2020/06/27 のログ
■富士 雅 > ライスも食べ終わり、会計を済ませる。
「親父、一服だけしていっていいか?
いや、灰皿はいらねえ。」
親父の了解を得ると、何もない所から煙管を取り出す。
大きく異能の煙を吐き出して。
「これか? ちょっと珍しい煙草だ。
煙草だけど服に匂いが付いたりしないんだ。
凄いだろう。」
■富士 雅 > 一服終えると、落第街を後に。
ご案内:「落第街の隅にある屋台のラーメン」から富士 雅さんが去りました。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地 会議前」に園刃華霧さんが現れました。
■園刃華霧 > 「うへー……めんドくサ……」
盛大にぼやく。
今日は大きなことがあるから行って様子を見て来い、とそんな感じのふわっとしたことを言われた。
いや、様子見てどうしろってのさ。
そこ言えよ、そこ。
「つイでだかラ、暴れルのいタらちょうドいいかラ連行しロ、とか……
まー、そンなかネ……?」
やれやれ、と肩をすくめる。
間違いなく自分は適任ではない。色々な意味で。
どうせ本気ではないのだろう。
■園刃華霧 > 「しっかシ……あかねちんも、まー……なーニ考えてルんだカ……
どーセ、自分にトっていい様にって辺りダろーけド。
ン―……対立煽り? いンや、なんカちょイ違うナ。多分だけド」
どうせまだ会議とやらは始まらない。
暇で仕方ないので、見回り、という名で一応点検なんかもしてみる。
異常なーし。
ただし、ガチでなんかされてたらわからん。そこはゴメンして。
「なンだ。ン―……暴露大会? まダそっちのガしっくりクるナ。
……ま、アタシ馬鹿だカラよーわかラんワ」
無駄無駄、と結局考えを投げ捨てる。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地 会議前」に日ノ岡 あかねさんが現れました。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地 会議前」から日ノ岡 あかねさんが去りました。
■園刃華霧 > 「ぁー……しカし……元二級学生同士、お似合いだロ仲良くシろ、って最後のアレなー」
あまりに暇で、此処に狩り出された時の会話を思い出す。
そういうことらしい。
まあ、うん。知ってる。
「ちょっと音楽性違うンじゃナいかネ。
ま、割と好きソーなタイプな気もスるケドさ。」
ひらひらとぞんざいに手をふる。
「さっテ……あと、三十分くらイ?
もーちょット暇つぶシてこヨ……」
ぶらぶらと会場を歩き始めた
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地 会議前」から園刃華霧さんが去りました。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」に日ノ岡 あかねさんが現れました。
■日ノ岡 あかね >
篝火のようなスタンドライトが控え目に並べられた会場。
元トゥルーサイト部室跡地。現在はほぼ更地。
唯一名残を残すのは……壁に刻まれたままの不気味な紋様のみ。
トゥルーサイトの象徴だった……一つ目の意匠が凝らされた奇怪なエンブレム。
その、瞳のすぐ下で……日ノ岡あかねはパイプ椅子に座って、鼻歌を歌いながら……うっとりと目を細めた。
とても、上機嫌そうに。
「……ふふ、何人来てくれるかしらね? 多くても少なくても嬉しいわ」
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」に城戸 良式さんが現れました。
■城戸 良式 > 「どうも。あれ、早かったかな」
仮面をつけた男が飄々と現れる。
時間より少し早く来過ぎたらしい、
それでも時計の針は後僅かで約束の時間だ。
すぐに人は集まるだろう。
「随分面白そうなダンスパーティ開くじゃない。
混ぜてもらおうかなって」
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」にエインヘリヤルさんが現れました。
■日ノ岡 あかね > 「ふふ、丁度いいくらいよ。特にパーティを始める前に挨拶するくらいにはね?」
そう、あかねは仮面の男に笑い掛ける。
とても、嬉しそうに。
「『誰だか知らない』けど、来てくれて嬉しいわ。たっぷり楽しんでいってね」
仮面を確認するように笑ってから……目を、細めた。
スタンドライトの明かりが相貌に陰影を作る。
「今日の『楽しみ』が……今後のみんなの指針になるなら喜ばしいわ」
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」にデザイア・ハートさんが現れました。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」に宇津篠 照さんが現れました。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」に紅月 純さんが現れました。
■城戸 良式 > 「ああ、そうだね、そうだったそうだった。
『初めまして』、挨拶は大事だ。話し合いだもんな。
……俺も、楽しみにしてたよ」
いつものコートではなく、学生服を着ている。
椅子の一つに腰掛けると、大仰に両手を広げて次の来訪を待つ。
「……暇したら振ってよ。
できるだけ滅茶苦茶にかき回してやろうと思うから。
おっと、次々集まってきたね、一人の客になるよ」
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」に夢莉さんが現れました。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」にホッケーマスクさんが現れました。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」にトリプルフェイス(城戸 良式)さんが現れました。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」からトリプルフェイス(城戸 良式)さんが去りました。
■日ノ岡 あかね > 「ありがと、『初対面の素敵な誰か』。困ったらそうさせてもらうわ」
クスクスと笑う。
「……頼れる誰かがいるのって、とっても嬉しい事だからね」
客に紛れていく『誰か』を見送って、あかねも続々と現れる来客に目を向ける。
そして……心底嬉しそうに……笑った。
■デザイア・ハート >
かつかつとほぼ更地の会場に、小柄な女子制服の生徒が現れる。
「さてさて…場所、ここであってるかなぁ。」
長く透き通った青い髪を靡かせるその生徒は目深く、顔を隠すように大きな魔女の帽子を被っていた。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」に武楽夢 十架さんが現れました。
■エインヘリヤル > 「はじめまして……話し合いの場と聞いて、見学させてもらいにきたわ。
新参者として、それくらいが丁度いい感じですし」
いかにもな格好で出歩く以上、それ相応の責任は常に発生する。
特に苛烈なことをなそうとしているならなおさら。
それに、こういう場なら、必要な人材を物色できるかもしれない。
出来なくても、思考の方向を知れるのは悪くない。
仮面など必要ない。
そもそも、隠すようなものなどないのだから。
それでも、早いほうが良い場所を取れるのは自明の理。
臆することなく堂々と、いい位置に陣取った。
■武楽夢 十架 > ―――開始時間の大体五分前、悪くない時間に来れたんじゃないか。
いつもの格好で、素顔を晒しつつ会場入りする。
早くも遅くもないような時間だろう。
「ふぅ……ヨシ」
■ホッケーマスク > ポケットに両手。顔には仮面。全身を覆うレインコート。
ぬるりと直立の立ち姿。ホッケーマスクの奥に、炯々と黄金を煌めかせつつ。
「……失礼」
一言ことわり、最後尾。 隅のパイプ椅子にどかりと腰をかけ、腕を組む。
一般生徒も見学可。仮面の着用可。ゆえの姿。ゆえの立ち位置。
■夢莉 > 「……」
日ノ岡あかねが呼びこんでいた跡地に足を踏み入れる。
キャスケットにサングラス、長い髪は帽子の中に仕舞いこんで、あとは目立たぬ程度に整った服装。
話し合いに来た…というよりは、様子見。
何かを企んでいるなら止める為に。
「(ったく…ホント、厄介な奴に絡んじまったか)」
心の中でぼやきながら、腕を組んで壁を背にしている。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」にソレイユさんが現れました。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」に鞘師華奈さんが現れました。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」に山本英治(着ぐるみ)さんが現れました。
■日ノ岡 あかね > 「時間ね」
そう呟いて、日ノ岡あかねは立ち上がり……出来合いの壇上に立った。
■宇津篠 照 > 最悪の場合の逃走ルートを描いてから会場へと入る。
用心をしすぎるなんてことはないだろう。
「それにしても、思っていたよりも人が多いわね。」
そういいながら会場を見渡し、前方、端の席へと腰かける。
■日ノ岡 あかね > 「まずは、御集り頂いた事を此処に感謝するわ。みんな、ありがと。来てくれた時点で……私はまずはこうする必要があるから、それをさせてね」
そういって、スカートの両端を摘み、大袈裟に頭を下げて会釈をする。
ちゃんと、旋毛が見えるくらいまで。
感謝の意を全身で示してから、あかねは頭を上げる。
■日ノ岡 あかね > 「それじゃあ、話し合いの議題だけど……まずは私が言い出しっぺだから提案をさせてもらうわね」
そう、にこやかに笑ってから。
「まず、此処に来ている二級学生及び違反部活生の皆さんは……『話し合いの意志』があると私は思っているわ。しかも、今回私、日ノ岡あかねは自分の立場を晒している……つまり、アナタ達はみんな、『元違反部活生の風紀委員』の『話』を聞くつもりがあってここにきていると思うの。その上で、この提案をするわね」
あかねは全員の相貌を一瞥ずつしてから。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」にレナードさんが現れました。
■ホッケーマスク > (お歴々、と言ったところか。只者でないことがひと目でわかる連中ばかりだ)
見る、視る、観る――そしてあれが、日ノ岡あかね。
左右の手の、人差し指と親指で、Lの字をつくり、両手で組み合わせ、眼前でかぎかっこを作る。
話し始めた主役を、そのサイトにはめ込んで、じっと見つめてから手を下ろす。
■日ノ岡 あかね > 「――風紀に来ないかしら? 具体的に言えば、私の所属……風紀委員会違反部活生威力運用試験部隊にね」
……切り出す。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」にルギウスさんが現れました。
■レナード > やってきた。
今日は一般生徒として、ただの見学者として、単純にどんな話し合いなのか興味があったから。
口出しはすまいと、話の中心になりそうな彼らの邪魔にならない程度の場所に佇んだ。
■鞘師華奈 > 変装もせず、何時も通りの黒いスーツ姿という格好でフラリ、と訪れる一人の女。
既に何人も集っているのを尻目に、黙々と空いている一角へと歩を進めればその壁に背中を預けて。
流石に喫煙はまだ控えているが、特にこの場の空気に呑まれる事も無く…ただ、何時もの覇気の無い赤瞳を周囲へと向ける。
(――さて、まぁ色々な連中が集ったものだけど…どうなるのかな)
傍観者気取りはいい加減止めようと決めたとはいえ、一朝一夕でそれが拭える筈も無く。
どのみち、”一般生徒”として見学名目で参加するからには発言は最低限にするべきか、とまずは様子見。
■日ノ岡 あかね >
日ノ岡あかねは、薄く笑って。
「悪い提案じゃないと思うの、風紀に来れば……少なくとも皆はもう違反部活生でも二級学生でもなくなるわ。もう、無理に落第街に居る必要はなくなる。生活も改善されるし、不当な暴力を受けることも今までよりはなくなる。学生として表世界で生きることもできるし……まだ、裏世界に関わっていきたいなら、風紀委員や私と一緒に落第街に『調査名目』で駆り出せばいい。今まで通りの活動もできる。むしろ、今までより良い生活ができる……いいことづくめじゃないかしら?」
そう、小首を傾げた。
「この場でその意思がある人は、申請書類を持ってきたから是非とも手に取ってね。提出は『自分の足で』、風紀委員会の庁舎にまで来てもらう必要があるけどね」
にこりと笑う。
「どうかしら? この提案? 受けて頂ける?」
■夢莉 > 日ノ岡あかねの会合の監視。
別に上に命じられた訳ではない。
というよりも、上…第四特別教室の上司に当たる男に話を通しはしたものの…
個人として行くなら別にいい、とだけ言われてしまった。
そして一つ
『異能は出来るだけ使わないようにね』と。
「(……ま、一人行動は何時もの事だし、な)」
そう思いながら、日ノ岡あかねの話をただ聞きながら様子を眺める。
■山本英治(着ぐるみ) >
無言で入り、壁際にもたれ掛かる。
まぁ、あんな派手に宣伝していたんだ。
このようなことをされることも織り込み済みだろう。
着ぐるみは暑い。中で録音モードにしている携帯デバイスの表面が曇っている。
そして彼女が切り出したこと、それは。
風紀委員に入らないか? という言葉。まだ真意は探れない。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」に神代理央(女装)さんが現れました。
■デザイア・ハート >
「…へぇ、ヘッドハンティングってやつなのか?」
からからと魔女帽子の下から楽しげな少女のような声が響く。
「面白い提案なんじゃないかな?
