。

「───幾ら払えばいい。」

遠くで聞こえるのは薬物取引を持ち掛ける少年と帽子を目深に被った青年。
丁度いいタイミングで、少女の望む"面白いもの"が目に入る。

「あっは……日頃の行いが善いせいかしらぁ?」

薄野ツヅラ > 周囲に人の姿は"今"は見えない。
少女はこの取引を止めるつもりもない。
ただ繰り広げられるは巷で話題の違法薬物の取引の応酬。

「"強いやつに"、闘技場の奴らみたいに強くなりたいんだ。
だから頼む───」

悲痛な少年の声。少女は面白そうにその様子を眺める。
ふ、と思い出したようにポシェットの中から棒付きの、よく見るキャンディを取り出しながら。

(可哀想にぃ。力が欲しいだなんてどこのB級映画?)

薄野ツヅラ > 「はぁい☆
楽しそうな落第街のバイヤーさんに力を求める力なき少年!」

しびれを切らしたのか、少女がおもむろに話しかける。
少年はひいっと小さく悲鳴をあげる。青年はニイ、と口元を歪める。

口元を歪めた青年は、楽しそうに懐から拳銃を取り出す。
少年はその場にしゃがみ込む。
青年が少女に銃を向ける。口元では「お生憎様」と。
少女に向けて引き金を引こうとした瞬間────

「あっは☆」

少女はキャンディの棒をタクトのように振って笑った。

薄野ツヅラ > 青年が地に倒れ伏す。
青年は────"自分自身で自分のこめかみを撃ち抜いた"。
動かなくなったのを確認すると、少年は少女を見てまた悲鳴をあげる。
しかし少年の足はまるで石になってしまったかのように動かない。
そんな少年を見遣るや、少女は青年の荷物を漁り粉末状の何かを手渡す。

「はい、どうぞ?これが欲しかったのよねぇ?」

少年は首を振る。無言のままに否定の意を示す。

薄野ツヅラ > 「……もう、全く以て無駄になっちゃったぞ」

少女は退屈そうに笑った。
地に伏した青年の持ち物をごそごそと漁りながら、幾つかの粉末────違法薬物を自らのポシェットに仕舞いこむ。
そして青年が握っていた拳銃もそのまま自らのポシェットへ。

「んー、まぁ、面白い玩具は手に入った訳だけれどぉ?」

少年にちらりと目を向けるも、先刻とは違い興味のなさそうに見遣るだけ。
そのまま少女は、路地裏を後にする。
巷で話題の違法薬物と拳銃を、笑顔の裏にこっそりと隠しながら。

ご案内:「路地裏」にメアさんが現れました。
薄野ツヅラ > 「それじゃあね、エキストラの少年と哀れな死体役のお兄さん!」
ご案内:「路地裏」から薄野ツヅラさんが去りました。
メア > っ……(発砲音に気付き、音のした方へと向かっていく)
メア > …死体……(目の前の死体を見つめる、恐怖で動けないと言うよりもここにもこんな物が有るんだというある種の驚きを抱きながら)
メア > ……こわい…(小さく言葉を零し、その場を後にした)
ご案内:「路地裏」からメアさんが去りました。
ご案内:「路地裏」にメアさんが現れました。
メア > ふぅ……(女子寮から結局戻ってきた少女が一人、カリキュラムの項目にはまだまだ済んでいない物がたくさんある)
メア > (達の悪そうな不良、明らかに怪しい風体の男達や怯えるように辺りを見回す生徒…どれもあまり興味は無い、用が有るのは…)

ん……

(気が付けば何人かの男たちに囲まれた、手にはスタンガンやナイフが握られている。ここらではあまり珍しくもないが子供を攫うには十分な装備だ)

メア > (下日田笑みを浮かべ男の一人が口を開く)
「お嬢ちゃぁん、ここら辺はあぶねぇんだゼ?お嬢ちゃんみたいな可愛い子は悪ーい奴に攫われてそのまま帰れなくなっちまうんだからよぉ…」

メア > …(手元の髪を確認し、男たちが武器を所持していることも確認する)

…ごめん、ね…(ただそれだけ、男たちに告げると暗い路地裏に闇が広がり…完全な暗闇と化した)

メア > (男達の慌てふためく声が響くが、一つ一つ声が減っていき…)

……おわ、り…(闇が晴れ月の光が射すとそこには倒れたままの男たちが呻いている。何人かは関節があらぬ方向に曲がっているが、全員息はある様だ)

メア > 対多数、戦闘……(手元の髪にペンで印をつける)

…ごめん、ね……(男達に謝罪をし、その場を後にした)

ご案内:「路地裏」からメアさんが去りました。
ご案内:「路地裏」にさんが現れました。
> 「出なくて正解、だな」
師匠の無茶ぶりにこっちに来てみたら凄いものを見ちまった
やっぱこの学園の『見た目』程アテになんねぇものはねぇな

苦痛に喘ぐ男たちに声をかけつつ、こいつらの知り合いの電話番号聞いて助けを呼ぶのを手伝ってやる

> 貸し一つ、と
ま、タダでヤバイ奴の顔と貸しが手に入るなら安いもんだな

助けに来た奴らと交差するように別の裏路地へと足を進めていく

> 懐からメモを取り出し、それを頼りに右へ左へ道をグネグネと入って行くと少し広い行き止まりへとぶち当たった
ここがカツアゲされたっていう場所か?
んでここで大事なストラップを落とした、と……
キーホルダーの写メを携帯で確認しつつ、再度この場所でいいか確認
……まぁ、間違ってはないみたいだな
んじゃ改めて言わせてもらうが

「いやいや無理だろ」
見る限りに、ここは裏路地のゴミ捨て場
この中でキーホルダーってお前……

> マジで探すしか無いのか、しかも落としたであろう場所を
「これで違う場所だったらキレるぞ」
長々とため息を漏らしながらも、覚悟を決める
元からあまり長居したい場所じゃねぇし、やるっきゃねぇか

> 学ランのポケットから懐中電灯を取り出してスイッチを入れる
この辺りはまだ日が入る方とはいえやはり暗い
足元を探すとなると尚更だ
とりあえず派手にやられたって言うし、どっか血の跡がついてる所まで掘り起こす

んで、出るは出るは色んなもんが
ゴミ捨て場だからって可燃性のガス缶とか捨てるんじゃねーよ
ブチ切れて全部燃やさなくてよかった、マジで

> 少し日が傾き、匂いに慣れたのを通り越して吐き気を覚え始めた辺りでようやくそれっぽい血の跡を見つける
歯も落ちてるしこの辺だろ、と後ろに放り投げつつ更に捜索

「無い」
それっぽい小物を拾い上げては放り捨てと、腰が痛くなるぐらいまで繰り返しそう結論づける
これ以上は暗すぎて効率も何もあったもんじゃなくなるだろうしな
完全に無駄足だと思うと立ち上がる気力がなくなり、思わずその辺の段ボール箱に腰を降ろす

> ふと見上げた建物の隙間から見える星に、随分と遠いところに来たもんだと思う

少し黄昏れてしまった
こんな場所でするもんじゃないなと苦笑が浮かぶ
とりあえず帰ってシャワーでも浴びるかね、と立ち上がった足が何かを踏みつける
足を持ち上げると、そこには探し続けた例の物

こんな世界だが、案外悪くはないと俺は思う
なんとか今日もやっていけそうだ

> 掴んだ瞬間、キーホルダーがぺきっっという子気味いい音と共に2つに割れ、路地裏に軽い音が鳴った

「マジかぁ」

ご案内:「路地裏」からさんが去りました。