実際に、皆がその提案に乗るかは別としてね。」
■ソレイユ > 「……」
行かなくていい、と言われていたが……つい、来てしまった。
しかし、そこで言われたのは、この一言。
…………なんだ、日ノ岡あかね。 その程度の話、なのか?
おまえが? おまえの言う、楽しいこと、はその程度、なのか……?
■城戸 良式 > 「いや、いやいやいや。
随分と、俺らに有利な条件が出てきて驚いてるよ」
嘆息して手を上げる。
「それは、ここに居る全ての人間に、平等に機会が与えられてるって考えていいのかな。
顔を隠してるやつもいるし、素性が知れない奴もいる。
中には凶悪な犯罪を起こして二級学生に堕ちたやつだっているだろうに、
そういう人間を内部に抱え込めるほど、風紀委員は、そして『元違反部活生の風紀委員』は、
懐が深いのかな? 現実、それが可能だと言えるのかい?
風紀委員会はそんなリベラルな委員会じゃないって、落第街に居ても聞こえてくるけど」
小さく笑いながら疑問を投げる。
■ホッケーマスク > 「…………」
ふうん、と息を吐いて、足を組み、聞き入る姿勢。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」にアージェント・ルーフさんが現れました。
■エインヘリヤル > 赤いツインテールを揺らしながら発言の挙手をして。
「特殊異能調査機構の特別顧問、エインヘリヤルです。
立場ある身なのでそこに参加するわけには行かないけれど。
その内容は私の目指すところでもあるわ。
賛成……故に、協力、とさせていただくけれど、良いかしら?」
明確に協力、という立場を表に出す。
世界の2%が減るなら、別になんでもいい。
もっとも、それでなくなるようなら困っていないのだけど……とも思いながら。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」にマルベリアさんが現れました。
■日ノ岡 あかね >
「ま、端的に言えば……私の提案は『話し合いの意志を持つ二級学生及び元違反部活生を風紀委員会元違反部活生威力運用試験部隊へ誘致すること』よ……私が入れているんだもの、アナタ達が入れない理由はもちろんないわ。だからあとは……アナタ達の『意志』次第。『選択』次第。そこは私が決める事じゃないわ」
そういって、笑ってから、質問に答える。
「そうよ、全ての人間に平等に機会を与えるわ。まぁ、その機会を平等に生かせるかどうかは私の知るところじゃないけど……少なくとも可能よ。だって、既に部署はある。箱はある。なら、押し込めればいい……それは風紀委員会にとっては犯罪者の一括管理と更生を同時に行う事が出来る。無論、違反部活生や二級学生には拠り所となる……双方に全部じゃないけどメリットがある提案よ?」
■日ノ岡 あかね > 「協力はもちろんうれしいわ。助かるしね」
嬉しそうにあかねは笑う。
■神代理央(女装) > 正直なところ。今回の件は風紀委員会としての公式なものではない。
日ノ岡あかねという少女個人の努力によって集まった面々。集った場所。其処に顔を出すのは野暮か、と思っていたのだが。
「……監視役なら、他にも何人か交じってそうなものなのだけど」
今回は結構ガチ目に化粧された。衣服も色々と長い時間かけて選ばれた。
風紀委員会に対する忠誠心が奈落の底へ急降下していく中、一応は女性言葉になる様に意識してしまうのはワーカーホリックの気質だろうか。
さて、そんな彼女の提案は「風紀委員会への参加」
此処のゴロツキ共がそんな話を受け入れるのだろうか、と首を傾げつつ先ずは静観の構え。一般生徒の振りをして、隅の壁際で耳を傾けているのだろう。
■ルギウス > 変装もせずに、堂々と。
気が付けば最初からいたかのようにそこに居る。
椅子とティーテーブルは持参して、優雅に紅茶を飲んでいる。
(ここに居るのは概ねが二級生徒か裏に関わる人間である。
風紀委員会違反部活生威力運用試験部隊 でしたか。
威力運用とあるからには、基本的に荒事や内側から食い破る仕事である……と)
「なるほど確かに双方ともにメリットはあるようですねぇ。
しかし、幾つか質問がありますがよろしいですか?」
■紅月 純 > 「……」
集まりの内容は自分にとってはどうでもよかった。
素顔丸出し。どうみてもチンピラにしか見えない顔で、周囲を伺う。
(どう見てもやべー奴らの博覧会だったな)
ここにいる顔は覚えておこう。
良くも悪くも、自分の身内に危険がないように。
無言で近づき、申請書類は可能なら受け取ろうとする。
別に違反部活でもないし、二級学生でもないので、入るつもりはないが。
用事が済めば、バットを強く握り、周囲を警戒しながら去るだろう。
■日ノ岡 あかね > 「勿論、質問はいくらでも受け付けるわ。そのための話し合いだもの」
クスクスと笑う。
■ホッケーマスク > (……メリットの提案。 意志と、…選択。 『選択』と『行動』か)
視線を巡らせながらも話に聞き入る。聴衆の顔を観る――なんか居た。
あれ理央じゃねえの。二度見した。頭上に『!?』を点灯させて。
こわ…関わらんとこ。あわてて視線を戻すホッケーマスク。
■ソレイユ > 「……くだらない。 私は、帰る」
ガタリ、と大仰に席を立つ。
後の話もあるだろうが、そこはもう別の人間に任せればいい。
私の居る場ではない。そう判断した。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」からソレイユさんが去りました。
■マルベリア > 静かに入り軽い会釈を交えてから、二人の少女が壁際へと移動する。
片や、一度だけの周囲の顔を見渡し、もう片方の少女は腕を組み、一度小さく鼻を鳴らした後、小さく口許を緩めた。
■エインヘリヤル > まあ、一見もっともらしく魅力あるけれども。
要は、クズどもに潰し合わせる人身御供の部隊でもあるわ。
正直、そういうのは願ったり叶ったり。
反対する理由もない。
もっとも、クズどもに任せる以上、潜在的な反抗の芽も詰むつもりでいるかもしれない。
そこまでわかるものがどれくらいいるか、楽しませてもらうとしましょうか。
■日ノ岡 あかね >
「あら? なんでくだらないと思うのかしら? なら、意見を聞かせてくれない?」
にやにやと笑いながら、背に言葉を向けるが。
「……あらぁ? 『話し合い』はしてくれないってことかしら?」
深く笑みを浮かべる。
「残念」
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」に持流 童男(着ぐるみ)さんが現れました。
■デザイア・ハート >
「なるほどなるほど、それは確かにフェアで全うな提案だ。
自由意志で各々が希望するなら外野がどうこう言うのもおかしい。」
ほぅっとした声が、帽子の下から零れる。
「でもそうだね、ボクにとってはちとメリットが薄い。
悪くは無い提案だけど、そう――風紀の役職につくメリットを知りたいな。
正直な話、風紀がどういう事をしているかを詳しく知らないんでね。」
■ルギウス > 「風紀委員会違反部活生威力運用試験部隊 でしたか。
2級生徒に限らず、戦闘能力、諜報活動に向かない方もいると思いますが……彼らはどうするのです?
言い方は悪いですが、育つかどうかわからない役立たずを飼っていられるほどの余裕が試験部隊におありで?」
全員が参加したとして、受け皿が持つわけがない という指摘。
本人の適性もある。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」に園刃華霧さんが現れました。
■レナード > …ああ、こいつ、何の遠慮もなく使い潰せる駒が欲しいわけ。そう思うが、口には出さない。
顔色も、見えない。目深に被ったフードは、そんな自分を隠している。
■持流 童男(着ぐるみ) > 顔のでかいきぐるみが壁の背もたれに立ってる。
「(何を企んでるでござるが、わからぬでござるが、見極めさせてもらうでござるよ、あかね殿。お主の覚悟を)」
■城戸 良式 > 「おいおいおい。
マジかマジですか、落第街での生活が長すぎて脳に花でも咲いたのか?
落第街の人間が、希望すれば、全員風紀委員に。
落第街百万の人間が総風紀委員に。
二級学生でもなくなれば、落第街での臭い飯も食わずに済む。
美味しい話すぎてどう考えても分かりやすい詐欺でしょ。
ほら、みんな『一見美味しそうな話だけど、使いつぶされるのは勘弁』って顔してるよ」
机に脚を乗せたまま肩を揺らして笑った。
■アージェント・ルーフ > (凄い所に来てしまったなぁ…)
自分の職業上、顔を覚えておくというのは大切な事である。それを念頭に置いた上でここに来た訳であるが…
如何せん場の空気が殊という一文字で表せる。
ボクも裏の界隈に足を踏み入れている以上、『話し合い』という言葉の裏の部分の黒さを知っている。覚悟してこの場に足を着けていなければ―
■山本英治(着ぐるみ) >
風紀を増やして、二級学生や違反部活のメンバーを減らす。
効率は良かろう。だが、本当にそれだけか?
噂で聞いていただけで、日ノ岡あかねを見るのは初めてだが。
こんなに深い瞳をした人間を初めて見る。
覗き込めば飲み込まれそうなほどに。
距離が離れていることに感謝した。
■園刃華霧 > 「オイオイオイオイ、死ぬワ かおるん……」
もし。本当に、あかねちんが言うように此処にいる全員、どころかさらなる人間が風紀に入ったとしたら……
とりあえず、手続きだけで大変だよね。
などと緊張感のない心配をするやつ。
「ブち上ゲるなー、あかねちん」
うっひゃーと面白そうな顔で、あかねの後方に待機している。
■鞘師華奈 > (成る程、けどそれで全員が素直に参加する訳が無い…と、いうかそれぞれ個性的過ぎる)
自分みたいな今はただの一般生徒に過ぎない者から見れば、面識があろうが無かろうが個性的な面々ばかりだ。
壁際の目立たぬ一角に背中を預けながら、賛同する者、疑問を投げ掛ける者、我関せずの者、あかねの真意を探ろうとする者、あと一部よく分からない者もいるが。
(――さて、どうしたものか。私が発言できる空気でも無いし、そもそも何を言えばいいのやら)
一先ず、今は人も多いし周りの流れについていくのを優先しようか。
■紅月 純 > 去ろうとしたが、足を止めてしまった。
着ぐるみが二人おる。
こっわ。
ここにいる素顔の奴らはほぼ覚えたので。
トンチキな仮面や着ぐるみの奴らから逃げるために走って逃げることにした。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」から紅月 純さんが去りました。
■夢莉 > 「(何でもいいが…‥‥)」
横を見る。ちらり
いるのは、着ぐるみの人物。
「(着ぐるみの変な奴がいるのも落第街だから別に気にしねえが…)」
もう一方を見る。ちらり
いるのは
着 ぐ る み の 人 物
「(…なんで着ぐるみに限って壁際に集まってんだよ!!!!!!!!
散れや!!!挟むな!!!!!!!!!!!あちぃ!!!!!!!!!!!!!!!)」
■持流 童男(着ぐるみ) > (これってつまりいい生活を与えるから、協力して手駒になれっってことなのでござるかな・・?難しいでござるな・・)
腕を組んで決めながら。
■エインヘリヤル > 「……」
脊髄反射で反応する連中も可愛いものね。
こんな提案を個人でする以上、相当裏でなんか通してるに決まっているし。
なにより、実運用時のメリットが相応に明確でなければ意味がない。
もしくは話し合いの場での【私たち側の、潜在的危険思想】を炙り出すか。
どちらにしても、たしかに面白そうな会合だこと。
混乱っぷりもなかなかに素敵で面白い。
悠然と腕を組みながらそんな事を考える
■日ノ岡 あかね > 「風紀の役職に就くメリットは生活の保障は勿論、やりすぎなければ『言い訳』ができるわ。それに、風紀の仕事は多岐にわたるわ。治安維持活動は勿論のこと、落第街への介入とまぁ色々あるわ。ただ、低い立場から始まることに違いはないんだから……本当に好き勝手したいなら入ってから努力してもらうことになるでしょうけどね」
笑ったまま、続ける。
「育つかどうか分からない人たちなんて事務でもなんでも使いようはあるわ。それに、そういう人たちは学生街の『若干ガラが悪いところ』の見回りとかに使えばい。そんなに危なくもないし……何より、風紀は人手不足。そういう簡単な見回りをしてくれるだけでも万々歳よ」
続ける。
そして……深く笑い。
「『使い潰されるのは何処に居たって同じ』でしょ?」
そう、呟いた。
「落第街で使い潰される。風紀で使い潰される。どっちも同じ。どっちも変わらない。どっちにいても『首輪の形』が変わるだけ。落第街では純粋な『暴力』が首輪になる。風紀委員会では『義務』が首輪になる。別に何も変わらない。今までと変わらない。変わるところは一つだけ……所属する箱が変わって、ある程度の飯と生活が保障される」
目を細める。
「……嫌がる理由があるかしら? もし、あるなら……聞かせて欲しいわ是非とも」
目を、細める。
「『安全な言い訳と立場と権利の全てを投げ捨ててでも無頼としてやりたい事』があるなら……是非ね?」
■宇津篠 照 > 「さて、どうしたものかしら」
軽くつぶやく。
違反部活なんてやってるのは金になるのもあるけれど結局のところその方が面白いから。彼女が提示したメリットそのものには興味がない。今後もバレなければだが。
都合のいい駒として使い潰されるかもしれないし、今よりも面白くなるかもしれない。それを見極めるには、流石に情報も時間もなさすぎる……
「そうね、とりあえず提出の期限はあるのかしら。」
■日ノ岡 あかね >
「期限はひとまず一週間。その後は『自分で何とかして』ね」
■持流 童男(着ぐるみ) > (しかしなんできぐるみがこんなに壁際に多いのでござるかな?)
と壁側の気ぐるみを見ながら、
(・・・いいセンスしてるでござるな。今度教えてもらおうでござろ。)
■城戸 良式 > 「そんな話信じられるわけないじゃない。無理言わないでよ。
俺たち二級学生だよ、落第街の住民だよ、『風紀委員さん』」
声に圧を持たせて言い、続ける。
振り返り手を広げて。
「聞いてくれよみんな。落第街を根城にする皆よ。
彼女の同僚の言葉を借りるなら、
『落第街の住民は学園の認知していない存在だから、そもそも書類上は其処に存在しない、
登録されていない連中は、生きようと死のうと島の人口統計に変化は無い』ってさ」
仮面の下でクツクツと笑う。
「なあ、風紀委員。そんな風紀委員が。
『誰の』『何を』保障してくれるって……?
乗る泥船の装飾が変わるだけで、何も代わりゃしないどころか、
首輪で首が締まるだけの窒息必至の宝船に乗せようって話でいいのかな」
■園刃華霧 > 「うへー、耳が痛イでスなー」
あかねちんの言い分はしごくごもっとも。
というか、自分がソッチ側なので、よーくわかる話。
でも、ココでそれをぶち上げるかね……
「でモまー、マジで全員風紀になっチャったラ、仕事なくナりそーダわナ」
へらへらと笑い……あれ、そうなったらアタシ、大丈夫かね?
とちょっと首を傾げる
■山本英治(着ぐるみ) >
一週間という期限を設け、その上で言う。
どこにいても使い潰されるのは一緒だろう、と。
ならば……マシな地獄を選べと。彼女はそう言っているのだ。
無頼を気取るに意味を見出だせるなら結構。
だがそうでないなら魅力的な提案だろう。
未来……俺は迷っているよ。この先に本当に希望はあるのか。
■ホッケーマスク > あかねの言葉に対し、アジテーションをするような少年――名は知らぬがこの場合は城戸少年を指す――の言葉に、くく、と肩を震わせて。
■神代理央(女装) > 「…その提案を私たちが飲んだとして」
口を開きたくは無かったが、このとんちき集団に埋もれるのもごめん被る。今や風紀委員の同僚となった彼女――日ノ岡あかね――が一体何を考えているのか。質問するくらいは許されるだろう。
「それが受け入れられる明確な保証は?さっき誰がが言ってたけど、風紀委員会にも予算や設備の限界はあるのでしょう。
私達が申請書を持って委員会の本部を訪れるのなら――」
と、其処で言葉を飲み込んだ。
「彼の言う通りね。私達の安全は、一体何処の誰が保証してくれるのかしら?」
城戸に一瞬視線を向けた後、精神を擦り減らしながら可愛らしく小首を傾げてみせるだろう。
■デザイア・ハート >
「ほ~ん、なるほどなるほど。
キャリアを詰む必要はあるけれど、”言い訳”を元に好きにやりたい事ができる、か。」
ふむふむと、魔女の帽子が上下に揺れる。
「しかし首輪が変わるだけ、と来た。
けっこういい例えだとおもうな、それ。
何に繋がれているかはともかく、”普通は大なり小なり”なにかに縛られて生きているからね。
その対象が変わるだけ、というのには、素直にボクは肯定の意見を送ろうか。」
■エインヘリヤル > 「……とりあえず」
前置きをおいて、続ける。
「懸念やデメリットを探すのも良いけれど、これ以上の提案がある人がいるのかしら?
私としては、そのほうが気になるかもね。
せっかくの話し合い、中途半端な重箱の隅をつつく暇があるなら
……改善点や改良点を探すほうが先でなくて?」
協力する、と言った以上、論点をすこし整理する。
そもそも身分がないことで苦しんでる以上、名目上でも立場が出来てしまえば良い、というのは大きい。
個人的にはむしろ、そうやってしっぽを振った連中が他の連中に恨まれるのか。
そうやってインフラを用意したことで、既存の学生が圧迫され、やはり迫害されるのかのほうが興味があるけれど。
■城戸 良式 > 「そこの脚の奇麗な彼女、同意をありがとう。
つまりそういうことだよ、これはただの信用問題ってわけさ。
キミの、ひいては風紀委員という組織に対してのね」
神代の方を見てバキュンと銃を撃つポーズをした。
■ルギウス > 「なるほど」
どちらがマシかの二者択一。
時間を区切っての思考誘導。
自分もよく使う常套手段なので、非常に親近感が湧く。
さて、後は主催者が腹の中に何を飼っているかだが。
■持流 童男(着ぐるみ) > 「目の前に助けたい人がいるから、それを助けるヒーロー・・・・だな」
「どれだけ辛かろうと、どれだけ苦しかろうと、そこを守り続けたいと、それが、俺は思うでg・・・だ」」
と初めて言葉に出した。
■持流 童男(着ぐるみ) > 「誰かが泣いてるのならば、どうにかして助ける。」
「そのためなら、辛い道くらいわけない。」
と裏声で。
■日ノ岡 あかね > 「ふふ、面白いわね、アナタ。そうでなくちゃ『話し合い』の甲斐がないわ」
笑って、答える。
「『保障』なんてないわ」
そう、答える。
「だって、疑い続けるならそれは悪魔の証明……悪魔の証明に保障なんてつけられない。だけど……勿論、信じられないのは承知の上。だから、私は悪魔の証明には付き合わない。信じてくれとはいわないわ。疑ってくれていい。それでダメならそれは『風紀委員会が信用を稼げなかったこと』が悪いのだから、仕方ない事。それが……今までの『風紀委員会のツケ』だからね」
会場に何人かいるだろう風紀委員に声を掛ける様に笑って。
「それこそ……『自責』よ」
そう、呟く。
「この船を泥船としか判断しないなら、勿論私は『強制』しない。この首輪が鬱陶しいと思うなら、私は『矯正』しない……だけど、少なくとも『日ノ岡あかね』を『言い訳』の盾にして、今の状況より新しい泥船にチャンスを見出すなら……是非、こちらにきてほしいわね」
■日ノ岡 あかね >
「ただ、少なくとも……『風紀委員会違反部活生威力運用試験部隊』には『まだ席が空いている』……それだけは事実。だから、まだ全然拾える。まだ何人でも拾える。それは事実よ。『これから』はわからないだけ。わかるこれ?」
クスクスと笑う。
「『早い者勝ち』ってことよ、これ」
■ホッケーマスク > 「そうだな。
『信じられない』――彼の言う言葉に、同意はしないが、納得はできる。
まずそこを解決するべきではないか?」
と、マスクの裏から、透き通るアルトの音で謳い上げて。
「かつて此処で、誰が何をどのように活動していたかは判らないが。
元違反部活生――あなたが。
今や風紀委員会に首輪を繋がれて翻意し、このように勧誘をしている。
拘留時、あるいはあなたが委員会に入る折、如何なる『洗脳』……失礼。
教育や研修を受けたのか、邪推を働かせることを責めてはくれるなよ?」
■日ノ岡 あかね > 「洗脳ねぇ、教育はうけたけど……まぁ、そこは全部語るには時間がたりないし、そこは疑っても無駄よ。『どこまでが洗脳でどこからがそうじゃないか』なんて判断する術ないんだから」
■レナード > なるほど。
例えここで大した成果が上げられなければ、それは風紀委員全体の信用問題であって、自分のみの責ではない、と。
周りにもいるだろう風紀委員を牽制し、さらりと責任転嫁をやってのける辺り、恐ろしい女だ、と思った。
■エインヘリヤル > エインヘリヤルとしては、自責に対してなんの文句もない。
そもそも世界の底辺である2%の誰かが、自力で勝手に助かるぶんには問題ない。
むしろ喜ばしくもある。
ただ、問題は。
底辺は、そこで結局助からないから底辺なものも多いということ。
そこをどうやって殺すか。
この話はそこが課題でもある。
自責で助かるなら、底辺ではないのだから。
■ルギウス > 「では、そちらのレディの発言に乗っかって改善点をあげるとしましょうか。
質の保証は必須でしょうねぇ?
雇ったゴロツキから腐っていく組織なんて幾らでもありますよ?」
高潔さは必要だ。
もっとも、ある程度は教育でなんとかできるところではあるけれど。
さてさて 早い者勝ち と来た。
これではますます詐欺師の常套句。
■園刃華霧 > 「ン……ぁれ、あノ女……ぷっク………」
何かに気づいた。この真面目な会話の場で思わず爆笑しそうになる。
落ち着け、かぎり。お前は空気の読めるヤツだ。
「フー、ん……?」
いくらアタシがアホだって誘導してるなーって感じはわかる。
どーする? のっかる? このビックウェーブ。
……いや、ガラじゃない、かなあ。
「マ、少なくトも、保障ってノは目の前にあルあかねちんクらいってことカ。
実例が2つ以上、あレば……ってノも、ちと弱い、カ?」
■デザイア・ハート >
「んー、話に乗る形にはなるけど、確かに”誰でも”ってのにも限度はある。
最低限そう、”言い訳”を見せかけられる努力のできる人間じゃないときつくないかな?」
ふむりと、首を斜めに曲げながら、考えるような声。
■エインヘリヤル > まあ、煽る以上、このあかねという女も割と自分に近いのかもしれない。
だってそうだ。
……自責ならそれが達成できないとき、その責任を持って始末していいのだから。
それがわかっている以上、最初からほほえましい話だと思っている。
■城戸 良式 > 「成程成程、ノアの箱舟ってわけだ。
助けてと手を伸ばした者の『自責』を盾にして、それを首輪の形にして縛り付けると。
更生も保護も融和も。
それを求めるのは俺らの方からであるべきだってことだろ。
そうして求めて願わせることで、自分たちで選んだという首輪をつけて、
牙も爪も、手足すらも捥いで、これこそが正解だと思いこませる。
そこに自由なんてあるのかな。そこに人間の尊厳なんてあるんだろうか?」
はぁ、と溜め息を吐く。
「風紀委員になったのだから、が自分たちより前に存在するような存在に、
誰かにとって都合のいい生き物に成り下がって、その範囲の中で好き勝手することが、
お前たち『人間ですらない二級の、落第の生物』の唯一の生きる道だと言われて。
腹が立たないと思った?」
■日ノ岡 あかね > 「質の保証なんてそれこそ、今ここで論じることは不可能よ。『これから』考えるべきことだわ。集まっても居ない『見えない悪役』を想定する必要はない」
静かに笑う。
「集まった人達の『顔を見て、ちゃんと考えるべきこと』よ」
■山本英治(着ぐるみ) >
周囲が一気に騒々しくなる。
それもそうだ。早い物勝ちで今の生活を脱せる、となれば。
そうもなる。
そもそも二級学生であることに誇りを持っている人がどれだけいる?
目の前の椅子に座っているのは、金田洋平。
裏奨学金制度という高利貸しに騙されて身を持ち崩した男だ。
彼は目を輝かせている。これは救い……なのか?
トゥルーサイト。違反部活。
その跡地で行われているのは、革新か。
■アージェント・ルーフ > 「制限時間を利用しての人員の確保はあまりお勧め出来ませんね~」
ボクにしては珍しく眼光を光らせ、ジョーカーを前面に出す様カードの扇を広げ、口元を隠す。
「質の保証というのは時間を掛けてこそですよ~、大量生産と言うのは後々に支障が出ると相場が決まっていますからね~」
■マルベリア > 言葉を紡いだのは傍らの少女の方。
『質の保証なんていうのは勝手にできるんじゃないの?
ほら、〝篩にかけるかのように〟勝手に抜け落ちてくでしょ』
所詮は首輪なんだし、所属したからには〝義務〟という首輪が在る以上は、自分の首を片手で締める様に見せる。
『いやいや、自由自体はあるよ。厭ならば此処での話は聞かなかった事に擦る程度の自由は、さ』
■神代理央(女装) > 「あら、有難う。風紀委員会への信用問題になるなら、此処の誰もがそんなもの抱いていないんじゃないかしら?それと、軽薄な男は好みじゃないわ。」
風紀だってバレたくないからこんな格好してんだよ察してくれ、と言わんばかりに城戸へ視線と言葉を向けた後。
「まあ、良いわ。少なくとも、落第街の皆を罠に嵌めようとか、此処で一網打尽にしてやろう、とか。そういう訳ではなかったのだろうし。純粋な話し合い。貴女からの提案を、先ず皆がどう思うのか」
変声機を通して、鈴の鳴る様な声が響く。我ながら気持ち悪い。
「信用とか、信頼とか。そういうのは抜きにして、彼女の提案に乗る人はいるのかしら?先ずは其処が気になるところなのだけれど。
提案一つに喧々囂々していては、話が進まないもの」
色々と日ノ岡に聞きたい事。言いたい事がある者が多いのは事実なのだろう。しかし先ずは単純に、彼女の提案への賛否は実際のところどうなのか。
興味があるなら賛成を。疑惑が残るなら反対を。そんな単純な質問を、皆に投げかけてみるだろうか。
■ホッケーマスク > 「挙手もせぬ戯言への返答、感謝する、『風紀委員殿』。
いや、何。 視えないもの、気になる部分があれば、真髄をみうしなうような――『じぶんに騙される』ものも出てくるだろうと思ってな。
差し出がましい発言だった。お詫びもしておこう。続けてくれ』
平坦な調子。気を悪くした風もなく――実際悪くしていない。
日ノ岡あかねに興味が集中しているので、それを見守るだけだ。
壁際の女性――誰かによく似た――が発言するたびに肩を震わせる仮面の姿は、それきりしばらく沈黙を守る。
■デザイア・ハート >
「んー、なるほど。
確かに質は後からついてくるもんでもあるし、今考えても、か。
ダメならそこでその人がダメで終わる話しだし。
とりあえず、ボク自身は乗る、とまでは言わないけど、悪くない、とは思ってる。
まあ勧誘されたら乗らない事はないかな、ってぐらいのだけどね。」
何より丁度、委員にはなんにも所属していないし、と。
魔女の帽子の下の可憐な声は、肯定的な意思を見せる。
■日ノ岡 あかね > 「行き過ぎた管理社会には違いない常世島にいるのに尊厳なんてあるのかしら? ないから『この島』にみんないるんじゃない?」
にやりと……笑う。
「腹が立つなら腹を立てて欲しいわ。その理由を言ってほしい。その信念を言ってほしい。その感情を燃え上がらせてほしい……だって、これは風紀だの落第街だの関係ない。更生も保護も融和も、求めるなら『自責』であるべき。求めないのも『自責』であるべき。突っぱねるのも、受け入れるのも……自分で選ぶべき。だけど、自分で選ぶことが億劫なら、その力もないなら、『誰かにとって都合のいい生き物に成り下がって、その範囲の中で好き勝手することしか生きる道がない』といわれても腹が立たない……『落第街にいる誇りや矜持』より『安全な立場と首輪』が欲しいなら……その手伝いはできる。これはそういう話よ」
あかね、は笑う。
「言い訳を盾に無頼になんてさせない。仕方なく『悪党になるしかない』というなら、その『仕方ない』を出来る限り私は取り払いたい。もし、ここで、この街で。この裏世界で『人間の尊厳も表の権利も全部何もかも投げ捨ててでもやりたい事がある』のなら……突っぱねればいい。そういうことよ」
■持流 童男(着ぐるみ) > (・・・・・何言ってるか全くわからぬ・・!!!!!とりあえず反対の意を示しておくでござるか!!)
と反対の意を示す。
きぐるみが バツをする。
■持流 童男(着ぐるみ) > (それに、落第街にいる誇りや矜持より安全な立場と首輪なら、落第街にいる誇りや矜持を某は取るでござるよ!!)
バツの姿を取る。
■ルギウス > 「そうですねぇ。
これから と言われてしまえば、それまでですねぇ。
貼られたレッテルを剥がすのは大変だからこそですが……まぁ、“教育”してくださいよ?」
紅茶に砂糖を1個、2個、3個、4個……13個くらい入れてティースプーンでかき混ぜて。
一口飲んで 甘すぎなので口元を歪める。
「私個人の意見ですが。
提案自体は悪くないと思いますよ?スカウトの裾野を広げるのは有意義です。
2級生徒と言われても玉石混交でしょうしねぇ。
さて、そういう事であるなら私は席を立ちましょう。
『私の自由は私が決めさせていただきます』。
皆様も、為したいように為せばよろしいでしょう」
■山本英治(着ぐるみ) >
自責。その言葉に心が重くなる。
電脳麻薬に溺れた者に親友を殺された自責に。
その者を惨たらしく殺した自責に。
いつだって追われてきた。
今も夢に見る……その光景を。
その景色を見る者を、減らせるだろうか。
だったら……俺は、彼女に賛同してしまうかも知れない。
追われる者が減り、追う者が増える。それは…正しい……のか…?
■ホッケーマスク > (まるで、正否を確認すること自体が目的だとでも言いたげだな。
――火に油を注ぐような真似もして。
あの弁舌を奮う男子がどこまで本気かは別として――結論よりもこの状況そのものが目的、だったりしてな)
――『楽しみに』と、そこだけ強調されていたことが気にかかる。
だとしたら、相当にいい趣味だなとは思うが、早合点はすまいよ。
■日ノ岡 あかね > 「勿論、提案を蹴っ飛ばして『そんなことよりやりたいことがある』と確固として口に出し、前に歩めるなら……私は言う事はないわ」
楽しそうに笑う。
「『立場が弱くて、落第街に居たいわけじゃないけど、仕方なく此処に居る』って人に……新しく提案しているだけなのだから」
■武楽夢 十架 > ざわめきは当然か。
自分に影響することなら反応せざるを得ない。
やれやれ……こういうのを一種の『カリスマ性』と呼ぶのだろうが、
彼女の持つそれは魔性の類に思えるが、これだけ人の心を揺らせるのなら十分だろう。
この場で彼女は勝負に既に勝ったと言っていいかな。
―――それにこの話は、学園全体から見れば悪くない話だ。
不正な存在を正しくして、落第街の地理/事情に明るい専門的な組織の完成。
そして『一週間後には』綺麗な色分けも完成するってことかな。
嫌な深読みをするなら、一週間後まで待つとは言うが「風紀委員会違反部活生威力運用試験部隊」が動かないとは言っちゃいないんだよな。『早い者勝ち』ってさ
「……と考えるのは悪い癖か」
周りの喧騒でかき消えるくらいの声でそう独り言を零した。
■城戸 良式 > 成程。
そう来るか。
これは――本当に『面白い』提案だ。
仮面の下で笑いを歯ぎしりで噛み潰した。
仕方なく『悪党になるしかない』奴らを。
――この落第街という地獄から逃がすわけないだろう。
それこそが、己の力で。その両手両足を捥がれるわけにはいかない。
『楽しい』な。嗚呼。楽しい。
灼熱の、対象を持たない殺意が体からにじみ出て、笑みの形になった。
「……逃がして堪るかよ」
口内で、言葉を押し殺した。
■ルギウス > 「では、皆様……よい『話合い』を『楽しんでください』ねぇ」
最初から何もなかったかのように、ポツンとスペースだけが残っている。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」からルギウスさんが去りました。
■ホッケーマスク > (救いの手を求める弱者。
そういう連中が、此処に来る度胸を持ち合わせているかな。
――美味い話に過ぎる。あの彼の言うことがもっともだ、が……)
弱者への救済案。なるほど、元違反部活の風紀委員の仕事としては、
皮肉が効きすぎているほどにぴったりだ。
とはいえ、『敵情視察』をしに来ました、とばかりの奴も、ちらほら視える気がするがね。
■夢莉 > 「…乗るか乗らないか、の前に」
黙っていたが、重い腰を上げる事にし、手を上げた。
「一番大事な話が抜けてて選ぶに選べない奴もいるんじゃねえの。
アンタの話、してねえじゃん。
これやってアンタは何がしたいんだ?
何のメリットがあんだ?
それが分かんねえとどっちにしろ信用できねぇ。
…ここの連中の大半は『ただの善意』じゃ納得しねえぜ。わかってんだろ?」
言いながら少し前に出て、着ぐるみサンドイッチから脱出した。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」にイヴさんが現れました。
■神代理央(女装) > 「つまり、選択肢の提示って訳ね……と、これは貴女が最初から言っていた事だったわね」
ふむ、と日ノ岡の言葉に考え込む様な素振りを見せた後、改めて周囲に視線を向ける。
「だ、そうよ?風紀や公安に追われない選択肢を彼女は唯提示しているだけ。別に嫌なら断れば良い。ただし、断るのなら追われる覚悟も、死ぬ覚悟も決めるべき。差し伸べられた……というにはちょっと違うけど。
与えられた選択肢をどう選択するかは、貴方たちの自由。けれど、自由には責任が伴う」
そこで、ふうと小さく息を吐き出して。
「私はパス。落第街に住んではいるけど、別に追われる様な犯罪もしてないし、風紀や公安が来たら逃げればいいだけ。態々首輪に繋がれて『その後』の選択肢が狭められるなんてまっぴらごめんよ」
因みに、落第街の住民でも無ければ女ですらない。
いけしゃあしゃあと、ありきたりな落第街の住民ですという様な顔をして、ありきたりな答えを述べる。
それを試金石に、他の面々の思いや言葉を引き出せれば、程度の発言。早く変声機外したいしスカート気持ち悪いし。
■日ノ岡 あかね > 「私のメリット? 簡単よ」
クスクスと笑う。
「私が『楽しい』からよ」
目を細める。
「……これで、『仕方なく言い訳がましく悪い事をする人』が少しでもへるなら……残るのは『確固とした意志と確信を持って悪を成す本当の誇りある悪党』だけ……それは、目に見えない悪なんかじゃない。誰でもない、名も無い漠然とした不安や敵でもない……目に見えて、挑めて、触れられる……『矜持ある悪』よ」
嬉しそうに。
「――どうせ『悪い人達』と遊ぶなら、『カッコイイ悪い人』と遊びたいでしょ? だから……私はそうするだけ」
クスクスと。
楽しそうに。
「……簡単な理由でしょ?」
■マルベリア > 『おーおー、本音でいうと実に混沌だねぇ。
欲に満ちすぎだよ、おねえさん』
まるでヒーロー物のお話にでてくる、悪の秘密結社のおねえさんみたいだなぁ、なんて朗らかに笑う。
『でもそういうのって、いつの間にかに首がぽーんと飛ぶ可能性だってなぁーい?
それも〝楽しそう〟というに含めてなのかにゃー?』
■レナード > 「……なるほど。
目の前に人参ぶら下げられても、がんとして飛びつかない選択をする勇気を持った悪を、見極めたいと。
悪に堕ちた勇者と戦うことが、目的ってわけ。」
■山本英治(着ぐるみ) >
かっこいい悪い人と遊びたい?
それが彼女のメリットか。
言い方は悪いかも知れないが、確固たる悪に頭数を揃えて対抗できる方法となり得る。
矜持を抱いて悪を成す人物。
それこそ、落第街にはかなりいる。
今も対応は後手後手で。それに対しての抑止力となるなら。
彼女のメリットは、風紀全体の問題と噛み合っている。
いや、噛み合いすぎているのだ。
まるでそうあるのが当然である歯車のように。
■持流 童男(着ぐるみ) > 「それって地獄のるつぼにならない、か?」
と裏声で声を作りながら
「そういう、「確固とし意思と確信を持った悪を成す本当の誇りある悪党」ってだけ残るってそれって、「えげつない蠱毒」みたいになるんじゃないか・・?つまり、これ以上の地獄が広がるだろ」
と裏声で言いつつ、
■園刃華霧 > 「アー……そこネ。
あかねちんってバ、遊び相手の厳選がしタいのカ。
……やッパ、楽シけりゃ良イし、そのタめに手間惜しまナいタイプか……」
うわー、といいながら笑う。
「こラまタ……面白い、ネぇ……」
■城戸 良式 > 「正気か? アンタ」
クスクスと笑う女に。
仮面の下で苦笑しながら告げる。
「今の発言。
落第街に生きる『本物の悪』を。
篩にかけても落ちない『本物』を。
――全部同時に敵に回してんだぞ?」
■デザイア・ハート >
「(……へぇ、おもしろいな、この人。)」
魔女の帽子の下で、どこか感心するような表情を浮かべる。
実に実に自分勝手で、エゴにまみれた――好ましい相手だ。
■ホッケーマスク > 「―――――――――――フッ」
肩が震えた。震えだす。わななく。
そして破裂した。仮面の奥から、甲高い少女の笑い声。
「あはっ、はっはっはっ! ふふっっ……ふふ、ふふふ………
悪の……『誇り』? 『矜持』ね……!
……思わせぶりに――何を言い出すかと思えば、
いや――言っていることはわかるが。
最初からそう言っていれば、幾らか話は簡単だったんじゃないか?
『ガチなプレイヤー』の選出……ね。 随分と、此処らしい名目じゃないか」
心底おかしそうに、脚をばたばたと動かしながら、笑いの合間に。
■日ノ岡 あかね >
「自分自身の矜持と誇りと責任だけで悪を成すなら……それは誰にも止められない悪。自分自身の内発性のみで悪を成す……『本物の悪』……それは、きっと……そんな人だけが残るなら、そんな人たちが『敵に回ってくれる』なら……」
恋する乙女のように……両手を握り締めて。
目を細めて。
顔を上気させながら。
「きっと『楽しい』わ……そう思わない?」
日ノ岡あかねは……一同を見た。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」に戌神 やまさんが現れました。
■城戸 良式 > ああ、成程。
これだけの人を集めて。
これだけの人の中で。
甘い誘いに乗らない『悪』の只中にあって。
こいつが。
この女が。
この女こそが。
風紀委員の身中に潜んだこの蠱毒の主こそが。
「……一番狂ってんな。アンタ」
■持流 童男(着ぐるみ) > 「そ う は 思 わ ぬ。」
と裏声で喋りながら。
「それはつまりそこにたどり着くまでに、どれだけの犠牲が出るかわからぬということだろう。自分の楽しみだけで」
だったらといいつつ、
「それは「楽しい」ことではない、と某は思う」
■アージェント・ルーフ > コインの裏表、とはよく言ったものだ。
日々のショーで人々の笑顔を生み出すボクを表とするならば
カジノを稼ぎ所とし、歓楽街を練り歩くボクは裏。
その二つが合わさらなければ『ボク』は完成しない。
―アイデンティティの一つが今ここで消し飛ばされるのは御免だ。
この感情が恐らくこの喧噪に包まれた会場を取り囲んでいるのだろう。老若男女、あと着ぐるみ。
「ヒトと言うのは複雑なものですよ~、少なくとも、他人の欲では梃でも動かない程に…ねぇ」
ジョーカーを手から消しながら、発言。
「少なくとも、裏の世界の代名詞である『ギャンブル』に、ましてや”ヒトが絡んだ”ものに手を出す説明には欲だけでは不十分ですよ~」
■レナード > 「……そういうつもりだったなら、なるほど。
自分の目的の半分は、ここに人が来たことで既に達成されてるわけ?
そのような本物の悪は、そもそもこんな話し合いには姿を見せないから。」
■戌神 やま > 「ないわー」
いつの間にやらいた少女。
コロコロと珠を転がすような笑いを零しながら、しかし手を振って否定を示す。
「うちも風紀入ってすぐやけど、自分明らかに風紀側ちゃうやろ。一番イカれとるで?
っていうか、こんだけの大ごと動かそうっていう理由が『自分が楽しみたいだけ』はいただけんわ。それ、絶対失敗すんで?信念がないやんか。
物をまとめるといいつつ、自分がやろうとしてんのはちゃぶ台の上を掃除する言うてひっくり返すようなことちゃうん?瓦解待ったなしやとやまは思うなぁ」
■デザイア・ハート >
「あっはっは!
いいねぇ、”そういうの”ボクは好みだよ。
その”想い”、実に結構じゃないか!」
大きく非常に楽しげな声で笑う。
背をのけぞらせながら、甲高い声で。
彼女は、彼女のその”想い”は実に素敵なものに、魔女には映った。
小柄な生徒の魔女の帽子が翻る。
その帽子の下の顔を――もう隠す事はしなかった。
■日ノ岡 あかね > 「私は正気よ。私の正気を保証してくれるのは私だけしかいないけどね……ふふ」
にこりと笑う。
ただただ、楽しそうに。
「犠牲はもう出てるわ、未だって『仕方なく儘ならず悪党になっている人達』はいる……一番悲しい人達。自分で選ぶ権利もない人達。そんな人たちは今回の提案で私は出来る限り拾い上げる。それは風紀委員会の本懐でもある」
目を……細める。
「『これから出る犠牲』は『どうせ出る犠牲』よ。私がこんなことしなくてもね……だって相手は、何を言っても『悪を成す悪』なんだから……『私がいようがいまいが関係ない』わ」
■ホッケーマスク > フードの少年――レナード――に追随する。
「――だろうな。 要するにこういうことだろう。
『腑抜けたプレイヤーは盤から降りろ』、と。
……確かに、そんなものにいちいちかかずらっては居られるまいな、
風紀委員、それも二級上がりとなっては。
そんなことをしている間に、大物を取り逃しては事でもあるからな」
手袋に包まれた手で、ささやかに拍手を向ける。
本物の悪。悪の矜持、誇り。その言葉について、あえて今は告げるまい。
日ノ岡あかねの本音――いや、本音かもわからないが、それにふられられて、満足げに。
■山本英治(着ぐるみ) >
どう足掻いても命に危険があるのなら。
食事と権利と寝床を保証される地獄のほうが住みやすい。
ただ、問題がないわけではない。
一度に大量の元・違反学生を抱え込むデメリット。
風紀全体の士気や彼らの権利に対してコストが嵩むデメリット。
だがそれらは今はまだ発生していない問題なのだ。
それを説くなら風紀は事後対応しかしないお役所仕事の部署であることを認めるに等しい。
彼女は上手いんだ。とにかく上手い。
やり方も、語り口も。
あと自分は代案と対案を持ってないので。
シンプルに発言権がない。
■マルベリア >
『いやあ、本人からすれば楽しいでしょうよ。私達の意見はさておいてもさー。まぁ、狂ってるのは確かだけど、別にいいんじゃないの?』
ここまで、明け透けに自分の欲を解き放てるのであれば、突きぬけてるものがある。
心地よさすら感じるものだ。
『いやいや、十分に信念はあると私はおもうけど。
ま、犠牲に関しては今更の事でしょ。無駄に出ていた犠牲より、意義のある犠牲のがマシじゃないかとおもうなぁ』
■日ノ岡 あかね >
「『腑抜けたプレイヤーは盤から降りろ』……良い言葉ね? まぁだいたいそういうことよ。悪ってだって」
にこりと笑う。
「『安いもの』じゃあないでしょう……?」
■ホッケーマスク > 「『高いもの』かは保障しかねるがな。
きっと、貴女も未だ『視た』ことがないものなんだろう?」
■宇津篠 照 > 知りたいことは知ることが出来た。幸い一週間の時間もあることだしじっくりと精査することにしよう。
……どちらにせよ今まで使っていた裏の道具は一旦処分しなければ行けなさそうだ。
適当に他の何人かが立ち上がったタイミングで同じく席を立つ。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」から宇津篠 照さんが去りました。
■日ノ岡 あかね >
「失敗? 何を持って失敗なのかしら? もう『目的は果たしてる』わよ」
あかねは、笑う。
「もうだって……『賽子は投げたのだから』、波紋は広がる。それで十分でしょ?」
楽しそうに。
「みんなはこれで少しでも『自分自身の在り方について考えてくれる』なら、それで十分じゃない」
■戌神 やま > 「あれを信念に数えてええもんなんかなぁ。それ言うたら我儘かて信念ちゃう?」
小首を傾げつつ。
しかしそれはそれとして、厳選、状況の整理は喫緊の課題ではあるのだ。
やり方が上手い。上手過ぎる。
やまが警戒しているのは『そこ』だ。
「(アカンなぁ……『こいつの意見が通る』前例を通したらアカンのに、それを潰されへん。上手過ぎるわ。かなんなぁ……)」
この手のタイプは、波紋じゃ済まさない。
波紋から大津波まで派生させる可能性が極めて高い、とやまは見ている。
故に、ある意味で理屈抜きで『潰さないと』いけない。波紋が広がりすぎて、止めようがなくなる前に。
――否。
「(手遅れかもしれんなぁ……石はもう水面に届いてもうた。口開かせたらアカンタイプのガチ演説家やったかぁ……)」
■日ノ岡 あかね >
「ふふ、どうかしらね? でもね、私」
クスクスと笑う。
「『悪』が『悪』だから『悪』を行う話をしたい人たちのことなら……『視た』ことがあるわ……だから、ちゃんといるのよ」
他にも……落第街を這いずる者達はいる。
望んでそうして蠢く悪は。
やまほど。
「……『悪』をしたくて『悪』をする人たちは、きっとね」
■城戸 良式 > 種が――撒かれた。
己の在り様について、各々が考える必要が出てきた。
人間が、考える葦になってしまった。
予想以上に。
このやり方は堪える。
潜在的に、消極的に、裏の裏からじわじわりと毒を這わせるこのやり方は。
普段の自分のやり方と同じだったから。
この楔は、大きい。
救われようとして救われる者も出てくる。
救われまいと抗い方向性を持つ者も出てくる。
それは、容易にコントロールができない、無茶苦茶な盤面を生み出す。
息を吸い、吐いた。
一手で、盤面が、ぐちゃぐちゃになった。
自分が何か手を下すまでもなく。最悪の形で。
ここから先。
『何が起こるかわからない世界』になってしまった。
■園刃華霧 > 「うハは……そリャ、そーダ。
ココに人が一人でモきた時点で、あかねちんの勝ち、だワな。
ひひひ、と笑う。
どうあれ、これを『聞いて』しまったのだ。
後は野となれ山となれ、でも別に良さそうだよね。
「あーア、あいつら大失敗、ダな。どースんのサ」
けらけら、けらけら笑う。
■夢莉 > 「……ン成程な」
なんとなく、今回の件にウチの上司が手を出すつもりがなかった訳を理解した。
どっちに転んでもいい。損得がない。勝敗があるゲームで例えるなら、最初から勝つかどうかはどうでもいい。
故に、何でもできる。一番面倒臭いタイプ。
ゲームをやってる時のウチの上司…四方阿頼耶に近いタイプだ。
どうにかしようと入っても、どうしようもない。
「…まぁ、言いたい事は分かったよ。
いいんじゃねえの。オレは少なくともアリだと思う。
意図はともあれ、仕方なくやってるとか、そういう連中にチャンスが来るのが悪い訳ではねえだろ」
そこに居るしかいない存在が、何はともあれ報われるというなら、それは喜ばしい事で。
ケンカ上等な連中がその横でシノギを削るのを止める気は自分もない。
■デザイア・ハート >
「とりあえずキミが面白そうだからって理由で話に乗ってもいいかい?
ボクぁ、実のところわりとどっちつかずな玉虫色な方向性だし。」
くつくつと、魔女の帽子を片手に持って、彼女?は笑う。
「えーと、一週間以内になんだっけ、一応再確認。」
■日ノ岡 あかね > 「ええ、そうよ? 一週間。一週間は『日ノ岡あかねに言われて』で全然いいわ。でもそこから先は……」
あかねは笑う。
「『自分でやって』ね」
■夢莉 > 「一ついいか。
ここに来てない連中にこの話を誘うのはOKな訳?」
端的な質問
■城戸 良式 > 「……一番嫌なことを、
一番嫌なタイミングで聞くよねあの金髪」
飛んだ質問に脱力して机に脚を乗せた。
■デザイア・ハート >
「おっけー了解。
”ちょうどいい知り合いもいるし”自分で好きにさせてもらうよ。」
にんまりと、魔女は快活な笑みを見せる。
■日ノ岡 あかね > 「勿論よ。今後誰でも誘って。むしろ大っぴらに宣伝して。私もやるから」
にっこり笑う。
「誰もが考える権利があるわ。『自分自身がこれからどうあるか』について……ね」
■イヴ > この会場にわりと早い時間から鎮座していたクマの着ぐるみ。
その中に仕込まれた録音デバイスが拾う『話し合い』の内容をイヴは黙って聞いていた。
以前に参加した、風紀委員の連絡会とは大きく主旨の異なる会合。
あの時のように参加者の意見を取り纏める必要はない。
この『話し合い』そのものが彼女による『問題提議』だというのがAIの導き出した結論である。
故にデバイスの持ち主同様、このAIに発言権はない。
ただ、集まった人々の主義主張は非常に興味深い学習材料となった。
■城戸 良式 > 「そして一番嫌な回答が返ってくるしな。
……ホント、最高の一日だよ」
ここまでくると、笑うしかない。
■戌神 やま > 「(アカン)」
普段笑みを絶やさないやまが、真剣な表情で歯軋りする。
「(丸投げや。『ある種の秩序だっていた現状』は、危うくも一定の安定があった。けど、こいつは盤面全部ひっくり返してごっちゃごちゃにしおった。『被害はほぼ間違いなく余計なところまで波及する』。ん、やけど……)」
それを、論理的に説明しきれない。なんせ可能性の話でしかないし、直感の要素もある。
相手は理詰めで話を詰めてきている。理論的故に、逃げ場がない。抜け道が見いだせない。
「――――自由と無法は別もんやと、やまは思うけどな」
こんな、負け惜しみのようなセリフしか出せないことが、口惜しい。
■エインヘリヤル > 「まあ、最初に言ったとおり。
出来ることがあれば協力するわ?」
にこやかな笑顔で。
特にこれと言って、大きく動くようなことはないだろうけど。
そもそもそれを必要とするようなタイプでもなさそうで。
だって「自責」だから。
要は、どうでもいいし。
勝手にやるやつがやるだけで、助かるやつが助かるだけの話。
助からないやつはどうせ潰れるし、むしろ潰す。
そこについては、むしろとても協力しがいのある話。
■ホッケーマスク > 「ふふっ、ふふふ……いやしかし――あくまで落第街の側ではなく。
学園に正規に籍を置く私のような一般生徒としては、若干不安なところではあるな?
日ノ岡さん。 そして、……どこかで耳をそばだてているかもしれない風紀委員諸兄は、
こうして膨れ上がるかもしれない風紀委員の腕章をつけた元・問題児たちを、
きちんと飼っておいてくれるのかな……?」
そこんとこ、どうなんだよ。壁際あたりに視線送ってみようかな。
■日ノ岡 あかね > 「ええ、そうよ。自由と無法は別物。そして誰もが……『覚悟と自己責任があるなら、享受する権利』がある」
笑う。
笑う。
笑う。
日ノ岡あかねは。
「……なら、その権利には『気付いて』貰わないと『勿体ない』わ」
強かに――嗤った。
■山本英治(着ぐるみ) >
自己責任。自分で考える。
自責。目的は果たされた。
彼女の行動の尽くが鮮やかだ。
人は人生という舵取りを迫られる上に異能や環境という重荷を背負う。
その一人一人に説いているのだ。
それでいいのか、と。
賽は既に投げられた。
彼女が語る未来と権利に、自分は口を挟む余地がない。
感情はこの際、置いておこう。
嵐が来る。とても大きな颶風とうねりを伴って。
ホッケーマスクの視線には、肩を竦めた。それが限界。
■アージェント・ルーフ > ―放任主義。
奇しくも自分と同じ性格をしているであろう目の前の団体の一味に見えない様唇を噛む。
立場が対立する中の性格を同じくする者。しかし、自由の観念が違う様で、
「なんだかなぁ…」
疑問符を背景とした発言を、喧騒に置き、紛れさせる。
■神代理央(女装) > 「成程。では、日ノ岡も含め『悪』とやらが大好きな諸君らは精々胸に手を当てて自身の存在価値とやらを考えると良い」
正直、彼女の思惑もその結果も『風紀委員会』が公式に関わらない限りは静観するつもりだった。
落第街が彼女の存在で混乱するのなら儲けもの、くらいのもの。
しかし、右往左往する裏社会の面々には流石に苛立ちを禁じ得ない。こんな連中の為に、社会のリソースが割かれているなど業腹だ。
「ほら、悩むと良い。喚くと良い。貴様らは所詮、信号が青になるのを待てずに渡る者達だ。悪などという言葉は、所詮ルールを、規律を守れぬ者達の総称だ。
『なぜぼくたちはあかしんごうでどうろをわたってしまうんだろう?』と、精々悩みたまえよ」
変声機を兼ねたペンダントを毟り取る。顔を隠していたパーカーのフードを上げて、素顔を露わにする。
「明文化された規律すら守れぬ者共の面倒を見るのも風紀委員会の仕事だ。彼女から申請書を受け取って、文字の書き方から教えて貰うと良い」
「悪を為す事に大層な理由が必要な貴様らの事だ。風紀委員会に保護を求める理由も、さぞ大仰なものになるのだろう」
此の場にいる『悪』をとことん貶める。そもそも、規律と秩序を重んじる己にとって、『悪』を美化する行為と風潮が実に腹立たしい。
己の素顔を露わにして迄、彼等に投げかけるのは尊大で高慢な侮蔑の言葉。フン、と高慢な吐息を吐き出して、どかりと椅子に腰を下ろすだろう。
■戌神 やま > 「それは秩序と規範が前提や」
きっと睨みつける。そこに、普段の微笑みはない。
「うちは風紀に入ってすぐや、風紀のことはまだ全然わかっとらんぺーぺーや。せやから聞かせて欲しいんやけど……」
一度区切って。
ここで一矢、刺せるかどうか。
「それ、コントロールでけるん?『風紀の内ゲバ』になるんちゃうんか?信念もなくふらふらと犍陀多の糸と思って登ってきた連中を、寄りにもよって『規範を守る側』に留めれるんか?
『風紀委員会』に……そんな力と容量、あるんか?」
■日ノ岡 あかね > 「勿論、出来る限りは『風紀委員会』も『私』もまぁ面倒はみるけど……限界はあるわね。だから、『もし』そこに『文句』があるなら」
にこりと、あかねは笑った。
「『文句のある人たちは文句だけ言ってないで、手伝いに来て』ね」
嬉しそうに、楽しそうに。
心底……それが当然というように。
「……嫌な事があるなら、手を動かすべきよ。違うかしら?」
■持流 童男(着ぐるみ) > 「あれ、そういえば、お金はどうするんだろうか。これ」
とふと、裏声で喋りながら、
「あれ、これって、そもそもコントロールできなきゃこれあんま意味なくね・・・?」
■エインヘリヤル > ……誰もが考える。
と言ったけれど。
そんなわけ無いわ、だって多くの人間は、考えたくないし考えない。
今この場でもそう。
半分くらいの人間は考えてないし、考えるふりをしてるだけ。
考えるのであれば、まず身の回りのことが先。
それ以外のことは2番め。
だけどココでは多くの場合、逆。
自分がまともなフリをして、他人の正義を考え出す場。
ああ、可愛い。
だって自責という名言がなされてる。
なら簡単。
「懸念があるなら、やればいい。対処すればいい。
そうよね?」
にこやかに同意した。
■日ノ岡 あかね >
「『口ばかりだして他人の足を引っ張ったり』とか、『全部どっかの誰かの他人のせいにする』なんて『ダサい』ことしないでね」
嬉しそうに……あかねは笑う。
「気に入らないなら……動きなさい。それしかできないんだから」
■日ノ岡 あかね >
「私も……アナタも……誰もがね?」
■ホッケーマスク > (風紀きっての悪漢が、よく吠えたもんだぜ)
肩を震わせてそれを視てから、
(――女装してなきゃ格好ついたんだろうけどな)
肩を落とす。
■戌神 やま > 「論点を挿げ替えんなや、おもんないでそれ」
吐き捨てるように言いつつ、腕を振るって声を出す。
「『根本やらん』っちゅう択を切んなや。理論上『でけん』となるなら、正解は『それでもやる』ちゃうくて『やらん』や。
無責任に絵図を描いてばらまいた責任を自分が取る、それが『自己責任』ちゃうんけ?」
■園刃華霧 > 「ぁ、シャッターチャンス……」
ぼそ、と思わずつぶやく。
誰か―だれかー、そこの女装撮ろうぜ―!
「……うーワ、あのネ―さんモ大概ダな……
エイン、なんちゃら、だッケ……覚えトこ……」
うへぇ、怪物だらけでつらいわー
■城戸 良式 > そう、彼女の言う通り。
すでに『動き出している』。
この種を、外に出すことが得策とは思えない。
可能ならば、この場にいる全員を今この瞬間に殺してしまいたい。
少なくとも、そういう便利なボタンや異能があったら迷いなく使っていただろう。
ただ、それは現実叶う願いじゃない。
この場にいるのが腕利きの悪であるという『最初から存在する条件』が前提にある以上、
種を外に出すことを防ぐことが最初から不可能だったのだ。
途中退出OKとしたのも、そのせいか。
もうすでに、最初の話を聞き、途中で退出した者もいる。
つまりはすでに、『種』は。
この『火種』は、島の内部深くに必ず根付く。
この場を設けたことこそが『作戦』で、この場を用意したことが『策略』。
匿名の悪を利用しようとしたように。
匿名の善を利用しようとしている者がそこにいる。
「……本当、化け物ばっかりで助かるよ」
■デザイア・ハート >
既に事も目的も定めた魔女は、我関せずと周囲を眺める。
どうせなら、ついでにここで”観て”いこう。
誰がどちらで、どういうスタンスであるのかを。
■日ノ岡 あかね >
「そう思うなら私を殺しにくれば?」
あかねは笑う、何でもないように。
「私は所詮元違反部活生。上に上申すれば更迭もできるかもしれないわ。今回だって予算は当然確保してあるけど、上限がある。そこを越えたらまた駄々こねるつもりだけど、通るかどうかはわからない。だから、そこで私も……『責任』をとることになるかもしれないわね? だけどね」
目を細める。
「『今』じゃないわ。そうでしょ?」
まだ始まっても居ない。
やってもいない。
結果は出ていない。
「いちゃもんだけじゃ……私、止められないわよ?」
あかねは……笑った。
■山本英治(着ぐるみ) >
ダサいことしないでね、か……
そう、理想に困難がつきまとうなら。
誰もが協力するべきなのだ。
それは自分が求めた、誰もが手を取り合う未来のはずなのに。
自分の感情は上手くそれを飲み込んでくれない。
すまない、親友よ……俺は、心が弱いようだ。
異能も封印された、たった一人の風紀委員に。
構図が塗り替えられようとしている。
っていうかあの美少女、神代先輩だったのか。
■エインヘリヤル > まあ実際は。
こんな、体のいい自責なんて、そんなの潰れるにきまってる。
火を見るより明らかなんだけれど。
だって誰も責任なんかとりたくないから。
なんのために組織があると思ってるのか。
役割分担と責任の再分配のためで。
なのに、誰もその話をしない時点で彼女の勝ち。
話に引っ張られてる時点でどうしようもない。
そこで何を話そうと小手先の問題。
話をするなら、内容を自分で持ってくるしかない。
最初からそういう話し合いだもの。
■日ノ岡 あかね > 「だいたい、もっというと、私が死んだところで。私がいなくなったところで」
あかねはただただ、目を細めて。
「――何も変わらないわよ? 『既に波紋は広がっている』のだから」
静かに……笑った。
■持流 童男(着ぐるみ) > 「うむむ・・?
言い負かされたから、やけになり始めたでござるよ。あかね殿」
と少しボロが出始めつつ
「少なくともそれで、なにか変わるとは思わんでござるなぁ」
■戌神 やま > 「(アカン、詭弁が上手過ぎる)」
殺しに行く?
出来るわけがない。それをしてしまえば、既に話が広まってしまっている以上『可能性を産んだ人間を始末したことへの反発』を誘発して混乱を招く。
組織論的に論外……と言うのも、予算を取ってきてしまっていることから武器にしづらい。
『上が通してしまっている』のだ。
「――殺すんやったら、自分が口開く前に殺っとくべきやったなぁ」
つまりこれは、盤上の駒を動かして勝敗を決するゲームではなく。
テーブルについた時点でゲームエンドだったと言うわけだ。
■イヴ > ───否。彼女は言い負かされてなどいない。
そもそも言い合いをしに来ているわけではなく、協力者を募っているのだ。
懸念があるなら策を講じる手伝いを、協力の意思が無いのなら立ち去ればいいと。
彼女の言う『話し合い』はつまり『プロジェクトの推進』だ。
単なる反対意見では聞く耳など持たないだろう。
■ホッケーマスク > 「どうかな、案外あっさり終わるかもしれないが――
――大前提として、貴女はゲームマスターでなくて、プレイヤー志望なんだろう?
死ぬ?いなくなる?
興ざめな『たられば』なんて、煽るためであっても口にはしないで欲しいものだ」
肩をくつくつと震わせながら、フードの下でホッケーマスクが首を傾ぐ。
「是非にも、『任期の満了』まで――ご活躍をお祈り申し上げるよ。
それまで踊ってみせてくれるんだろうから」
■エインヘリヤル > 「なら手伝えばいいんじゃない? そこのキグルミの人。
最初からそう言われてるんだから。
そもそも、一人の女の子捕まえて、みんなで寄ってたかって嬲ってるよりかは効果あるんじゃない?」
着ぐるみ(童男)を見ながら、笑顔で微笑む。
正直、そこがどうこうという話をすることはまったく意味がない。
そもそも言い負かされようがどうしようが構わないというスタンスの彼女のボロなど、どうでもいい。
■神代理央(女装) > 「彼女の提案に反対ならば、そもそも乗らなければ良い。希望する者は、申請書を提出すれば良い。それだけの二元論。何を迷い、躊躇っているのか理解出来ぬな。
彼女の提案を止める合理的な理由が。実現が不可能だ、難しいだのといった予測論以外に何かあるのかね」
「それとも、彼女の言う『自責』だの『自己責任』といった言葉が怖いのかね?であれば、そもそも落第街にいようがいまいが意味のある人生を送れるとは思えぬ。
少なくとも私は、貴様らに選択肢を与えるという彼女の言を同じ風紀委員として支持しよう」
「そして、落第街に残る事を選んだのなら私の砲火に焼かれれば良い。此方に来るのならば、同胞狩りに勤しむと良い」
「『誰』に選択肢を与えられたか等問題にはならぬ。決めるのは自分自身だ。選択肢を与えられた事すら『誰かの』所為にするのかね?」
朗々と己の声で話せることの素晴らしさ。
それと、気付いた限りで確認した同僚達は後で"面談"が必要だろう。
■レナード > 仮にこの言葉に応じて人が集まったとて、そこに彼らの信念はないだろう。
この程度で揺らぐとするならば、猶更。組織としても瓦解するのは目に見えている。
それでも使い潰される場所が変わるだけ、と、彼女は最初に言ったのだから。
それを考えると、更生であるとか、人助け自体彼女の目的ではない。
ただ単純に、彼女の目的が風紀委員とたまたま同じレールに合ったから、いいように使っているようにしか映らない。
…だから、ここで、そのリソースを存分に使った、悪の選別をしてるのだろう。
彼女は風紀委員だろうが、彼女の心は、恐らくそこにない。
「……怖い女だし、いやほんと。」
■日ノ岡 あかね > にっこりと、あかねは笑う。
そう、言い負かすだの言い勝つだの、そんなことは問題ではない。
『そんなことをする場』ではない。
既に『提案』は終わった、『問題提起』は終わった。
既に目的は果たされている。
誰もがそれについて、考えてくれればそれでいい。
もう……それで、ゲームセット。
終わっている。
■デザイア・ハート >
しかして――あの最初に協力を申し出ると言ったのは、どうにもきな臭い。
魔女は静かに思考を纏め、周囲を見る。
この話に乗った結果が”どうなろうと構わない"が、その協力を最初から持ち出したからには、アレにはこの話に、なんらかのメリットがあるのだろう。
「(……ま、要観察、かな。)」
”波紋を広げた彼女”の思惑に乗るのは自分の意思、それそのものは大変結構だし、なによりそれで動く彼女の想いは観察する甲斐がある。
――だが、アレの思惑に乗るとしたら、それはちょっとだけ癪なのだ。
■日ノ岡 あかね > 「勿論、私は『責任もって最後まで走り切るつもり』よ……まぁ、『やらせてもらえるかどうか』はまだわからないけどね」
途中で凶弾に倒れるかもしれない。
再び地下教室に幽閉されるかもしれない。
だが、それでも。
「『出来る限りはやる』わよ、私はいつでもそうよ」
にこりと笑った。
■園刃華霧 > 「マ―、喧嘩じゃナいモンなー。
むシろ、喧嘩、なンて考えタ瞬間モウ負けダよネ。
あー、旨い上手い。」
ひひひ、と笑う。
人の悪い笑みである。
「ま、アタシ頭悪いシ、考察とかゴメンだケど。
最初っかラ、詰みっポいネ。ドーモ。
アー……ダメだ、面白イ……」
■エインヘリヤル > 出来る限り……ね。
どこに走っていくんだか。
とても微笑ましい。
■レナード > 「……なるほど。
障害は多いほど燃えるってわけ?」
何に燃えるのかは、聞かない。
■夢莉 > 「んじゃあとりあえず、申請用紙配るんだっけ?
欲しいんだけど」
一区切りついて来たのを感じて、話を進めようと。
■城戸 良式 > 「後は各々がどうするかの返答待ち、
ってところかな。……この場で話すことももうないでしょ。
後はこういう場じゃなく個別に聞きたいだろうし」
■日ノ岡 あかね >
「ゲームは簡単すぎると面白くないでしょ?」
そう、肩を竦めてから時計を見る。
「さて、これくらいでお開きにしましょうかね。自由解散で。個人的な質問とかは当然受け付けるから、気軽にね?」
クスクス笑う。
「用紙はそこにあるから、好きにとってってね」
■アージェント・ルーフ > この状況、裏の世界一つで生活している者が全員表裏混ざったグレーの状態になっているのだろう、
謂わばリバーシの盤面で黒が角で安住している所に、急にもう一回り盤面が広くなったような物だろう。
そうは言ってもボクは表裏を行き来する者、性格に乗っ取り、自分の生き方を執り行う。
「…まぁ、空回りしない様一応願っておきますよ~、表裏の境界に立つものとしてね」
■日ノ岡 あかね >
くすりと笑う。
――なぁんだ、考える事同じじゃない。
「じゃ、私はこれで。みんなまたね」
■戌神 やま > 「嫌やわぁ……こうなったら最後まで走り切ってもらわんと困るで?」
尻ぬぐいは勘弁やで?と手を振って。
「――お見事やわぁ。死んだらええ働き先紹介するで?」
コロコロ。
また、珠を転がすような笑みを浮かべ、変なことを言いつつ。
「まあ、幕やな。降りて、上がる」
■日ノ岡 あかね > そういって、あかねは音もなく壇上を降りる。
そのまま、振り返りもせずに去っていった。
大量の……申請用紙をその場に残して。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」から日ノ岡 あかねさんが去りました。
■持流 童男(着ぐるみ) > 「(カッコワルイでござるな某)」、と思いつつも
と少しにやっとして、
「それならばあかね殿、某はその挑戦受けるでござる」
■山本英治(着ぐるみ) >
「……もういいかいイヴちゃん」
そう小さく呟いて。トゥルーサイトのマークを見た。
不気味な瞳は、確かに俺たちを見据えていた。
■夢莉 > 「OK,んじゃ貰ってくわ」
1、2枚貰っていく。
そして周りを見て見知った顔の少女……鞘師華奈を発見するだろう。
「(…ま、知り合いらしいし、当然だな)」
そっちの方にいって彼女の肩をぽん、と叩くと、サングラスを少しずらして自分だと分かりやすく顔を見せる。
「ちょっとこの後、いいか?」
■ホッケーマスク > 主役の姿が消えれば、用が済んだとばかりに立ち上がる。
申請用紙になど眼もくれず、真っ直ぐ帰ろうとして――
去りがてに、神代理央に視線を向ける。
「―――フッ」
帰ろ。なかなかおもしろい見世物だった。
せいぜい全力で生きるといい。すべては必然的に帰結する。笑って死ねるような人間はとても好ましかった。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」からホッケーマスクさんが去りました。
■イヴ > 『はい、ヤマモト様。音声記録もデータベースに保存完了しています』
録音デバイスから返ってくる無機質な言葉。
この場に渦巻いていた様々な感情を理解するには、まだまだ時間が掛かりそうだ。
■レナード > 「あー、こわいこわい。
ああいうの相手にすると、知らないうちに身に覚えのない借金の連帯保証人にされそうだし。」
…ここに来ている面々をフード越しに一瞥してから、ふらりと去っていった。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」からレナードさんが去りました。
■エインヘリヤル > 立ち上がって退場に拍手。
成し遂げたその身にエールを送る。
「……とりあえず、彼女に拍手くらいの礼儀はあってもいいのではなくて?」
■持流 童男(着ぐるみ) > 拳をトゥルーサイトの目辺りに拳をドンっとする感じで。
「お主が何を考えてようが、お主が、どうしようが、某は、「かっこよく」て「誰か」を救えるヒーローになるでござる。」
■鞘師華奈 > (…いや、何と言うか結局私は何も発言しなかったなぁ。本当にただの一般生徒の見学って感じだね)
まぁ、今までが傍観者気取りで居たツケなのだろう。どのみち、ここに来た時点で詰みみたいなもの。
と、肩をぽんっと叩かれてそちらに顔を向ける。サングラスを少しズラした姿に――
「あぁ、君かユーリ…少し久しぶりかな。そうか、君もここ来てたんだね」
と、僅かに目を丸くしつつも、直ぐに何時もの表情に戻って。この後、という言葉に緩く頷いたが)
■山本英治(着ぐるみ) >
「上出来だ、この情報は持ち帰ろう」
それでこの話はおしまい。
日ノ岡あかねに拍手は……しなかった。
彼女が超常の力なく支配したのは。
この場の空気……なのだから。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」から山本英治(着ぐるみ)さんが去りました。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」からイヴさんが去りました。
■園刃華霧 > 「ほイ、お疲れサン。あかねちん」
ひらひらと手を振り……そうか、拍手。
拍手なんてものがあったなあ、と思う。
流石なんかお嬢様っぽいのは違うな……
とりあえず、ややぞんざいではあるが拍手をする。
■神代理央(女装) > 「貴様らが悪だと言うのなら。少なくとも、普通に暮らす生徒達とは異なる存在だと自負するのなら」
此方も席から立ち上がり簡単に身支度を整えつつ、居並ぶ参加者達に視線を向ける。
「まあ精々悩みたまえよ。貴様らが悩み、足掻く程、我々の仕事は減るばかり。楽をさせてくれれば僥倖だ」
去り際に向けられたホッケーマスクの視線に僅かに眉を顰めつつ、小さく肩を竦める。
「拍手喝采は、彼女の思惑が願い通りに進んだ時に取っておくとしよう。少なくとも、同僚に手を叩くには場所を弁えねばならんからな」
ぱたぱたとスカートの裾を叩いて埃を掃う。
「ではな、違反部活の諸君。次に会う時は、委員会棟である事を祈っているよ」
そう言い残し、普段とは異なる御しとやかな足取りで立ち去るのだろう。
だって歩き辛いし。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」から神代理央(女装)さんが去りました。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」から持流 童男(着ぐるみ)さんが去りました。
■マルベリア >
「(……あのお方、この話を聞いてどうするんでしょうね。思う事は色々とある様な気もするんですが)」
終始無言のまま、その場を眺めていた少女が口許に手をあてたまま、眉を顰めて。
傍らの瓜二つの少女に、ゆさゆさと揺さぶられながらも思考が行われる。
「……此処に居る方全員が〝悪〟ばかりだとも思えないんですけどねぇ」
そんなの風にぽつりと、呻く様な声を漏らしつつ、書面を眺めていた。
■夢莉 > 「んじゃあ、行こうぜ。
とりあえず一服しに」
そういってぱん、と背中を叩き、そのままその場を後にするだろう
■アージェント・ルーフ > さて、傍観の時間も終了である。
この場もまだまだ喧騒にまみれているが、特に情報は手には入らないだろう。
「…裏と表は返せば表と裏になるのですよぉ」
ふと、ボクの主張を虚空に滲ませながら、銀の影を出口へと誘っていく。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」から夢莉さんが去りました。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」からアージェント・ルーフさんが去りました。
■デザイア・ハート >
「さて――と。」
申請容姿を拾い上げて、帽子の中へと仕舞う。
くるりくるりと回りながら、周囲の顔を探って。
「(はてさて、どんなものが見れるのやら。)」
魔女は静かに後にする。”目”だけはこっそりと残しながら。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」からデザイア・ハートさんが去りました。
■鞘師華奈 > 拍手は最低限しておくが、それも友人だからというわけで赤の他人なら、それこそさっさと立ち去っていただろう。
風紀でもなく、悪人とも程遠い自分には何ともこういうやり取りは面倒だ。
(もっと子供でも分かるくらいにシンプルに説明して欲しいもんだね。考える頭があっても、馬鹿には辛いさ)
と、思いつつユーリに背中を叩かれれば、その後に続いてこの場をゆっくりと後にするだろう。
■武楽夢 十架 > 悪くない話だった。
俺には関係のない/ある話だった。
知り合った女の子の舞台を見に来た感じだった。
俺にとっては悩む必要もない話で決まりきった事で分かりきった答えだけだ。
「……さて、飯でも食って帰ろうかな」
"革命っていうのは詐欺師みたいな奴がはじめる"っていうのはなんの戦記物の創作物で読んだ言葉だったか。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」から武楽夢 十架さんが去りました。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」から鞘師華奈さんが去りました。
■エインヘリヤル > 「まあ、その気があるのなら。
色々と手を尽くしてみるべきじゃないかしら。
やってみなければわからないことも多いと思うから」
などと、ツインテールと外套をゆらしながら。
もっともらしくうそぶいて。
だって、これはむしろほとんど最初から詰んでいる。
まあ、優秀で自発的な物は勝手に浮かぶでしょうが、あとは流されて溺れるだけだもの。
そして、そもそもの風紀委員会にそれをコントロールするだけの腕も力も人員もない。
出来ているなら、落第街が掌握できている。もしくは落第街は自治されている。
自治も掌握も出来ていないところに自責もへったくれもない。
そしてもし運良くたまたま何かの偶然で【様々な事故が偶然重なった結果】うまく行ったら。
それはそれでなにも問題ない。
■エインヘリヤル > それはそれとして。
最大の疑問が残る。
「……ところで。
神代さんはなんでわざわざ女装を解いたのかしらね」
とくにバラす必要はなかったはずで。
たぶん、めんどくさくなったとか言いたいことを言うのに言いづらかったとかそういう話だと思うのだけど。
でもやっぱり、とくにバラす必要はなかったはずで。
あとでさんざん聞き出そうかと思った。
■戌神 やま > 「――――あーーーー!!うちだっさいわぁ!!!!」
頭をがしがしーー!とかきむしりながら、地団太を踏む。
どうあがいても無理な話で、綺麗に踊らされた自分が口惜しい。
普段見せない表情まで見せてガチってもどうにもならなかったのが口惜しい。
「あーもーしゃーない。こうなったら、あのバカげた話を、現実的に纏めたらなアカンわぁ。思惑に乗るのは業腹やけど」
はぁ~~~~~…………と盛大にため息をついたのち、踵を返す。
そう、賽は投げられた。投げられてしまった。最早この流れを止め、根底から切り崩すことは出来ない。
なら、賽を投げたことを『正しかった』結末に導かないと、予定調和の最悪が訪れかねない。
きっと、その動きすら、掌の上なのだろうけれど。
「踊ったる。くるくるキャンキャン踊ったるわ。せやかて……」
ボウッ、と、わずかに蒼炎をその身から発して。
「『ヤマ』を舐めたらあかんでぇ?」
そうつぶやいて、その場を後にした。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」から戌神 やまさんが去りました。
■園刃華霧 > 「おじょーさま、マジでソ―思ってル?
怖いネ―、ドーモ」
もっともらしく嘯く言葉に、へらへらと笑う。
「どーセだめダし、マグレ当タりすレバ上等、くライじゃないノ。
やーダ、やダ。頭の良いノってのハほんとサ」
やれやれ、と肩をすくめつつ
「ほイ、みなサン、お開きネー。お帰りハあちらだヨー」
■マルベリア >
「――さて、帰りますか」
結局の所、目的は果たせなかった。
されど、面白いとは思えなかったが、此れから先についての良い情報を耳にする事ができた事は確かである。
「(面倒な事にならなければいいんですけれど、無理、なんでしょうね)」
ふかぶかと息を吐き出し、踵を返す。
申請書には手を伸ばさず、そのまま
『え、これはどうするの?』
「……ステイ、で」
『わんっ』
似過ぎた姿の妹の気軽さに再びの溜息を吐きだし、その場を後にした。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」からマルベリアさんが去りました。
■エインヘリヤル > 「さあ?
最初から協力を申し出た立場としては、すでに決まっているので」
本当かどうかを問われても意味がない。
そもそも最初から目的がそこにないので、正直どっちでもいいもの。
「風紀の取り組みを無にしたくないですものね?」
無になったら、外部としては無理な計画の後始末をすればいい。
そういう話で。
■城戸 良式 > 帰る気にならないのでテーブルに乗った自分の脚をぼんやり眺めていたが、
大きくため息を吐き、伸びをした。
「……どこまで本気なのか、聞きそびれたなあ」
正確に言えば。
あら、全部本気よ、という回答を貰い損ねたとも言える。
まあ最後の方、顔見たらその場でぶっ殺そうとしてしまいそうだったので、
仕方ないといえば仕方がない。
「ああ。ホント、嫌な時代に生まれてきたな……」
仮面をしたまま背中を掻き、場を後にした。
最後まで残ればもしかしたら彼女ともう少しだけ話せるかなという期待はあったが、
生憎と初対面の男には、彼女はそんなに優しくないようだから。
ご案内:「元トゥルーサイト部室跡地」から城戸 良式さんが去りました。
■園刃華霧 > 「へーへー、ソーでしタ。
では、是非ごきょーリョクを。
ありがとーごザんした」
うやうやしく頭を下げる。
「ンじゃ、しがナい下っ端ハ後片付けしマすな。」
目がナー、なんかナ―。うーん。
そんなことを思いながら、パイプ椅子を片付け始める
■エインヘリヤル > さて。
残るは2人。
特に残る理由はない、けれど。
「じゃあ、かたつけましょうか」
協力すると行った手前、せめて、出来ることを。
しなくていいものかもしれないけれど。
「誰かがやらなければいけないならそれはいつか自分の番かもしれない。
それだけのことができればいいのだけどね?」
自嘲するように。片付けを手伝いながら
自分だって優秀ではあるが、それでも届かないものや、手に余るものだってある。
いつだって、出来る範囲しか出来ないもので。
両手に抱えられるパイプ椅子の分しか出来ない。
■園刃華霧 > 「おヤ、お嬢様におカれまシてはそのヨーな雑事まデなさルんで?」
おや、まさかのそんな協力までするとは思わなかった。
ちょっとびっくり。
「そらソ―ですナ。残念なガラ神とかデもないシ、できルことニは限界ありマスにゃー。
せーゼー、手に持てる範囲まデってネ。」
言ってから、一脚の椅子をむしゃり、と食べて。
「マ、それデも。たマには反則くライ、デきるトいいネー?」
にへら、と笑って他の椅子を運ぶ。
■エインヘリヤル > 「……備品を壊すのは程々にね?」
異能のことは知らない。
故にくすくす笑いつつ、流す程度。
「まあ、この話はどう考えてもあとかたづけを先に考えるべきでしょう?
どう運用するかじゃなくて、どう責任を取るのか」
だから成功するとか失敗するとか、そもそも関係ない。
だいたい人はそこまで優秀ではない。
優秀ならとっくに助かっている。
助からないから困っているだけ。
助からないなら沈めてしまえばいい。
その準備をする必要はある。ただ、今はまだ人員が足りない。
今回の話に関わらず、いずれ起きることなのだけど。
「そういう反則っていうのは、日常に余裕がある人がするものよ」
だから、落第街の多くの者にとっては。
そもそも反則というルールしか存在しないだけで。
そこに別ルールをもたせようという話なのだから、当然無理が出るに決まってる。
椅子を運び、大方の整理を終わらせつつ
■園刃華霧 > 「マー、そー……ネ。
そモそも、話は転がってテ。終わリは見えてルもんナー。
責任、なンて下っ端ーズ的にハ考えルだけ面倒ダわ……」
やれやれ、とため息をつく。
あかねちんがぶち上げたコレは、まあ面白いくらいに色々転がしてくれるだろう。
それとともに、多分色々と大変だ。
あっちとこっち、両側から見ている立場としては尚更痛感する。
「ン……ま、今回のこと自体がある意味反則っちゃア反則なンだヨな。
悪い意味で、でハあるケんどサ。
そ―ネ。余裕あるかラ、か……ま、ソウ、だよね」
よいしょ、と。
がしゃん、とパイプ椅子は置かれる。
ついでに齧ったやつも取り出して何食わぬ顔で戻しておく。